JP2006238225A - アレイアンテナの制御方法、アンテナ制御装置及び無線通信装置 - Google Patents

アレイアンテナの制御方法、アンテナ制御装置及び無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 良好な指向性制御が可能なアレイアンテナの制御方法、アンテナ制御装置及び無線通信装置を提供する。
【解決手段】 活性素子RE、この活性素子REから空間的に分離した複数のパラサイト素子PE1〜PE6、複数のパラサイト素子PE1〜PE6にそれぞれ独立して接続された可変リアクタンスとを備えるアレイアンテナと、活性素子REから受信信号を入力し、規範信号を生成する受信装置1と、規範信号と受信信号から目的関数を生成する目的関数生成装置3と、この目的関数生成装置3が出力する目的関数を用い、直接探索法によって反復的に、目的関数が最適値になる条件を探索するアンテナ制御部4と、このアンテナ制御部4が出力する制御信号に駆動され、複数のパラサイト素子PE1〜PE6にそれぞれ接続された可変リアクタンスに制御用電圧を出力する可変リアクタドライバ5とを備え、可変リアクタンスの値を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アレイアンテナに係り、特に高速データ通信において高い信号対干渉除去比(SIR)が得られるアレイアンテナの制御方法、このアレイアンテナのアンテナ制御装置及びこのアレイアンテナを用いた無線通信装置に関する。
フェーズドアレイアンテナは電子的に指向性が制御できる複数のアンテナ(放射素子)からなる機能アンテナである。複数の放射素子・移相器と制御回路を必要とするためその利用は軍用レーダなどの特殊用途に限定されていた。ところが近年ではマイクロ波ハードウェアの低廉化により通信応用として衛星搭載中継器や公衆無線基地局にも採用されるようになってきた。無線による高速データ通信において、低電力で高い伝送品質を維持するには、希望波の利得を最大にし、あるいは希望波に対する干渉波の影響を最小にするようなアンテナ制御技術が有用である。指向性を電波環境に適応した最適化アルゴリズムによって自動制御される機能アンテナは「アダプティブアンテナ」と呼ばれる。具体的には、主ビームを所望波到来方向へ向ける、ヌル点を干渉波到来方向へ向ける、信号対干渉雑音比SINRを最大にする、アレイ応答によりマルチパス波を合成補償するなど、刻々変動する電波環境にアンテナが自律的に適応させるアンテナ制御技術である。即ち、アダプティブアンテナは、複数のアンテナで受信した信号を用い、空間フィルタによって信号対干渉除去比(SIR)を最大化しようとするものである。
近年、簡単なハードウェア構成のアダプティブアンテナとして電子走査導波器(Electronically Steerable Parasitic Array Radiator(ESPER))アンテナが精力的に研究されはじめている。このエスパアンテナの適応ビーム形成法として,受信信号SRと規範信号SSの相関係数を最大化する可変リアクタ値を勾配法によって求める方法が提案されている(特許文献1参照。)。しかし,勾配法は局所解の探索手法であるため,必ずしもグローバルな最適解を探索するとは限らず、一般に、深いヌル点を形成するのが困難で、高い信号対干渉雑音比SINRを期待するのも困難である。
特開2003−209426号公報
本発明は、良好な指向性制御が短時間で可能で、且つ高い妨害波抑圧効果を奏するアレイアンテナ(アダプティブアンテナ)の制御方法、アンテナ制御装置及びこのアレイアンテナを用いた無線通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、無線信号を送受信するための活性素子と、この活性素子から空間的に分離した複数のパラサイト素子と、この複数のパラサイト素子にそれぞれ独立して接続された可変リアクタンスとを備えるアレイアンテナの制御方法に関する。即ち、本発明の第1の態様に係るアレイアンテナの制御方法は、(イ)活性素子によって受信された受信信号に基づいて規範信号を生成するステップと、(ロ)受信信号と規範信号とから目的関数を生成するステップと、(ハ)直接探索法によって反復的に、目的関数が最適値になる条件を探索するステップと、(ニ)最適値を与える条件により、複数のパラサイト素子に接続された可変リアクタンスの値を制御するステップとを含み、アレイアンテナの指向性を制御することを要旨とする。
本発明の第2の態様は、電磁波を受信し、受信装置に電気信号としての受信信号を出力する活性素子、この活性素子から空間的に分離した複数のパラサイト素子、この複数のパラサイト素子にそれぞれ独立して接続された可変リアクタンスとを備えるアレイアンテナの制御装置に関する。即ち、本発明の第2の態様に係るアンテナ制御装置は、(イ)受信装置が生成した規範信号と受信信号から目的関数を生成する目的関数生成装置と、(ロ)この目的関数生成装置が出力する目的関数を用いて、直接探索法によって反復的に、目的関数が最適値になる条件を探索するアンテナ制御部と、(ハ)このアンテナ制御部出力する制御信号に駆動され、複数のパラサイト素子にそれぞれ接続された可変リアクタンスに制御用電圧を出力する可変リアクタドライバとを備え、可変リアクタンスの値を制御し、アレイアンテナの指向性を制御することを要旨とする。
本発明の第3の態様は、(イ)電磁波を受信し、電気信号に変換し、この電気信号を受信信号として出力する活性素子、この活性素子から空間的に分離した複数のパラサイト素子、この複数のパラサイト素子にそれぞれ独立して接続された可変リアクタンスとを備えるアレイアンテナと、(ロ)活性素子から受信信号を入力し、規範信号を生成する受信装置と、(ハ)規範信号と受信信号から目的関数を生成する目的関数生成装置と、(ニ)この目的関数生成装置が出力する目的関数を用いて、直接探索法によって反復的に、目的関数が最適値になる条件を探索するアンテナ制御部と、(ホ)このアンテナ制御部出力する制御信号に駆動され、複数のパラサイト素子にそれぞれ接続された可変リアクタンスに制御用電圧を出力する可変リアクタドライバとを備え、可変リアクタンスの値を制御し、アレイアンテナの指向性を制御する無線通信装置であることを要旨とする。
本発明によれば、深いヌル点を有した良好な指向性制御が短時間で可能で、且つ高い妨害波抑圧効果を奏するアレイアンテナの制御方法、アンテナ制御装置及びアレイアンテナを用いた無線通信装置を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、以下に示す第1の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、放射素子、回路素子や回路ブロックの構成や配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナは、活性素子REと、活性素子REから空間的に分離して配置された6本の無給電のパラサイト素子PE1〜PE6とを備える7素子アレイアンテナ(アダプティブアンテナ)である。
ここで、「活性素子」とは、例えば、無線通信装置のRFフロントエンド部に空中から受信した受信信号を出力し、RFフロントエンド部から入力した送信信号を空中に放射させる励振素子(給電素子)の意味である。「パラサイト素子」とは、受信信号や送信信号に直接寄与しない非励振素子の意味である。即ち、第1の実施形態に係るアレイアンテナ(アダプティブアンテナ)は可逆回路であるので、受信用にも送信用にも用いることができるが、信号の送受信は活性素子REからのみ行われ、各パラサイト素子PE1〜PE6からの信号取り出しは行われない。各パラサイト素子PE1〜PE6は、全体の指向性パターンを制御し、適応ビームを形成するために設けられている。「適応ビームを形成」とは、主ビームを所望波到来方向へ向ける、ヌル点を干渉波到来方向へ向ける、信号対干渉雑音比SINRを最大にするような指向性制御を言う。
パラサイト素子PE1〜PE6の配列の中心に設けられた活性素子REは、図1(a)に示すように、互いに所定の間隔を置き且つ互いに1直線上に設けられた1対の放射素子により、ダイポール素子を構成している。このダイポール素子は、平衡型伝送ケーブル等の高周波伝送路を介して無線機に接続される。
図1(b)に示すように、無給電のパラサイト素子PE1〜PE6は、活性素子REを中心とする例えば半径d=λ/4の円形形状の位置に互いに同一の60度の間隔で配置されている。一般にアレイアンテナの放射指向性は素子の指向性(エレメントファクタ)と無指向性素子を同形状に配列して得られる指向性(アレイファクタ)の積で表される。アレイファクタはステアリングベクトル(各素子の配列位置から[θ,φ]方向の遠方点への放射伝達関数を要素とするベクトル)とウェイトベクトル(各素子が指向性合成に寄与する配分率を表すベクトル)の内積で与えられる。
図1では、パラサイト素子PE1〜PE6本が等間隔円形に配列されているが、より一般的にK本のパラサイト素子PE1〜PEKが、等間隔円形に配列されているとすれば、図1(b)における中央の活性素子REの給電点を位相中心とする球座標系では、ステアリングベクトルは仰角θと方位角φの関数として、
a(θ,φ)=[1,ejψ1,ejψ2,...,ejψK]T ・・・・・(1)
ψk =(2πd/λ0)cosθcos(φ−2((k-1)/K)π)・・・・・(2)
となる。ここでλ0は自由空間波長、dは図1(b)に示す素子配列半径である。ウェイトベクトルは通常のアレイアンテナでは給電系(ビーム形成回路網:BFN)で与えるが、エスパアンテナでは給電が1系統でありBFNが存在し得ない。それに代わりK個の可変リアクタンスのリアクタンス値
x=[x1,x2,...,xK]T ・・・・・(3)
の関数としてウェイトベクトルが与えられる。
図1(a)に示した例では、無給電のパラサイト素子PE1〜PE6のそれぞれを構成するダイポール素子は、互いに所定の間隔を置き且つ互いに1直線上に設けられた1対の非励振素子からそれぞれ構成されている。1対の非励振素子の互いに対向する各一端は可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6に、それぞれ接続される。可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6は、例えば、第1抵抗、第2抵抗、高周波バイパス用キャパシタ及び可変容量ダイオードからなるはしご型回路でバラクタ回路を構成すれば良い。即ち、1対の非励振素子の間に接続された可変容量ダイオードと、ダイポールを構成する一方の非励振素子の端子と可変容量ダイオードの一方の端子に一端を接続された第1抵抗と、ダイポールを構成する他方の非励振素子の端子と可変容量ダイオードの他方の端子に一端を接続された第2抵抗と、第1抵抗の他端と第2抵抗の他端の間に接続された高周波バイパス用キャパシタとで構成できる。そして、可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6のリアクタンス値を変化させるための可変リアクタドライバ5(図2参照。)が、各可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6にそれぞれ接続される。可変リアクタドライバ5は、可変容量ダイオードに対して逆バイアス電圧を印加し、容量を変化させる可変電圧直流電源である。可変リアクタドライバ5により、可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6に印加する電圧をそれぞれ変化し、それぞれのバラクタ回路の可変容量ダイオードの容量値を独立に変化させ、リアクタンス値を、それぞれ所望の値になるように独立に制御する。これにより、1対の非励振素子を備えた各パラサイト素子PE1〜PE6上の励振電流振幅・位相を変化させ、アレイアンテナの平面指向性特性を変化させることができる。
但し、可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6は、上述した第1抵抗、第2抵抗、高周波バイパス用キャパシタ及び可変容量ダイオードからなるはしご型回路に限定されず、リアクタンス値を制御可能な素子であれば良い。可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6を、容量性の回路素子とすれば、リアクタンス値は常に負の値となるが、可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6のリアクタンス値は、正から負の値までの範囲の値をとるように構成しても良い。リアクタンス値を、正から負の値までの範囲の値をとるようにするためには、例えば可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6に直列に固定のインダクタを挿入するか、もしくは、非励振素子の長さをより長くすることにより、正から負の値までにわたってリアクタンス値を変化させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置は、図2に示すように、活性素子REと、この活性素子REに接続されたアンテナスイッチ(サーキュレータ)47と、アンテナスイッチ(サーキュレータ)47を介して接続される送信装置2と受信装置1を備える。更に、受信装置1には、目的関数生成装置3が接続され、目的関数生成装置3の出力は、アンテナ制御部4に接続されている。アンテナ制御部4の出力は、可変リアクタドライバ5に接続され、可変リアクタドライバ5の出力は、それぞれのパラサイト素子PE1〜PE6の可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6に接続されている。
受信装置1では、活性素子REからの受信信号SRを復調すると共に、所望信号の既知の符号系列を規範信号SSとして発生する。例えば、所望波の変調方式が位相シフトキーイング(PSK)である場合について述べる。受信モードにおけるエスパアンテナの出力信号を受信装置1で、時系列的に標本化観測し、これを確率統計変数と見立てた高次モーメントに基づく目的汎関数を定義しこれを最適値(最大又は最小)化することを規範とする。ここで着目するPSK変調信号に特有の性質とは、「m相PSK信号は変調データにかかわらずm乗すると一定の複素数値となる」ことである。これはI/Q平面上のPSK変調の信号点配置から明白である。通信路で雑音あるいは干渉を被るとこの一定の複素数値からの揺らぎが受信側で観測される。この揺らぎが小さいほど所望信号が高い純度で抽出できていると考えられる。そこで、所定の期間における、受信信号y(ts)の第m次モーメントの絶対値の時間平均値E|y(tsm|の二乗値を、受信信号y(ts)の第m次モーメントの絶対値の二乗値の時間平均値E[|y(tsm2] で除算した関数:
Q(ts)=E|y(tsm|/E[|y(tsm2]・・・・・(4)
が規範となるように、規範信号SSを生成すれば良い。式(4)の分母のE[|y(tsm2] は、m乗信号の平均電力での規格化を意味する。
一方、所望波がアナログFMのように包絡線が一定である変調方式の場合には定振幅性に着目した規範信号SSを生成することにより、又16QAMのような直交ディジタル変調の場合には信号点配置の離散性に着目した規範信号SSを生成することによりブラインドビーム形成が可能である。
受信装置1から出力した受信信号SRと規範信号SSは、目的関数生成装置3へ入力される。目的関数生成装置3は、例えば、受信信号SRと規範信号SSの相関をとり、規範信号SSと受信信号SRの相関係数を目的関数(評価関数)Qとして出力する相関器が採用可能である。相関器以外に、目的関数生成装置3は、規範信号SSと受信信号SRの差電力を目的関数(評価関数)Qとして出力するようにしてもよい。目的関数(評価関数)Qとしては、その他信号対干渉雑音比SINRが採用かのうであるが、以後の説明は、目的関数(評価関数)Qは、規範信号SSと受信信号SRの相関係数であるとして記載する。目的関数生成装置3の出力した目的関数(評価関数)Qは、アンテナ制御部4へ入力される。
アンテナ制御部4は、入力された目的関数(評価関数)Qが、最適値(最大又は最小)になるように、直接探索法によって探索する。「直接探索法」は、最適化問題を解く方法であり,勾配法のように、目的関数の勾配を必要としない。
直接探索法は、現在点の周りの一組の点(「メッシュ」という)を探索し目的関数が現在点より低い値を探す。低い点があれば、現在点を低い点に移し、メッシュを拡大して探索を続け、低い値がなければメッシュを縮小し再探索する手順を繰り返し、目的関数(評価関数)Qを最小にする。目的関数(評価関数)Qの逆数あるいはQの負値を用いれば最大値を探索することができる.
このため、アンテナ制御部4は、各パラサイト素子PE1〜PE6の初期値及び初期設定での目的関数値O0を計算する初期設定手段11,各パラサイト素子PE1〜PE6に対応したメッシュを作成するメッシュ作成手段12,各メッシュポイントでの目的関数値O1−O12を計算し評価する(ポーリングする)ポーリング手段13,現在の最適値とポーリングの結果を比較する最適値/ポーリング結果比較手段14,現在の最適値とポーリングの結果を比較し、低い点(又は高い点)があれば、現在最適値を低い点(又は高い点)に更新し、メッシュサイズを拡大し、低い値(又は高い値)がなければメッシュサイズを縮小するメッシュサイズ変更手段15,収束判定をする収束判定手段16を備える。これらの初期設定手段11,メッシュ作成手段12,ポーリング手段13,最適値/ポーリング結果比較手段14,メッシュサイズ変更手段15,収束判定手段16は、専用のハードウェア(論理回路)で構成しても良く、汎用のプロセッサを用い、それを制御するソフトウェアにより等価な機能を実現するように、構成しても良い。
アンテナ制御部4は、直接探索法によって探索した結果を、可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6の値を最適化するための制御信号Sc1,Sc2,Sc3,・・・・・,Sc6として生成する。アンテナ制御部4が、生成した個々の制御信号Sc1,Sc2,Sc3,・・・・・,Sc6は、可変リアクタドライバ5へ出力される。可変リアクタドライバ5は、各可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6のリアクタンスを最適化するために、それぞれの可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6にリアクタンス制御用電圧V1,V2,V3,・・・・・,V6を出力する。
図3に示すフローチャートを用いて、本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナ(アダプティブアンテナ)の制御方法、即ち、アンテナ制御部4による可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6の値を最適化し、これにより主ビームを所望波到来方向へ向け、ヌル点を干渉波到来方向へ向け、信号対干渉雑音比SINRを最大にする指向性制御(最適値が最大値の場合)について、説明する。目的関数を相関値とする場合,相関値の逆数を目的関数とし最小化する。目的関数(評価関数)Qが、信号対干渉雑音比SINRの場合は、アンテナ制御部4は、入力された目的関数(評価関数)Qが、最大になるように、直接探索法によって探索する。目的関数(評価関数)Qは、規範信号SSと受信信号SRの差電力をである場合は、アンテナ制御部4は、入力された目的関数(評価関数)Qが、最小になるように、直接探索法によって探索する。
(イ)先ず、ステップS101において、アンテナ制御部4の初期設定手段11は、j=1,Kj=1,Zj=[Z1,Z2,Z3,・・・・・,Z6]=0として、各パラサイト素子PE1〜PE6の初期値を設定する。更に、この初期設定での目的関数値O0を計算する,
(ロ)次に、ステップS102において、アンテナ制御部4のメッシュ作成手段12は、各パラサイト素子PE1〜PE6に対応したメッシュポイントを作成する。各パラサイト素子PE1〜PE6は、ダイポール素子であり、互いに1直線上に設けられた1対の非励振素子からなるので、12個のメッシュポイントが作成される。
(ハ)そして、ステップS103において、アンテナ制御部4のポーリング手段13は、各メッシュポイントでの目的関数値O1−O12を計算し評価する(ポーリングする)。
(ニ)ステップS104において、j=j+1とインクリメントした後、ステップS105において、アンテナ制御部4の最適値/ポーリング結果比較手段14は、現在の最適値とポーリングの結果を比較する。即ち、各メッシュポイントでの目的関数値O1−O12の内、初期設定での目的関数値O0より小さな値があるか否か判断する。
(ホ)各メッシュポイントでの目的関数値O1−O12の内、初期設定での目的関数値O0より小さな値があればステップS106に進む。ステップS106において、アンテナ制御部4のメッシュサイズ変更手段15は、現在最適値Ojを低い点Zjに更新し、Kjを2Kj-1としてメッシュサイズを、2の倍数で拡大する。
(ヘ)各メッシュポイントでの目的関数値O1−O12の内、初期設定での目的関数値O0より小さな値がなければ、ステップS107に進む。ステップS107において、アンテナ制御部4のメッシュサイズ変更手段15は、KjをKj-1/2として、メッシュサイズを2の倍数で縮小する。
(ト)そして、ステップS108において、アンテナ制御部4の収束判定手段16は、収束判定をし、終了条件を1つでも満たせば終了とする。通常、メッシュサイズが許容誤差範囲に入ったときを終了条件すれば良い。終了条件を満たさなければ、ステップS102に戻り、メッシュポイントを作成する。
図1及び図2に示した半径λ/4の7素子エスパアンテナ(アレイアンテナ)を用いてシミュレーションを行った結果として、本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナの放射電力パターンの指向特性図の一例を図4(a)に示す。シミュレーションにおいて、入射信号は等振幅のBPSK信号で,ダイポールのボアサイト方向から入射すると仮定している。目的関数(評価関数)Qは規範信号SSと受信信号SRの相関係数とし,相関係数計算に用いたシンボル数は10である。直接探索法の繰り返し数は600である。
図4(b)には、比較のため勾配法による放射電力パターンの指向特性図も示した。図4(a)及び(b)において、所望波と妨害波の到来方向φは、それぞれ0°,180°である。図4(a)に示す直接探索法の方が、図4(b)に示す勾配法よりも、深いヌル点を形成していることが分かる。なお、勾配法における摂動サイズは2Ω,フィードバック利得は150,繰り返し数は800である。
図5は信号対雑音比SNR=30dBとしたときの、期待できる信号対干渉雑音比SINRの確率の累積分布関数(CDF)を、本発明の直接探索法と従来技術の勾配法とで比較する図である。第1波を所望波とし、図1(b)に示した水平面の到来方向φを0°に固定している。第2波と第3波の到来方向φは水平面360°の10°ステップすべての組合せとしている。図5から直接探索法(本発明)を用いた方が勾配法(従来技術)より高い信号対干渉雑音比SINRが期待できることが分かる。
従来、直接探索法は勾配法に比較すれば、漸近的な収束が遅いとされていたが、本発明者の知見によれば、適応ビーム形成においては、勾配法の1/4から1/6の計算時間で、勾配法よりも深いヌル点を形成できることが分かり、より現実的な手法である。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナは、非常に簡単な構造を有し、直流電圧V1,V2,V3,・・・・・,V6で指向特性を電子的に制御可能である。アレイアンテナは、例えば、移動体通信端末用のアンテナとしてノートパソコンやPDAのような携帯型情報端末へ装着が容易であり、又、水平面のどの方向へ主ビームを走査した場合でも、すべてのパラサイト素子PE1〜PE6が有効に機能し、指向特性の制御もきわめて容易である。 この様な携帯型情報端末の一例として、図6は、図2に示した無線通信装置の受信装置1を、図7は、図2に示した無線通信装置の送信装置2を、具体的に概略説明するブロック図である。
図6に示す携帯型情報端末の受信装置1は、本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナから受信信号を入力するRFフロントエンド部として、RFフィルタ41、RFフィルタ41に接続されたミキサ48、ミキサ48に接続された局部発振器49を備える。ミキサ48は、RFフィルタ41の出力するRF信号と局部発振器49の出力するRF信号とを混合し、例えば200MHz〜500MHzの中間周波数(IF)の信号を生成する。RFフィルタ41にはアンテナスイッチ47を介して、第1の実施形態に係るアレイアンテナの活性素子REが接続されている。
ミキサ48で混合された活性素子REが受信したRF信号と局部発振器49の出力するRF信号とは、IFフィルタ42に伝達される。IFフィルタ42には、増幅器50が接続され、増幅器50には、I/Q復調回路を備えるレシーバLSIチップ93が接続されている。レシーバLSIチップ93には、共振器58を備えたIQ発信器57が接続されている。IFフィルタ42により、活性素子REが受信したRF信号と局部発振器49の出力するRF信号との差の周波数が抽出され、増幅器50により、差の周波数であるIF信号が増幅され、安定化される。このIF信号は、レシーバLSIチップ93により直交位相復調され、互いに90°位相がずれたI信号及びQ信号が生成される。レシーバLSIチップ93が備えるミキサ51及びミキサ52において、更に低周波、例えば10MHz以下のベースバンドI信号及びベースバンドQ信号がそれぞれ生成される。ベースバンドI信号及びベースバンドQ信号は、それぞれ、増幅器53,54で増幅された後、ベースバンドフィルタ43,44に入力される。ベースバンドフィルタ43,44を介したベースバンドI信号及びベースバンドQ信号は、更に、A−D変換器55,56でディジタル信号に変換され、図示を省略したディジタルベースバンドプロセッサ(DBBP)に入力される。即ち、ベースバンドフィルタ43及びベースバンドフィルタ44を介してそれぞれ抽出されたベースバンドI信号及びベースバンドQ信号は、A−D変換器55及びA−D変換器56により、ディジタルのベースバンドI信号及びベースバンドQ信号となり、ディジタルベースバンドプロセッサ(DBBP)により信号処理され、図2に示した受信信号SRと規範信号SSが生成される。そして、この受信信号SRと規範信号SSを用いて、パラサイト素子PE1〜PE6の可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6のそれぞれのリアクタンス値が制御され、適応ビームが形成される。
図7は、第1の実施形態に係るアレイアンテナを用いた携帯型情報端末の送信装置2を示す。送信装置2のベースバンド処理部にはディジタルベースバンドプロセッサ(DBBP)からのディジタルのベースバンドI信号及びベースバンドQ信号をアナログ信号に変換するD−A変換器65,66がそれぞれ備えられている。ディジタルのベースバンドI信号及びベースバンドQ信号は、D−A変換器65及びD−A変換器66により、アナログのベースバンドI信号及びベースバンドQ信号となり、ベースバンドフィルタ61及びベースバンドフィルタ62を介して、変調器LSIチップ95の増幅器88,89に入力される。
変調器LSIチップ95は、増幅器88,89と、増幅器88,89に接続されたミキサ85,86を備える。変調器LSIチップ95は、更に、発振器60及び移相器87を備える。ミキサ85及びミキサ86には、発振器60からの搬送波のRF周波数が、移相器87により互いに90°位相がずらされて供給される。増幅器88,89の出力は、ミキサ85,86において発振器60からの搬送波のRF周波数と混合され、変調される。変調器LSIチップ95は、更に、加算器84及び加算器84の出力に接続された増幅器83を備える。ミキサ85及びミキサ86の出力は、加算器84に入力され、加算器84の出力は増幅器83に入力される。増幅器83の出力は、送信装置2のRFフロントエンド部を構成するMMIC94に供給される。MMIC94には多段接続されたマイクロ波用パワートランジスタ81,82を備え、RF増幅後、アンテナスイッチ47を介して、第1の実施形態に係るアレイアンテナの活性素子REに供給される。送信モードにおけるパラサイト素子PE1〜PE6のそれぞれの可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6のリアクタンス値と主ビーム方向の関係は、例えば、規範として既知方向への電力指向性の最大化:
P(θ,φ)=(1/2)|Da(θ,φ)|2 → max ・・・・・(5)
を用いて、直接探索法で制御すれば良い。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、図1及び図2においては、6本のパラサイト素子PE1〜PE6を用いた7素子エスパアンテナ(アレイアンテナ)を例示しているが、パラサイト素子の本数は少なくとも1本あれば、アレイアンテナ(アダプティブアンテナ)の指向特性を電子的に制御することができる。又、7本以上の多数の素子を用いた構造でも構わない。又、本数だけでなく、パラサイト素子PE1〜PE6の配置形状も図1に示したトポロジーに限定されず、活性素子REから所定の距離だけ離れていれば良い。即ち、各パラサイト素子PE1〜PE6間の間隔や、PE1〜PE6と活性素子REとの間隔dは一定でなくても良い。更に、半径λ/4と半径λ/2の同心円上に2重に配置したトポロジー等でも構わない。
又、図1においてダイポール素子で7素子エスパアンテナ(アレイアンテナ)を構成する場合を例示したが、図8に示すように、モノポール素子でエスパアンテナを構成しても良い。図8では、活性素子REは接地導体6と電気的に絶縁されて同軸ケーブル7を介して給電される。各非励振素子PE1〜PE6は、可変リアクタンスZn1,Zn2,Zn3,・・・・・,Zn6を介して、接地導体6に対して高周波的に接地される。
更に、図9に示すように、パッチ状の平面アンテナ素子の形状を方形として、全体の配置をマトリクス状配列にした9素子エスパアンテナに適用しても良い。図9 (a)は、3×3の配列の例であり、例えば中心素子REを活性素子とし、残りの周辺素子PE1〜PE8をパラサイト素子としている。図9(b)は、図9 (a)の平面アンテナ素子配列の基材に柔軟な合成樹脂フイルム31を用いて任意の曲面形状に構成可能とし、コンフォーマルアンテナを実現したものである。パッチ状の平面アンテナ素子の形状は、図9に示すような矩形以外の多角形や円形、楕円形、矩形と円形の組合せ形状等でも構わない。
この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るアレイアンテナ(アダプティブアンテナ)の概略構成を説明するための模式的鳥瞰図で、図1(b)は、図1(a)に示したアレイアンテナにおける方位角(水平面到来方向)φを説明するグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の全体構成を示す概略的なブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナの制御方法を説明するためのフローチャートである。 図4(a)は、本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナの制御方法によって得られる放射電力パターンの指向特性図で、図4(b)は、比較のため従来技術(勾配法)による放射電力パターンの指向特性図である。 本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナの制御方法において、妨害2波が入力する場合の、信号対干渉雑音比SINRの確率の累積分布関数(CDF)を、従来技術の勾配法による制御方法と比較して示すグラフである。 図2に示した無線通信装置の受信装置を具体的に概略説明するブロック図である。 図2に示した無線通信装置の送信装置を具体的に概略説明するブロック図である。 本発明の他の実施の形態に係るアレイアンテナの概略を説明するための模式的な縦断面図である。 本発明の更に他の実施の形態に係るアレイアンテナの概略を説明するための模式図である。
符号の説明
1…受信装置
2…送信装置
3…目的関数生成装置
4…アンテナ制御部
5…可変リアクタドライバ
6…接地導体
7…同軸ケーブル
11…初期設定手段
12…メッシュ作成手段
13…ポーリング手段
14…最適値/ポーリング結果比較手段
15…メッシュサイズ変更手段
16…収束判定手段
31…合成樹脂フイルム
41…RFフィルタ
42…IFフィルタ
43,44…ベースバンドフィルタ
47…アンテナスイッチ
48…ミキサ
49…局部発振器
50…増幅器
51,52…ミキサ
53,54…増幅器
55,56…A/D変換器
57…IQ発信器
58…共振器
60…発振器
61,62…ベースバンドフィルタ
65,66…D/A変換器
81,82…マイクロ波用パワートランジスタ
83…増幅器
84…加算器
85,86…ミキサ
87…移相器
88,89…増幅器
93…レシーバLSIチップ
94…MMIC
95…変調器LSIチップ
RE…活性素子(中心素子)
PE1〜PEK…パラサイト素子

Claims (9)

  1. 無線信号を送受信するための活性素子と、該活性素子から空間的に分離した複数のパラサイト素子と、該複数のパラサイト素子にそれぞれ独立して接続された可変リアクタンスとを備えるアレイアンテナの制御方法において、
    前記活性素子によって受信された受信信号に基づいて規範信号を生成するステップと、
    前記受信信号と前記規範信号から目的関数を生成するステップと、
    直接探索法によって反復的に、前記目的関数が最適値になる条件を探索するステップと、
    前記最適値を与える条件により、前記複数のパラサイト素子に接続された可変リアクタンスの値を制御するステップ
    とを含み、前記アレイアンテナの指向性を制御することを特徴とするアレイアンテナの制御方法。
  2. 前記直接探索法は、
    前記複数のパラサイト素子に対応したメッシュポイントを作成する手順と、
    前記各メッシュポイントでの目的関数値を計算し評価する手順と、
    前記各メッシュポイントでの目的関数値が現在最適値より小さいか否か判断する手順と、
    前記目的関数値が前記現在最適値より小さければ、前記現在最適値を小さな値に更新し、前記メッシュポイントが構成するメッシュサイズを拡大する手順と、
    前記目的関数値が前記現在最適値より小さくなければ、メッシュサイズを縮小する手順
    とを、終了条件が満たされるまで繰り返し、前記目的関数を最大値とする条件を探索することを特徴とする請求項1に記載のアレイアンテナの制御方法。
  3. 前記目的関数は、前記受信信号と前記規範信号との相関係数であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアレイアンテナの制御方法。
  4. 電磁波を受信し、受信装置に電気信号としての受信信号を出力する活性素子、該活性素子から空間的に分離した複数のパラサイト素子、該複数のパラサイト素子にそれぞれ独立して接続された可変リアクタンスとを備えるアレイアンテナの制御装置であって、
    前記受信装置が生成した規範信号と前記受信信号から目的関数を生成する目的関数生成装置と、
    該目的関数生成装置が出力する目的関数を用いて、直接探索法によって反復的に、前記目的関数が最適値になる条件を探索するアンテナ制御部と、
    該アンテナ制御部出力する制御信号に駆動され、前記複数のパラサイト素子にそれぞれ接続された可変リアクタンスに制御用電圧を出力する可変リアクタドライバ
    とを備え、前記可変リアクタンスの値を制御し、前記アレイアンテナの指向性を制御することを特徴とするアンテナ制御装置。
  5. 前記アンテナ制御部は、
    前記複数のパラサイト素子に対応したメッシュポイントを作成するメッシュ作成手段と、
    前記各メッシュポイントでの目的関数値を計算し評価するポーリング手段と、
    前記各メッシュポイントでの目的関数値が現在最適値より小さいか否か判断する最適値/ポーリング結果比較手段と、
    前記目的関数値が前記現在最適値より小さければ、前記現在最適値を小さな値に更新し、前記メッシュポイントが構成するメッシュサイズを拡大し、前記目的関数値が前記現在最適値より小さくなければ、メッシュサイズを縮小するメッシュサイズ変更手段
    とを備えることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ制御装置。
  6. 前記目的関数は、前記受信信号と前記規範信号との相関係数であることを特徴とする請求項4又は5に記載のアンテナ制御装置。
  7. 電磁波を受信し、電気信号に変換し、該電気信号を受信信号として出力する活性素子、該活性素子から空間的に分離した複数のパラサイト素子、該複数のパラサイト素子にそれぞれ独立して接続された可変リアクタンスとを備えるアレイアンテナと、
    前記活性素子から前記受信信号を入力し、規範信号を生成する受信装置と、
    前記規範信号と前記受信信号から目的関数を生成する目的関数生成装置と、
    該目的関数生成装置が出力する目的関数を用いて、直接探索法によって反復的に、前記目的関数が最適値になる条件を探索するアンテナ制御部と、
    該アンテナ制御部出力する制御信号に駆動され、前記複数のパラサイト素子にそれぞれ接続された可変リアクタンスに制御用電圧を出力する可変リアクタドライバ
    とを備え、前記可変リアクタンスの値を制御し、前記アレイアンテナの指向性を制御することを特徴とする無線通信装置。
  8. 前記アンテナ制御部は、
    前記複数のパラサイト素子に対応したメッシュポイントを作成するメッシュ作成手段と、
    前記各メッシュポイントでの目的関数値を計算し評価するポーリング手段と、
    前記各メッシュポイントでの目的関数値が現在最適値より小さいか否か判断する最適値/ポーリング結果比較手段と、
    前記目的関数値が前記現在最適値より小さければ、前記現在最適値を小さな値に更新し、前記メッシュポイントが構成するメッシュサイズを拡大し、前記目的関数値が前記現在最適値より小さくなければ、メッシュサイズを縮小するメッシュサイズ変更手段
    とを備えることを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記目的関数は、前記受信信号と前記規範信号との相関係数であることを特徴とする請求項7又は8に記載の無線通信装置。


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