JP2006238135A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホワイトバランスの係数を用いて、被写体の色温度の変化に適応し、適切な輪郭強調処理を行うことができる画像処理装置、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 映像信号から算出されたホワイトバランス係数のR若しくはBの係数を用いて輪郭強調係数を決定し、輪郭強調用信号に前記輪郭強調係数を乗算することにより、輪郭強調処理を行った輝度信号を得る。また、輪郭強調用信号のレベルをホワイトバランス係数のR若しくはBの係数を用いて制限し、輪郭の過強調を防ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
撮像装置では、CCDやCMOSイメージャのような撮像素子に入力された映像信号を画像信号に変換しており、この画像信号の画質を向上させるために様々な画像処理を行う画像処理装置を備えて構成されている。これらの装置で実行される画像処理の内、輪郭強調処理は、被写体の画像の輪郭部の信号レベルを大きくすることにより行われる。その方法として、映像信号から輪郭部である高周波成分を抽出し、それに係数を乗算し、元の映像信号と足し合わせることにより輪郭強調をすることが行われている。輪郭強調処理部にて高周波成分に乗算される係数、つまり基準輪郭強調係数は、撮像装置の製造工程における調整工程にて、特定の色温度において最適となる一定の値に固定される。
図3は補色CCDを用いた従来のビデオカメラの画像処理装置を示す構成図である。レンズ1を通過した光は、CCD2の受光面で結像し、電気信号に変換されて、アナログ映像信号が生成される。アナログ映像信号は、CDS回路3に入力され、相関2重サンプリングされた後、PGA4に出力される。相関2重サンプリングされたアナログ映像信号はPGA4にて適正レベルに増幅され、ADC5に出力される。ADC5では増幅されたアナログ映像信号がAD変換され、デジタル映像信号に変換される。
ADC5のデジタル映像信号(以降0H信号と称す)は、補間・演算回路12と、1H、2H遅延線6とに入力される。1H、2H遅延線6では、1水平期間遅延した信号(以降1H信号と称す)と2水平期間遅延した信号(以降2H信号と称す)が作成され、0H信号と共に補間・演算回路12に入力される。1H信号はLPF7にも入力される。
1H信号は、LPF7を介することにより、CCD2内部の色フィルタによって発生したキャリア成分が除去され、キャリア除去後信号としてガンマ補正回路8に入力される。キャリア除去後信号は、ガンマ補正回路8にてガンマ補正処理が行われ、ガンマ補正後信号として輪郭強調処理部104に入力される。輪郭強調処理部104では、ガンマ補正後信号はHPF9と加算器11に入力される。HPF9ではガンマ補正後信号から、信号の高周波成分、すなわち被写体の輪郭部分が抽出され、輪郭部信号として乗算器10に入力される。輪郭部信号は乗算器10にて基準輪郭強調係数KYと乗算され、輪郭部信号が適正レベルとなるように輪郭強調用信号が作成される。ここで、基準輪郭強調係数KYはカメラシステムの製造工程における調整工程にて、特定の色温度において最良の画質が得られるように一定の値に固定された値である。
輪郭強調用信号は加算器11にてガンマ補正回路8からのガンマ補正後信号と加算され、輪郭強調処理によって得られた輝度信号として外部システムに出力される。
補間・演算回路12では、前記0H信号、1H信号、2H信号を用いた補間処理にて
Ye+MG、G+Cy、Cy+Ye、Ye+Gの4種の各フィルタ−が同時化され、次の演算式によってRGB原信号が作成される。
G=[−2*{(MG+Cy)−(Ye+MG)}+2*{(G+Cy)+(G+Ye)}
−2*{(Ye+MG)−(G+Cy)}]/10
R=[−2*{(MG+Cy)−(Ye+MG)}+{(G+Cy)+(G+Ye)}
+4*{(Ye+MG)−(G+Cy)}]/10
B=[4*{(MG+Cy)−(Ye+MG)}+{(G+Cy)+(G+Ye)}
−2*{(Ye+MG)−(G+Cy)}]/10
補間・演算回路12で作成されたRGB原信号はホワイトバランス係数算出部23と、ホワイトバランス処理部101に入力される。ホワイトバランス処理部101は、乗算器13、乗算器14、乗算器15からなり、R原信号は乗算器13に、G原信号は乗算器14に、B原信号は乗算器15にそれぞれ入力される。ホワイトバランス係数算出部23では、被写体の無彩色部分のRGBの比率が1:1:1となるように係数KR、KB、KGの値が算出され、乗算器13、乗算器14、乗算器15にそれぞれ入力される。乗算器13、乗算器14、乗算器15において前記R、G、B原信号が係数KR、KB、KGとそれぞれ乗算されることによりホワイトバランス調整が行われる。ホワイトバランス調整されたR、G、B信号はガンマ補正回路16に入力される。ガンマ補正回路16でホワイトバランス調整されたR、G、B信号はガンマ補正され、マトリックス回路17に入力される。マトリックス回路17では以下の演算式によって、ガンマ補正されたRGB信号より色差信号R−Y、B−Yが作成される。
R−Y=K1(R−G)+K2(B−G)
B−Y=K3(B−G)+K4(R−G)
ここでK1、K2、K3、K4は色差信号を作成するためのマトリックス係数である。
色差信号は、エンコ−ダ回路18に入力され、エンコ−ダ回路18にて変調され、変調色信号として外部システムに出力される。
上記回路にて生成された輝度信号と変調色信号が画像データとしてCPU、表示装置などの外部システムに出力される。
しかしながら、この従来装置では、基準輪郭強調係数KYは固定の値のため、被写体の色温度が変化した場合、被写体の高周波成分が変化し、その結果、輪郭強調の掛け過ぎによるジャギーや、輪郭部分の不足による画像のボケが発生していた。
これらを解決するため、特開2003−230052号公報では、ホワイトバランス係数算出部101により算出された色温度に応じて、色再現マトリックス番号が決定され、それにより輪郭強調係数を決定するという方法が行われている。
本公報では、色再現処理に用いられる色再現マトリックスを示すマトリックス番号は、ホワイトバランス係数算出部により算出された色温度に応じて、色再現マトリックス選択部により決定される。色再現マトリックス選択部は、ホワイトバランス係数算出部により算出された色温度に応じて、何れのマトリックス番号の色再現マトリックスを用いるかを決定する。そして、色再現マトリックス選択部は、決定したマトリックス番号を、色再現処理部に供給するとともに、輪郭強調係数算出部に供給する。この輪郭強調係数算出部において作成された輪郭強調係数により、輪郭強調の制御が行われる。
特開2003−250052号公報
上述したように、従来の輪郭強調回路にて輝度信号の高周波成分に乗算される基準輪郭強調係数KYは、一定の値に固定される。しかしながら特定の色温度において輪郭強調の度合いを最適に調整しても、被写体の光源の色温度が変化した場合、輝度信号の高周波成分の発生量自体が変化するため、過強調または強調不足となり、輪郭の過強調によるジャギーや強調不足による画像ボケが発生し、画質が劣化していた。
また、これを解決するために、特開2003−250052号公報に記載された方法では、色再現マトリックスを用いて、ホワイトバランス算出部より計算された色温度に応じて、マトリックス番号を決定し、その番号により輪郭強調係数を決定するといった方法をとっている。この方式では、色再現マトリックスを予め画像処理装置に用意する必要があり、このことによる回路規模の増加や信号処理の複雑化を招いていた。また、色再現マトリックスを選択し、マトリックス番号に応じた輪郭強調処理を選択するために、画像処理装置の応答時間が長くなっていた。
本発明は、ホワイトバランスのR側の係数が被写体光源の色温度が高くなるにつれて値が大きくなる事と、また、本発明者が検討を重ねた結果、高周波成分が被写体光源の色温度が高くなるほど減少する傾向があることを見出したことによりなされたものである。
つまり、本発明の画像処理装置において、映像信号からホワイトバランス係数を算出するホワイトバランス係数算出部と、前記ホワイトバランス係数を用いてRGB信号を出力するホワイトバランス処理部と、前記ホワイトバランス係数のRの係数若しくはBの係数を用いて輪郭強調係数を算出する輪郭強調係数算出部と、前記輪郭強調係数を用いて輪郭強調を行う輪郭強調処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、色温度によって輪郭強調処理が過強調となりうる場合にも、前記ホワイトバランス係数のRの係数若しくはBの係数を用いて、過強調を抑制する画像処理装置を提案するものである。つまり、本発明の画像処理装置において、前記映像信号からホワイトバランス係数を算出する処理部と、前記ホワイトバランス係数を用いて前記RGB信号を出力するホワイトバランス処理部と、前記映像信号と輪郭強調係数を用いて輪郭強調を行うための輪郭強調用信号に基づいて前記輝度信号を出力するリミッタ付き輪郭強調処理部と、前記ホワイトバランス係数のRの係数若しくはBの係数を用いて前記輪郭強調用信号の制限値を算出する輪郭強調用信号の制限値算出部と、を備えた画像処理装置であって、前記リミッタ付き輪郭強調処理部には、前記輪郭強調用信号の制限値を用いて前記輪郭強調用信号のレベルに制限を掛けるリミッタを有することを特徴とする。
また、いずれの発明においても、本発明の特徴部分を実現するための回路構成は、係数の加算、乗算、減算を行うことにより実現しており、従来の回路に対して僅かな回路規模の追加で実現可能である。
本発明によれば、色再現マトリックス等を使用することなく、ホワイトバランスの係数のうちRもしくはBの少なくとも1種類を用いて輪郭強調を行うので、被写体光源の色温度の変化による高周波成分の変化に対して敏感に追従し、過強調によるジャギーや強調不足によるボケを防止することが出来る。また、ホワイトバランス係数より直接補正量を決定するため、色温度の変化に対して高速での補正が可能である。さらには、簡単なシステム構成であるため、システムの構成が容易かつ低コストで実現可能となる。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1を示す構成図である。図3と同一な構成には同一の符号を付す。本実施例では、被写体の色温度が高くなった場合に、輪郭強調の度合いを大きくする回路を実現している。
レンズ1から補間・演算回路12を経由し、変調色信号を生成するまでの回路構成は従来例の図3と同様である。
従来技術との相違点は、本構成では輪郭強調係数算出部102を有し、輪郭強調係数をホワイトバランスのR側の係数KRから算出する点である。このことを下記に詳細に説明する。
本実施例では、ホワイトバランスのR側の係数KRの値は乗算器13に入力されるとともに、輪郭強調係数算出部102内の減算器19にも入力される。
ここで、係数KRが、強調開始設定係数Knonr以下の時(KR−Knonr<0)、すなわち被写体の色温度が一定の値より低いときは輪郭の過強調をしないようにするため、乗算器20に差分値として0を出力する。係数KRの値が強調開始設定係数Knonr以上のときは、KR−knonrの差分値が乗算器20に出力される。ここで、強調開始設定係数Knonrは、色温度によって輪郭強調を行うか行わないかを決定する係数であり、ビデオカメラの画像処理装置に応じて所定値に固定される。
次に、乗算器20にて、この差分値と、強調度合いの補正係数Kconrとが乗算される。強調度合いの補正係数knonrは、色温度に応じて良好な画像が得られるような輪郭強調が行われるように、どの程度の強調を行うかを決定される係数であり、ビデオカメラの画像処理装置に応じて所定値に固定される。これにより、輪郭強調度合いの補正量が調整される。
次に、その結果が加算器21にて、基準輪郭強調係数KYと加算され、その結果が輪郭強調係数算出部102の出力となり、乗算器10の輪郭強調係数として使用される。ここで、基準輪郭強調係数KYは、従来の画像処理装置で用いたのと同様係数であり、カメラシステムの製造工程における調整工程にて、特定の色温度において最良の画質が得られるように一定の値に固定された値である。
一方、従来装置と同様に、LPF7に入力された1H信号は、CCD2の色フィルタによって発生したキャリア成分が除去され、キャリア除去後信号としてガンマ補正回路8に入力される。キャリア除去後信号は、ガンマ補正回路8にてガンマ補正され、ガンマ補正後信号として輪郭強調処理部104に入力される。輪郭強調処理部104では、ガンマ補正後信号はHPF9と加算器11に入力される。ガンマ補正後信号は、HPF9にて高周波成分、すなわち被写体の輪郭部分が抽出され、輪郭部信号として乗算器10に入力される。
乗算器10では輪郭部信号に前述の輪郭強調係数算出部102で算出された輪郭強調係数が乗算されることにより、輪郭強調用信号が得られる。乗算器10の輪郭強調用信号は加算器11でガンマ補正回路8からの出力信号と加算され、輪郭強調処理によって得られた輝度信号が作成される。
このような構成とすることによって、色温度が変化する場合にも適正な輪郭強調処理がなされた画像信号を得ることができる。
また、図1ではホワイトバランスのR側の係数で制御する方法を示したが、ホワイトバランスのB側の係数KBでも制御することができる。この場合、係数KBの値が輪郭強調係数算出部102内の減算器19に入力される。ここで、係数KBが強調開始設定係数Knonb以上(Knonb−KB<0)の時、すなわち被写体の色温度が一定の値より低い場合は、輪郭の過強調をしないようにするため、乗算器20に差分値として0を出力する。係数KBの値がKnonb以上の場合は、Knonb−KBの差分値が乗算器20に出力される。次に、乗算器20にてこの差分値と強調度合いの補正係数Kconrと乗算される。これにより、輪郭強調用信号の強調度合いの補正量が調整される。次に、その結果が加算器21にて、基準輪郭強調係数KYと加算され、その結果が乗算器10の輪郭強調係数として使用される。
本実施例では輪郭情報を1H信号からLPF、ガンマ補正、HPFを用いて算出したが、他の方法で算出しても、同様に本発明の輪郭強調係数を用いて輪郭強調用信号を形成することにより同じ効果が得られる。
(実施例2)
図2は本発明の第2の実施形態を示す構成図である。レンズ1から補間・演算回路12を経由し、変調色信号を生成するまでの回路構成は従来例の図3と同様である。
従来技術と異なる点は、輪郭強調用信号制限値算出部103と、リミッタ22を備えている点である。輪郭強調用信号制限値算出部103は、減算器24、乗算器25、減算器26で構成される。
ホワイトバランスのR側の係数KRは乗算器13に入力されるとともに輪郭強調用信号制限値算出部103内の減算器24にも入力される。
減算器24では係数KRが、制限開始設定係数Knonlrより大きい(Knonlr−KR<0)場合は、差分値として0を乗算器25に入力する。これは係数KRがKnonlr以上の時、すなわち被写体の色温度が高い場合には、リミッタの制限レベルを基準となる輪郭強調用信号制限値KLのままにするためである。Knonlr−KRが0より大きくなった場合、この差分値を乗算器25に入力する。ここで、制限開始設定係数Knonlrは、輪郭強調の制限を開始する値を決定する係数であり、色温度によってリミッタの制限レベルを変えるかどうかを決める基準となる。
次に、乗算器25ではこの差分値に制限レベル補正係数Kconlrを乗算し、結果を減算器26に入力する。制限レベル補正係数とは、2つの係数の差(Knonlr―KR)に乗ずることによって、輪郭強調用信号制限値を補正する量を決定する係数である。次に、減算器26では基準となる輪郭強調用信号制限値KLから乗算器25の結果を減算し、その結果を輪郭強調用信号制限値としてリミッタに入力する。
背景技術と同様に、LPF7に入力された1H信号は、CCD2の色フィルタにより発生したキャリア成分が除去され、ガンマ補正回路8にてガンマ補正が行われる。ガンマ補正回路8の出力は、ガンマ補正後信号としてリミッタ付き輪郭強調処理部105に入力される。リミッタ付き輪郭強調処理部105は、HPF9と乗算器10とリミッタ22と加算器11を備えており、輝度信号を出力している。HPF9では高周波成分、すなわち被写体の輪郭部分が抽出され、輪郭部信号として乗算器10に入力される。乗算器10では基準輪郭強調係数KYが乗算されることにより、輪郭強調用信号が作成される。この輪郭強調用信号はリミッタ22に入力され、輪郭強調用信号制限値算出部103からの輪郭強調用信号制限値を超える輪郭強調用信号はすべて輪郭強調用信号制限値に変換する。制限値を超えないレベルの輪郭強調用信号はそのままリミッタ22から出力される。この信号は加算器11に入力され、ガンマ補正回路8の出力と加算され、輪郭強調により得られた輝度信号が作成される。
図2ではホワイトバランスのR側の係数で制御する方法を示したが、B側の係数KBでも制御することができる。この場合、係数KBの値が大きいときは色温度が低いため、高周波信号成分が大きくなり、リミッタのレベルを低くする必要がある。輪郭強調用信号制限値算出部内の減算器24にてKB―Knonlbを計算し、この値が0以下の場合は差分値として0を乗算器25に入力する。これは係数KBが制限レベル補正係数Knonlr以下の時、すなわち被写体の色温度が高く、過強調を行うことのない場合は、リミッタのレベルを基準となる輪郭強調用信号制限値KLとするためである。KB−Knonlbが0より大きくなった場合、この差分値を乗算器25に入力する。次に、乗算器25ではこの値に制限レベル補正係数Kconlbを乗算し、結果を減算器26に入力する。次に、減算器26では基準となる輪郭強調用信号制限値KLから乗算器25の結果を減算し、その結果を輪郭強調用信号制限値としてリミッタに出力する。本実施例2では、輪郭強調を掛け過ぎた信号に対して、輪郭強調用信号のレベルを制限することにより、輪郭強調の掛け過ぎを補正する回路を実現している。
(実施例3)
本発明の実施例1と実施例2の両方の制御方法を実施することによっても、輪郭強調を行うことができる。図4に実施例を示す。本実施例3では、輪郭強調係数算出部102と輪郭強調用信号制限値算出部103の両方を有している。レンズ1から補間・演算回路12を経由し、変調色信号を生成するまでの回路構成は実施例1、実施例2と同様である。ホワイトバランスのR側の係数KRは減算器19と減算器24に入力される。減算器19に入力された係数KRは実施例1と同様の演算が減算器19、乗算器20、加算器21で行われ、輪郭強調用信号に乗算される輪郭強調係数として乗算器10に入力される。減算器24に入力された係数KRは実施例2と同様の演算が減算器24、乗算器25、減算器26で行われ、輪郭強調用信号制限値がリミッタ22に入力される。
一方、従来技術と同様に、LPF7に入力された1H信号は、CCD2の色フィルタによって発生したキャリア成分が除去され、キャリア除去後信号としてガンマ補正回路8に入力される。キャリア除去後信号は、ガンマ補正回路8にてガンマ補正され、ガンマ補正後信号として輪郭強調処理部105に入力される。輪郭強調処理部105では、ガンマ補正後信号はHPF9と加算器11に入力される。ガンマ補正後信号は、HPF9にて高周波成分、すなわち被写体の輪郭部分が抽出され、輪郭部信号として乗算器10に入力される。
乗算器10では輪郭部信号に前述の輪郭強調係数算出部102で算出された輪郭強調係数が乗算されることにより、輪郭強調用信号が得られる。
この輪郭強調用信号はリミッタ22に入力され、前記輪郭強調用信号制限値算出部103からの輪郭強調用信号制限値を超える輪郭強調用信号は、すべて輪郭強調用信号制限値に変換する。制限値を超えないレベルの輪郭強調用信号はそのままリミッタ22から出力される。この信号は加算器11に入力され、ガンマ補正回路8の出力と加算され、輪郭強調された輝度信号が作成される。
本実施例では、各係数と輪郭強調用信号レベルの最大値の両方で制御できるため、実施例1、実施例2のみの場合と比較して、より広くの色温度範囲に対して適切な輪郭強調が可能となる。
また、本実施例では、輪郭強調係数も輪郭強調用信号制限値もR側の係数KRを用いて画像処理を行ったが、どちらか或いは両方の輪郭強調係数、輪郭強調用信号制限値をB側の係数KBを用いても構わない。
なお、本実施例では、撮像装置に用いる画像処理装置について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述した処理動作をプログラムコード化して、本発明に対応する画像処理プログラムを作成してもよい。この画像処理プログラムは、コンピュータに入力される。コンピュータでは、この画像処理プログラムを実行することにより、撮像装置などで作成された映像データ(例えばデジタル映像データ)に対して、本実施形態と同様の処理を実施することが可能になる。つまり、映像信号からホワイトバランス調整を行って、輝度信号とRGB信号を算出する画像処理をコンピュータで行う場合にも、ホワイトバランス調整を行う際のホワイトバランス係数のうち、Rの係数或いはBの係数を用いて輪郭強調係数を算出することを画像処理プログラム上で行う。このような画像プログラムを実行することにより、コンピュータを本発明の画像処理装置として機能させることができる。
このような映像データをRGBデータと輝度データに変換する画像処理に対する制御をコンピュータで実現するための画像プログラムは、前記映像データからホワイトバランス係数を算出するホワイトバランス係数算出手順と、前記ホワイトバランス係数を用いて前記RGB信号データを出力するホワイトバランス処理手順と、前記ホワイトバランス係数のRの係数若しくはBの係数を用いて輪郭強調係数を算出する輪郭強調係数算出手順と、前記輪郭強調係数を用いて輪郭強調用データを算出する処理手順と、前記映像信号データと前記輪郭強調用データとを演算し、前記輝度データを出力する処理手順とを、コンピュータで実現することを特徴とする。ここで、ホワイトバランス係数算出手順とは、ホワイトバランス係数算出部23での処理に相当する。また、ホワイトバランス処理手順は、ホワイトバランス処理部101での処理に相当する。また、輪郭強調係数算出手順は、輪郭強調係数算出部102での処理に相当する。さらに、輪郭強調用データを算出する処理手順は、HPF9及び乗算器10での処理に相当し、前記輝度データを出力する処理手順は、加算器11での処理に相当する。これらは当業者であれば、容易にプログラム化できるものである。
また、実施例2と同様に、ホワイトバランス係数のうちRの係数あるいはBの係数を用いて、輪郭強調用信号のレベルに制限をかける制限値を補正することを画像処理プログラム上で行うことができる。このような画像プログラムを実行することにより、コンピュータを本発明の画像処理装置として機能させることができる。
実施例2に相当する画像プログラムでは、映像データからホワイトバランス係数を算出する処理手順と、前記ホワイトバランス係数を用いてRGBデータを出力するホワイトバランス処理手順と、前記映像データから輪郭強調係数を用いて輪郭強調用データを算出する処理手順と、前記ホワイトバランス係数のRの係数若しくはBの係数を用いて輪郭強調用データ制限値を算出する輪郭強調制限値算出手順と、前記輪郭強調用データ制限値を用いて前記輪郭強調用データのレベルに制限を掛ける処理手順と、前記映像データと前記輪郭強調用データを演算することにより得られた前記輝度データを出力する処理手順とをコンピュータで実現することを特徴とする。ここで、ホワイトバランス係数算出手順とは、ホワイトバランス係数算出部23での処理に相当する。また、ホワイトバランス処理手順は、ホワイトバランス処理部101での処理に相当する。また、輪郭強調制限値算出手順は、輪郭強調制限値算出部103での処理に相当する。さらに、輪郭強調用データを算出する処理手順は、HPF9及び輪郭強調係数を用いた乗算器10での処理に相当する。また、輪郭強調用データのレベルに制限を掛ける処理手順は、リミッタ22での処理に相当する。前記輝度データを出力する処理手順は、加算器11での処理に相当する。これらは当業者であれば、容易にプログラム化できるものである。
このようにして、実施例2と同様に、ホワイトバランス係数のうちRの係数あるいはBの係数を用いて、輪郭強調用信号のレベルに制限をかける制限値を補正することを画像処理プログラム上で行うことができる。このような画像プログラムを実行することにより、コンピュータを本発明の画像処理装置として機能させることができる。
本実施例では画像処理装置として、撮像素子からの映像信号を入力し、変調色信号を出力するものについて説明したが、これらに限定されるものではなく、RGB信号の係数を用いて行うホワイトバランス処理と輪郭強調処理とを行うものであれば構わない。例えば、本発明の画像処理装置として、デジタル映像信号を入力して、RGB信号を出力するものや色差信号を出力するものでも構わない。
本発明の第1の実施形態を示す構成図。 本発明の第2の実施形態を示す構成図。 従来のビデオカメラの画像処理部を示す構成図。 本発明の第3の実施形態を示す構成図。
符号の説明
1 レンズ
2 補色CCD
3 CDS(相関2重サンプリング)回路
4 PGA
5 ADC
6 1H、2H遅延線
7 LPF
8 ガンマ補正回路
9 HPF
10 乗算器
11 加算器
12 補間・演算回路
13 乗算器
14 乗算器
15 乗算器
16 ガンマ補正回路
17 マトリックス回路
18 エンコーダ
19 減算器
20 乗算器
21 減算器
22 リミッタ
23 ホワイトバランス係数算出部
24 減算器
25 乗算器
26 減算器
101 ホワイトバランス処理部
102 輪郭強調係数算出部
103 輪郭強調用信号制限値算出部
104 輪郭強調処理部
105 リミッタ付き輪郭強調処理部

Claims (9)

  1. 映像信号をRGB信号と輝度信号に変換する画像処理装置において、
    前記映像信号からホワイトバランス係数を算出するホワイトバランス係数算出部と、
    前記ホワイトバランス係数を用いて前記RGB信号を出力するホワイトバランス処理部と、
    前記ホワイトバランス係数のうち、Rの係数KR若しくはBの係数KBを用いて輪郭強調係数を算出する輪郭強調係数算出部と、
    前記映像信号と前記輪郭強調係数に基づいて輪郭強調を行なうことにより得られた前記輝度信号を出力する輪郭強調処理部と、を備えた画像処理装置。
  2. 前記Rの係数を用いる輪郭強調係数算出部は、Rの係数KRから強調開始設定係数Knonrを減算した差分値を算出し、かつ、前記差分値が0以下の場合には前記差分値に0の値を出力する処理部と、
    前記差分値に強調度合いの補正係数Kconrを乗算する処理部と、
    前記乗算された値に基準輪郭強調係数KYを加算する処理部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記Bの係数を用いる輪郭強調係数算出部は、強調開始設定係数KnonbからBの係数BRを減算した差分値を算出し、かつ、前記差分値が0以下の場合には前記差分値に0を出力する処理部と、
    前記差分値に所定の強調度合いの補正係数Kconbを乗算する処理部と、
    前記乗算された値に基準輪郭強調係数を加算する処理部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 映像信号をRGB信号と輝度信号に変換する画像処理装置において、
    前記映像信号からホワイトバランス係数を算出する処理部と、
    前記ホワイトバランス係数を用いて前記RGB信号を出力するホワイトバランス処理部と、
    前記映像信号と輪郭強調係数を用いて輪郭強調を行うための輪郭強調用信号に基づいて前記輝度信号を出力するリミッタ付き輪郭強調処理部と、
    前記ホワイトバランス係数のRの係数KR若しくはBの係数KBを用いて前記輪郭強調用信号の制限値を算出する輪郭強調用信号の制限値算出部とを備え、
    前記リミッタ付き輪郭強調処理部には、前記輪郭強調用信号の制限値を用いて前記輪郭強調用信号のレベルに制限を掛けるリミッタを有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記Rの係数を用いる輪郭信号強調用信号の制限値算出部は制限開始設定係数KnonlrからRの係数KRを減算した差分値を算出し、かつ、前記差分値が0以下の場合には前記差分値に0の値を出力する処理部と、
    前記差分値に制限レベル補正係数Kconlrを乗算する処理部と、
    基準となる輪郭強調用信号制限値から前記乗算された値を減算する処理部と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記Bの係数を用いる輪郭強調係数算出部は、Bの係数KBから制限開始設定係数Knonlbを減算した差分値を算出し、かつ、前記差分値が0以下の場合には前記差分値に0の値を出力する処理部と、
    前記差分値に制限レベル補正係数Kconlbを乗算する処理部と、
    基準となる輪郭強調用信号制限値から前記乗算された値を減算する処理部と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 映像信号をRGB信号と輝度信号に変換する画像処理装置において、
    前記映像信号からホワイトバランス係数を算出する処理部と、
    前記ホワイトバランス係数を用いて前記RGB信号を出力するホワイトバランス処理部と、
    前記ホワイトバランス係数のうち、Rの係数KR若しくはBの係数KBを用いて輪郭強調係数を算出する輪郭強調係数算出部と、
    前記映像信号と前記輪郭強調係数を用いて輪郭強調を行うための輪郭強調用信号に基づいて前記輝度信号を出力するリミッタ付き輪郭強調処理部と、
    前記ホワイトバランス係数のRの係数KR若しくはBの係数KBを用いて前記輪郭強調用信号の制限値を算出する輪郭強調用信号の制限値算出部とを備え、
    前記リミッタ付き輪郭強調処理部には、前記輪郭強調用信号の制限値を用いて前記輪郭強調用信号のレベルに制限を掛けるリミッタを有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 映像データをRGBデータと輝度データに変換する画像処理に対する制御をコンピュータで実現するためのプログラムであって、
    前記映像データからホワイトバランス係数を算出するホワイトバランス係数算出手順と、
    前記ホワイトバランス係数を用いて前記RGB信号データを出力するホワイトバランス処理手順と、
    前記ホワイトバランス係数のRの係数KR若しくはBの係数KBを用いて輪郭強調係数を算出する輪郭強調係数算出手順と、
    前記輪郭強調係数を用いて輪郭強調用データを算出する処理手順と、
    前記映像信号データと前記輪郭強調用データとを演算し、前記輝度データを出力する処理手順とを、コンピュータで実現することを特徴とする画像処理プログラム。
  9. 映像データをRGBデータと輝度データに変換する画像処理に対する制御をコンピュータで実現するためのプログラムであって、
    前記映像データからホワイトバランス係数を算出する処理手順と、
    前記ホワイトバランス係数を用いて前記RGBデータを出力するホワイトバランス処理手順と、
    前記映像データから輪郭強調係数を用いて輪郭強調用データを算出する処理手順と、
    前記ホワイトバランス係数のRの係数KR若しくはBの係数KBを用いて輪郭強調用データ制限値を算出する輪郭強調制限値算出手順と、
    前記輪郭強調用データ制限値を用いて前記輪郭強調用データのレベルに制限を掛ける処理手順と、
    前記映像データと前記輪郭強調用データを演算し、前記輝度データを出力する処理手順とをコンピュータで実現することを特徴とする画像処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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