JP2006237941A - ダイナミックマイクロホンユニット - Google Patents

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【課題】 ダイナミックマイクロホンユニットにおいて、簡易な構成で指向周波数応答に悪影響を与えることなく、破裂音に起因するポップ雑音の発生を防止する。
【解決手段】 ボイスコイル113を有する振動板11と、ボイスコイル113が振動可能に配置される磁気ギャップを有する磁気回路12と、前部音響端子31を有し振動板11の前方に被せられる音響端子端子板30とを含み、音響端子端子板30に破裂音低減手段が設けられているダイナミックマイクロホンユニットにおいて、破裂音低減手段として破裂音に伴って発生する急激な気流によって変位する通気性を有するフィルタ40を用い、フィルタ40を音響端子端子板30の周縁に形成されている支持脚32により前部音響端子31の前方の所定位置に支持するとともに、支持脚32にフィルタ40の変位により上昇する圧力をユニット外に逃す開口部33を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明はダイナミックマイクロホンユニットに関し、さらに詳しく言えば、話者から発せられる破裂音に起因するポップ雑音を低減する破裂音低減手段を有するダイナミックマイクロホンユニットに関するものである。
p,t,kまたはb,dなどの一度閉じた唇を瞬間的に開くことにより発音される破裂音には急激な気流の変化が伴うため、マイクロホンのごく近くで話者から破裂音が発せられると、前部音響端子に急激な気流が流れ込みポップ雑音が発生する。
この破裂音によるポップ雑音を低減するため、例えば特許文献1に記載の発明では、前部音響端子に連続気泡を有する発泡体からなる音響抵抗材(例えばスポンジ)を設けるようにしている。
特開2002−64893号公報
しかしながら、ポップ雑音を効果的に低減するには、気流が前部音響端子に加わりにくくなるように密度の高いスポンジを使用する必要がある。そうすると、音響抵抗値が高くなり、結果的に指向周波数応答が悪くなるという問題が生ずる。
したがって、本発明の課題は、ダイナミックマイクロホンユニットにおいて、簡易な構成で指向周波数応答に悪影響を与えることなく、破裂音に起因するポップ雑音の発生を防止することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、ボイスコイルを有する振動板と、上記ボイスコイルが振動可能に配置される磁気ギャップを有する磁気回路と、前部音響端子を有し上記振動板の前方に被せられる音響端子端子板とを含み、上記音響端子端子板に破裂音低減手段が設けられているダイナミックマイクロホンユニットにおいて、上記破裂音低減手段として、破裂音に伴って発生する急激な気流によって変位する通気性を有するフィルタが用いられ、上記フィルタが、上記音響端子端子板の周縁に形成されている支持脚により上記前部音響端子の前方の所定位置に支持されているとともに、上記支持脚には、上記フィルタの変位により上昇する圧力をユニット外に逃す開口部が設けられていることを特徴としている。
本発明の好ましい態様によれば、上記フィルタには線径50μm,200メッシュ〜線径100μm,50メッシュ(好ましくは、線径80μm,110メッシュ)相当の網目状フィルタが用いられる。また、上記前部音響端子は上記フィルタの最大変位量を示す中心から離れた位置に配置される。
本発明によれば、破裂音に伴って発生する急激な気流によって変位する通気性を有するフィルタを前部音響端子の前方に配置するとともに、フィルタの周辺を支持する音響端子板の支持脚にフィルタの変位により上昇する圧力をユニット外に逃す開口部を設けたことにより、破裂音に伴って発生する急激な気流が前部音響端子に直接加わらないため、ポップ雑音を低減することができる。また、通常の音波はフィルタを変位させることなく素通りするため、指向周波数応答が劣化することもない。
次に、図1および図2により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明によるダイナミックマイクロホンユニットの一例を図解した断面図,図2は上記ダイナミックマイクロホンユニットを音源側から見た正面図である。
図1に示すように、このダイナミックマイクロホンユニットは、振動板11と磁気回路12とを含むユニット本体10と、ユニット本体10を支持するユニットホルダ20と、ユニット本体10の前面に被される音響端子板(レゾネータとも言う)30とを備えている。
振動板11は、センタードーム111と、その周りに一体に連設されたサブドーム112とを有し、センタードーム111にはボイスコイル113が接着材などにより一体的に取り付けられている。
また、磁気回路12は、円盤状に形成された永久磁石121と、永久磁石121の一方の極側に配置されたセンターポールピース122と、永久磁石121の他方の極に配置された皿状のテールヨーク123と、テールヨーク123の端部に配置され、センターポールピース122との間で磁気ギャップを形成するサイドヨーク124とを備えている。
マイクロホンユニット10は、ユニットホルダ20により磁気回路12側から支持されており、振動板11は、ボイスコイル113が上記磁気ギャップ内で振動するようにサブドーム112の周縁部がユニットホルダ20に固定される。
本発明によるダイナミックマイクロホンユニットは無指向性,単一指向性のいずれでもよいが、この例でのダイナミックマイクロホンユニットは単一指向性であるため、ユニットホルダ20は、所定の音響抵抗材211を介して振動板11の後方(背面側)に連通する後部音響端子21を備えている。また、ユニットホルダ20の外周部には、ボイスコイル113の図示しない引出リード線が接続される端子板22が設けられる。
ユニットホルダ20は円筒状に形成されていて、その内部にテールヨーク123に穿設されている音孔123aを介して振動板11の後方空間と連通する所定容積の背部気室(空気室)20Aを備えている。この例において、背部気室20Aは、ユニットホルダ20内に同軸として気密的に嵌合される第1円筒部23と第2円筒部24とにより形成される。
第1円筒部23と第2円筒部24は、それぞれ一方の面側にフェルトなどの音響抵抗材232,242が貼り付けられた音孔231,241を有し、それらの他方の開口端部を突き合わせた状態でユニットホルダ20内に嵌合されることにより、その内部に所定容積の背部気室20Aを形成する。主として、背部気室20Aの音響質量および音響抵抗材211,232,242の各音響抵抗値によって指向性,感度および指向周波数応答などの各特性が決められる。
図2を併せて参照して、音響端子板30はユニット本体10の前面を覆うようにしてユニットホルダ20の端部に支持され、音響端子板30には振動板11に対する多数の前部音響端子31が穿設されている。本発明において、音響端子端子板30は破裂音低減手段を備えている。
すなわち、前部音響端子31の前方(音源側)に、前部音響端子31と所定の間隔をもって通気性を有するフィルタ40が配置される。このフィルタ40は、破裂音に伴って発生する急激な気流によって変位する網目状フィルタで、線径50μm,200メッシュ〜線径100μm,50メッシュ(特には、線径80μm,110メッシュ)相当であることが好ましい。線種は繊維,金属のいずれであってもよい。なお、メッシュ(#)とは1インチ(25.4mm)あたりの本数である。
フィルタ40は、前部音響端子31の周縁に形成されている支持脚32にて弛みが生じないように支持されるが、この場合、支持脚32はその複数個が前部音響端子31の周縁に沿って配置され、支持脚32,32間は開口部33となっている。
また、前部音響端子31は破裂音による急激な気流を避けるように、フィルタ40の最大変位量を示す中心からずれた位置に配置されることが好ましい。この例において、前部音響端子31は10個であり、その各々を音響端子板30の周辺側に同心状かつ均等に配置している。前部音響端子31にも通気性を有するフィルタ311が設けられてよいが、このフィルタ311については、破裂音による急激な気流によって変位しないように前部音響端子31に張設する。
このダイナミックマイクロホンユニットのきわめて近い位置で、話者から破裂音が発せられると、その急激な気流によってフィルタ40が図1の鎖線で示すように変位する。フィルタ40は、その周縁が支持脚32にて支持されているため、中央部分が大きく撓む。
このように、フィルタ40が変位する(撓む)ことにより、上記気流はフィルタ40の機械的変位に変換され、この機械的変位によって前部音響端子31の部分の圧力が上昇するが、その圧力(気流)の一部が上記開口部33からユニット外に逃されるため、相対的に前部音響端子31に入り込む気流を小さくなり、これによりポップ雑音を低減することができる。
以上説明したように、本発明によれば、簡易な構成で破裂音に起因するポップ雑音を低減することができる。また、フィルタ40の密度を高くする必要がないため、マイクロホンの指向周波数応答を劣化させることもない。
本発明によるダイナミックマイクロホンユニットの一例を示した断面図。 上記ダイナミックマイクロホンユニットを音源側から見た正面図。
符号の説明
10 ユニット本体
11 振動板
12 磁気回路
20 ユニットホルダー
30 音響端子板
31 前部音響端子
32 支持脚
33 開口部
40 フィルタ

Claims (3)

  1. ボイスコイルを有する振動板と、上記ボイスコイルが振動可能に配置される磁気ギャップを有する磁気回路と、前部音響端子を有し上記振動板の前方に被せられる音響端子端子板とを含み、上記音響端子端子板に破裂音低減手段が設けられているダイナミックマイクロホンユニットにおいて、
    上記破裂音低減手段として、破裂音に伴って発生する急激な気流によって変位する通気性を有するフィルタが用いられ、上記フィルタが、上記音響端子端子板の周縁に形成されている支持脚により上記前部音響端子の前方の所定位置に支持されているとともに、上記支持脚には、上記フィルタの変位により上昇する圧力をユニット外に逃す開口部が設けられていることを特徴とするダイナミックマイクロホンユニット。
  2. 上記フィルタが、線径50μm,200メッシュ〜線径100μm,50メッシュ相当の網目状フィルタであることを特徴とする請求項1に記載のダイナミックマイクロホンユニット。
  3. 上記前部音響端子が、上記フィルタの最大変位量を示す中心から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のダイナミックマイクロホンユニット。
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