JP2006236719A - Lan端子台 - Google Patents
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Abstract
【課題】LAN端子台のハウジングを大きくせずに装着できるモジュラジャック数を増やせると共に、モジュラジャックに接続されるLANケーブルをIDC端子で接続してハウジングの裏面側より取り出せ、占有スペースが削減でき、コストダウンになると共に、ハブやルータとの接続を短いLANケーブルで行える美観を損ねない信頼性の高いLAN端子台を提供する。
【解決手段】LANモジュラジャックと、LANモジュラジャックを装着するLANモジュラジャック固定ボディと、これらを装着するハウジング102を備えたLAN端子台であって、ハウジング60の開口を有する前面にLANモジュラジャック固定ボディ40を装着させるボディ装着部65を備え、LANケーブル4を開口から引き出してLANモジュラジャック10に結線し、これをLANモジュラジャック固定ボディ40に装着した後、ボディ装着部65に装着してハウジング102に固定する。
【選択図】図4
【解決手段】LANモジュラジャックと、LANモジュラジャックを装着するLANモジュラジャック固定ボディと、これらを装着するハウジング102を備えたLAN端子台であって、ハウジング60の開口を有する前面にLANモジュラジャック固定ボディ40を装着させるボディ装着部65を備え、LANケーブル4を開口から引き出してLANモジュラジャック10に結線し、これをLANモジュラジャック固定ボディ40に装着した後、ボディ装着部65に装着してハウジング102に固定する。
【選択図】図4
Description
本発明は、通信系の機器や映像系の機器と共に、一つのボックスに配設され、これら機器と共に、マルチメディアポートを構成してLAN中継配線に用いられるLAN端子台に関する。
従来、マルチメディアポートにおけるハブ(HUB)やルータと先行配線されたLAN用ケーブルを接続する端子台としては、マルチメディアポート用のボックス内に収納し、LANケーブル配線を埋め込み配線で対応させることができるマルチメディアポート用中継モジュラジャック端子台が提案されている(例えば、特許文献1)。
図10(a)に、従来のマルチメディアポート200に装着されたLAN端子台201を示す。同図において、LAN端子台201は、2台の単位LAN端子台201aから成る。この単位LAN端子台201aは、モジュール化のために高さと幅が規格化された単位サイズの筺体211で形成され、その前面には、例えば、3つのLAN配線用のモジュラジャック203が装着されており、各モジュラジャック203に対応して接続される先行配線されたLANケーブルのツイストペアケーブルに対する接続端子となる速結端子部205が装着されている。この速結端子部205は、1つの速結端子部205で2本の電線を結線でき、8本の電線から成るツイストペアケーブルに対して4個の速結端子部205を使用する。従って、上記の単位LAN端子台201aでは12個の速結端子部205が装着されている。一方、ハブ202は、6ポートの接続ポートを有するので、これに対応して2台の単位LAN端子台201aにより6つのモジュラジャック203が装着され、6本のLANケーブル204によりLAN端子台201と接続されている。
図10(b)は、図10(a)における点線で囲んだA部の拡大を示し、LANケーブル206のツイストペアケーブルと速結端子部205との結線状態の詳細を示す。同図において、LANケーブル206のツイストペアケーブルの電線206aは、4つの速結端子部205における計8つの接続端子205aに、その芯線が挿入され結線されている。
上記従来例では、LANケーブル206と速結端子部205との接続は、4つの速結端子部205にツイストペアケーブルの電線の芯線を1本1本突き刺しながら行うので、結線作業が細かく手間が掛かり、さらに結線後のLAN端子台201の前面部において配線処理が極めて複雑になると共に、速結端子部205とモジュラジャックとの接続はプリント基板を介して行われるので、接続プロセスが増えるという問題があった。
また、1つのLANケーブルの接続に4つの速結端子部205を装着する必要があるので、端子台201前面において広い取り付け面積を必要としていた。そのため、モジュール化されたマルチメディアポート用の単位LAN端子台201aでは、図示したように例えば、3個のモジュラジャックしか配設できず、2台のLAN端子台201aを使用しても、6組のモジュラジャックしか装着することができなかった。
しかしながら、最近の家庭内での情報通信配線の増大に伴い、ハブ202は、より多くのハブポートを備えるものが増えてきており、これに対応して、従来のLAN端子台においては、単位LAN端子台201aを2台では対応できず、単位LAN端子台201aを3台以上に増やすことが必要となる。この場合、LAN端子台201全体のハウジングサイズが増大し、マルチメディアポート内での占有スペースが増えると共に、コスト的に高くつくという問題があった。このようなマルチメディアポートは、通常屋内のあまり目立たない箇所に設置されるとはいえ、あまり大きくなることは好ましくない。また、コストもできるだけ安価であることが好ましい。
特開2001−217023号公報
本発明は、上記問題を解決するものであり、LAN端子台のハウジングを大きくせずに装着できるモジュラジャック数を増やせると共に、モジュラジャックに接続されるLANケーブルをIDC端子で接続してハウジングの裏面側より取り出せ、占有スペースが削減でき、コストダウンになると共に、ハブやルータとの接続を短いLANケーブルで行える美観を損ねない信頼性の高いLAN端子台を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、少なくとも1つのLANモジュラジャックと、LANモジュラジャックを第1所定数ずつ装着可能な第2所定数のLANモジュラジャック固定ボディと、第2所定数のLANモジュラジャック固定ボディが装着されるハウジングを備えたLAN端子台であって、前記ハウジングは、その前面及び背面にそれぞれ開口を有すると共に、前面端部近傍に、前記LANモジュラジャック固定ボディが装着される第2所定数のボディ装着部を有し、LANモジュラジャックに結線されるLANケーブルは、前記ハウジングの背面の開口から前記ハウジング内に導入され、さらに前記前面の開口から前記ハウジングの外部に一旦引き出された状態でLANモジュラジャックに結線され、LANケーブルが結線されたLANモジュラジャックは、前記LANモジュラジャック固定ボディに装着された後、LANケーブルと共に前記ハウジングの前面の開口から前記ハウジングの内部に収容され、前記LANモジュラジャック固定ボディが前記ハウジングのボディ装着部に装着されることにより前記ハウジングに保持されるものである。
請求項2の発明は、請求項1記載のLAN端子台において、前記LANモジュラジャック固定ボディは、ボディ長手方向に配列された第1所定数のLANモジュラジャック装着部と、ボディ長手方向両端部に形成された前記ハウジングのボディ装着部に係合固定される係合部を有し、前記ハウジングは、ハウジング長手方向の両側面の形状が鋸歯屋根形状に形成され、前記ボディ装着部は、前記第2所定数のLANモジュラジャック固定ボディが各ボディ装着部に装着された状態で、前記LANモジュラジャック装着部が同じ方向を向くように、前記鋸歯屋根形状を成す傾斜辺に1つおきに形成されているものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のLAN端子台において、前記ハウジングは、壁面又はマルチメディアポート用ボックスに固定されるベース台と、前記ベース台に着脱可能なハウジング本体とで構成され、前記ボディ装着部は前記ハウジング本体に形成されているものである。
請求項4の発明は、請求項3記載のLAN端子台において、前記ハウジング本体は、前記ベース台に装着される側端面近傍において、前記両側面を繋ぐ支持柱と、前記支持柱上に形成されたLANケーブルを保持するためのケーブル案内部を有するものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載のLAN端子台において、前記LANモジュラジャック及び前記LANモジュラジャック固定ボディは、前記LANモジュラジャックを前記LANモジュラジャック固定ボディに係合保持するための係合爪と係合溝及び該係合爪と係合溝の係合を解除するための解除レバーで構成された係合構造を有し、前記解除レバーを前記支持柱に対し前記ケーブル案内部と反対側に配設したものである。
請求項1の発明によれば、LANモジュラジャックに結線されるLANケーブルは、ハウジングの下面より接続されるので、ハウジングの前面にはLANケーブルの結線部は存在せず、LAN端子台のハウジング前面におけるLANモジュラジャックの取り付け面積を増加させることができ、これによりLANモジュラジャックの取り付け数を増やすことができる。従って、例えば、従来の6ポート用のLAN端子台のハウジングサイズで、8ポート用のLAN端子台を構成することが可能となり、LAN端子台の省スペース化が得られる。また、LAN端子台とハブ部間のLANケーブル接続の結線が8本に増えても、LAN端子台のハウジングの大きさが変らないので、両者の接続は従来のままの短いケーブルで行え、簡潔な配線ができる。
請求項2の発明によれば、LANモジュラジャックは、ハウジング前面において傾斜を成して装着されるので、LANモジュラジャックに接続されるハウジングの背面から取り出されるLANケーブル、及びLANモジュラジャックに結合され前面から取り出されるモジュラプラグ付きLANケーブルは共にハウジングの前面に対して直角でなく斜めの方向に配設される。従って、ハウジング内部でのLANケーブルの曲げ角度をゆるくすることができ、ハウジング前面及び背面近傍でのLANケーブルの盛り上がりを押さえて小スペース内で配線処理できる。また、ハウジングの背面から取り出される先行配線のLANケーブルもハウジングに沿って斜めに配線処理できるので配線が盛り上がったりせず、配線スペースを少なくすることができる。従って、全体として、各LANケーブル接続を含めたLAN端子台の取り付けに必要な占有スペースを極めて少なくすることができ、マルチメディアポート内におけるLAN端子台の配線の施工性が向上する。
請求項3の発明によれば、ハウジングをハウジング本体とハウジングを取り付けるベース台とに分離したことにより、取り付け容易なベース台を先にマルチメディアポート用ボックスや壁に取り付け、位置決め等設定した後、ハウジング本体を取り付けることができるので、ハウジング本体を取り付けがやり易くなり、マルチメディアポート内におけるLAN端子台設置の施工性が向上する。
請求項4の発明によれば、ハウジングの背面におけるLANケーブルの配線を、ケーブル案内を用いて行えるので、LANケーブルを一本一本配置を固定でき、それらがクロスして盛り上がらないように配線整理することができる。従って、配線処理をよりコンパクトに行うことができハウジングをさらに小さくすることが可能となり、LAN端子台の占有空間スペースを削減することができる。
請求項5の発明によれば、LANモジュラジャック固定ボディの解除レバーにより、LANモジュラジャック固定ボディからLANモジュラジャックを自在に取り外しすることができるので、配線作業の自由度が高まり作業効率が向上する。また、支持柱によりLANケーブルと解除レバーの接触を防止することができるので、配線工事中等に、LANケーブルの反力により、LANモジュラジャック固定ボディの解除レバーが押されて、LANモジュラジャックの係合が偶発的に解除される虞がなくなり、安定な信頼性の高い配線処理が可能となり、施工性が向上する。
始めに、LANケーブルなどの情報通信用のツイストペアケーブル同士を接続するために使用されるモジュラジャックの構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
これらの図において、モジュラジャック10は、絶縁樹脂で形成された筺体1及と、筺体1の内部に装着された端子台2と、絶縁樹脂で形成され端子台2の結線部近傍に嵌装される保護キャップ3を備えている。筺体1の前側には、ツイストペアケーブルに接続されるモジュラプラグ(図示せず)が挿入されるプラグ挿入口11aが形成されている。端子台2は、筺体1の内部で、かつ、プラグ挿入口11aの内側に装着されている。また、端子台2上には、モジュラプラグの接触子に接触可能なように複数本(例えば8本)の線状コンタクト13が配列されると共に、各コンタクト13にそれぞれ電気的に接続され、絶縁被膜された電線5が接続される複数(例えば8枚)の端子板(IDC端子)が立設されている。
筺体1は、その先端部に略直方体状の接続台11を備えており、接続台11の前面に上記プラグ挿入口11aが開口している。接続台11の後面下部からは、端子台2が装着される基台12が、後方へ連続一体に突設されている。
端子台2は、基台12の上面側に配設されており、各端子板は端子台2の上面から突出するように、各端子台の左右両側部において4枚ずつ、前後方向に沿って配置されている。周知のように、端子板は上縁に開放された圧接スリットを有するように、二股のフォーク状に形成されており、厚み方向が端子台2の左右方向に一致するように配置されている。圧接スリットの幅は、接続される電線5の芯線に圧接スリットの両側縁が圧接する程度に設定されている。そして、絶縁被覆を有す電線5を上下から圧接スリットに圧入すると、電線5の絶縁被覆が、圧接スリットの両側縁で破断され、それらの芯線が圧接スリットの中で圧接され、端子板に電気的に接続される。基台12の底面には、LANモジュララック固定ボディと係合する係合溝28を有している。
端子台2の上面の両側部には、端子板の先端よりもさらに突出した複数の保護壁23が形成されている。前後方向に隣り合う各1対の保護壁23の対向面の略中央部には、保持溝23bが上下方向に沿って形成されており、端子板は保持溝23bにより保持されている。それにより、端子板5は、前後に隣り合う2つの保護壁23によって保護され、圧接スリットは2つの保護壁23の間に配置されている。前後方向に隣り合う各一対の保護壁23の隙間は、電線5を挿入できるように、圧接スリットの幅寸法に比べて広く設定されている。さらに、上部ほど上記隙間が広くなるように、各一対の保護壁23の上端部には傾斜面が形成されている。そのため、電線5をそれぞれ各一対の保護壁23の隙間に容易に導入することができる。そして、電線5を、それぞれ端子板の圧接スリットに上方から圧入するすることにより、電線5を端子板に電気的に接続することができる。
端子台2上の中央の各保護壁23の外側面には、保護キャップ3と係合される係合爪27が突設されている。また、係合爪27の上部には、上端縁に近づくほど外側面からの突出量が小さくなるように傾斜した誘導面27aが形成されている。
保護キャップ3は、端子台2の上面を覆う程度の寸法に形成され、キャップ本体31の両側部には、保護壁23の外側面に沿って嵌装される側壁32がそれぞれ形成されている。側壁32の前後方向の中央部には、係合爪27と係合される矩形状の係合孔32aが形成されている。また、各側壁32の係合孔32aの前後方向の両端には、下縁が開放された切込溝32bが形成されていると共に、切込溝32bよりも係合孔32aから離れた位置に、上縁が開放された切込溝32cが形成されている。このような構成により、側壁32のうち、係合孔32aを挟むように形成された切込溝32bと32c間の部位が撓みやすくなる。また、保護キャップ3の側壁32の一方の下端縁には、電線5を端子板の圧接スリットに上方から圧入するための成端部34が備えられている。
次に、本発明の一実施形態に係るLAN端子台について、図3乃至図9を参照しつつ説明する。図3は、本実施形態に係るLAN端子台の分解構成を示し、図4は、組立て後のLAN端子台の斜視を示し、図5(a)は、上記LAN端子台に装着されるLANモジュラジャック固定ボディの構成を示し、図5(b)、(c)は、LANモジュラジャック固定ボディの短手方向の側面図及び長手方向の側面図を示す。図6(a)はLANモジュラジャック固定ボディに装着されるLANモジュラジャックの側面を示し、図6(b)はLANモジュラジャックを嵌合したLANモジュラジャック固定ボディの一部断面を含む側面を示す。図7はLAN端子台101の側面の断面を示し、図8はLAN端子台101の背面を示し、図9はLAN端子台101が装着されたマルチメディアポート100の斜視を示す。各図において、同一部材には、同一符号を付している。
これらの図において、LAN端子台101は、LANモジュラジャック10と、このLANモジュラジャック10が固定されるLANモジュラジャック固定ボディ40と、このLANモジュラジャック固定ボディ40が装着されるハウジング102から構成される。
ハウジング102は、壁面又はマルチメディアポート用ボックスに固定されるベース台70と、ベース台70に着脱可能なハウジング本体60とで構成され、LANモジュラジャック固定ボディ40が装着されるボディ装着部65はハウジング本体60に形成されている。また、ハウジング102の外形サイズは、モジュール化のために高さと幅が規格化された長方形の外形単位サイズの整数倍から成り、ベース台70の外形サイズとほぼ一致し、ハウジング本体60の横幅は、ベース台70の横幅とほぼ一致する。
ハウジング本体60は、前面61aと、両側面64と、y軸方向の上下端面61b、61cにより形成され、その前面61aと背面61dを開口とする中空の略直方体の基本構成を有している。側面64は、ハウジング本体60の長手方向(y軸方向)に鋸歯屋根形状に形成されている。両側面64における鋸歯屋根形状を成す傾斜辺66a、66bの互いに対応する辺で構成される傾斜面は、高さ方向(y軸方向)に対し斜め下方を向く矩形の傾斜開口面62と、これに直交して斜め上方を向く矩形の傾斜天板63とからなり、これらの4組が長手方向(y軸方向)に交互に備えられている。そして、傾斜開口面62と傾斜天板63と両側面64の鋸歯屋根形状部で囲まれ、二つの開口65aを有する傾斜開口面62を開口面として、LANモジュラジャック固定ボディ40が装着されるボディ装着部65が構成される。また、ハウジング本体60は、ベース台70に装着される側の端面近傍において、両側面64を繋ぐ支持柱67と、支持柱67上に形成されたLANケーブルを保持するためのケーブル案内部67aを備えている。また、ハウジング本体60の背面61dの側壁にはベース台70と係合されるための複数の係合爪(図示なし)が設けられている。また、ハウジング本体60の端面61c(y軸方向)には、LANケーブルを通すための開口61eと、LANケーブルをケーブルバンド69で固定するケーブル固定部68が設けられている。
このボディ装着部65は、開口面近傍の側面64にLANモジュラジャック固定ボディ40が係合される係合孔64aが形成されている。このボディ装着部65に、LANモジュラジャック固定ボディ40が装着されることにより、LANモジュラジャック10は、ハウジング本体60の長手方向(y軸方向)に対し斜めに配設される。
ケーブル案内部67aは、支持柱67において、LANケーブルを挟持するために必要な高さと幅とを有する複数の矩形の壁が、支持柱67のハウジング本体60の背面61d側の面に略垂直に等間隔に立設されて構成される。このケーブル案内部67aにより、ハウジング本体60の背面61d側に取出されたモジュラジャックに接続された複数のLANケーブル4を別々に、挟持して固定することができるので、LANケーブル4が盛り上がったり、LANケーブル同士が交差することを防ぐことができる。また、ハウジング本体60の端面61b(y軸方向)に設けられた開口61eとベース台70の上底の開口74により、ハウジング102の背面からではなく、ケーブル案内部67aを通してハウジング102の上底部(y軸方向)からLANケーブルを取出すことができる。
ベース台70は、その内部にハウジング本体60の背面61dの開口と接合する略同サイズの開口孔71を有し、その長手方向(y軸方向)の両端部にそれぞれベース台70をマルチメディアポート100のボックス110に取り付けるネジ挿入孔72を有する。また、開口周辺上において、上部(y軸方向)の1短辺を除き3側辺に沿って周壁73が立設され、周壁73の存在しない上部(y軸方向)の1短辺は、LANケーブルを通す開口74となる。この立設された周壁73は、その上面(z軸方向)においてハウジング本体60の背面61dと接合され、この周壁73の長手方向の側壁73a及び73bの上面(z軸方向)には、ハウジング本体60の係合爪(図示なし)と係合される係合溝75が形成されている。これにより、まずベース台70が、マルチメディアポート100のボックス110にネジ止めされて固定され、次にハウジング本体60がベース台70台に係合される。それにより、ハウジング102がマルチメディアポート100のボックス110に固定される。
LANモジュラジャック固定ボディ40は、ボディ長手方向に配列された二つの嵌合孔43(LANモジュラジャック装着部)が形成され、それが装着されるハウジング本体60の傾斜開口面62と略同じ外形サイズの取り付け枠42と、ボディ長手方向両端部に形成されたハウジング本体60のボディ装着部65の係合孔64aに係合固定される係合爪44、47(係合部)と、嵌合されたLANモジュラジャック10を狭持する二組の係合支持部45及び支持板46とを備える。また、LANモジュラジャック固定ボディ40は、ハウジング本体60のボディ装着部65に装着された状態で、同じ方向を向くように、両側面の鋸歯屋根形状を成す傾斜辺に1つおきに装着されている。取り付け枠42に設けられた係合爪44は、LANモジュラジャック固定ボディ40をハウジング本体60から取り外し易いように、取り付け枠42の長手方向に弾性を持たせている。
LANモジュラジャック10が嵌合される二つの嵌合孔43(モジュラジャック装着部)は、LANモジュラジャック10のモジュラプラグが挿入される接続台11の前面と略同サイズの開口を有する。そして、LANモジュラジャック10は、嵌合孔43の裏面側から挿入されると、LANモジュラジャック10の接続台11の側面に設けられた突起29が嵌合孔43の裏面挿入口の側壁に当るところで止まるように形成されている。これにより、LANモジュラジャック固定ボディ40の前面41aと挿入されたLANモジュラジャック10のモジュラプラグ挿入面とが面一となるよう固定される。
LANモジュラジャック10を挟持する係合支持部45と支持板46は、LANモジュラジャック固定ボディ40の裏面41bにおいて、取り付け枠42の長手方向に平行な各嵌合孔43の各側辺に沿って、裏面41bに対し略直角にそれぞれLANモジュラジャック10を挟む形で二組立設されている。係合支持部45は、裏面41bに対し略垂直に、その長手方向を外に向けて立設された略長方形の板状体48で構成され、その先端部に開口を持つ中空の窓枠49が形成されている。窓枠49の先端枠50には、この先端枠50に固定されて、この板状体48に平行に窓枠49の開口の内と外に亘り先端枠50と一体化成形され、先端枠50を支点に弾性的に動く、細長の補助基板51が設けられている。さらに、その窓枠49の開口内に位置する補助基板51の嵌合面側の面上には、LANモジュラジャック10の基台12の係合溝28と係合される係合爪52が設けられている。さらに、係合爪52の上部には、上端縁に近づくほどLANモジュラジャック10の挿入方向面からの突出量が小さくなるように傾斜されたた誘導面52aが形成されている。
一方、補助基板51の窓枠49の開口の外の部分は、この補助基板51に設けられた係合爪52と連動し、LANモジュラジャック10をLANモジュラジャック固定ボディ40から取り外すための解除レバー53として形成されている。この解除レバー53により、窓枠49の先端枠50を支点にして係合爪52を容易に動かすことができるので、簡単にLANモジュラジャックを係合から解除して取り外すことができる。また、係合爪52の係合溝28からの解除シフト側には、解除レバー53の過剰な力により係合爪52が過度に移動しないように係合爪52の可動範囲を制限する係合爪止54が設けられている。
また、この解除レバー47は、支持柱67のケーブル案内部67aと反対側に配設されている。このことにより、LANモジュラジャック固定ボディ40の解除レバー53は、ハウジング本体60のケーブル案内部67aの裏側に配置されるので、LAN端子台101をマルチメディアポート100に装着する時に、ハウジング本体60内で配線されるLANケーブル107と接触することがなく、ハウジング本体60の背面側からのLANケーブル107の反力により、LANモジュラジャック固定ボディ40の解除レバー53が当てられて押され、LANモジュラジャック10が外れることがなくなり、安定した配線処理ができ、施工性が向上する。
上記実施形態によるLAN端子台101を装着したマルチメディアポート100では、LAN端子台101は、従来の6ポートのLAN端子台とほぼ同じハウジングサイズで、8つのモジュラジャックを備え、ハブ部103からの8つのポート106からの各LANケーブル107と接続される。また、LAN端子台101のモジュラジャック10は下向きに傾斜して装着されているため、ハブ部103からのLANケーブル107をハウジング本体60の前面近くで配線される。さらに、モジュラジャック10に接続される先行配線のLANケーブル4は、LAN端子台の前面でなく背面側で配線処理され、LAN端子台101の上底面部よりまとめて取出され、ボックス110の開口孔108から外部へ配線されている。
以上述べたように、上記実施形態のLAN端子台101によれば、LANモジュラジャック10に結線されるLANケーブル4は、ハウジング本体60の背面61dより接続される。従って、ハウジング本体60の前面のLAN端子台101の前面にはLANケーブル4の結線部は存在せず、LANモジュラジャック10のモジュラプラブが接続されるモジュラジャックコネクタしか配設されないので、LAN端子台101の前面におけるLANモジュラジャックの取り付け面積を増加させることができ、それによりLANモジュラジャックの取り付け数を増やすことができる。従って、例えば、従来の6ポート用のLAN端子台のハウジングサイズで、8ポート用のLAN端子台を構成することが可能となり、LAN端子台の省スペース化が得られる。また、LAN端子台101とハブ部103間のLANケーブル接続の結線が8本に増えても、LAN端子台101のハウジング102の大きさが変らないので、両者の接続は従来のままの短いケーブルで行え、簡潔な配線ができる。
そして、LANモジュラジャックは、LANモジュラジャック固定ボディから取り外し自在であるので、LANモジュラジャックへのLANケーブル4の接続を先に行ってから、LANモジュラジャックをLANモジュラジャック固定ボディに固定することができ、その後、LANモジュラジャック固定ボディをハウジング本体に固定できるので、LAN端子台におけるLANケーブル接続の作業性が極めて良くなる。
また、LANモジュラジャックは、ハウジング前面において傾斜を成して装着されるので、LANモジュラジャックに接続されるハウジングの背面から取り出されるLANケーブル、及びLANモジュラジャックに結合され前面から取り出されるモジュラプラグ付きLANケーブルは、共にハウジングの前面又は背面に対して直角でなく斜めの方向に配設される。従って、LANケーブルをLAN端子台の前面に近づけて配線でき、LAN端子台の前面近傍におけるLANケーブルの盛り上がりを押さえることができ、小スペース内で配線処理できる。また、ハウジングの背面から取り出される先行配線のLANケーブルもハウジングに沿って斜めに配線処理できるので配線が盛り上がったりせず、同様に配線スペースを少なくできる。従って、全体として、各LANケーブル接続を含めたLAN端子台の取り付けに必要な占有スペースを極めて少なくすることができ、マルチメディアポート内におけるLAN端子台の配線の施工性が著しく向上できる。
また、ハウジングをハウジング本体とハウジングを取り付けるベース台とに分離したことにより、取り付け容易なベース台を先にマルチメディアポート用ボックスや壁に取り付け、位置決め等設定した後、ハウジング本体を取り付けることができるので、ハウジング本体を取り付けがやり易くなり、マルチメディアポート内におけるLAN端子台設置の施工性が向上する。
また、ハウジングの背面におけるLANケーブルの配線を、ケーブル案内を用いて行うことができるので、LANケーブルを一本一本配置して固定でき、それらが交差して盛り上がらないように配線整理することができる。従って、配線処理をよりコンパクトに行うことができハウジングをさらに小さくすることが可能となり、ハウジング102の奥行きを短くすることができる。これにより、マルチメディアポート内の取り付け壁までの奥行き幅を低くすることができ、ハウジング102の配線処理を含めた小型化、省スペース化が可能となる。
さらに、LANモジュラジャック固定ボディの解除レバーにより、LANモジュラジャック固定ボディからLANモジュラジャックを自在に取り外しすることができるので、配線作業の自由度が高まり作業効率が向上する。また、支持柱によりLANケーブルと解除レバーの接触を防止することができるので、配線工事中等に、LANケーブルの反力により、LANモジュラジャック固定ボディの解除レバーが押されて、LANモジュラジャックの係合が偶発的に解除される虞がなくなり、安定な信頼性の高い配線処理ができ、施工性が向上する。
さらに、先行配線されたLANケーブルのモジュラジャックへの接続において、圧接スリットを形成した端子板(IDC端子)を持つ端子台を有するLANモジュラジャックを用いるので、LANケーブルとモジュラジャックとの結線にプリント基板を介在する必要がなく、電線がIDC端子に直接に圧接されて接続されるので結線が著しく簡単で確実に行われ、配線作業の信頼性と作業性が高まる。
4 LANケーブル
10 LANモジュラジャック
28 係合溝
40 LANモジュラジャック固定ボディ
43 嵌合孔(LANモジュラジャック装着部)
44 係合爪(係合部)
47 係合爪(係合部)
52 係合爪
53 解除レバー
60 ハウジング本体
61a 前面
61b 背面
64 側面
65 ボディ装着部
66a、66b 傾斜辺
67 ケーブル支持柱
67a ケーブル案内部
70 ベース台
110 マルチメディアポート用ボックス
101 LAN端子台
102 ハウジング
10 LANモジュラジャック
28 係合溝
40 LANモジュラジャック固定ボディ
43 嵌合孔(LANモジュラジャック装着部)
44 係合爪(係合部)
47 係合爪(係合部)
52 係合爪
53 解除レバー
60 ハウジング本体
61a 前面
61b 背面
64 側面
65 ボディ装着部
66a、66b 傾斜辺
67 ケーブル支持柱
67a ケーブル案内部
70 ベース台
110 マルチメディアポート用ボックス
101 LAN端子台
102 ハウジング
Claims (5)
- 少なくとも1つのLANモジュラジャックと、LANモジュラジャックを第1所定数ずつ装着可能な第2所定数のLANモジュラジャック固定ボディと、第2所定数のLANモジュラジャック固定ボディが装着されるハウジングを備えたLAN端子台において、
前記ハウジングは、その前面及び背面にそれぞれ開口を有すると共に、前面端部近傍に、前記LANモジュラジャック固定ボディが装着される第2所定数のボディ装着部を有し、
LANモジュラジャックに結線されるLANケーブルは、前記ハウジングの背面の開口から前記ハウジング内に導入され、さらに前記前面の開口から前記ハウジングの外部に一旦引き出された状態でLAMモジュラジャックに結線され、
LANケーブルが結線されたLANモジュラジャックは、前記LANモジュラジャック固定ボディに装着された後、LANケーブルと共に前記ハウジングの前面の開口から前記ハウジングの内部に収容され、前記LANモジュラジャック固定ボディが前記ハウジングのボディ装着部に装着されることにより前記ハウジングに保持されることを特徴とするLAN端子台。 - 前記LANモジュラジャック固定ボディは、ボディ長手方向に配列された第1所定数のLANモジュラジャック装着部と、ボディ長手方向両端部に形成された前記ハウジングのボディ装着部に係合固定される係合部を有し、
前記ハウジングは、ハウジング長手方向の両側面の形状が鋸歯屋根形状に形成され、前記ボディ装着部は、前記第2所定数のLANモジュラジャック固定ボディが各ボディ装着部に装着された状態で、前記LANモジュラジャック装着部が同じ方向を向くように、前記鋸歯屋根形状を成す傾斜辺に1つおきに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLAN端子台。 - 前記ハウジングは、壁面又はマルチメディアポート用ボックスに固定されるベース台と、前記ベース台に着脱可能なハウジング本体とで構成され、前記ボディ装着部は前記ハウジング本体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のLAN端子台。
- 前記ハウジング本体は、前記ベース台に装着される側端面近傍において、前記両側面を繋ぐ支持柱と、前記支持柱上に形成されたLANケーブルを保持するためのケーブル案内部を有することを特徴とする請求項3に記載のLAN端子台。
- 前記LANモジュラジャック及び前記LANモジュラジャック固定ボディは、前記LANモジュラジャックを前記LANモジュラジャック固定ボディに係合保持するための係合爪と係合溝及び該係合爪と係合溝の係合を解除するための解除レバーで構成された係合構造を有し、前記解除レバーを前記支持柱に対し前記ケーブル案内部と反対側に配設したことを特徴とする請求項4に記載のLAN端子台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005048097A JP2006236719A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | Lan端子台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005048097A JP2006236719A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | Lan端子台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006236719A true JP2006236719A (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=37044140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005048097A Withdrawn JP2006236719A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | Lan端子台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006236719A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100946438B1 (ko) * | 2007-12-07 | 2010-03-10 | 대은전자 주식회사 | 아이디씨용 패치패널 |
KR101475861B1 (ko) * | 2014-07-09 | 2014-12-23 | 안창훈 | 랜 포트락장치 |
TWI705629B (zh) * | 2019-04-24 | 2020-09-21 | 日本商日本製線股份有限公司 | 插線面板 |
-
2005
- 2005-02-23 JP JP2005048097A patent/JP2006236719A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100946438B1 (ko) * | 2007-12-07 | 2010-03-10 | 대은전자 주식회사 | 아이디씨용 패치패널 |
KR101475861B1 (ko) * | 2014-07-09 | 2014-12-23 | 안창훈 | 랜 포트락장치 |
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