JP2006235149A - 現像剤及び現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナーの受ける機械的ストレスを低減させ、かつ均一に帯電させて、現像ローラに均一な十分量が充填するようにして均一な薄層を形成し、感光体上のトナー顕像の画像品質を向上させることができる現像剤、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 この発明の現像剤は、結着樹脂で構成され、その中に外部に導通した少なくとも2層の低抵抗層を有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に使用される現像剤及び現像装置に係り、詳しくは潜像担持体表面に搬送される現像剤、該現像剤を使用する現像装置、該現像装置を具備するプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置に使用される現像装置においては、該現像装置内で撹拌された現像剤もしくはトナーを、現像剤担持体である現像ローラ表面に担持して現像ローラを回転し、薄層化ブレード等で現像剤もしくはトナーを薄層化した後、静電潜像担持体である感光体の表面に対向する現像領域まで搬送して、感光体上の潜像を現像している。現像終了後、感光体に転写しなかった現像剤もしくはトナーは現像ローラ回転により現像装置内に回収し、新たに現像剤もしくはトナーを撹拌・帯電して再び現像ローラで現像領域に搬送していた。
前記のような現像装置の一例として本出願人から提案されているものがある(例えば、特許文献1参照)。これは現像ローラの駆動時間を計測してカウントし、カウント値を累積加算して記憶するとともに、予め設定されたカウント値にカウントアップしたときに、カウントアップ信号を現像駆動制御装置に出力する一方、このカウントアップ信号を受けた現像駆動制御装置では、現像動作を一旦停止すべく電磁クラッチをオフし、同時に電磁ブレーキをオンして、現像剤規制ローラを時計回り方向に所定角度回転させ、現像ローラに対する当接面を切り替えるようになっている。
特開2002−148937号公報
しかしながら、特許文献1は、現像ローラと供給ローラに挟まれたトナーが主として現像ローラ表面と摩擦帯電して付着し、搬送され、規制部材でトナー層厚を均一に均すとともに更に帯電させて現像領域に至る。ここで2カ所の摩擦帯電でトナーは多大な機械的ストレスを受ける。トナーは一般的に母体樹脂の周りに流動性を付与するために無機物の外添剤を付着させており、前記ストレスで母体樹脂に埋没してしまう。これによりトナーの流動性が低下して凝集することによりトナー帯電量が低下して地汚れ、供給不良等の悪影響が現れるという問題があった。
そこでこの発明は、前記従来のものの問題点を解決し、トナーの受ける機械的ストレスを低減させ、かつ均一に帯電させて、現像ローラに均一な十分量が充填するようにして均一な薄層を形成し、感光体上のトナー顕像の画像品質を向上させることができる現像剤、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、結着樹脂で構成され、その中に外部に導通した少なくとも2層の低抵抗層を有することを特徴とする現像剤である。請求項2に記載の発明は、請求項1において、少なくとも一つの電極層を有し、該電極層は外部電極と接触可能に存在していることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項2において、電極層は平板状であることを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求項2において、電極層は中心部と表面層に配設され、球面状であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、現像剤を現像剤担持体に担持する現像装置において、請求項1ないし4のいずれかの現像剤を使用することを特徴とする現像装置である。請求項6に記載の発明は、請求項5において、電荷を供給する電源及び電極を有することを特徴とする。請求項7に記載の発明は、請求項6において、電極に印加する電圧を交番電圧とすることを特徴とする。請求項8に記載の発明は、請求項5ないし7のいずれかにおいて、粒径分布をあるレベルにシャープにすることを特徴とする。請求項9に記載の発明は、請求項5ないし8のいずれかにおいて、現像剤の形状係数を90%以上にすることを特徴とする。請求項10に記載の発明は、請求項5ないし9のいずれかにおいて、静電搬送部材を有することを特徴とする。請求項11に記載の発明は、請求項5ないし10のいずれかに記載の現像装置と、像担持体とを少なくともカートリッジケース内に備え、画像形成装置本体に着脱可能に装着されることを特徴とするプロセスカートリッジである。請求項12に記載の発明は、請求項5ないし10のいずれかに記載の現像装置を具備したことを特徴とする画像形成装置である。請求項13に記載の発明は、請求項11に記載のプロセスカートリッジを具備したことを特徴とする画像形成装置である。
この発明は、前記のようであって、結着樹脂で構成され、その中に外部に導通した少なくとも2層の低抵抗層を有する現像剤からなるので、従来のような摩擦による帯電が過度に必要でなく摩擦軽減によりトナーの機械的劣化を著しく低減できるので経時でも安定した画像形成が可能となる。また、充電効率が向上するので消費電力が低減でき、電極間を調整することで容易に静電容量を増加させることが可能となる。そのため、高静電容量トナーを作製できるので高湿環境等の摩擦帯電しにくい環境でも容易に帯電でき、電荷が表面に渡って存在するので点電荷として振舞い、周りの影響を受けず均一に現像できる。
この発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
本実施の形態は、画像形成装置としての電子写真式レーザプリンタ(以下、「プリンタ」という。)及び該プリンタに用いる現像装置に適用したものである。
図1は、プリンタの感光体周りの概略構成を説明する図面であり、このプリンタは、潜像担持体としてのドラム状の感光体1を具え、その周辺に感光体1の表面を一様帯電する帯電装置2、画像情報に基づいて変調されたレーザー光線等を感光体1に照射する露光装置3、感光体1に形成された静電潜像に対し現像ローラ402上の帯電トナーを付着させることでトナー像を形成する現像装置4、感光体1上に形成されたトナー像を転写材としての転写紙20に転写する転写装置5、転写後に感光体1上に残ったトナーを除去するクリーニング装置6等が順に配設されている。また、感光体1上に静電潜像を形成する潜像形成手段は、帯電装置2及び露光装置3により構成されている。また、図示しない給紙トレイ等から転写紙を給紙・搬送する図示しない給紙搬送装置と、転写装置5で転写されたトナー像を転写紙20に定着する図示しない定着装置とが備えられている。
前記構成のプリンタにおいて、矢印a方向に回転する感光体1の表面は、帯電装置2で一様帯電された後、画像情報に基づいて変調されたレーザー光線が感光体軸方向にスキャンされて照射される。これにより、感光体1上に静電潜像が形成される。感光体1上に形成された静電潜像は、現像領域A1において、現像装置4により帯電したトナーを付着させることで現像され、トナー像となる。一方、転写紙20は前記給紙搬送装置で給紙・搬送され、レジストローラ7により所定のタイミングで感光体1と転写装置5とが対向する転写部に送出・搬送される。そして転写装置5により、転写紙20に感光体1上のトナー像とは逆極性の電荷を付与することで、感光体1上に形成されたトナー像が転写紙20に転写される。次いで、転写紙20は、感光体1から分離され、前記定着装置に送られ、該定着装置でトナー像が定着された転写紙20が出力される。転写装置5でトナー像が転写された後の感光体1の表面は、クリーニング装置6でクリーニングされ、感光体1上に残ったトナーが除去される。
次に、感光体1の構成について詳しく説明する。感光体1はアルミ等の素管に感光性を有する無機又は有機感光体を塗布し、感光層を形成したものであるが、厚みの比較的薄いポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ニッケル等に感光層を形成したベルト感光体を使用することも可能である。なお、本実施の形態では負極性に一様帯電する感光体1を使用しているが、トナーの帯電極性等との関係を考慮し必要に応じて正極性に一様帯電するものを使用してもよい。
また、感光体1の直径は50mmであり、線速200mm/secで回転駆動している。重合トナーの場合、トナー樹脂の層を成長させていくが、その途中に導電性の高い、10[Ω・m]以下の導電性樹脂層を約50〜100[nm]の厚みで形成する。その後トナー樹脂で形成し、再度、導電性樹脂層を形成するものである。これにより、トナーは図2(a),(b)に示した形状になる。母体トナーの外側には粒径30〜80[nm]の粒径を有する無機微粒子が添加されることで付着するので電荷が外部に流れることはほとんどない。
トナーを現像ローラと規制部材の間にはさみ、マイナスに偏奇した交番電圧を印加すると、図3の波形で−π<Φ<0の時間範囲で、該トナーのコンデンサ部分は0から負の値を取って充電される。電源回路は図3の太字部分の負のみの範囲で変化する電圧を印加することでトナーは静電容量に対する電荷が充電される。ここでトナーの静電容量は導電層の面積Sと間隔dで求められ、静電容量CはC=ε・ε・S/dになる。粒径6μmのトナーとして導電層の径を5μm、その間隔を1μmとすると、S=π・(2.5×10-62となり、静電容量CはC=(8.85×10-12×2×6.25×10-12)/1×10-6となる。
充電方法は、電極との接触、電圧印加による充電に分けて述べる。まず電極は樹脂材料に導電性を有する径約0.5mm、長さ約2mm程度の針状電極が約0.5mm間隔で配置する。図4に示すように約100μmのギャップを有して同様の針状電極を配設する。この間にトナーを充填して前記に説明の電圧回路に接続して充電を行う。該針状電極はトナーの電極層に到達し、約20層のトナー間に電流が流れ充電が行われる。充電にかかる時間は印加電圧(及びAC電圧では周波数に依存)との関係であるが、100Vで約1m秒で規定の電荷量を得る。該電極は振動させても良い。理由はトナーも振動して電極とトナーの導電層が接触確率が増加するからである。充電電荷量を安定化するためには充電されるトナーの電極部分の通過時間を一定にすることと、トナー量を一定にして充電するために流す注入電荷量を一定にして安定化することが考えられる。どちらでも良いが本実施の形態では前者を使用することとして簡単に説明する。
図5より針状電極の存在する径方向の長さをLP、現像剤担持体の線速をVDRとすると、電圧の印加される時間TtrはLP/VDRで表される。実際にLP=20mm、VDR=270mm/secとすると、Ttr=741msとなり、この時間で充電されることになる。ここでの充電速度は図5に示されるようになるので、基本的に粒径が一定として−4.2fC/個となる。充電の終了したトナーは搬送部材の力により導電性部材に到達しイメージフォースにより現像ローラに付着する。
本実施の形態に対してトナーの粒径分布を半値幅が3μmのものを1.5μmにして帯電の均一性、画像の均一性を達成する。トナーの粒径に対する個数の分布であるトナー粒径個数分布をシャープにすることにより、トナーの帯電量に対する個数の分布であるトナー帯電量個数分布をシャープにすることを特徴とするものである。
ここで、前記トナーの帯電量は、各トナーの1粒子ごとの帯電量を意味するものであり、各トナーの帯電電荷量(q)をそれぞれ対応するトナーの粒径(d)や質量(m)で除したq/d及びq/mのように各トナーの粒径や質量で規格化された帯電量を含む概念である。また、粒径は文字通りトナーの直径であり、直径の分布になる。
よって、トナー担持体上の前記トナー粒径個数分布のプロファイルにおける半値幅がシャープになっていることを特徴とするものである。ここで、前記「トナー粒径個数分布のプロファイル」とは、トナーの粒径を横軸にとりトナーの個数を縦軸にとってプロットしたときの全体のトナーの個数分布曲線を意味する。このトナー粒径個数分布のプロファイルは、通常、正規分布の曲線となる。
トナー担持体上のトナーの粒径分布の半値幅が小さくなると帯電量のばらつきが小さくなる。したがって、逆帯電トナー、低帯電トナー及び高帯電トナーの存在個数比率が少なく、地汚れや画像濃度不足をより確実に防止することができる。
具体的には図6に示すように粒径分布をピーク粒径5μmとした時に半値幅で約3.5μmであるが、分布の裾まで見るとかなりの小粒径、大粒径トナーが存在することになる。これを大粒径、小粒径トナーを適宜カットして半値幅を約1.5μmとした。
従来と本実施の形態で実際帯電工程を経た後の帯電量分布を図7に示すが、ピーク帯電量2.5fC/10μmに対して半値幅が約3.5fC/10μmとなり、低・高帯電量分のトナーが存在することとなり、地汚れもしくは現像能力小となり画像の安定性に対して余裕度が低下する。これに対してピーク粒径に対して半値幅を1/2とすることで帯電量分布はピーク帯電量が同じで半値幅が2.5fC/10μmとなり地汚れ・現像能力小による現像量少を回避することが可能となるので、画像品質が図8に示すように改善することができる。
図9を用いてトナーの帯電部(針状電極部)から静電搬送部材への供給と静電搬送部材での帯電及び静電搬送部材から現像ローラへの転移を説明する。なお、静電搬送のメカニズムは図9を用いて説明を行う。
針状電極部で帯電したトナーは静電搬送部材へ供給される。そこで電極に付着したトナーは、以下、段落0025で説明するメカニズムで搬送されるが、静電搬送部材表面はトナーをマイナス極性に帯電させる材料で構成されている。シリコン、アクリル、ポリウレタン等の樹脂、ゴム等が挙げられる。ここで、図10に示すようにトナーの搬送距離により帯電量が増加している。所定距離を移動して端部に達したトナーは、現像ローラに供給される。
図9を用いて前記静電アクチュエータ部材により、例えば、静電アクチュエータ部材上を右方向にトナーを搬送する動作原理について説明する。図9(a)のように、いずれの電極端子164a,164b,164cにも電圧をかけていない状態では、駆動電極164には電荷は存在しない。針状電極で帯電したトナーは、+の帯電を起こしているが、固定子167側には電荷がないので、駆動電極164によっては何ら支配されず、トナーの搬送は行われない状態である。このとき、トナーは搬送部材165周辺に浮遊もしくは何らかの力によって固定子上に付着している。この状態から、図9(b)に示すように、第1電極端子164aに正電圧、第2電極端子164bに負電圧、第3電極端子164cに0Vを印加する。すると、トナーは、その帯電極性と逆の極性の電圧が印加されている駆動電極164に引き付けられる。つまり、−Vが印加されている駆動電極164上の現像ローラ表面に+トナーが付着する。このとき、トナーと同極性である+Vの電圧が印加されている駆動電極164及び印加電圧をかけない駆動電極164上にはトナーが引き付けられることはない。
次に、各印加電圧を図9(c)のように、付着しているトナーの下方にある第2駆動電極群にトナーと同極性である+Vを、第2駆動電極群のトナー搬送方向(この例では右側)隣である第3電極群にトナーと逆極性である−Vを、そして第2駆動電極群のトナー搬送方向とは逆隣である第1電極群にトナーと同極性である+Vを印加するように切り替える。これにより、トナーの電荷とその直下の駆動電極の電荷とが同極性となるために、反発力が発生してトナーに対し浮上力が発生し、トナー搬送方向の第3の駆動電極群は0から−Vと変化してトナーと同極性となっているので、第3の駆動電極群の電荷はその左上のトナーを吸引し、又、トナー搬送方向と逆の第1駆動電極群の電荷はトナーと同極性となっているので、その右上のトナーを反発して、トナーには右方向の駆動力が発生する。浮上力によりトナーと現像ローラ表面との摩擦が減少し、電荷による駆動力によりトナーは駆動電極1ピッチ程度移動する。次に、このトナーの反発と駆動を行うパターンの電圧(図9(c)、図9(d))を、1つずらすために、図9(e)及び(f)のように各印加電圧を切り替える。以降、同様にして、駆動電極を1つずつずらしながら印加することにより、トナーを続けて動かす。ここで、以上の図9(b)から図9(f)まで、及びその後における各駆動電極群への印加電圧の切り替えについて整理すると、表1のようになる。同表中のステップIに図9(b)が、ステップIIに図9(c)及び(d)が、ステップIIIに図9(e)及び(f)が対応する。ステップIVは、第1〜第3駆動電極群のそれぞれに+V、−V、+Vが印加され、トナーの反発と駆動を行うパターンの電圧がステップIIIからトナー搬送方向である右側に1つずれたものである。以降、ステップII〜IVを繰り返すことによって、トナーの反発と駆動を行うパターンの電圧を、1つずつずらしていく。
Figure 2006235149
なお、例えば図9(c)(ステップII)で、第3駆動電極群への印加電圧を+Vにすれば逆方向に駆動できる。
以上、本実施の形態においては、静電アクチュエータの原理を用いてトナーを搬送し、これにより、部材、トナーへのストレスが抑えられ、現像装置内のトナーの添加剤が埋没することもない。
次に、現像ローラ402について説明する。現像装置4では、アルミ素管をベースとした剛体のドラム状の感光体1を用いているので、現像ローラ402はゴム材料が良好で、硬度は10〜70°(JIS−A)の範囲が良好である。また、現像ローラ402の直径は10〜30mmが好適である。本実施の形態では直径16mmのものを用いた。また、現像ローラ402の表面は適宜あらして粗さRz(十点平均粗さ)を1〜4μmとした。この表面粗さRzの範囲は、トナーの体積平均粒径に対して13〜80%となり、現像ローラ402の表面に埋没することなくトナーが搬送される範囲である。ここで、現像ローラ402のゴム材料として使用できるものとしてシリコン、ブタジエン、NBR、ヒドリン、EPDM等を挙げることができる。また、いわゆるベルト感光体を使用した場合には現像ローラ402の硬度は低くする必要がないので、金属ローラ等も使用可能である。また、現像ローラ402の表面には、経時品質を安定化させるために適宜コ−ト材料を被覆することが有好である。また、本実施の形態における現像ローラ402の機能はトナーを担持するためだけのものであり、従来の一成分現像装置のようにトナーと現像ローラ402との摩擦帯電によるトナーへの帯電電荷付与の必要がないために、現像ローラ402は電気抵抗、表面性、硬度と寸法精度を満たせば良く、材料の選択幅は格段に増えることとなる。
現像ローラ402の表層コート材料は、帯電がトナーと逆極性が良い。表層コート材料としては、シリコン、アクリル、ポリウレタン等の樹脂、ゴムを含有する材料を挙げることができる。これに導電性を得るために適宜カ−ボンブラック等の導電性材料を含有させることが多い。更に均一に現像ローラ402にコートできるように、他の樹脂を混ぜ合わせることもある。電気抵抗に関してはコート層を含めてバルクの体積抵抗率を設定するもので、10^3〜10^8Ω・cmに設定できるようにベース層の抵抗と調整を行う。本実施の形態で使用するベース層の体積抵抗率は10^3〜10^5Ω・cmなので、表層の体積抵抗率は少し高めに設定することがある。
現像ローラ402の表面部の体積抵抗率は、図11(a)及び(b)に示す方法で測定したものである。まず、測定対象の現像ローラ402を、接地された導電性のベース板300上にセットし、現像ローラ402の芯金(回転軸)402aの両端にそれぞれにF=4.9N(=500gf)の荷重をかけ、全体でF=9.8N(1kgf)の荷重をかける。これにより、図11(b)に示すようにベース板300との間にニップWを形成する。現像ローラ402の芯金402aには、電流計301を介して直流電源302を接続する。そして、直流電圧V(=1V)を印加し、そのときの電流値I[A]を読み取る。この印加電圧値V[V]及び電流値I[A]の測定値と、各種寸法L1[cm]、L2[cm]及びW[cm]の測定値とを用いて、次式により現像ローラ402の弾性層402bの体積抵抗率ρvを求める。
Figure 2006235149
また、現像ローラ402のコ−ト層の厚みは5〜50μmの範囲が良好で、50μmを越えるコート層の硬度とベース層の硬度差が大きい場合で応力が発生した時にひび割れ等の不具合が生じやすくなる。また5μmを下回ると表面磨耗が進むとベース層の露出が発生してトナーが付着しやすくなる。
現像剤を構成するトナーは、ポリエステル、ポリオ−ル、スチレンアクリル等の樹脂に帯電制御剤(CCA)及び色剤を混合したものであり、その周りにシリカ、酸化チタン等の外添剤を添加することで流動性を高めている。添加剤の粒径は通常0.1〜1.5μPの範囲である。色剤としてはカーボンブラック、フタロシアニンブルー、キナクリドン、カーミン等を挙げることができる。トナー10は更に場合によってはワックス等を分散混合させた母体トナーに前記種類の添加剤を外添しているものも使用することができる。
トナー10の体積平均粒径は3〜12μmの範囲が好適である。本実施の形態で用いたトナーの体積平均粒径は7μmであり、1200dpi以上の高解像度の画像にも十分対応することが可能である。
また、本実施の形態では、帯電極性が負極性のトナーを使用しているが、感光体1の帯電極性などに応じて帯電極性が正極性のトナーを使用してもよい。
なお、前記実施の形態では、感光体上に形成したトナー像を転写紙に直接転写する場合について説明したが、感光体上のトナー像を一旦中間転写体に転写し、その後、該中間転写体上のトナー像を転写紙に転写する画像形成装置及びそれに用いる現像装置にも適用できるものである。
例えば、一つの感光体上に各色ごとのトナー像を順次形成し、該感光体上の各色トナー像を一次転写装置で中間転写体としての中間転写ベルトに重ね合わせて転写し、該中間転写ベルト上の重ねトナー像を2次転写装置で転写紙に一括転写するカラー画像形成装置及び該装置に用いる現像装置にも適用することができる。
また例えば、中間転写体としての中間転写ベルトの直線状の移動経路部分に沿って感光体を含む画像形成ユニットを複数組並べて配置し、各画像形成ユニットの感光体上に互いに異なる色のトナー像を形成し、各感光体上のトナー像を一次転写装置で該中間転写ベルト上に重ね合わせて転写し、該中間転写ベルト上の重ねトナー像を2次転写装置で転写紙に一括転写するタンデム型のカラー画像形成装置及び該装置に用いる現像装置にも適用することができる。
また、前記実施の形態では、プリンタ及びそれに用いる現像装置の場合について説明したが、複写機やFAXなど他の画像形成装置及びそれに用いる現像装置にも適用できるものである。
図12は、前記プリンタを構成する複数の装置の一部をプロセスカートリッジ化した例を示すものである。すなわち、感光体1と帯電装置42と現像装置4とクリーニング装置43とを、カートリッジケース41内に備えてプロセスカードリッジ化し、プロセスカードリッジ40としてプリンタ本体に着脱可能に装着している。このような構成とすると、現像ローラ、規制部材等の部品をカートリッジ式に交換することが出来るので常に均一な現像特性を発揮し、均一な画像を得ることが可能となる。図13に示すように現状と比較して画像品質ランクの変化が少なくなっている。なお、ここに示したプロセスカートリッジ40はあくまでも一例であり、感光体1と一体化する装置としては前記現像装置等の各装置のうちの任意の1個又は複数個であればよい。
次に、特許請求の範囲の請求項5以下に記載した発明の特有な効果について説明する。請求項5ないし10に記載の発明によれば、充電効率が向上するので消費電力が低減できる。充電時間の短縮できるのでより高速プロセスに対応可能である。物理的なトナー間距離が均一に保てるので均一な薄層が形成でき、画像品質が向上する。転がり易く、ユニットのトルクも低減できるのでトナーの劣化を更に抑えられる。帯電したトナーのみを効率よく現像ローラへ搬送できるので逆帯電トナーを除去することができる。
請求項11に記載の発明によれば、像担持体とその周りの装置の一部を一体にプロセスカートリッジ化して、部材を短い時間で交換することができるプロセスカートリッジを提供することができる。請求項12,13に記載の発明によれば、請求項5ないし10のいずれかに記載の現像装置あるいは請求項11に記載のプロセスカートリッジを具備し、画像が安定化した画像形成装置を提供することができる。
この発明の一実施の形態に係るプリンタの感光体周りの概略構成を説明する図面である。 (a),(b)はトナー形状を示す図面である。 印加電圧波形を示す図面である。 現像剤担持体と針状電極部材の配置関係を示す図面である。 充電電荷量の時間依存性を示す図面である。 粒度分布を示す図面である。 帯電量分布を示す図面である。 画像ランクを示す図面である。 (a)〜(f)はトナー搬送動作原理を説明する図面である。 静電搬送部材によるトナー搬送距離と帯電量の関係を示す図面である。 (a),(b)は現像ローラ表面部の体積抵抗率を測定する方法を示す図面である。 感光体とその周りの複数の装置の一部をプロセスカートリッジ化した例を示す図面である。 画像ランクの変化を示す図面である。
符号の説明
1 感光体 2 帯電装置
3 露光装置 4 現像装置
402 現像ローラ 20 転写紙
5 転写装置 6 クリーニング装置
40 プロセスカードリッジ 41 カートリッジケース
42 帯電装置 43 クリーニング装置

Claims (13)

  1. 結着樹脂で構成され、その中に外部に導通した少なくとも2層の低抵抗層を有することを特徴とする現像剤。
  2. 少なくとも一つの電極層を有し、該電極層は外部電極と接触可能に存在している請求項1記載の現像剤。
  3. 電極層は平板状である請求項2記載の現像剤。
  4. 電極層は中心部と表面層に配設され、球面状である請求項2記載の現像剤。
  5. 現像剤を現像剤担持体に担持する現像装置において、請求項1ないし4のいずれかの現像剤を使用することを特徴とする現像装置。
  6. 電荷を供給する電源及び電極を有する請求項5記載の現像装置。
  7. 電極に印加する電圧を交番電圧とする請求項6記載の現像装置。
  8. 現像剤の粒径分布をあるレベルにシャープにする請求項5ないし7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 現像剤の形状係数を90%以上にする請求項5ないし8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 静電搬送部材を有する請求項5ないし9のいずれかに記載の現像装置。
  11. 請求項5ないし10のいずれかに記載の現像装置と、像担持体とを少なくともカートリッジケース内に備え、画像形成装置本体に着脱可能に装着されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 請求項5ないし10のいずれかに記載の現像装置を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11に記載のプロセスカートリッジを具備したことを特徴とする画像形成装置。
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