JP2006233988A - 流路変更方法、流通物処理手段の交換方法及び流路変更用装置 - Google Patents

流路変更方法、流通物処理手段の交換方法及び流路変更用装置 Download PDF

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祥光 大宮
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Goro Masuzawa
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Abstract

【課題】管内を流通物が流れている状態においても行うことができる流路変更方法とする。
【解決手段】既設管1を、所定の部位から他の管2に替えて流路を変更する。この際、まず、外部からの内部作業を可能とする素材92で一部がなる被包材91で、所定の部位を覆って、被包材外部に既設管1内の流通物が漏れない状態、かつ被包材91内部と他の管2内とが連通した状態、かつ被包材91内部に接続管4が収められた状態とする。そして、素材92を介して、被包材92内部に位置する既設管1の少なくとも一部3を外し、上流側の既設管1と他の管2とを接続管4で連通させる。
【選択図】図12

Description

本発明は、流路変更方法、流通物処理手段の交換方法及び流路変更用装置に関するものである。特に、管内を流通物が流れている状態で施工する必要がある場合に有用なものに関するものである。
原子力関連施設や廃棄物処理場などの施設には、例えば、放射性物質やダイオキシン類等の汚染物質を含む空気を浄化し続けるためなどを理由として、空気の給排気を遮断(停止)することができないエリアがある。そこで、送排風気等の給排気に関する装置は、点検、補修、交換等のメンテナンスのために、予備の装置も併設することがある(例えば、特許文献1参照。)。
この点、送排風機等の動的装置は、故障することがあるから、予備の装置を併設することにも合理性があり、実際に併設されている場合が多い。しかしながら、予備の装置を併設すると、設備が大きくなり、また複雑になるとの問題がある。他方、フィルター装置等の静的装置は、基本的に故障することがないから、予備の装置を併設する必要性が低く、実際にも併設されていない場合が多い。しかしながら、予備の装置が併設されていないと、空気の給排気を遮断することができないとの前提のために、交換等の大掛かりなメンテナンスを行うことができない。これらの問題を解決するためには、空気の給排気を遮断する必要がない、流路変更方法が必要になる。
特開平4−45340号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、管内を流通物が流れている状態においても行うことができる流路変更方法、この方法を利用した流通物処理手段の交換方法、及びこれらの方法を可能とする流路変更用装置を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
既設管を、所定の部位から他の管に替えて流路を変更する方法であって、
外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材で、前記所定の部位を覆って、前記被包材外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ前記被包材内部と前記他の管内とが連通した状態、かつ前記被包材内部に接続管が収められた状態としてから、
前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部を外し、上流側となった既設管と前記他の管とを前記接続管で連通させる、ことを特徴とする流路変更方法。
〔請求項2記載の発明〕
既設管に備わる流通物処理手段を交換する方法であって、
前記既設管を、前記流通物処理手段上流の所定の部位から、他の流通物処理手段が備わる他の管に替えて、流通物処理手段を交換するにあたり、
外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材で、前記所定の部位を覆って、前記被包材外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ前記被包材内部と前記他の管内とが連通した状態、かつ前記被包材内部に接続管が収められた状態としてから、
前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部を外し、上流側となった既設管と前記他の管とを前記接続管で連通させる、ことを特徴とする流通物処理手段の交換方法。
〔請求項3記載の発明〕
既設管に備わる流通物処理手段を交換する方法であって、
前記既設管を、前記流通物処理手段上流の所定の部位から、仮設の流通物処理手段が備わる他の管に替えた後、前記流通物処理手段を他の流通物処理手段に替えて、流通物処理手段を交換するにあたり、
外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材で、前記所定の部位を覆って、前記被包材外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ前記被包材内部と前記他の管内とが連通した状態、かつ前記被包材内部に第1の接続管及び第2の接続管が収められた状態としてから、
前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部を外し、上流側となった既設管と前記他の管とを前記第1の接続管で連通させ、
その後、前記流通物処理手段の交換を行ってから、前記素材を介して、前記第1の接続管を外し、前記上流側となった既設管と下流側となった既設管とを前記第2の接続管で連通させる、ことを特徴とする流通物処理手段の交換方法。
〔請求項4記載の発明〕
既設管を、所定の部位から他の管に替えて流路を変更するにあたり使用する装置であって、
前記所定の部位を挟み込んで、外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ内部と前記他の管内とが連通した状態とする、外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材と、
この被包材内部に収められ、前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部が外された後に、上流側となった既設管と前記他の管とを連通させる接続管と、を有することを特徴とする流路変更用装置。
本発明によると、管内を流通物が流れている状態においても行うことができる流路変更方法、この方法を利用した流通物処理手段の交換方法、及びこれらの方法を可能とする流路変更用装置となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
〔用途等〕
(1)本発明は、例えば、原子力関連施設や廃棄物処理場などの施設において、利用するに好適なものである。ただし、本発明は、これらの施設での利用に限定されるものではなく、例えば、一般の施設等においても、利用することができる。
(2)本発明は、例えば、放射性物質やダイオキシン類等の汚染物質を含む空気を浄化し続けるためなどを理由として、空気の給排気を遮断(停止)することができないエリアにおいて用いるに、有用である。ただし、空気の給排気を遮断することができるエリアにおいても用いることができる。
〔定義等〕
(1)本明細書において、管とは、内空部に、流通物を流すことができるものである。この管としては、例えば、換気を必要とする部屋と連通していて給気や排気を行うために利用されるダクトなどを、例示することができる。もちろん、管の断面形状や素材などは、特に限定されない。例えば、円形、正方形、長方形等の断面形状や、鉄、アルミ、ステンレス、塩化ビニール等の素材を、例示することができる。
(2)本明細書において、既設管とは、以上の管であって、流路変更や流通物処理手段の交換をするにあたって、既に設置されている管のことであり、変更・交換後の管は、他の管という。そして、この他の管が、継続的に使用する管、つまり既設管に替わるものである場合は、新設管ともいい、一時的に使用する仮のものに過ぎない場合は、仮設管ともいう。
(3)本明細書において、流通物とは、以上の管内において流通されるものをいい、例えば、放射性物質やダイオキシン類等の汚染物質を含む空気等をいう。ただし、気体に限定する趣旨ではなく、例えば、液体やスラリー、粉体等をも含む。
(4)本明細書において、流通物処理手段とは、広く流通物を処理する手段いい、例えば、送排風機やフィルター等の浄化手段などを、例示することができる。ただし、前述したように送排風機等の動的な装置は、通常予備の装置が設けられていることから、後記実施の形態では、最も用途が多いと考えられる流通物処理手段が、フィルター等の静的な装置である場合を例に、説明する。
(5)本明細書において、既設の流通物処理手段とは、以上の流通物処理手段であって、流路変更や流通物処理手段の交換をするにあたって、既に設置されている流通物処理手段のことであり、変更・交換後の流通物処理手段は、他の流通物処理手段という。そして、この他の流通物処理手段が、継続的に使用する流通物処理手段、つまり既設の流通物処理手段に替わるものである場合は、新設の流通物処理手段ともいい、一時的に使用する仮のものに過ぎない場合は、仮設の流通物処理手段ともいう。
〔流路変更方法・流通物処理手段の交換方法〕
図1〜図10に基づいて、本実施の形態の流路変更方法を利用した流通物処理手段たる浄化装置10の交換方法について、説明する。
図1に示すように、本浄化装置10は、フィルター装置12,12…と、各フィルター装置12,12…の上流及び下流にそれぞれ備えられた隔離弁(ID:isolation damper)11,11…と、から主になる。図示例では、フィルター装置12,12…及び隔離弁11,11…が、並列的に3列備えられているが、この他にも、例えば、1列、2列、4列、5列又はそれ以上の複数列備えられている形態や、直列的に備えられている形態などが考えられる。
本浄化装置10は、ダクト等の既設管1の途中に設けられている。既設管1は、浄化装置10の上流側が、浄化装置10に直接つながる管1D、この管1Dとキャンバス継手(たわみ継手)13によって接続された管1A、及び、この管1Aに途中で合流する管1B、から主になる。また、既設管1は、浄化装置10の下流側が、浄化装置10に直接つながる管1E、この管1Eとキャンバス継手(たわみ継手)13によって接続された管1C、及び、この管1Cと排風機14,14を介してつながる管1F、から主になる。放射性物質を含む空気等の流通物は、放射性物質を取り扱う部屋、いわゆるセル等の室内から管1A、管1B及び管1Dを通して、本浄化装置10に送られる。本浄化装置10に送られた流通物は、本浄化装置10を通り抜ける際に浄化され、その後、管1E、管1C及び管1Fを通して、排気される。これら流通物の流れは、排風機14,14によって、惹き起こされる。
本実施の形態においては、この排風機14,14も、流通物処理手段として、交換の対象とすることができる。もっとも、本実施の形態においては、排風機14を2機並列的に並べ、両排風機14,14を切り替えて運転することができるようになっている。したがって、本実施の形態の方法によらなくとも、メンテナンス等の作業を行うことができ、以下に示す本実施の形態では、浄化装置10のみを、交換の対象としている。
浄化装置10を交換するにあたっては、まず、既設管1の所定の部位を、後ほど詳説するボックス等の被包材で覆う。本実施の形態では、図2に示すように、管1Aの管1Bが合流する部位よりも上流側に被包材90Aを、管1Bに被包材90Bを、管1Cに被包材90Cを、それぞれ取り付ける。この被包材の取り付けに際しては、同時に、あるいは前後して、ダクト等の仮設管2を敷設するとともに、この仮設管2の途中に、仮設の浄化装置20を設置する。この浄化装置20は、プレフィルター21と、このプレフィルター21の下流に備えられたHEPAフィルター22とによって、浄化処理を行う。
仮設管2は、浄化装置20の上流側が、並列的に備えられた管2A及び管2Bからなり、浄化装置20の下流側が、管2Cからなる。管2Aは、上流側端部が被包材90A内と連通しており、下流側端部が仮設の浄化装置20と接続されている。また、管2Aは、上流側に隔離弁51Aが、下流側に隔離弁52Aが、それぞれ備えられている。同様に、管2Bは、上流側端部が被包材90B内と連通しており、下流側端部が仮設の浄化装置20と接続されている。また、管2Bは、上流側に隔離弁51Bが、下流側に隔離弁52Bが、それぞれ備えられている。さらに、管2Cは、下流側端部が被包材90C内と連通しており、上流側端部が仮設の浄化装置20と接続されている。また、管2Cは、上流側に隔離弁53が、下流側に隔離弁54が、それぞれ備えられている。そして、本工程、つまり被包材90A,90B,90C、仮設管2及び浄化装置20の設置時においては、隔離弁51A、隔離弁51B及び隔離弁54は、閉じられており、他方、隔離弁52A、隔離弁52B及び隔離弁53は、開かれている。
以上の作業が終了したら、図3に示すように、被包材90A内部に位置する既設管1Aの少なくとも一部3Aを切断するなどして外し、また、被包材90B内部に位置する既設管1Bの少なくとも一部3Bを切断するなどして外し、さらに、被包材90C内部に位置する管1Cの少なくとも一部3Cを切断するなどして外す。加えて、これらの作業と同時に、あるいは前後して、当初閉じてあった隔離弁51A、隔離弁51B及び隔離弁54を、いったん全開にする。これにより、流通物が、被包材90Aにおいては、当初A1のみであったのが、A1及びA2に分流し、被包材90Bにおいては、当初B1のみであったのが、B1及びB2に分流し、また、被包材90Cにおいては、当初C1のみであったのが、C1及びC2から合流するようになる。
ここで、既設管1Aや既設管1Bの上流が、例えば、セル等の室内の圧力制御を要する場所である場合は、いったん全開にした隔離弁51A、隔離弁51B及び隔離弁54の開度を調節して、セル内等の圧力を制御するとよい。
以上の作業が終了したら、流通物の流れを止める(封止)ための閉止板を取り付ける。具体的には、図4に示すように、被包材90A内において、下流側となった管1Aの開口を閉止板61Aで閉じ、被包材90B内において、下流側となった管1Bの開口を閉止板61Bで閉じ、被包材90C内において、上流側となった管1Cの開口を閉止板61Cで閉じる。これら閉止板61A、閉止板61B及び閉止板61Cの取り付けにより、被包材90Aにおいて、A1及びA2に分流していた流通物の流れがA2のみになり、被包材90Bにおいて、B1及びB2に分流していた流通物の流れがB2のみになり、被包材90Cにおいて、C1及びC2から合流していた流通物の流れがC2のみになる。この時点で、流路が変更され、また、仮設の浄化装置20が新設の浄化装置であったとすれば、流通物処理手段たる浄化装置が交換されたことになる。
ここで、既設管1Aや既設管1Bの上流が、例えば、セル等の室内の圧力制御を要する場所である場合は、更に隔離弁51A、隔離弁51B及び隔離弁54の開度を調節して、セル等の室内の圧力を制御するとよい。
以上の閉止板の取付け作業に際しては、これと同時に、あるいは前後して、既設管1Aのキャンバス継手13付近に、閉止板62A及び閉止板62Bを取り付け、また、既設管1Cのキャンバス継手13付近に、閉止板63A及び閉止板63Bを取り付けておく。これにより、図5に示すような、浄化装置10、既設管1D及び既設管1Eの取り外しが可能となる。この取り外しに際しては、浄化装置10周辺を、仮設のハウス41などで囲っておき、流通物の漏出を、よりいっそう完全に防止することもできる。
既設の浄化装置10の取り外しが終了したら、図6に示すように、既設の浄化装置10が存在していた場所に、新設の浄化装置30を取り付ける。もちろん、この新設の浄化装置30は、既設の浄化装置10とは別の新たな装置であっても、既設の浄化装置10を修理した装置、既設の浄化装置10を掃除したに過ぎない装置などであっても、よい。
新設の浄化装置30の設置作業が終了したら、図7に示すように、閉止板61A、閉止板61B及び閉止板61Cを、外す。これにより、下流側となった管1Aの開口、下流側となった管1Bの開口、及び、上流側となった管1Cの開口が、それぞれ開く。したがって、被包材90Aにおいて、A2のみになっていた流通物の流れがA1及びA2に分流し、被包材90Bにおいて、B2のみになっていた流通物の流れがB1及びB2に分流し、被包材90Cにおいて、C2のみになっていた流通物の流れがC1及びC2から合流するようになる。
閉止板を外す作業が終了したら、隔離弁51A、隔離弁51B、隔離弁52A、隔離弁52B、隔離弁53、隔離弁54を、それぞれ閉じる。これにより、図8に示すように、被包材90Aにおいて、A1及びA2に分流していた流通物の流れがA1のみになり、被包材90Bにおいて、B1及びB2に分流していた流通物の流れがB1のみになり、被包材90Cにおいて、C1及びC2から合流していた流通物の流れがC1のみになる。この時点で、流路が2回変更されて、結局、元に戻ったことになる。
このようにして、仮設管2内を、流通物が流れなくなったら、次に、図8に示すように、仮設管2Aの上流側に閉止板64A及び64Bを、仮設管2Bの上流側に閉止板65A及び65Bを、仮設管2Aの下流側に閉止板66A及び66Bを、仮設管2Bの下流側に閉止板67A及び67Bを、仮設管2Cの上流側に閉止板68A及び68Bを、仮設管2Cの下流側に閉止板69A及び69Bを、それぞれ取り付ける。これにより、図9に示すように、仮設の浄化装置20、閉止板64B及び閉止板66Aを両端とする仮設管2A、閉止板65B及び閉止板67Aを両端とする仮設管2B、閉止板68B及び閉止板69Aを両端とする仮設管2Cの取り外しが、それぞれ可能となる。
この各閉止板の取外し作業が終了したら、図10に示すように、被包材90A、被包材90B、被包材90Cの周辺を、仮設のハウス42,43などで囲っておき、流通物の漏出を完全に防止した上で、各被包材90A,90B,90Cを取り外す。これにより、浄化装置の交換作業が、完全に終了する。
〔流路変更用装置〕
次に、図11〜13に基づいて、流路変更用装置90及びこの装置90を利用した流路変更方法について、説明する。
本流路変更用装置90は、被包材91、第1の接続管4及び第2の接続管5を、主に有する。被包材91は、上側被包材91A及び下側被包材91Bに分かれており、既設管1の所定の部位を上下から挟み込んで、外部に既設管1内の流通物が漏れない状態とする。
被包材91の素材は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンフィルム等の柔軟性を有する素材や、硬質塩化ビニール、金属等の硬性を有する素材を、使用することができる。ただし、少なくとも一部に、透明又は半透明の素材を使用するのが好ましい。透明又は半透明の素材を使用すると、被包材91内部を目視することができ、後述する管1の切断作業や第1の接続管4の取付け作業などの内部作業を行い易くなる。本実施の形態において、被包材91は、硬性を有する素材で、箱状に形成されており、少なくとも上側被包材91Aの上面が、全面的に透明な硬質塩化ビニールで形成されている。
また、被包材91は、外部からの内部作業を可能とする素材で、少なくとも一部が形成されている必要がある。外部からの内部作業を可能とする素材の種類は、特に限定されず、本実施の形態では、被包材91の側面に取り付けられた、ゴム手袋92,92…が、これにあたる。ゴム手袋92,92…に手を差し込んで、外部から、後述する管1の切断作業や第1の接続管4の取付け作業などの内部作業を行うことができる。
本流路変更用装置90を利用して、流路を変更するにあたっては、まず、図11に示すように、上側被包材91A及び下側被包材91Bによって、既設管1の所定の部位を、上下から挟み込む。この際、上側被包材91A及び下側被包材91Bと既設管1との接触(当接)部分には、例えば、パッキン93,93などが介されるようにして、被包材91の外部に既設管1内の流通物が漏れるのを、確実に防止するのが好ましい。
また、本実施の形態では、図11のほか、図12にも示すように、上側被包材91A及び下側被包材91Bの側面から突出するフランジ97,97…を、固定バンド94,94で括って仮留めした後、ボルト及びナット95,95…によって、本留めして、固定するようになっている。この固定に際しては、例えば、仮設管や新設管等の他の管2を、被包材91の切り欠き部96に通して、被包材91の内部と他の管2内とが連通した状態にする。
以上の作業が終了したら、次に、被包材91の内部に位置する既設管1の少なくとも一部3を外す。この外し方は、特に限定されない。本実施の形態においては、外す管3の上流側(図12においては、紙面右側。)端部がフランジ1FBとなっており、このフランジ1FBが、上流側となる既設管1のフランジ1FAと接続されているので、図示しないボルト及びナットを緩めるなどして、この接続を解く。他方、外す管3の下流側(図12においては、紙面左側。)端部Sは、被包材91内部に収めておいた、のこぎり等の工具を利用して、切断する。これにより、管3が、既設管1から外れる。
管3が外れたら、図13に示すように、第1の接続管4を、接続する。具体的には、第1の接続管4の上流側(図13においては、紙面右側。)のフランジ4FAを、上流側となった既設管1のフランジ1FAに、第1の接続管4の下流側(図13においては、紙面左側。)のフランジ4FBを、他の管2のフランジ2FAに、それぞれ接続する。この接続により、所定の部位から既設管1が、仮設管や新設管等の他の管2に替わり、流路が変更される。
また、本流路の変更を、前述した浄化装置10の交換に際して、利用するのであれば、次に、閉止板61を下流側となった既設管1に取り付け、下流側となった既設管1の開口を、閉じる。この閉止板61の取付け方法・形態は、特に限定されない。ただし、強度の観点からは、管1にフランジを設け、このフランジに閉止板61を取り付けるのが好ましい。このフランジの取付け方法・形態は、特に限定されないが、被包材61の外部から取付け作業を行わなければならないという点で、簡易な方法・形態であることが望まれ、次の3形態を推奨する。
第1の方法・形態は、図14に示すように、位置決め用の円筒61H及びフランジ61Fを有する部材を、既設管1に対して、外接するように嵌め込み、接着剤、溶接等によって、接合する方法・形態である。この方法・形態は、嵌め込み及び接合のみで作業が終了するため、容易である。
第2の方法・形態は、図15に示すように、位置決め用の円筒61Hを、第1の方法・形態と同様に、既設管1に対して、外接するように嵌め込むのに対し、フランジ61Fを有する部材を、第1の方法・形態と異なり、既設管1に対して、内接するように嵌め込み、接着剤、溶接等によって、接合する方法・形態である。この方法・形態も、嵌め込み及び接合のみで作業が終了するため、容易である。この方法・形態においては、位置決め用の円筒61Hを、省略することも考えられるが、フランジ61Fを有する部材を、既設管1に対して、確実に垂直となるように取り付けるためには、位置決め用の円筒61Hを、介在させた方がよい。
第3の方法・形態は、図16に示すように、上流側が先細のフランジ61Fを有する部材を、既設管1に対して、外接するように嵌め込み、接着剤、溶接等によって、接合する方法・形態である。この方法・形態においては、フランジ61Fを有する部材の先細となった部分が、既設管1に引っ掛かるため、位置決め用の円筒61Hを、省略することができる。
閉止板の取付け作業が終了したら、以後、前述した方法によって、流通物処理手段の交換作業を行う。その際、切断によって、上流側と下流側とに分離した既設管1は、第1の接続管4を外した後に、第2の接続管5によって、連通させておくのが好ましい。
本発明は、例えば、原子力関連施設や廃棄物処理場などの施設において、管内を流通物が流れている状態においても行うことができる流路変更方法、この方法を利用した流通物処理手段の交換方法、及び、これらの方法を可能とする流路変更用装置として、適用可能である。
流路変更・流通物処理手段交換の対象となる設備のフロー図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更・流通物処理手段交換の手順を説明するための図である。 流路変更用装置の正面図である。 流路変更用装置の平面図である(流路変更前)。 流路変更用装置の側面図である(流路変更後)。 第1のフランジの取付方法・形態を説明するための図である。 第2のフランジの取付方法・形態を説明するための図である。 第3のフランジの取付方法・形態を説明するための図である。
符号の説明
1…既設管、2…仮設管、4…第1の接続管、5…第2の接続管、10…既設の浄化装置、11,51A,51B,52A,52B,53,54…隔離弁、12…フィルター装置、13…キャンバス継手、14…排風機、20…仮設の浄化装置、21…プレフィルター、22…HEPAフィルター、30…新設の浄化装置、41,42,43…仮設のハウス、61A,61B,61C,62A,62B,63A,63B,64A,64B,65A,65B,66A,66B,67A,67B,68A,68B,69A,69B…閉止板、90…流路変更用装置、90A,90B,90C,91…被包材、91A…上側被包材、91B…下側被包材。

Claims (4)

  1. 既設管を、所定の部位から他の管に替えて流路を変更する方法であって、
    外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材で、前記所定の部位を覆って、前記被包材外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ前記被包材内部と前記他の管内とが連通した状態、かつ前記被包材内部に接続管が収められた状態としてから、
    前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部を外し、上流側となった既設管と前記他の管とを前記接続管で連通させる、ことを特徴とする流路変更方法。
  2. 既設管に備わる流通物処理手段を交換する方法であって、
    前記既設管を、前記流通物処理手段上流の所定の部位から、他の流通物処理手段が備わる他の管に替えて、流通物処理手段を交換するにあたり、
    外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材で、前記所定の部位を覆って、前記被包材外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ前記被包材内部と前記他の管内とが連通した状態、かつ前記被包材内部に接続管が収められた状態としてから、
    前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部を外し、上流側となった既設管と前記他の管とを前記接続管で連通させる、ことを特徴とする流通物処理手段の交換方法。
  3. 既設管に備わる流通物処理手段を交換する方法であって、
    前記既設管を、前記流通物処理手段上流の所定の部位から、仮設の流通物処理手段が備わる他の管に替えた後、前記流通物処理手段を他の流通物処理手段に替えて、流通物処理手段を交換するにあたり、
    外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材で、前記所定の部位を覆って、前記被包材外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ前記被包材内部と前記他の管内とが連通した状態、かつ前記被包材内部に第1の接続管及び第2の接続管が収められた状態としてから、
    前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部を外し、上流側となった既設管と前記他の管とを前記第1の接続管で連通させ、
    その後、前記流通物処理手段の交換を行ってから、前記素材を介して、前記第1の接続管を外し、前記上流側となった既設管と下流側となった既設管とを前記第2の接続管で連通させる、ことを特徴とする流通物処理手段の交換方法。
  4. 既設管を、所定の部位から他の管に替えて流路を変更するにあたり使用する装置であって、
    前記所定の部位を挟み込んで、外部に前記既設管内の流通物が漏れない状態、かつ内部と前記他の管内とが連通した状態とする、外部からの内部作業を可能とする素材で少なくとも一部がなる被包材と、
    この被包材内部に収められ、前記素材を介して、前記被包材内部に位置する既設管の少なくとも一部が外された後に、上流側となった既設管と前記他の管とを連通させる接続管と、を有することを特徴とする流路変更用装置。
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