JP2006233046A - 装飾性塗材 - Google Patents

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Koji Hamamura
幸司 濱村
Hiroyuki Aoki
弘行 青木
Masahiro Uchida
昌宏 内田
Yoshikazu Matsuoka
義和 松岡
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Abstract

【目的】本発明では、意匠性に富んだ外観を呈し高湿度時にはピンク色、低湿度時には青色に色調が変化することで、室内の湿度が塗膜の色調の変化によって分かる水性塗料組成物を提供することを目的とする。
【構成】被塗物の表面側から下塗り層、上塗り層を積層した水性塗料組成物により構成され、下塗り層には合成樹脂エマルジョンを主成分とするバインダーから構成される。また、上塗り層には合成樹脂エマルジョンを主成分とするバインダー、湿度の変化によって色調が変化する物質を含有させたシリカゲルから構成される水性塗料組成物を得ることで上記課題を解決した。

Description

本発明は、合成樹脂エマルジョンを主成分とするバインダー、湿度の変化によって色調が変化する物質を含有させたシリカゲルから構成され、塗工後、高湿時にはピンク色、低湿時には青色へと色調が変化する水性塗料組成物に関する。
従来、調湿性を有する塗装材としては、珪藻土とポリビニルアルコールを含有する塗材(特許文献1参照)、ケイ藻土および酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂エマルジョンを含有する塗材(特許文献2参照)等が提案されている。しかし、これらの塗材はコスト的に充分満足できるものではなく、意匠性においても湿度の変化によって塗膜の色が変化するものはなかった。
特開平3-287672 特開平3-287971
本発明では、意匠性に富んだ外観を呈し高湿度時にはピンク色、低湿度時には青色に色調が変化することで、室内の湿度が塗膜の色調の変化によって分かる水性塗料組成物を提供する。
前記課題を解決するため、被塗物の表面側から、下塗り材、上塗り材を積層した水性塗料組成物により構成される。各層の施工方法は、金ゴテを用いて平滑になるように仕上げる。下塗り材を施工する前にシーラーを塗布してもよい。
シーラーにはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等を各種有機溶剤に溶解してなる組成物やアクリル樹脂、アクリル・スチレン共重合樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂等の樹脂エマルジョンが使用される。該シーラーは被塗物に浸透して下塗りの浸透、吸い込み防止するとともに、被塗物の表面層の補強と塗材の密着性を確保することができる。
下塗り材、上塗り材で使用する塗材は、合成樹脂エマルジョンを主成分とするものであり、このような合成樹脂エマルジョンとしては、アクリル酸エステル共重合樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂系、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合樹脂系、エチレン−塩化ビニル共重合樹脂系、酢酸ビニル−ベオバ共重合樹脂系、エチレン−塩化ビニル共重合樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコン変性アクリル系、フッ素系の各エマルジョンが使用でき、造膜した塗膜が透明性のものであれば、適宜混合して使用することも可能である。
また、前記合成樹脂エマルジョンは粘度調整のため水、増粘剤を配合することも可能であり、その他の添加剤として造膜助剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、防カビ剤、防藻剤等を必要に応じて配合する。具体的には、増粘剤にはメチルセルロース、ヒドロキシエチル/メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を適量使用して調整することができる。造膜助剤にはテキサノール、ベンジルアルコール、ブチルセロソルブ等が使用され塗膜の形成を容易にすることが可能となる。分散剤には配合材料の分散確保のためノニオン系界面活性剤、ポリリン酸塩等が使用され、良好な分散効果を得ることができる。消泡剤にはシリコン系化合物、エーテル系化合物、脂肪酸エステル系化合物等が使用され、塗膜中の泡を効果的に解消することができる。防腐剤には含ハロゲン窒素硫黄系化合物が使用され、塗料の腐敗による劣化を防ぐことができる。防カビ、防藻剤には、有機窒素硫黄化合物、含窒素有機環状化合物、含窒素ハロゲン系化合物、特殊尿素系化合物などが使用されるが、中でも防カビ性、持続性、環境面から有機窒素硫黄化合物系が好ましい。
下塗り材には、下地を隠蔽するため、前記の合成樹脂エマルジョンに無機質の粉体を加えることが好ましく、通常塗材の顔料や隠蔽材として使用するものであれば特に限定はされない。具体的には、重質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、陶土、ホワイトカーボン、タルク、バライト粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、酸化チタン、酸化第二鉄、カーボンブラック、黄鉛、オーカー等があげられる、特に酸化チタンは隠蔽性が良いために好ましい。
下塗り材、上塗り材の組成物配合の割合としては、樹脂固形分50%の前記合成樹脂エマルジョンと添加剤等を加えた樹脂組成物100重量部に対し、無機質の紛体50〜150重量部を混合したものが好ましい。無機質の紛体が50重量部より少ないと、十分な下地の隠蔽性が得られない、また150重量部より多いと塗工作業性が劣り、付着性が低下するために好ましくない。
下塗り材は、金ゴテを用いて平滑になるように仕上げ、下地の隠蔽性、塗工作業性のため0.5〜1.8kg/m2の塗布量となるようにすることが好ましい。
上塗り材には、塗膜表面の意匠性を高める目的で、室内の湿度の変化によって塗膜表面の色調が変化する物質を含有させたシリカゲルを配合する。色調の変化する物質は特に限定されないが、室内の相対湿度が低湿時に青色を呈し、高湿時にピンク色を呈する物質が意匠性の面から好ましく、一般的に使用されている湿度インジゲーター含有剤であれば特に限定されない。一例として、塩化コバルト含有シリカゲル、有機系色素含有シリカゲル(大江化学工業製:シリカゲル青)等が挙げられる。
配合の割合としては、樹脂固形分50%の合成樹脂エマルジョンと添加剤等を加えた樹脂組成物100重量部に対し、湿度の変化によって色調が変化する物質を含有させたシリカゲル5〜15重量部を混練りしたものが好ましい。前記シリカゲルが5重量部より少ないと、平坦な配列が得られず塗膜の意匠性が悪くなる、また15重量部より多いと塗工作業性が劣り、付着性が低下する等の問題が発生する。
湿度の変化によって色調が変化する物質を含有させたシリカゲルには平均粒子径2.0mm以下のものがビーズ表面のコテ滑がよくなり、簡便な塗工作業性が得られるため好ましいが、塗布後の意匠性に支障が無い限り特に限定されない。
上塗り材は、金ゴテを用いて平滑になるように仕上げ、塗工作業性のため1.0〜2.0kg/m2の塗布量となるようにすることが好ましい。
被塗物表面に不陸、亀裂があり下塗り材では完全に被覆できない場合は、予め被塗物表面の不陸や亀裂をサンドペーパーやブラスト等で荒らし、樹脂パテを埋め込むなど平滑面を形成することが必要である。
本発明の装飾仕上げは、意匠性に富んだ外観を呈し高湿度時にはピンク色、低湿度時には青色に色調が変化することで、室内の湿度の変化が塗膜の色調の変化によって分かる水性塗料組成物を得ることが出来た。
以下、実施の形態によって具体的に説明する。
吸放湿性試験
吸放湿性能の試験はJIS A 6909 吸放湿性試験に準拠して測定した。
色の変化
塗膜表面の色の変化はJIS A 6909 調湿性試験時の常温、高湿度の色の変化を目視にて評価した。
実施の形態
下地としてプラスターボードを使用し、シーラーとして、アクリル樹脂系エマルジョン{アイカ工業(株)製、JS−500}を塗布して乾燥させた。
下塗り材には、樹脂固形分50%のアクリル・スチレン系樹脂エマルジョンを主成分としたベース塗材(アイカ工業製、JP−100)1.8Kg/mをコテ塗り仕上げし乾燥させた。
上塗り材には、ベース塗材100重量部に対して、平均粒子径0.8〜2.0mmの塩化コバルト含有シリカゲル10重量部を配合して調整し、2.0Kg/mをコテ塗り仕上げし、実施の形態の塗装仕上げとした。
以上により塗装仕上げされた実施の形態の調湿性試験、色の変化の結果は、吸放質量180 g/m2、湿度の変化による色の変化が観察された。
なお、配合物の組成はベース塗材の合計を100重量部として、塩化コバルト含有シリカゲルを配合したものを上塗り組成物とした。

Claims (2)

  1. 被塗物の表面側から下塗り層、上塗り層を積層した塗膜構造により構成され、下塗り層には合成樹脂エマルジョンを主成分とする塗料組成物から構成される。また、上塗り層には合成樹脂エマルジョンを主成分とするバインダー、湿度の変化によって色調が変化する物質を含有させたシリカゲルから構成されていることを特徴とする水性塗料組成物。
  2. 請求項1に記載の湿度の変化によって色調が変化する物質を含有させたシリカゲルの平均粒子径が2.0mm以下であり、樹脂組成物100部に対し、シリカゲル5〜15部を含み、湿度によって塗膜の色調が変化することを特徴とする請求項1に記載の水性塗料組成物。
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