JP2006231026A - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006231026A JP2006231026A JP2005175914A JP2005175914A JP2006231026A JP 2006231026 A JP2006231026 A JP 2006231026A JP 2005175914 A JP2005175914 A JP 2005175914A JP 2005175914 A JP2005175914 A JP 2005175914A JP 2006231026 A JP2006231026 A JP 2006231026A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- passage
- game
- game ball
- ball
- gate member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
Abstract
【課題】遊技球通路に関連した各種部材の数を極端に増やすことなく、複数の遊技球通路を好適に並設することができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は遊技に際して所定数の遊技球の取り込みを必要とし、当該所定数の遊技球の取り込みが完了すると遊技を開始する。この遊技球の取り込みは取込装置35〜37を連設してなる取込ユニット30により行われる。取込装置35〜37のハウジング内には、遊技球通路として上流通路、取込通路及び排出通路が形成されており、取込通路により上記遊技球の取り込みが行われる。一方、取込通路による取り込みが阻止されている遊技球は、排出通路を介して排出することが可能である。上記のような構成において、すべての取込装置35〜37を挿通するようにして排出用ゲート部材が設けられている。
【選択図】 図7
【解決手段】遊技機は遊技に際して所定数の遊技球の取り込みを必要とし、当該所定数の遊技球の取り込みが完了すると遊技を開始する。この遊技球の取り込みは取込装置35〜37を連設してなる取込ユニット30により行われる。取込装置35〜37のハウジング内には、遊技球通路として上流通路、取込通路及び排出通路が形成されており、取込通路により上記遊技球の取り込みが行われる。一方、取込通路による取り込みが阻止されている遊技球は、排出通路を介して排出することが可能である。上記のような構成において、すべての取込装置35〜37を挿通するようにして排出用ゲート部材が設けられている。
【選択図】 図7
Description
本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種として、複数の図柄が表面に付された円環状のリールを回転させることにより図柄の変動を行うリール装置を備えたスロットマシン(回胴式遊技機)が知られている。この種の遊技機としては、所定の有効ラインに表示される停止図柄が特定図柄の組合せである場合に、例えばビッグボーナスゲームのような遊技者に有利な所定のゲーム(特別遊技状態)が発生するものが提供されている。
また近年、メダルの代わりに遊技球を用いてスロットマシンに類似した遊技を行うことのできる球使用回胴式遊技機が考えられている(例えば特許文献1参照)。かかる遊技機においては、遊技球取扱装置としての取込装置や払出装置が設けられている。これら取込装置や払出装置には遊技球通路が形成されており、当該遊技球通路を介して遊技球の取り込み又は払い出しが行われる。そして、取込装置により所定個数の遊技球が取り込まれた後にレバー操作が行われることでリールが周回され、図柄の変動表示が行われる。また、図柄の変動表示が終了したときの図柄の組合せに応じて払出装置から所定個数の遊技球が払い出される。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、パチンコホール等の遊技ホールにおいて遊技球をパチンコ機と共通の遊技媒体として取り扱うことができるとともにスロットマシンの遊技性を維持することができる。またこの場合、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいて多く見られる、メダルと遊技球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得るし、パチンコ機の島に当該遊技機を設置したりする等の柔軟性が生じる利点がある。
特開2004−166756号公報
ここで、遊技媒体として用いられる遊技球と遊技メダルとを比較すると、一般的に、前者の方が1個当たりの有価価値が低いものとして設定されることが多く、例えば、遊技回毎にベット設定を行う遊技機では、複数個の遊技球が1ベットとされる。そのため、遊技に際して同等の有価価値を取り込む場合には遊技球の取込個数が多くなり、よって遊技の中断時間も長くなる。そして、この遊技の強制的な中断時間が長くなると、遊技者に退屈感を与える要因となるおそれがあり、さらには当該遊技機の単位時間当たりの遊技回数(遊技の進行速度)が減少してしまうおそれがある。また、遊技に際して同等の有価価値を払い出す場合には遊技メダルよりも遊技球の方が払出数が多くなり、取り込みの場合と同様に遊技の中断時間が長くなる。
そこで、本願発明者は、複数の遊技球通路を並設させ、各遊技球通路においてまとめて遊技球を取り扱うようにすることを検討している。この場合、配設する遊技球通路の数に応じて遊技球の取り扱いに要する時間を短くすることができ、上記中断時間の短縮化を実現することができると考えられる。
しかしながら、遊技球通路を並設した数に応じてゲート部材等といった各種部材の数を増やすと、遊技球通路やそれに関連した各種部材を設けるための空間が従来よりも極端に大きくなってしまう。これは遊技機内部という限られた空間内に遊技球通路を含めた複数の部材を配設する構成において好ましくない。また、ゲート部材等といった各種部材の数が極端に増えることは、製造コストや部材管理といった面から好ましくない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技球通路に関連した各種部材の数を極端に増やすことなく、複数の遊技球通路を好適に並設することができる遊技機を提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.遊技球の通過が阻止又は許容される遊技球通路(遊技球通路165)を備え、
該遊技球通路は、遊技球を導入する第1球通路(上流通路167)並びに、該第1球通路の下流側において分岐する第2球通路(取込通路168)及び第3球通路(排出通路169)から構成され、
所定条件が満たされることにより前記第2球通路の遊技球の通過を許容すると共にその通過が許容された遊技球を検知し、さらに前記第3球通路を介して前記第2球通路とは異なる位置への遊技球の誘導を可能とした遊技機において、
前記第1乃至第3球通路が水平方向又は略水平方向に並ぶように複数の前記遊技球通路を並設し、
前記第3球通路の入口部分において前記複数の遊技球通路が並ぶ方向に延びるようにして設けられ、前記第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止部(通路遮蔽部191a)を前記第3球通路に対してそれぞれ有するゲート部材(排出用ゲート部材190)を備え、
該ゲート部材を、前記第3球通路が並ぶ方向のスライド移動により、各第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止位置と、各第3球通路の遊技球の通過を許容する許容位置との間で切換配置可能としたことを特徴とする遊技機。
該遊技球通路は、遊技球を導入する第1球通路(上流通路167)並びに、該第1球通路の下流側において分岐する第2球通路(取込通路168)及び第3球通路(排出通路169)から構成され、
所定条件が満たされることにより前記第2球通路の遊技球の通過を許容すると共にその通過が許容された遊技球を検知し、さらに前記第3球通路を介して前記第2球通路とは異なる位置への遊技球の誘導を可能とした遊技機において、
前記第1乃至第3球通路が水平方向又は略水平方向に並ぶように複数の前記遊技球通路を並設し、
前記第3球通路の入口部分において前記複数の遊技球通路が並ぶ方向に延びるようにして設けられ、前記第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止部(通路遮蔽部191a)を前記第3球通路に対してそれぞれ有するゲート部材(排出用ゲート部材190)を備え、
該ゲート部材を、前記第3球通路が並ぶ方向のスライド移動により、各第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止位置と、各第3球通路の遊技球の通過を許容する許容位置との間で切換配置可能としたことを特徴とする遊技機。
手段1の遊技機では、第1球通路により導入された遊技球はその下流側へと流下し、第2球通路と第3球通路との分岐位置に到達する。そして、所定条件が満たされることにより第2球通路の通過が許容されると共にその通過が許容された遊技球が検知される。また、第3球通路を介して第2球通路とは異なる位置への遊技球の誘導が行われる。
この場合に、複数の遊技球通路が並設されているので、所定条件が満たされた場合には遊技球の通過が複数の第2球通路においてまとめて行われることとなる。これにより、複数の遊技球を短時間で取り扱うことができる。
また、第3球通路の遊技球の通過を阻止又は許容するゲート部材が設けられている。ゲート部材は、第3球通路の入口部分において複数の遊技球通路が並ぶ方向に延びるようにして設けられており、第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止部を各第3球通路に対してそれぞれ有する。そして、このゲート部材が第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止位置と、第3球通路の遊技球の通過を許容する許容位置との間で切換配置可能に設けられている。これにより、複数の第3球通路の遊技球の通過がまとめて阻止又は許容される。この構成であれば、第3球通路のゲート部材を各遊技球通路に対して個別に設ける必要がないので、遊技球通路を配設するための空間を縮小化することができる。また、構成の簡略化を図ることができ、さらには部品点数が減少することに伴って部材管理や製造コストという面から好適なものとなる。
また、ゲート部材は第3球通路が並ぶ方向(つまり、水平方向又は略水平方向)にスライド移動される構成であるので、ゲート部材を好適に設けることができる。即ち、ゲート部材を重力方向にスライド移動させることにより第3球通路の遊技球の通過を阻止又は許容する構成においては、非駆動時又は駆動時において重力に抗する力をゲート部材に付加する必要が生じる。また、ゲート部材を回動させることにより第3球通路の遊技球の通過を阻止又は許容する構成においても同様である。これに対して、ゲート部材を本手段における構成とすることにより、ゲート部材に対する重力の影響を極力低減することができる。
以上より、複数まとめて遊技球の通過を行うようにした遊技機において、遊技球通路に関連した各種部材の数を極端に増やすことなく、またゲート部材を好適に駆動させる構成とすることができる。
なお、第2球通路の通過が許容された遊技球の検知は、光学式センサなどといった球検知手段により行う構成が考えられる。また、この球検知手段をどのように配設するかは任意であるが、各第2球通路の数に対応させて球検知手段を設け、さらに第2球通路の通過が許容された直後に検知する構成とするのがより好ましい構成といえる。
また、第3球通路を介して、第2球通路の通過が阻止されている遊技球を遊技球通路の外部へ誘導する構成としてもよい。この場合、第3球通路が排出通路としての機能を果たすこととなる。
手段2.手段1において、前記阻止部を、前記遊技球通路の数に対応させて設け、前記ゲート部材は、前記阻止位置に配置されている場合にはすべての前記第3球通路の遊技球の通過を阻止し、前記許容位置に配置されている場合にはすべての前記第3球通路の遊技球の通過を許容するようにしたことを特徴とする遊技機。
手段2によれば、ゲート部材によりすべての第3球通路の遊技球の通過がまとめて阻止又は許容される。これにより、上記手段1における遊技球通路を配設するための空間の縮小化等といった効果をより好適に引き出すことができる。
手段3.手段1又は手段2において、前記第3球通路の通路幅を遊技球が一列で通過する程度とし、前記ゲート部材が前記許容位置から前記阻止位置へとスライド移動するときの前記阻止部の先端は、前記ゲート部材が前記阻止位置に配置される場合に、前記第3球通路の通路幅方向の一端側から該通路幅方向の中央を越える位置であって他端側に到達しない位置に配置されるようにしたことを特徴とする遊技機。
手段3によれば、ゲート部材が許容位置から阻止位置へとスライド移動するときの阻止部の先端は、ゲート部材が阻止位置に配置される場合に、第3球通路の通路幅方向の一端側から当該通路幅方向の中央を越える位置であって他端側に到達しない位置に配置される。従って、ゲート部材をスライド移動させる距離が極力短くなるので、ゲート部材を駆動させる駆動機構の簡略化を図ることができる。
また、上記のような構成であっても、第3球通路は遊技球が一列で通過する程度の通路幅であり、阻止部の先端は第3球通路の通路幅方向の一端側から当該通路幅方向の中央を越える位置に配置されるので、第3球通路の遊技球の通過を阻止部により確実に阻止することができる。
手段4.手段2又は手段3において、隣り合う前記阻止部の間の距離を、遊技球の直径よりも長くしたことを特徴とする遊技機。
手段4では、阻止部間の距離が遊技球の直径よりも長い構成であるので、ゲート部材が許容位置に配置されている場合には、第3球通路の遊技球の通過を確実に許容することができる。
手段5.手段1乃至手段4のいずれかにおいて、前記ゲート部材は、非駆動時には前記阻止位置に配置され、駆動時には前記許容位置に配置されるようにしたことを特徴とする遊技機。
手段5では、第3球通路の遊技球の通過を阻止する場合及び許容する場合の両方においてゲート部材を駆動(スライド移動)させる必要はなく、第3球通路の遊技球の通過を許容する場合にのみゲート部材を駆動させればよいので、ゲート部材の操作を簡易化することができる。
また、第3球通路を介して遊技球通路の外部に遊技球を排出する構成においては、第3球通路の遊技球の通過を許容させる機会は少なく、第3球通路の遊技球の通過を阻止した状態にしておく時間の方が圧倒的に長くなる。この場合に、本手段5の構成を適用することにより、ゲート部材の操作がより簡易なものとなる。
なお、非駆動時とは、遊技者によりゲート部材をスライド動作させるための操作が行われていない時をいい、駆動時とは、遊技者によりゲート部材をスライド動作させるための操作が行われている時をいう。
手段6.手段5において、前記ゲート部材を前記阻止位置に保持するよう付勢する付勢手段(バネ195)を設けたことを特徴とする遊技機。
手段6によれば、ゲート部材は付勢手段により付勢されることにより非駆動時には第3球通路の遊技球の通過を阻止し、付勢手段の付勢力に抗して押されることにより許容位置にスライド移動し第3球通路の遊技球の通過を許容する。本構成であれば、ゲート部材を駆動させる駆動機構を簡易なものとすることができる。
手段7.手段6において、前記ゲート部材は、該ゲート部材のスライド移動方向の1の端部に被付勢部(基端部192)を有し、該被付勢部に前記付勢手段の付勢力が作用するようにしたことを特徴とする遊技機。
手段7によれば、付勢手段の付勢力が被付勢部に集約されることとなる。これにより、ゲート部材の駆動機構をより簡易なものとすることができる。
手段8.手段1乃至手段7のいずれかにおいて、前記ゲート部材に、前記第1球通路の底部と前記第3球通路の底部とを連結するようにして延び前記第1球通路から前記第3球通路へと遊技球を案内する案内部(球案内部191c)を、前記阻止部と交互に並べて設けたことを特徴とする遊技機。
手段8によれば、ゲート部材には、案内部が阻止部と交互に並ぶように設けられている。そして、案内部は、第1球通路の底部と第3球通路の底部とを連結するようにして延び、第1球通路から第3球通路へと遊技球を案内する構成するである。従って、ゲート部材が許容位置に配置された場合には、第1球通路側からの第3球通路の分岐位置に到達した遊技球は案内部により第3球通路へと案内されることとなる。これにより、第1球通路側からの第3球通路の分岐位置に遊技球が滞留してしまい、第3球通路の遊技球の通過が許容されているにも拘らず、第3球通路内に遊技球が流入してこないといった不都合の発生を抑制することができる。
手段9.手段1乃至手段7のいずれかにおいて、前記第1球通路は、斜め下方に延びるようにして設けられ、前記第2球通路は、前記1球通路の下流側から下方に折れ曲がるようにして設けられ、さらに前記第3球通路は、前記第1球通路と前記第2球通路との接続部分、又は前記第2球通路の途中部分を始端とし、前記第1球通路と前記第2球通路とのコーナー部分の外側に延びるようにして設けられた構成とし、
前記ゲート部材に、前記第1球通路の底部と前記第3球通路の底部とを連結するようにして前記第1球通路側に向けて延び上面が前記第3球通路側に向けて下方に傾斜した案内部(球案内部191c)を、前記阻止部と交互に並べて設けたことを特徴とする遊技機。
前記ゲート部材に、前記第1球通路の底部と前記第3球通路の底部とを連結するようにして前記第1球通路側に向けて延び上面が前記第3球通路側に向けて下方に傾斜した案内部(球案内部191c)を、前記阻止部と交互に並べて設けたことを特徴とする遊技機。
手段9では、第1球通路が斜め下方に延びており、第2球通路が第1球通路の下流側から下方に折れ曲がる構成となっている。これにより、第2球通路に遊技球が流入する際、第1球通路と第2球通路の連結部分の通路壁に衝突してから第2球通路へと流入していくこととなる。従って、第1球通路を遊技球が数珠繋ぎ状態に流れてきても、第2球通路の入口部で遊技球が個別に離間され、球検知手段による球検知が確実に行われる。また、第3球通路は第1球通路と第2球通路とのコーナー部分の外側に延びるようにして設けられているので、第1球通路と第2球通路とのコーナー部分の内側に第2球通路の遊技球の通過を阻止又は許容するゲート手段や第2球通路の遊技球の通過を検知する球検知手段などを配設するための空間が確保されている。
この場合に、ゲート部材には、案内部が阻止部と交互に並ぶようにして設けられている。そして、案内部は、第1球通路と第3球通路とを橋渡しするかのように設けられている。これにより、第1球通路側からの第3球通路の分岐位置に遊技球が到達した場合には、その遊技球が案内部により第3球通路へと案内されることとなる。よって、第1球通路と第2球通路との接続部分や第2球通路の途中部分に遊技球が滞留してしまい、第3球通路の遊技球の通過が許容されているにも拘らず、第3球通路内に遊技球が流入してこないといった不都合の発生を抑制することができる。
手段10.手段1乃至手段9のいずれかにおいて、前記ゲート部材を手動操作可能とするためのゲート操作手段を設けたことを特徴とする遊技機。
手段10によれば、ゲート操作手段によりゲート部材が遊技機の外側から手動操作可能となる。これにより、ゲート部材を駆動させる駆動機構を簡略化することができる。また、遊技球の排出が不可能になるといった不具合の発生を防止することができ、遊技球の排出動作を支障なく行わせることが可能となる。
手段11.手段1乃至手段9のいずれかにおいて、前記ゲート部材とは別体のゲート操作部材(排出レバー211)を手動操作可能に設け、該ゲート操作部材が手動操作された場合の動作が前記ゲート部材に伝達されることでゲート部材が前記許容位置に移動するようにしたことを特徴とする遊技機。
手段11によれば、ゲート操作部材が手動操作されることにより、その動作がゲート部材に伝達され、ゲート部材が許容位置に移動する。かかる構成とすることにより、遊技機の電源が切られた状態においても第3球通路を開状態とすることができる。また、遊技機の制御処理負荷が軽減される。さらには、ゲート操作部材を介さずにゲート部材を直接手動操作可能な構成とすると、遊技球通路の配置位置やゲート部材の構成に制約が生じるが、本構成であれば、このような制約を生じさせることなく上記効果を奏することができる。
手段12.手段11において、前記ゲート操作部材を非操作位置に保持するよう付勢する付勢手段(バネ213)を設け、さらにゲート操作部材を前記ゲート部材に対して非連結状態で設けたことを特徴とする遊技機。
手段12によれば、付勢手段により、手動操作終了後にゲート操作部材は非操作位置に復帰する。また、ゲート操作部材がゲート部材に対して非連結状態で設けられていることにより、ゲート部材が許容位置に保持されたとしても、手動操作終了後にゲート操作部材は非操作位置に復帰する。例えば、ゲート操作部材とゲート部材とが直接的に又は間接的に連結された構成では、ゲート部材が許容位置に保持されると、手動操作が終了しているにも関わらずゲート操作部材は手動操作された位置に保持される。そうすると、ゲート操作部材を非操作位置に復帰させようとして、当該ゲート操作部材に過大な負荷が掛けられるおそれがあり、この場合、故障などの原因となる。これに対して、本手段における構成とすることで、上記不都合の発生を防止することができる。なお、ゲート部材が許容位置に保持される場合としては、ゲート部材が許容位置から阻止位置へ切換配置される際に、ゲート部材の阻止部と第3球通路の通路壁との間に遊技球が挟み込まれる場合などが考えられる。
手段13.手段1乃至手段12のいずれかにおいて、前記ゲート部材が前記許容位置から前記阻止位置へとスライド移動する場合における前記阻止部の先端部を、先細り形状としたことを特徴とする遊技機。
手段13によれば、ゲート部材が許容位置から阻止位置へとスライド移動する場合における阻止部の先端部が先細り形状をしているので、ゲート部材が許容位置から阻止位置へとスライド移動するときに阻止部と通路壁との間に遊技球が位置する場合には、当該遊技球は第1球通路側又は第3球通路側へと押し出されることとなる。従って、阻止部と通路壁との間に遊技球が挟まってしまうといった不都合が発生するのを抑制することができる。
手段14.手段13において、前記阻止部を板状とし、前記阻止部の先端部の先細り部分を、その第1球通路側の面を通路方向に対して垂直面とし、その第3球通路側の面を通路方向に対して傾斜面としたことを特徴とする遊技機。
手段14によれば、阻止部の先端部の先細り部分は、その第1球通路側の面が通路方向に対して垂直面となっており、その第3球通路側の面が通路方向に対して傾斜面となっている。従って、ゲート部材が許容位置から阻止位置へとスライド移動するときに阻止部と通路壁との間に遊技球が位置する場合には、当該遊技球は第3球通路側へと押し出されることとなる。よって、ゲート部材の許容位置から阻止位置へのスライド移動を好適に行うことができる。遊技球は重力落下方向へと自然に流下していこうとするので、上流側へと遊技球を押し出す場合よりも下流側へと遊技球を押し出す場合の方が遊技球に加える力は少なくて済むからである。
手段15.手段1乃至手段14のいずれかにおいて、前記ゲート部材を、合成樹脂により成形したことを特徴とする遊技機。
手段15によれば、ゲート部材が合成樹脂により成形されるので、ゲート部材の軽量化を図ることができる。また、阻止部などの成形の容易化を図ることができる。
手段16.手段1乃至手段15のいずれかにおいて、略箱状をなし前記遊技球通路を内部に形成したハウジング(ハウジング161,162)を複数用い、これらハウジングを前記第1乃至第3球通路が水平方向又は略水平方向に並ぶように連設させることで前記遊技球通路を複数並設したことを特徴とする遊技機。
手段16によれば、各遊技球通路は各ハウジング毎に設けられている。従って、遊技球通路の検査時や遊技球通路に不具合が生じた場合などには、その検査等を行う遊技球通路に対応したハウジングを個別に取り外せばよい。よって、遊技球通路の検査等の容易化を図ることができる。また、遊技機製造時などにおいては、予め複数のハウジングを用意しておき、これらハウジングを遊技機に連設させることで、遊技球通路の数の設定を容易に行うことができる。
手段17.手段16において、前記各ハウジングに、前記ゲート部材のスライド移動方向に貫通し、且つ前記ゲート部材の断面形状に対応した連通孔(透孔193a,193b)をそれぞれ形成し、該連通孔に前記ゲート部材を挿通させたことを特徴とする遊技機。
手段17によれば、各ハウジングには、ゲート部材のスライド移動の方向に貫通した連通孔が形成されており、この連通孔にゲート部材が挿通されている。これにより、ゲート部材が複数のハウジングに亘って配設され、さらにスライド移動させることが可能となる。また、連通孔はゲート部材の断面形状に対応している。従って、ゲート部材がスライド移動する場合に、このスライド移動の方向と交差する方向にゲート部材が極力揺動しなくなる。これにより、ゲート部材のスライド移動を好適に行うことができる。
手段18.手段16又は手段17において、それぞれ対向する前記各ハウジングの壁部(壁部W1,W2)を当接させたことを特徴とする遊技機。
手段18によれば、それぞれ対向する壁部が当接するようにハウジングが配置されているので、複数のハウジング(遊技球通路)を備えた構成であってもこれらを配置するための空間の縮小化を実現することができる。
手段19.手段1乃至手段18のいずれかにおいて、前記第2球通路の遊技球の通過を阻止又は許容する前記ゲート部材とは別のゲート部材(取込用ゲート部材175)を、前記第2球通路毎に個別に設けたことを特徴とする遊技機。
手段19によれば、第3球通路のゲート部材とは別のゲート部材が各第2球通路毎に個別に設けられているので、第2球通路の遊技球の通過がそれぞれ個別に阻止又は許容されることとなる。これにより、第2球通路により所定数の遊技球の通過を許容する場合に、精度良く行うことができる。その一方で、第3球通路の遊技球の通過を許容する場合には、単に第2球通路とは異なる位置に遊技球を誘導するために行われるので、所定数ごとに行う必要はない。従って、第3球通路のゲート部材は、上記手段1等のような構成とすることにより、遊技球通路を配設するための空間の縮小化等を実現することができる。
手段20.手段1乃至手段19のいずれかにおいて、前記遊技球通路は、遊技者による取込操作に伴い前記第2球通路を介しての遊技球の取り込みを行う取込用遊技球通路であることを特徴とする遊技機。
手段20では、遊技者による取込操作に伴い第2球通路を介しての遊技球の取り込みが許容されるとともに、取り込みが許容された遊技球が検知される。また、遊技球の取り込みが阻止されている遊技球は、ゲート部材が操作されることにより第3球通路を介して取込用遊技球通路の外部に排出される。
また、取込用遊技球通路が複数設けられていることにより、遊技球の取り込みに要する時間を短くすることができる。当該遊技機では、遊技球の取り込みが検知されたことを条件に遊技が開始されるので、遊技球の取り込みに要する時間は遊技の強制的な中断時間となってしまう。また、遊技媒体として用いられる遊技球と遊技メダルとを比較すると、一般的に、前者の方が1個当たりの有価価値が低いものとして設定されることが多く、例えば、遊技回毎にベット設定を行う遊技機では、複数個の遊技球が1ベットとされる。そのため、遊技に際して同等の有価価値を取り込む場合には遊技球の取込個数が多くなり、よって中断時間も長くなる。そして、この遊技の強制的な中断時間が長くなると、遊技者に退屈感を与える要因となるおそれがあり、さらには当該遊技機の単位時間当たりの遊技回数(遊技の進行速度)が減少してしまうおそれがある。これに対して、取込用遊技球通路が複数設けられていれば、この強制的な中断時間を短くすることができる。
この場合に、上記手段1等の構成を備えていることにより、複数の取込用遊技球通路を好適に配設することができ、複数の取込用遊技球通路を配設した効果を好適に引き出すことができる。
なお、本手段20において、上記手段1における「所定条件」とは、「遊技者による取込操作」である。
また、上記手段16を備えた構成においては、取込装置(取込装置35〜37)が複数配設された構成となる。
手段21.手段1乃至手段19のいずれかにおいて、前記遊技球通路は、前記所定条件が満たされることにより前記第2球通路を介して遊技球の払い出しを行う払出用遊技球通路であることを特徴とする遊技機。
手段21によれば、所定条件が満たされることにより第2球通路を介しての遊技球の払い出しが許容されるとともに、払い出しが許容された遊技球が検知される。また、遊技球の払い出しが阻止されている遊技球は、ゲート部材が操作されることにより第3球通路を介して払出用遊技球通路の外部に排出される。
また、払出用遊技球通路が複数設けられていることにより、遊技球の払い出しに要する時間を短くすることができる。当該遊技機では、遊技球の払い出しが完了するまでは次回の遊技を開始することができないので、遊技球の払い出しに要する時間は遊技の強制的な中断時間となってしまう。また、遊技媒体として用いられる遊技球と遊技メダルとを比較すると、一般的に、前者の方が1個当たりの有価価値が低いものとして設定されることが多く、例えば遊技回毎にベット設定を行う遊技機では、複数個の遊技球が1ベットとされる。そのため、遊技に際して遊技者に同等の有価価値を払い出す場合には遊技球の払出個数が多くなり、よって中断時間も長くなる。そして、この遊技の強制的な中断時間が長くなると、遊技者に退屈感を与える要因となるおそれがあり、さらには当該遊技機の単位時間当たりの遊技回数(遊技の進行速度)が減少してしまうおそれがある。これに対して、払出用遊技球通路が複数設けられていれば、この強制的な中断時間を短くすることができる。
この場合に、上記手段1等の構成を備えていることにより、複数の払出用遊技球通路を好適に配設することができ、複数の払出用遊技球通路を配設した効果を好適に引き出すことができる。
なお、上記手段16を備えた構成においては、払出装置(払出装置28)が複数配設された構成となる。
手段22.手段1乃至手段21のいずれかにおいて、表面に複数の絵柄が付されたリール(リール71〜73)を周回させ、遊技機前面に設けた表示窓(透明パネル65)を通じて前記絵柄を可変表示するように構成し、その停止後の停止絵柄に応じて遊技球の払出を行い又は特別遊技状態を発生させる構成としたことを特徴とする遊技機。
手段22によれば、手段1乃至19のいずれかの効果をリール式球使用遊技機において享受することができる。
なお、上記手段21を備えた構成において、「所定条件」とは、リール停止後の停止絵柄が所定の絵柄となった場合のことである。
手段23.手段22において、始動操作手段(スタートレバー101)の操作に起因して前記リールの回転を始動させて絵柄を可変表示するとともに、停止操作手段(ストップボタン102〜104)の操作に起因して或いは該停止操作手段が操作されないまま所定時間経過したことに起因して前記リールの回転を停止させて絵柄の可変表示を停止するように構成したことを特徴とする遊技機。
手段23によれば、遊技者が始動操作手段を操作したり停止操作手段を操作したりすることにより、遊技に積極的に関与することができる。
(第1の実施の形態)
以下に、遊技球を受け入れた上で遊技が開始される遊技機に関する第1の実施の形態につき図面に基づいて説明する。
以下に、遊技球を受け入れた上で遊技が開始される遊技機に関する第1の実施の形態につき図面に基づいて説明する。
本実施の形態における遊技機は、遊技に際して所定数の遊技媒体(遊技価値)としての遊技球(例えばパチンコ機と同様の遊技球:パチンコ球)を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の遊技球、場合によっては大量の遊技球が払い出されるよう構成されている。なお、遊技球はパチンコ球に限られず、広義には鋼球であればよい。
まず、遊技機1の外観構成及び内部構造の概略を説明する。ここで、図1は遊技機1の全体を示す斜視図、図2は遊技機1の正面図、図3は遊技機本体の前面構成を示す正面図、図4は図2におけるA―A線で示す位置の内部構造を簡略に示す構成図、図5は遊技機1の背面図である。
図1〜図3に示すように、遊技機1は、本体枠としての外枠2と、外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。この場合、外枠2と前面枠3とは、その左端の上部及び下部においてヒンジ31,32により開閉可能に連結されている。外枠2は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって、全体として矩形状をなす。また、前面枠3は、外形寸法が外枠2よりも僅かに小さな四角枠状の板材よりなり、外枠2の前面に当接するようにして設けられている。前面枠3には、その裏面から外枠2の内周面に沿って背面側に延びる裏セット盤16が取り付け固定されており、その裏セット盤16に、後述するリールユニットや、遊技球の取り込み又は払い出しのための装置(いわゆる裏セット)や、各種制御基板等が搭載されるようになっている。本実施の形態では、基本的に外枠2、前面枠3及び該前面枠3に設けられる裏セット盤16等により遊技機本体が構成されている。
前面枠3の前面側には、当該前面枠3に対して開閉可能な開閉扉としての前面扉4が設けられると共に、この前面扉4の下方に下皿ユニット5が設けられている。すなわち、前面枠3の前面側は前面扉4と下皿ユニット5とにより覆い隠されるようになっており、前面扉4が開放されることにより、下皿ユニット5よりも上方の前面枠3及びそれに搭載された各種機構(ベルトユニット等)が前方に露出されるようになっている。前面枠3と前面扉4とは、その左端の上部及び下部のヒンジ33,34により開閉自在に連結されている。従って、前面扉4は、前面枠3に対してその左側部を中心に右側部が回動される。
前面扉4及び下皿ユニット5の前面は、遊技機全体として一体的な外観をなすよう連続的な立体形状にて形成されており、遊技機1の概ね外周全体で環状をなしかつ遊技機前面に突出する環状部6,7を有する。環状部6,7は遊技機正面から見てほぼ左右対称の形状をなす。これら環状部6,7には、発光ダイオード等よりなる発光体8,9が多数埋設されており(図2右下の一部破断部参照)、遊技に際しこの発光体8,9が発光することにより、例えば環状部6,7が一斉に又は遊技機外周を周回して光るようになっている。環状部6のうち、最上部に位置するトップ部6aは他の部位よりも一層前方に突出しており、トップ部6aには、左右一対のランプ表示部10が設けられると共に、同じく左右一対のスピーカ11が設けられている。また、環状部6において高さ方向中央部付近には、内側に括れた括れ部6bが設けられ、その括れ部6bにもランプ表示部12,13が設けられている。
環状部6,7(発光体8,9)やランプ表示部10,12,13等は、表示内容の多様化や表示演出の重厚化等を意図しつつ遊技の際の補助演出を行うために設けられるものであって、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行する。例えば、ビッグボーナスゲームを獲得しうる状態になったときに、環状部6,7(発光体8,9)を一斉に又は周回させるように発光させたり、全てのランプ表示部10,12,13を点灯又は点滅等させたりすることで、遊技者への告知が行われる。
本実施の形態における遊技機1は、現実の遊技球の受入を必要条件として遊技が行われ、所定条件の成立に伴い所定個数の遊技球の払出が行われるよう構成されている。遊技媒体として遊技球を用いるための構成を以下に説明する。すなわち、図3に示すように、前面枠3に取り付け固定された裏セット盤16には、その前面側下方に上皿形成体17が着脱可能に取り付けられている。図6は、上皿形成体17の構成を示す斜視図である。
上皿形成体17には貯留部としての上皿18が形成されており、その上皿18は、後述する取込ユニット30への投入口に通じる主上皿部18aと、その上流側に位置する副上皿部18bとを有する。基本的に、主上皿部18aは、後述する払出機構より払い出された遊技球を貯留するものである一方、副上皿部18bは、図示しない球貸し機のノズルから供給される遊技球を受け取り、主上皿部18aへ導くものであり、主上皿部18a内の遊技球は、球案内部19を通じて投入口に流れ込む。球案内部19は、遊技球を一列に整列させて投入口に供給することができるようになっており、球案内部19にはステンレスカバー(保護カバー)20が取り付けられている。主上皿部18a及び副上皿部18bは折り返すようにして前後に重複して設けられ、副上皿部18bは図6の左側に向けて幾分下方に傾斜し、主上皿部18aは図5の右側に向けて幾分下方に傾斜している。故に、主上皿部18a及び副上皿部18b内の遊技球は順序よく下流側に流れ、上述したように、投入口に流れ込む。
上皿形成体17の左右両端部には装着固定部21が設けられており、この装着固定部21を裏セット盤16側に締結することにより、上皿形成体17が裏セット盤16に装着されるようになっている。装着固定部21の締結解除により、上皿形成体17が裏セット盤16から離脱される。装着固定部21は裏セット盤16に対して着脱自在であればその締結手法は任意でよく、裏セット盤16側に設けた被締結穴に締結具(例えばナイラッチ(登録商標))を押し込むワンプッシュ式の締結手法や、裏セット盤16側に設けたネジ穴に雄ネジを螺着する手法等が適用できる。
そして、上皿形成体17が裏セット盤16に装着された状態で、前面扉4が閉じられると、裏セット盤16と前面扉4との間で上皿形成体17が固定される。上皿形成体17にはその長手方向に延びるフランジ22が設けられており、このフランジ22が前面扉4の裏面に挟持されるようになっている。すなわち、フランジ22を挟み込むように前面扉4の裏面の対応位置には挟持用凹所が形成されていることから、前面扉4の閉状態時において上皿形成体17の脱落が防止されるとともに、上皿18に貯留される大量の遊技球の重量をも支えることができる。また、図1や図2に示すように、前面扉4のうち、上皿形成体17に対応する部分(操作部100)は前面側に膨出しており、かつその膨出部の上面が開口している。このため、前面扉4が閉状態にあるときには、上皿形成体17の上皿18が膨出部(操作部100)の上方に開放されるようになる。以上の構成により、上皿形成体17を遊技機本体又は前面扉4から容易に取り外すことができるとともに、上皿形成体17を取り外した上で、上皿18(特に球案内部19)の清掃作業等が行いやすくなる。また、後述する操作部100等の点検、修理等が前面扉4の裏側から行いやすくなる。つまり、メンテナンス性の向上が図られる。前面扉4の膨出部分は操作部100となっており、前面扉4のうち、操作部100の直上には奥壁64が設けられている。これら操作部100及び奥壁64の構成については後述することとする。
取込ユニット30(図3参照)は裏セット盤16に設けられており、遊技者による操作に基づき取込ユニット30を介して遊技球が所定個数ずつ取り込まれる。そして、所定個数分の遊技球が取り込まれることで遊技(ゲーム)の開始条件が成立し、遊技開始の準備が整えられるようになっている。このとき、受け入れられた遊技球は、図示しない排出経路を介して遊技機1の外部に排出される。
ここで、取込ユニット30の構成について説明する。取込ユニット30の全体が表された図7に示すように、取込ユニット30には3個の取込装置35,36,37が重なるようにして設けられており、取込ユニット30は全体として略立方体形状となっている(以下の説明では、図7において手前側に位置する取込装置35を「第1取込装置」、中央に位置する取込装置36を「第2取込装置」、奥側に位置する取込装置37を「第3取込装置37」とする)。この取込ユニット30は、第1取込装置35を遊技機前側、第3取込装置37を後側として配設されるようになっている。また、各取込装置35〜37の上面には、遊技球入口35a,36a,37aが形成されており、これら遊技球入口35a〜37aは前後方向に並んでいる。
各取込装置35〜37には、図8に示すように、上皿18に貯留されている遊技球が球振分け通路38を介して流入することとなる。球振分け通路38は、上皿18の投入口に連通されており、取込ユニット30の上方へと延びている。また、球振分け通路38は、取込ユニット30側に向けて遊技球が流下していくように傾斜しており、その下流側が仕切板38a,38bにより分岐している。詳細には、球振分け通路38の下流側は、まず第1仕切板38aにより2方向に分岐し、さらにこの分岐した一方の通路の下流側で第2仕切板38bにより2方向に分岐している。この場合に、分岐した各通路への遊技球の振分けがスムーズに行われるように、各仕切板38a,38bの上流側端部は一方の通路又は両方の通路に向けて傾斜している。各仕切板38a,38bにより分岐された通路の下流側端部には、各遊技球入口35a〜37aに対応させて落下孔38cが形成されている。以上のような構成であることにより、上皿18に貯留されている遊技球は、球振分け通路38を流下し各仕切板38a,38bによりいずれかの落下孔38cへと誘導され、落下孔38cを介して各取込装置35〜37内に流入していくこととなる。なお、上記のように球振分け通路38により各取込装置35〜37への遊技球の振分けを行うのではなく、上皿18上で遊技球の振分けを行う構成としてもよい。この場合、上皿18上に仕切板及び落下孔を設ける構成となる。
次に、取込装置35〜37の構成を、図9〜図11を用いて説明する。但し、各取込装置35〜37は、概ね同様の構成をしているため、ここでは基本的に第3取込装置37を例に挙げて説明する。図9は、取込装置37の内部構造を示す断面図、図10は、取込装置37を分解して示す斜視図、図11は、取込ユニット30の一部を分解して示す斜視図である。なお、以下の説明では、説明の便宜上、図9に示す状態で上下左右の各方向を記載する。
第3取込装置37は、表裏一対のハウジング部材161,162を備えており、何れも樹脂成形品よりなる(以下、ハウジング部材161を「第1ハウジング」、ハウジング部材162を「第2ハウジング」という)。第1ハウジング161は略四角形状をしているの対して、第2ハウジング162は第1ハウジング161に比べその右下側が切り欠かかれた形状となっている。そして、両ハウジング161,162がネジ等により結合されることにより前面の右側に開口を有する略四角箱状の筐体が構成されている。また、第1ハウジング161及び第2ハウジング162の上面には、上述した遊技球入口37aを形成するための切欠161a,162aが形成されている。
また、第3取込装置37には、遊技球を一列で通過させるための遊技球通路165が形成されている。詳しくは、第1ハウジング161には、第1ハウジング161の壁部W1からハウジング内側に向けて延びるほぼ等幅の通路壁161bが設けられるとともに、第2ハウジング162にも同様に通路壁(図示略)が設けられており、これらを含む四方の通路壁に囲まれて遊技球通路165が区画形成されている。本取込装置37の通路壁は、大部分が第1ハウジング161側に形成され、第2ハウジング162側には高さの低い通路壁が形成されるが、通路壁の全てを第1ハウジング161側に形成する構成であっても良い。即ち、遊技球通路167を通過する遊技球が、遊技球通路167における第1ハウジング161と第2ハウジング162との境界に接触しないような構成であればよい。このような境界には、埃などが貯まり易く、通過する遊技球がこの境界に接触するような構成であると、その埃などにより遊技球の通過が阻害されることとなるおそれがあるからである。また、第1ハウジング161及び第2ハウジング162は、透明な樹脂材料で成形されている。これにより、両ハウジング161,162の接合を外すことなく、装置内部の遊技球通路165や後述するゲート駆動機構などの他、通路内に貯留された遊技球を視認することができる。
遊技球通路165は、ハウジング161,162の中央付近にて二股に分岐されており、遊技球入口37aから通路分岐位置まで延びる上流通路167と、通路分岐位置から鉛直方向に延びる取込通路168と、通路分岐位置から左斜め下方に延びる排出通路169とからなる。なお、少なくとも排出通路169が上流通路167と取込通路168とのコーナー部分の内側ではなく外側へと延びる構成であれば、取込通路168及び排出通路169の延びる方向が上記構成とは異なるものであってもよい。遊技の開始条件としての所定個数の遊技球は取込通路168を通じて取り込まれる。また、遊技終了時などにおける遊技球の精算の際には排出通路169を通じて上皿18及び第3取込装置37内などに貯留されている遊技球が下皿41に排出される。
上流通路167は、ほぼ水平方向に設けられているが、詳細には若干下方に傾斜している。これにより、遊技球入口37aから第3取込装置37内に入ってきた遊技球は、上流通路167においてほぼ水平方向に並びつつ、下流側へと流下していく。また、上流通路167には、遊技球の流れを一定に整えるための整流部170が設けられている。この整流部170の構成について図12を用いて詳細に説明する。図12は整流部170の中央部を水平線で切断した平断面図であり、図の上側は第1ハウジング161の壁面(壁部W1)を示し、下側は第2ハウジング162の壁面(壁部W2)を示す。図12に示すように、整流部170において、第1ハウジング161には円弧状の凹部171が形成されるとともに、第2ハウジング162には、凹部171に対向して三角形山状の突起172が形成されている。かかる場合、上流通路167を下流に流れてくる遊技球Bが整流部170に達すると、遊技球Bが突起172に衝突し、流れの向きを矢印の如く変えた後、更に突起172に対向する凹部171の内壁に衝突する。こうして、遊技球Bは流れの向きを変えつつ凹部171側に迂回するようにして下流側に流れる。
このとき、遊技球は整流部170を通過する毎に流れの勢いが消されその後の流下速度が低減されることから、その通過後における後述する遊技球検出の際の検出ミスが低減される。また、多数の遊技球が数珠繋ぎとなって第3取込装置37に取り込まれた場合に、整流部170を通過すると、速度差によって隣接する遊技球間に間隔ができることから、複数の遊技球を1個の遊技球として誤検出する不具合もなくなる。すなわち、整流部170の存在により、その通過後の遊技球検出を確実なものとしている。また、整流部170は前後方向(第3取込装置37の厚さ方向)に迂回させるものであるため、第3取込装置37をコンパクトにしつつも十分な整流効果を遊技球に付与できるという相乗効果が得られる。なお、上記整流部170の構成として、ハウジング161,162に凹部171及び突起172を設けるのではなく、遊技球通路165を第3取込装置37の厚さ方向へとクランク状にする構成としてもよい。この場合においても、クランク状となっている部分の内壁に遊技球が衝突することで、その遊技球の流れの勢いが消されることとなり、上記整流部170と同様の効果を得ることができる。
また、上流通路167には、その最上流側から一筋の突条173が設けられており、当該突条173は取込通路168の最下流側まで設けられている(但し、整流部170における突条173の設置は任意である)。突条173は、上流通路167及び取込通路168を区画形成する四方の通路壁のうち少なくとも1つに形成され、本実施の形態では、第1ハウジング161において遊技球を横から保持する通路壁のほぼ中央部に突条173が形成されている。突条173の高さは0.5mm程度であり、これにより上流通路167及び取込通路168の通路幅が狭められるようになっている。つまり、上流通路167及び取込通路168は基本的に通路幅が12mm程度であるが、突条173を設けることにより、実質的な通路幅が11.5mm程度に狭められている。これにより、上流通路167内及び取込通路168内の遊びを減らすことができ、安定した状態で遊技球が流下することとなる。特に、取込通路168においては、後述するように、遊技球検出が行われるため、その検出ミスを低減させることができる。
取込通路168には、前記分岐位置のすぐ下流に取込用ゲート部材175が設けられている。取込用ゲート部材175は、上下方向に延びる長尺状となっており、通路外に配設された支軸176により支持される基部175aと、通路壁に設けた切欠部179を介して取込通路168内に出没する爪部175bとを有する。取込用ゲート部材175は、上流通路167と取込通路168とのコーナー部分の内側の領域に配置され、爪部175bが取込通路168内に出没することにより、取込通路168内の遊技球の通過が阻止又は許容されるようになっている。
ここで、取込用ゲート部材175の駆動機構について図9を用いて説明する。取込用ゲート部材175の駆動源としてソレノイド181が用いられている。ソレノイド181は、本体部181aと出力軸181bとを主要構成部品として備えており、本体部181aへの電気的な信号の入力に基づき通電され、出力軸181bが伸縮方向に移動する。当該ソレノイド181は、取込用ゲート部材175の右方において、出力軸181bが下方へと突き出るように配設されている。そして、図11に示すように、ソレノイドカバー182によりハウジング161に固定されている。また、ソレノイド181の配設される位置は、第3取込装置37の右下部であるため、第2ハウジング162の切り欠かかれた位置に相当し、ソレノイド181は第2ハウジング162により覆われていない(図7参照)。この構成であることにより、第3取込装置37の薄型化が実現されている。ソレノイド181の本体部181aは、所定の大きさを有しているため、上記のように第2ハウジング162が切り欠かれていない構成においては、ハウジング161,162の厚みを増やす必要が生じるからである。また、ソレノイド181は、その駆動に応じて熱を発生させるため、ソレノイド181が第2ハウジング162に覆われない構成とすることで、放熱性を高めることができる。
ソレノイド181の出力軸181bの先端部にはガイド183が取り付けられている。ガイド183には回動片184の一部が係合されており、同回動片184の他部が取込用ゲート部材175の後端に駆動連結されている。符号185は、出力軸180を常に伸長方向に付勢するコイルバネであり、符号186は、回動片184のほぼ中央部に設けられ同回動片184を回動可能に支持する支軸である。
本構成によれば、ソレノイド181への通電がない場合には、図示の如くコイルバネ185の付勢力によって出力軸181bが伸長した状態で保持され、取込用ゲート部材175の爪部175bが取込通路168内に突出し取込通路168が閉鎖される。なおこのとき、取込用ゲート部材175の後端部分がストッパ187に当接しており、当該取込用ゲート部材175がそれ以上図の反時計回り方向に回動しないよう規制されている。つまり、実際の使用状態では、取込用ゲート部材175の爪部175bに遊技球がのりその状態で遊技球の通過が阻止されるが、取込用ゲート部材175は遊技球の重みにより図の反時計回り方向に力を受ける。この際、ストッパ187により取込用ゲート部材175の動きが制止される。
そして、ソレノイド181の通電に伴い、コイルバネ185の付勢力に抗して出力軸181bが縮み方向に移動すると、ガイド183及び回動片184を介して取込用ゲート部材175が回動する(図9では時計回り方向に回動する)。このとき、取込用ゲート部材175の爪部175bが取込通路168外に引っ込んだ状態となる。また、ソレノイド181への通電を中止すると、コイルバネ185の付勢力によって出力軸181bが伸長方向に移動し、取込用ゲート部材175の爪部175bが取込通路168内に突出した状態となる。
一方、排出通路169には、前記通路分岐位置のすぐ下流側に排出用ゲート部材190が設けられている。この排出用ゲート部材190について図11、図13、図14等を用いて説明する。図13は、排出用ゲート部材190を示す正面図である。また、図14は、排出用ゲート部材190を示す平面図である。なお、図14では、図の上側が排出通路169側であり、図の下側が上流通路167側である。
排出用ゲート部材190は、合成樹脂製であり、図11に示すように、3つの通路遮蔽部191aと各通路遮蔽部191aの下側端部にてこれらを連結する連結部191bとを有している。また、連結部191bには通路遮蔽部191aと交互に並ぶように球案内部191cが3つ形成されている。さらに、連結部191bの手前側端部には、排出用ゲート部材190をハウジング161,162の厚さ方向の所定位置に保持させるべく力が加えられることとなる基端部192が形成されている。この基端部192とその隣りに位置する通路遮蔽部191aとの間、及び隣り合う2つの通路遮蔽部191a間は遊技球通過領域となっており、その間の長さは少なくとも遊技球の通過が可能となる長さ寸法となっている。
各取込装置35〜37の両ハウジング161,162には排出通路169の入口部分に、排出用ゲート部材190の断面形状に対応した透孔193a,193bが形成されており、この透孔193a,193bを介して排出用ゲート部材169が全取込装置35〜37を貫通するようにして挿通されている。但し、基端部192は、ハウジング161,162内に位置しておらず、第1取込装置35の第2ハウジング162の外面に固定されているカバー194内に収容されている。カバー194には、透孔194aが形成されており、基端部192に一体形成された突起部192aは透孔194aから手前側に突出している(図7参照)。
また、図11に示すように、基端部192と第2ハウジング162との間には、バネ195が介在しており、このバネ195により基端部192は常に前方へと付勢されている。この場合に、カバー194は基端部192の前方への移動を規制するストッパとしての役割を果たす。また、通路遮蔽部191a及び隣り合う通路遮蔽部191a間の距離とを合わせた長さは、取込装置のハウジング161,162の厚さと同じであり、そのため各取込装置35〜37のハウジング161,162内には通路遮蔽部191aと球案内部191cとが一組ずつ位置することとなる。
そして、図13(a)に示すように、バネ195の付勢力により基端部192がカバー194と接触している状態(排出用ゲート部材190が阻止位置に配置されている状態)では、各取込装置35〜37の排出通路169には当該排出通路169の半分以上を塞ぐように通路遮蔽部191aが突出している。これにより、上流通路167から流れてきた遊技球の通過(排出通路169を介しての遊技球の排出)が阻止される。但し、通路遮蔽部191aは排出通路169の全体を塞がない構成となっている。これにより、排出通路169を開閉する際における排出用ゲート部材190のスライド移動の移動量が極力短くなるように設定されている。
一方、図13(b)に示すように、基端部192の突起部192aが奥側へと押され、バネ195の付勢力に抗して排出用ゲート部材190が奥側へとスライド移動した状態(排出用ゲート部材190が許容位置に配置されている状態)では、各取込装置35〜37の排出通路169には球案内部191cが位置する。これにより、上流通路167から流下してきた遊技球の通過(排出通路169を介しての遊技球の排出)が許容される。
ここで、球案内部191cは、図15に示すように、連結部191bから上流通路167側に向けて延びており、排出通路169が形成された角度に合わせるようにして設けられている。これにより、排出通路169への遊技球の流入がスムーズに行われることとなる。但し、球案内部191cが取込用ゲート部材175に接触しないようにするために、球案内部191cの上流通路167側に延びる方向の長さは、取込通路168の中心付近に到達しない程度となっている。
なお、突起部192aは、図示しない連動機構を介して前面扉4に設けられた精算スイッチ111と連結されており、当該精算スイッチ111が遊技者に押圧操作されることにより、連動機構を介して突起部192aが押される。
また、図14(a)に示すように、通路遮蔽部191aにおける排出通路169に突出する側の先端部(図14の左側端部)は、先細り形状をしている。そして、その先細り部分は、上流通路167側の面が通路方向に対して垂直面となっており、排出通路169側の面が通路方向に対して傾斜面となっている。従って、図14(b)に示すように排出通路169の遊技球の通過が許容されている状態から、図14(c)に示すように排出通路169の遊技球の通過が阻止されている状態へと移行する際には、球案内部191c上に位置していた遊技球B1は通路遮蔽部191aにより排出通路169側へと押されることとなる。上流通路167及び排出通路169が重力落下方向に延びるように形成されている構成において、上記のように遊技球B1を排出通路169側へと押し出す構成とすることにより、前記状態の移行をスムーズに行うことができる。また、例えば、通路遮蔽部191aの先端が上記のように先細りしていない構成では、遊技球B1が通路壁と通路遮蔽部191aとの間に挟み込まれてしまうおそれがある。これに対して、上記構成であれば、このような不都合が生じるおそれはない。
ここで、図15に示すように、取込用ゲート部材175の爪部175bが取込通路168内に突出しており、排出通路169の入口に排出用ゲート部材190の通路遮蔽部191aが位置する場合、上流通路167内において先頭の遊技球Bが爪部175b及び通路遮蔽部191aに支えられた状態で多数の遊技球Bが貯留される。そして、この状態で爪部175bが取込通路168外に引き込まれると、遊技球Bが取込通路168側に流れ、これとは逆に排出通路169の入口に球案内部191cが位置することとなると、遊技球Bが排出通路169側に流れる。遊技球Bが取込通路168側に流れる際、通路遮蔽部191aはあたかも通路壁の一部を構成し、遊技球Bは通路遮蔽部191aに衝突して方向転換し下流側(鉛直方向)に流れる。また、遊技球Bが排出通路169側に流れる際、爪部175b及び球案内部191cはあたかも通路壁の一部を構成し、この爪部175b及び球案内部191c上を通過して下流側に流れる。
また、図9に示すように、取込通路168には、取込用ゲート部材175のすぐ下流側に上下一対のカウントセンサ201,202が設置されている。これらカウントセンサ201,202は、取込用ゲート部材175による取込通路168の開放時において当該取込通路168を通過する遊技球を検知するものであって、同センサ201,202により遊技の開始条件である所定個数の遊技球の取り込みが確認できるようになっている。
ここで、カウントセンサ201,202の構成について図10を用いて説明する。各センサ201,202は、発光素子と受光素子とを備えた周知の光学式センサにて構成されている。詳細には、光学式センサは、第1ハウジング161の壁部W1側から第2ハウジング162の壁部W2側に向けて(前後方向に)延びるセンサ本体部205と、当該センサ本体部205の両端から両ハウジング161,162に沿って取込通路168側に延びるアーム部203,204とが一体形成されたセンサユニット200として設けられている。一方のアーム部203にはその先端側に、カウントセンサ201,202を構成する受光素子が上下に並ぶように配設されており、他方のアーム部204には受光素子の対向位置に同じくカウントセンサ201,202を構成する発光素子が配設されている。また、両アーム部203,204間の距離は、取込通路168の幅よりも若干長くなっている。そして、上流通路167と取込通路168とのコーナー部分の内側の領域であって取込用ゲート部材175とソレノイド181との間に設けられた貫通窓188にセンサ本体部205が挿通され、さらに両アーム部203,204が取込用ゲート部材175を跨ぎ、且つ取込通路168を挟んだ状態でセンサユニット200が配設されている。これにより、センサユニット200が取込用ゲート部材175やその他駆動機構と集約して配設された構成となっている。
この場合に、センサ本体部205は、ハウジング161,162の厚さ方向(前後方向)の寸法が、当該ハウジング161,162の厚さと同程度となっているため、第3取込装置37のハウジング161,162の外面よりも外側にほとんど突出しない構成となっている。また、図9の破線で示すように、アーム部203,204は、排出用ゲート部材190の球案内部191cと接触しないように、その先端が取込通路168の中心付近に位置している。またこれに伴って、カウントセンサ201,202が取込通路168の中心線(突条173)よりも取込用ゲート部材175側に位置しているので、連続して流下してくる遊技球を確実に検知することができる。即ち、遊技球は球形状をなし、中心付近の位置よりも外寄りの位置の方が、各センサの前方を通過する際の通過時間(すなわち、センサによる遊技球検知時間)が短くなるため、カウントセンサ201,202の位置を取込通路168の中心線よりもずらすことで、1の遊技球を検知してから次の遊技球を検知するまでの時間を長く確保することができるからである。
また、第1ハウジング161及び第2ハウジング162の外面には、それぞれアーム部203,204の厚さ(前後方向の長さ)と同程度の深さであって、アーム部203,204の上下方向の長さと同程度の幅の嵌合溝189が形成されており、アーム部203,204は当該嵌合溝189に収容された構成となっている。また、センサ本体部205には、発光素子及び受光素子を機能させるための機能回路を有する図示しないセンサ基板が収容されている。このようにハウジング161,162の厚さ方向に延びるセンサ本体部205にセンサ基板を収容させることにより、センサユニット200の厚さ方向の寸法をハウジング161,162の厚さと同程度とすることができる。また、センサ基板には、主基板131へと繋がる信号線が接続されるコネクタ部205aが設けられている。コネクタ部205aはソレノイド181と対面しており、ソレノイド181とセンサ本体部205とが近接しているのに伴ってコネクタ部205aもソレノイド181に近接している。なお、各取込装置35〜37のセンサユニット200からの信号線を、中継基板を介してまとめて主基板131へと接続する構成とすることにより、配線の容易化を行うことができる。
このように発光素子と受光素子とがセンサユニット200として一体で設けられていることにより、発光素子と受光素子との位置合せ精度を高めることができ、検出精度を良好なものとすることができ、さらにはノイズの低減を実現することができる。また、センサユニット200内にセンサ基板が収容されていることで、カウントセンサ201,202の発光素子及び受光素子に繋がる信号線をセンサユニット200内で1つにまとめることができるので、当該信号線の配線の容易化を実現することができる。また、センサユニット200、取込用ゲート部材175及びその駆動機構が、上流通路167及び取込通路168のコーナー部分の内側に集約して配設されていることにより、第3取込装置37内の省スペース化を図ることができ、結果的に第3取込装置37の小型化が実現されている。特に、本実施の形態のように、取込ユニット30として3連の取込装置35〜37を備え、さらに排出通路169の排出用ゲート部材190がすべての取込装置35〜37に渡って配設されている構成の場合には、取込ユニット30の奥行き方向の厚みを増加させることなく、さらに遊技球通路165の邪魔にならないようにセンサユニット200を配設する必要があり、この場合に、本実施の形態は最適な構成といえる。また、センサユニット200の信号線及び取込用ゲート部材175の駆動源としてのソレノイド181の信号線を、遊技球通路165を跨ぐことなく配線することができ、さらにはこれら信号線をまとめて一箇所から引き出すことができる。さらに、アーム部203,204が取込用ゲート部材175を跨ぐような構成となっているので、上記のように各種部材を上流通路167及び取込通路168のコーナー部分の内側に集約して配設した構成において、取込用ゲート部材167を取込通路168側に近付けることができる。これにより、取込用ゲート部材167の基部175a及び爪部175bの長さを極力短くすることができるので、爪部175bに遊技球の荷重がかかる際において取込用ゲート部材167に作用する曲げ応力(モーメント)を低減することができ、取込用ゲート部材167の強度を高めることができる。さらには取込用ゲート部材167が取込通路168側に近付くことで、取込用ゲート部材167の動作範囲が狭くなり、駆動機構(ソレノイド181等)の負担を軽減することができる。
次に、図16を用い、カウントセンサ201,202による遊技球検知の概要を説明する。なお、図16(a)は各センサ201,202に対する遊技球の通過位置を示し、図中、B1,B2,B3の各通過課程での遊技球を示す。また、図16(b)は遊技球通過に伴う各センサ201,202の出力波形(波形整形後の矩形波形)を示し、便宜上遊技球の通過時にON出力となる論理を示す。
遊技球が取込用ゲート部材175を通過した後、図16(a)のB1位置に達すると、上側のセンサ201の出力がONとなり(t1のタイミング)、続いてB2位置に達すると、下側のセンサ202の出力がONとなる(t2のタイミング)。その後、上側のセンサ201の出力がOFFになり(t3のタイミング)、更にB3位置に達すると下側のセンサ202の出力がOFFとなる(t4のタイミング)。この場合、所定の時間条件の下、上側のセンサ201→下側のセンサ202の順で各センサがONした時にのみ遊技球が正規に取り込まれたと判断される。すなわち、上側のセンサ201がONしてから下側のセンサ202がONするまでに所定時間を経過した場合や、通常時とは逆に下側のセンサ202→上側のセンサ201の順で各センサがONした場合には、エラーとなって、その旨が報知等されるとともに遊技が禁止されるようになっている。故に、例えば、遊技球にひも等を付けて上下させることにより、あたかも複数の遊技球が取り込まれたようにするなどの不正行為が防止できるようになっている。
次に、図17を用い、第3取込装置37による実際の遊技球の取込動作を説明する。図17(a)は初期状態を示し、同(b)は遊技球Bの取込状態を示し、同(c)は遊技球Bの排出状態を示す。なお、実際の遊技に際し、上流通路167には続々と遊技球Bが入ってくるが、図17(a)〜(c)では、5個の遊技球Bのみを図示している。
図17(a)に示す初期状態では、ソレノイド181が非通電の状態にあるため取込用ゲート部材175の爪部175bは取込通路168内に突出しており、さらに排出用ゲート部材190が初期位置にあるため排出通路169の入口には通路遮蔽部191aが位置する。故に、取込用ゲート部材175及び排出用ゲート部材190を通じての遊技球Bの通過は許容されていない。つまり、上流通路167内の複数の遊技球Bのうち、先頭の遊技球が爪部175b及び通路遮蔽部191aにて支持された状態となっている。
また、図17(b)に示す遊技球Bの取込状態では、ソレノイド181の通電により爪部175bが取込通路168外に引っ込んだ状態となる。これにより、遊技球Bが取込通路168内を流れて遊技球の取込が行われる。なお、上流通路167内を流下してくる遊技球Bは、通路遮蔽部191aに衝突し、その際通路遮蔽部191aにて流れの勢いが吸収されると共に一瞬停止状態となり、その後取込通路168へと流れる。このとき、取込通路168では前後する遊技球が互いに離間した状態で流下し、カウントセンサ201,202にて確実に遊技球Bの通過が検知される。
さらに、図17(c)に示す遊技球Bの排出状態では、精算スイッチ111が押圧操作されることにより突起部192aが奥側へと押され、排出用ゲート部材190が奥側へと移動し、排出通路169の入口には球案内部191cが位置する。これにより、遊技球Bが排出通路169内を下流側に流れて遊技球排出が行われる。このとき、遊技球Bは、爪部175b上及び球案内部191c上を転がりながら通過する。
上記構成の取込ユニット30においては、各取込装置35〜37のそれぞれで遊技球の取り込みが行われる。具体的には、例えば、15個の遊技球の取り込みが行われる場合には、全ての取込装置35〜37において、同時に取込用ゲート部材175が開放位置に動作し、遊技球の取り込みが一斉に開始される。この場合に、3個の取込装置35〜37のうち何れかの取込装置に遊技球が充填されていないとき又はソレノイド181が故障しているときには、故障等していない取込装置のみにより遊技球の取り込みが行われる。例えば、第1取込装置35や第3取込装置37に遊技球が充填されていないとき又はこれら取込装置35,37のソレノイド181などが故障しているときには、第2取込装置36において15個の遊技球の取り込みが行われることとなる。
一方、上皿18及び取込装置35〜37内に貯留されている遊技球を下皿41へと排出する場合には、精算スイッチ111が押圧操作されることにより、排出用ゲート部材190が奥側へと移動し、全ての取込装置35〜37の排出通路169の入口が開放されることとなる。これにより、全取込装置35〜37を介して遊技球の排出が行われることとなる。
なお、上記構成では、取込ユニット30を構成する取込装置35〜37の数は3個であったが、各取込装置35〜37はほぼ同様の構成をしており、さらに排出用ゲート部材190という1つの部材により各取込装置35〜37における排出通路169への遊技球の通過が阻止及び許容される構成となっているので、同様の構成の取込装置を第1取込装置35と第3取込装置37との間に配設し、さらに排出用ゲート部材190の通路遮蔽部191a及び球案内部191cの数を増やすことで、取込装置35〜37の数を4個、5個、又は6個以上と容易に増やすことができる。
裏セット盤16の裏側には、遊技中の所定条件の成立時において遊技球の払出を行う払出機構が設けられている。すなわち、図5に示すように、裏セット盤16の裏側の最上部にはタンク25が設けられており、このタンク25には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク25の下方にはタンクレール26が連結され、更にタンクレール26の下流側にはケースレール27が連結されている。払出装置28はケースレール27の下流側に設けられ、払出モータ等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が行われる。そして、払出装置28より払い出された遊技球は遊技球通路ユニット29を通じて前記上皿18に供給される。
タンクレール26、ケースレール27、払出装置28等の払出機構は、後述するリールユニット70(実際には、同リールユニット70を包囲する保護カバー135)を迂回するようにして配置されている。また、図5(遊技機1の背面図)では右端の上下部分で前面枠3が開閉可能に軸支されており、前述の払出機構は軸側に配置されている。この場合、払出機構には多数の遊技球が貯留されその重量は自ずと大きくなるが、払出機構が軸側に設けられるため、前面枠3の開閉を支障なく行うことができるようになる。またこのとき、軸部材(ヒンジ31,32)にかかる重量負担が軽減されるため、同軸部材(ヒンジ31,32)を保護する効果も併せて得られる。払出機構と同様に前記取込装置35〜37も軸側に設けられていることから、遊技球の取り扱いに関する機構が全て軸側にまとめられ、遊技球の流れに関する不具合時の対応が容易になり、さらに前面扉4を開き不正に遊技球の払い出しや取り込みを行わせるといった行為を抑制することができる。
取込装置35〜37が作動すると、それに伴い上皿18にある遊技球が所定個数ずつ受け入れられる。また、遊技中に所定条件が成立した場合には、払出装置28が作動し、これによりタンク25に貯留されている遊技球が、遊技球通路ユニット29等を介して基本的には上皿18に払い出される。
一方、図1等に示すように、前面扉4の前面下方に設けた下皿ユニット5には下皿41が形成され、下皿ユニット5の奥方の側面には下皿排出口42が形成されている。前記上皿18等に遊技球が満タンに貯留されている状態であって更に払出装置28から遊技球が払い出される場合には、下皿排出口42を介して下皿41に遊技球が払い出される。下皿41に隣接して灰皿44が形成されている。
前面扉4前面の膨出部よりなる操作部100は、その下面が台形状(凸状)に切り欠かれており(実際には、後述するストップボタン操作面113の下方部分が切り欠かれている)、この操作部100の下方空間(切り欠きによりできた空間)は、下皿41に貯まった遊技球を掻き出すために手を差し入れる空間でもある。
下皿ユニット5には球抜き穴45が形成されており、球抜きボタン46を押すことで図示しない球抜き機構が連動し、下皿41に貯まった遊技球が球抜き穴45から下方に排出されるようになっている。
環状部6のトップ部6aの下方には、上部パネル59が配設されている。上部パネル59は、透明性の合成樹脂により形成されており、その後面には機種名や遊技に関わるキャラクタなどが描かれた半透明性のフィルムが該キャラクタなどを遊技機前方から識別できるように貼り付けられている。そして、上部パネル59の内側には、該上部パネル59を内側から照らすための上部ライト59aが配設されており、この上部ライト59aの光によりフィルムに描かれたキャラクタなどが照らされるため、該キャラクタなどを遊技者が視認しやすい構成となっている。なお、透明性の上部パネル59に、上記機種名や遊技に関わるキャラクタなどが直接印刷されている構成であってもよい。また、上部パネル59は傾けて配設されていることにより、上部パネル59の前面は若干下方を向いた構成となっている。当該遊技機1で遊技を行う遊技者の目の高さは、上部パネル59の下縁付近に位置するので、上部パネル59の前面が下方に向いていると、当該上部パネル59の前面の視認性が向上する。
上部パネル59の下方には、該上部パネル59よりも遊技機1の前方に張り出すようにして立体形状をなすケース体60が配設されている。当該ケース体60は、黒色に着色された合成樹脂により形成されており、また、その上端が上部パネル59の下端に沿うような形状となっており、左右両端が環状部6の左右の括れ部6bの内側部に沿うような形状となっており、さらに下端が上皿18の上端に沿うような形状となっている。そして、ケース体60は、上部パネル59、括れ部6b及び上皿18に囲まれる領域に配設されている。ケース体60は、上から順に上方傾斜部61と、枠部62と、下方傾斜部63と、奥壁64とからなり、枠部62が最も前方に張り出している。枠部62には、中央に開口が設けられており、当該開口には、透明性の合成樹脂により形成され、リールに付された図柄の一部を視認可能とする透明パネル65が配設されている。上述したように、ケース体60において枠部62が最も前方に張り出しているため、透明パネル65は上部パネル59よりも遊技機前方に位置する。ケース体60は、図4に示すように、リールユニット70のすぐ前方に位置しており、外枠2、前面枠3及び保護カバー135と共にリールユニット70の収容領域を形成している。そして、透明パネル65が上部パネル59よりも遊技機前方に張り出した構成であることにより、比較的サイズの大きいリールユニット70の配置が可能となっている。但し、透明パネル65が極端に遊技機前方に張り出した構成とならないようにするために、リールユニット70の奥側端部が保護カバー135の奥側端部付近に位置するようにリールユニット70が配置されており、さらに保護カバー135の奥側には制御基板などを配設していない。なお、リールユニット70の構成については、後に詳細に説明する。
上方傾斜部61は、その上端が上部パネル59の下端に接しており、当該上部パネル59と枠部62及び当該枠部62に配設されている透明パネル65とを連結するような構成となっている。また、上方傾斜部61は、リールユニット70の手前側の上方に位置している。そして、黒色に着色された合成樹脂により形成されていることにより、遊技ホールにおける天井照明や上部ライト59aなどからの光が上方傾斜部61により遮断される構成となっている。これにより、上記光がリールユニット70に照射され、その照射された位置にある図柄の視認性が低下するといったことが防止されている。仮に、このような光の透過を遮断する手段が不具備である構成の場合には、上記光がリールユニット70に照射され、その反射光により光が照射された位置の図柄の視認性が著しく低下することとなってしまう。当該遊技機1の遊技は、遊技者が透明パネル65を介して視認できる領域を通過する図柄を視認して、予め設定された有効ライン上に所定の図柄の組合せを停止させるべく所定のタイミングで図柄の変動を停止させることにより行われる。従って、図柄の視認性が低下することは、遊技興趣の低下を引き起こす要因となりかねない。これに対して、本実施の形態の構成であれば、このような不都合が生じるおそれはない。また、上方傾斜部61が黒色に着色された合成樹脂により形成されていることにより、外部から遊技機1の内部構造が視認できないようになっている。また、上方傾斜部61の前面は、奥側から手前側に向けて下方に傾斜している。これにより、上部パネル59が透明パネル65よりも奥側に位置している構成であったとしても、当該上部パネル59に表示されている内容を透明パネル65に邪魔されることなく遊技者に視認させることができる。仮に、上方傾斜部61の前面が上記のように傾斜しておらず、例えば、略水平である構成の場合には、上部パネル59の下縁と透明パネル65の上縁とが同じ高さとなってしまい、遊技者の目の高さが透明パネル65の上縁付近である状況下においては上部パネル59に表示されている内容の一部が視認できなくなるおそれがあるからである。
枠部62に配設されている透明パネル65は、平面状となっている。これにより、遊技ホールにおける天井照明などの光が透明パネル65において反射するのが防止されている。仮に、透明パネル65が曲面上の場合には、上記照明の光の反射が顕著に発生することとなり、図柄の視認性が著しく低下するおそれがあるが、本実施の形態では、このような不都合が生じるおそれはない。さらに、透明パネル65は、その前面が上方を向いている。これにより、図柄の視認性の向上が図られている。一方、枠部62は、上記のとおり黒色に着色された合成樹脂により形成されているので、リールユニット70周辺の構造が外部から視認できないようになっている。
下方傾斜部63の前面は、枠部62の下端から奥側に向けて下方に傾斜している。そして、その奥側端部が奥壁64の上端に相当する。これにより、奥壁64を、透明パネル65に比してある程度奥側に配設することができる。即ち、図4に示すように、下方傾斜部63及び奥壁64の奥側には、リールユニット70の手前側下部が位置しており、当該部分は曲面状となっている。そして、当該曲面に合せるように下方傾斜部63を傾斜させることにより、奥壁64をリールユニット70に接触させない範囲で、できる限り奥側に配置することができる。また、下方傾斜部63の前面が上記のように傾斜していることにより、奥壁64が透明パネル65よりも奥側に位置している構成であったとしても、奥壁64に設けられている獲得数表示部122などに表示されている内容を透明パネル65に邪魔されることなく遊技者に視認させることができる。仮に、下方傾斜部63の前面が、略水平である構成の場合には、透明パネル65の下縁と奥壁64の上縁とが同じ高さとなってしまい、遊技者の目の高さが透明パネル65の上縁付近である状況下においては獲得数表示部122などに表示されている内容が視認できなくおそれがあるからである。また、下方傾斜部63が黒色に着色された合成樹脂により形成されていることにより、外部から遊技機1の内部構造が視認できないようになっている。
奥壁64は、下方傾斜部63の下端からほぼ鉛直下方に所定範囲に渡って延びており、その中央が開口されている。そして、この開口には、獲得数表示部122及び情報表示部123が設けられている。また、奥壁64の下方には、操作部100が前面に配設された上皿18が位置する。そして、奥壁64は、透明パネル65よりも奥側に位置し、さらに上皿18の奥行き方向の中央付近の上方に位置している。この構成であることにより、操作部100が遊技機前方へと突出するのを極力抑えつつ、遊技者が上皿18へと遊技球を補充するための空間が確保されている。仮に、奥壁64が透明パネル65よりも奥側に位置しておらず、例えば、透明パネル65と同程度に遊技機前方に張り出している構成の場合には、遊技者が上皿18へと遊技球を補充するための空間を確保すべく、上皿18を遊技機前方へと膨出させる必要がある。この場合、上皿18の前方には操作部100が位置するので、結果的に操作部100を遊技機前方へと突出させることとなってしまう。当該遊技機1の遊技は、遊技機1の前方に配設された固定式の椅子に座っている遊技者が、遊技回毎に操作部100を操作することにより行われるので、操作部100を遊技機前方へと突出させると、遊技者の胴体と操作部100までの距離が短くなってしまい操作部100の各遊技回毎の操作が窮屈なものとなってしまう。これは、継続して遊技を行う遊技者にとっては大きな負担となるおそれがある。また、当該不都合を解消すべく、遊技機1と椅子との距離を長くすると、透明パネル65から遊技者の目までの距離が長くなってしまうので、図柄の視認性の低下を招くおそれがある。さらには、この場合、椅子の間の距離が短くなり遊技ホールにおける従業員や客の通行スペースが狭くなってしまう。また、操作部100が遊技機前方に突出すると、遊技ホールなどにおいて前面扉4を回動させたときの操作部100の先端の移動範囲が広くなってしまい、当該操作部100の先端が遊技者に当たってしまうおそれがある。これに対して、本実施の形態であれば、このような不都合が生じるおそれはない。また、奥壁64は、黒色に着色された合成樹脂により形成されている。これにより、遊技機1外部から内部構造が視認できないようになっている。
また、説明の便宜上、図示による説明は省略するが、ケース体60の背面には、これも同様にパネル状をなすフロントライト部材が重ね合わせるようにして取り付けられている。フロントライト部材は発光手段を構成するものであり、光源(ライト)と、光源からの光をパネル面に沿って導入しかつパネル面に略垂直な方向に反射させパネル外部へ発する透明な導光パネルとを有して構成されている。つまり、このフロントライト部材によればその後方に向けて略垂直に面発光が行われ、後述するベルトユニット70のベルト表面(図柄)が明るく照射されることとなる。この場合、透明パネル65による図柄の視認範囲に対して面発光が行われる。
次に、表示装置としてのリールユニット70の構成を図3、図18、図19を用いて説明する。図18は、リールユニット70を遊技機本体から取り出して示す斜視図であり、同図には、当該リールユニット70の前面、すなわち図柄表示面を左手前側に示している。また、図19は、左リールの組立斜視図である。
リールユニット70は、可変表示手段を構成し、前面扉4の裏側において前方より裏セット盤16に設置されている。即ち、ベルトユニット70は、金属製のベース80(ベース部材)を具備している。ベース80はリールユニット70の背面側の背面部80a、上側の上面部80b及び下側の下面部80cとよりなる。上面部80bの前側端部には、その端部の一部を折り曲げ形成することにより被固定部としての支持固定部81が2カ所設けられている。そして、それぞれの支持固定部81には、1個ずつ挿通孔81aが形成されている。一方、下面部80cの前側端部には、その端部の全体を折り曲げ形成することにより被固定部としての支持固定部82が設けられている。そして、当該支持固定部82には、両端に1個ずつ挿通孔82aが形成されている。リールユニット70の裏セット盤16への取り付け固定は、挿通孔81a,82aに挿通させたネジを裏セット盤16に螺着させることにより行われている。
また、ベース80には、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール71、中リール72、右リール73が収容されている。各リール71,72,73は、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール71,72,73の回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール71,72,73の表面の一部は透明パネル65を介して視認可能な状態となっている。また、リール71,72,73が正回転すると、透明パネル65を介してリール71,72,73の表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。
これら各リール71,72,73は、それぞれがステッピングモータ74,75,76に連結されており、各ステッピングモータ74,75,76の駆動により各リール71,72,73が個別に、即ちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。これら各リール71,72,73は同様の構成をしているため、ここでは左リール71を例に挙げて図19に基づいて説明する。
左リール71は、円筒状のかごを形成する円筒骨格部材50と、その外周面において無端状に巻かれた帯状のベルトとを備えている。そして、その巻かれた状態を維持するように、ベルトの長辺両側に沿って形成された一対のシール部を介して円筒骨格部材50に貼付されている。前記ベルトの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている。円筒骨格部材50の中心部にはボス部51が形成されており、円盤状のボス補強板52を介して左リール用ステッピングモータ74の駆動軸に取り付けられている。従って、左リール用ステッピングモータ74の駆動軸が回転することによりその駆動軸を中心として円筒骨格部材50が自転するように回転され、左リール71が円環状のリール面に沿って周回するようになっている。
左リール用ステッピングモータ74は、リールユニット70(図18)内において起立状態に配置されたモータプレート53の側面にねじ54で固定されている。モータプレート53には、発光素子55aと受光素子55bとが所定間隔をおいて保持されたリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)55が設置されている。一方、左リール71と一体化されたボス補強板52には、半径方向に延びるセンサカットバン56の基端部56bがねじ57で固定されている。このセンサカットバン56の先端部56aは、略直角に屈曲されてリールインデックスセンサ55の両素子55a,55bの間を通過できるように位置合わせがなされている。そして、左リール71が1回転するごとにセンサカットバン56の先端部56aの通過をリールインデックスセンサ55が検出し、その検出の都度、後述する主基板131に検出信号が出力される。従って、主基板131はこの検出信号に基づいて左リール71の角度位置を1回転ごとに確認し補正できる。
ステッピングモータ74は例えば504パルスの駆動信号(励磁信号あるいは励磁パルスとも言う。以下同じ)を与えることにより1回転されるように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータ74の回転位置、すなわち左リール71の回転位置が制御される。
各リール71,72,73の各ベルト上には、その長辺方向(周回方向)に複数個、具体的には21個の図柄が描かれている。従って、所定の位置においてある図柄から次の図柄へ切り替えるには24パルス(=504パルス÷21図柄)を要する。そして、リールインデックスセンサ55の検出信号が出力された時点からのパルス数により、どの図柄が透明パネル65から視認可能な状態となっているかを認識したり、任意の図柄を透明パネル65から視認可能な状態としたりする制御を行うことができる。
各リール71,72,73に付された図柄のうち、透明パネル65を介して全体を視認可能な図柄数は、主として透明パネル65の上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施形態では各リール3個ずつとされている。このため、各リール71,72,73がすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が遊技者に視認可能な状態となる。
さらに、説明の便宜上、図示による説明は省略するが、本リールユニット70には、透明パネル65を介して視認可能な図柄を後方より照明するためのバックライト(後方発光手段)が設けられている。このバックライトは蛍光ランプ等により構成され、各リールの内周側において透明パネル65を介して視認可能な図柄を後方より照明するように配置される。
ここで、各リール71,72,73に付される図柄について説明する。図20には、左リール71,中リール72,右リール73のそれぞれに巻かれるベルトに描かれた図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール71,72,73にはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。各リール71,72,73に対応して番号が1〜21まで付されているが、これは説明の便宜上付したものであり、リール71,72,73に実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、ビッグボーナスゲームに移行するための第1特別図柄としての「7」図柄(例えば、左ベルト第20番目)と「青年」図柄(例えば、左ベルト19番目)とがある。また、レギュラーボーナスゲームに移行するための第2特別図柄としての「BAR」図柄(例えば、左ベルト第14番目)がある。また、リプレイゲームに移行するための第3特別図柄としての「リプレイ」図柄(例えば、左ベルト第11番目)がある。また、小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、左ベルト第9番目)、「ベル」図柄(例えば、左ベルト第8番目)、「チェリー」図柄(例えば、左ベルト第4番目)がある。そして、図20に示すように、各リール71,72,73に巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
本実施の形態において、「7」図柄や「青年」図柄が後述する有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払出が行われるとともにビッグボーナスゲームへの突入がなされるようになっている。また、「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払い出しが行われるとともにレギュラーボーナスゲームへの突入がなされるようになっている。また、「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、遊技球の払出は行われずリプレイゲームへの突入がなされるようになっている。
更に、小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には75個の遊技球の払出が、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には40個の遊技球の払出が行われる。また、左リール71の「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には10個の遊技球の払出が行われる。すなわち、中リール72及び右リール73の「チェリー」図柄は遊技球の払出とは無関係であり、言わば無意味な図柄である。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係に遊技球の払出が行われるため、左リール71の複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止された場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけの遊技球の払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では20個の遊技球の払出が行われる。
図5に示すように、遊技機1の背面において裏セット盤16には、遊技に関する各種の制御を行うための主基板(制御装置)131が設置されている。主基板131は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるIOポート、バッファとして機能する入出力ドライバ、各種抽選の際に用いられる乱数回路、リセット信号を出力するリセット回路等を含む制御回路基板より構成されている。
同じく裏セット盤16には、保護カバー135に収容される形で各種ランプ8〜10,12,13やスピーカ11の制御を行うためのサブ制御基板132が設置されている。サブ制御基板132も同様に、CPU、ROM、RAM等を具備しており、主基板131からの制御信号を受信するが主基板131側には信号を送信しない一方向通信構成を採っている。裏セット盤16には主基板131と並ぶようにして投入払出制御基板136が設置されている。投入払出制御基板136もCPU、ROM、RAM等を備え、入出力バッファを介して主基板131と双方向通信構成を採っている。主基板131、サブ制御基板132及び投入払出制御基板136は、何れも透明又は非透明な制御基板ボックスに収容されており、かつ制御基板ボックスが封印された状態でそれぞれ裏セット盤16に固定されている。なお、リールユニット70は、ケース部材としての無色透明な保護カバー135内に収容されて一体化されている。
裏セット盤16には、保護カバー135(リールユニット70)の側面に接するようにして、電源装置133が設置されている。電源装置133は、前述した主基板131、サブ制御基板132、投入払出制御基板136等の制御装置やその他払出装置28等に必要な電源を供給するための電源基板と、該電源基板を収容する無色透明な基板ボックスと、電源基板の内外で生じたノイズを排除するためのノイズ対策用の金属板とを具備し、それらが一体的に組み付けられて構成される。なお、裏セット盤16には、リールユニット70のすぐ横に縦長の凹部134が設けられており、この凹部134に電源装置133の側部が収容されるようになっている。これにより、電源装置133は、遊技機1の奥行き方向に延びる向きに縦長に配置された状態で取り付けられる。
なお、主基板131、サブ制御基板132、電源基板133、投入払出制御基板136等の配置は、以上説明した配置に限定されるものではない。
電源装置133には、電源スイッチやリセットスイッチや設定キー挿入孔などが設けられている。なお、電源スイッチは、主基板131を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。リセットスイッチは、遊技機1の各種状態をリセットするためのスイッチである。本遊技機1は各種データのバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、例えば遊技ホールの営業が終了する場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、リセットスイッチを押しながら電源スイッチをオンすると、バックアップデータがリセットされるようになっている。また、電源スイッチがオンされている状態でリセットスイッチを押した場合には、エラー状態がリセットされる。設定キー挿入孔は、ホール管理者などが出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔へ挿入して操作することにより、遊技機1の設定状態(当選確率設定処理)を例えば「設定1」から「設定6」まで変更できるようになっている。
図21に示すように、本遊技機1の透明パネル65には、横方向に平行となるように3本、斜め方向にたすき掛けとなるように2本、計5本の有効ラインが設定されている。すなわち、有効ラインとして、上・中・下の横ライン(上ライン、中央ライン、下ライン)と、一対の斜めライン(右上がりライン、右下がりライン)とが設定されている。勿論、最大有効ライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大有効ライン数を変更するようにしてもよい。なお、遊技者に有効ラインを一層理解し易くするために、ベット数に応じて有効化されるラインを明示的に表示するライン表示部を設けてもよい。
図1,図2に示すように、前記前面扉4の膨出部分に設けられた操作部100の左側には、各リール71〜73を一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー101が設けられている。スタートレバー101は可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。
スタートレバー101の右側にはストップボタン操作面113が設けられ、そのストップボタン操作面113には、回転中の各リール71〜73を個別に停止させるためのストップボタン102,103,104が設けられている。各ストップボタン102〜104は、停止対象となるリール71〜73毎にそれぞれ設けられている。ストップボタン102〜104は、可変表示を停止させる停止手段、及び可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。なお、本実施の形態では、前記ストップボタン102〜104が押圧操作されないまま所定時間経過すると、前記リール71〜73が停止させられるよう構成されている。
操作部100(前面扉4の膨出部分)の上面には平坦状の操作補助面105が形成されている。この操作補助面105は、その背後の上皿18を取り囲むようにしてアーチ状に設けられ、遊技機前面との間に上皿18と略同形状の開口部106が形成されている。前面扉4を閉じた状態では、この開口部106を介して上皿18が上方に開口する構造となっている。また、操作補助面105は、前方(手前側)に向けて下降するよう僅かに傾斜して設けられている。但し、その傾斜はなくてもよいし、逆に後方に向けて下降する傾斜であってもよい。
ここで、操作補助面105においてストップボタン102〜104(ストップボタン操作面113)の直上部分は、その前後方向の幅が略均一であり、操作補助面105の後方縁部(図1のL部)は直線状に構成されている。この場合、遊技者が各ストップボタン102〜104を親指で押圧操作することを想定すると、人差し指や中指など他の指を操作補助面105の後方縁部(L部)にかけるようにするとよい。その状態で手を左右に移動することにより、操作補助面105上を沿うようにして、各ストップボタン102〜104を連続的に押圧操作することができるようになる。言い換えれば、上皿部分に指をかけて上記押圧操作を行うことができる。要するに、操作補助面105が平坦でありかつその後方縁部が直線であるため、その操作補助面105を利用し、各ストップボタン102〜104の連続的な押圧操作を素早くかつスムーズに実施することができる。
また、上皿18(本実施の形態では特に図5等に示す副上皿部18b)には、操作補助面105側を幾分高くするようにして段差や傾斜を設けておくようにしてもよい。すなわち、上皿18の前方が高く、後方が低くなるよう高低差を設けておく。これによれば、上皿18内に遊技球が貯留されたとしても多くは上皿18の低い部位(すなわち、操作補助面105から離れた部位)に貯まることとなる。それ故、上皿18を指かけ部として利用する場合に、指と遊技球とが干渉するといった不都合が回避できる。
スタートレバー101の上方(すなわち、遊技者にとっては左手側)において、操作部100の操作補助面105には、遊技球を受け入れるための入力操作手段を構成するボタン状のベットスイッチが設けられている。本実施の形態では、ベットスイッチとしてマックスベットスイッチ109が設けられている。
マックスベットスイッチ109には、操作が有効に受け付けられる状態であることを報知する発光体(発光部材)が設けられている。発光体はマックスベットスイッチ109のボタン押圧部に内蔵されており、発光体の発光に伴い当該ボタン押圧部が発光する構成となっている。発光体は、マックスベットスイッチ109の操作が有効に受け付けられる状態である場合に点灯(又は点滅)し、マックスベットスイッチ109の操作が有効に受け付けられた後、又は受け付けられない状態である場合に消灯する。或いは、発光体は、マックスベットスイッチ109の操作が有効に受け付けられる状態である場合に赤色で発光し、マックスベットスイッチ109の操作が有効に受け付けられた後、又は受け付けられない状態である場合に青色で発光するものであっても良い。
マックスベットスイッチ109は、1回押圧操作される毎に、上皿18の遊技球が「15個」ずつ取込装置35〜37により受け入れられる。これにより、前記5本の有効ラインがすべて有効化される。そして、この状態が最大ベット状態である。つまり、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作がなされた時点で、それ以上の遊技球の受け入れは行われないようになっている。従って、本実施の形態では最大ベット状態となった上で、さらにマックスベットスイッチ109が押圧操作された場合には、該操作が無効化されるようになっている。但し、特別遊技状態であるビッグボーナスゲーム中のジャックインゲームにあっては、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作により5個分(1ベット分)の遊技球が受け入れられるようになっている。この場合、前記5本の有効ラインのうちの中央ラインのみが有効化される。
さらに、前面扉4の表示部63には、獲得遊技球の個数を表示する獲得数表示部122と、ビッグボーナスゲーム中の情報(例えばゲーム回数等)を表示するための情報表示部123とがそれぞれ設けられている。本実施の形態では、これら各表示部122,123は3桁の7セグメント表示器によって構成されているが、桁数は特に限定されるものではないし、液晶表示器等によって代替することも当然可能である。
なお、遊技機1(前面扉4)の上部には、ビッグ報知部、リプレイ報知部、小役報知部等の各種報知部(図示略)が適宜設けられるとよい。これら各種報知部は遊技機1の上部以外の場所に設けてもよいし、共通の報知部で異なる態様の報知を行うようにしてもよい。また、かかる報知部として環状部6,7を利用してもよい。例えば、ビッグ報知部は、各リール71〜73の停止時に「7」図柄が有効ライン上に揃った場合、ビッグボーナスゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。リプレイ報知部は、各リール71〜73の回転停止時に「リプレイ」図柄が有効ライン上に揃った場合、リプレイゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。小役報知部は、各リール71〜73の回転停止時に小役図柄としての「スイカ」図柄等が有効ライン上に揃った場合、所定数の遊技球を獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。なお、これら各報知部は表示によって報知することとしたが、これに代えて或いはこれに加えて、遊技機1(前面扉4の上部)に備えられるスピーカ11によって音声により報知してもよい。
図22は、主基板131等の電気的構成を説明するブロック図である。同図に示すように、電源装置133(電源基板)からの電源は、主基板131へ供給される。また、サブ制御基板132、投入払出制御基板136その他にも直接又は間接的に電源が供給される。なお、電源装置133に設けられたリセットスイッチ138の操作に基づく各種信号は主基板131及び投入払出制御基板136に送信され、これにより、前記した球抜き処理等が実行される。
主基板131の入力側には、精算スイッチ111の押圧操作を検出する精算検出センサ111a、マックスベットスイッチ109の押圧操作を検出するマックスベット検出センサ109a、スタートレバー101の操作を検出するスタート検出センサ101a、各ストップボタン102〜104の操作を個別に検出するストップ検出センサ102a,103a,104a、各リール71〜73の回転位置(原点位置)を個別に検出するリールインデックスセンサ55等の各種センサが接続されている。
主基板131の出力側には、リールユニット70に搭載されたステッピングモータ74〜76並びに表示部63に設けられた獲得数表示部122及び情報表示部123が接続されている。
また、主基板131と投入払出制御基板136とは、双方向通信することができるように接続されている。従って、主基板131からのコマンドを投入払出制御基板136が受信したり、投入払出制御基板136からの信号を主基板131が受信することができる。また、投入払出制御基板136には取込装置35〜37、払出装置28が接続されている。
さらに、主基板131の出力側には、サブ制御基板132が接続されている。サブ制御基板132の出力側には、発光体8,9、各ランプ表示部10,12,13、スピーカ11が接続されている。主基板131からは、サブ制御基板132に対しその時々の遊技情報が信号として送信されるようになっている。各遊技情報に関する信号を入力したサブ制御基板132では、各種信号に基づき、自身の制御プログラムに基づき、種々の演出を実行する。なお本実施の形態では、サブ制御基板132により、「発光体制御手段」、「フロントライト制御手段」、「バックライト制御手段」、「音声制御手段」等が構成される。因みに、発光体制御とは、環状部6,7内の発光体8,9を一方向又は双方向に周回させたり、同発光体8,9を一斉に点灯させたりする制御を言う。また、バックライト制御とは、バックライトを遊技状況に合わせて点灯させたり点滅させる制御を言う。また、音声制御とは、スピーカ11に所定の音声を発生させる制御を言う。
次いで、遊技機1における通常の遊技を実現する手段について説明する。この説明においては、主基板131等が備える機能実現手段の集合体としてとらえて説明する。すなわち、以下に説明する各種機能は主基板131のCPUを中心とした制御下で実現される機能であり、その制御プログラムはROM(場合によってはRAM)の記憶内容に基づくものであり、その時々の必要なデータはRAMに一時的に記憶保持されることとなるが、それらのプログラム上の要件等については適宜のテーブル構成を採用する等で当業者がなし得るものであるため、個々には説明しない。但し、本実施の形態の遊技内容を把握する上で必要がある場合等については、適宜具体的な説明をする。
主基板131は、「小役抽選手段」を備えている。小役抽選手段は、スタート検出センサ101aからの検出信号が入力されたタイミングによって、小役払出条件が成立したか否かの抽選を行い、これによって小役フラグの成立の有無が決定される。なお、小役の抽選は、他の抽選とともに、遊技球の受入個数(ベット数)に応じて変化するよう構成されており、概して受入個数が多い程遊技者に有利な抽選結果が得られるようになっている。
主基板131は、「小役制御手段」を備えている。小役制御手段は、通常遊技中に小役フラグが成立している場合、各回転体71〜73の停止時に、後述する小役成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御(スベリ制御とも言う)を加えて半強制的に小役図柄を有効ライン上に停止させる。
主基板131は、「リプレイゲーム抽選手段」を備えている。リプレイゲーム抽選手段は、スタート検出センサ101aからの検出信号が入力されたタイミングによって、リプレイゲーム移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってリプレイフラグの成立の有無が決定される。
主基板131は、「リプレイゲーム制御手段」を備えている。リプレイゲーム制御手段は、通常遊技中にリプレイフラグが成立している場合、各リール71〜73の停止時に、後述するリプレイ成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にリプレイ図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にリプレイ図柄が停止することを条件に、次回の遊技を無償で行うことができるようにするものである。勿論、このリプレイゲームが行われる場合にも各種抽選は実行されている。
主基板131は、「ビッグボーナス抽選手段」を備えている。ビッグボーナス抽選手段は、スタート検出センサ101aからの検出信号が入力されたタイミングによって、ビッグボーナス移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってビッグボーナス成立フラグの有無が決定される。
主基板131は、「ビッグボーナス制御手段」を備えている。ビッグボーナス制御手段は、通常遊技中に、前記ビッグボーナスフラグが成立すると、各リール71〜73の停止時に、後述するビッグボーナス成立テーブルの内容を参照しつつ、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にビッグボーナス図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にビッグボーナス図柄が停止することを条件に、予め設定された所定の遊技回数(ここでは30回)を上限として、現状遊技状態である通常遊技から特別遊技状態たるビッグボーナスゲームに移行させ、その後、原則的には元の通常遊技状態に復帰させるものである。
主基板131は、「ビッグボーナス中抽選手段」を備えている。ビッグボーナス中抽選手段は、ビッグボーナスゲーム中にのみ有効化され、スタート検出センサ101aからの検出信号が入力されたタイミングによって、小役図柄の抽選及びジャックインの抽選を行い、小役フラグ及びジャックインフラグの成立の有無が決定される。そして、前記ビッグボーナス制御手段は、小役フラグの成立によって所定の小役図柄(例えば「スイカ」図柄)を有効ライン上に揃わせるべく小役成立テーブルを参照しつつ各リール71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。
また、前記ビッグボーナス制御手段は、前記ジャックインフラグの成立によってジャックインさせるべく、リプレイ成立テーブルの内容を参照しつつ、各リール71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインとは、ビッグボーナスゲーム中に所定のボーナスゲームを実行させる状態であり、具体的には「リプレイ」図柄が揃うことによって生じる。従って、ジャックイン実行のためにビッグボーナス制御手段は、ジャックイン図柄(リプレイ図柄)を有効ライン上に揃わせるべく各リール71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインされるとジャックインゲームが実行される。
ここで、ジャックインゲームについて説明する。ジャックイン図柄が有効ラインに停止すると、予め設定された所定のゲーム回数(ここでは12回)を上限として、現状遊技状態であるビッグボーナスゲーム中のうちの特殊なゲームであるジャックインゲームに移行し、その後元のビッグボーナスゲームに復帰する。該ジャックインゲーム中は、有効ラインが1ライン(中央ライン)のみとされている。該ジャックインゲーム中においては、スタート検出センサ101aからの検出信号が入力されたタイミングによって、所定の図柄(ここでは、リプレイ図柄)の抽選を行う。かかる図柄の抽選は、通常の抽選とは異なり、リプレイ図柄が有効ライン(中央ラインのみ)に揃った場合に所定個数(例えば75個)の遊技球が払い出されるように設定しておき、かかるリプレイ図柄を遊技球払出図柄として、当該遊技球払出図柄が揃う条件を満たすか否かの抽選とされている。そして、前記抽選の結果、リプレイフラグ(ここでいうリプレイフラグは通常遊技中のものとは異なり、ジャックインゲーム用に新たに設定されたものである。)が成立した場合には前記遊技球払出図柄以外の図柄が有効ライン上に揃わないように各リール71〜73を制御するものであり、しかも遊技球払出図柄が所定回数(例えば8回)揃った場合には前記所定の遊技回数(12回)に達していなくとも所定のボーナスゲームは終了する。
ここで、ビッグボーナスゲームは、前記所定の遊技回数(30回)内で所定回数(例えば3回)を上限とするジャックインが可能であり、ビッグボーナスゲーム中のジャックイン中における遊技回数は前記30回の回数には加算されないようになっている。そして、ビッグボーナス制御手段は、前記所定の遊技回数(30回)内であっても、前記所定のボーナスゲームが所定回数(3回)終了した時点(3回目のジャックインによる所定のボーナスゲーム終了時点)でビッグボーナスゲームを強制的に終了させる。
主基板131は、「リール制御手段」及び「記憶手段」を備えている。リール制御手段は、記憶手段の記憶内容に応じて各リール71〜73を制御するものであり、特に記憶手段に記憶された各種テーブルの記憶内容に応じて各リール71〜73の停止位置を制御するものである。
記憶手段(ここではROMであるがRAMであってもよい。)に記憶された各種テーブルとは、成立した各種フラグに応じて個々に設定されたものである。
具体的には、例えば何らフラグが成立していない場合にいずれの図柄をも有効ライン上に揃えないようにするための「外れテーブル」、小役フラグに対応して所定の小役図柄を有効ライン上に揃えるための「小役成立テーブル」、リプレイフラグに対応してリプレイ図柄を有効ライン上に揃えるための「リプレイ成立テーブル」、ビッグボーナスフラグに対応して「7」図柄又は「BAR」図柄を有効ライン上に揃えるための「ビッグ成立テーブル」等の他、以上の成立図柄をどの有効ライン上に揃えるかを決定するための「ラインテーブル」等である。
次に、以上の構成からなる遊技機1の作用につき、遊技方法を踏まえて説明する。
遊技の開始に際し、上皿18に遊技球が十分にあることを条件に、遊技者がマックスベットスイッチ109を押圧操作することにより実際の遊技球が受け入れられる。すなわち、マックスベットスイッチ109の有効操作が可能な状態(具体的には、マックスベットスイッチ109に設けた発光体が点灯した状態)で、当該スイッチ109が押圧操作されると、それがマックスベット検出センサ109aにより検出され、その検出信号が主基板131に入力される。そして、主基板131がマックスベット検出センサ109aの検出信号を有効に受け付けることにより、主基板131は投入払出制御基板136に対してその旨のコマンドを出力し、当該投入払出制御基板136は取込装置35〜37に対してその時のベット数相当の遊技球を受け入れるよう指令する。これにより、取込装置35〜37が駆動されて上皿18から遊技球が受け入れられる。例えば、15個以上の遊技球が上皿18にある場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されると、上皿18上の15個の遊技球が取込装置35〜37によって取り込まれる。そして、マックスベットスイッチ109の押圧操作により上下ライン、中央ライン及び左右の斜めラインからなる5ラインが有効化される。但し、ビッグボーナス時のジャックインゲームにおいては、マックスベットスイッチ109が押圧操作されても、5個の遊技球のみが取込装置35〜37によって取り込まれ、中央ラインの1ラインのみが有効化される。
上記の如く遊技球の取り込みが行われ、5ラインが有効化されている時点で、遊技者がスタートレバー101を操作すると、その操作がスタート検出センサ101aによって検出され、その検出信号が主基板131に入力される。このとき、スタートレバー101の有効操作が可能な状態であれば、主基板131はスタート検出センサ101aの検出信号を有効に受け付け、スタートレバー101の操作があったことを判断する。また、これとともに、その旨の情報をサブ基板132へと送信する。そして、主基板131は、全てのリール71〜73を一斉(同時でもよいし所定の時間差を設けてもよい。)に回転させるべく、ステッピングモータ74〜76を駆動制御する。その結果、各リール71〜73は、遊技者にとっては表面に付された図柄を目視することが困難な程度の速度で一方向に回転し、透明パネル65を介して各図柄が上から下へ向かって可変表示されているよう映し出される。
また、前記スタートレバー101の操作に基づく検出信号が主基板131に入力されたタイミングで、通常遊技中では、小役抽選手段、リプレイゲーム抽選手段、ビッグボーナス抽選手段による各抽選が行われる。
小役抽選手段による抽選結果が、小役フラグ成立を意味する場合は、適宜の小役図柄を有効ライン上に停止させ得る権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。また、リプレイゲーム抽選手段による抽選結果が、リプレイフラグ成立を意味する場合は、リプレイゲームへ移行する権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。すなわち、小役フラグ及びリプレイフラグは次ゲーム以降に持ち越されることはない。また、ビッグボーナス抽選手段による抽選結果がビッグボーナスフラグ成立を意味する場合は、ビッグボーナスゲームへ移行する権利が与えられ、そのフラグはビッグボーナスゲームへ移行するまで保持される。さらに、各抽選手段の抽選結果が、いずれの条件成立をも意味しない場合には、いずれのフラグもたたない。
以上の各抽選手段による抽選が終了した後、遊技者がストップボタン102〜104を任意の順序で操作すると、その操作がそれぞれストップ検出センサ102a〜104aによって個別に検出され、各検出信号を受けて主基板131は各ストップボタン102〜104の操作があったことを判断する。すると、主基板131は、操作された各ストップボタン102〜104に対応したリール71〜73を個別に停止させるべく、各ステッピングモータ74〜76を停止制御する。
これら各リール71〜73の停止位置は、上記各抽選手段による抽選結果である各成立フラグに基づき、主基板131の記憶手段に記憶されている前記各テーブルを参照して決定される。このとき、有効ラインからリール回転方向手前の4図柄分までに成立フラグに対応した図柄が存在すれば、原則として、その図柄が積極的に有効ライン上に引き込まれるような制御がなされることとなり、リール停止タイミングが4図柄分手前までの誤差であれば、その誤差を吸収することができる(引き込み停止制御)。その結果、遊技者が熟練していなくとも主基板131によって成立フラグに応じた図柄を有効ライン上に極力停止させることが可能となる。
なお、所定のタイミング(例えば第1番目のストップボタン102、103又は104が押圧されたタイミング)において、サブ基板132は、発光体8,9、ランプ表示部10,12,13、スピーカ11等を用いて各種の補助表示を行い、リーチ演出表示等を実行する。
各リール71〜73の停止時において、有効ライン上の停止図柄の組合せが、予め定められた所定の図柄の組合せである場合、即ち小役図柄の組合せ、ビッグボーナス図柄の組合せである場合、主基板131は各停止図柄の組合せに応じて払い出される遊技球数を獲得数表示部122に表示させる。
また、主基板131は、獲得数表示部122への表示と並行して、各停止図柄の組合せに応じた数の遊技球を遊技価値として払い出すための払出制御を行う。かかる場合、原則として主基板131が投入払出制御基板136にコマンドを送信し、当該コマンドに基づいて投入払出制御基板136が払出装置28を駆動制御することにより、上皿18等へ直接的に現実の遊技球として遊技球の払出が行われる。
そして、有効ライン上に揃った図柄が小役図柄或いは何ら払出のない図柄の組合せである場合には通常遊技が続行される。一方、有効ライン上に揃った図柄の組合せがリプレイ図柄の組合せである場合にはリプレイゲーム制御手段によって次回のゲームを無償で行うことができるリプレイゲームが実行される。また、有効ライン上に揃った図柄の組合せがビッグボーナス図柄の組合せである場合にはビッグボーナス制御手段によってビッグボーナスゲームが実行される。ここで、本実施の形態の遊技機1では、ビッグボーナスゲームの終了条件として、所定回の遊技(30ゲームの終了又は3回のジャックインゲームの終了)の他、払出遊技球数が上限値(具体的には2250個)に達したか否かという条件も含まれるように構成されている。従って、30ゲーム又は3回のジャックインゲームの終了を待たずして払出遊技球数が上限値である2250個に達すると、そこでビッグボーナスゲームが終了されるようにして、必要以上に射幸性をあおらないようにしている。
なお、小役図柄、リプレイ図柄、ビッグボーナス図柄等が有効ライン上に揃った場合、サブ基板132は、発光体8,9や、各ランプ表示部10,12,13等を表示制御して小役成立や、リプレイゲームへの移行や、ボーナスゲーム成立を表示報知するとともに、スピーカ11を適宜駆動制御して音声報知する。なお、これらスピーカ11による音声報知は、遊技者への遊技価値返還による利益が大きいもの程大袈裟なもの(音量を大きくしたり、トーンを高くしたり、リズムを変化させる等)とすることが好ましい。各報知部の表示態様についても同様であり、例えばビッグボーナスゲームではめまぐるしく点滅させる等のように表示態様を変化させることによって、得られる利益の大きさを遊技者に推し量らせることができる。
次に、主基板131内のCPUにより実行される各制御処理を説明する。かかる主基板131の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では1.49msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とがある。ここでは、まずNMI割込み処理とタイマ割込み処理とを簡単に説明し、その後メイン処理を詳細に説明する。
停電の発生などによって電源が遮断されると、電源装置133から主基板131のCPUに設けられたNMI端子(ノンマスカブル割込端子)に停電信号が出力される。これに伴い、主基板131がNMI割込み処理を起動する。NMI割込み処理において、主基板131は、使用レジスタのデータをRAMのバックアップエリアに退避させる退避処理や、停電フラグをRAMの停電フラグ格納エリアにセットするフラグセット処理等を実行する。
また、例えば1.49msecごとにタイマ割込みが発生する。このタイマ割込みにおいて、主基板131は、先ず停電フラグがセットされているか否かを判別し、セットされていれば停電時処理を実行する。この停電時処理として、主基板131は、CPUのスタックポインタの値やRAM判定値をRAMのバックアップエリアに保存する。なお、RAM判定値とは、具体的にはRAMの作業領域アドレスにおけるチェックサム値の2の補数である。RAM判定値をバックアップエリアに保存することにより、RAMのチェックサムは0となる。RAMのチェックサムを0とすることによりそれ以後のRAMアクセスが禁止される。
また同じくタイマ割込処理において、主基板131は、以下の処理を順次実行する。すなわち、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理、各リール71〜73を回転させるためのモータ制御処理、各種センサ(図22参照)の状態を監視するセンサ監視処理、各種カウンタやタイマの値を減算するタイマ演算処理、ベット数や払出数をカウントするカウンタ処理、サブ基板132へコマンドなどを送信するコマンド出力処理、獲得数表示部122や情報表示部123にそれぞれ表示されるセグメントデータを設定するセグメントデータ設定処理、該セグメントデータ設定処理で設定されたセグメントデータを各表示部に供給して該当する数字、記号などを表示するセグメントデータ表示処理などを順次実行する。
次に、電源投入後に実行される主基板131でのメイン処理を、図23に示すフローチャートを用いて詳しく説明する。メイン処理は、停電からの復旧や電源スイッチのオン操作によって電源が投入された際に実行される。
先ずステップS101では、初期化処理として、スタックポインタの値をCPU内に設定すると共に、割込み処理を許可する割込みモードを設定し、その後CPU内のレジスタ群や、I/O装置等に対する各種の設定などを行う。
これらの初期化処理が終了すると、次にステップS102ではリセットスイッチ138がオン操作されているか否かを判定する。リセットスイッチ138がオン操作されている場合にはステップS103に進み、RAMクリア処理としてRAMに記憶されたデータを全てクリアする。
その後、ステップS104では設定キーが設定キー挿入孔に挿入されているか否かを判定する。設定キーが挿入されている場合にはステップS105に進み設定変更処理を行う。設定変更処理として、先ずRAMに記憶されたデータを全てクリアする。そして、予め設定された複数段階の設定状態(例えば「設定1」〜「設定6」)のうちどの設定状態が選択されたかを判定した上で、選択された設定状態に応じた内部処理を実行する。
ステップS106では停電フラグがセットされているか否かを確認する。停電フラグがセットされていない、すなわち先のステップS103又はステップS105にてRAMのデータがクリアされている場合には、後述する通常処理に進み、本処理を終了する。
ステップS106において停電フラグがセットされた状態にあるときには、ステップS108以降に示す復電処理に移行する。停電フラグがセットされた状態にあるということは、ステップS103のRAMクリア処理、ステップS105の設定変更処理等のサブルーチン処理が全く実行されていないことを意味する。従って、RAMのデータは全く書き替えられていないこととなり、復電処理ではRAMのデータなどが正常であるかどうかなどの確認処理が必要となる。そのためにまず、ステップS108ではRAM判定値が正常であるか否かを確認する。具体的には、RAMのチェックサムの値を調べ、その値が正常、つまりRAM判定値を加味したチェックサムの値が0か否かを確認する。RAM判定値を加味したチェックサムの値が0である場合、RAMのデータは正常であると判定する。
ステップS108においてRAM判定値が異常である、つまりチェックサムの値がゼロでなかったときには、RAMのデータが破壊された可能性が高い。そのため、このような場合にはステップS109にてエラー表示処理を行う。エラー表示処理として、先ず割込み処理を禁止し、入出力ポート内の全ての出力ポートをクリアすることにより、入出力ポートに接続された全てのアクチュエータをオフ状態に制御する。その後、ホール管理者などにエラーの発生を報知するエラー表示を行うと共に、リセットスイッチがON操作されるまでかかる状態を維持する。
ステップS108においてRAM判定値が正常であると判定した場合にはステップS110に進み、バックアップエリアに保存されたスタックポインタの値をCPUのスタックポインタに書き込み、スタックの状態を電源が遮断される前の状態に復帰させる。次に、ステップS111において、復電処理時に使用する復電コマンドをサブ基板132に送信する。その後、ステップS112にて遊技状態として打ち止めおよび自動精算設定保存処理を行い、ステップS113にてスタート検出センサ101a等の各種センサの初期化を行う。以上の処理が終了した後、ステップS114にて停電フラグをリセットし、電源遮断前の番地に戻る。具体的には、先に説明したタイマ割込み処理に復帰し、前記タイマ割込みのウォッチドッグタイマクリア処理が実行されることとなる。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常処理について図24のフローチャートに基づき説明する。
先ずステップS201では、マックスベットスイッチ109が操作されたか否かを判定する。マックスベットスイッチ109が操作されたときには、続いてステップS202にてスタートレバー101が操作されたか否かを判定する。ステップS201,S202が共にYESの場合には、ステップS203の抽選処理、ステップS204のリール制御処理、ステップS205の特別遊技状態処理を順に実行し、ステップS201に戻る。一方、ステップS201にてマックスベットスイッチ109が操作されていない、またはステップS202にてスタートレバー101が操作されていない場合には、ステップS201に戻る。
以下、ステップS203の抽選処理、ステップS204のリール制御処理を、図25、図26のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ステップS206の特別遊技状態処理では、ビッグボーナスフラグの成立に伴いビッグボーナスゲームが実行されるが、その遊技内容については概ね既述した通りであるため、ここでは説明を省略する。
先ずステップS203の抽選処理について、図25のフローチャートに基づき説明する。
ステップS301では、遊技機1の現在の設定状態や小役確率の高低等に基づき、当否判定用の乱数テーブルを選択する。ここで、遊技機1の設定状態は「設定1」〜「設定6」のいずれかであり、「設定1」のときに役の当選確率が最も低い乱数テーブルが選択され、「設定6」のときに役の当選確率が最も高い乱数テーブルが選択される。また、小役確率については高低2種類存在し、現在の出玉率が所定の期待値を下回っているときには小役当選確率が高い乱数テーブルが選択され、所定の期待値を上回っているときには小役当選確率が低い乱数テーブルが選択される。なお、当否判定用の乱数テーブルは、上述した以外のものが設定されている構成であってもよく、また、設定状態に基づくテーブルのみが設定されている構成であってもよい。
ステップS302では、このようにして選択された乱数テーブルに、スタートレバー101が操作されたときに乱数カウンタよりラッチした乱数を照らして役の抽選を行う。そしてステップS303にていずれかの役に当選したか否かを判定し、いずれの役にも当選していない場合にはそのまま本処理を終了する。いずれかの役に当選した場合にはステップS304に進み、その役に応じた当選フラグをセットすると共に図柄を揃えるべき有効ラインを決定する。続いてステップS305ではリール停止制御用のスベリテーブルを決定し、これをRAMのスベリテーブル格納エリアに格納する。ここで、スベリテーブルとは、ストップボタン102〜104が押されたタイミングにおける所定の有効ライン上の図柄と、その有効ライン上に停止させるべき図柄とが異なる場合に、その停止させるべき図柄を所定の有効ライン上で止まるようにリール71〜73をどれだけ滑らせるかを定めたテーブルである。
次に、ステップS204のリール制御処理について、図26のフローチャートに基づき説明する。
リール制御処理では、先ずステップS401においてウエイト処理を行う。このウエイト処理は、前回のゲームにおいてリールの回転を開始した時点から所定時間(例えば4.1秒)が経過するまで今回のゲームにおいてリールの回転を開始せずに待機する処理である。このため、マックスベットスイッチ109の操作後にスタートレバー101が操作されたとしても、直ちに各リール71〜73が回転しないことがある。
ウエイト処理に続いてステップS402のリール始動処理を行い、各リール71〜73を回転させる。その後、ステップS403では、ストップボタン102〜104のいずれかが押圧操作されてリールの停止指令が発生したか否かを判定する。停止指令が発生していない場合にはステップS404に進み、予め定められた各リール71〜73の最大回転時間(例えば40秒)を経過したか否かを判定する。最大回転時間を経過していない場合にはステップS403に戻り、最大回転時間を経過した場合にはステップS405に進んで回転中の全てのリールを強制的に停止させる強制停止処理を行う。
一方、ステップS403にてストップボタン102〜104のいずれかが押圧操作されて停止指令が発生した場合には、ステップS406に進み、リール停止処理を行う。このリール停止処理では、押下操作されたストップボタンに対応するリールを停止させるが、役の抽選において役に当選し、当選フラグがセットされている場合にはRAMのスベリテーブル格納エリアに格納されたスベリテーブルを参照して、可能な限り当選した役が所定の有効ライン上に並ぶように制御する。例えば、下ライン上に「スイカ」図柄が並ぶという役に当選し、「スイカ」図柄が上ラインに停止するタイミングでストップボタンが押下操作された場合には、下ラインに停止するように図柄2つ分だけリールを滑らせる。但し、滑らせることのできる範囲は予め決められている(例えば最大で図柄4つ分)ため、ストップボタンを押したタイミングによっては下ライン上に「スイカ」図柄が停止しないこともある。なお、ステップS405の強制停止処理においても、当選フラグがセットされている場合にはこれと同様の処理を行う。
続いて、ステップS407では今回の停止指令が第1停止指令か否か、すなわち3つのリール全てが回転しているときにストップボタンが押下操作されたか否かを判定する。第1停止指令の場合には、ステップS408に進み、スベリテーブル変更処理を行う。このスベリテーブル変更処理では、例えば当選した有効ライン上で役を揃えようとしたときに役の複合が発生するか否かを判定し、役の複合が発生しないときにはそのまま次のステップに移行し、役の複合が発生するときには当選した有効ラインを別の有効ラインに変更すると共に変更後の有効ラインに合ったスベリテーブルに変更した後に次のステップに移行する。ここで、役の複合とは、例えば上ライン上で「ベル」図柄を揃えようとしたときに左リール71にて「チェリー」図柄が中ライン上に現れる場合のように複数の役が同時に発生する場合をいう。なお、スベリテーブル変更処理は役の複合を回避するとき以外にも行われることがある。
一方、ステップS407で今回の停止指令が第1停止指令でないときには、ステップS409に進み、第2停止指令か否か、つまり3つのリールのうち1つのリールが停止し2つのリールが回転しているときにストップボタンが押圧操作されたか否かを判定する。第2停止指令のときにはステップS410に進み、停止目判定処理を行う。この停止目判定処理では、2つのリールが停止したときにその2つが「7」図柄等のボーナス図柄で揃っているか否かを判定し、揃っていないときにはそのまま次のステップに移行し、揃っているときにはスピーカ11から効果音等を発生させた後に次のステップに移行する。
そして、ステップS405の強制停止処理の後、ステップS408のスベリテーブル変更処理の後、ステップS409にて今回の停止指令が第2停止指令でなかったとき、又はステップS410の停止目判定処理を行った後には、ステップS411にて全てのリール71〜73の回転が停止したか否かを判定する。ステップS411がNOの場合にはステップS403に戻り、YESの場合には続くステップS412にて払出判定処理を行う。払出判定処理では、役が有効ライン上に並んでいるか否かを判定し、役が有効ライン上に並んでいないときには払出予定数が0である旨のコマンドを投入払出制御基板136に対して出力し、役が有効ライン上に並んでいるときにはその役が当選した役と一致しているか否かを判定し、一致していないときにはランプ表示部10等によりエラー表示を行うと共に払出予定数が0である旨のコマンドを投入払出制御基板136に対して出力する。一致しているときには当選役に対応した払出予定数(本実施の形態では、最大75個)の情報が内在したコマンドを投入払出制御基板136に対して出力する。投入払出制御基板136は主基板131から上記コマンドを入力すると、当該コマンドをRAMに格納する。このコマンドにより投入払出制御基板136は、払出予定数を判断する。
次に、投入払出制御基板136のCPUにおいて実行される遊技球払出処理について、図27のフローチャートに基づき説明する。
遊技球払出処理では、先ずステップS501にて払出数カウンタがカウントした払出数と、RAMに格納されたコマンドから判断される払出予定数とが一致しているか否かを判定する。払出数と払出予定数とが一致していないときには、ステップS502にて払出装置28を駆動して遊技球を上皿18に払い出す。このとき、ステップS502では払出装置28に設けられた払出検出センサの検出信号に応じて払出数を1インクリメントする。また、この際、主基板131に対して払出数を1インクリメントした旨のコマンドが出力され、主基板131は獲得数表示部122の表示数を1インクリメントする。そしてその後、ステップS501に戻る。ステップS501で払出数と払出予定数とが一致したときには、ステップS504にて払出装置28を停止させ、本処理を終了する。なお、払出数は払出予定数分の遊技球を払い出したときにリセットされる。また、この際、払出数をリセットした旨のコマンドが主基板131に対して出力され、主基板131は獲得数表示部122の表示をリセットする。
また、投入払出制御基板136においては、上記遊技球払出処理と並行して遊技球投入処理を実行する。そこで、以下に遊技球投入処理について説明する。但し、説明の便宜上、フローチャートに基づく説明は省略する。
遊技球投入処理では、まず主基板131からマックスベットスイッチ109が押圧操作された旨のコマンドを入力したかどうかを判定する。その結果、当該コマンドを入力していなかった場合には、そのまま本処理を終了する。一方、上記コマンドを入力していた場合には、取込予定数が15である旨のコマンドが主基板131から出力され、投入払出制御基板136は当該コマンドをRAMに格納する。そして、当該コマンドから取込予定数を判断し、実際の取込数と取込予定数とが一致するまで取込装置35〜37を駆動制御する。そして、取込数と取込予定数とが一致した時点で取込装置35〜37の駆動制御を終了し、さらに主基板131に対してその旨のコマンドを出力する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
取込装置35〜37を連設することで遊技球通路165が複数設けられている構成において、各取込装置35〜37の排出通路169を介した遊技球の排出をまとめて阻止又は許容する排出用ゲート部材190を設ける構成とすることにより、各取込装置35〜37内に配設される部材数を減少させることができる。排出通路169を介した遊技球の排出を阻止又は許容する部材を、各取込装置35〜37に対して個別に設ける必要がないからである。これにより、各取込装置35〜37が小型化されるので、複数の取込装置35〜37を設ける構成において、遊技機1内部における取込装置35〜37を配置するための空間の縮小化を実現することができる。また、構成の簡略化を図ることができ、さらには部材数が減少することに伴って部材管理や製造コストという面から好適なものとなる。
また、排出用ゲート部材190を、排出通路169が並ぶ水平方向にスライド移動させて阻止位置と許容位置との間で切換配置する構成とすることにより、排出用ゲート部材190を好適に設けることができる。即ち、排出用ゲート部材を重力方向にスライド移動させることにより排出通路169の遊技球の通過を阻止又は許容する構成においては、非駆動時又は駆動時において重力に抗する力を排出用ゲート部材に付加する必要が生じる。また、排出用ゲート部材を回動させることにより排出通路169の遊技球の通過を阻止又は許容する構成においても同様である。これに対して、排出用ゲート部材190を本実施の形態における構成とすることにより、排出用ゲート部材190に対する重力の影響を極力低減することができる。
また、上記のとおり、取込装置35〜37(遊技球通路165)を複数設ける構成とすることにより、各遊技回毎の遊技球の取り込みに要する時間を短縮化することができる。当該遊技機1においては、所定個数(例えば、15個)の遊技球の取り込みが完了したことを条件としてリール71〜73の回転が許容されるので、遊技球の取り込みに要する時間は遊技の強制的な中断時間となってしまう。そして、この遊技の強制的な中断時間が長くなると、遊技者に退屈感を与える要因となるおそれがあり、さらには当該遊技機の単位時間当たりの遊技回数(遊技の進行速度)が減少してしまうおそれがある。これに対して、本構成であれば、この強制的な中断時間を短くすることができるのできる。
また、各取込装置35〜37をそれぞれの対向する壁部W1,W2が当接するように並べて配設する構成とすることにより、複数の取込装置35〜37を設けた構成において遊技機1の内部における取込装置35〜37を配設するための空間が極端に大きくなるのが抑制されている。
また、排出通路169の遊技球の通過が阻止される場合に通路遮蔽部191aが排出通路169の入口部分の全体を塞がない程度に突出する構成とすることにより、排出通路169の入口部分を開閉する場合における排出用ゲート部材190をスライド移動させる距離を極力短くすることができる。これにより、排出用ゲート部材190の駆動機構の簡略化を図ることができる。この場合においても、通路遮蔽部191aは排出通路169の入口部分の半分以上塞ぐ構成であるので、排出通路169の遊技球の通過を通路遮蔽部191aにより確実に阻止することができる。
また、排出用ゲート部材190はバネ195により排出通路169の遊技球の通過を阻止する向きに付勢される構成とすることにより、排出通路169を介して遊技球を排出したいときのみ排出用ゲート部材190を操作すればよいので、排出用ゲート部材190の操作を容易化することができる。一般的に、排出通路169を介して遊技球を排出させる機会は少なく、排出通路169を介しての遊技球の排出を阻止した状態にしておく時間の方が圧倒的に長くなるからである。また、本構成であれば、排出用ゲート部材190の駆動機構を簡易なものとすることができる。なお、バネ195の付勢力は基端部192にすべて掛かる構成である。これにより、バネ195の付勢力が掛かる部分を基端部192に集約することができるので、排出用ゲート部材190の駆動機構をより簡易なものとすることができる。
また、各取込装置35〜37の両ハウジング161,162における排出通路169の入口部分に、排出用ゲート部材190の断面形状に対応した透孔193a,193bを形成し、この透孔193a,193bを介して排出用ゲート部材190を全取込装置35〜37に亘って挿通させる構成とすることにより、透孔193a,193bに沿うようにして排出用ゲート部材190をスライド移動させることができるので、排出用ゲート部材190のスライド移動を好適に行うことができる。
また、排出通路169が形成された角度に合わせるようにして連結部191bから上流通路167側に向けて延びる球案内部191cを設けた構成とすることにより、排出通路169への遊技球の流入をスムーズに行わせることができる。
また、通路遮蔽部191aの排出通路169に突出する側の先端部を先細り形状とし、その先細り部分を、その上流通路167側の面を通路方向に対して垂直面とし、その排出通路169側の面を通路方向に対して傾斜面とした構成とすることにより、排出通路169を開放状態から閉鎖状態とする場合に遊技球を排出通路169側へと押し出すことができる。従って、排出通路169の開放状態から閉鎖状態への切り換えを好適に行うことができる。遊技球は重力落下方向へと自然に流下していこうとするので、上流側へと遊技球を押し出す場合よりも下流側へと遊技球を押し出す場合の方が遊技球に加える力は少なくて済むからである。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、精算スイッチ111が押圧操作されることにより連動機構を介して排出用ゲート部材190が開位置(許容位置)に移動する構成であったが、本実施の形態では当該構成を変更する。そこで、以下に変更した構成について図28〜図31を用いて説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一部分については説明を省略する。図28は第2の実施の形態における遊技機を示す斜視図であり、図29は排出用ゲート部材190の駆動機構を説明するための説明図であり、図30は排出用ゲート部材190の駆動機構を説明するための縦断面図である。また、図31は排出用ゲート部材190の動きを説明するための説明図である。
上記第1の実施の形態では、精算スイッチ111が押圧操作されることにより連動機構を介して排出用ゲート部材190が開位置(許容位置)に移動する構成であったが、本実施の形態では当該構成を変更する。そこで、以下に変更した構成について図28〜図31を用いて説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一部分については説明を省略する。図28は第2の実施の形態における遊技機を示す斜視図であり、図29は排出用ゲート部材190の駆動機構を説明するための説明図であり、図30は排出用ゲート部材190の駆動機構を説明するための縦断面図である。また、図31は排出用ゲート部材190の動きを説明するための説明図である。
前面扉4におけるスタートレバー101の下方には、精算スイッチ111に代えて排出レバー211が設けられている。排出レバー211の前面には押圧部211aが設けられ、背面には押し出し部211bが設けられている。押圧部211aは、前面扉4に形成された横長のスライド孔4aから前方に突出している。そして、押圧部211aが指等によりスライド孔4aの長手方向に押されることで、排出レバー211が左右方向に移動する。また、押し出し部211bは、一方の端部が低位部となり他方の端部が高位部となるように片側に傾斜している。
押し出し部211bの側方にはストッパ212が設けられており、排出レバー211は押し出し部211bの高位部がストッパ212に当接する方向(すなわち、図29の右方)に、バネ213により付勢されている。これにより、排出レバー211は、指等により操作されていない状態では押し出し部211bがストッパ212に当接する位置で保持され(図29の状態)、指等により操作された状態では付勢力に抗して移動する。
排出レバー211の奥側の載置部214上には、排出レバー211の動きを排出用ゲート部材190に伝達するためのリンク部材215が設けられている。リンク部材215は、前後方向に延びており、排出レバー211側の端部にはローラ部215aが設けられている。ローラ部215aはリンク部材215の厚み方向に延びる円柱状をしており、その中心を回転軸として回転可能に取り付けられている。また、図30に示すように、載置部214には前後方向に延びる溝214aが形成されており、リンク部材215には溝214a側へと突出する付勢受け215bが形成されている。この付勢受け215bは溝214a内に設けられたバネ224により排出レバー211側に付勢されている。これにより、リンク部材215が排出レバー211側に付勢され、ローラ部215aは押し出し部211bの傾斜面に当接している。すなわち、リンク部材215と排出レバー211とは連結されていない。
リンク部材215の排出用ゲート部材190側の端面は、当該排出用ゲート部材190の突起部192aと対向している。即ち、リンク部材215と排出用ゲート部材190とは連結されていない。また、リンク部材215の排出用ゲート部材190側の端部には、リンク部材215から左右(図29の状態で見て)に突出するようにしてスライドピン216が挿通されている。スライドピン216は、突起部192a及びリンク部材215の左右両端(図29の状態で見て)に設けられたガイド壁217にも挿通されている。詳細には、ガイド壁217は載置部214から上方へと起立しており、その壁部には前後方向に延びるスリット217aが形成されている。このスリット217aにスライドピン216の両端が挿通されている。
次に、排出レバー211及びリンク部材215を介した排出用ゲート部材190の動きについて図31を用いて説明する。
取込装置35〜37による遊技球の取り込みを開始させ遊技を行おうとする場合、遊技者は基本的に排出レバー211を操作しない。この場合、排出レバー211はポジションP1の位置にあり、リンク部材215は押し出し部211bの低位部に当接する。よって、排出用ゲート部材190はポジションP3の閉位置(阻止位置)にあり、排出通路169は閉状態となっている。
一方、取込装置35〜37内に残った遊技球を排出しようとする場合、遊技者は排出レバー211を操作する。この場合、排出レバー211はポジションP2の位置へスライドし、リンク部材215の押し出し部211bとの当接部位が低位部から高位部に移行する。これにより、リンク部材215が排出用ゲート部材190を押し出し、排出用ゲート部材190がポジションP4の開位置(許容位置)にスライド移動することで、排出通路169が開状態となる。その後、遊技者が排出レバー211の操作を終了することで、排出レバー211、リンク部材215及び排出用ゲート部材190は、元の位置に復帰する。
しかしながら、通路遮蔽部191aと排出通路169の通路壁との間に遊技球が挟み込まれた場合などは、排出レバー211の操作が終了しているにも関わらず排出用ゲート部材190がポジションP4の開位置に保持される。この際、本実施の形態では、リンク部材215と排出用ゲート部材190とが連結されておらず、排出レバー211及びリンク部材215がバネ213,224により付勢されていることにより、排出レバー211はポジションP1の位置に復帰し、リンク部材215は押し出し部211bの低位部に当接する位置に復帰する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
取込装置35〜37内における排出通路169を開閉する排出用ゲート部材190を、排出レバー211及びリンク部材215により手動操作可能な構成とすることにより、主制御装置131の処理負荷が軽減される。また、遊技機1の電源が切られた状態においても取込装置35〜37内に残っている遊技球を簡易的に取り出すことができる。さらには、排出レバー211及びリンク部材215を介さずに排出用ゲート部材190を直接手動操作可能な構成とすると、取込装置35〜37の配置位置や排出用ゲート部材190の構成に制約が生じるが、本構成であれば、このような制約を生じさせることなく上記効果を奏することができる。
また、排出用ゲート部材190とリンク部材215とを連結しない構成とすることにより、排出レバー211の操作が終了された際に排出用ゲート部材190が開位置に保持されたとしても、排出レバー211は元の位置に復帰する。例えば、排出用ゲート部材190とリンク部材215とが連結された構成では、排出用ゲート部材190が開位置に保持されると、手動操作が終了しているにも関わらず排出レバー211が元の位置に復帰しない。そうすると、排出レバー211を元の位置に復帰させようとして、排出レバー211に過大な負荷が掛けられるおそれがあり、この場合、故障などの原因となる。これに対して、排出レバー211が元の位置に復帰する構成とすることで、上記不都合の発生を防止することができる。
(他の実施の形態)
なお、以上説明した実施の形態の他、例えば次のように実施してもよい。
なお、以上説明した実施の形態の他、例えば次のように実施してもよい。
(a)排出通路169の遊技球の通過が排出用ゲート部材190の横方向(水平方向又は略水平方向)のスライド移動によりまとめて阻止又は許容されるのであれば、排出用ゲート部材190の形状を上記実施の形態とは異なるものに変更してもよい。例えば、通路遮蔽部191aの下端だけでなく、上端も連結部により連結される構成としてもよい。この場合、1枚の板状部材に排出通路169の遊技球の通過を許容するための開口が複数形成された構成となる。また、例えば、通路遮蔽部191aの上端が連結部により連結される構成としてもよい。
(b)上記各実施の形態では、取込装置35〜37のハウジング161,162内に各1列ずつの遊技球通路165を設け、この取込装置35〜37を連設させて複数の遊技球通路165を並設する構成としたが、これに代えて同一のハウジング内に複数列の遊技球通路を設ける構成としてもよい。この場合であっても、各遊技回毎の遊技球の取り込みに要する時間を短縮化することができる。
(c)上記各実施の形態では、排出用ゲート部材190により、すべての排出通路169を介した遊技球の排出を阻止又は許容する構成であったが、一部の排出通路169を介した遊技球の排出を阻止又は許容する構成であってもよい。具体的には、5つの取込装置が並設されている場合に、そのうちの3つの取込装置については上記実施の形態のような排出用ゲート部材を設け、残り2つの取込装置については個別にゲート部材を設ける構成としてもよい。
(d)上記各実施の形態では、排出通路169への遊技球の流入をスムーズに行うために、連結部191bには板状の球案内部191cが設けられている構成であったが、これを変更してもよい。例えば、樋状の球案内部を設ける構成としてもよい。
(e)上記各実施の形態では、排出通路169の遊技球の通過が阻止される場合に、通路遮蔽部191aは排出通路169の入口部分の全体を塞がない構成であったが、排出通路169の入口部分の全体を塞ぐ構成であってもよい。
(f)上記各実施の形態では、排出用ゲート部材190は、バネ195の付勢力により排出通路169の遊技球の通過を阻止する向きに常時付勢されている構成であったが、これを変更してもよい。例えば、バネ195等の付勢手段を設けない構成としてもよい。この場合、排出用ゲート部材195は、スライド移動された位置に保持される構成となる。また、例えば、排出用ゲート部材190の突起部192aが形成されていない側にソレノイドを設け、該ソレノイドによりバネ195の付勢力程度の力で排出用ゲート部材190を排出通路169の遊技球の通過を阻止する向きに常時押し出す構成としてもよい。
(g)排出用ゲート部材190を、遊技機1の外側から直接的に手動操作されることにより、排出通路169の遊技球の通過を許容する方向にスライド移動する構成としてもよい。例えば、取込ユニット30を上記実施の形態よりも前面扉4側に近づける、又は突起部192aの前後方向の寸法を長くすることにより、突起部192aを前面扉4から遊技機前方に突出させる構成とする。また、例えば、突起部192bから遊技機前方へと延びる棒状のゲート操作部材を設け、当該ゲート操作部材の先端を前面扉4から遊技機前方に突出させる構成としてもよい。これらの場合、排出用ゲート部材190の駆動機構を簡略化することができる。また、排出通路169を介して遊技球の排出が不可能になるといった不具合の発生を防止することができ、遊技球の排出動作を支障なく行わせることが可能となる。
(h)上記第2の実施の形態において、排出用ゲート部材190を操作するためのゲート操作部材を押し出し式に設ける構成としてもよい。具体的には、ゲート操作部材としての押し出し部材を、その一端が遊技機前面から突出し、他端の端面が排出用ゲート部材190の突起部192aと対向するよう配置する。そして、押し出し部材を遊技機奥側へと押圧操作することにより、当該操作が排出用ゲート部材190に伝達され、排出通路169を介しての遊技球の排出が行われるようにする。この場合に、押し出し部材と排出用ゲート部材190とを非連結とし、さらに押し出し部材を非操作位置に付勢するバネ等の付勢手段を設けることで、排出用ゲート部材190が許容位置に保持されたとしても、押し出し部材は非操作位置に復帰する。
(i)上記各実施の形態では、取込ユニット30として3個の取込装置35〜37が設けられている構成であったが、これを変更してもよい。例えば、取込装置が2個、4個又は5個以上設けられている構成であってもよい。
(j)上記各実施の形態では、取込装置35〜37を複数配設し、さらに各取込装置35〜37における排出通路169の遊技球の通過を排出用ゲート部材190により同時に阻止又は許容する構成を示したが、これらの構成を払出装置28において適用してもよい。払出装置28は、所定個数の遊技球の払い出しを行う装置であり、その内部は取込装置35〜37と同様又はほぼ同様の構成をしている。即ち、払出装置28の遊技球通路の下流側は、遊技球の払い出しが行われる第2球通路としての払出通路と、遊技ホールの島設備へと遊技球の排出が行われる第3球通路としての排出通路とに分岐しており、払出通路及び排出通路の入口部分には、それぞれゲート手段を設ける必要がある。そして、上記のとおり、払出装置28は所定個数の遊技球の払い出しを行うための装置であり、当該払出装置28による遊技球の払い出しが完了するまでは次回の遊技を開始することができない。従って、遊技球の払い出しに要する時間は遊技の強制的な中断時間となってしまう。これに対して、払出装置28を複数配設すれば、それだけ遊技球の払い出しに要する時間を短くすることができる。この場合に、上記実施の形態と同様に排出用ゲート部材190を設けることにより、払出装置28を好適に複数配設することができる。
(k)上記各実施の形態の遊技機1では、入力操作手段としてマックスベットスイッチ109のみが配設されている構成であったが、1ベットスイッチや2ベットスイッチも配設されている構成であってもよい。つまり、通常遊技において、1ベット遊技や2ベット遊技を行うことができる構成とする。
(l)上記各実施の形態の遊技機1は、クレジット機能(仮想遊技媒体の記憶機能)を持たない構成としたが、このクレジット機能を持つ構成としても良い。
(m)補助演出用の情報付与手段を遊技機1に設置する構成としてもよい。同情報付与手段は、例えば、リールユニット70の前面側にて当該リールユニット70に一体化して設置したり、ケース体60において透明パネル65の近傍(左右上下のいずれか)に設置したり、ケース体60よりも上方に設置したり、環状部6のうちトップ部6aに設置したりすればよい。情報付与手段としては、電気的表示装置の一種たる液晶表示装置を用いることが可能であり、さらに他の電気的表示装置、例えばCRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等を用いてもよい。また、電気的表示装置以外にも、スピーカ等の音声発生装置を用いてもよく、これにより遊技者に対してダイナミックな音声演出が可能となる。さらに、音声発生装置たるスピーカ11と表示装置との組み合わせとして情報付与手段を構成してもよい。
(n)上記各実施の形態における遊技球の、1ベット当りの受入数(所定数)、最大受入数、払出個数等はあくまでも例示であって、上記数値に特に限定されるものではない。
(o)上記各実施に形態において説明した特徴的な構成を遊技機1の他、パチンコ機に適用してもよい。当該パチンコ機は、所定条件が成立することにより遊技球の払い出しが行われる構成であるので、上記実施の形態における構成を遊技球の払出装置において適用することにより、同様の効果を得ることができる。
1…遊技機、2…外枠、3…前面枠、4…前面扉、35〜37…遊技球取扱装置としての取込装置、28…払出装置、70…リールユニット、71〜73…リール、74〜76…ステッピングモータ、101…スタートレバー、102〜104…ストップボタン、109…マックスベットスイッチ、131…主基板、161,162…ハウジング部材、167…第1球通路としての上流通路、168…第2球通路としての取込通路、169…第3球通路としての排出通路、175…取込用ゲート部材、181…ソレノイド、190…排出用ゲート部材、191a…阻止部としての通路遮蔽部、191b…連結部、191c…案内部としての球案内部、192…被付勢部としての基端部、195…付勢手段としてのバネ、200…センサユニット、211…ゲート操作部材としての排出レバー、213…付勢手段としてのバネ、215…リンク部材。
Claims (1)
- 遊技球の通過が阻止又は許容される遊技球通路を備え、
該遊技球通路は、遊技球を導入する第1球通路並びに、該第1球通路の下流側において分岐する第2球通路及び第3球通路から構成され、
所定条件が満たされることにより前記第2球通路の遊技球の通過を許容すると共にその通過が許容された遊技球を検知し、さらに前記第3球通路を介して前記第2球通路とは異なる位置への遊技球の誘導を可能とした遊技機において、
前記第1乃至第3球通路が水平方向又は略水平方向に並ぶように複数の前記遊技球通路を並設し、
前記第3球通路の入口部分において前記複数の遊技球通路が並ぶ方向に延びるようにして設けられ、前記第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止部を前記第3球通路に対してそれぞれ有するゲート部材を備え、
該ゲート部材を、前記第3球通路が並ぶ方向のスライド移動により、各第3球通路の遊技球の通過を阻止する阻止位置と、各第3球通路の遊技球の通過を許容する許容位置との間で切換配置可能としたことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005175914A JP2006231026A (ja) | 2005-01-26 | 2005-06-16 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005018273 | 2005-01-26 | ||
JP2005175914A JP2006231026A (ja) | 2005-01-26 | 2005-06-16 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006231026A true JP2006231026A (ja) | 2006-09-07 |
JP2006231026A5 JP2006231026A5 (ja) | 2008-07-17 |
Family
ID=37039286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005175914A Withdrawn JP2006231026A (ja) | 2005-01-26 | 2005-06-16 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006231026A (ja) |
-
2005
- 2005-06-16 JP JP2005175914A patent/JP2006231026A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006288448A (ja) | 遊技機 | |
JP4348942B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4123233B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2004121581A (ja) | 遊技機 | |
JP2018065045A (ja) | 遊技機 | |
JP4419387B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2006141447A (ja) | 遊技機 | |
JP7465250B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4123238B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2007044078A (ja) | 遊技機 | |
JP7213516B2 (ja) | 遊技台 | |
JP4623082B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008080148A (ja) | 遊技機 | |
JP2006231026A (ja) | 遊技機 | |
JP2016105771A (ja) | 遊技機 | |
JP2016104245A (ja) | 遊技機 | |
JP2014195695A (ja) | 遊技機 | |
JP4655810B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008264371A (ja) | 遊技機 | |
JP2014221317A (ja) | 遊技機 | |
JP2012196522A (ja) | 遊技機 | |
JP2010274131A (ja) | 遊技機 | |
JP2005245477A (ja) | 遊技機 | |
JP2012030102A (ja) | 遊技機 | |
JP2003305167A (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080604 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080604 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100806 |