JP2006229866A - 補聴器を遠隔制御する補聴器システム - Google Patents

補聴器を遠隔制御する補聴器システム Download PDF

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Abstract

【課題】 不規則な電話の着信時に即座に設定の変更ができ、快適な通話が可能な補聴器システムを提供する。
【解決手段】 電話機10と、補聴器40とを備え、電話機は電話機が通話中であるか否かを検出する通話検出部6と、通話検出部による検出結果により制御信号を発生させる制御信号発生部5と、制御信号および通信回線からの受話信号を音波に変換し補聴器へ送信する電気音響変換部4を有し、補聴器は、音波を受信する音波受信部41と、電気音響変換部からの漏れ電磁波を受信する電磁波受信部と、受信した信号を分析する分析制御部46と、音波受信部からの信号を音声に変換する音声送信部45と、分析制御部の分析結果により、音波受信部または電磁波受信部のいずれかを音声送信部と接続する受信切換部43とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、補聴器を遠隔制御する電話機および遠隔制御される補聴器を有する補聴器システムに関する。
遠隔制御される補聴器として、例えば特許文献1に示されたような、遠隔制御装置が腕時計に組み込まれた補聴器システムが提案されている。
図8は、遠隔制御装置が腕時計に組み込まれた補聴器システムの一構成および信号の流れを示すブロック図である。この補聴器システムは、遠隔操作装置101と、補聴器102を有する。遠隔操作装置101は、ケーシング111と、時計バンド112を有し、ケーシング111は、入力装置113と、制御装置114と、送信装置115と、送信アンテナ116と、時計機能動作装置117と、表示装置118と、電源装置119を有する。補聴器102は、受信装置121と、信号処置装置122と、出力トランスデューサ123と、マイクロホン124を有する。
入力装置113は、操作者からの操作が可能なキー式ボタンあるいは音声入力用のマイクロホンを有し、操作に応じて制御信号を発生させる。制御装置114は、コード化および変調段機能を有する。入力装置113からの制御信号を受信した制御装置114は、出力信号A114−2を表示装置118へ送信する。出力信号A114−2を受信した表示装置118は、音響的表示あるいは光学的表示を行い、入力装置113から制御装置114へ制御信号が送信された旨の表示がされる。
また、制御装置114は、入力装置113からの制御信号をコード化し、送信装置115において制御信号を変調するための変調信号を生成し、変調信号およびコード化された制御信号を送信装置115へ送信する。
送信制御部115は、送信オシレータ120を有し制御部114からの制御信号を変調する。変調された制御信号は、送信アンテナ116へ送信される。ここで送信オシレータ120は、例えば、10kHz〜100kHzの周波数において変調される。
送信アンテナ装置116は、フェライトコアを巻いた線形コイルを有する。送信アンテナ装置116は、時計のバンド112の方向(図8の6と12の方向)に沿って配
置されており、この方向に配置された磁気双極子Pと実質的に同じ送信磁場Hを形成する。送信アンテナ装置116は、送信装置115において変調された信号を電磁波に変換して補聴器102へ送信する。
受信装置121は、デコード化装置121を備え、遠隔操作装置101からの電磁波を受信し、制御信号をデコードする。デコードされた制御信号は、信号処理装置122へ送信され、フォーマットの変換が行われる。話声がマイクロホン124により電気信号に変換され、変換された電気信号は、信号処理装置122により増幅などの信号処理が施される。信号処理が施された電気信号は、音響変換素子を有する出力トランスデューサ123により音声に変換され出力される。
特表2003−511876号公報
しかしながら、上記従来の補聴器システムでは、専用の制御信号と送信アンテナが必要であるだけでなく、電話の着信時において、制御装置が手元に必要であり、かつ制御装置を手動で設定する必要があり、設定操作が煩雑である。
本発明は、上記の問題を解決するために、不規則な電話の着信時に即座に補聴器の設定の変更ができ、快適な通話が可能な補聴器システムを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の第1の構成の電話機は、通信回線との接続制御する通信制御部と、通信回線からの信号を受信し、また通信回線へ信号を送信する送受信部と、通信回線から受信した受話信号を増幅する電力増幅器と、電力増幅器からの受話信号を音波に変換し送出する電気音響変換部とを備えた電話機において、通信制御部により、回線が接続されている状態であるか否かを検出する通話検出部と、通話検出部による検出結果に基づいて補聴器を制御する制御信号を発生させる制御信号発生部とを備え、電気音響変換部は、受話信号とともに制御信号を音波に変換し送出することを特徴とする。この構成により、通話時に補聴器を遠隔制御する制御信号を発生させることができ、通話で使用する同一の電気音響変換器と併用することができるため、専用の制御装置を必要とすることなく、補聴器を遠隔操作することができる。
また、本発明の第2の構成の電話機は、通信回線との接続制御する通信制御部と、通信回線からの信号を受信し、また通信回線へ信号を送信する送受信部と、通信回線から受信した受話信号を増幅する電力増幅器と、電力増幅器からの受話信号を音波に変換し送出する電気音響変換部とを備えた電話機において、補聴器の設定変更を行うための入力部と、入力部から入力された設定変更信号に基づいて制御信号を発生させる制御信号発生部と、電気音響変換部は、受話信号とともに制御信号を音波に変換し送出することを特徴とする。この構成により、操作者の操作により補聴器の制御信号を発生させることが容易にできる。
また、制御信号の周波数帯域は、受話信号の周波数帯域内に存在する構成にすることができる。この構成により、受話信号を音響信号に変換する素子を用いて、制御信号を音響信号に変換することができる。
また、電気音響変換部は、電磁型スピーカーである構成が好ましい。この構成により、受話信号および制御信号を音波に変換すると共に電磁波を発生させるため、電磁波により電話機から補聴器を制御することができる。これにより、周辺環境に影響を受けずに音質の良い音声を補聴器から出力することができる。さらに、電磁波を送信するために新たな素子を用いる必要が生じない。
また、本発明の第1の構成の補聴器は、音波を電気信号である受信信号変換する音波受信部と、電磁波を電気信号である受信信号に変換する電磁波受信部と、受信信号を増幅する電力増幅部と、音波受信部または電磁波受信部のいずれかを電力増幅部に接続する受信側切換制御部と、音波受信部または電磁波受信部からの受信信号を分析し、制御信号を抽出する分析制御部とを備え、分析制御部は、抽出された制御信号を受信側切換制御部および電力増幅部に送信し、受信側切換制御部が音波受信部または電磁波受信部のいずれかを電力増幅部に接続するかの制御を行い、電力増幅部が受信信号を増幅する増幅の制御を行うことを特徴とする。この構成により、遠隔操作により、補聴器を操作することができる。
また、制御信号の周波数帯域は、受話信号の周波数帯域内に存在する構成にすることもできる。この構成により、音響信号を受話信号に変換する素子を用いて、音響信号を制御信号に変換することができる。さらに、同一の素子を用いることから、小型化が可能となる。
また、分析制御部は、電気音響変換部または電磁波受信部から入力された受信信号の時間情報および周波数情報の特徴パターンを分析し、記憶する時間周波数分析部と、予め決められた少なくとも1セットの特徴パターンを記憶する記憶部と、受信信号と記憶部に記憶された特徴パターンとの比較を行い、受信切換部のスイッチング制御を行うための切換制御信号を発生する比較部とを備えた構成にすることもできる。この構成により、制御信号として、複数の周波数情報の信号を用いることができ、また時間情報のパターンを組み合わせることにより、他の無線化システムを使用することなく安定した制御をすることができる。
本発明の第1の構成の補聴器システムは、上記第1または2の構成の電話機と、上記第1の構成の補聴器とを備えたことを特徴とする。この構成により、不規則な電話の着信時に即座に補聴器の設定の変更することができ、さらに、電話機と補聴器間の通信において電磁波を用いると、周辺環境によらず音質の優れた音声を出力することができる。
また、本発明の第3の電話機は、本発明の第1または第2の構成の電話機において、受話信号を電磁波に変換する電磁波送信部と、電力増幅部を電気音響変換部または電磁波送信部のいずれかに接続する切換制御部とをさらに備え、制御信号発生部は、送信切換部のスイッチング制御を行う構成である。この構成により、受話信号および制御信号を音波に変換する際に、電磁波が漏れない、あるいは漏れが小さい場合に、新たに電気信号を電磁波に変換する素子を用いることにより、電磁波による受話信号の送信を可能とすることができる。この構成により、受話信号および制御信号を音波に変換する際に、電磁波が漏れない、あるいは漏れが小さい場合に、新たに電気信号を電磁波に変換する素子を用いることにより、電磁波による受話信号の送信を可能とすることができる。
また、本発明の第2の構成の補聴器は、音波を電気信号である受信信号変換する音波受信部と、電磁波を電気信号である受信信号に変換する電磁波受信部と、受信信号を増幅する電力増幅部と、音波受信部または電磁波受信部のいずれかを電力増幅部に接続する受信側切換制御部と、音波受信部からの受信信号を分析し、制御信号を抽出する分析制御部とを備え、分析制御部は、抽出された制御信号を受信側切換制御部および電力増幅部に送信し、受信側切換制御部が音波受信部または電磁波受信部のいずれかを電力増幅部に接続するかの制御を行い、電力増幅部が受信信号を増幅する増幅の制御を行うことを特徴とする。
本発明の第2の補聴器システムは、上記第3の構成の電話機と、上記第2の補聴器とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、不規則な電話の着信時に即座に補聴器の設定の変更ができ、快適な通話が可能な補聴器システムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの一構成例を示すブロック図である。この遠隔制御補聴器システムは、電話機10と、補聴器40とを有する。電話機10は、通信制御部1と、送受信部2と、電力増幅部3と、電気音響変換部4と、制御信号発生部5と、通話検出部6を有する。補聴器40は、音波受信部41と、電磁波受信部42と、受信切換部43と、電力増幅部44と、音声送信部45と、分析制御部46を有する。なお、電話機10に内蔵されている話声を電気信号へ変換するためのマイクロホン等は、本実施の形態において特徴とするものではないので図示せず、また説明を省略する。
送受信部2は、通信回線からの信号(受話信号)と通信回線への信号(送信信号)のやりとりを行う。通信制御部1は、送受信部2の送受信を制御する。電力増幅部3は、受話信号の増幅を行う。通話検出部6は、例えば受話器が上がっているか否かにより、通話中であるか否かを検出する。なお、コードレスの子機や携帯電話などの場合は発呼キーの押下により、通話中であるか否かを検出する。制御信号発生部5は、通話検出部6により検出された例えば通話中であるか否かなどのデータに基づき、予め決められたコマンドパターンとして少なくとも1組の制御信号を発生させる。この制御信号には、補聴器40側における受信信号の増幅率の設定および受信切換部43の切換設定などが含まれる。電気音響変換部4は、電力増幅部3からの受話信号と制御信号発生部5からの制御信号を電気信号から音響信号(音波)へ変換し、補聴器40へ送信する。また、電気音響変換部4に電磁型スピーカーを用いた場合は、スピーカー駆動と同時に駆動コイルから漏れ磁束が発生し、電磁波としても受話信号と制御信号が送出される。
音波受信部41は、例えばマイクロホンにより構成され、電話機10からの音響信号を受信し、電気信号へ変換する。電磁波受信部42は、例えば誘導コイルにより形成され、電気音響変換部4において送出された電磁波を受信し、電気信号である受信信号へ変換する。受信切換部43は、音波受信部41または電磁波受信部42を選択的に電力増幅部44へ接続する。電力増幅部44へ接続が、受信切換部43により音波受信部41側から電磁波受信部42側に切り換えられると、周囲の環境に影響されずに快適な通話が可能となる。電力増幅部44は、音波受信部41または電磁波受信部42からの受信信号を増幅し、例えば、電話の通話中であるか否かによって、分析制御部46において分析され、電話機10から受信した信号から分離された制御信号発生部5からの制御信号により増幅率を変化させる。音声送信部45は、電力増幅部44により増幅された信号を音声に変換し、使用者へ伝達する。分析制御部46は、入力された受信信号を分析し、補聴器40の制御信号および受信切換部43の切換を行う少なくとも2つ以上の信号を有する入力切換制御信号を出力する。
なお、制御信号により制御される項目は、増幅率の変化だけでなく、例えば受信信号をローパスフィルタ等に通すことにより使用者に聞きやすい信号に変換する構成にすることもできる。
また、音声送信部45から出力される音声には、制御信号も含まれるが制御信号は、受話信号より小さく問題とならない。
図2は、制御信号発生部5が発生する制御信号の第1の例を示す図である。横軸に周波数を、縦軸に信号強度を示している。信号F0、F1の2つを組み合わせて制御信号とする。信号F0、F1の信号強度の組み合わせを変化させることにより、制御コマンドを増やすことができる。このように制御信号として、周波数の異なる2つ以上の信号を組み合わせた複数の信号を用いる。
図3は、制御信号発生部5が発生する制御信号の第2の例を示す図である。横軸に時間を、縦軸に周波数を示している。時間軸に対して、周波数の高い信号、低い信号の組み合わせることにより制御信号とする。
図4は、制御信号発生部5が発生する制御信号の第3の例を示す図である。横軸に時間を、縦軸に周波数を示している。時間軸に対して、2つの周波数を用いて、周波数の高い信号、低い信号の組み合わせることにより制御信号とする。このようにすることにより、コマンドとしての精度を向上させることができる。
次に、分析制御部46の構成について説明する。図5は、本実施の形態の遠隔制御補聴器システムにおける分析制御部46の一構成例を示すブロック図である。
時間周波数分析部47は、音波受信部41または、電磁コイル42からの受信信号の時間情報と周波数情報の特徴パターンを分析し、記録する。この時間周波数分析部47は、例えばフーリエ変換器、帯域フィルタを用いて容易に実現することができる。記憶部49は、補聴器40の制御信号として予め決められた少なくとも1セットの特徴パターンを記憶する。比較部48は、時間周波数分析部47で分析、記録された特徴パターンと記憶部49に保存される特徴パターンとを、予め定められた誤差などを許容する条件下で比較を行い、受信切換部43の切換制御を行う入力切換制御信号を発生させる。
以上のような構成の遠隔制御補聴器システムの動作について説明する。
電話の呼び出しがあると、通信制御部1の制御により通信回線から受話信号を送受信部2が受信する。受話信号は、電力増幅部3により増幅され、電気音響変換部4へ送信される。
また、電話の通話が始まると、通話中であることを通話検出部6が検出する。通話検出部6で通話中であることが検出されると、制御信号発生部5は、制御信号を発生させる。制御信号と受話信号は、電気音響変換部4により、音響信号に変換され、補聴器40へ送信される。また、制御信号と受話信号は、音響信号に変換される際に、電磁型スピーカーを用いると電磁波としても送出される。
送信された音響信号は、補聴器40側の音波受信部41で受信され、電気信号である受信信号へ変換される。送出された電磁波は、電磁波受信部42で受信され、受信信号として電磁波から電気信号へ変換される。音波受信部41で変換された受信信号または電磁波受信部42で変換された受信信号は、受信切換部43を経て、電力増幅部44および分析制御部46へ送られる。送られた受信信号は、分析制御部46において、周波数解析され記憶部49に記憶されている信号と比較されることにより、入力切換制御信号および制御信号を発生させる。入力切換制御信号は、受信切換部43へ送られ受信の切換を制御する。制御信号は、電力増幅部44へ送られ受信信号の増幅率を変化させるために用いられる。また、電力増幅部44において、受信信号は、増幅され、音声送信部45により音声に変換され、使用者へ伝達される。
以上のように、本実施の形態によれば、不規則な電話着信時において、即座に補聴器の設定変更が行われ、快適な通話が可能となるという効果を有する。また、音声帯域に制御信号を混合させるため、部品を共有することができ、小型化することができる。
さらに、本実施の形態において、漏れ磁束を用いて電磁波を送信しているため、電磁波制御用ICを用いることもなく、また消費電力の増加も招かない。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの一構成例を示すブロック図である。
本実施の形態における電話機20は、第1の実施の形態に対して電気音響変換部24、制御信号発生部25、入力部27が異なる以外は、同様であり、同一の符号を付して説明を省略する。また、補聴器40は、図1と同様の構成であるので、図示および説明を省略する。
入力部27は、使用者のキー入力操作を制御信号発生部25へ送信する。制御信号発生部25は、予め決められたコマンドパターンとして、少なくとも1組の制御信号を生成する。電気音響変換部24は、電力増幅部3からの受話信号と制御信号発生部25からの制御信号を音響信号に変換し、補聴器40へ送信する。
以上のように、本実施の形態によれば、不規則な電話着信時において、わずかな設定を変更することにより、即座に快適な通話が可能となるという効果を有する。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの一構成例を示すブロック図である。
本実施の形態における遠隔制御補聴器システムは、電話機30と、補聴器50で構成されている。電話機30は、第1の実施の形態と電気音響変換部34、制御信号発生部35、入力部37、送信切換部38、電磁波送信部39が異なる以外は、同様であり、同一の符号を付して説明を省略する。また、補聴器50は、第1の実施の形態と音波受信部51と分析制御部56が異なる以外は、同様であり、同一の符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、電気音響変換部34において、漏れ磁束が生ぜず、または小さいために、新たに例えば誘導コイルのような電磁波送信部39を設けたものである。
入力部37は、補聴器の使用、非使用の切換設定などの設定を行う。通話検出部36は、通話中であるか否かを検出する。制御信号発生部35は、通話検出部36からの通話中であるという信号を受けて、予め決められたコマンドパターンとして、少なくとも1セットの制御信号を発生する。さらに、制御信号発生部35は、通話中であるか否かの信号を送信切換部38へ送信する。送信切換部38は、補聴器50を用いる場合、通話中であるか否かの信号を受け、通話中であれば電力増幅部3を電磁波送信部39に接続し、通話中でなければ電気音響変換部34に接続する。補聴器50を用いない場合、送信切換部38は、電力増幅部3を電気音響変換部34に接続する。この制御により、補聴器50に対しては受話信号を電磁波で送信することができ、より良い音質を得ることができる。また、補聴器を用いない場合は、一般の電話機として用いることができる。
電気音響変換部34は、送信切換部38により、電力増幅部3と接続されるときは、受話信号と制御信号を音響信号に変換して補聴器50へ送信し、電力増幅部3と接続されないときは、制御信号のみを音響信号に変換して補聴器50へ送信する。電磁波送信部39は、送信切換部38により電力増幅部3と接続されるときに受話信号を電磁波に変換し補聴器50へ送信する。この電磁波送信部39は、例えば誘導コイルにより形成され、漏れ磁束による電磁波を発生させる。
音波受信部51は、音響信号を受信し、受信した受信信号を分析制御部56へ送信する。分析制御部56は、受信信号から制御信号を抽出し、受信切換部43の切換制御および電力増幅部44への増幅制御などの制御を行う。受信切換部43は、制御信号により、送信切換部38が電力増幅部3を電気音響変換部34に接続するときに、音波受信部51と電力増幅部44を接続し、送信切換部38が電力増幅部3を電磁波送信部39に接続するときに、電磁波受信部42と電力増幅部44を接続する。
以上のような構成の遠隔制御補聴器システムの動作について簡単に説明する。通話検出部36から電話が通話状態であることの信号を受信すると、制御信号発生部35は、制御信号を電気音響変換部34へ送るとともに、補聴器50が用いられる場合には、電力増幅部3と電磁波送信部39を接続し、補聴器50が用いられない場合には、電力増幅部3と電気音響変換部34を接続する制御信号を送信切換部38へ送る。
通信回線から得られ、電力増幅部3により増幅された受話信号は、送信切換部38により、電気音響変換部34または、電磁波送信部39へ送られる。そして、補聴器50が用いられる場合には、制御信号発生部35により生成された制御信号は、電気音響変換部34により音響信号に変換され、補聴器50へ送信され、受話信号は、電磁波送信部39により電磁波に変換され、補聴器50へ送信される。補聴器50が用いられない場合には、制御信号および受話信号は、電気音響変換部34から音響信号として送信される。なお、補聴器50が用いられない場合は、制御信号が生成されない場合もある。通話終了後に、送信切換部38は、一般的な電話機と同様に、電力増幅部3と電気音響変換部34を接続し、次の通話まで待機する。
補聴器50側において、音響信号は、音波受信部51により受信される。受信された信号は、分析制御部56へ送られ、制御信号が抽出され、制御信号は、受信切換部43により、電磁波受信部42と電力増幅部44を接続し、電力増幅部44の増幅制御を行う。受話信号は、電磁波受信部42により受信され、受信切換部43により電力増幅部44へ導かれる。受話信号は、電力増幅部44により増幅された後音声送信部45から音声として出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、不規則な電話着信時において、即座に補聴器の設定の変更が行われ、快適な通話が可能となるという効果を有する。
さらに、制御信号を、電磁波を用いないで音響信号のみで送信するため、制御信号の電気信号と電磁波との変換に用いる回路を設ける必要がなく、特に補聴器の小型化を図ることができる。
本発明は、不規則に発生する電話の受け取る際に、電話機から即座に補聴器の適切な設定を行うことができ、医療用機器の分野、特に遠隔操作の補聴器分野において利用可能である。
第1の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムを示すブロック図 第1の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの制御信号発生部5からの制御信号を示すスペクトルのグラフ 第1の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの制御信号発生部5からの制御信号を示す時間―周波数のグラフ 第1の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの制御信号発生部5からの制御信号を示す時間―周波数のグラフ 第1の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの分析制御部を示すブロック図 第2の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムの電話機を示すブロック図 第3の実施の形態に係る遠隔制御補聴器システムを示すブロック図 従来の遠隔制御補聴器システムを示すブロック図
符号の説明
1 通信制御部
2 送受信部
3、44 電力増幅部
4、24、34 電気音響変換部
5、25、35 制御信号発生部
6、36 通話検出部
10、20、30 電話機
27、37 入力部
38 送信切換部
39 電磁波送信部
40、50 補聴器
41、51 音波受信部
42 電磁波受信部
43 受信切換部
45 音声送信部
46、56 分析制御部
47 時間周波数分析部
48 比較部
49 記憶部

Claims (11)

  1. 通信回線との接続制御する通信制御部と、
    前記通信回線からの信号を受信し、また前記通信回線へ信号を送信する送受信部と、
    前記通信回線から受信した受話信号を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器からの受話信号を音波に変換し送出する電気音響変換部とを備えた電話機において、
    前記通信制御部により、前記回線が接続されている状態であるか否かを検出する通話検出部と、
    前記通話検出部による検出結果に基づいて補聴器を制御する制御信号を発生させる制御信号発生部とを備え、
    前記電気音響変換部は、前記受話信号とともに前記制御信号を音波に変換し送出することを特徴とする電話機。
  2. 通信回線との接続制御する通信制御部と、
    前記通信回線からの信号を受信し、また前記通信回線へ信号を送信する送受信部と、
    前記通信回線から受信した受話信号を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器からの受話信号を音波に変換し送出する電気音響変換部とを備えた電話機において、
    補聴器の設定変更を行うための入力部と、
    前記入力部から入力された設定変更信号に基づいて制御信号を発生させる制御信号発生部と、
    前記電気音響変換部は、前記受話信号とともに前記制御信号を音波に変換し送出することを特徴とする電話機。
  3. 前記制御信号の周波数帯域は、受話信号の周波数帯域内に存在する請求項1または2記載の電話機。
  4. 前記電気音響変換部は、電磁型スピーカーである請求項1〜3のいずれか一項に記載の電話機。
  5. 音波を電気信号である受信信号変換する音波受信部と、
    電磁波を電気信号である受信信号に変換する電磁波受信部と、
    前記受信信号を増幅する電力増幅部と、
    前記音波受信部または前記電磁波受信部のいずれかを前記電力増幅部に接続する受信側切換制御部と、
    前記音波受信部または前記電磁波受信部からの受信信号を分析し、制御信号を抽出する分析制御部とを備え、
    前記分析制御部は、抽出された制御信号を前記受信側切換制御部および前記電力増幅部に送信し、前記受信側切換制御部が前記音波受信部または前記電磁波受信部のいずれかを前記電力増幅部に接続するかの制御を行い、前記電力増幅部が受信信号を増幅する増幅の制御を行うことを特徴とする補聴器。
  6. 前記制御信号の周波数帯域は、受話信号の周波数帯域内に存在する請求項5記載の補聴器。
  7. 前記分析制御部は、
    前記電気音響変換部または前記電磁波受信部から入力された受信信号の時間情報および周波数情報の特徴パターンを分析し、記憶する時間周波数分析部と、
    予め決められた少なくとも1セットの特徴パターンを記憶する記憶部と、
    前記受信信号と前記記憶部に記憶された特徴パターンとの比較を行い、前記受信切換部のスイッチング制御を行うための切換制御信号を発生する比較部とを備えた請求項5または6記載の補聴器。
  8. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電話機と、
    請求項5〜7のいずれか一項に記載の補聴器とを備えたことを特徴とする補聴器システム。
  9. 前記受話信号を電磁波に変換する電磁波送信部と、
    前記電力増幅部を前記電気音響変換部または前記電磁波送信部のいずれかに接続する切換制御部とをさらに備え、
    前記制御信号発生部は、前記送信切換部のスイッチング制御を行う請求項1〜4のいずれか一項に記載の電話機。
  10. 音波を電気信号である受信信号変換する音波受信部と、
    電磁波を電気信号である受信信号に変換する電磁波受信部と、
    前記受信信号を増幅する電力増幅部と、
    前記音波受信部または前記電磁波受信部のいずれかを前記電力増幅部に接続する受信側切換制御部と、
    前記音波受信部からの受信信号を分析し、制御信号を抽出する分析制御部とを備え、
    前記分析制御部は、抽出された制御信号を前記受信側切換制御部および前記電力増幅部に送信し、前記受信側切換制御部が前記音波受信部または前記電磁波受信部のいずれかを前記電力増幅部に接続するかの制御を行い、前記電力増幅部が受信信号を増幅する増幅の制御を行うことを特徴とする補聴器。
  11. 請求項9に記載の電話機と、
    請求項10に記載の補聴器とを備えたことを特徴とする補聴器システム。
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