JP2006229352A - ハンドオーバーを行うための通信機器、およびネットワーク - Google Patents

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Abstract

【課題】 IPを用いて通信する通信端末であって、異なるIPネットワーク間の移動の前後において継続した通信が行え、かつ、通信端末へ専用クライアントソフトをインストールする必要がないネットワークを提供する。
【解決手段】 ネットワークをイーサネット(登録商標)をベースとした構成に置き換え、通信端末と直接接続する通信機器を図9のような構成の通信機器にする。またこの通信機器は、接続した通信端末のMACアドレスを送信元MACアドレスにしたブロードキャストフレームを生成および送信する機能、接続した通信端末のMACアドレスを取得する機能、および接続した通信端末のIPアドレスのネットワーク部を元に所属するVLANを決定する機能を有するものとする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、イーサネット技術を応用して、IP通信端末をハンドオーバーさせる技術に関する。
図1で示すように、IPのネットワークアドレスの異なるネットワークが複数あり、IPを用いて通信を行う端末装置(以下、IP通信端末または単に通信端末と略称する)が、ネットワーク間を例えばネットワーク1からネットワーク2へというように移動する場合、従来の技術ではDynamic Host Configuration Protocol(以下、DHCPと略称する。非特許文献1参照)を用いて、ネットワークごとに通信端末へ別々のIPアドレスを割り当てるか、Mobile IP(非特許文献2参照)を用いて、ハンドオーバーを行っている。
以下に、図2よりDHCPによるIPアドレスの再割り当てについて説明する。最初に通信端末10がネットワーク6上で起動した時、DHCPサーバ9からネットワーク6に適したIPアドレス(図では172.31.0.10)が割り当てられる(図の(1)の部分)。この通信端末がネットワーク8上の通信相手13と通信を行っていたとする(図の(2)の部分)。その時、通信端末10がネットワーク7へ移動した場合(図の(3)の部分)、通信端末は、移動先のネットワーク上にいるDHCPサーバ12からネットワーク7に適したIPアドレス(図では10.0.0.10)が再度割り当てられる(図の(4)の部分)。しかし、通信相手13は通信端末10のIPアドレスが変更したことを認識できないため、一旦通信が終了する(図の(5)の部分)。通信端末10は新しいIPアドレスを用いて、再度通信相手13と通信を開始する。
次に、図3、図4よりMobile IPによるハンドオーバーについて説明する。通信端末18は、自分が通常接続しているネットワーク14に適したIPアドレス(図では172.31.0.10)を持っており、起動時にその情報を通信端末上のMobile IPクライアントソフトによってホームエージェント(以下、HAと略称する)17に登録している(図3の(1)の部分)。この通信端末がネットワーク16上の通信相手21と通信中(図3の(2)の部分)に、ネットワーク15へ移動したとする(図3の(3)の部分)。その場合、通信端末18のMobile IPクライアントソフトは移動先のネットワーク上にいるフォーリンエージェント(以下、FAと略称する)20に対して登録を行う(図4の(4)の部分)。すると、FAはHAに通信端末18の移動先情報を通知し、HAは通信相手21から通信端末18へのデータを代理受信(図4の(5)の部分)して、FA経由で通信端末18に転送(図4の(6)の部分)するようになる。更にFAが移動した通信端末に転送(図4の(7)の部分)することによって、通信相手からのパケットが受信できるようになる。また、送信パケットは通信端末自身が直接相手に送信する(図4の(8)の部分)。このようにして、移動先のネットワーク上でも移動前のIPアドレスを使用することができるようになる。
インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)の標準化文書(RFC)2131 「Dynamic Host Configuration Protocol」 インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)の標準化文書(RFC)3220 「IP Mobility Support for IPv4」
上記のDHCPを用いた場合、通信端末が異なるネットワーク間を移動した時に、IPアドレスが変わってしまうため、移動の前後で継続した通信を行うことができないという問題がある。Mobile IPを用いる場合は、ハンドオーバーによって通信の継続は可能となるが、それを実現するためには、通信端末にMobile IPのクライアントソフトをインストールする必要があり、また各ネットワークに、ホームエージェントおよびフォーリンエージェントを設置する必要があるため、容易に導入できないという問題がある。さらに、この方法では移動先での通信形態が、通信端末から見て送信方向は、通信端末=>通信相手と直接送信しているのに対して、受信方向は、通信相手=>HA=>FA=>通信端末となり、経路が冗長となってしまうという問題もある。
本発明は、このような従来技術の課題を解決しようとするものであり、通信端末が異なるネットワークを移動しても通信が継続できるようにし、またそれを実現するために、通信端末に何ら専用のクライアントソフトをインストールする必要のないものである。
本発明では、上記課題を解決するために、ネットワークを構成する通信機器であって、イーサネット・インタフェースを持つ複数の物理ポートと、外部にある通信端末との、物理ポートの接続状態を管理する物理レイヤ処理部と、通信端末から前記物理ポートおよび前記物理レイヤ処理部を介してフレームを受信する受信処理部と、受信処理部から受信したフレームの転送先を決定する転送処理部と、転送処理部が決定した転送先へフレームを送信する送信処理部と、転送処理部が受信したフレームの送信元MACアドレスを、通信端末が接続している物理ポートごとに記憶するMACアドレス記憶部と、転送処理部が受信したフレームの送信元MACアドレスと同一の送信元MACアドレスを持つ、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを生成し送信するブロードキャストフレーム生成部とを有し、特に転送処理部が、受信処理部からMACアドレス記憶部に記憶されていないフレームを受信した時、ブロードキャスト生成部に、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームの生成および送信を指示する命令を送出し、ブロードキャストフレーム生成部が、転送処理部からの指示命令を受けて、MACアドレス記憶部に記憶されていない当該フレームの送信元MACアドレスと同一の送信元MACアドレスを持つ、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを生成し送信する通信機器を提供する。
一般的なネットワークは、図5で示すようなレイヤー3(IP層)をベースとしているが、この場合、異なるネットワークアドレスを持つネットワーク22から27を、ルータ28から30によって接続していたため、通信端末31および32は異なるネットワークアドレスを持っていた。
しかし、本願発明の通信機器を用いて図6で示すようにレイヤー2(イーサネット層)をベースとしたネットワークを構成することにより、本願発明の通信機器であるレイヤー2スイッチ(以下、L2SWと略称する)39から41によってネットワーク33から38を接続し、すべてのネットワークが同じネットワークアドレスを持つことになる。これにより、ネットワークアドレスが異なることに起因していた問題(端末の移動前後での継続通信の困難性、専用ソフトをインストールする必要性、設備の導入の困難性、通信経路の冗長性)が解決し、且つ、ある通信端末の移動をすべてのL2SWが直ちに認識することが可能となる。
また、本願発明は、物理ポートに接続した通信端末のMACアドレス検出するための、MACアドレス検出用フレームを生成する検出フレーム生成部をさらに有し、物理レイヤ処理部は、物理ポートに接続している通信端末からフレームを所定の時間受信しなかった時、検出フレーム生成部に、当該通信端末のMACアドレス検出用フレームの生成を指示する命令を送出し、検出フレーム生成部は、物理レイヤ処理部からの指示命令を受けて、当該通信端末のMACアドレス検出用フレームを生成する通信機器を提供する。
これにより、通信端末が移動後において自発的にフレームを送信しないような場合においても対応することが出来る。
また、本願発明は、受信処理部からフレームを受信し、VLANごとに存在する転送処理部に受信フレームを振り分けるVLAN振り分け処理部を有し、VLAN振り分け処理部において、振り分ける基準として受信フレームの送信元IPアドレスを用いることのできる、送信元IPアドレスによる振り分け処理部を持つ通信機器を提供する。
これにより、通信端末をネットワークアドレスごとまたはブロードキャストドメインごとなどに分けて、接続制限をかけることが可能である。
また本願発明は、上述した本願発明の通信機器により構成されるネットワークを提供する。
本発明を用いることにより、IP通信端末が異なるネットワーク間をハンドオーバーすることが可能になる。またその際に、端末に特別なクライアントソフトをインストールする必要がなく、移動後の通信経路にも冗長性がない。通信端末が直接接続する通信機器は本発明による通信機器に置き換える必要があるが、上流のL2SWを含むその他のネットワーク構成機器には特別な装置を必要としない。さらに、ハンドオーバーを実現する仕組みが非常に単純であるため、メンテナンス性に優れていると思われる。
本発明の基本的な通信機器のブロック図を図7から図9に示し、本発明の基本的な動作の流れを図10に示し、本発明の基本的なネットワーク構成を図11、図12に示し、本発明によるハンドオーバーの手順を図13、図14により説明する。
まず図7は、請求項1で示した通信機器50のブロック図である。51aおよび51bは外部にある通信端末と接続する物理ポート、52aおよび52bは物理レイヤを確立する物理レイヤ処理部、53aおよび53bは物理レイヤ処理部からフレームを受信する受信処理部、56aは受信処理部からフレームを受信する転送処理部、57aは受信したフレームのMACアドレスを記憶するMACアドレス記憶部、58aは受信したフレームと同一のMACアドレスを持つブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームの生成を行うブロードキャストフレーム生成部、54aおよび54bは転送処理部56aから送信フレームを受信し、ブロードキャストフレーム生成部58aからブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを受信する送信処理部である。
この通信機器50は、IPアドレスのネットワーク部が異なる通信端末が存在しないネットワークで使用することが出来る。
図8は、請求項2に示した通信機器のブロック図である。55aおよび55bは、それぞれ物理レイヤ処理部52aおよび52bからの指示で、接続中の通信端末のMACアドレスを検出するための検出用フレームを生成する検出フレーム生成部である。尚、それ以外に記載された要素で、図7と等しい符番が付与された要素は、図7の要素と同一と解釈する。
この通信機器50は、IPアドレスのネットワーク部が異なる通信端末が存在しないネットワークで使用することが出来き、且つ通信端末が自発的にフレームを送信しないような場合においても使用することが出来る。
図9は、請求項3に示した通信機器のブロック図である。59aおよび59bは受信したフレームを振り分けるVLASN振り分け処理部、60aおよび60bはそれぞれVLASN振り分け処理部59aおよび59b内にある、送信元IPアドレスによる振り分け処理部である。尚、それ以外に記載された要素で、図7および図8と等しい符番が付与された要素は、図7および図8の要素と同一と解釈する。
この通信機器50は、IPアドレスのネットワーク部が異なる通信端末が存在するネットワークで使用することが出来き、且つ通信端末が自発的にフレームを送信しないような場合においても使用することが出来る。
以下に、図7から図9の通信機器の基本的動作の説明を、図10の動作シーケンスに沿って行う。また、物理ポート、物理レイヤ処理部、受信処理部、送信処理部、検出フレーム生成部、VLAN振り分け処理部、送信元IPアドレスによる振り分け処理部は、それぞれaとbの2種類が図面に記載されているが、説明を簡単にするため、aを用いる。
まず、本発明による通信機器50の物理ポート51aに通信端末が接続する(S1)。これを受けて、物理レイヤ処理部52aによって物理レイヤが確立される(S2)。
物理レイヤの確立後、図7に記載の通信機器50の場合は、(S5)に移行して通信端末からフレームを受信する。
物理レイヤの確立後、図8および図9に記載の通信機器50の場合は、通信端末からのフレーム受信の有無を確認する。ここで、一定時間の間に通信端末からフレームの受信がなかった場合(S3)、物理レイヤ処理部52aが検出フレーム生成部55aに対してフレーム生成指示63aを行う。端末検出用フレーム64aが生成されると、送信処理部54aより送信される(S4)。
(S5)において、通信端末からフレームを受信すると、受信したフレーム61aは物理レイヤ処理部52aから受信処理部53aに渡る。そして図7および図8に記載の通信機器50の場合は、(S7)に移行してこのフレームが転送処理部56aへと渡る。
図9に記載の通信機器の場合は、(S6)に移行し、一旦VLAN振り分け処理部59aの送信元IPアドレスによる振り分け処理部60aに渡る。60aでは受信フレーム65aの送信元IPアドレスを調べて、そのIPアドレスのネットワーク部によって転送先のVLANを決定し、転送処理部56aへ送る。
(S7)において、転送処理部56aは受信したフレーム65aの送信元MACアドレスが、MACアドレス記憶部57aに記憶されているかどうか調べる。もし記憶されていないのであれば、MACアドレス記憶部57aに送信元MACアドレスを記憶させ(S8)、ブロードキャストフレーム生成部58aに受信フレームの送信元MACアドレスと同一の送信元MACアドレスを持つブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームの生成指示70aを行う(S9)。
ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレーム67a(67b)が生成されると、送信処理部54a(54b)より送信される(S10)。このフレームがきっかけとなって、ネットワーク内のすべてのL2SWのMACアドレス学習テーブルが更新される。
67a(67b)の送信後、またはMACアドレス記憶部に送信元MACアドレスが記憶済みだった場合、転送しようとした受信フレーム65aは、転送処理部56aによって転送すべきポートが決定され(S11)、送信フレーム66aとして送信処理部54a(54b)から送信される(S12)。
次に、図11および12で示したネットワーク構成の説明を行う。図11の72aと73aは図7および図8で示した通信機器で、図12の72bと73bは図9で示した通信機器である。図11はすべての通信端末のIPアドレスのネットワーク部が同じ場合の構成図であり、図12はネットワーク部の異なるIPアドレスを持つ通信端末が存在する場合の構成図である。
図11は、通信機器72aのポートに通信端末74aが接続し、通信機器73aのポートに通信端末75aが接続している。図11では、通信端末74aが通信機器72aのポートから通信機器73aのポートへ移動したとしても、同じブロードキャストドメイン上に存在していることを示している。
図12は、通信機器72bのポートに通信端末74bと76bが接続しているが、それぞれネットワーク部の異なるIPアドレスを持っているため、別々のVLAN(VLAN78bおよびVLAN79b)に所属している。通信機器73bに接続する通信端末75bと77bも同様に別々のVLANに所属している。図12では、通信機器72bに接続している通信端末が通信機器73b側に移動したとしても、同じVLANに所属することを示している。図12では、通信機器72bおよび73bとL2SW71bが、VLANタグを付けたまま送信するポート(タグドポート)で接続している点が図11とは異なる。また、図11のL2SW71aおよび図12のL2SW71bは、本発明による通信機器ではなく、従来の技術に基づいたL2SWである。つまり、本発明による通信機器が必要となるのは、通信端末と直接接続される部分だけである。
次に、図13および図14により本発明によるハンドオーバーの手順を説明する。説明はIPアドレスのネットワーク部が異なる通信端末が存在する場合の図12をベースに行う。また、説明を分かりやすくするために、ネットワーク81側へはハンドオーバーできないネットワーク構成になっている。通信端末87は、自分のIPアドレス(図では172.31.0.10)を持っており、通信機器84はこの通信端末から受信したフレームの送信元IPアドレスのネットワーク部により、接続しているポートをVLAN86に所属させる。通信端末87がネットワーク81上の通信相手80と通信中(図13の(1)の部分)に、通信機器85側へ移動した(図13の(2)の部分)とする。その場合、通信機器85は任意のポートから通信端末87のフレームを受信することになり、受信したフレームの送信元IPアドレスのネットワーク部より、そのポートが所属するVLANを決定することになる。この時、請求項1で示した機能により、通信機器85は通信端末87のMACアドレスを送信元MACアドレスにしたブロードキャストまたはマルチキャストフレームを生成し、VLAN内(図ではVLAN86)に送信する(図14の(3)の部分)。ただし、通信端末87から何もフレームが送信されなかった場合、通信機器85は通信端末87のMACアドレスおよびIPアドレスを知ることができないので、請求項1で示した機能により、通信機器85はポートの物理レイヤが確立してから任意の時間後に、通信端末検出用のフレームを送信し、応答フレームによって通信端末87のMACアドレスとIPアドレスを取得することになる。ブロードキャストまたはマルチキャストフレームを受信したネットワーク内のすべてのL2SW(図の83など)は、通信端末87宛のフレームをどのポートから送信すべきか学習していたテーブルを更新(図14の(4)の部分)し、以後、通信端末87宛のフレームを通信機器85に送信するようになる。そのため通信端末87は、移動後も通信相手80と通信を継続することができる(図14の(5)の部分)。このようにして、通信端末は何ら特別な動作をしなくても、ハンドオーバーすることができる。
以下に、本発明を実施するのに最良の形態として、社内LANに適用した場合と、公衆無線LANホットスポットに適用した場合の例を示す。
図15は、本発明を企業の社内LANに適用した場合である。図中の97が本発明による通信機器に該当する。ただしこの通信機器は、無線LANアクセスポイント機能も内蔵しているものとする。無線LANアクセスポイント98から100およびL2SW101、ルータ102は既存のネットワーク機器である。
この企業では社員はパソコンを無線LAN経由で社内LANにアクセスしているものとする。各社員は通常は自分の所属部署のエリア内91から93でパソコン94から96を使用しており、全社サーバ群へは部署ごとに設けた無線LANアクセスポイント98から100、L2SW101、ルータ102を経由してアクセスしている。ただし各社員は、自分のパソコンを持って共有エリア90で作業することも多く、その場合は共有エリアの無線LANアクセスポイント97経由でアクセスすることになる。
ここで、この無線LANアクセスポイント97が従来の装置であったならば、社員は自分のパソコン94から96を共有エリア90用のIPアドレスに設定し直すか、共有エリア90用に設けたDHCPサーバから再度IPアドレスを割り当ててもらってから通信を開始することになる。しかし、このような形態では前述したように移動前後で継続した通信はできない。Mobile IPを使った場合、全社員のパソコン94から96にクライアントソフトをインストールした上で、共有エリア90にFAを各部門エリア91から93にHAをそれぞれ設置しなければならない。
そこで、共有エリア90の無線LANアクセスポイント97を、本発明による通信機器に置き換えることにする。その場合、各社員は部門エリア91から93で使用していたIPアドレスをそのまま共有エリア90でも使用できる。通信機器97は各社員のパソコン94から96から受信したフレームの送信元IPアドレスのネットワーク部を参照して所属するVLANを決定し、そのVLAN内にしかフレームを転送しないため、社員は共有エリア90にいても、各部門エリア91から93にいるのと全く同じポリシーによって、全社サーバにアクセスできる。また、通信中に自分の部門エリア91から93と共有エリア90間を移動したとしても、継続して通信が行えるようになる。
図16は、本発明を公衆無線LANホットスポットに適用した場合である。このネットワーク構成は、ホットスポット群を複数のプロバイダで共有可能にするための構成である。
各ホットスポット104から107には、1台ずつ本発明による通信機器108から111があり、それに無線LANのアクセスポイント機能が内蔵してある。通信機器108から111は上流のL2SW114とはVLANタグを付けた通信を行っている。L2SW114は認証VLAN用のサーバ113および、プロバイダABC(115から117)とも接続している。VLANのIDはプロバイダごとに決まっており、それとは別にユーザの認証用のVLANが1つ定義されている。
プロバイダに加入しているユーザは、自分のパソコン112をホットスポット104から107のどこで起動しても加入しているプロバイダが提供するIPアドレスを使用でき、さらにホットスポット104から107間を移動しても同じIPアドレスを継続して通信に使用できる。図17は、プロバイダAに加入しているユーザが、ホットスポット104で起動してから、ホットスポット105に移動するまでのシーケンスを示している。以下にそのシーケンスを説明する。
まず、ユーザがホットスポット104でPC112を起動する。するとPC112からIPアドレスの割り当て要求パケット(DHCPのDiscover等)が送信される(S101)。ホットスポット104内の通信機器108はそのパケットの送信元MACアドレスを見て、認証サーバ113に対して、認証要求パケット(RADIUSプロトコルのAccessRequest等)を送信する(S102)。この時認証要求のパケットは、認証用VLAN上で(つまりVLANタグのVLAN IDの値を認証用VLANのIDにして)送信される。認証サーバ113はMACアドレスからそのユーザが所属するプロバイダAを特定し、認証応答パケット(RADIUSプロトコルのAccessAccept等)で、プロバイダAのVLAN IDを通知する(S103)。通信機器108は、ユーザをプロバイダAのVLANに所属させることが分かったため、前述のIPアドレスの割り当て要求パケットを、プロバイダAのVLAN上でプロバイダA網115へ転送する(S104)。その後プロバイダA網115上のDHCPサーバからIPアドレスが割り当てられパケットが届き(S105)、通信機器108はそれをPC112へ転送する(S106)。この一連のシーケンスによって、ユーザはプロバイダAによってIPアドレスが割り当てられ、プロバイダAのポリシーにしたがって、プロバイダA網115への通信(S107)が可能になる。
次に、このユーザがデータ通信中にホットスポット105へ移動したとする。その場合、ホットスポット105内にある通信機器109は、PC112からいきなりデータパケットを受信することになる(S108)。通信機器109は受信したデータパケットの送信元IPアドレスによって所属するVLANを特定できるため、認証サーバに問い合わせることなく、この送信元のPC112がプロバイダAに所属することが分かる(S109)。そして通信機器109は、プロバイダAのVLAN上でPC112のMACアドレスを送信元MACアドレスにしたブロードキャストパケットを送信(S110)し、L2SW114を含むネットワーク上の各L2SWの学習テーブルを更新させる。ブロードキャストパケットを送信後、PC112からの受信パケットをプロバイダAのVLAN上に転送(S111)し、プロバイダA網から来たパケット(S112)もPC112へ転送(S113)する。以上のシーケンスを取ることにより、PC112はホットスポット104から107間をハンドオーバーすることができる。
異なるネットワークについて説明している図である。 DHCPによるIPアドレスの再割り当て手順を説明している図である。 Mobile IPによるハンドオーバーの移動前の手順を説明している図である。 Mobile IPによるハンドオーバーの移動後の手順を説明している図である。 従来技術によるネットワーク構成について説明している図である。 イーサネット技術によるネットワーク構成について説明している図である。 請求項1で示した通信機器のブロック図について説明している図である。 請求項2で示した通信機器のブロック図について説明している図である。 請求項3で示した通信機器のブロック図について説明している図である。 請求項3で示した通信機器の動作シーケンスについて説明している図である。 本発明によるネットワーク構成(異なるネットワークアドレスを持つ通信端末が存在しない場合)について説明している図である。 本発明によるネットワーク構成(異なるネットワークアドレスを持つ通信端末が存在する場合)について説明している図である。 本発明によるハンドオーバーの移動前の手順を説明している図である。 本発明によるハンドオーバーの移動後の手順を説明している図である。 本発明を企業の社内LANに適用した場合の実施例を説明している図である。 本発明を公衆無線LANホットスポットに適用した場合の実施例を説明している図である。 本発明を公衆無線LANホットスポットに適用した場合の接続シーケンスを説明している図である。
符号の説明
4 ルータ
6 ネットワーク
9 DHCPサーバ
10 通信端末
13 通信相手
17 ホームエージェント
20 フォーリンエージェント
39 レイヤー2スイッチ
51 物理ポート
52 物理レイヤ処理部
53 受信処理部
54 送信処理部
56 転送処理部
57 MACアドレス記憶部
58 ブロードキャストフレーム生成部
59 VLASN振り分け処理部
60 送信元IPアドレスによる振り分け処理部
90 共有エリア
104 ホットスポット
113 認証サーバ

Claims (6)

  1. イーサネット(登録商標)を利用したネットワークを構成する通信機器であって、
    イーサネット・インタフェースを持つ複数の物理ポートと、
    外部にある通信端末との、前記物理ポートの接続状態を管理する物理レイヤ処理部と、
    前記通信端末から前記物理ポートおよび前記物理レイヤ処理部を介してフレームを受信する受信処理部と、
    前記受信処理部から受信した前記フレームの転送先を決定する転送処理部と、
    前記転送処理部が決定した転送先へ前記フレームを送信する送信処理部と、
    前記転送処理部が受信した前記フレームの送信元MACアドレスを、前記通信端末が接続している物理ポートごとに記憶するMACアドレス記憶部と、
    前記転送処理部が受信した前記フレームの送信元MACアドレスと同一の送信元MACアドレスを持つ、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを生成し送信するブロードキャストフレーム生成部とを有し、
    前記転送処理部は、前記受信処理部から前記MACアドレス記憶部に記憶されていないフレームを受信した時、前記ブロードキャスト生成部に、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームの生成および送信を指示する命令を送出し、
    前記ブロードキャストフレーム生成部は、前記転送処理部からの指示命令を受けて、前記MACアドレス記憶部に記憶されていない当該フレームの送信元MACアドレスと同一の送信元MACアドレスを持つ、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを生成し送信することを特徴とする通信機器。
  2. 前記物理ポートに接続した通信端末のMACアドレス検出するための、MACアドレス検出用フレームを生成する検出フレーム生成部をさらに有し、
    前記物理レイヤ処理部は、前記物理ポートに接続している通信端末からフレームを所定の時間受信しなかった時、検出フレーム生成部に、当該通信端末のMACアドレス検出用フレームの生成を指示する命令を送出し、
    前記検出フレーム生成部は、前記物理レイヤ処理部からの指示命令を受けて、当該通信端末のMACアドレス検出用フレームを生成することを特徴とする、請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記受信処理部からフレームを受信し、VLANごとに存在する前記転送処理部に受信フレームを振り分けるVLAN振り分け処理部を有し、
    前記VLAN振り分け処理部において、振り分ける基準として受信フレームの送信元IPアドレスを用いることのできる、送信元IPアドレスによる振り分け処理部を持つことを特徴とする、請求項2に記載の通信機器。
  4. 複数の通信機器で構成された、イーサネット(登録商標)を利用したネットワークであって、
    前記通信機器が、イーサネット・インタフェースを持つ複数の物理ポートと、外部にある通信端末との、前記物理ポートの接続状態を管理する物理レイヤ処理部と、前記通信端末から前記物理ポートおよび前記物理レイヤ処理部を介してフレームを受信する受信処理部と、前記受信処理部から受信した前記フレームの転送先を決定する転送処理部と、前記転送処理部が決定した転送先へ前記フレームを送信する送信処理部と、前記転送処理部が受信した前記フレームの送信元MACアドレスを、前記通信端末が接続している物理ポートごとに記憶するMACアドレス記憶部と、前記転送処理部が受信した前記フレームの送信元MACアドレスと同一の送信元MACアドレスを持つ、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを生成し送信するブロードキャストフレーム生成部とを有し、
    前記転送処理部は、前記受信処理部から前記MACアドレス記憶部に記憶されていないフレームを受信した時、前記ブロードキャスト生成部に、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームの生成および送信を指示する命令を送出し、前記ブロードキャストフレーム生成部は、前記転送処理部からの指示命令を受けて、前記MACアドレス記憶部に記憶されていないフ当該レームの送信元MACアドレスと同一の送信元MACアドレスを持つ、ブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを生成し送信することを特徴とするネットワーク。
  5. 前記通信機器はさらに、前記物理ポートに接続した通信端末のMACアドレス検出するための、MACアドレス検出用フレームを生成する検出フレーム生成部を有し、
    前記物理レイヤ処理部は、前記物理ポートに接続している通信端末からフレームを所定の時間受信しなかった場合、検出フレーム生成部に、当該通信端末のMACアドレス検出用フレームの生成を指示する命令を送出し、前記検出フレーム生成部は、前記物理レイヤ処理部からの指示命令を受けて、当該通信端末のMACアドレス検出用フレームを生成することを特徴とする、請求項4に記載のネットワーク。
  6. 前記通信機器はさらに、前記受信処理部からフレームを受信し、VLANごとに存在する前記転送処理部に受信フレームを振り分けるVLAN振り分け処理部を有し、
    前記VLAN振り分け処理部において、振り分ける基準として受信フレームの送信元IPアドレスを用いることのできる、送信元IPアドレスによる振り分け処理部を持つことを特徴とする、請求項5に記載のネットワーク。
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