JP2006228532A - 有機elパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 立てた状態で使用した場合であっても、吸湿剤が積層体に接触する虞が少ない有機ELパネルを提供する。
【解決手段】 有機ELパネル11は、少なくとも第一電極17と有機層20と第二電極21とを有する積層体13を基板12に形成し、少なくとも有機層20を覆う凹部14aを有し凹部14a,24aに吸湿剤25を設けた封止部材14を前記基板12に接合してなる。封止部材14に、吸湿剤25を塞き止める壁部26を設ける。壁部26は、凹部14aに塗布された吸湿剤25を囲むように形成されている。
【選択図】 図3
【解決手段】 有機ELパネル11は、少なくとも第一電極17と有機層20と第二電極21とを有する積層体13を基板12に形成し、少なくとも有機層20を覆う凹部14aを有し凹部14a,24aに吸湿剤25を設けた封止部材14を前記基板12に接合してなる。封止部材14に、吸湿剤25を塞き止める壁部26を設ける。壁部26は、凹部14aに塗布された吸湿剤25を囲むように形成されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、第一電極と第二電極の間に有機層を挟持した有機EL素子を含む積層体を基板上に形成した有機ELパネルに関するものである。
従来より、有機ELパネルを種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。有機ELパネル1は、ガラス基板2上に積層体3を形成したものであり、この積層体3は、第一電極4,絶縁層5,有機層6,アルミニウム(Al)からなる第二電極7を有する(図7参照)。第一電極4は、ITO(Indium Tin Oxide)からなるものである。有機層6は、蒸着等の方法によって正孔注入層,正孔輸送層,発光層,電子輸送層及び電子注入層を順次形成したものである。
特開2003−288984号公報
有機層6は封止ガラス8に覆われており、この封止ガラス8はガラス基板2に紫外線硬化性の接着剤9で固着されている。封止ガラス8によって形成された気密空間内に湿気があると有機層6が劣化するため、酸化カルシウム,活性アルミナまたはシリカゲル等の物理的或いは化学的に吸湿する吸湿粉粒体をフッ素系オイルやシリコーン系オイル等の不活性液体中に混合してなるゲル状の吸湿剤10を封止ガラス8に塗布して、気密空間内の湿気を吸収している。第一電極4は、陽極部4aと、陰極端子部4bとを有している。有機層6は、陽極部4aと第二電極7に挟持されており、第二電極7は、陰極端子部4bに電気的に接続されている。陽極部4a及び陰極端子部4bに電源を接続し、陽極部4aと第二電極7の間に駆動電圧を印加することにより、有機層6が発光する。
しかしながら、有機ELパネル1を立てた状態で長期間使用した場合、有機ELパネル1の寿命が短くなる虞があった。つまり、有機ELパネル1を立てた状態で使用すると、吸湿剤10が下方に流動し、吸湿体10が積層体3に接触して、有機層6が劣化するという問題を有していた(図8参照)。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、立てた状態で使用した場合であっても、吸湿剤が積層体に接触する虞が少ない有機ELパネルを提供するものである。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、立てた状態で使用した場合であっても、吸湿剤が積層体に接触する虞が少ない有機ELパネルを提供するものである。
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、少なくとも第一電極17と有機層20と第二電極21とを有する積層体13を基板12に形成し、少なくとも前記有機層20を覆う凹部14a,24aを有し前記凹部14a,24aに吸湿剤25を設けた封止部材14,24を前記基板12に接合してなる有機ELパネル11であって、前記封止部材14,24に、前記吸湿剤25を塞き止める壁部26,24bを設けたものである。
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記壁部26,24bは、前記凹部14a,24aに塗布された前記吸湿剤25を囲むように形成されているものである。
また、本発明は、請求項3に記載したように、前記封止部材14,24は、接着剤22によって前記基板12に接着されてなるものである。
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記壁部24bは、前記接着剤22と同一の材料からなるものである。
有機ELパネルを立てた状態で使用した場合であっても、吸湿剤を壁部で塞き止めることができ、吸湿剤が積層体に接触する虞が少ない。
以下、本発明の一実施形態を添付の図面に基づいて説明する。有機ELパネル11は、ガラス基板12上に積層体13を形成すると共に、封止ガラス14(封止部材)を設けたものである。積層体13は、第一電極17,絶縁層18,リブ部19,有機層20,第二電極21を有している。
第一電極17は、酸化インジウム(In2O3)と酸化スズ(SnO2)の混合物であるITO(Indium
Tin Oxide)からなるものであり、スパッタリング或いは蒸着等の手段によって、基板12に形成されている。第一電極17は、所定間隔をあけて配置された縦方向のストライプ状の陽極部17aと、第二電極21の陰極部21aに導通される陰極端子部17bとを有している。
Tin Oxide)からなるものであり、スパッタリング或いは蒸着等の手段によって、基板12に形成されている。第一電極17は、所定間隔をあけて配置された縦方向のストライプ状の陽極部17aと、第二電極21の陰極部21aに導通される陰極端子部17bとを有している。
絶縁層18は、ポリイミド系の絶縁材料からなるものであり、フォトリソグラフィー法等の手段によって形成されている。絶縁層18は、有機層20よりも広い領域に形成されており、マトリクス状に配置された画素に対応する矩形の開口18aと、陰極端子部17bと陰極部21aを電気的に接続させるコンタクトホール18bとを有している。
リブ部19は、フェノール系の絶縁材料からなるものであり、フォトリソグラフィー法等の手段によって形成されている。リブ部19は、絶縁層18上に形成されており、逆テーパ形状になっている。リブ部19は、陽極部17aと直交する方向に平行線状に設けられており、有機層20及び第二電極21をストライプ状に分断する。
有機層20は、正孔注入層20a,正孔輸送層20b,発光層20c及び電子輸送層20dからなるものであり、白色発光するものである(図4参照)。なお、有機層20は、少なくとも発光層20cがあれば良いが、本実施形態のように正孔注入層20a,正孔輸送層20b及び電子輸送層20dを設けることにより、発光輝度を向上させることができる。第二電極21は、アルミニウム(Al)からなるものであり、リブ部19によって、第一電極17の陽極部17aに直交する方向のストライプ状に分断され、陰極部21aが形成されている。
封止ガラス14は、エッチング等の方法によって形成された凹部14aを有しており、紫外線硬化性の接着剤22によって、ガラス基板12に接合されている。封止ガラス14の凹部14aには、ゲル状の吸湿剤25が塗布されており、この吸湿剤25を取り囲むように、所定高さを有する壁部26が形成されている(図4参照)。凹部14aに形成されて壁部26は、接着剤22と同一の材料からなるものである。
本実施形態によれば、有機ELパネル11を立てた状態で使用した場合であっても、吸湿剤25を壁部26で塞き止めることができ、吸湿剤25が積層体13に接触することがなく、有機層20が劣化する虞が少ない。
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、図6に示す他の実施形態のように、エッチング等の方法によって壁部25bを封止ガラス24と一体に形成しても良い。また、壁部26,25bは吸湿剤25を取り囲むように形成されたものであるが、少なくとも、有機ELパネル11を使用する状態における吸湿剤25の下側に設けてあれば良い。また、本実施形態は、ドットマトリクス型の有機ELパネル11であったが、セグメント型の有機ELパネルであっても良い。
11 有機ELパネル
12 ガラス基板(基板)
13 積層体
14 封止ガラス(封止部材)
17 第一電極
17a 陽極部
17b 陰極端子部
20 有機層
21 第二電極
21a 陰極部
24 封止ガラス(封止部材)
24b 壁部
25 吸湿剤
26 壁部
12 ガラス基板(基板)
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17 第一電極
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21 第二電極
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24 封止ガラス(封止部材)
24b 壁部
25 吸湿剤
26 壁部
Claims (4)
- 少なくとも第一電極と有機層と第二電極とを有する積層体を基板に形成し、少なくとも前記有機層を覆う凹部を有し前記凹部に吸湿剤を設けた封止部材を前記基板に接合してなる有機ELパネルであって、
前記封止部材に、前記吸湿剤を塞き止める壁部を設けたことを特徴とする有機ELパネル。 - 前記壁部は、前記凹部に塗布された前記吸湿剤を囲むように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の有機ELパネル。
- 前記封止部材は、接着剤によって前記基板に接着されてなることを特徴とする請求項1に記載の有機ELパネル。
- 前記壁部は、前記接着剤と同一の材料からなることを特徴とする請求項3に記載の有機ELパネル。
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JP2005039723A JP2006228532A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 有機elパネル |
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JP2005039723A JP2006228532A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 有機elパネル |
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WO2015064162A1 (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | シャープ株式会社 | エレクトロルミネッセンス装置 |
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2005
- 2005-02-16 JP JP2005039723A patent/JP2006228532A/ja active Pending
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