JP2006228434A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】局所的に発生する電流の流れの低下であっても、迅速に検出して対応することができる燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】燃料電池発電システム100において、燃料電池本体110のスタック内に配設されて、当該スタック内の磁束強度を検出するモニタプレート及び磁気検出器120等と、磁気検出器120からの情報に基づいて、燃料電池本体110のスタック内の磁束Φの強度分布を求め、この磁束強度分布から、当該スタック内を流れる電流Iの流れ方向と直交する平面領域(通電領域)の電流密度分布を求め、この電流密度分布に基づいて、酸化ガス加湿手段134,135,137、燃料ガス加湿手段144,145,147、温調水温調手段152,155、電子負荷器10のうちの少なくとも一つを制御する制御手段160とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池発電システムに関する。
積層形の燃料電池発電システムは、電解質膜を触媒層で挟んだセルと導電性を有するセパレータ等とを交互に積層したスタックを備える燃料電池本体に、空気や酸素等の酸化ガスを供給すると共に水素等の燃料ガスを供給することにより、前記セルで酸素と水素とが電気化学的に反応して、電力を得ることができるようになっている。
このような燃料電池発電システムにおいては、燃料電池本体の上記電解質膜が、常に湿潤されている必要があるため、上記酸化ガス及び燃料ガスが加湿されて燃料電池本体に供給されると共に、一定温度で運転される必要があるため、燃料電池本体の前記セパレータに形成された温調水流通路に温調水が流通するようになっている。
ところで、上記燃料電池発電システムでは、上記燃料電池本体のセルでの酸素と水素との電気化学反応に伴って水が生成し、主に上記セパレータの酸化ガス流通路から酸化ガス排出マニホールドを通って燃料電池本体の外部に排出され、回収されて上記ガスの加湿水として再び利用されている。
このとき、酸素と水素との電気化学反応に伴って生成した水が、上記各セパレータの酸化ガス流通路(特に出口付近)にそれぞれ滞留してくると、当該滞留部分で酸化ガスの拡散抵抗が増加して、当該滞留部分の電流の流れが次第に低下してしまい、発電能力の低下を引き起こしてしまう。
このため、上述したような従来の燃料電池発電システムにおいては、燃料電池本体のスタックの電圧を常時計測し、当該電圧の低下により、各セパレータの酸化ガス流通路での水の滞留の発生を検知して、運転状態を制御するようにしていた。
青木 哲也 他,「個体高分子燃料電池の発電特性解析と実験」,第42回電池討論会予稿集,社団法人電気化学会電池技術委員会,2001年11月21日,p.540−541
しかしながら、前述したような従来の燃料電池発電システムにおいては、酸化ガス流通路に水が滞留する領域が比較的多くならないと(発電面の3割程度)、燃料電池本体の電圧低下が見られないため、上記不具合の検知が遅くなってしまっていた。なぜなら、前記不具合は局所的に発生しやすいものの、全体的な電圧値、すなわち、発電部全体を平均した電圧値から検出しているため、局所的な上記不具合が多くならないと、認知できる大きさとして検出できないからである。
このような局所的な電流の流れの低下は、上記反応による燃料ガスの消費に伴って当該燃料ガスの蒸気含有許容量が低下して結露を生じ、前記各セパレータの燃料ガス流通路(特に出口付近)に水が滞留した場合や、燃料電池本体に供給する前記ガスの加湿不足を生じて、各セパレータの前記ガス流通路の入口側周辺部分で電解質膜が水分不足となった場合にも生じていた。
このようなことから、本発明は、局所的に発生する電流の流れの低下であっても、迅速に検出して対応することができる燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係る燃料電池発電システムは、電解質膜を一対の触媒層で挟んで構成されるセルとセパレータとを交互に複数積層したスタックを備えて電子負荷器に電力を供給する燃料電池本体と、酸素を含有する酸化ガスを前記燃料電池本体に供給する酸化ガス供給手段と、水素を含有する燃料ガスを前記燃料電池本体に供給する燃料ガス供給手段と、温度を調整する温調水を前記燃料電池本体に供給する温調水供給手段と、前記燃料電池本体に供給する前記酸化ガスを加湿する酸化ガス加湿手段と、前記燃料電池本体に供給する前記燃料ガスを加湿する燃料ガス加湿手段と、前記燃料電池本体に供給する前記温調水の温度を調整する温調水温調手段とを備えてなる燃料電池発電システムにおいて、前記燃料電池本体の前記スタック内に配設されて、当該スタック内の磁束強度を検出する磁束強度検出手段と、前記磁束強度検出手段からの情報に基づいて、前記燃料電池本体の前記スタック内の磁束強度分布を求め、この磁束強度分布から、当該スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域の電流密度分布を求め、この電流密度分布に基づいて、前記酸化ガス加湿手段、前記燃料ガス加湿手段、前記温調水温調手段、前記電子負荷器のうちの少なくとも一つを制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
第二番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目の発明において、前記磁気強度検出手段が、磁束の大きさを水平成分と垂直成分とに分けてそれぞれ検出できるものであり、前記制御手段が、前記磁気強度検出手段からの情報に基づいて、前記燃料電池本体の前記スタック内の水平方向及び垂直方向のそれぞれの磁束強度分布を求め、これらの磁束強度分布から、当該スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域の電流密度分布を求めるものであることを特徴とする。
第三番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目又は第二番目の発明において、前記磁気強度検出手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータの前記ガスの流通路の入口及び出口の少なくとも一方の付近に位置するように当該セパレータに複数配設された磁気検出器を備えるものであることを特徴とする。
第四番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記磁気強度検出手段が、前記スタック内の前記ガスの流通方向下流側に位置していることを特徴とする。
第五番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記磁気強度検出手段が、前記スタックの積層方向に沿って所定の間隔ごとに複数配設されていることを特徴とする。
第六番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を上昇させるように前記温調水温調手段を制御するものであることを特徴とする。
第七番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記酸化ガスの加湿量を低下させるように前記酸化ガス加湿手段を制御するものであることを特徴とする。
第八番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を上昇させるように前記温調水温調手段を制御するものであることを特徴とする。
第九番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記燃料ガスの加湿量を低下させるように前記燃料ガス加湿手段を制御するものであることを特徴とする。
第十番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記酸化ガスの加湿量を上昇させるように前記酸化ガス加湿手段を制御するものであることを特徴とする。
第十一番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を低下させるように前記温調水温調手段を制御するものであることを特徴とする。
第十二番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記燃料ガスの加湿量を上昇させるように前記燃料ガス加湿手段を制御するものであることを特徴とする。
第十三番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を低下させるように前記温調水温調手段を制御するものであることを特徴とする。
第十四番目の発明に係る燃料電池発電システムは、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記電子負荷器の電流負荷を減少させるように当該電子負荷器を制御するものであることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池発電システムによれば、燃料電池本体のスタックに流れる電流によって生じる磁束の強度分布を求め、この磁束強度分から、スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域の電流密度分布を求め、この電流密度分布に基づいて、スタック内の電流の流れを把握することができるので、局所的に発生する電流の流れの低下であっても、迅速に検出して、正常化への復旧を早期に実施することができる。
本発明に係る燃料電池発電システムの実施形態を図面に基づいて以下に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[第一番目の実施形態]
本発明に係る燃料電池発電システムの第一番目の実施形態を図1〜4に基づいて説明する。図1は、燃料電池発電システムの概略構成図、図2は、図1の燃料電池本体の一部抽出分解斜視図、図3は、図2の要部部分の抽出拡大図、図4は、図3の要部部分の抽出拡大断面図である。
図1,2に示すように、燃料電池本体110は、電解質膜111を一対の触媒層112で挟んで構成されるセルを一対のガス拡散層113で挟み、このセルと導電性を有するセパレータ115とをシール材114を介して交互に複数積層し、この積層方向両端側に板状のフランジ(図示省略)を配設してボルト等の締結具で積層方向に締め付けることにより基本的な構成をなすスタックを備えるものである。
前記セパレータ115には、加湿水4で加湿された空気や酸素等の酸化ガス1を流通させる酸化ガス流通路115aが一方の面に形成され、加湿水4で加湿された水素等の燃料ガス2を流通させる燃料ガス流通路115bが他方の面に形成され、温度調整を行なう温調水3を流通させる温調水流通路が内部に形成されている。
さらに、前記セパレータ115には、加湿水4で加湿された酸化ガス1を前記酸化ガス流通路115aに供給する酸化ガス供給マニホールド115cと、加湿水4で加湿された燃料ガス2を前記燃料ガス流通路115bに供給する燃料ガス供給マニホールド115dと、前記温調水流通路に温調水3を供給する温調水供給マニホールド115eと、前記酸化ガス流通路115aを流通した酸化ガス1を排出する酸化ガス排出マニホールド115fと、前記燃料ガス流通路115bを流通した燃料ガス2を排出する燃料ガス排出マニホールド115gと、前記温調水流通路を流通した温調水3を排出する温調水排出マニホールド115hとが、それぞれ形成されている。
つまり、前記燃料電池本体110は、スタックの積層方向一方端側の前記フランジに形成された酸化ガス供給マニホールド、燃料ガス供給マニホールド、温調水供給マニホールドから、加湿水4で加湿された酸化ガス1、加湿水4で加湿された燃料ガス2、温調水3がそれぞれ供給されると、加湿水4で加湿された酸化ガス1、加湿水4で加湿された燃料ガス2、温調水3が、各セパレータ115の各供給マニホールド115c〜115eから各セパレータ115の各流通路115a,115b等を流通し、温調水3が各セルを所定の温度に維持するように温度調整すると共に、加湿水4で加湿された酸化ガス1及び加湿水4で加湿された燃料ガス2が各セルで電気化学的に反応することにより発電し、使用済みの酸化ガス1及び燃料ガス2並びに温調水3が各セパレータ115の各排出マニホールド115f〜115hを介して、スタックの積層方向他方端側の前記フランジに形成された酸化ガス排出マニホールド、燃料ガス排出マニホールド、温調水排出マニホールドから外部へ排出されるようになっているのである。
また、図2,3に示すように、前記燃料電池本体110は、スタックの積層方向他方端側(酸化ガス1の流通方向下流側)の前記セパレータ115と前記フランジとの間に、導電性を有するモニタプレート116が積層されている。
前記モニタプレート116には、前記セパレータ115の酸化ガス供給マニホールド115cと連通する酸化ガス供給マニホールド116cと、前記セパレータ115の燃料ガス供給マニホールド115dと連通する燃料ガス供給マニホールド116dと、前記セパレータ115の温調水供給マニホールド115eと連通する温調水供給マニホールド116eと、前記セパレータ115の酸化ガス排出マニホールド115fと連通する酸化ガス排出マニホールド116fと、前記セパレータ115の燃料ガス排出マニホールド115gと連通する燃料ガス排出マニホールド116gと、前記セパレータ115の温調水排出マニホールド115hと連通する温調水排出マニホールド116hとが、それぞれ形成されている。なお、符号116iは通電領域である。
そして、図2〜4に示すように、前記モニタプレート116には、磁束の大きさを水平成分と垂直成分とにそれぞれ分けて検出できる電子コンパス等のような磁気検出器120が、前記酸化ガス排出マニホールド116fと前記燃料ガス排出マニホールド116gとを結ぶ線に最も近い辺に沿って、すなわち、前記セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの出口付近に位置するように、所定の間隔で複数設けられており、当該磁気検出器120は、検出器本体121に制御電源122から制御電流が印加されることにより、磁束の水平成分及び垂直成分の各々の大きさを電圧の大きさとして電圧計123でそれぞれ計測することができるようになっている。
図1に示すように、前記燃料電池本体110には、各種の電子負荷器10が接続されている。
酸化ガス1を供給する酸化ガス供給源131は、開閉弁132及び流量調整器133を介して加湿器134に連絡している。加湿器134には、当該加湿器134の内部の温度を調整する温度調整装置135が設けられている。加湿器134は、燃料電池本体110の前記スタックの積層方向一方端側の前記フランジの酸化ガス供給マニホールドに配管136を介して連絡している。この配管136には、当該配管136内の温度を調整する温度調整装置137が設けられている。燃料電池本体110の前記スタックの積層方向他方端側の前記フランジの酸化ガス排出マニホールドは、図示しない後処理機器を介して外部に連絡している。
燃料ガス2を供給する燃料ガス供給源141は、開閉弁142及び流量調整器143を介して加湿器144に連絡している。加湿器144には、当該加湿器144の内部の温度を調整する温度調整装置145が設けられている。加湿器144は、燃料電池本体110の前記スタックの積層方向一方端側の前記フランジの燃料ガス供給マニホールドに配管146を介して連絡している。この配管146には、当該配管146内の温度を調整する温度調整装置147が設けられている。燃料電池本体110の前記スタックの積層方向他方端側の前記フランジの燃料ガス排出マニホールドは、図示しない後処理機器を介して外部に連絡している。
温調水3を貯留するタンク151には、当該タンク151内の温度を調整する温度調整装置152が設けられている。このタンク151は、配管153及び送給ポンプ154を介して燃料電池本体110の前記スタックの積層方向一方端側の前記フランジの温調水供給マニホールドに連絡している。この配管153には、当該配管153内の温度を調整する温度調整装置155が設けられている。燃料電池本体110の前記スタックの積層方向他方端側の前記フランジの温調水排出マニホールドは、前記タンク151に連絡している。
前記燃料電池本体110の前記磁気検出器120は、制御装置160の入力部に電気的に接続している。制御装置160の出力部は、前記温度調整器135,137,145,147,152,156及び電子負荷器10にそれぞれ電気的に接続しており、当該制御装置160は、前記燃料電池本体110の磁気検出器120からの情報に基づいて、前記温度調整器135,137,145,147,152,156及び電子負荷器10をそれぞれ制御することができるようになっている(詳細は後述する)。
このような本実施形態においては、酸化ガス供給源131,開閉弁132,流量調整器133,配管136等により酸化ガス供給手段が構成され、燃料ガス供給源141,開閉弁142,流量調整器143,配管146等により燃料ガス供給手段が構成され、タンク151,配管153,送給ポンプ154等により温調水供給手段が構成され、加湿器134,温度調整装置135,137等により酸化ガス加湿手段が構成され、加湿器144,温度調整装置145,147等により燃料ガス加湿手段が構成され、温度調整装置152,155等により温調水温調手段が構成され、モニタプレート116,磁気検出器120等により磁束強度検出手段が構成され、制御装置160等により制御手段が構成されている。
このようにして構成された本実施形態に係る燃料電池発電システム100の作動を次に説明する。
加湿器134,144内、タンク151内、配管136,146,153内が所定の温度となるように各温度調整装置135,137,145,147,152,155を制御装置160で制御すると共に、前記ガス供給源131,141から酸化ガス1及び燃料ガス2を供給し、前記送給ポンプ154を作動させると、温調水3は、タンク151内から配管153を介して燃料電池本体110内に供給されることにより、前述したように、燃料電池本体110内を所定温度に維持すると共に、酸化ガス1及び燃料ガス2は、加湿器134.144で加湿水4を所定量加えられて加湿された後、配管136,146を介して燃料電池本体110内に供給されることにより、前述したように、前記セルで電気化学的に反応して電気を発生し、前記電子負荷器10に給電することができる。
燃料電池本体110内の温度調整を行って排出された温調水3は、タンク151内に戻されて再び利用され、燃料電池本体110内で発電に使用された酸化ガス1及び燃料ガス2は、図示しない後処理機器を介して外部に排出される。
このようにして発電を行なっているとき、燃料電池本体110のスタックに積層方向に沿って電流Iが流れるため、当該スタックには、当該電流Iの大きさと比例する磁束Φが生じる(図4参照)。この磁束Φの水平成分と垂直成分との大きさを前記モニタプレート116の各磁気検出器120がそれぞれ個別に検出すると、前記制御装置160は、各磁気検出器120からの情報に基づいて、図5に示すように、モニタプレート116周辺の水平方向及び垂直方向の磁束強度分布をそれぞれ求める。引き続き、制御装置160は、上記磁束強度分布から、予め求められている関係式に基づいて、図6に示すように、モニタプレート116周辺の通電領域116iの電流密度分布、すなわち、スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域の電流密度分布を求める。
ここで、燃料電池本体110が正常に作動しているときには、上記磁束強度は、図5に示すように、水平方向及び垂直方向の両者共に、モニタプレート116の中央部分を境にして線対称となるように分布するようになるため、上記関係式に基づいて求められる上記電流密度は、図6に示すように、モニタプレート116の通電領域116i全体、すなわち、スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域全体にわたって均一な分布を示す。この情報に基づいて、制御装置160は、正常に運転されていると判断して、現在の運転状態を維持するように、前記温度調整器135,137,145,147,152,155を制御する。
そして、例えば、酸素と水素との電気化学反応に伴って生成した水が、前記セパレータ115の酸化ガス流通路115aの酸化ガス排出マニホールド115f付近で滞留し、当該滞留部分で酸化ガス1の拡散抵抗が増加して、当該滞留部分の電流の流れが低下してくると、上記磁束強度分布は、図7に示すように、前記セパレータ115の酸化ガス流通路115aの酸化ガス排出マニホールド115f近傍部分が低くなるように、モニタプレート116の中央部分を境にした線対称性が崩れるため、上記関係式に基づいて求められる上記電流密度は、図8に示すように、前記酸化ガス流通路115aの前記酸化ガス排出マニホールド115f近傍部分が低くなる分布を示す。
この情報に基づいて、制御装置160は、酸素と水素との電気化学反応に伴って生成した水が、セパレータ115の酸化ガス流通路115aの酸化ガス排出マニホールド115f付近に滞留していると判断し、まず、i)電子負荷器10の電流負荷を所定量(5%程度)減少させるように電子負荷器10を制御して消費電力量の低減(生成水の発生量の低減)を図り、次に、ii)温調水3の温度を所定量(3℃程度)上昇させるように温度調整装置152,155を制御して燃料電池本体110のスタック内の昇温(酸化ガス1の飽和水蒸気量の増大化)を図り、そして、iii)加湿器134の温度を所定量(3℃程度)低下させるように温度調整器135,137を制御して酸化ガス1の加湿量の低減を図る。
このような制御装置160の上記制御運転により、前記セパレータ115の酸化ガス流通路115aの酸化ガス排出マニホールド115f付近に滞留している水は、気化してなくなる。これにより、前記セパレータ115の酸化ガス流通路115aの酸化ガス排出マニホールド115f付近の電流の流れが正常化するため、前記磁束強度は、図5に示したような正常な分布に戻り、上記関係式に基づいて求められる上記電流密度は、図6に示したような正常な分布に戻る。このような情報を得ると、制御装置160は、正常状態に回復したと判断して、当初の正常運転状態に復帰させるように、電子負荷器10及び前記温度調整器135,137,152,155等を制御する。
また、例えば、上記反応による燃料ガス2の消費に伴って当該燃料ガス2の蒸気含有許容量が低下して結露を生じ、前記セパレータ115の燃料ガス流通路115bの燃料ガス排出マニホールド115g付近に水が滞留して、当該滞留部分で燃料ガス2の拡散抵抗が増加し、当該滞留部分の電流の流れが低下してくると、上記磁束強度分布は、図9に示すように、セパレータ115の燃料ガス流通路115bの燃料ガス排出マニホールド115g近傍部分が低くなるように、モニタプレート116の中央部分を境にした線対称性が崩れるため、上記関係式に基づいて求められる上記電流密度は、図10に示すように、前記燃料ガス流通路115bの前記燃料ガス排出マニホールド115g近傍部分が低くなる分布を示す。
この情報に基づいて、制御装置160は、前記セパレータ115の燃料ガス流通路115bの燃料ガス排出マニホールド115g付近に水が滞留していると判断し、まず、i)電子負荷器10の電流負荷を所定量(5%程度)減少させるように電子負荷器10を制御して消費電力量の低減(燃料ガス2の消費量の低減)を図り、次に、ii)温調水3の温度を所定量(3℃程度)上昇させるように温度調整装置152,155を制御して燃料電池本体110のスタック内の昇温(燃料ガス2の飽和水蒸気量の増大化)を図り、そして、iii)加湿器144の温度を所定量(3℃程度)低下させるように温度調整器145,147を制御して燃料ガス2の加湿量の低減を図る。
このような制御装置160の上記制御運転により、前記セパレータ115の燃料ガス流通路115bの燃料ガス排出マニホールド115g付近に滞留している水は、気化してなくなる。これにより、前記セパレータ115の燃料ガス流通路115bの燃料ガス排出マニホールド115g付近の電流の流れが正常化するため、前記磁束強度は、図5に示したような正常な分布に戻り、上記関係式に基づいて求められる上記電流密度は、図6に示したような正常な分布に戻る。このような情報を得ると、制御装置160は、正常状態に回復したと判断して、当初の正常運転状態に復帰させるように、電子負荷器10及び前記温度調整器145,147,152,155等を制御する。
つまり、従来は、燃料電池本体のスタックの通電領域全体の電圧を計測して、当該電圧の低下により、セパレータの酸化ガス流通路での水の滞留の発生を検知するようにしていたが、本実施形態では、燃料電池本体110のスタックに流れる電流Iによって生じる磁束Φの強度分布を求め、この磁束強度分から、当該スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域の電流密度分布を求め、この電流密度分布に基づいて、前記セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bでの水の滞留の発生を検知するようにしたのである。
このため、従来は、ガス流通路に水が滞留する領域が比較的多くならないと(発電面の3割程度)、上記不具合の検知ができなかったものの、本実施形態では、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bに水が滞留する領域が比較的少なくても(発電面の1割程度)、上記不具合を検知することができる。
したがって、本実施形態に係る燃料電池発電システム100よれば、局所的に発生する電流の流れの低下であっても、迅速に検出して、正常化への復旧を早期に実施することができる。
なお、本実施形態においては、モニタプレート116の酸化ガス排出マニホールド116fと燃料ガス排出マニホールド116gとを結ぶ線に最も近い辺に沿って、すなわち、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの出口付近に位置するように、磁気検出器120を所定の間隔で複数設けることにより、当該セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの出口付近で最も発生しやすい水の滞留を検知するようにしたが、磁気検出器120をモニタプレート116の他の場所に設けて上記不具合を検知するようにすることも可能である。しかしながら、本実施形態のように磁気検出器120を配設すると、上記不具合を最も効率よく検知することができるようになるので、非常に好ましい。
また、前記i)〜iii)に係る各制御は、そのうちの少なくとも一つ以上を任意に選択して適宜行うことが可能であるが、正常化への回復状況を確認しながら上述した順に段階的に行うと、各制御の特徴を最も効率よく発現させることができるため非常に好ましい。なぜなら、前記i)に係る制御は、応答が最もよく、即時に対応することができるため、まず初めに行うことにより、燃料電池本体110に生じる不具合のさらなる悪化を迅速に防ぐことができるからであり、前記ii)に係る制御(昇温制御)は、応答が比較的速いと共に、上述した不具合の解消を最も効果的に行うことができるからであり、前記iii)に係る制御(降温制御)は、応答が比較的遅く、対応に時間を要してしまうと共に、前記i),ii)に係る制御だけでも十分に対応できる場合が多いからである。
[第二番目の実施形態]
本発明に係る燃料電池発電システムの第二番目の実施形態を図11〜13に基づいて説明する。図11は、燃料電池発電システムの概略構成図、図12は、図11の燃料電池本体の一部抽出分解斜視図、図13は、図12の要部部分の抽出拡大図である。なお、前述した第一番目の実施形態と同様な部分については、前述した第一番目の実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した第一番目の実施形態での説明と重複する説明を省略する。
図11〜13に示すように、燃料電池本体210のモニタプレート116には、磁気検出器120が、酸化ガス供給マニホールド116cと燃料ガス供給マニホールド116dとを結ぶ線に最も近い辺に沿って、すなわち、前記セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの入口付近に位置するように、所定の間隔で複数設けられている。
つまり、前述した第一番目の実施形態に係る燃料電池発電システム100は、磁気検出器120を前記セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの出口付近に位置するようにモニタプレート116に所定の間隔で複数設けた燃料電池本体110を用いたが、本実施形態に係る燃料電池発電システム200は、磁気検出器120を前記セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの入口付近に位置するようにモニタプレート116に所定の間隔で複数設けた燃料電池本体210を用いるようにしたのである。
このような本実施形態に係る燃料電池発電システム200においては、前述した第一番目の実施形態の燃料電池発電システム200の場合と同様に作動させることにより、燃料電池本体210で発電して、電子負荷器10に給電することができる。
ここで、燃料電池本体210が正常に作動しているときには、前述した第一番目の実施形態の場合と同様に、前記磁束強度が、モニタプレート116の中央部分を境にして線対称となるように分布して、上記関係式に基づいて求められる上記電流密度が、モニタプレート116の通電領域116i全体、すなわち、スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域全体にわたって均一な分布を示す。この情報に基づいて、制御装置160は、前述した第一番目の実施形態の場合と同様に、正常に運転されていると判断して、現在の運転状態を維持するように、温度調整器135,137,145,147,152,155を制御する。
そして、例えば、燃料電池本体210に供給する前記ガス1,2の加湿不足を生じて、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの前記ガス供給マニホールド115c,115d周辺部分で電解質膜111が水分不足となり、当該部分の電流の流れが低下してくると、前記磁束強度分布は、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの前記ガス供給マニホールド115c,115d近傍部分が低くなるように、モニタプレート116の中央部分を境にした線対称性が崩れるため、前記電流密度は、前記ガス供給マニホールド115c,115d近傍部分の前記酸化ガス流通路115a部分が低くなる分布を示す。
この情報に基づいて、制御装置160は、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの前記ガス供給マニホールド115c,115d周辺部分で電解質膜111が水分不足になっていると判断し、まず、i)電子負荷器10の電流負荷を所定量(5%程度)減少させるように電子負荷器10を制御して消費電力量の低減(前記ガス1,2の消費量の低減)を図り、次に、ii)加湿器134,144の温度を所定量(3℃程度)上昇させるように温度調整器135,137,145,147を制御して前記ガス1,2の加湿量の増加を図り、そして、iii)温調水3の温度を所定量(3℃程度)低下させるように温度調整装置152,155を制御して燃料電池本体110のスタック内の降温化(前記ガス1,2の飽和水蒸気量の低減化)を図る。
このような制御装置160の上記制御運転により、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの前記ガス供給マニホールド115c,115d周辺部分の電解質膜111が加湿され、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの前記ガス供給マニホールド115c,115d周辺部分の電流の流れが正常化するため、前記磁束強度は、正常な分布に戻り、前記電流密度は、正常な分布に戻る。このような情報を得ると、制御装置160は、正常状態に回復したと判断して、当初の正常運転状態に復帰させるように、電子負荷器10及び前記温度調整器135,137,152,155等を制御する。
つまり、前述した第一番目の実施形態では、磁気検出器120を前記セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの出口付近に位置するようにモニタプレート116に所定の間隔で複数設けることにより、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの出口付近(前記ガス排出マニホールド115f,115g付近)に滞留する水を検知して復旧制御するようにしたが、本実施形態では、磁気検出器120を前記セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの入口付近に位置するようにモニタプレート116に所定の間隔で複数設けることにより、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの入口付近(前記ガス供給マニホールド115c,115d周辺部分)の電解質膜111の水分不足を検知して復旧制御するようにしたのである。
したがって、本実施形態に係る燃料電池発電システム200よれば、前述した第一番目の実施形態に係る燃料電池発電システム100の場合と同様に、局所的に発生する電流の流れの低下であっても、迅速に検出して、正常化への復旧を早期に実施することができる。
なお、本実施形態においては、モニタプレート116の酸化ガス供給マニホールド116cと燃料ガス供給マニホールド116dとを結ぶ線に最も近い辺に沿って、すなわち、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの入口付近に位置するように、磁気検出器120を所定の間隔で複数設けることにより、当該セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの入口付近で最も発生しやすい電解質膜111の水分不足を検知するようにしたが、磁気検出器120をモニタプレート116の他の場所に設けて上記不具合を検知するようにすることも可能である。しかしながら、本実施形態のように磁気検出器120を配設すると、上記不具合を最も効率よく検知することができるようになるので、非常に好ましい。
また、前記i)〜iii)に係る各制御は、そのうちの少なくとも一つ以上を任意に選択して適宜行うことが可能であるが、正常化への回復状況を確認しながら上述した順に段階的に行うと、各制御の特徴を最も効率よく発現させることができるため非常に好ましい。なぜなら、前記i)に係る制御は、応答が最もよく、即時に対応することができるため、まず初めに行うことにより、燃料電池本体210に生じる不具合のさらなる悪化を迅速に防ぐことができるからであり、前記ii)に係る制御(昇温制御)は、応答が比較的速いと共に、上述した不具合の解消を最も効果的に行うことができるからであり、前記iii)に係る制御(降温制御)は、応答が比較的遅く、対応に時間を要してしまうと共に、前記i),ii)に係る制御だけでも十分に対応できる場合が多いからである。
[他の実施形態]
また、前述した第一番目の実施形態では、モニタプレート116の酸化ガス排出マニホールド116fと燃料ガス排出マニホールド116gとを結ぶ線に最も近い辺に沿って磁気検出器120を所定の間隔で複数設け、前述した第二番目の実施形態では、モニタプレート116の酸化ガス供給マニホールド116cと燃料ガス供給マニホールド116dとを結ぶ線に最も近い辺に沿って磁気検出器120を所定の間隔で複数設けたが、他の実施形態として、例えば、モニタプレート116の酸化ガス排出マニホールド116fと燃料ガス排出マニホールド116gとを結ぶ線に最も近い辺及び酸化ガス供給マニホールド116cと燃料ガス供給マニホールド116dとを結ぶ線に最も近い辺に各々沿って磁気検出器120を所定の間隔でそれぞれ複数設けることにより、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの前記ガス排出マニホールド115f,115g付近に滞留する水の検知と、セパレータ115の前記ガス流通路115a,115bの前記ガス供給マニホールド115c,115d周辺部分の電解質膜111の水分不足の検知とを同時に行うようにすることも可能である。
さらに、例えば、図14に示すように、モニタプレート116の通電領域116iの周りを囲むように磁気検出器120を所定の間隔でそれぞれ複数設けることにより、スタック内の電流の流れをより詳細に把握できるようにすることも可能である。
また、前述した第一,二番目の実施形態では、磁気検出器120を設けたモニタプレート116をスタック内に配設した燃料電池本体110,210を用いたが、他の実施形態として、例えば、図15に示すように、スタックの積層方向他方端側(酸化ガス1の流通方向下流側)のセパレータ115に磁気検出器120を前述した実施形態の場合と同様にして設けることにより、前記モニタプレート116を省略して構成した磁気強度検出手段を備えた燃料電池本体310とすることも可能である。
また、前述した第一,二番目の実施形態では、磁気検出器120を設けたモニタプレート116をスタックの積層方向他方端側(酸化ガス1の流通方向下流側)のセパレータ115と前記フランジとの間に配設した燃料電池本体110,210の場合について説明したが、他の実施形態として、例えば、スタック長が長い場合には、図16に示すように、磁気検出器120を設けたモニタプレート116をスタックの積層方向に沿って所定の間隔ごとに複数配設した燃料電池本体410とすることにより、スタック内の電流の流れを積層方向全体にわたってより確実に把握できるようにすることも可能である。
本発明に係る燃料電池発電システムは、産業上、極めて有益に利用することができる。
本発明に係る燃料電池発電システムの第一番目の実施形態の概略構成図である。 図1の燃料電池本体の一部抽出分解斜視図である。 図2の要部部分の抽出拡大図である。 図3の要部部分の抽出拡大断面図である。 正常運転時の磁束強度分布図である。 正常運転時の電流密度分布図である。 異常発生時の一例の磁束強度分布図である。 異常発生時の一例の電流密度分布図である。 異常発生時の他の例の磁束強度分布図である。 異常発生時の他の例の電流密度分布図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの第二番目の実施形態の概略構成図である。 図11の燃料電池本体の一部抽出分解斜視図異常発生時の他の例の電流密度分布図である。 図12の要部部分の抽出拡大図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの他の実施形態の燃料電池本体の要部の抽出拡大図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの他の実施形態の燃料電池本体の一部抽出分解斜視図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの他の実施形態の燃料電池本体の一部抽出分解斜視図である。
符号の説明
1 酸化ガス
2 燃料ガス
3 温調水
4 加湿水
10電子負荷器
100,200 燃料電池発電システム
110,210,310,410 燃料電池本体
111 電解質膜
112 触媒層
113 ガス拡散層
114 シール材
115 セパレータ
115a 酸化ガス流通路
115b 燃料ガス流通路
115c 酸化ガス供給マニホールド
115d 燃料ガス供給マニホールド
115e 温調水供給マニホールド
115f 酸化ガス排出マニホールド
115g 燃料ガス排出マニホールド
115h 温調水排出マニホールド
116 モニタプレート
116c 酸化ガス供給マニホールド
116d 燃料ガス供給マニホールド
116e 温調水供給マニホールド
116f 酸化ガス排出マニホールド
116g 燃料ガス排出マニホールド
116h 温調水排出マニホールド
116i 通電領域
120 磁気検出器
121 検出器本体
122 制御電源
123 電圧計
131 酸化ガス供給源
132 開閉弁
133 流量調整弁
134 加湿器
135 温度調整器
136 配管
137 温度調整器
141 燃料ガス供給源
142 開閉弁
143 流量調整弁
144 加湿器
145 温度調整器
146 配管
147 温度調整器
151 タンク
152 温度調整器
153 配管
154 送給ポンプ
155 温度調整器
160 制御装置

Claims (14)

  1. 電解質膜を一対の触媒層で挟んで構成されるセルとセパレータとを交互に複数積層したスタックを備えて電子負荷器に電力を供給する燃料電池本体と、
    酸素を含有する酸化ガスを前記燃料電池本体に供給する酸化ガス供給手段と、
    水素を含有する燃料ガスを前記燃料電池本体に供給する燃料ガス供給手段と、
    温度を調整する温調水を前記燃料電池本体に供給する温調水供給手段と、
    前記燃料電池本体に供給する前記酸化ガスを加湿する酸化ガス加湿手段と、
    前記燃料電池本体に供給する前記燃料ガスを加湿する燃料ガス加湿手段と、
    前記燃料電池本体に供給する前記温調水の温度を調整する温調水温調手段と
    を備えてなる燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料電池本体の前記スタック内に配設されて、当該スタック内の磁束強度を検出する磁束強度検出手段と、
    前記磁束強度検出手段からの情報に基づいて、前記燃料電池本体の前記スタック内の磁束強度分布を求め、この磁束強度分布から、当該スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域の電流密度分布を求め、この電流密度分布に基づいて、前記酸化ガス加湿手段、前記燃料ガス加湿手段、前記温調水温調手段、前記電子負荷器のうちの少なくとも一つを制御する制御手段と
    を備えていることを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 請求項1において、
    前記磁気強度検出手段が、磁束の大きさを水平成分と垂直成分とに分けてそれぞれ検出できるものであり、
    前記制御手段が、前記磁気強度検出手段からの情報に基づいて、前記燃料電池本体の前記スタック内の水平方向及び垂直方向のそれぞれの磁束強度分布を求め、これらの磁束強度分布から、当該スタック内を流れる電流の流れ方向と直交する平面領域の電流密度分布を求めるものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記磁気強度検出手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータの前記ガスの流通路の入口及び出口の少なくとも一方の付近に位置するように当該セパレータに複数配設された磁気検出器を備えるものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
    前記磁気強度検出手段が、前記スタック内の前記ガスの流通方向下流側に位置している
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
    前記磁気強度検出手段が、前記スタックの積層方向に沿って所定の間隔ごとに複数配設されている
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を上昇させるように前記温調水温調手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記酸化ガスの加湿量を低下させるように前記酸化ガス加湿手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を上昇させるように前記温調水温調手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  9. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の出口付近の電流密度が低下しているときに、前記燃料ガスの加湿量を低下させるように前記燃料ガス加湿手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  10. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記酸化ガスの加湿量を上昇させるように前記酸化ガス加湿手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  11. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記酸化ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を低下させるように前記温調水温調手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  12. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記燃料ガスの加湿量を上昇させるように前記燃料ガス加湿手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  13. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記燃料電池本体の前記セパレータに形成された前記燃料ガスの流通路の入口付近の電流密度が低下しているときに、前記温調水の温度を低下させるように前記温調水温調手段を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  14. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記制御手段が、前記電子負荷器の電流負荷を減少させるように当該電子負荷器を制御するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
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