JP2006227710A - 情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】未送信のデータから優先的に、所定の容量のデータを送信する。
【解決手段】 楽曲データ記憶部71は、楽曲データを記憶する。管理部73は、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データのPDへの送信の状態を管理し、その送信の状態に基づいて、楽曲データ記憶部71に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する。送信部77は、その選択された楽曲データを、PDに送信する。本発明は、例えば、ミュージックサーバに適用することができる。
【選択図】図3
【解決手段】 楽曲データ記憶部71は、楽曲データを記憶する。管理部73は、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データのPDへの送信の状態を管理し、その送信の状態に基づいて、楽曲データ記憶部71に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する。送信部77は、その選択された楽曲データを、PDに送信する。本発明は、例えば、ミュージックサーバに適用することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関し、特に、未送信のデータから優先的に、所定の容量のデータを送信することができるようにする情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
近年、楽曲のデータ(楽曲データ)を記憶するフラッシュRAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)を備えたオーディオプレーヤが普及している。このようなオーディオプレーヤにおいては、ユーザが、オーディオプレーヤに接続されたパーソナルコンピュータ(PC)に、CD(Compact Disk)に記録されている楽曲データをリッピング(コピー)したり、インターネットなどから楽曲データをダウンロードして、PCに楽曲データを蓄積する。そして、ユーザは、PCからUSB(Universal Serial Bus)などを介して、楽曲データをオーディオプレーヤにコピーし、オーディオプレーヤにおいて、その楽曲データに対応する楽曲を再生させる。
例えば、ユーザは、PCから所望の楽曲データを小型のポータブルオーディオプレーヤにコピーし、そのポータブルオーディオプレーヤを持ち歩くことにより、所望の場所(例えば、野外)で、PCからコピーされた楽曲データに対応する楽曲を聞くことができる。
ここで、一般的には、PCがインターネットなどからダウンロードして記憶する楽曲データでは、例えば、その楽曲データをオーディオプレーヤなどの他の装置にコピーする回数などが制限されている。従って、ユーザは、その制限に応じて、PCが記憶している楽曲データから、オーディオプレーヤにコピーするコピー対象とする楽曲データを選択する必要があり、面倒である。
そこで、その制限に基づいて、他の装置へのコピーが許可されている楽曲データをコピー対象として選択し、その楽曲データをポータブルデバイス(PD)にコピーするPCがある(特許文献1参照)。
特開2002−312211号公報
しかしながら、既に送信した楽曲データを、未送信の楽曲データに比べて、優先的に送信対象として選択し、ユーザにとって使い勝手を良くしたPCは提案されていなかった。即ち、PDにおいて、まだ聴いたことのない楽曲の楽曲データを、既に聴いたことのある楽曲の楽曲データに比べて、優先的にPCから取得し、その楽曲データに対応する楽曲を聴きたいというユーザの要望は満たされていなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特に、未送信のデータから優先的に、所定の容量のデータを送信することができるようにするものである。
本発明の情報処理装置は、データを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されているデータの他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理手段と、管理手段により管理される送信の状態に基づいて、記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択手段と、選択手段により選択されたデータを、他の情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
この情報処理装置には、記憶手段に記憶されているデータを、所定の容量ごとに区分する区分手段をさらに設け、管理手段は、区分手段により区分されたデータごとに、他の情報処理装置への送信の状態を管理し、選択手段は、管理手段により管理される送信の状態に基づいて、区分手段により区分された所定の容量のデータを選択することができる。
情報処理装置には、他の情報処理装置から、所定の容量を表す容量情報を受信する受信手段をさらに設けることができる。
所定の容量は、他の情報処理装置が記憶可能なデータの容量であるようにすることができる。
本発明の情報処理方法は、記憶手段に記憶されているデータの他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理ステップと、管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップと、選択ステップの処理により選択されたデータを、他の情報処理装置に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、記憶手段に記憶されているデータの他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理ステップと、管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップと、選択ステップの処理により選択されたデータを、他の情報処理装置に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明においては、記憶手段に記憶されているデータの他の情報処理装置への送信の状態を管理し、その送信の状態に基づいて、記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択し、他の情報処理装置に送信する。
本発明によれば、特に、未送信のデータから優先的に、所定の容量のデータを送信することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置は、
他の情報処理装置(例えば、図1のPD14)にデータ(例えば、楽曲データ)を送信する情報処理装置(例えば、図1のミュージックサーバ12)において、
前記データを記憶する記憶手段(例えば、図3の楽曲データ記憶部71)と、
前記記憶手段に記憶されているデータの前記他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理手段(例えば、図12のステップS23の処理を実行する図3の管理部73)と、
前記管理手段により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択手段(例えば、図12のステップS22の処理を実行する図3の管理部73)と、
前記選択手段により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信手段(例えば、図3の送信部77)と
を備えることを特徴とする。
他の情報処理装置(例えば、図1のPD14)にデータ(例えば、楽曲データ)を送信する情報処理装置(例えば、図1のミュージックサーバ12)において、
前記データを記憶する記憶手段(例えば、図3の楽曲データ記憶部71)と、
前記記憶手段に記憶されているデータの前記他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理手段(例えば、図12のステップS23の処理を実行する図3の管理部73)と、
前記管理手段により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択手段(例えば、図12のステップS22の処理を実行する図3の管理部73)と、
前記選択手段により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信手段(例えば、図3の送信部77)と
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の情報処理装置は、
前記記憶手段に記憶されているデータを、前記所定の容量ごとに区分する区分手段(例えば、図18のステップS104乃至107の処理を実行する図14の管理部201)
をさらに備え、
前記管理手段は、前記区分手段により区分されたデータごとに、前記他の情報処理装置への送信の状態を管理し(例えば、図19のステップS124の処理)、
前記選択手段は、前記管理手段により管理される送信の状態に基づいて、前記区分手段により区分された所定の容量のデータを選択する(例えば、図19のステップS122の処理)
ことを特徴とする。
前記記憶手段に記憶されているデータを、前記所定の容量ごとに区分する区分手段(例えば、図18のステップS104乃至107の処理を実行する図14の管理部201)
をさらに備え、
前記管理手段は、前記区分手段により区分されたデータごとに、前記他の情報処理装置への送信の状態を管理し(例えば、図19のステップS124の処理)、
前記選択手段は、前記管理手段により管理される送信の状態に基づいて、前記区分手段により区分された所定の容量のデータを選択する(例えば、図19のステップS122の処理)
ことを特徴とする。
請求項3に記載の情報処理装置は、
前記他の情報処理装置から、前記所定の容量を表す容量情報を受信する受信手段(例えば、図3の受信部75)
をさらに備える
ことを特徴とする。
前記他の情報処理装置から、前記所定の容量を表す容量情報を受信する受信手段(例えば、図3の受信部75)
をさらに備える
ことを特徴とする。
請求項5に記載の情報処理方法は、
データを記憶する記憶手段(例えば、図3の楽曲データ記憶部71)を備え、他の情報処理装置(例えば、図1のPD14)に前記データを送信する情報処理装置(例えば、図1のミュージックサーバ12)の情報処理方法において、
前記記憶手段に記憶されているデータの前記他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理ステップ(例えば、図12のステップS23)と、
前記管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップ(例えば、図12のステップS22)と、
前記選択ステップの処理により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図13のステップS58)と
を含むことを特徴とする。
データを記憶する記憶手段(例えば、図3の楽曲データ記憶部71)を備え、他の情報処理装置(例えば、図1のPD14)に前記データを送信する情報処理装置(例えば、図1のミュージックサーバ12)の情報処理方法において、
前記記憶手段に記憶されているデータの前記他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理ステップ(例えば、図12のステップS23)と、
前記管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップ(例えば、図12のステップS22)と、
前記選択ステップの処理により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図13のステップS58)と
を含むことを特徴とする。
請求項6に記載のプログラムは、
データを記憶する記憶手段(例えば、図3の楽曲データ記憶部71)を備える情報処理装置を制御するコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記記憶手段に記憶されているデータの他の情報処理装置(例えば、図1のPD14)への送信の状態を管理する管理ステップ(例えば、図12のステップS23)と、
前記管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップ(例えば、図12のステップS22)と、
前記選択ステップの処理により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図13のステップS58)と
を含むことを特徴とする。
データを記憶する記憶手段(例えば、図3の楽曲データ記憶部71)を備える情報処理装置を制御するコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記記憶手段に記憶されているデータの他の情報処理装置(例えば、図1のPD14)への送信の状態を管理する管理ステップ(例えば、図12のステップS23)と、
前記管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップ(例えば、図12のステップS22)と、
前記選択ステップの処理により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図13のステップS58)と
を含むことを特徴とする。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したオーディオシステムの構成例を示している。
図1のオーディオシステム1は、EMD(Electronic Music Distribution)サーバ11、ミュージックサーバ12、ネットワーク13、およびPD(ポータブルデバイス)14により構成され、ミュージックサーバ12は、EMDサーバ11やミュージックサーバ12に装着されるディスク15からコンテンツを取得し、そのコンテンツをネットワーク13を介してPD14に送信する。
なお、以下では、コンテンツを楽曲データとして説明するが、コンテンツは、楽曲データではなく、動画像や静止画像の画像データであってもよい。また、以下では、楽曲データは、1曲分の楽曲のデータとする。
EMDサーバ11は、楽曲データを記憶し、ミュージックサーバ12の要求に応じて楽曲データをミュージックサーバ12に送信する。なお、楽曲データには、その楽曲データに関連する関連データが付加されている。関連データとは、例えば、楽曲に固有のID(以下、楽曲IDという)、曲名、アーティスト名、ジャンル、ムード、楽曲データと関連データの容量(以下、楽曲データ容量という)などを表すデータである。
ミュージックサーバ12は、必要に応じて、EMDサーバ11に楽曲データの送信を要求し、その要求に応じて送信されてくる楽曲データを記憶する。また、ミュージックサーバ12は、CDなどのディスク15から楽曲データを再生し(読み出し)、記憶する。ミュージックサーバ12は、記憶している楽曲データに付加された関連データに基づいて、所定のカテゴリ(例えば、ジャンル、アーティストなど)で楽曲データを分類し、その分類ごとに、楽曲データに対応する楽曲IDのリストを作成する。ミュージックサーバ12は、そのリストに登録されている楽曲IDに対応する楽曲データの、PD14への送信の状態を管理する。
ミュージックサーバ12は、リストと、そのリストに登録されている楽曲IDの送信の状態に基づいて、楽曲データを、USBなどのネットワーク13を介してPD14に送信する。PD14は、ミュージックサーバ12からの楽曲データを記憶し、必要に応じて楽曲データを再生し、その楽曲データに対応する楽曲を出力する。これにより、ユーザは、ミュージックサーバ12に記憶されている楽曲データに対応する楽曲を、PD14で聴くことができる。
図2は、図1のミュージックサーバ12の構成例を示すブロック図である。
図2のCPU(Central Processing Unit)31は、バス34を介して、ROM(Read Only Memory)32、およびRAM(Random Access Memory)33に接続されている。このバス34にはまた、入出力インタフェース35も接続されている。
CPU31は、後述するROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、またはハードディスクなどの記憶部38に記憶されている所定のプログラムにしたがって、各種の処理を実行する。例えば、CPU31、ROM32、およびRAM33は、マイクロコンピュータ(マイコン)として構成される。ROM32は、例えば、CPU31が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM33は、CPU31の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。
入出力インタフェース35には、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部36、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部37、楽曲データなどを記憶する記憶部38、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部39、およびドライブ40が接続されている。通信部39は、図1のネットワーク13に接続されており、ネットワーク13を介して、PD14と通信を行う。ドライブ40は、例えば、自分自身に装着されるディスク15から楽曲データを読み出し、記憶部38に記憶させる。
入出力インタフェース35にはまた、ドライブ41が接続される。ドライブ41には、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディアまたは内蔵メディアであるメディア42が装着され、ドライブ41は、メディア42に記憶されているデータまたはプログラムを読み出す。ドライブ41は、メディア42から読み出したデータまたはプログラムを、入出力インタフェース35とバス34を介して、RAM33に供給したり、入出力インタフェース35を介して記憶部38に供給して記憶させる。
なお、図1のPD14は、図2のミュージックサーバ13と同様に構成されるので、図示は省略する。但し、ミュージックサーバ13にはドライブ40は設けられない。
図3は、図1のミュージックサーバ12の第1実施の形態の機能的構成例を示すブロック図である。
図3のミュージックサーバ12は、楽曲データ記憶部71、抽出部72、管理部73、リスト記憶部74、受信部75、取得部76、および送信部77から構成され、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データを、所定のカテゴリで分類し、その分類ごとに楽曲データに対応する楽曲IDのリストを作成し、リストに登録されている楽曲IDに対応する楽曲データの、PD14への送信の状態を管理する。
なお、楽曲データ記憶部71およびリスト記憶部74は、例えば、図2の記憶部38に対応する。また、抽出部72、管理部73、および取得部76は、図2のCPU31に対応する。さらに、受信部75と送信部77は、図2の通信部39に対応する。
楽曲データ記憶部71には、EMDサーバ11から送信されてくる楽曲データや、ディスク15から再生された楽曲データが記憶される。
抽出部72は、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データから、その楽曲データに付加されている関連データを抽出し、管理部73に供給する。
管理部73は、抽出部72からの関連データに基づいて、その関連データに対応する楽曲データを、所定のカテゴリで分類し、その分類ごとに楽曲データに対応する楽曲IDのリストを作成し、リスト記憶部74に供給する。また、管理部73は、リストに登録されている楽曲IDに対応する楽曲データの、PD14への送信の状態を管理する。
さらに、管理部73は、受信部75からの送信対象のカテゴリに基づいて、リスト記憶部74に記憶されているリストのうち、そのカテゴリの所定の分類に対応するリストを選択する。管理部73は、そのリストに登録されている楽曲IDに対応する楽曲データの、PD14への送信の状態を管理する。
管理部32は、選択したリストに登録されている楽曲IDの送信の状態と、受信部75からの送信対象の容量に基づいて、その選択したリストに登録されている楽曲IDのうち、その容量分の未送信の楽曲データに対応する楽曲IDを、PD14に送信する送信対象として選択する。管理部73は、その選択した楽曲IDを取得部76に供給する。リスト記憶部74は、管理部73からのリストを記憶する。
受信部75は、PD14から、PD14に送信する送信対象とする楽曲データに対応するカテゴリ、および楽曲データの容量を受信し、管理部73に供給する。取得部76は、管理部73からの楽曲IDに基づいて、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データを読み出し、取得する。取得部76は、その取得した楽曲データを、送信部77に供給する。送信部77は、取得部76からの楽曲データをPD14に送信する。
図4は、図3のリスト記憶部74に記憶されるリストの例を示している。
図4のリスト記憶部74には、各リストが、対応するカテゴリごとに、ジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95に分けて記憶されている。
ジャンル別リスト群91は、カテゴリをジャンルとして、関連データのジャンルに基づいて分類された楽曲データの楽曲IDのリストの集まりである。アーティト別リスト群92は、カテゴリをアーティストとして、関連データのアーティストに基づいて分類された楽曲データの楽曲IDのリストの集まりである。イニシャル別リスト群93は、カテゴリをアーティストまたは曲名のイニシャルとして、関連データのアーティストまたは曲名のイニシャルに基づいて分類された楽曲データの楽曲IDのリストの集まりである。
ムード別リスト群94は、カテゴリをムードとして、関連データのムードに基づいて分類された楽曲データの楽曲IDのリストの集まりである。プレイリスト群95は、関連データとユーザによるミュージックサーバ12の入力部36の操作とに基づいて作成されたリストの集まりである。具体的には、例えば、抽出部72は、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データから抽出した関連データに基づいて、曲名、アーティスト名などの楽曲に関連する情報を、ミュージックサーバ12の出力部37に供給し、表示させる。
ユーザは、ミュージックサーバ12の出力部37に表示された楽曲に関連する情報を見ながら、ミュージックサーバ12の入力部36を操作し、例えば、楽曲の曲名を選択することにより、楽曲を分類する。管理部73は、カテゴリをユーザの選択として、関連データの曲名とユーザによる曲名の選択の操作とに基づいて楽曲を分類し、その楽曲に対応する楽曲IDのリストを、プレイリスト群95として、リスト記憶部74に記憶させる。
次に、図5を参照して、図4のジャンル別リスト群91のリストについて説明する。
なお、以下では、ジャンルは、ポップスとクラッシックの2つとする。また、楽曲IDがi(iは正数)の楽曲IDを楽曲ID#iと表す。さらに、以下では、説明の便宜上、楽曲データ容量を数十MBや数百MBと大きくしているが、実際には、楽曲データ容量は、数MB(例えば、5MB)程度である。
図5では、図3の抽出部72から、楽曲#1、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の128MBを含む関連データ、楽曲#2、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の120MBを含む関連データ、楽曲#3、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の56MBを含む関連データ、楽曲#4、ジャンルのクラッシック、および楽曲データ容量の75MBを含む関連データ、楽曲#5、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の74MBを含む関連データ、楽曲#10、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の120MBを含む関連データ、楽曲#11、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の55MBを含む関連データ、楽曲#20、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の100MBを含む関連データ、並びに楽曲#25、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の70MBを含む関連データが、管理部73に供給される。
管理部73は、図5に示すように、カテゴリをジャンルとして、楽曲データを、ジャンルがポップスの楽曲データとジャンルがクラッシックの楽曲データに分類する。
具体的には、まず最初に、管理部73は、ジャンルがポップスの楽曲データに対応する楽曲IDのリストであるリスト111と、ジャンルがクラッシックの楽曲データに対応する楽曲IDのリストであるリスト112とを作成し、管理部73は、リスト111と112を、ジャンル別リスト群91として、リスト記憶部74に記憶させる。
そして、管理部73は、リスト111に、ジャンルのポップスを含む関連データに含まれる楽曲データ容量を対応付けた楽曲IDを登録する。即ち、楽曲データ容量の128MBが対応する楽曲#1、楽曲データ容量の120MBを対応付けた楽曲#2、楽曲データ容量の56MBを対応付けた楽曲#3、楽曲データ容量の74MBを対応付けた楽曲#5、楽曲データ容量の120MBを対応付けた楽曲#10、楽曲データ容量の55MBを対応付けた楽曲#11、楽曲データ容量の100MBを対応付けた楽曲#20、並びに楽曲データ容量の70MBを対応付けた楽曲#25を、それぞれ登録する。
また、管理部73は、ジャンルのクラシックを含む関連データに含まれる楽曲データ容量の75MBを対応付けた楽曲#4を、リスト113に登録する。
なお、リスト111と112には、楽曲IDに対応付けて、その楽曲IDに対応する楽曲データのPD14への送信の状態を表す送信状態フラグが記憶される。
図5では、リスト111に登録されている楽曲#1乃至楽曲#3、楽曲#5、楽曲#10、楽曲#11、楽曲#20、および楽曲#25、並びにリスト112に登録されている楽曲#4それぞれに対応する楽曲データは、いずれもまだPD14に送信されておらず、それぞれの楽曲IDに対応する送信状態フラグは、未送信を表す「0」となっている。
次に、図6乃至図10を参照して、図3の管理部73が、図5のリスト111に基づいて、PD14に送信する送信対象とする楽曲データに対応する楽曲IDを選択する処理について説明する。なお、図6乃至図10では、ミュージックサーバ12がPD14にネットワーク13を介して、楽曲データ容量が256MB未満の楽曲データを送信するものとする。
管理部73は、リスト111に登録されている楽曲IDのうち、例えば先頭から順に、楽曲IDに対応する楽曲データ容量の和が、256MB未満の最大の値となる楽曲IDを、送信対象とする楽曲データの楽曲IDとして選択し、その選択した楽曲IDを、取得部76(図3)に供給する。
例えば、楽曲データの第1回目の送信が行われる場合、まず最初に、管理部73は、リスト記憶部74から、リスト111に登録されている楽曲#1に対応する楽曲データ容量の128MBと、楽曲#2に対応する楽曲データ容量の120MBとを読み出し、それらを加算し、加算値(和)を求める。その和は、256MB未満の248MBであるので、管理部73は、さらに楽曲#3に対応する楽曲データ容量の56MBを読み出し、その楽曲#3に対応する楽曲データ容量の56MBと、楽曲#1および楽曲#2に対応する楽曲データ容量の和である248MBとを加算し、和を求める
その和は、256MB以上の304MBであるので、管理部73は、リスト111に登録されている楽曲IDのうち、楽曲IDに対応する楽曲データ容量の和が、256MB未満の最大の値となる楽曲#1と楽曲#2を、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択し、その選択した楽曲#1と楽曲#2を、取得部76に供給する。
このとき、管理部73は、図6に示すように、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択した楽曲#1と楽曲#2それぞれに対応する送信状態フラグを、未送信を表す「0」から、送信を表す「1」に変更する。
次に、楽曲データの第2回目の送信が行われる場合、図6に示したリスト111の送信状態フラグが「1」である最後の楽曲#2の次の楽曲#3に対応する楽曲データ容量56MBと、その次の楽曲#5に対応する楽曲データ容量74MBとを加算する。その結果得られる和は、256MB未満の130MBであるので、管理部73は、楽曲#5の次の楽曲#10に対応する楽曲データ容量の120MBを読み出し、その楽曲データ容量の120MBと、楽曲#3および楽曲#5に対応する楽曲データ容量の和である130MBとを加算し、和を求める。
その和は、256MB未満の250MBであるので、管理部73は、楽曲#10の次の楽曲11に対応する楽曲データ容量の55MBと、楽曲#3、楽曲#5、および楽曲#10に対応する楽曲データ容量の和である250MBとを加算し、和を求める。その和は、256MB以上の305MBであるので、管理部73は、楽曲IDに対応する楽曲データ容量の和が、256MB未満の最大の値となる楽曲#3、楽曲#5、および楽曲#10を、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択し、取得部76に供給する。
このとき、管理部73は、図7に示すように、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択した楽曲#3、楽曲#5、および楽曲#10それぞれに対応する送信状態フラグを、未送信を表す「0」から、送信を表す「1」に変更する。
次に、楽曲データの第3回目の送信が行われる場合、第2回目の送信の場合と同様に、図7に示したリスト111の送信状態フラグが「1」である最後の楽曲#10の次の楽曲#11に対応する楽曲データ容量55MBから順に、楽曲データ容量を加算していき、和が、256MB未満の最大の値である225MBとなる楽曲#11、楽曲#20、および楽曲#25を、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択し、取得部76に供給する。
このとき、管理部73は、図8に示すように、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択した楽曲#11、楽曲#20、および楽曲#25それぞれに対応する送信状態フラグを、未送信を表す「0」から、送信を表す「1」に変更する。即ち、リスト111に登録されている楽曲IDに対応するすべての送信状態フラグが「1」になる。
この場合、管理部73は、図9に示すように、直前に「1」に変更した送信状態フラグ、即ち第3回目の送信が行われる場合に変更した送信状態フラグ以外の送信状態フラグを、未送信を表す「0」に変更する。なお、すべての送信状態フラグを「0」に変更してもよい。
そして、図7に示したリスト111の送信状態フラグが「1」である最後の楽曲IDは、リスト111に登録された最後の楽曲#25であるので、楽曲データの第4回目の送信が行われる場合、管理部73は、楽曲#25の次の楽曲IDを、リスト111の先頭の楽曲IDである楽曲#1とし、第1回目の送信の場合と同様に、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして楽曲#1と楽曲#2を選択し、取得部76に供給する。
このとき、管理部73は、図10に示すように、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択した楽曲#1と楽曲#2それぞれに対応する送信状態フラグを、未送信を表す「0」から、送信を表す「1」に変更する。
以上のように、管理部73は、送信状態フラグの「0」に対応する楽曲ID、即ちPD14にまだ送信していない(未送信の)楽曲データに対応する楽曲IDを、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択するので、取得部76が、その選択された楽曲IDに対応する楽曲データを、楽曲データ記憶部71から取得し、送信部77を介してPD14に送信することにより、送信済みの楽曲データ(送信状態フラグの「1」に対応する楽曲IDの楽曲データ)に比べて、未送信の楽曲データを優先的にPD14に送信することができる。
その結果、ユーザは、PD14を用いて、まだ聴いたことのない楽曲を、既に聴いたことのある楽曲に比べて、優先的に聴くことができる。また、PD14の楽曲データを記憶する記憶部38(図2)の記憶可能な容量が、ミュージックサーバ12の楽曲データ記憶部71に比べて小さい場合においても、最小の送信の回数で、楽曲データ記憶部71に記憶されているすべての楽曲データを、PD14に確実に送信することができる。
次に、図11を参照して、図3のミュージックサーバ12が、ジャンル別リスト群91のリスト111または112を作成するリスト作成処理を説明する。このリスト作成処理は、例えば、EMDサーバ11またはディスク15から、楽曲データ記憶部71に楽曲データが供給されたとき、開始される。
ステップS1において、抽出部72は、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データから、まだ抽出されていない関連データを抽出し、管理部73に供給する。
ステップS1の処理後は、ステップS2に進み、管理部73は、ステップS1で抽出部72から供給される関連データに含まれるジャンルを判別し、ステップS3に進む。
ステップS3において、管理部73は、リスト記憶部74に、ジャンル別リスト群91として、ステップS2で判別したジャンルに対応する楽曲IDのリスト111または112が記憶されているかどうかを判定する。例えば、ステップS1で抽出部72から供給される関連データが、ジャンルのポップスを含む場合、管理部73は、ジャンルのポップスに対応する楽曲IDのリスト111が、リスト記憶部74に記憶されているかどうかを判定する。
ステップS3において、ステップS2で判別したジャンルに対応する楽曲IDのリスト111または112が記憶されていないと判定された場合、ステップS4に進み、管理部73は、ステップS2において判別されたジャンルに対応するリスト111または112を作成し、ジャンル別リスト群91として、リスト記憶部74に供給し、記憶させる。
ステップS3において、ステップS2で判別したジャンルに対応する楽曲IDのリスト111または112が記憶されていると判定された場合、あるいはステップS4の処理後は、ステップS5に進み、管理部73は、直前のステップS1で供給された関連データに含まれる楽曲データ容量を対応付けた楽曲IDを、ステップS2で判別したジャンルに対応するリスト111または112に登録する。
例えば、ステップS1で、抽出部72から、楽曲#1、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の128MBを含む関連データが供給される場合、管理部73は、ジャンルのポップスに対応するリスト111に、楽曲データ容量の128MBを対応付けた楽曲#1を登録する。
ステップS5の処理後は、ステップS6に進み、管理部73は、楽曲データ記憶部71に記憶されているすべての楽曲データに対応する楽曲IDが、リスト111または112に登録されたかどうかを判定し、すべての楽曲データに対応する楽曲IDがリスト111または112に登録されていないと判定した場合、ステップS1に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS6において、すべての楽曲データに対応する楽曲IDがリスト111または112に登録されていると判定された場合、処理は終了する。
次に、図12を参照して、図3のミュージックサーバ12が、PD14に送信する送信対象の楽曲データの楽曲IDとして、所定のジャンルに対応する楽曲データの楽曲IDを選択する処理を説明する。この選択処理は、例えば、受信部75が、PD14から、送信対象とする楽曲データに対応するカテゴリであるジャンルと、送信対象とする楽曲データの容量とを受信したとき、開始される。
ステップS21において、管理部73は、受信部75から供給される送信対象に対応するカテゴリであるジャンルに基づいて、リスト記憶部74に記憶されているジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95のうち、ジャンル別リスト群91を選択する。さらに、管理部73は、その選択したジャンル別リスト群91のリスト111と112のうちいずれか一方を選択する。
なお、管理部73は、ユーザによるミュージックサーバ12の入力部36(図2)の操作に応じて、リスト111と112のうちのいずれか一方を選択するようにしてもよい。この場合、例えば、管理部73は、リスト111と112に登録されている楽曲IDに基づいて、楽曲データ記憶部71から、その楽曲IDに対応する関連データをそれぞれ読み出し、その関連データに基づいて、リストごとに、曲名、アーティスト名などの楽曲に関連する情報を、ミュージックサーバ12の出力部37に表示させる。ユーザは、その出力部37に表示された曲名、アーティスト名などの情報を見ながら、ミュージックサーバ12の入力部36を操作し、リスト111とリスト112のうちいずれか一方を所望のリストとして選択する。
ステップS21の処理後は、ステップS22に進み、管理部73は、ステップS21で選択したリスト111または112に登録されている送信状態フラグと、受信部75から供給される送信対象とする楽曲データの容量に基づいて、リスト111または112に登録されている楽曲IDを選択し、取得部76に供給する。
例えば、ステップS21で管理部73が図5に示したリスト111を選択する場合、管理部73は、リスト111に登録されている楽曲IDに対応する送信状態フラグはすべて未送信を表す「0」であることを認識する。そして、受信部75から供給される容量が256MBである場合、管理部73は、リスト111に登録されている送信状態フラグと、受信部75からの容量の256MBとに基づいて、リスト111に登録されている楽曲IDを先頭から順に、楽曲IDに対応する楽曲データ容量の和が、256MB未満の最大の値となる楽曲#1と楽曲#2を、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択し、取得部76に供給する。
ステップS22の処理後は、ステップS23に進み、管理部73は、送信対象の楽曲データに対応する送信状態フラグ、即ちステップS23で選択した楽曲IDに対応する送信状態フラグを、未送信を表す「0」から、送信済みを表す「1」に変更する。
例えば、ステップS23で管理部73が楽曲#1と楽曲#2を選択した場合、管理部73は、図6に示すように、図5に示したリスト111の楽曲#1と楽曲#2に対応する送信状態フラグを「0」から「1」に変更する。
ステップS23の処理後は、ステップS24に進み、管理部73は、ステップS21で選択したリスト111またはリスト112に登録されているすべての送信状態フラグが「1」であるかどうかを判定し、すべての送信状態フラグが「1」ではないと判定された場合、処理を終了する。
一方、すべての送信状態フラグが「1」であると判定された場合、ステップS25に進み、管理部73は、直前のステップS23で「1」に変更された送信状態フラグ以外の送信状態フラグを「0」に変更する。
例えば、ステップS23でリスト111の楽曲#11、楽曲#20、および楽曲#25の送信状態フラグが「0」から「1」に変更され、図8に示したリスト111に変更された場合、図8に示したリスト111に登録されているすべての送信状態フラグは「1」であるので、管理部73は、図9に示すように、ステップS23で「1」に変更された楽曲#11、楽曲#20、および楽曲#25に対応する送信状態フラグ以外の楽曲#1、楽曲#2、楽曲#3、楽曲#5、および楽曲#10に対応する送信状態フラグを、「1」から「0」に変更する。
なお、上述した図5乃至図12では、ジャンル別リスト群91のリスト111または112におけるリスト作成処理や楽曲IDの選択処理について説明したが、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95のリストにおいても同様にリスト作成処理や楽曲ID選択処理が行われる。
次に、図13を参照して、ミュージックサーバ12が、PD14に楽曲データを送信する送信処理について説明する。なお、この送信処理は、例えば、ミュージックサーバ12がPD14の接続を検出したとき、開始される。
ステップS51において、ミュージックサーバ12の送信部77は、ネットワーク13を介してPD14が正常に接続されているかどうかを確認するためのデータをPD14に送信する(ネットワーク認証)。
ステップS71において、PD14の通信部39は、ステップS51で送信部77からネットワーク13を介して送信されてくるデータを受信し、ステップS72に進む。
ステップS72において、PD14の通信部39は、自分自身がミュージックサーバ12に正常に接続されているPD14であることを示すデータを、ネットワーク13を介して、ミュージックサーバ12に送信する(PD接続認証)。
ステップS51の処理後は、ステップS52に進み、ミュージックサーバ12の受信部75は、ステップS72でPD14から送信されてくるデータを受信し、ステップS53に進む。
ステップS53において、ミュージックサーバ12の送信部77は、PD14に送信する送信対象とする楽曲データに対応するカテゴリと、楽曲データの容量を表す容量情報とを要求するデータを、ネットワーク13を介してPD14に送信し、ステップS54に進む。
ステップS72の処理後は、ステップS73に進み、PD14の通信部39は、ステップS53でミュージックサーバ12から送信されるデータを受信し、ステップS74に進む。
ステップS74において、PD14のCPU31は、PD14の記憶部38に記憶可能(蓄積可能)な楽曲データの最大容量を検出し、その容量を送信対象とする楽曲データの容量とする。例えば、PD14の記憶部38に記憶可能な楽曲データの最大容量が256MBである場合、PD14のCPU31は、256MBを送信対象とする楽曲データの容量とする。
なお、送信対象とする楽曲データの容量は、PD14の記憶部38に記憶可能な楽曲データの最大容量ではなく、ユーザの入力部36の操作に基づく容量とすることもできる。例えば、ユーザは気に入っており、消去したくない(入れ替えたくない)楽曲データ(以下、保護楽曲データという)を、例えばPD14の入力部36を操作することにより指定する。PD14のCPU31は、PD14の記憶部38に記憶可能な楽曲データの最大容量から、ユーザにより指定された保護楽曲データの容量を減算した値を、送信対象とする楽曲データの容量とする。例えば、PD14の記憶部38に記憶可能な楽曲データの最大容量が256MBであり、ユーザにより指定された保護楽曲データの容量が100MBである場合、PD14のCPU31は、156MBを送信対象とする楽曲データの容量とする。
また、ユーザは、PD14の入力部36を操作して、所望の楽曲データのカテゴリを指定する。PD14の入力部36は、ユーザからの操作を表す操作信号を、PD14のCPU31に供給し、PD14のCPU31は、その操作信号に基づいて、ユーザの所望のカテゴリを、送信対象とする楽曲データのカテゴリとする。
ステップS74の処理後は、ステップS75に進み、PD14のCPU31は、送信対象とする楽曲データの容量とカテゴリを、PD14の通信部39とネットワーク13を介して、ミュージックサーバ12に送信する。
ステップS54において、ミュージックサーバ12の受信部75は、ステップS75でPD14から送信される送信対象とする楽曲データの容量とカテゴリを、管理部73に供給し、ステップ55に進む。
ステップS55において、管理部73は、図12の選択処理を行い、ステップS56に進む。ステップS56において、ミュージックサーバ12の送信部77は、ステップS75でPD14から送信された送信対象とする楽曲データの容量とカテゴリを正常に受信したことを表すACK(Acknowledgement)と、楽曲データの受信の準備(ready)ができたかどうかを確認するためのデータとを、ネットワーク13を介してPD14に送信し、ステップS57に進む。
ステップS75の処理後は、ステップS76に進み、PD14の通信部39は、ステップS56でミュージックサーバ12から送信されるACKとデータを受信し、ステップS77に進む。
ステップS77において、PD14の通信部39は、楽曲データの受信の準備ができたことを表すデータを、ネットワーク13を介してミュージックサーバ12に送信し、ステップS78に進む。
ステップS57において、ミュージックサーバ12の受信部75は、ステップS77でPD14から送信されるデータを受信し、ステップS58に進む。
ステップS58において、取得部76は、ステップS55で行われた図12の選択処理(のステップS22)で管理部73から供給された楽曲IDに基づいて、楽曲データ記憶部71から、その楽曲IDに対応する楽曲データを読み出し、送信部77に供給する。そして、ミュージックサーバ12の送信部77は、取得部76からの楽曲データを、ネットワーク13を介してPD14に送信し、ステップS59に進む。
ステップS78において、PD14の通信部39は、ステップS58でミュージックサーバ12から送信される楽曲データを受信し、その楽曲データをPD14の記憶部38に記憶させる。PD14のCPU31は、PD14の記憶部38に記憶される楽曲データを読み出し(再生し)、その楽曲データに対応する楽曲をPD14の出力部37から出力させる。これにより、ユーザは、ミュージックサーバ12に記憶されている楽曲データに対応する楽曲を、PD14を用いて聴くことができる。
ステップS78の処理後は、ステップS79に進み、PD14の通信部39は、楽曲データを正常に受信したことを表すACKを、ネットワーク13を介してミュージックサーバ12に送信し、処理を終了する。
ステップS59において、ミュージックサーバ12の受信部75は、ステップS79でPD14から送信されるACKを受信し、処理を終了する。
図14は、図1のミュージックサーバ12の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。なお、図中、図3における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
図14のミュージックサーバ12では、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データが、所定のカテゴリで分類され、さらにその分類の中で、所定の容量(例えば、一般的に、PD14の記憶部38(図2)が記憶可能な楽曲データの容量)ごとに楽曲データが区分され、その区分ごとに楽曲データに対応する楽曲IDのリストが作成される。そして、リストに登録されている楽曲IDに対応する楽曲データの、PD14への送信の状態が、同一の分類のリストごとに管理される。
即ち、管理部201は、抽出部72からの関連データに基づいて、その関連データに対応する楽曲データを、所定のカテゴリで分類し、さらにその分類の中で、所定の容量ごとに楽曲データを区分する。管理部201は、その区分ごとに楽曲データに対応する楽曲IDのリストを作成し、図4のジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、またはプレイリスト群95として、リスト記憶部202に供給し、記憶させる。
また、管理部201は、受信部204から供給される送信対象の楽曲データの容量に応じて、リストを再度作成し、リスト記憶部202に記憶されているリストを更新する。
管理部201は、リストに登録されている楽曲IDに対応する楽曲データの、PD14への送信の状態を、同一の分類のリストごとに管理する。具体的には、管理部201は、PD14と、そのPD14へ送信したリストとを対応付けたPDテーブルを、同一の分類ごとに作成し、PDテーブル記憶部203に記憶させる。
また、管理部201は、受信部204からの送信対象のカテゴリに基づいて、リスト記憶部202から、そのカテゴリに対応するジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、またはプレイリスト群95を選択する。さらに、管理部201は、選択したジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、またはプレイリスト群95のリストに登録されているリストのうち、所定の分類のリストを選択する。
そして、管理部201は、PDテーブル記憶部203に記憶されているPDテーブルに基づいて、その選択した所定の分類のリストのうち、所定のリストを選択し、その選択したリストに登録されている楽曲IDを、PD14に送信する送信対象として選択する。管理部201は、その選択した楽曲IDを取得部76に供給する。リスト記憶部202は、管理部201からのリストを、ジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、またはプレイリスト群95として記憶する。PDテーブル記憶部203は、管理部201から供給されるPDテーブルを記憶する。
受信部204は、PD14から、PD14に固有のID(以下、PDIDという)、並びにPD14に送信する送信対象とする楽曲データのカテゴリおよび容量を受信し、管理部201に供給する。ここで、PDIDは、PD14ごとに付されおり、例えば、PD14のROM32(図2)に記憶されている。PD14は、そのPDIDを、自分自身に接続しているミュージックサーバ12に、ネットワーク13を介して送信する。
次に、図15と図16を参照して、図14の管理部201によるジャンル別リスト群91のリストの作成について説明する。なお、図15と図16では、管理部201は、楽曲データを256MBの容量ごとに区分するものとする。
図14の抽出部72から関連データが供給される場合、管理部201は、その関連データのジャンルおよび楽曲データ容量に基づいて、リストを作成する。例えば、関連データが、楽曲#1、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の128MBを含む場合、管理部201は、ジャンルがポップスの楽曲データに対応する楽曲IDのリストであるリスト211を作成し、リスト記憶部202に記憶させる。そして、管理部201は、関連データに含まれる楽曲データ容量が、256MB未満の128MBであるので、楽曲データ容量の128MBを対応付けた楽曲#1を、リスト211に登録する。
なお、関連データに含まれる楽曲データ容量が256MB以上である場合、管理部201は、例えば、その楽曲データ容量に対応する楽曲IDをリスト211に登録しない。
ここで、ジャンル別リスト群91として記憶されるリストには、リストの名前(リスト名)が付されている。リストの名前(リスト名)は、そのリストに対応するジャンルと、作成された順に1から付した番号とを合わせたものとなっている。例えば、リスト211は、ジャンルのポップスに対応した最初に作成されたリストであるので、「ポップス#1」がリスト名として付されている。
次に、抽出部72から、楽曲#2、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の120MBを含む関連データが供給されると、管理部201は、ジャンルのポップスに対応するリスト211に登録されている楽曲#1に対応する楽曲データ容量の128MBと、楽曲#2に対応する楽曲データ容量の120MBとを合計した値が、256MB未満であるかどうかを判定し、合計した値が256MB未満の248MBであるので、楽曲データ容量の120MBを対応付けた楽曲#2を、リスト211に登録する。
その後、抽出部72から、楽曲#3、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の56MBを含む関連データが供給されると、管理部201は、ジャンルのポップスに対応するリスト211に登録されている楽曲#1と楽曲#2に対応する楽曲データの楽曲データ容量の和である248MB(=128MB+120MB)と、楽曲#3に対応する楽曲データの楽曲データ容量の56MBとを合計した値が、256MB未満であるかどうかを判定し、合計した値が、256MB以上の304MBであるので、ジャンルがポップスの楽曲データに対応する楽曲IDのリストであるリスト212を新たに作成し、リスト記憶部202に記憶させる。なお、リスト212に付されるリスト名は、「ポップス#2」である。
そして、管理部201は、関連データに含まれる楽曲データ容量が、256MB未満の56MBであるので、楽曲データ容量の56MBを対応付けた楽曲#3を、リスト212に登録する。
次に、抽出部72から、楽曲#4、ジャンルのクラッシック、および楽曲データ容量の75MBを含む関連データが供給されると、管理部201は、ジャンルがクラッシックの楽曲データに対応する楽曲IDのリストであるリスト213を作成し、リスト記憶部202に記憶させる。なお、リスト213に付されるリスト名は、「クラッシック#1」である。そして、管理部201は、関連データに含まれる楽曲データ容量が、256MB未満の75MBであるので、楽曲データ容量の75MBを対応付けた楽曲#4を、リスト213に登録する。
以上のようにして、抽出部72から、楽曲#1乃至楽曲#4を含む関連データが順に供給される場合、リスト211乃至213が、ジャンル別リスト群91として、リスト記憶部202に記憶される。
この後、楽曲データ記憶部71に、楽曲#5、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の74MBを含む関連データが付加された楽曲データが新たに記憶されると、抽出部72は、その楽曲データから関連データを抽出し、管理部201に供給する。管理部201は、ジャンルのポップスに対応するリスト211と212のうち、最新のリスト212に登録されている楽曲#3に対応する楽曲データ容量の56MBと、楽曲#5に対応する楽曲データ容量の74MBとを合計した値が、256MB未満であるかどうかを判定し、合計した値は256MB未満の130MBであるので、図16に示すように、楽曲データ容量の74MBを対応付けた楽曲#5を、リスト211に登録する。
即ち、楽曲データ記憶部71に新たな楽曲データが記憶される場合、管理部201は、その楽曲データに対応する楽曲IDを、既にリスト記憶部202に記憶されている、その楽曲データのジャンルに対応する最新のリスト211乃至213に、リスト211乃至213に登録されている楽曲IDに対応する楽曲データ容量と、いま楽曲データ記憶部71に新たに記憶された楽曲データに対応する楽曲データ容量との和が256MB以上になるまで、その楽曲データに対応する楽曲IDを追加して登録する。
図17は、図14のPDテーブル記憶部203に記憶されているPDテーブルの例を示している。
図17のPDテーブル231では、PDIDに、そのPDIDが付されたPD14に送信されたジャンルのポップスに対応するリスト211または212のリスト名が、送信済みリスト名として、対応付けられている。なお、このPDテーブル231は、リスト211乃至213の分類(例えば、ポップス、クラッシックなど)ごとに作成され、記憶される。
例えば、「ポップス#1」のリスト名が付されたリスト211が、PDIDの「1」が付されたPD14に送信された場合、PDテーブル231では、図17に示すように、PDIDの「1」に、リスト名の「ポップス#1」が送信済みリスト名として対応付けられる。
また、「ポップス#2」のリスト名が付されたリスト212が、PDIDの「2」が付されたPD14に送信された場合、PDテーブル231では、図17に示すように、PDIDの「2」に、リスト名の「ポップス#2」が送信済みリスト名として対応付けられる。
次に、図18を参照して、図14のミュージックサーバ12が、ジャンル別リスト群91のリスト211乃至213を作成するリスト作成処理を説明する。このリスト作成処理は、例えば、EMDサーバ11またはディスク15から、楽曲データ記憶部71に楽曲データが供給されたとき、開始される。
ステップS101において、抽出部72は、図11のステップS1と同様に、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データから、まだ抽出されていない関連データを抽出し、管理部201に供給する。
ステップS101の処理後は、ステップS102に進み、管理部201は、図11のステップS2と同様に、ステップS101で抽出部72から供給される関連データに含まれるジャンルを判別し、ステップS103に進む。
ステップS103において、管理部201は、リスト記憶部202に、ジャンル別リスト群91として、ステップS102で判別したジャンルに対応する楽曲IDのリスト211乃至213が記憶されているかどうかを判定する。例えば、ステップS101で抽出部72から供給される関連データが、ジャンルのポップスを含む場合、管理部201は、ジャンルのポップスに対応する楽曲IDのリスト211または212が、リスト記憶部202に記憶されているかどうかを判定する。
ステップS103において、ステップS102で判別したジャンルに対応する楽曲IDのリスト211乃至213が記憶されていると判定された場合、ステップS104に進み、管理部201は、そのリスト211乃至213のうち、最新のリスト211乃至213に登録されている楽曲データ容量と、直前のステップS101において供給された関連データに含まれる楽曲データ容量との和が、所定の容量以上であるかどうかを判定する。
例えば、図15に示したリスト211乃至213が、リスト記憶部202に記憶されている場合、直前のステップS101で楽曲#5、ジャンルのポップス、および楽曲データ容量の74MBを含む関連データが供給されるとき、管理部201は、ジャンルのポップスに対応するリスト211と212のうち、最新のリスト212に登録されている楽曲データ容量である56MBと、ステップS101において供給された関連データに含まれる楽曲データ容量の74MBとの和が、所定の容量(例えば、256MB)以上であるかどうかを判定する。
一方、ステップS103において、ステップS102で判別したジャンルに対応する楽曲IDのリスト211乃至213が記憶されていないと判定された場合、またはステップS104において、最新のリスト211乃至213に登録されている楽曲データ容量と、直前のステップS101において供給された関連データに含まれる楽曲データ容量との和が、所定の容量以上であると判定された場合、ステップS105に進み、管理部201は、ステップS102において判別されたジャンルに対応する新しいリスト211乃至213を作成し、ジャンル別リスト群91として、リスト記憶部202に供給し、記憶させる。
ステップS105の処理後は、ステップS106に進み、管理部201は、直前のステップS101で供給された関連データに含まれる楽曲データ容量を対応付けた楽曲IDを、ステップS105で作成された新しいリスト211乃至213に登録する。
また、ステップS104において、最新のリスト211乃至213に登録されている楽曲データ容量と、直前のステップS101において供給された関連データに含まれる楽曲データ容量との和が、所定の容量以上ではないと判定された場合、ステップS107に進み、管理部201は、その最新のリスト211乃至213に、直前のステップ101において供給された関連データに含まれる楽曲データ容量を対応付けた楽曲IDを登録する。
例えば、ジャンルのポップスに対応するリスト211と212のうち、最新のリスト212に登録されている楽曲データ容量である56MBと、ステップS101において供給された関連データに含まれる楽曲#5に対応する楽曲データ容量の74MBとの和が、所定の容量(例えば、256MB)以上ではない(未満である)場合、図16に示すように、最新のリスト212に、楽曲データ容量の74MBを対応付けた楽曲IDが登録される。
ステップS106またはステップS107の処理後は、ステップS108に進み、管理部201は、図11のステップS6と同様に、楽曲データ記憶部71に記憶されているすべての楽曲データに対応する楽曲IDが、リスト211乃至213に登録されたかどうかを判定し、すべての楽曲データに対応する楽曲IDがリスト211乃至213に登録されていないと判定した場合、ステップS101に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS108において、すべての楽曲データに対応する楽曲IDがリスト211乃至213に登録されていると判定された場合、処理は終了する。
次に、図19を参照して、図14のミュージックサーバ12が、PD14に送信する送信対象の楽曲データの楽曲IDとして、所定のジャンルに対応する楽曲データの楽曲IDを選択する処理を説明する。この選択処理は、例えば、受信部204がPD14から、PD14のPDID、並びに送信対象とする楽曲データのカテゴリであるジャンルおよび楽曲データの容量を受信したとき、開始される。
ステップS121において、管理部201は、図12のステップS21と同様に、受信部204から供給される送信対象のカテゴリであるジャンルに基づいて、リスト記憶部202に記憶されているジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95のうち、ジャンル別リスト群91を選択する。さらに、管理部201は、その選択したジャンル別リスト群91のリスト211乃至213の中から、所定の分類に対応するリスト211乃至213を選択する。例えば、管理部201は、リスト211乃至213の中から、ジャンルのポップスに対応するリスト111と112を選択する。
ステップS121の処理後は、ステップS122に進み、管理部201は、PDテーブル記憶部203に記憶されているPDテーブル231(図17)と、受信部204から供給されるPDIDに基づいて、ステップS121で選択されたリスト211乃至213のうち、そのPDIDに対応する送信済みリスト名としてPDテーブル231に記憶されていないリスト名のリスト211乃至213、即ち未送信の楽曲データに対応するリスト211乃至213をいずれか1つ選択する。
例えば、ステップS121でリスト211と212が選択され、受信部204からPDIDの「1」が供給される場合、管理部201は、図17のPDテーブル231に基づいて、リスト211と212のうち、PDIDの「1」に対応する送信済みリスト名である「ポップス#1」が付されたリスト211以外のリスト212を選択する。
ステップS122の処理後は、ステップS123に進み、管理部201は、ステップS122で選択したリスト211乃至213をリスト記憶部202から読み出し、そのリスト211乃至213に登録されている楽曲IDを認識する。そして、管理部201は、その楽曲IDを、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択し、取得部76に供給する。
例えば、ステップS122でリスト212が選択された場合、管理部201は、図16のリスト212に登録されている楽曲ID#3と楽曲ID#5を、送信対象の楽曲データの楽曲IDとして選択し、取得部76に供給する。
ステップS123の処理後は、ステップS124に進み、管理部201は、PDIDテーブル231に、ステップS122で選択したリスト211乃至213のリスト名を、送信済みリスト名として、受信部204から供給されたPDIDに対応付けて記憶する。
例えば、受信部204からPDIDの「1」が供給され、ステップS122でリスト212が選択された場合、管理部201は、図17のPDテーブル231に、リスト212のリスト名の「ポップス#2」を、送信済みリスト名として、PDIDの「1」に対応付けて記憶する。
ステップS124の処理後は、ステップS125に進み、管理部201は、PDテーブル231に、受信部204からのPDIDに対応して、ステップS121で選択されたすべてのリスト211乃至213のリスト名が送信済みリスト名として記憶されているかどうかを判定する。
例えば、受信部204からPDIDの「1」が供給され、ステップS121でリスト211と212が選択された場合、管理部201は、PDテーブル231に、PDIDの「1」に対応して、リスト211のリスト名の「ポップス#1」とリスト212のリスト名の「ポップス#2」が記憶されているかどうかを判定する。
ステップS125において、PDテーブル231に、受信部204からのPDIDに対応して、ステップS121で選択されたすべてのリスト211乃至213のリスト名が送信済みリスト名として記憶されていないと判定された場合、処理を終了する。
一方、PDテーブル231に、受信部204からのPDIDに対応して、ステップS121で選択されたすべてのリスト211乃至213のリスト名が送信済みリスト名として記憶されていると判定された場合、ステップS126に進み、管理部201は、直前のステップS124で新たに記憶された送信済みリスト名以外の、受信部204からのPDIDに対応する送信済みリスト名を消去する。
例えば、ステップS124で図17に示したPDテーブル231のPDIDの「1」に対応して、新たに「ポップス#2」が送信済みリスト名として記憶される場合、ステップS121でリスト211と212が選択されているとき、PDテーブル231に記憶されているPDIDに対応する送信済みリスト名は、リスト111と112のリスト名である「ポップス#1と「ポップス#2」であるので、管理部201は、PDIDの「1」に対応する送信済みリスト名である「ポップス#1」と「ポップス#2」のうち、ステップS124で新たに記憶された「ポップス#2」を消去する。
なお、上述した図15乃至図19では、ジャンル別リスト群91のリスト211乃至213におけるリスト作成処理や楽曲IDの選択処理について説明したが、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95についても同様にリスト作成や楽曲IDの選択処理が行われる。
次に、図20を参照して、図14のミュージックサーバ12が、PD14に楽曲データを送信する送信処理について説明する。なお、この送信処理は、例えば、ミュージックサーバ12がPD14の接続を検出したとき、開始される。
ステップS151において、ミュージックサーバ12の送信部77は、ネットワーク13を介してPD14が正常に接続されているかどうかを確認するためのデータをPD14に送信する(ネットワーク認証)。
ステップS171において、PD14の通信部39は、ステップS151で送信部77からネットワーク13を介して送信されてくるデータを受信し、ステップS172に進む。
ステップS172において、PD14の通信部39は、自分自身がミュージックサーバ12に正常に接続されているPD14であることを示すデータと、PD14のROM32(図2)に記憶されている自分自身に付されたPDIDとを、ネットワーク13を介して、ミュージックサーバ12に送信する(PD接続認証)。
ステップS151の処理後は、ステップS152に進み、ミュージックサーバ12の受信部204は、ステップS172でPD14から送信されてくるデータとPDIDを受信し、ステップS153に進む。
ステップS153とS154の処理は、図13のステップS53とS54の処理と、ステップS173乃至S175の処理は、図13のステップS73乃至S75の処理と、それぞれ同様であるので、説明は省略する。
ステップS155において、管理部201は、図18のリスト作成処理により作成されたジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95のリスト211乃至213が、ステップS154で受信部204から供給される容量で区分されているかどうかを判定し、区分されていないと判定した場合、ステップS156に進む。
ステップS156において、ミュージックサーバ12の管理部201は、図18のリスト作成処理を行い、受信部204から供給される容量で区分したジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95のリスト211乃至213を作成する。そして、管理部201は、PDテーブルを、同一の分類ごとに作成し、PDテーブル記憶部203に記憶させる。この場合、PDテーブル記憶部203は、例えば、区分する容量ごとにPDテーブルを記憶する。
ステップS155で、受信部204から供給される容量で区分されていると判定された場合、またはステップS156の処理後は、ステップS157に進み、管理部201は、図19の選択処理を行い、ステップS158に進む。
ステップS158乃至S161の処理は、図13のステップS56乃至S59の処理と、ステップS176乃至S179の処理は、図13のステップS76乃至S79の処理と、それぞれ同様であるので、説明は省略する。
以上のように、図18のリスト作成処理により作成されたジャンル別リスト群91、アーティト別リスト群92、イニシャル別リスト群93、ムード別リスト群94、およびプレイリスト群95のリスト211乃至213が、ステップS154で受信部204から供給される容量で区分されている場合、管理部201は、リスト211乃至213を作成せず、既に所定の容量で区分されているリスト211乃至213に登録されている楽曲IDを、送信対象とする楽曲データの楽曲IDとして選択すればよいので、リスト111または112に登録されている楽曲IDから、所定の容量以内の楽曲データ容量に対応する楽曲IDを選択する図12の選択処理を行う場合に比べて、楽曲IDの選択処理の時間を短縮することができる。その結果、PD14からの送信対象のカテゴリと容量の送信に応じて、楽曲データを迅速に送信することができる。
なお、第2の実施の形態では、PD14からミュージックサーバ12に、PDIDが送信されたが、PD14から、PD14の記憶部38(図2)に固有のIDが送信されるようにしてもよい。この場合、管理部201は、PD14の記憶部38に固有のIDと、そのIDに対応するPD14の記憶部38へ送信したリストとを対応付けたテーブルを、同一の分類ごとに作成する。
なお、本実施の形態では、ミュージックサーバ12が、EMDサーバ11やディスク15からの楽曲データを記憶するようにしたが、ミュージックサーバ12ではなく、例えば、PCやHDDを内蔵する車載オーディオプレーヤが楽曲データを記憶するようにしてもよい。
また、コンテンツは、数値などのデータ、またはプログラムなどであってもよい。
さらに、本実施の形態では、PD14が、ネットワーク13を介してミュージックサーバ12に接続されるようにしたが、PD14は、無線(ワイヤレス)でインターネットなどを介してミュージックサーバ12に接続されるようにしてもよい。
以上のように、ミュージックサーバ12では、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データのPD14への送信の状態を管理し、その送信の状態に基づいて、楽曲データ記憶部71に記憶されている楽曲データから、所定の容量の楽曲データを選択し、PD14に送信するようにしたので、未送信のデータから優先的に、所定の容量のデータを送信することができる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
12 ミュージックサーバ, 14 PD, 31 CPU, 32 ROM, 33 RAM, 36 入力部, 37 出力部, 38 記憶部, 39 通信部, 71 楽曲データ記憶部, 72 抽出部, 73 管理部, 74 リスト記憶部, 75 受信部, 76 取得部, 77 送信部, 111,112 リスト, 201 管理部, 202 リスト記憶部, 203 PDテーブル, 204 受信部, 211乃至213 リスト
Claims (6)
- 他の情報処理装置にデータを送信する情報処理装置において、
前記データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているデータの前記他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記記憶手段に記憶されているデータを、前記所定の容量ごとに区分する区分手段
をさらに備え、
前記管理手段は、前記区分手段により区分されたデータごとに、前記他の情報処理装置への送信の状態を管理し、
前記選択手段は、前記管理手段により管理される送信の状態に基づいて、前記区分手段により区分された所定の容量のデータを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記他の情報処理装置から、前記所定の容量を表す容量情報を受信する受信手段
をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記所定の容量は、前記他の情報処理装置が記憶可能なデータの容量である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - データを記憶する記憶手段を備え、他の情報処理装置に前記データを送信する情報処理装置の情報処理方法において、
前記記憶手段に記憶されているデータの前記他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理ステップと、
前記管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップと、
前記選択ステップの処理により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - データを記憶する記憶手段を備える情報処理装置を制御するコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記記憶手段に記憶されているデータの他の情報処理装置への送信の状態を管理する管理ステップと、
前記管理ステップの処理により管理される送信の状態に基づいて、前記記憶手段に記憶されているデータから、所定の容量のデータを選択する選択ステップと、
前記選択ステップの処理により選択されたデータを、前記他の情報処理装置に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
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JP2005037739A JP2006227710A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラム |
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