JP2006225140A - 巻物製品用芯材およびそれを用いた巻物製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、アスファルト系防水シートの巻物製品は、工場出荷から工事現場で施工するまでの保管時の底部の座屈変形や扁平変形を防止するために紙管を芯材に使用している。しかし、この紙管は施工後に廃棄物になるため現場施工者にとっては、これを集めて梱包する手間がかかる問題があり、さらに廃棄の際にはかなりの体積になるため廃棄処理場までの運搬や処理の手間や費用が掛かる大きな問題があった。
また防水シートの製造においては、巻き取り装置の心棒に紙管を挿入し、更に巻取り時のズレ防止のためにシート先端部をテープで紙管に止める作業に時間がかかり生産性低下の原因になっていた。
【解決手段】
紙管の代わりに空気を充填したプラスチックチューブを芯材として使用する。
【選択図】 図2
また防水シートの製造においては、巻き取り装置の心棒に紙管を挿入し、更に巻取り時のズレ防止のためにシート先端部をテープで紙管に止める作業に時間がかかり生産性低下の原因になっていた。
【解決手段】
紙管の代わりに空気を充填したプラスチックチューブを芯材として使用する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、アスファルト系防水シート等の巻物製品に使用する芯材に関するものである。
アスファルト系防水シート(通常1m幅、長さ8〜25m)などのシート状物は、通常巻物の形にして出荷されている。しかし、通常、巻き取り可能なシート状物は、シート状物を巻き取った直後から工事現場などで使用するまでの期間において、それを垂直に保管した場合であれば自重による底部側に相当する巻物端部の座屈変形が、また水平に保管した場合であればやはり自重による巻物の扁平変形が起きる問題があった。このためアスファルト系防水シートなどのシート状物には、自重による諸変形を防止するために、その製造時に前述のような変形を防止できる強度をもつ芯材、例えばアスファルト系防水シート(通常1m幅、長さ8〜25m)の場合には直径10cm,長さ100cm、重量700g程度の厚手の紙管が芯材として使用されているのが実情である。
しかしながら、このような紙管は、例えば工事現場での防水シートの施工後は廃棄物になるが、100本で約1立米と嵩張るため現場施工者にとっては、これを集めて梱包する手間がかかるうえ、廃棄処理場までの運搬や処理のための手間や費用がかかるという問題があつた。
またシート状物の製造において、その巻き取りの際に紙管を使用する場合は、巻き取り装置の心棒に紙管を挿入し、更に巻取り時のズレ防止のためにシート状物の先端部をテープで紙管に止めているが、これらの作業は時間がかかり生産性低下の原因になっている。
またシート状物の製造において、その巻き取りの際に紙管を使用する場合は、巻き取り装置の心棒に紙管を挿入し、更に巻取り時のズレ防止のためにシート状物の先端部をテープで紙管に止めているが、これらの作業は時間がかかり生産性低下の原因になっている。
本発明の目的は、シート状物の製造時における取り扱いが簡単であり、また芯材としての役目が終わった後は、簡単にその体積を大幅に縮小できる新規な芯材を提供することおよびその芯材を用いた巻物製品を提供する点にある。
本発明の第1は、プラスチックチューブにガスを充填してなる巻物製品用芯材に関する。
本発明の第2は、ガス吹き込み口とガス漏れを防ぐ機能を合わせ持つ逆止弁を設けたものである請求項1記載の巻物製品用芯材に関する。
本発明の第3は、プラスチックチューブの内面にヒートシールが可能な合成樹脂層を設けたものである請求項1または2記載の巻物製品用芯材に関する。
本発明の第4は、請求項1〜3いずれか記載の芯材をシート状巻物の中心空間部に装填したことを特徴とする巻物製品に関する。
本発明の第2は、ガス吹き込み口とガス漏れを防ぐ機能を合わせ持つ逆止弁を設けたものである請求項1記載の巻物製品用芯材に関する。
本発明の第3は、プラスチックチューブの内面にヒートシールが可能な合成樹脂層を設けたものである請求項1または2記載の巻物製品用芯材に関する。
本発明の第4は、請求項1〜3いずれか記載の芯材をシート状巻物の中心空間部に装填したことを特徴とする巻物製品に関する。
前記プラスチックチューブを形成しているプラスチックとしては、熱可塑性の合成樹脂
例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル、ナイロン6やナイロン66などのようなポリアミドを挙げることができる。これらの合成樹脂は単層あるいは積層(例えばポリエチレン/ポリアミド/ポリエチレン積層体)してプラスチックチューブとすることができる。プラスチックチューブを構成するフィルムの肉厚はチューブにかかると予想される圧力に基づいて適宜設定することができる。本発明のプラスチックチューブは、通常その目的からしてシート状物の自重による圧力によって破損することなく、かつ比較的長期に渡って空気の漏れがない材質であることが好ましい。この点でポリエチレンフィルムはヒートシール性があって好都合な面があるが、比較的空気などのガスを通しやすいので、ガスバリア性の高いポリアミドとの積層フィルムであることが好ましい。
例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル、ナイロン6やナイロン66などのようなポリアミドを挙げることができる。これらの合成樹脂は単層あるいは積層(例えばポリエチレン/ポリアミド/ポリエチレン積層体)してプラスチックチューブとすることができる。プラスチックチューブを構成するフィルムの肉厚はチューブにかかると予想される圧力に基づいて適宜設定することができる。本発明のプラスチックチューブは、通常その目的からしてシート状物の自重による圧力によって破損することなく、かつ比較的長期に渡って空気の漏れがない材質であることが好ましい。この点でポリエチレンフィルムはヒートシール性があって好都合な面があるが、比較的空気などのガスを通しやすいので、ガスバリア性の高いポリアミドとの積層フィルムであることが好ましい。
プラスチックチューブは、プラスチックフイルムを畳んで端部をヒートシールして作った最も簡単なチューブであってもよいが、筒部とそれを封止する部分とを別々に作り、これらを接着してチューブとすることもでき、作り方には何の制限もない。
プラスチックチューブに充填するガスの種類についてはとくに制限はなく、例えば空気、炭酸ガス、窒素ガスなどを挙げることができるが、安全性が高く安価な点から空気が最も好ましい。プラスチックチューブに充填するガスの内圧は、巻物製品が変形を起こさないような内圧である必要があり、それぞれの巻物製品に応じて内圧を設定する。
逆止弁は空気吹き込み口と空気漏れを防ぐ機能を合わせ持つ弁であればとくに制限はない。例えば柏原製袋株式会社の逆止弁(実開平06−037665号公報)などを使用することができる。
本発明におけるシート状物は、巻き取りが可能なものであればとくに制限はなく、例えば、防水シート、リノリュウム製床材、合成樹脂製床材、その他の床材、合成樹脂製壁材、その他の壁材、各種織物、各種のフィルム、紙などを挙げることができる。
(1)本発明によれば、従来使用されている紙管と同様に、シート状物における保管時の座屈や扁平等の変形防止ができる。
(2)シート状物を巻き取るときに紙管を使用した場合は、巻き取り装置の心棒に紙管を挿入し、更に巻取り時のズレを防止するためにシート状物の端部をテープで紙管に止める作業が必要であったが、本発明によればこのような作業がなくなるため生産性が向上する。(3)本発明の芯材は、廃棄時においてプラスチックチューブをカッターなどで簡単に破ったりして、芯材の体積を極めて小さくすることができるため回収や廃棄の作業が簡単でかつこのためのコストが極めて安価である。
(2)シート状物を巻き取るときに紙管を使用した場合は、巻き取り装置の心棒に紙管を挿入し、更に巻取り時のズレを防止するためにシート状物の端部をテープで紙管に止める作業が必要であったが、本発明によればこのような作業がなくなるため生産性が向上する。(3)本発明の芯材は、廃棄時においてプラスチックチューブをカッターなどで簡単に破ったりして、芯材の体積を極めて小さくすることができるため回収や廃棄の作業が簡単でかつこのためのコストが極めて安価である。
図1は本発明の巻物製品用芯材の一具体例を示す平面図である。本発明の一例である空気を充填したプラスチックチューブよりなる巻物製品用芯材は、プラスチックチューブ本体1の端部からその内部に逆止弁2を挿入し、これをヒートシールしてなるものである。
本発明の使用方法は、図2の斜視図に示すように紙管などの芯材を使用しないで巻き取ったアスファルト系防水シート巻物4の中心空間部5にアスファルト系防水シート巻物4とほぼ同じ長さのプラスチックチューブ本体1を製造直後のアスファルト系防水シート巻物4の中心空間部5にプラスチックチューブ本体1の逆止弁取り付け部と反対側の端を簡単に挟みこめるように例えばゼムクリップ状に曲げ加工した細い金属棒等を用いて挿入してからその金属棒等を抜いた後に、逆止弁2にエアーコンプレッサーに繋がる空気吹き込みノズルを挿入し、空気を規定圧力になるまで充填して耐圧性がある芯材にする。これにより巻物状の防水シートを立てて保管しても、その底部は座屈することはないし、また水平に保管した場合でも扁平になることはない。
本発明の使用方法は、図2の斜視図に示すように紙管などの芯材を使用しないで巻き取ったアスファルト系防水シート巻物4の中心空間部5にアスファルト系防水シート巻物4とほぼ同じ長さのプラスチックチューブ本体1を製造直後のアスファルト系防水シート巻物4の中心空間部5にプラスチックチューブ本体1の逆止弁取り付け部と反対側の端を簡単に挟みこめるように例えばゼムクリップ状に曲げ加工した細い金属棒等を用いて挿入してからその金属棒等を抜いた後に、逆止弁2にエアーコンプレッサーに繋がる空気吹き込みノズルを挿入し、空気を規定圧力になるまで充填して耐圧性がある芯材にする。これにより巻物状の防水シートを立てて保管しても、その底部は座屈することはないし、また水平に保管した場合でも扁平になることはない。
このように紙管に代えて本発明の巻物製品用芯材を採用することにより、従来の防水シートの巻き取り時の作業即ち“心棒に紙管を挿入し、更に巻取り時のズレを防止するためにシート端部をテープで紙管に止める”という作業がなくなるために生産時間が短縮される効果がある。
本発明の巻物製品用芯材の形成材料であるプラスチックチューブ本体1の挿入・空気吹き込みという作業は、防水シートの巻き取りが終了してから出荷用パレットに並べる間のコンベア上でなされるため、紙管の場合のように防水シートの製造工程中に芯材の挿入を必要としないので、防水シートの生産性を阻害する問題は生じない。
本発明の巻物製品用芯材の形成材料であるプラスチックチューブ本体1の挿入・空気吹き込みという作業は、防水シートの巻き取りが終了してから出荷用パレットに並べる間のコンベア上でなされるため、紙管の場合のように防水シートの製造工程中に芯材の挿入を必要としないので、防水シートの生産性を阻害する問題は生じない。
また工事現場での巻物製品用芯材の抜き取りは、作業直前にカッター等で芯材に穴をあけることにより簡単に抜き取れる。取り除いた巻物製品用芯材は重量が20g程度で柔軟なので、手で小さく丸めることが出来るため現場工事施工者による回収は簡単であり、廃棄のための運搬や処分に要する手間も大幅に軽減される。
前記の実施例は、逆止弁付の巻物製品用芯材について述べて来たが、逆止弁の取り付けは必ずしも必須ではない。プラスチック筒状物の一方の端部がヒートシールにより閉じられ、反対端部が開放された形状のものも本発明の芯材として採用できる。この場合の使用方法は、図3の平面図に示すように、一方の端部が閉じたヒートシール用プラスチックチューブ本体6を製造直後の防水シート巻物4の中心空間部5に細い棒等を用いて挿入する。次にプラスチックチューブに規定圧力になるまで空気を充填し、直ちにヒートシールすることによって本発明の巻物製品用芯材が得られる。この作業の際には給気とヒートシールが同時に出来る機能を備えた「富士インパルス株式会社製熱シーラーV−300」を推薦できる。本実施例は、逆止弁の取り付けが不要になるため巻物製品用芯材のコスト低減になる。
1 プラスチックチューブ本体
2 逆止弁
3 ヒートシール部分
4 アスファルト系防水シート巻物
5 アスファルト系防水シート巻物の中心空間部
6 ヒートシール用プラスチックチューブ本体
7 プラスチックチューブ開口部
2 逆止弁
3 ヒートシール部分
4 アスファルト系防水シート巻物
5 アスファルト系防水シート巻物の中心空間部
6 ヒートシール用プラスチックチューブ本体
7 プラスチックチューブ開口部
Claims (4)
- プラスチックチューブにガスを充填してなる巻物製品用芯材。
- ガス吹き込み口とガス漏れを防ぐ機能を合わせ持つ逆止弁を設けたものである請求項1記載の巻物製品用芯材。
- プラスチックチューブの内面にヒートシールが可能な合成樹脂層を設けたものである請求項1または2記載の巻物製品用芯材。
- 請求項1〜3いずれか記載の芯材をシート状巻物の中心空間部に装填したことを特徴とする巻物製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005043389A JP2006225140A (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | 巻物製品用芯材およびそれを用いた巻物製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005043389A JP2006225140A (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | 巻物製品用芯材およびそれを用いた巻物製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006225140A true JP2006225140A (ja) | 2006-08-31 |
Family
ID=36986836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005043389A Pending JP2006225140A (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | 巻物製品用芯材およびそれを用いた巻物製品 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006225140A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102458683A (zh) * | 2009-05-12 | 2012-05-16 | 3M创新有限公司 | 用于产生精确油漆线的掩蔽制品和提高掩蔽制品的油漆线性能的方法 |
JP2015067402A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 大王製紙株式会社 | ロール状紙製物品用管及びロール状紙製物品 |
-
2005
- 2005-02-21 JP JP2005043389A patent/JP2006225140A/ja active Pending
Cited By (3)
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CN102458683A (zh) * | 2009-05-12 | 2012-05-16 | 3M创新有限公司 | 用于产生精确油漆线的掩蔽制品和提高掩蔽制品的油漆线性能的方法 |
US8833295B2 (en) | 2009-05-12 | 2014-09-16 | 3M Innovative Properties Company | Masking article for producing precise paint lines and method of improving paint line performance of masking articles |
JP2015067402A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 大王製紙株式会社 | ロール状紙製物品用管及びロール状紙製物品 |
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