JP2006222825A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不要な被写体からのタグ情報取得を制限し、主被写体からの正確なタグ情報取得を可能とする技術を提供する。
【解決手段】無線ICタグリーダ21は、狭指向性アンテナ51と駆動部52とデータ解析部53とを備えている。狭指向性アンテナ51は、無線ICタグとの交信アンテナとして機能し、一方向に極めて強い指向性(狭指向性)を有し、また、駆動部52は、全体制御部からの命令を受けて、アンテナ51を走査駆動する機能を有している。このため、駆動部52によってアンテナ51の走査領域を調節することで、交信を行う領域を自由に選択することが可能となる。これにより、ズーム後の撮影領域R1を走査領域として駆動部52によりアンテナ51を走査駆動すると、使用者(ユーザ)がズーム操作によって主被写体とした物体OB1のタグ情報のみを特定して受信することが可能となる。
【選択図】図7
【解決手段】無線ICタグリーダ21は、狭指向性アンテナ51と駆動部52とデータ解析部53とを備えている。狭指向性アンテナ51は、無線ICタグとの交信アンテナとして機能し、一方向に極めて強い指向性(狭指向性)を有し、また、駆動部52は、全体制御部からの命令を受けて、アンテナ51を走査駆動する機能を有している。このため、駆動部52によってアンテナ51の走査領域を調節することで、交信を行う領域を自由に選択することが可能となる。これにより、ズーム後の撮影領域R1を走査領域として駆動部52によりアンテナ51を走査駆動すると、使用者(ユーザ)がズーム操作によって主被写体とした物体OB1のタグ情報のみを特定して受信することが可能となる。
【選択図】図7
Description
本発明は、無線ICタグとの交信を行う撮像装置に関する。
近年、バーコードに代わる商品識別或いは管理技術として、無線ICタグが実用化されつつある。無線ICタグは、取り付ける対象物の識別番号(ID)或いは価格等の属性情報を格納することが可能であり、これにより使用者は、無線ICタグに格納されている当該属性情報を、無線ICタグリーダを用いることにより無線通信で読み取ることができる。
上述の無線ICタグを有する対象物を、無線ICタグリーダを備えた撮像装置を用いて撮影した場合、使用者は撮影画像データを取得するとともに、被写体情報も取得することが可能となる(特許文献1参照)。
しかしながら、上記撮像装置の被写界内に無線ICタグを備えた複数の被写体が存在する場合、使用者が主被写体とする対象物以外からの不要な被写体情報を取得してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、使用者が主被写体と認識する対象物からの情報を効率的に読み取り、正確な主被写体情報を取得することを可能とする技術を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、撮像装置であって、被写体が有する無線ICタグとの間で無線交信を行う交信手段と、撮影時の撮影条件に基づいて、前記交信手段による被写界における交信対象領域を調整する調整手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、前記無線ICタグに記録された被写体情報を、前記交信手段を用いた無線交信によって、前記無線ICタグから取得する取得手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明に係る撮像装置において、前記撮影条件は、焦点距離情報を含み、前記調整手段は、前記焦点距離情報に基づいて前記交信対象領域を調整することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の発明に係る撮像装置において、前記撮影条件は、複数の焦点検出領域に関する焦点調節情報を含み、前記調整手段は、前記焦点調節情報に基づいて前記交信対象領域を調整することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の発明に係る撮像装置において、前記撮影条件は、複数の焦点検出領域に関する焦点調節情報を含み、前記調整手段は、前記複数の焦点検出領域のうち焦点調節を行う焦点調節対象領域を前記交信対象領域として決定することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記交信手段は、交信アンテナと前記交信アンテナを走査処理する駆動手段とを有し、前記調整手段は、前記駆動手段を制御することによって前記交信対象領域を調整することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記無線ICタグからの情報受信強度を表示する表示手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項1から請求項7に記載の発明によれば、撮影時の撮影条件に基づいて無線ICタグリーダの被写界における交信対象領域を調整することができるので、被写界内に無線ICタグを備えた複数の被写体が存在する場合にも、使用者は主被写体からの被写体情報を効率的に読み取ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1の実施の形態>
<概要>
図1は、被写体に備え付けられる無線ICタグ11の構成を示す図である。図2は、無線ICタグ11内のICチップ12に保存されている情報(以下、「タグ情報」とも称する)の一例を示す図である。
<概要>
図1は、被写体に備え付けられる無線ICタグ11の構成を示す図である。図2は、無線ICタグ11内のICチップ12に保存されている情報(以下、「タグ情報」とも称する)の一例を示す図である。
図1に示すように、無線ICタグ11は、ICチップ12とタグアンテナ13とを備えている。ICチップ12は、パッケージされた半導体集積回路で構成されており、図2に示されるようなタグ情報を保持(格納)することができる。尚、タグ情報には、無線ICタグ11を備え付けている被写体の属性情報(以下、「被写体情報」とも称する)、例えば、当該被写体の製造メーカ、商品コード又は製造年月日等が含まれている。
また、無線ICタグは、ICタグ内に電源を持たず外部のリーダ/ライタから発信された電波のエネルギーを利用してタグ情報を送信する電源非内蔵タイプ(パッシブタイプ)と、ICタグ内に電源を持ち能動的にタグ情報を送信できる電源内蔵タイプ(アクティブタイプ)とに分けられる。
図3は、本発明に係る撮像装置20の外観構成を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は、背面図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、撮像装置20は、その背面にLCD22と操作ボタン群23とを備え、その上部に無線ICタグリーダ21とシャッタボタン(レリーズSW)(不図示)とを備えている。無線ICタグリーダ21は、撮像装置20の上部に設けられたアクセサリーシュー(フラッシュシュー)に対して着脱可能に装着される。尚、無線ICタグリーダ21の装着位置は、アクセサリーシュー(フラッシュシュー)に限定されない。例えば、無線ICタグリーダ21を撮像装置20に内蔵するようにしてもよい。
無線ICタグリーダ21は、無線ICタグ11との間で電波を介して無線交信可能な装置であり、無線ICタグ11が有するタグ情報を取得する機能を有している。尚、この無線ICタグリーダ21は、いわゆるパッシブタイプの無線ICタグ11に対する電源供給をも行う。無線ICタグリーダ21の内部構成については後述する。
図3(b)中のLCD22は、液晶及び光源を用いて構成される表示部である。LCD22では、ライブビュー画像表示、記録画像の再生表示、又は、設定メニュー表示等が行われる。
操作ボタン群23は、撮像装置20の動作環境の設定をするメニューボタン23a、ズーム操作などに用いられる十字キー23b及び撮像装置20の動作モードを選択する撮影/再生モード選択スイッチ23c等からなる。
次に、撮像装置20の内部構成について説明する。図4は、撮像装置20の内部機能を示すブロック図である。
ズーム制御部31は、レンズ光学系に存在するズームレンズ34を操作者(ユーザ)等の指示に応じて駆動し、焦点距離(すなわち画角)を変更する機能を有している。また、焦点調節部32は、レンズ光学系に存在するフォーカスレンズ35を駆動して、被写体を合焦状態に導く機能を有している。
露出制御部33は、撮像部36において絞りと撮像素子(例えば、CCD)(不図示)の露光時間とを調節し、取得される画像を適正な明るさに調節する露出制御を行う機能を有している。
上記レンズ光学系を通して撮像部36内の撮像素子(CCD)により画像データとして取得される被写体像は、撮像部36内でデジタル信号に変換された後、画像処理部37において、ホワイトバランス補正、γ補正処理及び色補正処理等が施される。この後、処理済み画像データは、所定タイミングで記録媒体38に書き込まれ、また、ライブビュー表示用画像としてLCD22に表示される。
操作部39は、ユーザが操作入力可能なボタンやスイッチ等によって構成され、操作ボタン群23、電源スイッチ、ユーザが撮影タイミングを指示するためのシャッタボタン(レリーズSW)、及び、撮影/再生モード選択スイッチ23c等を含んでいる。尚、シャッタボタン(レリーズSW)は、ユーザ操作による半押し状態(以下、S1状態とも称する)と全押し状態(以下、S2状態とも称する)とを区別して検出可能な2段階押し込みスイッチとして機能する。全押し(S2)状態が検出されるとレリーズSWがオン(ON)されたと判定され、本撮影が開始される。
電力供給源として利用する電源部41は、全体制御部40を始めとする撮像装置20の上記各部に動作電力を供給する。
全体制御部40は、内部にRAM40a及びROM40bを備えたマイクロコンピュータによって構成され、予めROM40b内に記憶されている制御プログラムをマイクロコンピュータが実行することにより、上記各部を統括的に制御する機能を有している。
次に、無線ICタグリーダ21について説明する。図5は、無線ICタグリーダ21の内部構成を示す図である。
図5に示されるように、無線ICタグリーダ21は、狭指向性アンテナ51(以下、単に「アンテナ」とも称する)と駆動部52とデータ解析部53とを備えている。
アンテナ51は、無線ICタグ11との交信アンテナとして機能し、一方向に極めて強い指向性(狭指向性)を有し、また、駆動部52は、当該アンテナ51を、全体制御部40によって指定された領域内(以下、「走査領域RS」とも称する)を走査処理するように駆動(走査駆動)する機能を有している。このため、全体制御部40において、被写界において撮像装置20との交信の対象となる領域(以下、「交信対象領域」とも称する)を自由に調整することが可能となる。すなわち、走査領域RSは交信対象領域に相当するため、アンテナ51の走査領域RSの位置及び大きさを変更することによって、被写界における交信対象領域を変更することが可能になる。
そして、交信によって無線ICタグ11から取得された情報は、データ解析部53において解析され、全体制御部40に送信される。
以下、上述の機能を備えた撮像装置20の動作について説明する。
<動作>
図6は、撮影時の撮影条件の一つである焦点距離情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを変更する動作を示すフローチャートである。
図6は、撮影時の撮影条件の一つである焦点距離情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを変更する動作を示すフローチャートである。
まず、操作者(ユーザ)によって撮像装置20の電源がオン(ON)されると(ステップS60)、無線ICタグリーダ21に電力が供給され、撮像装置20は無線ICタグ11との交信が可能な状態になる(ステップS61)。
次に、再生モード及び撮影モードのいずれが選択されているか否かを判別し(ステップS62)、再生モードが選択されている場合には、再生モードに移行して再生モードの各処理(不図示)を行い、撮影モードが選択されている場合には、撮影モードに移行してステップS63以降の各処理を行う。ここでは、撮影モードが選択されているものとして説明を続ける。
ステップS63においては、ライブビュー表示用の画像が撮像部36によって撮像される。撮像部36により撮像された被写体像は、画像処理部37等において所定の処理が施された後、LCD22にライブビュー表示される(ステップS64)。
そして、ズームスイッチがオン(ON)されたか否かが判別され(ステップS65)、ズームスイッチがオン(ON)されていなければ、ステップS69に移行し、ズームスイッチがオン(ON)されたと判別される場合には、ズーム操作後の焦点距離が検出される(ステップS66)。
撮像装置20は、ステップS66において検出された焦点距離からズーム操作後の画角VG1を取得し(図7参照)、取得したズーム操作後の画角VG1に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定し、駆動部52により走査駆動する(ステップS67)。
ここで、ズーム操作後の画角VG1と走査領域RSとについて詳述する。図7は、ズーム操作前とズーム操作後との撮影領域を対比して示す図である。
図7に示されるように、ズーム操作前の画角VG2に対応する撮影領域R2に物体OB1及び物体OB2が含まれていた場合、使用者(ユーザ)のズーム操作によって画角VG2が画角VG1に変更されたとすると、カメラによる撮影領域は、ズーム操作後の画角VG1に対応する撮影領域R1に変更される。そして、撮影時の撮影条件に相当するズーム後の撮影領域R1を走査領域RSとして駆動部52によりアンテナ51を走査駆動すると、撮像装置20は、ユーザがズーム操作によって主被写体とした物体OB1のタグ情報を受信することができる。また、ズーム操作前の撮影領域R2に含まれていた物体OB2は、ズーム操作後の撮影領域R1には含まれなくなるため、撮像装置20は物体OB2からのタグ情報を受信しなくなる。すなわち、撮像装置20は、撮影対象の被写体からのタグ情報を受信する一方で、撮影対象以外の被写体からのタグ情報を受信せず、交信対象とする被写体を複数の被写体の中から絞り込むことが可能である。尚、画角VG1は、ズーム操作後の焦点距離に対応する値であり、ズームレンズ位置から一意に導出することができる。
ステップS67において上記走査領域RSを走査駆動した結果、被写体のタグ情報が受信されると、当該受信情報がデータ解析部53において解析される(ステップS68)。
次に、シャッタボタン(レリーズSW)が、オン(ON)されたか否かを判定し(ステップS69)、オン(ON)されていなければ、ステップS62に再度移行し、オン(ON)されたと判定される場合には本撮影及びタグ情報の記録が行われる(ステップS70)。具体的には、本撮影画像の画像データを記録するとともに、ステップS68において取得したタグ情報も、該当する画像データに対応した状態で記録媒体38に記録される。
その後、電源がオフ(OFF)されたか否かを判定し(ステップS71)、オフ(OFF)されていなければ、ステップS62に再度移行し、オフ(OFF)されたと判定される場合には、無線ICタグリーダ21への給電を停止し(ステップS72)、撮影動作を終了する。
以上のように、撮影時の使用者(ユーザ)が行うズーム操作における焦点距離情報に基づいて、無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定することで、交信対象領域を主被写体を含む適切な領域に調整することが可能となり、不要な物体からのタグ情報の受信を制限し、主被写体からのタグ情報のみを特定して取得することが可能となる。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。上記第1実施形態においては、焦点距離情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定していたが、第2実施形態では、撮影時の撮影条件の一つである焦点調節情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。上記第1実施形態においては、焦点距離情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定していたが、第2実施形態では、撮影時の撮影条件の一つである焦点調節情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定する。
本発明の第2実施形態に係る撮像装置は、図3〜図5に示す第1実施形態の撮像装置20と同様の構成を有している。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通する部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
図8は、焦点調節情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定する動作を示すフローチャートである。尚、図8中のステップS80〜S84及びステップS89〜S92は、それぞれ、図6中のステップS60〜S64及びステップS69〜S72と同様の処理が行われるため、当該共通する工程についての説明は省略する。
図8に示されるように、ステップS84においてライブビュー表示が開始された後、撮影領域内の3つの領域(以下、「焦点検出領域」或いは「AFエリア」とも称する)R3、R4及びR5(図9参照)において、焦点検出が行われる(ステップS85)。
そして、上述した焦点検出結果に基づいて、3つの焦点検出領域R3、R4、R5のいずれかが、焦点調節を行う対象領域(以下、「焦点調節対象領域」とも称する)として決定され、フォーカスレンズ35を駆動することによって焦点調節つまり合焦が行われる(ステップS86)。
ステップS86において決定された焦点調節対象領域に基づいて、無線ICタグリーダ21の走査領域RSが決定され、駆動部52によりアンテナ51が走査駆動される(ステップS87)。
ステップS87において上記走査領域RSを走査駆動した結果、被写体のタグ情報が受信されると、当該受信情報がデータ解析部53において解析される(ステップS88)。
ここで、図9を用いて焦点調節対象領域と走査領域RSの決定とについて詳述する。図9は、3つの焦点検出領域と走査領域RSとを示す図である。
図9に示されるように、撮像装置20の撮影領域R2に、物体OB3、物体OB4及び物体OB5が含まれているとする。撮像装置20では、3つの焦点検出領域R3、R4及びR5において、合焦のための焦点検出が実行される。具体的には、撮像装置20において実行されるコントラスト(山登り)方式の自動合焦では、フォーカスレンズ35を駆動することにより前述の3つの領域R3、R4、R5のそれぞれにおいて、コントラストの高い位置つまり合焦位置が検出される。より詳細には、複数のレンズ位置に対応する画像を取得し、各画像のコントラストを算出する。そして、複数の画像のうち最もそのコントラストが高い画像に対応するレンズ位置(フォーカスレンズ35の位置)が合焦位置として求められる。このような合焦位置は、3つの領域(AFエリア)R3、R4、R5のそれぞれについて求められる。すなわち、複数のレンズ位置に対応する画像のコントラストがAFエリアごとに算出され、AFエリアごとに最もそのコントラストが高い画像に対応するレンズ位置が当該AFエリアについての合焦位置として求められる。
さらに、撮像装置20は、3つの領域から最終的には1つの領域を選択し、当該選択領域の合焦位置を、撮影領域R2の合焦地点として自動合焦を行っている。上述の3つの焦点検出領域から1つの領域(焦点調節対象領域)を選択する方法としては、撮像装置20から各領域に存在する被写体までの距離が最短となるような被写体を含んでいる焦点検出領域を焦点調節対象領域として選択する「近優先」の手法などがある。
例えば、図9中の3つの焦点検出領域のうち、領域R3に含まれる物体OB3が撮像装置20から最も近い場所に存在する場合、撮像装置20では、3つの領域R3、R4及びR5において、合焦のための焦点検出が実行され、物体OB3が撮像装置20から最も近くに存在する物体であると認識される。これにより、撮像装置20は、物体OB3を主被写体と認識し、当該選択領域つまり焦点検出領域R3における合焦地点を、撮像装置20全体の合焦地点として合焦を行う。
さらに、上記合焦における焦点調節対象領域R3を、無線ICタグリーダ21の走査領域RSと決定し、駆動部52によりアンテナ51が走査駆動される。これにより、撮像装置20が主被写体と認識した物体OB3からのタグ情報を取得することが可能となる。
尚、焦点調節対象領域を選択する手法として、「近優先」の手法を例示したがこれに限定されるものではない。例えば、3つの領域のうち合焦時のコントラストが最も高い領域を焦点調節対象領域とする手法、或いは、使用者(ユーザ)が焦点調節対象領域を選択決定する手法を用いるようにしてもよい。また、撮像装置20が有する焦点検出領域の数は、3に限定されるものではなく、2或いは4以上であってもよい。
以上のように、撮影時の撮影条件に相当する焦点検出結果つまり焦点調節情報に基づいて、無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定することで、被写界における交信対象領域を、主被写体を含む適切な領域に調整することが可能となり、不要な物体からのタグ情報の受信を制限し、主被写体からのタグ情報のみを特定して取得することが可能となる。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。上記第2実施形態においては、焦点調節情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定していたが、第3実施形態では、第2実施形態の焦点調節情報に加えて、撮影時の撮影条件の一つである被写体からの電波受信強度に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。上記第2実施形態においては、焦点調節情報に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定していたが、第3実施形態では、第2実施形態の焦点調節情報に加えて、撮影時の撮影条件の一つである被写体からの電波受信強度に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定する。
本発明の第3実施形態に係る撮像装置は、図3〜図5に示す第1実施形態の撮像装置20と同様の構成を有している。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通する部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
図10は、焦点調節情報及び電波受信強度に基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定する動作を示すフローチャートである。尚、図10中のステップS100〜S104及びステップS112〜S115は、それぞれ、図6中のステップS60〜S64及びステップS69〜S72と同様の処理が行われるため、当該共通する工程についての説明は省略する。
図10に示されるように、ステップS104においてライブビュー表示が開始された後、撮影領域内の3つの領域R3、R4及びR5において、焦点検出が実行され各領域に含まれる各被写体までの撮像装置20からの距離が算出される(ステップS105)。
ステップS105において算出された被写体距離を基にして、所定距離範囲内(すなわち、所定距離L1よりも近い位置)に存在する被写体を含む領域を選択する(ステップS106)。尚、上記所定距離L1は、無線ICタグ11と無線ICタグリーダ21との間において情報送受信が可能な距離を基に決定される値である。所定距離L1は、撮像装置20において固定された値であってもよく、或いは、使用者(ユーザ)によって任意に設定変更可能な値であってもよい。
次に、ステップS106において選択された領域に対して無線ICタグリーダ21のアンテナ51を走査駆動する(ステップS107)。そして、走査駆動によって受信したタグ情報の情報受信強度(情報受信レベル)を比較し(ステップS108)、受信強度が最も高い被写体を主被写体と特定し、特定された主被写体に対して焦点調節すなわち合焦を行う(ステップS109)。
焦点調節後、主被写体を含む領域に対して無線ICタグリーダ21のアンテナ51を走査駆動し(ステップS110)、再度タグ情報を受信する(ステップS111)。
ここで、図11を用いて、上述したステップS105からステップS111について詳述する。図11は、撮影領域内の各焦点検出領域におけるタグ情報の受信強度を表示するLCD画面を示す図である。
図11に示されるように、撮像装置20の撮影領域R2に、物体OB6、物体OB7及び物体OB8が含まれている。また、物体OB7は所定距離範囲外(すなわち、所定距離L1よりも遠い位置)に存在するとする。この場合、撮像装置20では、3つの領域R3、R4及びR5において、焦点検出が実行され、撮像装置20から各領域に含まれている被写体(ここでは、物体OB6、OB7及びOB8)までの距離が算出される。算出された距離情報から領域R4に存在する物体OB7は、所定距離範囲外に存在する被写体であると認識される。一方、所定距離範囲内であると認識された被写体OB6及びOB8を含む領域R3及びR5では、各領域ごとに無線ICタグリーダ21のアンテナ51が走査駆動される。この走査駆動により各被写体が有するタグ情報を受信する際の情報受信レベルが、各領域ごとにレベル表示LVとしてLCD画面上に表示される。そして、各領域における情報受信レベルが比較され、領域R3における物体OB6からの情報受信レベルが領域R5における物体OB8からの情報受信レベルよりも高い場合、領域R3における物体OB6を主被写体と特定し、特定した被写体OB6に対して合焦が行われる。また、被写体OB6を含む領域R3に対して無線ICタグリーダ21のアンテナ51を走査駆動し、再度タグ情報を受信する。
以上のように、撮影時の撮影条件に相当する焦点調節情報及び電波受信強度に基づいて、無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定することで、被写界における交信対象領域を、主被写体を含む適切な領域に調整することが可能となり、不要な物体からのタグ情報の受信を制限し、主被写体からのタグ情報のみを特定して取得することが可能となる。
また、図11に示すように、各領域ごとにタグ情報の情報受信レベルを表示することにより、手動で主被写体を決定する際の目安とすることもできる。
尚、本実施形態において、所定距離範囲内であると認識された被写体の存在する領域が1つである場合には、情報受信レベルの比較を行うことなく、所定距離範囲内の被写体が存在する領域において無線ICタグリーダ21のアンテナ51を走査駆動する。
<4.変形例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、上記に説明した内容に限定されるものではない。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、上記に説明した内容に限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態においては、光学ズーム操作実行時の焦点距離情報に基づいて、無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定していたが、これに限定されない。具体的には、電子(デジタル)ズーム操作が実行された場合にも、電子ズーム操作時の焦点距離情報と電子ズーム倍率とに基づいて無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定してもよい。
より詳細には、図12を用いて以下に説明する。図12は、撮影領域と電子ズーム操作による拡大領域(以下、「電子ズーム領域」とも称する)とを示す図である。
図12に示されるように、撮影領域R2に物体OB1と物体OB2とが含まれていた場合において、使用者(ユーザ)は、主被写体を物体OB1と特定し、物体OB1を含む領域R6を電子ズーム操作によって撮影領域R2内から切り出し、当該領域を電子ズーム領域としたとする。
この場合、撮影時の電子ズーム領域R6を走査領域RSとして駆動部52によりアンテナ51を走査駆動すると、撮像装置20は、ユーザが主被写体として選択した物体OB1のタグ情報を受信することができる。また、撮影領域R2に含まれていた物体OB2は、電子ズーム領域R6には含まれなくなるので、物体OB2からのタグ情報を受信せずに済む。尚、電子ズーム領域R6は、電子ズーム領域R6を表すズーム領域角VG3によって特定することが可能であり、ズーム領域角VG3は、電子ズーム操作時の焦点距離情報と電子ズーム倍率とから導出することができる。
以上のように、撮影時の撮影条件に相当する電子ズーム操作時の焦点距離情報と電子ズーム倍率とに基づいて、無線ICタグリーダ21の走査領域RSを決定することで、被写界における交信対象領域を主被写体を含む適切な領域に調整することが可能となり、不要な物体からのタグ情報の受信を制限し、主被写体からのタグ情報のみを特定して取得することが可能となる。
また、上記各実施形態においては、パッシブタイプの無線ICタグ11について例示したが、電池を内蔵したアクティブタイプの無線ICタグとの間で無線交信を行う場合にも本発明を適用することが可能である。
11 無線ICタグ
12 ICチップ
20 撮像装置
21 無線ICタグリーダ
23 操作ボタン群
23a メニューボタン
23b 十字キー
23c 撮影/再生モード選択スイッチ
51 狭指向性アンテナ
52 駆動部
53 データ解析部
12 ICチップ
20 撮像装置
21 無線ICタグリーダ
23 操作ボタン群
23a メニューボタン
23b 十字キー
23c 撮影/再生モード選択スイッチ
51 狭指向性アンテナ
52 駆動部
53 データ解析部
Claims (7)
- 撮像装置であって、
被写体が有する無線ICタグとの間で無線交信を行う交信手段と、
撮影時の撮影条件に基づいて、前記交信手段による被写界における交信対象領域を調整する調整手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記無線ICタグに記録された被写体情報を、前記交信手段を用いた無線交信によって、前記無線ICタグから取得する取得手段、
をさらに備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
前記撮影条件は、焦点距離情報を含み、
前記調整手段は、前記焦点距離情報に基づいて前記交信対象領域を調整することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
前記撮影条件は、複数の焦点検出領域に関する焦点調節情報を含み、
前記調整手段は、前記焦点調節情報に基づいて前記交信対象領域を調整することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
前記撮影条件は、複数の焦点検出領域に関する焦点調節情報を含み、
前記調整手段は、前記複数の焦点検出領域のうち焦点調節を行う焦点調節対象領域を前記交信対象領域として決定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
前記交信手段は、交信アンテナと前記交信アンテナを走査処理する駆動手段とを有し、
前記調整手段は、前記駆動手段を制御することによって前記交信対象領域を調整することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
前記無線ICタグからの情報受信強度を表示する表示手段、
をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
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2005
- 2005-02-14 JP JP2005035467A patent/JP2006222825A/ja active Pending
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