JP2006221791A - 磁気ヘッドを試験するためのヘッドスタックロケーター組立品 - Google Patents

Abstract

【課題】従来技術の信頼性及び安定性を保ちながら、ヘッドスタックをスピンスタンドに対してより素早くかつより正確に配置及び固定するヘッドスタックロケーター組立品を提供する。
【解決手段】本発明のヘッドスタックロケーター組立品は固定ロケーターに収容されるヘッドスタックロケーターを含む。固定ロケーターはスピンスタンドに恒久的に固定されており、ヘッドスタックロケーターはヘッドスタックに接続または結合する。ヘッドスタックロケーターをヘッドスタックの試験のために固定ロケーターに押し付けるために真空または減圧が使用される。試験が終了した後、ヘッドスタックロケーターは、ヘッドスタックロケーター組立品に正の気体圧を適用することによって固定ロケーターから外される。
【選択図】図３

Description

本発明はコンピューターのハードディスクの部品の試験に関し、詳細には、ヘッドスタックテスターにおいて、ハードディスク組立品の一部であるヘッドスタックを配置及び固定するためのシステムに関する。

現代のコンピューターはヘッドスタック（または、複数に積み重なったヘッド）及びハードディスクのスタック（または、ハードディスクの積み重ね）の形式で作製されるハードディスク装置を有する。ヘッドスタックは、ハードディスクのパックと関連して動作するような様式で積み重ねられた１つまたは複数のリード及びライトヘッドを含む組立品である。これらの装置はこの分野で周知であり、多くのデータ格納の用途で使用されている（例えば、特許文献１参照）。ヘッドスタックはSAE Magnetics、Western Digital（Read-Rite）、Hitachi Global Storage Technologies（IBM）、Seagate等の多くの企業によって製造されている。ヘッドスタックは一般に、ヘッドスタックがシャフト上で自由に回転できるように軸受の手段によってシャフトに取り付けられる。（リードまたはライトの）データ格納動作中、磁気ヘッドはそれらがハードディスクに対して位置付けられるようにシャフト上で回転させられる。

磁気ヘッド及びディスクテスターはＳＮ比及びトラック特性等の磁気ヘッド及びディスクの特性を試験するために使用される器械である。テスターはヘッドのディスクに対するこれらの動きを実際のハードディスク装置の動作中の速度と同じ速度でシミュレートする。各テスターは２つの構成要素、すなわち、一般にスピンスタンドと呼ばれる、ヘッドのディスクに対する動きを実施する機械的要素、及び、測定及び測定された信号の計算及び分析を実施する電子的要素から構成されている。スピンスタンドはまた、磁気ディスク上にサーボ情報を書き込むために使用される器械であるサーボライターの機械的要素であるとともに、ヘッドのディスク上の浮上高を測定するために使用される器械である浮上高テスターの構成要素でもある。

図１及び２にはヘッド及びディスクテスターの従来技術の例が図示されている。スピンスタンド１００は壁部１１２ａ，１１２ｂ，１１２ｃを支持する固定式ベースプレート１１０を含む。そして、壁部１１２ａ，１１２ｂ，１１２ｃは円筒形のディスクパック領域に配置されたディスクパックＤＰを保持するためのスピンドル１１３を支持する。ディスクパックＤＰは直径Ｄを有し、ディスクパック軸ＤＰＡを中心にして同軸に配置された１つまたは複数の磁気ディスク１１４を含む。スピンドル１１３及びディスク１１４はスピンドルモーター１１５によって回転軸ＳＡを中心にして回転させられる。

ベースプレート１１０はさらに、第１及び第２のスライドモーター（図示せず）を支持する。第１スライドモーターはスライド１１６をレール１１７ａ，１１７ｂに沿ってＹ方向に動かす（図２参照）。スライド１１６上には２つの付加的なレール１１８ａ，１１８ｂが取り付けられている。第２スライドモーターは第２スライド１１９をレール１１８ａ，１１８ｂに沿ってＸ方向に動かす。第１及び第２のモーターはスライド１１９のヘッドスタックロケーター１２１上に取り付けられたヘッドスタック１２０をスピンドル１１３の中心に対して特定の位置に位置付けるために協働する。ヘッドスタック１２０は磁気ヘッド１２２を保持し、磁気ヘッド１２２をディスク１１４に対して位置付ける。

ヘッド及びディスクテスターのスピンスタンドの従来技術の他の例は本願の譲渡人であるガジック テクニカル エンタープライゼス（www.guzik.com）から入手可能なガジック V2002 XY-Positioninig Spinstand、及びガジック S-1701シリーズ Micro Positioning Spinstandを含む。また、磁気ヘッドを磁気ヘッドに位置付けるための従来技術は特許文献２等にも記載されている。

特開平１１−３２６１０５号公報（第１図） 特開２０００−３５３３６９号公報

磁気記録の密度が増大すると、任意のディスク領域に対して付加的な情報トラックが圧縮される。トラックサイズの縮小はヘッドの位置付けに対する改善した精度の要求を増大させている。同様に、アクセス時間を短くするために、磁気ディスクの回転速度も増大している。さらに、付加的な格納を与えるために、より多くのディスクがディスクスタックに加えられている。

ディスクが回転すると、ディスク及び磁気ヘッドの両方に対して振動が誘発される。これらの振動はトラックの位置決め不良または位置ずれを起こす。場合によっては、ディスクと磁気ヘッドの間の位置ずれは容認不可能なレベルに達してしまい、スピンスタンドの動作を信頼できないものにしてしまう。

したがって、ヘッドスタックをスピンスタンド上で配置及び固定するための、新規で改善された装置及び方法が望まれている。このような新規で改善された装置及び方法は従来方法の信頼性及び安定性を保ちながら、ヘッドスタックを試験のために、スピンスタンドに対して素早くかつ正確に配置及び固定することが望まれる。

本発明はヘッドスタックをスピンスタンド上に配置及び固定するためのヘッドスタックロケーター組立品であって、上述の従来技術の制限及び問題を改善する、新規で改善されたヘッドスタックロケーター組立品に関する。本発明の１つの実施例に従うと、新規で改善されたヘッドスタックロケーター組立品は固定されたロケーターに収容されるヘッドスタックロケーターを含む。固定されたロケーター（以降、固定ロケーターと呼ぶ）は恒久的にスピンスタンドに固定されており、ヘッドスタックロケーターはヘッドスタックに接続または結合する。ヘッドスタックロケーターをヘッドスタックの試験のために固定ロケーターに押し付けるために真空または減圧が使用される。試験が完了した後、ヘッドスタックロケーターは組立品に正の空気圧を適用することによって固定ロケーターから外される。

１つの形式において、固定ロケーターは固定ロケーターブッシング及びピン収容開口を含む。固定ロケーターブッシングは固定ロケーター軸を中心に配置され、固定ロケーター軸から横方向に拡張する。また、固定ロケーターブッシングは固定ロケーター軸に対して横方向に拡張する上面を有する。

ピン収容開口は固定ロケーターブッシングから固定ロケーター軸に沿って拡張する。ピン収容開口は固定ロケーターブッシングの上面から単調に減少する半径を有する、円形の断面を有する輪郭を持つ。ピン収容開口は固定ロケーターブッシングの上面に隣接した領域からポートまで拡張する。ポートは適用される真空または減圧、及び適用される加圧を収容するように構成される。

ヘッドスタックロケーターはヘッドスタックロケーター軸に沿って拡張し、ヘッドスタックロケーターブッシング及び位置決めピンを含む。ヘッドスタックロケーターブッシングは上面及び下面を有し、ヘッドスタックロケーター軸を中心に配置され、ヘッドスタックロケーター軸に対して横方向に拡張する。ヘッドスタックロケーターブッシングの下面はヘッドスタックロケーター軸に対して横方向に拡張する。ヘッドスタックロケーターブッシングは、それの上面に、ヘッドスタック軸を有するヘッドスタックを収容するための結合用組立品を有し、それによってヘッドスタック軸はヘッドスタックロケーター軸と同軸になる。

位置決めピンはヘッドスタックロケーターブッシングの下面からヘッドスタックロケーター軸に沿って拡張する。位置決めピンは下面から単調に減少する半径を有する、円形の断面を有する外側の輪郭を持つ。位置決めピンの輪郭はピン収容開口の輪郭に対して実質的に相補的である。

ヘッドスタック取り付け組立品はさらに、スリーブ軸に沿って拡張するスリーブを含む。スリーブは固定ロケーターブッシングの周囲の面から拡張する。代替的な実施例において、スリーブはヘッドスタックロケーターブッシングの周囲の面から拡張する。これらの実施例において、スリーブ軸は固定ロケーター軸及びヘッドスタックロケーター軸の対応する１つに同軸であり、固定ロケーターブッシング及びヘッドスタックロケーターブッシングのもう一方は、ピンがピン収容開口内に配置されたときに固定ロケーター軸、ヘッドスタックロケーター軸及びスリーブ軸が同軸となった状態で、スリーブ内に配置可能となる。

本発明の好まれる形式において、ヘッドスタック取り付け組立品はさらに、固定ロケーターブッシングの周囲の面及びヘッドスタックロケーターブッシングの周囲の面の１つに配置された封止を含む。この封止はスリーブ内で、固定ロケーターブッシングの上面とヘッドスタックロケーターブッシングとの間の領域を気密的に分離する。この封止はまた、ポートに正の圧力が適用されたときに、この領域をヘッドスタック取り付け組立品の外部の領域に結合する。

使用中、位置決めピンがピン収容開口内に配置され、ポートに減圧が適用されたとき、この領域の静的な圧力（または、静圧力）は、適用された減圧及び組立品の外部の周囲の圧力への応答で、ヘッドスタックロケーターブッシングを固定ロケーターブッシングの方向にバイアスし（または、押し付け）、それによって、ヘッドスタックロケーターを固定ロケーターに結合する。

この様式でヘッドスタックロケーターが固定ロケーターに結合されているとき、ヘッドスタックロケーターを固定ロケーターから外すために正の圧力が適用されてもよい。それにより、上記の領域の静的な圧力は、この正の圧力及び組立品の外部の周囲の圧力への応答で、ヘッドスタックロケーターブッシングを固定ロケーターブッシングから外す方向にバイアスし（または、引き離し）、それによって、ヘッドスタックロケーターを固定ロケーターから切り離す。

本発明の好まれる形式において、封止は固定ロケーターブッシングの周囲の面の溝に配置されたＵカップワイパー封止である。代替的な実施例において、封止はヘッドスタックロケーターブッシングの周囲の面の溝に配置されたＵカップワイパー封止である。

本発明の１つの形式において、チャネル（または、導管）はポートから固定ロケーターブッシングを通って固定ロケーターブッシングの上面に隣接する領域まで拡張する。この形式において、位置決めピンの遠位端を形成する材料はピン収容開口を形成する材料に比べて弾力的であり、それによって、長期間の使用による位置決めピン及びピン収容開口の磨耗が最小になるようにされてもよい。

本発明のもう１つの形式において、チャネル（または、導管）は位置決めピン内で位置決めピンの遠位端から、ヘッドスタックロケーター軸に沿って、固定ロケーターブッシングの上面に隣接する領域で位置決めピンの横方向のポートまで拡張する。

本発明の新規で改善されたヘッドスタックロケーター組立品はヘッドスタックを試験のために、スピンスタンドに素早くかつ正確に配置及び固定する。

本発明の上述及び他の目的、特徴及び長所は付随する図面に図示されている、本発明の例としての実施例の説明からより明白になるだろう。図面において、同様な部品には同様な参照番号が付けられている。また、これらの図面は部材の寸法を必ずしも正確に表したものではなく、本発明の原理を図解することに重点を置いて描かれたものである。

図３及び図１２−１５を参照すると、ヘッドスタックをスピンスタンドに配置及び固定するために本発明に従って構成された組立品１０の例としての実施例が示されている。組立品１０は固定ロケーター１４に収容されたヘッドスタックロケーター１２を含む。（例えば、図１５に示されているように）固定ロケーター１４がスピンスタンドのスライド１１９に恒久的に固定されているのに対し、ヘッドスタックロケーター１２はヘッドスタック１２０に接続または結合する。そして、ヘッドスタックロケーター１２をヘッドスタック１２０の試験のために固定ロケーター１４に押し付けるために真空または減圧が使用される。試験が終了した後、ヘッドスタックロケーター１２は組立品１０に正の空気圧を適用することによって固定ロケーター１４から外される。

本発明の新規で改善された組立品１０はヘッドスタックを試験のためにスピンスタンドに素早くかつ正確に配置及び固定する。

図３−５を参照すると、ヘッドスタックロケーター１２の主要な構成要素は中心の開口を通して位置決めピン２０を収容するブッシング１８を収容するピストンリング１６を含む。位置決めピン２０は一方の端部に、ヘッドスタックを取り付けるための手段を含む。示されている例としての実施例において、この手段はねじ切り部分２２を含む。ねじ切り部分２２は、図１５に示されているように、ヘッドスタックをヘッドスタックロケーター１２に固定するためにピボット軸受１２１内にねじ込まれる。図３及び図１２−１５に示されているように、位置決めピン２０のもう一方の端部はヘッドスタックロケーター１２を（拘束することなく）固定ロケーター１４内に容易に誘導し、かつ正確に配置するために使用される。ブッシング１８は圧力ばめ等の、適当な様式でピストンリング１６に固定される。ピストンリング１６は、図３に示されているように、ヘッドスタックロケーター１２と固定ロケーター１４との間の封止／軸受表面として機能する。

ヘッドスタックロケーター１２はまた、位置決めピン２０とブッシング１８との間の封止を与えるＯリング２４を含む。位置決めピン２０は、ブッシング１８を位置決めピン２０の適所ではさむ２つの保持クリップ２６によって保持される。位置決めピンをヘッドスタックブッシングに配置するためにＯリング２４及び保持クリップ２６を使用することにより、位置決めピンは回転することが可能となる。この構成はヘッドスタックに損傷を与える可能性がある位置決めピンの締め過ぎを防止する。代替的な実施例において、位置決めピンは圧力ばめや糊付け（または、接着）等によって、ヘッドスタックブッシング１８内での回転能力を有さない状態でブッシング１８に固定することもできる。この代替的な実施例はＯリングまたは保持クリップを使用しなくてもよい。

プラスチックボタン２８は位置決めピン２０及び固定ロケーター１４の結合面を保護するために位置決めピンの先端に糊付け（または、接着）される。位置決めピン２０の一部は、位置決めピン２０を結合することなく固定ロケーター１４の穴に容易に誘導するために先端部付近で細くされる。

ヘッドスタックロケーター１２のブッシング１８は図８及び９にも図示されている。ヘッドスタックロケーター１２のブッシング１８は、図１５に示されているように、ヘッドスタック１２０を収容するためにブッシングの上面３８に環状カップ３６を含む。図９に最もよく示されているように、ブッシング１８はまた、それの底面３２に等間隔に配置されたパッド３０を有する。パッド３０はヘッドスタックロケーター１２の、固定ロケーター１４のブッシング４０の上面５４に対する高さ及び平行性を画定する。パッド３０は固定ロケーター１４のブッシング４０の上部の環状面に受容される。平らな表面の代わりに、均等に配置されたパッド３０を使用することにより、ヘッドスタックロケーター１２の結合面の傷や不完全性による揺れの可能性が少なくなる。例としての実施例において、ヘッドスタックロケーター１２は等間隔に配置されたパッド３０を備えている。代替的な実施例においては、ヘッドスタックロケーター１２のブッシング１８に環状面が備えられ、固定ロケーター１４にパッド３０が備えられてもよい。

図１２−１５を参照すると、固定ロケーター１４は例えば、ボルト６４等によってスピンスタンドのスライド１１９に固定される。図３、６、７に示されているように、固定ロケーター１４はブッシング４０、ワイパー封止４２、空気式バーブフィッテング４４、及び空気式バーブフィッテングのためのワッシャー封止４６を含む。ブッシング４０はヘッド部４８及びネック部５０を含む。バーブフィッテング４４はブッシング４０のネック５０部内にねじ込まれる。このフィッテングから空気が引き抜かれ、また、固定ロケーター１４のブッシング４０の中央に配置された内腔５２に正の空気圧が適用される。中央の内腔５２はブッシング４０の上面５４まで拡張し、２つの機能：負及び正の空気圧のブッシング４０の上面５４への伝達手段；及び、ヘッドスタックロケーター１２の位置決めピン２０を収容するためのソケットを与える。ブッシング４０のヘッド部４８及びネック部５０はまた、上面５４から中央の内腔５２まで貫通する２つの横方向のポート５６を画定する。ポート５６は減圧／加圧が上面５４全体に均一的に適用されることを可能にする。

図１６及び１７に示されている代替的な実施例３００においては、ブッシングのヘッド部４８及びネック部５０は上面５４から中央の内腔５２まで貫通する２つのポートを有していない。組立品３００はそれらの代わりに、ピンの先端から上方に拡張する中央のポート３２４を画定する位置決めピン３２０を有する。（ピン３２０はまた、ヘッドスタックへの取り付けのために、上端部にねじ切り部分３２２を含む。）ピン３２０はまた、中央のポート３２４まで貫通する２つの横方向のポート３２６を画定する。ポート３２４，３２６はバーブフィッテング４４からブッシング１８とブッシング４０との間に配置された空間に正及び負の空気圧を伝達する。

ワイパー封止４２は固定ロケーター１４のブッシング４０のヘッド部４８の側壁の、円周状の溝５８に収容される。ワイパー封止４２はブッシング４０の側壁とヘッドスタックロケーター１２のピストンリング１６の内面との間に封止を形成する。図示されている例としての実施例において、ワイパー封止はＵカップワイパー封止４２を含む。図３、６、７及び図１２−１４に示されているように、Ｕカップワイパー封止４２はＹ型の断面を有し、ベース部６０及びベース部から拡張する２つのアーム６２を含む。ヘッドスタックロケーター１２が固定ロケーター上に受容されたとき、アーム６２の一方は固定ロケーター１４のブッシング４０のヘッド部４８の円周の溝５８に対してバイアスされ（または、押し付けられ）、アーム６２のもう一方はヘッドスタックロケーター１２のピストンリング１６に対してバイアスされる（または、押し付けられる）。

アーム６２は、ヘッドスタックロケーター１２を固定ロケーター１４に固定するために固定ロケーター１４に真空または減圧が適用されたときに、ヘッドスタックロケーター１２と固定ロケーター１４との間に気密封止を与えるような形状及び構成にされる。アーム６２はまた、ヘッドスタックロケーター１２を固定ロケーター１４から外すために固定ロケーター１４に正の空気圧が適用されたときに、ヘッドスタックロケーター１２と固定ロケーター１４との間の封止を壊すような形状及び構成にされる。封止４２のアーム６２の崩壊（または、縮小）は封止４２とピストンリング１６との間の摩擦を減少させる。この構成により、封止４２の摩擦によって発生する粒子の数が減少する。代替的な実施例４００においては、図１８−１９に示されているように、封止４２はヘッドスタックロケーター１２に配置することができ、ピストンリング１６は固定ロケーター１４に配置することができる。

ヘッドスタックロケーター１２はヘッドスタックとスピンスタンドテスト装置との間の素早くかつ正確なインターフェース（または、相互作用の手段）として機能する。固定ロケーター１４はヘッドスタックロケーター１２に対する正確な位置付け装置として機能する。負（真空）及び正の空気圧はそれぞれ、ヘッドスタックロケーター１２を固定ロケーター１４に固定するために、及び固定ロケーターから解放するために使用される。通常の操作において、ヘッドスタックロケーター１２はヘッドスタックに取り付けられる。そして、ヘッドスタックロケーター１２は位置決めピン２０を固定ロケーター１４の中央の内腔の中に誘導することによって固定ロケーター１４内に挿入される。Ｕカップワイパー封止４２は、大気圧で位置付けピストンスリーブ１６が容易にＵカップ／ワイパー封止４２にスライドするように設計される。そして、固定ロケーター１４に対する真空または減圧がオンにされ、ヘッドスタックロケーター１２は真空または減圧によって固定ロケーター１４に固定される。固定ロケーター１４への減圧の適用は図１３に図示されている。

減圧がオフにされたとき、ヘッドスタックロケーター１２は固定ロケーター１４から外すことが困難な状態となっている。ヘッドスタックロケーター１２を外すためには、ヘッドスタックロケーター１２が固定ロケーター１４から持ち上げられ、オペレーターがヘッドスタックロケーター１２を容易に取り外すことが可能となるように、固定ロケーター１４を介して正の空気圧が適用される。この空気流は、ヘッドスタックロケーター１２が完全に外れることなく、固定ロケーター１４から安全に外されるように制御される。固定ロケーター１４への正の空気圧の適用は図１４に図示されている。

ここまで本発明が例としての実施例への参照とともに説明されてきたが、本発明の意図及び範囲から外れることなく本発明の形式及び詳細部に多様な変更が実施可能であることは当業者にとって明白であるだろう。

従来技術のスピンスタンドの概略図的な正面図である。 図１のスピンスタンドの概略的な上面図である。 固定ロケーターに収容されたヘッドスタックを含む、ヘッドスタックをスピンスタンド上に配置及び固定するために本発明に従って構成された組立品の例として実施例の、部分的な断面図を含む側面図である。 図３のヘッドスタックロケーターの側面図である。 図３のヘッドスタックロケーターの分解側面図である。 図３の固定ロケーターの、部分的な断面図を含む側面図である。 図３の固定ロケーターの、部分的な断面図を含む分解側面図である。 図３のヘッドスタックロケーターのブッシングの側面図である。 図３のヘッドスタックロケーターのブッシングの上面図である。 図３の固定ロケーターのブッシングの側面図である。 図３の固定ロケーターのブッシングの上面図である。 スピンスタンドのスライドに固定された固定ロケーター、及び固定ロケーターに収容される前のヘッドスタックロケーターを示している、図３の組立品の側面図である。 固定ロケーターに収容され、固定ロケーターへの減圧の適用を介して固定ロケーターに固定されたヘッドスタックロケーターを示している、図３の組立品の、部分的な断面図を含む分解側面図である。 固定ロケーターに収容され、固定ロケーターへの加圧の適用を介して固定ロケーターから切り離されたヘッドスタックロケーターを示している、図３の組立品の、部分的な断面図を含む分解側面図である。 固定ロケーターに収容され、減圧の適用を介して固定ロケーターに固定されたヘッドスタックロケーターを示している、ヘッドスタックがヘッドスタックロケーターに固定された状態で示されている図３の組立品の、部分的な断面図を含む分解側面図である。 固定ロケーターに収容されたヘッドスタックを含む、ヘッドスタックをスピンスタンド上に配置及び固定するために本発明に従って構成された組立品の、もう１つの例として実施例の分解断面図である。 図１６のヘッドスタックロケーターの、組立てられた状態の断面図である。 固定ロケーターに収容されたヘッドスタックを含む、ヘッドスタックをスピンスタンド上に配置及び固定するために本発明に従って構成された組立品の、もう１つの例として実施例の、部分的な断面図を含む分解側面図である。 図１８のヘッドスタックロケーターの、部分的な断面図を含む、組立てられた状態の側面図である。

符号の説明

１０ ヘッドスタックロケーター組立品
１２ ヘッドスタックロケーター
１４ 固定ロケーター
１６ ピストンリング
１８ ヘッドスタックブッシング
２０ 位置決めピン
２２ ねじ切り部分
２４ Ｏリング
２６ 保持クリップ
２８ プラスチックボタン
３０ パッド
３６ 環状カップ
３８ ブッシングの上面
４０ ブッシング
４２ Ｕカップワイパー封止
４４ 空気式バーブフィッテング
４６ ワッシャー封止
４８ ブッシングのヘッド部
５０ ブッシングのネック部
５２ 中央の内腔
５４ ブッシングの上面
５６ ポート
５８ 円周状の溝
６０ ベース部
６２ アーム
６４ ボルト
１００ スピンスタンド
１１０ ベースプレート
１１２ 壁部
１１３ スピンドル
１１４ 磁気ディスク
１１５ スピンドルモーター
１１６ スライド
１１７ レール
１１８ レール
１１９ スライド
１２０ ヘッドスタック
１２１ ピボット軸受
１２２ 磁気ヘッド
３００ ヘッドスタックロケーター組立品
３２０ 位置決めピン
３２２ ねじ切り部分
３２４ 中央のポート
４００ ヘッドスタックロケーター組立品

Claims (8)

1. ヘッドスタックを取り外し可能にスピンスタンドのスライドに結合させるためのヘッドスタック取り付け組立品であって：
   Ａ．前記スライドへ取り付けられるように構成された固定ロケーター；及び、
   Ｂ．ヘッドスタックを受容するために構成されたヘッドスタックロケーターであって、適用される減圧への応答で前記固定ロケーターに選択的に結合し、適用される加圧への応答で前記固定ロケーターから選択的に切り離されるように構成されたヘッドスタックロケーターを備えるヘッドスタック取り付け組立品。
2. 前記固定ロケーターが固定ロケーター軸に沿って拡張し、さらに、前記固定ロケーターが：
   i．前記固定ロケーター軸を中心に前記固定ロケーターに対して横方向に拡張する固定ロケーターブッシングであって、前記固定ロケーター軸に対して横方向に拡張する上面を有する固定ロケーターブッシング；
   ii．前記固定ロケーターブッシングから前記固定ロケーター軸に沿って拡張するピン収容開口であって、前記固定ロケーターブッシングの前記上面から単調に減少する半径を有する円形の断面を有する輪郭を持つピン収容開口；及び、
   iii．前記固定ロケーターブッシングの前記上面に隣接する領域から、前記適用される減圧及び前記適用される加圧を受容するように構成されているポートまで拡張する少なくとも１つの空気流チャネルを備え、
   前記ヘッドスタックロケーターがヘッドスタックロケーター軸に沿って拡張し、さらに、前記ヘッドスタックロケーターが：
   i．上面及び下面を有し、前記ヘッドスタックロケーター軸を中心にして配置され前記ヘッドスタックロケーター軸に対して横方向に拡張するヘッドスタックロケーターブッシングであって、前記上面にヘッドスタック軸を有するヘッドスタックを収容する結合用組立品を含み、それによって前記ヘッドスタック軸がヘッドスタックロケーター軸に対して同軸となるヘッドスタックロケーターブッシング；及び、
   ii．前記ヘッドスタックロケーターブッシングの前記下面から前記ヘッドスタックロケーター軸に沿って拡張する位置決めピンであって、前記下面から単調に減少する半径を有する円形の断面を有する外側の輪郭を有し、前記位置決めピンの前記輪郭が前記ピン収容開口の前記輪郭に対して実質的に相補的である位置決めピンを備え、
   スリーブ軸に沿って拡張するスリーブであって、前記固定ロケーターブッシング及び前記ヘッドスタックロケーターブッシングの一方の周囲の面から拡張し、それによって前記スリーブ軸が前記固定ロケーター軸及び前記ヘッドスタックロケーター軸の対応する１つに同軸となり、さらに、前記位置決めピンが前記ピン収容開口内に配置されたときに、前記固定ロケーターブッシング及び前記ヘッドスタックロケーターブッシングのもう一方が、前記固定ロケーター軸、前記ヘッドスタックロケーター軸、及び前記スリーブ軸が同軸となった状態で前記スリーブ内に配置可能となるスリーブをさらに備える、請求項１に記載の組立品。
3. 前記固定ロケーターブッシングの周囲の面及び前記ヘッドスタックロケーターブッシングの周囲の面の１つに配置された封止をさらに含み、
   前記位置決めピンが前記ピン収容開口内に配置され、前記ポートに減圧が適用されたとき、前記封止が前記固定ロケーターブッシングの前記上面と前記ヘッドスタックロケーターブッシングの前記下面との間の領域を気体的に分離し、それにより、前記領域の静的な圧力が前記適用された減圧及び前記組立品の外部の周囲の圧力への応答で前記ヘッドスタックロケーターブッシングを前記固定ロケーターブッシングに向かってバイアスし、それによって前記ヘッドスタックロケーターが前記固定ロケーターに結合し、
   前記ポートに加圧が適用されたとき、前記封止が前記領域を前記ヘッドスタック取り付け組立品の外部の領域に気体的に結合し、それにより、前記領域の静的な圧力が前記適用された加圧及び前記組立品の外部の周囲の圧力への応答で前記ヘッドスタックロケーターブッシングを前記固定ロケーターブッシングから引き離す方向にバイアスし、それによって前記ヘッドスタックロケーターが前記固定ロケーターから切り離される、請求項２に記載の組立品。
4. 前記封止が前記固定ロケーターブッシングの周囲の面の溝に配置されたＵカップワイパー封止である、請求項３に記載の組立品。
5. 前記封止が前記ヘッドスタックロケーターブッシングの周囲の面の溝に配置されたＵカップワイパー封止である、請求項３に記載の組立品。
6. 前記チャネルが前記ポートから前記固定ロケーターブッシングを通って前記固定ロケーターブッシングの前記上面に隣接する前記領域まで拡張する、請求項２に記載の組立品。
7. 前記位置決めピンの遠位端を形成する材料が前記ピン収容開口を形成する材料に比べて弾性的である、請求項６に記載の組立品。
8. 前記チャネルが前記位置決めピン内で前記位置決めピンの遠位端から前記ヘッドスタックロケーター軸に沿って前記固定ロケーターブッシングの前記上面に隣接する領域で前記位置決めピンの横方向のポートまで拡張する、請求項２に記載の組立品。

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