JP2006221785A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2006221785A
JP2006221785A JP2006028748A JP2006028748A JP2006221785A JP 2006221785 A JP2006221785 A JP 2006221785A JP 2006028748 A JP2006028748 A JP 2006028748A JP 2006028748 A JP2006028748 A JP 2006028748A JP 2006221785 A JP2006221785 A JP 2006221785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
implant
pole
head according
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006028748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4398434B2 (ja
Inventor
Chee-Kheng Lim
志慶 林
Yoshu Kim
庸洙 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Publication of JP2006221785A publication Critical patent/JP2006221785A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4398434B2 publication Critical patent/JP4398434B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/17Construction or disposition of windings
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/313Disposition of layers
    • G11B5/3143Disposition of layers including additional layers for improving the electromagnetic transducing properties of the basic structure, e.g. for flux coupling, guiding or shielding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

【課題】漂遊磁界の影響を低減させ、速い磁化反転が可能な磁気薄膜構造を持つ磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】第1ポールと、第1ポールに所定の間隔をおいて形成された第2ポールと、第1及び第2ポールに磁場を誘導する誘導コイルとを備える磁気ヘッドにおいて、第1ポール及び第2ポールは、記録用漏れ磁束が発生するポールチップとポールに流れる磁束をガイドするヘッドヨークとを有し、第1ポール及び第2ポールのうち少なくとも一つのポールに磁区を調整するためのインプラントが形成されることを特徴とする磁気ヘッド。
【選択図】図3

Description

本発明は磁気ヘッドに係り、さらに詳細には、第1ポールP1及び第2ポールP2を備えるヘッドヨークの磁気薄膜の構造を改善して外部で発生する漂遊磁界の影響を効果的に低減し、高密度の情報記録のためにヘッドヨークの高速磁化反転を可能にする磁気薄膜構造を持つ磁気ヘッドに関する。
磁気情報記録分野で記録密度を高めるための研究が全世界的で活発に進んでいる。このような高密度記録は、高速でデータを記録できる磁気ヘッドの設計を要求する。
図1は、従来の磁気ヘッドの記録部を簡略に示す断面図である。図示するように、磁気ヘッド10の記録部は、記録媒体9を磁化させる漏れ磁束を形成するための第1ポールP1と、第2ポールP2と、前記第1ポールP1及び第2ポールP2に磁場を誘導する誘導コイル5とを備えて所望の内容の磁気信号を記録媒体に記録する役割を行う。
ここで、前記第1ポールP1及び第2ポールP2は、前記記録媒体9に入力される磁場の品質を左右し、特に、前記ポールP1、P2の磁気的特性が変数となる。たとえば、記録密度が高くなるにつれて前記記録媒体9のビットサイズは順次減少しつつある。これにより、第1ポールP1及び第2ポールP2に使用する磁気薄膜材料は、大きい飽和磁化を持ち、透磁率が高くて保磁力が小さく、印加される磁場に速く反応する軟磁性特性が要求される。
しかし、このような磁気ヘッド10のポールP1、P2は外部磁場に非常に敏感に反応し、例えば、前記磁気ヘッド10を前記記録媒体9上の所望のトラック位置に移動させるVCMのような前記誘導コイル4以外の外部磁場発生源により発生した磁場(以下、漂遊磁界という)が、第1ポールP1及び第2ポールP2に流れ込む。このように流れ込んだ漂遊磁界は記録媒体に誤った情報の記録及び消去現象を発生させる恐れがあるので、漂遊磁界の影響を減少させるための研究が主に漂遊磁界を遮蔽するシールド層の構造と関連して行われつつある。
記録用磁場と漂遊磁界との主な差異点は、それらの周波数にある。記録用磁場は数MHzに当る非常に高い周波数を持つことに対し、漂遊磁界はほぼ静的、すなわち、時間的に一定である。
一方、高速で記録する磁気ヘッド10の第1ポールP1及び第2ポールP2は、高周波に変わる電流に対応して磁束が高速で正/逆変換される軟磁性体で形成されることが要求される。図2は、前記誘導コイル5により印加される磁場Mに対して磁気薄膜の磁化Hが遅延されることを示すグラフである。前記グラフで、横軸は、時間軸であり、縦軸は、点線で表示される印加磁場Hの大きさといろいろな曲線a1ないしa6で現れた磁気薄膜の正規化された磁化Mを意味する。前記曲線のうち太い実線で表示された曲線a1は、従来の第1ポールP1及び第2ポールP2に該当する磁気薄膜の経時的な磁化曲線である。前記点線を参照すれば、前記磁場Hは、+400kA/mの大きさで最初に印加され、順次にその大きさが変わって0.25ナノ秒が経過した後には−400kA/mの大きさで印加される。この状態が維持されつつ、1ナノ秒が過ぎた後に順次その大きさを変化させ、0.25ナノ秒が過ぎた後に+400kA/mの大きさで前記磁場Hを印加する。これに対応して前記曲線a1は、時間軸から見て前記点線より遅れる。前記点線と曲線a1とを比較すれば、前記印加磁場Hに対して前記磁気薄膜の磁化Mが遅れていることが分かる。
前記磁気ヘッド10は、前記記録媒体9の上を一定速度で回転しているために、前記記録媒体9と相対運動をしている。したがって、前記磁気ヘッド10が所望の位置に情報を記録するためには、所定時間に誘導コイル5に電流を供給して所定時間に磁場を作り出して初めて記録媒体9上の所望の位置に情報を記録できる。ところが、図2に示すように、前記誘導コイル5により印加される磁場Hに比べて第1ポールP1、第2ポールP2の磁化Mが時間的に遅れて、前記記録媒体9に高速で記録するところに問題がある。したがって、高速で記録するためには、高周波電流に対応して第1ポールP1及び第2ポールP2の磁化反転が早く行われるように設計される必要がある。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、第1ポール及び第2ポールの磁気薄膜の構造を改善して外部で発生する磁場の影響を効果的に低減し、高密度の情報記録のために第1ポール及び第2ポールの高速磁化反転を可能にする磁気ヘッドの提供を目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明による磁気ヘッドは、第1ポールと、前記第1ポールに所定の間隔をおいて形成された第2ポールと、前記第1及び第2ポールに磁場を誘導する誘導コイルとを備える磁気ヘッドにおいて、前記第1ポール及び第2ポールは、記録用漏れ磁束が発生するポールチップと前記ポールに流れる磁束をガイドするヘッドヨークとを有し、前記第1ポール及び前記第2ポールのうち少なくとも一つのポールに磁区を調整するためのインプラントが形成されることを特徴とする。前記インプラントの目的は、前記第1ポール及び前記第2ポールの磁区形成を調節することである。
前記インプラントは、長方形になっていることが好ましい。
前記インプラントは、前記磁場に垂直な方向を長手方向とする長方形の第1インプラントである。
そして、前記第1インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場の方向と平行した一つ以上の列に配列されることが好ましい。
前記第1インプラント列内で第1インプラント間の間隔は、前記第1幅程度の間隔であることが好ましい。
前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸に形成される。
または、前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸に対して対称的に前記ポールに形成されることが好ましい。
さらに、この場合に前記第1インプラント列は、前記中心軸を基準に両側末端に隣接して2列に前記ポールに形成される。
前記インプラントは、前記磁場に平行した方向を長手方向とする長方形の第2インプラントである。
前記第2インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場と垂直した一つ以上の行に配列されることが好ましい。
前記第2インプラント行内で第2インプラント間の間隔は、前記第2インプラントの幅程度の間隔であることがさらに好ましい。
前記目的を達成するために、本発明による磁気ヘッドは、第1ポールと、前記第1ポールに所定の間隔をおいて形成された第2ポールと、前記第1及び第2ポールに磁場を誘導する誘導コイルとを備える磁気ヘッドにおいて、前記第1ポール及び第2ポールは、記録用漏れ磁束が発生するポールチップと前記ポールチップに集まる磁束をガイドするヘッドヨークと、を有し、前記第1ポール及び前記第2ポールのうち少なくとも一つのポールの磁区を調整するために、前記磁場に垂直な方向を長手方向とする長方形の第1インプラントと、前記磁場の方向を長手方向とする長方形の第2インプラントと、を備えることを特徴とする。
かかる磁気ヘッドにおいて、前記第1インプラントは、前記誘導コイルが通る領域に形成されることが望ましい。
前記第1インプラントは、前記ヘッドヨークに形成されることが好ましい。
前記第2インプラントは、漂遊磁界が流れ込む側に形成されることがさらに好ましい。
前記第1インプラントは、前記第2インプラントが形成された領域と前記ポールチップ領域との間に形成されることがさらに好ましい。
このとき、前記第1インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場の方向と平行した一つ以上の列に配列される。
前記第1インプラント列内で第1インプラント間の間隔は、前記第1インプラントの幅程度の間隔であることが好ましい。
前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸に形成されることが好ましい。
または、前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸を基準に前記ポールの両側末端に隣接して2列に形成されることも好ましい。
前記第2インプラントは、前記第1ポールと前記第2ポールとが磁気的に連結されるヘッドヨークの連結部に隣接して形成される。
前記第2インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場と垂直した一つ以上の行に配列される。
前記インプラントの材料は、非磁性体またはその飽和磁化Msが前記ヘッドヨークの飽和磁化より小さな磁性体であることが好ましい。
このとき、前記非磁性体は、SiOまたはAlである。
そして、前記磁性体は、たとえば、NiFe、CoFe、またはCo、Fe及びNiの合金である。
このとき、前記インプラントに含まれた磁性体はポールと異なる組成を有し、ポールの飽和磁化より小さなことが好ましい。
本発明において望ましく、前記インプラントは、20ないし100nmの幅を有し、100ないし2000nmの長さを持つ。
本発明による磁気ヘッドは、第1ポールと第2ポールとをなす磁気薄膜にインプラントを形成して、外部で発生する漂遊磁界の影響を効果的に低減させ、誘導コイルによって印加される磁場に対応した前記第1及び第2ポールの磁化反転を高速度で行って高密度の情報記録が可能である。
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
図3を参照すれば、本発明の磁気ヘッド30は、第1ポールP1と、前記第1ポールP1に所定の間隔をおいて形成された第2ポールP2と、前記第1ポールP1及び第2ポールP2に磁場を誘導する誘導コイル35と、を備える。この時、前記第1ポールP1及び第2ポールP2は、記録用漏れ磁束が発生するポールチップ31と、前記ポールチップ31に集まる磁束をガイドするヘッドヨーク32とを有し、前記第1ポールP1及び第2ポールP2のうち少なくともいずれか一つのポールに磁区を調整するための長方形のインプラント37が形成されている。図3では、第1ポールP1及び第2ポールP2いずれにも前記インプラント37が形成されている場合を図示したが、これは例示に過ぎず、前記第1ポールP1または前記第2ポールP2のうちいずれか一つのポールにのみ形成されてもよく、位置によって形成されるポールの形状が異なってもよい。
前記誘導コイル35によって誘導される磁場は、前記ポールP1、P2を磁化させ磁束を流す。ところが、前記第1ポールP1と第2ポールP2との間に非磁性体から形成された絶縁膜34があり、前記磁束が前記ポールチップ31を通じて磁気ヘッド30の外に出て記録媒体(図示せず)に磁気記録を行える。一方、前記ポールチップ31の反対側には、前記第1ポールP1と第2ポールP2とが磁気的に連結された連結部33があって磁束が流れるようにする。
図4は、前記インプラント37とこれが形成されている前記ポールP1、P2の一部分とを図示した部分斜視図である。図4に示すように、前記インプラント37は、その長さlが幅wより長い長方形であることが望ましい。
薄膜磁気ヘッドは、通常的な半導体製造工程を通じて製造でき、前記インプラントもフォトマスク工程及びエッチング工程を通じて与えられた形状を作り、非磁性体またはその飽和磁化Msが前記第1ポールP1及び第2ポールP2の飽和磁化より小さな磁性体で蒸着形成されうるので、これについての詳細な説明は省略する。
一方、前記インプラントの材料は、非磁性体またはその飽和磁化Msが前記ヘッドヨークの飽和磁化より小さな磁性体である。
前記インプラントが非磁性体である場合に、前記インプラントの材料は、例えばSiOまたはAlになりうる。
前記インプラントが磁性体である場合に、その飽和磁化Msが前記ポールP1、P2の飽和磁化より小さな磁性体であって、例えば、飽和磁化が2.1ないし2.4TであるポールP1、P2に対して前記インプラントは飽和磁化が1ないし1.8Tである磁性体が望ましい。例えば、前記インプラントの材料は、NiFe、CoFe、またはCo、Fe及びNiの合金でありうる。
図5Aは、本発明の第1実施形態による磁気ヘッドで、第2ポールP2の磁気薄膜構造を誘導コイル35と共に示す図面である。
図5Aを参照すれば、前記第2ポールP2は誘導コイル35に流れる電流Iによって誘導される磁場Hによって磁化される。この時、高速の磁化反転のために、前記磁場Hに垂直な方向を長手方向とする長方形の第1インプラント52aは、前記第2ポールP2の側端部に近く形成される。
前記第1インプラント52aは少なくとも一つ以上形成され、磁区調整の効果を高めるために複数個に形成されることが望ましく、前記複数個の第1インプラント52aは、前記誘導コイル35により誘導される前記磁場の方向と平行した列に配列されることが望ましい。
前記第1インプラントの磁区調整によるポールの磁区運動が安定的であるためには、前記第1インプラント列は前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸Cに対して対称的に形成されることが望ましい。たとえば、図5Aに示すように、前記中心軸Cを基準に前記ポールの両側末端に隣接して2列に形成され、図5Bに示すように、第1インプラント列52bは前記中心軸Cに一列に形成されてもよい。図5Aでは第2ポールP2のみを図示したが、さらに一般的に第1ポールP1でもこのような第1インプラントの形成が可能であるので、図5Aに示す磁気薄膜構造は第1ポールP1にも同一に適用できる。
前記ポールP1、P2は、記録用漏れ磁束が発生するポールチップ31と、前記ポールに流れる磁束をガイドするヘッドヨーク32とを有する。前記ポールチップ31は磁束密度を高め、狭い記録トラックを生成するためにその幅を狭くする。したがって、前記第1インプラント52a、52bは、磁区を調整できる空間的余裕がある前記ヘッドヨーク32に位置することが望ましい。
さらに、前記第1インプラント52a、52bは、前記磁場Hによって速い磁化反転を可能にするためのものであるため、前記第1インプラント52a、52bが形成される位置は、前記誘導コイル35が通る領域であることがさらに望ましい。
さらに、本発明の第1実施形態による磁気ヘッドのヘッドヨークの動作を図6ないし図9を参考にして説明する。
磁気ヘッドの磁気記録過程を説明すれば、誘導コイルにより誘導される磁場によってヘッドヨークが磁化され、前記誘導磁場及び磁化による磁束は前記第1及び第2ポールのポールチップに位置したギャップで漏れ磁束になり、前記漏れ磁束によって磁気ヘッドは記録媒体に磁気記録をする。この時、磁束を高速の正/逆変換するためには、前記ポールが誘導磁場によって容易に磁化反転されねばならない。これに、前記ポールの磁化反転と前記第1インプラントとの関係を説明するために、第1インプラントが形成された磁気薄膜に対する磁化分布を例として説明する。以下、シミュレーションに使用する磁気薄膜は横縦の大きさが4×4μmであり、厚さが100nmである磁気薄膜であって、飽和磁化が2.1Tであり、これはポール、特に、ヘッドヨークの一部分と解釈できる。
図6は、初期に右側方向63に磁化された磁気薄膜60に前記磁化の逆方向である左側に外部磁場Hを印加して、前記磁化の方向が変わり始める瞬間の前記磁気薄膜の磁化分布を示す。前記図面で、中央の広い第1領域61はまだ右側方向64に磁化されているが、前記磁気薄膜のエッジ部の第2領域62は、反磁場効果により垂直方向に近く磁化される。外部の磁場が印加されるならば、前記磁気薄膜の第2領域62は、その領域内の磁場と磁気モーメントとの角度が大きいため、前記磁場によるもっとも強いトルクを受ける。したがって、前記磁気薄膜60の磁化反転は前記第2領域62で始まると見られる。
図6のシミュレーション結果は、次のように理解できる。磁区内の磁気モーメントの方向は、静磁気薄膜とその周辺の空間と関連した総磁気エネルギーが最小になる方向に形成される。同様に外部磁場が印加された時にも、磁区の磁化方向の回転は磁気エネルギーを最小化する方向に行われる。すなわち、磁性体に外部磁場が印加されれば、磁気薄膜の磁気モーメントは外部磁場の方向と同じ方向になるように回転する。このような磁気モーメント回転は特に、印加される外部磁場と垂直した境界付近領域でさらに容易である。すなわち、前記磁気薄膜60の第2領域62は、外部磁場Hに垂直な境界付近領域であって、前記磁場によるトルクを受ける結果、ここでさらに容易に磁気モーメント回転を始めて磁化反転される。すなわち、前記第2領域62のように外部磁場Hに垂直な境界付近の領域は、磁化反転をする磁区の核の役割を行う。
したがって、外部磁場に対してさらに速く磁化の方向を変えるためには、前記外部磁場に垂直な境界を多く形成すればよい。そのために、前記外部磁場に垂直な方向を長手方向とする長方形の第1インプラントを磁気薄膜に形成する。
図7Aは、前記磁気薄膜の一辺に3個の第1インプラント71を長手方向に一列に配置した磁気薄膜70を図示し、図7B及び図7Cは、前記磁気薄膜70に外部磁場Hを加えて、前記磁気薄膜70が磁化反転を始める瞬間及び磁化反転される途中の磁化分布を図示する。この時、図7Bのシミュレーションは、第1インプラント71aとして非磁性体を使用した場合であり、図7Cのシミュレーションに使用した磁気薄膜70は、第1インプラント71bであって、その飽和磁化Msが前記ヘッドヨークの飽和磁化より小さな磁性体を使用した場合である。
前記第1インプラント71間の間隔は、前記第1インプラント71の幅程度にした。このような磁気薄膜70に外部磁場Hが前記第1インプラント71の長手方向に垂直な方向に印加される場合、図6の磁気薄膜60に比べて前記外部磁場Hに垂直な境界領域がさらに多くなる。これにより、前記磁気薄膜の前記第1インプラントが形成された側の前記境界に隣接した領域から磁化反転が活発に進みうることが予測できる。すなわち、前記外部磁場は、磁気ヘッドの誘導コイルにより印加される磁場と解釈される時、前記第1インプラントが形成された磁気薄膜構造を持つポールは速い磁化反転を行えるということを意味する。
この時、前記第1インプラント71が、非磁性体またはその飽和磁化Msが前記ヘッドヨークの飽和磁化より小さな磁性体にならねばならない理由は、前記第1インプラント71の役割が外部磁場Hに垂直な境界を増やすところにあるためである。例えば、飽和磁化が2.1ないし2.4Tである磁性体で作ったポールに対して、前記第1インプラント71は、飽和磁化が1ないし1.8Tである磁性体で作ることができる。また、前記第1インプラント71の形状は、前記境界を最大に増やすために長方形にして、前記第1インプラント71の長さをその幅より長くすることが望ましい。
図7Bは、初期に右側方向74に磁化されている前記磁気薄膜70に、前記磁化の逆方向である左側に外部磁場Hを加えて前記磁化の方向が変わり始めた時の前記磁気薄膜70の磁化分布を示す。前記図面で中央の広い第1領域72はまだ右側方向74に磁化されているが、前記磁気薄膜70の外部磁場にほぼ垂直に磁化されるエッジ部に隣接した第2領域73は、磁気モーメント回転によりその領域の磁化が反転を始めたことが分かる。図6と比較すれば、前記磁気薄膜70の左側に位置した第1インプラント71の長手方向のエッジ境界付近73aまで第2領域73が拡張されていて、磁気モーメント回転がさらに活発になったことが分かる。
また、図7Cは、図7Bに示した磁化分布の経時的な態様を示す。図7Bから分かるように、第1インプラント71bの長手方向境界付近の左側領域75の磁区は速く磁化反転されて、外部磁場Hと同一方向の磁気モーメントを持つ磁化反転された磁区77が形成されていることが分かる。一方、前記磁気薄膜70の右側領域76は相対的に徐々に磁化反転されて、磁化反転された磁区77が相対的に少なく見つけられる。
このように図7B及び図7Cを参照すれば、図7Aに示す前記第1インプラントは磁化反転する磁区形成の核の役割を行って、磁化反転を速く行うことが分かる。
図8Aないし図8Cは、第1インプラント81a、81bが磁気薄膜の中央に形成された場合の磁化分布のシミュレーションを示す。図8Aは、磁気薄膜の中央に磁性体から形成された第1インプラント81aが4個配列された場合であり、図8Bは、磁気薄膜の中央に磁性体から形成された第1インプラント81bが8個さらに稠密に配列された場合である。そして、図8Cは、図8A及び図8Bとは違って非磁性体から形成された第1インプラント81cが8個配列された場合である。
図8Aないし図8Cのシミュレーションは、初期に右側方向83に磁化された磁気薄膜80に前記磁化の逆方向である左側に外部磁場Hを加えて、前記磁化の方向が変わり始めた瞬間の前記磁気薄膜80の磁化分布である。前記シミュレーションで、前記磁気薄膜80のエッジ部付近82以外に第1インプラント81a、81b、81cの長手方向のエッジ境界の周辺領域82a、82b、82cでも磁気モーメント回転が始めたことが分かる。このような磁気モーメント回転は、前記第1インプラント81a、81b、81cにより磁区形成を促進して前記磁気薄膜80の磁化反転がさらに速くなる。
特に、図8B及び図8Cに示すように、第1インプラント81cがさらに多く形成された磁気薄膜80では、磁化反転の核がさらに多く生じることができるので、複数個の第1インプラントを磁気薄膜に形成することが望ましい。この時、複数の第1インプラントを形成するために、前記第1インプラントの幅や、前記第1インプラント間の間隔を小さくする。製造工程上の限界を考慮すれば、前記幅と前記間隔とを最大限小さくする場合、前記幅と前記間隔とはほぼ同一になる。
図8A及び図8Bのシミュレーションは、第1インプラント81a、81bが磁気薄膜80の飽和磁化より小さな飽和磁化を持つ磁性体から形成されている場合であり、図8Cは、第1インプラント81cが非磁性体である場合であって、実質的に類似した磁化分布を持つことが分かる。
このように第1インプラントを磁気薄膜に形成した場合、外部磁場の変化に対応する速い磁化反転は、図2及び図9のグラフを通じてさらに明確に分かる。
前述したように、図2は、前記誘導コイル5により印加される磁場Hに対して磁気薄膜の磁化Hが遅延されることを示すグラフである。前記曲線a1、a2ないしa6のうち太い実線で表示された曲線a1は、従来の磁気薄膜に対する磁化進行を示し、曲線a2、a5、a6は、本発明による第1インプラントが形成された磁気薄膜の磁化進行を示す。前記曲線a2、a5、a6は、前記曲線a1より外部磁場を表す点線にさらに近接したことが分かるが、これは、本発明による第1インプラントが形成された磁気薄膜の磁化反転が従来の磁気薄膜の磁化反転より速いということを意味する。
このような点は、図9に示す磁化曲線で、第1インプラントがある磁気薄膜の保磁力が小さくなるという点からも確認できる。
図9でグラフの横軸は、外部から印加される磁場の大きさHであり、縦軸が正規化された磁化の大きさMを表す。そして、曲線b1ないしb5は、磁気薄膜に外部磁場Hが印加されることによって磁気薄膜が磁化される程度を表し、これを磁化曲線という。前記曲線b1は、第1インプラントが形成されていない磁気薄膜に対する磁化曲線であり、前記曲線b4、b5は、本発明による第1インプラントが形成された磁気薄膜に対する磁化曲線である。
前記磁化曲線と横軸Hとが出合う地点の外部磁場の大きさは、前記外部磁場が非常に高い周波数で印加されるため、動的保磁力と呼ばれる。これは、磁気ヘッドの記録周波数を模写することである。図面で、従来の磁気薄膜に対する保磁力に比べて、第1インプラントが形成された磁気薄膜に対する保磁力がさらに小さいことが分かる。このように磁気薄膜に第1インプラントが形成されることによって保磁力が小さくなり、したがって、さらに小さな外部磁場によっても容易に磁化反転が起きるので、前記第1インプラントが磁化反転を促進する。前記第1インプラントは、さらに小さな磁場で前記ポールの磁化反転ができるので、磁気ヘッドにかかる電力消耗を低減する方法として考慮されることもできる。
前記磁気薄膜は磁気ヘッドのポールと見なすことができるので、誘導コイルによって印加される磁場によって磁化されるポールに第1インプラントが形成されることによって、従来に比べて速い磁化反転が可能であり、これにより、本発明による磁気ヘッドは高密度の磁気記録を行える。
図10は、本発明の第2実施形態による磁気ヘッドのうちポールP1、P2のみを別途に図示する。
図10を参照すれば、前記ポールの上部終端には、漂遊磁界の影響を減らすために誘導コイル(図示せず)によって印加される磁場Hの方向を長手方向とする長方形の第2インプラント102が形成される。前記第2インプラント102は、2つ以上が集まって前記磁場Hと垂直した一つ以上の行に配列されることが望ましい。
前記第2インプラント行内で第2インプラント102間の間隔d2は、前記第2インプラント102の幅程度の間隔であることがさらに望ましい。
また、前記第2インプラント102は、前記ヘッドヨーク32に形成されることが望ましい。また、第2インプラント102は、漂遊磁界による影響を減少させるのにその目的があるので、前記漂遊磁界が流れ込む方向に、そなわち、前記ポールの上部終端に形成されることが望ましい。前記漂遊磁界は、一般的に特定方向を持つものではないが、本明細書では、誘導コイル(図示せず)により印加される誘導磁場Hの方向と同一方向を持つ磁場に限定される。これは、前記誘導磁場Hの方向と同じ方向を持つ漂遊磁界が、ポールチップを通じて前記誘導磁場Hと共に混ざって誤記録を誘発させるためである。したがって、前記漂遊磁界が流れ込む側とは、前記ポールチップと逆方向の側を意味する。一例として、前記第2インプラント102は、前記第1ポールP1と第2ポールP2とが磁気的に連結される前記ヘッドヨーク32の連結部33に隣接して形成されうる。
図10を参考にして本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの動作を説明する。誘導コイル(図示せず)により印加される磁場は第1ポールP1及び第2ポールP2を磁化させ、前記誘導磁場による磁束は、第1ポールP1及び第2ポールP2の末端に位置したポールチップ31で漏れ磁束になり、前記漏れ磁束によって磁気ヘッドは記録媒体(図示せず)に磁気記録を行う。しかし、外部発生源により発生する漂遊磁界が前記第1ポールP1と第2ポールP2との連結部33側から流れ込むので、前記第1ポールP1及び第2ポールP2に流れる磁束には、前記誘導磁場やこれによる磁化以外にも漂遊磁界が存在する。前記漂遊磁界による影響を低減させるために前記ポールに第2インプラントを形成する。
図11A及び図11Bを参考にして、漂遊磁界の影響減少と前記第2インプラントとの関係を説明する。
図11Aは、第2インプラント111が形成された磁気薄膜110に対して、外部磁場Hが前記第2インプラント111の長手方向と平行した方向に加えられて、前記磁気薄膜110が磁化反転され始める瞬間の磁化分布を示す。
前記磁気薄膜110は、8個の第2インプラント111が外部磁場Hの方向を長手方向として磁気薄膜の中央に形成される。このような磁気薄膜110に外部磁場Hが前記第2インプラント111の長手方向と平行した方向に加えられるならば、前記磁気薄膜は、前記外部磁場Hに垂直な境界を持つ領域112から磁化反転を始める。しかし、外部磁場Hに平行した磁気モーメントにはいかなるトルクも作用していないので、前記第2インプラント111の長手方向のエッジに隣接して前記磁場Hと平行した磁気モーメントを持つ磁区は磁化反転し難い。図面で、前記第2インプラント111の長手方向のエッジに隣接した領域は、最初の磁化方向113をそのまま維持しているところから確認できる。このように第2インプラントは、外部から流れ込む磁場Hの変化に対して磁区の運動を阻止する役割を行うと解釈できる。このように、前記第2インプラント111の役割は、前記外部磁場Hに平行した境界を増やすところにあるので、非磁性体またはその飽和磁化Msが前記ヘッドヨークの飽和磁化より小さな磁性体にならねばならない。例えば、飽和磁化が2.1ないし2.4Tである磁性体で作ったポールに対して、前記第2インプラント111は飽和磁化が1ないし1.8Tである磁性体で作ることができる。また、前記第2インプラント111の形状は、前記境界を最大に増やすために長方形にして、前記第2インプラント111の長さをその幅より長くする。さらに、前記第2インプラント111の幅方向境界付近の磁区は外部磁場Hに垂直で磁化反転が容易であるので、前記幅をなるべく小さくすることが望ましい。一方、前記第2インプラント111の数が増えれば、磁区運動をさらに広い領域で阻止できるので、第2インプラント111を複数個形成することが望ましい。この時、第2インプラント111間の間隔(図10のd2)は、製造工程上狭くするのに限界があるので、前記第2インプラント111の幅程度とすることが望ましい。
このような第2インプラントの役割について、図11Bを参考にしてさらに説明する。図11Bは、磁気薄膜に外部磁場Hが印加されるにつれて磁気薄膜が磁化される程度Mを表した磁化曲線グラフである。グラフの横軸は外部磁場の強度Hであり、縦軸は正規化された磁化Mの大きさを表す。前記グラフで曲線c1は、従来の磁気薄膜に対する磁化曲線であり、曲線c2ないしc8は、本発明による第2インプラントが形成された磁気薄膜に対する磁化曲線である。
前記グラフは、最初に+1.0が磁化された磁気薄膜に+200kA/mから−200kA/mに経時的に変わる磁場を印加した時、前記磁気薄膜が+1.0から−1.0に磁化反転することを示す。前記磁化曲線c1ないしc8を説明すれば、曲線c2ないしc8は曲線c1より緩慢であって、第2インプラントが形成された磁気薄膜が外部磁場の変化にあまり敏感でなく磁化反転することが分かる。この場合、漂遊磁界を模写するために、磁場は非常に低い周波数で印加される。また、図11Bは、いかなるインプラントもない場合のc1と比較して、c2ないしc8の場合に第2インプラントにより磁気異方性が増加することを示す。
この時、外部磁場を漂遊磁界と解釈するならば、第2インプラントが形成された磁気薄膜は漂遊磁界の影響にあまり敏感でないということが分かる。
前記シミュレーションで外部磁場は漂遊磁界と解釈できるので、外部の漂遊磁界が磁気ヘッドに入り込みがちのヘッドヨークに第2インプラントを形成することによって漂遊磁界の影響が減少することが分かる。
本発明の第3実施形態による磁気ヘッドは、第1ポールP1と、第2ポールP2及び前記ポールに磁場を誘導する誘導コイルを含む磁気ヘッドであって、前記第1ポールP1及び第2ポールP2のうち少なくとも一つのポールに磁区を調整するために、前記磁場に垂直な方向を長手方向とする長方形の第1インプラントと、前記磁場の方向を長手方向とする長方形の第2インプラントとを備える。
前記第1インプラント及び第2インプラントは、前記誘導コイルによって誘導される磁束をガイドするヘッドヨークに形成されることが望ましい。前記第1インプラントは、第1ポールP1及び第2ポールP2の側端部に隣接して形成されることがさらに好ましく、前記第2インプラントは、第1ポールP1及び第2ポールP2の上端部に形成されることがさらに望ましい。
前記第1インプラント及び第2インプラントの形状や材料は、前述した通りである。その他の第1インプラント及び第2インプラントの形成位置は、前述した第1実施形態または第2実施形態によるので、これは省略する。
図12Aないし図14Bを参考にして本発明の第3実施形態による磁気薄膜構造を持つ磁気ヘッドについて説明する。
図12A及び図12Bは、本発明の第3実施形態による磁気薄膜構造を説明するために、磁気ヘッドでの第2ポールP2及び誘導コイル35の配置を示す図面である。図12Aでは第2ポールP2のみを図示したが、さらに一般的に第1ポールP1でもこのような第2インプラントの形成が可能であるので、前記図示されたポールは第1ポールP1にも同一に適用できる。
図12Aに図示された第2ポールP2は、第1ポールP1と第2ポールP2との連結部33に隣接して複数個の第2インプラント122が1行に形成され、前記第1インプラント123aが、前記第2インプラント122が形成された領域とポールチップ31の領域との間に形成される。前記第1インプラント123aは、前記磁場Hに平行した中心軸を基準に前記第2ポールP2の両側端に隣接して2列に形成される。このとき、図12Aに示す第1インプラント123aや第2インプラント122の配列構造は例示的なものに過ぎず、図12Bに示すように、第1インプラント123bをポールの中心軸に沿って1列に配列でき、その他の多様な配列も可能である。ただし、前記第2インプラント122は漂遊磁界の影響を減少させるためのものであり、漂遊磁界がポールの上部側に入り込みがちであるという点を考慮して、前記第1インプラント123aより前記ポールチップ31から遠い側に、すなわち、ポールの上端部に隣接して形成されることが望ましい。
このような第1インプラントと第2インプラントとが共に配置された磁気ヘッドの外部磁場に対する磁化分布を説明する。
図13Aは、インプラントが磁気薄膜エッジの両側にその配列形態を異ならせて形成されており、外部磁場Hが印加される前には右側方向138の磁気モーメントを持つように磁化された磁気薄膜131を図示する。前記磁気薄膜131に前記磁気モーメントの方向138と逆方向に外部磁場Hが加えられた時、加えられる磁場Hと垂直した長手方向を持つインプラント132が第1インプラントとなり、加えられる磁場Hと平行した長手方向を持つインプラント133が第2インプラントとなる。図13Bは、前記磁気薄膜131に前記磁気モーメントの方向と逆方向に外部磁場Hが加えられた時、前記磁気薄膜131の磁化反転途中の磁化分布を示す。第1インプラント132が位置した左側領域135と第2インプラント133が位置した右側領域136とを比較すれば、前記左側領域135の磁化分布はさらに明確な磁区の形成を示す。これは、前記第1インプラント132が磁区形成の核になってさらに速い磁区核の形成が起きることを意味する。一方、右側領域136は複雑な磁区構造を示し、特に、第2インプラント133が位置した領域137はさらに複雑な磁区構造を示す。これは、前記左側領域135と比較する時、外部から来る漂遊磁界に対して第2インプラント133がその影響を低減させる防壁の役割を行えるということを意味する。
一方、図14Aは、図13Aに示す磁気薄膜のようなインプラントの形状を持つ磁気薄膜141を図示する。ただし、前記磁気薄膜141は、外部磁場Hが印加される前には上方向147の磁気モーメントを持つように磁化されている。前記磁気薄膜141に前記磁気モーメントの方向147と逆方向に外部磁場Hが加えられた時、加えられる磁場Hと垂直した長手方向を持つインプラント143が第1インプラントとなり、加えられる磁場Hと平行した長手方向を持つインプラント142が第2インプラントとなる。
図14Bは、前記磁気薄膜141に前記磁気モーメントの方向147と逆方向に外部磁場Hが加えられた時、前記磁気薄膜141の磁化反転途中の磁化分布を示す。第2インプラント142が位置した左側領域145と第1インプラント143が位置した右側領域146とを比較すれば、前記左側領域145は磁化方向の変化がほとんどないが、前記右側領域146は、前記第1インプラント143の隙間の磁区148から磁化方向の変化がまず起きることが分かる。すなわち、前記第1インプラント143は磁区形成の核の役割を行い、前記第2インプラント142はドメイン運動を阻止する役割を行う。
したがって、本発明による第3実施形態によれば、磁気ヘッドの誘導コイルによる印加される磁場による磁化反転が第1インプラントによってより速く起き、外部から流れ込む漂遊磁界による影響が第2インプラントによって減少する。
このような本願発明の磁気ヘッドは、理解を助けるために図面に図示された実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならばこれより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲により決まらねばならない。
本発明は、磁気情報記録関連の技術分野に好適に用いられる。
従来の磁気ヘッドの記録部を概略的に示す断面図である。 誘導コイルにより誘導される磁場Hに遅れる磁気薄膜の磁化の経時的な変化を示すグラフである。 本発明による磁気ヘッドの記録部を概略的に示す断面図である。 本発明による磁気ヘッドのポールでインプラントが形成された一部分を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による磁気ヘッドのポールを示す平面図である。 本発明の第1実施形態による磁気ヘッドのポールを示す平面図である。 従来の磁気薄膜の磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントが形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントが形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントが形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントが形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントが形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントが形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントが形成された磁気薄膜の磁化曲線を示すグラフである。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドのポールを示す平面図である。 第2インプラントが形成された磁気薄膜の平面図である。 第2インプラントが形成された磁気薄膜の磁化曲線を示すグラフである。 本発明の第3実施形態による磁気ヘッドのポールを示す平面図である。 本発明の第3実施形態による磁気ヘッドのポールを示す平面図である。 第1インプラントと第2インプラントとが共に形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントと第2インプラントとが共に形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントと第2インプラントとが共に形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。 第1インプラントと第2インプラントとが共に形成された磁気薄膜及びその磁化反転途中の磁化分布をシミュレーションした図面である。
符号の説明
30 磁気ヘッド
31 ポールチップ
32 ヘッドヨーク
33 連結部
34 絶縁膜
35 誘導コイル
37 インプラント
P1 第1ポール
P2 第2ポール

Claims (36)

  1. 第1ポールと、前記第1ポールに所定の間隔をおいて形成された第2ポールと、前記第1及び第2ポールに磁場を誘導する誘導コイルとを備える磁気ヘッドにおいて、
    前記第1ポール及び第2ポールは、記録用漏れ磁束が発生するポールチップと前記ポールに流れる磁束をガイドするヘッドヨークとを有し、
    前記第1ポール及び前記第2ポールのうち少なくとも一つのポールに磁区を調整するためのインプラントが形成されることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 前記インプラントは、長方形になっていることを特徴とする請求項1に記載の請求磁気ヘッド。
  3. 前記インプラントは、前記磁場に垂直な方向を長手方向とする長方形の第1インプラントであることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド。
  4. 前記第1インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場の方向と平行した一つ以上の列に配列されることを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  5. 前記第1インプラント列内で第1インプラント間の間隔は、前記第1幅程度の間隔であることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッド。
  6. 前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸に形成されることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッド。
  7. 前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸に対して対称的に前記ポールに形成されることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッド。
  8. 前記第1インプラント列は、前記中心軸を基準に両側末端に隣接して2列に前記ポールに形成されることを特徴とする請求項7に記載の磁気ヘッド。
  9. 前記第1インプラントは、前記誘導コイルが通る領域に形成されることを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  10. 前記第1インプラントは、前記ヘッドヨークに形成されることを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  11. 前記インプラントは、前記磁場の方向を長手方向とする長方形の第2インプラントであることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド。
  12. 前記第2インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場と垂直した一つ以上の行に配列されることを特徴とする請求項11に記載の磁気ヘッド。
  13. 前記第2インプラント行内で第2インプラント間の間隔は、前記第2インプラントの幅程度の間隔であることを特徴とする請求項12に記載の磁気ヘッド
  14. 前記第2インプラントは、漂遊磁界が流れ込む方向に形成されることを特徴とする請求項11に記載の磁気ヘッド。
  15. 前記第2インプラントは、前記ヘッドヨークに形成されることを特徴とする請求項11に記載の磁気ヘッド。
  16. 前記インプラントの材料は、非磁性体またはその飽和磁化Msが前記ヘッドヨークの飽和磁化より小さな磁性体であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
  17. 前記非磁性体は、SiOまたはAlであることを特徴とする請求項16に記載の磁気ヘッド。
  18. 前記磁性体は、NiFe、CoFe、またはCo、Fe及びNiの合金であることを特徴とする請求項16に記載の磁気ヘッド。
  19. 第1ポールと、前記第1ポールに所定の間隔をおいて形成された第2ポールと、前記第1及び第2ポールに磁場を誘導する誘導コイルとを備える磁気ヘッドにおいて、
    前記第1ポール及び第2ポールは、記録用漏れ磁束が発生するポールチップと前記ポールチップに集まる磁束をガイドするヘッドヨークと、を有し、
    前記第1ポール及び前記第2ポールのうち少なくとも一つのポールの磁区を調整するために、前記磁場に垂直な方向を長手方向とする長方形の第1インプラントと、前記磁場の方向を長手方向とする長方形の第2インプラントと、を備えることを特徴とする磁気ヘッド。
  20. 前記第1インプラントは、前記誘導コイルが通る領域に形成されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  21. 前記第1インプラントは、前記ヘッドヨークに形成されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  22. 前記第2インプラントは、漂遊磁界が流れ込む側に形成されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  23. 前記第2インプラントは、前記ヘッドヨークに形成されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  24. 前記第1インプラントは、前記第2インプラントが形成された領域と前記ポールチップ領域との間に形成されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  25. 前記第1インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場の方向と平行した一つ以上の列に配列されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  26. 前記第1インプラント列内で第1インプラント間の間隔は、前記第1インプラントの幅程度の間隔であることを特徴とする請求項25に記載の磁気ヘッド。
  27. 前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸に形成されることを特徴とする請求項25に記載の磁気ヘッド。
  28. 前記第1インプラント列は、前記磁場方向に平行した前記ポールの中心軸を基準に前記ポールの両側末端に隣接して2列に形成されることを特徴とする請求項25に記載の磁気ヘッド。
  29. 前記第2インプラントは、前記第1ポールと前記第2ポールとが磁気的に連結されるヘッドヨークの連結部に隣接して形成されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  30. 前記第2インプラントは、2つ以上が集まって前記磁場と垂直した一つ以上の行に配列されることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  31. 前記第2インプラント行内で第2インプラント間の間隔は、前記第2インプラントの幅程度の間隔であることを特徴とする請求項30に記載の磁気ヘッド
  32. 前記インプラントの材料は、非磁性体またはその飽和磁化Msが前記ヘッドヨークの飽和磁化より小さな磁性体であることを特徴とする請求項19に記載の磁気ヘッド。
  33. 前記非磁性体は、SiOまたはAlであることを特徴とする請求項32に記載の磁気ヘッド。
  34. 前記磁性体は、NiFe、CoFe、またはCo、Fe及びNiの合金であることを特徴とする請求項32に記載の磁気ヘッド。
  35. 前記インプラントに含まれた磁性体はポールと異なる組成を有し、ポールの飽和磁化より小さなことを特徴とする請求項34に記載の磁気ヘッド。
  36. 前記インプラントは20ないし100nmの幅を有し、100ないし2000nmの長さを有することを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
JP2006028748A 2005-02-07 2006-02-06 磁気ヘッド Expired - Fee Related JP4398434B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020050011412A KR100682930B1 (ko) 2005-02-07 2005-02-07 자기헤드

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006221785A true JP2006221785A (ja) 2006-08-24
JP4398434B2 JP4398434B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=36779674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006028748A Expired - Fee Related JP4398434B2 (ja) 2005-02-07 2006-02-06 磁気ヘッド

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7486478B2 (ja)
JP (1) JP4398434B2 (ja)
KR (1) KR100682930B1 (ja)
CN (1) CN100416657C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008108352A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Tdk Corp 垂直磁気記録ヘッド装置
US8072707B2 (en) 2007-04-25 2011-12-06 Tdk Corporation Perpendicular magnetic recording head with divided auxiliary yoke layer

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8134801B2 (en) * 2007-03-19 2012-03-13 Dimambro Bryan Electromagnetic data storage devices
JP5033543B2 (ja) * 2007-08-29 2012-09-26 佐鳥エス・テック株式会社 トリガースイッチ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4423450A (en) * 1981-05-06 1983-12-27 Censtor Corporation Magnetic head and multitrack transducer for perpendicular recording and method for fabricating
JPS5977614A (ja) 1982-10-27 1984-05-04 Hitachi Ltd 薄膜磁気ヘツド
JPS60164914A (ja) 1984-02-08 1985-08-28 Fujitsu Ltd 薄膜磁気ヘツド
JPH06203337A (ja) * 1992-12-29 1994-07-22 Sony Corp 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
US6368425B1 (en) * 1998-01-27 2002-04-09 Seagate Technology Llc Ion treatments for magnetic recording heads and magnetic recording media
US6111724A (en) * 1998-04-10 2000-08-29 International Business Machines Corporation Method of making a magnetic write head with plated self-aligned zero throat height defining layer without reflective notching of a second pole tip
JP2000251227A (ja) * 1999-02-26 2000-09-14 Tdk Corp 複合型薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US6594122B1 (en) * 2000-01-11 2003-07-15 Seagate Technology Llc GMR head with reduced topology for high speed recording with submicron track width
WO2002056304A1 (fr) * 2001-01-15 2002-07-18 Fujitsu Limited Tete magnetique a film mince et procede de production correspondant

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008108352A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Tdk Corp 垂直磁気記録ヘッド装置
JP4600382B2 (ja) * 2006-10-25 2010-12-15 Tdk株式会社 垂直磁気記録ヘッド装置
US8072707B2 (en) 2007-04-25 2011-12-06 Tdk Corporation Perpendicular magnetic recording head with divided auxiliary yoke layer

Also Published As

Publication number Publication date
US20060176613A1 (en) 2006-08-10
US7486478B2 (en) 2009-02-03
KR20060090488A (ko) 2006-08-11
KR100682930B1 (ko) 2007-02-15
CN1819025A (zh) 2006-08-16
CN100416657C (zh) 2008-09-03
JP4398434B2 (ja) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100682949B1 (ko) 갭 실드를 포함하는 수직 자기 기록 헤드 및 수직 자기 기록 장치
US7609478B2 (en) Magnetic writer pole with a graded magnetic moment
US8107191B2 (en) Perpendicular magnetic recording head having a coil enclosing a sub-yoke
US8164852B2 (en) Magnetic head having shield and recording apparatus employing the same
US7508626B2 (en) Thin film magnetic head having magnetic pole with controlled dimensions
US20110007428A1 (en) Write pole with a synthesized low magnetization shield
JP2007294059A (ja) 垂直記録磁気ヘッド
JP2009048719A (ja) 磁気ヘッド及び磁気記録装置
JP2004030881A (ja) 磁気再生ヘッドおよびその製造方法
JP2009009677A (ja) ギャップ付後縁シールドを有するワイヤ補助の磁気書込み素子
JP2007220273A (ja) 垂直磁気ヘッド及びその製造方法
JP2004086961A (ja) 磁気ヘッド及び磁気記録装置
JP4398434B2 (ja) 磁気ヘッド
US6137652A (en) Thin film magnetic head with separated yoke and pole tips
CN113348509B (zh) 具有高阻尼尾部屏蔽晶种层的mamr记录头
JP2007220261A (ja) 薄膜磁気ヘッド
KR100682951B1 (ko) 수직 자기 헤드
JP2006134540A (ja) 磁気ヘッド、および磁気記録装置
JP2004071139A (ja) 丸形状上部磁極
JP2008117514A (ja) パターン化された磁気記録媒体
JP2004348928A (ja) 垂直記録磁気ヘッド
Takano Magnetization dynamics of planar writers
JP2010003367A (ja) 磁気記録装置
Yamakawa et al. A new single-pole head structure for high writability
JP2007226945A (ja) 垂直磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071003

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090225

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090924

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees