JP2006220914A - 光学系の設計法、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラム記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的簡単な初期光学設計を基本にして、要求性能を満たすためにレンズ等の光学素子を追加して行き、短時間で高度な光学設計を実現することが可能な光学系の設計方法を提供する。
【解決手段】 まず、レンズ1、2,3からなる基本光学系を設定する。そして、この基本光学系の中に、光学的パワーと厚さが実質的に0とみなせる追加光学素子Aを挿入して、4枚の光学素子からなる新しい光学系を作り、最適化手法を用いて、この新しい光学系を最適化するように変形する。追加光学素子Aを挿入する位置を変えて、その都度、4枚の光学素子からなる新しい光学系を作り、最適化手法を用いて、この新しい光学系を最適化し、その中で一番最適化度の高いものを選定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ・顕微鏡・望遠鏡等、あらゆる光学分野に使用される光学系の設計方法に関するものである。
従来カメラレンズなどの光学系は、光軸上に複数のレンズやミラーなどの光学素子を配置し、これら光学素子の構成パラメータを最適に組み合わせることによって収差を補正し、所望の光学性能を得ていた。
光学系の構成パラメータとしては、各面の直径や曲率半径および厚さ、素材ガラスの屈折率や分散、素子間の面間隔などがあり、この目標の光学性能を達成するために、これらの光学系の構成パラメータを確定することが光学設計の中心的な作業であった。
かつては上記のような光学設計の作業を成し遂げるためには、多量の試行錯誤や設計者の経験や技量が必要であると言われていた。近年では計算機による自動修正や最適設計が実用化されているものの、基本的な光学系の構成パラメータ、特にレンズ等の素子の枚数と素材や配置の設定は、過去の設計例や設計者の知識及び経験を基に行い、この基本光学系の構成パラメータを計算機プログラムで最適化する機能が中心である。
光学素子の数を増やすことで性能を改善しようとした場合、追加する素子の構成パラメータや設置位置は設計者が指定するもので、この作業には、試行錯誤や設計者の経験および個人的な技量が影響するものであった。
特開平11−242690号公報
上記のように。従来の光学設計ソフトウエアにおける光学系設計は、基本的に与えられた光学系のレンズ等の素子数を変えずに、曲率半径や面間隔の修正のみを行うもので、必要に応じて光学系の構成素子を追加することで光学性能を達成するような設計は不可能であり、高性能で複雑な光学系を設計するには熟練した設計者の設計ノウハウや試行錯誤が依然として必要であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、比較的簡単な初期光学設計を基本にして、要求性能を満たすためにレンズ等の光学素子を追加して行き、特別なノウハウや熟練を必要とせず、短時間で高度な光学設計を実現することが可能な光学系の設計方法、及びこの光学系の設計方法を実現するように記述されたコンピュータプログラム、さらには、このコンピュータプログラムが記録されたコンピュータプログラム記録媒体を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、以下の工程を有することを特徴とする光学系の設計方法である。
(1)単一又は複数の光学素子からなる基本光学系を設定する工程
(2)前記基本光学系の光路上の所定位置に、光学的パワーと厚さが0又は実質的に0とみなせる新しい光学素子を追加することにより新しい光学系を設定する工程、
(3)前記新しい光学系の特性が最適値となるように、前記新しい光学系を構成する光学素子のパラメータ及び各光学素子間の距離のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記新しい光学系を変形する工程
(4)前記所定位置を変化させ、各所定位置において前記(3)の工程を実施する工程
(5)各所定位置において(3)の工程を実施することによって得られた最適な光学系のうち、最も最適なものを採用する工程
本手段においては、まず、単一又は複数の光学素子からなる基本光学系を設定する。同時に、目標とする光学系を評価するための評価指標(評価関数)と、評価指標がどの程度になったら最適とみなすかを決める判定基準をも設定することは言うまでもない。通常、基本光学系自体は、この最適とされる条件を満たしていない。
評価指標としては、球面収差・コマ収差・非点収差・非点隔差・色収差・像面湾曲・歪曲およびこれらの高次収差などの幾何光学的収差、解像力・スポットダイヤグラム・MTFなどの波動光学的評価値、全長・バックフォーカス・焦点距離・倍率・明るさ・開口数などの光学的諸元、及び最大径・中心厚さ・縁厚・重量などの機械的諸元等があり、これらのうちの一つ、あるいは複数の値を最高値又は最低値にすること、これらのうちの複数の2乗和を最高値又は最低値にすることを最適条件とする場合もあるし、繰り返し計算中におけるこれらの値の増加又は減少の程度が所定値以下となったことをもって最適条件とすることもある。
又、光学設計プログラムとして広く使用されているORA社製「CODE V」(登録商標)プログラムには、設計者が特に希望する評価指標の制限値を入力すれば、後の諸元は自動的に最適なものとするように決定してくれる機能があるので、これを使用して最適条件を決定してもよい。
次に、設定した本光学系の光路上の所定位置に、光学的パワーと厚さが0又は実質的に0とみなせる新しい光学素子を追加することにより新しい光学系を設定する。このうち、光路上の所定位置は、後に述べるようにいろいろな位置に変化させるので、これらを等間隔に決定してもよい。通常、基本光学系の前後、基本光学系を構成する光学素子間に設置するが、基本光学系のレンズを分割しても良いような場合は、あるレンズを2つに分割してその間に入れるようにしてもよい。
光学的パワーが実質的にゼロとみなせる範囲とは、追加された光学素子において基本光学系の特性が実質的に変わらないと判定されるような範囲、例えば、光学的パワーが基本光学系の1/100以下であるような範囲を言う。又、厚さが実質的に0とみなせる範囲も、追加された光学素子において基本光学系の特性が変わらないと判定されるような範囲、例えば、基本光学系の最前面の光学素子から像面までの距離の1/100以下であるような範囲を言う。なお、追加される光学素子の形状は、平板状であっても、球面状、非球面状であっても構わない。
次に、新しい光学系の特性が最適値となるように、新しい光学系を構成する光学素子のパラメータ及び各光学素子間の距離のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記新しい光学系を変形する。
光学素子のパラメータとしては、両面の曲率、光学素子を形成する物質の屈折率、光学素子の厚さがある。最適化手法としては、最小二乗法・シンプレックス法・共役勾配法など光学設計で用いられる種々の最適化・自動修正法が利用できる。特に、光学系の最適化のために多用される、最小二乗法の一種であるDLS法を用いるのが効果的である。「最適値」となるとは、前述の評価指標の値の最高値、又は最低値となったり、これらの増加率、又は減少率が所定値以下となったり、繰り返し計算回数が所定値に達した状態のことである。
このような最適化計算を、追加する光学素子の位置を変えて、次々に実行する。そして、各位置における評価値のうち、最も良いものを選定し、その状態で得られている新しい光学系を、最適な光学系として採用する。
前記課題を解決するための第2の手段は、以下の工程を有することを特徴とする光学系の設計方法である。
(1)単一又は複数の光学素子からなる基本光学系を設定する工程
(2)前記基本光学系の光路上の所定位置に、光学的パワーと厚さが0又は実質的に0とみなせる新しい光学素子を追加することにより新しい光学系を設定する工程、
(3)前記新しい光学系を構成する光学素子のパラメータ及び各光学素子間の距離のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記新しい光学系を変形することを繰り返して、前記評価指標を高め、又は低めていき、その結果、暫定的に最適な光学系を得る工程
(4)前記所定位置を変化させ、各所定位置において前記(3)の工程を実施する工程
(5)各所定位置において(3)の工程を実施することによって得られた暫定的に最適な光学系のうち、前記評価指標が所定の閾値以上、又は以下のものを選定する工程
(6) 選定された光学系について、それぞれの光学系の評価指標が最適値となるように、前記選定された光学系を構成する光学素子のパラメータ及び各光学素子間の距離のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記新しい光学系を変形する工程
(7)前記選定された各光学系において(6)の工程を実施することによって得られた最適な光学系のうち、最も最適なものを採用する工程
前記第1の手段においては、新しい光学素子を入れる位置毎に、新しい光学系の最適なものを求めている。よって、計算時間が長くかかる場合がある。本手段は、このような問題点を改善するものであり、最適化を2段階に分けて行っている。
すなわち、第1段階では、新しい光学系の評価指標を高めるように又は低めるように、新しい光学系を変形させ、暫定的に最適な光学系を得る。暫定的な光学系を得る方法は、予め定められた回数だけの繰り返し計算を行ってそこで計算を打ち切って、そこで得られている光学系を暫定的な光学系とする方法(予め定められた回数だけの繰り返し計算中に、逆に評価指標が悪化する状態となったときにはその状態で計算を打ち切り、そこで得られている光学系を暫定的な光学系とする)、収束判定条件をゆるめておき、例えば前回の計算の結果得られた評価指標と今回の計算の結果得られた評価指標との差が所定値以下となった場合に計算を打ち切ることにし、この所定値を、精密計算を行う場合の所定値より大きくしておいて、計算が打ち切られたときに得られている光学系を暫定的な光学系とする方法等が考えられる。
そして、この工程を新しい光学素子を挿入する位置を変化させて行い、得られた結果のうち、評価指標が所定の閾値以上、又は以下のもののみを、第2段階での計算の候補として選定する。
第2段階では、選定された位置に新しい光学素子を挿入した場合について、前記第1の手段と同じようにして最適な光学系を求める。このとき、第1段階で、ある程度までの最適化計算がなされているので、それに続けて最適化をするようにしてもよいし、最初から最適化計算をやり直すようにしてもよい。そして、第2段階で得られた、各位置での最適化計算における評価指標の最も高い、又は低いものを、最適な光学系として採用する。
なお、前記第1の手段、第2の手段においては、1枚の光学素子を挿入して最適化を行っているが、この最適化が終了した後で、さらに1枚の光学素子を挿入して最適化することを繰り返すことにより、光学素子の個数を増やして最適化を続けることも可能である。
前記課題を解決するための第3の手段は、前記第1の手段又は第2の手段の光学系の設計方法を実現するように記述されたコンピュータプログラムである。
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第3の手段であるコンピュータプログラムが記録されたコンピュータプログラム記録媒体である。
これら、第3の手段又は第4の手段によれば、計算機により、自動的に光学系の最適設計を行うことができる。
本発明によれば、比較的簡単な初期光学設計を基本にして、要求性能を満たすためにレンズ等の光学素子を追加して行き、特別なノウハウや熟練を必要とせず、短時間で高度な光学設計を実現することが可能な光学系の設計方法、及びこの光学系の設計方法を実現するように記述されたコンピュータプログラム、さらには、このコンピュータプログラムが記録されたコンピュータプログラム記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の例の基本的な考え方を説明するための図である。レンズ1、2、3からなる基本光学系(トリプレット)に、A1、A2、A3に示すような追加光学素子(レンズ)を1枚挿入し、4枚のレンズからなる新しい光学系について、最適な光学系を求める。追加光学素子を挿入できる範囲は、通常、図に示されたように、前面レンズ1の前側から、後面レンズ3の後側までである。
図2は、本発明の実施の形態である光学系の設計方法の第1の例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、目標とする光学系の性能目標値を設定する。性能目標値としては、前述の評価指標を採用する。評価指標としては、球面収差・コマ収差・非点収差・非点隔差・色収差・像面湾曲・歪曲およびこれらの高次収差などの幾何光学的収差、解像力・スポットダイヤグラム・MTFなどの波動光学的評価値、全長・バックフォーカス・焦点距離・倍率・明るさ・開口数などの光学的諸元、及び最大径・中心厚さ・縁厚・重量などの機械的諸元等があり、これらのうちの一つ、あるいは複数の値、これらのうちの複数の2乗和が性能目標値となることもある。又は、所定のものをある範囲に入れるという制約条件の下で、他のこれらの値を性能目標値とすることもある。光学系が最適であるとは、これら決められた評価指標(性能目標値)が最良(通常最大又は最小)となっている状態である。
次にステップS2で終了条件を設定する。これは、以下の計算において繰り返し計算を行わせるので、繰り返し計算を打ち切る条件となるものである。従って、例えば、繰り返し計算において、性能目標値(評価指標)の前回との差が所定値以下となること、性能目標値が前回よりも悪化することなどが、終了条件となる。
続いて、ステップS3で基本光学系を設定する。基本光学系は、単レンズとする場合もあるし、ダブレット、トリプレット等の複数素子からなる光学系とすることがある。収束計算を早めるためには、経験上、目標とする性能に近い性能を有する光学系を選定することが好ましい。
続いて、ステップS4で、追加光学素子の設定を行う。追加光学系としては、前述のように、光学的パワーと厚さが0又は実質的に0とみなせるものを選定する。追加光学素子の形状は、平板、球面、非球面等、任意のものを選ぶことができる。
続いて、ステップS5でレンズ分割の可否を設定する。レンズ分割とは、基本光学系のを構成する任意の光学素子を分割して、その中間に追加光学素子を挿入可能とするかどうかの条件である。レンズ分割を行わない場合は、追加光学素子の挿入場所は、基本光学系の前後面と、光学素子間に限られる。
以上のステップS1からステップS5までの工程は、必ずしもこの順に行う必要はなく、適宜順序を変更することができる。
次にステップS6において追加光学素子の挿入位置の設定を行う。これは、単純に、挿入可能な位置を等分割して挿入位置を決定してもよいし、経験上、目標性能が向上しそうな位置が分かっている場合は、その位置の近傍に密に挿入位置を設定し、その他の位置には粗に挿入位置を設定するようにしてもよい。
次にステップS7において、第1の追加光学素子を設定する。これは、試行する追加光学素子が複数ある場合に必要な工程であり、追加光学素子が1種類の場合は必要がない。なお、ステップS6とステップS7は、逆の順で行ってもよい。
次にステップS8で初期位置(ステップS6で決定された挿入位置の最初の位置で、任意に選択可能である)に追加光学素子を挿入し、ステップS9で基本光学系に追加光学素子が追加された新しい光学系を最適化するように、新しい光学系の変形を行う。ステップS9の作業は、新しい光学系を構成する光学素子のパラメータ(屈折率、厚さ、両面の曲率、非球面性等)及び各光学素子間の距離を調整することにより、性能目標値(評価指標)を好適な方向に向かわせる作業であり、最小二乗法・シンプレックス法・共役勾配法など光学設計で用いられる種々の最適化・自動修正法が利用できる。特に、光学系の最適化のために多用される、最小二乗法の一種であるDLS法を用いるのが効果的である。又、光学設計において多用されているORA社製の「CODE V」(登録商標)がこのような計算を自動的に行う機能を有しているので、このプログラムを使用してもよい。又、例えば特開平11−242690号公報(特許文献1)に記載されるような最適化手法を使用してもよい。
次に、ステップS10によって求まった最適化された新しい光学系と、その性能目標値(評価指標)とを記録する。
そして、ステップS11において、追加光学素子の挿入位置を変更することが可能かどうか判断し、変更可能であれば、ステップS12において追加光学素子の挿入位置を変更してステップS9に戻る。追加光学素子の挿入位置を変更することが不可能な場合、すなわち、ステップS6によって設定された挿入位置での計算を全て完了していれば、ステップS13に移って、ステップS4で設定した別の光学素子に変更可能かどうかを判断する。変更可能であれば、ステップS14に移って、追加光学素子を交換し、ステップS8に戻る。
別の光学素子に変更可能でない場合、すなわち、ステップS4で設定した追加光学素子の全てについて計算を終了している場合は、ステップS15に移って、ステップS10で記録したもののうち、最も性能目標値(評価指標)が良好なものを最適光学系として決定し、計算を終了する。
なお、図2に示すフローチャートにおいては、最初に追加すべき光学素子を決定し、この光学素子を異なる位置に挿入して計算を行ってから、追加すべき光学素子を変更しているが、最初に追加すべき光学素子を挿入する位置を決定し、この位置に異なる追加光学素子を挿入して計算を行い、この計算を、光学素子を挿入する位置を変更して行うようにしても良く、両者は均等なものであることは言うまでもないであろう。又、追加すべき光学素子毎に、挿入すべき位置を変えるようにしてもよい。
図3、図4は、本発明の実施の形態である光学系の設計方法の第2の例を示すフローチャートである。これらは、本来1枚のフローチャートであるが、紙面の制約上、2図に分けて示している。この実施の形態では、まず、図3に示すフローによって、粗い計算により最適解が得られそうな候補を絞り込み、選定された候補について、さらに精密な収束計算を行って最適解を得るものであり、第1の実施の形態に比して、計算時間を速くできる特徴を有している。
これらのフローチャートのうち図3に示す部分は、基本的に図2に示したフローチャートと同じであるので、異なっている部分のみを説明し、重複した説明を省略する。まず、ステップS22の終了条件の設定が、図2のステップS2におけるものとは異なっている。すなわち、ステップS2では、例えば、繰り返し計算において、性能目標値(評価指標)の前回との差が所定値以下となること、性能目標値が前回よりも悪化することなどが、終了条件として収束を判定するようにしていたが、ステップS22では、繰り返し計算の回数を設定することにより、終了条件を設定する。すなわち、ステップS29で行う光学系の最適化(ステップS9で行ったものと同じ)において行う収束計算の回数を設定する。なお、設定された回数以内であっても、繰り返し計算において、性能目標値が前回よりも悪化する場合には、その段階で計算を打ち切るようにすることは言うまでもない。
又、繰り返し計算において、性能目標値(評価指標)の前回との差が所定値以下となることを終了条件とし、この差を、後に行う精密計算におけるよりも大きくしておくようにしてもよい。
さらに、ステップS35においては、図2におけるステップS15のように、最適光学系を決定するのではなく、それ以前のステップによって求まった各最適光学系のうち、性能目標値(評価指標)が所定値以上、又は所定値以下のものを、次に行う精密計算の候補として選定する。
また、これ以外にも、繰り返し計算において、前回の評価指標との差、又は評価関数の傾きが、所定値以上又は所定値以下のものも、次に行う精密計算により性能向上が期待できるので、精密計算の候補として選定してもよい
このようにして、精密計算の候補が決定されると、図4に示すフローチャートに移り、精密計算を行う。図4においては、まず、ステップ41で性能目標値(評価指標)の設定を行い、ステップS42で終了条件の設定を行うが、これらは、それぞれ図2におけるステップS1、ステップS2の設定と同じであるので説明を省略する。
次にステップS43において、第1の追加光学素子と挿入位置の選定を行う。すなわち、図3におけるステップS35において、候補とされる光学系が選定されており、選定された光学系においては、追加光学素子と挿入位置が決まっているので、これらの組み合わせのうちの第1番目のものを任意に選定する。なお、以下の計算においては、計算の対象となるものは、図3におけるステップS35において、候補とされた光学系のみである。
ステップS44からステップS46の工程は、それぞれ図2におけるステップS28、S29、S30の工程と同じである。但し、S44の工程においては、挿入位置は選定された挿入位置とされている。
ステップS47において、別の候補とされた光学素子とその挿入位置に変更可能かどうかを判断し、変更可能であればステップS48に移って、新しい選定された候補の光学系を採用し、ステップS44に戻る。別の選定された光学素子とその挿入位置に変更可能でない場合、すなわち、全ての候補とされた光学素子とその挿入位置について計算が終了している場合には、ステップS49に移って、ステップS46で記録されたもののうち、最も性能目標値(評価指標)の良好なものを最適解として決定する。
以下、本発明の実施例を、図と表を用いて説明する。なお、以下の図において、各符号は、符号の説明の欄に記載したとおりである。
(実施例1)
図3、図4に示すような工程により、35mm版一眼レフカメラの標準レンズの設計を本発明の手法で行った。なお、本実施例では、基本光学系はトリプレットとし、図3、図4に示したような工程を繰り返すことにより、次々に追加レンズの枚数を増していくことにし、最大追加レンズ枚数を3枚とした。
光学系の性能目標値としては以下のものを採用した。
(1)光学系諸元
焦点距離:50mm
F値:1.8
全長(第一面から最終面まで)≦39mm
バックフォーカス≧46.5mm
画角:±23.4°
(2)収差性能
収差性能の目標値については、d線、C線、F線での球面収差、軸上色収差、倍率色収差、像面湾曲、ディストーションなどの諸収差および口径食について、本実施例で使用した光学設計ソフト「COCD V」(登録商標)の自動修正条件によった。この条件は最適化の目標値を自動的に設定する機能であるため、詳細数値は割愛する。なお、特に重視する拘束条件として最大開口における球面収差(d線)のみは0であることとした。
(3)その他の制約
最小面間隔≧0.1mm(接合レンズを除く)
最小部品間隔≧0.1mm
(4)追加光学素子の仕様
平行平面板:厚さ0.1mm、ガラスはSCHOTT社製BK7及びSF1
(5)追加光学素子の設置範囲と分割寸法
設置範囲:第一面の直前(0.1mm)から最終面の直後(0.1mm)
分割寸法:0.1mm
レンズ分割の可否:否(分割しない)
上にも示したように、初期構成にはトリプレットを用いた。初期構成は焦点距離50mmでF1.8の光束が透過する程度に曲率や間隔を修正済みのものを用いた。図5に、この構成と光路図を、表1にレンズの構成データを示す。また初期設計の評価関数値は46216.85であった。なお、表中の面番号1は図5の符号1のレンズ、面番号3は図5の符号2のレンズ、面番号6は図5の符号3のレンズに対応する。
Figure 2006220914
本発明の原理によれば、トリプレットのような構成を用いず、単レンズからでも自動的に素子を追加して光学系を設計できるが、短時間で効果的に設計を行うため、本実施例ではトリプレットを用いた。
上記の設定を基に、設計を実行する。本実施例ではレンズ分割を行わないので、追加光学素子の設置場所は、各レンズの間と第一面の直前および最終面の直後に限られる。すなわち追加光学素子Aの設置位置は図6〜図9に示した4つの場所に大別できる。実際にはレンズ間では、設定された分割寸法にしたがって位置が変わって行くので設置位置が複数ある。これらの場所に、随時追加光学素子を設置し、予備最適化を開始した。
予備最適化は図3に示すようなもので、最大50サイクルの最適化処理で、評価関数値とその変化量を確認しながら行い、評価関数値の低いものまたは、評価関数の減少が著しい構成を選択して追加光学素子の設置位置に応じて多数考えられるレンズ構成を絞り込んで行った。
このとき評価関数は、作業開始時に設定した光学系の諸元や収差性能およびそのほかの制約からどの程度逸脱しているかあらわすもので、数値が小さいほど性能目標に近づいていることを示すものである。
また予備最適化には、最小二乗法・シンプレックス法・共役勾配法など光学設計で用いられる種々の最適化・自動修正法が利用できる。本実施例では最小二乗法の一種であるDLS法を用いた。
予備最適化の途中段階では、図10に示したような第一群が物体側に凹の形状を持つものと、図11に示すように物体側に凸の形状を持つものの2つの構成におおまかに分かれる傾向があった。
予備最適化の最終段階では、後者の構成が良好な評価関数値を示した。絞り込んだこのの構成に本最適化を行うことで、最終的に図11の構成を得た。
本最適化は図4に示すようなもので、評価関数値が変化しなくなるかまたは他の指標によって、これ以上の最適化が不可能であると判断されるまで充分な回数行った。
なお、本実施例においては、本最適化の段階で自動的に最適なガラスを選択する機能を使用している。
表2はこのようにして得られた最適光学系におけるレンズの構成データであり、図12は収差図である。またこの構成の評価関数値は4084.64となった。なお、以下の収差図において球面収差を表す3本の線のうち、中心の線がd線に関するものであり、その左右の線はC線、F線に関するものである。又、非点収差を示す線のうち、実線はサディタル、破線はタンデンシャルを示す。なお、表中の面番号1は図11の符号9のレンズ、面番号3は図11の符号10のレンズ、面番号6は図11の符号11のレンズ、面番号8は図11の符号12のレンズに対応する。
Figure 2006220914
この構成を第一段階(初期構成にレンズ素子が1枚追加された段階)の結果とし、この構成を基本にして第二段階(初期構成にレンズ素子が2枚追加された段階)へ進んだ。
第一段階と同様の作業により、第二段階(初期構成にレンズ素子が2枚追加された段階)の結果として図13に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表3に、収差図を図14に示す。またこの構成の評価関数値は2228.03となった。なお、表中の面番号1は図13の符号13のレンズ、面番号3は図13の符号13のレンズ、面番号5は図13の符号15のレンズ、面番号8は図13の符号16のレンズ、面番号10は図13の符号17のレンズのレンズに対応する。
Figure 2006220914
さらにこの結果をもとに、第三段階(初期構成にレンズ素子が3枚追加された段階)へ進み、その結果として図15に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表4に、収差図を図16に示す。またこの構成の評価関数値は3283.51となった。なお、表中の面番号1は図15の符号18のレンズ、面番号3は図15の符号19のレンズ、面番号5は図15の符号20のレンズ、面番号8は図15の符号21のレンズ、面番号10は図15の符号22のレンズ、面番号12は図15の符号23のレンズに対応する。
Figure 2006220914
ここで、第三段階では評価関数値が第二段階より悪化してしまった。通常レンズ枚数が増えると収差補正の自由度が増し性能が向上するが、本実施例では全長が39mm以下に制限されているため、追加したレンズが充分に効果を発揮できないためである。
すなわち、これ以上レンズを追加する効果は見込めないので、第二段階で得られたものを採用して設計は終了となる。表5に本実施例の一連の工程で使用したガラスの屈折率データを示す。
Figure 2006220914
(実施例2)
実施例1と同じように、本実施例も、35mm版一眼レフカメラの標準レンズの設計を本発明の手法で行った例である。設計に際しては初期構成にトリプレットを用い、レンズ分割を行わない設定とした。
なお、実施例1において「最大開口における球面収差(d線)=0」なる拘束条件を用いたが、本実施例ではこれに換えて「ディストーションの絶対値≦1.9%」を用いた。またこれ以外の条件は全て実施例1に同じである。
図17に初期構成と光路図を、表6にこのときのレンズの構成データを示す。また初期設計の評価関数値は65674.14であった。なお、表中の面番号1は図17の符号31のレンズ、面番号3は図17の符号32のレンズ、面番号6は図17の符号33のレンズに対応する。
Figure 2006220914
第一段階(初期構成にレンズ素子が1枚追加された段階)の結果として図18に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表7に、収差図を図19に示す。またこの構成の評価関数値は8590.05となった。なお、表中の面番号1は図18の符号34のレンズ、面番号3は図18の符号35のレンズ、面番号6は図18の符号36のレンズ、面番号8は図18の符号37のレンズに対応する。
Figure 2006220914
第二段階(初期構成にレンズ素子が2枚追加された段階)の結果として図20に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表8に、収差図を図21に示す。またこの構成の評価関数値は4821.55となった。なお、表中の面番号1は図20の符号38のレンズ、面番号3は図20の符号39のレンズ、面番号6は図20の符号40のレンズ、面番号8は図20の符号41のレンズ、面番号10は図20の符号42のレンズに対応する。
Figure 2006220914
第三段階(初期構成にレンズ素子が3枚追加された段階)の結果として図22に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表9に、収差図を図23に示す。またこの構成の評価関数値は6567.94となった。なお、表中の面番号1は図22の符号43のレンズ、面番号3は図22の符号44のレンズ、面番号5は図22の符号45のレンズ、面番号7は図22の符号46のレンズ、面番号10は図22の符号47のレンズ、面番号12は図22の符号48のレンズに対応する。
Figure 2006220914
本実施例においても、第三段階では評価関数値が第二段階より悪化してしまった。この理由は第一の実施例で述べたとおりである。すなわち、これ以上レンズを追加する効果は見込めないので、第二段階で得られたものを採用して設計は終了となる。表10に本実施例の一連の工程で使用したガラスの屈折率データを示す。
Figure 2006220914
(実施例3)
実施例1、実施例2と同様に、本実施例も、35mm版一眼レフカメラの標準レンズの設計を本発明の手法で行った例である。 設計に際しては初期構成にトリプレットを用い、レンズ分割を行わない設定とした。
なお、実施例1、2で、それぞれ設定した「最大開口における球面収差(d線)=0」や「ディストーションの絶対値≦1.9%」の拘束条件は本実施例ではどちらも使用せず、設計ツールの自動最適化機能のみを利用した。
図24に初期構成と光路図を、表11にこのときのレンズの構成データを示す。また初期設計の評価関数値は36271.79でであった。なお、表中の面番号1は図24の符号51のレンズ、面番号3は図24の符号52のレンズ、面番号5は図24の符号53のレンズに対応する。
Figure 2006220914
第一段階(初期構成にレンズ素子が1枚追加された段階)の結果として図25に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表12に、収差図を図26に示す。またこの構成の評価関数値は2456.96となった。なお、表中の面番号1は図25の符号54のレンズ、面番号3は図25の符号55のレンズ、面番号6は図25の符号56のレンズ、面番号8は図25の符号57のレンズに対応する。
Figure 2006220914
第二段階(初期構成にレンズ素子が2枚追加された段階)の結果として図27に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表13に、収差図を図28に示す。またこの構成の評価関数値は1178.99となった。なお、表中の面番号1は図27の符号58のレンズ、面番号3は図27の符号59のレンズ、面番号6は図27の符号60のレンズ、面番号8は図27の符号61のレンズ、面番号10は図27の符号62のレンズに対応する。
Figure 2006220914
第三段階(初期構成にレンズ素子が3枚追加された段階)の結果として図29に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表14に、収差図を図30に示す。またこの構成の評価関数値は486.3となった。なお、表中の面番号1は図29の符号63のレンズ、面番号3は図29の符号64のレンズ、面番号6は図29の符号65のレンズ、面番号8は図29の符号66のレンズ、面番号10は図29の符号67のレンズ、面番号12は図29の符号68のレンズに対応する。
Figure 2006220914
本実施例においては、第三段階で非常に良好な結果を得た。さらに素子を追加して性能改善の可能性もあるがここで設計は終了とした。表15に本実施例の一連の工程で使用したガラスの屈折率データを示す。
Figure 2006220914
(実施例4)
第1〜第3の実施例と同様、本実施例も、35mm版一眼レフカメラの標準レンズの設計を本発明の手法で行った例である。設計に際しては初期構成に対称ガウス型構成を用い、レンズ分割を行わない設定とした。なお、本実施例では拘束条件に「ディストーションの絶対値≦1.9%」を用いた。またこれ以外の条件は全て実施例1に同じである。但し、追加するレンズは1枚のみとした。
図31に初期構成と光路図を、表16にこのときのレンズの構成データを、図32には収差図を示す。また初期設計の評価関数値は7075.60であった。なお、表中の面番号1は図31の符号69のレンズ、面番号3は図31の符号70のレンズ、面番号5は図31の符号71のレンズ、面番号8は図31の符号72のレンズ、面番号9は図31の符号73のレンズ、面番号11は図31の符号74のレンズに対応する。
Figure 2006220914
第一段階(初期構成にレンズ素子が1枚追加された段階)の結果として図33に示す構成を得た。このときのレンズの構成データを表17に、収差図を図34に示す。またこの構成の評価関数値は1934.43となった。なお、表中の面番号1は図33の符号75のレンズ、面番号3は図33の符号76のレンズ、面番号5は図33の符号77のレンズ、面番号7は図33の符号78のレンズ、面番号9は図33の符号79のレンズ、面番号10は図33の符号80のレンズ、面番号12は図33の符号81のレンズに対応する。
Figure 2006220914
全長の制限からこれ以上の素子の追加は効果が見込めないのでここで終了とした。表18に本実施例の一連の工程で使用したガラスの屈折率データを示す。
Figure 2006220914
本発明の実施の形態の例の基本的な考え方を説明するための図である。 本発明の実施の形態である光学系の設計方法の第1の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態である光学系の設計方法の第2の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態である光学系の設計方法の第2の例を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施例の基本光学系を示す図である。 本発明の第一の実施例における追加光学素子の設置位置の例を示す図である。 本発明の第一の実施例における追加光学素子の設置位置の例を示す図である。 本発明の第一の実施例における追加光学素子の設置位置の例を示す図である。 本発明の第一の実施例における追加光学素子の設置位置の例を示す図である。 本発明の第一の実施例における第一段階終了時のレンズ構成を示す図である。 本発明の第一の実施例における第一段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図11に示す光学系の収差図である。 本発明の第一の実施例における第二段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図13に示す光学系の収差図である。 本発明の第一の実施例における第三段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図15に示す光学系の収差図である。 本発明の第二の実施例の基本光学系を示す図である。 本発明の第二の実施例における第一段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図18に示す光学系の収差図である。 本発明の第二の実施例における第二段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図20に示す光学系の収差図である。 本発明の第二の実施例における第三段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図22に示す光学系の収差図である。 本発明の第三の実施例の基本光学系を示す図である。 本発明の第三の実施例における第一段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図25に示す光学系の収差図である。 本発明の第三の実施例における第二段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図26に示す光学系の収差図である。 本発明の第三の実施例における第三段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図29に示す光学系の収差図である。 本発明の第四の実施例の基本光学系を示す図である。 図31に示す光学系の収差図である。 本発明の第三の実施例における第一段階終了時のレンズ構成を示す図である。 図32に示す光学系の収差図である。
符号の説明
1…レンズ、2…レンズ、3…レンズ、5〜13レンズ、31〜48…レンズ、51〜80…レンズ、A,A1,A2,A3…追加レンズ、I…像面

Claims (4)

  1. 以下の工程を有することを特徴とする光学系の設計方法。
    (1)単一又は複数の光学素子からなる基本光学系を設定する工程
    (2)前記基本光学系の光路上の所定位置に、光学的パワーと厚さが0又は実質的に0とみなせる新しい光学素子を追加することにより新しい光学系を設定する工程、
    (3)前記新しい光学系の特性が最適値となるように、前記新しい光学系を構成する光学素子のパラメータ及び各光学素子間の距離のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記新しい光学系を変形する工程
    (4)前記所定位置を変化させ、各所定位置において前記(3)の工程を実施する工程
    (5)各所定位置において(3)の工程を実施することによって得られた最適な光学系のうち、最も最適なものを採用する工程
  2. 以下の工程を有することを特徴とする光学系の設計方法。
    (1)単一又は複数の光学素子からなる基本光学系を設定する工程
    (2)前記基本光学系の光路上の所定位置に、光学的パワーと厚さが0又は実質的に0とみなせる新しい光学素子を追加することにより新しい光学系を設定する工程、
    (3)前記新しい光学系を構成する光学素子のパラメータ及び各光学素子間の距離のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記新しい光学系を変形することを繰り返して、前記評価指標を高め、又は低めていき、その結果、暫定的に最適な光学系を得る工程
    (4)前記所定位置を変化させ、各所定位置において前記(3)の工程を実施する工程
    (5)各所定位置において(3)の工程を実施することによって得られた暫定的に最適な光学系のうち、前記評価指標が所定の閾値以上、又は以下のものを選定する工程
    (6) 選定された光学系について、それぞれの光学系の評価指標が最適値となるように、前記選定された光学系を構成する光学素子のパラメータ及び各光学素子間の距離のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記新しい光学系を変形する工程
    (7)前記選定された各光学系において(6)の工程を実施することによって得られた最適な光学系のうち、最も最適なものを採用する工程
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光学系の設計方法を実現するように記述されたコンピュータプログラム。
  4. 請求項3に記載のコンピュータプログラムが記録されたコンピュータプログラム記録媒体。

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