JP2006218473A - 超音波処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理液中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができるようにする。
【解決手段】被処理液を収容し、供給口17及び排出口18を備えた筐(きょう)体20と、超音波を発生させて被処理液に照射する照射領域AR1を形成する超音波素子m1とを有する。そして、被処理液は、照射領域AR1を通過して排出口18に送られ、排出される。この場合、供給口17から筐体20内に供給された被処理液は、照射領域AR1を通過して排出口18に送られ、排出されるので、被処理液は照射領域AR1を通過する間に超音波の照射を受ける。したがって、被処理液中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波処理装置に関するものである。
従来、超音波を発生させて被処理液としての水中で微生物が繁殖するのを防止するようにした超音波処理装置が提供されている。
該超音波処理装置においては、水を貯留するための貯水槽を備え、該貯水槽の側壁に超音波素子が取り付けられる。該超音波素子によって超音波を発生させて貯水槽内の水に照射すると、水が超音波によって分解され、その結果、水中で微生物は酸化され、分解され、殺菌され、繁殖するのが防止される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−202321号公報
しかしながら、前記従来の超音波処理装置においては、超音波を十分に水に照射することができず、水中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができない。
本発明は、前記従来の超音波処理装置の問題点を解決して、被処理液中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができるようにした超音波処理装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の超音波処理装置においては、被処理液を収容し、供給口及び排出口を備えた筐(きょう)体と、該筐体の所定の箇所に配設され、超音波を発生させて被処理液に照射するための照射領域を形成する超音波素子とを有する。
そして、前記供給口から筐体内に供給された被処理液は、前記照射領域を通過して排出口に送られ、排出口から排出される。
本発明の他の超音波処理装置においては、さらに、前記供給口又は排水口は超音波素子に隣接させて形成される。
本発明の更に他の超音波処理装置においては、さらに、前記筐体内に配設され、被処理液を滞留させる滞留部材を有する。
本発明の更に他の超音波処理装置においては、さらに、前記照射領域は、前記滞留部材を貫通して形成される。
本発明の更に他の超音波処理装置においては、さらに、前記滞留部材は筒状体である。そして、該筒状体内に照射領域が形成される。
本発明の更に他の超音波処理装置においては、さらに、前記超音波素子は複数配設される。
本発明の更に他の超音波処理装置においては、さらに、前記各超音波素子は、底壁の複数の位置に、底壁に対して所定の角度で傾斜させて配設される。
本発明の更に他の超音波処理装置においては、さらに、前記各超音波素子は、側壁の複数の位置に螺(ら)旋状に配設される。
本発明の更に他の超音波処理装置においては、さらに、前記筐体内に、被処理液を加熱する加熱部材が配設される。
本発明によれば、超音波処理装置においては、被処理液を収容し、供給口及び排出口を備えた筐体と、該筐体の所定の箇所に配設され、超音波を発生させて被処理液に照射するための照射領域を形成する超音波素子とを有する。
そして、前記供給口から筐体内に供給された被処理液は、前記照射領域を通過して排出口に送られ、排出口から排出される。
この場合、前記供給口から筐体内に供給された被処理液は、前記照射領域を通過して排出口に送られ、排出口から排出されるので、被処理液は照射領域を通過する間に超音波の照射を受ける。
したがって、被処理液中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における超音波処理装置の原理を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態における超音波処理装置の断面図、図3は本発明の第1の実施の形態における超音波処理装置の制御回路を示す図、図4は本発明の第1の実施の形態における発振回路を示す図である。
図1において、81は処理槽であり、該処理槽81は円筒形の形状を有する筐体90を備え、該筐体90の内部に処理の対象となる被処理液としての図示されない水が収容される。前記筐体90の下端の近傍に、筐体90内に水を供給するための供給口17が、筐体90の上端の近傍に、筐体90内の水を排出するための排出口18が形成される。そして、超音波を発生させて筐体90内の水に照射するために、前記処理槽81の底壁82に、超音波素子m1が配設される。
該超音波素子m1が駆動されると、超音波が発生させられ、照射領域AR11内の水に照射される。これに伴い、水が超音波によって分解され、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成され、該水素原子が酸素又は水素ガスと反応して過酸化水素になる。その結果、水中で微生物は酸化され、分解され、殺菌される。
ところで、超音波素子m1においては、周波数が高くなるほど指向性が高くなるので、前記超音波素子m1が円形の形状を有する板状体によって形成される場合、照射領域AR11は、前記筐体90内において超音波素子m1より上方に、円筒形の形状になるように形成される。そして、超音波素子m1の直径をD1としたとき、照射領域AR11は、直径D1より小さい直径D2で形成される。したがって、図1に示されるように、筐体90の直径をD3としたとき、直径D3が直径D1より大きい場合は、筐体90内における照射領域AR11より外側に、超音波が照射されない非照射領域AR12が形成される。
該非照射領域AR12においては、水が分解されず、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成されないので、過酸化水素が生成されず、水中で微生物を酸化したり、分解したり、殺菌したりすることができない。例えば、直径が25〜28〔mm〕の超音波素子m1を使用して実験を行ったところ、直径が約15〔mm〕の範囲より外側では、ヒドロキシルラジカル及び水素原子の生成が観測されなかった。
そこで、本実施の形態においては、前記非照射領域AR12が形成されないように、筐体の寸法を超音波素子の寸法に対応させて設定するようにしている。
図2において、11は、上端及び下端が密閉された処理槽であり、該処理槽11は、ステンレス鋼等の金属、強化ガラス等によって形成され、所定の形状、本実施の形態においては、円筒状の形状を有する筐体20を備え、該筐体20の内部に処理の対象となる被処理液としての図示されない水が収容される。前記筐体20は、底壁12、該底壁12から立ち上げられた側壁13及び頂壁14から成り、前記筐体20の下端の近傍に、筐体20内に水を供給するための供給口17が、筐体20の上端の近傍に、筐体20内の水を排出するための排出口18が形成される。
そして、超音波を発生させて筐体20内の水に照射するために、前記底壁12に、例えば、セラミック振動子によって構成された超音波素子m1が取り付けられる。そのために、前記底壁12に、径方向外方に向けて突出させてフランジ部fgが形成され、前記超音波素子m1の外周縁とフランジ部fgの外周縁とが一致させられる。
また、超音波素子m1の直径をD1とし、超音波が照射される照射領域AR1の直径をD2とし、筐体20の直径をD3としたとき、直径D3を直径D1より小さくし、かつ、直径D2と等しくする。したがって、筐体20内の全体に、照射領域AR1が形成されるので、筐体20内における下端から上端までの水の全体に超音波を照射することができる。
前記超音波素子m1において、超音波の周波数は、950〔kHz〕〜2〔MHz〕の範囲で設定された所定の値にされ、駆動電圧、及び超音波の出力を表す強さ(振幅)は、必要となる処理能力に対応させて設定された所定の値にされる。
また、図3に示されるように、前記側壁13の所定の箇所、本実施の形態においては、筐体20の下端の近傍には、水の温度を検出する温度検出部としての温度センサ54が取り付けられる。なお、本実施の形態において、温度センサ54は、筐体20の下端の近傍に取り付けられるようになっているが、筐体20の上端の近傍に取り付けたり、筐体20の中央に取り付けたりすることができる。そして、前記側壁13の所定の箇所、本実施の形態においては、筐体20の下端の近傍には、筐体20内の水を加熱するための加熱部材としてのヒータ55が配設される。
また、30は制御部、21は超音波素子m1を駆動するための駆動処理手段としてのドライブ回路であり、該ドライブ回路21は図4に示されるような発振回路を形成する。そして、22は、超音波素子m1の動作、すなわち、超音波素子m1によって発生させられる超音波の強さを検出する動作検出処理手段としての動作検出回路、23は前記筐体20内の水の温度を制御するための温度制御処理手段としての温度コントロール回路、24は、前記ドライブ回路21、動作検出回路22及び温度コントロール回路23に、5〔V〕の制御用の電圧、及び超音波素子m1の駆動用の所定の電圧を印加する電源回路である。
前記ドライブ回路21は、スイッチング素子としてのトランジスタTr1、超音波の強さを検出するための被検出要素としてのコイルL1、超音波の強さを検出するための検出要素としてのコイルL2等を備え、トランジスタTr1のコレクタに端子t1が、エミッタにコイルL1を介して端子t2が接続され、前記端子t1、t2が出力可変(電圧可変)回路35を通して電源回路24に接続される。また、前記コレクタとトランジスタTr1のベースとの間に、超音波素子m1及びコンデンサC1から成り、LC回路を構成する第1の直列回路、並びにコンデンサC2、C3から成る第2の直列回路が接続され、前記エミッタとコンデンサC2、C3の中間点との間に前記コイルL1が接続される。該コイルL1と対向させて前記コイルL2が配設され、該コイルL2と前記動作検出回路22とが接続される。
前記発振回路は、コルピッツ発振回路の原理を利用したものであり、各発振回路の前記端子t1、t2間に、電源回路24によって電圧が印加されると、ドライブ回路21は駆動処理を行い、超音波素子m1を駆動する。すなわち、発振回路において、トランジスタTr1にノイズが入ると、該ノイズは、前記超音波素子m1及びコンデンサC1によって増幅されて超音波素子m1に駆動信号として送られる。そして、該駆動信号は、トランジスタTr1にフィードバックされて更に増幅される。このように、前記動作が繰り返され、前記超音波素子m1は、固有振動数で共振し、安定した超音波を発生させる。
また、前記構成の発振回路において、端子t1、t2間に印加される電圧を変化させると、超音波素子m1によって発生させられる超音波の強さを変更することができる。すなわち、端子t1、t2間に印加される電圧が変化すると、トランジスタTr1のスイッチングによって超音波が発生させられ、コイルL1を流れる電流の振幅が変化する。
そして、前記動作検出回路22は、動作検出処理を行い、コイルL1に電流が流れるのに伴ってコイルL2に発生する電流を検出電流として読み込んで電圧に変換し、該電圧を超音波の強さとして検出する。そして、前記制御部30の図示されない出力制御処理手段は、出力制御処理を行い、検出された超音波の強さと設定値とを比較して偏差を算出し、該偏差に基づいてフィードバック制御を行い、ドライブ回路21に印加する電圧を変化させる。なお、前記コイルL1、L2によって電流検出部としての電流センサが構成される。
ところで、水道のカラン等の図示されない被処理液供給源から送られた水は、供給口17を介して筐体20内に供給され、筐体20内を上方に向けて流れ、排出口18を介して処理液となって排出され、図示されない処理液貯留部に送られる。そして、その間、超音波素子m1によって発生させられた超音波は、筐体20内の水の全体に照射される。これに伴い、水が超音波によって分解され、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成される。この場合、該水素原子は酸素又は水素ガスと反応して過酸化水素になる。その結果、水中で微生物は酸化し、分解し、殺菌される。
このように、筐体20内の全体に照射領域AR1が形成され、筐体20内の水の全体に超音波が十分に照射されるので、水中で微生物を、確実に、酸化し、分解し、殺菌することができる。したがって、水中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができる。
また、超音波素子m1が筐体20の下端に配設されるので、供給口17に水が供給されると同時に超音波素子m1が水に超音波を照射することができる。したがって、直ちに超音波素子m1の駆動を開始することができる。
なお、ヒドロキシルラジカルは、超音波の周波数を950〔kHz〕〜2〔MHz〕の範囲に収まるように設定したときに効率良く生成されることが実験結果によって分かっていて、特に、1600〜1650〔kHz〕の範囲に収まるように設定すると、最も効率が良い。
また、前記ヒドロキシルラジカルの生成は、水の温度に依存し、温度が高くなるほど生成量が多くなり、殺菌能力が高くなるが、過度に生成量が多くなると、処理液の品質を低下させてしまう。そこで、適正な量のヒドロキシルラジカルを生成するために、水の温度が制御され、所定の範囲内の温度、本実施の形態においては、35〜45〔℃〕、好ましくは、40〔℃〕に維持される。そのために、前記温度コントロール回路23は、温度制御処理を行い、温度センサ54によって検出された温度を検出温度として読み込み、該検出温度と設定値とを比較して偏差を算出し、該偏差によってフィードバック制御を行い、ヒータ55の通電をオン・オフさせる。
次に、筐体の直径を超音波素子の直径と等しくした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図5は本発明の第2の実施の形態における超音波処理装置の断面図である。
この場合、筐体20の下端に、筐体20内に被処理液としての図示されない水を供給するための供給口17が、筐体20の上端の近傍に、筐体20内の水を排出するための排出口18が形成される。また、超音波を発生させて筐体20内の水に照射するために、前記底壁12に超音波素子m1が取り付けられ、該超音波素子m1の外周縁と底壁12の外周縁とが一致させられる。
ところで、前記超音波素子m1の表面の近傍においては、照射領域AR1より径方向外方においても、超音波が十分に水に照射され、下方ほど広く、上方ほど狭い環状の付加的な照射領域、すなわち、付加照射領域AR2が形成される。そして、筐体20内における照射領域AR1及び付加照射領域AR2以外の部分に、超音波が照射されない非照射領域AR3が形成される。
ところが、前述されたように、筐体20の底壁12に隣接させて供給口17を形成すると、供給口17を介して筐体20内に進入する水は、付加照射領域AR2を通過するので、超音波の照射を十分に受けることができる。
そして、超音波素子m1の直径をD1とし、照射領域AR1の直径をD2とし、筐体20の直径をD3としたとき、直径D3を、直径D1と等しく、かつ、直径D2より大きくする。また、筐体20を、照射領域AR1及び付加照射領域AR2に沿った形状にすることもできる。
続いて、筐体20の直径を超音波素子m1の直径より大きくした本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図6は本発明の第3の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。
この場合、筐体20内には、螺旋状に形成され、被処理液としての図示されない水を案内する案内部材としての、かつ、筐体20内に水を滞留させる滞留部材としてのスパイラル15が、外周縁を筐体20の内周面に接触させて配設され、スパイラル15に沿って螺旋状の被処理液流路としての水流路16が形成される。なお、スパイラル15はステンレス鋼等の金属によって形成される。
また、前記筐体20の下端の近傍に、筐体20内に水を供給するための供給口17が、筐体20の上端の近傍に、筐体20内の水を排出するための排出口18が形成され、前記底壁12と水流路16の入口との間に導入部51が、前記頂壁14と排出口18との間に導出部52が形成される。
そして、超音波を発生させて筐体20内の水に照射するために、前記底壁12の所定の箇所、本実施の形態においては、中央に超音波素子m1が配設される。また、筐体20内における下端から上端までの水に超音波を照射することができるように、前記スパイラル15の中央部に、筐体20の軸方向に貫通させて複数の穴19が形成され、該各穴19によって照射領域AR1が形成される。
本実施の形態においては、底壁12の1箇所に前記超音波素子m1が配設されるようになっているが、底壁12の他の箇所、側壁13、頂壁14の所定の箇所等にも超音波素子を配設することができる。
前記被処理液供給源から送られた水は、供給口17を介して筐体20内に供給され、導入部51を介して水流路16に供給され、該水流路16に沿って螺旋状に流れるとともに、各穴19を介して短絡して流れ、攪拌(かくはん)されて上昇し、導出部52に供給された後、排出口18を介して処理液となって排出され、前記処理液貯留部に送られる。そして、その間、超音波素子m1によって発生させられた超音波は、筐体20内の水、主として照射領域AR1内の水に照射される。これに伴い、水が超音波によって分解され、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成される。この場合、該水素原子は酸素又は水素ガスと反応して過酸化水素になる。その結果、水中で微生物は酸化し、分解し、殺菌される。
ところで、超音波は、周波数が高くなるほど指向性が高くなるので、所定の範囲、すなわち、超音波素子m1の前方において、超音波素子m1の直径の所定の範囲を外れると、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成されなくなってしまう。
そこで、前述されたように、前記照射領域AR1によって筐体20内における下端から上端までの水に超音波が照射されるようになっている。また、筐体20内において、水は、水流路16に沿って螺旋状に流れるとともに、穴19を短絡して流れ、その間に、繰り返し照射領域AR1を通過するので、超音波の照射を十分に受ける。したがって、水中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができる。
また、水は水流路16に沿って螺旋状に流れる分だけ筐体20内において滞留させられるので、供給口17に供給されてから排出口18から排出されるまでの時間、すなわち、処理時間を長くすることができる。したがって、水に超音波を十分に照射することができるので、水中で微生物が繁殖するのを一層防止することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図7は本発明の第4の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。
この場合、筐体20内には、筐体20内に被処理液としての図示されない水を滞留させる滞留部材としての複数の環状プレート65が、外周縁を筐体20の内周面に接触させて配設され、各環状プレート65間に被処理液貯留部としての水貯留部66が形成される。なお、環状プレート65はステンレス鋼等の金属によって形成される。
また、前記筐体20の下端の近傍に、筐体20内に水を供給するための供給口17が、筐体20の上端の近傍に、筐体20内の水を排出するための排出口18が形成され、底壁12と最下端の環状プレート65との間に導入部51が、頂壁14と最上端の環状プレート65との間に導出部52が形成される。
そして、超音波を発生させて筐体20内の水に照射するために、前記底壁12の所定の箇所、本実施の形態においては、中央に超音波素子m1が配設される。また、筐体20内における下端から上端までの水に超音波を照射することができるように、前記各環状プレート65の中央部に、筐体20の軸方向に貫通させて複数の穴69が形成され、該各穴69によって照射領域AR1が形成される。
なお、側壁13の所定の箇所、本実施の形態においては、筐体20の下端の近傍には温度検出部としての図示されない温度センサが導入部51に向けて取り付けられ、筐体20内、本実施の形態においては、導入部51内に、筐体20内の水を加熱するための加熱部材としての図示されないヒータが配設される。
前記被処理液供給源から送られた水は、供給口17を介して筐体20内に供給され、導入部51及び各穴69を介して各水貯留部66に供給され、該各水貯留部66内において攪拌されて上昇し、導出部52に供給された後、排出口18を介して処理液となって排出され、前記処理液貯留部に送られる。そして、その間、超音波素子m1によって発生させられた超音波は、筐体20内の水、主として照射領域AR1内の水に照射される。これに伴い、水が超音波によって分解され、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成される。その結果、水中で微生物は酸化され、分解され、殺菌される。
また、前述されたように、前記照射領域AR1によって筐体20内における下端から上端までの水に超音波が照射されるようになっている。そして、筐体20内において、水は、水貯留部66に供給されるごとに穴69を流れ、その間に、繰り返し照射領域AR1を通過するので、超音波の照射を十分に受ける。したがって、水中で微生物が繁殖するのを十分に防止することができる。
しかも、水は、各穴69を介して水貯留部66に供給される分だけ処理槽11内において滞留させられるので、処理時間を長くすることができる。したがって、水に超音波を十分に照射することができるので、水中で微生物が繁殖するのを一層防止することができる。
なお、水に超音波が照射されることによって、水の温度が上昇するので、各水貯留部66内において水は自然対流を起こす。したがって、各水貯留部66内における水の攪拌を促進することができるので、水に超音波が均等に照射される。
前記各実施の形態においては、筐体20の下端の近傍に供給口17が、筐体20の上端の近傍に排出口18が配設されるようになっているが、筐体20の下端の近傍に排出口を、筐体20の上端の近傍に供給口を配設することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図8は本発明の第5の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。
この場合、筐体20内に、下端を底壁12から所定の距離を置いて、上端部を頂壁14を貫通させて、被処理液としての図示されない水を滞留させる滞留部材としての筒状体75が同心状に配設される。該筒状体75の上端には排出口18が接続される。なお、筒状体75はステンレス鋼等の金属によって形成される。
そして、前記筐体20の上端の近傍に供給口17と隣接させて導入部76が、前記筒状体75の下端の近傍に反転部77が、前記筒状体75の上端より上方に排出口18と隣接させて導出部78が形成される。なお、本実施の形態においては、筐体20及び筒状体75をそれぞれ別体に形成した後、所定の固定部材によって固定するようになっているが、筐体20及び筒状体75を一体に形成することができる。
また、前記筐体20と筒状体75との間に第1の流路81が、筒状体75内に第2の流路82が形成され、前記供給口17に供給された水は、前記導入部76に導入された後、第1の流路81を下方に移動させられ、反転部77において反転させられた後、第2の流路82を上方に移動させられ、導出部78に導出され、排出口18から処理液として排出される。
そして、超音波を発生させて筐体20内の水に照射するために、前記底壁12の下面における所定の箇所、本実施の形態においては、中央に超音波素子m1が配設される。また、前記第2の流路82によって照射領域AR1が形成され、該照射領域AR1内における下端から上端までの水の全体に超音波が照射される。
したがって、照射領域AR1を通過するすべての水によってヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成させられる。なお、例えば、直径が30〔mm〕の超音波素子m1を使用して実験を行ったところ、直径が約15〔mm〕の照射領域AR1でヒドロキシルラジカル及び水素原子の生成が観測された。
また、単細胞真核生物のユーグレナ(E.gracilisZ)を使用し、細胞の増殖実験を行い、超音波を照射しない場合と、周波数が1650〔kHz〕、強さが30〔W〕の超音波を5〔秒〕間照射した場合とについて比較したところ、5日間の培養後の細胞数は、超音波を照射しない場合、13×105 〔cells/ml〕になったのに対して、照射した場合、4.3×105 〔cells/ml〕であった。すなわち、超音波を5〔秒〕間照射するだけで、細胞の増殖を約1/3に抑制することができる。
このように、筐体20に供給された水は必ず照射領域AR1を通過するので、水中で微生物が繁殖するのを確実に防止することができる。
なお、照射領域AR1内の水に超音波が照射されるのに伴って、筒状体75に超音波の振動が伝達され、筒状体75の外側、すなわち、第1の流路81内においても、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成される。その結果、水中で微生物が繁殖するのを一層確実に防止することができる。
なお、本実施の形態においては、一つの超音波素子m1を使用して、全長が30〜60〔cm〕程度の筐体20に適用することができるが、超音波素子m1の出力によっては60〔cm〕以上の筐体20に適用することもできる。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図9は本発明の第6の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。
この場合、底壁12の複数の位置に、本実施の形態においては、二つの位置に、超音波素子m1、m2が底壁12に対して所定の角度で傾斜させて配設される。したがって、各超音波素子m1、m2によって発生させられた超音波は、側壁13において繰り返し反射させられて上方に伝達されるので、筐体20内の広範囲にわたって照射領域を形成することができる。
その結果、筐体20に供給された被処理液としての図示されない水は、必ず照射領域を通過するので、水中で微生物が繁殖するのを確実に防止することができる。
なお、前記各超音波素子m1、m2が底壁12に対して傾斜させられる角度は、等しくすることができるが、互いに異ならせることもできる。
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図10は本発明の第7の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。
この場合、底壁12のほぼ全体にわたり、複数の位置に超音波素子mi(i=1、2、…)が配設される。したがって、筐体20内の広範囲にわたって照射領域を形成することができる。その結果、筐体20に供給された被処理液としての図示されない水は必ず照射領域を通過するので、水中で微生物が繁殖するのを確実に防止することができる。
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図11は本発明の第8の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。
この場合、側壁13の複数の位置に、下方から上方にかけて螺旋状に超音波素子mi(i=1、2、…)が配設される。したがって、筐体20内の広範囲にわたって照射領域を形成することができる。その結果、筐体20に供給された被処理液としての図示されない水は、必ず照射領域を通過するので、水中で微生物が繁殖するのを確実に防止することができる。
前記各実施の形態においては、カラン等の被処理液供給源から送られた水を処理槽11によって処理するようになっているが、池、プール、浴槽、温泉等の被処理液供給源から送られた水を処理槽11によって処理することができる。その場合、被処理液供給源と処理槽11との間に被処理液循環部材としてのポンプが配設される。
さらに、前記筐体20を池、プール、浴槽、温泉等に浸漬させることができる。その場合、池、プール、浴槽、温泉等によって被処理液供給源及び被処理液貯留部が構成され、池、プール、浴槽、温泉等の水は直接供給口17を介して筐体20内に供給され、筐体20内の水は排出口18を介して直接、池、プール、浴槽、温泉等に排出される。なお、筐体20内において、水は、超音波が照射されるのに伴って、温度が上昇し、筐体20内を上方に移動するので、水を循環させるためにポンプを配設する必要はないが、補助的にポンプを配設することができる。また、この場合、複数の超音波素子miを並べて配設するのが好ましい。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における超音波処理装置の原理を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における超音波処理装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における超音波処理装置の制御回路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における発振回路を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における超音波処理装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。 本発明の第4の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。 本発明の第5の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。 本発明の第6の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。 本発明の第7の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。 本発明の第8の実施の形態における超音波処理装置の概念図である。
符号の説明
12 底壁
13 側壁
15 スパイラル
17 供給口
18 排出口
20 筐体
55 ヒータ
65 環状プレート
75 筒状体
AR1 照射領域
mi、m1、m2 超音波素子

Claims (9)

  1. (a)被処理液を収容し、供給口及び排出口を備えた筐体と、
    (b)該筐体の所定の箇所に配設され、超音波を発生させて被処理液に照射するための照射領域を形成する超音波素子とを有するとともに、
    (c)前記供給口から筐体内に供給された被処理液は、前記照射領域を通過して排出口に送られ、排出口から排出されることを特徴とする超音波処理装置。
  2. 前記供給口又は排水口は超音波素子に隣接させて形成される請求項1に記載の超音波処理装置。
  3. 前記筐体内に配設され、被処理液を滞留させる滞留部材を有する請求項1に記載の超音波処理装置。
  4. 前記照射領域は、前記滞留部材を貫通して形成される請求項3に記載の超音波処理装置。
  5. (a)前記滞留部材は筒状体であり、
    (b)該筒状体内に照射領域が形成される請求項3に記載の超音波処理装置。
  6. 前記超音波素子は複数配設される請求項1〜5のいずれか1項に記載の超音波処理装置。
  7. 前記各超音波素子は、底壁の複数の位置に、底壁に対して所定の角度で傾斜させて配設される請求項6に記載の超音波処理装置。
  8. 前記各超音波素子は、側壁の複数の位置に螺旋状に配設される請求項6に記載の超音波処理装置。
  9. 前記筐体内に、被処理液を加熱する加熱部材が配設される請求項1〜8のいずれか1項に記載の超音波処理装置。
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