JP2006215249A - 液晶表示装置用バックライト及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置用バックライト及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光源の輝度調整を行った場合であっても、斜め方向からでも良好な画像を観測できるようにする液晶表示装置用バックライト及び液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】 液晶表示装置用バックライト2は、表示パネル1の背面側に配置された輝度調整可能な複数の光源3と、光源3から出射される光束を表示パネル1側に反射する反射板4と、表示パネル1と光源3との間に配置された光拡散板5と、光源3と光拡散板5との間に配置され、光拡散板5側に突起部を有する集光層6とを備えて構成される。集光層6を設けて光束の出射方向を揃えることで、斜め方向から観察した場合のピーク位置ずれを低減し、輝度むら等の発生を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶テレビや液晶モニタ等に用いられる液晶表示装置用バックライトに関し、特に、それぞれの輝度調整が可能な複数の光源を備えた直下型バックライトに関する。
従来の液晶表示装置用バックライトは、単一の光源から出射された光束を、導光板中を伝播させて液晶パネル側に出射するよう構成されている。導光板の裏面側(液晶パネルと反対の側)には反射板が配置されており、導光板の液晶パネル側には、導光板側から順に、散乱シートとプリズムシートとが配置されている。散乱シートは、導光板から出射された光束を散乱し、むらなくプリズムシートに入射させるためのものである。プリズムシートは、導光板から出射された光束を使用者の視認方向に効率よく集光するためのものである(例えば、特許文献1参照)。
ここで、従来の導光板を用いたバックライトには、液晶パネルの大型化に伴って光源の数を増やすことが構造上難しいという欠点がある。そのため、導光板を用いたバックライトに代わって、直管型又はU字管型の冷陰極管を複数本配置した直下型のバックライトが用いられるようになっている。このような直下型バックライトであれば、冷陰極管の本数を増やすことで液晶パネルの大型化に対応することができ、画面輝度を向上することができる。
直下型バックライトにおいても、画面輝度の均一性を高めるため、光源の裏面側に反射板を配置し、光源の液晶パネル側に散乱シートを配置している。また、光源から出射された光束を使用者の視認方向に効率よく集光するために、散乱シートと液晶パネルとの間にプリズムシートを配置したものもある。
しかしながら、直下型バックライトには、光源の本数を増すことにより消費電力が大幅に増加するという問題があった。また、装置使用時に常に光源を点灯状態にしているため、例えば画面内に暗い領域が多い画像を表示する際に白浮き(本来の黒よりも白ずんで見えること)が生じ、十分なコントラストが得られないという問題があった。
そこで、入力映像信号に応じて動的にコントラスト調整及び光源の輝度調整を行う画像表示装置が提案されている。このタイプの画像表示装置は、コンピュータ等から入力された入力映像信号に対して動的にコントラスト調整を行うコントラスト調整手段と、コントラスト調整により変化するDCレベルに基づいて、画像表示した際の視覚上の平均輝度レベルが変化しないように光源の輝度調整を行う光源輝度調整手段とを備えている。コントラスト調整との相関を持たせて光源の輝度調整を行うことにより、光源の平均消費電力を増やすことなくコントラスト感を改善することができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−172931号公報(第6−7頁、図2) 特許第3215388号公報(第5−6頁、図1−3)
直下型の液晶表示装置用バックライトの画面内の輝度分布は、光源を全て点灯させた状態で、画面中央付近をピークに、画面周辺に向かって輝度が緩やかに減少する分布となっている。一般に、画面中央付近のピーク輝度(100%)に対し、画面周辺では約80%程度までの輝度低下が許容されている。使用者が画面を斜め方向から観測した場合、画面を正面から観察した場合と比較して、視差の影響からピーク輝度位置が異なる輝度分布となるが、上述したように画面内の輝度分布が緩やかであるため、ピーク輝度位置のずれはあまり気にならない。
しかしながら、特許文献2に記載されたように入力映像信号に応じて光源の輝度調整を行う液晶表示装置用バックライトでは、黒レベルについては光源の輝度を下げ、白レベルについては光源の輝度を上げることで、明るい部分をより際立たせてコントラストを改善しているため、画面内の輝度分布の変化幅(振幅)が大きくなる場合がある。このように画面内の輝度分布の変化幅が大きくなると、画面を斜め方向から観察した場合のピーク輝度位置のずれが、従来の液晶表示装置用バックライトよりも視認しやすくなる。その結果、使用者が画面を斜め方向から観測した場合、例えば輝度むらのような画像の不具合を観測してしまうという問題が発生する。
本発明は、上述のような問題を解消するためになされたもので、光源の輝度調整を行った場合であっても、斜め方向からでも良好な画像を観測できるようにすることを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置用バックライトは、表示パネルの背面側に配置され、それぞれの輝度調整が可能な複数の光源と、前記光源から出射される光束を表示パネル側に反射する反射板と、前記表示パネルと前記光源との間に配置され、前記光源から出射された光束を拡散させる光拡散板と、前記光源と前記光拡散板との間に配置され、前記光源から出射された光束が入射し、当該光束を入射角度よりも小さい角度で出射する集光層とを備えたものである。
本発明によれば、光源と光拡散板の間に光拡散板側に集光層を配置したため、集光層からの光束の出射方向(すなわち光拡散板に対する光束の入射方向)を揃えることができ、その結果、使用者が画面を斜め方向から観察した場合のピーク輝度位置のずれを抑制することができる。これにより、画面を斜め方向から観察した場合でも、良好な画像を観測することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置用バックライトを備えた液晶表示装置の基本構成を示す断面図である。図1に示す液晶表示装置は、表示パネルとしての液晶パネル1と、この液晶パネル1の背面側に設置される直下型のバックライト2を有している。液晶パネル1は、例えば薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を用いた透過型液晶表示パネルであり、長軸方向Xと短軸方向Yとを有する矩形状の表示面(画面)1aを有している。
バックライト2は、複数の光源3と、光源3の裏面側(液晶パネル1側と反対の側)に配置された反射板4と、光源3の液晶パネル1側に配置された光拡散板5と、光源3と光拡散板5との間に配置された集光層6とを備えている。反射板4は、光源3から出射された光束を液晶パネル1に向けて反射するものである。光拡散板5は、光源3から出射された光束を拡散し、液晶パネル1に均一に入射させるものである。集光層6は、光源3から出射された光束を、液晶パネル1の表示面1aに対して略直交する方向(図1に示すZ方向)、すなわち使用者による視認方向に効率よく集光させるものである。
各光源3は、その軸方向が液晶パネル1の短軸方向Yと平行に配置された直管型の冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)である。複数(図1では16本)の光源3が、液晶パネル1の長軸方向Xに沿って配列されている。各光源3は、液晶パネル1の画面サイズに応じて、必要な明るさ及びその均一性が得られるように配置されている。各光源3は、図示しない駆動手段により駆動制御され、それぞれが入力映像信号に応じて輝度を調整できるよう構成されている。
図2は、光拡散板5の機能を説明するための拡大断面図である。光拡散板5は、光源3側から順に、拡散板51と、集光型拡散シート52,53とを有している。拡散板51は、アクリルやポリカーボネートのような樹脂により形成されるものであり、この拡散板51には、光源3からの直接光束11と反射板4からの反射光束12とが入射する。拡散板51は、入射光束を拡散することで均一化する(すなわち、上記複数の光源6を略均一な面光源に変換する)作用を有する。集光型拡散シート52,53は、拡散板51により拡散された光束を、液晶パネル1の表示面1aに直交する方向に効率よく集光する作用を持つものである。集光型拡散シート52,53は、例えば、表面に多数のプリズムを含むプリズム層が形成されたプリズムシート、表面に多数のビーズ状の粒子がコーティングされた集光シート又はレンチキュラーレンズにより構成されるものである。
図3は、2本の光源3を点灯した状態で、バックライト2の表示面2a(図1)を正面から観察した場合の輝度分布を示した特性図である。なお、図3に示した輝度分布は、バックライト2の短軸方向Yにおける中央部での縦断面(長軸方向Xに沿った断面)における分布である。図3において、曲線Aは、光拡散板5を除去した状態における輝度分布を示しており、曲線Bは、光拡散板5を拡散板51のみで構成した場合の輝度分布を示している。また、曲線Cは、光拡散板5を拡散板51と集光型拡散シート52,53とで構成した場合の輝度分布を示している。曲線Aは2つの高いピークを有しており、2本の光源3の影響がはっきりと認識できる。これに対し、曲線Bでは、拡散板51の作用(光源3からの光束を拡散して均一化する作用)により、曲線Aよりも輝度分布が滑らかになっている。また、曲線Cでは、光束を液晶パネル1の表示面1aに略直交する方向に集光するという集光型拡散シート52,53の作用により、曲線Bよりも輝度が高くなっている。
本実施の形態では、2枚の集光型拡散シート52,53を重ねて使用することにより、その効果を高めているが、集光型拡散シートの数を1枚又は3枚以上としても、光束を液晶パネル1の表示面1aに略直交する方向に集光するという効果を得ることは可能であり、バックライト2の特性に応じて適宜変更することができる。また、光拡散板5を拡散板51のみで構成した場合も、バックライト2の表示面2a上での輝度分布を滑らかにできるため(図3の曲線B)、光拡散板5を拡散板51のみで構成してもよい。
このように、光拡散板5の作用によりバックライト2の表示面2aでの輝度分布は均一化され、その均一化された輝度分布を有する光束が液晶パネル1に入射することになる。
図4は、30インチの液晶テレビに用いられるバックライト2の輝度分布の一例を示す特性図である。このバックライト2には、光源3として16本の直管型の冷陰極管が配置されており、ここでは16本の光源3を全てが点灯されているものとする。なお、図4に示した輝度分布は、バックライト2の短軸方向Yにおける中央部での縦断面(長軸方向Xに沿った断面)における分布である。図4に示すように、16本の光源3から出射された光束による輝度分布が重畳される結果、バックライト2の表示面2aにおける有効表示領域内では、画面中央付近をピークに、画面周辺に向かって輝度が緩やかに低下する分布となる。図4に示したような緩やかな輝度分布であれば、観察者(人間)の目には十分に均一と認識される。
図5は、図4に示した特性を有するバックライト2(16本の光源3が全て点灯されている)において、使用者がバックライト2の表示面2aを斜め45°から観測した場合の輝度分布を説明するための特性図である。図5において、曲線Aは、バックライト2の表示面2aを正面から観測した輝度分布(図4に示した輝度分布)を示し、曲線Bは、バックライト2の表示面2aを斜め45°から観測した場合の輝度分布を示している。曲線Aのピーク輝度位置P1と、曲線Bのピーク輝度位置P2との間には、距離dの位置ずれが発生していることがわかる。
図6は、図5に示したピーク位置ずれの発生原因を説明するための図である。バックライト2の光源3とバックライト2の表示面2aとは距離Lだけ離れているため、視差が生じる。この視差により、使用者が表示面2aを正面から観測した場合には輝度分布Aを持つ画像を観測するが、表示面2aを斜め方向から観察した場合には、ピーク位置が輝度分布Aから距離dだけずれた輝度分布Bの画像を観測することになる。
一方、入力映像信号には、表示装置としてCRT(Cathode Ray Tube)を想定したガンマ補正処理が施されたものがある。このように入力映像信号を液晶パネル1に入力する際には、この入力映像信号に予め施されているガンマ補正処理を相殺するようなガンマ逆補正処理を施して、適切な階調制御を行う必要がある。例えば、NTSCの規格においては、ガンマ=2.2となり、図7に示すようなガンマ逆補正特性を採用する。
図8は、バックライト2の表示面2aを正面から観察した場合の輝度分布、斜め方向から観察した場合の輝度分布、及びバックライト2に入力されるガンマ逆補正(図7)を考慮した入力映像信号S−INPUTを示す特性図である。図8において、輝度分布A,Bは、図5と同様に、それぞれバックライト2の表示面2aを正面から観察した場合の輝度分布、斜め方向から観察した場合の輝度分布を示す。入力映像信号S−INPUTは、正面から観察した場合の輝度分布Aに対するガンマ逆補正(図7)を考慮したものである。図9は、図5(図8)に示した輝度分布を有するバックライト2に対し、図7に示したガンマ補正を考慮した入力映像信号S−INPUTを入力した場合の輝度分布を示す特性図である。正面から観察した場合の輝度分布A(図8)は、入力映像信号S−INPUT(図8)が入力されて互いの特性が相殺されることにより、画面内で略均一な輝度分布C(図9)となる。これに対し、斜め45°から観察した場合の輝度分布B(図8)は、同一の入力映像信号S−INPUT(図8)が入力されても均一にはならず、若干不均一な輝度分布D(図9)となる。
図10は、図9に示した輝度分布Dを有する画像をシミュレーションにより作成した図である。図9に示した輝度分布Dは若干不均一であるが、もともと緩やかに変化する分布である。そのため、図10に示したように、使用者が実際に観察する画像では、よく見ると僅かに輝度が変化しているものの、実質的に均一といえるレベルであることが分かる。
次に、各光源3の輝度調整について説明する。図11は、バックライト2の光源3を全て点灯させ(すなわち各光源3の輝度調整を行わずに)、液晶パネル1に、夜空に星が出ている画像を表示した状態を示す図である。光源3が全て点灯しているため、図11に示すように夜空の暗い部分も白浮きしてしまい、コントラストの低い画像となってしまう。
図12は、各光源3を輝度調整して、液晶パネル1に図11と同じ画像を表示した例を示す図である。図12において、夜空の暗い部分(領域B)に対応する光源3については輝度を最低レベルまで落とすことにより、沈んだ黒を表示することができる。また、星が表れている部分(領域A)に対応する光源3については、星の明るさに応じて輝度調整を行う。このように、画像に応じて各光源3の輝度調整を行うことにより、コントラストの高い画像を表示することができる。
図13は、上述した光源3の輝度調整を行った場合のバックライト2の表示面2aにおける輝度分布を示す。曲線Aは、表示面2aを正面から観察した場合の輝度分布であり、曲線Bは、斜め45°から観察した場合の輝度分布である。また、図13には、正面から観察した場合の輝度分布Aに対するガンマ逆補正(図7)を考慮した入力映像信号S−INPUTを併せて示す。光源3の輝度調整は、入力映像信号に応じて決定されるものであるが、図13に示すように、輝度調整の内容によっては、輝度分布の変化幅(振幅)が図8に示した輝度分布の変化幅よりも大きくなる場合がある。
図14は、光源3の輝度調整を行っているバックライト2に対し、ガンマ補正を考慮した入力映像信号S−INPUT(図13)を入力した場合の輝度分布を示す特性図であり、図9に対応する図である。バックライト2の表示面2aを正面から観察した場合の輝度分布Cは、図9と同様、画面内において均一であるが、斜め45°から観察した場合の輝度分布Dは、図9に示した輝度分布よりも大きな変化幅を有している。
図15は、図14に示した輝度分布Dを有する画像を、図10と同様にシミュレーションにより作成したものを示す図である。図15に示した画像は、輝度の変化は比較的緩やかではあるが、輝度むらがはっきり認識できるレベルであり、好ましい画像とはいえないことがわかる。
上述したように、バックライト2の光源3の輝度調整を行うことで輝度分布の変化幅が大きくなるため、ガンマ逆補正処理を考慮した入力映像信号が入力されると、斜め方向から輝度むらが観測される場合がある。この輝度むらは、図6に示した光源3とバックライト2の表示面2aとの距離Lに起因する視差のために生じるピーク位置ずれによるものである。
そこで、本実施の形態では、光源3と光拡散板5との間に、配光分布を揃える機能を有する集光層6を設けることにより、図16に示すようにバックライト2からの光束の出射方向を液晶パネル1(図1)の表示面1aと略直交する方向に揃え、これにより、液晶パネル1の表示面1aを斜め方向から観測した場合の輝度分布Bと正面から観察した場合の輝度分布Aとでピーク位置ずれが少なくなるようにしている。なお、集光層6を光源3と光拡散板5との間に配置したのは、光束が光拡散板5により拡散される前に進行方向を揃えるためである。
図17は、集光層6の透過特性を示す特性図である。図17は、集光層6をレンチキュラーレンズにより構成した場合の透過特性を示しており、光線が斜め45°に入射したときに出射される光線のピークが32°となり、入射角度に対して出射角度を狭める効果を有している。この効果を利用することにより、バックライト2における光源3からの光束の射出方向を揃えることができる。
図18は、配光分布を揃える機能を有する集光層6の構成例を示す断面図である。図18に示す構成例では、集光層6として、集光シート101を用いている。この集光シート101は、シート状の基材102の表面(液晶パネル側の面)102aに、多数のビーズ状の粒子(突起部)103をコーティングしたものである。粒子103は、例えばバインダ103aを介して基材102に固定されている。集光シート101の裏面102bは平坦面である。集光シート101に入射した光11,12は、粒子103の表面で反射され、入射角度よりも小さい出射角度(すなわち、表面102aに直交する方向により近い角度)で出射される。その結果、光源3からの光束の出射方向は、液晶パネル1の表示面1aに略直交する方向に揃えられる。
図19は、配光分布を揃える機能を有する集光層6の別の構成例を示す断面図である。図19に示す構成例では、集光層6として、プリズムシート111を用いている。このプリズムシート111は、シート状の基材112の表面112aに、多数のプリズム(突起部)113aからなるプリズム層113を形成したものである。基材112の裏面112bは平坦面である。各プリズム113aは、例えば液晶パネル1の短軸方向Y(図1)を軸方向とする略三角柱状であり、液晶パネル1の長軸方向X(図1)に多数配列されている。プリズムシート111に入射した光11,12は、プリズム113aの表面で反射され、入射角度よりも小さい出射角度で出射される。その結果、光源3からの光束の出射方向は、液晶パネル1の表示面1aに略直交する方向に揃えられる。
図20は、配光分布を揃える機能を有する集光層6の更に別の構成例を示す断面図である。図20に示す構成例では、集光層6として、レンチキュラーレンズ121を用いている。このレンチキュラーレンズ121は、基材122の表面122aに、多数のレンズ要素(突起部)123を形成したものである。基材122の裏面122bは平坦面である。各レンズ要素123は、例えば液晶パネル1の短軸方向Y(図1)を軸方向とする略半円柱状であり、液晶パネル1の長軸方向X(図1)に多数配列されている。レンチキュラーレンズ121に入射した光11,12は、レンズ要素123の表面で反射され、入射角度よりも小さい出射角度で出射される。その結果、光源3からの光束の出射方向は、液晶パネル1の表示面1aに略直交する方向に揃えられる。
なお、図18〜図20に示した光学部材は、それぞれ単独で使用してもよいし、複数枚重ねて使用してもよい。また、図1には、集光層6として、2つの光学部材61,62を重ねて使用した構成例を示しているが、集光層6を構成する光学部材の数は幾つであってもよく、バックライト2の構成及び特性に応じて決定することができる。
図21は、配光分布を揃える機能を有する光学部材(図18〜図20参照)を設けたことによる、ピーク位置ずれ量(すなわち、液晶パネル1の表示面1aを正面から観察した場合の輝度分布と斜め方向から観察した場合の輝度分布とのピーク位置ずれ量)の低減効果を説明するための特性図である。図21において、曲線A1は、配光分布を揃える機能を有する光学部材からなる集光層6を設けなかった場合のピーク位置ずれ量を表す。この場合、斜め30°から観測した場合のピーク位置ずれ量は10mmであり、斜め60°から観察した場合のピーク位置ずれ量は14mmである。一方、曲線A2は、配光分布を揃える機能を有する光学部材からなる集光層6を設けた場合のピーク位置ずれ量を表す。この場合、斜め30°から観測した場合の位置ずれ量は6.5mmであり、斜め60°から観察した場合の位置ずれ量は8.5mmとなる。すなわち、集光層6を設けることで、ピーク位置ずれ量を30%〜40%低減することができる。
図22は、配光分布を揃える機能を有する光学部材からなる集光層6を設けた場合(図21に示したようにピーク位置ずれ量の低減を実現した場合)の輝度分布を示す特性図である。図22において、曲線Aは、バックライト2の表示面2aを正面から観察した場合の輝度分布であり、曲線Bは、斜め45°から観察した場合の輝度分布である。S−INPUTは、正面から観察した場合の輝度分布Aに対してガンマ逆補正処理を考慮した入力映像信号である。
図23は、集光層6を備えたバックライト2に対し、ガンマ補正を考慮した入力映像信号S−INPUT(図22)を入力した場合の輝度分布を示す特性図であり、図9及び図14に対応する図である。バックライト2の表示面2aを正面から観察した場合の輝度分布Cは、図9及び図14に示した輝度分布Cと同様、画面内で均一である。また、斜め方向から観察した場合の輝度分布Dは、図14に示した輝度分布Dと比較して変化幅が小さく、ピーク位置ずれの影響が大幅に低減されていることがわかる。
図24は、図23の輝度分布Dを有する画像を、図10,15と同様にシミュレーションにより作成したものを示す図である。図24に示すように、輝度むらは、図15と比較して大きく改善されており、ほとんど気にならないレベルであると言えることがわかる。このように、本実施の形態によれば、光源3と光拡散板5との間に集光層6を設けることで、輝度むらの発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、光源3を、直管型の冷陰極管で構成したが、代わりに、U字管型の冷陰極管で構成してもよい。直管型の冷陰極管を用いた場合も、U字管型の冷陰極管を用いた場合も、輝度むらがなく、且つ安価で大型のバックライト2を実現することができる。
また、光源3として、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いてもよい。この場合には、輝度むらがなく、且つ色再現性が良く、寿命の長いバックライト2を実現することができる。さらに、光源3として、LEDと冷陰極管(直管型又はU字型)とを混在させて用いることもできる。この場合には、高輝度で輝度むらが少なく、且つ色再現性の良いバックライト2を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光源3と光拡散板5との間に集光層6を設け、集光層6の作用(入射光束を、その入射角度よりも小さい角度で出射する作用)により光束の出射方向を揃えるよう構成したので、光源3の輝度調整を行った場合においても、使用者が液晶パネル1を斜め方向から観測した場合の輝度分布のピーク位置ずれを低減することができる。これにより、輝度分布のピーク位置ずれによって発生する輝度むらの発生を抑制することができる。
特に、集光層6を、基材102の表面にビーズ状の粒子103をコーティングして形成される少なくとも1枚の集光シート101で構成することにより、光源3の輝度調整を行った場合においても、斜め方向からでも良好な画像を観測できるバックライト2を実現することができる。
また、集光層6を、基材112にプリズム層113を配置した少なくとも1枚のプリズムシート111で構成することにより、光源3の輝度調整を行った場合においても、斜め方向からでも良好な画像を観測できるバックライト2を実現することができる。
さらに、集光層6を、基材122にレンズ層123を配置した少なくとも1枚のレンチキュラーレンズ121で構成することにより、光源3の輝度調整を行った場合にも、光源3の輝度調整を行った場合においても、斜め方向からでも良好な画像を観測できるバックライト2を実現することができる。
加えて、本実施の形態によれば、光源3を直管型の冷陰極管で構成することにより、輝度むらが少なく、大型で安価なバックライト2を実現することができる。
また、光源3をU字型の冷陰極管で構成することにより、輝度むらが少なく、大型で安価なバックライト2を実現することができる。
さらに、光源3をLEDで構成することにより、輝度むらが少なく、且つ色再現性が良く、寿命の長い色再現性が良いバックライト2を実現することができる。
また、光源3をLEDと冷陰極管を混在して構成することにより、高輝度で輝度むらが少なく、なお且つ色再現性の良いバックライト2を実現することができる。
この発明の実施の形態に係る液晶表示装置用バックライトを備えた液晶表示装置の基本構成を示す断面図である。 図1に示した液晶表示装置の光拡散板の機能を説明するための拡大断面図である。 2本の光源を点灯した状態で、バックライトの表示面を正面から観察した場合の輝度分布を示した特性図である。 30インチの液晶テレビに用いられるバックライトの輝度分布の一例を示す特性図である。 図4に示した特性を有するバックライトの表示面を斜め45°から観測した場合の輝度分布を説明するための特性図である。 図5に示した輝度分布のピーク位置ずれの発生原因を説明するための図である。 図1に示した液晶表示装置で用いられるガンマ逆補正特性の一例を示す図である。 バックライトの表示面を正面から観察した場合の輝度分布、斜め方向から観察した場合の輝度分布、及びガンマ逆補正を考慮した入力映像信号を示す特性図である。 入力映像信号が入力された場合に、使用者が観察する輝度分布を示す特性図である。 図9に示した輝度分布を有する画像の例を示す図である。 バックライトの光源を全て点灯させた状態で表示した画像の例を示す図である。 バックライトの光源の輝度調整を行って表示した画像の例を示す図である。 光源の輝度調整を行った場合のバックライトの表示面における輝度分布を示す特性図である。 光源の輝度調整を行い、入力映像信号を入力した場合に、使用者が観察する輝度分布を示す特性図である。 図14に示した輝度分布を有する画像の例を示す図である。 この発明の実施の形態に係る集光層の作用を説明するための図である。 この発明の実施の形態に係る集光層の透過特性を示す特性図である。 この発明の実施の形態に係る集光層を構成する集光シートを示す断面図である。 この発明の実施の形態に係る集光層を構成するプリズムシートを示す断面図である。 この発明の実施の形態に係る集光層を構成するレンチキュラーレンズを示す断面図である。 この発明の実施の形態に係る集光層を設けたことによる効果を示す特性図である。 この発明の実施の形態に係るバックライトを正面から観察した場合及び斜め方向から観察した場合の輝度分布及び入力映像信号を示す図である。 光源の輝度調整を行い、入力映像信号を入力した場合に、使用者が観察する輝度分布を示す特性図である。 図23に示した輝度分布を有する画像の例を示す図である。
符号の説明
1 表示パネル、 1a 表示面、 2 バックライト、 2a 表示面、 3 光源、 4 反射板、 5 光拡散板、 51 拡散板、 52,53 集光型拡散シート、 6 集光層、 101 集光シート、 103 粒子、 111 プリズムシート、 113a プリズム、 121 レンチキュラーレンズ、 123 レンズ要素。

Claims (10)

  1. 表示パネルの背面側に配置され、それぞれの輝度調整が可能な複数の光源と、
    前記光源から出射される光束を表示パネル側に反射する反射板と、
    前記表示パネルと前記光源との間に配置され、前記光源から出射された光束を拡散させる光拡散板と、
    前記光源と前記光拡散板との間に配置され、前記光拡散板側に突起部を有する集光層と
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置用バックライト。
  2. 前記集光層が、前記光源から出射された光束が入射し、当該光束を入射角度よりも小さい角度で出射するものであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用バックライト。
  3. 前記集光層が、表面に粒子がコーティングされた少なくとも一つのシート状部材により構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置用バックライト。
  4. 前記集光層が、表面に複数のプリズムを含むプリズム層が形成された少なくとも一つのシート状部材により構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置用バックライト。
  5. 前記集光層が、少なくとも一つのレンチキュラーレンズにより構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置用バックライト。
  6. 前記光源が、直管型の冷陰極管により構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置用バックライト。
  7. 前記光源が、U字型の冷陰極管から構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置用バックライト。
  8. 前記光源が、発光ダイオードにより構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置用バックライト。
  9. 前記光源が、発光ダイオードと冷陰極管とにより構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置用バックライト。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示装置用バックライトと、前記表示パネルとしての液晶表示パネルとを備えた液晶表示装置。
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