JP2006213705A - 前立腺の光学映像プローブ - Google Patents

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Yun-Ming Wang
雲銘 王
Wei-Hsan Chao
尉善 趙
Gin-Chung Liu
金昌 劉
Jui-Sheng Hsu
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Abstract

【課題】分子映像技術を用いて前立腺ガンを診断するための光学映像ペプチドプローブの提供。
【解決手段】前立腺特異的抗原(PSA)の酵素に対して特異性を有する下式で示されるペプチド。
Figure 2006213705

該ペプチド基質の両端をそれぞれポリ−L−リジン(PL)上部分のアミノ基及び蛍光色素Cy5.5に統合することで、前立腺の光学映像プローブを得ることができる。
【選択図】なし

Description

発明の属する技術分野
本発明はグラフト共重合体がポリ−L−リジン(PL)及びメトキシエチレングリコール(MPEG)により組成され、そしてペプチド基質の両端がそれぞれポリ−L−リジン(PL)上部分のアミノ基及び蛍光色素Cy5.5に結合する前立腺光学プローブのペプチド化合物に関し、特に、前立腺ペプチド基質を利用して光学映像のプローブとする発明に関する。
従来の技術
引例には特殊のペプチド基質の両端をそれぞれポリ−L−リジン(PL)及び蛍光色素に接触させ、又はペプチド基質の両端をそれぞれ蛍光色素及び蛍光色素の抑制剤に結合させる方法が開示されている。
近年、光学映像ソフト・ハードウエアの発展により、映像学の診断が飛躍的に進化してきている。そして、更に一歩進んで光学映像の診断の感度及び精度を向上させるために、安全で安定的な標的光学映像プローブを開発することが光学映像研究における重要な方向性の一つとなっている。一般の光学映像プローブではペプチド基質の両端がそれぞれポリ−L−リジン(PL)上部分のアミノ基及び蛍光色素Cy5.5に結合されている。
生物の分子映像/分子イメージング(molecular imaging)には、磁気共鳴像(MRI)、核医学及び光学映像の利用が包括され、磁気共鳴像、核医学及び光学インビボ映像技術の発展により、過去10年においてインビボ分子映像の研究及び応用が迅速に発展してきた。そして、インビボ分子映像が、正常及び異常細胞プロセスを含む分子のインビボ生物システム及び遺伝子機能レベルの観察及び情報を提供したことにより、これをヒト疾病の早期の正確な診断と遺伝子医学及び新薬の加速的な開発に応用することが可能となり、この三種の造影機器の利用に必要な薬物は、主として生物活性及びターゲティング能を有する。一般的伝統的な医学結像技術は、腫瘍サイズ等の疾病後期の状況しか反応しない。これに対し、分子映像技術は、がん直前の分子改変、がん早期の転移及び心血管初期繊維の形成等の早期疾病の生物特性変異を検出することができ、腫瘍、冠状心臓病及び胸部疾病等、ヒトの生命を脅かす疾病の最適な早期診断方法である。インビボ分子映像分野には、分子生物学、化学、物理学、放射線医学及びコンピューター科学等の研究分野が包括される。インビボ映像は各分野の中枢技術の共同的貢献によらなければならないので、インビボによる特定の分子映像は、近年の発展において一般的伝統的な医学映像と比べて分子映像に顕著な優越性が認められる。多くの研究もまた、疾病分子の反応機構及び細胞組成に向っているが、主要な努力の方向は非侵略性、高解析度及びインビボにおける映像技術に向けられている。この他、現今では分子映像は、人体解剖学及び病理学を基礎とする核医学結像技術、磁気共鳴結像技術及び光学結像に比べ、既にナノメータを単位とする生物分子レベルの研究に入っているので、疾病の早期診断及び観測を遺伝子レベルで行い、その研究の成果及び技術は広く生物学及び疾病の研究に応用されることが期待されている。
典型的な蛍光色素は、可視光線(400〜600nm)の範囲内で蛍光を発し、分光光度計又は蛍光顕微鏡により極めて容易にその蛍光信号を見ることができるが、この波長範囲内の光子をインビボ内又はインビボ外で適用するのは理想的でない。なぜならば、組織及び血液がこの波長の光子を吸収するからである。近年、蛍光は、標識抗体、DNAプローブ、生化学的類似体、脂質、薬物、細胞組成及び高分子に多分に応用されており、蛍光の輝度を増強、光安定性を向上、及び毒性を低下させることで、比較的低い非特異的結合を有すると共に比較的好適な励起及び放射波長を具備させて、光源及び検出器に適用することができる。
分子映像の研究及び応用における主たる発展の方向及び分野には、小動物の映像技術の研究及び新規な分子プローブの発展が包含され、インビボにおける細胞挙動性及び動物形態の研究及び探索には、遺伝子発現、受容体及び輸送体、血管新生、薬物耐性、薬物乱用(drug abuse)、及び標的放射性核種治療(targeted radionuclide therapy)等の造影が含まれる。
我々が探索するのは、酵素により活性化した後、生物相溶性、光学抑制作用及び赤外線蛍光映像プローブが比較的強い信号を生じ得ることであり、このプローブは蛍光供与体を有し、且つ消光体(quencher)が直接ペプチド基質の両端に結合するように設計され(G.Zlokarnikらは1998年Science.第279巻第84頁に掲示し、S.V.Gulnikらは1997年FEBS LETT・第413巻第379頁に掲示した)、あたかも保護グラフトコポリマーを使用したのと同様に赤外線蛍光プローブの腫瘍転移の制御を助けることができ、且つ最近では既に臨床試験に応用されている(R.Callahanらは1998年Am.J.Roentgenol.第171巻137頁に掲示し、C.H.Tung.らは2000年Cancer Research.第60巻第4953頁に掲示した)。
一種の新規な近赤外線蛍光(near-infrared fluorescence,NIRF)プローブは、酵素によって活性化され、且つインビボにおいて映像を生じ得ることが必要である。酵素で活性化されていないと、このプローブは自己消光作用(self-quench effect)があるために近赤外光線を発することができない。これに対し、酵素が活性化されると、自己消光作用が消失し、光によって活性化されて蛍光を生ずる。
一般的なプローブ設計は、例えば比較的長い循環時間を有することと、比較的高い腫瘍蓄積を有することと、酵素活性化後、赤外線に蛍光を生じ得ることとの特性を有することが必要である。そのプローブの組成は、メトキシポリエチレングリコール(MPEG)をポリ−L−リジン(PL)上部分のアミノ基に結合させた後、アミノ酸系列を前記ポリ−L−リジン(PL)のその他の部分のアミノ基に結合させ、しかる後、前記アミノ酸系列の他端にCy5.5色素(dye)を結合させることによって達成される。これが近赤外線蛍光プローブである(U.Mahmoodらは1999年Radiology.第213巻第866頁に掲示した)。光学映像を利用して生物分子造影部分に応用されるのに必要な赤外線蛍光プローブは、酵素で切断された後、光で活性化された時に近赤外線蛍光(NIR,λ=680〜900nm)を生じ、酵素で切断される前、このプローブは自己消光作用があるために近赤外光線を発することができない。インビボ映像において、このプローブは近赤外線領域範囲(700〜1,000nm)で相当な優越性を有している。例えば、水及び大部分の現存の蛍光色素は近赤外線範囲の光エネルギーを吸収する。従って、赤外線範囲内の近赤外線の放射は可視光線又は光子に比べてより効果的に組織を透過する。インビボ映像における理想的な近赤外線蛍光色素は、(1)ウェーブ・ピークの蛍光が700〜900nmの間にある必要があり、(2)量子収量が高く、(3)励起及び放射スペクトラムが狭く、(4)化学的及び光安定性を有し、(5)毒性が低く、(6)生物相溶性、生物分解性及び排出能力を有し、(7)一部の単官能基誘導体を得ることができ、及び(8)商品化の可能性を有する、等の特徴を具備する。
従来技術として、プローブは既に異なるプロテイナーゼの映像に設計されており、例えばR.Weisslederらが2001年Nat.Med.第7巻第740頁及びアメリカ特許US2003/0219383A1に掲示したように、基質−金属プロテイナーゼ(matrix metallo proteinase 2, MMP−2)に対して二種の異なるペプチドを合成するように設計されている。このプローブペプチド構造中、一つはペプチド基質「Gly−Pro−Leu−Gly−Val−Arg−Gly−Lys(FITC)−Cys−HN2 」であり、他の一つは対照ペプチド「Gly−Val−Arg−Leu−Gly−Pro−Gly−Lys(FITC)−Cys−NH2 」である。アメリカ特許2003/0219383A1に記載されている酵素の切断位置は、1)Lys・Lys、2)PIC(Et)Phe・Phe、3)His−Ser−Ser−Lys−Leu−Gln・、4)Pro(Leu/Gln)Gly・(Ile/Lys)Arg−Gly、5)Gly−Val−Val−Gln−Arg・Ser−Cys−Arg−Leu−Alaである。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を利用することにより、基質−金属プロテイナーゼ(MMP−2)の酵素はGly−Val残留物を切断する能力を有するものの、この酵素によって対照ペプチドを切断できないことが確認された。ここで、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)を添加する目的は、主としてその蛍光のタグを定量するためにある他、ペプチド基質のシステインのチオール基(thio group)をポリ−L−リジン(PL)のアミノ基及び蛍光色素に結合させて、基質−金属プロテイナーゼ(MMP−2)のプローブとすることにある。
C.H.Tungらは、2002年Chem Bio Chem.第3巻第207頁にトロンビン・プローブについての設計を掲示した。このプローブ構造中、一つは凝血ペプチド基質「Gly−(D−Phe)−Pip−Arg−Ser−Gly−Gly−Gly−Gly−Lys(FITC)−Cys−NH2 」であり、他の一つは対照ペプチド「Gly−(D−Phe)−Pip−Arg−Pro−Gly−Gly−Gly−Gly−Lys(FITC)−Cys−NH2 」である。高速液体クロマトグラフィーを利用することにより、このトロンビンの酵素はArg−Ser残留物上で活性化する能力を有するものの、対照ペプチドはトロンビンにおいて活性化作用がないことが確認された。
C.H.Tungらは、2002年Angew.Chem.第114巻第3811頁に、主としてアズレン二量体の近赤外線蛍光(NIR)抑制剤を合成して、カルボキシル基末端をペプチド配列、即ちGly−Asp−Glu−Val−Asp−Gly−Ser−Gly−Cysに結合し、且つ、他のCys末端を蛍光色素に結合することにより近赤外線蛍光を放射させ、ペプチドはカパーゼ−3(capase-3)を利用してAsp−Glu−Val−Asp残留物を切断できることを掲示した。
C.H.Tungらは、2003年Tetrahedron Letters.第44巻第3975頁に、主として単一官能基アズレニルスクアレン色素の近赤外線蛍光消光剤(Near Infrared Quencher,NIRQ700)を合成し、波長吸収範囲が600〜700nmにあることでこのプローブが効果的に600〜750nmの蛍光色素に抑制され得るのを表示することを掲示した。
K.Lichaらは、2001年Bioconjugate Chem.第12巻第44頁に、成長ホルモン抑制物質(somatostatine)受容体が診断及び治療上に応用されることについて掲示した。成長ホルモン抑制物質(somatostatine)受容体特異性のペプチドN終端アミノ官能基を、インドジカルボシアニン(IDCC)及びインドトリカルボシアニン(ITCC)に結合した結果、このプローブが比較的高いモル吸光係数及び蛍光量子収率を有し、且つ近赤外線蛍光範囲を発射でき、受容体−標的分子光学映像のプローブとするのに適することが確認された。
A.Beckeらは、2001年Nature Biotehnology.第19巻第327頁に、シアニン色素誘導体を成長ホルモン受容体拮抗剤(octreotate)ペプチド誘導体に結合して、光学映像のプローブとすることを掲示した。それのインビボ内における映像の結果から、インドジカルボシアニン(IDCC)を成長ホルモン受体拮抗剤ペプチドに結合する効果が最適であることを示した。
C.H.Tungらは、2000年Chem Bio Chem第8巻第784頁において、小分子プローブが蛍光分子映像の標的化合物、特にペプチドと蛍光色素との結合において、近赤外線蛍光区域範囲(NIRF:700〜900nm)を放射することができ、結果インビボ光学映像中において葉酸受容体にしてから、初めて多くの腫瘍形式、特に卵巣がんを検出できることが確認された。これはこの小分子プローブが比較的良好な薬物速度論及び非免疫性質を有していることによる。
以上、上記文献の結果が示すように、プローブは異なるプロテイナーゼに使用されるように設計されている。本発明は、近赤外線蛍光色素の光学映像プローブを使用し、且つ、ペプチドと近赤外線蛍光色素(Cy5.5)との結合により得られた生物結合物(bioconjugate)を利用することで、光学映像に要するプローブとすることができる。本研究において、前立腺特異的抗原酵素について設計された前立腺ペプチド基質は、「Gly−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−Leu−Met−Lys(FITC)−Cys−NH2 」である。我々は先ず、メトキシポリエチレングリコール(MPEG)をポリ−L−リジン(PL)上部分のアミノ基に接し、さらに上記において設計されたアミノ酸系列両端をポリ−L−リジン(PL)及びCy5.5色素に結合して近赤外線蛍光プローブとし、前立腺特異的抗原酵素が有する特異性について研究を行った。
シクロヘキシルグリシン(cyclohexyl-gly,Chg)はアミノ酸の一種であり、次の構造を有する。
Figure 2006213705
本発明は、ポリ−L−リジン(PL)と、メトキシポリエチレングリコールとにより組成されたグラフト共重合体(PGC)に関し、ペプチド基質の両端がそれぞれポリ−L−リジン(PL)上部分のアミノ基及び蛍光色素Cy5.5に結合している。本発明は特に、前立腺ペプチド基質を利用して光学映像のプローブとすることに関する。
本発明の主たる目的は、前立腺ペプチド基質を提供することと、前立腺がんの光学映像プローブの診断に供することにある。
本発明のさらなる目的は、前立腺光学プローブとして使用されるペプチド化合物及びその製造方法を提供することにある。
要するに、生物活性を具備し、且つ高安定性を有するペプチド化合物の提供は近年の研究の重点となっており、目前に至るまで各界ではなおより良い光学映像プローブの開発に力を尽している。従って、本発明の主旨は、潜在力を有し、且つ安定性の高い生物活性を有するペプチド化合物を合成して光学映像プローブとすることにある。上記の目的を達成するために、本発明は、次の化学式(I)で示される前立腺ペプチド基質を合成した。
Figure 2006213705
本発明により提供される新規なプローブには、前立腺ペプチド基質(I)が使用され、この一組のペプチドは11個のアミノ酸により組成され、前立腺特異的抗原(PSA)の酵素に対して特異性を有する。これについて、D.A.Armbrusterらは1966年Clin.Chem.第71巻第328頁に、B.K.Wongらは2001年Phamacol第29巻第313頁に、R.S.Dipaolaらは2002年Journalof Clinlcal Oncology第20巻第1874頁に、V.M.Garskyらは2000年Nat.Med.第6巻第1248頁に、Gln−Ser残留物に対して特異性があることを掲示している。この種のペプチド基質は、既に前立腺がんに応用されている。
本発明はまた前立腺がん症状の検出用とする光学映像プローブを提供する。
Figure 2006213705
グラフト共重合体(PGC)は、ポリ−L−リジン(PL)及びメトキシポリエチレングリコール(MPEG)により組成されてなり、そしてペプチド基質の両端はそれぞれポリ−L−リジン(PL)上部分のアミノ基及び蛍光色素Cy5.5に結合して光学映像近赤外線蛍光プローブとすることができる。
式中、
dye=Cy5.5,Cy5,Cy7,Alexa750,Alexa660,Alexa680,IR800,ランタノイド金属錯化合物及び近赤外線色素(Alexa及びIRは商標である)。
P=多糖類、ポリリジン、ポリエチレンイミン及び合成ポリマー。
以下、本発明の実施例に記載されるように、本発明により式(I)に示す前立腺光学映像プローブ化合物を合成した(チャート1)。
Figure 2006213705
本発明により合成された光学映像プローブは、以下の特性を有することが期待される。
1.光学映像ペプチド基質に対して比較的高選択性を有する。
2.酵素を利用することによりペプチドを活性化してプローブの標的性を増加させる。
3.ペプチドを含有することにより、標的性を有するプローブを達成する。
本発明の前立腺ペプチド基質化合物は光学映像プローブとすることができ、上記(I)に示した化学式を有する。
メトキシポリエチレングリコール−スクシンイミディルプロピオン酸(MPEG−SPA)(5)を調製する合成方法は、アメリカ特許第5,672,662号のPEG−SPAを調製する方法を参考にしたものである。
Figure 2006213705
スキーム1 メトキシポリエチレングリコール−スクシンイミディルプロピオン酸(MPEG−SPA)の合成。前立腺(PP)ペプチド基質及びその対照ペプチドの合成はスキーム2に示す通りである。
Figure 2006213705
R=L−Gln(Trt)は前立腺ペプチド基質である
R=D−Gln(Trt)は対照ペプチド(control peptide)である
スキーム2 前立腺基質及び対照ペプチドの合成図
Figure 2006213705
スキーム3 前立腺ペプチド基質光学映像プローブ(Cy−prostate−PGC)及び前立腺ペプチドプローブの合成図
生物活性光学映像プローブの評価
本発明の前立腺ペプチド基質の両端はそれぞれポリ−L−リジン及び蛍光色素に結合し、光学映像プローブとする生物活性化合物を形成する。
このプローブはUV/Visスペクトログラフで分析され、その結果を図1に示す。そのFITC及びCy5.5の最大吸収波長はそれぞれ494及び674nmであり、図2に蛍光スペクトログラフの分析結果が示される。そのFITC及びCy5.5の最大励起/放射波長はそれぞれ485/517及び650/686nmである。
前立腺特異的抗原(PSA)酵素のペプチドに対する特異性の探究
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、ペプチド分離、ペプチド純度分析及びペプチド基質が特定酵素により切断される特異性の探究に応用され、インビボ分子プローブ映像において、文献の研究によれば、ペプチドの純度が99%以上に達してから始めて良好な光学映像が得られる。本研究は、前立腺ペプチド基質の開発及び酵素のインビトロの実験探究に関する。
前立腺ペプチド基質及び対照ペプチドと、酵素−前立腺特異的抗原(PSA)との特異性鑑定分析のクロマトグラムは図3及び図4に示す通りである。その高速液体クロマトグラフィー(HPLC)条件は逆方向C18クロマトグラフ管柱を使用し、移動相はメチルアルコール:1%トリエチルアミン=60:40(v/v)、流速は0.5mL/分であり、蛍光検出器により励起及び放射波長がそれぞれ480/525nmである状態下で検出したところ、前立腺ペプチド基質はPSA酵素の存在下でGln−Serの残留物上で切断され得ることが確認された。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)のクロマトグラムにおいて、前立腺ペプチド基質の滞留時間は2.7分間と図3に示されており、前立腺特異的抗原(PSA)酵素の存在下で二つのピークが発生し、図3に示すように滞留時間がそれぞれ2.7及び3.2分間である。そして、前立腺対照ペプチドでは、PSA酵素が存在しない時と、前立腺特異的抗原(PSA)酵素が存在している時、いずれにおいてもなお原始ピークを維持しており、その滞留時間は図4に示すように2.6分間である。
酵素の消光(quenching)及び非消光(nonquenching)の探究
異なる時間の下で、前立腺ペプチド基質及び前立腺対照ペプチドを、酵素−前立腺特異的抗原(PSA)と反応させ、その蛍光スペクトルを記録したところ、図5に示すように、最も原始的なプローブの蛍光強度は比較的低いことが発見された。前立腺ペプチド基質と前立腺特異的抗原(PSA)との反応時間が35分間を経過した時点で、その信号強度は元来の5倍に増強した。注意すべきところは、前立腺対照ペプチドに前立腺特異的抗原の存在がある時、且つ反応条件が同一の場合、その蛍光強度の増加は1倍にも至らない。
光学映像の探究
ヒト前立腺がん細胞株を対照ペプチドプローブ及び前立腺ペプチド基質プローブとそれぞれ反応させた後、光学映像走査器を利用して造影したところ、図6に示すように、前立腺ペプチドプローブは明らかに対照ペプチドプローブよりも信号強度が増加していることが示され、前立腺ペプチド基質が明らかに細胞株のPSAにより切断され、蛍光が増強した。
以下、実施例をあげてより詳細に本発明の方法、特徴及び方法を説明する。
実施方式
近赤外線蛍光色素プローブ(NIRE probe)の合成
実施例1:メトキシポリエチレングリコールニトリル(2)の合成方法
25グラム(5ミリモル)のメトキシポリエチレングリコールを取り、25ミリリットルの脱イオン水に溶解した後250ミリリットルのシングルネックフラスコ内に入れ、氷浴下(0−5℃)で水酸化カリウム0.5グラム(8.9ミリモル)を添加し、徐々にアセトニトリル4.3ミリリットルを添加して2.5時間反応した。しかる後、燐酸ナトリウムを反応後の溶液に添加してpH値を7.0まで調整し、ジクロロメタン200,70及び50ミリリットルで抽出を三回行い、有機層を収集した後硫酸マグネシウムで水を析出し、ろ過して液体を収集して、エチルエーテルで沈澱を行い、固体を析出した。そして、それをろ過した後真空下に置いて乾燥し白色固体23.5グラムを得た。収率は93%である。 1H−NMR(200MHz,CDCl3 ),δ(ppm):2.1ppm(t,4H,−CH2 CN),3.3ppm(s,−OCH3 ),3.5ppm(s,−OCH2 CH2 O−)。13CNMR(200MHz,CDCl3 ),δ(ppm):28.8,70.5,128.2。IR:2360cm-1(−CN)。
実施例2:メトキシポリエチレングリコールアミド(3)の合成方法
23.5グラム(4.7ミリモル)のメトキシポリエチレングリコールニトリル
を98ミリリットルの濃塩酸に溶解し、室温下に置いて48時間振盪攪拌した。反応終了後、この溶液を1000ミリリットルの脱イオン水で希釈すると共に、ジクロロメタン200,150及び1000ミリリットルで抽出を3回行い、有機層を収集して更に脱イオン水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで水を析出した後、ろ過して濾液を収集し、減圧濃縮機で抽出乾燥した。しかる後、真空下で抽出乾燥し、乾燥後21.5グラムの生成物を得た。収率は91.5%である。1H−NMR(200MHz,CDCl3 ),δ(ppm):2.47ppm(t,4H,−CH2 −CONH2 ),3.2ppm(s,−OCH3 ),3.5ppm(s,−OCH2 CH2 O−)。IR:3424cm-1(−NH2 ),1638cm-1,(−CONH2 )。
実施例3:メトキシポリエチレングリコールプロピオール酸(4)の合成方法
16グラム(3.2ミリモル)メトキシポリエチレングリコールアミドを1000ミリリットルの脱イオン水に溶解し、室温下で水酸化カリウム100グラム(1.79モル)を添加して24時間反応した。反応終了後、さらに塩化ナトリウム150グラム(1.91モル)を添加し、この溶液をジクロロメタン150ミリリットルで3回抽出して有機層を収集した。そして有機層収集後さらに5%蓚酸及び脱イオン水で2回洗浄してから硫酸ナトリウムで水を析出した。濾過して濾液を収集した後エチルエーテルを添加して固体を析出し、それを濾過した後真空下に置いて抽出乾燥した結果、生成物14グラムを得た。収率は87.5%である。1H−NMR(200MHz,CDCl3 ),δ(ppm):2.5ppm(t,4H,−CH2 −COOH),3.2ppm(s,−OCH3 ),3.5ppm(s,−OCH2 CH2 O−)。13CNMR(200MHz,CDCl3 ),δ(ppm):30.7,39.5,39.7,69.8,206.5。IR:3453cm-1(−OH)。
実施例4:メトキシ−ポリエチレングリコールサクシニミディルプロピオン酸(MPEG−SPA)(5)の合成方法
3.4グラム(1ミリモル)のメトキシ−ポリエチレングリコールプロピオン酸をジクロロメタン20ミリリットル及びN−ハイドロキシサクシニミド(2.1ミリモル)に溶解し、氷浴下(0℃)で反応して、この溶液及び徐々に添加したジシクロヘキシルカルボジイミド(2.1ミリモル)をジクロロメタン4ミリリットル中に溶解した。反応終了後、溶液を室温下で振盪攪拌して終夜反応し、エチルエーテルで沈澱を進行して固体を析出した。それをろ過した後、真空下で抽出乾燥し、生成物3.3グラムを得た。収率は95%である。1H−NMR(400MHz,CDCl3 ),δ(ppm):2.81ppm(t,4H,−NH5 ),2.92ppm(t,4H,−CH2 −COO−),3.2ppm(s,−OCH3 ),3.5ppm(s,−OCH2 CH2 O−)。13CNMR(400MHz,CDCl3 ),δ(ppm):25.2,25.3,31.2,58.8,69.9,71.1,72.3,166.7,168.8,169.4。Anal.Calcd.(found)C162939 (5122):C,55.23(54.42);H,9.1(9.17);N,19.43(19.25)。
実施例5:前立腺(PP)ペプチド基質及びその対照ペプチドの合成方法
ペプチド系列の調製(1):
ペプチド合成容器(PS3,Rainin Instrument Co.INC)を利用してペプチドを合成し、156ミリグラムのRink Amide樹脂(0.1ミリモル)を反応瓶中に置き、5ミリリットルのジメチルホルムアミドを注入して瓶底に集中させ、窒素ガスを設定して30分間攪拌した。各種毎のアミノ酸が0.4ミリモルとなる量を秤量し、これを11個アミノ酸小瓶に分けて置き、瓶外にそのアミノ酸の名称を標示した。各アミノ酸小瓶内には、更にそれぞれ同一当量のベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジン−ホスホニウムヘキサ−フルオロホスファイト(PyBOP)208ミリグラム(0.4ミリモル)を添加した。小瓶をC端からN端の順序に従って回転板3ないし13の位置に置いた。その前立腺基質及び対照ペプチドの各アミノ酸配列とその重量を実行した。以下3ないし12に選用された保護基はいずれもFmocであり、そしてN終端のみBocを保護基とした。PS3のメーンメニュー系統に進み、1を選んでEDIT及びRUNに入り、合成パラメータをPRG03(単一カップリング、先ず保護基Fmocを除去する)に設定する。次に20%ヘキサヒドロピリジンを用いてN端保護基(DEP)を2回(5分間/1回)除去するように設定する。次にアミノ酸及びカップリング試剤NMMと溶解して活性化し、その混合時間は30秒、樹脂と各アミノ酸とのカップリング攪拌(AA)時間は2時間であり、RUNキーを押して合成を開始した。しかる後、各反応の終了後、一部の樹脂を取出してKaiser test分析テストを行い、ヒドラジン7.5μl及びフェノール10μlを添加して、110〜120℃の温度下で3分間反応し、もし黄色を呈すれば保護基が存在していることを表わす。反応が最後1個のアミノ酸小瓶(回転板13)に進行して合成が確定的に完了した時、PAUSEキーを2回押して反応をしばらく停止する。EXITを押してメーンメニュー(MAIN menu)まで戻し、2を選んで(MANUAL OPERATION)に進み、3を選んで(REACTION VESSEL CONTROL)に進入する。反応瓶を外し、アルコールで樹脂を洗浄してからジクロロメタンで再度洗浄し、それをろ過した後真空下で抽出乾燥した。
リジン上側鎖Ddeの保護基の除去(2)
0.2ミリリットルのジアミドを10ミリリットルのジメチルホルムアミドに溶解して、その濃度を2%にさせると共に樹脂と3分間反応し、洗浄ステップを2回重複した。反応が終了した後、Kaiser test分析テストを行い、樹脂が青色を呈すれば保護が完全に除去されたことを表わすので再度樹脂を抽出器ろ過瓶下に置き、アルコールで洗浄した後、再度ジクロロメタンで洗浄し、それをろ過した後真空下において抽出乾燥した。
リジン側鎖のFITCへの接合(3)
155.8ミリグラム(0.4ミリモル)のFITCを取って樹脂と反応し、1ミリリットルのジメチルスルホキシド及びジイソプロピルエチルアミンに溶解した後、室温下で24時間振盪攪拌した。反応終了後、Kaiser test分析テストを行い、樹脂が濃厚な黄色を呈すればFITCが接合していることを表わす。次にアルコール及びジクロロメタンで樹脂を洗浄し、それをろ過した後、真空下に置いて抽出乾燥した。
アミノ酸系列上側鎖保護基の切断(4)
5ミリリットルの既に妥当に配置された切除試剤および脱保護基の溶剤トリフルオロ酢酸/水/エタンジサルファイド/トリエチルシリコン(94.5/2.5/2.5/1)を取り、0.1グラムの樹脂と2.5時間十分に振盪攪拌反応し、アルコールで樹脂を洗浄した後、それをろ過して濾液を収集した。しかる後、濾液を減圧真空濃縮機に置いて微乾するまで抽出した。次に、氷浴下でゆっくり氷エチルエーテルを滴下して沈澱を行い、遠心機で約5分間遠心を進行し回転速度を6000rpmまでに調整して固体及び液体に分離させ、以上のステップを重複してエチルエーテルで2回ないし5回洗浄した後、このエチルエーテルを抽出乾燥し、黄色固体、即ち前立腺ペプチド系列を得た。しかる後、真空下に置いて抽出乾燥し、129.4ミリグラムの生成物を得た。収率は83%である。
ペプチド純度化鑑定(5)
得られたペプチド系列を1ミリグラム取り、1ミリリットルのメチルアルコール中に溶解して高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で純度鑑定を行い、既に配置されている前立腺ペプチド基質の移動相を溶離溶液とした。そのESI−MS(NH+ ):前立腺ペプチド基質は1563.66(calcd),1563.62(found)であり、対照ペプチドは1563.66(cacl),1563.64(found)である。
実施例6:前立腺近赤外線蛍光色素プローブ(Prostate near-infrared fluorescence probe,NIRF Probe)(4)の合成方法
近赤外線蛍光色素プローブの合成はスキーム3に示す通りである。
保護グラフト共重合体(PGC)の調製(1)
50ミリグラム(3.4ミリモル)のポリ−L−リジン(PL)を12.5ミリリットルの炭酸水素ナトリウム(0.1M,pH8.0)に溶解し、ゆっくりMPEG−SPA397.5ミリグラム(79.5ミリモル)を添加して均等に混合した後、水酸化ナトリウムでそれをpH7.7までに調整して室温下で3時間振盪攪拌した。しかる後、YM−3の薄膜を利用して限外濾過(ultrafiltration)した後、上層液を取り出して冷凍乾燥(lyophilize)を行い、結果綿糸状のグラフト共重合体(PGC,50.8ミリグラム)を得た。そして、2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)で遊離アミノ数を分析した。
ヨードアセチル化保護グラフト共重合体(iodoacetytate protected graft copolymer,LA−PGC)の調製(2)
7.5ミリグラムグラフト共重合体(PGC,0.1ミリモル)を0.2ミリリットル炭酸水素ナトリウム(50ミリモル濃度)に溶解し、過量のヨード酢酸無水物(26.3ミリグラム,10ミリモル)をジメチルホルムアミド0.1ミリリットル中に溶解して均等に混合した後ヨードアセチル作用を進行し、室温下で3時間反応して遠心後、YM−3の薄膜を利用して限外濾過を行った後上層液を取り、冷凍乾燥を行ったところ、綿糸状のヨードアセチル化保護グラフト共重合体(LA−PGC,7ミリグラム)を得た。そして、2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)で分析を行い、測定結果が無色であるので遊離アミノ基の存在が無いことを示した。
実施例7:
ペプチド保護グラフト共重合体(peptide protected graft copolymer,P−PGC)の調製(3)
5ミリグラムのヨードアセチル化保護グラフト共重合体(LA−PGC)を取り、それにペプチド基質3.2ミリグラム(2ミリモル)及び対照ペプチド3.2ミリグラム(2ミリモル)を添加して、0.2ミリリットルのアセトニトリル及び0.2ミリリットルの酢酸ナトリウム(0.1M,pH6.5)緩衝溶液中に溶解し、3時間反応を行った。次にSephadex G−25(20cm×1cm)を利用して精製を行った。この時の溶離液は燐酸塩緩衝溶液(10mM,pH7.0)である。次に、分別収集器(tractional collector)を利用して、各試験管内に2ミリリットル収集された液体を収集し、UV/Visスペクトログラフで波長が494nm下の各試験管の吸収度を測定した。試験管数を横座標、吸収値を縦座標とした図を作り、第1個の吸収ピーク即ち大分子量のペプチド保護グラフト共重合体を得た。すべての液体を収集して冷凍乾燥を行った結果、針状のペプチド基質及び対照ペプチドの保護グラフト共重合体(57ミリグラム及び27.6ミリグラム)を得た。
前立腺近赤外線蛍光色素プローブ(prostate near-infrared fluorescence NIRF Prob)の調製(4)
0.5ミリグラムのペプチド保護グラフト共重合体(P−PGC)を0.2ミリリットルの50mM炭酸水素ナトリウムに溶解した後、1ミリグラムのCy5.5色素(1μmol)を添加して反応を進行し、均等に混合した後、室温下で1時間振盪攪拌して遠心した。遠心後、YM−3の薄膜を利用して限外濾過を行い、上層液を取って冷凍乾燥を行った結果、青色の固体プローブ(0.7ミリグラム)を得た。そして蛍光スペクトログラフでその激発及び放射波長範囲を測量した。
上記に記載した実施の方式は本発明の技術的手段をより具体的に説明するためにあり、当然本発明の技術的思想はこれに限定されず、添付のクレームの範囲を逸脱しない限り当業者による単純な設計変更、付加、修飾等はいずれも本発明の技術的範囲に属する。
図1は、FITC(灰色線)、Cy5.5(点線)及び前立腺プローブCy5.5−prostate-PGC(黒色線)のUV/Vis吸収スペクトルを示す図である。 図2は、前立腺プローブCy5.5−prostate-PGC蛍光のスペクトログラムである。 図3は、(A)前立腺ペプチド基質(0.64μmol)の高速液体クロマトグラム(黒色線)、 (B)前立腺ペプチド基質の前立腺特異的抗原(PSA)の存在下におけるクロマトグラム(灰色線)である。 図4は、(A)前立腺対照ペプチド(0.64μmol)の高速液体クロマトグラム(黒色線)、 (B)前立腺対照ペプチドのPSA存在下におけるクロマトグラム(灰色線)である。 図5は、前立腺基質プローブCy−prostate−PGC(■)、対照ペプチドプローブ(△)及びPSA存在下の前立腺生態ペプチドプローブ(◆)について、対照ペプチド(×)の異なる時間における蛍光強度を示す図である。 図6は、ヒト前立腺がん細胞株が対照ペプチドプローブ及び前立腺基質プローブとそれぞれ反応して得た光学映像(光学映像系統は610〜660nmろ過器及び625〜700nmの放射ろ過器である)を示す図である。

Claims (4)

  1. 下に示す前立腺ペプチド基質化合物。
    Figure 2006213705
  2. 前立腺特異的抗原(PSA)に切断されて、前立腺がんを診断する光学映像プローブとすることが可能な、下式(I)に示す化合物。
    Figure 2006213705
    式中、dye=Cy5.5,Cy5,Cy7,Alexa750,Alexa660,Alexa680,IR800,ランタノイド金属錯化合物及び近赤外線色素(Alexa及びIRは商標である)。
    P=多糖類(polysaccharide)、ポリリジン、ポリエチレンイミン及び合成ポリマー。
  3. 前立腺プローブを調製し且つ光学映像系統を利用して体内に対して前立腺がんを診断する方法であって、
    前立腺ペプチド基質及び対照ペプチド(control peptide)の合成と、前立腺ペプチド基質光学映像プローブ(Cy−prostate−PGC)及び前立腺対照ペプチドプローブの合成とを備えてなることを特徴とする方法。
  4. 前立腺ペプチド基質化合物を使用して、光学映像系統により体内の前立腺がんに対して診断を行うことを特徴とする前立腺がんプローブ。
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