JP2006211141A - 画像読取装置 - Google Patents

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秀勝 木岡
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Abstract

【課題】 インバータにより駆動される光源からの光を原稿に照射して得られる光学像をライン単位で読み取る画像読取装置において、単純な回路構成により、発光周波数の安定化及びランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋の軽減を行う。
【解決手段】 CNTがオンの時、点灯制御部135は、TG-INVに同期したCLKに応じて所定の周期で発振した高周波発振パルスにより内蔵ドライバを駆動し、そのドライバの出力をインバータ131に供給する。インバータ131の出力は昇圧トランス132を経由して照明ランプ2に印加され、照明ランプ2をパルス発光させる。パルス発光の立ち上がりのタイミングが副走査方向で重複しないように、CLKの立ち上がりのタイミングを制御することで、副走査方向の縦の白筋を拡散する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、イメージスキャナ、デジタル複合機、ファクシミリ等のような画像読取装置(画像情報を読み取る機能を備えた装置)に関し、詳細には各ラインの読取周期に同期してパルス発光する光源を備えた画像読取装置に関する。
誘電体バリア放電蛍光ランプのような光源をパルス発光させ、画像読取装置の読取用光源として用いた場合、各ラインの読取周期(以下、ライン周期という)と読取用光源のパルス発光周期(ランプ点灯周期)とが非同期であると、1ライン周期に対してパルス発光周期が十分に小さくない場合には、1ライン周期中に入る発光パルス数が各ライン毎にバラツキ、そのバラツキにより各ライン毎の積算光量に差が発生するため、副走査方向に読取画像の色むらが発生していた。
そこで、特許文献1に記載された光源装置では、ランプに給電する給電装置のインバータの発振器を周波数可変発振器とし、この周波数可変発振器の発振信号を外部同期信号に位相ロックするように周波数可変発振器を制御することにより、1ライン周期中に入る発光パルス数を一致させ、光量変動を伴うことなく誘電体バリア放電蛍光ランプを外部同期信号に同期させてパルス発光させている。
特開2000-323292号公報
しかしながら、特許文献1に記載された光源装置では、周波数可変発振器を用いているため、ランプの点灯周波数が変化し、最適な点灯周波数から外れる可能性がある。ランプの最適な点灯周波数から外れると、ランプの点灯状態が不安定になり、ちらつきや照度変動が発生してしまう。また、位相同期ループ(PLL)を備えているため、回路構成が複雑になるという欠点がある。さらに、ランプの最適な点灯条件から外れなかったとしても、ランプ点灯ノイズ(インバータのスイッチング素子がオフになったときに発生する急峻な立ち上がりを持つ電圧波形によりランプに電流が流れるときにランプから放出される強い光)により副走査方向に縦の白筋が現れるという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決ためになされたもので、その目的は、高周波パルスに駆動されてパルス発光する光源からの光を原稿に照射して得られる光学像をライン単位で読み取る画像読取装置において、単純な回路構成により、ライン毎の積算光量の安定化及びランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋の軽減を行うことである。
請求項1に係る発明は、高周波パルスに駆動されてパルス発光する光源からの光を原稿に照射して得られる光学像をライン単位で読み取る画像読取装置において、各ラインの読取開始タイミングを規定するライン同期信号を生成する手段と、該ライン同期信号に同期したクロック信号を生成する手段と、該クロック信号に基づいて該ライン毎に一定数の高周波パルスを生成する高周波パルス生成手段と、前記パルス発光の立ち上がりのタイミングが副走査方向で重複しないように、前記高周波パルスのタイミングを移動させる手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像読取装置において、カラー、モノクロ、写真、又は文字の読取モードを選択する手段を備え、前記タイミングを移動させる手段は前記タイミングの移動間隔を前記選択された読取モードに応じて設定することを特徴とする画像読取装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の画像読取装置において、カラー、モノクロ、写真、又は文字の読取モードを選択する手段を備え、前記タイミングを移動させる手段は前記タイミングの移動周期を前記選択された読取モードに応じて設定することを特徴とする画像読取装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1記載の画像読取装置において、カラー、モノクロ、写真、又は文字の読取モードを選択する手段を備え、前記タイミングを移動させる手段は、前記モノクロ又は文字読取モードが選択されたときは、前記タイミングを移動させる動作を停止することを特徴とする画像読取装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1記載の画像読取装置において、前記高周波パルス生成手段の出力を前記光源に供給する時間長をライン内で設定することにより、ライン内のパルス発光数を設定する手段を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
(作用)
請求項1に係る発明は、ライン毎に一定の高周波パルスを生成して光源を駆動することでライン毎のパルス発光数を一致させて光量変動をなくし、光源のパルス発光の立ち上がりのタイミングが副走査方向で重複しないように、高周波パルスのタイミングを移動させることでランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋を軽減する。
請求項2に係る発明は、読取モードに応じて高周波パルスのタイミングの移動間隔を変化させることで、読取モードに応じてランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋を効率よく軽減する。
請求項3に係る発明は、読取モードに応じて高周波パルスのタイミングの移動周期を変化させることで、読取モードに応じてランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋を効率よく軽減する。
請求項4に係る発明は、モノクロ又は文字読取モードが選択されたときは、高周波パルスのタイミングを移動させる動作を停止することで、読取モードに応じてランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋を効率よく軽減する。
請求項5に係る発明は、高周波パルス生成手段の出力を光源に供給する時間長をライン内で設定することによりライン内のパルス発光数を設定し、ライン内の積算光量を設定する。
本発明によれば、PLLを有しない簡単な回路構成で、ライン内の積算光量の安定化、及びランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋の軽減が可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像読取装置の全体構成図である。
まず、スキャナ本体に関して説明する。原稿台ガラス8上に置かれた原稿は、照明ランプ2から放射され、第1ミラー3により反射した高周波パルス光により照射される。第1ミラー3及び照明ランプ2は第1キャリッジ31に搭載されており、原稿台下部を移動しながら副走査を行う。原稿からの反射光は、第1ミラー3、並びに第2キャリッジ32に搭載された第2ミラー5及び第3ミラー4で走査され、レンズ1により集束され、CCDが搭載されたセンサ・ボード・ユニット10に照射されることにより、ライン単位で光電変換される。ここで、照明ランプ2及び第1ミラー3を搭載する第1キャリッジ31、並びに第2ミラー5及び第3ミラー4を搭載する第2キャリッジ32は、共に走行体モータ9を駆動源として、キャリッジのホームポジションから最大走査領域方向(図の左右方向)に移動可能である。
次に、ARDF(自動両面原稿搬送装置)部に関して説明する。このARDFは、片面読取動作及び両面読取動作の選択が可能である。以下、片面読取動作、両面読取動作の順に説明する。
片面読取を選択した場合には、原稿台17の原稿ガイド12に沿って積載された原稿は、呼び出しコロ14、搬送コロ15、給紙ベルト16、分離コロ17、及び第1搬送ローラ18により、DF(Document Feeder)用原稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読取位置を経て、第2搬送ローラ21及び排紙ローラ23へ送り込まれ、排出される。ここで、原稿搬送路におけるDF用原稿ガラス6の手前にはレジストセンサ19が配置されており、原稿の先端及び後端が読取位置へ到達するタイミングを検知できる。
一方、両面原稿読取を選択した場合には、まず原稿の表面の読取を上記片面読取を選択した場合と同様に実施する。呼び出しコロ14、搬送コロ15、給紙ベルト16、分離コロ17、及び第1搬送ローラ18により、DF用原稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読取位置を経て、第2搬送ローラ21及び排紙ローラ23へ送り込まれる。このとき、分岐爪24が下方へ切り換えられているので、原稿は排出されずに反転ローラ25により反転テーブル26上へ移送される。原稿の後端が排紙ローラ23を抜けた後に分岐爪24が上方へ切り換えられ、反転ローラ25が一旦停止する。
次に原稿の裏面の読取に関して説明する。原稿の裏面の読取を実施するためには、一旦、停止していた反転ローラ25を上記とは逆方向へ回転させることにより、原稿が反転テーブル26から第1搬送ローラ18の方向へ搬送され、さらに第1搬送ローラ18を経て表面読取時と同様に、DF用原稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読取位置を経て、第2搬送ローラ21及び排紙ローラ23へ送り込まれ、排出される。
原稿は、表面、裏面の読取共にDF用原稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読取位置を通過する際に、読取位置の近傍に配置されている照明ランプ2により照射され、その反射光が、第1ミラー3、並びに一体に構成された第2ミラー5及び第3ミラー4により走査され、原稿台17上の原稿の場合と同様に光電変換される。
ARDFの呼び出しコロ14、搬送コロ15、給紙ベルト16、分離コロ17の給紙機構は給紙モータ(図示せず)により駆動される。また、第1搬送ローラ18、第2搬送ローラ21、排紙ローラ23、及び反転ローラ25の搬送機構は搬送モータ(図示せず)により駆動されている。さらに、ARDFには、原稿を検知するために原稿台17へ原稿がセットされているか否かを検知する原稿セットセンサ13、原稿サイズを検知するための原稿サイズセンサ28、原稿の長さを検知するための第1原稿長センサ29及び第2原稿長センサ30、原稿の後端を検知するための原稿後端センサ27が搭載されている。また、スキャナ本体にはスキャナ本体及びARDFを含めたカラー画像読取装置の動作制御を行うためのシステム・コントロール・ユニット7が搭載されている。
図2は本発明の実施形態に係る画像読取装置の電気的構成のブロック図である。この図に示すように、本発明の実施形態に係る画像読取装置は、システム・コントロール・ユニット(以下、SCUという)7と、センサ・ボード・ユニット(以下、SBUという)10と、ビデオ・イン・アウト・ボード(以下、VIOBという)31とを備えている。
SCU7は、CPU108と、それぞれがPU108に接続されたROM109 、RAM110、NVRAM(不揮発性RAM)111、IPU(画像処理ユニット)104、及びモータドライバ112を備えている。また、IPU104にはメモリコントローラ105が接続され、メモリコントローラ105にはSDRAM(Synchronous DRAM)106及び外部インタフェース107が接続されている。外部インタフェース107は、SCSI、IEEE1394、LAN等であり、外部出力装置120が接続されている。さらに、CPU108はランプ駆動部114 に接続され、ランプ駆動部114には照明ランプ2が接続されている。CPU108は、スキャナ本体のステッピングモータであるスキャナモータ9、ARDFの給紙モータ(図示せず)、搬送モータ(図示せず)のタイミング制御を行なう。
VIOB31は、SBU10に設けられたCCD100 に接続されたアナログ処理回路101 とアナログ処理回路101 に接続されたA/D変換回路102 と、A/D変換回路102 接続されると共に、SCU7に設けられたIPU104 に接続されたシェーディング補正回路103 とを備えている。
図2において、SBU10上のCCD100 に入光した原稿からの反射光は、CCD100 内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログ信号に変換され、奇数ビットと偶数ビットとに分かれて出力される。CCD100 で生成されたアナログ画像信号は、VIOB31上のアナログ処理回路101 にて暗電位部分が取り除かれ、奇数ビットと偶数ビットとが合成され、所定の振幅にゲイン調整された後にA/D変換回路102 に入力され、デジタル化される。デジタル化された画像信号は、シェーディング補正回路103 によりシェーディング補正され、SCU7上のIPU104 にて、ガンマ補正、MTF補正等の画像処理を施された後に、同期信号、画像クロックと共にビデオ信号として、SDRAM106 を管理するメモリコントローラ105 に入力され、SDRAM106 で構成された画像メモリに蓄積される。画像メモリに蓄積された画像データは、メモリコントローラ105 により外部インタフェース107 へ送られ、そこからパーソナルコンピュータやプリンタ等の外部出力装置120 へ転送される。
次に、ランプ駆動部114 の構成及び動作について説明する。図3はランプ駆動部114 の全体構成を説明するためのブロック図であり、図4は図3におけるインバータ及び点灯制御部の具体的な回路構成を示す図である。
図3に示すように、ランプ駆動部114 は、+24Vの直流電圧を生成する定電圧電源130 と、定電圧電源130 の出力をスイッチングして高周波パルスを出力するインバータ131 と、CPU108 (図2)から供給されるTG-INV(ライン同期信号)、CLK(クロック信号)、CNT(コントロール信号)、及びGATE(ゲート信号)が入力され、それらの入力信号に基づいてインバータ131 の駆動信号を生成する点灯制御部135 と、インバータ131 の出力側にその一次側捲線が接続された昇圧トランス132 とからなり、昇圧トランス132 の二次側捲線に照明ランプ2が接続されている。ここで、TG-INVは各ラインの読取開始タイミングを規定するライン同期信号、CNT は照明ランプ2の発光をオン・オフするためのランプオン・オフ制御信号、GATEは点灯制御部135 の駆動信号出力をオン・オフして、インバータ131 のスイッチング動作をオン・オフすることで、照明ランプ2の1ライン内の発光休止期間を定める(発光期間を定めるとも言える)ための制御信号である。
図4に示すように、インバータ131 は、スイッチング素子であるFETと、FETのゲートに直列接続された、ダイオードD1 及び抵抗R4 の並列接続回路とからなり、FETのソースは昇圧トランス132 の一次側捲線に接続され、ドレインはグランドに接続されている。点灯制御部135 は、インバータ制御IC136 と、抵抗R1 及びトランジスタTR1 の直列接続回路とからなり、トランジスタTR1 のエミッタは定電圧電源130 のプラス側に接続され、コレクタはドライバIC136 のVIN端子に接続されている。また、インバータ制御用IC136 には、TG-INV、CLK 、及びGATEが入力され、ドライバIC136 の出力端子(OUT )はインバータ131 を構成するダイオードD1 及び抵抗R4 の並列接続回路に接続されている。さらに、抵抗R1 にはCNT が入力される。インバータ制御用IC136 は、FETを駆動するためのドライバと、CLK に応じて所定の周期で高周波発振する発振器とを内蔵しており、発振器の高周波発振パルスにより内蔵ドライバを駆動し、そのドライバの出力を出力端子(OUT )からインバータに供給し、FETをオン・オフ駆動する。CLK をインバータ制御用IC136 の外部で生成することにより、FET、昇圧トランス132 等の発熱部品から受ける熱の影響を軽減でき、発振精度を向上できる。
以上のように構成されたランプ駆動部114 の基本動作について図5乃至7を参照しながら説明する。ここで、図5はCNT とTG-INVとの関係を示すタイミングチャート、図6はTG-INV、GATE、CLK 、及び照明ランプ2の発光波形を1ラインについて示すタイミングチャート、図7は図6におけるCLK 及び発光波形の拡大図である。
図3に示すランプ駆動部において、点灯制御部135 に対し、図5に示すCNT 及び図6に示すTG-INV、GATE、CLK が入力される。このとき、点灯制御部135 は、図5に示すCNT がオンの期間のみ駆動出力をインバータ131 に供給する。ここで、CNT のオン・オフのタイミングとTG-INVのタイミングとは非同期であり、かつCNT のオン、オフは任意の時間とする。CNT がオンの期間では、インバータ131 の出力は昇圧トランス132 を経由して照明ランプ2に印加される。
図4に基づいて説明すると、図5に示すCNT がオン(ローレベル)の時、トランジスタTR1 がオンし、インバータ制御用IC131 に定電圧電源130 から電力が供給される。インバータ制御用IC136 は、入力されるCLK に応じて所定の周期で発振した高周波発振パルスにより内蔵ドライバを駆動し、そのドライバの出力を抵抗R4 及びダイオードD1 の並列接続回路を介してFETに供給し、オン・オフ駆動する。FETがオンになると、定電圧電源130 →昇圧トランス132 の一次側捲線→FETの経路で電流が流れ、昇圧トランス132 にエネルギーが蓄えられる。次にFETがオフになると、昇圧トランス132 に流れていた電流が遮断されるので、蓄えられていたエネルギーが放出され、昇圧トランス132 の一次側捲線及び二次側捲線に急峻な立ち上がりを持つ電圧波形が発生する。この電圧波形は時間とともに減衰し、次にFETがオンになった後にオフになると前記と同様に再び急峻な立ち上がりを持つ電圧波形が発生する。即ち、FETをオン・オフする毎に急峻な立ち上がりを持つ電圧波形が発生し、照明ランプ2に繰り返し電流が流れ、照明ランプ2が点灯して、図7に示すような高周波パルス光が放出される。なお、図7の光波形において、CLKの立ち下がりに同期した急峻な立ち上がりから続くフラットな部分は、急峻な立ち上がりを持つ電圧波形により照明ランプ2に電流が流れることで照明ランプ2が点灯し、放出される光であり、その後次にオンになるまで徐々にレベルが低下する部分はランプ管内の蛍光体の残光である。この急峻な立ち上がりにより放出される強い光をランプ点灯ノイズという。このランプ点灯ノイズの部分は画像データとしては白となり、それが副走査方向に重なると縦の白筋となる。
図6に示すように、インバータ制御IC136は、GATEがローレベルの期間は出力を停止する。図6の場合は、238.0μSのライン周期内に周期14.9μSのCLKが一定数15個入るようにTG-INVに対してCLKの周波数及び位相が定められている。また、GATEは15個のCLKの内、1乃至3番目に対応する期間T1 、及び14乃至15番目に対応する期間T2 はGATEがローレベルであるから、1ライン期間の略1/3(5/15)がローレベルの点灯休止期間となる。この点灯休止期間の長さを変化させることで、1ライン当たりの点灯パルス数を任意の値に設定することができるので、必要な原稿面照度に応じて点灯休止期間の長さを定めることにより、最適な照度で照明し、読取を行うことができる。つまり、本実施形態では、1ライン期間の点灯パルス数は最大15個の一定数であり、それ以内の任意の一定数に設定することができる。従って、1ライン期間の点灯パルス数が変動しないから、ライン内の積算光量の安定化が可能である。
また、GATEがローレベルになる期間の長さだけでなく、CLK及びGATEのタイミングを制御することで、主走査方向のランプ点灯タイミングを任意に制御することができる。本実施形態では、CLKの立ち上がりのタイミングをライン毎に移動(シフト)させることを所定ライン周期で実行することにより、図6に示すランプ点灯ノイズにより発生する縦の白筋を軽減する。以下、この点について説明する。
図8はTG-INVを基準としたCLK及びGATEのタイミングを1ライン毎に遅らせる動作を所定ライン周期で実行するようにしたタイミングチャートである。具体的には、1ライン毎にCLKのパルス幅(ハイレベル期間の長さ:ここでは1.5μs)と等しい時間だけ遅らせる動作を3ライン周期で行う(4ライン目には1ライン目のタイミングに戻る)。
図8において、nライン(n番目のライン)では、TG-INVを基準としたCLK 及びGATEのタイミングは図7と同じであり、このときの光波形の立ち上がりのタイミングを「初期状態:タイミング0」とする。次のラインであるn+1 ラインでは、CLK及びGATEの双方の立ち上がり及び立ち下がりのタイミングが、CLK のパルス幅分である1.5μsだけ遅れるようにシフトさせ、その次のラインであるn+2 ラインでは、それらのタイミングがさらに1.5μsだけ遅れるようにシフトさせる。そして、次のn+3ラインでは、それらのタイミングが初期状態に戻る。これにより、主走査方向に1.5μs間隔、副走査方向に3ライン周期で、光波形の立ち上がりの主走査方向位置が副走査方向に重複しないように制御されるので、ランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋が、ライン毎に拡散されることになり、軽減される。
なお、図8では一例としてタイミング制御をシフト間隔1.5 μs 、副走査3ライン周期の場合を示したが、本発明においては任意のシフト間隔及び副走査イン周期で制御を行ってもよい。ただし、1ライン当りの点灯パルス数が各ラインにおいて一致するように制御する。また、ランプ休止期間の終了タイミング及びランプ点灯パルス発生タイミングの主走査方向の基準位置からのシフト間隔を読取モード(カラー/白黒、文字/写真等)に応じて可変にする。例えばカラー/写真モード等のように、上記縦の白筋が発生しやすいモードにおいては主走査方向のシフト間隔が大きくなるように制御することにより、上記縦の白筋を拡散して、縦の白筋の発生濃度レベルを小さくする。また白黒/文字モード等のように、上記の縦の白筋が発生しにくいモードにおいては、主走査方向のシフト間隔が小さくなるように制御する。図9はシフト間隔0.75μs 、副走査3ライン周期にした場合、即ちシフト間隔を図8の1/2 にした例である。
さらに、初期状態のタイミング0に対するCLK及びGATEのタイミングのシフトステップ数を読取モード(カラー/白黒、文字/写真等)に応じて可変にしてもよい。このとき、例えばカラー/写真モード等のように、上記縦の白筋が発生しやすいモードにおいては、主走査方向のシフトステップ数が大きくなるように制御することにより、上記縦の白筋を拡散することで、縦の白筋の発生濃度レベルを小さくする。また白黒/文字モード等のように、上記縦の白筋が発生しにくいモードにおいては、主走査方向のシフトステップ数が小さくなるように制御する。図10はシフト間隔0.75μs、シフトステップ数5の場合、即ち図9に比べてシフトステップ数を2つ多くした場合を示す。これらの場合も、1ライン当りの点灯パルス数が各ラインにおいて一致するように制御する。
また、CLK及びGATEをシフトさせる動作を読取モード(カラー/白黒、文字/写真等)に応じて制御することもできる。例えばカラー/写真モード等のようにランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦白筋が発生しやすいモードにおいては、図8乃至10に示すように主走査方向のシフト量及び副走査方向のライン周期を制御することにより、副走査方向の縦白筋を拡散させて、縦白筋の発生濃度レベルを小さくする。一方、白黒/文字モード等のようにランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦白筋が発生しにくいモードにおいては、シフト動作を実行しないように制御する。
このように、本実施形態に係る画像読取装置によれば、1ライン周期内の発光パルス数が一定になるように、TG-INVに対するCLKのタイミングを定め、CLKに基づいてインバータ用の高周波駆動パルスを生成するため、1ライン内の発光パルス数が一定に保持されることで、1ライン内の積算光量が一定に保持される。また、GATEがローになる部分の長さを設定することにより、ライン内の点灯パルス数を設定し、ライン内の積算光量を設定することができる。さらに、TG-INVを基準としたCLKの立ち上がりのタイミングを主走査方向に所定間隔、副走査方向に所定ライン周期で、光波形の立ち上がりの主走査方向位置が副走査方向で重複しないように制御することにより、ランプ点灯ノイズによる副走査方向の縦の白筋をライン毎に拡散し、軽減できる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置の全体構成図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の電気的構成のブロック図である。 図2におけるランプ駆動部の全体構成を説明するためのブロック図である。 図3におけるインバータ及び点灯制御部の具体的な回路構成を示す図である。 CNTとTG-INVとの関係を示すタイミングチャートである。 TG-INV、GATE、CLK、及びランプの発光波形を1ラインについて示すタイミングチャートである。 図6におけるCLK及び発光波形の拡大図である。 TG-INVを基準としたCLK及びGATEのタイミングを1ライン毎に遅らせる動作を所定ライン周期で実行する一例のタイミングチャートである。 TG-INVを基準としたCLK及びGATEのタイミングを1ライン毎に遅らせる動作を所定ライン周期で実行する別の一例のタイミングチャートである。 TG-INVを基準としたCLK及びGATEのタイミングを1ライン毎に遅らせる動作を所定ライン周期で実行するさらに別の一例のタイミングチャートである。
符号の説明
2・・・照明ランプ、108・・・CPU、114・・・ランプ駆動部、131・・・インバータ、136・・・インバータ制御用IC。

Claims (5)

  1. 高周波パルスに駆動されてパルス発光する光源からの光を原稿に照射して得られる光学像をライン単位で読み取る画像読取装置において、
    各ラインの読取開始タイミングを規定するライン同期信号を生成する手段と、該ライン同期信号に同期したクロック信号を生成する手段と、該クロック信号に基づいて該ライン毎に一定数の高周波パルスを生成する高周波パルス生成手段と、前記パルス発光の立ち上がりのタイミングが副走査方向で重複しないように、前記高周波パルスのタイミングを移動させる手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読取装置において、
    カラー、モノクロ、写真、又は文字の読取モードを選択する手段を備え、前記タイミングを移動させる手段は前記タイミングの移動間隔を前記選択された読取モードに応じて設定することを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1記載の画像読取装置において、
    カラー、モノクロ、写真、又は文字の読取モードを選択する手段を備え、前記タイミングを移動させる手段は前記タイミングの移動周期を前記選択された読取モードに応じて設定することを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1記載の画像読取装置において、
    カラー、モノクロ、写真、又は文字の読取モードを選択する手段を備え、前記タイミングを移動させる手段は、前記モノクロ又は文字読取モードが選択されたときは、前記タイミングを移動させる動作を停止することを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記高周波パルス生成手段の出力を前記光源に供給する時間長をライン内で設定することにより、ライン内のパルス発光数を設定する手段を備えたことを特徴とする画像読取装置。
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JP (1) JP2006211141A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070479A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2010177763A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Kyocera Mita Corp 画像読取装置
US8416477B2 (en) * 2008-08-08 2013-04-09 Xerox Corporation Black calibration system and methods for document scanners

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