JP2006210967A - ルビジウム原子発振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ルビジウム原子発振器自体の発熱を大幅に低減し、高温側の仕様が70℃MAXである市販の恒温槽付き水晶発振器の使用を可能とすることができる。
【解決手段】 恒温槽付き圧電発振器2と、周波数制御回路3と、原子共鳴器10と、該恒温槽付き圧電発振器及び該周波数制御回路を包囲する第1の外部シールドケース4と、該原子共鳴器を包囲する第2の外部シールドケース11と、を備えたルビジウム原子発振器において、原子共鳴器は、キャビティ部と、キャビティ部を包囲する第1の内部シールドケース25と、ランプ部と、ランプ部を包囲する第2の内部シールドケース35と、を備え、ランプ部の発光部とキャビティ部の受光部との間の光路に相当する第1及び第2の内部シールドケースの対向面には夫々透光部25a、35aが形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 恒温槽付き圧電発振器2と、周波数制御回路3と、原子共鳴器10と、該恒温槽付き圧電発振器及び該周波数制御回路を包囲する第1の外部シールドケース4と、該原子共鳴器を包囲する第2の外部シールドケース11と、を備えたルビジウム原子発振器において、原子共鳴器は、キャビティ部と、キャビティ部を包囲する第1の内部シールドケース25と、ランプ部と、ランプ部を包囲する第2の内部シールドケース35と、を備え、ランプ部の発光部とキャビティ部の受光部との間の光路に相当する第1及び第2の内部シールドケースの対向面には夫々透光部25a、35aが形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明はルビジウム原子発振器に関し、特に設置環境温度の影響により発振器の安定した動作を困難化する程度に発振器自体の温度が上昇することを防止することができる技術に関する。
ルビジウム原子発振器は、ルビジウム原子(Rb)が有する安定した固有周波数に水晶発振器の発振周波数を同期させた原子共鳴を利用した超高安定発振器であり、その出力周波数を原子共鳴周波数を基準にして制御するため、高い周波数安定度を確保できる。
図3(a)(b)及び(c)は従来のルビジウム原子発振器の構成を示す正面縦断面図、平面図、及び側面図であり、このルビジウム原子発振器は、恒温槽付きルビジウムランプ部101及び恒温槽付きルビジウムキャビティ部(ルビジウムガスセル部を備えた空洞共振器)102から成る原子共鳴器(Optical Microwave Unit)100と、恒温槽付き水晶発振器(OCXO)103、及びその周波数制御回路104と、を備え、外観上の要請、及び電波の不要輻射防止の観点から各構成要素は全体として一つのシールドケース105内に収容されている。原子共振器は、ルビジウムランプ部101からの光をルビジウムキャビティ部102内に照射して内部のルビジウムガス原子を励起させる構成を備えている。
キャビティ部102とランプ部101は、マイクロ波による共鳴と光吸収を観測する原子共鳴器(OMU)100を構成しており、両者は同一の内部シールドケース106内に収容されるのが一般であり、そのため内部シールドケース内の蓄熱によって更に発振器自体の温度を上昇させる要因となっている。
ところで、ルビジウム原子発振器は基地局等で使用されるため、局舎の設置環境温度を加味したとしても単品で使用する場合には0〜50℃の温度範囲において安定した使用が可能となるようにスペックが設定されていた。しかし、実際には内部部品(恒温槽付きキャビティ部や、恒温槽付きルビジウムランプ部)からの発熱によって15〜20℃程度、原子発振器内部の温度が昇温するため、その使用温度範囲が0〜70℃の範囲となるように設計している。
更に、実際には、ルビジウム原子発振器が実機に実装された場合には実機の稼動に伴う温度上昇によって、使用環境温度の高温側は90℃程度となる。
しかし、市販の恒温槽付き水晶発振器の高温側の仕様は70℃MAXであるため、70℃を越えた環境温度下では使用できなくなることがあった。
特開昭53−5555号公報に開示された原子発振器においても、そのような環境温度の上昇に対応するための構成は開示されていない。
特開昭53−5555号公報
図3(a)(b)及び(c)は従来のルビジウム原子発振器の構成を示す正面縦断面図、平面図、及び側面図であり、このルビジウム原子発振器は、恒温槽付きルビジウムランプ部101及び恒温槽付きルビジウムキャビティ部(ルビジウムガスセル部を備えた空洞共振器)102から成る原子共鳴器(Optical Microwave Unit)100と、恒温槽付き水晶発振器(OCXO)103、及びその周波数制御回路104と、を備え、外観上の要請、及び電波の不要輻射防止の観点から各構成要素は全体として一つのシールドケース105内に収容されている。原子共振器は、ルビジウムランプ部101からの光をルビジウムキャビティ部102内に照射して内部のルビジウムガス原子を励起させる構成を備えている。
キャビティ部102とランプ部101は、マイクロ波による共鳴と光吸収を観測する原子共鳴器(OMU)100を構成しており、両者は同一の内部シールドケース106内に収容されるのが一般であり、そのため内部シールドケース内の蓄熱によって更に発振器自体の温度を上昇させる要因となっている。
ところで、ルビジウム原子発振器は基地局等で使用されるため、局舎の設置環境温度を加味したとしても単品で使用する場合には0〜50℃の温度範囲において安定した使用が可能となるようにスペックが設定されていた。しかし、実際には内部部品(恒温槽付きキャビティ部や、恒温槽付きルビジウムランプ部)からの発熱によって15〜20℃程度、原子発振器内部の温度が昇温するため、その使用温度範囲が0〜70℃の範囲となるように設計している。
更に、実際には、ルビジウム原子発振器が実機に実装された場合には実機の稼動に伴う温度上昇によって、使用環境温度の高温側は90℃程度となる。
しかし、市販の恒温槽付き水晶発振器の高温側の仕様は70℃MAXであるため、70℃を越えた環境温度下では使用できなくなることがあった。
特開昭53−5555号公報に開示された原子発振器においても、そのような環境温度の上昇に対応するための構成は開示されていない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、ルビジウム原子発振器自体の発熱を大幅に低減するばかりでなく、実機に実装された場合に実機の稼動に伴う温度上昇によって使用環境温度が上昇することがあったとしても、従来のように原子発振器内部温度が70℃以上に高温化することをなくし、高温側の仕様が70℃MAXである市販の恒温槽付き水晶発振器の使用を可能とすることができる。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、恒温槽付き圧電発振器と、周波数制御回路と、原子共鳴器と、該恒温槽付き圧電発振器及び該周波数制御回路を包囲する第1の外部シールドケースと、該原子共鳴器を包囲する第2の外部シールドケースと、を備えたルビジウム原子発振器において、前記原子共鳴器は、恒温槽付きキャビティ部と、該恒温槽付きキャビティ部を包囲する第1の内部シールドケースと、恒温槽付きルビジウムランプ部と、該恒温槽付きルビジウムランプ部を包囲する第2の内部シールドケースと、を備え、該恒温槽付きルビジウムランプ部の発光部と該恒温槽付きキャビティ部の受光部との間の光路に相当する第1及び第2の内部シールドケースの対向面には夫々透光部が形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ランプ部の発光部に集光レンズを配置したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、又は2において、前記第1の外部シールドケースの側面に通気用の穴を形成し、該穴を丸穴としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ランプ部の発光部に集光レンズを配置したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、又は2において、前記第1の外部シールドケースの側面に通気用の穴を形成し、該穴を丸穴としたことを特徴とする。
本発明では、水晶発振器、及び周辺回路と、原子共鳴器とを夫々別個の外部シールドケースによって包囲することによって熱的な分離を達成して水晶発振器に対する悪影響が及ばないようにしている。つまり、従来のように恒温槽付きキャビティ部や、恒温槽付きルビジウムランプ部からの発熱によって原子発振器内部の温度が15〜20℃程度昇温することがなくなるので、その使用温度範囲が0〜70℃の範囲となるように設計することができる。
このため、ルビジウム原子発振器自体の発熱が大幅に低減されるばかりでなく、実機に実装された場合に実機の稼動に伴う温度上昇によって使用環境温度が上昇することがあったとしても、従来のように原子発振器内部温度が70℃以上に高温化することがなくなる。従って、高温側の仕様が70℃MAXである市販の恒温槽付き水晶発振器の使用が可能となる。
また、原子共鳴器についてはキャビティ部とランプ部を夫々個別に内部シールドケースによって離間配置することにより、相互に熱的な影響を与えることがないようにしている。
また、離間配置された各内部シールドケース内に収容されたキャビティ部に対してランプ部から照射される光の強度低下については、集光レンズを用いることにより対応することができる。
このため、ルビジウム原子発振器自体の発熱が大幅に低減されるばかりでなく、実機に実装された場合に実機の稼動に伴う温度上昇によって使用環境温度が上昇することがあったとしても、従来のように原子発振器内部温度が70℃以上に高温化することがなくなる。従って、高温側の仕様が70℃MAXである市販の恒温槽付き水晶発振器の使用が可能となる。
また、原子共鳴器についてはキャビティ部とランプ部を夫々個別に内部シールドケースによって離間配置することにより、相互に熱的な影響を与えることがないようにしている。
また、離間配置された各内部シールドケース内に収容されたキャビティ部に対してランプ部から照射される光の強度低下については、集光レンズを用いることにより対応することができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の一実施形態に係るルビジウム原子発振器の内部構成を示す正面縦断面図、平面図、及び側面図である。図2(a)(b)及び(c)は、同ルビジウム原子発振器の外観構成を示す正面図、平面図、及び側面図である。なお、本実施形態では、使用する圧電発振器として水晶発振器を例示しているが、これは一例に過ぎず、本発明はあらゆるタイプの圧電発振器に適用することができる。
このルビジウム原子発振器1は、恒温槽付き水晶発振器(OCXO)2と、周波数制御回路3と、原子共鳴器10と、恒温槽付き圧電発振器1及び周波数制御回路3を包囲する第1の外部シールドケース4と、原子共鳴器10を包囲する第2の外部シールドケース11と、を備えている。
一方、水晶発振器2及び周波数制御回路3を第1の外部シールドケース4で覆い、原子共鳴器10を第2の外部シールドケース11で覆うことにより、原子共鳴器10内での発熱が水晶発振器2側へ伝達されないようにしている。
原子共鳴器10は、恒温槽付きキャビティ部(以下、キャビティ部、という)20と、キャビティ部20を包囲する第1の内部シールドケース25と、恒温槽付きルビジウムランプ部(以下、ランプ部、という)30と、ランプ部30を包囲する第2の内部シールドケース35と、を備える。ランプ部30の発光部31とキャビティ部20の受光部21との間の光路に相当する第1の内部シールドケース25と第2の内部シールドケース35の各対向面には夫々透光部(穴、或いは穴と透明板)25a、35aが形成されている。
キャビティ部20は、ルビジウムガスセル部を備えた空洞共振器を恒温槽内に収容した構成を備え、恒温槽内の温度がヒータにより70〜80℃に設定されている。ランプ部30は、ルビジウムランプを恒温槽内に収容した構成を備え、恒温槽内温度はヒータにより90〜100℃に設定されている。このため、これらの構成要素からの発熱は、原子発振器自体の内部温度の上昇に最も大きく影響を与える。ところで、キャビティ部20とランプ部30は、マイクロ波による共鳴と光吸収を観測する原子共鳴器(OMU)10を構成しており、ルビジウム原子発振器の心臓部であり、分離することができないばかりでなく近接配置する必要があるため、両者は同一の第2の外部シールドケース11内に収容して近接して対向配置する。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の一実施形態に係るルビジウム原子発振器の内部構成を示す正面縦断面図、平面図、及び側面図である。図2(a)(b)及び(c)は、同ルビジウム原子発振器の外観構成を示す正面図、平面図、及び側面図である。なお、本実施形態では、使用する圧電発振器として水晶発振器を例示しているが、これは一例に過ぎず、本発明はあらゆるタイプの圧電発振器に適用することができる。
このルビジウム原子発振器1は、恒温槽付き水晶発振器(OCXO)2と、周波数制御回路3と、原子共鳴器10と、恒温槽付き圧電発振器1及び周波数制御回路3を包囲する第1の外部シールドケース4と、原子共鳴器10を包囲する第2の外部シールドケース11と、を備えている。
一方、水晶発振器2及び周波数制御回路3を第1の外部シールドケース4で覆い、原子共鳴器10を第2の外部シールドケース11で覆うことにより、原子共鳴器10内での発熱が水晶発振器2側へ伝達されないようにしている。
原子共鳴器10は、恒温槽付きキャビティ部(以下、キャビティ部、という)20と、キャビティ部20を包囲する第1の内部シールドケース25と、恒温槽付きルビジウムランプ部(以下、ランプ部、という)30と、ランプ部30を包囲する第2の内部シールドケース35と、を備える。ランプ部30の発光部31とキャビティ部20の受光部21との間の光路に相当する第1の内部シールドケース25と第2の内部シールドケース35の各対向面には夫々透光部(穴、或いは穴と透明板)25a、35aが形成されている。
キャビティ部20は、ルビジウムガスセル部を備えた空洞共振器を恒温槽内に収容した構成を備え、恒温槽内の温度がヒータにより70〜80℃に設定されている。ランプ部30は、ルビジウムランプを恒温槽内に収容した構成を備え、恒温槽内温度はヒータにより90〜100℃に設定されている。このため、これらの構成要素からの発熱は、原子発振器自体の内部温度の上昇に最も大きく影響を与える。ところで、キャビティ部20とランプ部30は、マイクロ波による共鳴と光吸収を観測する原子共鳴器(OMU)10を構成しており、ルビジウム原子発振器の心臓部であり、分離することができないばかりでなく近接配置する必要があるため、両者は同一の第2の外部シールドケース11内に収容して近接して対向配置する。
本発明では、第2の外部シールドケース11内に収容したキャビティ部20とランプ部30が互いに熱的に影響を与えることがないように、専用の内部シールドケース25、35によって夫々包囲することにより、両者を熱的に分離している。
ランプ部30の発光部31には集光レンズ31aを配置することにより、ランプ部30とキャビティ部20とが離間していることによる光強度の低下を補うようにしている。
更に本発明では、第1の外部シールドケース4の側面に通気用の穴4aを多数形成して内外の通気性を高めることにより、水晶発振器や回路部品からの発熱による5〜10℃程度の内部温度の上昇を防止している。更に、穴4aを丸穴とすることにより穴からの電波の不要輻射を防止するように配慮している。
以上のように本発明のルビジウム原子発振器は、それ自体の内部温度を上昇させる原因となる原子共鳴器10と水晶発振器2を夫々可能となるようにスペックが設定されていた。しかし、実際には内部部品(恒温槽付きキャビティ部や、恒温槽付きルビジウムランプ部)からの発熱によって15〜20℃程度、原子発振器内部の温度が昇温するため、その使用温度範囲が0〜70℃の範囲となるように設計している。
更に、実際には、ルビジウム原子発振器が実機に実装された場合には実機の稼動に伴う温度上昇によって、使用環境温度の高温側は90℃程度となる。
しかし、市販の恒温槽付き水晶発振器の高温側の仕様は70℃MAXであるため、70℃を越えた環境温度下では使用できなくなることがあった。
ランプ部30の発光部31には集光レンズ31aを配置することにより、ランプ部30とキャビティ部20とが離間していることによる光強度の低下を補うようにしている。
更に本発明では、第1の外部シールドケース4の側面に通気用の穴4aを多数形成して内外の通気性を高めることにより、水晶発振器や回路部品からの発熱による5〜10℃程度の内部温度の上昇を防止している。更に、穴4aを丸穴とすることにより穴からの電波の不要輻射を防止するように配慮している。
以上のように本発明のルビジウム原子発振器は、それ自体の内部温度を上昇させる原因となる原子共鳴器10と水晶発振器2を夫々可能となるようにスペックが設定されていた。しかし、実際には内部部品(恒温槽付きキャビティ部や、恒温槽付きルビジウムランプ部)からの発熱によって15〜20℃程度、原子発振器内部の温度が昇温するため、その使用温度範囲が0〜70℃の範囲となるように設計している。
更に、実際には、ルビジウム原子発振器が実機に実装された場合には実機の稼動に伴う温度上昇によって、使用環境温度の高温側は90℃程度となる。
しかし、市販の恒温槽付き水晶発振器の高温側の仕様は70℃MAXであるため、70℃を越えた環境温度下では使用できなくなることがあった。
本発明では、別個の外部シールドケース11、4によって包囲することによって熱的な分離を達成すると共に、原子共鳴器10についてもキャビティ部20とランプ部30を夫々個別に内部シールドケース25、35によって離間配置することにより、相互に熱的な影響を与えることがないようにしている。
このため、ルビジウム原子発振器自体の発熱が大幅に低減されるばかりでなく、実機に実装された場合に実機の稼動に伴う温度上昇によって使用環境温度が上昇することがあったとしても、従来のように原子発振器内部温度が70℃以上に高温化することがなくなる。従って、高温側の仕様が70℃MAXである市販の恒温槽付き水晶発振器の使用が可能となる。
また、本発明によれば、従来のように恒温槽付きキャビティ部や、恒温槽付きルビジウムランプ部からの発熱によって原子発振器内部の温度が15〜20℃程度昇温することがなくなるので、その使用温度範囲が0〜70℃の範囲となるように設計することができる。
また、離間配置された各内部シールドケース25、35内に収容されたキャビティ部20に対してランプ部30から照射される光の強度低下については、集光レンズ31aを用いることにより対応することができる。
更に、第1の外部シールドケース4内の発熱部品からの発熱によって発生する5〜10℃程度の内部温度上昇については、第1の外部シールドケース4の適所に通気穴を設けることによって解消することができる。
このため、ルビジウム原子発振器自体の発熱が大幅に低減されるばかりでなく、実機に実装された場合に実機の稼動に伴う温度上昇によって使用環境温度が上昇することがあったとしても、従来のように原子発振器内部温度が70℃以上に高温化することがなくなる。従って、高温側の仕様が70℃MAXである市販の恒温槽付き水晶発振器の使用が可能となる。
また、本発明によれば、従来のように恒温槽付きキャビティ部や、恒温槽付きルビジウムランプ部からの発熱によって原子発振器内部の温度が15〜20℃程度昇温することがなくなるので、その使用温度範囲が0〜70℃の範囲となるように設計することができる。
また、離間配置された各内部シールドケース25、35内に収容されたキャビティ部20に対してランプ部30から照射される光の強度低下については、集光レンズ31aを用いることにより対応することができる。
更に、第1の外部シールドケース4内の発熱部品からの発熱によって発生する5〜10℃程度の内部温度上昇については、第1の外部シールドケース4の適所に通気穴を設けることによって解消することができる。
1 ルビジウム原子発振器、2 恒温槽付き水晶発振器(OCXO)、3 周波数制御回路、4 第1の外部シールドケース、10 原子共鳴器、11 第2の外部シールドケース、20 恒温槽付きキャビティ部、21 受光部、25 第1の内部シールドケース、25a 透光部、30 恒温槽付きルビジウムランプ部、35 第2の内部シールドケース、35a 透光部。
Claims (3)
- 恒温槽付き圧電発振器と、周波数制御回路と、原子共鳴器と、該恒温槽付き圧電発振器及び該周波数制御回路を包囲する第1の外部シールドケースと、該原子共鳴器を包囲する第2の外部シールドケースと、を備えたルビジウム原子発振器において、
前記原子共鳴器は、恒温槽付きキャビティ部と、該恒温槽付きキャビティ部を包囲する第1の内部シールドケースと、恒温槽付きルビジウムランプ部と、該恒温槽付きルビジウムランプ部を包囲する第2の内部シールドケースと、を備え、該恒温槽付きルビジウムランプ部の発光部と該恒温槽付きキャビティ部の受光部との間の光路に相当する第1及び第2の内部シールドケースの対向面には夫々透光部が形成されていることを特徴とするルビジウム原子発振器。 - 前記ランプ部の発光部に集光レンズを配置したことを特徴とする請求項1に記載のルビジウム原子発振器。
- 前記第1の外部シールドケースの側面に通気用の穴を形成し、該穴を丸穴としたことを特徴とする請求項1、又は2に記載のルビジウム原子発振器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012195788A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Seiko Epson Corp | 原子発振器 |
JP2013236268A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Seiko Epson Corp | 発振装置および電子装置 |
JP2015002447A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | セイコーエプソン株式会社 | 原子発振器、電子機器、および移動体 |
US10812092B2 (en) | 2017-08-31 | 2020-10-20 | Seiko Epson Corporation | Frequency signal generation device and frequency signal generation system |
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