JP2006209237A - 記憶システム及びその制御方法並びに仮想化装置 - Google Patents

記憶システム及びその制御方法並びに仮想化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
信頼性を向上させ得る記憶システム及びその制御方法並びに仮想化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
上位装置に対してストレージ装置が提供する記憶領域を仮想化する仮想化装置が、記憶領域又はデータごとに設定されるデータの入出力制限を一元管理し、一の記憶領域に記憶されたデータが他の記憶領域に移行されたときには、移行前の記憶領域又はデータに設定された入出力制限を移行後の記憶領域又はデータに設定するようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、記憶システム及びその制御方法並びに仮想化装置に関し、例えばアーカイブデータを長期間保存するような記憶システムに適用可能な技術である。
近年、記憶システムの分野では、データライフサイクルマネージメント(DLCM:Data Lifecycle Management)という概念が提唱されている(例えば、特許文献1〜5参照)。この考えは、データの価値が時間を経るにつれて変化するという事実に着目して、データの効率的な保存管理を行うというものである。
例えば、価値が低下したデータを「1st tier(ファーストティア)」と呼ばれる高価なストレージ装置に記憶させておくのは記憶資源の浪費であるため、記憶デバイスの信頼性、応答性及び耐久性はファーストティアに劣る「2nd tier(セカンドティア)」と呼ばれる安価なストレージ装置を利用して、これに価値が低下した情報をアーカイブするということが行われている。
アーカイブ化されるデータの中には、法律や社内規則等により一定期間の保存が義務付けられているものがある。データの種類によっても相違するが、中には数年〜数十年(場合によってはそれ以上)の期間保存しなければならないものもある。
特開2003−345522号公報 特開2001−337790号公報 特開2001−67187号公報 特開2001−249853号公報 特開2004−70403号公報
ところで、アーカイブ化されるデータに求められる法的保存期間が長期に及ぶ場合、記憶システムの寿命との関係を考慮しなければならないという新たな問題が発生する。また、一般的にアーカイブとして使用されるストレージ装置では、高いレスポンス性能が要求されないために、寿命が2〜3年程度の安価なディスクドライブが記憶デバイスとして用いられる。このため法律や社内規則等によりデータを一定期間保存するような場合には、データの保存期間中にそのデータを記憶する記憶デバイスを交換しなければならない事態が発生することもあり得る。
従って本願発明の第1の目的は、データに要求される保存期間が記憶装置の装置寿命よりも長い場合であっても、データが上位装置からの要求に応じて、保存期間内であればいつでも提供することができるように、データをストレージ装置間で移行しながら保持する記憶システムを提供することにある。
また、このようなアーカイブデータにおいては、データの改ざんを防ぐために、そのデータが記録される論理的な領域(以下、これを論理ボリュームと呼ぶ)に読み出しのみの属性をもたせることが必要となる。このため論理ボリュームには、読み出しのみを許可するWORM(Write Once Read Many)設定がなされる。
しかしながら、先に述べたようにストレージ装置の一部又は全部の故障や装置自身の寿命に由来して、データを移行しなければならないような状態が発生した場合には、このWORM設定もまたそのデータと共に引き継ぐ必要が生じる。データ移行先において改ざんされることを防ぐためである。また同時にそのデータが記憶される論理ボリュームのWORM属性(WORM設定の有無及び保存期間)も維持される必要がある。
従って、本願発明の第2の目的は、ストレージ装置間でデータの移行を必要とするような事態が生じた場合においても、データが有する属性やデータの保管領域が有する属性を承継することにある。ここでデータの属性とは、例えば、データに対する修正が許容されているかどうかや、そのデータの保存期間などを示す。保管領域が有する属性とは、例えば、その領域への書込みの許可、不許可等の情報の他、性能条件等がある。
ところで、従来の記憶システムでは、各論理ボリュームのWORM属性をそれぞれマニュアルで設定するようになされているため、設定ミスやオペレータの悪意によって、データ移行先の論理ボリュームに移行元の論理ボリュームのWORM設定が正確に引き継がれず、WORM属性が維持されない事態が生ずる可能性がないとは言い得ない。そしてこのような事態が発生した場合、本来論理ボリュームのWORM設定により保護されるべきデータが、上書きなどによって改ざん又は消失する問題がある。
さらに、例えばホスト装置にストレージ装置が直接接続された構成を有する記憶システムでは、WORM設定を有する論理ボリュームを格納するストレージ装置全体やストレージ装置の記憶デバイスを交換するに際してデータを他のストレージ装置に移行させた場合に、交換の前後でホスト装置から見た論理ボリュームの属性(ポートナンバ等)が変化してしまい、ホスト装置上で動くアプリケーションからそのデータの位置を確認することが困難となる問題がある。そしてこのように目的のデータへのアクセスができない状態は、データ消失と状態が同等である。
従って、本願発明の第3の目的は、WORM設定により保護されるべきデータの改ざん又は消失を未然に防止して記憶システムの信頼性を向上させることができ、またストレージ装置や記憶デバイスの交換の前後でホスト装置から見た論理ボリュームの属性が変化することに起因する不具合を防止して、より一層と記憶システムの信頼性を向上させることにある。
前記目的を達成するため本発明は、記憶システムにおいて、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置と、上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化する仮想化装置とを備え、前記仮想化装置が、前記記憶領域ごと又は前記記憶領域に記憶されるデータごとに設定されるデータの入出力制限を一元管理し、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときには、移行前の前記記憶領域又は前記データに設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域又は前記データに設定するようにしたことを特徴とするものである。
また本発明は、記憶システムの制御方法において、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置を有する記憶システムの制御方法において、上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化する仮想化装置を設け、当該仮想化装置により前記記憶領域ごと又は前記記憶領域に記憶されるデータごとに設定されるデータの入出力制限を一元管理する第1のステップと、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、前記仮想化装置において、移行前の前記記憶領域又は前記データに設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域又は前記データに設定する第2のステップとを備えることを特徴とするものである。
さらに本発明は、仮想化装置において、上位装置に対して、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置の各前記記憶領域を仮想化する仮想化装置において、前記記憶領域ごと又は前記記憶領域に記憶されるデータに設定されるデータの入出力制限を一元管理する入出力管理部を備え、前記入出力管理部は、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域又は前記データに設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域又は前記データに設定することを特徴とするものである。
さらに本発明は、記憶システムにおいて、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置と、上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化し、仮想記憶領域として提供する仮想化装置とを備え、前記仮想化装置は、前記仮想記憶領域に対するデータの保存期間を含む入出力制限の設定を、前記仮想記憶領域を構成する前記記憶領域ごとに一元管理し、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域に対する前記入出力制限を、移行後の前記記憶領域に対する入出力制限の設定として管理することを特徴とするものである。
さらに本発明は、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置を有する記憶システムの制御方法において、上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化し、仮想化記憶領域として提供する仮想化装置を設け、当該仮想化装置により、前記仮想記憶領域に対するデータの保存期間を含む入出力制限の設定を、前記仮想記憶領域を構成する前記記憶領域ごとに一元管理する第1のステップと、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域に対する前記入出力制限を、移行後の前記記憶領域に対する入出力制限の設定として管理する第2のステップとを備えることを特徴とするものである。
さらに本発明は、上位装置に対して、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置の各前記記憶領域を仮想化し、仮想化記憶領域として提供する仮想化装置において、前記仮想記憶領域に対するデータの保存期間を含む入出力制限の設定を、前記仮想記憶領域を構成する前記記憶領域ごとに一元管理する入出力制限管理部を備え、前記入出力制限管理部は、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域に対する前記入出力制限を、移行後の前記記憶領域に対する入出力制限の設定として管理することを特徴とするものである。
本発明によれば、例えばストレージ装置全体や一部の記憶デバイスを交換するに際して、データを一の記憶領域から他の記憶領域に移行させた場合においても、元の記憶領域に設定された入出力制限をデータ移行後の記憶領域に確実に引き継ぐことができる。従って、データをストレージ装置間で移行しながら保持すると共に、この際にデータが有する属性やデータの保管領域である記憶領域が有する属性を承継することができる。また入出力制限により保護されるべきデータの改ざん又は消失を未然に防止すると共に、上位装置から見た記憶領域の属性が変化することに起因する不具合を防止して記憶システムの信頼性を向上させることができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態による記憶システムの構成
図1は、本実施の形態による記憶システム1の構成を示すものである。この記憶システム1は、サーバ2、仮想化装置3、管理コンソール4及び複数のストレージ装置5A〜5Cから構成される。
上位装置としてのサーバ2は、例えばCPU(Central Processing Unit)やメモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータや、ワークステーション、メインフレームなどから構成される。サーバ2は、例えばキーボード、スイッチやポインティングデバイス、マイクロフォン等の情報入力装置(図示せず)と、例えばモニタディスプレイやスピーカ等の情報出力装置(図示せず)とを備えている。
このサーバ2は、例えばSAN、LAN、インターネット、公衆回線又は専用回線などからなる上位側ネットワーク6を介して仮想化装置3と接続される。この上位側ネットワーク6を介したサーバ2及び仮想化装置3間の通信は、例えば上位側ネットワーク6がSANである場合にはファイバチャネルプロトコルに従って行われ、上位側ネットワーク6がLANである場合にはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに従って行われる。
仮想化装置3は、サーバに対して、接続された各ストレージ装置5A〜5Cが提供する後述の論理ボリュームLUを仮想化するための処理を行う。この仮想化装置3は、バス10を介して相互に接続されたマイクロプロセッサ11、制御メモリ12、キャッシュメモリ13並びに第1及び第2の外部インタフェース14,15を備える。マイクロプロセッサ11は、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)から構成され、制御メモリ12が記憶する制御プログラムに基づいて、例えばサーバ3からストレージ装置5A〜5Cに対するデータ入出力要求が与えられたときに、これに応じたデータ入出力要求をストレージ装置群5内の対応するストレージ装置5A〜5Cに送信するなどの各種処理を実行する。この仮想化装置3は、通信回線に接続されるスイッチ装置の中で提供されることもある。
制御メモリ12は、マイクロプロセッサ11のワークエリアとして利用されたり、各種制御プログラムや各種データなどの記憶に用いられる。例えば後述のアドレス変換テーブル20や移行情報テーブル21も、通常はこの制御メモリ12に記憶される。キャッシュメモリ13は、サーバ2及びストレージ装置5A〜5C間のデータ転送時におけるデータの一時的な記憶のために用いられる。
第1の外部インタフェース14は、サーバ2との通信時におけるプロトコル制御を行うインタフェースである。第1の外部インタフェース14は、複数のポート14A〜14Cを備えており、いずれかのポート14Bを介して上位側ネットワーク6と接続される。各ポート14A〜14Cには、それぞれを上位側ネットワーク6上において識別するためのWWN(World Wide Name)やIP(Internet Protocol)アドレスなどのネットワークアドレスが付与される。
第2の外部インタフェース15は、仮想化装置3に接続された各ストレージ装置5A,5Bとの通信時におけるプロトコル制御を行うインタフェースである。第2の外部インタフェース15は、第1のインタフェース14と同様に、複数のポート15A,15Bを備えており、いずれかのポート15Aを介して後述の下位側ネットワーク17と接続される。第2の外部インタフェース14の各ポート15A,15Bに対しても下位側ネットワーク17上において識別するためのWWNやIPアドレスなどのネットワークアドレスが付与される。
管理コンソール4は、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、あるいは携帯情報端末等のコンピュータから構成され、LAN18を介して仮想化装置と接続されている。この管理コンソール4は、仮想化装置3に対して各種設定を行うためのGUI(Graphical User Interface)や各種情報を表示する表示装置と、オペレータが各種操作や各種設定入力を行うためのキーボードやマウス等の入力装置と、LAN18を介して仮想化装置3と通信を行うための通信装置とを備える。そして管理コンソール4は、入力装置を介して入力された各種指令に基づいて各種処理を実行する。例えば管理コンソール4は、仮想化装置3から必要な情報を収集して表示装置に表示させたり、表示装置に表示したGUIを用いて入力された各種設定事項を仮想化装置に送信する。
これらストレージ装置5A〜5Cは、それぞれSAN、LAN、インターネット、公衆回線又は専用回線などからなる下位側ネットワーク17を介して仮想化装置3と接続される。この下位側ネットワーク17を介して行われる仮想化装置3及びストレージ装置5A〜5C間の通信は、例えば下位側ネットワーク17がSANである場合にはファイバチャネルプロトコルに従って行われ、下位側ネットワーク17がLANである場合にはTCP/IPプロトコルに従って行われる。
このうちストレージ装置5A,5Bは、例えば図2に示すように、それぞれマイクロプロセッサ20、制御メモリ21、キャッシュメモリ22、複数の第1の外部インタフェース23A〜23C及び複数の第2の外部インタフェース24A,24Bからなるコントロール部25と、複数の記憶デバイス25Aからなる記憶デバイス群26とを備えて構成される。
マイクロプロセッサ20は、1又は複数のCPUから構成され、制御メモリ21に格納された制御プログラムに従って各種処理を実行する。制御メモリ21は、例えばマイクロプロセッサ20のワークエリアとして利用されたり、各種制御プログラムや各種データなどの記憶に用いられる。後述するWORM属性テーブルもこの制御メモリ21に記憶される。またキャッシュメモリ22は、仮想化装置3及び記憶デバイス群26間のデータ転送時におけるデータの一時的な記憶のために用いられる。
第1の外部インタフェース23A〜23Cは、仮想化装置3との通信時におけるプロトコル制御を行うインタフェースである。これら第1の外部インタフェース23A〜23Cは、それぞれポートを有しており、いずれかの第1の外部インタフェース23A〜23Cがこのポートを介して下位側ネットワーク17と接続される。
第2の外部インタフェースは、記憶デバイスとの通信時におけるプロトコル制御を行うインタフェースである。これら第2の外部インタフェース23A〜23Cは、それぞれポートを有しており、それぞれこのポートを介して記憶デバイス群26の各記憶デバイス26Aと接続される。
各記憶デバイス26Aは、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスク等の高価なディスクドライブ、又はSATA(Serial AT Attachment)ディスクや光ディスク等の安価なディスクデバイスから構成される。各記憶デバイス26Aは、冗長性をもたせるため、2本の制御ライン27A,27Bを介してコントロール部25と接続される。
ストレージ装置5A,5Bにおいて、各記憶デバイス26Aはコントロール部25によりRAID方式で運用される。1又は複数の記憶デバイス26Aにより提供される物理的な記憶領域上に、1又は複数の論理的なボリューム(以下、これを論理ボリュームと呼ぶ)LU(図1)が設定される。そしてデータは、この論理ボリュームLUに記憶される。各論理ボリュームLUには、それぞれ固有の識別子(以下、これをLUN(Logical Unit Number)と呼ぶ))が付与される。なお、以下においては、論理ボリュームLUは、論理ユニットと対応してストレージ装置5A〜5Cに管理されるものとする。
図3は、仮想装置3の制御メモリ12に記憶されるアドレス変換テーブル30を示している。図3は、仮想化装置3がサーバ2に提供するある1個の仮想的な論理ボリューム(以下、これを仮想論理ボリュームと呼ぶ)LUに対して仮想化装置3が制御するテーブルの例である。仮想化装置3は、サーバ2に提供する仮想論理ボリュームLUごとにアドレス変換テーブル30を記述しても良いし、アドレス変換テーブル30内で複数の仮想論理ボリュームLUを記述して制御しても良い。
この記憶システム1の場合、サーバ2は、データの入出力の対象となる仮想論理ボリュームLUのLUN(以下、これを仮想LUNと呼ぶ)と、入出力すべきデータのデータ長とを指定したデータの入出力要求を、仮想化装置3に送信する。この入出力要求には、仮想論理ボリュームLUの実データを格納するために各ストレージ装置5A〜5Cがそれぞれ提供する記憶領域内のすべてのセクタにそれぞれ付与された通し番号(以下、これを仮想LBA(Logical Block Address)と呼ぶ)のうち、データの入出力の開始位置の仮想LBAも含まれる。仮想化装置3は、アドレス変換テーブル30を用いて、かかるデータ入出力要求に含まれる上述の仮想LUN及び仮想LBAを、実際にデータを読み書きする論理ボリュームLUのLUN及びデータ入出力の開始位置のLBAに変換し、変換後のデータ入出力要求を対応するストレージ装置5A〜5Cに送信する。アドレス変換テーブル30は、このようにホストであるサーバ2が認識している各仮想論理ボリュームLU内のアドレス(仮想LBA)と、現実に実際にデータが入出力される論理ボリュームLUの識別子(LUN)及びアドレス(LBA)とを対応付けたものである。
図3において、「上位側I/F」欄31内の「LBA」欄31Aには、ホストであるサーバ2が認識している仮想LBAが記述される。また「下位側I/F」欄32の「ストレージ名」欄32Aには、その仮想LBAが実際に割り当てられているストレージ装置5A〜5Cのストレージ名がそれぞれ記述され、「LUN」欄32Bには、当該ストレージ装置5A〜5Cが提供する各論理ボリュームLUのLUNがそれぞれ記述され、「LBA」欄32Cには、その論理ボリュームLUの始めのLBAから最後のLBAがそれぞれ記述される。
従って、この図3の例では、サーバ2が指定する「0〜999」までの仮想LBAは、「A」というストレージ名のストレージ装置5Aが提供するLUNが「0」の論理ボリュームLUに属しており、かかる仮想LBAはその「A」というストレージ装置5AのかかるLUNが「0」の論理ボリュームLUにおける「0〜999」のLBAと対応することが分かる。またサーバ2が指定する「1000〜10399」までの仮想LBAは、「B」というストレージ名のストレージ装置5Bが提供するLUNが「0」の論理ボリュームLUに属しており、かかる仮想LBAはその「B」というストレージ装置5BのかかるLUNが「0」の論理ボリュームLUにおける「0〜399」のLBAと対応することが分かる。
このように仮想化装置3がサーバ2からのデータ入出力要求に含まれる仮想LUN及び仮想LBAを、実際にデータを入出力すべき論理ボリュームLUのLUN及び実際のデータ入出力の開始位置のLBAに変換して対応するストレージ装置5A〜5Cに送信することで、サーバ2に対して各ストレージ装置5A〜5Cが提供する論理ボリュームLUを仮想化することができ、これにより例えば寿命や故障などの理由によりストレージ装置5A〜5Cの記憶デバイス26Aやストレージ装置5A〜5C全体を交換するに際して、ある一の論理ボリュームLUに格納されたデータを他の論理ボリュームLUに移行した場合においても、ホストであるサーバ2にこれを意識させることなく、サーバ2が所望のデータを交換前と同じ仮想LUNや仮想LBAを指定してそのデータを入出力することができる。
なお、このアドレス変換テーブル30の内容は、管理コンソール4を用いてオペレータにより登録され、仮想化装置3と接続するストレージ装置5A〜5Cを増減したときや、後述のように寿命や故障などの理由によりストレージ装置5A〜5Cの一部の記憶デバイス26A又はストレージ装置5A〜5C全体を交換したときなどに変更される。
次に、この記憶システム1において、ストレージ装置5A〜5Cにデータを入出力する場合の動作について説明する。
サーバ2は、必要時、対象とする仮想論理ボリュームLUの仮想LUNと、データの開始位置の仮想LBAと、データ長とを指定したストレージ装置5A〜5Cに対するデータ入出力要求を仮想化装置3に送信する。この際サーバ2は、かかるデータ入出力要求が書込み要求である場合には、この書込み要求と共に書込み対象のデータも仮想化装置3に送信する。そしてこの書込み対象のデータは、仮想化装置3のキャッシュメモリ13に一時記憶される。
仮想化装置3は、サーバ2からのデータ入出力要求を受信すると、このデータ入出力要求に含まれるデータの入出力先アドレスとしての仮想LUN及び仮想LBAを、アドレス変換テーブル30を用いて、実際にデータを入出力する論理ボリュームLUのLUN及び入出力開始位置のLBAにそれぞれ変換し、変換後のデータ入出力要求を対応するストレージ装置に送信する。また仮想化装置3は、かかるサーバ2からのデータ入出力要求が書込み要求である場合には、キャッシュメモリ13に一時記憶している書込み対象のデータを対応するストレージ装置5A〜5Cに送信する。
ストレージ装置5A〜5Cは、この仮想化装置3からのデータ入出力要求を受信すると、このデータ入出力要求が書込み要求である場合には、この書込み要求と共に送信されるデータを、指定された論理ボリュームLU内の指定されたLBAからブロック単位で書き込む。
またストレージ装置5A〜5Cは、かかる仮想化装置3からのデータ入出力要求が読出し要求である場合には、対応するデータを指定された論理ボリュームLUの指定されたLBAを開始位置としてブロック単位で読み出してキャッシュメモリ22に順次記憶する。そしてストレージ装置5A〜5Cは、このキャッシュメモリ22に記憶したブロック単位のデータを読み出して仮想化装置3に転送する。なおこのデータの転送は、下位側ネットワーク17が例えばSANのときにはブロック単位又はブロック単位で行われ、下位側ネットワーク17が例えばLANのときにはファイル単位で行われる。この後このデータは、仮想化装置3を介してサーバ2に転送される。
(2)記憶システムにおけるWORM属性情報維持機能
次に、この記憶システム1に搭載されたWORM属性情報維持機能について説明する。この記憶システム1では、ストレージ装置5A〜5Cが提供する、実際にデータを入出力する各論理ボリュームLUごとにWORM属性(WORM設定の有無及び保存期間)を設定することができ、この論理ボリュームLUごとのWORM属性を仮想化装置3が一元管理することを特徴としている。
実際上、図3に示すように、仮想化装置3が保持する上述のアドレス変換テーブル30の「上位側I/F」欄31には、ストレージ装置5A〜5Cが提供する論理ボリュームLUごとに、その論理ボリュームLUのWORM属性を記述するための「WORM属性」欄31Bが設けられている。
この「WORM属性」欄31Bは、「ON/OFF」欄31BX及び「保存期間」欄31BYから構成されており、その論理ボリュームLUにWORM設定(読み出しのみでデータの上書きができない設定)がされている場合には対応する「ON/OFF」欄31BXに「1」、WORM設定がされていない場合にはその「ON/OFF」欄31BXに「0」が記述される。また、その論理ボリュームLUにWORM設定がされている場合には、その論理ボリュームLUに記憶されているデータの保存期間が「保存期間」欄31BYに記述される。なお、この図3では、保存期間を年単位としているが、月単位や週単位、日単位又は時間単位で設定できるようにしてもよい。
そして仮想化装置3は、サーバ2からストレージ装置5A〜5Cに対するデータ入出力要求としてデータを上書きするようなデータ書込み要求が与えられたときには、アドレス変換テーブル30を参照して、対象とする論理ボリュームLUにWORM設定がされているか否か(対応する「WORM属性」欄31Bの「ON/OFF」欄31BXに「1」が記述されているか否か)を判定する。そして仮想化装置3は、WORM設定がされていないときにはそのデータ書込み要求を受け入れ、WORM設定がされているときにはそのデータ書込み要求を拒否する旨をサーバ2に通知する。
一方、仮想化装置3は、ある論理ボリュームLUに記憶されたデータを他の論理ボリュームLUに移行させる場合における移行元の論理ボリューム(以下、これを移行元論理ボリュームと呼ぶ)LUの位置(と、移行先の論理ボリューム(以下、これを移行先論理ボリュームと呼ぶ)LUの位置とを対応付ける図4に示すような移行情報テーブル40を制御メモリ12(図1)内に有している。
そして仮想化装置3には、例えばストレージ装置5A〜5Cの記憶デバイス26Aやストレージ装置5A〜5C自体を交換するに際して、ある論理ボリュームLUのデータを他の論理ボリュームLUに移行するような場合に、オペレータの操作により管理コンソール4(図1)から移行元論理ボリュームLUを有するストレージ装置5A〜5Cのストレージ名及びその移行元論理ボリュームLUのLUNと、移行先論理ボリュームLUを有するストレージ装置5A〜5Cのストレージ名及びその移行先論理ボリュームのLUNとが与えられる。なお、ここではストレージ装置5A〜5Cの名を記憶するが、ストレージ装置5A〜5Cを一義的に識別可能なものであれば、どのようなものを用いても良い。
この結果、これら移行元論理ボリュームLUを有するストレージ装置5A〜5Cのストレージ名及びその移行元論理ボリュームのLUNがそれぞれ移行情報テーブル40の「移行元アドレス」欄41内の「ストレージ名」欄41A及び「LUN」欄41Bに記述され、移行先論理ボリュームLUを有するストレージ装置5A〜5Cのストレージ名及びその移行先論理ボリュームLUのLUNがそれぞれ移行情報テーブル40の「移行先アドレス」欄42内の「ストレージ名」欄42A及び「LUN」欄42Bに記述される。
そして仮想化装置3は、図5に示すように、この後移行情報テーブル40に登録された移行元論理ボリュームLUから移行先論理ボリュームLUへのデータの移行が開始されると、この移行情報テーブル40とアドレス変換テーブル30(図3)とに基づいて、アドレス変換テーブル30の「下側I/F」欄31における移行元論理ボリュームLUの「ストレージ名」欄32A及び「LUN」欄32Bの各内容を、移行情報テーブル40における移行先論理ボリュームLUの「ストレージ名」欄42A及び「LUN」欄42Bの内容に変更した図6に示すような新たなアドレス変換テーブル30を生成し、かかるデータ移行の完了後にはアドレス変換テーブル30を切り替えて、この新たなアドレス変換テーブル30を用いてストレージ装置5A〜5Cの仮想化処理を実行するようになされている。
この場合において、この新たなアドレス変換テーブル30は、上述のように「WORM属性情報」欄31Bの内容をいじることなく、「下位側I/F」の「ストレージ名」及び「LUN」のみを変更して生成されるために、そのデータを記憶していた移行元の論理ボリュームLUに設定されたWORM属性が正確に移行先の論理ボリュームLUに引き継がれることとなる。よって、一の論理ボリュームLUに記憶されているデータを他の論理ボリュームLUに移行させた場合における、そのデータに関するWORM属性の設定ミスや悪意による改変を確実に防止して、WORMによりガードすべきデータの改ざんや消失といった事故を未然に防止することができる。
なお、この記憶システム1では、各ストレージ装置5A〜5Cが、それぞれ仮想化装置3から所定のタイミングで与えられる、そのストレージ装置5A〜5Cが有する各論理ボリュームLUのWORM属性情報のみを抽出したWORM属性情報テーブル50を制御メモリ21(図2)に記憶保持するようになされている。各ストレージ装置5A〜5CがこのWORM属性情報テーブル50に従い、自身が有する論理ボリュームLUへの入出力制限を行うことで、仮想化装置3では制御し得ない下位側ネットワーク17への不正接続や、下位側ネットワーク17に接続されるイニシエータのエラーによるWORM設定された論理ボリュームLUに格納されたデータの不正更新を防ぐことができる。このように、これら各ストレージ装置5A〜5Cに記憶保持されたWORM属性情報テーブル50に基づいて、仮想化装置3を交換する場合においても、WORM属性情報を正確に維持できる。
ここで図7は、このようなWORM属性情報維持機能に関する一連の処理の流れを示すタイミングチャートである。まずストレージ装置5A〜5Cが提供する各論理ボリュームLUに対するWORMの初期設定について説明する。かかる論理ボリュームLUに対するWORMの初期設定は、管理コンソール4を操作して仮想化装置3の制御メモリ12に記憶されたアドレス変換テーブル30の「WORM属性」欄31Bのうちの「ON/OFF」欄31BXに格納されるパラメータ値(0又は1)を指定することにより行う(SP1)。ただし、この時点での設定内容は未だ保留状態である。
この後この設定に基づいて、仮想化装置3は、対応するストレージ装置5A〜5Cに対して対応する論理ボリュームLUをWORM設定すべき旨のガードコマンドを送信する(SP2)。ストレージ装置5A〜5Cは、このガードコマンドに基づいて、その論理ボリュームLUに対してWORM設定を行う。そしてストレージ装置5A〜5Cは、かかるWORM設定をした後に、その旨を仮想化装置3に通知する(SP3)。この段階で、仮想化装置3において、アドレス変換テーブル30における「WORM属性」欄31Bの「ON/OFF」欄31BXに格納されたパラメータが確定する。この後仮想化装置3は、このパラメータが確定したことを管理コンソール4に通知する(SP4)。
次に、仮想化装置3に接続されたストレージ装置5A〜5Cの記憶デバイス26Aを交換する場合について説明する。以下においては、図6のように、仮想化装置3に接続されたストレージ装置5Bが有するLUNが「a」の論理ボリュームLUに記憶されているWORM設定されたデータを、ストレージ装置5Cが有するLUNが「a´」の論理ボリュームLUにWORM属性情報を伴って移行させるものとする。
まずオペレータは、管理コンソール4に、移行対象のデータが存在するストレージ装置5Bのストレージ名及び論理ボリュームLUのLUN(「a」)を設定入力する。移行先のストレージ装置5Cのストレージ名及び論理ボリュームLUのLUN(「a´」)についても同様に管理コンソール4に設定入力する。そしてこの設定入力された情報が管理コンソール4から仮想化装置3に通知される(SP5)。また仮想化装置3は、この通知に基づいて、必要な情報を移行情報テーブル40の対応する欄に順次格納することによって、実際の移行情報テーブル40を生成する(SP6)。移行先論理ボリュームLUについては、このとき予約ロックされ、この後データ移行が完了するまではその他の用途には使用できない状態になる。
この後、オペレータからデータの移行開始指令が管理コンソール4に入力されると、これに応じたコマンド(以下、これを移行開始コマンドと呼ぶ)が仮想化装置3に与えられる(SP7)。このとき仮想化装置3は、そのときのアドレス変換テーブル30(以下、これを旧アドレス変換テーブルと呼ぶ)及び移行情報テーブル40に基づいて上述のようにして新たなアドレス変換テーブル(以下、これを新アドレス変換テーブルと呼ぶ)を生成する。従って、この新アドレス変換テーブル30では、そのデータに関するWORM属性情報が維持される。ただし、この時点では、新アドレス変換テーブル30はサスペンド状態で保持される。
また仮想化装置3は、かかる移行開始コマンドが管理コンソール4から与えられると、対応するストレージ装置5B,5Cを制御して、ストレージ装置5B,5Cのリモートコピー機能を利用したデータの移行を実行させる。ここで、リモートコピー機能とは、ストレージ装置5A〜5C間において、論理ボリュームLU単位である論理ボリュームLU(以下、適宜、これを正ボリュームと呼ぶ)の内容を、他の論理ボリュームLU(以下、適宜、これを副ボリュームと呼ぶ)にコピー(複写)する機能をいう。リモートコピーでは、通常、正ボリューム及び副ボリュームを対応付けるペア設定を行った後に正ボリュームから副ボリュームへのデータ移行を開始する。なお、リモートコピー機能については、特開2002-189570号公報において詳しく説明されている。
仮想化装置3は、このようなリモートコピー機能により正ボリュームから副ボリュームにデータを移行させるため、まず移行情報テーブル40を参照して、移行元論理ボリュームLU(LUNが「a」の論理ボリュームLU)を提供するストレージ装置5Bにコマンドを送信することにより当該移行元論理ボリュームLUをリモートコピーの正ボリュームに設定する(SP8)。また仮想化装置3は、これと併せて移行先論理ボリュームLU(LUNが「a´」の論理ボリュームLU)を提供するストレージ装置5Cにコマンドを送信することにより当該移行先論理ボリュームLUをリモートコピーの副ボリュームに設定する(SP9)。そして仮想化装置3は、このように移行元論理ボリュームLU及び移行先論理ボリュームLUをそれぞれリモートコピーの正ボリューム及び副ボリュームとしてペア設定し終えると、その旨を管理コンソール4に通知する(SP10)。
管理コンソール4は、この通知を受信すると、その後仮想化装置3に対してリモートコピーを開始すべき旨のコマンドを送信し(SP11)、仮想化装置3は、このコマンドを受信すると、正ボリューム側のストレージ装置5Bに開始指令を送信する(SP12)。かくしてこの開始指令に応動して、正ボリューム側のストレージ装置5B及び副ボリューム側のストレージ装置5C間において対象とするデータの移行が実行される(SP13)。
そしてこのデータの移行が完了すると、正ボリューム側のストレージ装置5Bから副ボリューム側のストレージ装置5Cに対して移行したデータをWORMによりガードすべき旨の通知がなされる(SP14)。また副ボリューム側のストレージ装置5Cでは、この通知に従って、かかる副ボリュームのWORM属性がWORM属性情報テーブル50に登録され(すなわちWORM属性情報テーブル50において、副ボリュームにWORM設定がなされ)、この後その旨が副ボリューム側のストレージ装置5Cから正ボリューム側のストレージ装置5Bに通知される(SP15)。
ここで、通常のリモートコピーにおいて、正ボリュームへの更新が続いている場合には、ストレージ装置5A〜5Cがデータ移行中の正ボリュームの更新内容を監視し、正ボリューム及び副ボリュームが完全に同じ内容になるまでデータ移行が行われる。しなしながら、正ボリュームにWORM設定がされているときには、データの更新がなされず、従って、正ボリュームのデータを副ボリュームに移行し終えた段階でペア設定を解除できる。
そこで、正ボリューム側のストレージ装置5Bは、この通知を受信すると、正ボリューム及び副ボリュームのペア設定を解除した後、副ボリュームにWORM設定がなされた旨の通知を仮想化装置3に通知する(SP16)。また仮想化装置3は、この副ボリュームにWORM設定がなされた旨の通知を受信すると、アドレス変換テーブル30を新アドレス変換テーブル30に切り替えてこの新アドレス変換テーブル30を活性化させ(SP17)、さらにこの後データの移行が完了した旨を管理コンソール4に通知する(SP18)。
ここで、一般的にリモートコピー処理では、副ボリュームは、リモートコピーを行っている最中は正ボリュームからのデータがコピーされている状態でありホストからの更新はなされない。コピーが完了し、ペア設定が解除されると、副ボリュームはホストからの更新等のアクセスが可能となる。本実施の形態では、データ移行が完了してから副ボリュームのWORM属性情報テーブル50に更新ガード設定がなされ、その後ペア設定が解除される。
これは、データの移行前に副ボリュームに更新ガードをかけると、該副ボリュームに書き込みができない為データの移行ができず、さらに、ペア設定解除の後で、更新ガードが設定されると、ペア設定解除と更新ガード設定のなされる間に下位側ネットワーク17から副ボリュームへの不正更新がなされるおそれがあるためである。このように本実施の形態では副ボリュームへの下位側ネットワーク17からの不正アクセスを防ぎ、リモートコピー処理を実行することができる。なお、ペア設定中には、例えば、正ボリューム側のストレージ装置5Bからのみ、更新ガード設定要求を受け付けるなど、送信元の装置によって更新ガード設定要求を受け付けるか否かを決定可能にすれば、不正な送信元からの更新ガード設定要求によってデータ移行が妨げられる事態を回避することが可能になる。
因みに、仮想化装置3は、上述のようなデータ移行の一連の処理の中で、例えばリモートコピーを行わせる場合の正ボリューム及び副ボリュームの同期が失敗したときや、副ボリューム側のストレージ装置5Cにおいて移行されたデータに対するWORM切り替えに失敗したときなどには、データ移行が失敗した旨を管理コンソール4に通知する。この結果、このデータ移行処理がエラーで終了し、仮想化装置3におけるアドレス変換テーブル30の切り替えは行われない。
一方、図8は、データの移行処理中にサーバ2からそのデータに対するデータ読出し要求が与えられた場合の一連の処理の流れを示すタイミングチャートである。この場合、仮想化装置3は、サーバ2からかかるデータ読出し要求が与えられたときに(SP20)、アドレス変換テーブル30が未だ新アドレス変換テーブル30に切り替えられていない場合には、旧アドレス変換テーブル30に基づいて、データ読出し要求に含まれる対象とする論理ボリュームLUのLUN及び入出力開始位置の仮想LBAを正ボリューム(移行元論理ボリュームLU)側のLUN及びLBAにそれぞれ変換した後にこれを当該正ボリュームを有するストレージ装置5Bに送信することにより(SP21)、指定されたデータを正ボリュームから読み出させて(SP22)、これをサーバ2に転送する(SP23)。
これに対して仮想化装置3は、サーバ2からかかるデータ読出し要求が与えられたときに(SP24)、アドレス変換テーブル30が新アドレス変換テーブル30に切り替えられている場合には、この新アドレス変換テーブル30に基づいて、データ読出し要求に含まれる対象とする論理ボリュームLUのLUN及び入出力開始の仮想LBAを副ボリューム(移行先論理ボリュームLU)側のLUN及びLBAにそれぞれ変換し、これを当該副ボリュームを有するストレージ装置5Cに送信することにより(SP25)、指定されたデータを副ボリュームから読み出させて(SP26)、これをサーバ2に転送する(SP27)。
他方、図9は、データの移行処理中にサーバ2からそのデータに対するデータ書込み要求が与えられた場合の一連の処理の流れを示すタイミングチャートである。この場合、仮想化装置3は、サーバ2からかかるデータ書込み要求が与えられたときに(SP30)、アドレス変換テーブル30を参照し、そのデータが記憶された論理ボリュームLUに対する「WORM属性」欄31Bの「ON/OFF」欄31BXに「1」が記述されていることを確認すると、データ書込み要求を拒否する旨の通知をサーバ2に通知する。
以上のように、この記憶システム1では、サーバ2及び各ストレージ装置5A〜5C間に、サーバ2に対して各ストレージ装置5A〜5Cが提供する各論理ボリュームLUを仮想化する仮想化装置3が配置されているため、ストレージ装置5A〜5Cの記憶デバイス26Aやストレージ装置5A〜5C全体を交換するに際して、一の論理ボリュームLUに格納されたデータを他の論理ボリュームLUに移行した場合においても、ホストであるサーバ2にこれを意識させることなく、サーバ2が所望のデータを交換前と同じ論理ボリュームLUを指定してそのデータを入出力するようにすることができる。
またこの仮想化装置3が、各ストレージ装置5A〜5Cが提供する各論理ボリュームLUのWORM属性をも一元管理し、一の論理ボリュームLUに記憶されたデータが他の論理ボリュームLUに移行されたときには、元のアドレス変換テーブル30及び移行情報テーブル40を用いて、移行先の論理ボリュームLUのWORM属性を移行先の論理ボリュームLUに引き継ぐように、新たなアドレス変換テーブル30を生成するようにしているため、そのデータに関するWORM属性の設定ミスや悪意による改変を確実に防止して、WORMにより保護されるべきデータの改ざん又は消失を未然に防止することができる。
このように本実施の形態による記憶システム1は、WORM設定により保護されるべきデータの改変又は消失を未然に防止して記憶システムの信頼性を向上させることができ、またストレージ装置や記憶デバイスの交換の前後でホスト装置から見た論理ボリュームの属性が変化することに起因する不具合を防止して、より一層と高い信頼性を得ることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明を、WORM設定を論理ボリュームLU単位で設定できる記憶システム1に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、WORM設定できる単位がストレージ装置5A〜5C単位(すなわち1つのストレージ装置5A〜5Cが提供する全記憶領域を単位とする)である記憶システムや、論理ボリュームLU以外の記憶領域の単位をWORM設定できる単位とする記憶システムにも広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、データ移行を行ったときに移行元の論理ボリュームLUに設定されたWORM属性を移行先の論理ボリュームLUに引き継がせるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばデータ移行元の論理ボリュームLUに設定されている他の入出力制限(例えばデータの読み出しを禁止する制限や他の制限)についてもこれと同様に移行元の論理ボリュームLUの設定を移行先の論理ボリュームLUに引き継がせることができる。
さらに上述の実施の形態においては、仮想装置3において、論理ボリュームLUごとに設定されるWORM属性を一元管理する入出力管理部を、マイクロプロセッサ11及び制御メモリ12により構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、仮想装置3が記憶デバイスを有しない構成とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図1との対応部分に同一符号を付した図10に示すように、仮想化装置60が1又は複数の記憶デバイス61を有する構成とするようにしても良い。この図10は、図1の仮想化装置3とほぼ同様に構成されたコントロール部62が、ディスクインタフェース部63の各ポート63A,63Bを介して各記憶デバイス61と接続されると共に、第1の外部インタフェース部14のいずれかのポート14Aを介して下位側ネットワーク17と接続された構成例を示したものである。なお、このように仮想化装置60を構築する場合には、サーバ2に対して当該仮想化装置60が提供する論理ボリュームLUをも仮想化等するために、これら論理ボリュームLUについてストレージ装置5A〜5Cの論理ボリュームLUと同様にアドレス変換テーブル64にLUNやWORM属性等の情報を登録する必要がある。
さらに上述の実施の形態においては、仮想化装置3が、論理ボリュームLUごとに設定されるWORM設定を一元管理し、一の論理ボリュームLUに記憶されたデータが他の論理ボリュームLUに移行されたときには、移行前の論理ボリュームLUに設定されたWORM設定を移行後の論理ボリュームLUに設定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、仮想化装置3においてデータごとにWORM設定できるように仮想化装置3を構築し、一の論理ボリュームLUに記憶されたデータが他の論理ボリュームLUに移行されたときには、移行前のデータに設定されたWORM設定を移行後のデータに設定するように仮想化装置3を構築するようにしても良い。
本発明は、例えばアーカイブデータを長期間保存するような記憶システムのほか、種々の形態の記憶システムに広く適用することができる。
本実施の形態による記憶システムの構成を示すブロック図である。 ストレージ装置の構成例を示すブロック図である。 アドレス変換テーブルを示す概念図である。 移行情報テーブルを示す概念図である。 データ移行時における新たなアドレス変換テーブルの生成処理の説明に供する概念図である。 新たなアドレス変換テーブルを示す概念図である。 記憶システムにおけるWORM属性情報維持機能の説明に供するタイミングチャートである。 データ移行中にデータ読出し要求が与えられた場合の処理の説明に供するタイミングチャートである。 データ移行中にデータ書込み要求が与えられた場合の処理の説明に供するタイミングチャートである。 他の実施の形態の説明に供するブロック図である。
符号の説明
1……記憶システム、2……サーバ、3,62……仮想化装置、4……管理コンソール、5A〜5C……ストレージ装置、11,20……マイクロプロセッサ、12,21……制御メモリ、26A,61……記憶デバイス、30,64……アドレス変換テーブル、40……移行情報テーブル、LU……論理ボリューム。

Claims (18)

  1. それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置と、
    上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化する仮想化装置と
    を備え、
    前記仮想化装置は、前記記憶領域ごと又は前記記憶領域に記憶されるデータごとに設定されるデータの入出力制限を一元管理し、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときには、移行前の前記記憶領域又は前記データに設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域又は前記データに設定する
    ことを特徴とする記憶システム。
  2. 前記入出力制限は、
    前記データの読み出しのみを可能とする制限である
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  3. 前記入出力制限は、
    前記データの保存期間を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の記憶システム。
  4. 前記仮想化装置は、
    前記上位装置が認識する前記記憶領域の仮想的なアドレスと、各前記記憶領域の現実のアドレスと、前記記憶領域に対する前記入出力制限の設定内容とをそれぞれ対応付けたアドレス変換テーブルを有し、当該アドレス変換テーブルを用いて前記上位装置からのデータ入出力要求のアドレスを変換するようにして、前記上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化し、
    前記一の記憶領域に記憶された前記データが前記他の記憶領域に移行されるときに、前記アドレス変換テーブルの当該一の記憶領域のアドレスを前記他の記憶領域のアドレスに変更した新たな前記アドレス変換テーブルを生成し、前記アドレス変換テーブルを当該新たなアドレス変換テーブルに切り替えるようにして、移行前の前記記憶領域に設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  5. オペレータが前記一の記憶領域及び前記他の記憶領域を設定入力するための管理装置を備え、
    前記管理装置は、設定入力された前記一の記憶領域及び前記他の記憶領域を前記仮想化装置に通知し、
    前記仮想化装置は、
    前記管理装置からの前記通知に応じて、前記一の記憶領域及び前記他の記憶領域を対応付けた移行情報テーブルを生成し、
    当該生成した前記移行情報テーブルと、元の前記アドレス変換テーブルとに基づいて、前記新たなアドレス変換テーブルを生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の記憶システム。
  6. それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置を有する記憶システムの制御方法において、
    上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化する仮想化装置を設け、当該仮想化装置により前記記憶領域ごと又は前記記憶領域に記憶されるデータごとに設定されるデータの入出力制限を一元管理する第1のステップと、
    一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、前記仮想化装置において、移行前の前記記憶領域又は前記データに設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域又は前記データに設定する第2のステップと
    を備えることを特徴とする記憶システムの制御方法。
  7. 前記入出力制限は、
    前記データの読み出しのみを可能とする制限である
    ことを特徴とする請求項6に記載の記憶システムの制御方法。
  8. 前記入出力制限は、
    前記データの保存期間を含む
    ことを特徴とする請求項7に記載の記憶システムの制御方法。
  9. 前記仮想化装置は、
    前記上位装置が認識する前記記憶領域の仮想的なアドレスと、各前記記憶領域の現実のアドレスと、前記記憶領域に対する前記入出力制限の設定内容とをそれぞれ対応付けたアドレス変換テーブルを有し、
    前記第1のステップでは、
    前記仮想化装置が、当該アドレス変換テーブルを用いて前記上位装置からのデータ入出力要求のアドレスを変換するようにして、前記上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化し、
    前記第2のステップでは、
    前記仮想化装置は、前記一の記憶領域に記憶された前記データが前記他の記憶領域に移行されるときに、前記アドレス変換テーブルの当該一の記憶領域のアドレスを前記他の記憶領域のアドレスに変更した新たな前記アドレス変換テーブルを生成し、前記アドレス変換テーブルを当該新たなアドレス変換テーブルに切り替えるようにして、移行前の前記記憶領域に設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域に設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の記憶システムの制御方法。
  10. 前記記憶システムは、オペレータが前記一の記憶領域及び前記他の記憶領域を設定入力するための管理装置を備え、
    前記第2のステップでは、
    前記管理装置が、設定入力された前記一の記憶領域及び前記他の記憶領域を前記仮想化装置に通知し、
    前記仮想化装置が、前記管理装置からの前記通知に応じて、前記一の記憶領域及び前記他の記憶領域を対応付けた移行情報テーブルを生成し、当該生成した前記移行情報テーブルと、元の前記アドレス変換テーブルとに基づいて、前記新たなアドレス変換テーブルを生成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の記憶システムの制御方法。
  11. 上位装置に対して、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置の各前記記憶領域を仮想化する仮想化装置において、
    前記記憶領域ごと又は前記記憶領域に記憶されるデータごとに設定されるデータの入出力制限を一元管理する入出力制限管理部
    を備え、
    前記入出力制限管理部は、
    一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域又はデータに設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域又は前記データに設定する
    ことを特徴とする仮想化装置。
  12. 前記入出力制限は、
    前記データの読み出しのみを可能とする制限である
    ことを特徴とする請求項11に記載の仮想化装置。
  13. 前記入出力制限は、
    前記データの保存期間を含む
    ことを特徴とする請求項12に記載の仮想化装置。
  14. 前記入出力制限管理部は、
    前記上位装置が認識する前記記憶領域の仮想的なアドレスと、各前記記憶領域の現実のアドレスと、前記記憶領域に対する前記入出力制限の設定内容とをそれぞれ対応付けたアドレス変換テーブルを記憶するメモリ
    を備え、
    前記入出力管理制限部は、
    当該アドレス変換テーブルを用いて前記上位装置からのデータ入出力要求のアドレスを変換するようにして、前記上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化し、前記一の記憶領域に記憶された前記データが前記他の記憶領域に移行されるときに、前記アドレス変換テーブルの当該一の記憶領域のアドレスを前記他の記憶領域のアドレスに変更した新たな前記アドレス変換テーブルを生成し、前記アドレス変換テーブルを当該新たなアドレス変換テーブルに切り替えるようにして、移行前の前記記憶領域に設定された前記入出力制限を移行後の前記記憶領域に設定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の仮想化装置。
  15. 前記入出力制限管理部は、
    外部装置から通知される、オペレータにより設定入力された前記一の記憶領域及び前記他の記憶領域を対応付けた移行情報テーブルを生成し、
    当該生成した前記移行情報テーブルと、元の前記アドレス変換テーブルとに基づいて、前記新たなアドレス変換テーブルを生成する
    ことを特徴とする請求項14に記載の仮想化装置。
  16. それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置と、
    上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化し、仮想記憶領域として提供する仮想化装置と
    を備え、
    前記仮想化装置は、前記仮想記憶領域に対するデータの保存期間を含む入出力制限の設定を、前記仮想記憶領域を構成する前記記憶領域ごとに一元管理し、一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域に対する前記入出力制限を、移行後の前記記憶領域に対する入出力制限の設定として管理する
    ことを特徴とする記憶システム。
  17. それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置を有する記憶システムの制御方法において、
    上位装置に対して各前記記憶領域を仮想化し、仮想化記憶領域として提供する仮想化装置を設け、当該仮想化装置により、前記仮想記憶領域に対するデータの保存期間を含む入出力制限の設定を、前記仮想記憶領域を構成する前記記憶領域ごとに一元管理する第1のステップと、
    一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域に対する前記入出力制限を、移行後の前記記憶領域に対する入出力制限の設定として管理する第2のステップと
    を備えることを特徴とする記憶システムの制御方法。
  18. 上位装置に対して、それぞれ1又は複数の記憶領域を有する1又は複数のストレージ装置の各前記記憶領域を仮想化し、仮想化記憶領域として提供する仮想化装置において、
    前記仮想記憶領域に対するデータの保存期間を含む入出力制限の設定を、前記仮想記憶領域を構成する前記記憶領域ごとに一元管理する入出力制限管理部
    を備え、
    前記入出力制限管理部は、
    一の前記記憶領域に記憶された前記データが他の前記記憶領域に移行されたときに、移行前の前記記憶領域に対する前記入出力制限を、移行後の前記記憶領域に対する入出力制限の設定として管理する
    ことを特徴とする仮想化装置。
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