JP2006208851A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着装置用の専用のモータを用いることなく、加熱ローラ及び加圧ローラを断続的に回転することができる定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 誘導加熱手段8は、コア81a、81bにコイル82a、82bを巻回してモータ用の固定子として機能する固定子素子83a、83bを形成する。駆動回路9は、高周波電流発生回路91と、低周波電流発生回路92とを備える。加熱ローラ51を加熱する際には、高周波電流発生回路91からコイル82a、82bに高周波電流を供給し、待機中に、加熱ローラ51を回転する際には、低周波電流発生回路92からコイル82a、82bに低周波電流を供給して、加熱ローラ51を回転し、この加熱ローラ51の回転に伴って加圧ローラ52を回転する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置、特に未定着トナー像を被記録用紙に定着する加熱ローラと加圧ローラを備えた定着装置、及びこの給紙装置を備えた画像形成装置に関する。
一般的に、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置においては、未定着トナー像を担持した被記録用紙を、定着装置の加熱ローラと加圧ローラとにより形成されるニップに挟持搬送し、加熱・加圧することにより未定着トナー像を被記録用紙に定着するようにしている。このような定着装置を用いた場合、例えば、コピー中等、通常の画像形成動作(ジョブ)時は、加熱ローラの表面温度、即ち、定着制御温度を、定着可能な一定範囲内に維持する必要がある。又、待機中であっても、画像形成を速やかに行う、例えば、オペレータからの指示等により、即、ジョブが可能なスタンバイモード(レディー状態)にあっても、ジョブ時と同様、定着制御温度を、定着可能な一定範囲内に維持する必要がある。更に、省エネルギーの観点から、例えば、ジョブが可能になるまでに、短時間ではあるが一定の時間要する第1の省エネモードである低電力モードにおいても、定着制御温度は、スタンバイモードより低いが、所定の範囲内に維持する必要がある。
一般に、誘導加熱方式の熱源を持つ加熱ローラと、この加熱ローラを押圧する加圧ローラとで構成される定着装置では、待機中に、加圧ローラは、加熱ローラと接している部分近傍以外では加熱されない。このため、加圧ローラは、その表面だけでなく、内部の温度も低下してしまう。この傾向は、特に、低温時においては、例えば、待機状態から再度画像形成動作に移行する際、余分なウォームアップ(加熱ローラが定着機能に必要な一定範囲内の設定温度にまで加熱する時間)が必要であった。
従来、この対策として、加熱ローラと一緒に加圧ローラを回転させる定着装置用のモータを設け、画像形成動作時以外の状態で加熱ローラ及び加圧ローラを加熱する待機中に、定着装置用のモータを断続的に駆動することにより、加圧ローラの温度低下を抑制するようにしたものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−21211号公報
ところが、上述の特許文献1記載の構成によれば、例えば、給紙装置、感光体、転写系、搬送系等を駆動するために設置されている本体駆動用のモータ(メーンモータ)とは別に、待機中に、加熱ローラ及び加圧ローラを回転するために、定着装置用の専用のモータを設ける必要がある。このような、定着装置用のモータの追加は、この種装置が大型化するとともに、必然的に価格が高騰する等といった不都合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、メーンモータとは別に、定着装置用の専用のモータを用いることなく、簡単な構成により、待機中に、加熱ローラ及び加圧ローラを断続的に回転することができる定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、回転する加熱ローラと、加熱ローラと共同して押圧・回転する加圧ローラと、加熱ローラと加圧ローラとの間に挟持搬送される被記録用紙に担持した未定着トナー像を定着させるために加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、誘導加熱手段に電力を供給する駆動回路と、を備えた定着装置において、誘導加熱手段は、コアにコイルを巻回してモータ用の固定子として機能する固定子素子を有するとともに、駆動回路は、コイルに、誘導加熱用の電力を供給する高周波電流発生回路と、回転磁界発生用の電力を供給する低周波電流発生回路とを備え、加熱ローラを加熱する際には、高周波電流発生回路からコイルに高周波電流を供給して、前記加熱ローラを加熱し、待機中に、加熱ローラを回転する際には、低周波電流発生回路からコイルに低周波電流を供給して、加熱ローラを回転し、この加熱ローラの回転に伴って前記加圧ローラを回転する。
請求項2記載の発明では、固定子素子により形成されるモータ用の固定子は、3極以上の極性を備えている。
請求項3記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1記載の発明の構成によれば、加熱ローラを加熱する誘導加熱手段のコイルを用いて、モータ用の固定子として機能する固定子素子を形成し、待機中に、加熱ローラを回転する際には、低周波電流発生回路からコイルに低周波電流を供給して、加熱ローラを回転し、この加熱ローラの回転に伴って加圧ローラを回転するように構成している。従って、本体駆動用のモータとは別に、待機中に、加熱ローラ及び加圧ローラを回転するために、定着装置用の専用のモータを設ける必要がないので、この種装置の小型化が図れるとともに、価格の高騰を抑制することができる。
請求項2記載の発明の構成によれば、モータ用の固定子は、3極以上で形成されているので、よりスムースな回転となり、加熱ローラから加圧ローラへの熱伝達が円滑に行われ、都合が良い。
請求項3記載の発明の構成によれば、請求項1又は請求項2に記載の定着装置を備える画像形成装置を構成しているため、上述した請求項1又は請求項2に記載の定着装置と同じ効果を得ることが可能となる。
(第1実施形態)
以下に、本発明の具体的な実施形態について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る定着装置を用いた画像形成装置としての複写機に適用した場合の概略構成を示す概略構成図である。
図1に示すように、この画像形成装置である複写機1は、原稿を自動的に画像読取手段2に搬送する原稿搬送手段3と、原稿の画像情報を読取る画像読取手段2と、被記録用紙Pに画像読取手段2により読取った画像を形成する画像形成手段4と、後述する定着装置5と、被記録用紙Pが収納された給紙手段6と、を備えている。また、被記録用紙Pを画像形成手段4、定着装置5を介して排紙部71に搬送する用紙搬送手段7が形成されている。
画像読取手段2は、周知の通り、原稿搬送手段3から搬送されてきた原稿が、コンタクトガラス上を通過する際、通過する原稿に、露光ランプから光を照射し、反射鏡を介してその反射光をCCDセンサ等からなる光電変換部に導くことにより、原稿の画像情報を流し読み取る。
原稿搬送手段3は、原稿を載置するための原稿載置台31と、原稿載置台31に積載された原稿を給紙する原稿給紙部と、給紙された原稿を搬送するための原稿給紙用搬送路と、読み終えた原稿を、排出する原稿排出部32等を備えている。
給紙手段6は、被記録用紙Pが収容された複数の給紙カセット61を備えており、給紙ローラ62の回転動作により、当該複数の給紙カセット61のうち選択された給紙カセット61から被記録用紙Pが用紙搬送手段7側に送り出されるように構成されている。この構成により、被記録用紙Pが1枚ずつ確実に用紙搬送手段7に給紙される。尚、これら給紙カセット61は、複写機1に対し、着脱自在となるように構成されている。
用紙搬送手段7に給紙された被記録用紙Pは、用紙供給経路72を経由して画像形成手段4に向けて搬送される。この画像形成手段4は、電子写真プロセスによって、被記録用紙Pに所定のトナー像を形成するものであり、所定の方向(図中の矢印方向)に回転可能に軸支された像端持体である感光体41と、この感光体41の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置42、露光装置43、現像装置44、転写装置45、クリーニング装置46、及び除電装置47を備えている。
帯電装置42は、高電圧が印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体41の表面に所定電位を与えることにより、感光体41の表面が一様に帯電させられる。そして、露光装置43により、画像読取手段2によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、感光体41に照射されることにより、感光体41の表面電位が選択的に減衰されて、この感光体41の表面に静電潜像が形成される。次いで、現像装置44により、静電潜像にトナーが付着し、感光体41の表面にトナー像が形成され、転写装置45により、感光体41の表面のトナー像が、感光体41と転写装置45との間に供給された被記録用紙Pに転写される。
トナー像が転写された被記録用紙Pは、画像形成手段4から定着装置5に向けて搬送される。この定着装置5は、画像形成手段4の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成手段4においてトナー像が転写された被記録用紙Pは、定着装置5に設けられた加熱ローラ51、及び当該加熱ローラ51に押し付けられる加圧ローラ52によって挟まれるとともに加熱され、被記録用紙P上にトナー像が定着される。次いで、画像形成手段4から定着装置5において画像形成がなされた被記録用紙Pは、排紙部71上に排出される。一方、上記転写後、感光体41の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置46により除去され、感光体41の表面の残留電荷は、除電装置47により除去される。そして、感光体41は帯電装置42によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることになる。
次に、本発明の特徴部分にかかる定着装置の具体的構成について、図2及び図3に基づいて説明する。図2は、図1に示す定着装置の概略構成を示す概念図、図3は、本発明の第1実施形態に係る定着装置を用いた画像形成装置としての複写機の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、定着装置5は、回転軸53に回転可能に軸支された加熱ローラ51と、加熱ローラ51と共同して押圧・回転する加圧ローラ52と、加熱ローラ51を加熱する誘導加熱手段8と、誘導加熱手段8に電力を供給する駆動回路9とを備えている。そして、定着装置5は、前述したように、未定着トナー像を担持した被記録用紙を、加熱ローラ51と加圧ローラ52とにより形成されるニップに挟持搬送し、未定着トナー像を被記録用紙に定着する機能を有している。
加熱ローラ51は、導電層を形成するために、金属、例えば、鉄、ステンレス、アルミニューム、或いはこれらの合金等の円筒状のパイプ部材の表面に、例えば、フッ素樹脂等でコーティングして形成されている。この加熱ローラ51を軸支する回転軸53は、例えば、その一部又は全部が磁性体から形成され、その円周方向に磁化された永久磁石を備え、同期モータ用の回転子として機能するように形成されている。又、加圧ローラ52は、例えば、軸心を発泡シリコンゴム等の弾性体で覆い、更に、フッ素樹脂チューブ等を被せて形成されている。
誘導加熱手段8は、コア81a、81bにコイル82a、82bを巻回した複数個の固定子素子83a、83bを備えている。この固定子素子83a、83bは、同期モータ用の固定子として機能するように、加熱ローラ51の内部に、回転軸53の周りを囲むように配設され、A極とB極の2極を構成している。
駆動回路9は、コイル82a、82bに、誘導加熱用の電力を供給する高周波電流発生回路91と、回転磁界発生用の電力を供給する低周波電流発生回路92とを備え、後述する制御手段10により、その供給が制御されている。高周波電流発生回路91は、例えば、数十kHzの高周波電流を発生するように形成されている。又、低周波電流発生回路92は、数十Hz以下の低周波電流を発生するように形成されている。A極を構成する固定子素子83aのコイル82aに接続される駆動回路9の出力端には、位相調整用のコンデンサCが設けられ、コイル82aとコイル82bとに印加される低周波電流の位相がずれるように構成されている。
制御手段10は、図3に示すように、例えば、複写機1全体の制御を司るとともに、後述するように定着装置5の温度を計測し、計測した温度及び設定された後述する待機モードに基づいて駆動回路9を制御する機能を兼ね備えている。定着装置5の温度は、例えば、加熱ローラ51の温度を温度センサ54により計測することにより行われる。
制御手段10は、複写機1本体の制御プログラムや条件を記憶するROMや、一時的にデータを保管および画像読取手段2で得られた原稿の画像データを記憶し、また、作業領域として用いられるRAMが内蔵されたマイクロコンピュータ等から構成されている。そして、制御手段10は、操作表示部11の操作部111のスタートキー(不図示)が押圧されると、複写動作を行わせる制御信号を画像読取手段2、原稿搬送手段3、画像形成手段4、定着装置5、給紙手段6および用紙搬送手段7の各ブロックに出力してその動作を制御する。操作表示部11は、印刷指示入力用のプリントキー、印刷枚数等の入力用のテンキー、待機モードを設定する待機モード設定キー等からなる操作部111と、複写機1で操作可能な各機能、用紙詰まり等のトラブル状況、各種の設定状況等を表示する液晶パネル等の表示手段112とを備えている。
又、制御手段10は、ウオーミングアップ時、ジョブ時及び待機時に、加熱ローラ51を加熱する際には、高周波電流発生回路91からコイル82a、82bに高周波電流を供給するように制御する。この高周波電流の供給により、コイル82a、82bは、磁束を発生し、この磁界の妨げるように加熱ローラ51に、磁束と渦電流を発生する。この渦電流と加熱ローラ51の固有の抵抗によってジュール熱が発生し、加熱ローラ51は、加熱される。
又、制御手段10は、待機中に、加熱ローラ51を回転する際には、低周波電流発生回路92からコイル82a、82bに低周波電流を供給するように制御する。この低周波電流の供給により、固定子素子83a、83bは、同期モータ用の固定子として機能し、又、回転軸53が同期モータ用の回転子として機能する。即ち、固定子素子83a、83bと、回転軸53とで同期モータを構成し、回転軸53は、回転する。これに伴って回転軸53に軸支された加熱ローラ51は、回転軸53と一体に回転し、この加熱ローラ51の回転に伴って加圧ローラ52は回転する。なお、回転軸53と、メーンモータ(不図示)とは、例えば、クラッチ(不図示)を介して結合されており、制御手段10は、待機中、回転軸53とメーンモータとの結合を切り離すようにクラッチを制御する。
次に、定着装置5の各待機モードにおける動作を、図4に基づいて説明する。図4は、定着装置の回転と加熱との関係を説明するためのタイミングチャートである。例えば、時間T1において、オペレータにより、操作部111のスタートキー(不図示)が押圧されると、制御手段10は、複写動作を行わせる制御信号を画像読取手段2、原稿搬送手段3、画像形成手段4、定着装置5、給紙手段6および用紙搬送手段7の各ブロックに出力してその動作を制御し、ジョブ(コピー)を開始する。このとき、加熱ローラ51の回転は、例えば、給紙装置、感光体、転写系、搬送系等を駆動するために設置されている本体駆動用のメーンモータ12により回転される。又、この間、温度センサ54により、加熱ローラ51の温度が計測される。この計測温度に基づいて、制御手段10は、加熱ローラ51の温度が、一定範囲内の定着制御温度となるように、誘導加熱手段8に供給する高周波電流発生回路91からの高周波電流をオン・オフ制御する。このジョブ時には、加熱ローラ51は、メーンモータにより回転駆動される。
時間T2において、コピーが終了すると、スタンバイモードに移行しレディー状態となる。制御手段10は、加熱ローラ51の温度が、一定範囲内の定着制御温度となるように、温度センサ54の計測温度に基づいて、誘導加熱手段8に供給する高周波電流発生回路91からの高周波電流をオン・オフ制御する。又、制御手段10は、時間T2−T3の間において、高周波電流がオフされている間に、低周波電流発生回路92から誘導加熱手段8に低周波電流を供給する。これにより、固定子素子83a、83bと、回転軸53により同期モータが構成され、回転軸53及び加熱ローラ51は、一体に回転し、これに伴って、加圧ローラ52も回転され、加圧ローラ52の温度低下が抑制される。
その後、時間T3に至り、例えば、低電力モードに移行すると、加熱ローラ51の加熱温度は、定着機能に必要な一定範囲内の設定温度より低い温度に設定さる。このため、制御手段10は、駆動回路9から誘導加熱手段8に供給される高周波電流発生回路91からの高周波電流の供給時間を短くし、設定温度範囲となるように制御する。又、制御手段10は、高周波電流がオフされている間に、低周波電流発生回路92から低周波電流を供給するように制御し、加熱ローラ51を回転する。この制御により、加圧ローラ52の温度低下は抑制され、加熱ローラ51及び加圧ローラ52の温度を、設定された低電力モードの制御温度範囲内に維持する。その後、時間T4に至り、例えば、第2の省エネルギーモードであるスリープモード移行すると、制御手段10は、加熱ローラ51の加熱及び回転制御を停止する。
以上の構成による本実施形態によれば、加熱ローラを加熱する誘導加熱手段8のコイル82a、82bを用いて、同期モータ用の固定子として機能する固定子素子83a、83bを形成している。そして、待機中に、加熱ローラ51を回転する際には、低周波電流発生回路92からコイル82a、82bに低周波電流を供給して、加熱ローラ51を回転し、この加熱ローラ51の回転に伴って加圧ローラ52を回転するように構成している。従って、本体駆動用のメーンモータとは別に、待機中に、加熱ローラ51及び加圧ローラ52を回転するために、定着装置用の専用のモータを設ける必要がないので、この種装置の小型化が図れるとともに、価格の高騰を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る定着装置の概略構成を示す概念図である。なお、図5において、上述した図1乃至図4と同じ符号を付した部分は、略同一のものを示すため、ここでは詳細な説明は省略する。以下、上述した実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、誘導加熱手段8は、コア81a、81b、81cにコイル82a、82b、82cを巻回した3個の固定子素子83a、83b、83cから構成されている。これら固定子素子83a、83b、83cは、加熱ローラ51内に同期モータ用の固定子として機能するように、回転軸53の周りを囲むように配設され、A極、B極、C極の3極を構成している。
駆動回路9は、前述の実施形態と同様に、固定子素子83a、83b、83cに、誘導加熱用の電力を供給する高周波電流発生回路91と、回転磁界発生用の電力を供給する低周波電流発生回路92とを備えている。低周波電流発生回路92は、例えば、120度位相のずれた低周波電流を発生するように構成されている。
この構成により、操作部のスタートキーが押圧されると、制御手段10は、前述した実施形態と同様、複写動作を行わせる制御信号を画像読取手段、原稿搬送手段、画像形成手段、定着装置5、給紙手段および用紙搬送手段の各ブロックに出力してその動作を制御する。このとき、制御手段10は、設定された条件に応じて、定着装置5の温度制御を行う。即ち、加熱ローラ51を加熱する際には、高周波電流発生回路91から、各コイル82a、82b、82cに、誘導加熱用の数十kHzの高周波電流を供給するように制御する。又、待機中に、加熱ローラ51を回転する際には、高周波電流がオフされている間に、低周波電流発生回路92からコイル82a、82b、82cに、120度位相の異なる低周波電流を供給する。そして、固定子素子83a、83b、83cと、回転軸53により、同期モータを構成し、これにより加熱ローラ51を回転し、この加熱ローラ51の回転に伴って加圧ローラ52を回転するように制御する。
以上の構成による本実施形態によれば、前述した実施形態と同様、本体駆動用のメーンモータとは別に、待機中に、加熱ローラ51及び加圧ローラ52を回転するために、定着装置用の専用のモータを設ける必要がないので、この種装置の小型化がはかれるとともに、価格の高騰を抑制することができる。更に、同期モータ用の固定子は、3極以上で形成されているので、よりスムースな回転となり、加熱ローラから加圧ローラへの熱伝達が円滑に行われ、都合が良い。
なお、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。
例えば、上述した各実施形態では、複写機を例に挙げて説明したが、本発明は、例えばファクシミリ装置や、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の各種機能を兼ね備えた複合機等に対しても適用可能である。
又、各実施形態においては、ドラム状の感光体41を使用しているが、感光体41の形状には限定はなく、上述したドラム状以外の公知の形状を用いることができる。例えば、シート状、ベルト状、ウェブ状等の形状が挙げられる。
又、第1実施形態では、固定子素子83a、83bに異なる位相の低周波電流を供給するために、位相調整用のコンデンサを用いたが、コンデンサを用いないで、位相の異なる複数の低周波電流を発生する低周波電流発生回路を用いても良いのは勿論である。
更に、各実施形態では、誘導加熱手段のコイルを用いて、同期モータを構成するようにしたが、これに換えて、誘導加熱手段のコイルを用いて、誘導モータ用の固定子として機能する固定子素子を形成して、誘導モータを構成するようにしても良いのは勿論である。
本発明の活用例としては、未定着トナー像を被記録用紙に定着する加熱ローラと加圧ローラを備えた定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置が挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る定着装置を用いた画像形成装置としての複写機に適用した場合の概略構成を示す概略構成図である。 図1に示す定着装置の概略構成を示す概念図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置を用いた画像形成装置としての複写機の概略構成を示すブロック図である。 定着装置の回転と加熱の関係を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る定着装置の概略構成を示す概念図である。
符号の説明
P…被記録用紙、5…定着装置、8…誘導加熱手段、9…駆動回路、51…加熱ローラ、52…加圧ローラ、81a、81b、81c…コア、82a、82b、82c…コイル、83a、83b、83c…固定子素子、91…高周波電流発生回路、92…低周波電流発生回路

Claims (3)

  1. 回転する加熱ローラと、前記加熱ローラと共同して押圧・回転する加圧ローラと、前記加熱ローラと加圧ローラとの間に挟持搬送される被記録用紙に担持した未定着トナー像を定着させるために前記加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段に電力を供給する駆動回路と、を備えた定着装置において、
    前記誘導加熱手段は、コアにコイルを巻回してモータ用の固定子として機能する固定子素子を有するとともに、前記駆動回路は、前記コイルに、誘導加熱用の電力を供給する高周波電流発生回路と、回転磁界発生用の電力を供給する低周波電流発生回路とを備え、前記加熱ローラを加熱する際には、前記高周波電流発生回路から前記コイルに高周波電流を供給して、前記加熱ローラを加熱し、待機中に、前記加熱ローラを回転する際には、前記低周波電流発生回路から前記コイルに低周波電流を供給して、前記加熱ローラを回転し、この加熱ローラの回転に伴って前記加圧ローラを回転することを特徴とする定着装置。
  2. 前記固定子素子により形成されるモータ用の固定子は、3極以上の極性を備えていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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