JP2006208532A - 現像装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナー開口のシャッタ部材を開封するための駆動とトナー撹拌部材との駆動を切替える構成を簡単にする。
【解決手段】 トナーを現像ローラへ供給する開口部を有するトナー容器と、装置本体からの駆動力を伝達するためのギヤ27,28等と、トナー容器内のトナーを撹拌する撹拌部材と、該撹拌部材へ駆動力を伝達する撹拌ギヤ31と、開口部を閉鎖する閉鎖位置から開口する開口位置へ移動可能なシャッタ部材と、該シャッタ部材を移動させるための駆動力を伝達するシャッタギヤであって、ギヤ28と係合して駆動力の伝達を受けるギヤ部30cと、ギヤ28と離間して駆動力の伝達を受けない欠歯部30dとを有する欠歯ギヤで構成したシャッタギヤ30と、を有し、ギヤ28はギヤ部30cと係合してシャッタギヤ30へ駆動力を伝達し、欠歯部30dによりシャッタギヤ30と離間した後、撹拌ギヤ31へ駆動力を伝達することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は電子写真感光体ドラムに形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置及びこれを用いたプロセスカートリッジに関する。
電子写真を用いた画像形成装置では、その使用が長時間に及ぶと電子写真感光体ドラムの交換、現像剤の補給、現像ローラの交換や調整等が必要であった。
そこで、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く用いられている。
前記プロセスカートリッジでは現像剤を収容した現像剤収容容器の開口部は、薄いシートのカバー部材で封止されている。現像剤を供給する際には、該カバー部材を外部から引き抜き除去し開封する操作を行う。これにより、現像剤収容容器に収容されている現像剤を開封した開口部から、現像ローラ等へ流出させて供給する。これは画像形成装置本体に着脱可能な現像装置においても同様である。
また、前記開口部を封止しているカバー部材にシャッタを用い、プロセスカートリッジ又は現像装置内で移動させることで、外部へ取り外して処理を要する部材をなくし、さらにユーザの手をわずらわせることなく、画像形成装置本体の駆動を用いて自動的に開口を封止しているカバー部材を移動させてやる構成をとるものもある(特許文献1参照)。
さらに、現像剤を撹拌する撹拌部材の駆動とカバー部材を移動するための駆動とが同時に行われ、駆動源のモータ及び駆動力の伝達部材に大きな荷重が加わるのを回避するために、上記二つの駆動伝達を切り替える構成をとるものもある(特許文献2及び特許文献3参照)。
特開2000−310902号公報 特開2001−134058号公報 特開2000−235301号公報
本発明は上記従来の技術を更に発展させたものである。そして、本発明の目的は、現像剤収容容器開口部を封止しているシャッタ部材を開封するための駆動力と現像剤を撹拌する撹拌部材を撹拌させるための駆動力を分散させることができる現像装置及びプロセスカートリッジを提供するものである。
上記課題を解決するための本発明における代表的な手段は、電子写真感光体ドラムに形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置において、収容した現像剤を現像部材へ供給する開口部を有する現像剤収容容器と、画像形成装置本体からの駆動力を伝達するための駆動力伝達手段と、前記現像剤収容容器内の現像剤を撹拌するための撹拌部材と、前記撹拌部材へ駆動力を伝達するための撹拌駆動力伝達部材と、前記開口部を閉鎖する閉鎖位置から開口する開口位置へ移動可能なシャッタ部材と、前記シャッタ部材を移動させるための駆動力を伝達するシャッタ駆動力伝達部材であって、前記駆動力伝達手段と係合して前記駆動力の伝達を受けるギヤ部と、前記駆動力伝達手段と離間して前記駆動力の伝達を受けない欠歯部とを有する欠歯ギヤで構成したシャッタ駆動力伝達部材と、を有し、前記駆動力伝達手段は前記ギヤ部と係合して前記シャッタ駆動力伝達部材へ駆動力を伝達し、前記欠歯部により前記シャッタ駆動力伝達部材と離間した後、前記撹拌駆動力伝達部材へ駆動力を伝達することを特徴とする。
また、他の代表的な手段は、電子写真感光体ドラムに形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置において、収容した現像剤を現像部材へ供給する開口部を有する現像剤収容容器と、画像形成装置本体からの駆動力を伝達するための駆動力伝達手段と、前記現像剤収容容器内の現像剤を撹拌するための撹拌部材と、前記撹拌部材へ駆動力を伝達するための撹拌駆動力伝達部材と、前記開口部を閉鎖する閉鎖位置から開口する開口位置へ移動可能なシャッタ部材と、前記シャッタ部材を移動させるための駆動力を伝達するシャッタ駆動力伝達部材であって、回転により回転軸方向へ移動可能なシャッタ駆動力伝達部材と、を有し、前記駆動力伝達手段は前記シャッタ駆動力伝達部材と係合して駆動力を伝達し、該シャッタ駆動力伝達部材が所定量回転して回転軸方向へ移動することでシャッタ駆動力伝達部材と係合解除した後、前記撹拌駆動力伝達部材へ駆動力を伝達することを特徴とする。
本発明はシャッタ部材への駆動力伝達が解除された後に撹拌部材へ駆動力を伝達するようにしたために、シャッタ部材を移動させるためにかかる駆動力と、現像剤内で撹拌部材を撹拌させる際にかかる駆動力を分散させることができる。
次に本発明の一実施形態に係る現像装置及びこれを備えたプロセスカートリッジについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明において長手方向とは電子写真感光体ドラム(以下「感光体ドラム」という)の回転軸方向と平行な方向をいう。そして、感光体ドラムの回転軸は記録媒体の搬送方向に直交し記録媒体の面に対して平行である。
〔第1実施形態〕
図2は第1実施形態に係る電子写真画像形成装置であるレーザービームプリンタの全体模式断面説明図であり、図3はプロセスカートリッジの断面説明図である。
{画像形成装置及び現像装置を備えたプロセスカートリッジの全体構成及び動作}
まず、電子写真画像形成装置の全体構成について、図2を参照して説明する。レーザービームプリンタPは、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体(例えば、記録シート、OHPシート、布等)1に画像を形成するものである。
ドラム形状の感光体ドラム2表面は、帯電手段3によって一様に帯電されている。この感光体ドラム2に光学手段4から画像情報に応じたレーザー光Lを照射して感光体ドラム2に画像情報に応じた潜像を形成する。ここで形成された感光体ドラム2上の潜像を現像手段によって現像することで、現像剤(トナー)像を形成する。
一方、トナー像の形成と同期して、給送カセット5aにセットした記録媒体1はピックアップローラ5b、フィードローラ5c、搬送ガイド5d、及びレジストローラ対5eで反転搬送される。次いで、感光体ドラム2と一定の電圧を印加された転写ローラ6とで形成されたニップ部を通る。このとき感光体ドラム2上に現像されたトナー像が記録媒体1に転写される。
トナー像の転写を受けた記録媒体1は搬送ガイド5fで定着手段7へと搬送される。この定着手段7は駆動ローラ7c及びヒータ7aを内蔵する定着ローラ7bを有しており、そのニップ部を通過する記録媒体1に熱及び圧力を印加して転写されたトナー像を定着する。その後、記録媒体1は排出ローラ対5gで搬送され、排出トレイ8へと排出される。
プロセスカートリッジは、図3に示すように、現像装置ユニットAと感光体ユニットBから構成されている。感光体ユニットBには静電潜像を形成する感光体ドラム2、感光層表面を一様に帯電させるための帯電手段としての帯電ローラ3、及び記録媒体1に転写されずに感光体ドラム2上に付着している残留トナーを感光体ドラム2表面からかき落とし、廃トナー室9に貯蔵するためのクリーニング手段10が配置されている。
現像装置ユニットAは感光体ドラム2に形成された潜像をトナーを用いて現像する現像装置として機能するものであり、トナーを収容している現像剤収納容器であるトナー容器11と、感光体ドラム2上に形成された静電潜像にトナーを供給して可視画像を形成させるための現像部材である現像ローラ12、トナーに摩擦帯電電荷を付与し、現像ローラ12の表面上にトナー層を形成する現像ブレード13、現像ローラ12の半径方向のトナー漏洩を防止する噴出し防止シート14などが配置されている。
現像装置ユニットAと感光体ユニットBはプロセスカートリッジCの長手方向両端に設けられたカバー32(図1参照)によって一体に結合されている。
図3において、感光体ドラム2は画像形成の際に時計回りに回転する。帯電手段3は一定の電圧が印加されており、感光体ドラム2が接触すると接触した感光体ドラム2の感光層表面は一様に帯電する。ついで光学手段4からの画像情報に応じたレーザービーム光Lを露光開口部15を介して感光体ドラム2上に照射することにより、感光体ドラム2上に静電潜像を形成する。その後、現像装置によって感光体ドラム2上にトナー像が形成される。
前記現像装置は、トナー容器11内のトナーを撹拌して搬送する撹拌部材16の回転によって現像ローラ12に送り出す。そして、固定磁石17を内蔵した現像ローラ12を回転させるとともに、現像ブレード13によって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ12の表面に形成する。
現像ローラ12と現像ブレード13は支持枠体18に保持されている。現像ローラ12はスペーサーコロ19によって感光体ドラム2に対して一定のクリアランスを保ちつつ、付勢バネ(不図示)により感光体ドラム2に押圧されており、表面に形成されたトナー層を感光体ドラム2の現像領域に供給する。そのトナーを前記静電潜像に応じて感光体ドラム2へ転移させることによってトナー像を形成する。ここで、現像ブレード13は現像ローラ12の周面のトナー量を規定するとともに摩擦帯電電荷を付与するものである。この現像ローラ12の近傍には現像枠体22内のトナーを循環させる撹拌部材21が回転自在に取り付けられている。
画像形成装置本体に設けられた転写ローラ6に前記トナー像と逆極性の電圧を印加して、感光体ドラム2に形成されたトナー像を記録媒体1に転写した後、クリーニング手段10によって感光体ドラム2上の残留トナーを除去する。クリーニング手段10は感光体ドラム2に当接して設けられた弾性クリーニングブレード10aによって感光体ドラム2に残留したトナーをかき落として廃トナー室9に集める。
{シャッタ部材}
次に図4乃至図6でシャッタ部材の配置構成及び動作について説明する。図4及び図5に示すように、トナー容器11の現像ローラ12に相対する面に、トナーを現像ローラ12に供給するための開口部である開口11aが設けられ、現像枠体22には開口22aが設けられている。この開口11a,22aの間には、開口11aの四囲を取り囲むように接着されたシール部材23と,プロセスカートリッジCが未使用状態の時に、トナー容器11内に収容されたトナーと現像ローラ12とを遮蔽するためのシャッタ部材24とが設けられている。前記シャッタ部材24はトナー容器11の開口11aを閉鎖する閉鎖位置から開口する開口位置へ移動可能となっている。
そのために、前記シャッタ部材24には駆動伝達部として、長手方向と直交する方向に複数(本実施形態では2箇所)のラック24aが形成されている。また、シャッタ部材24へ駆動伝達するためのシャッタ軸25がトナー容器11に回転自在に支持されており、シャッタ軸25の軸方向に複数(本実施の形態では2箇所)形成されたピニオンギヤ25aが前記ラック24aと噛合っている。ここで、シャッタ軸25の一端は不図示のシールを通してトナー容器11の外部へ出ており、駆動力受け部として被駆動伝達部25bが設けられている。
ここで、現像枠体22とトナー容器11とは、シャッタ部材24及びシール部材23を挟み込み、かつシール部材23を圧縮するように、図4に示す面11bと図5に示す面22bとが溶着または接着され、図6に示すように、一体に結合されている。
プロセスカートリッジCが未使用状態の時、シール部材23がシャッタ部材24に圧接していることにより、開口11aは密閉されている。プロセスカートリッジCがレーザービームプリンタPに装着され、シャッタ軸25に駆動力が伝達されると、ピニオン25aとラック24aの噛合いによりシャッタ部材24は図6の矢印F方向に移動する。これにより開口11aが開放され、トナーが現像ローラ12に供給される。このとき、図4に示すように、シャッタ部材24が収容された凹部11cの幅L1が、シャッタ部材24の幅L2よりわずかに大きく形成してあることで、凹部11cの両側壁面がシャッタ部材24が移動する際のガイドの役割を果たし、シャッタ部材24が長手方向にガタつくのを防いでいる。
{シャッタ部材と撹拌部材への駆動伝達}
次に前記シャッタ部材24を移動させるための駆動伝達構成及び撹拌部材16を回転させるための駆動伝達構成について説明する。
図7に示すように、前記感光体ドラム2の一端には、レーザービームプリンタPに備えられたカップリング(不図示)と嵌合し、画像形成装置本体から駆動力を受けるカップリング部2aと、ギヤ部2bとが形成されている。
また、図1に示すように、現像ローラ12の一端には前記ギヤ部2bと係合することで噛合い、現像ローラ12を回転させる現像ローラギヤ26、更にはその駆動力をシャッタ部材24、撹拌部材16へと伝達するアイドラギア27,28等からなる駆動力伝達手段が備えられ、一定回転方向に回転力を伝達するように構成されている。
すなわち、支持枠体18のボス18aには前記現像ローラギヤ26と係合して噛合って駆動力の伝達を受ける第1のギヤであるアイドラギヤ27と支持部材29が、それぞれ回転自在に備えられている。支持部材29のボス29aには、アイドラギヤ27と係合して噛合う第2のギヤであるアイドラギヤ28が回転自在に支持されている。そして、このアイドラギヤ28は後述するようにシャッタギヤ30と係合する位置と撹拌ギヤ31と係合する位置とに移動可能となっている。
また、カバー32には前記シャッタ軸25の被駆動伝達部25bと嵌合し、シャッタ部材に駆動力を伝達するためのシャッタ駆動伝達部材としてのシャッタギヤ30と、前記撹拌部材16に駆動力を伝達するための撹拌駆動力伝達部材としての撹拌ギヤ31が、それぞれ前記アイドラギヤ28と係合して噛合うことが可能な位置に回転自在に備えられている。
ここで、シャッタギヤ30は駆動力の伝達を受けるギヤ部30cと、アイドラギヤ28と離間して該ギヤ28からの駆動力の伝達を受けない欠歯部30dとを有する欠歯ギヤであり、シャッタギヤ30に形成されたフック30aとカバー32に形成されたフック32aに掛けられた引張バネ33により、フック30aがカバー32の当接部32bに突き当たるよう付勢されている。
ここで、シャッタ部材24及び撹拌部材16への駆動伝達動作について説明する。図8は駆動力がシャッタ部材24に伝達されている状態を示し、図9は駆動力が撹拌部材16に伝達されている状態を示している。
初期状態ではシャッタギヤ30が図8に示す位置をとるものとする。レーザービームプリンタの駆動力を感光体ドラム2のカップリング部2aが受けると、ギヤ部2b、現像ローラギヤ26、アイドラギヤ27、アイドラギヤ28を介しシャッタギヤ30に駆動伝達される。シャッタギヤ30がギヤ部30cと欠歯部30dを有する欠歯ギヤであるため、シャッタギヤ30が一定回転しシャッタ部材24が前記開口11aを開放する位置に移動完了後、シャッタギヤ30のギヤ部30cとアイドラギヤ28の噛合いが外れて離間した後、アイドラギヤ28はアイドラギヤ27との噛合い力により図8の矢印D方向に移動し、図9に示すように、撹拌ギヤ31と噛合う。よってシャッタ部材24への駆動伝達が遮断されるとともに、撹拌部材16へと駆動伝達を切り替える。
さらに、図9に示すように、シャッタギヤ30のフック30aが当接部32cに突き当たるように引張バネ33で付勢されているため、シャッタ部材24が前記開口11aを開放する位置に移動完了した後のシャッタギヤ30は図9で示す位置を保持し、その結果、図10に示すように、シャッタ部材24も開口11aと開口22aを開放する位置を保持する。
以上の説明のように、簡単な構成でシャッタ部材24と撹拌部材16に駆動伝達を切り替えることが可能であるため、プロセスカートリッジCを安価に出来るだけでなく、小型化にも寄与する。
また、シャッタ部材24が開封位置に移動する際に生じるシャッタ部材24とシール部材23との摩擦による大きな負荷と、流通の過程で押し固められた初期状態のトナー内で撹拌部材16が回転することによる大きな負荷が、レーザービームプリンタPのモータに同時にかからないため、トルクが小さく電気容量も少ないモータ(駆動源)で構成することができる他、ギヤ等の現像枠体22の強度を大きくしなくてよいことから、レーザービームプリンタPを安価でかつ小型なものにできる。さらにシャッタ開封動作完了後にアイドラギヤ28とシャッタギヤ30とが離間するため、シャッタ開封動作完了後もシャッタギヤ30が空転するというような駆動力の損失も防止できる。
また、前記現像枠体22の開口22aと、前記トナー容器11の開口11aを塞いでいるシャッタ部材24を、図4に示す矢印E方向に移動させて開口22a,11aをつなげることで、シャッタ部材24が少しでも開口を露出すれば、トナー容器11内に封入されていたトナーは、長手方向で均一に現像ローラ12へ供給することが可能になる。また、シャッタ部材24を矢印E方向に移動させることによって、その移動距離は長手方向より格段に短くなるため、駆動力が供給されてから画像形成動作が行われる間の短い時間のうちで、開口を露出させても充分に間に合わせることができる。
そして、シャッタギヤ30は欠歯ギヤであるため、複雑な機構を用いることなく容易にシャッタ部材24への駆動伝達から撹拌部材16への駆動伝達へと切り替えることができる。
また、前記シャッタ部材24や撹拌部材16を駆動するために使用する駆動力が所定の一定方向のみであるため、本体駆動力を感光体ドラム2の駆動と現像装置の駆動に分ける必要がなく構成が簡単になる。
また、アイドラギヤ27の駆動力によって支持部材29に取り付けられたアイドラギヤ28を揺動させるため、アイドラギヤ28を移動する特別な動力や構成を必要とせず、この点でも構成を簡単にできる。
なお、本実施形態ではプロセスカートリッジとして感光体ドラム2と、これに作用するプロセス手段として現像装置の他に帯電手段、クリーニング手段を備えているものを例示した。しかし、プロセスカートリッジとしては、感光体ドラム2とこれに作用するプロセス手段として少なくとも現像装置を備えているものであればよい。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係る装置について図11乃至図15を参照して説明する。なお、本実施形態の装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは第1実施形態と異なるシャッタ部材及び撹拌部材の駆動伝達切り替え構成について説明する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
本実施形態も第1実施形態と同様に感光体ドラム2の一端には、レーザービームプリンタPに備えられたカップリング(不図示)と嵌合して駆動力を受けるカップリング部2aと、ギヤ部2bとが形成されている。また、図11に示すように、現像ローラ12の一端には前記ギヤ部2bと噛合い、現像ローラ12を回転させる現像ローラギヤ26が備えられている。支持枠体18のボス18aには、前記現像ローラギヤ26と噛合うアイドラギヤ27と支持部材29が、それぞれ回転自在に備えられている。支持部材29のボス29aには、アイドラギヤ27と噛合うアイドラギヤ28が回転自在に支持されている。
カバー32には、前記シャッタ軸25の被駆動伝達部25bと嵌合し、シャッタ部材に駆動力を伝達するためのシャッタ駆動力伝達部材であるシャッタギヤ30と、前記撹拌部材16に駆動力を伝達するための撹拌ギヤ31が、それぞれ前記アイドラギヤ28と噛合うことが可能な位置に回転可能に備えられている。ここで、シャッタギヤ30は、図12に示すように、ギヤ部分と同軸に雄ネジ30bを有し、カバー32の雌ネジ32dに螺合している。このため、シャッタギヤ30が回転すると該シャッタギヤ30は固定された雌ネジ32dに対して雄ネジ30bが回転軸方向(矢印H方向)へ移動するようになっている。また、シャッタギヤ30は付勢手段である圧縮バネ34により、移動可能方向である図11及び図12の矢印H方向に付勢されている。
また、図13に示すように、シャッタ部材24は、シャッタ部材24に形成されたフック24bと現像枠体22に形成されたフック22cに掛けられた引張バネ35により図の矢印I方向に付勢されている。
ここで、シャッタ部材24及び撹拌部材16への駆動伝達動作について、図11乃至図15を参照して説明する。なお、図11乃至図13は駆動力がシャッタ部材に伝達されている状態を示し、図14、図15は駆動力が撹拌部材に伝達されている状態を示している。
初期状態(組立状態)ではシャッタギヤ30が図11及び図12のような位置をとるものとする。レーザービームプリンタの駆動力を感光体ドラム2のカップリング部2bが受けると、ギヤ部2a、現像ローラギヤ26、アイドラギヤ27、アイドラギヤ28を介してシャッタギヤ30に駆動伝達される。ここで、シャッタギヤ30が一定数回転し、シャッタ部材24が前記開口11aを開放する位置に移動完了すると、雄ネジ30bが雌ネジ32dから外れ、両者の係合が解除される。これにより、シャッタギヤ30は圧縮バネ34の復元力によって図11及び図12の矢印H方向に移動し、図14、図15に示すように、アイドラギヤ28と離間する。すると、アイドラギヤ28はアイドラギヤ27との噛合い力により図11の矢印G方向に移動し、図15に示すように、撹拌ギヤ31と噛合う。よってシャッタ部材24への駆動伝達が遮断されるとともに、撹拌部材16へと駆動伝達を切り替える。
また、図13に示すように、シャッタ部材24が引張バネ35により図の矢印I方向に付勢されているため、シャッタ部材24が開口11aを密閉する位置にあるときは、シャッタ部材24とシール部材23の摩擦力により密閉状態を維持し、シャッタ部材24が開口11aを開放する位置に移動完了後は、引張バネ35の復元力により開放状態を維持する。
以上の説明のように、シャッタギヤ30がギヤ部分と同軸に雄ネジを有しているため、シャッタ部材24が開口11aを開放する位置に移動完了するまで、引張バネ35の復元力に逆らってシャッタギヤ30の位置規制するためのストッパ等を必要とせず、構成を簡単に出来る。また、ネジの巻き数を変更することで駆動を切り替えるタイミングを容易に調整できるため、開口の大きさ、シャッタ部材24の移動距離によらず、幅広い種類のプロセスカートリッジ及び現像装置に応用が可能である。
本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの斜視図である。 本発明の第1実施形態のレーザービームプリンタの代表例の断面図である。 本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの代表例の断面図である。 本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの一部斜視図である。 本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの一部斜視図である。 本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの断面図である。 本発明の第1実施形態の感光体ユニットの斜視図である。 本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの側面図である。 本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの側面図である。 本発明の第1実施形態のプロセスカートリッジの一部断面図である。 本発明の実施の形態2のプロセスカートリッジの斜視図である。 本発明の実施の形態2のシャッタギヤの断面図である。 本発明の実施の形態2のプロセスカートリッジの断面図である。 本発明の実施の形態2のシャッタギヤの断面図である。 本発明の実施の形態2のプロセスカートリッジの斜視図である。
符号の説明
A …現像装置ユニット
B …感光体ユニット
C …プロセスカートリッジ
P …レーザービームプリンタ
1 …記録媒体
2 …感光体ドラム
2a …カップリング部
2b …ギヤ部
11 …トナー容器
11a …開口
11b …面
11c …凹部
12 …現像ローラ
13 …現像ブレード
14 …噴出し防止シート
15 …露光開口部
16 …撹拌部材
17 …固定磁石
18 …支持枠体
18a …ボス
19 …スペーサーコロ
22 …現像枠体
22a …開口
22b …面
22c …フック
23 …シール部材
24 …シャッタ部材
24a …ラック
24b …フック
25 …シャッタ軸
26 …現像ローラギヤ
27,28 …アイドラギア
29 …支持部材
30 …シャッタギヤ
30b …雄ネジ
30c …ギヤ部
30d …欠歯部
31 …撹拌ギヤ
32 …カバー
32d …雌ネジ
33 …引張バネ
34 …圧縮バネ
35 …引張バネ

Claims (6)

  1. 電子写真感光体ドラムに形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置において、
    収容した現像剤を現像部材へ供給する開口部を有する現像剤収容容器と、
    画像形成装置本体からの駆動力を伝達するための駆動力伝達手段と、
    前記現像剤収容容器内の現像剤を撹拌するための撹拌部材と、
    前記撹拌部材へ駆動力を伝達するための撹拌駆動力伝達部材と、
    前記開口部を閉鎖する閉鎖位置から開口する開口位置へ移動可能なシャッタ部材と、
    前記シャッタ部材を移動させるための駆動力を伝達するシャッタ駆動力伝達部材であって、前記駆動力伝達手段と係合して前記駆動力の伝達を受けるギヤ部と、前記駆動力伝達手段と離間して前記駆動力の伝達を受けない欠歯部とを有する欠歯ギヤで構成したシャッタ駆動力伝達部材と、
    を有し、
    前記駆動力伝達手段は前記ギヤ部と係合して前記シャッタ駆動力伝達部材へ駆動力を伝達し、前記欠歯部により前記シャッタ駆動力伝達部材と離間した後、前記撹拌駆動力伝達部材へ駆動力を伝達することを特徴とする現像装置。
  2. 電子写真感光体ドラムに形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置において、
    収容した現像剤を現像部材へ供給する開口部を有する現像剤収容容器と、
    画像形成装置本体からの駆動力を伝達するための駆動力伝達手段と、
    前記現像剤収容容器内の現像剤を撹拌するための撹拌部材と、
    前記撹拌部材へ駆動力を伝達するための撹拌駆動力伝達部材と、
    前記開口部を閉鎖する閉鎖位置から開口する開口位置へ移動可能なシャッタ部材と、
    前記シャッタ部材を移動させるための駆動力を伝達するシャッタ駆動力伝達部材であって、回転により回転軸方向へ移動可能なシャッタ駆動力伝達部材と、
    を有し、
    前記駆動力伝達手段は前記シャッタ駆動力伝達部材と係合して駆動力を伝達し、該シャッタ駆動力伝達部材が所定量回転して回転軸方向へ移動することでシャッタ駆動力伝達部材と係合解除した後、前記撹拌駆動力伝達部材へ駆動力を伝達することを特徴とする現像装置。
  3. 前記駆動力伝達手段から伝達される駆動力は、一定回転方向であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記駆動力伝達手段は、前記駆動力を伝達する第1のギヤと、前記第1のギヤと係合して、前記シャッタ駆動力伝達部材と係合する位置と前記撹拌駆動力伝達部材と係合する位置とを移動可能な、前記駆動力を伝達する第2のギヤと、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記シャッタ駆動力伝達部材は、駆動力伝達部と同軸にネジ部を有し、該ネジ部が回転して回転軸方向へ移動可能であり、前記移動可能方向へ付勢手段によって付勢されていることを特徴とする請求項2記載の現像装置。
  6. 画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    電子写真感光体ドラムと、
    前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段として少なくとも前記電子写真感光体ドラムに形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置とを有し、
    前記現像装置は請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の現像装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8712295B2 (en) 2010-09-07 2014-04-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing device

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