JP2006206570A - 光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法 - Google Patents
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- 0 C*(C)Oc(cccc1P(c2ccccc2)c2ccccc2)c1-c(c(OC)ccc1)c1P(c1ccccc1)c1ccccc1 Chemical compound C*(C)Oc(cccc1P(c2ccccc2)c2ccccc2)c1-c(c(OC)ccc1)c1P(c1ccccc1)c1ccccc1 0.000 description 1
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Abstract
Description
本発明は、医農薬中間体として重要な光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法に関する。
光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体は、抗エイズ薬など、種々の医薬、農薬の重要な中間体として利用されている。
かかる光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体については、これまで多くの合成法が開発されているが、その中にβ−ケトアミノ酸誘導体を不斉還元することにより合成する方法が知られている。例えば、
(1)N−ベンゾイルアミノ−4−メチル−3−オキソペンタン酸メチルをRu−BINAP触媒用いて不斉還元した後、脱保護により光学活性β−ヒドロキシロイシンを合成した例(例えば、非特許文献1参照。)、
(2)2−アシルアミノ−3−オキソ酪酸エステルを不斉還元した後、加水分解してスレオニンを合成した例(例えば、非特許文献2参照。)等が知られている。
Tetrahedron:Asymmetry 12,1757(2001) Tetrahedron:Asymmetry 2,555(1991)
(1)N−ベンゾイルアミノ−4−メチル−3−オキソペンタン酸メチルをRu−BINAP触媒用いて不斉還元した後、脱保護により光学活性β−ヒドロキシロイシンを合成した例(例えば、非特許文献1参照。)、
(2)2−アシルアミノ−3−オキソ酪酸エステルを不斉還元した後、加水分解してスレオニンを合成した例(例えば、非特許文献2参照。)等が知られている。
Tetrahedron:Asymmetry 12,1757(2001) Tetrahedron:Asymmetry 2,555(1991)
しかしながら、上記のいずれの方法においても、還元反応により光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体へと誘導できるが、反応収率、触媒の活性、選択性においてまだまだ満足できる結果ではなかった。
そこで、本発明ではこのような背景下において、還元反応により光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体を効率的に製造する方法を提供することを目的とするものである。
そこで、本発明ではこのような背景下において、還元反応により光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体を効率的に製造する方法を提供することを目的とするものである。
しかるに本発明者等は、上記の現状に鑑みて鋭意検討した結果、下記一般式(1)で示されるβ−ケトアミノ酸誘導体を、下記一般式(3)、(6)または(7)で示されるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を用いて不斉還元することにより、下記一般式(2)で示される光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体が効率よく製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
[化3]
[RuX2(L)](dmf)n (3)
(Xは塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を示し、nは0〜3の整数であり、Lは下記一般式(4)で示されるCm−TunaPhos又は(5)で示されるTangPhosである光学活性ホスフィン配位子を示す。尚、dmfはジメチルホルムアミドのことである。)
[RuX2(L)](dmf)n (3)
(Xは塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を示し、nは0〜3の整数であり、Lは下記一般式(4)で示されるCm−TunaPhos又は(5)で示されるTangPhosである光学活性ホスフィン配位子を示す。尚、dmfはジメチルホルムアミドのことである。)
[化6]
[Ru2Cl4(L)2]Et3N (6)
(Lは上記の定義と同義である。Etはエチル基である。)
[Ru2Cl4(L)2]Et3N (6)
(Lは上記の定義と同義である。Etはエチル基である。)
[化7]
[RuX(arene)(L)]Y (7)
(Xは上記の定義と同様であり、Lは上記の定義と同様、もしくは下記一般式(8)で示されるR−BINAPを示し、areneはベンゼン、またはp−シメンを示し、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、BF4、またはBPh4を示す。ただし、LがR−BINAPでareneがベンゼンである場合を除く。)
[RuX(arene)(L)]Y (7)
(Xは上記の定義と同様であり、Lは上記の定義と同様、もしくは下記一般式(8)で示されるR−BINAPを示し、areneはベンゼン、またはp−シメンを示し、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、BF4、またはBPh4を示す。ただし、LがR−BINAPでareneがベンゼンである場合を除く。)
本発明の製造方法によれば、医農薬中間体として有用な光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体を高品質で効率よく製造することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明においては、β−ケトアミノ酸誘導体を、ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体触媒を用いて不斉還元を行うことにより、光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体を得ることができるのである。
本発明においては、β−ケトアミノ酸誘導体を、ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体触媒を用いて不斉還元を行うことにより、光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体を得ることができるのである。
上記β−ケトアミノ酸誘導体としては、例えば、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸メチル、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸プロピル、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸ベンジル、2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸メチル、2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル、2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸プロピル、2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸ベンジル、2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸メチル、2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル、2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸プロピル、2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸ベンジル、2−ベンゾイルアミノ−3−オキソ酪酸メチル、2−ベンゾイルアミノ−3−オキソ酪酸エチル、2−アセトアミノ−3−オキソ酪酸エチル、2−ベンゾイルアミノ−3−オキソ酪酸メチル、2−アセトアミノ−4−メチル−3−オキソ吉草酸エチル、2−ベンゾイルアミノ−4−メチル−3−オキソ吉草酸エチル、2−アセトアミノ−3−オキソ−3−フェニルプロピオン酸エチル、2−ベンゾイルアミノ−3−オキソ−3−フェニルプロピオン酸エチル等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
かかるβ−ケトアミノ酸誘導体は、Tetrahedron:Asymmetry 12,1757(2001)に開示されるように、4−アルコキシカルボニル−5−置換オキサゾール誘導体の酸加水分解した後にアミノ基保護による方法、Tetrahedron Lett.,39,5537(1998)に開示されるように、N−tert−ブトキシカルボニル−N−アシルグリシンエステルを、塩基を用いてN−Cアシル転位反応を行う方法や、Tetrahedron Lett.,34,211(1993)に開示されるように、強塩基の存在下、グリシンエステルのベンゾフェノンケトイミン誘導体のアシル化、次いで酸加水分解した後にアミノ基を保護する方法などにより得ることができる。
また、上記の不斉還元反応に用いるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体としては、上記一般式(3)、(6)、または(7)で示されるものが、触媒活性、選択性などで非常に優れており、本発明においては必要である。
かかるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体のうち、上記一般式(3)は、Org.Synth.,Col.Vol.IX,589(1989)やTetrahedron:Asymmetry 2,555(1991)などに開示される方法により調製でき、上記一般式(6)は、J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,922(1985)などに開示されている方法により調製でき、上記一般式(7)は、J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1208(1989)などに開示されている方法により調製できる。
上記のルテニウム−光学活性ホスフィン錯体の具体例としては、例えば、一般式(3)で示される化合物として、
[RuCl2{(R)−C3−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(R)−C4−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)n、[RuCl2{(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}](dmf)n(nは0〜3の整数を示す。)
[RuCl2{(R)−C3−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(R)−C4−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)n、[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)n、[RuCl2{(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}](dmf)n(nは0〜3の整数を示す。)
一般式(6)で示される化合物として、
[Ru2Cl4{(R)−C3−TunePhos}2]Et3N、[Ru2Cl4{(S)−C3−TunePhos}2]Et3N、[Ru2Cl4{(R)−C4−TunePhos}2]Et3N、Ru2Cl4{(S)−C4−TunePhos}2]Et3N、[Ru2Cl4{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}2]Et3N、Ru2Cl4{(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}2]Et3N
[Ru2Cl4{(R)−C3−TunePhos}2]Et3N、[Ru2Cl4{(S)−C3−TunePhos}2]Et3N、[Ru2Cl4{(R)−C4−TunePhos}2]Et3N、Ru2Cl4{(S)−C4−TunePhos}2]Et3N、[Ru2Cl4{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}2]Et3N、Ru2Cl4{(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}2]Et3N
一般式(7)で示される化合物として、
[RuCl(benzene){(R)−C3−TunePhos}]Cl、[RuCl(benzene){(S)−C3−TunePhos}]Cl、[RuBr(benzene){(R)−C3−TunePhos}]Br、[RuBr{(S)−C3−TunePhos}]Br、[RuI(benzene){(R)−C3−TunePhos}]I、[RuI(benzene){(S)−C3−TunePhos}]I、[RuCl(benzene){(R)−C3−TunePhos}]BF4、[RuCl(benzene){(S)−C3−TunePhos}]BF4、[RuCl(p−cymene){(R)−C3−TunePhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−C3−TunePhos}]Cl、[RuCl(benzene){(R)−C4−TunePhos}]Cl、RuCl(benzene){(S)−C4−TunePhos}]Cl、[RuBr(benzene){(R)−C4−TunePhos}]Br、[RuBr(benzene){(S)−C4−TunePhos}]Br、[RuI(benzene){(R)−C4−TunePhos}]I、[RuI(benzene){(S)−C4−TunePhos}]I、[RuCl(benzene){(R)−C4−TunePhos}]BF4、[RuCl(benzene){(S)−C4−TunePhos}]BF4、[RuCl(p−cymene){(R)−C4−TunePhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−C4−TunePhos}]Cl、[RuCl(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]Cl、RuCl(benzene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]Cl、[RuBr(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]Br、[RuBr{(1S,1S',2R,2R')−(benzene)TangPhos}]Br、[RuI(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]I、[RuI(benzene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]I、[RuCl(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]BF4、[RuCl(benzene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]BF4、[RuCl(p−cymene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(R)−binap}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−binap}]Cl、[RuI(p−cymene){(R)−binap}]I、[RuI(p−cymene){(S)−binap}]I、[RuCl(p−cymene){(R)−tol−binap}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−tol−binap}]Cl、
等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
[RuCl(benzene){(R)−C3−TunePhos}]Cl、[RuCl(benzene){(S)−C3−TunePhos}]Cl、[RuBr(benzene){(R)−C3−TunePhos}]Br、[RuBr{(S)−C3−TunePhos}]Br、[RuI(benzene){(R)−C3−TunePhos}]I、[RuI(benzene){(S)−C3−TunePhos}]I、[RuCl(benzene){(R)−C3−TunePhos}]BF4、[RuCl(benzene){(S)−C3−TunePhos}]BF4、[RuCl(p−cymene){(R)−C3−TunePhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−C3−TunePhos}]Cl、[RuCl(benzene){(R)−C4−TunePhos}]Cl、RuCl(benzene){(S)−C4−TunePhos}]Cl、[RuBr(benzene){(R)−C4−TunePhos}]Br、[RuBr(benzene){(S)−C4−TunePhos}]Br、[RuI(benzene){(R)−C4−TunePhos}]I、[RuI(benzene){(S)−C4−TunePhos}]I、[RuCl(benzene){(R)−C4−TunePhos}]BF4、[RuCl(benzene){(S)−C4−TunePhos}]BF4、[RuCl(p−cymene){(R)−C4−TunePhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−C4−TunePhos}]Cl、[RuCl(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]Cl、RuCl(benzene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]Cl、[RuBr(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]Br、[RuBr{(1S,1S',2R,2R')−(benzene)TangPhos}]Br、[RuI(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]I、[RuI(benzene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]I、[RuCl(benzene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]BF4、[RuCl(benzene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]BF4、[RuCl(p−cymene){(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(1S,1S',2R,2R')−TangPhos}]Cl、[RuCl(p−cymene){(R)−binap}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−binap}]Cl、[RuI(p−cymene){(R)−binap}]I、[RuI(p−cymene){(S)−binap}]I、[RuCl(p−cymene){(R)−tol−binap}]Cl、[RuCl(p−cymene){(S)−tol−binap}]Cl、
等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
上記のβ−ケトアミノ酸誘導体を、上記のルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を用いて不斉還元するにあたっては、オートクレーブに原料であるβ−ケトアミノ酸誘導体と等量〜150倍量(重量基準)、好ましくは5〜100倍量(重量基準)の溶媒(メタノール、エタノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒など)を仕込み、そこに上記のルテニウム−光学活性ホスフィン錯体をかかるβ−ケトアミノ酸誘導体1モルに対し0.000001〜0.01モル、好ましくは0.00001〜0.01モル加えて反応を開始すればよい。
上記溶媒の量が等量未満では反応が進行しにくく、150倍量を超えると収率が低下し好ましくなく、また、ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体の量がβ−ケトアミノ酸誘導体の有機または無機酸塩1モルに対し0.000001未満では反応率及び光学収率の低下が見られ、逆に0.01モルを超えてもそれ以上の効果が見られず、不経済である。
また、かかる反応においては、水素圧は0.1〜15MPaであることが好ましく、特には0.1〜10MPaであることが好ましい。水素圧が0.1MPa未満では反応の進行が遅くなり実用的でなく、15MPaを超えても選択性に特に大きな影響はないが、高圧設備や経済性から実用的でない。
反応時の温度は20〜150℃であることが好ましく、さらに好ましくは20〜120℃である。温度が20℃未満では反応の進行が遅くなり、150℃を超えると触媒の失活が起こり好ましくない。
また、反応時間は水素圧、基質により変わるが、大抵3〜150時間反応させれば充分である。
なお、上記において、かかるβ−ケトアミノ酸誘導体とルテニウム−光学活性ホスフィン錯体触媒と溶媒の仕込み方については、特に限定されないが、例えば、かかるβ−ケトアミノ酸誘導体と溶媒を仕込んだ後、ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体触媒または、溶媒にルテニウム−光学活性ホスフィン錯体触媒を溶かした触媒溶液を加える方法、あらかじめβ−ケトアミノ酸誘導体とルテニウム−光学活性ホスフィン錯体触媒と溶媒を混合した溶液を仕込む方法などが挙げられる。
このようにして得られた光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体は、必要に応じて濃縮、蒸留、再結晶、抽出等の常套手段で適宜精製される。
かくして上記一般式(2)で示される目的とする光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体が得られるのである。
以下、本発明を実施例を挙げて詳述する。「%」は重量基準である。収率、光学純度、およびジアステレオマー過剰率は液体クロマトグラフィー分析により求めた。
参考例1
[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(S)−C3−TunePhos325.9mg(0.548mmol)と[RuCl2(benzene)]2130.5mg(0.261mmol)を取り、これにジメチルホルムアミドを9ml添加し、100℃で10分間加熱攪拌した。生成した赤褐色の溶液を50℃まで冷却し、減圧下において濃縮乾固し、赤褐色固体として[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nを得た。得られた[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nはnが0〜3の混合物であった。
[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(S)−C3−TunePhos325.9mg(0.548mmol)と[RuCl2(benzene)]2130.5mg(0.261mmol)を取り、これにジメチルホルムアミドを9ml添加し、100℃で10分間加熱攪拌した。生成した赤褐色の溶液を50℃まで冷却し、減圧下において濃縮乾固し、赤褐色固体として[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nを得た。得られた[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nはnが0〜3の混合物であった。
参考例2
[RuCl{(S)−C3−TunePhos}(p−cymene)]Clの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(R)−C3−TunePhos310.4mg(0.522mmol)と[RuCl2(p-cymene)]2159.8mg(0.261mmol)を取り、これに塩化メチレン10ml、およびエタノール10mlをl添加し、50℃で30分間加熱攪拌した。反応液を、減圧下において濃縮乾固し、茶褐色固体として[RuCl{(R)−C3−TunePhos}(p−cymene)]Clを得た。
[RuCl{(S)−C3−TunePhos}(p−cymene)]Clの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(R)−C3−TunePhos310.4mg(0.522mmol)と[RuCl2(p-cymene)]2159.8mg(0.261mmol)を取り、これに塩化メチレン10ml、およびエタノール10mlをl添加し、50℃で30分間加熱攪拌した。反応液を、減圧下において濃縮乾固し、茶褐色固体として[RuCl{(R)−C3−TunePhos}(p−cymene)]Clを得た。
参考例3
[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(S)−C4−TunePhos333.6mg(0.548mmol)と[RuCl2(benzene)]2130.5mg(0.261mmol)を取り、これにジメチルホルムアミドを9ml添加し、100℃で10分間加熱攪拌した。生成した赤褐色の溶液を50℃まで冷却し、減圧下において濃縮乾固し、赤褐色固体として[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nを得た。得られた[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nはnが0〜3の混合物であった。
[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(S)−C4−TunePhos333.6mg(0.548mmol)と[RuCl2(benzene)]2130.5mg(0.261mmol)を取り、これにジメチルホルムアミドを9ml添加し、100℃で10分間加熱攪拌した。生成した赤褐色の溶液を50℃まで冷却し、減圧下において濃縮乾固し、赤褐色固体として[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nを得た。得られた[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nはnが0〜3の混合物であった。
参考例4
[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(1R,1R',2S,2S')−TangPhos156.9mg(0.548mmol)と[RuCl2(benzene)]2130.5mg(0.261mmol)を取り、これにジメチルホルムアミドを9ml添加し、100℃で10分間加熱攪拌した。生成した赤褐色の溶液を50℃まで冷却し、減圧下において濃縮乾固し、赤褐色固体として[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nを得た。得られた[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nはnが0〜3の混合物であった。
[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(1R,1R',2S,2S')−TangPhos156.9mg(0.548mmol)と[RuCl2(benzene)]2130.5mg(0.261mmol)を取り、これにジメチルホルムアミドを9ml添加し、100℃で10分間加熱攪拌した。生成した赤褐色の溶液を50℃まで冷却し、減圧下において濃縮乾固し、赤褐色固体として[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nを得た。得られた[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nはnが0〜3の混合物であった。
参考例5
[RuCl{(S)−binap}(p−cymene)]Clの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(R)−binap325.0mg(0.548mmol)と[RuCl2(p−cymene)]2159.8(0.261mmol)を取り、これに塩化メチレン10ml、およびエタノール10mlをl添加し、50℃で30分間加熱攪拌した。反応液を、減圧下において濃縮乾固し、茶色固体として[RuCl{(R)−binap}(p−cymene)]Clを得た。
[RuCl{(S)−binap}(p−cymene)]Clの合成
窒素雰囲気下、シュレンク管に(R)−binap325.0mg(0.548mmol)と[RuCl2(p−cymene)]2159.8(0.261mmol)を取り、これに塩化メチレン10ml、およびエタノール10mlをl添加し、50℃で30分間加熱攪拌した。反応液を、減圧下において濃縮乾固し、茶色固体として[RuCl{(R)−binap}(p−cymene)]Clを得た。
実施例1
1000mlオートクレーブに2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル49.5g(159mmol)を仕込み、窒素置換した後、ジクロロメタン500mlを加えた。参考例1により調製した[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)n500mgをジクロロメタン10mlに溶かした触媒溶液を加え、100℃、水素圧1MPaで48時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。これを分析したところ、収率100%、光学純度99.5%ee、ジアステレオマー過剰率97%deであった。
1000mlオートクレーブに2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル49.5g(159mmol)を仕込み、窒素置換した後、ジクロロメタン500mlを加えた。参考例1により調製した[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)n500mgをジクロロメタン10mlに溶かした触媒溶液を加え、100℃、水素圧1MPaで48時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。これを分析したところ、収率100%、光学純度99.5%ee、ジアステレオマー過剰率97%deであった。
尚、収率については、液体クロマトグラフィー(HPLC)にて分析して決定した。また光学純度、およびジアステレオマー過剰率については、HPLC(ダイセル製:「CHIRACEL OD−H」)により分析して決定した。以下の実施例においても同様に、収率、ジアステレオマー過剰率、光学純度を求めた。
実施例2
1000mlオートクレーブに2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル49.5g(159mmol)を仕込み、窒素置換した後、メタノール500mlを加えた。参考例2により調製した[RuCl{(S)−C3−TunePhos}(p−cymene)]Cl70mgをメタノール10mlに溶かした触媒溶液を加え、100℃、水素圧3MPaで20時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。これを分析したところ、収率100%、光学純度99%ee、ジアステレオマー過剰率97%deであった。
1000mlオートクレーブに2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル49.5g(159mmol)を仕込み、窒素置換した後、メタノール500mlを加えた。参考例2により調製した[RuCl{(S)−C3−TunePhos}(p−cymene)]Cl70mgをメタノール10mlに溶かした触媒溶液を加え、100℃、水素圧3MPaで20時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。これを分析したところ、収率100%、光学純度99%ee、ジアステレオマー過剰率97%deであった。
実施例3
実施例1において、触媒を[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nに代えて、参考例3により調製した[[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。このとき収率100%、光学純度96%ee、ジアステレオマー過剰率98%deであった。
実施例1において、触媒を[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nに代えて、参考例3により調製した[[RuCl2{(S)−C4−TunePhos}](dmf)nを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。このとき収率100%、光学純度96%ee、ジアステレオマー過剰率98%deであった。
実施例4
実施例1において、触媒を[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nに代えて、参考例4により調製した[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。このとき収率100%、光学純度97%ee、ジアステレオマー過剰率95%deであった。
実施例1において、触媒を[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nに代えて、参考例4により調製した[RuCl2{(1R,1R',2S,2S')−TangPhos}](dmf)nを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。このとき収率100%、光学純度97%ee、ジアステレオマー過剰率95%deであった。
実施例5
実施例1において、触媒を[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nに代えて、参考例5により調製した[RuCl{(S)−binap}(p−cymene)]Clを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。このとき収率100%、光学純度97.5%ee、ジアステレオマー過剰率96%deであった。
実施例1において、触媒を[RuCl2{(S)−C3−TunePhos}](dmf)nに代えて、参考例5により調製した[RuCl{(S)−binap}(p−cymene)]Clを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。このとき収率100%、光学純度97.5%ee、ジアステレオマー過剰率96%deであった。
実施例6
実施例1において、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルに代えて、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸メチルを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸メチルを得た。このとき収率99%、光学純度98%ee、ジアステレオマー過剰率99%deであった。
実施例1において、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルに代えて、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸メチルを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸メチルを得た。このとき収率99%、光学純度98%ee、ジアステレオマー過剰率99%deであった。
実施例7
実施例1において、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルに代えて、2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを得た。このとき収率97%、光学純度98%ee、ジアステレオマー過剰率98%deであった。
実施例1において、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルに代えて、2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−アセトアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを得た。このとき収率97%、光学純度98%ee、ジアステレオマー過剰率98%deであった。
実施例8
実施例1において、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルに代えて、2−ベンゾイルアミノ−3−オキソ酪酸エチルを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−ヒドロキシ酪酸エチルを得た。このとき収率98%、光学純度97%ee、ジアステレオマー過剰率98%deであった。
実施例1において、2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルに代えて、2−ベンゾイルアミノ−3−オキソ酪酸エチルを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−ヒドロキシ酪酸エチルを得た。このとき収率98%、光学純度97%ee、ジアステレオマー過剰率98%deであった。
比較例1
1000mlオートクレーブに2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル49.5gを仕込み、窒素置換した後、ジクロロメタン500mlを仕込んだ。これに(S)−BINAPと[RuCl2(benzene)]2より調製した[RuCl2{(S)−BINAP}](dmf)nをジクロロメタン10mlに溶かした触媒溶液を加え、100℃、水素圧1MPaで100時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。これを分析したところ、収率100%、光学純度80%ee、ジアステレオマー過剰率94%deであった。
1000mlオートクレーブに2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル49.5gを仕込み、窒素置換した後、ジクロロメタン500mlを仕込んだ。これに(S)−BINAPと[RuCl2(benzene)]2より調製した[RuCl2{(S)−BINAP}](dmf)nをジクロロメタン10mlに溶かした触媒溶液を加え、100℃、水素圧1MPaで100時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、(2R,3S)−2−ベンゾイルアミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを得た。これを分析したところ、収率100%、光学純度80%ee、ジアステレオマー過剰率94%deであった。
本発明は、光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体を高品質で効率よく得ることができる製造方法であり、得られた光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体は医農薬の原料として有用である。
Claims (1)
- 下記一般式(1)で示されるβ−ケトアミノ酸誘導体を、下記一般式(3)、(6)または(7)で示されるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を用いて、不斉還元することを特徴とする下記一般式(2)で示される光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法。
[化3]
[RuX2(L)](dmf)n (3)
(Xは塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を示し、nは0〜3の整数であり、Lは下記一般式(4)で示されるCm−TunaPhos、又は(5)で示されるTangPhosである光学活性ホスフィン配位子を示す。尚、dmfはジメチルホルムアミドのことである。)
[化6]
[Ru2Cl4(L)2]Et3N (6)
(Lは上記の定義と同義である。Etはエチル基である。)
[化7]
[RuX(arene)(L)]Y (7)
(Xは上記の定義と同様であり、Lは上記の定義と同様、もしくは下記一般式(8)で示されるR−BINAPを示し、areneはベンゼン、またはp−シメンを示し、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、BF4、またはBPh4を示す。ただし、LがR−BINAPでareneがベンゼンである場合を除く。)
キシ基を示す。)
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005160900A JP2006206570A (ja) | 2004-12-27 | 2005-06-01 | 光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法 |
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JP2005160900A JP2006206570A (ja) | 2004-12-27 | 2005-06-01 | 光学活性β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法 |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010265244A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Tosoh Corp | ホスフィン化合物及び該ホスフィン化合物と遷移金属化合物からなる触媒 |
JP2013526493A (ja) * | 2010-05-11 | 2013-06-24 | ロンザ リミテッド | ケトエステル類の水素化のためのプロセス |
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-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005160900A patent/JP2006206570A/ja active Pending
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