JP2006206197A - 用紙後処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の整合性および搬送性を損なわず,装置全体のコンパクト化を図ることができる用紙後処理装置およびそれを備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】フィニッシャ1は,用紙を後処理のために一時的に収容する処理トレイ23と,排紙された用紙あるいは用紙束を収容する排紙トレイ24と,排紙トレイ24へ用紙あるいは用紙束を排出する排出ローラ対25と,処理トレイ23内に集積した用紙束に対してステープル処理を行うステープルユニット28とが設けられている。排出ローラ対25は,排出ローラ25a,25bによってニップ部を構成する。さらに,排出ローラ対25は,高さ方向の所定の範囲内で移動可能に設けられている。そして,非後処理モードでは,排出ローラ対25をホームポジションに配し,後処理モードでは,排出ローラ対25をホームポジションよりも下方のステープルポジションに配する。
【選択図】 図1

Description

本発明は,コピー機,プリンタ,およびファックス等により画像形成された用紙の後処理を行う用紙後処理装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。さらに詳細には,画像形成装置内に収容可能な用紙後処理装置およびそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から,コピー機,プリンタ等の画像形成装置においては,画像が形成された用紙に二つ折り,三つ折り(Z折り)等に折り目を入れたり(紙折り処理),用紙の所定位置にファイリング用の穴を開けたり(穴あけ処理),ステープル針を用いて製本したり(ステープル処理)といった用紙の後処理を行う用紙後処理装置(いわゆる,フィニッシャ)がオプションとして提供されている。
近年,用紙後処理装置においては,後処理時の用紙束の収容時に,用紙束の後端を1つ目のトレイで保持し,先端を2つ目のトレイで保持する,いわゆる2段収容方式の用紙後処理装置が提案されている。この2段収容方式の用紙後処理装置は,図8に示すように,用紙束を後処理のために一時的に収容する処理トレイ23(1つ目のトレイ)と,後処理を行わずに直接排出される用紙あるいは後処理後の用紙束を収容する排紙トレイ24(2つ目のトレイ)とを備えている。
そして,後処理モードが選択されていない,すなわち画像形成後の用紙を直接排出する際には,排出ローラ25a,25bによって排紙トレイ24に1枚ずつ排出される。一方,後処理モードが選択されている際には,画像形成後の用紙が処理トレイ23に排出される(図8参照)。その後,処理トレイ23内で用紙が集積し,整合することによって用紙束となる。処理トレイ23内で用紙束が形成されると,後処理ユニット28によって用紙束に対してステープル処理等の後処理がなされる。その後,後処理がなされた用紙束は,排出ローラ25a,25bによって処理トレイ23から排出され,排出トレイ24内に収容される。排出ローラ25a,25bは,非後処理モードでの排出と後処理モードでの排出とを兼用しており,排出ローラ対25のニップ部の位置は一定である。
用紙後処理装置の具体例としては,例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の用紙後処理装置では,排出口の開口量を用紙束の枚数等に応じて可変とすることで用紙束の破損防止を図ることができるとしている。
特開平11−199110号公報
従来の用紙後処理装置では,用紙の整合のために後処理ユニット28が斜めに配置されている。一方,画像形成装置の小型化の要請から,画像形成装置本体内に用紙後処理装置を内蔵する,いわゆるインナーフィニッシャがモノクロの画像形成装置で実用化されている。このインナーフィニッシャをカラーの画像形成装置,特にタンデム型の画像形成装置で実現するためには,用紙後処理装置自体の小型化,特に高さ方向のさらなる縮小化が不可欠となる。ところが,後処理ユニットを斜めに配置しているため,用紙後処理装置の小型化を十分に図ることができない。
そこで,この問題を解決するため,処理トレイ23を折り曲げることで後処理ユニットを水平に配置(水平配置)することが考えられる。しかしながら,処理トレイ23を折り曲げてしまうと次のような問題が生じる。すなわち,図9に示すように,処理トレイ23の取り曲げ箇所で用紙束が屈曲してしまう。そのため,整合性が悪化する。
一方,図10に示すように,処理トレイ23を折り曲げず,排出ローラ25a,25bの位置を下げることで,後処理ユニット28の水平配置を可能とすることも考えられる。しかしながら,排出ローラ25a,25bの位置を下げると次のような問題が生じる。すなわち,排出ローラ25a,25bの位置を下げることで,用紙の搬送経路22に屈曲箇所が形成される。そのため,用紙の搬送性が悪化する。つまり,後処理ユニット28を水平配置すると,整合性と搬送性との少なくとも一方が悪化してしまう。
本発明は,前記した従来の用紙後処理装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,用紙の整合性および搬送性を損なわず,装置全体のコンパクト化を図ることができる用紙後処理装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた用紙後処理装置は,後処理モード時に用紙を一時的に収容する第1トレイと,後処理後の用紙を収容する第2トレイと,第1ローラと第2ローラとによってニップ部を形成し,搬入された用紙を前記第2トレイに排出する排出ローラ対とを備え,後処理時には第1トレイと第2トレイとに跨って用紙が収容される用紙後処理装置であって,排出ローラ対は,第1ローラ,第2ローラのそれぞれが相対するローラに対して圧接・離間方向に移動可能に設けられ,後処理モードと非後処理モードとでは,そのニップ部の高さ方向の位置が異なることを特徴としている。また,本発明の画像形成装置は,本発明の用紙後処理装置を内蔵することを特徴としている。
本発明の用紙後処理装置は,後処理時に第1トレイと第2トレイとに跨って用紙を収容する,いわゆる2段収容方式の用紙後処理装置である。そして,第1トレイと第2トレイとの間に排出ローラ対が位置し,その排出ローラ対の各ローラが圧接・離間方向に移動可能に設けられる。言い換えると,排紙ローラ対は,第1ポジションと,その第1ポジションとは高さ方向の位置が異なる第2ポジションとの間で移動可能に設けられる。第1ポジションは,両トレイに跨って載置された用紙束に排紙ローラ対に起因する屈曲が生じない位置に設定される。一方,第2ポジションは,搬送中の用紙が屈曲しない位置に,すなわち搬送経路に排紙ローラ対に起因する屈曲が生じない位置に設定される。
そして,後処理モードで用紙束を排出する際には,排出ローラ対のニップ部が第1ポジションに配置され,非後処理モードで用紙を排出する際には,排出ローラ対のニップ部が第2ポジションに配置される。これにより,モードごとに排出ローラ対に起因する用紙の屈曲を抑制することができる。つまり,後処理モード時には,排出ローラ対を第1ポジションに配置することで第1トレイおよび第2トレイ上に跨って載置される用紙の屈曲を抑制し,整合性の悪化を防ぐことができる。一方,非後処理モード時には,排出ローラ対を第2ポジションに配置することで搬送経路の屈曲を抑制し,搬送性の悪化を防ぐことができる。よって,後処理ユニットを水平配置したとしても,用紙の搬送性と整合性とを損なわない。
また,排出ローラ対は,後処理モードにて用紙を第1トレイ内に集積する際には,第1ローラが第2ポジションに配置され,第2ローラが第1ポジションに配置される。すなわち,用紙の集積時には第1ローラと第2ローラとの間隔を広くし,用紙の集積を容易にする。また,用紙の集積および整合の際,用紙束厚の影響を受けない。
また,第1トレイは,角度変更が可能な可動トレイ部と,後処理ユニットと係合する固定トレイ部とからなり,可動トレイ部は,第2ローラの移動に同期してその角度を変更することが可能である。すなわち,第1トレイは,可動トレイ部の傾斜角度(トレイの用紙載置面と水平面とによってなす角度)の変更が可能であり,その可動トレイ部を第2ローラの移動に同期して傾斜角度を調節する。つまり,可動トレイ部は,後処理の際の状況に応じて傾斜角度を変更する。これにより,可動トレイ部は,後処理モードでは用紙束の収容に供し,非後処理モードでは用紙搬送の際の排出ローラ対に対するガイドとして機能することができる。よって,搬送性および整合性が向上する。
本発明によれば,後処理ユニットを水平配置したとしても,排出ローラ対の各ローラを移動可能とすることにより,後処理モードでの整合性と非後処理モードでの搬送性とを両立させることができる。よって,用紙の整合性および搬送性を損なわず,装置全体のコンパクト化を図ることができる用紙後処理装置およびそれを備えた画像形成装置が提供されている。
以下,本発明の画像形成装置を具体化した実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態は,本発明に係る用紙後処理装置(以下,「フィニッシャ」という)をカラーコピー機に搭載したものである。
本形態のカラーコピー機100は,原稿の画像を用紙上に再現するものであり,図1に示すように,原稿の画像を読み取る走査系3および自動原稿搬送装置4,読み取って得た画像データを取り扱う画像信号処理部5,画像データに基づいて画像を作成し用紙上に出力するための画像形成系6,用紙を供給する用紙供給系8,画像形成後の用紙を搬送する用紙搬送系2と,用紙の後処理を行うフィニッシャ1等を備えている。用紙搬送系2には,画像形成後の用紙をフィニッシャ1に向けて排出する排出ローラ対20が設けられている。また,フィニッシャ1には,用紙搬送系2から用紙を受け入れる搬入ローラ対21が設けられている。
カラーコピー機100は,タンデム型の画像形成装置であり,画像形成系6には転写ベルト上に並列に配置された4つの作像ユニットが設けられている。すなわち,画像形成系6は,色ごとに配設された画像形成ユニット,転写ベルト,制御基板などを有している。各画像形成ユニットは,それぞれ感光体ドラム,光走査ユニット,およびその周辺機器(帯電チャージャ,現像ユニット,転写チャージャ,クリーナー等)を有している。そして,各画像形成ユニットでは,それぞれ光走査ユニットによって各感光体ドラムの感光層に書き込まれた潜像がトナー像として顕像化される。そして,そのトナー像が転写ベルト上に転写される。すなわち,各画像形成ユニットによって,順次異なる色のトナー像が転写ベルト上に重ねて転写される。そして,重ねられたトナー像が用紙に転写されることで,カラー画像が出力される。
フィニッシャ1には,図2に示すように,用紙搬送系2から搬送された用紙を後処理のために一時的に収容する処理トレイ23と,排紙された用紙あるいは用紙束を収容する排紙トレイ24と,排紙トレイ24へ用紙あるいは用紙束を排出する排出ローラ対25と,搬送経路22を介して搬入された用紙を排出ローラ対25に向けて搬送する搬入ローラ対26と,処理トレイ23内に集積した用紙束に対してステープル処理を行うステープルユニット28とが設けられている。この他,処理トレイ23に集積された用紙束をステープルユニット2に向けて搬送する収容パドル11および収容ベルト12が設けられている。さらに,排紙ローラ対25の駆動制御を行うローラ制御部13が設けられている。
図3は,処理トレイ23およびその周辺の構成を示している。処理トレイ23の周辺には,搬送経路22の下方に,ステープルユニット28が水平配置されている。また,処理トレイ23は,主として可動トレイ部23aと,固定トレイ部23bとによって構成されている。すなわち,可動トレイ部23aについては角度変更が可能(図3中の矢印X方向に回動可能)になっている。可動トレイ部23aは,モードごとに角度調節が行われる。可動トレイ部23aの角度調節については後述する。
また,排出ローラ対25は,排出ローラ25a,25bによってニップ部を構成するとともに高さ方向に圧接・離間可能に設けられている。さらに,排出ローラ対25は,高さ方向(図3中の矢印Y方向)の所定の範囲内で移動可能に設けられている。すなわち,排出ローラ対25は,高さ方向の所定の範囲内にニップ部を配置することができる。なお,排出ローラ25a,25bは,ローラ制御部15によってモードごとに位置調節される。排出ローラ25a,25bの位置調節については後述する。
続いて,フィニッシャ1の動作について,非後処理モード(本形態ではフィニッシャ1内に搬送されてきた用紙を直接排出する通常のコピーモード)と後処理モード(本形態ではステープル処理を行うステープルモード)とに分けて説明する。なお,いずれのモードであっても,画像形成系6にて画像が形成され,その後にその画像が用紙供給系8から搬送された用紙上に転写され,その用紙が用紙搬送系2の排出ローラ20を介してフィニッシャ1内に搬入されるまでは同様である。
先ず,非後処理モードが選択されている場合について説明する。非後処理モードでは,図4に示すように搬入ローラ対26より下流の搬送経路22が略直線となる位置(以下,「ホームポジション」とする)に排出ローラ25a,25bが配置される。さらに,処理トレイ23の可動トレイ23aが排出ローラ25bの位置に合わせて斜めに設けられる。非後処理モードの際,可動トレイ23aは,用紙を排出ローラ対25に向けてガイドするガイド板として作用する。
非後処理モードでは,搬送経路22を経由してきた用紙が排出ローラ対25によって直接排紙トレイ24内に排出される。このとき,排出ローラ対25がホームポジションに位置しているため,搬送経路22に排出ローラ対25の位置に起因する屈曲部は形成されない。よって,良好な搬送性が確保される。
次に,後処理モードが選択されている場合について説明する。後処理モードでは,図5ないし図6に示すように排出ローラ25a,25bがそれぞれ異なるタイミングでホームポジションよりも下方に移動する。そして,排出ローラ対25は,ホームポジションよりも下方の位置(以下,「ステープルポジション」とする)でニップ部を形成する。本形態でのステープルポジションは,高さ方向の位置が排紙トレイ24の後端と同等の位置である。さらに,可動トレイ23aの傾斜角度が固定トレイ23bの傾斜角度と同等となっている。
具体的に,後処理モードでは,排出ローラ25a,25bの位置が用紙の集積時と用紙束の排出時とでそれぞれ異なる。すなわち,用紙の集積時では,図5に示したように,排出ローラ対25のうちの下側に位置する排出ローラ25bのみがステープルポジションまで移動する。これにより,排紙ローラ25aと排紙ローラ25bとの間に,ホームポジション−ステープルポジション間の距離と同距離の隙間が形成される。一方,用紙束の排出時では,図6に示したように排出ローラ25aもステープルポジションまで移動する。これにより,排出ローラ25a,25b間にニップ部を形成する。また,可動トレイ23aも排紙ローラ25bの移動に同期してその角度調節が行われる。
後処理モードの用紙の集積時では,搬入ローラ対26から排出された用紙が処理トレイ23内および排紙トレイ24内に収容される(図5参照)。排出ローラ25bがステープルポジションに位置していると,処理トレイ23内および排紙トレイ24内に極端な屈曲部は形成されない。よって,良好な整合性が確保される。処理トレイ23内に収容された用紙は,収容パドル11および収容ベルト12によってステープルユニット側に集められて整合される。そして,最終ページの用紙まで集積した後,ステープルユニット28によってステープル処理が行われる。
一方,用紙束の排紙時には,排出ローラ対25のうちの上側に位置する排出ローラ25aがステープルポジションまで移動する。これにより,排紙ローラ25aと排紙ローラ25bとが用紙束を挟んで圧接状態となる(図6参照)。そして,ステープル処理が終了した後,排紙ローラ対25が回転することによって用紙束が排紙トレイ24内に排出される。用紙束の排出後,排出ローラ対25はホームポジションへ再び移動する。さらに,排出ローラ対25の移動に同期して可動トレイ23aの角度も調節される。
次に,ステープル処理を行う際のカラーコピー機100の動作を,図7にフローチャートを基に説明する。まず,操作者によってコピーモードが選択される(S1)。コピーモードとしては,ステープルモードの他,シフトモード,中綴じモード等が選択可能である。その後,操作者によってコピーの開始が指示される(S2)。例えば,操作パネル内のコピースタートボタンが押下される。
次に,ステープルモードが選択されているか否かを判断する(S3)。ステープルモードが選択されていない場合(S3:NO)には,ホームポジションに位置する排出ローラ対25が用紙を受け取り,その用紙を排紙トレイ24に排出する(S13)。そして,このS14の処理を最終ページが排出されるまで繰り返す(S14)。
一方,ステープルモードが選択されている場合(S3:YES)には,排出ローラ25bがステープルポジションまで移動する(S4)。その後,用紙が処理トレイ23内に搬入され,処理トレイ3内で搬入された用紙を整合する(S5)。その後,搬入した用紙が最終ページであるか否かを判断(S6)し,最終ページが収容されるまでS5からS6までの処理を繰り返す。
最終ページまで搬入された後,収容ベルト12によって用紙束を挟み込んだ状態でステープル処理を行う(S7)。ステープル処理後は,排出ローラ25aがステープルポジションまで移動する(S8)。そして,排出ローラ対25によって用紙束を排紙トレイ24に排紙する(S9)。その後,排出した用紙束が最終部であるか否かを判断(S10)する。最終部でなければ(S10:NO),排紙ローラ25aをホームポジションまで戻し(S11),最終部が収容されるまでS5からS11までの処理を繰り返す。最終部であれば(S10:YES),排出ローラ25a,25bをホームポジションまで戻す(S12)。S12あるいはS14の処理の後,本処理を終了する。
以上詳細に説明したように本形態のフィニッシャ1は,ステープルユニット28を水平配置することとしている。そのため,フィニッシャ1の高さ方向の寸法は小さい。さらに,フィニッシャ1では,排出ローラ対25を高さ方向に移動可能とすることとしている。そして,非後処理モードでは,排出ローラ対25をホームポジションに配している。そのため,用紙の搬送経路を排出ローラ対25によって屈曲させることなく,搬入された用紙をスムーズに排出している。すなわち,用紙の搬送性が良好である。一方,後処理モードでは,まず,排出ローラ25bをホームポジションよりも下方のステープルポジションに配し,両トレイに載置される用紙束の屈曲を抑制している。そのため,用紙の整合性が良好である。その後,排出ローラ25aもステープルポジションに配し,ステープルポジションにニップ部を形成する。これにより,後処理後の用紙束をスムーズに排出している。よって,用紙の整合性および搬送性を損なわず,装置全体のコンパクト化を図ることができる用紙後処理装置およびそれを備えた画像形成装置が実現している。
また,処理トレイ23は,角度調節が可能な可動トレイ部23aと,ステープルユニット28と係合した固定トレイ部23bとを備え,可動トレイ部23aは排出ローラ25bの移動に同期して角度調節を可能としている。具体的には,後処理モード時には,固定トレイ部23bと同様の角度,すなわち整合性を損なわない傾斜角となり,非後処理モード時には,用紙をホームポジションに位置する排出ローラ対25に向けてガイドすることが可能な角度となるように角度調節される。すなわち,モードによって可動トレイ部23aの角度が調節される。これにより,非後処理モード時の搬送性の向上,および後処理モード時の整合性の向上とを両立させている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,実施の形態ではカラーコピー機に本発明を適用しているがこれに限るものではない。すなわち,プリンタ,スキャナ,FAXあるいはワードプロセッサ等であっても電子写真方式の画像形成装置であれば適用可能である。また,カラーに限らず,モノクロ画像専用のものであってもよい。また,タンデム方式に限らず,例えば4サイクル方式であってもよい。
実施の形態にかかるコピー機の機能構成を示す概念図である。 実施の形態にかかるフィニッシャの機能構成を示す概念図である。 図2に示したフィニッシャにおける処理トレイ周辺の構成を示す断面図である。 非後処理モード時のフィニッシャの動作を説明する概念図である。 後処理モード時のフィニッシャの動作(用紙束収容時)を説明する概念図である。 後処理モード時のフィニッシャの動作(用紙束排出時)を説明する概念図である。 コピー機の後処理の動作手順を示すフローチャートである。 フィニッシャを斜めに配置した場合の機能構成を示す概念図である。 フィニッシャを水平に配置した場合の機能構成(排紙優先)を示す概念図である。 フィニッシャを水平に配置した場合の機能構成(整合優先)を示す概念図である。
符号の説明
1 フィニッシャ(用紙後処理装置)
13 ローラ制御部
23 処理トレイ(第1トレイ)
23a 可動トレイ部(可動トレイ部)
23b 固定トレイ部(固定トレイ部)
24 排紙トレイ(第2トレイ)
25 排出ローラ対(排出ローラ対)
25a 排出ローラ(第1ローラ)
25b 排出ローラ(第2ローラ)
28 ステープルユニット(後処理ユニット)
100 コピー機(画像形成装置)

Claims (7)

  1. 後処理モード時に用紙を一時的に収容する第1トレイと,後処理後の用紙を収容する第2トレイと,第1ローラと第2ローラとによってニップ部を形成し,搬入された用紙を前記第2トレイに排出する排出ローラ対とを備え,後処理時には前記第1トレイと前記第2トレイとに跨って用紙が収容される用紙後処理装置において,
    前記排出ローラ対は,
    第1ローラ,第2ローラのそれぞれが相対するローラに対して圧接・離間方向に移動可能に設けられ,
    後処理モードと非後処理モードとでは,そのニップ部の高さ方向の位置が異なることを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 後処理モード時に用紙を一時的に収容する第1トレイと,後処理後の用紙を収容する第2トレイと,第1ローラと第2ローラとによってニップ部を形成し,搬入された用紙を前記第2トレイに排出する排出ローラ対とを備え,後処理時には前記第1トレイと前記第2トレイとに跨って用紙が収容される用紙後処理装置において,
    前記排出ローラ対は,
    第1ポジションと,その第1ポジションとは高さ方向の位置が異なる第2ポジションとの間で移動可能に設けられ,
    後処理モードで用紙束を排出する際には,そのニップ部が前記第1ポジションに配置され,非後処理モードで用紙を排出する際には,そのニップ部が前記第2ポジションに配置されることを特徴とする用紙後処理装置。
  3. 請求項2に記載する用紙後処理装置において,
    前記排出ローラ対は,
    後処理モードにて用紙を前記第1トレイ内に集積する際には,前記第1ローラが前記第2ポジションに配置され,前記第2ローラが前記第1ポジションに配置されることを特徴とする用紙後処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載する用紙後処理装置において,
    前記第1トレイは,
    角度変更が可能な可動トレイ部と,後処理ユニットと係合する固定トレイ部とからなり,
    前記可動トレイ部は,前記第2ローラの移動に同期してその角度を変更することを特徴とする用紙後処理装置。
  5. 後処理モード時に用紙を一時的に収容する第1トレイと,後処理後の用紙を収容する第2トレイと,第1ローラと第2ローラとによってニップ部を形成し,搬入された用紙を前記第2トレイに排出する排出ローラ対とを備え,後処理時には前記第1トレイと前記第2トレイとに跨って用紙が収容される用紙後処理装置を内蔵する画像形成装置において,
    前記用紙後処理装置内の排出ローラ対は,
    第1ローラ,第2ローラのそれぞれが相対するローラに対して圧接・離間方向に移動可能に設けられ,
    後処理モードと非後処理モードとでは,そのニップ部の高さ方向の位置が異なることを特徴とする画像形成装置。
  6. 後処理モード時に用紙を一時的に収容する第1トレイと,後処理後の用紙を収容する第2トレイと,第1ローラと第2ローラとによってニップ部を形成し,搬入された用紙を前記第2トレイに排出する排出ローラ対とを備え,後処理時には前記第1トレイと前記第2トレイとに跨って用紙が収容される用紙後処理装置を内蔵する画像形成装置において,
    前記用紙後処理装置内の排出ローラ対は,
    第1ポジションと,その第1ポジションとは高さ方向の位置が異なる第2ポジションとの間で移動可能に設けられ,
    後処理モードで用紙束を排出する際には,そのニップ部が前記第1ポジションに配置され,非後処理モードで用紙を排出する際には,そのニップ部が前記第2ポジションに配置されることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載する画像形成装置において,
    前記排出ローラ対は,
    後処理モードで用紙を前記第1トレイ内に集積する際には,前記第1ローラが前記第2ポジションに配置され,前記第2ローラが前記第1ポジションに配置されることを特徴とする画像形成装置。
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