JP2006206031A - マリンホースの管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速かつ的確にマリンホースの交換時期を推定することのできるマリンホースの管理システムを提供する。
【解決手段】マリンホース10同士を連結するフランジ12は、その円筒部の外面に歪ゲージ14を備える。信号線19の一方の端部は、ターミナルコネクタ16に接続され、歪ゲージ14の情報は、信号線19を介して一点係留ブイの情報集積装置に伝達される。一点係留ブイにコンピュータを接続して、歪ゲージ14から伝達される情報をコンピュータに取り込み、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の大きさから各マリンホースの疲労度を推定し、これらの情報をコンピュータ画面上に表示し、これらの情報に基づいてマリンホースの交換時期を推定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マリンホースの疲労度を推定してホースが破損する前にマリンホースの交換が行えるようにするマリンホースの管理システムに関する。
原油を輸送するマリンホースにおいて、以前からホースの疲労度を推定できるようにしたものが知られている。即ち、ホースの外面ゴムが損傷して周囲の海水がホース内に侵入したり、ホースの内面ゴムが損傷して原油等の輸送流体が漏れ出したりすると、液体が補強繊維層に染み込んで耐圧力を低下等させ、終局的には破壊に至ることがあるため、ホースが破壊する前にホースを交換すべく、ホースの疲労度を推定できるようにしたものである。
このような疲労推定ホースとして、例えば、ホースに加わった外力によってホース内に生ずる応力を検知し、応力値に対応した電気信号を出力する応力検知センサを備えたものがある。そして、検知された応力をトランスポンダの情報記憶手段によって記憶し、送受信用アンテナを内蔵する読み出し器によって、記憶された応力を読み出して、ホース内に生じた応力の回数と大きさからホースの疲労度を推定するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−153284号公報 (第2〜7頁、図2、図8)
しかしながら、上述したマリンホースでは、保守作業員自身が、送受信用アンテナを内蔵する読み出し器を用いて個々のマリンホースから応力値の情報を読み取って、ホース内部に生じた応力の回数と大きさから個々のマリンホースの疲労度を推定するため、迅速かつ的確に使用中のホースの交換時期を推定することが困難であるという問題があった。
また、上述したマリンホースでは、マリンホースの保守作業員が、送受信用アンテナを内蔵する読み出し器を個々のマリンホースに近づけて、多数のマリンホースから、情報記憶手段に記憶されている応力値の情報を読み出すために、保守作業員に多大な労力を必要とさせるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、迅速かつ的確にマリンホースの交換時期を推定することができ、また、マリンホースから情報を読み出すために多大な労力を必要とさせないマリンホースの管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの少なくとも1つのマリンホースが、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、係留施設が、マリンホースに備える信号線を介して歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための外部接続部を備え、外部接続部に接続された情報分析手段が、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とする。
また、本発明は、沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの係留施設側に配置される少なくとも1つのマリンホース、および/またはタンカー側に配置される少なくとも1つマリンホースが、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、係留施設が、マリンホースに備える信号線を介して歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための外部接続部を備え、外部接続部に接続された情報分析手段が、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とする。
また、本発明は、沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの少なくとも1つのマリンホースが、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、係留施設が、マリンホースに備える信号線を介して歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための送受信装置を備え、送受信装置を介して情報集積装置に記憶された情報を取得した情報分析手段が、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とする。
また、本発明は、沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの係留施設側に配置される少なくとも1つのマリンホース、および/またはタンカー側に配置される少なくとも1つマリンホースが、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、係留施設が、マリンホースに備える信号線を介して歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための送受信装置を備え、送受信装置を介して情報集積装置に記憶された情報を取得した情報分析手段が、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とする。
係留施設は、電力供給装置を備え、マリンホースに備える電源線を介して歪ゲージに電力を供給することが好ましく、歪ゲージは、少なくとも4個備えることが好ましい。また、歪ゲージに加えてマリンホースに液漏れセンサを更に備え、歪ゲージからの情報により異常な歪が加わったマリンホースを抽出し、液漏れセンサからの情報により液漏れがあったマリンホースを抽出することが好ましい。
また、本発明は、係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、マリンホースが、内部に、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージと、マリンホース同士を連結することによって直列に接続される信号線を備え、係留施設が、この信号線を介して歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための送受信装置を備え、送受信装置を介して前記情報集積装置に記憶された情報を取得した情報分析手段が、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とする。
また、本発明は、歪ゲージからの情報により異常な歪が加わったマリンホースを抽出し、マリンホース内部に液漏れセンサを更に備え、液漏れセンサからの情報により液漏れがあったマリンホースを抽出することが好ましい。
本発明は、コンピュータ(情報分析手段)によって異常な外力が加わったマリンホースおよび液漏れがあったマリンホースを抽出し、さらにコンピュータ処理によって各マリンホースの疲労度の推定を行うので、迅速にかつ的確にマリンホースの交換時期を推定することができ、また、係留施設からマリンホースの情報が一括して得られので、保守作業員の作業時間を少なくし、労力を軽減することができる。
また、係留施設からマリンホースの情報が無線により送受信装置を介してコンピュータに送られるようにすることで、異常な外力が加わったマリンホースおよび液漏れがあったマリンホースをリアルタイムに抽出することができる。
また、係留施設に、各マリンホースの歪ゲージおよび液漏れセンサに電力を供給するための電力供給装置を設置するので、各マリンホースに電力供給装置を備える場合と比べて、大きな電力を歪ゲージや液漏れセンサに安定して供給できるため、マリンホースの情報を安定して得ることができる。さらに、係留施設にのみ電力供給装置を設置するので、各マリンホースに電力供給装置を備える場合と比べて、電力供給装置のメンテナンスが容易となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るマリンホースの側面図であり、マリンホース10は、マリンホース本体11とその両端に設けられたフランジ12を有する。このマリンホース10は、10数本から数10本のホースをフランジ12を介して同軸的に長く連結させてホースラインを形成して、原油や精製油の輸送に用いられる。ここで使用するマリンホース10は、常時浮上したまま使用するフローティングタイプのホースである。
図2は、マリンホースの両端に設けられるフランジの一例を示す平面図である。フランジ12は、マリンホース10同士を連結するためのものであり、その円筒部の外面に、液漏れセンサ13、歪ゲージ14および情報処理部15を備え、また、フランジ12の接合部には、ターミナルコネクタ16を備えている。
液漏れセンサ13には、例えば、液体に接触することで抵抗値が変化する金属を用いたセンサ、液体によって膨張する膨張材によって接点が切り替わるスイッチを用いたセンサが用いられる。歪ゲージ14は、少なくとも4個備えることが好ましい。図では歪ゲージ14を、円筒部に相対して90°毎に4個設けて、4個の歪ゲージを結ぶ線分方向の応力を検知できるようにしている。このように配置することで、Y方向、Z方向の曲げ、X方向の引張、圧縮力が測定できる。更に、斜めに設置すれば、X軸廻りのねじれも測定できる。情報処理部15は、中央処理部(CPU)と時計部と記憶部とから構成されており、時計部は、時刻データを出力し、記憶部は、液漏れセンサ13による液漏れの有無の情報、および歪ゲージ14による応力値の情報が時刻データとともに記憶する。また、記憶部は、マリンホース10毎に固有の識別情報を記憶している。
液漏れセンサ13および歪ゲージ14と情報処理部15とは情報信号線17で接続されている。また、情報処理部15とターミナルコネクタ16とは信号線18で接続されており、信号線18は、ターミナルコネクタ16で信号線19と接続されている。情報処理部15とターミナルコネクタ16は、一体化されていてもよい。
信号線19は、後述する一点係留ブイの情報集積装置が、複数本連結されたマリンホースの個々の情報処理部15と信号の送受信を行うためのものであり、信号線19の一方の端部は、ターミナルコネクタ16に接続され、他方の端部は、マリンホース10の他端のフランジのターミナルコネクタに接続されている。信号線19は、隣り合うマリンホース同士を連結することによって直列に接続され、ホースの曲げに耐えるために、スパイラル状に巻かれて、あるいはジグザグ形状でホース内に埋め込まれている。
係留施設から最も遠いマリンホースのターミナルコネクタは、マリンホースからの情報収集に影響がなければ開放のままでも良いが、影響があればターミナルコネクタに終端装置を付ける。
また、ターミナルコネクタ16には、電源線20が接続されている。電源線20は、後述する係留施設の電力供給装置が、各マリンホースの液漏れセンサ13、歪ゲージ14および情報処理部15に電力を供給するためのものであり、電源線20の一方の端部は、ターミナルコネクタ16に接続され、他方の端部は、マリンホース10の他端のフランジのターミナルコネクタに接続されている。液漏れセンサ13、歪ゲージ14および情報処理部15には図示しない電源線を介して電源線20から電力が供給される。この電源線20も信号線19と同様に、ホースの曲げに耐えるために、スパイラル状に巻かれて、あるいはジグザグ形状でホース内に埋め込まれている。また、ターミナルコネクタ16には、電源線を介して液漏れセンサ13、歪ゲージ14および情報処理部15に電力を供給するための小型の電力供給装置(例えば、バッテリー)を内蔵しても良い。
フランジの円筒部外面の液漏れセンサ13、歪ゲージ14および情報処理部15が設けられている部分は、内面ゴム、補強繊維層、外面ゴムからなるマリンホース本体11で覆われる。図3は、フランジの側面図(a)および液漏れセンサ13、歪ゲージ14および情報処理部15がマリンホース本体で覆われた状態のマリンホースのフランジ部分の正面図(b)である。信号線19および電源線20は、外皮層の内部に埋設される。
マリンホース10のフランジ12と、連結される隣のマリンホースのフランジとは、ターミナルコネクタ16で信号線19や電源線20同士が電気的に接続された状態で、ボルトとナットにより連結固定される。図4は、フランジの接合部の他の例を示す図である。図3では、ターミナルコネクタをフランジの接合面に設けているが、図4では、ターミナルコネクタをフランジの接合部外周面に設けており、マリンホースの一方のフランジ12aに、凸状部を有するターミナルコネクタ16aを備え、他方のフランジ12bに、凹状部を有するターミナルコネクタ16bを備えていて、ターミナルコネクタ16aとターミナルコネクタ16bが互いに嵌合するようになっている。このように、ターミナルコネクタをフランジの接合部外周面に設けると、ターミナルコネクタを、マリンホースを連結する際の位置合わせに用いることができる。
図5に、複数のマリンホース10を連結したホースラインの一例を示す。このホースライン21は、タンカーなどの船22から海上に浮く一点係留ブイ23までの間に設置され、海上に浮遊する複数のマリンホース10を連結した構造になっている。
図6は、ホースライン21が係留施設である一点係留ブイ23に接続される部分の拡大図であり、図7は、一点係留ブイの機能構成図である。一点係留ブイ23は、ホースライン21の一方の端にあるマリンホース10のフランジ12と連結するための連結部24を備え、また、一点係留ブイ23の内部に、各マリンホース10からの信号線19が接続された連結部24のターミナルコネクタ26を介して、各マリンホース10の液漏れセンサ13および歪ゲージ14から伝達される情報を集積する情報集積装置25と、情報集積装置25を作動させ、さらに電源線20を介して各マリンホース内の液漏れセンサ13、歪ゲージ14および情報処理部15に電力を供給するための電力供給装置29を備え、さらに、一点係留ブイ23の上面に、携帯型のコンピュータ31を接続して、情報集積装置25に集積されている液漏れセンサ13および歪ゲージ14の情報をデータとして外部に取り出すための外部接続部30を備える。外部接続部30は、コンピュータ31を接続しないときは、内部に海水が入らないように蓋で覆われるようになっている。
情報集積装置25は、連結部24のターミナルコネクタ26から各マリンホース10の情報処理部15に対して、液漏れセンサ13および歪ゲージ14の情報を読み出す指示を出して情報処理部15から情報を集積する中央処理部(CPU)27と、各マリンホースから伝達された情報(応力や液漏れ等の情報)を記録する記録部28を備えている。
電力供給装置29には、ソーラーバッテリーやバッテリーを用いることも可能である。電力供給装置29にソーラーバッテリーを用いた場合には、太陽光により常時充電が行われので、各マリンホースの液漏れセンサ13、歪ゲージ14に連続して電力を供給でき、各マリンホースにおいて、連続して液漏れの有無、ホース内に生ずる歪を検出することができる。
上述した実施の形態では、係留施設である一点係留ブイに、各マリンホースの歪ゲージおよび液漏れセンサに電力を供給するための電力供給装置を設置するので、各マリンホースに電力供給装置を備える場合と比べて、大きな電力を歪ゲージや液漏れセンサに安定して供給できるため、マリンホースの情報を安定して得ることができる。さらに、係留施設にのみ電力供給装置を設置するので、各マリンホースに電力供給装置を備える場合と比べて、電力供給装置のメンテナンスが容易となる。
次に、本発明のマリンホースの管理システムの動作を図2および図7を用いて説明する。各マリンホース10内の液漏れセンサ13は、常に液漏れの有無を検出し、歪ゲージ14は、常にマリンホース10内の歪を検出しており、情報処理部15の中央処理部は、液漏れセンサ13が液漏れを検出した時は、液漏れ有りの情報を時計部の時刻データと共に記憶部に記憶し、歪ゲージ14が最小設定値以上の応力を検出した時は、その応力値を時計部の時刻データと共に記憶部に記憶する。
情報集積装置25の中央処理部27は、記憶部28に記憶されているプログラムを呼び出して実行し、一定周期で信号線18,19を介して各マリンホース10の情報処理部15に順に固有の識別情報と情報読み出し命令を出力する。
各マリンホース10の情報処理部15は、信号線18,19から固有の識別情報と情報読み出し命令を受信し、受信した固有の識別情報と情報処理部15内の記憶部に記憶されているマリンホースの固有の識別情報と比較し、識別情報が一致すれば、一致したマリンホース10の情報処理部15は、記憶部から、液漏れの有無の情報および応力の情報を時刻データの情報と共に読み出し処理を行い、これらの情報を固有の識別情報と共に信号線18,19を介して一点係留ブイ23の情報集積装置25に出力する。
情報集積装置25の中央処理部27は、各マリンホース10から液漏れの有無の情報、応力の情報および時刻データの情報を受信すると、記憶部28にマリンホース10毎にその情報を記憶する。
このようにして、記憶部28には、マリンホース10毎に液漏れセンサ13および歪ゲージ14の情報を過去の一定期間にわたって記憶しておく。
この情報を、マリンホースの保守作業員が、船でブイ23まで行って、ブイ23の外部接続部30に情報分析手段である携帯型のコンピュータ31を接続して、コンピュータ31内に取り込む。そして、コンピュータ31が、この情報を分析して、異常な応力が加わったマリンホースおよび液漏れがあったマリンホースを抽出し、さらにマリンホースに生じる応力の値と破断までの繰り返し数との関係を表す、繰り返し応力―繰り返し回数曲線(S−N曲線)を用いて、ある閾値以上の応力がマリンホース内部に生じた回数および各応力の大きさから、各マリンホースの疲労度を推定し、これらの情報をコンピュータ画面上に表示し、これらの情報に基づいてマリンホースの交換時期を推定する。
図8は、マリンホースに備えるそれぞれの歪ゲージから得られる応力値を示すコンピュータの表示画面の一例であり、この画面から、保守作業員は、どのマリンホースにどの程度の応力が加わったかが視覚的に理解できる。図において、F1〜F6はマリンホースを表している。
図9は、コンピュータによりマリンホースから得られた情報を分析してリアルタイムで結果を示すコンピュータの表示画面の一例であり、マリンホースを操作する際に、作業員にマリンホースに対して大きな外力をかけないような指示を送ることができる。よって、マリンホースの取り付け、取り外しも安全に行うことができる。
上述のように、第1の実施の形態に係る発明は、コンピュータによって異常な応力が加わったマリンホースおよび液漏れがあったマリンホースを抽出し、さらにコンピュータ処理によって各マリンホースの疲労度の推定を行うので、迅速にかつ的確にマリンホースの交換時期を推定することができる。また、一点係留ブイからマリンホースの情報が一括して得られので、保守作業員の作業時間を少なくし、労力を軽減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態に係る一点係留ブイの機能構成図である。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に係る一点係留ブイに備える外部接続部の代わりに、送受信装置32を設けたものである。送受信装置32は、中央処理装置27から出力される液漏れセンサ13および歪ゲージ14からの情報を無線により陸上に設置された送受信装置33を経由して外部の情報分析手段であるコンピュータ31に出力する。送受信装置32には、電力供給装置29から電力が供給される。送受信装置32および送受信装置33に、携帯電話機を用いることも可能である。図10において、図7に示す第1の実施の形態に係る一点係留ブイと同等部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、第2の実施の形態のマリンホースの管理システムの動作を図2および図10を用いて説明する。各マリンホース10内の液漏れセンサ13は、常に液漏れの有無を検出し、歪ゲージ14は、常にマリンホース10内の歪を検出しており、情報処理部15の中央処理部は、液漏れセンサ13が液漏れを検出した時は、液漏れ有りの情報を時計部の時刻データと共に記憶部に記憶し、歪ゲージ14が閾値以上の応力を検出した時は、その応力値を時計部の時刻データと共に記憶部に記憶する。
情報集積装置25の中央処理部27は、記憶部28に記憶されているプログラムを呼び出して実行し、一定周期で信号線18,19を介して各マリンホース10の情報処理部15に順に固有の識別情報と情報読み出し命令を出力する。
各マリンホース10の情報処理部15は、信号線18,19から固有の識別情報と情報読み出し命令を受信し、受信した固有の識別情報と情報処理部15内の記憶部に記憶されているマリンホースの固有の識別情報と比較し、識別情報が一致すれば、一致したマリンホース10の情報処理部15は、記憶部から、液漏れの有無の情報および応力の情報を時刻データの情報と共に読み出し処理を行い、これらの情報を固有の識別情報と共に信号線18,19を介してブイ23の情報集積装置25に出力する。
情報集積装置25の中央処理部27は、信号線18,19から液漏れの有無の情報、応力の情報および時刻データの情報を受信すると、直ちに送受信装置32,33を介してこれらの情報をコンピュータ31に出力する。
コンピュータ31は、これらの液漏れの有無の情報、応力の情報および時刻データの情報を受信すると、コンピュータ31の記憶部に、マリンホース10毎にこれらの情報を過去の一定期間にわたって記憶しておく。
そして、コンピュータ31が、これらの情報を分析して、異常な応力が加わったマリンホースおよび液漏れがあったマリンホースを抽出し、さらにマリンホースに加えられる応力の値と破断までの繰り返し数との関係を表す、繰り返し応力―繰り返し回数曲線(S−N曲線)を用いて、ある閾値以上の応力がマリンホース内部に生じた回数および各応力の大きさから、各マリンホースの疲労度を推定し、これらの情報に基づいてマリンホースの交換時期を推定し、これらの情報をコンピュータ画面上に表示する。
上述した第2の実施の形態に係る発明は、コンピュータ処理によって各マリンホースの疲労度の推定を行うので、迅速にかつ的確にマリンホースの交換時期を推定することができるだけでなく、集積した情報が一点係留ブイ23から無線により直ちに送受信装置32,33を介してコンピュータ31に送られてくるので、異常な応力が加わったマリンホースおよび液漏れがあったマリンホースをリアルタイムに抽出することができる。
なお、上述した実施の形態では、連結した複数のマリンホースの全てについて、歪ゲージを備える場合について説明したが、本発明は、これに限るものではなく、1つおきのマリンホースに歪ゲージを備える場合や、2つおきのマリンホースに歪ゲージを備える場合についても適用できるものである。すなわち、本発明は、複数のマリンホースのうちの少なくとも1つのマリンホースに歪ゲージを備える場合について適用できるものである。
また、連結した複数のマリンホースに外力が加わった場合には、一般に、一点係留ブイ付近のマリンホースおよびタンカー付近のマリンホースに強い応力が加わるので、一点係留ブイ側に配置される少なくとも1つのマリンホース、および/またはタンカー側に配置される少なくとも1つマリンホースに歪ゲージを備えるようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、マリンホースが、常時浮上したまま使用するフローティングタイプの場合について説明したが、本発明は、海面下で使用するサブマリンタイプや、使用時には海面に浮かせ、非使用時には海底に沈める浮沈タイプのものにも適用できるものである。
また、本発明は、陸上のタンク等と繋がれて、海底に敷設若しくは埋設されたパイプラインの先端側のマニフォールド(PLEM:Pipe Line End Manifold)と一点係留ブイとの間に使用されているブイ下ホースにも適用できるものである。
マリンホースの側面図である。 マリンホースの両端に設けられるフランジの一例を示す平面図である。 フランジの側面図(a)および液漏れセンサ、歪ゲージおよび情報処理部の部分がマリンホース本体で覆われたフランジの正面図(b)である。 フランジの接合部の他の例を示す図である。 ホースラインの一例を示す図である。 ホースラインが一点係留ブイに接続される部分の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係る一点係留ブイの機能構成図である。 マリンホースに備えるそれぞれの歪ゲージから得られる応力値を示すコンピュータの表示画面の一例を示す図である。 マリンホースから得られた情報を分析して得られた結果を示すコンピュータの表示画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る一点係留ブイの機能構成図である。
符号の説明
10 マリンホース
11 マリンホース本体
12 フランジ
13 液漏れセンサ
14 歪ゲージ
15 情報処理部
16,26 ターミナルコネクタ
17 情報信号線
18,19 信号線
20 電源線
21 ホースライン
22 船
23 一点係留ブイ
24 連結部
25 情報集積装置
27 中央処理部
28 記憶部
29 電力供給装置
30 外部接続部
31 コンピュータ
32,33 送受信装置

Claims (7)

  1. 沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、
    前記係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの少なくとも1つのマリンホースは、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、
    前記係留施設は、マリンホースに備える信号線を介して前記歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための外部接続部を備え、
    前記外部接続部に接続された情報分析手段は、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とするマリンホースの管理システム。
  2. 沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、
    前記係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの前記係留施設側に配置される少なくとも1つのマリンホース、および/またはタンカー側に配置される少なくとも1つマリンホースは、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、
    前記係留施設は、マリンホースに備える信号線を介して前記歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための外部接続部を備え、
    前記外部接続部に接続された情報分析手段は、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とするマリンホースの管理システム。
  3. 沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、
    前記係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの少なくとも1つのマリンホースは、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、
    前記係留施設は、マリンホースに備える信号線を介して前記歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための送受信装置を備え、
    前記送受信装置を介して前記情報集積装置に記憶された情報を取得した情報分析手段は、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とするマリンホースの管理システム。
  4. 沖合の係留施設に係留されたタンカーから原油や精製油を輸送するために使用されるマリンホースの管理システムにおいて、
    前記係留施設とタンカーとの間で連結される複数のマリンホースのうちの前記係留施設側に配置される少なくとも1つのマリンホース、および/またはタンカー側に配置される少なくとも1つマリンホースは、ホース内に生ずる歪を検知するための歪ゲージを備え、
    前記係留施設は、マリンホースに備える信号線を介して前記歪ゲージから伝達される情報を集積して記憶する情報集積装置と、情報集積装置に集積して記憶された情報を外部に取り出すための送受信装置を備え、
    前記送受信装置を介して前記情報集積装置に記憶された情報を取得した情報分析手段は、ある最小設定値以上の歪がマリンホース内部に生じた回数および各歪の値から、各マリンホースの疲労度を推定してマリンホースの交換時期を推定することを特徴とするマリンホースの管理システム。
  5. 前記係留施設は、電力供給装置を備え、マリンホースに備える電源線を介して前記歪ゲージに電力を供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマリンホースの管理システム。
  6. 前記歪ゲージを、少なくとも4個備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマリンホースの管理システム。
  7. 前記歪ゲージに加えて前記マリンホースに液漏れセンサを更に備え、前記歪ゲージからの情報により異常な歪が加わったマリンホースを抽出し、前記液漏れセンサからの情報により液漏れがあったマリンホースを抽出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のマリンホースの管理システム。
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