JP2006205513A - 溶液製膜設備及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶液製膜工程における水を再利用して廃水量を低減する。
【解決手段】溶液製膜設備70は、ドープ15からフィルム16を製造するフィルム製造装置71と、フィルム製造装置で蒸発した溶媒を回収する溶媒回収装置72と、フィルム製造装置71の空気を冷却塔101により冷却する冷却装置75とを備える。溶媒12は吸着塔91で吸着された後、蒸気26で脱着される。吸着塔91で生じた水と溶媒との混合液は蒸留塔58で分離され、溶媒はフィルム製造装置71に送られ再利用される。一方、蒸気26に起因する水28は精製部93で精製される。精製された水28は井水41と同様に冷却塔101に補給されるので、冷却塔101の水中異物濃度の上昇が抑えられる。
【選択図】 図2
【解決手段】溶液製膜設備70は、ドープ15からフィルム16を製造するフィルム製造装置71と、フィルム製造装置で蒸発した溶媒を回収する溶媒回収装置72と、フィルム製造装置71の空気を冷却塔101により冷却する冷却装置75とを備える。溶媒12は吸着塔91で吸着された後、蒸気26で脱着される。吸着塔91で生じた水と溶媒との混合液は蒸留塔58で分離され、溶媒はフィルム製造装置71に送られ再利用される。一方、蒸気26に起因する水28は精製部93で精製される。精製された水28は井水41と同様に冷却塔101に補給されるので、冷却塔101の水中異物濃度の上昇が抑えられる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、溶液製膜設備及び方法に関するものであり、特に、光学用フィルムを製造するための溶液製膜設備及び方法に関するものである。
セルロースアシレートフィルムは、光学材料として広く用いられており、近年では液晶ディスプレイの急速な市場拡大に応じて、偏光板保護フィルム、視野角拡大フィルム等としての需要が高い。そして、この需要拡大と環境への配慮とに応じて、既存設備を利用した高速生産と原料のリサイクルとの両立が望まれている。
セルロースアシレートフィルムは溶液製膜方法により製造されており、これにより、溶融製膜で製造されたフィルムに比べて平滑性及び配向制御性が優れており、そのため、光学的用途では優位とされている。しかし、溶融製膜では、ポリマーを溶融して押し出すことでフィルムとすることができるのに比べて、溶液製膜方法では、図3に示すように、ポリマー201を一旦溶媒202に溶かしてドープ203とし、これを支持体207に流延して乾燥させてフィルム208とするので、設備が大型、かつ、使用原料及び廃水量等が多いという違いがある。
さらに溶液製膜装置210について具体的に説明すると、使用される溶媒202はドープ203を製造するために必須であり、さらに、製造するフィルムに要求される各種特性を発現させるために使用量の低減に関しては限界がある。また、乾燥により気化した溶媒を環境保全上回収する必要もある。そこで、使用した溶媒202は、溶媒回収工程で回収されて再利用される。
溶媒202の回収方法としては、凝縮手段により気化した溶媒を凝縮させて回収する方法や、図3に示すように、吸着手段211により吸着させてから脱着材により脱着させて回収する方法等がある。このような吸着及び脱着による方法では、脱着材として蒸気212が用いられることが多い。例えば、特許文献1では、吸着した溶剤を蒸気により脱着し、効率よく溶剤を回収する方法が提案されている。脱着された溶媒202は、蒸気212とともに混合液となり、この混合液を例えば分離手段215により水と溶媒202とに分離する。水は浄化手段213により浄化されて第1廃水216とされ、一方、溶媒202は、フィルム製造部217に再び供される。
また、フィルム製造部217が大型で長い乾燥工程が必要なので、必要とされる熱量が多くなり、これが製造部217の温度を高めることとなる。製造部217全体の温度が高くなると、各工程での温度制御も精緻にできなくなるほか、作業性も悪くなり、さらに、揮発した溶媒に起因するような爆発を引き起こしたり、あるいは、機器類の誤作動等を招く等の問題がある。
そこで、製造部217の環境、特に温度を制御するために、製造部217の空気221を冷却循環させる方法がとられている。冷却方法として最も簡便であるものは水による冷却222である。すなわち、この方法は、水222を冷却用の伝熱媒体とする冷却手段223により空気221を冷却する方法である。この水222は、製品となるフィルム208には直接関与しないので、精製度はさほど問題とされず、したがって井水とされることが多い。しかし、冷却用の伝熱媒体として井水を用いた場合には冷却手段223の中で濃縮することがある。特に、水を積極的に蒸発させてその気化熱で冷却対象を冷却するクーリングタワを冷却手段223としているときには、大量の井水を用いてこれが濃縮されるために冷却手段223中で不純物濃度が大きくなってしまう。そこで、使用後となった井水は多くの不純物を含んでいるので、浄化手段226により浄化された後、第2廃水227とされる。なお、第1廃水216と第2廃水227とは、個別に廃棄されることもあるし、混合されて共に廃棄される場合とがある。
特開平9−38451号公報
しかしながら、冷却用の水222の使用量は、溶液製膜装置210が大型化やフィルム製造量の増大に伴い多くなり、例えば、5×105 〜2×106 kg/日にも達することがある。この使用量に応じて、第2廃水227の量は増えることになる。また、低濃度の溶媒ガスの回収においてその回収効率と省エネ化の観点からは、凝縮による回収よりも吸着による方法が一般には優れており、そうなると、第1廃水216の分が廃水量として加えられることになるという問題がある。そして、このような点に関して特許文献1は言及していない。
そこで、本発明は、上記のような問題に鑑み、溶媒の回収効率等を維持しながら、水を再利用することにより、水の消費量及び廃水量を低減してフィルムを連続的に製造することができる溶液製膜設備及び方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、溶媒とポリマーとを含むポリマー溶液を流延して乾燥させることによりフィルムとするフィルム製造装置と、前記乾燥により蒸発した前記溶媒を回収する溶媒回収装置と、フィルム製造装置の空気を井水により冷却するための冷却装置とを備える溶液製膜設備において、前記溶媒回収装置は、蒸発した前記溶媒を第1吸着手段により吸着して蒸気により脱着する回収部と、前記脱着により生じた水から前記溶媒を分離する分離部と、この分離部で分離された水を精製する精製部とを有し、
前記溶媒回収装置の前記精製部で精製された水を移送して前記井水に混合する移送系を備えたことを特徴として構成されている。
前記溶媒回収装置の前記精製部で精製された水を移送して前記井水に混合する移送系を備えたことを特徴として構成されている。
前記冷却装置は、前記井水と前記精製された水との少なくとも一方が供給される供給口と、前記空気の冷却に使用した後の井水と前記水との少なくともいずれか一方を排出する排出口とを有する冷却部を備えることが好ましく、前記冷却部はクーリングタワであることが好ましい。
前記精製部は、分離部から排出された水を活性スラッジにより微生物処理する微生物処理手段を有することが好ましく、さらに、この微生物処理の前に水を中和する中和手段を有することが好ましい。そして、この精製部には、前記微生物処理された水に含まれる異物を吸着する第2吸着手段が備えられることが好ましい。また、前記分離部は蒸留塔を備えることが好ましく、前記回収部は、前記第1吸着手段としての活性炭を備えた活性炭吸着塔を有することが好ましい。
また、本発明では、溶媒とポリマーとを含むポリマー溶液を流延して乾燥させることによりフィルムを製造するフィルム製造工程と、前記フィルム製造工程で蒸発した前記溶媒を回収する溶媒回収工程と、冷却手段により前記フィルム製造工程の空気を冷却する冷却工程とを有する溶液製膜方法において、溶媒回収工程は、前記蒸発溶媒を第1吸着手段により吸着して蒸気により脱着する回収工程と、前記脱着により生じた水から前記溶媒を分離する分離工程と、前記分離工程で分離された水を精製する精製工程とを有し、この精製工程により得られた水は、井水を伝熱媒体とする前記冷却手段の前記井水に混合されることを特徴として構成されている。
前記冷却工程では、前記井水と前記精製工程からの水との少なくともいずれか一方が、前記冷却手段としてのクーリングタワに送られ、前記冷却により濃縮された濃縮水として前記クーリングタワから排出されることが好ましい。また、前記精製工程では、水を活性スラッジにより微生物処理することが好ましく、さらに、この微生物処理の前に水を中和することが好ましい。
本発明によると、溶媒の回収効率等を維持するとともに、水を再利用することにより水の消費量及び廃水量を低減して、フィルムを連続的に製造することができる。
本発明について、以下に一実施様態を示しながら詳細に説明する。ただし、本発明はここに挙げる様態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態である溶液製膜方法の工程図である。溶液製膜工程10は、ポリマー11と溶媒12とを含むポリマー溶液(ドープ)15を流延してフィルム16とするフィルム製造工程17と、このフィルム製造工程17で蒸発して気体となった溶媒(以降、溶媒ガスと称することもある。)12を再利用するために回収する溶媒回収工程21と、フィルム製造工程17における装置内部の空気22を冷却するための冷却工程23とを有する。
溶媒回収工程21は、気体となった溶媒12を活性炭等で吸着して蒸気26で脱着する第1吸着工程27と、水28と溶媒12との混合物をこの両成分に分離する分離工程31と、分離工程31で得られた水28を所定の程度にまで精製する第1精製工程32とを有する。第1精製工程32は、水28を中和する中和工程33と、中和後の水28を微生物処理する工程36と、微生物処理された後の水28に含まれる異物を除去するために活性炭等で吸着処理する第2吸着工程37とを有する。
また、冷却工程23は、井水41により空気22を冷却する空気冷却工程42と、この空気冷却工程42で使用された後の水43を廃水46として廃棄するに十分な程度にまで浄化するための第2精製工程47とを有する。なお、上述の第1精製工程32を経た水28は、井水41に混合されて、あるいは、井水41と適宜切り換える等して単独で空気冷却工程42に送られ、伝熱媒体として使用される。そして、この第2精製工程47は、水43を中和する工程48と、水43中に含まれる金属成分やその他の異物を凝集させてろ過により除去する凝集・ろ過工程51と、ろ過によっても除去することができなかった異物を活性炭等で吸着除去する第3吸着工程とを有する。各工程については、製造設備の説明とともに後で詳細に説明する。
以上のような溶液製膜工程は、例えば図2に示す溶液製膜設備を用いて実施することができる。図2は本発明の一実施様態としての溶液製膜設備を示す概略図である。なお、図2においては、図1と同じ原料、生成物等については同じ符号を付し、説明を略す。溶液製膜設備70は、ポリマー11と溶媒12とを含むドープ15を流延してフィルム16とするためのフィルム製造装置71と、このフィルム製造装置71の内部で蒸発した溶媒を、再びドープ15の製造用とするために回収する溶媒回収装置72と、フィルム製造装置71の内部の空気22を冷却して再びフィルム製造装置71に送り込むための冷却装置75とを備える。
フィルム製造装置71は、ドープ15を連続走行する支持体76に流延して流延膜77を形成するための流延ダイ81と、支持体76からローラ82等により剥がされたフィルム16を延伸しながら乾燥するテンター83と、フィルム16をローラ等により搬送しながら乾燥を進める乾燥部86と、フィルム16の巻取部87とを備える。
溶媒回収装置72は、フィルム製造装置71で気体となった溶媒12の大部分を活性炭等の吸着材で吸着することができる第1の吸着手段としての吸着塔91と、蒸気26により脱着された溶媒12が水28との混合液として送り込まれて、この混合液を蒸留する蒸留塔92と、この蒸留塔92からの水28を精製する精製部93とを備える。この精製部93には、水28を中和する第1中和処理漕96と、沈殿部(図示なし)を備えた活性汚泥槽97と、ろ過器98と、第1活性炭槽99を備える。
また、冷却装置は、井水41と精製部93の水28との少なくともいずれか一方が供給されるとともに水43として適宜排出する冷却塔(クーリングタワ)101と、水43を中和する第2中和処理槽102と、異物の凝集及びろ過を行う凝集ろ過器103と第2活性炭槽104とを備える。
さらに、溶媒回収装置72の第1活性炭槽99からは、井水41が冷却塔101に送られるための送液路121につながる送液路122が接続し、その接続部には三方弁123が備えられる。この三方弁123により、井水41と第1活性炭槽99からの水28とが予めされて冷却塔101に送ることもできるし、あるいは、井水41のみと水28とを適宜切り換えていずれか一方のみを冷却塔101に送ることもできる。また、三方弁123の使用に代えて、第1活性炭槽99からの送液路122の接続先を冷却塔101とするとともに両送液路121,122にそれぞれバルブを設けることにより、井水41と水28とを切り換えて冷却塔101に送ることも、両者を予め混合して冷却塔101に送ることもできる。
上記の溶液製膜設備70の作用について説明する。フィルム製造装置71では、支持体76に流延膜77を形成し、この流延膜77はフィルム16として剥がされる。流延膜77及びフィルム16を十分に乾燥するために、フィルム製造装置71の内部の各所が加熱される。溶媒が多く蒸発する箇所は略閉鎖系とされ、これにより溶媒の回収効率を向上させるとともに、環境汚染を防止する。閉鎖系としても、熱は外部へ伝わりこの熱によりフィルム製造装置71の内部は温度が上昇してしまうので、これを防止するために内部は以下の方法により温度コントロールされている。
すなわち、フィルム16の製造環境を一定に保持するために、フィルム製造装置71の内部空気は冷却塔91で冷却され再びフィルム製造装置71へと送られている。冷却用水としての井水41と水28との少なくともいずれか一方は、この冷却をするために冷却塔91から大気中に水蒸気となって大量に放出されるので、冷却用水は徐々に濃縮されていく。この濃縮により、特に井水41中に含まれていた異物濃度が所定値以上になることと、大気放出により減水して冷却効果が低下することとの両方を防止することを目的として冷却用水は適宜補給される。この補給とともに、冷却塔91からは濃縮防止効率を上げるために適宜排水される。排出されたこの水43は少量であり、かつ高硬度となっているので再び使用に供されることなく廃棄される。ただし、水43は、廃水46として十分な浄化度となるように浄化される。なお、本発明では、溶媒回収装置72からの水28は、冷却塔91で使用されるがこれについては後で詳細に説明する。
水43の浄化は、本実施形態では第2中和処理漕102と、凝集ろ過器103と第2活性炭槽104とによりなされることが好ましい。第2中和処理漕102は、水43を中和するためのものであり、流量計(図示なし)と水素イオン濃度(pH)計(図示なし)とが備えられている。これにより、連続的に送られてくる水43の量と水素イオン濃度(pH)とに応じて、接続された中和用液タンク(図示なし)から中和用液が添加される。中和効率を上げるために、撹拌手段を設けてもよい。また、水43の中和処理を実施することにより、これよりも下流側の装置や送液管等の劣化を抑制することができる。なお、第2中和処理槽102による中和方法に代えて、中和用液を水43にインライン添加してスタティックミキサ等の静置型混合器により混合する方法等により中和処理を実施することもできる。
凝集ろ過器103は、中和処理された水43に含まれている無機化合物等を凝集させてからろ過により除去するためのものである。凝集機能がろ過器に備え慣れることにより、異物の除去率を向上させることができる。周知の凝集手段としては、加圧機構や温度コントローラ等とが例示されるが、これに限定されるものではない。なお、凝集ろ過を行うことにより、後工程である第2活性炭槽104の活性炭寿命をより長くすることができる。
第2活性炭槽104は、前工程の凝集ろ過で取り除くことができないCOD(化学的酸素要求量)成分等を吸着により水43から除去するためのものである。この第2活性炭槽104には、活性炭が槽本体内に収容されており、この活性炭中を所定時間以上の通過時間で水43を通すことにより、連続的に異物の吸着処理をすることができる。第2活性炭槽104としては周知のものを適用することができ、第2活性炭槽104の構造ならびに通水方法等については限定されない。また、水43に含まれている不純物の種類を各種分析法により予め分析しておき、この分析結果に応じて、活性炭の種類を決定することが好ましい。
水43は、このようにして廃水46として十分な程度にまで浄化されてから廃棄されるが、浄化方法は上記方法に限定されるものではなく、周知の種々の方法を適用することができる。
一方、溶媒回収装置72では、フィルム製造装置71で気体とされた溶媒12が、吸着塔91で吸着されて蒸気26で脱着される。活性炭等の吸着材は、気体となった溶媒12を吸着し、ここに蒸気26を通すことにより溶媒12は脱着される。この吸着塔91には、蒸気26が吸着材を通過した箇所に冷却部材(図示せず)が備えられており、この冷却部材により、蒸気26は溶媒12を含んだ状態で凝縮する。凝縮により生じた水は、溶媒12を多量に含んでおり、また、蒸気26に由来するので硬度が低い軟水となっている。したがって、イオン状シリカの含有量やカルシウム硬度、総硬度が小さく、不純物が非常に少ない。したがって、先に説明した冷却塔101における冷却用の水として適したものとなる。なお、図示は略すが、本実施形態では吸着塔91を並列に備えて、これらを切り換えて順次使用することにより、連続吸着を可能としている。また、吸着塔91には再生手段91aを設け、この再生手段により使用後の吸着材を再生処理することが好ましい。
溶媒12と水28との混合液は、分離工程31(図1参照)に備えられた蒸留塔92により蒸留されて、溶媒12と水28とに分離される。蒸留塔92は、連続式であり、バッチ式よりも運転効率や省エネ化、生成物の純度の安定化に優れている。また、蒸留塔92としては、複数塔であって多段でのフィード及び多段サイドカットの複合蒸留方式の形態のものや、単一塔であって塔頂塔底抜き出しの一般蒸留方式のもの、複数塔を組み合わせて熱の有効利用を図る多重効用式のもの等を用いることができる。また、蒸留方法は、常圧蒸留、減圧蒸留、加圧蒸留のいずれの蒸留方法でもよく、溶媒12と水28との沸点差や溶媒12の性質等を考慮してこれらから選択するとよい。また、溶媒12が多成分系であって、かつ、共沸混合物を含んでいる場合には、共沸蒸留方式を適用してもよい。
蒸留塔92で水と分離された溶媒12はフィルム製造工程71に送られて、再びドープ15の溶媒として用いられる。また、水28は、精製部93を経て、冷却装置75の冷却塔101に送られる。
精製部93では、水28からBODやCOD,SS等を除去する。まず、第1中和処理漕96では、中和処理が行われる。この第1中和処理漕96は、先に説明した第2中和処理漕102と基本的に同様であるので、説明を略す。なお、この中和処理により、下流に備えられた各種装置や配管の劣化を防ぐとともに、活性汚泥槽97の微生物への影響を軽減して、微生物処理を安定化する。
第1中和工程33の後に実施する微生物処理工程36(図1参照)は、活性汚泥槽97で実施される。活性汚泥槽97には、水28の流量コントローラと有機物、無機物、各種イオンの濃度を測定するための濃度測定機と、活性汚泥槽中の温度を制御する温度コントローラと、爆気風量を制御するための風量計(いずれも図示なし)とが備えられている。これらにより、微生物処理速度を制御するとともに、水28の各種不純物濃度、例えばBOD,CODを調整する。さらに、活性汚泥槽97には、活性汚泥の引き抜き用弁と供給弁(図示なし)とが設けられ、活性汚泥を適宜引き抜と供給とを行い、連続して微生物処理を実施する。
ろ過器98では活性汚泥槽97を経た水28をろ過して、主として微生物処理により水28に混入した異物を除去する。このろ過器98を複数並列に備えることにより、使用を切り換えることにより連続ろ過をすることができる。ろ過器としては、砂ろ過器等を好ましく用いることができる。
第1活性炭槽99は、ろ過器98で取り除くことができないような各種異物を吸着により水28から除去してBOD,CODを低下させる。この第1活性炭槽99は先に説明した第2活性炭槽104と同様のものを用いているが、フィルタ及び通水条件等については、異物の種類や大きさ等に基づき選定する。また、第1活性炭槽99についても第2活性炭槽104の場合と同様に、水28に含まれている不純物の種類を各種分析法により分析しておき、この分析結果に応じて、活性炭の種類を決定することが好ましい。
以上のようにして水28は精製部93で精製された後、冷却塔101の冷却用水として井水41とともにあるいは井水41に代えて使用される。このように、水28は、冷却塔101に送られる前に予め井水41に混合されても、冷却塔101内で混合されてもよく、本発明はいずれの方法に限定するものではない。また、精製部93で精製された水28の量が多いときには、冷却塔101の冷却用水として井水を用いずに水28のみとしてもよく、水28の量が冷却用水とするに不十分であるときには不足分のみを適宜井水41で補う方法でもよい。このようないずれの方法であっても、上記の溶液製膜設備70により実施することができる。
ところで、冷却塔101に補給される水に対して、要求される不純物濃度は概ね以下のようになっている。
(1)カルシウム硬度≦50(mgCaCo3 /リットル)
(2)塩化物イオン(Cl- )≦50(mgCl- /リットル)
(3)硫酸イオン(SO4 2-)≦50(mgSO4 2-/リットル)
(4)イオン状シリカ(SiO2 )≦30(mgSiO2 /リットル)
(1)カルシウム硬度≦50(mgCaCo3 /リットル)
(2)塩化物イオン(Cl- )≦50(mgCl- /リットル)
(3)硫酸イオン(SO4 2-)≦50(mgSO4 2-/リットル)
(4)イオン状シリカ(SiO2 )≦30(mgSiO2 /リットル)
これらの要求濃度に対し、本発明の装置及び方法によると、上記の(1)〜(4)については、以下の濃度の水を冷却塔101に補給することができ,さらに、この水が(5)の水質を有することも確認されている。
(1)カルシウム硬度≦20(mgCaCo3 /リットル)
(2)塩化物イオン(Cl- )≦40(mgCl- /リットル)
(3)硫酸イオン(SO4 2-)≦50(mgSO4 2-/リットル)
(4)イオン状シリカ(SiO2 )≦10(mgSiO2 /リットル)
(5)COD≦1(mg/リットル)
(1)カルシウム硬度≦20(mgCaCo3 /リットル)
(2)塩化物イオン(Cl- )≦40(mgCl- /リットル)
(3)硫酸イオン(SO4 2-)≦50(mgSO4 2-/リットル)
(4)イオン状シリカ(SiO2 )≦10(mgSiO2 /リットル)
(5)COD≦1(mg/リットル)
以上のように、冷却塔101における大量の冷却用水として浄化水ではなく井水41を用いることにより設備が簡略化されて製造コストが低減されるという効果がある。しかし井水41を用いることにより、冷却塔91の内部で井水41が経時的に濃縮されて不純物濃度が上がるので、本実施形態では、冷却用水の補給と冷却塔91から濃縮された水43の排出とを適宜実施している。また、この不純物濃度を所定値以下に制御するために、井水41と水28との濃度を適宜検知して、冷却塔101への各供給量を決定してもよい。
また、フィルム製造工程17で気体となった溶媒の回収を吸着法で行い、蒸気で脱着することにより、溶媒中への異物混入を抑制することができるとともに、蒸気に起因する水は軟水として得られるために、冷却塔101に使用することができるものとなる。そして、溶媒と分離された水28を活性汚泥で微生物処理することにより汚濁成分を除去して、冷却塔101の冷却用水として好適に使用することができる。
さらに、微生物処理の前に水28を中和することにより微生物の長寿命化を図る。また、冷却塔101で用いているときにスライムや雑菌等が発生してしまうことを防止あるいは抑制するために所定の薬剤を水28中に添加してもよい。
微生物処理の後にさらに吸着工程37を設けることにより、CODがより多く除去されようになり、水28の精製度をより向上させることができる。
以上のように本発明によると、溶媒を効率よく効果的に回収して再利用することができるとともに、水を再利用することができるので節水効果が大きいとともに廃水量を減らすことができる。
上記溶液製膜設備70を用いてドープ15からフィルム16を製造した。流延膜77の近傍、テンター83、乾燥部86はそれぞれ閉鎖系とし、これらで蒸発した溶媒12を溶媒回収装置72に送った。フィルム製造装置71については、冷却装置75により連続的に空気22を循環冷却することにより内部温度を制御した。空気22は冷却塔101により井水41を用いて冷却された。井水41の使用量は816000kg/日であり、そのうち大半は冷却塔101より蒸発した。冷却塔101中で井水中に含まれていた異物の濃度が過度に上昇することを防ぐために、適宜水43を抜き、抜かれた水43を浄化した。浄化は、第2中和処理漕102による中和工程48と、凝集ろ過槽103による凝集・ろ過工程51と第2活性炭槽114による第3吸着工程52により行った。このようにして浄化された後は廃水46として処分した。廃水46の量は150000kg/日であった。
また、フィルム製造装置71で気体となった溶媒12を溶媒回収装置72により回収して、再びドープ15の製造に供した。溶媒の回収は、吸着塔91と蒸留塔58とにより実施した。吸着塔91における蒸気26の使用量は84000kg/日である。蒸留塔58で溶媒12と分離された水28については精製部93で精製した。精製部93では、水28を、第1中和処理漕96により中和した後、活性汚泥槽97内で微生物処理してここの沈殿部で沈殿処理し,ろ過器98でさらに異物を除去してから、第1活性炭槽99でCODを含めた不純物を除去した。第1活性炭槽99から得られた水は約84000kg/日であり、蒸気のほぼ全量を回収したことになる。この水28については全量、冷却工程42に供した。
図3に示すような従来の溶液製膜装置210を用いてドープ201からフィルム208を製造した。冷却手段223は実施例1と同様の冷却塔とし、ここに補給した水は井水100%であって、900000kg/日である。冷却手段223の水は浄化手段226により浄化されて、これを第2廃水227として処分した。また、溶媒202は吸着手段211で吸着されて蒸気212により脱着し、蒸気212に由来する水から分離手段215により分離されてドープ203の製造用に再び供された。蒸気量は84000kg/日である。溶媒202と分離された水は浄化手段213により浄化され、第1廃水216としてこれを処分した。第1廃水216と第2廃水とは併せて234000kg/日であった。
本実施例1及び2より、本発明の適用により84000kg/日の節水と排水量の低減とをともにできることがわかる。
以上の結果より、本発明によると、溶媒の回収効率等を維持するとともに、水を再利用することにより水の消費量及び廃水量を低減して、フィルムを連続的に製造することができることがわかる。
10 溶液製膜工程
12 溶媒
15 ドープ
16 フィルム
21 溶媒回収工程
23 冷却工程
27 第1吸着工程
31 分離工程
32 第1精製工程
70 溶液製膜設備
71 フィルム製造装置
72 溶媒回収装置
75 冷却装置
91 吸着塔
92 蒸留塔
93 精製部
96 第1中和処理漕
97 活性汚泥槽
99 第1活性炭槽
12 溶媒
15 ドープ
16 フィルム
21 溶媒回収工程
23 冷却工程
27 第1吸着工程
31 分離工程
32 第1精製工程
70 溶液製膜設備
71 フィルム製造装置
72 溶媒回収装置
75 冷却装置
91 吸着塔
92 蒸留塔
93 精製部
96 第1中和処理漕
97 活性汚泥槽
99 第1活性炭槽
Claims (12)
- 溶媒とポリマーとを含むポリマー溶液を流延して乾燥させることによりフィルムとするフィルム製造装置と、前記乾燥により蒸発した前記溶媒を回収する溶媒回収装置と、前記フィルム製造装置の空気を井水により冷却するための冷却装置とを備える溶液製膜設備において、
前記溶媒回収装置は、蒸発した前記溶媒を第1吸着手段により吸着して蒸気により脱着する回収部と、前記脱着により生じた水から前記溶媒を分離する分離部と、この分離部で分離された水を精製する精製部とを有し、
前記溶媒回収装置の前記精製部で精製された水を移送して前記井水に混合する移送系を備えたことを特徴とする溶液製膜設備。 - 前記冷却装置は、前記井水と前記精製された水との少なくとも一方が供給される供給口と、前記空気の冷却に使用した後の井水と前記水との少なくともいずれか一方を排出する排出口とを有する冷却部を備えることを特徴とする請求項1記載の溶液製膜設備。
- 前記冷却部はクーリングタワであることを特徴とする請求項2記載の溶液製膜設備。
- 前記精製部は、前記分離部から排出された水を活性スラッジにより微生物処理する微生物処理手段を有することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の溶液製膜設備。
- 前記精製部は、前記微生物処理の前に前記水を中和する中和手段を有することを特徴とする請求項4記載の溶液製膜設備。
- 前記精製部は、前記微生物処理された前記水に含まれる異物を吸着する第2吸着手段を有することを特徴とする請求項4または5記載の溶液製膜設備。
- 前記分離部は蒸留塔を備えることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の溶液製膜設備。
- 前記回収部は前記第1吸着手段としての活性炭を備えた活性炭吸着塔を有することを特徴とする請求項1ないし7いずれかひとつ記載の溶液製膜設備。
- 溶媒とポリマーとを含むポリマー溶液を流延して乾燥させることによりフィルムを製造するフィルム製造工程と、前記フィルム製造工程で蒸発した前記溶媒を回収する溶媒回収工程と、冷却手段により前記フィルム製造工程の空気を冷却する冷却工程とを有する溶液製膜方法において、
前記溶媒回収工程は、前記蒸発溶媒を第1吸着手段により吸着して蒸気により脱着する回収工程と、前記脱着により生じた水から前記溶媒を分離する分離工程と、前記分離工程で分離された水を精製する精製工程とを有し、
前記精製工程により得られた水は、井水を伝熱媒体とする前記冷却手段の前記井水に混合されることを特徴とする溶液製膜方法。 - 前記冷却工程では、前記井水と前記精製工程からの水との少なくともいずれか一方が、前記冷却手段としてのクーリングタワに送られ、前記冷却により濃縮された濃縮水として前記クーリングタワから排出されることを特徴とする請求項9記載の溶液製膜方法。
- 前記精製工程では、前記水を活性スラッジにより微生物処理することを特徴とする請求項9または10記載の溶液製膜方法。
- 前記精製工程では、前記微生物処理の前に前記水を中和することを特徴とする請求項11記載の溶液製膜方法。
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---|---|---|---|---|
JP2009273975A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Toyobo Co Ltd | 有機溶剤含有ガス処理システム |
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-
2005
- 2005-01-27 JP JP2005019845A patent/JP2006205513A/ja active Pending
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