JP2006203581A - 通信制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 PDG及びGGSNが無線通信端末のIPアドレスのアドレス体系を管理するHAのリストを保持し、PDGのFAは及びGGSNのFAは、3GPP/AAAサーバに適切なHAを取得しにいくことをせずに、位置登録すべきHAを自身が保持するHAのリストから検索し、そのHAへ位置登録することを可能にすること。
【解決手段】 PDG1021及びGGSN1013が、無線通信端末111のリモートIPアドレスのアドレス体系を管理するHAリスト305を保持する。さらに、HAの適性を判断する情報を何らかの方法(HAが通知することに限定しない)でPDG1021及びGGSN1013に適切に通知し、そのHA適性判断情報を含んだHAリスト305をPDG1021及びGGSN1013が作成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 PDG1021及びGGSN1013が、無線通信端末111のリモートIPアドレスのアドレス体系を管理するHAリスト305を保持する。さらに、HAの適性を判断する情報を何らかの方法(HAが通知することに限定しない)でPDG1021及びGGSN1013に適切に通知し、そのHA適性判断情報を含んだHAリスト305をPDG1021及びGGSN1013が作成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、通信制御システムに関し、3GPPシステムとWLAN等の異種網間を移動する無線通信端末同士の通信を制御する通信制御システムに関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)システムとWLAN(Wireless LAN)等の異種網間を移動する無線通信端末同士の接続を制御する異種網間移動制御システムが提案されている(例えば、非特許文献1)。
3GPPシステムとWLANに代表される異種網間のシームレス接続を提供するためのベースとなるネットワークシステムの構成例を図4に示す。
図4のネットワークシステム500は、3GPPのGPRS(General Packet Radio Service)コアネットワーク501、WLANインターワークネットワーク502、パケットデータネットワーク(Packet Data Network 、以下、PDNという)503の3つのネットワークから構成される。
GPRSコアネットワーク501は、3GPP/AAA(Authentication,Authorization and Accounting)サーバ5011、SGSN(Serving GPRS Support Node)5012、GGSN(Gateway GPRS Support Node )5013からなる。
WLANインターワークネットワーク502は、パケットデータゲートウェイ(Packet Data Gateway、以下、PDGという)5021及びWLANアクセスゲートウェイ(WLAN Access Gateway、以下、WAGという)5022からなる。なお、GPRSコアネットワーク501とWLANインターワークネットワーク502を合わせて3GPPホームネットワーク(図中の二重線で囲んだ部分)と呼ぶ。
また、図4において、GPRSコアネットワーク501にはRNC(Radio Network Controller)504が接続され、RNC504には無線基地局装置(Base Transceiver Station)である第1BTS505と第2BTS506が接続され、WLANインターワークネットワーク502にはWLAN507が接続され、WLAN507はWLANインターワークネットワーク502を介してISP(Internet Services Provider)508が接続され、PDN503及びISP508にはインターネット509が接続されている。
また、図4において、第1BTS505と第2BTS506は、それぞれ無線エリアA1,A2内を移動する3GPP対応の無線通信端末510の無線接続を管理し、WLAN507は、無線エリアBを移動するWLAN対応の無線通信端末511の無線接続を管理するものとする。
図4のネットワークシステム500において使用されるIPアドレスは、リモートIPアドレスとローカルIPアドレスの2つがある。リモートIPアドレスは、無線通信端末511に付与されるIPアドレスであり、PDNのアドレス体系に基づいている。ローカルIPアドレスは、IPパケットがWLAN507内を転送されるために無線通信端末511に付与されるIPアドレスであり、WLANのアドレス体系に基づいている。
ネットワークシステム500において、WLANインターワークネットワーク502、WLAN507、無線通信端末510,511の間でIPパケットが転送されるとき、リモートIPアドレスを持ったIPパケットは、ローカルIPアドレスを用いてIPカプセル化が行われて運ばれる。無線通信端末511は、WLAN507からIPパケットを受信すると、ローカルIPアドレスを用いてカプセル化を解いて、リモートIPアドレスによる受信処理を行う。無線通信端末511がパケットを送信するときは、その逆を行う。
次に、上記図4のネットワークシステム500において、モバイルIPを用いた3GPPホームネットワークとWLAN間のシームレス接続動作について、図5を参照して説明する。
図5において、PDN503内にホームエージェント(Home Agent、以下、HAという)503a、503bを配置し、GGSN5013内とPDG5021内にフォーリンエージェント(Foreign Agent、以下、FAという)5013a,5021aを配置している。すなわち、図5では、HAが負荷分散などの目的で複数ある場合を想定している。
これらFA5013aとPDN503のHA503a及び503b間にはMIP(Mobil IP)のCare of Address(気付けアドレス、以下、CoAという)によるトンネルが張られる。したがって、無線通信端末511とPDG5021間にはローカルIPアドレスによるトンネルT3が確立され、PDG5021のFA5021aとPDN503のHA503a間にはMIPのCoAによるトンネルT2、PDG5021のFA5021aとPDN503のHA503b間にはMIPのCoAによるトンネルT6が確立されている。これらのトンネルT2,T3、T6の中をリモートIPアドレスのヘッダを持ったIPパケットが転送されることになる。
一方、3GPP側において、無線通信端末510とGGSN5013間には3GPPによるトンネルT4が確立され、GGSN5013のFA5013aとPDN503のHA503a及びHA503b間にはMIPのCoAによるトンネルT1、T5が確立される。これらのトンネルT1,T4、T5の中をリモートIPアドレスのヘッダを持ったIPパケットが転送される。なお、無線通信端末510,511にはMIPのクライアントが搭載され、MIP処理が可能である。
以上の構成を前提として、ネットワークシステム500における具体的な動作を図6に示すシーケンス図を参照して説明する。
図6において、無線通信端末511がWLAN507のサブネット間を移動すること、あるいはWLAN507配下で電源が入った場合等により、無線通信端末511とWLAN507のAP(Access Point)(図示せず)間で新たに無線用コネクション(WLAN Connection Setup)が確立する(ステップS701)。
次に、無線通信端末511とWLAN507及び3GPP網がEAP(Extensible Authentication Protocol::認証プロトコル)により相互認証した後(ステップS702)、WLAN507側のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol )サーバ等から無線通信端末511にローカルIPアドレスが付与される(ステップS703)。次に、無線通信端末511は、DNS(Domain Name System)サーバ等を用いて3GPP/AAAサーバ5011よりPDG5021のIPアドレスを取得する(PDGのIP解決)(ステップS704)。
次に、無線通信端末511は、PDG5021との間でローカルIPアドレスによるトンネルを確立する(ステップS705)。
次に、無線通信端末511は、PDN503のHA503aに対して、MIPの位置登録処理を行う。無線通信端末511がすでにHA503aのIPアドレスを知っていれば、HA503aに対して直接位置登録要求メッセージ(MIP RegistrationRequest)を送信する。もし無線通信端末511がHA503aのIPアドレスを知らなければ、無線通信端末511は、PDG5021のFA5021aに対して位置登録要求メッセージを送信する(ステップS706)。
次に、位置登録要求メッセージを受信したPDG5021のFA5021aは、適切なHAのアドレスを取得するため、HAアドレス取得要求を3GPP/AAAサーバ5011に対して送信する(ステップS707)。3GPP/AAAサーバ5011は、適切なHA(ここではHA503a)を自身が保持しているHAリスト5011aから検索し、PDG5021へHAアドレス取得応答を返す(ステップS708)。その後、PDG5021は、取得したHAに対して、位置登録要求メッセージ(MIP RegistrationRequest)をHA503aに送信する(ステップS709)。位置登録要求メッセージ(MIP RegistrationRequest)を受信したHA503aは、自身のIPアドレスを設定した位置登録応答メッセージ(MIP RegistrationReply)をPDG5021のFA5021aへ返送する(ステップS710)。なお、3GPP/AAAサーバ5011が保持しているHAリスト5011aは、固定であり、変更時はオフラインのオペレーション処理が行われる。
次に、PDG5021のFA5021aは、HA503aから受信した位置登録応答メッセージ(MIP RegistrationReply)を無線通信端末511に送信する(ステップS711)。
以上の動作により、無線通信端末510と無線通信端末511間でローカルIPトンネルを介してユーザデータを送受信することが可能になる(ステップS712〜S714)。なお、無線通信端末511からインターネット509などに向けて送信する上りのユーザデータパケットはHA503aを通る必要がない。
上記の登録動作により、PDN503内のHA503aでは、無線通信端末510のCoA及びGGSN5013のIPアドレスと、無線通信端末511のCoA及びPDG5021のIPアドレスとを対応付けるバインディングテーブルが設定される。
次に、ネットワークシステム500におけるデータ転送動作について説明する。
(1)3GPP側の転送処理
インターネット509のCN(Corresponding Node)509aから無線通信端末510へのIPパケットを3GPP経由で転送する方式を説明する。この場合、GGSN5013がFA5013aとして動作する。
インターネット509のCN(Corresponding Node)509aから無線通信端末510へのIPパケットを3GPP経由で転送する方式を説明する。この場合、GGSN5013がFA5013aとして動作する。
インターネット509のCN509aは、無線通信端末510のホームIPアドレス(リモートIPアドレス)を宛先アドレス(DSフィールド)、自CN509aのIPアドレスを送信元アドレス(SSフィールド)に格納したIPパケットをPDG5021のFA5021aに送出する。
PDN503内のHA503aがPDG5021のFA5021aから送信されたIPパケットを受信する。HA503aは、先の登録動作で作成したバインディングテーブルを参照して、IPパケットの宛先となっている無線通信端末510に対応するGGSN5013のIPアドレスを検索する。HA503aは、GGSN5013のIPアドレスがテーブルから見つかると、そのGGSN5013に対して、IPパケットを転送する。この時、HA503aは、転送するIPパケットの宛先アドレス(DSフィールド)には、そのGGSN5013のIPアドレスを格納し、送信元アドレス(SSフィールド)には、自HA503aのIPアドレスを用いてCN509aから受信したIPパケットをカプセル化して格納したIPパケットをGGSN5013に転送する。
次に、GGSN5013のFA5013aがHA503aからIPパケットを受信し、そのカプセル化を解除して元のIPパケットを抽出し、そのIPパケットをSGSN5012へ転送する。SGSN5012は、GGSN5013から受信したIPパケットをGPRSを用いてRNC504に送出する。
RNC504は、SGSN5012から受信したIPパケットをPDCP(Packet Data Convergence Protocol)を用いて変換して無線通信端末510に伝送する。無線通信端末510は、RNC504から受信したIPパケットのPDCPを解除して、元のIPパケットを復元する。
(2)WLAN側の転送処理
CN509aから無線通信端末511へのIPパケットがWLAN経由で転送される方式を説明する。この場合、PDG5021がFA5021aとして動作する。
CN509aから無線通信端末511へのIPパケットがWLAN経由で転送される方式を説明する。この場合、PDG5021がFA5021aとして動作する。
まず、CN509aが無線通信端末511のホームIPアドレス(リモートIPアドレス)を宛先アドレス(DSフィールド)に格納し、自CN509aのIPアドレスを送信元アドレス(SSフィールド)に格納したIPパケットをGGSN5013のFA5013aに送出する。
PDN503内のHA503aがGGSN5013のFA5013aから送信されたIPパケットを受信する。HA503aは、先の登録動作で作成したバインディングテーブルを参照し、IPパケットの宛先となっている無線通信端末511に対応するPDG5021のIPアドレスを検索する。HA503aは、PDG5021のIPアドレスがテーブルから見つかると、宛先アドレス(DSフィールド)にそのPDG5021のIPアドレスを格納し、送信元アドレス(SSフィールド)に自HA503aのIPアドレスを用いてCN509aから受信したIPパケットをカプセル化して格納したIPパケットをPDG5021に送出する。
PDG5021は、カプセル化されたIPパケットをHA503aから受信する。PDG5021は、カプセル化を解除し、元のCN509aから送信されたIPパケットを抽出する。さらに、PDG5021は、宛先アドレス(DSフィールド)に無線通信端末511のローカルIPアドレスを格納し、送信元アドレス(SSフィールド)に自PDG5021のローカルIPアドレスを用いてそのIPパケットを再びカプセル化して格納したIPパケットをWAG5022及びWLAN507を介して無線通信端末511に送出する。
ローカルIPアドレスは、WLANインターワークネットワーク502内でルーティング可能であるため、ローカルIPアドレスを用いてカプセル化されたIPパケットはWAG5022とWLAN507によって中継され、無線通信端末511まで伝送される。
次に、無線通信端末511は、受信したIPパケットのローカルIPアドレスによるカプセル化を解除して、元のIPパケットを復元する。
WLAN-GPRS integration for next-generation mobile data networks, IEEE Wireless Communications, vol. 9, no. 5, October 2002, pp. 112 - 124
WLAN-GPRS integration for next-generation mobile data networks, IEEE Wireless Communications, vol. 9, no. 5, October 2002, pp. 112 - 124
しかしながら、上記従来のモバイルIPを用いた3GPPホームネットワークとWLAN間のシームレス接続動作においては、以下のような問題がある。
PDG5021のFA5021a及びGGSN5013のFA5013aは、適切なHAを3GPP/AAAサーバ5011に取得しにいく必要がある。このことは、PDG5021及びGGSN5013の数が限定され(それほど多くない)、HAの数も限定される(それほど多くない)このネットワークシステムにおいて、処理遅延の無駄である。
また、HAの動的な負荷により、その位置登録すべきHAがダイナミックに変更する場合等も従来のネットワークシステムでは対応することができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、PDG及びGGSNが無線通信端末のIPアドレスのアドレス体系を管理するHAのリストを保持し、PDGのFAは及びGGSNのFAは、3GPP/AAAサーバに適切なHAを取得しにいくことをせずに、位置登録すべきHAを自身が保持するHAのリストから検索し、そのHAへ位置登録することを可能とする通信制御システムを提供することを目的とする。
さらに本発明は、HAが自身のIPアドレスとHAの適切性を判断できる適性判断情報をPDG及びGGSNに通知することにより、PDG及びGGSNが自動的にHAのリストを作成して適切なHAがダイナミックに変更する場合でも対応可能とする通信制御システムを提供することを目的とする。
本発明の通信制御システムは、モバイルIPを用いた3GPPネットワークとWLANを移動する無線通信装置とパケットデータネットワークの間でIPパケットの送受信を制御する通信制御システムであって、前記パケットデータネットワーク内に設置されるホームエージェント装置のIPアドレスと、そのホームエージェント装置が管理するアドレス体系とを対応づけて保持するデータテーブルと、前記無線通信装置のIPアドレスをキーとして前記データテーブルから位置登録すべきホームエージェント装置のIPアドレスを検索する検索処理手段を、前記パケットデータゲートウェイ装置及び前記3GPPネットワーク内に設置されるゲートウェイGPRSサポートノード装置に設置する構成を採る。
この構成によれば、パケットデータゲートウェイ装置及びゲートウェイGPRSサポートノード装置は適切なホームエージェント装置を取得するための処理を削減することができるので、処理遅延の削減を実現することができる。
本発明の通信制御システムは、請求項1記載の通信制御システムにおいて、前記ホームエージェント装置が自身のIPアドレスと自身の適切性を判断できる情報(適性判断情報)を前記パケットデータゲートウェイ装置に通知する通知手段を備え、前記通知された適性判断情報も含めて作成した前記データテーブルと、前記無線通信装置のIPアドレス及び前記適性判断情報をキーとして前記データテーブルから位置登録すべきホームエージェント装置のIPアドレスを検索する検索処理手段を、前記パケットデータゲートウェイ装置及び前記ゲートウェイGPRSサポートノード装置に設置する構成を採る。
この構成によれば、適切なホームエージェント装置がダイナミックに変更する場合でも、パケットデータゲートウェイ装置及びゲートウェイGPRSサポートノード装置は適切なホームエージェント装置を検索することができる。
本発明によれば、ホームエージェント装置のIPアドレスが固定でない場合、あるいはホームエージェント装置が複数存在する場合等においても、適切なホームエージェント装置のIPアドレスを割り当てることが可能となり、ネットワークシステムの柔軟性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る3GPPシステムとWLANの異種網間のシームレス接続を提供するネットワークシステムの全体構成を示す図である。
図1のネットワークシステム100は、3GPPのGPRSコアネットワーク101、WLANインターワークネットワーク102、パケットデータネットワーク(以下、PDNという)103の3つのネットワークから構成される。
GPRSコアネットワーク101は、3GPP/AAAサーバ1011、SGSN1012及びGGSN1013からなる。
WLANインターワークネットワーク102は、パケットデータゲートウェイ(以下、PDGという)1021及びWLANアクセスゲートウェイ(以下、WAGという)1022からなる。なお、GPRSコアネットワーク101とWLANインターワークネットワーク102を合わせて3GPPホームネットワーク(図中の二重線で囲んだ部分)と呼ぶ。
また、図1において、GPRSコアネットワーク101にはRNC104が接続され、RNC104には無線基地局装置である第1BTS105と第2BTS106が接続され、WLANインターワークネットワーク102にはWLAN107が接続され、WLAN107はWLANインターワークネットワーク102を介してISP108が接続され、PDN103及びISP108にはインターネット109が接続されている。
また、図1において、第1BTS105と第2BTS106は、それぞれ無線エリアA1,A2内を移動する3GPP対応の無線通信端末110の無線接続を管理し、WLAN107は、無線エリア(以下、サブネットという)Bを移動するWLAN対応の無線通信端末111の無線接続を管理するものとする。
次に、図1の各部の機能を説明する。
PDG1021は、図2に示すように、送受信処理部301、トンネル確立処理部302、FA処理部303、HAアドレス検索処理部304、HAリスト305及びHAリスト作成処理部306から構成される。
送受信処理部301は、ユーザデータパケットのトンネル処理、転送処理等を行い、制御データパケットについては、必要に応じてPDG1021の内部処理部との送受信処理を行い、その他の制御パケットのトンネル処理及び転送処理等を行う。トンネル確立処理部302は、無線通信端末111との間でローカルIPアドレスによるトンネル確立処理を行う。
FA処理部303は、MIP処理のFA処理、特に無線通信端末111の位置登録処理を行う。FA処理部303は、無線通信端末111から受信した位置登録要求メッセージにHA103a又は103bのIPアドレスがない場合、HAアドレス検索処理部304からの通知により適切なHAに対して、位置登録要求のためのパケットを作成し、HA103a又は103bへ送信する。FA処理部303は、HA103a又は103bから位置登録応答メッセージを受信すると、それを無線通信端末111へ転送する。
HAアドレス検索処理部304は、FA処理部303から起動され、無線通信端末111のIPアドレス、適性判断情報から適切なHAを検出し、FA処理部303へ通知する。
HAリスト305は、HA103a又は103bのIPアドレスと、そのHA103a又は103bが管理できるアドレス体系(例えば、IPアドレスとアドレスマスクの対)、さらには適切性を判断できる何らかの適性判断情報(例えば、HAの負荷情報など)との対応をとったデータテーブルである。
HAリスト作成処理部306は、通知情報にしたがい(HA103a又は103bからの通知には限定しない)、HAリスト305を作成する。
GGSN1013の構成もPDG1021と基本的に同様であり、トンネル確立処理部が3GPPのプロトコルによるトンネル確立を行うということのみが異なる。
PDN103は、一般的に上位に存在する外部のIPネットワークであり、オペレータの外部の公衆/プライベートIPネットワークでもよい。
3GPP/AAAサーバ1011は、無線通信端末110、111の認証などを行う。
WAG1022は、無線通信端末111にWLANインターワークネットワーク102へのデータをルーティング又はWLANインターワークネットワーク102からのデータをルーティングするゲートウェイ装置であり、以下の機能を含んでいる。
PDGへのIPパケットのルーティング又はPDGからのIPパケットのルーティングを行う機能、WLANへのIPパケットのルーティング又はWLANからのIPパケットのルーティングを行う機能、トンネル毎に、例えば、オペレータ間決済のために使用されるボリュームカウント(バイト・カウント)と経過時間等のアカウンティング情報の収集を実行する機能等である。
SGSN1012は、3GPPにおける端末位置の把握、パケット転送、モビリティー制御を行う。GGSN1013は、3GPPにおいて、PDN103とのインターワークを行い、IPパケットの転送ルートの設定を行う。無線通信端末111は、PDG1021との間でローカルIPアドレスによるトンネルを確立し、状況に応じて、ユーザデータをローカルIPトンネルに送出する。
また、本実施の形態では、PDN103に2台のHA103a,103bが設置されている場合を示している。
次に、本実施の形態のネットワークシステム100の動作について、図3に示すシーケンス図を参照して説明する。
図3において、無線通信端末111がWLAN507のサブネットB側に移動することにより、無線通信端末111とWLAN107のAP(Access Point)(図示せず)間で新たに無線用コネクション(WLAN Connection Setup)が確立する(ステップS401)。
次に、無線通信端末111とWLAN107及び3GPP網がEAP(Extensible Authentication Protocol::認証プロトコル)により相互認証した後(ステップS402)、WLAN107側のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol )サーバ等から無線通信端末111にローカルIPアドレスが付与される(ステップS403)。次に、無線通信端末111は、DNS(Domain Name System)サーバ等を用いて3GPP/AAAサーバ1011よりPDG1021のIPアドレスを取得する(PDGのIP解決)(ステップS404)。
次に、無線通信端末111は、PDG1021との間でローカルIPアドレスによるトンネルを確立する(ステップS405)。
次に、無線通信端末111は、PDN103のHA103aに対して、MIPの位置登録処理を行う。無線通信端末111がすでにHA103aのIPアドレスを知っていれば、HA103aに対して直接位置登録要求メッセージ(MIP RegistrationRequest)を送信する。もし無線通信端末111がHA103aのIPアドレスを知らなければ、無線通信端末111は、PDG1021のFA1021aに対して位置登録要求メッセージを送信する(ステップS406)。
一方、HA103a及びHA103bは、自身が管理するIPアドレス、自身のIPアドレス及び適性判断情報(負荷情報など)などの通知情報を、適切なタイミングでPDG1021に通知する(ステップS407、408)。通知されたPDG1021は、その通知情報をもとにHAリスト305を作成する。ここでは、ステップS407、408がステップS406の後で行われるように記述しているが、それに限定しない。
その位置登録要求メッセージを受信したPDG1021のFA1021aは、自身が保持するHAリスト305を検索して、適切なHA(ここではHA103aとする)に対して、位置登録要求メッセージ(MIP RegistrationRequest)を送信する(ステップS409)。
HA103aは、PDG1021のFA1021aから位置登録要求メッセージ(MIP RegistrationRequest)を受信すると、自身のIPアドレスを設定した位置登録応答メッセージ(MIP RegistrationReply)をPDG1021のFA1021aへ返送する(ステップS410)。
PDG1021のFA1021aは、HA103aから受信した位置登録応答メッセージ(MIP RegistrationReply)を無線通信端末111へ送信する(ステップS411)。
以上の動作により、無線通信端末110と無線通信端末111間でローカルIPトンネルを介してユーザデータを送受信することが可能になる(ステップS412〜S414)。なお、無線通信端末111から無線通信端末110に向けて送信する上りのユーザデータパケットはHA103aを通る必要がない。
なお前記図3のシーケンスは、GGSNを含んだ3GPP側のシーケンスと同様である。
以上のように、本実施の形態のネットワークシステムでは、PDG及びGGSNが、無線通信端末のリモートIPアドレスのアドレス体系を管理するHAリストを保持する。さらに、HAの適性を判断する情報を何らかの方法(HAが通知することに限定しない)でPDG及びGGSNに適切に通知し、そのHA適性判断情報を含んだHAリストをPDG及びGGSNが作成する。
したがって、3GPP/AAAサーバがHAリストを保持する場合と比べて、処理シーケンスを省くことができ、処理遅延を削減することができる。また、適切なHAがダイナミックに変化する場合にも対応できる
本発明に係る通信制御システムは、ホームエージェント装置のIPアドレスが固定でない場合、あるいはホームエージェント装置が複数存在する場合等においても、適切なホームエージェント装置のIPアドレスを割り当てることが可能となり、ネットワークシステムの柔軟性を向上させることである。
100 ネットワークシステム
101 GPRSコアネットワーク
102 WLANインターワークネットワーク
103 PDN
103a、103b HA
104 RNC
105 第1BTS
106 第2BTS
107 WLAN
108 ISP
109 インターネット
110、111 無線通信端末
1011 3GPP/AAAサーバ
1012 SGSN
1013 GGSN
1013a、1021a FA
1021 PDG
1022 WAG
301 送受信処理部
302 トンネル確立処理部
303 FA処理部
304 HAアドレス検索処理部
305 HAリスト
306 HAリスト作成処理部
101 GPRSコアネットワーク
102 WLANインターワークネットワーク
103 PDN
103a、103b HA
104 RNC
105 第1BTS
106 第2BTS
107 WLAN
108 ISP
109 インターネット
110、111 無線通信端末
1011 3GPP/AAAサーバ
1012 SGSN
1013 GGSN
1013a、1021a FA
1021 PDG
1022 WAG
301 送受信処理部
302 トンネル確立処理部
303 FA処理部
304 HAアドレス検索処理部
305 HAリスト
306 HAリスト作成処理部
Claims (2)
- モバイルIPを用いた3GPPネットワークとWLANを移動する無線通信装置とパケットデータネットワークの間でIPパケットの送受信を制御する通信制御システムであって、
前記パケットデータネットワーク内に設置されるホームエージェント装置のIPアドレスと、そのホームエージェント装置が管理するアドレス体系とを対応づけて保持するデータテーブルと、前記無線通信装置のIPアドレスをキーとして前記データテーブルから位置登録すべきホームエージェント装置のIPアドレスを検索する検索処理手段を、前記パケットデータゲートウェイ装置及び前記3GPPネットワーク内に設置されるゲートウェイGPRSサポートノード装置に設置することを特徴とする通信制御システム。 - 前記ホームエージェント装置が自身のIPアドレスと自身の適切性を判断できる情報(適性判断情報)を前記パケットデータゲートウェイ装置に通知する通知手段を備え、
前記通知された適性判断情報も含めて作成した前記データテーブルと、前記無線通信装置のIPアドレス及び前記適性判断情報をキーとして前記データテーブルから位置登録すべきホームエージェント装置のIPアドレスを検索する検索処理手段を、前記パケットデータゲートウェイ装置及び前記ゲートウェイGPRSサポートノード装置に設置することを特徴とする請求項1記載の通信制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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