JP2006203338A - スケルチ検出回路及びスケルチ検出方法 - Google Patents

スケルチ検出回路及びスケルチ検出方法 Download PDF

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幸喜 今村
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Abstract

【課題】 ノイズの影響を受けにくく、かつ、良好な高周波特性を有するスケルチ検出回路を提供する。
【解決手段】 スケルチ検出回路として、設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出し、その結果を出力する比較部と、前記比較部による検出結果に応じて、前記検出レベルを変化させるための制御信号を出力する制御部とを備える。前記制御部は、前記比較部がバースト信号を検出すると、前記検出レベルが、振幅のより小さな信号が検出されるレベルとなるように前記制御信号を出力し、前記比較部がバースト信号を検出しなくなると、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように前記制御信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディジタルデータを受信する装置に関し、特に、受信信号の大きさが所定値以上であるか否かを検出するスケルチ検出回路及びスケルチ検出方法に関する。
一般にスケルチ検出回路は、入力電圧の絶対値が所定の電圧以上であるか否かを検出するための回路である。USB(Universal Serial Bus)、Serial ATA(Serial AT Attachment)においては、スケルチ検出回路は、イニシャライズシーケンスやパワーマネージメント状態からの復帰シーケンスで利用されている。特にSerial ATAにおいては、スケルチ検出回路は、通信中の信号状態を検出するという役割の他に、OOB信号(Out Of Band Signal)を検出するために使用されている。
OOB信号は、Serial ATA規格内で規定された、バースト信号が伝送される一定の長さの期間(バースト期間)と無信号期間とを繰り返す信号であり、バースト期間及び無信号期間の長さ、並びにその繰り返し回数に意味を持ち、イニシャライズ時、及びパワーマネージメント時に使用される。
図14は、従来のスケルチ検出回路の回路図であって、Serial ATAの規格書内にも記載されている回路図である。図14のスケルチ検出回路は、入力信号DRX,NDRXの間の電圧を検出し、所定値以上であるか否かを検出し、その結果をスケルチ信号SQOUTAとして出力する。
図15は、図14のスケルチ検出回路における理想的な場合のタイミングチャートである。スケルチ信号SQOUTAは、バースト期間に対応して高電位となり、無信号期間に対応して低電位となる。
図16は、従来のスケルチ検出回路の他の例を示すブロック図である。図16のスケルチ検出回路は、特許文献1に開示されているものであって、差動入力信号の電圧が正である場合に、感知信号を出力する第1感知部934と、差動入力信号の電圧が負である場合に、感知信号を出力する第2感知部936と、第1感知部934及び第2感知部936のオフセット電流を調整するバイアス部932と、第1及び第2の感知部934,936の出力信号に基づいてスケルチ信号SQOUTBを出力する出力部938とを備えている。
この回路は、USB2.0スペックで要求されるスケルチ信号を出力するものであり、入力信号の共通モード電圧への依存性が少なく、許容される入力信号の電圧の範囲が広いという長所を有する。
特開2003−198392号公報
Serial ATA等で用いられる、高周波かつ高速での応答を必要とするスケルチ検出回路においては、検出レベル電圧の設定(DCオフセット電圧設定)と高周波での信号検出特性とが大きな問題となる。
図17(a)は、入力信号にノイズが含まれる場合であって、検出レベルが低い場合のスケルチ信号を示すグラフである。図17(b)は、入力信号にノイズが含まれる場合であって、検出レベルが高い場合のスケルチ信号を示すグラフである。
図14のスケルチ検出回路において、検出レベル電圧を低くし過ぎると、入力信号DRX,NDRXのノイズが誤検出されてしまい、検出結果であるスケルチ信号SQOUTAは、図17(a)のようになる。一方、検出レベル電圧を高くし過ぎると、入力信号DRX,NDRXの高周波成分が検出されなくなる。このため、図17(b)のように、入力信号DRX,NDRXが入力されているにもかかわらず、スケルチ信号SQOUTAが低電位になってしまう現象が起こる。
つまり、高周波で要求される特性を満たし、かつ低周波信号ノイズの影響を受けにくい回路を作成するのは困難であった。
本発明は、ノイズの影響を受けにくく、かつ、良好な高周波特性を有するスケルチ検出回路及びその方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明が講じた手段は、スケルチ検出回路として、設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出し、その結果を出力する比較部と、前記比較部による検出結果に応じて、前記検出レベルを変化させるための制御信号を出力する制御部とを備え、前記制御部は、前記比較部がバースト信号を検出すると、前記検出レベルが、振幅のより小さな信号が検出されるレベルとなるように前記制御信号を出力し、前記比較部がバースト信号を検出しなくなると、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように前記制御信号を出力するものである。
これによると、入力信号に応じて検出レベルを変更するので、ノイズに対する誤検出がなく、かつ高周波での特性の良好なスケルチ検出回路を実現することが可能となる。
請求項2の発明では、請求項1に記載のスケルチ検出回路において、前記比較部は、電流制御信号に応じてその消費電流を制御するものであり、前記制御部は、前記比較部がバースト信号を検出すると、前記比較部の消費電流が大きくなるように、前記電流制御信号を出力し、前記比較部がバースト信号を検出しなくなると、前記比較部の消費電流が小さくなるように、前記電流制御信号を出力するものである。
これによると、バースト期間においては比較部の応答速度を速めて入力信号の検出感度を高くし、その他の期間においては消費電力を削減し、かつノイズに対する誤検出が生じないようにすることができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のスケルチ検出回路において、前記比較部に特定のパターンが入力されたことを検出する特定パターン検出回路と、前記特定パターン検出回路が前記特定のパターンを検出してからの時間を計測する特定パターンカウンタとを更に備え、前記制御部は、前記特定パターンカウンタの値が所定の値に達した場合には、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように前記制御信号を出力するものである。
これによると、特定パターン検出回路が特定のパターンを一定期間受信できなかったときには、通信状態が異常になったと判断し、信号が検出されにくくなるように検出レベルを変更するので、より確実に検出レベルの変更を行うことができる。
請求項4の発明は、請求項1に記載のスケルチ検出回路において、前記比較部への入力信号に同期して動作する受信データPLL(Phase Locked Loop)と、前記受信データPLLが前記入力信号にロックしているか否かを検出するPLLロック状態検出回路とを更に備え、前記制御部は、前記受信データPLLが前記入力信号にロックしていないことが検出された場合には、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように、前記制御信号を出力するものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載のスケルチ検出回路において、バースト信号が検出されてからの時間を計測するタイムアウトカウンタを更に備え、前記制御部は、前記タイムアウトカウンタが計測した時間が所定の値に達した場合には、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように、前記制御信号を出力するものである。
請求項6の発明は、スケルチ検出回路として、それぞれに設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出し、その結果を出力する第1及び第2の比較部と、前記第2の比較部から出力される検出結果をラッチして、電源制御信号として出力し、リセット信号が入力されるとリセットされるラッチ回路と、前記第2の比較部がバースト信号を検出していないことが所定の期間示されている場合には、前記リセット信号を前記ラッチ回路に出力するリセットカウンタとを備え、前記第1の比較部は、前記第2の比較部よりも振幅の小さな信号が検出されるように検出レベルが設定されており、かつ、前記第2の比較部がバースト信号を検出していないことを前記電源制御信号が示している場合には、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである。
これによると、設定された検出レベルが異なる2つの比較部を備えるので、第1の比較部を高周波用、第2の比較部を低周波用に用いることができる。このため、1つの回路で低周波から高周波までカバーする場合に比べて、回路の実現が容易となる。また、第2の比較部は、バースト期間が開始されたことだけを検出すればよいので、簡便な回路で実現が可能であり、バースト信号が入力されていない無信号時の消費電力を削減することができる。
請求項7の発明では、請求項6に記載のスケルチ検出回路において、前記第2の比較部は、バースト信号として伝送される信号のうち、高周波信号に対する検出感度が前記第1の比較部よりも低いものである。
請求項8の発明は、請求項6に記載のスケルチ検出回路において、前記第1及び第2の比較部に特定のパターンが入力されたことを検出する特定パターン検出回路と、前記特定パターン検出回路が前記特定のパターンを検出してからの時間を計測する特定パターンカウンタとを更に備え、前記第1及び第2の比較部は、通信が確立した後、前記特定パターンカウンタの値が所定の値に達するまでは、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである。
これによると、通信が確立した後、消費電力を削減することができる。
請求項9の発明は、請求項8に記載のスケルチ検出回路において、前記リセット信号が入力され、かつ、前記特定パターンカウンタの値が所定の値に達した場合に、通信が途絶えたことを示すホットプラグ検出信号を出力するホットプラグ検出回路を更に備えるものである。
これによると、入力信号を伝送するケーブルが抜けたことを確実に検出し、ホットプラグ検出信号を出力することができる。
請求項10の発明は、請求項9に記載のスケルチ検出回路において、前記第1及び第2の比較部への入力信号に同期して動作する受信データPLLと、前記受信データPLLが前記入力信号にロックしているか否かを検出するPLLロック状態検出回路とを更に備え、前記ホットプラグ検出回路は、前記受信データPLLが前記入力信号にロックしていないことが検出された場合に、前記ホットプラグ検出信号を出力するものである。
これによると、入力信号を伝送するケーブルが抜けたことをより確実に検出することができる。
請求項11の発明は、請求項6に記載のスケルチ検出回路において、前記第1及び第2の比較部への入力信号に同期して動作する受信データPLLと、前記受信データPLLが前記入力信号にロックしているか否かを検出するPLLロック状態検出回路とを更に備え、前記第1及び第2の比較部は、前記受信データPLLが前記入力信号にロックしていないことが検出された場合には、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである。
これによると、通信状態が異常になった場合に消費電力を削減することができる。
請求項12の発明は、請求項6に記載のスケルチ検出回路において、バースト信号が検出されてからの時間を計測するタイムアウトカウンタを更に備え、前記第1の比較部は、前記タイムアウトカウンタが計測した時間が所定の値に達した場合には、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである。
請求項13の発明は、スケルチ検出方法として、設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出する比較ステップと、前記比較ステップにおける検出結果に応じて、前記検出レベルを変化させる制御ステップとを備え、前記制御ステップは、前記比較ステップでバースト信号を検出すると、前記検出レベルが、振幅のより小さな信号が検出されるレベルとなるようにし、前記比較ステップでバースト信号を検出しなくなると、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるようにするものである。
請求項14の発明は、スケルチ検出方法として、それぞれに設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出する第1及び第2の比較ステップと、前記第2の比較ステップにおける検出結果をラッチして、電源制御信号とするラッチステップと、前記第2の比較部がバースト信号を検出していないことが所定の期間示されている場合には、前記ラッチステップで行われたラッチを解除するリセットステップとを備え、前記第1の比較ステップは、前記第2の比較ステップにおけるよりも振幅の小さな信号が検出されるように検出レベルが設定されており、かつ、前記第2の比較ステップにおいてバースト信号を検出していないことを前記電源制御信号が示している場合には、比較を行うための回路のうち、少なくとも一部の回路の動作を停止させるものである。
以上のように、本発明に係るスケルチ検出回路及びスケルチ検出方法によると、高周波信号を検出し、かつ、ノイズを誤検出することを防ぐことができるので、理想的なスケルチ検出を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。図1のスケルチ検出回路は、比較部10と、制御部としての検出レベル調整回路32とを備えている。比較部10は、バッファ11と、インバータ12と、ANDゲート13と、ダイオード14と、キャパシタ16と、抵抗17と、バッファ18とを備えている。
バッファ11には、2つの入力信号DRX1,NDRX1で構成された差動信号と、検出レベル調整信号OF1とが入力されている。バッファ11は、ヒステリシス特性を有し、入力信号DRX1とNDRX1との差の絶対値を、検出レベル調整信号OF1に応じて設定された検出レベルと比較して、その結果をインバータ12及びANDゲート13に出力する。すなわち、バッファ11は、|DRX1−NDRX1|が入力電圧増大時の検出レベル以上になると高電位(“H”)を出力し、|DRX1−NDRX1|が入力電圧減少時の検出レベル未満になると低電位(“L”)を出力する。
バッファ11は、低周波の入力信号に対する感度に比べると、高周波の入力信号に対する感度が低い。すなわち、検出レベル調整信号OF1が一定であっても、入力信号の周波数が高い場合には、入力信号の振幅が大きくなければバッファ11は入力信号を検出せず、出力を“H”に変化させない。言い換えると、検出レベルは、実際には入力信号の周波数が高いほど大きな値となる。また、バッファ11は、検出レベル調整信号OF1の電位が高いときは検出レベルを大きくし、検出レベル調整信号OF1の電位が低いときは検出レベルを小さくする。
インバータ12は、バッファ11の出力を反転して、わずかに遅延させてANDゲート13に出力するので、ANDゲート13は、バッファ11の出力が“L”から“H”に変化した直後にのみ、“H”をダイオード14に出力する。キャパシタ16は、ANDゲート13の出力が“H”であるときは電荷を蓄積するので、バッファ11の出力レベルが変化すると、バッファ18の入力レベルが上昇する。抵抗17は、キャパシタ16の電荷を徐々に放電する。
バッファ18は、ヒステリシス特性を有し、入力信号が、入力電圧増大時の検出レベル以上になると“H”を、入力電圧減少時の検出レベルよりも小さくなると“L”を、スケルチ信号SQOUT1として検出レベル調整回路32及び外部に出力する。検出レベル調整回路32は、スケルチ信号SQOUT1が“H”であるときは検出レベル調整信号OF1の電位を低くし、スケルチ信号SQOUT1が“L”であるときは検出レベル調整信号OF1の電位を高くする。
図2は、図1のスケルチ検出回路におけるタイミングチャートである。OOB信号を伝送する際には、図2のように、入力信号DRX1,NDRX1は、レベルの変化を繰り返すバースト信号となるバースト期間BRと、無信号期間NSとを繰り返す。入力信号DRX1,NDRX1は、バースト期間BRの最初の部分においては低周波(125MHz)の信号であり、その後、高周波(750MHz)の信号と低周波の信号とを繰り返す。
ここでは、バッファ11は、検出レベル調整信号OF1が電圧VHであるとき、高周波の信号は検出しないが、低周波の信号は検出することができるように、検出レベルが比較的高く設定されているとする。まず、無信号期間においては、入力信号DRX1,NDRX1が入力されていない状態が継続している。このとき、スケルチ信号SQOUT1が“L”となっていて、検出レベル調整回路32は、検出レベル調整信号OF1を高電圧VHにしている。
バースト期間が開始され、入力信号DRX1,NDRX1として低周波の信号が入力されると、バッファ11が信号が入力されたことを検出し、スケルチ信号SQOUT1が“H”になるので、検出レベル調整回路32は、バッファ11の検出レベルが、振幅のより小さな信号が検出されるレベルとなるように、検出レベル調整信号OF1を低電圧VLにする。すると、バッファ11は、高周波の信号が入力された場合であっても、信号が入力されたことを検出できるように、検出レベルが低く設定される。バッファ11は、バースト期間において入力された高周波の信号を検出するので、スケルチ信号SQOUT1は“H”の状態を継続する。
バースト期間が終了すると、バースト信号が検出されなくなり、スケルチ信号SQOUT1は“L”となるので、検出レベル調整回路32は、検出レベル調整信号OF1を高電圧VHに設定する。
このように、図1のスケルチ検出回路によると、バッファ11の検出レベルの設定を検出レベル調整信号OF1に応じて変更するようにしているので、低周波のノイズ成分による影響を抑制し、かつ、高周波信号の検出を行うことができる。すなわち、検出レベルを設定する上で相反する課題を解決することができる。
なお、本実施形態では、無信号時(スケルチ信号SQOUT1が“L”のとき)に検出レベル調整信号OF1を高電圧VHとし、信号検出時(スケルチ信号SQOUT1が“H”のとき)に検出レベル調整信号OF1を低電圧VLとしたが、これには限られない。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。図3のスケルチ検出回路は、比較部210と、制御部230と、特定パターン検出回路242と、特定パターンカウンタ244と、PLL(Phase Locked Loop)ロック状態検出回路246と、受信データPLL248とを備えている。
比較部210は、比較部10において、バッファ11に代えてバッファ211を備えたものである。制御部230は、検出レベル調整回路232と、電流制御回路234とを備えている。図1のスケルチ検出回路と同様の構成要素には、同一の参照番号を付してその説明を省略する。
バッファ211は、電流制御信号PC1に応じてその消費電流を制御することができるように構成されている点の他は、図1のバッファ11と同様のものである。バッファ211は、高周波信号を検出する場合には、消費電流が大きい状態で動作させる必要があるが、低周波信号を検出する場合には、消費電流が小さい状態で動作させることができる。
入力信号DRX1,NDRX1の最初のトリガを検出するためには、低周波信号を検出することができればよく、バッファ211には、必ずしも高周波信号を受信するときほどの電流が流れている必要はない。そこで、入力信号DRX1,NDRX1の最初のトリガを検出するまでの期間は、回路の消費電力を削減できる可能性がある。
図4は、図3のスケルチ検出回路におけるタイミングチャートである。スケルチ信号SQOUT1が“L”の場合には、電流制御回路234は、電流制御信号PC1を“L”にしてバッファ211に出力する。このとき、バッファ211は、消費電流を低減させて動作する。バースト信号の最初の部分は低周波信号であるので、バッファ211は、バースト信号が開始したことを検出することができ、スケルチ信号SQOUT1が“H”になる。
スケルチ信号SQOUT1が“H”の場合には、電流制御回路234は、バッファ211の消費電流が大きくなるように、電流制御信号PC1を“H”にしてバッファ211に出力する。このとき、バッファ211は、消費電流を増加させて動作するので、高周波成分の信号検出感度が高くなり、バースト期間にバースト信号として送られる高周波信号を検出することができる。その結果、スケルチ信号SQOUT1は“H”の状態を継続する。
バースト期間が終了すると、バースト信号が検出されなくなり、スケルチ信号SQOUT1は“L”となるので、バッファ211の消費電流が小さくなるように、電流制御回路234は、電流制御信号PC1を“L”にしてバッファ211に出力する。
このように、図3のスケルチ検出回路は、無信号期間においてバッファ211の消費電流を削減するので、待機時の消費電流を削減することが可能となる。
なお、電流制御信号PC1に従って、バッファ18等、他の回路の消費電流を削減するようにしてもよい。
Serial ATAで伝送される信号においては、Serial ATA規格でいうところの256Dword毎に、2Dwordの特定のパターンであるアライン(align)シーケンスが含まれる。つまり、データ通信中には、一定期間毎にアラインシーケンスを必ず受信することとなる。逆に言えば、ある一定期間以上アラインシーケンスの検出ができなかった場合は、通信がストップしてしまった等、何らかの異常が生じた可能性が高い。そこで、一定期間以上アラインシーケンスを受信できなかったときには、通信異常が生じたと判断することができる。
図5は、図3のスケルチ検出回路における、入力信号DRX1,NDRX1が停止した場合のタイミングチャートである。特定パターン検出回路242は、入力信号DRX1,NDRX1からアラインシーケンスを検出すると、特定パターン検出信号DP1を特定パターンカウンタ244に出力する。特定パターンカウンタ244は、特定パターン検出信号DP1が入力されなくなると、クロック信号のパルスのカウントを開始し、カウント値CW1が例えば1000になった場合にリセット信号RESを特定パターン検出回路242に出力する。
特定パターン検出回路242は、リセット信号RESを受け取ると、特定パターン非検出信号NDP1を“H”にして、検出レベル調整回路232及び電流制御回路234に出力し、アラインシーケンスが受信されなくなってから一定期間経過したことを通知する。
検出レベル調整回路232は、特定パターン非検出信号NDP1が“H”になり、スケルチ信号SQOUT1が“L”である場合には、入力信号DRX1,NDRX1が停止したと判断し、検出レベル調整信号OF1を電圧VHとし、検出レベルを高くする。このとき、電流制御回路234は、電流制御信号PC1を“L”とし、バッファ211の信号検出感度を低くする。
その後、入力信号DRX1,NDRX1がデータの伝送を再開すると、スケルチ信号SQOUT1が“H”になり、検出レベル調整回路232は、検出レベル調整信号OF1を電圧VLとし、電流制御回路234は、電流制御信号PC1を“H”とする。
このように、特定パターン非検出信号NDP1に基づいて検出レベル調整信号OF1、及び電流制御信号PC1を生成するので、検出レベルや消費電流の制御をきめ細かく行うことができる。
なお、特定パターンとしてSerial ATAのアラインシーケンスを用いる場合について説明したが、特定パターンは予め定められた他のパターンであってもよい。
受信データに同期するように動作するPLLのロックが外れたことが検出された場合には、ケーブルが抜かれる等によってバッファ211への入力信号(受信信号)が停止したり、受信信号が著しく劣化したと考えられる。つまり、ロックが外れた場合は、通信不良状態であると言える。そこで、このようなPLLのロック状態をモニタすることによって通信状態を把握し、スケルチ検出回路の検出レベル調整や電流制御を行うことができる。
受信データPLL248は、PLLを有しており、入力信号DRX1,NDRX1によって伝送された受信データに同期したクロックRCKを生成し、PLLロック状態検出回路246に出力している。
PLLロック状態検出回路246は、受信データPLL248が規格範囲内の周波数でロックしているかどうかを監視するための回路である。PLLロック状態検出回路246は、リファレンスクロックREFCKと、受信データPLL248が生成した受信クロックRCKとの周波数を比較し、その結果をロック状態信号RO1として検出レベル調整回路232及び電流制御回路234に出力する。リファレンスクロックREFCKは、水晶発振子等に基づいて生成され、周波数が安定しているクロック信号である。
受信データPLLのロックが外れたことが検出された場合には、通信不良状態であると考えられるので、検出レベル調整回路232は、検出レベル調整信号OF1を電圧VHとして、検出レベルを比較的高く設定するようにし、電流制御回路234は、電流制御信号PC1を“L”とする。
このように、図3のスケルチ検出回路によると、スケルチ信号SQOUT1、特定パターン非検出信号NDP1、及びPLLのロック状態を示すロック状態信号RO1に基づいて判断を行うので、検出レベル調整信号OF1及び電流制御信号PC1をより最適な値に設定することが可能となる。
なお、図3のスケルチ検出回路は、検出レベル調整回路232と電流制御回路234とを備えているが、いずれか一方を備えないようにしてもよい。
また、特定パターン検出回路242及び特定パターンカウンタ244を備えないようにしてもよいし、PLLロック状態検出回路246及び受信データPLL248を備えないようにしてもよい。
また、スケルチ信号SQOUT1、検出レベル調整信号OF1、及び電流制御信号PC1の信号のレベルを、“L”,“H”のうちの反対のものにするようにしてもよい。
(第2の実施形態の変形例)
Serial ATAにおいては、最初の信号(COMRESET信号)取得から、通信確立までの時間がある程度予測可能であり、この時間はある長さ以上にはならないとの規約がある。そこで、スケルチ検出回路がタイマー機能を備えるようにし、最初のデータ受信から一定時間経過後、又は最後のデータ受信から一定時間経過後に、スケルチ検出回路の検出レベルの調整を行うようにする場合について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るスケルチ検出回路のブロック図である。図6のスケルチ検出回路は、図3のスケルチ検出回路において、制御部230、特定パターン検出回路242、特定パターンカウンタ244、PLLロック状態検出回路246、及び受信データPLL248に代えて、制御部330と、タイムアウトカウンタ62と、イニシャライズ状態通知回路64とを備えたものである。制御部330は、検出レベル調整回路332と、電流制御回路334とを有している。
図7(a)は、図6のスケルチ検出回路における、正常に受信が行われている場合のタイミングチャートである。図7(b)は、図6のスケルチ検出回路における、正常に受信が行われていない場合のタイミングチャートである。Serial ATAにおいては、イニシャライズ時は入力信号DRX,NDRXによってデータ等がOOB−DATA−ALIGN−DATAの順で伝送される。また、通信確立後は、コントロールロジック(図示せず)がPHY_READY状態を示す信号PRDYを生成する。
タイムアウトカウンタ62は、最初のOOB検出からの時間を計測する。すなわち、スケルチ信号SQOUT1が“H”になるとクロック信号のカウントを開始し、信号PRDYが“H”になると、カウント値をリセットする(図7(a))。また、タイムアウトカウンタ62は、最初のOOB検出後、ある一定期間経過してもイニシャライズが終了しない場合(信号PRDYが“H”にならず、カウント値CTが例えば20000を越えた場合)には、信号PSTA1のパルスをイニシャライズ状態通知回路64に出力する(図7(b))。
信号PSTA1のパルスが入力されると、イニシャライズ状態通知回路64は、このことをイニシャライズ状態通知信号INT1によって検出レベル調整回路332及び電流制御回路334に通知する。検出レベル調整回路332は、入力信号DRX1,NDRX1が停止したと判断し、検出レベル調整信号OF1を電圧VHとし、検出レベルを高くする。電流制御回路334は、電流制御信号PC1を“L”とする。すると、バッファ211の消費電流を減少させて、次のOOB信号の最初のトリガが受信されるのを待つことができる。
このように、タイムアウトを検出することにより、回路の状態に基づくだけではなく、時間にも基づいて、スケルチ回路の消費電力制御が可能となる。
また、特に図示しないが、比較部210がバースト信号を検出して、スケルチ信号SQOUT1が“H”になると、タイムアウトカウンタが、クロック信号のカウントを開始し、カウント値が所定の値に達すると、検出レベル調整回路が、検出レベル調整信号OF1を電圧VLとし、検出レベルを低くし、電流制御回路が、電流制御信号PC1を“H”とするようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態においては、入力信号の状態や内部ブロックの状態に応じて検出レベルを変更することにより、ノイズに対する誤検出がなく、かつ高周波での特性の良好なスケルチ検出回路を実現することが可能となった。本実施形態では、検出レベルを変更するのではなく、それぞれが異なる検出レベルと周波数特性とを持った複数の比較部を有するスケルチ検出回路について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。図8のスケルチ検出回路は、第1の比較部510と、第2の比較部520と、検出レベル調整回路532と、ラッチ回路536と、リセットカウンタ538とを備えている。比較部510は、バッファ511と、インバータ512と、ANDゲート513と、ダイオード514と、キャパシタ516と、抵抗517と、バッファ518とを備えている。比較部520は、バッファ521と、インバータ522と、ANDゲート523と、ダイオード524と、キャパシタ526と、抵抗527と、バッファ528とを備えている。
比較部520は、比較部510と比較して、高周波での検出感度を高くせず、検出感度を上げることよりも低消費電力化を図った回路である。一方、比較部510は、高周波での検出感度を高くし、高周波信号検出に特化した回路である。比較部510,520がこのように動作するように、検出レベル調整回路532は、検出レベルを比較的低く設定する検出レベル調整信号OFHをバッファ511に出力し、検出レベルを比較的高く設定する検出レベル調整信号OFLをバッファ521に出力する。
また、バッファ521及びバッファ528は、電源制御信号PSWに従って動作を停止することができるように構成されている。その他の点については、比較部510,520の各構成要素は、図1の比較部10の対応する構成要素と同様のものである。
ラッチ回路536は、比較部520の出力信号SQOUTLをラッチし、電源制御信号PSWとしてリセットカウンタ538、バッファ511及びバッファ518に出力する。リセットカウンタ538は、電源制御信号PSWが“L”である期間においてクロック信号のカウントを行い、カウント値CCが例えば13になると、リセット信号RESLのパルスをラッチ回路536に出力する。ラッチ回路536は、リセット信号RESLのパルスを受けると、電源制御信号PSWを“L”にする。
図9は、図8のスケルチ検出回路におけるタイミングチャートである。入力信号DRX1,NDRX1が入力されていない状態、つまり|DRX1−NDRX1|がある所定値以下である場合には、比較部520の出力信号SQOUTLは“L”であるので、電源制御信号PSWは“L”となっている。このとき、比較部510のバッファ511及びバッファ518は動作を停止し、電流を消費しない。
入力信号DRX1,NDRX1が入力されると、比較部520の出力信号SQOUTLは“H”になるので、ラッチ回路536は、電源制御信号PSWを“H”にする。このとき、バッファ511及びバッファ518は動作を行うので、比較部510は、入力信号DRX1,NDRX1としてバースト信号を受信すると、スケルチ信号SQOUT1を“H”にして出力する。
図8のスケルチ検出回路は、高感度であり、電力を多く消費する比較部510と、低感度であり、低消費電力化が図られた比較部520とを備えるので、1つの回路が、DC付近から例えば750MHzまでの広帯域において十分な周波数特性を有する必要がなくなる。すなわち、低周波ノイズをリジェクトし、低周波信号を検出する回路と、高周波信号のみを検出する回路とを作成すればよいので、回路作成が容易になる。
なお、検出レベル調整回路532を備えず、バッファ511,521に、検出レベル調整信号OFH,OFLとして一定の電圧を与えるようにしてもよい。
(第4の実施形態)
Serial ATAにおいては、通信確立後は、ケーブルが抜かれた場合及びOOB信号のうちCOMRESET信号を受信する場合以外には、スケルチ検出動作を行う必要はないので、スケルチ検出回路内の多くの回路を停止させることができる。
また、Serial ATAにおいては、ホットプラグ(Hot Plug)規格に対応する必要がある。すなわち、信号受信中に入力信号DRX1,NDRX1が途絶えた場合に、再度OOB信号が送付されてきたことを検出することはもちろんのこと、再度ホストとの接続がなされたときにデバイス側からOOB信号を送付する必要がある。そこで、入力信号DRX1,NDRX1が途絶えた場合には、このことを検出しなければならない。
図10は、本発明の第4の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。図10のスケルチ検出回路は、図8のスケルチ検出回路において、比較部510,520に代えて比較部610,620をそれぞれ備え、特定パターン検出回路642と、特定パターンカウンタ644と、PLLロック状態検出回路246と、受信データPLL248と、電源制御回路652と、ホットプラグ検出回路654とを更に備えたものである。
比較部610は、比較部510において、バッファ511及びバッファ518に代えて、バッファ611及びバッファ618を備えたものである。比較部620は、比較部520において、バッファ521及びバッファ528に代えて、バッファ621及びバッファ628を備えたものである。また、比較部610は、キャパシタ516及び抵抗517に代えて、キャパシタ616及び抵抗617を備え、比較部620は、キャパシタ526及び抵抗527に代えて、キャパシタ626及び抵抗627を備えている。
バッファ611及びバッファ618は、電源制御回路652から出力された電源ON/OFF信号PHに従って動作を停止することができるように構成されている点の他は、バッファ511及びバッファ518とそれぞれ同様である。
バッファ621及びバッファ628は、電源制御回路652から出力された電源ON/OFF信号PLに従って動作を停止することができるように構成されている点の他は、バッファ521及びバッファ528とそれぞれ同様である。
通信確立後は、ホストからの接続が中断されるまで、又はホストからCOMRESET信号が新規に送付されるまでは、スケルチの機能を停止させることが可能である。そこで、バッファ611及びバッファ618は、通信確立後、電源ON/OFF信号PHが“H”になった場合には、動作を停止する。同様に、バッファ621及びバッファ628は、通信確立後、電源ON/OFF信号PLが“H”になった場合には、動作を停止する。
図11は、図10のスケルチ検出回路において、通信確立後に通信が途絶えた場合(プラグが抜かれた場合)のタイミングチャートである。Serial ATAにおいては、イニシャライズ時は入力信号DRX1,NDRX1としてOOB信号、DATA、ALIGNの順で信号が入力され、Serial ATAで規定されたPHY_READY状態が確立される(通信が確立される)。PHY_READY状態が確立されると、コントロールロジック(図示せず)がPHY_READY状態を示す信号PRDYを“H”にする。電源制御回路652は、信号PRDYが“H”になると、電源ON/OFF信号PH,PLを“H”にして出力する。
特定パターン検出回路642は、入力信号DRX1,NDRX1として入力されたアラインシーケンスを検出すると、特定パターン検出信号DP1を特定パターンカウンタ644に出力する。特定パターンカウンタ644は、信号PRDYが“H”である期間において、クロック信号のパルスをカウントし、特定パターン検出信号DP1が入力されるとリセットされる。特定パターンカウンタ644は、カウント値CPが例えば500になった場合にリセット信号RES2を電源制御回路652及びホットプラグ検出回路654に出力して、アラインシーケンスが受信されなくなってから一定期間経過したことを通知する。
このように、通信が途絶えた場合には、特定パターンカウンタ644がリセット信号RES2を出力する。これに従って、電源制御回路652は、電源ON/OFF信号PH,PLを“L”とし、バッファ621及びバッファ628を動作させて、次のOOB信号検出に備えるようにする。
すなわち、比較部620においては、通信確立後、特定パターンカウンタ644のカウント値CPが所定の値になるまでの期間は、バッファ621及びバッファ628は動作を停止する。比較部610においても、少なくともこの期間は、バッファ611及びバッファ618は動作を停止する。なお、通信が途絶えた後、所定の期間が経過すると、コントロールロジックは、信号PRDYを“L”にする。
図12は、図10のスケルチ検出回路において、通信確立後にCOMRESET信号を受信した場合のタイミングチャートである。特定パターンカウンタ644は、図11の場合と同様に、信号PRDYが“H”である期間において、クロック信号のパルスをカウントし、特定パターン検出信号DP1が入力されるとリセットされる。
OOB信号としてCOMRESET信号を受信すると、コントロールロジックは、信号PRDYを“L”にし、これによって、特定パターンカウンタ644はリセットされ、動作を停止する。このとき、電源制御回路652は、電源ON/OFF信号PH,PLを“L”にして、比較部610のバッファ611,618、比較部620のバッファ621,628が動作することができるようにする。
図10において、ホットプラグ検出回路654は、リセットカウンタ538からのリセット信号RESL、及び特定パターンカウンタ644からのリセット信号RES2を受信すると、通信が途絶えたことを通知するホットプラグ検出信号HP1を外部に出力する。また、ホットプラグ検出信号HP1を用いて、デバイス側においてOOB信号送付シーケンスを行うことが可能となる。
PLLロック状態検出回路246及び受信データPLL248は、図3を参照して説明したものと同様である。PLLロック状態検出回路246は、周波数が安定しているリファレンスクロックREFCKと、受信データPLL248が生成した受信クロックRCKとで周波数を比較し、その結果をロック状態信号RO1として電源制御回路652に出力する。
リファレンスクロックREFCKと受信クロックRCKとで周波数が大きく異なり、受信データPLL248のロックが外れたことが検出された場合には、通信不良状態であると考えられる。この場合、電源制御回路652は、電源ON/OFF信号PHを“H”にして、バッファ611及びバッファ618の動作を停止させる。
また、特に図示していないが、PLLロック状態検出回路246は、ロック状態信号RO1をホットプラグ検出回路654に出力し、この信号が受信データPLL248のロックが外れたことを示している場合には、ホットプラグ検出回路654が、通信が途絶えたことを通知するホットプラグ検出信号HP1を出力するようにしてもよい。
このように、図10のスケルチ検出回路によると、信号通信確立後、ホストからの通信が切断されるまで、又は次のCOMRESET信号を受信するまで、スケルチ検出回路内の回路の電流を止めることができるので、通信中の消費電力が大幅に削減可能となる。また、ホットプラグ検出信号HP1を出力するように構成されているので、ホットプラグ規格への対応が可能となる。また、ロック状態信号RO1に基づいて一部の回路の動作を停止させることができるので、消費電力を更に削減することができる。
なお、図10のスケルチ検出回路は、特定パターン検出回路642及び特定パターンカウンタ644を備えないようにしてもよいし、PLLロック状態検出回路246及び受信データPLL248を備えないようにしてもよい。また、ホットプラグ検出回路654を備えないようにしてもよい。
また、スケルチ検出回路がON状態になる場合の例として、COMRESET信号を受信した場合と、ホストとの通信が切断された場合とを挙げたが、スケルチ検出回路がON状態になる要因はこれらには限られない。
また、本実施形態では、ホットプラグ検出回路654が、リセット信号RESL,RES2又はロック状態信号RO1に基づいてホットプラグ検出信号HP1を出力する場合について説明したが、他の信号に基づくようにしてもよい。
(第4の実施形態の変形例)
図6のスケルチ検出回路のように、タイマー機能を備えるようにしたスケルチ検出回路について説明する。
図13は、本発明の第4の実施形態の変形例に係るスケルチ検出回路のブロック図である。図13のスケルチ検出回路は、図10のスケルチ検出回路において、検出レベル調整回路532、特定パターン検出回路642、特定パターンカウンタ644、及びホットプラグ検出回路654に代えて、検出レベル調整回路732と、タイムアウトカウンタ762と、イニシャライズ状態通知回路764とを備えたものである。
タイムアウトカウンタ762は、最初のOOB検出からの時間を計測する。すなわち、スケルチ信号SQOUT1が“H”になるとクロック信号のカウントを開始し、信号PRDYが“H”になると、カウント値をリセットする。また、タイムアウトカウンタ762は、最初のOOB検出後、ある一定期間経過してもイニシャライズが終了しない場合(信号PRDYが“H”にならず、カウント値CTが例えば20000を越えた場合)には、信号PSTA1のパルスをイニシャライズ状態通知回路764に出力する。
信号PSTA1のパルスが入力されると、イニシャライズ状態通知回路764は、このことをイニシャライズ状態通知信号INT2によって検出レベル調整回路732及び電源制御回路652に通知し、電源制御回路652は、電源ON/OFF信号PHを“H”にする。すると、バッファ611及びバッファ618は、動作を停止する。すると、バッファ611及びバッファ618の消費電流を減少させて、次のOOB信号の最初のトリガが受信されるのを待つことができる。
このように、タイムアウトを検出することにより、回路の状態のみに基づくだけではなく、時間にも基づいて、スケルチ回路の消費電力制御が可能となる。
なお、以上の実施形態においては、Serial ATAのホストと通信するデバイスに用いられるスケルチ検出回路について説明したが、他のシステムにおいて用いることも可能である。
また、比較部に、入力信号DRX1,NDRX1で構成される差動信号が入力される場合について説明したが、シングルエンドの信号が入力される場合についても同様である。
以上説明したように、本発明は、高周波信号を検出する必要がある、コンピュータのインタフェース等について有用である。
本発明の第1の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。 図1のスケルチ検出回路におけるタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。 図3のスケルチ検出回路におけるタイミングチャートである。 図3のスケルチ検出回路における、入力信号DRX1,NDRX1が停止した場合のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るスケルチ検出回路のブロック図である。 (a)は、図6のスケルチ検出回路における、正常に受信が行われている場合のタイミングチャートである。(b)は、図6のスケルチ検出回路における、正常に受信が行われていない場合のタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。 図8のスケルチ検出回路におけるタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るスケルチ検出回路のブロック図である。 図10のスケルチ検出回路において、通信確立後に通信が途絶えた場合のタイミングチャートである。 図10のスケルチ検出回路において、通信確立後にCOMRESET信号を受信した場合のタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態の変形例に係るスケルチ検出回路のブロック図である。 従来のスケルチ検出回路の回路図である。 図14のスケルチ検出回路における理想的な場合のタイミングチャートである。 従来のスケルチ検出回路の他の例を示すブロック図である。 (a)は、入力信号にノイズが含まれる場合であって、検出レベルが低い場合のスケルチ信号を示すグラフである。(b)は、入力信号にノイズが含まれる場合であって、検出レベルが高い場合のスケルチ信号を示すグラフである。
符号の説明
10,210 比較部
32,532 検出レベル調整回路(制御部)
62,762 タイムアウトカウンタ
230,330 制御部
242,642 特定パターン検出回路
244,644 特定パターンカウンタ
246 PLLロック状態検出回路
248 受信データPLL
510,610 第1の比較部
520,620 第2の比較部
654 ホットプラグ検出回路

Claims (14)

  1. 設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出し、その結果を出力する比較部と、
    前記比較部による検出結果に応じて、前記検出レベルを変化させるための制御信号を出力する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記比較部がバースト信号を検出すると、前記検出レベルが、振幅のより小さな信号が検出されるレベルとなるように前記制御信号を出力し、前記比較部がバースト信号を検出しなくなると、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように前記制御信号を出力するものである
    スケルチ検出回路。
  2. 請求項1に記載のスケルチ検出回路において、
    前記比較部は、
    電流制御信号に応じてその消費電流を制御するものであり、
    前記制御部は、
    前記比較部がバースト信号を検出すると、前記比較部の消費電流が大きくなるように、前記電流制御信号を出力し、前記比較部がバースト信号を検出しなくなると、前記比較部の消費電流が小さくなるように、前記電流制御信号を出力するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  3. 請求項1に記載のスケルチ検出回路において、
    前記比較部に特定のパターンが入力されたことを検出する特定パターン検出回路と、
    前記特定パターン検出回路が前記特定のパターンを検出してからの時間を計測する特定パターンカウンタとを更に備え、
    前記制御部は、
    前記特定パターンカウンタの値が所定の値に達した場合には、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように前記制御信号を出力するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  4. 請求項1に記載のスケルチ検出回路において、
    前記比較部への入力信号に同期して動作する受信データPLL(Phase Locked Loop)と、
    前記受信データPLLが前記入力信号にロックしているか否かを検出するPLLロック状態検出回路とを更に備え、
    前記制御部は、
    前記受信データPLLが前記入力信号にロックしていないことが検出された場合には、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように、前記制御信号を出力するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  5. 請求項1に記載のスケルチ検出回路において、
    バースト信号が検出されてからの時間を計測するタイムアウトカウンタを更に備え、
    前記制御部は、
    前記タイムアウトカウンタが計測した時間が所定の値に達した場合には、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるように、前記制御信号を出力するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  6. それぞれに設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出し、その結果を出力する第1及び第2の比較部と、
    前記第2の比較部から出力される検出結果をラッチして、電源制御信号として出力し、リセット信号が入力されるとリセットされるラッチ回路と、
    前記第2の比較部がバースト信号を検出していないことが所定の期間示されている場合には、前記リセット信号を前記ラッチ回路に出力するリセットカウンタとを備え、
    前記第1の比較部は、
    前記第2の比較部よりも振幅の小さな信号が検出されるように検出レベルが設定されており、かつ、前記第2の比較部がバースト信号を検出していないことを前記電源制御信号が示している場合には、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである
    スケルチ検出回路。
  7. 請求項6に記載のスケルチ検出回路において、
    前記第2の比較部は、
    バースト信号として伝送される信号のうち、高周波信号に対する検出感度が前記第1の比較部よりも低いものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  8. 請求項6に記載のスケルチ検出回路において、
    前記第1及び第2の比較部に特定のパターンが入力されたことを検出する特定パターン検出回路と、
    前記特定パターン検出回路が前記特定のパターンを検出してからの時間を計測する特定パターンカウンタとを更に備え、
    前記第1及び第2の比較部は、
    通信が確立した後、前記特定パターンカウンタの値が所定の値に達するまでは、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  9. 請求項8に記載のスケルチ検出回路において、
    前記リセット信号が入力され、かつ、前記特定パターンカウンタの値が所定の値に達した場合に、通信が途絶えたことを示すホットプラグ検出信号を出力するホットプラグ検出回路を更に備える
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  10. 請求項9に記載のスケルチ検出回路において、
    前記第1及び第2の比較部への入力信号に同期して動作する受信データPLLと、
    前記受信データPLLが前記入力信号にロックしているか否かを検出するPLLロック状態検出回路とを更に備え、
    前記ホットプラグ検出回路は、
    前記受信データPLLが前記入力信号にロックしていないことが検出された場合に、前記ホットプラグ検出信号を出力するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  11. 請求項6に記載のスケルチ検出回路において、
    前記第1及び第2の比較部への入力信号に同期して動作する受信データPLLと、
    前記受信データPLLが前記入力信号にロックしているか否かを検出するPLLロック状態検出回路とを更に備え、
    前記第1及び第2の比較部は、
    前記受信データPLLが前記入力信号にロックしていないことが検出された場合には、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  12. 請求項6に記載のスケルチ検出回路において、
    バースト信号が検出されてからの時間を計測するタイムアウトカウンタを更に備え、
    前記第1の比較部は、
    前記タイムアウトカウンタが計測した時間が所定の値に達した場合には、少なくとも一部の回路の動作を停止するものである
    ことを特徴とするスケルチ検出回路。
  13. 設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出する比較ステップと、
    前記比較ステップにおける検出結果に応じて、前記検出レベルを変化させる制御ステップとを備え、
    前記制御ステップは、
    前記比較ステップでバースト信号を検出すると、前記検出レベルが、振幅のより小さな信号が検出されるレベルとなるようにし、前記比較ステップでバースト信号を検出しなくなると、前記検出レベルが、バースト信号が検出される前のレベルとなるようにするものである
    スケルチ検出方法。
  14. それぞれに設定された検出レベルに応じてバースト信号を検出する第1及び第2の比較ステップと、
    前記第2の比較ステップにおける検出結果をラッチして、電源制御信号とするラッチステップと、
    前記第2の比較部がバースト信号を検出していないことが所定の期間示されている場合には、前記ラッチステップで行われたラッチを解除するリセットステップとを備え、
    前記第1の比較ステップは、
    前記第2の比較ステップにおけるよりも振幅の小さな信号が検出されるように検出レベルが設定されており、かつ、前記第2の比較ステップにおいてバースト信号を検出していないことを前記電源制御信号が示している場合には、比較を行うための回路のうち、少なくとも一部の回路の動作を停止させるものである
    スケルチ検出方法。
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