JP2006203319A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 網点領域の判定精度を向上させる。
【解決手段】 MFPは、画像データを入力するイメージリーダ部と、入力された画像データから孤立点を抽出する孤立点判別部210と、抽出された孤立点を順に注目画素とし、該注目画素の周辺の二次元領域に孤立点が周期的に分布していることを条件に、注目画素が網点領域内の画素と判定する網点領域判別部220とを備える。
【選択図】 図3

Description

この発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関し、特に、画像データから網点領域を抽出するのに適した画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
従来、複写機などでは、原稿をスキャナなどで読取って、得られた画像データを画像処理して、紙に画像を形成する。この画像処理は、画質を向上させる処理が含まれる。通常、画像処理は、文字が表された領域、写真が表された領域など、その画像の属性により異なる処理を施すことが、画質を向上させるためになされている。このため、画像処理をする前の段階で、画像データのうちから属性別に領域を抽出する領域抽出処理がなされる。
一般に、網点領域の判別は、所定の領域内に存在する孤立点の個数をしきい値と比較することにより行われている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
しかしながら、従来の網点領域の判別方法では、網点領域の境界部や網点文字の細線部などでは孤立点が少なくなるために、網点領域と判別することができないといった問題がある。
特開平11−308447号公報 特開2002−24837号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、網点領域の判定精度を向上させた画像処理装置および画像処理プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像処理装置は、画像データを入力する画像データ入力手段と、入力された画像データから孤立点を抽出する孤立点抽出手段と、抽出された孤立点を順に注目画素とし、該注目画素の周辺の二次元領域に孤立点が周期的に分布していることを条件に、注目画素が網点領域内の画素と判定する網点判定手段とを備える。
この発明に従えば、注目画素の周辺に孤立点が周期的に分布していることを条件に、注目画素が網点領域内の画素と判定するので、網点領域の判定精度を向上させた画像処理装置を提供することができる。
好ましくは、網点判定手段は、注目画素の周辺に位置する複数の周辺領域を定義した周期性判定フィルタと、周期性判定フィルタを用いて複数の周辺領域の予め定められた周辺領域に孤立点が存在するか否かを判定するフィルタ判定手段と、複数の周辺領域に存在する孤立点の数を計数する計数手段と、計数手段により計数された孤立点の数と、フィルタ判定手段により孤立点が存在するとされた周辺領域の数に応じて定まるしきい値とを比較する比較手段とを含む。
この発明に従えば、孤立点の数と、孤立点が存在するとされた周辺領域の数に応じて定まるしきい値とを比較するので、網点領域の境界部分や幅の狭い網点領域を正確に判定することができる。
好ましくは、周期性判定フィルタは、孤立点の間隔に応じて複数あり、計数手段は、フィルタ判定手段で用いた周期性判定フィルタに応じた範囲内にある孤立点の数を計数する。
好ましくは、複数の周期的な分布は、注目画素を基準にした方向を要素に有する。
好ましくは、網点判定手段は、注目画素から所定の範囲内にあるの孤立点の数を計数する計数手段と、計数手段により計数された孤立点の数と方向に応じて定まるしきい値とを比較する比較手段とを含む。
好ましくは、所定の範囲は、孤立点抽出手段により抽出された孤立点の間隔により定まる。
好ましくは、網点判定手段は、注目画素の周辺に位置する複数の周辺領域を定義した周期性判定フィルタと、周期性判定フィルタを用いて、複数の周辺領域の予め定めた周辺領域に注目画素の他に最大で1の孤立点が存在するか否かを判定する周期性判定手段とを含む。
この発明の他の局面によれば、画像処理プログラムは、画像データを入力するステップと、入力された画像データから孤立点を抽出するステップと、抽出された孤立点を順に注目画素とし、該注目画素の周辺の二次元領域に孤立点が周期的に分布していることを条件に、注目画素が網点領域内の画素と判定するステップとをコンピュータに実行させる。
この発明に従えば、網点領域の判定精度を向上させた画像処理プログラムを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像処理装置が適用されるカラー複写機の概略構成を示す模式的断面図である。図1を参照して、カラー複写機100は、原稿から画像データを読取るイメージリーダ部101と、画像処理装置10と、用紙上に画像を印刷するプリンタ部102とから構成されている。
イメージリーダ部101の原稿台103上に載置された原稿は、スキャナ104の備える露光ランプ105により照射される。スキャナ104は、スキャナモータ112により矢印方向に移動して原稿全体を走査する。原稿面からの反射光は、ミラー106〜108および集光レンズを介してCCD110上に像を結ぶ。CCD110は、原稿面からの反射光をRGBの色データ(アナログ信号)に変換して画像処理装置10に出力する。CCD110が画像処理装置10に出力する色データを、画像データという。
画像処理装置10は、CCD110から入力される画像データに所定の画像処理を施してレーザ装置113にデジタル信号を出力する。
ここで画像処理装置10からレーザ装置113に出力されるデジタル信号は、シアン用の画像色データCと、マゼンタ用の画像色データMと、イエロー用の画像色データYと、ブラック用の画像色データKである。レーザ装置113は、入力された画像色データC,M,Y,Kに基づいて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックそれぞれの感光体ドラム115C,115M,115Y,115Kにレーザビームを出力する。
プリンタ部102において、レーザ装置113から出力されるレーザビームは、帯電チャージャ114C,114M,114Y,114Kによって帯電された感光体ドラム115C,115M,115Y,115Kを露光し、静電潜像を形成する。シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色の現像器116C,116M,116Y,116Kにより、感光体ドラム115C,115M,115Y,115K上の静電潜像が現像される。
一方、無端ベルト130は、駆動ローラ133Aと固定ローラ133B,133C,133Dとにより弛まないように懸架されている。駆動ローラ133Aが図中で反時計回りに回転すると、無端ベルト130が所定速度で図中で反時計回りに回転する。
給紙カセット120〜122より適当な用紙が搬送され、タイミングローラ131から無端ベルト130に用紙が供給される。無端ベルト130に供給された用紙は、無端ベルト130上に担持され、図中で左方向に搬送される。これにより、用紙がシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順に感光体ドラム115C,115M,115Y,115Kと接触する。用紙がそれぞれの感光体ドラム115C,115M,115Y,115Kと接触したときに、感光体ドラムと対をなす転写チャージャ117C,117M,117Y,117Kにより感光体ドラム上に現像されたトナー像が用紙に転写される。
トナー像が転写された用紙は、定着ローラ対132により加熱される。これにより、トナーは溶かされて用紙に定着する。その後、用紙はプリンタ部102から排出される。
図2は、第1の実施の形態における画像処理装置の機能を示す機能ブロック図である。図を参照して、画像処理装置10には、イメージリーダ部101から出力される画像データが入力される。画像処理装置10は、画像データを、画像の属性に応じた領域に分割する領域判別部200と、画像の属性に応じで画像データに所定の処理を実行する画像処理部500とを含む。
画像の属性に応じた領域には、文字が表された文字領域、網点が表された網点領域を含む。領域判別部200は、画像データ中から文字領域および網点領域を抽出する。そして、抽出した領域情報を画像処理部500に出力する。また、領域判別は、文字領域および網点領域に限られず、たとえば、グラフや図形が表されたベタ画像を含む図形領域等を判別するようにしてもよい。
画像処理部500は、画像データに対して、領域判別部200により判別された領域に応じた画像処理を実行する。画像処理には、スムージング処理、エッジ強調処理が含まれる。より具体的には、文字領域の画像データにはエッジ強調処理を実行し、網点領域の画像データは、スムージング処理を実行する。また、網点領域中に文字が表されている場合には、文字のエッジ部分に対してエッジ強調処理を実行する。
本実施の形態における画像処理部500は、網点領域を判別する精度を向上させたものである。特に、網点領域の境界部分、幅の細い網点領域を抽出する精度を向上させたものである。したがって、ここでは、領域判別部200が画像データから領域を判別する処理のうち、網点領域を判別する処理について具体的に説明する。
図3は、領域判別部のハード構成の一部を示すブロック図である。図3を参照して、領域判別部200は、画像データから孤立点を抽出する孤立点判別部210と、抽出された孤立点を用いて網点領域を抽出する網点領域判別部220とを含む。
孤立点判別部210は、孤立点のサイズに係わらず、孤立点の中心画素を「1」とし、他の画素を「0」とする孤立点データを出力する。図4は、孤立点判別部の詳細なハード構成を示すブロック図である。図4を参照して、孤立点判別部210は、画像データが入力される。孤立点判別部210に入力される画像データは、R、G,B信号に基づき生成される明度信号である。孤立点判別部210は、Maxフィルタ処理部211と、Minフィルタ処理部215と、それらにそれぞれ接続されたダイナミックレンジ算出部212,216と、ダイナミックレンジ算出部212,216それぞれに接続された比較器213,217とを含む。
Maxフィルタ処理部211は、孤立点サイズに応じたサイズの最大値フィルタを有する。最大値フィルタのサイズは、孤立点サイズが1画素に対して縦横それぞれ3画素(3×3)であり、孤立点サイズが3画素に対して5×5であり、5画素に対して7×7である。Maxフィルタ処理部211は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるが、ここでは、サイズが1画素の孤立点に対応するMaxフィルタ処理部211を示している。Maxフィルタ処理部211は、処理対象画素を最大値フィルタの中心に割当て、処理対象画素の画素値を最大値フィルタで定まる3×3の範囲内にある画素の最大の画素値に置換えて、ダイナミックレンジ算出部212に出力する。Maxフィルタ処理部211により、画像データ中の孤立点が1画素から2画素に極小化される。
ダイナミックレンジ算出部212は、Maxフィルタ処理部211に対応して設けられる。したがって、ダイナミックレンジ算出部212は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるが、ここでは、サイズが1画素の孤立点に対応するダイナミックレンジ算出部212を示している。ダイナミックレンジ算出部212は、Maxフィルタ処理部211から入力される画素値を、最大値フィルタのサイズと同じサイズのフィルタを用いて処理し、ダイナミックレンジを算出する。具体的には、処理対象画素を最大値フィルタと同じサイズのフィルタの中心に割当て、そのフィルタで定まる範囲(3×3)内にある画素の画素値のダイナミックレンジを算出する。ダイナミックレンジは、画素値の最大値と最小値との差である。ダイナミックレンジ算出部212は、処理対象画素の画素値を算出したダイナミックレンジに置換え、比較器213に出力する。
比較器213は、ダイナミックレンジ算出部212に対応して設けられる。したがって、比較器213は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるが、ここでは、サイズが1画素の孤立点に対応する比較器213を示している。比較器213は、ダイナミックレンジ算出部212から入力される処理対象画素の画素値を、予め定められたしきい値(黒孤立点Ref)と比較する。比較器213は、ダイナミックレンジ算出部212から入力される処理対象画素の画素値が、しきい値(黒孤立点Ref)より大きな場合に、処理対象画素の値を「1」とし、大きくない場合に「0」とした2値の孤立点データを出力する。
比較器213は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるため、孤立点サイズが1画素の孤立点データと、孤立点サイズが3画素の孤立点データと、孤立点サイズが5画素の孤立点データとが出力される。孤立点データは、これら孤立点サイズごとの孤立点データの論理和とされる。したがって、孤立点データは、孤立点サイズが1画素、3画素または5画素の孤立点の中心画素の値が「1」となり、他の画素の値を「0」とした2値のデータである。
Minフィルタ処理部215は、孤立点サイズに応じたサイズの最小値フィルタを有する。最小値フィルタのサイズは、孤立点サイズが1画素に対して縦横それぞれ3画素(3×3)であり、孤立点サイズが3画素に対して5×5であり、5画素に対して7×7である。Minフィルタ処理部215は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるが、ここでは、サイズが1画素の孤立点に対応するMinフィルタ処理部215を示している。Minフィルタ処理部215は、処理対象画素を最小値フィルタの中心に割当て、処理対象画素の画素値を最小値フィルタで定まる3×3の範囲内にある画素の最大の画素値に置換えて、ダイナミックレンジ算出部216に出力する。Minフィルタ処理部215により、画像データの孤立点が1〜2画素に極小化される。
ダイナミックレンジ算出部216は、Minフィルタ処理部215に対応して設けられる。したがって、ダイナミックレンジ算出部216は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるが、ここでは、サイズが1画素の孤立点に対応するダイナミックレンジ算出部216を示している。ダイナミックレンジ算出部216は、Minフィルタ処理部215から入力される画素値を、最小値フィルタのサイズと同じサイズのフィルタを用いて処理し、ダイナミックレンジを算出する。具体的には、処理対象画素を最小値フィルタと同じサイズのフィルタの中心に割当て、そのフィルタで定まる範囲(3×3)内にある画素の画素値のダイナミックレンジを算出する。ダイナミックレンジは、画素値の最大値と最小値との差である。ダイナミックレンジ算出部216は、処理対象画素の画素値を算出したダイナミックレンジに置換え、比較器217に出力する。
比較器217は、ダイナミックレンジ算出部216に対応して設けられる。したがって、比較器217は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるが、ここでは、サイズが1画素の孤立点に対応する比較器217を示している。比較器217は、ダイナミックレンジ算出部216から入力される処理対象画素の画素値を、予め定められたしきい値(白孤立点Ref)と比較する。比較器217は、ダイナミックレンジ算出部216から入力される処理対象画素の画素値が、しきい値(白孤立点Ref)より大きな場合に、処理対象画素の値を「1」とし、大きくない場合に「0」とした2値の孤立点データを出力する。
比較器217は、孤立点サイズに応じて複数が設けられるため、孤立点サイズが1画素の孤立点データと、孤立点サイズが3画素の孤立点データと、孤立点サイズが5画素の孤立点データとが出力される。孤立点データは、これら孤立点サイズごとの孤立点データの論理和とされる。したがって、孤立点データは、孤立点サイズが1画素、3画素または5画素の孤立点の中心画素の値が「1」となり、他の画素の値を「0」とした2値のデータである。
なお、ここでは、孤立点サイズが1画素、3画素、5画素の孤立点を検出するようにしたが、5画素よりも大きなサイズの孤立点を検出するようにしても良い。また、孤立点サイズが2画素の孤立点は、孤立点サイズが1画素または3画素の孤立点として検出され、孤立点サイズが4画素の孤立点は、孤立点サイズが3画素または5画素の孤立点として検出される。孤立点サイズが6画素の孤立点は、孤立点サイズが5画素の孤立点として検出される場合がある。
図3に戻って、網点領域判別部220には、孤立点判別部210から、黒孤立点データまたは白孤立点データの論理和が入力される。すなわち、網点領域判別部220には、黒孤立点または白孤立点の画素の値を「1」とし、他の画素の値を「0」とする孤立点データが入力される。
網点領域判別部220は、孤立点データで孤立点とされている画素を処理対象画素とし、その処理対象画素の周辺の二次元の領域に存在する他の孤立点が所定の周期で配置されている場合に、処理対象画素を網点領域と判定する。所定の周期は、方向と距離とで定められる。換言すれば、網点領域判別部220は、処理対象画素の周辺に所定の方向に所定の距離だけ離れて孤立点が存在する場合に、処理対象画素を網点領域と判定する。
このため、網点領域判別部220は、周期性フィルタ判別部221と、孤立点カウント部222と、比較器223と、論理積回路225と、論理和回路(OR)227とを含む。網点領域判別部220は、孤立点の間隔に応じて複数ある。ここでは、孤立点の間隔に応じて複数ある網点領域判別部220のうち予め定められた間隔に対応している1つについて説明する。
周期性フィルタ判別部221は、方向フィルタを含み、処理対象画素に対していずれの方向に孤立点が存在するかを判定する。方向フィルタは、1方向フィルタと、2方向フィルタと、3方向フィルタと、4方向フィルタとを含む。周期性フィルタ判別部221は、1方向フィルタを用いて周辺に存在する孤立点の方向を判別するための1方向フィルタ処理部221Aと、2方向フィルタを用いて周辺に存在する孤立点の方向を判別するための2方向フィルタ処理部221Bと、3方向フィルタを用いて周辺に存在する孤立点の方向を判別するための3方向フィルタ処理部221Cと、4方向フィルタを用いて周辺に存在する孤立点の方向を判別するための4方向フィルタ処理部221Dとを含む。
ここで、方向フィルタについて説明する。図5は、方向フィルタを説明するための図である。図5を参照して、方向フィルタは、第1の方向に孤立点が存在することを検出するための第1領域301(図5(A))と、第2の方向に孤立点が存在することを検出するための第2領域302(図5(B))と、第3の方向に孤立点が存在することを検出するための第3領域303(図5(C))と、第4の方向に孤立点が存在することを検出するための第4領域304(図5(D))とを含む。図5では、処理対象画素を斜線のハッチングを付して示している。
方向フィルタのサイズ、換言すれば、第1〜第4領域301〜304のサイズは、孤立点の間隔に応じて定まる。孤立点の間隔は、孤立点の中心画素間の距離をいう。この距離の単位は、画素数で表される。通常、孤立点の間隔は、網点のパターンにより定まる。方向フィルタのサイズは、処理対象画素が孤立点である場合に、処理対象画素に最も近い孤立点が少なくとも1つ含まれるサイズであり、次に近い孤立点は含まれないサイズである。例えば、孤立点と孤立点の間に1画素の間隔がある場合、方向フィルタは、縦横それぞれ5画素のマトリクスの範囲を有すればよい。図5では、孤立点間隔が3画素の場合の方向フィルタの一例を示しており、その方向フィルタは縦横それぞれ9画素のサイズとなっている。
1方向フィルタは、第1〜第4領域301〜304のいずれか1つに孤立点が存在することを検出するためのフィルタである。2方向フィルタは、第1〜第4領域301〜304のいずれか2つに孤立点が存在することを検出するためのフィルタである。3方向フィルタは、第1〜第4領域301〜304のいずれか3つに孤立点が存在することを検出するためのフィルタである。4方向フィルタは、第1〜第4領域301〜304のすべてに孤立点が存在することを検出するためのフィルタである。
図3に戻って、1方向フィルタ処理部221Aは、処理対象画素に対して1方向フィルタを適用して、第1〜第4領域301〜304のいずれか1つに、少なくとも1つの孤立点が存在する場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、第1〜第4領域301〜304のいずれにも孤立点が存在しない場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値の信号をAND225に出力する。
2方向フィルタ処理部221Bは、処理対象画素に対して2方向フィルタを適用して、第1〜第4領域301〜304の隣り合う2つの領域それぞれに、少なくとも1つの孤立点が存在する場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、そうでない場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値の信号をAND225に出力する。
3方向フィルタ処理部221Cは、処理対象画素に対して3方向フィルタを適用して、第1〜第4領域301〜304のいずれか3つそれぞれに、少なくとも1つの孤立点が存在する場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、そうでない場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値の信号をAND225に出力する。
4方向フィルタ処理部221Bは、処理対象画素に対して4方向フィルタを適用して、第1〜第4領域301〜304のそれぞれに、少なくとも1つの孤立点が存在する場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、そうでない場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値の信号をAND225に出力する。
孤立点カウント部222は、孤立点判別部210から孤立点データが入力され、処理対象画素の周辺に存在する孤立点の数をカウントする。孤立点カウント部222がカウントする孤立点の範囲は、周期性フィルタ判別部221で用いた方向フィルタのサイズにより定まる。すなわち、孤立点カウント部222は、方向フィルタの第1〜第4領域301〜304で定まる範囲内に存在する孤立点の数を計数し、処理対象画素の画素値を孤立点の数に置換えたカウントデータを比較器223に出力する。
比較器223は、1方向フィルタに対応する第1比較器223Aと、2方向フィルタに対応する第2比較器223Bと、3方向フィルタに対応する第3比較器223Cと、4方向フィルタに対応する第4比較器223Dとを含む。
第1比較器223Aは、孤立点カウント部222からカウントデータと、1方向フィルタに対応して予め定められた1方向しきい値とが入力される。ここでは、1方向しきい値を「2」としている。第1比較器223Aは、処理対象画素に対応するカウントデータ(孤立点数)Aが1方向しきい値Bと等しいか否かを判定し、等しいと判定した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、等しくない場合に処理対象画素の画素値を「0」とした2値の値を、論理積回路225に出力する。
第2比較器223Bは、孤立点カウント部222からカウントデータと、2方向フィルタに対応して予め定められた2方向しきい値とが入力される。ここでは、2方向しきい値を「3」としている。第2比較器223Bは、処理対象画素に対応するカウントデータ(孤立点数)Aが2方向しきい値Bと等しいか否かを判定し、等しいと判定した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、等しくない場合に処理対象画素の画素値を「0」とした2値の値を、論理積回路225に出力する。
第3比較器223Cは、孤立点カウント部222からカウントデータと、3方向フィルタに対応して予め定められた3方向しきい値とが入力される。ここでは、3方向しきい値を「4」としている。第3比較器223Cは、処理対象画素に対応するカウントデータ(孤立点数)Aが3方向しきい値Bと等しいか否かを判定し、等しいと判定した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、等しくない場合に処理対象画素の画素値を「0」とした2値の値を、論理積回路225に出力する。
第4比較器223Dは、孤立点カウント部222からカウントデータと、4方向フィルタに対応して予め定められた4方向しきい値とが入力される。ここでは、4方向しきい値を「5」としている。第4比較器223Dは、処理対象画素に対応するカウントデータ(孤立点数)Aが4方向しきい値Bと等しいか否かを判定し、等しいと判定した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、等しくない場合に処理対象画素の画素値を「0」とした2値の値を、論理積回路225に出力する。
論理積回路225は、1方向フィルタに対応するAND225Aと、2方向フィルタに対応するAND225Bと、3方向フィルタに対応するAND225Cと、4方向フィルタに対応するAND225Dとを含む。
AND225Aには、第1比較器223Aの出力する2値データと、1方向フィルタ処理部221Aが出力する2値データとが入力され、2つの2値データの論理積をOR227に出力する。すなわち、1方向フィルタ処理部221Aにより、第1〜第4領域301〜304のいずれか1つに少なくとも1の孤立点が存在するとされた場合であって、処理対象画素とその周辺に存在する孤立点の合計数が「2」であれば周期性ありと判定し、それ以外は周期性なしと判定する。AND225Aは、周期性ありと判断した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、周期性ないと判断した場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値のデータをOR227に出力する。
AND225Bには、第2比較器223Bの出力する2値データと、2方向フィルタ処理部221Bが出力する2値データとが入力され、2つの2値データの論理積をOR227に出力する。すなわち、2方向フィルタ処理部221Bにより、第1〜第4領域301〜304の隣り合う2つの領域それぞれに、少なくとも1の孤立点が存在するとされた場合であって、処理対象画素とその周辺に存在する孤立点の合計数が「3」であれば周期性ありと判定し、それ以外は周期性なしと判定する。AND225Bは、周期性ありと判断した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、周期性ないと判断した場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値のデータをOR227に出力する。
AND225Cには、第3比較器223Cの出力する2値データと、3方向フィルタ処理部221Cが出力する2値データとが入力され、2つの2値データの論理積をOR227に出力する。すなわち、3方向フィルタ処理部221Cにより、第1〜第4領域301〜304のいずれか3つそれぞれに、少なくとも1の孤立点が存在するとされた場合であって、処理対象画素とその周辺に存在する孤立点の合計数が「4」であれば周期性ありと判定し、それ以外は周期性なしと判定する。AND225Cは、周期性ありと判断した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、周期性ないと判断した場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値のデータをOR227に出力する。
AND225Dには、第4比較器223Dの出力する2値データと、4方向フィルタ処理部221Cが出力する2値データとが入力され、2つの2値データの論理積をOR227に出力する。すなわち、4方向フィルタ処理部221Cにより、第1〜第4領域301〜304それぞれに、少なくとも1の孤立点が存在するとされた場合であって、処理対象画素とその周辺に存在する孤立点の数が「5」であれば周期性ありと判定し、それ以外は周期性なしと判定する。AND225Dは、周期性ありと判断した場合に処理対象画素の画素値を「1」とし、周期性ないと判断した場合に処理対象画素の画素値を「0」とする2値のデータをOR227に出力する。
上述したように方向フィルタは、第1〜第4領域301〜304で処理対象画素に対する方向を定義するものである。また、方向フィルタのサイズは、孤立点の間隔により定まるものである。このため、論理積回路225は、処理対象画素から所定の方向に所定の距離だけ離れて孤立点が存在する場合に、周期性ありと判断するものである。
OR227は、AND225A、AND225B、AND225C、AND225Dそれぞれから2値のデータが入力され、それら2値のデータの論理和を出力する。AND225A、AND225B、AND225C、AND225Dのいずれかで周期性ありと判定された場合に、処理対象画素を網点領域と判断する。OR227は、処理対象画素が網点領域と判断した場合に処理対象画素の値を「1」とし、そうでない場合に処理対象がその画素値を「0」とする2値の網点領域データを出力する。
図6は、方向フィルタと、しきい値との関係を示す図である。図中処理対象画素を黒色の丸印で示し、周辺に存在する孤立点を白色の丸印で示す。図6を参照して、方向フィルタのうち1方向フィルタは、第1〜第4領域のいずれか1つに孤立点が含まれる4種類あり、これに対応する1方向しきい値が、「2」とされる。方向フィルタのうち2方向フィルタは、第1〜第4領域の隣り合う2つの領域に孤立点が含まれる4種類あり、これに対応する2方向しきい値が、「3」とされる。方向フィルタのうち3方向フィルタは、第1〜第4領域のいずれか3つに孤立点が含まれる4種類あり、これに対応する3方向しきい値が、「4」とされる。方向フィルタのうち4方向フィルタは、第1〜第4領域それぞれに孤立点が含まれる1種類あり、これに対応する4方向しきい値が、「5」とされる。
図7は、領域判別部200で網点領域を判別する処理を説明するための図である。図7(A)は、孤立点データの一例を示す図である。図中のマスは画素を示し、斜線のハッチングの付された画素が孤立点の中心画素を示している。図7(B)は、孤立点と方向フィルタとの関係の一例を示す図である。図7(B)を参照して、孤立点311を処理対象画素とした場合に、孤立点311に対して1方向フィルタ300Aが適用され、1方向フィルタ300A中に孤立点が2つなので、孤立点311が網点領域に含まれる画素と判断される。また、孤立点312を処理対象画素とした場合に、孤立点312に対して2方向フィルタ300Bが適用され、2方向フィルタ300B中に孤立点が3つなので、孤立点312が網点領域に含まれる画素と判断される。孤立点313を処理対象画素とした場合に、孤立点313に対して3方向フィルタ300Cが適用され、3方向フィルタ300C中に孤立点が4つなので、孤立点313が網点領域に含まれる画素と判断される。孤立点314を処理対象画素とした場合に、孤立点314に対して4方向フィルタ300Dが適用され、4方向フィルタ300D中に孤立点が5つなので、孤立点314が網点領域に含まれる画素と判断される。
所定の範囲内にしきい値以上の孤立点が存在するか否かにより網点領域を判別する場合には、例えば、しきい値を3とした場合、孤立点313,314は、網点領域と判別されるが、孤立点311,312は網点領域と判別されない。
本実施の形態における領域判別部200では、処理対象画素の周辺に存在する孤立点の方向に応じて、しきい値を変更するので、網点領域を正確に判別することができる。特に、網点領域の境界部分や幅の狭い網点領域を正確に判定することができる。
<第2の実施の形態>
次に第2の実施の形態における画像処理装置について説明する。図8は、第2の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図8を参照して、画像処理装置2は、複合機1(以下、「MFP1」という)とネットワーク3を介して接続される。
画像処理装置2は、一般的なパーソナルコンピュータである。そのハード構成は周知であるので、ここでは説明を繰返さない。画像処理装置2は、CD−ROM等の記録媒体5に記録された画像処理プログラムを読出し、CPU(Central Processing Unit)で実行
する。
一般的にこうした画像処理プログラムは、CD−ROMなどの記録媒体5に格納されて流通し、画像処理装置2が備えるCD−ROMドライブなどにより記録媒体5から読取られてハードディスクに一旦格納される。さらにハードディスクからランダムアクセスメモリ(RAM)に読出されてCPUにより実行される。
記録媒体5としては、CD−ROM、ハードディスクに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する記録媒体でもよい。
ここでいう画像処理プログラムは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
MFP(Multi Function Peripheral)1は、原稿を読取るためのスキャナ、画像デー
タに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置、ファクシミリを含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。
ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネットまたは一般公衆回線であり、有線または無線を問わない。また、ここではネットワーク3でMFP1と画像処理装置2とが接続される例を示すが、MFP1と画像処理装置2とはシリアル回線またはパラレル回線を用いて接続するようにしてもよい。
画像処理装置2では、MFP1で原稿を読取って得られた画像データを受信し、後述する画像処理を実行する。画像処理装置2が画像処理を実行する対象は、MFP1から受信する画像データに係わらず、記録媒体5に記録された画像データ、ネットワーク3を介して他のコンピュータから受信された画像データであってもよい。さらに、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等で撮影して得られた画像データを、それらから受信するようにしてもよい。
画像処理装置2は、画像データに対して領域判別処理を実行し、判別された領域に応じた画像処理を実行する。画像処理には、スムージング処理、エッジ強調処理が含まれる。以下、画像処理装置2で実行される文字領域判別処理について説明する。
図9は、第2の実施の形態における画像処理装置で実行される網点領域判別処理の流れを示すフローチャートである。図9を参照して、画像処理装置2は、画像データが入力される(ステップS01)。入力された画像データは、R、G,B信号で構成されるが、画像処理装置2は、これら3つの信号から1つの明度信号を生成する。
ステップS02では、入力された画像データから孤立点を抽出する。孤立点は、明度が背景よりも低い黒孤立点と、明度が背景よりも高い白孤立点とが抽出される。ステップS02では、孤立点サイズに応じたサイズの最大値フィルタを用いて、画素ごとに、その画素の画素値を、その画素と周辺の画素との画素値の最大値に置換えて、画像データの孤立点を極小化する。そして、最大値フィルタと同じサイズのフィルタを用いて、孤立点を極小化した画像データを、画素ごとに、その画素と周辺の画素の画素値のダイナミックレンジを求める。ダイナミックレンジがしきい値よりも大きい場合に、その画素を孤立点の中心画素とする。ステップS02では、孤立点の中心画素の値を「1」とし、他の画素の値を「0」とした孤立点データが生成される。
次のステップS03では、ステップS02で生成された孤立点データの画素の1つを処理対象画素に設定する。そして、処理対象画素を中心とする所定の範囲内に孤立点が存在するか否かが判断される(ステップS04)。存在する場合にはステップS05に進み、存在しない場合にはステップS13に進む。
ステップS05では、処理対象画素とそれの周辺の孤立点との相対的な位置関係が判断される。相対的な位置関係が一方向の場合にはステップS06に進み、2方向の場合にはステップS07に進み、3方向の場合にはステップS08に進み、4方向の場合にはステップS09に進む。相対的な位置関係の判断は、図5に示した方向フィルタを用いて判断される。第1〜第4領域301〜304のいずれか1つに存在する場合には、1方向と判断し、第1〜第4領域301〜304の隣り合う2つの領域それぞれに存在する場合には2方向と判断し、第1〜第4領域301〜304のいずれか3つそれぞれに存在する場合には3方向と判断し、第1〜第4領域301〜304それぞれに存在する場合には4方向と判断する。ステップS06ではしきい値に「2」が設定され、ステップS07ではしきい値に「3」が設定され、ステップS08ではしきい値に「4」が設定され、ステップS09ではしきい値に「5」が設定される。
ステップS10では、所定範囲内に存在する孤立点の数を計数する。ここで孤立点の数を計数する範囲は、ステップS04で孤立点の有無判断に用いた範囲と同じある。そして、計数された孤立点数が、ステップS06〜ステップS09のいずれかで設定されたしきい値と比較される(ステップS11)。孤立点数がしきい値に等しい場合にはステップS12へ進み、等しくない場合にはステップS12をスキップしてステップS13に進む。ステップS12では、処理対象画素が網点領域に含まれる画素に設定される。
ステップS13では、次に処理対象とするべき画素が存在するか否かが判断され、そのような画素が存在する場合にはステップS03に戻り、存在しない場合には処理を終了する。
以上説明したように、第2の実施の形態における画像処理装置は、処理対象画素の周辺に存在する孤立点が処理対象画素に対する相対的な方向と、周辺に存在する孤立点の数とから、処理対象画素が網点領域か否かを判定している。これは、孤立点の分布が周期的に分布しているか否かを判定するものである。また、孤立点が存在するとされた領域の数に応じてしきい値を変動させるので、網点領域の境界部分や幅の狭い網点領域を正確に判定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態における画像処理装置が適用されるカラー複写機の概略構成を示す模式的断面図である。 第1の実施の形態における画像処理装置の機能を示す機能ブロック図である。 領域判別部のハード構成の一部を示すブロック図である。 孤立点判別部の詳細なハード構成を示すブロック図である。 方向フィルタを説明するための図である。 方向フィルタとしきい値との関係を示す図である。 領域判別部で網点領域を判別する処理を説明するための図である。 第2の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要を示す図である。 第2の実施の形態における画像処理装置で実行される網点領域判別処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像処理装置、100 カラー複写機、200 領域判別部、210 孤立点判別部、211 Maxフィルタ処理部、212,216 ダイナミックレンジ算出部、213,217 比較器、215 Minフィルタ処理部、216 ダイナミックレンジ算出部、217 比較器、220 網点領域判別部、221 周期性フィルタ判別部、221A 1方向フィルタ処理部、221B 2方向フィルタ処理部、221C 3方向フィルタ処理部、221D 4方向フィルタ処理部、222 孤立点カウント部、223,223A〜223D 比較器、225 論理積回路、500 画像処理部。

Claims (8)

  1. 画像データを入力する画像データ入力手段と、
    入力された前記画像データから孤立点を抽出する孤立点抽出手段と、
    前記抽出された孤立点を順に注目画素とし、該注目画素の周辺の二次元領域に孤立点が周期的に分布していることを条件に、前記注目画素が網点領域内の画素と判定する網点判定手段とを備えた、画像処理装置。
  2. 前記網点判定手段は、前記注目画素の周辺に位置する複数の周辺領域を定義した周期性判定フィルタと、
    前記周期性判定フィルタを用いて前記複数の周辺領域の予め定められた領域に孤立点が存在するか否かを判定するフィルタ判定手段と、
    前記複数の周辺領域に存在する孤立点の数を計数する計数手段と、
    前記計数手段により計数された孤立点の数と、前記フィルタ判定手段により孤立点が存在するとされた周辺領域の数に応じて定まるしきい値とを比較する比較手段とを含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記周期性判定フィルタは、孤立点の間隔に応じて複数あり、
    前記計数手段は、前記フィルタ判定手段で用いた周期性判定フィルタに応じた範囲内にある孤立点の数を計数する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の周期的な分布は、前記注目画素を基準にした方向を要素に有する、請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記網点判定手段は、前記注目画素から所定の範囲内にあるの孤立点の数を計数する計数手段と、
    前記計数手段により計数された孤立点の数と前記方向に応じて定まるしきい値とを比較する比較手段とを含む、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記所定の範囲は、前記孤立点抽出手段により抽出された孤立点の間隔により定まる、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記網点判定手段は、前記注目画素の周辺に位置する複数の周辺領域を定義した周期性判定フィルタと、
    前記周期性判定フィルタを用いて、前記複数の周辺領域の予め定められた周辺領域に前記注目画素の他に最大で1の孤立点が存在するか否かを判定する周期性判定手段とを含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 画像データを入力するステップと、
    入力された前記画像データから孤立点を抽出するステップと、
    前記抽出された孤立点を順に注目画素とし、該注目画素の周辺の二次元領域に孤立点が周期的に分布していることを条件に、前記注目画素が網点領域内の画素と判定するステップとをコンピュータに実行させる、画像処理プログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100078A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Seiko Epson Corp 画像データ解析装置、画像データ解析方法、およびプログラム
JP2011244205A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Konica Minolta Business Technologies Inc 透過画像検出装置、透過画像エッジ検出装置、透過画像検出方法、および透過画像エッジ検出方法
JP2017158167A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 共同印刷株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理用プログラム

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