JP2006202096A - 車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム - Google Patents

車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム Download PDF

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正博 平尾
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裕子 藤井
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Abstract

【課題】 構造解析対象物のCADデータに基づき、略均一な形状および大きさを有するメッシュによって分割された構造解析モデルを自動的かつ正確に作成できるようにする。
【解決手段】 CADデータに基づいて二本の形状線が並列に延びる並列線の存在を検出する並列線検出手段9と、この並列線検出手段9により検出された両形状線の間隔が予め設定された基準値未満である場合に両形状線の一方を選択してそのデータを消去する並列線消去手段10と、上記並列線を構成する両形状線の一方が消去されることにより残された形状線のデータを記憶する形状線データ記憶手段11と、この形状線データ記憶手段11に記憶された形状線のデータに基づいてメッシュデータを作成するメッシュデータ作成手段12とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、構造解析対象物のCADデータに基づき、メッシュによって分割された構造解析モデルを自動的に作成する車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムに関するものである。
従来、下記特許文献1に示すように、構造解析対象物の図面に対応して任意の線要素を入力する入力手段と、線要素相互の交点を算出して交点データとする交点算出手段と、線要素に関して隣接する交点から線分データを算出し、線分データと交点データとからメッシュデータを生成するメッシュ生成部とを設け、上記入力手段を使用して任意に入力された線要素から交点や線分データを抽出してメッシュデータを生成することが行われている。
また、下記特許文献2では、複数の線の組み合わせにより形状規定される構造解析対象物のCADデータに対して、上記各線に対応する複数の線データの集合体となる構造解析用の形状データを生成し、プログラムに基づいて上記形状データを演算処理することにより複数の要素にメッシュ分割された構造解析モデルを自動生成する装置であって、上記形状データから複数の線が共有していない独立端点を検出し、この独立端点を有する独立線を延在方向に伸縮して他の線に当接状態にすることにより、上記CADデータを構造解析モデル生成用のプログラムで演算処理可能なデータに変換する際に、当接状態にあるべき各線分の端点同士が離間する等の異常が生じた場合においても、これを自動的に修正して構造用解析モデルを適正に形成できるように構成されている。
特開平7−44525号公報 特開2004−145718号公報
上記特許文献1,2に開示されているように、CADデータから読み出された交点データおよび線分データから構造解析用の形状データを抽出するとともに、この形状データに基づいて有限要素法等の数値解析に使用されるメッシュデータを自動的に作成するように構成した場合には、メッシュデータを形成するための形状データを、使用者がキーボード等を使用して手動操作で入力するものに比べ、車両用ボディーパネル等の構造解析に使用されるメッシュデータを容易に作成できるという利点がある。
しかし、多数の屈曲面等が組み合わされた複雑な形状を有する車両用ボディーパネルを構造解析対象物とする場合には、そのCADデータに上記屈曲面の境界部を表す形状線等のデータが大量に含まれているため、上記CADデータに基づいてメッシュデータを自動的に作成すると、様々な形状および大きさを有するメッシュが複雑に組み合わされた構造用解析モデルが形成されることになる。したがって、この構造用解析モデルに基づいて有限要素法等の数値解析を行う際に計算時間が長くなるとともに、正確な構造解析結果が得られない等の弊害がある。
上記弊害を防止して均一な形状および大きさを有するメッシュにより分割された構造解析用モデルを形成できるようにするため、CADデータからメッシュ形成用として必要な形状線を残し、作業者の手動操作または構造解析モデル作成システムの自動操作により不必要な形状線を消去するように構成することも考えられる。しかし、このように構成した場合には、上記CADデータに基づいてメッシュ形成用に必要な形状線であるか否かを正確に判別することが困難であり、メッシュ形成用に必要とされる形状線が誤って消去されたり、不必要な形状線が残されたりする等の問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、構造解析対象物のCADデータに基づき、略均一な形状および大きさを有するメッシュによって分割された構造解析モデルを自動的かつ正確に作成することが可能な車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムを提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、構造解析対象物のCADデータに基づき、メッシュによって分割された構造解析モデルを自動的に作成する車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムであって、上記CADデータに基づいて二本の形状線が並列に延びる並列線の存在を検出する並列線検出手段と、この並列線検出手段により検出された両形状線の間隔が予め設定された基準値未満である場合に両形状線の一方を選択してそのデータを消去する並列線消去手段と、上記並列線を構成する両形状線の一方が消去されることにより残された形状線のデータを記憶する形状線データ記憶手段と、この形状線データ記憶手段に記憶された形状線のデータに基づいてメッシュデータを作成するメッシュデータ作成手段とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムにおいて、上記並列線消去手段により並列線を構成する両形状線の一方を選択してそのデータを消去するか否かの判定基準となる両形状線の間隔を、上記メッシュデータ作成手段により作成されるメッシュの標準サイズに対応した値に設定したものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムにおいて、上記並列線消去手段が、並列線を構成する両形状線を稜線とした連続面の接続角度を比較することによりこの接続角度がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムにおいて、上記並列線消去手段が、並列線を構成する両形状線を稜線とした連続面の接続角度を比較することによりこの接続角度がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムにおいて、上記並列線消去手段が、並列線を構成する両形状線から分岐した各分岐線の長さを比較することによりこの分岐線の長さが短い側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成されたものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムにおいて、上記並列線消去手段が、並列線を構成する両形状線を稜線とした連続面の接続角度を比較することによりこの接続角度がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去し、上記連続面の接続角度が同一である場合に、両形状線から分岐した分岐線の本数を比較することによりこの分岐線の本数が少ない側の形状線を選択してそのデータを消去し、さらに両形状線から分岐した分岐線の本数が同一である場合に、各分岐線の長さを比較することによりこの分岐線の長さが短い側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成されたものである。
請求項1に係る発明によれば、多数の屈曲面等が組み合わされた複雑な形状を有する車両用ボディーパネルのCADデータに基づき、二本の形状線が並列に延びる並列線の存在が上記並列線検出手段により検出されるとともに、並列線消去手段により並列線を構成する両形状線の間隔が予め設定された基準値未満であることが確認された場合に、両形状線の一方を選択してそのデータを消去するように構成したため、二本の形状線が互いに近接した状態で並列に設置されることに起因して、標準サイズのメッシュに比べて著しく小さいメッシュにより構造解析対象物が分割されるという事態の発生を効果的に防止し、所定サイズのメッシュにより分割された構造解析モデルを自動的かつ適正に作成できるという利点がある。
請求項2に係る発明によれば、並列線を構成する形状線の一方を選択してそのデータを消去するか否かの判定基準となる両形状線の間隔(基準値)を、メッシュデータ作成手段により作成されるメッシュの標準サイズに対応した値に設定したため、上記並列線による区画された領域を標準メッシュにより分割可能であるにも拘わらず、上記並列線を構成する形状線の一方が消去されるという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、上記接続角度がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去することにより、構造解析結果が不正確になるのを抑制しつつ、略均一な形状および大きさを有するメッシュによって分割された構造解析モデルを自動的かつ正確に作成できるという利点がある。
請求項4に係る発明によれば、並列線を構成する両形状線から分岐した分岐線の本数を比較することによりこの分岐線の本数が少ない側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成した場合には、上記並列線消去手段によりデータが消去された形状線から分岐した分岐線の端部を延長して、この分岐線を他方の形状線に接合させるためのデータ修正が煩雑になるのを防ぐことができる。
請求項5に係る発明によれば、並列線を構成する両形状線から分岐した分岐線の長さを比較することによりこの分岐線の長さが短い側の分岐線を選択してそのデータを消去するように構成したため、構造解析を行う上で重要な意義を有する分岐線(全長が長い側の分岐線)のデータが変更されることに起因して構造解析の精度が低下するのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項6に係る発明によれば、二本の形状線が互いに近接した状態で並列に設置されていることが上記並列線検出手段および並列線消去手段において確認された場合に、両形状線の一方を選択するために複数の判断要素を設けるとともに、これらの判定要素に優先順位を付けて上記両形状線の何れを消去するかを判断するように構成したため、上記データの消去が行われることによる弊害を極力抑制しつつ、上記両形状線の何れか一方を確実に選択してそのデータを消去することが可能であるという利点がある。
図1は、本発明に係る車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムの実施形態を示すブロック図である。この車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムは、CAD装置1から入力されたCADデータに基づいてメッシュにより分割された構造解析モデルを自動的に作成するための制御ユニット2と、この制御ユニット2に所定の指令信号を入力するキーボート3およびマウス4等からなる入力手段と、上記制御ユニット2から出力された画像情報等を表示するCRT5またはこの画像情報等を印刷するプリンタ6等からなる出力手段とを有している。
上記CAD装置1から制御ユニット2に入力された構造解析対象物、つまり多数の屈曲面等が組み合わされた複雑な形状を有する車両用ボディーパネルのCADデータに基づき、制御ユニット2により作成された構造解析モデルのメッシュデータは、構造解析装置7に入力され、この構造解析装置7において有限要素法等を使用した車両用ボディーパネルの構造解析が実行されるようになっている。また、上記キーボート3およびマウス4等からなる入力手段は、メッシュデータを作成する際に標準となるメッシュの形状およびサイズを指定するための指定信号等を入力する機能と、上記データ作成用の制御ユニット2においてCADデータを加工することにより得られたメッシュデータ作成用の形状線を修正するための修正信号等を入力する機能とを有している。
上記制御ユニット2には、CAD装置1から入力されたCADデータを記憶するCADデータ記憶手段8と、このCADデータ記憶手段8に記憶されたCADデータから二本の形状線が並列に延びる並列線の存在を検出する並列線検出手段9と、この並列線検出手段9により検出された両形状線の間隔が予め設定された基準値未満である場合に両形状線の一方を選択してそのデータを消去する並列線消去手段10と、上記並列線を構成する両形状線の一方が消去されることにより残された形状線のデータを記憶する形状線データ記憶手段11と、この形状線データ記憶手段11に記憶された形状線のデータに基づいてメッシュデータを作成するメッシュデータ作成手段12とが設けられている。
上記並列線検出手段9は、CADデータ記憶手段8に記憶されたCADデータから任意に抽出された形状線に基づき、この形状線と並列に延びる形状線を検索することにより、上記車両用ボディーパネルからなる構造解析対象物内に存在する並列線を検出するように構成されている。例えば図2および図3に示すように、第1平面H1と所定幅の連結面Fとの稜線となる第1形状線L1が検出されるとともに、上記連結面Fと第2平面H2の稜線となる第2形状線L2が検出された場合に、構造解析対象物内に上記第1,第2形状線L1,L2からなる並列線が存在していると判断されるようになっている。
上記並列線消去手段10は、並列線検出手段9により検出された並列線を構成する第1,第2形状線L1,L2の間隔、つまり上記連結面Fの幅寸法Bが、上記キーボード3等からなる入力手段により指定された標準サイズのメッシュ寸法に対応した値、例えば標準メッシュMの70%に予め設定された基準値未満である場合に、上記第1,第2形状線L1,L2の一方を選択してそのデータを消去するように構成されている。すなわち、上記並列線消去手段10は、並列線を構成する第1,第2形状線L1,L2を稜線とした連続面の接続角度、つまり上記第1平面H1と連結面Fとの接続角度θ1と、この連結面Fと上記第2平面H2との接続角度θ2とを比較し、この接続角度θ1,θ2がより鈍角である側(180°に近い側)の形状線を選択してそのデータを消去することにより、上記第1,第2平面H1,H2の一方と、上記連結面Fとが一体であると見なすように構成されている。
なお、上記連続面の接続角度θ1,θ2が等しい場合には、上記並列線を構成する第1,第2形状線L1,L2が有する分岐線Cの本数を比較することにより、この分岐線Cの本数が少ない側の形状線を選択してそのデータを消去し、さらに両形状線L1,L2が有する分岐線Cの本数が等しい場合には、両形状線L1,L2が有する分岐線Cの長さを比較することによりこの分岐線Cの長さが短い側の形状線を選択してそのデータを消去するようになっている。
上記のように並列線を構成する第1,第2形状線L1,L2の一方が選択されてそのデータが消去されることにより、上記形状線データ記憶手段11には、第1,第2形状線L1,L2の他方のデータが記憶されることになる。また、上記並列線消去手段10によりデータが消去された形状線が分岐線Cを有している場合には、その端部を延長して他方の形状線に接合させるように、そのデータを修正した状態で上記形状線データ記憶手段11に記憶させるようにする。なお、上記形状線のデータ消去に伴い、この形状線が有している分岐線Cのデータを消去するようにしてもよい。
上記メッシュデータ作成手段12は、形状線データ記憶手段11に記憶された形状線のデータ、つまり上記並列線を構成する両形状線の一方が消去されることにより残された形状線のデータと、この形状線から分岐するように接続された分岐線Cのデータとに基づき、入力手段により予め指定された標準形状およびサイズに対応したメッシュにより構造解析対象物を分割するためのメッシュデータを作成し、このメッシュデータを構造解析装置7に入力するように構成されている。
上記制御ユニット2による制御動作を、図3を参照しつつ図4に示すフローチャートに基づいて説明する。この制御動作がスタートすると、まず上記CADデータ記憶手段8に記憶されたCADデータから二本の形状線L1,L2が並列に延びる並列線の存在を上記並列線検出手段9により検出した後(ステップS1)、この上記両形状線L1,L2の間隔Bが予め設定された基準値K未満であるか否かを判定する(ステップS2)。
上記ステップS2でYESと判定されて両形状線L1,L2の間隔Bが基準値K未満であることが確認された場合には、上記並列線を構成する両形状線L1,L2を稜線とした連続面の接続角度θ1,θ2が同一であるか否かを判定する(ステップS3)。このステップS3でNOと判定された場合には、上記接続角度がより鈍角である側(180°に近い側)の形状線を選択した後(ステップS4)、そのデータを消去するとともに(ステップS5)、データが消去された形状線から分岐した分岐線Cの端部を延長してこの分岐線Cを他方の形状線に接合させるように、そのデータを修正する(ステップS6)。図2に示す例では、第1形状線L1を稜線とする第1平面H1と連結面Fとの接続角度θ1が、第2形状線L2を稜線とする連結面Fと上記第2平面H2との接続角度θ2に比べ、より180°に近いため、上記第1形状線L1を選択してそのデータを消去するとともに、この第1形状線L1から分岐した分岐線Cのデータを修正する。
上記ステップS3でYESと判定されて両接続角度θ1,θ2が同一であることが確認された場合には、上記両形状線L1,L2から分岐する分岐線Cの本数が同一であるか否かを判定する(ステップS7)。このステップS7でNOと判定された場合には、分岐線の本数が少ない側の形状線を選択した後(ステップS8)、上記ステップS5に移行してそのデータを消去する。図2に示す例では、第1形状線L1から分岐する分岐線Cの本数(1本)よりも第2形状線L2から分岐する分岐線Cの本数(2本)の方が多いため、上記第1形状線L1が選択されてそのデータが消去される。
上記ステップS7でYESと判定されて両形状線L1,L2から分岐する分岐線Cの本数が同一であることが確認された場合には、両形状線L1,L2から分岐する分岐線Cの長さを比較することによりこの分岐線Cの長さが短い側の形状線を選択した後(ステップS9)、上記ステップS5に移行してそのデータを消去する。なお、上記各形状線L1,L2から分岐する分岐線Cが複数ある場合には、例えば全長が長い方の分岐線に基づいて上記選択を実行してもよく、あるいは各分岐線Cの全長を加算した値に基づいて上記選択を実行するようにしてもよい。
次いで、上記両形状線L1,L2の一方が消去されることにより残された形状線のデータ等を形状線データ記憶手段11に入力して記憶させる(ステップS10)。なお、上記ステップS2でNOと判定され、両形状線L1,L2の間隔Bが基準値K以上であることが確認された場合には、上記並列線消去手段10による形状線のデータ消去を実行することなく上記ステップS10に移行する。そして、両形状線L1,L2のデータを形状線データ記憶手段11に入力して記憶させた後、CRT5等による形状線の表示と、入力手段による形状線のデータ修正とを実行する(ステップS11)。
実際には、上記ステップS1〜S10の制御動作を繰り返すことにより、構造解析対象物内に存在する並列線の検出と、形状線データの消去、修正および記憶操作が全て終了した後にステップS11に移行することにより、形状線データ記憶手段11に記憶された形状線のデータをCRT5に出力して、上記形状線を稜線とする連続面等の画像を表示させるとともに、この画像情報に基づいて入力手段を用いた手動操作により、不必要な形状線を消去し、あるいは必要な形状線を追加する修正を必要に応じて実行する。また、上記形状線データ記憶手段11に記憶された形状線のデータに基づいて構造解析対象物を分割するメッシュデータをメッシュデータ作成手段12において自動的に作成するとともに、このメッシュデータを構造解析装置7に出力した後に(ステップS12)、制御動作を終了する。
上記のようにCADデータ記憶手段8に記憶されたCADデータに基づいて構造解析対象物のCADデータに基づき、メッシュによって分割された構造解析モデルを自動的に作成する車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムにおいて、上記CADデータに基づいて二本の形状線が並列に延びる並列線の存在を検出する並列線検出手段9と、この並列線検出手段9により検出された両形状線の間隔が予め設定された基準値未満である場合に両形状線の一方を選択してそのデータを消去する並列線消去手段10と、上記並列線を構成する両形状線の一方が消去されることにより残された形状線のデータを記憶する形状線データ記憶手段11と、この形状線データ記憶手段11に記憶された形状線のデータに基づいてメッシュデータを作成するメッシュデータ作成手段12とを設けたため、上記車両用ボディーパネルからなる構造解析対象物のCADデータに基づき、略均一な形状および大きさを有するメッシュによって分割された構造解析モデルを自動的かつ正確に作成することができる。
すなわち、多数の屈曲面等が組み合わされた複雑な形状を有する上記車両用ボディーパネルを構成する各種の形状線に基づき、例えば図2および図3に示すように、二本の形状線L1,L2が上記並列線検出手段9において検出されるとともに、上記両形状線の間隔が、予め設定された基準値未満であることが並列線消去手段10において確認された場合には、両形状線L1,L2の一方を選択して、そのデータを消去するように構成したため、上記両形状線L1,L2の他方のデータだけが形状線データ記憶手段11に記憶されることになる。
このため、図5(a)に示すように、上記両形状線L1,L2が残されることに起因して、これらの形状線L1,L2により区画された細幅の連結面Fが、標準メッシュMに比べて幅寸法の小さい長方形のメッシュM1等により区画されるという事態の発生を防止することができる。例えば、図5(b)に示すように、上記形状線L1を消去することにより、形状線L2を基準にして標準形状である正方形のメッシュMにより適正に分割された構造解析モデルを自動的かつ適正に作成することができる。したがって、上記構造解析モデルに応じて有限要素法等の数値解析を行う際の計算時間を効果的に短縮するとともに、正確な構造解析結果が得られるという利点がある。
また、上記両形状線L1,L2の間隔、つまり両形状線L1,L2により区画された連結面Fの幅寸法Bが予め設定された基準値K未満であるか否かを上記並列線消去手段10により判定し、基準値K未満であることが確認された場合にのみ、上記両形状線L1,L2の一方を選択してそのデータを消去するように構成したため、所定サイズのメッシュにより上記連結面Fを適正に分割可能であるにも拘わらず、上記並列線が消去されることに起因して上記連結面Fが第1平面H1または第2平面H2と一体であると見なされるという事態の発生を防止することができる。したがって、連結面Fの幅寸法Bが充分な大きさである場合には、この連結面Fを所定サイズのメッシュで分割することにより、正確な構造解析を行うことができるという利点がある。
特に、上記実施形態では、並列線を構成する形状線L1,L2の一方を選択してそのデータを消去するか否かの判定基準となる両形状線L1,L2の間隔Bを、上記メッシュデータ作成手段12により作成されるメッシュの標準サイズに対応した値、例えば上記キーボート3およびマウス4等からなる入力手段により指定された標準メッシュMの70%に設定したため、上記並列線により区画された連結面Fを標準メッシュMにより分割可能であるにも拘わらず、上記並列線を構成する形状性L1,L2の一方が消去されるのを防止することにより、上記連結面Fを標準メッシュMで分割することができる。
また、上記実施形態に示すように、並列線消去手段10により並列線を構成する両形状線L1,L2を稜線とした連続面Fの接続角度θ1,θ2を比較することによりこの接続角度がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成した場合には、上記両形状線L1,L2の一方が消去されることに起因して、構造解析を正確に行うことができなくなるという事態の発生を効果的に抑制できるという利点がある。
すなわち、図6に示すように、第1形状線L1を稜線とする第1平面H1と連結面Fとの接続角度θ1が、第2形状線L2を稜線とする連結面Fと上記第2平面H2との接続角度θ2に比べて180°に近い場合には、上記第1形状線L1を消去して図6の破線G1に示すように、第1平面H1と連結面Fとを一体と見なした場合と、第2形状線L2を消去して図6の破線G2に示すように、連結面Fと第2平面H2とを一体と見なした場合とで、その形状変化を観察すると、上記第1形状線L1を消去した場合の方が形状変化を抑制できることが分かる。したがって、上記接続角度θ1,θ2がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去することにより、構造解析結果が不正確になるのを抑制しつつ、略均一な形状および大きさを有するメッシュによって分割された構造解析モデルを自動的かつ正確に作成できるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、並列線を構成する両形状線L1,L2から分岐した分岐線Cの本数を比較することによりこの分岐線Cの本数が少ない側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成した場合には、上記並列線消去手段10によりデータが消去された形状線から分岐した分岐線Cの端部を延長して、この分岐線Cを他方の形状線に接合させるためのデータ修正が煩雑になるのを防ぐことができる。
また、上記実施形態では、並列線を構成する両形状線L1,L2から分岐した分岐線Cの長さを比較することによりこの分岐線Cの長さが短い側の分岐線を選択してそのデータを消去するように構成したため、構造解析を行う上で重要な意義を有する分岐線(全長が長い側の分岐線)のデータが変更されることに起因して構造解析の精度が低下するのを効果的に防止できるという利点がある。
特に、上記実施形態では、二本の形状線L1,L2が互いに近接した状態で並列に設置されていることが上記並列線検出手段9および並列線消去手段10において確認された場合に、両形状線L1,L2の一方を選択するために複数の判断要素を設けるとともに、これらの判定要素に優先順位を付けて上記両形状線L1,L2の何れを消去するかを判断するように構成したため、上記データの消去が行われることによる弊害を極力抑制しつつ、上記両形状線L1,L2の何れか一方を確実に選択してそのデータを消去することが可能であるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、並列線を構成する両形状線L1,L2を稜線とした連続面の接続角度θ1,θ2を比較することによりこの接続角度θ1,θ2がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去し、上記連続面の接続角度θ1,θ2が同一である場合には両形状線L1,L2から分岐した分岐線Cの本数を比較することによりこの分岐線Cの本数が少ない側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成したため、上記接続角度θ1,θ2が相違している場合に、両形状線L1,L1の一方を消去した場合の方が形状変化を抑制しつつ、その一方を消去することができる。また、上記接続角度θ1,θ2が同一である場合においても、上記各分岐線Cの本数に基づき、両形状線L1,L2の一方を選択してその消去することができ、さらに上記両形状線L1,L2から分岐した分岐線Cの本数が同一である場合には、各分岐線Cの長さを比較することによりこの分岐線Cの長さが短い側の形状線を選択してそのデータを消去するように構成したため、両形状線L1,L2の何れを選択すべきか適正に判断できなくなると事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
本発明に係る車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムの実施形態を示すブロック図である。 並列線の具体的構成を示す斜視図である。 並列線を構成する形状線の具体例を示す説明図である。 構造解析モデルを作成する制御動作の一例を示すフローチャートである。 構造解析モデルの具体例を示す説明図である。 並列線を消去した状態を示す説明図である。
符号の説明
8 CADデータ記憶手段
9 並列線検出手段
10 並列線消去手段
11 形状線データ記憶手段
12 メッシュデータ作成手段

Claims (6)

  1. 構造解析対象物のCADデータに基づき、メッシュによって分割された構造解析モデルを自動的に作成する車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システムであって、上記CADデータに基づいて二本の形状線が並列に延びる並列線の存在を検出する並列線検出手段と、この並列線検出手段により検出された両形状線の間隔が予め設定された基準値未満である場合に両形状線の一方を選択してそのデータを消去する並列線消去手段と、上記並列線を構成する両形状線の一方が消去されることにより残された形状線のデータを記憶する形状線データ記憶手段と、この形状線データ記憶手段に記憶された形状線のデータに基づいてメッシュデータを作成するメッシュデータ作成手段とを備えたことを特徴とする車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム。
  2. 上記並列線消去手段により並列線を構成する両形状線の一方を選択してそのデータを消去するか否かの判定基準となる両形状線の間隔を、上記メッシュデータ作成手段により作成されるメッシュの標準サイズに対応した値に設定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム。
  3. 上記並列線消去手段は、並列線を構成する両形状線を稜線とした連続面の接続角度を比較することによりこの接続角度がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム。
  4. 上記並列線消去手段は、並列線を構成する両形状線から分岐した分岐線の本数を比較することによりこの分岐線の本数が少ない側の形状線を選択してそのデータを消去することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム。
  5. 上記並列線消去手段は、並列線を構成する両形状線から分岐した各分岐線の長さを比較することによりこの分岐線の長さが短い側の形状線を選択してそのデータを消去することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム。
  6. 上記並列線消去手段は、並列線を構成する両形状線を稜線とした連続面の接続角度を比較することによりこの接続角度がより鈍角である側の形状線を選択してそのデータを消去し、上記連続面の接続角度が同一である場合に、両形状線から分岐した分岐線の本数を比較することによりこの分岐線の本数が少ない側の形状線を選択してそのデータを消去し、さらに両形状線から分岐した分岐線の本数が同一である場合に、各分岐線の長さを比較することによりこの分岐線の長さが短い側の形状線を選択してそのデータを消去することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ボディーパネルの構造解析モデル作成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009211532A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Toyota Motor Corp 属性値付与装置、及び属性値付与プログラム

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