JP2006201409A - 光学フィルタ、光学フィルタを用いた波長多重光カプラ、およびその製造方法 - Google Patents
光学フィルタ、光学フィルタを用いた波長多重光カプラ、およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006201409A JP2006201409A JP2005012113A JP2005012113A JP2006201409A JP 2006201409 A JP2006201409 A JP 2006201409A JP 2005012113 A JP2005012113 A JP 2005012113A JP 2005012113 A JP2005012113 A JP 2005012113A JP 2006201409 A JP2006201409 A JP 2006201409A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- optical
- wavelength
- optical filter
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Abstract
【解決手段】 波長多重光カプラでは、第2の光学フィルタ43が、第1のレンズの第1面31a上の、入射光通過領域51を除いた部分で少なくとも出射光通過領域52に形成された誘電体多層膜43Aと、この多層膜の上に形成された反射防止膜50Aとの積層膜で構成される。誘電体多層膜43Aのみを第1面31a上に部分成膜し、反射防止膜50Aはその第1面31aの全面に成膜すればよい。誘電体多層膜43Aの成膜時にのみ、入射光通過領域51に遮蔽材料を塗布するマスキング工程とその遮蔽材料を除去する工程を行えばよい。
【選択図】 図2
Description
れには加入者から局への上り信号と局から加入者への下り信号に異なる波長の光を用いる。また、さらに異なる波長のアナログ信号(画像信号)を多重化して用いる場合がある。例えば、上り信号(Upstream Data )に1310nm帯、下り信号(Downstream Data )に1490nm帯または1550nm帯がそれぞれ用いられる。このため、局側と加入者側に設けるOLT(Optical Line Termination )或いはONU(Optical Network Unit )にはそれぞれの波長の信号を分波・合波するための波長多重光カプラが必要となる。
また、本発明の別の目的は、単純な工程で作製可能で、高いアイソレーションを有し、かつ小型で安価な光学フィルタを用いた波長多重光カプラおよびその製造方法を提供することにある。
するように配置された第1の出射光用光ファイバと、該光ファイバの端面と前記第1面の間に配置され、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタを含む第2のフィルタ群を構成する光学フィルタ素子と、を備え、前記光学フィルタ素子は前記第2のフィルタ群に加えて反射防止膜を備え、前記第1のレンズの第1面上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域を除いた部分で、少なくとも前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に、所定の膜構成の誘電体多層膜が形成されており、前記誘電体多層膜の上から、前記第1面の全面に、前記入射光の反射損失を抑制するための前記反射防止膜が形成されており、前記第2の光学フィルタは、前記所定の膜構成の誘電体多層膜と前記反射防止膜の積層膜で構成されることを要旨とする。
タからの反射光中に存在する残留反射成分を除去できるので、第2の光学フィルタの透過光(第1の波長の光)にその波長以外の光が混入する量が低減される。これにより、第1の光学フィルタの反射光を利用するポートのアイソレーションが改善される。つまり、第2の光学フィルタを透過して第1の出射光用光ファイバに結合する透過光のアイソレーションを高くすることができる。
入射光に含まれる第1の波長の光を反射し第2の波長の光を透過する第1の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタにより反射された第1の波長の光が前記第1のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、前記第1のレンズの前記第1面に直接成膜により形成された第2の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタを透過した第2の波長の光を集光する第2のレンズと、前記第2の波長の光が前記第2のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、を備え、前記第1のレンズの第1面上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域を除いた部分で、少なくとも前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に、所定の膜構成の誘電体多層膜が形成されており、前記誘電体多層膜の上から、前記第1面の全面に、前記入射光の反射損失を抑制するための反射防止膜が形成されており、前記第2の光学フィルタは、前記所定の膜構成の誘電体多層膜と前記反射防止膜の積層膜で構成されることを要旨とする。
(第1実施形態)
[波長多重光カプラの構成]
図1は本発明の第1実施形態に係る波長多重光カプラ1の構造を示している。
これらの各端面は、ほぼ平行であることが組立上好ましい。
2の波長λ2の光を反射する第2の光学フィルタ43と、光ファイバ23からの出射光(2波長λ1,λ2の光信号が多重化された入射光)の反射損失を抑制するための反射防止膜50とが形成されている。
他の部分に第2の誘電体多層膜としての反射防止膜50が設けられた光学フィルタ100を用いている(図2(a)、(b)参照)。第1の誘電体多層膜(第2の光学フィルタ43)は、透明基板上の一部分(出射光通過領域52)に所定波長範囲の光を透過または反射するように設計されている。本例では、第2の光学フィルタ43は、波長λ1の光を透過するように設計されている。第2の誘電体多層膜(反射防止膜59)は、対象波長範囲全体(図6参照)において反射率が所定値以下となるように設計されている。また、この光学フィルタ100にあっては、第1の誘電体多層膜の膜構成中いずれか一方の側の膜構成が第2の誘電体多層膜の膜構成に一致している。本例では、第2の光学フィルタ43の膜構成中、第1面31aとは反対側の膜構成が反射防止膜50Aの膜構成に一致している。つまり、第2の光学フィルタ43は、所定の膜構成の誘電体多層膜43Aと、この誘電体多層膜43A上に形成された反射防止膜50Aの積層膜で構成されている。
次に、波長多重光カプラ1の製造方法を図3および図4に基づいて説明する。
第1実施形態に係る波長多重光カプラの製造方法は、以下の工程を含む。
(工程3)マスクとしての遮蔽材料53を該遮蔽材料53上に成膜された誘電体多層膜43Aと共に除去する工程(図3(c)参照)。
以上の工程により、第1のレンズ31の第1面31a上の、入射光通過領域51には反射防止膜50のみが形成され、出射光通過領域52には、誘電体多層膜43Aと反射防止膜50Aの積層膜で構成される第2の光学フィルタ43が形成される。
次に、上記第1実施形態の実施例1を説明する。
この実施例1の波長多重光カプラ1では、光通信規格B−PONに準拠した以下の特性を目標仕様とした。
反射アイソレーション 40dB 以上(波長域:1550-1565nm )
透過挿入損失 0.7dB 以下(波長域:1260-1360, 1480-1500nm )
反射挿入損失 0.7dB 以下(波長域:1550-1565nm )
この実施例1の波長多重光カプラ1では上記第1の光学フィルタ41として、直径1.8mmの屈折率分布型ロッドレンズで構成した第1のレンズ31の第2面31bに、1310nm帯,1490nm帯の光を反射し、かつ1530nm帯の光を透過する波長特性のエッジフィルタを形成した。このエッジフィルタは、SiO2とTiO2を交互に74層積層した誘電体多層膜である。このようなエッジフィルタである第1の光学フィルタ41の理論特性を図5の曲線61で示す。
体多層膜(エッジフィルタ用多層膜)43Aを形成した。この誘電体多層膜43Aは、SiO2とTiO2を交互に76層積層した膜構成を有する(下記の表1参照)。
過し、2芯光ファイバピッグテール70の入射ポート71よりフィルタ付レンズ33の第1面31a(図1参照)に波長多重光を入射する。フィルタ付レンズ33の第2面31b(図1参照)に形成された第1の光学フィルタ41を透過した波長成分(波長λ2の光)がコリメートレンズ72により収束されて単芯光ファイバピッグテール73を経由して透過光出射ポート(透過ポート)74に至り、光強度が測定される。ここで測定される光強度は、上記実施形態における波長λ2の光の強度である。
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(第2実施形態)
[波長多重光カプラの構成]
図10は本発明の第2実施形態に係る波長多重光カプラ1における、第1のレンズ31
の第1面31aに形成されている第2の光学フィルタ43と反射防止膜50の構成を示している。
次に、波長多重光カプラ1の製造方法を図11および図12に基づいて説明する。
第2実施形態に係る波長多重光カプラの製造方法は、以下の工程を含む。
(工程2)反射防止膜50A上の、入射光通過領域51をマスクする工程(図11(b)参照)。この工程では、図11(b)および図12に示すように、入射光通過領域51のみを覆うように遮蔽材料54を塗布する。
(工程4)マスクとしての遮蔽材料54を該遮蔽材料54上に成膜された誘電体多層膜43Aと共に除去する工程(図11(d)参照)。
次に、上記第2実施形態の実施例2を説明する。
この実施例2の波長多重光カプラ1では、上記実施例1と同じ上述した目標仕様とした。実施例2では、実施例1とは逆に、第1のレンズの第1面31a全面に、SiO2とT
iO2を交互に11層積層した膜構成の反射防止膜50A(下記の表2の斜線部参照)を
成膜する。この反射防止膜50Aの理論特性を図6の曲線63で示す。また、この反射防止膜50A上の、入射光通過領域51を除いた部分で、少なくとも出射光通過領域52に、1310nm帯の光を透過し、かつ1530nm帯の光を反射する波長特性の誘電体多層膜(エッジフィルタ用多層膜)43Aを形成した。この誘電体多層膜43Aは、SiO2とTiO2を交互に75層積層した膜構成を有する(下記の表2参照)。第2の光学フィルタ43は、第1面31aに(基板側に)成膜された11層の反射防止膜50Aと、その上に成膜された75層の誘電体多層膜43Aとからなる86層の積層膜で構成されている。第2の光学フィルタ43の理論特性を図13の曲線64で示す。
○反射光を利用するポートのアイソレーションを改善するための光学フィルタと入射光の反射損失を低減するための反射防止膜を単純な工程で作製できる。また、第2の光学フィルタは、第1の出射光用光ファイバに結合される出射光のアイソレーションを向上させるが、入射光には影響を及ぼさない。
・上記各実施形態では、第1の光学フィルタ41は第1のレンズ31の第2面31bに直接成膜したが、ガラス基板の両側端面に第1の光学フィルタを含む第1のフィルタ群を形成した光学フィルタチップを、両レンズ31,32間に固定しても良い。4種類以上の波長(4波長以上)の光の合分波を行う場合には、そのような光学フィルタチップの仕様は必須となる。
1面31aに成膜されて直付けされた構成例を説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、第2の光学フィルタ43を含む第2のフィルタ群を構成する「光学フィルタ素子」が、第1の出射光用光ファイバ24の端面と第1面31aの間で、入射面が入射光の光軸に対して傾斜して配置されている。そして、この光学フィルタ素子は、第2のフィルタ群に加えて反射防止膜50を備える。このような構成の波長多重光カプラにも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態では、波長多重光カプラ1は、波長多重光を分波する光分波器の構成について説明したが、まったく同じ構成の波長多重光カプラは2波長の光信号を多重化して1本の光ファイバに結合する合波器としても使用できる。この場合は、入射光用光ファイバ23が出射光用光ファイバとなり、各出射光用光ファイバがそれぞれ入射光用光ファイバとなる。
参照)。しかし、2個以上の光カプラを縦続接続するためには光ファイバの取り回しが必要となり、その際、光損失が発生しないようにするためには光ファイバの巻き取り半径を一定程度以下に小さくすることはできない。この光ファイバを収納する筐体が必要となるため、通常の3ポートカプラのように小型チューブ形状にはできず、大型化する。この問題点を解決するため、複数の異なるエッジ波長をもつエッジフィルタを重ねて上記第1のフィルタ群を構成する光カプラが知られている(例えば、特許文献5参照)。この光カプラでは、各光学フィルタの角度をそれぞれ変えて、各フィルタからの反射光の方向を変えることにより、異なる波長の光を異なる光ファイバにそれぞれ結合するようになっている。これによって、3ポートカプラを縦続することなく、一つの光カプラで3波長以上の分離が可能となり、上述したような大型化、部品点数の増大といった問題点は解決される。しかしながら、この光カプラでは、各光学フィルタの反射光を利用するポートにおいては、アイソレーションが低い(通常12dB程度)という問題は解決できない。これは、各光学フィルタの波長特性により反射される特定波長帯の反射光を利用する場合、当該フィルタからの反射光中には、その特定波長帯の反射成分以外に、その波長特性に関係のない反射成分、つまり光学フィルタの入射面で反射される成分である残留反射成分が必ず存在するからである。
小型で安価な波長多重光カプラを実現できる。
子を用いる必要がある。
Claims (12)
- 透明基板上の一部分に所定波長範囲の光を透過または反射するように設計された第1の誘電体多層膜が形成され、その他の部分には対象波長範囲全体において反射率が所定値以下となるように設計された第2の誘電体多層膜が設けられている光学フィルタにおいて、
前記第1の誘電体多層膜の膜構成中いずれか一方の側の膜構成が第2の誘電体多層膜の膜構成に一致していることを特徴とする光学フィルタ。 - 複数の波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける、光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記入射光用光ファイバから出射され第1面から入射する前記入射光を平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該レンズの前記第2面側に配置され、前記複数の波長のうち第1の波長の光を反射する第1の光学フィルタを含む第1のフィルタ群と、前記第1の光学フィルタにより反射された平行光が前記第1面から出射して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、該光ファイバの端面と前記第1面の間に配置され、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタを含む第2のフィルタ群を構成する光学フィルタ素子と、を備え、
前記光学フィルタ素子は前記第2のフィルタ群に加えて反射防止膜を備え、
前記第1のレンズの第1面上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域を除いた部分で、少なくとも前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に、所定の膜構成の誘電体多層膜が形成されており、
前記誘電体多層膜の上から、前記第1面の全面に、前記入射光の反射損失を抑制するための前記反射防止膜が形成されており、
前記第2の光学フィルタは、前記所定の膜構成の誘電体多層膜と前記反射防止膜の積層膜で構成されることを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 複数の波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける、光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記入射光用光ファイバから出射され第1面から入射する前記入射光を平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該レンズの前記第2面側に配置され、前記複数の波長のうち第1の波長の光を反射する第1の光学フィルタを含む第1のフィルタ群と、前記第1の光学フィルタにより反射された平行光が前記第1面から出射して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、該光ファイバの端面と前記第1面の間に配置され、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタを含む第2のフィルタ群を構成する光学フィルタ素子と、を備え、
前記光学フィルタ素子は前記第2のフィルタ群に加えて反射防止膜を備え、
前記第1面の全面に、前記入射光の反射損失を抑制するための前記反射防止膜が形成されており、
前記反射防止膜上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域を除いた部分で、少なくとも前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に、所定の膜構成の誘電体多層膜が形成されており、
前記第2の光学フィルタは、前記反射防止膜と前記所定の膜構成の誘電体多層膜の積層膜で構成されることを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 請求項2又は3に記載の光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記第1のレンズの第1面が平面であり、前記光学フィルタ素子は前記第1面に密着して設けられていることを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 請求項4に記載の光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記第1のレンズは、前記第1面に相当する第1の端面と前記第2面に相当する第2の端面とを有する屈折率分布型ロッドレンズであることを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 請求項2〜5のいずれか一つに記載の光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記第1のフィルタ群は、前記平行光の進行方向に沿って透過波長範囲が順に狭くなるように配列された複数の光学フィルタを含み、該複数の光学フィルタは、前記平行光に含まれる複数の波長の光信号をそれぞれ異なる方向に反射するように前記第1のレンズの光軸に対してそれぞれ異なる角度をなすように前記2面側に配置されており、前記第1の出射光用光ファイバは、前記第1のフィルタ群の各光学フィルタからの反射光がそれぞれ結合する位置に端面が位置するように配置された複数の光ファイバを含むことを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 請求項2〜6のいずれか一つに記載の光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記第1のフィルタ群の全ての光学フィルタを透過して第3面から入射する入射光を、第4面から出射して集光する第2のレンズと、該第2のレンズにより集光された位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、をさらに含むことを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 2波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける、光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記入射光用光ファイバから出射される入射光を第1面から入射し、平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該第1のレンズの第2面に対向して配置され前記平行光に変換された入射光に含まれる第1の波長の光を反射し第2の波長の光を透過する第1の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタにより反射された第1の波長の光が前記第1のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、前記第1のレンズの前記第1面に直接成膜により形成された第2の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタを透過した第2の波長の光を集光する第2のレンズと、前記第2の波長の光が前記第2のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、を備え、
前記第1のレンズの第1面上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域を除いた部分で、少なくとも前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に、所定の膜構成の誘電体多層膜が形成されており、前記誘電体多層膜の上から、前記第1面の全面に、前記入射光の反射損失を抑制するための反射防止膜が形成されており、前記第2の光学フィルタは、前記所定の膜構成の誘電体多層膜と前記反射防止膜の積層膜で構成されることを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 2波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける、光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記入射光用光ファイバから出射される入射光を第1面から入射し、平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該第1のレンズの第2面に対向して配置され前記平行光に変換された入射光に含まれる第1の波長の光を反射し第2の波長の光を透過する第1の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタにより反射された第1の波長の光が前記第1のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、前記第1のレンズの前記第1面に直接成膜により形成された第2の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタを透過した第2の波長の光を集光する第2のレンズと、
前記第2の波長の光が前記第2のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、を備え、
前記第1のレンズの第1面の全面に、前記入射光の反射損失を抑制するための反射防止膜が形成されており、前記反射防止膜上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域を除いた部分で、少なくとも前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に、所定の膜構成の誘電体多層膜が形成されており、前記第2の光学フィルタは、前記反射防止膜と前記所定の膜構成の誘電体多層膜の積層膜で構成されることを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 請求項8又は9に記載の光学フィルタを用いた波長多重光カプラにおいて、
前記第1の波長と第2の波長は、1260〜1360nm、1480〜1500nm、および1550〜1560nmの各波長範囲のいずれかを含むことを特徴とする光学フィルタを用いた波長多重光カプラ。 - 請求項2に記載の波長多重光カプラの製造方法において、
前記第1のレンズの第1面上の、前記入射光通過領域をマスクする工程と、
前記入射光通過領域がマスクされた前記第1面上に所定の膜構成の誘電体多層膜を成膜する工程と、
前記マスクを該マスク上に形成された前記誘電体多層膜と共に除去する工程と、
前記誘電体多層膜の上から、前記第1面の全面に反射防止膜を成膜する工程と、を含むことを特徴とする波長多重光カプラの製造方法。 - 請求項3に記載の波長多重光カプラの製造方法において、
前記第1のレンズの第1面の全面に反射防止膜を成膜する工程と、
前記反射防止膜上の、前記入射光通過領域をマスクする工程と、
前記入射光通過領域がマスクされた前記反射防止膜上に所定の膜構成の誘電体多層膜を成膜する工程と、
前記マスクを該マスク上に形成された前記誘電体多層膜と共に除去する工程と、を含むことを特徴とする波長多重光カプラの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005012113A JP2006201409A (ja) | 2005-01-19 | 2005-01-19 | 光学フィルタ、光学フィルタを用いた波長多重光カプラ、およびその製造方法 |
US11/334,756 US7356223B2 (en) | 2005-01-19 | 2006-01-17 | Optical filter element and wavelength division multiplexing optical coupler |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005012113A JP2006201409A (ja) | 2005-01-19 | 2005-01-19 | 光学フィルタ、光学フィルタを用いた波長多重光カプラ、およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006201409A true JP2006201409A (ja) | 2006-08-03 |
JP2006201409A5 JP2006201409A5 (ja) | 2007-11-08 |
Family
ID=36959467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005012113A Pending JP2006201409A (ja) | 2005-01-19 | 2005-01-19 | 光学フィルタ、光学フィルタを用いた波長多重光カプラ、およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006201409A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07287115A (ja) * | 1994-04-20 | 1995-10-31 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型カラーフィルタおよび液晶表示装置 |
JPH09304649A (ja) * | 1996-05-15 | 1997-11-28 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 光回路モジュール |
JP2003209317A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-25 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体レーザモジュール |
JP2004069865A (ja) * | 2002-08-02 | 2004-03-04 | Alps Electric Co Ltd | 多層膜光フィルタ及びその製造方法とそれを用いる光学部品 |
JP2004133038A (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-30 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | フィルタモジュール |
-
2005
- 2005-01-19 JP JP2005012113A patent/JP2006201409A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07287115A (ja) * | 1994-04-20 | 1995-10-31 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型カラーフィルタおよび液晶表示装置 |
JPH09304649A (ja) * | 1996-05-15 | 1997-11-28 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 光回路モジュール |
JP2003209317A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-25 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体レーザモジュール |
JP2004069865A (ja) * | 2002-08-02 | 2004-03-04 | Alps Electric Co Ltd | 多層膜光フィルタ及びその製造方法とそれを用いる光学部品 |
JP2004133038A (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-30 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | フィルタモジュール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7843644B1 (en) | Compact free-space WDM device with one-sided input/output ports | |
US6396978B1 (en) | Optical wavelength division multiplexer/demultiplexer having patterned opaque regions to reduce optical noise | |
US6870976B2 (en) | Filter based multiplexer/demultiplexer component | |
US20230010259A1 (en) | Wavelength multiplexing/demultiplexing device | |
US20040114932A1 (en) | Filter module | |
KR20040016406A (ko) | 광 모듈 | |
JP4320304B2 (ja) | 波長多重光カプラおよびその製造方法 | |
JP2005222022A (ja) | 波長多重光カプラ | |
JP4824317B2 (ja) | フィルタ付レンズ、およびこれを用いた波長多重光カプラ | |
JP2006201410A (ja) | 光学フィルタ、およびこれを用いた波長多重光カプラ | |
KR20050029083A (ko) | 더블유디엠 광커플러가 내장된 트라이플렉서 광모듈 | |
JP2006201409A (ja) | 光学フィルタ、光学フィルタを用いた波長多重光カプラ、およびその製造方法 | |
JP2000131542A (ja) | 光送受信モジュール | |
US7356223B2 (en) | Optical filter element and wavelength division multiplexing optical coupler | |
JP4319067B2 (ja) | 光合分波器 | |
US20040086221A1 (en) | Low cost, hybrid integrated dense wavelength division multiplexer/demultiplexer for fiber optical networks | |
US7412124B1 (en) | Optical module with high reflection isolation and compact size | |
JP2002520649A (ja) | 急峻スカート光フィルターシステム | |
JP2019139147A (ja) | 光モジュール | |
Mahlein | A high performance edge filter for wavelength-division multi-demultiplexer units | |
JP2001264572A (ja) | 干渉光フィルタモジュール装置 | |
US20040033012A1 (en) | Wavelength division multiplexer | |
KR100310138B1 (ko) | 광신호분리및합파장치 | |
JP2002169054A (ja) | 波長合分波器 | |
US20040207923A1 (en) | Compact, four port thin film filter optical add/drop multiplexer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070926 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100726 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110510 |