JP2006200607A - 流体伝動装置 - Google Patents

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俊哉 山下
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Takashi Kuwabara
貴史 桑原
Michio Yoshida
倫生 吉田
朋亮 ▲柳▼田
Tomoaki Yanagida
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Abstract

【課題】 従来の流体伝動装置は、その中央部における回転軸線と平行な方向に沿った寸法が大きくなってしまう。
【解決手段】 駆動板1が連結されるフロントカバー20を含む入力側回転要素Aと、変速機入力軸2が連結されるタービンハブ15を含む出力側回転要素Bと、入力側回転要素Aのフロントカバー20と出力側回転要素Bのタービンハブ15との間に介装され、これらに両側端面が当接してフロンカバー20側へのタービンハブ15の変位を規制するスラスト受け部材28とを具えた本発明のトルクコンバータ10は、タービンハブ15が、フロントカバー20との対向面側に形成され、スラスト受け部材28の外周面28bが緊密に嵌め込まれる内周面29aと、スラスト受け部材28の一方の側端面が当接し得る座面29bとを有する座ぐり部29を具え、スラスト受け部材28は、変速機入力軸2が緊密に嵌合される内周面28aを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力部材が連結される入力側回転要素と出力部材が連結される出力側回転要素とを流体を介さずに一体的に接続し得るロックアップクラッチ機構を組み込んだトルクコンバータなどの流体伝動装置に関する。
車両用トルクコンバータにおいては、入力部材であるエンジンのクランク軸が連結される入力側回転要素と、出力部材である変速機の入力軸が連結される出力側回転要素とを流体を介さずに一体的に接続し得るロックアップクラッチ機構を組み込んだものが一般的である。このロックアップクラッチ機構においては、そのロックアップピストンにて仕切られた2つの油室に対して選択的な圧油の供給を行うことにより、ロックアップピストンを往復動させ、ロックアップクラッチの接続と遮断とを切り換える必要がある。通常、ロックアップクラッチの接続時に一方の油室に供給される圧油によって、出力部材とスプライン嵌合する出力側回転要素のタービンハブには、入力側回転要素のフロントカバー側へのスラスト力が作用する。このため、タービンハブとフロントカバーとの間には、タービンハブのスラスト力を受けるスラスト受け部材またはスラスト軸受が介装され、さらに2つの油室につながる出力部材と出力側回転要素のタービンハブとの嵌合隙間をシールするためのシール手段が出力部材とタービンハブとの間に組み込まれている。
このような従来のトルクコンバータの一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたトルクコンバータは、フロントカバーの中央部にスラスト受け部材が収容される窪みを形成し、タービンハブの先端面がこの窪みに収容されたスラスト受け部材に突き当たるようにしている。また、この先端面側が出力部材である変速機入力軸とスプライン嵌合するタービンハブの基端部の内周面と、変速機入力軸の外周面とを緊密に嵌合させ、ここをシール面として機能させている。
特開平11−82675号公報
特許文献1に開示された従来のトルクコンバータなどの流体伝動装置の場合、スラスト受け部材とシール部とが回転軸の長手方向に沿って直列に配されているため、その中央部における回転軸線と平行な方向に沿った流体伝動装置の寸法が大きくなってしまうおそれがある。
本発明の目的は、上述した従来のものよりも小形化し得る流体伝動装置を提供することにある。
本発明による流体伝動装置は、入力部材が連結されるフロントカバーおよびこれと一体のポンプインペラを含む入力側回転要素と、この入力側回転要素のポンプインペラと対向し、ブレードおよびこれを保持するタービンシェルを具えたタービンランナならびに出力部材が連結されるタービンハブを含む出力側回転要素と、この出力側回転要素に連結されるロックアップピストンを含み、このロックアップピストンを前記入力側回転要素に対して一体的に接続し得るロックアップクラッチ機構と、前記入力側回転要素のフロントカバーと前記出力側回転要素のタービンハブとの間に介装され、これらに両側端面が当接して前記フロンカバー側への前記タービンハブの軸方向変位を規制するスラスト受け部材とを具えた流体伝動装置であって、前記タービンハブは、前記フロントカバーとの対向面側に形成され、前記スラスト受け部材の外周面が緊密に嵌め込まれる内周面と、前記スラスト受け部材の一方の側端面が当接し得る座面とを有する座ぐり部を具え、前記スラスト受け部材は、前記出力部材が緊密に嵌合される内周面を有することを特徴とするものである。
本発明においては、入力部材から入力側回転要素に回転が与えられると、ポンプインペラ内に介在する流体が出力側回転要素のタービンランナ側に流れ込み、これに伴ってタービンランナが連れ回り回転し、この回転力がタービンハブを介して出力部材へと伝達される。また、ロックアップクラッチ機構を介して出力側回転要素が入力側回転要素に対して一体的に連結されると、入力側回転要素の回転が流体を介することなく、出力側回転要素から出力部材へとその回転力が伝達される。ロックアップクラッチ機構を作動させるための圧油の流入方向の切り換えに伴うフロンカバー側へのタービンハブの軸方向変位は、スラスト受け部材によって規制される。
本発明による流体伝動装置において、タービンハブが出力部材に形成された雄スプラインと嵌合すると共に一端側が座ぐり部の座面に開口する雌スプラインをさらに具え、スラスト受け部材がタービンハブの雌スプラインの他端側が臨む第1の油室と、出力部材に形成されてフロントカバーとの対向端面に開口する油路が臨む第2の油室とを仕切ってタービンハブと出力部材との隙間をシールするシール機能を有するものであってよい。この場合、フロントカバーとの当接部分にて第2の油室をその内周側と外周側とに仕切るスラスト受け部材は、その側端面に第2の油室の内周側と外周側とを連通する連通溝を有し、第1の油室に圧油が導かれた場合、ロックアップピストンが入力側回転要素に対して連結される状態となり、第2の油室に圧油が導かれた場合、ロックアップピストンが入力側回転要素に対して切り離される状態となる。また、スラスト受け部材は、その両側端面に当該両側端面からその外周面に向けてそれぞれ延在する溝を有し、フロントカバーは、溝の内周端よりも外周側にてスラスト受け部材の側端面との当接領域を有し、座ぐり部の座面は、溝の内周端と雌スプラインとの間のスラスト受け部材の側端面に対して全周に亙る当接領域を有し、フロントカバーに当接するスラスト受け部材の側端面に形成された溝が連通溝として機能するものであってよい。
スラスト受け部材の内周面の一方の側端面側に嵌め込まれ、座ぐり部の座面の内周縁部と出力部材の外周面とに当接するシール部材をさらに具えることができる。
出力側回転要素のタービンハブとロックアップピストンとの間に組み込まれ、これらの間の所定量以下の相対回転を許容し、これらの相対回転に伴って弾性変形する弾性変形要素を含むダンパ機構をさらに具え、タービンランナのタービンシェルは、ダンパ機構の弾性変形要素をロックアップピストンと共に保持するためのダンパ保持部を有するものであってよい。この場合、ロックアップピストンは、ダンパ機構の弾性変形要素を挟んでタービンシェルのダンパ保持部と対向するダンパ保持部を有するものであってよい。
本発明による流体伝動装置は、トルクコンバータのみならず、低回転領域でのトルク増大機能を持たない流体継手(フルードカップリング)などにも応用することが可能である。
本発明の流体伝動装置によると、入力側回転要素のフロントカバーと出力側回転要素のタービンハブとの間にフロントカバー側へのタービンハブの軸方向変位を規制するスラスト受け部材を介在させ、このスラスト受け部材の外周面が緊密に嵌め込まれる内周面と、当該スラスト受け部材の一方の側端面が当接し得る座面とを有する座ぐり部をフロントカバーと対向するタービンハブの端面に形成し、このスラスト受け部材の内周面に出力部材を緊密に嵌合させたので、タービンハブと出力部材との連結部分におけるシール機能をスラスト部材に兼用させることができ、部品点数の削減および流体伝動装置の小形化、特に回転軸線と平行な方向に沿った寸法の短尺化を企図することができる。
タービンハブが出力部材に形成された雄スプラインと嵌合すると共に一端側が座ぐり部の座面に開口する雌スプラインをさらに具え、スラスト受け部材が、タービンハブの雌スプラインの他端側が臨む第1の油室と、出力部材に形成されてフロントカバーとの対向端面に開口する油路が臨む第2の油室とを仕切ってタービンハブと出力部材との隙間をシールするシール機能を有する場合、タービンハブと出力部材とのスプライン嵌合部分を介した第1の油室と第2の油室との連通状態を確実に遮断することができる。
フロントカバーとの当接部分にて第2の油室をその内周側と外周側とに仕切るスラスト受け部材の側端面に第2の油室の内周側と外周側とを連通する連通溝を形成し、第1の油室に圧油を導いてロックアップピストンを入力側回転要素に対して連結させる一方、第2の油室に圧油を導いてロックアップピストンを入力側回転要素に対して切り離すようにした場合、ロックアップクラッチ機構のロックアップピストンを確実に作動させることができる。
スラスト受け部材は、その両側端面に当該両側端面からその外周面に向けてそれぞれ延在する溝を有し、フロントカバーは、溝の内周端よりも外周側にてスラスト受け部材の側端面との当接領域を有し、座ぐり部の座面は、溝の内周端と雌スプラインとの間のスラスト受け部材の側端面に対して全周に亙る当接領域を有し、フロントカバーに当接するスラスト受け部材の側端面に形成された溝を連通溝として機能させるようにした場合、タービンハブの座ぐり部に対するスラスト受け部材の組み込み時に、溝が形成された側端面の向きを考慮せずにスラスト受け部材を組み込むことができ、その組立作業性を向上させることができる。また、スラスト受け部材の内周面および外周面が出力部材の外周面とタービンハブの座ぐり部の内周面とに全周に亙って緊密に当接した状態となり、そのシール性を向上させることができる。
座ぐり部の座面の内周縁部と出力部材の外周面とに当接するシール部材をスラスト受け部材の内周面の一方の側端面側に嵌め込んだ場合、シール部材によってタービンハブと出力部材との隙間をより確実にシールすることができるため、出力部材とスラスト受け部材の内周面との嵌め合い精度をそれほど厳密に設定する必要がなくなる。
出力側回転要素のタービンハブとロックアップピストンとの間に組み込まれてこれらの間の所定量以下の相対回転を許容し、これらの相対回転に伴って弾性変形する弾性変形要素を含むダンパ機構をトルクコンバータがさらに具え、タービンランナのタービンシェルがダンパ機構の弾性変形要素をロックアップピストンと共に保持するためのダンパ保持部を有する場合、ダンパの弾性変形要素を剛性の高いタービンシェルのダンパ保持部によって安定保持し、その動作の安定性を増大させることができる。
ダンパ機構の弾性変形要素を挟んでタービンシェルのダンパ保持部と対向するダンパ保持部をロックアップピストンに形成した場合、弾性変形要素が剛性の高いタービンシェルおよびロックアップピストンのダンパ保持部によって挟まれた状態で安定保持され、その動作の安定性をさらに向上させることができる。
本発明による流体伝動装置としてトルクコンバータを採用し、これを車両のエンジンと変速機との間に組み込んだ実施形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施形態のみに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができる。
本実施形態におけるトルクコンバータの断面構造(上半分)を図1に示す。すなわち、本実施形態におけるトルクコンバータ10は、ポンプインペラ11を含む入力側回転要素Aと、ポンプインペラ11と対向し、ブレード12およびこれを保持するタービンシェル13を具えたタービンランナ14ならびにタービンハブ15を含む出力側回転要素Bと、この出力側回転要素Bのタービンシェル13にリベット16を介して一体的に連結されたロックアップピストン17を含むロックアップクラッチ機構Cと、出力側回転要素Bのタービンシェル13とタービンハブ15とに跨がって配されるダンパ機構Dとを具え、ロックアップクラッチ機構Cを作動させない状態では入力側回転要素Aから出力側回転要素Bに流体を介して動力を伝達するものである。
上述したポンプインペラ11は、ブレード18と、このブレード18を内側に取り付けた環状のポンプシェル19とを有する。入力側回転要素Aは、このポンプインペラ11以外に、外周縁部にてポンプシェル19が接合され、入力部材としての図示しないエンジンのクランク軸に連結された駆動板1がねじ止めされる円板状のフロントカバー20と、ポンプシェル19の内周縁部に外周縁部が接合されるエンドハブ21などをさらに含んでいる。
出力側回転要素Bには、出力部材としての図示しない変速機、例えば複数の遊星歯車機構を用いた自動変速機(AT)や、溝幅を変更可能な一対のプーリとこれらに巻き掛けられる無端ベルトとを用いた無段変速機(CVT)の入力軸が連結されるが、本実施形態ではタービンハブ15のボス部15aの内周面に雌スプライン15bを形成し、ここに変速機入力軸2の先端側(図1中、右側)の外周面に形成した雄スプライン2aが嵌合されるようになっている。
内周端がタービンハブ15のボス部15aに摺動自在に嵌合されるロックアップピストン17を入力側回転要素Aに対して一体的に接続し得るロックアップクラッチ機構Cは、外周部がロックアップピストン17の外周縁部に噛み合わされ、内周部がフロントカバー20に近接状態で対向する可動クラッチ板22と、内周端部がフロントカバー20の内側の外周寄りに一体的に接合され、外周端部が可動クラッチ板22とロックアップピストン17との間にこれらと対向するように配される固定クラッチ板23とを有し、可動クラッチ板22の両面および固定クラッチ板23のロックアップピストン17と対向する面には、摩擦板24がそれぞれ接合されている。
このように、本実施形態では複数枚のクラッチ板22,23をロックアップピストン17とフロントカバー20との間に組み込んで個々の摩擦板24に対する負荷を軽減させているが、比較的出力の小さなエンジンの場合にはこれらを省略し、フロントカバー20と対向するロックアップピストン17の外周端部をフロントカバー20側に近接させ、その表面に摩擦板24を接合した構成を採用することなども当然可能である。
ロックアップピストン17は、トルクコンバータ10内に介在してロックアップピストン17の両面に負荷する自動変速機油またはCVT油(以下、これらを一括して作動油と呼称する)の差圧により、タービンランナ14と共にフロントカバー20との対向方向、つまりトルクコンバータ10の回転軸線と平行な方向に変位可能となっている。具体的には、後述するステータ25の回転が起こらないトルクコンバータ作動領域では、ロックアップピストン17がタービンハブ15側に変位し、ロックアップピストン17とフロントカバー20と間に介在する可動クラッチ板22および固定クラッチ板23の摩擦板24がそれぞれ非接触状態となる。この結果、出力側回転要素Bが入力側回転要素Aに対して機械的に切り離され、作動油を介してトルクが増強された状態で入力側回転要素Aから出力側回転要素Bへと動力が伝達される。逆に、入力側回転要素Aおよび出力側回転要素Bの回転速度がほぼ等しくなってステータ25の空転が始まるトルクコンバータ非機能領域では、圧油の作動を切り替えることにより、ロックアップピストン17がフロントカバー20側に変位し、ロックアップピストン17とフロントカバー20とが可動クラッチ板22および固定クラッチ板23の摩擦板24を介して密着状態となる。この結果、入力側回転要素Aと出力側回転要素Bとがロックアップクラッチ機構Cを介して一体的に結合し、入力側回転要素Aの駆動力がダンパ機構Dを介して出力側回転要素Bへと伝達される。
上述したようなロックアップピストン17の動作を油圧によって制御するため、トルクコンバータ10内は、ロックアップピストン17を境にしてポンプインペラ11およびタービンランナ14が介在する第1の油室26と、上述したクラッチ板22,23よりも内周側のロックアップピストン17とフロントカバー20との間に画成される第2の油室27とに仕切られている。第1の油室26には、変速機入力軸2の外周面と、図示しない変速機ケースの一部を構成する支持筒3の内周面との間に画成された環状の油路4が、支持筒3に形成された連通路3aを介して連通しており、この連通路3aよりも先端側の支持筒3とこの支持筒3に囲まれた変速機入力軸2との間には、軸受5が組み込まれている。また、第2の油室27には変速機入力軸2の中央部に形成された油路2bが連通している。これらの油路3a,2bは図示しない油圧制御回路に接続し、所定の圧力に調圧された圧油が第1および第2の油室26,27の何れかに供給されるようになっている。
従って、環状の油路4から連通路3aを介して第1の油室26に圧油が供給されると、ロックアップクラッチ機構Cが接続状態となり、逆に変速機入力軸2の油路2bから第2の油室27に圧油が供給されると、ロックアップクラッチ機構Cが遮断状態となる。なお、第1および第2の油室26,27に対する作動油の給排を微妙に制御することにより、ロックアップクラッチ機構Cを半接続状態、つまり可動クラッチ板22および固定クラッチ板23の摩擦板24がそれぞれすべりを伴う接触状態に保つことも可能である。
図1に示したトルクコンバータ10の中心部分を抽出拡大した図4に示すように、タービンハブ15のボス部15aとフロントカバー20との間には、第1の油室26に対する圧油の供給に伴い、トルクコンバータ10の図示しない回転軸線と平行な方向(図1中、左右方向)に沿ったタービンハブ15の変位を規制するスラスト受け部材28が介装されている。このスラスト受け部材28の存在により、第2の油室27はその内周側と外周側とに仕切られるため、フロントカバー20に当接するスラスト受け部材28の第1の側端面には、その内周面28aと外周面28bとにつながる連通溝28cが放射状(図4中、上下方向)に形成され、これによって変速機入力軸2の油路2bから供給される圧油を連通溝28cを介してロックアップピストン17とフロントカバー20との間の第2の油室27に導くことができるようになっている。銅や銅系の軸受部材として適した軟質金属にて形成されるスラスト受け部材28は、フロントカバー20と対向するタービンハブ15のボス部15aの端面に形成されてスラスト受け部材28の外周面28bが緊密に嵌め込まれる内周面29aと、雌スプライン15bの一端部が開口すると共にスラスト受け部材28の第2の側端面(本発明における一方の側端面に相当する)が当接し得る座面29bとを有する座ぐり部29に嵌合されている。また、このスラスト受け部材28の内周面28aには、変速機入力軸2の先端部の外周面が緊密に嵌合される。タービンハブ15の座ぐり部29の内周面29aとスラスト受け部材28の外周面28bとの嵌め合い精度および変速機入力軸2の外周面とスラスト受け部材28の内周面28aとの嵌め合い精度はそれぞれ中間ばめの精度に設定され、これによって変速機入力軸2の雄スプライン2aとタービンハブ15の雌スプライン15bとの嵌合部分をシールし、このスプライン嵌合部分を介した第1の油室26と第2の油室27との連通を遮断する機能を持たせている。
本実施形態では、座ぐり部29の座面29bの内周縁部と変速機入力軸2の外周面とに当接するシリコーン樹脂などで形成されたシールリング30を本発明のシール部材としてスラスト受け部材28の内周面28aの第2の側端面側に嵌め込み、これによって変速機入力軸2とタービンハブ15とのスプライン嵌合部分のシール性をさらに向上させている。なお、変速機入力軸2とタービンハブ15とのスプライン嵌合部分のシール性を向上させることができるものであれば、本実施形態の如きシールリング30に代えて他のシール部材を適宜採用することが可能である。
従って、第1の油室26に圧油が供給された場合、作動油が変速機入力軸2とタービンハブ15とのスプライン嵌合部分を通ってスラスト受け部材28側に流れ込むが、変速機入力軸2の外周面とスラスト受け部材28の内周面28aとの間の隙間や、タービンハブ15の座ぐり部29とスラスト受け部材28との間の隙間がシールされた状態となっているため、この圧油が第2の油室27側に流入するような不具合を未然に防止することができる。逆に、変速機入力軸2の油路2bから第2の油室27に圧油が供給された場合も、変速機入力軸2の外周面とスラスト受け部材28の内周面28aとの間の隙間や、タービンハブ15の座ぐり部29とスラスト受け部材28との間の隙間がシールされた状態となっているため、圧油が変速機入力軸2とタービンハブ15とのスプライン嵌合部分を通って第1の油室26側に漏洩するような不具合を未然に防止することができる。
ダンパ機構Dの部分の正面形状を一部破断して図2に示し、その外観の一部を分解状態で図3に示す。すなわち、本実施形態におけるダンパ機構Dは、タービンハブ15とタービンシェル13との相対回転に伴って弾性変形する弾性変形要素としての複数(図示例では5つ)のコイルばね31と、タービンシェル13に形成されてコイルばね31の周方向端面に円板状の座金32を介して当接する駆動突起部13aと、タービンハブ15の外周縁部から突出するように形成されると共にコイルばね31の周方向端面の中心部を横切るように延在し、上述した座金32を介してこれに当接する駆動突起部15cとを含み、タービンシェル13の駆動突起部13aがこのタービンハブ15の駆動突起部15cを内周側と外周側とから挟むように屈曲し、ロックアップピストン17側で180度折れ曲がった状態となっている。つまり、弾性変形要素であるコイルばね31は、その内周側がタービンハブ15の外周部に保持された状態でタービンシェル13およびタービンハブ15の駆動突起部13a,15cの間にそれぞれ介装されている。
このように、本実施形態ではタービンハブ15とタービンシェル13との間に発生する相対回転に伴い、タービンシェル13およびタービンハブ15の駆動突起部13a,15cによってコイルばね31に負荷する圧縮力がコイルばね31の中心軸線に対しほぼ対称に作用するように、座金32を介してコイルばね31の端面に当接するタービンシェル13およびタービンハブ15の駆動突起部13a,15cの形状を工夫しており、これによってコイルばね31を再現性よく弾性変形させることができる。もちろん、このような形状に限定されるわけではないが、タービンシェル13およびタービンハブ15の駆動突起部13a,15cによってコイルばね31に負荷する圧縮力がコイルばね31の中心軸線に対し対称に作用するように、タービンシェル13およびタービンハブ15の駆動突起部13a,15cの形状を設定すべきである。
出力側回転要素Bの一部を構成するタービンシェル13の内周端部には、そのブレード12よりも内周側に形成され、かつ上述したリベット16によるタービンシェル13とロックアップピストン17との連結部分よりも内周側に位置し、上述したコイルばね31をトルクコンバータ10の回転軸線と平行な方向に対して保持するための複数(図示例では5つ)のダンパ保持部13bが形成されている。コイルばね31の外周に沿ってこれを囲むように湾曲するダンパ保持部13bは、上述した駆動突起部13aと交互にタービンシェル13の内周端部に周方向に沿って一定間隔にて形成され、タービンシェル13の剛性向上に寄与している。これらタービンシェル13のダンパ保持部13bと対向する同様なダンパ保持部17aがロックアップピストン17にも形成されており、個々のコイルばね31はトルクコンバータ10の回転軸線と平行な方向に対向する各対のダンパ保持部13b,17aに挟まれた状態となっている。これにより、タービンシェル13とタービンハブ15との相対回転によって生ずるコイルばね31の圧縮変形がトルクコンバータ10の回転軸線に対して垂直な面に沿って起こるように、コイルばね31の変形方向を規制することができる。
上述したように、タービンシェル13がリベット16を介してロックアップピストン17に一体的に固定され、ロックアップピストン17の内周端がタービンハブ15のボス部15aに摺動自在に嵌合支持されているため、タービンシェル13の内周端側を支持するための機構などを省略することが可能となり、ここにダンパ機構Dを組み込んでトルクコンバータ10の小形化を企図することができる。
本実施形態においては、タービンシェル13とタービンハブ15との間にダンパ機構Dを組み込んだが、このような構造に限定されるわけではなく、例えばタービンハブ15とタービンシェル13との間にタービンハブ15と共に出力側回転要素Bを構成する動力伝達板を介在させ、この動力伝達板とタービンシェル13との間にダンパ機構Dを組み込むことも可能である。
本実施形態におけるトルクコンバータ10は、タービンランナ14とポンプインペラ11との間に介在するステータ25と、このステータ25をタービンランナ14の回転方向と同一方向にのみ回転を許容するワンウェイクラッチ33などをさらに具えている。
ワンウェイクラッチ33を介して図示しない変速機ケース側に保持されるステータ25は、入力側回転要素Aのポンプインペラ11によって出力側回転要素Bのタービンランナ14へと流れ込む作動油を再びポンプインペラ11側に導くためのものであり、これによって周知のトルク増大がなされる。
本実施形態におけるワンウェイクラッチ33は、支持筒3の先端部に形成された雄スプライン3bに対して嵌合する雌スプライン34aを内周面に形成した内輪34と、ステータ25の内周面に形成された雌スプライン25aと嵌合する雄スプライン35aを外周面に形成した外輪35と、一対のエンドベアリング36を介してこれら内輪34および外輪35の間に保持されるスプラグ37とを含む。このワンウェイクラッチ33は、これが収容される第1の保持板38と、エンドハブ21側に面する第2の保持板39とに挟持された状態なっており、これら第1および第2の保持板38,39の部分の外観を分解状態で図5に示す。すなわち、第2の保持板39の外周面には、外輪35の雄スプライン35aと同一ピッチの歯車状をなす係合突起39aが形成されている。この第2の保持板39と同じ板厚を有する第1の保持板38には、外輪35の雄スプライン35aの歯部が貫通し、かつ第2の保持板39の隣接する係合突起39aの間にそれぞれ位置する歯車状の係合突起38aを画成する切欠部38bが形成されている。同一面で交互に並ぶ第2の保持板39の係合突起39aおよびフランジ状をなす第1の保持板38の係合突起38aは、ステータ25の内周側に形成された座ぐり孔25b内に収容され、この座ぐり孔25bに形成された止め輪収容溝25cに嵌め込まれる止め輪40によりステータ25に対して一体的に嵌着された状態となっている。
このように、外輪35の雄スプラインに35aに対して第1の保持板38の切欠部38bが噛み合い、また第1の保持板38の切欠部38bによって形成される係合突起38aの間に第2の保持板39の係合突起39aが噛み合った状態となっているため、ステータ25およびこれと一体に回転する外輪35に対し、第1および第2の保持板38,39を確実に連れ回りさせ、外輪35の側端面と第1および第2の保持板38,39との相対回転を阻止してこれらの間に発生する摩耗を防止することができる。
タービンハブ15と第1の保持板38との間およびエンドハブ21と第2の保持板39との間にはそれぞれスラスト軸受41,42が介装されており、エンドハブ21およびタービンハブ15に対するワンウェイクラッチ33の外輪35およびステータ25の相対回転が可能となっている。ワンウェイクラッチ33は、スプラグ37を用いるもの以外に、他の周知のワンウェイクラッチを適宜採用することができる。
本実施形態における第1の保持板38には、スプラグ37に連通する複数の潤滑油孔38cが形成されている。同様に、第2の保持板39にもスプラグ37およびこの第2の保持板39とエンドハブ21との間に介在するスラスト軸受42にそれぞれ連通する複数の潤滑油孔39bが形成され、タービンハブ15に形成された潤滑油孔15dと相俟って、これらスラスト軸受41,42およびスプラグ37の潤滑および冷却が確実になされるように配慮している。
このように、本実施形態ではワンウェイクラッチ33を保持する第1および第2の保持板38,39を、単一の止め輪40によってステータ25に対しその回転軸線と平行な方向に位置決めするようにしており、しかも止め輪40によってステータ25に固定される第1および第2の保持板38,39の厚みが1枚分の板厚で済むため、トルクコンバータ10の回転軸線と平行な方向に沿った寸法を短縮化すると共に部品点数を削減することができる。
上述した実施形態では、シールリング30をスラスト受け部材28の一端面側の内周に嵌合しているが、変速機入力軸2の外周面とスラスト受け部材28の内周面28aとの嵌め合い精度およびタービンハブ15の座ぐり部29の内周面29aとスラスト受け部材28の外周面28bとの嵌め合い精度をそれぞれ適当に設定することにより、シールリング30を省略することも可能である。
本発明によるトルクコンバータの他の実施形態におけるスラスト受け部材28の部分の構造を図6に示すが、先の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施形態におけるスラスト受け部材28の両側端面には、その外周面28bに開口する連通溝28cがそれぞれ放射状に形成されており、このスラスト受け部材28の外周面28bを基準とする各連通溝28cの径方向長さ(図6中、上下方向の高さ)はすべて同じに設定されている。このスラスト受け部材28がタービンハブ15とフロントカバー20との間に正しく装着されている状態において、フロントカバー20が連通溝28cの内周端よりも外周側にてスラスト受け部材28の側端面との当接領域Eを有する一方、座ぐり部29の座面29bが連通溝28cの内周端とタービンハブ15の雌スプライン15bとの間のスラスト受け部材28の側端面に対して全周に亙る当接シール領域Fを有するように、これら連通溝28の内周端はスラスト受け部材28の内周面28aにまで達していない。従って、本実施形態におけるスラスト受け部材28の一方の側端面(第2の側端面)と座ぐり部29の座面29bとの当接面におけるシールは、当接シール領域Fによってなされる。
このように2つの当接領域E,Fとスラスト受け部材28の連通溝28cの内周端との位置関係を適切に設定することにより、タービンハブ15の座ぐり部29にスラスト受け部材28を組み込む際に、先の実施形態のようにスラスト受け部材28の向きを考慮する必要がなくなり、その組立作業性を高めることができる。
本発明によるトルクコンバータの一実施形態の概略構造を表す断面図である。 図1に示したトルクコンバータにおけるタービンシェルとタービンハブとダンパの部分の破断正面図である。 図2に示したタービンシェルとタービンハブとダンパの部分の一部を分解状態で表す立体投影図である。 図1に示したトルクコンバータの中心部分の抽出拡大断面図である。 図4に示したワンウェイクラッチを保持する第1および第2の保持板の部分の外観を分解状態で表す立体投影図である。 本発明によるトルクコンバータの他の実施形態におけるスラスト受け部材の部分を含む抽出拡大断面図である。
符号の説明
A 入力側回転要素
B 出力側回転要素
C ロックアップクラッチ機構
D ダンパ機構
E 当接領域
F 当接シール領域
1 駆動板
2 変速機入力軸
2a 雄スプライン
2b 油路
3 支持筒
3a 連通路
3b 雄スプライン
4 油路
5 針状ころ軸受
10 トルクコンバータ
11 ポンプインペラ
12 ブレード
13 タービンシェル
13a 駆動突起部
13b ダンパ保持部
14 タービンランナ
15 タービンハブ
15a ボス部
15b 雌スプライン
15c 駆動突起部
15d 潤滑油孔
16 リベット
17 ロックアップピストン
17a ダンパ保持部
18 ブレード
19 ポンプシェル
20 フロントカバー
21 エンドハブ
22 可動クラッチ板
23 固定クラッチ板
24 摩擦板
25 ステータ
25a 雌スプライン
25b 座ぐり孔
25c 止め輪収容溝
26 第1の油室
27 第2の油室
28 スラスト受け部材
28a 内周面
28b 外周面
28c 連通溝
29 座ぐり部
29a 内周面
29b 座面
30 シールリング
31 コイルばね
32 座金
33 ワンウェイクラッチ
34 内輪
34a 雌スプライン
35 外輪
35a 雄スプライン
36 エンドベアリング
37 スプラグ
38 第1の保持板
38a 係合突起
38b 切欠部
38c 潤滑油孔
39 第2の保持板
39a 係合突起
39b 潤滑油孔
40 止め輪
41,42 スラスト軸受

Claims (8)

  1. 入力部材が連結されるフロントカバーおよびこれと一体のポンプインペラを含む入力側回転要素と、
    この入力側回転要素のポンプインペラと対向し、ブレードおよびこれを保持するタービンシェルを具えたタービンランナならびに出力部材が連結されるタービンハブを含む出力側回転要素と、
    この出力側回転要素に連結されるロックアップピストンを含み、このロックアップピストンを前記入力側回転要素に対して一体的に接続し得るロックアップクラッチ機構と、
    前記入力側回転要素のフロントカバーと前記出力側回転要素のタービンハブとの間に介装され、これらに両側端面が当接して前記フロンカバー側への前記タービンハブの軸方向変位を規制するスラスト受け部材とを具えた流体伝動装置であって、
    前記タービンハブは、前記フロントカバーとの対向面側に形成され、前記スラスト受け部材の外周面が緊密に嵌め込まれる内周面と、前記スラスト受け部材の一方の側端面が当接し得る座面とを有する座ぐり部を具え、前記スラスト受け部材は、前記出力部材が緊密に嵌合される内周面を有することを特徴とする流体伝動装置。
  2. 前記タービンハブは、前記出力部材に形成された雄スプラインと嵌合し、一端側が前記座ぐり部の座面に開口する雌スプラインをさらに具え、前記スラスト受け部材は、前記タービンハブの雌スプラインの他端側が臨む第1の油室と、前記出力部材に形成されて前記フロントカバーとの対向端面に開口する油路が臨む第2の油室とを仕切って前記タービンハブと前記出力部材との隙間をシールするシール機能を有することを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置。
  3. 前記フロントカバーとの当接部分にて前記第2の油室をその内周側と外周側とに仕切る前記スラスト受け部材は、その側端面に前記第2の油室の内周側と外周側とを連通する連通溝を有し、前記第1の油室に圧油が導かれた場合、ロックアップピストンが入力側回転要素に対して連結される状態となり、前記第2の油室に圧油が導かれた場合、ロックアップピストンが前記入力側回転要素に対して切り離される状態となることを特徴とする請求項2に記載の流体伝動装置。
  4. 前記スラスト受け部材は、その両側端面に当該両側端面からその外周面に向けてそれぞれ延在する溝を有し、前記フロントカバーは、前記溝の内周端よりも外周側にて前記スラスト受け部材の側端面との当接領域を有し、前記座ぐり部の座面は、前記溝の内周端と前記雌スプラインとの間の前記スラスト受け部材の側端面に対して全周に亙る当接領域を有し、前記フロントカバーに当接する前記スラスト受け部材の側端面に形成された溝が前記連通溝として機能することを特徴とする請求項3に記載の流体伝動装置。
  5. 前記スラスト受け部材の内周面の一方の側端面側に嵌め込まれ、前記座ぐり部の座面の内周縁部と前記出力部材の外周面とに当接するシール部材をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の流体伝動装置。
  6. 前記出力側回転要素のタービンハブと前記ロックアップピストンとの間に組み込まれ、これらの間の所定量以下の相対回転を許容し、これらの相対回転に伴って弾性変形する弾性変形要素を含むダンパ機構をさらに具え、
    前記タービンランナのタービンシェルは、前記ダンパ機構の弾性変形要素を前記ロックアップピストンと共に保持するためのダンパ保持部を有することを特徴とする流体伝動装置。
  7. 前記ロックアップピストンは、前記ダンパ機構の弾性変形要素を挟んで前記タービンシェルのダンパ保持部と対向するダンパ保持部を有することを特徴とする請求項6に記載の流体伝動装置。
  8. 流体伝動装置がトルクコンバータであることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の流体伝動装置。
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