JP2006199480A - 中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 切取用ミシン線の加工を印刷・折機による加工工程(インライン)で行うことができる中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法を得る。
【解決手段】 1枚の印刷紙1を折り線に沿って折った折丁4を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本5に、該中綴じ仕様製本5を上下に分割する切取用ミシン線6を設ける切取用ミシン線加工方法において、前記印刷紙1の最終折りの前の工程における印刷紙1Aに、最終折り線Kを基準として切取用ミシン線6を構成するミシン穴7のうちの最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aの位置を決定し、最終折り線Kと直交する方向に最終折り線Kを跨いでミシン穴7を連続して穿つようにして切取用ミシン線6を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】 1枚の印刷紙1を折り線に沿って折った折丁4を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本5に、該中綴じ仕様製本5を上下に分割する切取用ミシン線6を設ける切取用ミシン線加工方法において、前記印刷紙1の最終折りの前の工程における印刷紙1Aに、最終折り線Kを基準として切取用ミシン線6を構成するミシン穴7のうちの最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aの位置を決定し、最終折り線Kと直交する方向に最終折り線Kを跨いでミシン穴7を連続して穿つようにして切取用ミシン線6を設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、適宜の印刷が施された1枚の印刷紙を折り線に沿って折った折丁を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本に、該中綴じ仕様製本を上下に分割する切取用ミシン線を設ける、中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法に関する。
中綴じ仕様製本は、適宜の印刷が施された1枚の印刷紙を折れ線に沿って折って複数の紙片とする折丁、例えば、1枚の印刷紙を2つ折り又は4つ折り等して形成された2枚(4頁)または4枚(8頁)の紙片からなる折丁を、その折り目を合わせて重ね、折り目の部分で綴じた構造となっている。
このような中綴じ仕様製本は、特に、簡易な冊子に適するものとされ、例えば、旅行冊子や通信販売冊子、商品カタログ、パンフレット等として多く利用されている。このように利用される中綴じ仕様製本の使用の形態の1つに、中綴じ仕様製本に天部或いは地部に平行な切取用ミシン線が設けられ、中綴じ仕様製本を上下に分割できるようにしたものがある。
従来、このような切取用ミシン線の加工は、切取ミシン機と称する機械を使用して、図14に示すように、完成した中綴じ仕様製本5を、下側に位置する受けローラ18と上側に位置するミシン刃19の間を通過させ、その過程で該ミシン刃19の外周の各刃部18aで該中綴じ仕様製本5を突き抜いてミシン穴7を連続して穿ち、ミシン穴7の列により切取用ミシン線6を設けるようにしていた。
このようにして中綴じ仕様製本5に設けられた切取用ミシン線6は、図15で示すように、全紙片3は同じ位置(対向位置)でミシン穴7が穿たれ、ミシン穴7とミシン穴7の間の繋がり部17が一致して重なるように構成されている。
前記した従来の中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法によれば、完成した中綴じ仕様製本5に、切取ミシン機と称する機械を使用して切取用ミシン線6を設けるので、中綴じ仕様製本5の紙片3の枚数が多い場合、ミシン穴7を穿つのに大きな力を要することになり、勢い機械装置も大掛かりなものとなるといった問題があった。また、中綴じ仕様製本5の完成後(オフライン)での切取用ミシン線加工であるため、作業が面倒であるといった問題があった。
また、完成した中綴じ仕様製本5を、受けローラ18とミシン刃19の間を通過させ、ミシン刃19の外周の各刃部19aで該中綴じ仕様製本5を突き抜いてミシン穴7を穿っているので、中綴じ仕様製本5の全紙片3は、切取用ミシン線6のミシン穴7とミシン穴7の間の繋がり部17が一致して重なっており、このため中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って切り取りする際に、前記繋がり部17で中綴じ仕様製本5全体の厚さ(全紙片)を切り裂かねばならず、切り取りに大きな力を要するといった問題があった。
また、中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って切り取りする際は、切り始め位置となる中綴じ仕様製本5の背の部分にミシン穴7が存在することが切り裂き易さのために好ましいが、切取ミシン機の構造上、ミシン穴7を中綴じ仕様製本5の背の部分に常に穿つことは難しいといった問題があった。
本発明の目的は、切取用ミシン線の加工を印刷・折機による加工工程(インライン)で行うことができる中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、多頁の中綴じ仕様製本でも、切取用ミシン線に沿った切り取りを小さな力で行うことができる中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、多頁の中綴じ仕様製本でも、切取用ミシン線に沿った切り取りを小さな力で行うことができる中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明の構成を説明すると、次のとおりである。
請求項1に記載の発明は、1枚の印刷紙を折り線に沿って折った折丁を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本に、該中綴じ仕様製本を上下に分割する切取用ミシン線を設ける切取用ミシン線加工方法において、前記印刷紙の最終折りの前の工程における印刷紙に、最終折り線を基準として切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴の位置を決定し、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いでミシン穴を連続して穿つようにして切取用ミシン線を設けることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、1枚の印刷紙を折り線に沿って折った折丁を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本に、該中綴じ仕様製本を上下に分割する切取用ミシン線を設ける切取用ミシン線加工方法において、前記印刷紙の最終折りの前の工程における印刷紙に、最終折り線を基準として切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴の位置を決定し、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いでミシン穴を連続して穿つようにして切取用ミシン線を設けることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、1枚の印刷紙を折り線に沿って折った折丁を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本に、該中綴じ仕様製本を上下に分割する切取用ミシン線を設ける切取用ミシン線加工方法において、前記印刷紙の最終折り前の工程における印刷紙に、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いで且つミシン穴を連続して穿ち、且つ該ミシン穴を、前記ミシン穴を穿った印刷紙を最終折り線から折ったとき対向する紙片に穿たれているミシン穴間の繋がり部が重なり合わないように穿つようにして切取用ミシン線を設けることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の、前記切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴を、その一部が最終折り線に架かるようにすることを特徴とする。
請求項1に記載の中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法によれば、前記印刷紙の最終折りの前の工程における印刷紙に、最終折り線を基準として切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴の位置を決定し、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いでミシン穴を連続して穿つようにして切取用ミシン線を設けるので、切取用ミシン線を設けた印刷紙を最終折り線で折ることにより、折られて形成された全紙片に切取用ミシン線が設けられたこととなり、かかる切取用ミシン線が設けられた紙片からなる折丁を重ねて中綴じすることにより、上下に分割する切取用ミシン線を設けた中綴じ仕様製本を得ることができる。
そして、前記切取用ミシン線は印刷紙の最終折りの前の工程の途中、即ち、印刷・折機による折丁の加工工程(インライン)において設けるので、中綴じ仕様製本工程とは別に切取用ミシン線加工工程を備える必要が無くなり、切取用ミシン線を設ける中綴じ仕様製本の加工工程の短縮を図ることができる。
また、前記切取用ミシン線は、印刷紙の最終折りの前の工程における印刷紙、即ち、少ない枚数の紙片に設けるので、紙片にミシン穴を穿つのに大きな力を要せず、装置も簡単なものとすることができる。
更に、前記切取用ミシン線は、最終折り線を基準として切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴の位置を決定し、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いでミシン穴を連続して穿つので、最終折り線を挟んで左右に位置する紙片に穿たれたミシン穴を最終折り線を挟んで対称位置或いは非対称位置となるように任意に設定して設けることができる。
請求項2に記載の中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法によれば、前記印刷紙の最終折り前の工程における印刷紙に、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いで且つミシン穴を連続して穿つようにして切取用ミシン線を設けるので、切取用ミシン線を設けた印刷紙を最終折り線で折ることにより、折られて形成された全紙片に切取用ミシン線が設けられたこととなり、かかる切取用ミシン線が設けられた紙片からなる折丁を重ねて中綴じすることにより、上下に分割する切取用ミシン線を設けた中綴じ仕様製本を得ることができる。
そして、前記切取用ミシン線は印刷紙の最終折りの前の工程の途中、即ち、印刷・折機による折丁の加工工程(インライン)において設けるので、中綴じ仕様製本工程とは別に切取用ミシン線加工工程を備える必要が無くなり、切取用ミシン線を設ける中綴じ仕様製本の加工工程の短縮を図ることができる。
また、前記切取用ミシン線は、印刷紙の最終折りの前の工程における印刷紙、即ち、紙片の枚数が少ない紙片に設けるので、紙片にミシン穴を穿つのに大きな力を要せず、装置も簡単なものとすることができる。
更に、前記切取用ミシン線は、前記ミシン穴を、ミシン穴を穿った印刷紙を最終折り線から折ったとき対向する紙片に穿たれているミシン穴間の繋がり部が重なり合わないように穿つようにして設けるので、ミシン穴とミシン穴の間の繋がり部は、中綴じ仕様製本全体の厚さ(全紙片)の半分となるので、中綴じ仕様製本を切取用ミシン線に沿って容易に切り取りすることができ、多頁の中綴じ仕様製本でも、切取用ミシン線に沿った切り取りを小さな力で行うことができる。
請求項3に記載の中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法によれば、請求項2に記載の、前記切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴を、その一部が最終折り線に架かるように設けるので、中綴じ仕様製本の背の部分にミシン穴が存在することになり、中綴じ仕様製本を切取用ミシン線に沿って切り取りするに際し、ミシン穴の存在によって切り始めが容易となり、中綴じ仕様製本を切取用ミシン線に沿って容易に切り取りすることができる。
以下、本発明に係る中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法を実施するための最良の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本例の中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法を実施する切取用ミシン線加工装置を備えた中綴じ仕様製本を構成する折丁の加工ラインの一部を示す説明図、図2はこの折丁の加工ラインに備えた切取用ミシン線加工装置の受けローラとミシン刃を示す説明図、図3は本発明に係る切取用ミシン線加工方法で切取用ミシン線を設けた折丁を重ねて中綴じした中綴じ仕様製本を示す正面図、図4は印刷紙の最終折り線と切取用ミシン線を構成するミシン穴の位置関係の一例を示す説明図、図5は、図4のミシン穴で構成される切取用ミシン線を設けた折丁の表紙側の紙片と裏表紙側の紙片に設けられた切取用ミシン線部分の横断面説明図、図6は印刷紙の最終折り線と切取用ミシン線を構成するミシン穴の位置関係の他例を示す説明図、図7は、図6のミシン穴で構成される切取用ミシン線を設けた折丁の表紙側の紙片と裏表紙側の紙片に設けられた切取用ミシン線部分の横断面説明図、図8は印刷紙の最終折り線と切取用ミシン線を構成するミシン穴の位置関係の他例を示す説明図、図9は、図8のミシン穴で構成される切取用ミシン線を設けた折丁の表紙側の紙片と裏表紙側の紙片に設けられた切取用ミシン線部分の横断面説明図、図10は印刷紙の最終折り線と切取用ミシン線を構成するミシン穴の位置関係の他例を示す説明図、図11は、図10のミシン穴で構成される切取用ミシン線を設けた折丁の表紙側の紙片と裏表紙側の紙片に設けられた切取用ミシン線部分の横断面説明図、図12は印刷紙の最終折り線と切取用ミシン線を構成するミシン穴の位置関係の他例を示す説明図、図13は、図12のミシン穴で構成される切取用ミシン線を設けた折丁の表紙側の紙片と裏表紙側の紙片に設けられた切取用ミシン線部分の横断面説明図である。
本例では、1枚の印刷紙1を折丁加工ライン2で4つ折りして4枚(8頁)の紙片3からなる折丁4で中綴じ仕様製本5を製造する場合を例にとって説明する。
適宜の印刷が施された1枚の印刷紙1は、最終の折り工程に入る前の工程における印刷紙1Aに、最終折り線K(仮想線)を基準として切取用ミシン線6を構成するミシン穴7のうちの最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aの位置を決定し、最終折り線Kと直交する方向に最終折り線Kを跨いでミシン穴7を連続して穿つようにして切取用ミシン線6を設け、次に、前記切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aを最終折り線Kから折って折丁4とし、印刷内容の異なる複数の折丁4を、その最終折り線Kを合わせて重ね、最終折り線Kの部分を綴じ部材8で綴じることにより、上下に分割する切取用ミシン線6を設けた中綴じ仕様製本5を得る。
更に詳細には、図1に示すように、印刷紙1は、先ず最終の折り工程に入る前の工程として、三角板9、リードインローラ10を通って2つに縦折りされ、次に、ニッピングローラ11を通して、折丁加工ライン2に備えた切取用ミシン線加工装置12の受けローラ13とミシン刃14の間に送り込まれ、ここで、前記の工程で2つに縦折りされた印刷紙1Aに、最終折り線Kを基準として予め設定されている切取用ミシン線6を構成するミシン穴7のうちの最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aの位置に従って、最終折り線Kと直交する方向に最終折り線Kを跨いでミシン穴7が連続して穿たれ、このようにして切取用ミシン線6が設けられる。
次に、ニッピングローラ15、鋸胴16等を通り平行折り部へ送られ、ここで切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aが最終折り線Kから折られて折丁4となり、更なる工程を経て上下に分割する切取用ミシン線6を設けた中綴じ仕様製本5が完成する。
次に、前記切取用ミシン線加工装置12の受けローラ13とミシン刃14による印刷紙1Aへの切取用ミシン線6の加工について詳細に説明する。
前記ミシン刃14は、図2に示すように、その外周に前記印刷紙1Aにミシン穴7を穿つ刃部14aが所定の間隔で設けられている。この刃部14aの長さ及び刃部14aの間隔は、ミシン穴7の長さ及び隣り合うミシン穴7間の繋がり部17の長さを決定するものであって、特に限定されるものではないが、切取用ミシン線6の残存強度面からの問題、または客先からの要求に応じて適宜検討の上、最適寸法に変更することが好ましい。本例では、刃部14aの長さが1.5〜16.0mm、刃部1aの間隔が2.0〜6.6mmの範囲で設定されている。
また、前記ミシン刃14の円周長は、最終の折り工程に入る前の工程における印刷紙1Aの切取長C1(図3に示す中綴じ仕様製本5の切取長C2の2倍の長さ)と等しい長さとなっており、ミシン刃14の一回転で一加工を行うようになっている。これにより、印刷紙1Aの印刷位置に対して、切取用ミシン線6を構成するミシン穴7が毎回同一位置に穿たれることになる。
前記のように構成されたミシン刃14を備えた切取用ミシン線加工装置12による印刷紙1Aへの切取用ミシン線6の加工は、最終折り線Kと直交する方向に最終折り線Kを跨いでミシン穴7が連続して穿たれて切取用ミシン線6が設けられるが、その際に、先ず、最終の折り工程に入る前の工程における印刷紙1Aの最終折り線Kを基準として、切取用ミシン線6を構成するミシン穴7のうちの最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aの位置を決定し、この決定した位置に最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aが穿たれるように、印刷紙1Aに対しミシン刃14の刃部14aの位置を設定する。
このようにすることにより、印刷紙1Aに、印刷紙1Aの最終折り線Kを基準として決定された位置にミシン穴7Aが穿たれた切取用ミシン線6が設けられることになる。
前記印刷紙1Aの最終折り線Kと切取用ミシン線6を構成するミシン穴7の位置関係、即ち、印刷紙1Aの最終折り線Kと最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aの位置関係の一例及び、最終折り線Kと最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aとが、例に示される位置関係にあるミシン穴7で構成される切取用ミシン線6を設けた折丁4の、表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに設けられた切取用ミシン線6の部分の横断面が図4乃至図13に示されている。
図4では、最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aは、最終折り線Kを挟んで対向するように位置決定されている。ここでは、最終折り線Kがミシン穴7A間の繋がり部17の中間に位置することになる。このようにして切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aを最終折り線Kで折って加工した折丁4の表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに設けられた切取用ミシン線6の部分の横断面は、図5のようになる。
図6では、最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aは最終折り線Kに跨がって穿たれ、両側の寸法X,YがX=Yとなるように位置決定されている。このようにして切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aを最終折り線Kで折って加工した折丁4の表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに設けられた切取用ミシン線6の部分の横断面は、図7のようになる。
図8では、最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aは最終折り線Kにその一部が跨がるように穿たれ、両側の寸法X,YがX<Yとなるように位置決定されている。かかる決定に従って切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aを最終折り線Kで折って加工した折丁4の表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに設けられた切取用ミシン線6の部分の横断面は、図9のようになる。
図10では、最も最終折り線Kに近い表紙側の紙片3aに穿たれるミシン穴7Aが、その端部を最終折り線Kに接して穿たれるように位置決定されている。このようにして切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aを最終折り線Kで折って加工した折丁4の表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに設けられた切取用ミシン線6の部分の横断面は、図11のようになる。
図12では、最も最終折り線Kに近い裏表紙側の紙片3bに穿たれるミシン穴7Aが、その端部を最終折り線Kに接して穿たれるように位置決定されている。このようにして切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aを最終折り線Kで折って加工した折丁4の表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに設けられた切取用ミシン線6の部分の横断面は、図13のようになる。
最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aの位置の一例として図4乃至図13を挙げたが、これらに限定されるものではない。
しかし、図6、図8に示すように、最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aが、その一部が最終折り線Kに架かるようになっていると、折丁4の背の部分にミシン穴7Aが存在することになり、前記折丁4を重ねて中綴じた中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って切り取りするに際して、ミシン穴7Aの存在によって切り始めが容易となり、中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って容易に切り取りすることができるものとなる。
また、図10、図12に示すように、最も最終折り線Kに近い表紙側の紙片3a或いは裏表紙側の紙片3bに穿たれるミシン穴7Aが、その端部を最終折り線Kに接して穿たれ、ミシン穴7を穿った印刷紙1Aを最終折り線Kから折ったとき対向する表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに穿たれているミシン穴7間の繋がり部17が重なり合わないように穿ってあると、繋がり部17は、中綴じ仕様製本5全体の厚さ(全紙片)の半分となるので、中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って切り取りする際に、「表→裏→表→裏」あるいは「裏→表→裏→表」と表紙側の紙片3a、裏表紙側の紙片3b交互の切り取りとなり、従来の加工方法による全頁同時切り取りと比較して、半分の力で切り取りを行うことができ、多頁の中綴じ仕様製本5でも、切取用ミシン線6に沿った切り取りを小さな力で行うことができるものとなる。
この効果は、少なくともミシン穴7を穿った印刷紙1Aを最終折り線Kから折ったとき対向する表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに穿たれているミシン穴7間の繋がり部17が重なり合わないように穿ってあればよく、必ずしも最も最終折り線Kに近い表紙側の紙片3a或いは裏表紙側の紙片3bに穿たれるミシン穴7Aが、その端部を最終折り線Kに接して穿たれている必要はない。
以上のように、本発明に係る中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法によれば、前記印刷紙1の最終折りの前の工程における印刷紙1Aに、最終折り線Kと直交する方向に最終折り線Kを跨いでミシン穴7を連続して穿つようにして切取用ミシン線6を設けるので、切取用ミシン線6を設けた印刷紙1Aを最終折り線Kで折ることにより、折られて形成された全紙片3に切取用ミシン線6が設けられたこととなり、かかる切取用ミシン線6が設けられた紙片3からなる折丁4を重ねて中綴じすることにより、上下に分割する切取用ミシン線6を設けた中綴じ仕様製本5を得ることができる。
そして、前記切取用ミシン線6は印刷紙の最終折りの前の工程の途中、即ち、オフセット輪転印刷機・折機工程の途中に備えた切取用ミシン線加工装置12によりインラインで行えるので、作業性が良くなる。
また、前記切取用ミシン線6は、印刷紙1の最終折りの前の工程における印刷紙1A、即ち、枚数が少ない紙片3(2つに縦折りされた紙片)に設けるので、紙片3にミシン穴7を穿つのに大きな力を要せず、装置も簡単なものとすることができる。
また、前記切取用ミシン線6を構成するミシン穴7のうちの最も最終折り線Kに近いミシン穴7Aを、その一部が最終折り線Kに架かるようにすると、折丁4の背の部分にミシン穴7Aが存在することになり、かかる折丁4を重ねて中綴じして得られた中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って切り取りするに際し、ミシン穴7Aの存在によって切り始めが容易となり、中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って容易に切り取りすることができる。
また、前記切取用ミシン線6にあっては、前記ミシン穴7を、ミシン穴7を穿った印刷紙1Aを最終折り線Kから折ったとき対向する表紙側の紙片3aと裏表紙側の紙片3bに穿たれているミシン穴7間の繋がり部17が重なり合わないように穿って設けると、繋がり部17は、中綴じ仕様製本5全体の厚さ(全紙片)の半分となるので、中綴じ仕様製本5を切取用ミシン線6に沿って容易に切り取りでき、多頁の中綴じ仕様製本5でも、切取用ミシン線6に沿った切り取りを小さな力で行うことができる。
1 印刷紙
1A 最終の折り工程に入る前の工程の印刷紙
2 折丁加工ライン
3 紙片
3a 表紙側の紙片
3b 裏表紙側の紙片
4 折丁
5 中綴じ仕様製本
6 切取用ミシン線
7 ミシン穴
7A 最終折り線に最も近いミシン穴
8 綴じ部材
9 三角板
10 リードインローラ
11 ニッピングローラ
12 切取用ミシン線加工装置
13 受けローラ
14 ミシン刃
14a 刃部
15 ニッピングローラ
16 鋸胴
17 繋がり部
18 受けローラ
19 ミシン刃
19a 刃部
K 最終折り線
C1 最終の折り工程に入る前の工程における印刷紙の切取長
C2 中綴じ仕様製本切取長
1A 最終の折り工程に入る前の工程の印刷紙
2 折丁加工ライン
3 紙片
3a 表紙側の紙片
3b 裏表紙側の紙片
4 折丁
5 中綴じ仕様製本
6 切取用ミシン線
7 ミシン穴
7A 最終折り線に最も近いミシン穴
8 綴じ部材
9 三角板
10 リードインローラ
11 ニッピングローラ
12 切取用ミシン線加工装置
13 受けローラ
14 ミシン刃
14a 刃部
15 ニッピングローラ
16 鋸胴
17 繋がり部
18 受けローラ
19 ミシン刃
19a 刃部
K 最終折り線
C1 最終の折り工程に入る前の工程における印刷紙の切取長
C2 中綴じ仕様製本切取長
Claims (3)
- 1枚の印刷紙を折り線に沿って折った折丁を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本に、該中綴じ仕様製本を上下に分割する切取用ミシン線を設ける切取用ミシン線加工方法において、前記印刷紙の最終折りの前の工程における印刷紙に、最終折り線を基準として切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴の位置を決定し、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いでミシン穴を連続して穿つようにして切取用ミシン線を設けることを特徴とする中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法。
- 1枚の印刷紙を折り線に沿って折った折丁を重ね中綴じすることにより構成される中綴じ仕様製本に、該中綴じ仕様製本を上下に分割する切取用ミシン線を設ける切取用ミシン線加工方法において、前記印刷紙の最終折り前の工程における印刷紙に、最終折り線と直交する方向に最終折り線を跨いで且つミシン穴を連続して穿ち、且つ該ミシン穴を、前記ミシン穴を穿った印刷紙を最終折り線から折ったとき対向する紙片に穿たれているミシン穴間の繋がり部が重なり合わないように穿つようにして切取用ミシン線を設けることを特徴とする中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法。
- 前記切取用ミシン線を構成するミシン穴のうちの最も最終折り線に近いミシン穴を、その一部が最終折り線に架かるようにすることを特徴とする請求項2に記載の中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法。
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---|---|---|---|
JP2005015430A JP2006199480A (ja) | 2005-01-24 | 2005-01-24 | 中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006199480A true JP2006199480A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36957819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005015430A Withdrawn JP2006199480A (ja) | 2005-01-24 | 2005-01-24 | 中綴じ仕様製本における上下分割切取用ミシン線加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006199480A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190062A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Olympus Corp | ミシン目装置、及びこのミシン目装置を搭載した画像記録装置 |
-
2005
- 2005-01-24 JP JP2005015430A patent/JP2006199480A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011190062A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Olympus Corp | ミシン目装置、及びこのミシン目装置を搭載した画像記録装置 |
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