JP2006198050A - 加温器 - Google Patents

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JP2006198050A JP2005011191A JP2005011191A JP2006198050A JP 2006198050 A JP2006198050 A JP 2006198050A JP 2005011191 A JP2005011191 A JP 2005011191A JP 2005011191 A JP2005011191 A JP 2005011191A JP 2006198050 A JP2006198050 A JP 2006198050A
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良和 白井
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Abstract

【課題】飲料などの液体や食料などの固体を、電源を使わず任意の場所で加温することができる加温器を開発する。
【解決手段】加温対象物を置くための加温皿と、酸化カルシウムを備え且つ底面に水浸入孔を備え、酸化カルシウムの発熱による蒸気を逃がすための蒸気排出孔を備え、発熱缶底面内側には、酸化カルシウムの流出を防ぎ且つ水の浸透を促進するため、水浸入孔に当接して水浸透紙を備えた発熱缶と、水を溜め且つ該発熱缶を浸漬する浸漬容器と、から構成され、加温皿嵌合部と発熱缶被嵌合部とが互いに嵌合する加温器を提供する。
【選択図】 図7

Description

この発明は、飲料や食料の缶などを温める加温器に関するものである。
寒い時期、寒い場所では飲料缶を温めて飲むことが好まれている。自動販売機や、コンビニエンスストアでは、電気により加温されて販売されているし、家庭に於いては、ガスコンロと鍋を用いれば加温は容易である。
しかしながら、旅行や登山などに出かけて飲もうとする場合は、温めておいた缶でも冷え切ってしまっている場合が多く、電気コンセントもなく、火をたくことも出来ず、加温が不可能な場合が多い。やむをえず冷たいまま飲むことになるが、寒い中、冷えた身体で冷たい飲料を飲むことは、さらに身体を冷やすことになり、好ましくない。従って、電源や火を使わずに、携帯可能であって安全な加温器が求められていた。発明者はこのような状況を鑑みて鋭意研究を行った結果、ついに本発明に至ったものである。
そこで、場所を問わず且つ電力を使うことなく、飲料や食品を温めることができ、携帯可能な加温器を開発することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明によれば、加温対象物を置くための加温皿と、酸化カルシウムを備え且つ底面に水浸入孔を備えた発熱缶と、水を溜め且つ該発熱缶を浸漬する浸漬容器と、から構成される加温器とする。このように構成すれば、酸化カルシウムが、発熱缶内に水浸入孔を通じて浸入した水と反応して水酸化カルシウムになる際、発熱する熱を利用して、加温皿が温度上昇し、加温皿上に置いた飲料や食品、加温皿上に直接注いだ液体を、容易に加温することができる。これにより、温まった飲料や食品を食したり、加温皿上に注いだ水を加温により湯にして、寒さでかじかんだ手にかけることで手を温めることができる。加温方法は、加温皿に食品や飲料容器をじかに置いても良いし、水を入れて発熱により湯とし、湯浴で加温させることもできる。加温皿と発熱缶の材質は問わないが、アルミニウムやスチールが挙げられる。浸漬容器の材質は問わないが、塩化ビニル樹脂やポリプロピレンなどが挙げられ、耐熱性が高いポリプロピレンが望ましい。また、水は水筒やペットボトルに入れて持参することで、水がない任意の場所で、加温器を使用することができる。水浸入孔の個数は問わないが、急速に水を浸透させるためには個数は多い方がよく、1〜30個程度が挙げられ、さらに好ましくは、5〜20個である。
本発明のうち請求項2記載の発明によれば、前記加温皿には加温皿嵌合部が備えてあり、前記発熱缶には発熱缶被嵌合部が備えてあって、加温皿嵌合部と発熱缶被嵌合部とが互いに嵌合することで、該加温皿と該発熱缶が取り外し不可能に構成してある加温器とする。このように構成すれば、発熱した缶が加温皿と離れてしまって、薬剤が流出することなく、且つ高温の、酸化カルシウムと水酸化カルシウムの混合物が流出して火傷を負うこともなく、安全に使用することができる。
また、嵌合させた後、酸化カルシウムが空気中の水分を吸収しないよう、密閉された空間に保存することが望ましい。その方法は問わないが、密閉されたプラスティック容器、金属製容器、アルミ製袋内に保存することが挙げられる。
本発明のうち請求項3記載の発明によれば、前記加温皿には、酸化カルシウムの発熱による蒸気を逃がすための、蒸気排出孔を備えてある加温器とする。このように構成することで、発熱缶の温度上昇による内部体積の膨張を防ぎ、膨張した空気を逃がすことができ、破裂や暴発の恐れもなく、安全に使用できる。
蒸気排出孔の数や配置位置は問わないが、等間隔に2から8個程度が望ましく、さらに望ましくは4個空けられていることが望ましい。蒸気排出孔の位置は問わないが、上端縁に近いことが望ましく、上端縁より5から15ミリメートル下が望ましく、さらに望ましくは10ミリメートル下に中心を有する蒸気排出孔が望ましい。
前記蒸気排出孔には、酸化カルシウムが流出しないための網が当接して設けてあることが望ましい。取り付け方法は問わないが、加温皿の外面側に接着剤や粘着テープ、ビスなどで固定する方法が挙げられる。網の目の内径は、0.05〜2ミリメートル、より好ましくは0.1〜0.5ミリメートルが望ましい。材質は問わないが、スチール、アルミ、銅などの金属やプラスティック、綿、ポリエステル、ナイロンなどが挙げられる。
本発明のうち請求項4記載の発明によれば、前記発熱缶底面内側には、酸化カルシウムの流出を防ぎ、且つ水の浸透を促進するため、水浸入孔に当接して水浸透紙を備えてある加温器とする。このように構成することで、発熱缶内の酸化カルシウムに素早く水が浸透し、急速に発熱させることができ、酸化カルシウムが、水と未反応で残ってしまうことを少なくすることができる。
水浸透紙は、水を浸透させやすいものであれば材質を問わないが、濾紙などが挙げられる。形状は問わないが、円形であるものが望ましい。水浸透紙を水浸入孔に当接する方法は問わないが、両面テープ、粘着テープ、ビニルテープ、接着剤などで貼り付ける方法が挙げられる。
本発明の加温器によれば、電源を必要とせず、携帯可能であって、寒い場所や寒い時期に、素早く簡単に、場所を問わず、飲料や食料を温めることができる。また、水を温めて手にかけることで手を温めることもできる。さらに、高温から冷ました発熱缶を触ったり、顔に当てるなどして、手や顔を温めることもできる。温めた飲料を飲むことで、冷えた身体を温めることができる。
以下、本発明の実施形態の一例について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1(A)は、本発明の加温器の組み立て方法を示す斜視図である。発熱缶係止部5と発熱缶被嵌合部6を有する発熱缶4内に、酸化カルシウム(生石灰)7が入れられてある。発熱缶4の上方から、蒸気排出孔2を上端縁近傍に4個設け、加温皿嵌合部3を備えた加温皿1を垂直に下ろし、加温皿1を発熱缶4に嵌合させる。
図1(B)は、加温皿1と発熱缶4が嵌合し、一体化した状態を示す断面図である。加温皿1の側面8は湾曲し、上方に広がるよう形成されており、側面8の上端部9が、発熱缶係止部5に押圧により係止し、加温皿嵌合部3が、発熱缶被嵌合部6と嵌合して密着する。この状態で固着され、再び加温皿を取り外すことは不可能となる。従って、酸化カルシウムが手に触れることもなく、発熱後に開いてしまうこともなく、安全である。
図2(A)は、発熱缶4の底面図である。発熱缶底面11に、内径3ミリメートルの水浸入孔10が16箇所空けられてある。図2(B)は発熱缶を内部側から見た底面図である。水浸入孔10を完全に覆って、発熱缶底面11に濾紙12が両面テープ(図示せず)にて貼り付けられてある。
図3は、加温皿1内面の蒸気排出孔2付近を拡大して示す図である。加温皿1の外面側から、ナイロン製の網13が貼り付けてある。網13のメッシュの内径は0.2ミリメートルである。
図4は、加温皿と発熱缶を合体させて、保存する場合を示す図である。酸化カルシウムは、空気中の水分を吸って、水酸化カルシウム(消石灰)に変化するため、密閉した袋に保存する。加温皿付き発熱缶16は、アルミ袋14に入れられて、アルミ袋14の上端に近い溶着部15を、シーラーにて溶着させ、密閉されてある。
図5は、本発明の加温器の使用手順を示す斜視図である。アルミ袋14を切り開いて取り出した、加温皿付き発熱缶16を、浸漬容器17内に置く。
図6は、本発明の加温器の次の使用手順を示す斜視図である。浸漬容器17内に水18を入れることで、水浸入孔10から濾紙12を経て、加温皿付き発熱缶16内に水が浸入し、酸化カルシウム(生石灰)が水酸化カルシウム(消石灰)へ化学変化するとともに発熱が起こる。
図7は、本発明の加温器の実施形態を示す斜視図である。加温皿1上に飲料缶20を置き、飲料缶20が深く浸かるよう温め用水19を入れる。発熱缶4内の酸化カルシウムの化学変化により熱せられた、加温皿1内の温め用水19が温度上昇し、それに浸かっている飲料缶20が加温される。酸化カルシウムは水を吸収して、順次、水酸化カルシウム21に変化する。十分に加温されたところで、適宜飲用する。なお、浸漬容器17内に入れる水18、温め用水19は、適宜ペットボトルに入れて、共に持参しておくと、水を汲む場所を探す必要なく、任意の場所で入れられるため、さらに好都合である。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
酸化カルシウム150グラムが入った加温皿付き発熱缶を作成した。次に、室温15℃下で浸漬容器に19℃の水150ミリリットルを入れ、アルミ袋から取り出した加温皿付き発熱缶を漬け、加温皿には19℃の水200ミリリットルを入れた。加温皿内の水は、1分後には30℃、2分後には40℃、3分後には50℃、4分後には55℃、5分後には60℃、6分後には62℃、7分後には63℃に達した。これを手につけることで手を温めることができた。なお、17分後には58℃、20分後には55℃、72分後には33℃となったが、冷めるのが遅く、温かいまま長時間保たれていた。
実施例2
酸化カルシウム150グラムが入った加温皿付き発熱缶を作成した。次に、室温8℃下で浸漬容器に10℃の水200ミリリットルを入れ、アルミ袋から取り出した加温皿付き発熱缶を漬け、加温皿には4℃の水150ミリリットルを入れた。加温皿内の水は、1分後には43℃、2分後には50℃、3分後には55℃、4分後には57℃、5分後には59℃に達した。これを手にかけることで手を温めることができた。室温が低く、加温対象の水の温度が低くとも、急速に加温できることがわかった。
実施例3
酸化カルシウム150グラムが入った加温皿付き発熱缶を作成した。次に、室温10℃下で浸漬容器に5℃の水170ミリリットルを入れ、アルミ袋から取り出した加温皿付き発熱缶を漬け、加温皿には5℃の水100ミリリットルを入れ、さらに、5℃の茶280ミリリットル入りペットボトルを置いた。加温皿内の茶は、5分後には22℃、10分後には30℃、15分後には33℃、30分後には36℃に達した。寒い室温10℃下では、36℃の茶はかなり温かく、温まったお茶を飲むことで、身体を温めることができた。
実施例4
酸化カルシウム150グラムが入った加温皿付き発熱缶を作成した。次に、室温10℃下で浸漬容器に5℃の水150ミリリットルを入れ、アルミ袋から取り出した加温皿付き発熱缶を漬け、加温皿には-18℃下で24時間冷凍したミカンを置いた。適宜裏返しながら温め、10分後には、解凍された通常のミカンとなり、おいしく食することができた。
(A)は、本発明による加温器の組立手順を示す斜視図であり、(B)は組み立てて一体化した加温器の一部を示す断面図である。 (A)は、本発明による加温器の一部を下方から見た底面図であり、(B)は上方から見た底面図である。 本発明による加温器の一部を拡大して示す図である。 本発明による加温器の一部を保存する状態を示す斜視図である。 本発明による加温器の使用手順を示す斜視図である。 本発明による加温器の次の使用手順を示す斜視図である。 本発明による加温器の実施形態の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 加温皿
2 蒸気排出孔
3 加温皿嵌合部
4 発熱缶
5 発熱缶係止部
6 発熱缶被嵌合部
7 酸化カルシウム
8 加温皿側面
9 加温皿上端部
10 水浸入孔
11 発熱缶底面
12 水浸透紙(濾紙)
13 網
14 アルミ袋
15 溶着部
16 加温皿付き発熱缶
17 浸漬容器

Claims (4)

  1. 加温対象物(20)を置くための加温皿(1)と、酸化カルシウム(7)を備え且つ底面に水浸入孔(10)を備えた発熱缶(4)と、水を溜め且つ該発熱缶を浸漬する浸漬容器(17)と、から構成されていることを特徴とする加温器。
  2. 前記加温皿(1)には加温皿嵌合部(3)が備えてあり、前記発熱缶(4)には発熱缶被嵌合部(6)が備えてあって、加温皿嵌合部(3)と発熱缶被嵌合部(6)とが互いに嵌合することで、該加温皿(1)と該発熱缶(4)が取り外し不可能に構成してあることを特徴とする請求項1記載の加温器。
  3. 前記加温皿(1)には、酸化カルシウム(7)の発熱による蒸気を逃がすための、蒸気排出孔(2)を備えてあることを特徴とする請求項1または2記載の加温器。
  4. 前記発熱缶(4)底面内側には、酸化カルシウム(7)の流出を防ぎ、且つ水の浸透を促進するため、水浸入孔(10)に当接して水浸透紙(12)を備えてあることを特徴とする請求項1、2または3に記載の加温器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016076455A1 (ko) * 2014-11-12 2016-05-19 주식회사 독도 휴대용 발열용기

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