JP2006197220A - カメラ、撮像方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 カメラの電源の残量が所定値よりも少なくなった場合に、消費電力を抑えて、撮影動作が途中で停止するのを防止する。
【解決手段】 複数の画像を合成して1つの適正露出の画像を得るために、被写体の輝度に対して適正露出が得られる第1の露出時間よりも短い第2の露出時間にて複数回の撮像動作を行い前記複数の画像を得るカメラであって、電源(110)と、該電源の残量を検出する検出手段(111)と、前記撮像動作を制御する制御手段(101)と、を有し、前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に応じて、前記撮像動作の回数を変更することを特徴とするカメラ。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被写体の輝度に応じて設定される露光時間よりも短い露光時間で、撮像動作を複数回行うカメラに関する。
手ブレによる画像ブレなどの不具合を防止するために、画像信号のダイナミックレンジを見かけ上拡大する撮像方法及び撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1の概略を説明する。特許文献1に開示されたカメラでは、略同一の構図にて撮像動作を複数回行う。上記撮像にて得られる複数の画像を合成して露出を補正するためには、通常より速いシャッター速度で撮像動作を行う。
そして、撮像後、手ブレ等に起因する複数の画像間の位置ずれを検出し、この検出結果に基づいて画像間の位置ずれを座標変換することにより補正する。図4は、2枚の画像を処理して画像間の位置ずれを補正する方法を説明する模式図である。401および402はそれぞれ、撮像して得られた第1および第2の画像、403はその共通領域である。
この共通領域403は、各画像間の位置ずれを検出することにより、抽出できる。撮像された第1画像401および第2画像402において各々抽出された共通部分403は、いわゆる白とびや黒つぶれ領域を極力避けながら合成される。
この方法によれば、露出が暗くなる被写体を撮像する場合、シャッタースピードが遅く設定されることによる手ぶれを心配することなく撮像でき、さらに、画像信号のダイナミックレンジを見かけ上拡大することができる。
特許第3110797号明細書(第11頁、図11)
従来、露出の暗い被写体を撮像する場合、被写体の輝度に応じて設定される露光時間よりも短い露光時間で、撮像動作を複数回行い、得られた複数の画像の共通領域を合成することにより、被写体の輝度を確保する提案がなされている。
しかしながら、この種の機能を備えたカメラでは、電源の残量が所定レベルを下回った場合、連続撮像による電力消費により、撮像動作が停止してしまう可能性があった。また、撮像動作自体を開始できない可能性があった。
また、撮像素子による光電変換、得られる画像信号に対する画像処理などの撮像動作に伴う電力消費のほか、画像合成を含む撮像後の処理に要する電力も大きかった。特に、手ブレを抑止する効果を高めるために、シャッタースピードを速くして合成する画像の数を増やそうとすると、該撮像後の処理に要する電力がより一層大きくなる。
また、一般的なカメラでは、撮像時にシャッターを開閉駆動することにより、撮像素子に対する露出時間を制御している。このとき、当然のことながら、撮像回数の増加に応じて、シャッターの駆動回数も増加する。いわゆる1眼レフタイプのカメラの場合、その撮像光学系にシャッター機構が組み込まれていることが多く、この種のカメラでは、シャッター機構を駆動させる分、消費電力が余分にかかる。このため、露出を補正するために撮像動作を複数回実行すると、最終的に得られる画像が1つだけであったとしても、撮像回数の増加に応じて、通常の撮像動作の場合よりも消費電力が大きくなってしまう。
本発明は、カメラの電源の残量が少なくなった場合に、少しでも電源の放電時間を延ばし、撮像可能枚数を増やすことを目的の一つとする。
上記課題を解決するために、本願発明のカメラは、一つの観点として、複数の画像を合成して露出補正された1つの画像を得るために、被写体の輝度に応じて設定される第1の露出時間よりも短い第2の露出時間にて複数回の撮像動作を行うカメラであって、電源と、該電源の残量を検出する検出手段と、撮像動作を制御する制御手段とを有し、制御手段は、検出手段の検出結果に応じて、撮像動作の回数を変更することを特徴とする。
本願発明の撮像方法は、一つの観点として、複数の画像を合成して露出補正された1つの画像を得るために、被写体の輝度に応じて設定される第1の露出時間よりも短い第2の露出時間にて複数回の撮像動作を行う撮像方法であって、撮像動作に用いられる電力を供給する電源の残量を検出するステップと、電源の残量に応じて、撮像動作の回数を変更するステップと、を有することを特徴とする。
本発明に関わるプログラムは、上記の撮像方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本願発明よれば、電源の残量に応じて、撮像動作の回数を変更できるため、撮像動作の回数を減らすことにより、撮像動作に応じて必要とされる電力の消費を抑えることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。
まず、図1を参照して本発明の実施例であるカメラの全体構成について説明する。ここで、図1はカメラの構成を図示した機能ブロック図であり、各ブロックを結ぶ実線は撮像された画像データの流れを示し、破線は制御信号などの流れを示している。
同図において、101はカメラ全体の制御を司る制御部であり、後述するように残量検出部111により検出された電源110の残量に応じて撮像枚数を変更する。102は光軸方向に進退して、焦点調節を行うレンズ、103は光軸に対して略直交する方向に開閉駆動する絞りである。
104は、結像した被写体像を光電変換し、これを電気信号として出力する撮像素子(例えば、CCDセンサ、CMOSイメージセンサ)である。なお、撮像素子104の露出時間は、不図示のシャッター機構を駆動することにより、制御される。
105は、撮像素子104から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換部、106は、A/D変換部105から出力されデジタル信号に対してホワイトバランス調整やガンマ補正などの画像処理を施す画像処理部106である。
107は撮像された画像を一時的に記憶するメモリ、108は撮像された画像を記録する記録媒体である。
109は、手ブレ等により発生する複数の画像間の位置ずれを検出し、これらの画像の共通領域を抽出する位置ずれ検出部であり、110はカメラに電力を供給する電源である。
111は電源110の残量を検出する残量検出部(検出手段)である。
112は、被写体の輝度を検出するための輝度検出部である。この輝度検出結果に応じて、適正露出が決定される(測光動作)。なお、ここで適正露出とは、主要な被写体が適度な光量になる露出量であることはもちろん、撮影者が意図的にカメラに指示した補正値に基づいて決定された露出量も適正露出であるとする。
なお、本実施例のカメラには、図示しない2段ストローク式のレリーズスイッチが設けられており、SW1で撮像準備動作(例えば、焦点検出動作及び測光動作)が開始され、SW2で撮像動作(後述する撮像枚数変更動作、撮像素子104への露光など)が開始される。
次に、図2を参照して、本実施例のカメラの動作について説明する。ここで、図2は、本実施例のカメラの動作制御を示したフローチャートであり、このフローチャートで説明する制御処理は、制御部101によって実行される。
まず、SW2がオンされると、残量検出部111による検出動作が開始され、この検出結果に基づき、電源110の残量が閾値よりも多いか否かが判定される(ステップS201)。この閾値は、16回の撮像動作を行うために必要な消費電力に応じた値に設定されており、電源110の残量が該閾値以上である場合には、ステップS211に進み、電源110の残量が該閾値未満である場合には、ステップS221に進む。
ステップS211では、通常の撮像(適正露出に対して、1回の撮像動作で1枚の画像を得る撮像)で用いるシャッタースピードをT0(第1の露光時間)として、T1=T0/16となるシャッタースピードT1(第2の露光時間)で撮像動作を開始する。これにより、レンズ102及び絞り103により形成された光通過口103aを通過した被写体像が、撮像素子104に結像する。
そして、撮像素子104にて電気信号に変換された画像データは、A/D変換部105でデジタル信号に変換され、画像処理部106にてガンマ補正や色調整を施され、さらにメモリ107に送信される。
次に、ステップS212にて、撮像回数をカウントし、撮像回数が16回に達していれば、ステップS231へ進み、16回に達していなければ、ステップS211へ戻る。
他方、ステップS221(電源110の残量が閾値よりも小さい場合)では、通常の撮像で用いるシャッタースピードをT0として、T2=T0/4となるシャッタースピードT2(第2の露光時間)で撮像動作を開始する。これにより、上述と同様に、撮像素子104から出力された画像データが、メモリ107に送信される。
次に、ステップS222にて、撮像回数をカウントし、撮像回数が4回に達していれば、ステップS231へ進み、4回に達していなければ、ステップS221へ戻る。このように、本実施例では、電源110の残量が閾値よりも小さい場合、通常の撮像時よりも撮像回数を減らすように撮像動作を制御している。これにより、撮像動作に応じて駆動されるシャッターの駆動回数を減らすことができるため、電力の消費を抑えることができる。
さらに、ステップS231では、ステップS211又はステップS221で撮像された全ての画像をメモリ107から読み出し、各画像間の位置ずれを検出する。そして、位置ずれ検出後、各画像の被写体領域が一致するように、検出結果に基づいて各画像に拡大、縮小、回転などの移動処理を施し、ステップS232に進む。
ステップS232では、ステップS231にて位置ずれを補正された各画像を合成して1つの画像を生成する。この生成された1つの画像(以後、「合成画像」と略す。)は、メモリ107に出力され、ステップS233にて記録媒体108に記録される。このように、本実施例では、電源110の残量が閾値よりも小さい場合、通常の撮像時よりも撮像回数を減らすことにより、画像合成する画像の数を減らすことができるため、電力の消費を抑えることができる。
実施例1では、撮像回数を4回に減らす場合(電源110の残量が閾値に満たない場合)に、撮像時のシャッタースピードを通常時のシャッタースピードよりも遅く設定したが、本実施例では、シャッタースピードを変えずに、ISO感度(撮像感度)を変更している。なお、本実施例のカメラの全体構成は、実施例1と略同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図3は、本実施例のカメラの動作制御を示したフローチャートであり、このフローチャートで説明する制御処理は、制御部101によって実行される。
まず、SW2がオンされると、残量検出部111による検出動作が開始され、この検出結果に基づき、電源110の残量が閾値よりも多いか否かが判定される(ステップS301)。この閾値は、16回の撮像動作を行うために必要な消費電力に応じた値に設定されており、電源110の残量が該閾値以上である場合には、ステップS311に進み、電源110の残量が該閾値未満である場合には、ステップS321に進む。
ステップS311では、通常の撮像で用いるシャッタースピードをT0(第1の露光時間)として、T1=T0/16となるシャッタースピードT1(第2の露光時間)で撮像動作を開始する。
これにより、レンズ102及び絞り103により形成された光通過口103aを通過した被写体像が、撮像素子104に結像する。ここで、ステップS311では、撮像素子104から読み出す信号の増幅率を制御することにより、ISO感度をI1に設定している。
そして、撮像素子104にて電気信号に変換された画像データは、A/D変換部105でデジタル信号に変換され、画像処理部106にてガンマ補正や色調整が施され、さらにメモリ107に送信される。
次に、ステップS312にて、撮像回数をカウントし、撮像回数が16回に達していれば、ステップS331へ進み、16回に達していなければ、ステップS311へ戻る。
他方、ステップS321(電源110の残量が閾値よりも小さい場合)では、ステップS311の場合と同様に、シャッタースピードT1で撮像する。
そして、上述と同様に、撮像素子104から出力された画像データが、メモリ107に送信される。ただし、ステップS311の場合と異なり、撮像素子104から読み出す信号の増幅率を制御することにより、ISO感度をI1よりも高いI2に設定している。
次に、ステップS322にて、撮像回数をカウントし、撮像回数が4回に達していれば、ステップS331へ進み、4回に達していなければ、ステップS321へ戻る。これにより、実施例1と同様に、撮像動作に応じて駆動されるシャッターの駆動回数を減らすことができるため、電力の消費を抑えることができる。
さらに、ステップS331では、ステップS311又はステップS321で撮像された全ての画像をメモリ107から読み出し、各画像間の位置ずれを検出する。そして、位置ずれ検出後、各画像の被写体領域が一致するように、検出結果に基づいて各画像に拡大、縮小、回転などの移動処理を施し、ステップS332に進む。
ステップS332では、ステップS331にて位置ずれを補正された各画像を合成して1つの画像を生成する。この生成された1つの画像は、メモリ107に出力され、ステップS333にて記録媒体108に記録される。
なお、上述の各実施例では、電源110の残量に応じて撮像回数を変更しているが、この回数は、必要に応じて増減することができる。ただし、当然のことながら、電源の残量が閾値以上の場合よりも閾値に満たない場合のほうが、撮像回数を少なく設定する必要があり、さらに、撮像回数を変更するために、閾値を変える必要がある場合もある。
また、上述の各実施例では、画像合成を含む撮像後の処理(ステップS231〜ステップS233、ステップS331〜ステップS333)をカメラ内で行う構成としたが、例えばPCなどの他の処理装置で行うようにしてもよい。これにより、画像合成などに要する消費電力を削減することができる。
実施例1及び2のカメラの構成を示すブロック図 実施例1のカメラの動作制御を説明するためのフローチャート 実施例2のカメラの動作制御を説明するためのフローチャート 従来の撮像方法における画像間の位置ずれの補正方法を示す模式図
符号の説明
102 レンズ
103 絞り
104 撮像素子
105 A/D変換部
106 画像処理部
107 メモリ
108 記録媒体
109 位置ずれ検出部
110 電源
111 残量検出部
112 輝度検出部

Claims (9)

  1. 複数の画像を合成して1つの適正露出の画像を得るために、被写体の輝度に対して適正露出が得られる第1の露出時間よりも短い第2の露出時間にて複数回の撮像動作を行い前記複数の画像を得るカメラであって、
    電源と、
    該電源の残量を検出する検出手段と、
    前記撮像動作を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に応じて、前記撮像動作の回数を変更することを特徴とするカメラ。
  2. 前記制御手段は、前記検出手段で検出した前記電源の残量が所定値以上の場合、第1の回数で撮像動作を行い、該残量が前記所定値よりも小さい場合、前記第1の回数よりも少ない第2の回数で撮像動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記制御手段は、前記第1の回数で撮像動作を行う場合よりも前記第2の回数で撮像動作を行う場合の方が、前記第2の露光時間を長く設定することを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記制御手段は、前記第1の回数で撮像動作を行う場合よりも前記第2の回数で撮像動作を行う場合の方が、撮像感度を高く設定することを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  5. 複数の画像を合成して1つの適正露出の画像を得るために、被写体の輝度に対して適性露出が得られる第1の露出時間よりも短い第2の露出時間にて複数回の撮像動作を行う撮像方法であって、
    前記撮像動作に用いられる電力を供給する電源の残量を検出するステップと、
    前記電源の残量に応じて、前記撮像動作の回数を変更するステップと、を有することを特徴とする撮像方法。
  6. 前記電源の残量が所定値以上かどうかを判定するステップと、
    該残量が前記所定値以上の場合、第1の回数で撮像動作を行う第1の撮像ステップと、
    該残量が前記所定値よりも小さい場合、前記第1の回数よりも少ない第2の回数で撮像動作を行う第2の撮像ステップと、を有することを特徴とする請求項5に記載の撮像方法。
  7. 前記第2の撮像ステップにおいて、前記第1の撮像ステップよりも前記第2の露光時間を長く設定することを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
  8. 前記第2の撮像ステップにおいて、前記第1の撮像ステップよりも撮像感度を高く設定することを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の撮像方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010081244A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Casio Computer Co Ltd 撮像装置及び撮像方法、画像処理プログラム

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