JP2006195748A - 著作権管理システム,コンテンツ処理装置,コンテンツ処理方法およびプログラム - Google Patents

著作権管理システム,コンテンツ処理装置,コンテンツ処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 コンテンツ所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることが可能な著作権管理システムを提供することにある。
【解決手段】 本発明の著作権管理システムにおいて,コンテンツ処理装置10は,個人認証情報入力装置12から入力された個人認証情報に基づいて,認識されたユーザに固有のソースIDを生成し,この生成したソースIDをソースIDリストに登録するとともに,コンテンツ配信サーバ30に通知する。また,コンテンツ配信サーバ30は,配信要求を受けたコンテンツに対し上記通知されたソースIDを付加して,コンテンツ処理装置10に配信する。さらに,コンテンツ処理装置10は,コンテンツ配信サーバ30若しくは他のコンテンツ処理装置10,20からコンテンツを取得し,当該コンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストに登録されている場合に,当該コンテンツを再生可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は,コンテンツの著作権を保護する著作権管理システム,コンテンツ処理装置,コンテンツ処理方法およびプログラムに関する。
音楽コンテンツ等のデジタルコンテンツは,旧来のアナログコンテンツとは異なり,品質の劣化を伴わずに複数回コピーすることができる。このため,近年,インターネットの普及やPC(Personal Computer)等の高速・大容量化に伴って,著作者の許諾を得ない違法なコンテンツの配布・交換などが増加している。
これらの違法行為を防止するため,コンテンツの流通・利用に制限を加えるDRM(Digital Rights Management;デジタル著作権管理)技術を利用した著作権管理システムが普及しつつある。かかる著作権管理システムでは,SDMI(Secure Digital Music Initiative)等によって提案されているように,ライセンス(権利情報)に記述されたコンテンツ利用条件に基づいて,コンテンツのコピー回数(チェックアウト回数)を厳密に管理することにより,コンテンツの著作権を管理する方式(以下,「チェックイン・チェックアウト方式」という。)が一般的である(例えば,特許文献1参照)。
特開2003−296486号公報
しかしながら,上記従来のチェックイン・チェックアウト方式の著作権管理システムでは,コンテンツ所有者がコンテンツの操作を行うかに限らず,「チェックアウトは3回まで」などといったユーザに対して不便な制限をかけていた。このため,ユーザによるコンテンツ利用の自由度が低く,特に,同一のユーザが所有する複数の機器間で適法にコンテンツを共用する場合に,自由度が低く不便であるという問題があった。
本来,コンテンツ所有者は,私的使用の範囲内であれば自由にコンテンツを利用(再生,コピー等)できるはずである。しかし,上記従来のチェックイン・チェックアウト方式の著作権管理システムでは,コンテンツを利用するユーザが真に当該コンテンツの所有権を有しているか否かを各機器で判定できないので,ユーザに対して上記のような不便な制限を強いる結果となっていた。
そこで,本発明は,上記問題に鑑みてなされたものであり,本発明の目的とするところは,コンテンツの所有者のみがコンテンツを利用できるような制限を加えることによって,従来のチェックイン・チェックアウト方式のような不便な制限を緩和し,コンテンツ所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることが可能な,新規かつ改良された著作権管理システム,コンテンツ処理装置,コンテンツ処理方法,およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明の第1の観点によれば,コンテンツを再生する1又は2以上のコンテンツ処理装置と,コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置と,コンテンツ処理装置に対しネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバと,を備えた著作権管理システムが提供される。この著作権管理システムにおいて,上記コンテンツ処理装置は,個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,個人認証情報入力装置により認識されたユーザに固有のソースIDを生成し,生成したソースIDを,コンテンツ処理装置が保有しているソースIDリストに登録し,生成したソースIDをコンテンツ配信サーバに通知する。また,上記コンテンツ配信サーバは,コンテンツ処理装置から配信要求を受けたコンテンツに対し,コンテンツ処理装置から通知されたソースIDを付加し,当該ソースIDが付加されたコンテンツをコンテンツ処理装置に配信する。さらに,上記コンテンツ処理装置は,コンテンツ配信サーバ若しくは他のコンテンツ処理装置から,ソースIDが付加されたコンテンツを取得し,当該コンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストに登録されている場合に,当該コンテンツを再生可能である。
かかる構成により,各コンテンツ処理装置において,ユーザが個人認証情報入力装置に対して物理的に接近することによって得られる個人認証情報に基づいて,当該ユーザに対応したソースIDを生成する。さらに,かかるソースIDをコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに登録するとともに,コンテンツの所有者に対応するソースIDを当該コンテンツに付加する。
これによって,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストに登録されている場合にのみ,当該コンテンツの再生を許可するといったコンテンツの利用制限を行う。このため,コンテンツの所有者を明確にし,各コンテンツ処理装置でコンテンツの所有者を判定することができるので,コンテンツの所有者のみがコンテンツを再生できるような著作権管理を実行できる。よって,従来のチェックイン・チェックアウト方式のような不便な利用制限を緩和し,コンテンツ所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることができる。
また,かかる著作権管理システムでは,各コンテンツ処理装置でソースIDを生成して当該ソースIDを管理するので,サーバでソースIDを集中管理する必要がない。よって,著作権管理処理を効率的かつ迅速に実行できる。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンテンツを再生するコンテンツ処理装置(例えば,パーソナルコンピュータ;PC)が提供される。このコンテンツ処理装置は,再生を許可するコンテンツの所有者を表すソースIDリストを記憶する記憶部と;コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,個人認証情報入力装置により認識されたユーザに対応するソースIDを生成するソースID生成部と;ソースID生成部によって生成されたソースIDを,ソースIDリストに登録するリスト管理部と;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されているか否かを判断する再生可否判断部と;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,再生対象のコンテンツを再生する再生実行部と;を備えることを特徴とする。
かかる構成により,コンテンツ処理装置は,ユーザが個人認証情報入力装置に対して物理的に接近することによって得られる個人認証情報に基づいて,当該ユーザに対応したソースIDを生成し,かかるソースIDをコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに登録する。また,コンテンツ処理装置またはコンテンツ配信サーバなどによって,コンテンツに対してそのコンテンツの所有者に対応するソースIDが付加される。このソースIDは,上記のようにユーザの個人認証情報に基づき生成されるので,コンテンツの真の所有者のみが生成可能である。このため,第三者によるソースIDの偽造,コンテンツ所有者へのなりすましを的確に防止できる。
これによって,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストに登録されている場合にのみ,当該コンテンツの再生を許可するといったコンテンツの利用制限を行う。このため,コンテンツの所有者を明確にし,各コンテンツ処理装置でコンテンツの所有者を判定することができる。従って,コンテンツの所有者のみがコンテンツを再生できるような著作権管理を実行できる。よって,従来のチェックイン・チェックアウト方式のような不便な利用制限を緩和し,コンテンツ所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることができる。
また,上記個人認証情報は,ユーザの生体的特徴を表すバイオメトリクス情報であり,上記個人認証情報入力装置は,ユーザの生体的特徴を認識してバイオメトリクス情報を生成するバイオメトリクス認証装置であるようにしてもよい。これによって,ユーザがバイオメトリクス認証装置に物理的に接近しなければ,当該ユーザのソースIDを生成できないので,正当なソースIDを生成できる。また,ユーザの身体的特徴を利用して本人認証するため,ユーザはパスワード等の番号を覚えたり,カードを用意したりする必要がないとう利点もある。
また,上記バイオメトリクス情報は,指紋情報,虹彩情報,静脈情報,人相情報,声紋情報,掌形情報,または筆跡情報の少なくともいずれかを含むようにしてもよい。
また,上記個人認証情報は,ユーザ単位で固有に付与される個人識別情報であり,上記個人認証情報入力装置は,ユーザが所有するカード(ICカード,クレジットカード等)若しくは携帯端末(携帯電話等)に記憶された個人識別情報を読み取り可能なリーダ装置であるようにしてもよい。これによって,ユーザが,自己の所有するカードや携帯端末をリーダ装置に物理的に接近させなければ,当該ユーザのソースIDを生成できないので,正当なソースIDを生成できる。
また,上記リスト管理部は,同一のユーザに対応するソースIDのみを,ソースIDリストに登録可能であるようにしてもよい。これにより,各コンテンツ処理装置は,登録された一人のユーザが所有するコンテンツのみを再生可能となるので,コンテンツの著作権管理を厳格に実行できる。
また,上記リスト管理部は,個人認証情報入力装置によって認証された複数のユーザに対応する複数のソースIDを,ソースIDリストに登録可能であるようにしてもよい。これにより,各コンテンツ処理装置は,コンテンツ処理装置を取り扱い可能な者であれば,複数のユーザのソースIDの登録を許容する。このため,私的使用の範囲内の正当なユーザグループ(家族など)に属する各人は,同一のコンテンツ処理装置を用いて,グループ内のユーザが所有するコンテンツを共有できる。
また,上記リスト管理部は,ソースID生成部から同一のユーザに対応するソースIDが再入力される度に,ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを更新し,同一のユーザに対応するソースIDが所定期間以上再入力されない場合には,ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを削除するようにしてもよい。これにより,ソースIDリストL内に登録されたソースIDを定期的/不定期的に更新しなければ,当該ソースIDが削除され,当該ソースID付加されたコンテンツを再生不能となる。よって,第三者が,自己のコンテンツ処理装置に他のユーザのソースIDを登録しておき,その後,そのソースIDを長期間にわたり使用して,他のユーザ所有のコンテンツを利用し続けるといった不正行為を防止できる。
また,上記コンテンツ処理装置は,上記コンテンツ処理装置にネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバに対し,ソースID生成部によって生成されたソースIDを通知するソースID通知部と;上記コンテンツ配信サーバから,ソースID通知部によって通知されたソースIDが付加されたコンテンツを受信する配信サービス利用部と;を備えるようにしてもよい。これにより,コンテンツ処理装置が備えた個人認証情報入力装置により認識されたユーザに対応するソースIDを,配信コンテンツに付加することができる。
また,上記ソースID通知部は,ソースIDリストに登録されているソースIDを,コンテンツ配信サーバに通知するようにしてもよい。これにより,ソースIDリストLに登録されたソースIDが配信コンテンツに付加されるので,そのコンテンツ処理装置では,当該配信コンテンツを再生可能となる。
また,上記ソースID通知部は,ソースID生成部によって生成された複数のソースIDの中から,ユーザ入力に基づき1つのソースIDを選択して,コンテンツ配信サーバに通知するようにしてもよい。これにより,コンテンツ処理装置を所有するユーザが選択したいずれかのユーザのソースIDが配信コンテンツに付加されるので,当該選択されたユーザの所有するコンテンツ処理装置で,当該配信コンテンツを再生できる。このため,あるユーザが,配信コンテンツを購入し,他のユーザにプレゼントすることができるようになる。
また,上記コンテンツ配信サーバからコンテンツ処理装置に配信されたコンテンツ,及び/又は,コンテンツ処理装置自身がリッピングしたコンテンツに対し,ソースIDリストに登録されているソースIDを付加するソースID付加部を備えるようにしてもよい。これにより,コンテンツ処理装置側でソースIDをコンテンツに付加できる。特に,コンテンツ処理装置によってリッピングされたコンテンツにソースIDを付加することで,サーバを用いずとも,リッピングコンテンツを著作権管理できるようになる。
また,上記コンテンツ処理装置と他のコンテンツ処理装置とがローカル接続された場合に,コンテンツ処理装置自身が保有するソースIDリストに含まれるソースIDを,他のコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに複製するようにしてもよい。これにより,同一ユーザが所有するコンテンツ処理装置間では,ソースIDリストLに登録されたソースIDを容易に複製して,当該ソースIDが付加されたコンテンツを共有できるようになる。特に,上記個人認証情報入力装置を内蔵/外付けできないコンテンツ処理装置(PD)のソースIDリストに,コンテンツ処理装置(PC)のソースIDリストに登録されたソースIDを複製することにより,当該コンテンツ処理装置(PD)でコンテンツを再生可能となる。
また,上記個人認証情報が上記バイオメトリクス情報である場合に,上記再生可否判断部は,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストに登録されているソースIDとを照合し,当該双方のソースIDのデータが所定割合以上で一致していれば,当該双方のソースIDが同一のソースIDであると判断するようにしてもよい。これにより,複数のソースIDが,データにばらつきのあるバイオメトリクス情報に基づいて生成される場合であっても,同一ユーザに対応するソースIDであれば,相互に一致すると判断されるようになる。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンテンツ処理装置が備えたコンピュータに,以下の処理を実行させるプログラムが提供される。このプログラムは,コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,個人認証情報入力装置により認識されたユーザに対応するソースIDを生成するソースID生成処理と;再生を許可するコンテンツの所有者を表すソースIDリストに,生成されたソースIDを登録するリスト管理処理と;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されているか否かを判断する再生可否判断処理と;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,再生対象のコンテンツを再生する再生処理と;をコンピュータに実行させる。
かかる構成により,コンテンツの所有者を明確にし,各コンテンツ処理装置でコンテンツの所有者を判定することができるので,コンテンツの所有者のみがコンテンツを再生できるような著作権管理を実行できる。よって,従来のチェックイン・チェックアウト方式のような不便な利用制限を緩和し,コンテンツ所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることができる。
また,上記個人認証情報は,ユーザの生体的特徴を表すバイオメトリクス情報であり,上記個人認証情報入力装置は,ユーザの生体的特徴を認識してバイオメトリクス情報を生成するバイオメトリクス認証装置であるようにしてもよい。
また,上記バイオメトリクス情報は,指紋情報,虹彩情報,静脈情報,人相情報,声紋情報,掌形情報,または筆跡情報の少なくともいずれかを含むようにしてもよい。
また,上記個人認証情報は,ユーザ単位で固有に付与される個人識別情報であり,上記個人認証情報入力装置は,ユーザが所有するカード若しくは携帯端末に記憶された個人識別情報を読み取り可能なリーダ装置であるようにしてもよい。
また,上記リスト管理処理では,同一のユーザに対応するソースIDのみを,ソースIDリストに登録可能であるようにしてもよい。
また,上記リスト管理処理では,個人認証情報入力装置によって認証された複数のユーザに対応する複数のソースIDを,ソースIDリストに登録可能であるようにしてもよい。
また,上記リスト管理処理では,ソースID生成部から同一のユーザに対応するソースIDが再入力される度に,ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを更新し,同一のユーザに対応するソースIDが所定期間以上再入力されない場合には,ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを削除するようにしてもよい。
また,上記プログラムは,上記コンピュータに:コンテンツ処理装置にネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバに対し,ソースID生成部によって生成されたソースIDを通知するソースID通知処理と;コンテンツ配信サーバから,通知されたソースIDが付加されたコンテンツを受信する配信サービス利用処理と;をさらに実行させるようにしてもよい。
また,上記ソースID通知処理では,ソースIDリストに登録されているソースIDを,コンテンツ配信サーバに通知するようにしてもよい。
また,上記ソースID通知処理では,ソースID生成部によって生成された複数のソースIDの中から,ユーザ入力に基づき1つのソースIDを選択して,コンテンツ配信サーバに通知するようにしてもよい。
また,上記コンピュータに:コンテンツ処理装置にネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバから配信されたコンテンツ,及び/又は,コンテンツ処理装置自身が作成したコンテンツに対し,ソースIDリストに登録されているソースIDを付加するソースID付加処理;をさらに実行させるようにしてもよい。
また,上記コンピュータに:コンテンツ処理装置と他のコンテンツ処理装置とがローカル接続された場合に,コンテンツ処理装置自身が保有するソースIDリストに含まれるソースIDを,他のコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに複製する処理;実行させるようにしてもよい。
また,上記再生可否判断処理では,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストに登録されているソースIDとを照合し,当該双方のソースIDのデータが所定割合以上で一致していれば,当該双方のソースIDが同一のソースIDであると判断するようにしてもよい。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンテンツ処理装置におけるコンテンツ処理方法が提供される。このコンテンツ処理方法は,コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,個人認証情報入力装置により認識されたユーザに対応するソースIDを生成するステップと;上記生成されたソースIDを,コンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに登録するステップと;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されているかを判断するステップと;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,再生対象のコンテンツを再生するステップと;を含むことを特徴とする。
かかる構成により,コンテンツの所有者を明確にし,各コンテンツ処理装置でコンテンツの所有者を判定することができるので,コンテンツの所有者のみがコンテンツを再生できるような著作権管理を実行できる。よって,従来のチェックイン・チェックアウト方式のような不便な利用制限を緩和し,コンテンツ所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることができる。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,他のコンテンツ処理装置とローカル接続可能なコンテンツ処理装置(例えば,ポータブルデバイス;PD)が提供される。このコンテンツ処理装置は,再生を許可するコンテンツの所有者を表すソースIDリストを記憶する記憶部と;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されているか否かを判断する再生可否判断部と;再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,再生対象のコンテンツを再生する再生実行部と;を備える。ここで,上記ソースIDは,他のコンテンツ処理装置によって,他のコンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置によって認識されたユーザの個人認証情報に基づいて生成されたものである。さらに,上記コンテンツ処理装置は,他のコンテンツ処理装置とローカル接続された場合に,他のコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに含まれるソースIDが複製されて,コンテンツ処理装置自身が保有するソースIDリストに登録されることを特徴とする。
かかる構成により,上記個人認証情報入力装置を内蔵/外付けできないコンテンツ処理装置(PD)のソースIDリストに,同一のユーザが所有するコンテンツ処理装置(PC)のソースIDリストに登録されたソースIDを複製することにより,当該コンテンツ処理装置(PD)で,当該ユーザ所有のコンテンツを再生可能となる。この結果,複数のコンテンツ処理装置において,コンテンツの所有者のみがコンテンツを再生できるような著作権管理を実行できる。よって,従来のチェックイン・チェックアウト方式のような不便な利用制限を緩和し,コンテンツ所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることができる。
また,上記個人認証情報は,ユーザの生体的特徴を表すバイオメトリクス情報であり,上記個人認証情報入力装置は,ユーザの生体的特徴を認識してバイオメトリクス情報を生成するバイオメトリクス認証装置であるようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば,コンテンツ処理装置が備えた個人認証情報入力装置に対してユーザが物理的に接近しなければ得られない個人認証情報に基づいて,当該ユーザに対応するソースIDを生成する。さらに,かかるソースIDをソースIDリストに登録するとともに,コンテンツの所有者に対応するソースIDを当該コンテンツに付加することで,コンテンツの再生制限を行う。これにより,コンテンツの所有者のみがコンテンツを利用できるような著作権管理を実行できる。従って,従来のチェックイン・チェックアウト方式のような不便な利用制限を解消し,コンテンツの所有者によるコンテンツ利用の自由度を向上させることができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下に,本発明の第1の実施形態にかかる著作権管理システムおよびその構成要素について説明する。
<1.著作権管理方式の概要>
まず,本実施形態にかかる著作権管理システムの概要について説明する。
本実施形態にかかる著作権管理システムは,各ユーザが所有する複数の機器(コンテンツ処理装置)におけるコンテンツの利用を管理し,コンテンツの著作権を保護するシステムである。即ち,この著作権管理システムは,インターネット等を通じたコンテンツ大量配布行為等といったコンテンツの違法利用を確実に防止するべく,相異なるユーザが所有する機器間では,コンテンツの共有を制限する。一方で,この著作権管理システムは,同一のユーザが所有する複数の機器間では,コンテンツをある程度自由に共有できるコンテンツ共有サービスを実現するシステムとしても構成されている。
このように本実施形態にかかる著作権管理システムは,コンテンツの著作権管理を行いつつも,私的利用の範囲内ではコンテンツの共有を認め,同一ユーザが所有する複数の機器を用いてコンテンツを利用する際のユーザの利便性,自由度を高めることが可能な著作権管理方式を採用している。
即ち,この著作権管理システムでは,コンテンツ利用の管理単位を,「コンテンツの所有者(source;ソース)」単位とし,各機器におけるコンテンツの再生を,コンテンツの所有者に応じて許可/不許可するという著作権管理を行う。
具体的には,コンテンツの所有者単位で付与されるソースIDをコンテンツに付加するとともに,再生を許可されたコンテンツの所有者を表すソースIDが登録されるソースIDリストを各機器で保有する。
上記ソースIDは,例えばコンテンツ処理装置またはコンテンツ配信サーバによって,コンテンツに付加される。このようにソースIDをコンテンツに付加することにより,各コンテンツ処理装置でコンテンツの所有者を特定できるようになる。ここで,「コンテンツにソースIDを付加する」とは,コンテンツにソースIDを関連付けるという意味であり,例えば,コンテンツデータを含むファイル(コンテンツファイル)内にソースIDのデータを追加する処理や,上記コンテンツファイルと,ソースIDのデータを含むファイルとを関連付ける処理などを含む。
このようにソースIDが付加されたコンテンツは,コンテンツ処理装置間で,自由にコピー可能である。即ち,本実施形態にかかる著作権管理システムでは,ソースIDが付加されたコンテンツのコピー時に,従来のチェックイン・チェックアウト方式の著作権管理システムのような,コピー回数の制限処理が行われることはない。
また,コンテンツ処理装置は,後述するように,このコンテンツ処理装置を所有するユーザに対応するソースIDを,コンテンツ処理装置内に記憶されたソースIDリストに登録したり,ソースIDリストに登録されているソースIDを削除したりする。このようにソースIDリストに対してソースIDを登録/削除することにより,各コンテンツ処理装置において,当該ソースIDが付加されたコンテンツの再生を可能化/不能化することができる。
そして,各コンテンツ処理装置において,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,保有しているソースIDリストに登録されているソースIDとに基づいて,コンテンツの再生を制御する。即ち,各コンテンツ処理装置は,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストに登録されている場合には,当該コンテンツを再生することができ,一方,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストに登録されていない場合には,当該コンテンツを再生することができない。このように,コンテンツ処理装置は,ソースID単位,即ちコンテンツの所有者単位で,コンテンツの再生を制御する。
以上のような本実施形態にかかる著作権管理方式により,同一のユーザの所有する機器間では,当該ユーザのソースIDがソースIDリストに登録されているので,当該ユーザが所有するデジタルコンテンツ(例えば,コンテンツ配信サービスで購入したコンテンツ,およびリッピングにより作成したコンテンツなど)を自由にコピーして再生できるようになる。一方,異なるユーザの機器間では,相手側のユーザのソースIDがソースIDリストに登録されていないので,相手側のコンテンツを再生することができない。
なお,コンテンツは,例えば,音楽,講演,ラジオ番組等の音声(Audio)コンテンツや,映画,テレビジョン番組,ビデオプログラム,写真,絵画,図表等を構成する静止画若しくは動画からなる映像(Video)コンテンツ,電子図書(E−book),ゲーム,ソフトウェアなど,任意のコンテンツであってよい。以下では,コンテンツとして,音声コンテンツ,特に,配信サーバから配信された音楽コンテンツおよび音楽CDからリッピングされた音楽コンテンツの例を挙げて説明するが,本発明のコンテンツはかかる例に限定されるものではない。
<2.著作権管理システムの全体構成>
次に,図1に基づいて,本実施形態にかかる著作権管理システム100の全体構成について説明する。なお,図1は,本実施形態にかかる著作権管理システム100の全体構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように,本実施形態にかかる著作権管理システム100は,例えば,複数のコンテンツ処理装置(PC)10−1,2,…(以下では「コンテンツ処理装置10」と総称する。)と,複数のコンテンツ処理装置(PD)20−1,2,…(以下では「コンテンツ処理装置20」と総称する。)と,複数の個人認証情報入力装置12−1,2,…(以下では「個人認証情報入力装置12」と総称する。)と,1又は2以上のコンテンツ配信サーバ30と,これらを相互に接続するネットワーク5,私的ネットワーク8およびローカルライン9と,リムーバブル記録媒体7と,から構成される。
コンテンツ処理装置(PC)10は,コンテンツを記録及び再生することが可能な装置である。より具体的には,コンテンツ処理装置10は,例えば,パーソナルコンピュータ(Presonal Computer)等のコンピュータ装置(ノート型,デスクトップ型を問わない。)で構成される。しかし,かかる例に限定されず,コンテンツ処理装置10は,ネットワーク5を介した通信機能を有する機器であれば,例えばPDA(Personal Digital Assistant),家庭用ゲーム機,情報家電などで構成することもできる。
このコンテンツ処理装置10は,ネットワーク5を介してコンテンツ配信サーバ30との間で通信接続可能である。また,このコンテンツ処理装置10は,例えば,著作権管理用ソフトウェアおよびコンテンツ配信サービス用ソフトウェアなどの各種ソフトウェアをインストール可能である。これにより,コンテンツ処理装置10は,上述した著作権管理処理を実行することができる。また,コンテンツ処理装置10は,コンテンツ配信サーバ30からコンテンツの配信を受け,ストレージ装置や記録媒体7などに記録することができる。
また,コンテンツ処理装置10は,例えば,リッピングやセルフレコーディング(自己録音,自己録画等)などによって,新規にコンテンツを作成して,ストレージ装置や記録媒体7に記録することができる。なお,リッピングとは,音楽CD,ビデオDVD,ソフトウェア用CD−ROM等の記憶媒体に記録されているデジタル形式のコンテンツデータ(音声データや映像データ等)を抽出し,コンピュータで処理可能なファイル形式に変換して,ストレージ装置や記録媒体7に記録することをいう。また,セルフレコーディングとは,コンテンツ処理装置10自身が有する撮像装置/集音装置によって撮像/集音した音声等を,映像/音声のデジタルデータとして記録することをいう。
コンテンツ処理装置10は,上記配信コンテンツおよびリッピングコンテンツを,例えば,ATRAC3(Advanced Transform Acoustic Coding)方式,またはMP3(MPEG Audio Layer−3)方式などの所定の圧縮符号化方式で圧縮符号化し,DES(Data Encryption Standard)などの暗号化方式で暗号化して記録できる。
さらに,コンテンツ処理装置10は,上記配信コンテンツやリッピングコンテンツを,他のコンテンツ処理装置(PC)10またはコンテンツ処理装置(PD)20との間で,ネットワーク5またはローカルライン9を介して送受信する,或いは記録媒体7を介してやり取りすることができる。これにより,複数のコンテンツ処理装置10およびコンテンツ処理装置20間で,コンテンツを提供/取得して,コンテンツを共有できる。
コンテンツ処理装置(PD)20は,携帯型のコンテンツ再生装置であるポータブルデバイス(Portable Device)である。より具体的には,コンテンツ処理装置20は,例えば,数十GBの記憶容量を有するハードディスクドライブ(HDD)を備えた携帯型オーディオプレーヤなどで構成される。しかし,かかる例に限定されず,コンテンツ処理装置20は,例えば,ハードディスクドライブ(HDD)等を内蔵せず,ドライブに装着されるリムーバブル記録媒体7に対してコンテンツ等を記録再生する携帯型映像/オーディオプレーヤ,その他,PDA,携帯電話,PHSなど,各種の携帯可能な装置であってもよい。なお,このコンテンツ処理装置20は,コンテンツ再生専用機であってもよい。
このコンテンツ処理装置20は,例えば,ローカルライン9を介してコンテンツ処理装置10にローカル接続可能であり,コンテンツ処理装置10との間で各種のデータを通信可能である。ここで,ローカル接続とは,インターネット等の公衆回線網を用いずに,ローカルライン9や近距離無線通信等を用いて,比較的近距離(例えば数m以下)でコンテンツ処理装置10,20等の機器を相互接続することをいう。また,ローカルライン9は,比較的近距離(例えば数m以下)で機器を相互接続するラインであり,例えば,例えばUSB(Univarsal Serial Bus)ケーブル等の有線ケーブルなどで構成される。なお,コンテンツ処理装置10とコンテンツ処理装置20とは,無線方式で通信可能に構成されてもよい。
かかるコンテンツ処理装置20は,ローカルライン9を介してコンテンツ処理装置10から転送されたコンテンツや,記録媒体7によって提供されたコンテンツを再生することができる。
個人認証情報入力装置12は,例えば,バイオメトリクス認証装置(指紋認証装置等)またはリーダ装置(カードリーダ装置等)などで構成され,コンテンツ処理装置10等にローカル接続される。この個人認証情報入力装置12は,ユーザの生体的特徴を接触/非接触方式で認識する,或いは,ユーザの所有するカード若しくは携帯端末等に記憶されている個人識別情報(社員番号,クレジットカード番号,電話番号等)を読み取って認識することによって,認識されたユーザの個人認証情報を生成し,この個人認証情報をコンテンツ処理装置10等に出力する。
コンテンツ配信サーバ30は,コンテンツ配信サービス,例えば,電子音楽配信(EMD;Electronic Music Distribution)サービスを提供するためのサーバ装置であり,ユーザが所有するコンテンツ処理装置10からの配信要求に応じて,当該コンテンツ処理装置10にネットワーク5を介してコンテンツを配信する。このコンテンツ配信サーバ30は,配信対象の音楽コンテンツを,例えば,ATRAC3方式またはMP3方式などの圧縮符号化方式で圧縮符号化し,DESなどの暗号化方式で暗号化した上で,コンテンツ処理装置10に配信する。また,コンテンツ配信サーバ30は,暗号化された配信コンテンツとともに,当該配信コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵を暗号化して,コンテンツ処理装置10に送信する。
ネットワーク5は,上記コンテンツ処理装置10およびコンテンツ配信サーバ30を双方向通信可能に接続する通信回線網である。このネットワーク5は,例えば,インターネット,電話回線網,衛星通信網等の公衆回線網や,WAN,LAN,IP−VPN等の専用回線網などで構成されており,有線/無線を問わない。
私的ネットワーク8は,著作権管理の観点からみて,私的使用の範囲内でコンテンツを共有する複数のコンテンツ処理装置10を相互に接続するネットワークである。かかる私的ネットワークの具体例としては,例えば,図1に示すような同一のユーザAによって使用される複数のコンテンツ処理装置10を接続するネットワークや,同一の家庭内で使用される複数のコンテンツ処理装置10を接続するホームネットワーク,小規模の限られたグループ(会社,友人等)内で使用される複数のコンテンツ処理装置10を接続するLANなどが挙げられる。
リムーバブル記録媒体7は,コンテンツ,プログラム等の各種データを格納する携帯可能な記録媒体であり,例えば,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM,CD−R,CD−RW,光磁気ディスク等の各種の光ディスク3や,フレキシブルディスク,ハードディスク等の磁気ディスク,各種の半導体メモリなどである。なお,このリムーバブル記録媒体7は,例えば,暗号鍵等を用いてコンテンツのコピーや再生等を制限する著作権管理機能付きの記憶媒体であってもよい。
このリムーバブル記録媒体7は,コンテンツ処理装置10間におけるコンテンツの提供/取得媒体として機能する。例えば,コンテンツ処理装置10−1によってコンテンツが書き込まれた記録媒体7を,コンテンツ処理装置10−2にローディングして当該コンテンツを読み出すことにより,コンテンツ処理装置10−1からコンテンツ処理装置10−2に対しコンテンツを提供することができる。さらに,コンテンツ処理装置10−1は,ネットワーク5に接続不能なコンテンツ処理装置20との間でも,記録媒体7を介してコンテンツを提供/取得することができる。さらに,この記録媒体7は,販売店の店頭等に設けられたコンテンツ販売端末(図示せず。)に挿入され,ユーザ操作に応じて購入されたコンテンツを記憶して,コンテンツ処理装置10に提供することもできる。
このような構成の著作権管理システム100において,図1に示すように,各コンテンツ処理装置10,20は,これらを所有するユーザ毎にグループ化されている。例えば,ユーザAは,2つのコンテンツ処理装置(PC)10−1,2と,2つのコンテンツ処理装置(PD)20−1,2とを所有しており,これら機器はユーザA所有のグループにグループ化されている。このグループ化は,各ユーザに対応するソースIDを各ユーザ所有のソースIDリストに登録することによって成されるが,詳細は後述する。
<3.個人認証情報および個人認証情報入力装置>
次に,本実施形態にかかる個人認証情報および個人認証情報入力装置12について説明する。
まず,個人認証情報について説明する。個人認証情報は,コンテンツ処理装置10,20のユーザを特定して認証するための情報である。この個人認証情報は,例えば,バイオメトリクス情報,個人識別情報などが含まれる。
バイオメトリクス(Biometrics)情報は,人の生体的(身体的)特徴に関する情報であり,個人を特定することができる。このバイオメトリクス情報は,例えば,指紋情報,虹彩情報,静脈情報,人相情報,声紋情報,掌形情報,または筆跡情報などである。指紋情報は,人の指紋の特徴をデータ化した情報である。虹彩情報は,人の目の虹彩の特徴をデータ化した情報である。静脈情報は,人の手のひら,指または腕等における模様の特徴をデータ化した情報である。人相情報は,人の顔の輪郭や,目鼻口の形および配置などの特徴をデータ化した情報である。声紋情報は,人の発する声の特徴をデータ化した情報である。掌形情報は,掌の形,厚みおよび幅や,指の長さ,厚み及び幅などの特徴をデータ化した情報である。筆跡情報は,人の筆跡や,キーボードの打ち方などの特徴をデータ化した情報である。このようなバイオメトリクス情報は,本人の生体的特徴を利用した情報であるため,他人による悪用(偽造,なりすまし)が困難であり,本人認証における信頼度が非常に高い。
個人識別情報は,ユーザを識別するためのID情報であり,ユーザ単位で固有に付与される。この個人識別情報は,例えば,社員番号,学生番号等のID番号や,クレジットカードの番号,携帯電話等の電話番号などがある。
次に,本実施形態にかかる個人認証情報入力装置12について説明する。個人認証情報入力装置12は,ユーザの生体的特徴を認識する,或いはユーザが所有するカードや携帯端末内に記憶された個人識別情報を読み取ることにより,当該ユーザを特定する個人認証情報を生成して出力する装置である。この個人認証情報入力装置12は,例えば,入出門の認証や,コンピュータの起動,ネットワークへのログオン等に使用されるバイオメトリクス認証装置またはリーダ装置(カードリーダ装置等)などで構成される。
具体的には,バイオメトリクス認証装置は,ユーザの生体的特徴を認識して上記バイオメトリクス情報を生成し,このバイオメトリクス情報に基づいてユーザ認証(即ち,バイオメトリクス認証)する装置であり,例えば,指紋認証装置,虹彩認証装置,静脈認証装置,人相認証装置,声紋認証装置,掌形認証装置または筆跡認証装置などである。また,リーダ装置は,ユーザが携帯可能な記録媒体(カード,携帯電話等)に記憶された上記個人識別情報を接触式/非接触式で読み取ることが可能な装置であり,例えば,カードリーダ装置等である。
ここで,図2に基づいて,本実施形態にかかる個人認証情報入力装置12の一例であるバイオメトリクス認証装置12Aについて説明する。なお,図2は,本実施形態にかかるバイオメトリクス認証装置12Aの機能を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように,バイオメトリクス認証装置12Aは,例えば,読取部13と,特徴点抽出部14と,個人認証情報生成部15と,ユーザ登録部16と,ユーザ認証部17と,通信部18と,個人認証用登録データベース19と,通信部18とを備える。
読取部13は,指紋センサ等のセンサで構成され,例えば,半導体式,光学式,感熱式,感圧式,赤外線方式などの読取方式で,ユーザの身体の一部の生体的特徴を接触/非接触で認識して,生体情報を得る。例えば,指紋認証装置の場合には,読取部13である指紋センサは,ユーザの指が指紋センサの電極に対して接触されたときに,指紋の凹凸に応じて変化する電荷量を読み取り,この電荷量を電圧値に変換し,さらに,この電圧値を画像データに変換して,指紋の模様を表した平面画像である生体情報を得る。この生体情報は,特徴点抽出部14に出力される。
特徴点抽出部14は,上記読取部13によって読み取られた生体情報から,特徴点を抽出する。例えば,指紋認証の場合,上記生体情報の特徴点は,指紋の模様の特徴を表す部分であり,例えば,中心点(指紋模様の中心),分岐点(指紋の凸部の枝分かれ),端点(指紋凸部の行き止まり),三角州(指紋の凸部三方向からの集合)などであり,かかる特徴点が複数(例えば数十個)抽出される。
個人認証情報生成部15は,特徴点抽出部14によって抽出された生体情報の特徴点をデータ化して,特徴点抽出データであるバイオメトリクス情報(個人認証情報)を生成する。このバイオメトリクス情報は,例えば,上記のような複数の特徴点の種類,向き,および位置(中心点からの座標)などを含む。なお,この個人認証情報生成部15は,生成する個人認証情報(バイオメトリクス情報)に対して,コンテンツ処理装置(PC)10から入力されたユーザの名前,ユーザID等の情報をさらに含ませてもよい。
さらに,個人認証情報生成部15は,生成したバイオメトリクス情報を,ユーザ登録時にはユーザ登録部16に出力し,ユーザ認証時にはユーザ認証部17に出力する。また,個人認証情報生成部15は,本実施形態にかかる特徴であるソースIDを生成するために,上記生成したバイオメトリクス情報(個人認証情報)を,通信部18およびローカルライン9を介してコンテンツ処理装置(PC)10に出力する。
ユーザ登録部16は,新規ユーザの登録時に,上記個人認証情報生成部15から入力されたバイオメトリクス情報を,ユーザの名前,ユーザID等の個人識別情報と関連付けて,個人認証用登録データベース19に登録する。
ユーザ認証部17は,上記個人認証情報生成部15から入力されたバイオメトリクス情報と,個人認証用登録データベース19に登録されているバイオメトリクス情報とを照合することによって,ユーザ認証を行う。この照合時には,ユーザ認証部17は,双方のバイオメトリクス情報に含まれる複数の特徴点うち所定の割合以上(例えば80%)が一致していれば,同一人のものであると判断する。これは,バイオメトリクス認証装置12Aにおいては,認識対象がユーザの身体の一部であるため,同一のユーザから常に完全に一致する生体情報を読み取ってバイオメトリクス情報を生成することは困難だからである。
以上,本実施形態にかかる個人認証情報入力装置12の一例であるバイオメトリクス認証装置12Aについて説明した。このようなバイオメトリクス認証装置12Aは,ユーザの生体的特徴を利用して本人認証するため,他人による悪用(なりすまし等)を防止し,正確に本人認証できる。
また,図示はしないが,個人認証情報入力装置12の別の例であるカードリーダ装置は,ユーザの所有するカード(ICカード,クレジットカード等)に記憶された個人識別情報を,接触/非接触式で読み取る認証装置である。このカードリーダ装置は,カードを所有するユーザによって読取部に挿入されたカード,或いは,読取部に非接触で接近されたカードから,上記社員番号等の個人識別情報を読み取る。さらに,読み取った個人識別情報を個人認証情報として,上記のような登録データとの照合による本人認証を行う。さらに,カードリーダ装置は,ソースID生成のため,上記生成した個人認証情報を,ローカルライン9を介してコンテンツ処理装置(PC)10に出力する。
かかるカードリーダ装置であっても,ユーザがカードをカードリーダ装置に対し物理的に接近させないと本人認証がされないので,カードの盗難/紛失時等を除いては,他人による悪用を防止して正確に本人認証できる
なお,個人認証情報入力装置12は,携帯端末(携帯電話若しくはPDA等)内の記録媒体に保存された個人識別情報(携帯電話番号,ユーザIDなど)を,接触方式/非接触方式で読み取り可能なリーダ装置であってもよい。
また,個人認証情報入力装置12は,認識したユーザの個人認証情報を生成してコンテンツ処理装置10に出力可能であれば,必ずしも本人認証処理を行わなくてもよい。例えば,上記バイオメトリクス認証装置12Aの例では,ユーザ登録部16,ユーザ認証部17および個人認証用登録データベース19を設けなくてもよく,バイオメトリクス認証装置12Aは,接近したユーザの生体情報を取得して,この生体情報に基づき当該ユーザのバイオメトリクス情報を生成・出力することが可能であればよい。
以上,本実施形態にかかる個人認証情報入力装置12について説明した,本実施形態にかかる著作権管理システム100は,後述するように,上記個人認証情報入力装置12によって所得された個人認証情報に基づいてソースIDを生成する。このため,ソースIDとユーザとを安全に関連付けて,他人がソースIDを偽造することを好適に防止できる。さらに,著作権管理システム100では,個人認証情報に基づいて生成されたソースIDが付加されたコンテンツを,コンテンツ処理装置10,20間で流通させる。このため,流通されるコンテンツの所有者を,コンテンツに付加されているソースIDによって特定できるとともに,他人がコンテンツ所有者になりすますことを防止できる。
<4.コンテンツ処理装置(PC)>
次に,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PC)10の構成について詳細に説明する。
まず,図3に基づいて,パーソナルコンピュータ(PC)等で構成されるコンテンツ処理装置10のハードウェア構成について説明する。なお,図3は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置10のハードウェア構成の例を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように,コンテンツ処理装置10は,例えば,CPU(Central Processing Unit)101と,ROM(Read Only Memory)102と,RAM(Random Access Memory)103と,ホストバス104と,ブリッジ105と,外部バス106と,インタフェース107と,入力装置108と,出力装置110と,ストレージ装置(HDD)111と,ドライブ112と,接続ポート114と,通信装置115とを備える。
CPU101は,演算処理装置および制御装置として機能し,各種プログラムに従って動作し,コンテンツ処理装置10内の各部を制御する。ROM102は,CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM103は,CPU101の実行において使用するプログラムや,その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス104により相互に接続されている。
ホストバス104は,ブリッジ105を介して,PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス106に接続されている。
入力装置108は,例えば,マウス,キーボード,タッチパネル,ボタン,スイッチ,レバー等の操作手段と,入力信号を生成してCPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。コンテンツ処理装置10のユーザは,この入力装置108を操作することにより,コンテンツ処理装置10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置110は,例えば,CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置,液晶ディスプレイ(LCD)装置,ランプ等の表示装置と,スピーカ等の音声出力装置などで構成される。この出力装置110は,例えば,再生されたコンテンツを出力する。具体的には,表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方,音声出力装置は,再生された音声データ等を発音する。
ストレージ装置111は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置であり,例えば,HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置111は,ハードディスクを駆動し,CPU101が実行するプログラムや各種データを格納する。また,このストレージ装置111には,後述の図4に示すソースIDリストL,コンテンツデータベース116,コンテンツ管理情報データベース118などが格納されており,ソースID記憶部117としても機能する。
ドライブ112は,記憶媒体用リーダライタであり,コンテンツ処理装置10に内蔵,或いは外付けされる。このドライブ112は,コンテンツ処理装置10にローディングされた磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク,または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体7に対して,コンテンツ,プログラムなどの各種データを記録/再生する。
具体的には,ドライブ112は,リムーバブル記録媒体7に記録されているデータを読み出して,インタフェース107,外部バス106,ブリッジ105,およびホストバス104を介して接続されているRAM103に供給する。CPU101は,必要に応じて,これらのデータをROM102またはストレージ装置111などに格納する。一方,ドライブ112は,ROM102またはストレージ装置111などに格納されているデータや,新たに生成したデータ,外部装置から取得したデータをCPU101から受け取り,リムーバブル記録媒体7に書き込む。
接続ポート114は,例えば,他のコンテンツ処理装置(PC)10,コンテンツ処理装置(PD)20,個人認証情報入力装置12等の外部周辺機器を接続するポートであり,USB,IEEE1394等の接続端子を有する。接続ポート114は,インタフェース107,および外部バス106,ブリッジ105,ホストバス104等を介してCPU101等に接続されている。かかる接続ポート114によって,コンテンツ処理装置10は,コンテンツ処理装置20および個人認証情報入力装置12などとの間で,ローカルライン9を介して各種のデータを通信可能となる。
通信装置115は,例えば,ネットワーク5に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。この通信装置115は,他のコンテンツ処理装置(PC)10またはコンテンツ配信サーバ30等の外部機器との間で,ネットワーク5を介して,コンテンツ,制御信号などの各種データを送受信する。
次に,図4に基づいて,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置10の主な機能について説明する。なお,図4は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置10の機能を概略的に示すブロック図である。
図4に示すように,コンテンツ処理装置10は,例えば,データ通信部120と,ソースID生成部130と,リスト管理部140と,ソースID通知部150と,配信サービス利用部152と,ソースID付加部154と,コンテンツ処理部160と,ソースIDリストLおよびコンテンツデータベース116を記憶する記憶部と,ソースID記憶部117と,を備える。
データ通信部120は,コンテンツ処理装置10と外部装置との間で各種のデータを送受信する。例えば,データ通信部120は,上記通信装置115を利用して,ネットワーク5を介して,他のコンテンツ処理装置(PC)10またはコンテンツ配信サーバ30との間でデータを送受信する。また,データ通信部120は,上記接続ポート114を利用して,ローカルライン9を介して,コンテンツ処理装置20または個人認証情報入力装置12との間でデータを送受信する。
ソースID生成部130は,上記個人認証情報入力装置12から入力された個人認証情報(バイオメトリクス情報等)に基づいて,上記個人認証情報入力装置12により認識されたユーザに対応するソースIDを生成する。以下に,ソースID生成部130によるソースID生成手法について説明する。
具体的には,図5(a),(c),(d)に示すように,ソースID生成部130は,例えば,個人認証情報をそのままソースIDに含ませることにより,1人のユーザについては,1つのソースIDのみを生成するようにしてもよい。
「ソースID」=「個人認証情報」
より詳細には,ソースID生成部130は,上記個人認証情報入力装置12によって認識されたあるユーザAの個人認証情報−Aに基づいて,当該ユーザAに対応するソースID−Aを1種類のみ作成する。このとき,ユーザAが,著作権管理システム100において実現される複数のサービス(複数のコンテンツ配信サービスおよびリッピングコンテンツ共有サービスなど)を利用する場合であっても,サービスの異同にかかわらず,ユーザAに関して生成されるソースIDは,ソースID−Aの1つのみである。
このように,「ユーザ:ソースID=1:1」とすることで,著作権管理システム100内で流通する多種多様のコンテンツの全てを,コンテンツ所有者単位のみで管理することができる。
また,図5(b)に示すように,ソースID生成部130は,例えば,上記個人認証情報およびサービスIDに基づいてソースIDを生成することにより,1人のユーザについて,サービス毎に複数のソースIDを生成可能にしてもよい。このサービスIDは,著作権管理システム100において実現される複数のサービス(コンテンツ配信サービスまたはリッピングコンテンツ共有サービス)単位で固有のIDである。ここで,コンテンツ配信サービスは,コンテンツ配信サーバ30からコンテンツ処理装置10にコンテンツを配信するサービスである。また,リッピングコンテンツ共有サービスは,あるコンテンツ処理装置10で作成されたリッピングコンテンツを,同一ユーザ所有の複数のコンテンツ処理装置10,20間で共有できるようにするサービスである。なお,コンテンツ配信サービスとリッピングコンテンツ共有サービスとは,別管理されるため異なるサービスIDが付与される。
このように,サービス毎に同一ユーザに関し異なるソースIDを生成する場合,ソースID生成部130は,例えば,まず,ユーザ入力に基づいて選択されたサービスのサービスIDを取得し,次いで,このサービスIDと上記個人認証情報とを結合させて,ソースIDを生成する。
「ソースID」=「サービスID」+「個人認証情報」
この結果,同一ユーザAに対応したソースIDとして,図5(b)に示すように,コンテンツ配信サービスαについてはソースID−A−αが生成され,コンテンツ配信サービスβについてはソースID−A−βが生成され,リッピングコンテンツ共有サービスγについてはソースID−A−γが生成される。
このように「ユーザ:ソースID=1:n」とし,ユーザおよびサービス単位でソースIDを生成することで,著作権管理システム100内で流通する同一ユーザ所有のコンテンツを,サービス毎に別管理することができる。
以上のようにして,ソースID生成部130は,ソースIDを生成し,生成したソースIDをリスト管理部140に出力する。なお,ソースID生成部130は,上記個人認証情報に対して,上記サービスID以外の情報,例えば,上記個人認証情報入力装置12によって認証されたユーザの氏名,ユーザIDなどを追加して,ソースIDを生成してもよい。また,ソースID生成部130は,上記個人認証情報などの情報を,システム内で取り扱い易いフォーマットにデータ変換(コード化等)して,ソースIDを生成してもよい。
図4に戻り,リスト管理部140は,コンテンツ処理装置10が保有するソースIDリストLを管理する。具体的には,リスト管理部140は,上記ソースID生成部130が生成したソースIDをソースIDリストLに登録(追加)/更新したり,ソースIDリストLに登録されているソースIDを登録解除(削除)したりできる。
このように,リスト管理部140によってソースIDをソースIDリストLに登録/登録解除することにより,コンテンツ再生部170における当該ソースIDが付加されたコンテンツの再生を可能化/不能化することができる。つまり,上記のように,ソースIDは,コンテンツの所有者単位で付与されている。従って,リスト管理部140によってソースIDリストLにソースIDを追加/削除することで,コンテンツ処理装置10に当該ソースIDを登録/登録抹消して,コンテンツの所有者単位でコンテンツの再生を許可/禁止することができる。
ここで,図5を参照しながら,リスト管理部140によるソースIDリストLへのソースIDの登録条件について具体的に説明する。リスト管理部140は,所定の登録条件に基づき,上記ソースID生成部130によって生成されたソースIDを,ソースIDリストLに追加する。
例えば,図5(a)〜(c)に示すように,リスト管理部140は,一人のコンテンツの所有者に対応するソースIDのみを,ソースIDリストLに追加可能であるようにしてもよい。この結果,各コンテンツ処理装置10のソースIDリストLには,一人のコンテンツ所有者(一般的には,当該コンテンツ処理装置10の所有者)に対応するソースIDのみしか含まれないようになる。
具体的には,図5(a)に示すように,「ユーザ:ソースID=1:1」である場合には,リスト管理部140は,一人のユーザAに対応する1つのソースID−A−αのみを,ソースIDリストLに登録(リストに追加)することができる。このため,既に1つのソースID−Aが登録された状態では,他のユーザBのソースID−Bを登録することはできない。ただし,ソースID−Aを登録解除(リストから削除)すれば,ソースID−Bを新たに登録することは可能である。
また,図5(b)に示すように,上述したように一人のユーザAに関し上記サービス毎に複数のソースIDを生成する場合,即ち,「ユーザ:ソースID=1:n」である場合には,リスト管理部140は,当該ユーザAに対応する複数のソースID−A−α,β,γを,ソースIDリストLに登録可能である。なお,この場合も,図5(a)と同様,他のユーザBに対応するソースID−Bは登録できない。
これら図5(a),(b)のように,ソースIDリストLに一人のユーザのソースIDのみしか登録できないようにすることにより,コンテンツ処理装置10では,当該ユーザが所有するコンテンツ(当該ユーザが,コンテンツ配信サービスで購入した配信コンテンツ,および当該ユーザがリッピングして作成したコンテンツ)だけしか再生できないようになる。この結果,真のコンテンツ所有者のみが,自身の所有するコンテンツの再生を行えるようにして,コンテンツの著作権を保護できる。
また,図5(c)に示すように,ソースIDリストLに,あるユーザAのソースID−Aが登録された状態では,リスト管理部140は,他のユーザB,CのソースID−B,Cを,ソースIDリストLに登録することはできないが,これら他のユーザB,CのソースID−B,Cを,ソースID記憶部117に保存するようにしてもよい。これにより,各コンテンツ処理装置10では,ある一人のユーザのソースIDしかソースIDリストLに登録できないが,他のユーザのソースIDを保有することは可能になる。なお,ソースID記憶部117は,上記ストレージ装置111等で構成される。
また,上記とは異なり,登録条件の他の例として,図5(d)に示すように,リスト管理部140は,個人認証情報入力装置12によって認識された複数のコンテンツの所有者に対応する複数のソースIDを,ソースIDリストLに追加可能であるようにしてもよい。この結果,各コンテンツ処理装置10のソースIDリストLには,個人認証情報入力装置12によって認識された複数のコンテンツ所有者(例えば,家族,友人,会社の同僚などといった,当該コンテンツ処理装置10を操作可能なグループ)に対応するソースIDを含ませることができる。これにより,同一の個人認証情報入力装置12によって認証可能な複数のユーザ(家族等)からなるグループ内であれば,同一のコンテンツ処理装置10を用いて,コンテンツを共有して利用できる。
このとき,リスト管理部140は,ソースID生成部130で生成された複数のソースIDを,無条件でソースIDリストLに追加してもよい。このように無条件で登録するとしても,ソースIDが生成されるためには,コンテンツ処理装置10を実際に操作でき,個人認証情報入力装置12によって認識されることが求められるため,不特定多数の者が登録されることはないので,コンテンツを著作権管理することが可能である。
また,リスト管理部140は,ソースIDリストLに登録できるソースIDの数を制限してもよい。例えば,1つのソースIDリストLには,最大で5つのソースIDしか登録できないようにしてもよい。この登録数制限により,同一のコンテンツ処理装置10を用いてコンテンツを再生できるユーザの人数を制限できるので,より厳格に著作権管理できる。
以上,リスト管理部140の登録処理について説明した。なお,リスト管理部140は,上記のようなソースIDリストLに対するソースIDの登録処理を,ソースID生成部130からのソースIDの入力時に自動的に行ってもよいし,或いは,ユーザによって登録指示が成されたときに行ってもよい。また,リスト管理部140は,例えば,ユーザによって登録解除指示が成されたときに,ソースIDリストLに含まれる当該ユーザのソースIDを削除し,別のソースIDを登録可能な状態にする。
また,リスト管理部140は,ソースIDに有効期限情報が定められている場合には,ソースIDリストLへのソースIDの追加時に,当該ソースIDの有効期限情報もソースIDリストLに記述する。
また,リスト管理部140は,ソースIDリストLに含まれるソースIDの更新処理を行う。例えば,リスト管理部140は,上記ソースID生成部130から同一ユーザに対応するソースIDが再入力される度に,ソースIDリストLに含まれる当該ユーザのソースIDを上書きして更新する。さらに,リスト管理部140は,同一ユーザに対応するソースIDが所定期間(例えば1ヶ月)以上,再入力されない場合には,当該ユーザのソースIDをソースIDリストから削除(登録解除)する。これにより,他人のソースIDの不正使用を防止できる。
即ち,長期間にわたり,個人認証情報入力装置12によって認証されないユーザに関しては,当該ユーザに対応するソースIDが,ソースID生成部130によって生成されてリスト管理部140に再入力されることがない。この場合,リスト管理部140は,ソースIDリストLに含まれる当該ユーザに対応するソースIDを強制的に削除する。この結果,当該ユーザは,コンテンツ処理装置10でコンテンツを再生することが不可能となる。よって,コンテンツの所有者でないユーザが,自身のコンテンツ処理装置10に他人のソースIDを一度だけ登録しておき,そのソースIDを不正に利用して,長期間にわたり,他人の所有するコンテンツを再生しようとする不正行為を防止できる。
さらに,リスト管理部140は,コンテンツ処理装置(PC)10に接続された他のコンテンツ処理装置(PD)20のソースIDリストLを書き換えることもできる。例えば,コンテンツ処理装置(PC)10と他のコンテンツ処理装置(PD)20とがローカルライン9を介してローカル接続された場合に,リスト管理部140は,コンテンツ処理装置(PC)10自身が保有するソースIDリストLに登録されているソースIDを複製して,他のコンテンツ処理装置(PD)20が保有するソースIDリストLに登録することができる。これにより,上記他のコンテンツ処理装置(PD)20において,当該ソースIDが付加されたコンテンツを再生可能となる。また,これとは逆に,リスト管理部140は,コンテンツ処理装置(PD)20が保有するソースIDリストLに登録されているソースIDを読みとって複製し,このソースIDをコンテンツ処理装置(PC)10自身が保有するソースIDリストLに登録することができる。
このように,双方のソースIDリストLに登録されているソースIDを同期することで,同一のユーザが所有するコンテンツ処理装置(PD)10とコンテンツ処理装置(PD)20との間で,当該ユーザのソースIDが付加されたコンテンツを自由にコピーして再生できるようになる。
なお,上記のようなリスト管理部140により管理されるソースIDリストLおよびソースID記憶部117は,コンテンツ処理装置10のストレージ装置111,若しくはROM102などに,安全に格納されている。このソースIDリストLは,ユーザによる不正な改竄を防止すべく,例えば,暗号化され,デジタル署名が付された状態で格納される。
また,図4のソースID通知部150は,上記コンテンツ配信サーバ30に対し,上記ソースID生成部130によって生成されたソースIDを通知する。具体的には,ソースID通知部150は,例えば,ソースIDリストに登録されているソースID若しくはソースID記憶部117に保存されているソースIDのいずれか1つを読み出し,この読み出したソースIDを,通信装置115およびネットワーク5を介して,コンテンツ配信サーバ30に送信する。このようなソースID通知部150によるソースIDの通知処理は,例えば,後述する配信サービス利用部152によるコンテンツの配信要求時(最初の一回の配信要求時,若しくは毎回の配信要求時)や,コンテンツ配信サービスのユーザ登録時などに成される。
このソースID通知部150は,ソースIDリストLに保存されている1つのソースIDを自動的に通知してもよいし,或いは,ソースIDリストLに保存されているソースIDのうち,ユーザがコンテンツの配信を受けようとするコンテンツ配信サービスに対応するソースIDを自動的に選んで通知してもよい。
また,ソースID通知部150は,ソースIDリストLおよびソースID記憶部117に保存されている複数のソースIDのうち,ユーザによって選択されたいずれか1つのソースIDを通知してもよい。例えば,父親が自身の所有するコンテンツ処理装置(PC)10を用いてコンテンツ配信サーバ30にログインし,息子のソースIDを選択した場合には,ソースID通知部150は,ソースID記憶部117から息子のソースIDを読み出して,コンテンツ配信サーバ30に通知する。
かかるソースID通知部150によってソースIDが通知されると,コンテンツ配信サーバ30は,配信要求を受けたコンテンツに対して,上記ソースID通知部150から通知されたソースIDを付加して,コンテンツ処理装置10に配信する。
配信サービス利用部152は,上記コンテンツ配信サーバ30との間で,コンテンツ配信サービスに関する処理を行う。
具体的には,配信サービス利用部152は,例えば,上記コンテンツ配信サービスを利用するために必要なユーザ認証情報(ユーザID,パスワード等),課金情報,コンテンツ配信要求情報などの各種情報を,上記コンテンツ配信サーバ30との間で送受信したり,これらの情報の入出力を支援したりする。
また,配信サービス利用部152は,コンテンツ配信サーバ30から,上記ソースIDによって通知されたソースIDが付加された配信コンテンツを,ネットワーク5および通信装置115を介して受信する。即ち,配信サービス利用部152は,コンテンツ処理装置10のユーザがコンテンツ配信サービスを利用してコンテンツを購入すると,上記コンテンツ配信サーバ30から配信コンテンツのファイルと,当該配信コンテンツの利用条件を定めたライセンスのファイルを,例えば別ファイルでダウンロードする。この配信コンテンツのライセンスには,上記ソースID通知部150によって通知されたソースIDが記述されている。
配信サービス利用部152は,このように受信した配信コンテンツのデータおよびライセンスのデータを加工して,例えば,コンテンツとライセンスとを同一ファイルとしたコンテンツファイルを作成する。具体的には,図6に示すように,このコンテンツファイルFは,例えば,コンテンツIDと,コンテンツ暗号鍵で暗号化されたコンテンツデータと,著作権管理システム100のみが取り扱い可能なシステム共通鍵で暗号化されたコンテンツ暗号鍵と,上記通知されたソースIDが記述されたライセンスと,を含む。
このようなコンテンツファイルFにおけるライセンスは,改竄を検出できるように暗号化処理されている。これにより,ソースIDをコンテンツに安全に関連付けることができる。また,コンテンツ処理装置10は,例えば,暗号化されたコンテンツ鍵の復号およびライセンスの改竄チェックを行うことができるように,共通の秘密情報を保持している。このため,コンテンツが著作権管理システム100内で流通しても,コンテンツに付加されたソースIDが改竄されることを好適に防止できる。
配信サービス利用部152は,このように作成したコンテンツファイルFを,例えばストレージ装置111内のコンテンツデータベース116に記録する。なお,本実施形態では,上記のように,対応するコンテンツとライセンスを同一ファイルで管理して,コンテンツデータベース116に格納するが,かかる例に限定されない。例えば,コンテンツとライセンスとを別ファイルで管理してもよい。この場合には,コンテンツファイルはコンテンツデータベース116に格納し,ライセンスファイルはライセンスデータベースに格納して,双方のファイルに含まれるコンテンツID等によってコンテンツとライセンスとを関連付けてもよい。
このような配信コンテンツには,上記ソースID通知部150により通知されたソースIDが付加されているので,当該ソースIDをソースIDリストLに含むコンテンツ処理装置10,20,即ち,当該ソースIDに対応するユーザ所有のコンテンツ処理装置10でしか再生することができない。従って,上記ソースID通知部150によってソースIDリストLに登録されたソースIDを通知して,配信コンテンツを購入した場合には,当該配信コンテンツは,配信要求元のコンテンツ処理装置10自身で再生可能である。
一方,上記ソースID記憶部117に記憶されたソースID(例えば,息子のソースID)を通知して,例えば父親が配信コンテンツを購入した場合には,当該配信コンテンツは,配信要求元のコンテンツ処理装置10自身で再生することができず,当該息子のソースIDが登録されたコンテンツ処理装置10,20でのみ再生可能である。このようにして,例えば,父親の所有するコンテンツ処理装置10を用いて,息子の所有するコンテンツ処理装置10,20で再生可能な配信コンテンツを購入し,これを息子の所有するコンテンツ処理装置10,20にコピーすることで,父親から息子に配信コンテンツをプレゼントすることができる。
以上のような配信サービス利用部152は,例えば,利用するコンテンツ配信サービスに対応したコンテンツ配信サービス用のソフトウェアを,コンテンツ処理装置10にインストールすることによって構成される。なお,この配信サービス利用部152は,ユーザが利用する複数のコンテンツ配信サービス毎に複数設けられてもよい。
また,ソースID付加部154は,後述するリッピング部184によって音楽CD7a等からリッピングされたコンテンツ(リッピングコンテンツ)に対して,コンテンツ処理装置10自身が保有するソースIDリストLに含まれるソースIDを付加する。具体的には,ソースID付加部154は,ソースIDリストLに登録されているソースIDを読み出し,この読み出したソースIDを含むライセンスを作成し,かかるライセンスをリッピングコンテンツデータに関連付ける。即ち,ソースID付加部154は,図6に示したような,コンテンツIDと,暗号化されたリッピングコンテンツデータと,暗号化されたコンテンツ鍵と,ソースIDが記述されたライセンスを含むコンテンツファイルFを作成する。ソースID付加部154は,このようにしてソースIDを付加したリッピングコンテンツを,コンテンツデータベース116に記録する。
なお,このソースID付加部154によるソースIDの付加タイミングは,例えば,コンテンツのリッピング完了時点が好ましい。このようにして,リッピングコンテンツにソースIDを即座に付加することにより,著作権管理が必要なリッピングコンテンツがシステム100内に流通する前に確実にソースIDを付加することができる。なお,ソースIDの付加タイミングは,かかる例に限定されず,例えば,リッピングコンテンツの初回再生時,他のコンテンツ処理装置10へのコピー時などであってもよい。
また,本実施形態では,配信コンテンツに対しては,配信前に,コンテンツ配信サーバ30によってソースIDが付加されるが,かかる例に限定されず,例えば,配信後に,コンテンツ処理装置10の上記ソースID付加部154によって,ソースIDを付加してもよい。具体的には,まず,コンテンツ配信サーバ30からコンテンツ処理装置10に,ソースIDが付加されていないコンテンツを配信し,次いで,コンテンツ処理装置10において,上記ソースID付加部154が,配信されたコンテンツに対して,ソースIDリストLに登録されているソースIDを付加するようにしてもよい。
また,ソースID付加部154は,コンテンツに対して,ソースIDと,当該ソースIDの有効期限情報などを付加してもよい。これによって,コンテンツに付加されたソースIDの有効期限情報に基づき,当該コンテンツの再生期限を管理することができるようになる。
コンテンツ処理部160は,コンテンツに対する各種処理を行う。このコンテンツ処理部160は,例えば,コンテンツを利用(例えば再生,転送等)するアプリケーションプログラムや,コンテンツの利用を著作権管理するDRMモジュールなどを,コンテンツ処理装置10にインストールすることによって構成される。このコンテンツ処理部160は,例えば,コンテンツ再生部と170と,コンテンツ提供部180と,コンテンツ取得部182と,リッピング部184とを備える。
コンテンツ再生部170は,例えば,コンテンツ再生機能を有する再生装置,あるいはコンテンツ処理装置10にインストールされたコンテンツ再生用ソフトウェアなどによって構成されており,著作権管理対象のコンテンツを再生することができる。このコンテンツ再生部170によって再生されたコンテンツは,上記出力装置110から出力される。
また,コンテンツ再生部170は,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストLに登録されているか否か(ソースIDリストLに含まれているか否か)に基づいて,当該再生対象のコンテンツの再生を制御する。即ち,コンテンツ再生部170は,再生対象のコンテンツに付加されたソースIDが,ソースIDリストLに登録されている場合には,当該再生対象のコンテンツを再生可能であり,一方,登録されていない場合には,当該再生対象のコンテンツを再生不能である。このような再生制限により,コンテンツの正当な所有者でなければ,コンテンツを再生できないようにして,システム100内で流通するコンテンツを著作権管理することができる。
なお,コンテンツ再生部170は,1つのコンテンツ処理装置10に2つ以上設けられてもよい。例えば,1つのコンテンツ処理装置10に2種以上のコンテンツ再生用ソフトウェアをインストールする,2台以上の再生装置を設ける,或いは,コンテンツ再生用ソフトウェアと再生装置を併用することなどにより,1つのコンテンツ処理装置10内に,複数のコンテンツ配信サービスや複数のコンテンツのデータフォーマットに対応した2以上のコンテンツ再生部170を設けてもよい。なお,かかるコンテンツ再生部170の詳細については後述する。
コンテンツ提供部180は,他のコンテンツ処理装置(PC)10またはコンテンツ処理装置(PD)20に対して,コンテンツを提供する。また,コンテンツ取得部182は,他のコンテンツ処理装置(PC)10またはコンテンツ処理装置(PD)20から,コンテンツを取得する。これらコンテンツ提供部180およびコンテンツ取得部182は,コンテンツの提供/取得処理を,例えば,ネットワーク5またはローカルライン9を介した送受信処理によって実行してもよいし,或いは,記録媒体7を介して実行してもよい。
リッピング部184は,音楽コンテンツや映像コンテンツを記録したCD,DVD等のリムーバブル記録媒体7aに記録されているコンテンツをリッピングする。具体的には,リッピング部184は,例えば,ユーザ入力に応じて,ドライブ112を制御して,記録媒体7aから音楽/映像データ等を取り出し,かかる音楽/映像データをコンテンツ処理装置10で処理可能なフォーマット(例えばATRAC3形式等)に変換してコンテンツデータを作成する。このようにリッピングしたコンテンツは,上記のように,ソースID付加部154によって,ソースIDリストLに登録されたソースIDが付加される。
なお,このリッピング部184以外にも,自己録音・録画によってコンテンツを新規に作成するセルフレコーディング部(図示せず。)を設けてもよい。このセルフレコーディング部は,コンテンツ処理装置10の周辺の音声を集音,被写体を撮像して,音声データまたは映像データ等を生成し,かかるデータに所定のデータ処理を施してコンテンツを新規作成してもよいし,或いは,通信装置115等を介して受信したテレビ番組,ラジオ番組などの映像/音声データを,コンテンツ処理装置10で処理可能なフォーマットに変換して,新規コンテンツを作成してもよい。このセルフレコーディング部によって作成されたコンテンツに対しても,上記と同様にしてソースIDを付加することによって,かかるコンテンツを著作権管理できるようになる。
以上,コンテンツ処理装置10の各構成要素について説明した。上記データ通信部120,グループ登録部130,リスト管理部140,ソースID通知部150,配信サービス利用部152,ソースID付加部154,コンテンツ処理部160などは,例えば,上記各機能を有するハードウェアとして構成されてもよいし,或いは,上記各機能をコンピュータに実現させるプログラムをコンテンツ処理装置(PC)10にインストールすることによって構成されてもよい。
次に,図7に基づいて,上記コンテンツ処理装置(PC)10のコンテンツ再生部170について詳細に説明する。なお,図7は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PC)10のコンテンツ再生部170の機能を概略的に示すブロック図である。
図7に示すように,コンテンツ再生部170は,例えば,再生可否判断部172と,再生実行部174と,エラー通知部176とを備える。
再生可否判断部172は,ユーザによって再生要求された再生対象のコンテンツ(配信コンテンツまたはリッピングコンテンツ等)の再生を制御する。この再生可否判断部172は,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストLに登録されているソースIDとに基づいて,当該コンテンツの再生の可否を判断する。
具体的には,まず,再生可否判断部172は,例えば,入力装置108から,ユーザによって指定されたコンテンツの再生要求を受付けると,再生対象のコンテンツをコンテンツデータベース116から読み出し,かかるコンテンツにソースIDが付加されているか否か,即ち,当該コンテンツファイル内のライセンスにソースIDが記述されているか否かを判別する。コンテンツにソースIDが付加されていない場合には,再生可否判断部172は,著作権管理の不要なコンテンツであると判断して,再生対象のコンテンツの再生を許可し,再生実行部174に対して当該コンテンツの再生指示信号を出力する。一方,コンテンツにソースIDが付加されている場合には,再生可否判断部172は,再生対象のコンテンツが著作権管理の必要なコンテンツであると判断して,以下の処理を行う。
まず,再生可否判断部172は,記憶部からソースIDリストLを読み出して解釈し,ソースIDリストLに少なくとも1つのソースIDが登録されているか否かを判断する。この判断の結果,ソースIDリストLにソースIDが1つも登録されていない場合には,再生可否判断部172は,再生対象のコンテンツの再生を禁止する。
一方,ソースIDリストLに少なくとも1つのソースIDが登録されている場合には,再生可否判断部172は,再生対象のコンテンツに付加されているソースID(コンテンツファイル内のライセンスに記述されているソースID)を読み出す。次いで,再生可否判断部172は,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストLに登録されている1又は2以上のソースIDとを照合し,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストLに登録されているいずれかのソースIDと,が一致するか否かを判断する。
より詳細には,この照合時において,ソースIDが上記バイオメトリクス情報に基づいて生成されている場合には,再生可否判断部172は,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDのデータと,ソースIDリストLに登録されているソースIDのデータとが,所定の割合以上(例えば80%)で一致していれば,同一のソースIDであると判断する。
この理由は,ソースIDがバイオメトリクス情報に基づいて生成されている以上,厳格な一致を要求すると,双方のソースIDが同一のユーザに対応するソースIDであっても,相互に一致すると判断されなくなる可能性があるからである。即ち,上述したように,上記個人認証情報入力装置12では,認証対象が同一のユーザであったとして,完全に同一の複数のバイオメトリクス情報を生成することは困難である。従って,このような複数のバイオメトリクス情報に基づいて,異なるタイミングでそれぞれ生成された複数のソースIDは,同一のユーザのものであるにもかかわらず,完全に同一である可能性は低い。よって,このような同一のユーザに対応するが,異なるタイミングで生成された複数のソースIDを,同一であると判断するためには,双方のソースIDのデータのうちの所定割合以上が一致していれば,同一のソースIDであると判断する必要がある。
なお,ソースIDが,カードまたは携帯端末等に記憶された個人識別情報(社員番号,クレジットカード番号,携帯電話番号等)に基づいて生成される場合には,再生可否判断部172は,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストLに登録されているソースIDとが,完全に同一であることを求めてもよい。
以上のような照合の結果,再生可否判断部172は,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストLに登録されていると判断した場合には,ソースIDの有効期限をチェックし,この結果,ソースIDが有効期限内である場合に,記再生対象のコンテンツの再生を許可し,再生実行部174に対してコンテンツの再生指示信号を出力する。
一方,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストLに登録されていない場合や,ソースIDが有効期限切れである場合には,再生可否判断部172は,上記再生対象のコンテンツの再生を禁止し,再生指示信号を出力しない。このため,再生実行部174は当該コンテンツを再生不能である。また,この場合,再生可否判断部172は,例えば,エラー通知部176に,再生不可と判断した旨の信号を出力する。
このように,コンテンツの所有者に対応するソースIDがソースIDリストLに登録されたコンテンツ処理装置10では,当該所有者の購入した配信コンテンツ,若しくは作成したリッピングコンテンツを再生可能である。例えば,図7に示すように,ソースIDリストLにユーザAのソースID−Aのみが登録されている場合,ソースID−Aが付加されたコンテンツ(ユーザAの所有するコンテンツ)は再生可能であるが,ソースID−Bが付加されたコンテンツ(ユーザBの所有するコンテンツ)は再生不可能である。
なお,上記のように,本実施形態にかかる再生可否判断部172は,ソースIDリストLに登録されていないソースIDが付加されたコンテンツの再生を完全に禁止するという再生制限を行う。しかし,コンテンツの再生制限はかかる例に限定されない。例えば,再生可否判断部172は,当該コンテンツの再生を時間的若しくは内容的に一部だけに限定して再生を許可する,画質,音質等を低下させて再生を許可する,或いは,最初の所定回(例えば1回)だけ再生を許可しそれ以降は再生を禁止する,などといった再生制限を行うようにしてもよい。
再生実行部174は,上記再生可否判断部172の再生指示信号に応じて,指定されたコンテンツを再生する。具体的には,再生実行部174は,まず,サービス共通鍵を用いて,暗号化されたコンテンツ鍵を復号し,次いで,この復号化されたコンテンツ鍵を用いて,暗号化されたコンテンツを復号し,さらに,当該復号化されたコンテンツをデコードして再生し,出力装置110から出力する。
エラー通知部176は,上記再生可否判断部172によって,再生対象のコンテンツが再生不可である判断された場合に,出力装置110を制御して,再生エラー通知を音声出力若しくは表示出力させる。これによって,ユーザは,自身が再生対象のコンテンツの再生権限を有していない旨,或いは,当該権限を有しているがコンテンツ処理装置10に自身のソースIDが未登録である旨を認識できる。
<5.コンテンツ処理装置(PD)>
次に,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)20の構成について詳細に説明する。
まず,図8に基づいて,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)20のハードウェア構成について説明する。なお,図8は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)20のハードウェア構成の例を概略的に示すブロック図である。
図8に示すように,コンテンツ処理装置(PD)20は,例えば,制御装置201と,フラッシュメモリ202と,RAM203と,バス206と,入力装置208と,表示装置210と,ストレージ装置(HDD)211と,ドライブ212と,接続ポート214と,デコーダ213と,オーディオ出力回路216と,リモートコントローラ218と,ヘッドフォン219とを備える。
制御装置201は,コンテンツ処理装置20内の各部を制御する。フラッシュメモリ202は,例えば,制御装置201の動作を制御するプログラムや,各種のデータを記憶する。また,RAM203は,例えばSDRAM(Synchronous DRAM)で構成され,制御装置201の処理に関する各種データを一次記憶する。
バス206は,制御装置201,フラッシュメモリ202,RAM203,入力装置208,表示装置210,ストレージ装置(HDD)211,ドライブ212,デコーダ213,接続ポート214およびオーディオ出力回路216などを接続するデータ線である。
入力装置208とリモートコントローラ218は,例えば,タッチパネル,ボタンキー,レバー,ダイヤル等の操作手段と,ユーザによる操作手段に対する操作に応じて入力信号を生成して制御装置201に出力する入力制御回路などから構成されている。コンテンツ処理装置10のユーザは,この入力装置208や,後述のリモートコントローラ218を操作することにより,コンテンツ処理装置10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
表示装置210は,例えばLCDパネルおよびLCD制御回路などで構成される。この表示装置210は,制御装置201の制御に応じて,例えば,コンテンツのタイトル情報,再生時間,コンテンツ処理装置20の動作内容などの各種情報をテキストまたはイメージで表示する。
ストレージ装置211は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。このストレージ装置211は,例えば数十GBの記憶容量を有するハードディスクドライブ(HDD)で構成され,圧縮されたコンテンツや,制御装置201のプログラム,処理データ等の各種のデータを格納する。なお,コンテンツ処理装置20は,ストレージ装置211を必ずしも具備しなくてもよく,コンテンツ記憶部として,リムーバブル記録媒体7のみを利用してもよい。
ドライブ212は,リムーバブル記録媒体7用のリーダライタであり,コンテンツ処理装置10に内蔵,或いは外付けされる。このドライブ212は,コンテンツ処理装置20にローディングされた磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク,または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体7に対して,コンテンツ,プログラムなどの各種データを記録/再生する。
デコーダ213は,暗号化されているコンテンツデータの復号処理,デコード処理,サラウンド処理,PCMデータへの変換処理などを行う。
接続ポート214は,コンテンツ処理装置(PC)10または個人認証情報入力装置12等の外部装置に対して,コンテンツ処理装置(PD)20を接続するための接続部であり,例えば,USBコントローラ等の通信コントローラっと,USB端子等の接続端子などで構成される。この接続ポート214によって,コンテンツ処理装置(PD)20は,USBケーブル等のローカルライン9を介して接続されたコンテンツ処理装置10または個人認証情報入力装置12との間で,コンテンツ,ソースIDリストL,個人認証情報,制御信号などの各種データを送受信する。
オーディオ出力回路216は,デコーダ213により復号され,CPUによってDA変換されたアナログ音声データを増幅してリモートコントローラ218に出力する。このアナログ音声データは,リモートコントローラ218からヘッドフォン219に出力され,ヘッドフォン219に内蔵されたスピーカから出力される。
ここで,このようなハードウェア構成のコンテンツ処理装置20における主なデータフローについて説明する。
まず,コンテンツ処理装置(PD)20が,コンテンツ処理装置(PC)10から,コンテンツを受信したときのデータフローについて説明する。コンテンツ処理装置20とコンテンツ処理装置10とが,USBケーブル等のローカルライン9で接続されると,コンテンツ処理装置10では,コンテンツ処理装置20はリムーバブルなHDDとして認識される。この状態で,コンテンツ処理装置10がコンテンツ処理装置20にコンテンツおよびICVデータ等の制御情報を送信すると,接続ポート214の通信コントローラは,これらのデータを受信する。次いで,受信されたコンテンツは,通信コントローラによってストレージ装置211に直接記憶される。一方,通信コントローラによって受信された制御情報は,制御装置201により,所定の記憶領域に記憶される。
次に,コンテンツ処理装置(PD)20が,コンテンツを再生するときのデータフローについて説明する。まず,コンテンツの再生要求が制御装置201に入力され,制御装置201によって当該コンテンツの再生が許可された場合には,制御装置201は,再生対象のコンテンツをストレージ装置211から読み出して,RAM203に転送すると同時並行して,RAM203に転送されたコンテンツデータをデコーダ213に転送する。次いで,デコーダ203は,暗号化されているコンテンツデータの復号処理,デコード処理,サラウンド処理,PCMデータへの変換処理などを行い,制御装置201に転送する。さらに,制御装置201は,入力されたPCMデータを,DA変換器(図示せず。)によってボリューム調整を行いアナログ音声データに変換して,オーディオ出力回路216のアンプに転送する。オーディオ出力回路216は,このアナログ音声データを,リモートコントローラ218を介してヘッドフォン219から音声出力する。
次に,図9に基づいて,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置20の主な機能について説明する。なお,図9は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置20の機能を概略的に示すブロック図である。
図9に示すように,コンテンツ処理装置10は,例えば,ソースIDリストLおよびコンテンツデータベース216を記憶する記憶部210と,データ通信部220と,ソースID生成部230と,リスト管理部240と,コンテンツ提供/取得部250と,再生可否判断部272および再生実行部274を有するコンテンツ再生部270と,を備える。
記憶部210は,例えば,上記ストレージ装置211,フラッシュメモリ202およびリムーバブル記録媒体7等で構成され,各種データを記憶する。この記憶部は,ソースIDリストLおよびコンテンツデータベース216を記憶している。
ソースIDリストLは,上記コンテンツ処理装置(PC)10のソースIDリストLと略同一である。このソースIDリストLは,コンテンツ処理装置(PD)20のリスト管理部240によって管理されてもよいし,或いは,コンテンツ処理装置(PC)10のリスト管理部140によって管理されてもよい。
また,コンテンツデータベース216は,コンテンツ処理装置10から転送されたコンテンツを格納する。このコンテンツデータベース216には,上記図6に示したようなソースIDを含むライセンスが付加されたコンテンツファイルFが記憶される。
データ通信部220は,上記接続ポート214およびローカルライン9を介して,コンテンツ処理装置10若しくは個人認証情報入力装置12との間でデータを送受信する。
ソースID生成部230は,コンテンツ処理装置(PD)20に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置12から入力された個人認証情報に基づいて,この個人認証情報入力装置12により認識されたユーザに対応するソースIDを生成する。このソースID生成部230の機能構成は,上記コンテンツ処理装置(PC)10のソースID生成部130と略同一であるで,詳細説明は省略する。
また,リスト管理部240は,ソースIDリストLを管理する。例えば,このリスト管理部240は,ソースID生成部210によって生成されたソースIDを所定の追加条件に基づきソースIDリストLに登録(追加)したり,ソースIDリストLに登録されているソースIDを更新/登録解除(削除)したりする。このリスト管理部240の機能構成は,上記コンテンツ処理装置(PC)10のリスト管理部240と略同一であるで,詳細説明は省略する。
このようなソースID生成部230およびリスト管理部240を具備することにより,コンテンツ処理装置(PD)20は,外付け若しくは内蔵された個人認証情報入力装置12から入力された個人認証情報に基づいて,自らソースIDを作成してソースIDリストLに登録できる。
具体的には,図10(a)に示すように,例えば,コンテンツ処理装置(PD)20と個人認証情報入力装置12の一例である指紋認証装置12Bとを,USBケーブル等のローカルライン9でローカル接続する。次いで,ユーザAの指先を指紋認証装置12Bに接触させると,指紋認証装置12Bは,個人認証情報の一例である指紋情報を生成して,コンテンツ処理装置20に出力する。さらに,コンテンツ処理装置20は,指紋認証装置12Bから入力された指紋情報に基づいて,ユーザAに関するソースID−Aを自ら作成し,このソースID−Aを自身が保有するソースIDリストLに登録する。
また,コンテンツ処理装置(PD)20とコンテンツ処理装置(PC)10とを接続することにより,コンテンツ処理装置(PC)10のリスト管理部140によって,コンテンツ処理装置(PC)10が保有するソースIDリストLのソースIDを,コンテンツ処理装置(PD)20が保有するソースIDリストLに複製して登録することもできる。
具体的には,図10(b)に示すように,まず,コンテンツ処理装置(PC)10と個人認証情報入力装置12とを,ローカルライン9を用いてローカル接続する。次いで,上述したようにして,コンテンツ処理装置(PC)10が保有するソースIDリストL1に,ユーザAのソースID−Aを登録する。次いで,コンテンツ処理装置(PD)20とコンテンツ処理装置(PC)10とを,ローカルライン9を用いてローカル接続する。さらに,コンテンツ処理装置(PC)10のリスト管理部140によって,コンテンツ処理装置(PC)10のソースIDリストL1に登録されているソースIDを読み出し,コンテンツ処理装置(PC)20のソースIDリストL2に書き込む。
なお,コンテンツ処理装置(PD)20は,個人認証情報入力装置12を内蔵しておらず,かつ,外付けすることもできなくてもよい。この場合には,コンテンツ処理装置(PD)20は,上記ソースID生成部230およびリスト管理部240を具備しなくてもよい。かかる場合には,上記図10(b)で説明したように,コンテンツ処理装置(PC)10のリスト管理部140によって,コンテンツ処理装置(PD)20のソースIDリストLを管理することになる。
コンテンツ提供/取得部250は,他のコンテンツ処理装置(PD)20またはコンテンツ処理装置(PC)10との間で,ローカルライン9またはリムーバブル記録媒体7を介して,コンテンツを提供/取得する。
コンテンツ再生部270は,コンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストLに基づいて,コンテンツを再生制御する。このコンテンツ再生部270は,再生可否判断部272と再生実行部274とを有する。
再生可否判断部272は,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDがソースIDリストLに登録されている場合には,当該コンテンツの再生を許可し,一方,当該ソースIDがソースIDリストLに登録されていない場合には,当該コンテンツの再生を禁止する。また,再生可否判断部272は,ソースIDリストL内のソースIDに有効期限が設定されている場合には,当該ソースIDが有効期限内である場合に,コンテンツの再生を許可する。なお,この再生可否判断部272は,上記コンテンツ処理装置(PC)10の再生可否判断部172と略同一の機能構成を有するので,詳細説明は省略する。
再生実行部274は,例えば,上記オーディオ出力回路216などで構成されており,上記再生可否判断部272によって再生可能であると判断されたコンテンツを再生して音声出力する。なお,この再生実行部274は,上記コンテンツ処理装置(PC)10の再生実行部174と略同一の機能構成を有するので,詳細説明は省略する。
以上,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)20の機能構成について説明した。このコンテンツ処理装置20は,コンテンツに付加されたソースIDとソースIDリストLに基づいてコンテンツを再生制御する著作権管理を実行する。このため,ユーザは,自身の所有するコンテンツ処理装置(PC)10からコンテンツ処理装置20(PD)にコンテンツを自由にコピーして,再生できるので,従来のチェックイン・チェックアウト方式と比べて,ユーザによるコンテンツ利用の自由度が高く,よりユーザフレンドリーである。
なお,上記データ通信部220,ソースID生成部230,コンテンツ提供/取得部250およびコンテンツ再生部270などは,例えば,上記各機能を有するハードウェアとして構成されてもよいし,或いは,上記各機能をコンピュータに実現させるプログラムをコンテンツ処理装置20にインストールすることによって構成されてもよい。
<6.コンテンツ配信サーバ>
次に,図11に基づいて本実施形態にかかるコンテンツ配信サーバ30の構成について詳細に説明する。図11は,本実施形態にかかるコンテンツ配信サーバ30の機能を概略的に示すブロック図である。なお,本実施形態にかかるコンテンツ配信サーバ30のハードウェア構成は,上記図4に基づいて説明したコンテンツ処理装置(PC)10のハードウェア構成と同様であるので,説明を省略する。
図11に示すように,コンテンツ配信サーバ30は,コンテンツ処理装置10のユーザに対し,例えば有料でコンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを行う。このコンテンツ配信サーバ30は,例えば,記憶部310と,データ通信部320と,ユーザ登録部332と,ユーザ認証部334と,コンテンツ配信部336と,ソースID付加部338と,記憶部330と,を備える。
記憶部310は,例えば,コンテンツ配信サーバ30が具備するHDD等のストレージ装置(図示せず。)などで構成される。この記憶部310は,ユーザ情報データベース312,コンテンツデータベース314および課金情報データベース316を記憶する。
ユーザ情報データベース312は,コンテンツ配信サービスに関するユーザアカウント情報(例えばユーザID,クレジットカード番号,パスワード等)や,コンテンツ処理装置10から通知されたソースIDを保存するデータベースである。コンテンツデータベース314は,コンテンツ配信サービスの配信対象である複数のコンテンツを保存するデータベースである。課金情報データベース316は,コンテンツに配信に応じて課金されるユーザごとの課金情報を保存するデータベースである。
データ通信部320は,コンテンツ処理装置(PC)10等の間で,ネットワーク5を介して,コンテンツを含む各種のデータを送受信する。
ユーザ登録部332は,コンテンツ配信サービスの利用を希望する新規ユーザの登録処理,登録変更処理,登録解除処理およびユーザアカウント情報の管理などを行う。サービス登録されたユーザに対しては,ユーザ単位で固有のユーザアカウントが付与される。このようなユーザ登録部332による登録処理によって決定された各種のユーザアカウント情報は,ユーザ情報データベース312に保存される。
また,例えば,このサービス登録時には,上記コンテンツ処理装置(PC)10のソースID通知部150によって,上記サービス登録されたユーザのソースIDが通知される。ユーザ登録部332は,上記通知されたソースIDを,当該登録ユーザと関連づけて,ユーザ情報データベース312に保存する。これによって,コンテンツ処理装置10は,サービス登録時に一回のみ,ユーザのソースIDを通知して,コンテンツ配信サーバ30に登録しておけば,その後のコンテンツ配信時には,同一のソースIDを通知しなくて済むので,効率的である。
ユーザ認証部334は,例えば,上記サービス登録されたユーザが所有するコンテンツ処理装置10からの接続要求(登録要求,登録解除要求,コンテンツ配信要求,ユーザアカウント情報変更要請など)に応じて,要求元のコンテンツ処理装置10を所有するユーザを認証するユーザ認証処理を行う。このユーザ認証処理は,例えば,ユーザによって入力されたユーザアカウント情報等と,ユーザ情報データベース312に保存されているユーザアカウント情報とが一致するか否かに基づいて行われる。認証されたユーザは,例えば,コンテンツ配信部336等へのログインが認められる。
コンテンツ配信部336は,例えば,認証が得られたユーザに対して,配信可能なコンテンツのリストを閲覧させ,配信を所望する配信コンテンツを選択させる。さらに,コンテンツ配信部336は,ユーザの利用するコンテンツ処理装置10に対し,ネットワーク5を介して,選択されたコンテンツを配信する。このとき,配信コンテンツには,後述のソースID付加部338によってソースIDが付加される。
また,コンテンツ配信部336は,例えば,コンテンツデータベース318等に保存されている配信コンテンツに関する情報(コンテンツID,タイトル情報(曲名,アーティスト名,アルバム名,再生時間等))をも,配信コンテンツに関連付けて送信する。
コンテンツ配信部336は,上記コンテンツの配信に応じて課金処理を行う。具体的には,コンテンツ配信部336は,配信を受けたユーザに対して配信コンテンツに応じた額の支払いを求める課金処理を行い,この課金処理によって生じた請求金額,決済方法,決済日などの課金情報は,例えば,課金情報データベース316に保存する。
また,ソースID付加部338は,上記配信コンテンツに対して,配信要求元のコンテンツ処理装置10から通知されたソースIDを付加する。具体的には,ソースID付加部338は,配信コンテンツを購入したユーザに対応するソースIDを含むライセンスを発行し,このソースIDを含むライセンスを配信コンテンツと関連付けてコンテンツ処理装置10に送信する。この際,ソースID付加部338は,上記サービス登録時に予め通知されユーザ情報データベース312に登録されているソースIDを読み出して,配信コンテンツに付加してもよいし,或いは,配信要求とともにコンテンツ処理装置10から通知されてきたソースIDを配信コンテンツに付加してもよい。
また,ソースID付加部338は,配信コンテンツに対して,ソースIDと,当該ソースIDの有効期限情報などを付加してもよい。これによって,コンテンツ処理装置10,20は,配信コンテンツに付加されたソースIDの有効期限情報に基づき,当該配信コンテンツの再生期限を管理することができるようになる。
<7.コンテンツ共有方法>
次に,図12に基づいて,以上のような著作権管理システム100を利用したコンテンツ処理方法の基本的なフローについて説明する。図12は,本実施形態にかかるコンテンツ処理方法の基本的なフローを示すタイミングチャートである。
図12に示すように,まず,あるユーザが,自己の所有するコンテンツ処理装置(PC)10−1および個人認証情報入力装置12を用いて,コンテンツ処理装置10−1が保有するソースIDリストLに,当該ユーザに対応するソースIDを登録する(ステップS10)。また,このユーザと同一または異なるユーザが,他のコンテンツ処理装置(PC)10−2および個人認証情報入力装置12を用いて,当該コンテンツ処理装置10−2が保有するソースIDリストLに,当該ユーザに対応するソースIDを登録する(ステップS20)。なお,このソースID登録処理の詳細については後述する。
以下では,かかる状態において,コンテンツ処理装置10−1から提供された配信コンテンツまたは作成コンテンツを,コンテンツ処理装置10−2が取得して,共有するケースについて説明する。
最初に,ステップS14〜S26では,2つのコンテンツ処理装置10−1,2間で,配信コンテンツを共有する場合について説明する。
まず,コンテンツ処理装置10−1は,ユーザ入力に基づき,コンテンツ配信サーバ30に対して,コンテンツの配信要求を行う(ステップS14)。このとき,コンテンツ処理装置10−1は,例えば,コンテンツ処理装置10−1のソースIDリストLに登録されているソースIDを,コンテンツ配信サーバ30に通知する。なお,コンテンツ処理装置10−1が,ソースIDリストLおよびソースID記憶部117に複数のソースIDを保有している場合には,コンテンツ処理装置10−1は,ユーザによって選択された1つのソースIDを通知してもよい。また,このようなソースIDの通知処理は,コンテンツ配信サーバ30に対しコンテンツ配信サービスのユーザ登録をするときに,予め行っておいてもよい。
次いで,コンテンツ配信サーバ30は,ユーザ認証処理,配信要求を受けたコンテンツの抽出処理および課金処理等を行った上で,コンテンツ処理装置10−1から通知されたソースIDを,配信要求を受けたコンテンツに付加する(ステップS16)。さらに,コンテンツ配信サーバ30は,上記ソースIDが付加されたコンテンツを,コンテンツ処理装置10−1に配信する(ステップS18)。コンテンツ処理装置10−1は,コンテンツ配信サーバ30から配信されたコンテンツ(配信コンテンツ)を受信して,コンテンツデータベース116に保存する。
次いで,コンテンツ処理装置10−1は,ユーザの再生要求に応じて,上記配信コンテンツの再生制御処理を実行する(ステップS20)。このとき,再生対象の配信コンテンツに付加されているソースIDは,上記コンテンツ処理装置10−1のソースIDリストLに登録されているので,コンテンツ処理装置10−1は,再生対象の配信コンテンツを再生可能である。
さらに,コンテンツ処理装置10−1は,ソースIDが付加された配信コンテンツを,ネットワーク5,ローカルライン9または記録媒体7などを介して,コンテンツ処理装置10−2に提供する(ステップS22)。これに応じて,コンテンツ処理装置10−2は,この配信コンテンツを取得して,コンテンツデータベース116に保存する(ステップS24)。
その後,コンテンツ処理装置10−2は,ユーザの再生要求に応じて,上記配信コンテンツの再生制御処理を実行する(ステップS26)。この場合,配信コンテンツに付加されているソースIDが,コンテンツ処理装置10−2のソースIDリストLに登録されている場合(例えば,双方のコンテンツ処理装置10−1,2のユーザが同一である場合など)には,コンテンツ処理装置10−2は,当該配信コンテンツを再生可能であり,一方,当該ソースIDが当該ソースIDリストLに登録されていない場合には,コンテンツ処理装置10−2は,当該配信コンテンツを再生不能である。
次に,ステップS28〜S38では,リッピングコンテンツ等の作成コンテンツを共有する場合について説明する。
まず,コンテンツ処理装置10−1は,リッピング,セルフレコーディング等によりコンテンツを作成し(ステップS28),かかる作成コンテンツに対して,ソースIDリストLに登録されているソースIDを付加する(ステップS30)。
次いで,コンテンツ処理装置10−1は,ユーザの再生要求に応じて,上記作成コンテンツの再生制御処理を実行する(ステップS32)。このとき,再生対象の作成コンテンツに付加されているソースIDは,上記コンテンツ処理装置10−1のソースIDリストLに登録されているソースIDと同一であるので,コンテンツ処理装置10−1は,再生対象の作成コンテンツを再生可能である。
さらに,コンテンツ処理装置10−1は,このソースIDが付加された作成コンテンツを,ネットワーク5,ローカルライン9または記録媒体7などを介して,コンテンツ処理装置10−2に提供する(ステップS34)。これに応じて,コンテンツ処理装置10−2は,この作成コンテンツを取得して,コンテンツデータベース116に保存する(ステップS36)。
次いで,コンテンツ処理装置10−2は,ユーザの再生要求に応じて,上記作成コンテンツの再生制御処理を実行する(ステップS38)。この場合,作成コンテンツに付加されているソースIDが,コンテンツ処理装置10−2のソースIDリストLに登録されている場合には,コンテンツ処理装置10−2は,当該作成コンテンツを再生可能であり,一方,当該ソースIDが当該ソースIDリストLに登録されていない場合には,コンテンツ処理装置10−2は,当該作成コンテンツを再生不能である。
以上のような著作権管理システム100におけるコンテンツ処理方法では,同一ユーザの所有する複数のコンテンツ処理装置10−1,2において,個人認証情報入力装置12を用いて,当該ユーザのソースIDをそれぞれのソースIDリストLに登録しておけば,これらのコンテンツ処理装置10−1,2間で,配信コンテンツおよび作成コンテンツを自由に共有(再生,コピー等)できる。一方,相異なるユーザが所有するコンテンツ処理装置10−1,2間ででは,相手側ユーザのソースIDを自身のソースIDリストLに登録できないので,配信コンテンツおよび作成コンテンツを交換して再生することはできない。
<8.ソースID登録処理>
次に,図13に基づいて,コンテンツ処理装置(PC)10に対し,当該コンテンツ処理装置(PC)10のユーザに対応するソースIDを登録する処理について詳細に説明する。なお,図13は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PC)10に対するソースID登録処理を示すフローチャートである。
図13に示すように,まず,ステップS102では,コンテンツ処理装置10に外付け/内蔵された個人認証情報入力装置12は,コンテンツ処理装置10のユーザの個人認証情報(バイオメトリクス情報等)を取得する(ステップS102)。
具体的には,例えば,図10(b)に示したように,まず,コンテンツ処理装置10と個人認証情報入力装置12とを,ローカルライン9を用いてローカル接続する。次いで,ユーザの指先を個人認証情報入力装置12の一例である指紋認証装置12Bに接触させる。すると,指紋認証装置12Bは,ユーザを認識して,当該ユーザの指紋を読み取り,バイオメトリクス情報の一例である指紋情報を生成して,コンテンツ処理装置10に出力する。なお,このとき,指紋認証装置12Bは,過去に登録された指紋情報を用いて,ユーザの本人認証処理を行ってもよい。
次いで,ステップS104では,コンテンツ処理装置10は,個人認証情報入力装置12から入力された個人認証情報に基づいて,この個人認証情報入力装置12により認識されたユーザに対応するソースIDを生成する(ステップS104)。
具体的には,コンテンツ処理装置(PC)10のソースID生成部130は,例えば,個人認証情報入力装置12から入力された個人認証情報(指紋情報等)をそのまま含むソースIDを生成する。
さらに,ステップS106では,コンテンツ処理装置10は,上記生成されたソースIDを,コンテンツ処理装置10が保有するソースIDリストLに登録するか否かを判断する(ステップS106)。
具体的には,コンテンツ処理装置10のリスト管理部140は,図5に示したような所定の登録条件に基づき,上記生成されたソースIDをソースIDリストLにするか否かを判断する。例えば,図5(a)〜(c)に示したように,一人のユーザに対応するソースIDのみをソースIDリストLに登録可能であるという登録条件である場合を考える。この場合,リスト管理部140は,既に他のユーザのソースIDがソースIDリストLに登録されているときには,新たなユーザのソースIDの登録を禁止し,一方,他のユーザのソースIDが登録されていないときには,新たなユーザのソースIDの登録を許可する。
このようにして,ステップS106で,上記生成されたソースIDがソースIDリストLに登録可能と判断された場合には,ステップS108に進み,当該ソースIDをソースIDリストLに登録する(ステップS108)。この登録により,コンテンツ処理装置10において,当該ソースIDが付加されたコンテンツを再生可能となる。
一方,ステップS106で,上記生成されたソースIDがソースIDリストLに登録不可と判断された場合には,ステップS110に進み,例えば,当該ソースIDをソースID記憶部116に保存する(ステップS110)。これにより,コンテンツ処理装置10において,当該ソースIDが付加されたコンテンツを再生することはできないが,コンテンツの配信要求時などに,当該ソースIDをソースID記憶部116から読み出してコンテンツ配信サーバ30に通知し,他人のコンテンツ処理装置10で再生可能な配信コンテンツを取得(購入)できるようになる。
次に,図14に基づいて,コンテンツ処理装置(PD)20に対し,当該コンテンツ処理装置(PD)20のユーザに対応するソースIDを登録する処理について詳細に説明する。図14は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)20に対するソースID登録処理を示すフローチャートである。
以下では,図10(b)に示したように,コンテンツ処理装置(PD)20が個人認証情報入力装置12を接続できない場合に,同一ユーザが所有するコンテンツ処理装置(PC)10を用いて,コンテンツ処理装置(PD)20にソースIDを登録する処理フローについて説明する。なお,図10(a)に示したような個人認証情報入力装置12を接続可能なコンテンツ処理装置(PD)20の場合は,上記図13で説明したコンテンツ処理装置(PC)10の登録処理と同様にして,コンテンツ処理装置(PD)20にソースIDを登録可能である。
図14に示すように,まず,ステップS202では,コンテンツ処理装置(PC)10のソースIDリストLに,当該コンテンツ処理装置(PC)10のユーザに対応するソースIDを登録する(ステップS202)。この処理については上記図13で説明したので,詳細説明は省略する。
次いで,ステップS204では,図10(b)で示したように,コンテンツ処理装置(PD)20とコンテンツ処理装置(PC)10とを,ローカルライン9を用いてローカル接続する。(ステップS204)。
さらに,ステップS206では,コンテンツ処理装置(PC)10のリスト管理部140は,コンテンツ処理装置(PC)10のソースIDリストLに登録されているソースIDを,コンテンツ処理装置(PD)20のソースIDリストLに複製することの可否を判断する(ステップS206)。
例えば,リスト管理部140は,コンテンツ処理装置(PD)20のソースIDリストLに,既に他のユーザのソースIDが登録されている場合には,複製不可と判断する。また,リスト管理部140は,予め設定された所定の複数条件(例えば,複製回数制限や複製有効期限など)が定められている場合には,この複製条件を満たすか否かに基づいて,ソースID複製の可否を判断する。例えば,ソースIDを3回まで複製可能といった複製回数制限が定められている場合,一人のユーザは,自身のソースIDを3台のコンテンツ処理装置(PD)20にしか複製して登録できない。従って,このような複製回数制限により,個人といえども過度に多くの機器でコンテンツを共有しようとする行為を抑制できる。
このようなステップS206での複製可否判断の結果,ソースIDを複製可能と判断された場合には,ステップS208に進み,コンテンツ処理装置(PC)10のリスト管理部140によって,コンテンツ処理装置(PC)10のソースIDリストLに登録されているソースIDが複製されて(ステップS208),コンテンツ処理装置(PD)20のソースIDリストLに書き込まれる(ステップS210)。
一方,ステップS206でソースIDを複製不可能と判断された場合には,ステップS212に進み,例えばコンテンツ処理装置(PC)10のモニタ等に,複製できない旨を表すエラー通知が成される(ステップS212)。
<9.再生制御処理>
次に,図15に基づいて,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置10におけるコンテンツ再生制御処理について説明する。図15は,本実施形態にかかるコンテンツ処理装置10におけるコンテンツ再生制御処理を示すフローチャートである。
図15に示すように,まず,ステップS302では,例えばユーザによって再生要求が成される(ステップS302)。ユーザは,コンテンツ処理装置10の入力装置108を操作して,コンテンツ処理装置10のコンテンツデータベース116または記録媒体7等に保存されているコンテンツのうち,所望のコンテンツを選択し,選択したコンテンツを再生するようにコンテンツ再生部170に対して指示する。
次いで,ステップS304では,再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが読み出される(ステップS304)。具体的には,コンテンツ再生部170の再生可否判断部172は,まず,上記再生要求された再生対象のコンテンツを,コンテンツデータベース116または記録媒体7等から読み出し,次いで,この再生対象のコンテンツに付加されているソースIDを読み出す。
さらに,ステップS306では,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,コンテンツ処理装置10のソースIDリストLに登録されているか否かが判定される(ステップS306)。具体的には,再生可否判断部172は,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストLに登録されている1又は2以上のソースIDとを照合し,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,ソースIDリストLに登録されているいずれかのソースIDと,が一致するか否かを判断する。
この照合時には,上述したように,ソースIDが上記バイオメトリクス情報に基づいて生成されている場合には,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDのデータと,ソースIDリストLに登録されているソースIDのデータとが,所定の割合以上(例えば80%)で一致していれば,同一のソースIDであると判断される。
このような判断の結果,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,ソースIDリストLに登録されている場合には,ステップS308に進む。一方,当該ソースIDがソースIDリストLに登録されていない場合には,当該再生対象のコンテンツの再生が禁止され,ステップS312に進み,再生権限を有さない旨のエラー通知がなされる(ステップS312)。
さらに,ステップS308では,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが有効期限内であるか否かが判断される(ステップS308)。
具体的には,まず,再生可否判断部172は,現在時刻を,コンテンツ処理装置10に内蔵されている計時装置(図示せず。)から取得し,また,上記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDに対応する有効期限情報を,ソースIDリストLから読み出す。なお,ソースIDリストL内には,登録されたソースIDと,当該ソースIDに対応する有効期限情報とが関連付けられて記録されている。
次いで,再生可否判断部172は,上記現在時刻が,上記ソースIDの有効期限を越えているか否かを判断する。この判断の結果,現在時刻が上記ソースIDの有効期限を越えている場合には,ソースIDが期限切れとなっている。このため,上記再生対象のコンテンツの再生が許可されず,ステップS312に進み,再生権限を有さない旨のエラー通知がなされる(ステップS312)。
一方,現在時刻が上記ソースIDの有効期限内である場合には,再生可否判断部172は,上記再生対象のコンテンツの再生を許可し,ステップS310に進む。この結果,ステップS310では,再生実行部174によって,上記再生対象のコンテンツが再生される(ステップS310)。
以上のように,本実施形態にかかるコンテンツ再生制御処理について説明した。なお,ソースIDの有効期限は必ずしも設定されなくてもよい。また,コンテンツ処理装置(PD)20におけるコンテンツ再生制御処理も上記図15と同様である。
<10.効果>
以上,本実施形態にかかる著作権管理システム100およびこれを利用したコンテンツ処理方法について詳細に説明した。かかる著作権管理システム100では,コンテンツの所有者(ユーザ)単位で固有のソースIDをコンテンツに付加するとともに,各コンテンツ処理装置10,20に,再生を許可するソースIDのリストであるソースIDリストLを保有させる。これにより,コンテンツ処理装置10,20によるコンテンツの再生を,コンテンツの所有者単位で制限して,コンテンツの著作権管理を行う。
このため,コンテンツの所有者(例えば,配信コンテンツを正当に購入したユーザ,コンテンツを正当にリッピングしたユーザ)のみが,自身の所有するコンテンツ処理装置10,20を用いて,当該コンテンツを再生することができる。従って,コンテンツの真の所有者でない者が他人から取得した全てのコンテンツを再生の再生を,一括して禁止することができる。従って,不特定多数のユーザに対するリッピングコンテンツの大量配布行為,配信コンテンツをインターネット上でダウンロード可能に公開する行為などといった違法行為を,効果的に防止できる。
一方,コンテンツの正当な所有者は,一度,このコンテンツの所有者のソースIDを,自己の所有するコンテンツ処理装置10,20のソースIDリストLに登録しておけば,その後は,当該コンテンツ処理装置10,20間で,自身の所有するコンテンツを自由にコピーして再生することができる。このようにコピー制限を設けないのは,コンテンツの所有者のみしかコンテンツを操作できないので,その分,コンテンツホルダーはコンテンツ利用上の制限を緩和できるからである。また,ユーザは,コンテンツのコピー元やコピー回数などを意識する必要がないので,著作権管理システムの存在を感じにくい。よって,従来のチェックイン・チェックアウト方式の著作権管理と比べて,ユーザによるコンテンツ利用の自由度および利便性を向上させ,ユーザフレンドリーな著作権管理を実行できる。
よって,上記実施形態にかかる著作権管理システム100は,(1)コンテンツ配信サービス等に対して正当な対価を支払わずに,コンテンツを不正利用する行為を制限する著作権利管理機能と,(2)正当な対価を支払った真のコンテンツ所有者が,私的使用の範囲内でコンテンツを利用するときの自由度および利便性を高めること,を両立させることができる。
また,個人認証情報入力装置12によって取得された個人認証情報を用いてソースIDを生成し,ソースIDリストLに登録している。このため,コンテンツの所有者本人が物理的に個人認証情報入力装置12に接近して認識されなければ,コンテンツ処理装置10,20にソースIDを登録できない。従って,ソースIDの偽造や,第三者がコンテンツの所有者になりすますといった不正行為を,的確に防止できる。特に,個人認証情報としてバイオメトリクス情報を用いた場合には,より正確に本人認証できるので,不正行為を確実に防止できる。
さらに,端末である個々のコンテンツ処理装置10,20において,ソースIDを生成して管理するので,サーバを用いて複数のソースIDを集中管理する必要がない。よって,著作権管理システム100内における著作権管理を,効率的かつ迅速に実行できる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,コンテンツの著作権を保護する著作権管理システム,コンテンツ処理装置,コンテンツ処理方法およびプログラムに適用可能である。
本発明の第1の実施の態にかかる著作権管理システムの全体構成を概略的に示すブロック図である。 同実施の態にかかる個人認証情報入力装置の一例であるバイオメトリクス認証装置の機能を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置(PC)のハードウェア構成の例を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置(PC)の機能を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態にかかるソースIDの生成方式と,ソースIDリストLに対するソースIDの登録方式の具体例を説明するための説明図である。 同実施の形態にかかるコンテンツファイルの構成を概略的に示す説明図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ再生部の機能を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)のハードウェア構成の例を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)の機能を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)に対するソースIDの登録方式を説明するための説明図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ配信サーバの機能を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理方法の基本的なフローを示すタイミングチャートである。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置(PC)に対するソースID登録処理を示すフローチャートである。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置(PD)に対するソースID登録処理を示すフローチャートである。 同実施の形態にかかるコンテンツ処理装置におけるコンテンツ再生制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
5 ネットワーク
7 リムーバブル記録媒体
9 ローカルライン
12 個人認証情報入力装置
12B バイオメトリクス認証装置
12C 指紋認証装置
10 コンテンツ処理装置(PC)
20 コンテンツ処理装置(PD)
30 コンテンツ配信サーバ
100 著作権管理システム
116 コンテンツデータベース
117 ソースID記憶部
130 ソースID生成部
140 リスト管理部
150 ソースID通知部
152 配信サービス利用部
154 ソースID付加部
160 コンテンツ処理部
170 コンテンツ再生部
172 再生可否判断部
172 再生実行部
272 再生可否判断部
L ソースIDリスト

Claims (30)

  1. コンテンツを再生する1又は2以上のコンテンツ処理装置と,前記コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置と,前記コンテンツ処理装置に対しネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバと,を備えた著作権管理システムであって:
    前記コンテンツ処理装置は,
    前記個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,前記個人認証情報入力装置により認識されたユーザに固有のソースIDを生成し,前記生成したソースIDを,前記コンテンツ処理装置が保有しているソースIDリストに登録し,前記生成したソースIDを前記コンテンツ配信サーバに通知し;
    前記コンテンツ配信サーバは,
    前記コンテンツ処理装置から配信要求を受けたコンテンツに対し,前記コンテンツ処理装置から通知されたソースIDを付加し,当該ソースIDが付加されたコンテンツを前記コンテンツ処理装置に配信し;
    前記コンテンツ処理装置は,
    前記コンテンツ配信サーバ若しくは他のコンテンツ処理装置から,ソースIDが付加されたコンテンツを取得し,当該コンテンツに付加されているソースIDが前記ソースIDリストに登録されている場合に,当該コンテンツを再生可能であることを特徴とする,著作権管理システム。
  2. コンテンツを再生するコンテンツ処理装置であって:
    再生を許可するコンテンツの所有者を表すソースIDリストを記憶する記憶部と;
    前記コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,前記個人認証情報入力装置により認識されたユーザに対応するソースIDを生成するソースID生成部と;
    前記ソースID生成部によって生成されたソースIDを,前記ソースIDリストに登録するリスト管理部と;
    再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されているか否かを判断する再生可否判断部と;
    前記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,前記再生対象のコンテンツを再生する再生実行部と;
    を備えることを特徴とする,コンテンツ処理装置。
  3. 前記個人認証情報は,前記ユーザの生体的特徴を表すバイオメトリクス情報であり,
    前記個人認証情報入力装置は,前記ユーザの生体的特徴を認識して前記バイオメトリクス情報を生成するバイオメトリクス認証装置であることを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  4. 前記バイオメトリクス情報は,指紋情報,虹彩情報,静脈情報,人相情報,声紋情報,掌形情報,または筆跡情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする,請求項3に記載のコンテンツ処理装置。
  5. 前記個人認証情報は,ユーザ単位で固有に付与される個人識別情報であり,
    前記個人認証情報入力装置は,ユーザが所有するカード若しくは携帯端末に記憶された前記個人識別情報を読み取り可能なリーダ装置であることを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  6. 前記リスト管理部は,同一のユーザに対応するソースIDのみを,前記ソースIDリストに登録可能であることを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  7. 前記リスト管理部は,前記個人認証情報入力装置によって認証された複数のユーザに対応する複数のソースIDを,前記ソースIDリストに登録可能であることを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  8. 前記リスト管理部は,
    前記ソースID生成部から同一のユーザに対応するソースIDが再入力される度に,前記ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを更新し,
    同一のユーザに対応するソースIDが所定期間以上再入力されない場合には,前記ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを削除することを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  9. 前記コンテンツ処理装置にネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバに対し,前記ソースID生成部によって生成されたソースIDを通知するソースID通知部と;
    前記コンテンツ配信サーバから,前記ソースID通知部によって通知されたソースIDが付加されたコンテンツを受信する配信サービス利用部と;
    を備えることを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  10. 前記ソースID通知部は,前記ソースIDリストに登録されているソースIDを,前記コンテンツ配信サーバに通知することを特徴とする,請求項9に記載のコンテンツ処理装置。
  11. 前記ソースID通知部は,前記ソースID生成部によって生成された複数のソースIDの中から,ユーザ入力に基づき1つのソースIDを選択して,前記コンテンツ配信サーバに通知することを特徴とする,請求項9に記載のコンテンツ処理装置。
  12. コンテンツ配信サーバから前記コンテンツ処理装置に配信されたコンテンツ,及び/又は,前記コンテンツ処理装置自身がリッピングしたコンテンツに対し,前記ソースIDリストに登録されているソースIDを付加するソースID付加部を備えることを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  13. 他のコンテンツ処理装置とローカル接続された場合に,前記コンテンツ処理装置自身が保有する前記ソースIDリストに含まれるソースIDを,前記他のコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに複製することを特徴とする,請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
  14. 前記再生可否判断部は,
    前記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,前記ソースIDリストに登録されているソースIDとを照合し,当該双方のソースIDのデータが所定割合以上で一致していれば,当該双方のソースIDが同一のソースIDであると判断することを特徴とする,請求項3に記載のコンテンツ処理装置。
  15. コンテンツ処理装置が備えたコンピュータに:
    前記コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,前記個人認証情報入力装置により認識されたユーザに対応するソースIDを生成するソースID生成処理と;
    再生を許可するコンテンツの所有者を表すソースIDリストに,前記生成されたソースIDを登録するリスト管理処理と;
    再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されているか否かを判断する再生可否判断処理と;
    前記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,前記再生対象のコンテンツを再生する再生処理と;
    を実行させることを特徴とする,プログラム。
  16. 前記個人認証情報は,前記ユーザの生体的特徴を表すバイオメトリクス情報であり,
    前記個人認証情報入力装置は,前記ユーザの生体的特徴を認識して前記バイオメトリクス情報を生成するバイオメトリクス認証装置であることを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  17. 前記バイオメトリクス情報は,指紋情報,虹彩情報,静脈情報,人相情報,声紋情報,掌形情報,または筆跡情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする,請求項16に記載のプログラム。
  18. 前記個人認証情報は,ユーザ単位で固有に付与される個人識別情報であり,
    前記個人認証情報入力装置は,ユーザが所有するカード若しくは携帯端末に記憶された前記個人識別情報を読み取り可能なリーダ装置であることを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  19. 前記リスト管理処理では,同一のユーザに対応するソースIDのみを,前記ソースIDリストに登録可能であることを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  20. 前記リスト管理処理では,前記個人認証情報入力装置によって認証された複数のユーザに対応する複数のソースIDを,前記ソースIDリストに登録可能であることを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  21. 前記リスト管理処理では,
    前記ソースID生成部から同一のユーザに対応するソースIDが再入力される度に,前記ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを更新し,
    同一のユーザに対応するソースIDが所定期間以上再入力されない場合には,前記ソースIDリストに登録されている当該ユーザに対応するソースIDを削除することを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  22. 前記コンピュータに:
    前記コンテンツ処理装置にネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバに対し,前記ソースID生成部によって生成されたソースIDを通知するソースID通知処理と;
    前記コンテンツ配信サーバから,前記通知されたソースIDが付加されたコンテンツを受信する配信サービス利用処理と;
    をさらに実行させることを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  23. 前記ソースID通知処理では,前記ソースIDリストに登録されているソースIDを,前記コンテンツ配信サーバに通知することを特徴とする,請求項22に記載のプログラム。
  24. 前記ソースID通知処理では,前記ソースID生成部によって生成された複数のソースIDの中から,ユーザ入力に基づき1つのソースIDを選択して,前記コンテンツ配信サーバに通知することを特徴とする,請求項22に記載のプログラム。
  25. 前記コンピュータに:
    前記コンテンツ処理装置にネットワークを介して接続されたコンテンツ配信サーバから配信されたコンテンツ,及び/又は,前記コンテンツ処理装置自身が作成したコンテンツに対し,前記ソースIDリストに登録されているソースIDを付加するソースID付加処理;
    をさらに実行させることを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  26. 前記コンピュータに:
    前記コンテンツ処理装置と他のコンテンツ処理装置とがローカル接続された場合に,前記コンテンツ処理装置自身が保有する前記ソースIDリストに含まれるソースIDを,前記他のコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに複製する処理;
    実行させることを特徴とする,請求項15に記載のプログラム。
  27. 前記再生可否判断処理では,
    前記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDと,前記ソースIDリストに登録されているソースIDとを照合し,当該双方のソースIDのデータが所定割合以上で一致していれば,当該双方のソースIDが同一のソースIDであると判断することを特徴とする,請求項16に記載のプログラム。
  28. コンテンツ処理装置におけるコンテンツ処理方法であって:
    前記コンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置から入力された個人認証情報に基づいて,前記個人認証情報入力装置により認識されたユーザに対応するソースIDを生成するステップと;
    前記生成されたソースIDを,前記コンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに登録するステップと;
    再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されているかを判断するステップと;
    前記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,前記再生対象のコンテンツを再生するステップと;
    を含むことを特徴とする,コンテンツ処理方法。
  29. 他のコンテンツ処理装置とローカル接続可能なコンテンツ処理装置であって:
    再生を許可するコンテンツの所有者を表すソースIDリストを記憶する記憶部と;
    再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されているか否かを判断する再生可否判断部と;
    前記再生対象のコンテンツに付加されているソースIDが,前記ソースIDリストに登録されていると判断された場合に,前記再生対象のコンテンツを再生する再生実行部と;
    を備え:
    前記ソースIDは,前記他のコンテンツ処理装置によって,前記他のコンテンツ処理装置に内蔵/外付けされた個人認証情報入力装置によって認識されたユーザの個人認証情報に基づいて生成されたものであり;
    前記他のコンテンツ処理装置とローカル接続された場合に,前記他のコンテンツ処理装置が保有するソースIDリストに含まれる前記ソースIDが複製されて,前記コンテンツ処理装置自身が保有するソースIDリストに登録されることを特徴とする,コンテンツ処理装置。
  30. 前記個人認証情報は,前記ユーザの生体的特徴を表すバイオメトリクス情報であり,
    前記個人認証情報入力装置は,前記ユーザの生体的特徴を認識して前記バイオメトリクス情報を生成するバイオメトリクス認証装置であることを特徴とする,請求項29に記載のコンテンツ処理装置。
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