JP2006194977A - 顕微鏡システムおよび顕微鏡標本 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体を備えた顕微鏡標本の観察を効率よく行える顕微鏡システムおよび顕微鏡標本を提供する。
【解決手段】 検体載置用の板部材に記録媒体を設けた顕微鏡標本10Aと、顕微鏡標本を載置するステージ11と、ステージに顕微鏡標本が載置されたか否か検知する検知手段39と、顕微鏡標本の載置が検知手段によって検知されたときに、該顕微鏡標本の記録媒体からデータを読み出す読出手段39と、読出手段によって読み出されたデータを用い、ステージに載置された顕微鏡標本の像を観察する観察手段12〜23とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体を備えた顕微鏡標本の観察に用いられる顕微鏡システム、および、記録媒体を備えた顕微鏡標本に関する。
顕微鏡標本のスライドガラスに記録媒体を取り付け、その記録媒体に顕微鏡標本の情報を記録し、顕微鏡標本とその情報を一体的に管理することが提案されている(例えば特許文献1を参照)。記録媒体には例えば半導体記憶装置が用いられ、情報の読み出しや書き込みを必要に応じて行うことができる。以下、顕微鏡標本の情報を単にデータという。
特開平6−331901号公報
しかしながら、上記のような記録媒体を備えた顕微鏡標本の観察に当たって、記録媒体のデータを読み書きするタイミングについては全く記載されてない。顕微鏡標本の観察を効率よく行うためには、観察の手順の中で適切なタイミングに、記録媒体のデータを読み書きすることが必要である。
本発明の目的は、記録媒体を備えた顕微鏡標本の観察を効率よく行える顕微鏡システムおよび顕微鏡標本を提供することにある。
請求項1に記載の顕微鏡システムは、検体載置用の板部材に記録媒体を設けた顕微鏡標本と、前記顕微鏡標本を載置するステージと、前記ステージに前記顕微鏡標本が載置されたか否か検知する検知手段と、前記顕微鏡標本の載置が前記検知手段によって検知されたときに、該顕微鏡標本の前記記録媒体からデータを読み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察する観察手段とを備えたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の顕微鏡システムにおいて、前記検知手段と前記読出手段と前記観察手段とを内部に収容する筐体を備え、前記ステージは、前記筐体の開口部を介して移動可能であり、前記検知手段と前記読出手段とは、前記開口部の近傍に配置されるものである。
請求項3に記載の顕微鏡システムは、筐体と、検体載置用の板部材に記録媒体を設けた顕微鏡標本と、前記顕微鏡標本を載置すると共に、前記筐体の開口部を介して移動可能なステージと、前記筐体の内部で且つ前記開口部の近傍に配置され、前記ステージによって前記顕微鏡標本が前記筐体の内部に搬入されるときに、該顕微鏡標本の前記記録媒体からデータを読み出す読出手段と、前記筐体の内部に配置され、前記読出手段によって読み出されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察する観察手段とを備えたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に記憶する記憶手段を備え、前記観察手段は、前記記憶手段に記憶されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察するものである。
請求項5に記載の顕微鏡システムは、筐体と、検体載置用の板部材に記録媒体を設けた顕微鏡標本と、前記顕微鏡標本を載置すると共に、前記筐体の開口部を介して移動可能なステージと、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の前記記録媒体からデータを読み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、前記筐体の内部に配置され、前記記憶手段に記憶されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察する観察手段と、前記筐体の内部で且つ前記開口部の近傍に配置され、前記ステージによって前記顕微鏡標本が前記筐体の外部に搬出されるときに、該顕微鏡標本の前記記録媒体に前記記憶手段からデータを書き込む書込手段とを備えたものである。
請求項6に記載の顕微鏡標本は、検体載置用の板部材と、前記板部材の検体載置面と裏面との間に埋設された記録媒体とを備えたものである。
本発明によれば、記録媒体を備えた顕微鏡標本の観察を効率よく行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の顕微鏡システム10は、図1に示すように、観察対象となる顕微鏡標本10Aを載置するステージ部11と、顕微鏡標本10Aのデータを読み書きするリーダー/ライター39と、顕微鏡標本10Aを照明する照明部(12〜16)と、顕微鏡標本10Aの拡大像を形成する結像部(17〜21)と、顕微鏡標本10Aの拡大像を撮像するCCDカメラ22と、制御部23と、モニタ24と、入力装置25とで構成されている。
このうち、リーダー/ライター39,照明部(12〜16),結像部(17〜21),CCDカメラ22,制御部23は、顕微鏡システム10の筐体26の内部に収容される。ステージ部11は筐体26の開口26Aを介して移動可能である(図2参照)。モニタ24,入力装置25は、筐体26の外部に配置されている。本実施形態の顕微鏡システム10は、CCDカメラ内蔵の箱形の顕微鏡システムである。
また、顕微鏡システム10の筐体26の内部において、リーダー/ライター39は筐体26の開口26Aの近傍で且つステージ部11の上方に配置される。照明部(12〜16)はステージ部11の下方に配置される。結像部(17〜21),CCDカメラ22はステージ部11の上方に配置されている。本実施形態の顕微鏡システム10は、顕微鏡標本10Aを透過照明で観察する装置である。
次に、本実施形態の顕微鏡システム10の各構成要素について個別に説明する。
顕微鏡標本10Aは、図3に示す通り、極薄くスライスされた検体81を透明なスライドガラス82の上に載置し、検体81を覆うように透明な薄いカバーガラス83を設けたものである。スライドガラス82は、検体載置用のガラス製の板部材である。顕微鏡標本10Aは“顕微鏡プレパラート”と呼ばれることもある。
さらに、検体81を載置するスライドガラス82の端部において、検体載置面2Cと裏面2Dとの間にはICチップ84(記録媒体)が埋設され、その周囲にはアンテナ85が設けられる。裏面2Dとは検体載置面2Cとは反対側の面である。ICチップ84の埋設は、スライドガラス82に対して検体載置面2Cの側から彫り込み加工を施し、これによって形成された凹部の中にICチップ84を接着し、その上部を保護部材85で覆うことにより行われる。保護部材85は透明材料でも不透明材料でも構わない。保護部材85によりICチップ84への水分の浸入を回避している。
このように、ICチップ84は、スライドガラス82の検体載置面2Cの側から、検体載置面2Cと裏面2Dとの間に埋設される。したがって、ICチップ84が検体載置面2Cよりも上方に突出したり、裏面2Dよりも下方に突出したりすることはない。つまり、ICチップ84に起因する凹凸がスライドガラス82の検体載置面2Cと裏面2Dに現れることはない。
また、ICチップ84は、CPUやメモリなどが内蔵された半導体記憶装置であり、データの読み出しや書き込みや消去など(つまり書き換え)が可能である。ICチップ84のデータの読み書きは、顕微鏡システム10の筐体26の内部に配置されたリーダー/ライター39により、アンテナ85を介して行われる(非接触式)。ICチップ84のデータには、顕微鏡標本10Aを識別するためのIDファイル、過去の観察位置や観察条件を登録した状態ファイル、顕微鏡標本10Aの全体画像や部分拡大画像などが含まれる。
図1に示すステージ部11は、x方向,y方向に移動可能な電動ステージと、電動ステージのx位置,y位置を検出するカウンタとで構成される(何れも不図示)。ステージ部11は、上記した通り、筐体26の開口26Aを介して移動可能である(図2参照)。ステージ部11が筐体26の内外間で移動する際の経路は、顕微鏡システム10の2つの観察光路10B,10Cを横切っている。
ステージ部11は、制御部23のステージ制御回路43を介してコントローラ40に接続される。ステージ制御回路43は、コントローラ40からの制御信号に基づいて、ステージ部11の電動ステージをx方向,y方向に移動させ、ステージ部11による顕微鏡標本10Aの観察位置を調整する。また、ステージ部11のカウンタの値を読み取り、電動ステージのx位置,y位置に関わる信号をコントローラ40に出力する。
照明部(12〜16)は、一方の観察光路10B上に配置された照明光源12,拡散板13,コンデンサレンズ14,開口絞り15と、他方の観察光路10C上に配置された照明光源16とで構成されている。
一方の照明光源12から射出された光は、拡散板13によって均一化され、コンデンサレンズ14によって集光され、開口絞り15を介して観察光路10B上の顕微鏡標本10Aの一部領域に入射する。そして、この一部領域を透過した光は、結像部(17〜21)に導かれる。
他方の照明光源16から射出された光は、観察光路10C上の顕微鏡標本10Aに入射する。このとき顕微鏡標本10Aは、面状に照明される。そして、この領域を透過した光も、結像部(17〜21)に導かれる。照明光源16は、顕微鏡標本10Aを含む広い範囲(プレパラート全体)の観察時に使用される。
照明光源12,16は、制御部23の照明制御回路41を介してコントローラ40に接続される。照明制御回路41は、コントローラ40からの制御信号に基づいて、照明光源12,16を点灯/消灯すると共に、照明光源12の照明輝度を調整する。また、照明光源12の照明輝度に関わる信号をコントローラ40に出力する。
絞り15は、制御部23の絞り制御回路42を介してコントローラ40に接続される。絞り制御回路42は、コントローラ40からの制御信号に基づいて、絞り15を調整し、後述する対物レンズ31,32の開口数に応じた絞り量に設定する。また、絞り15の絞り量に関する信号をコントローラ40に出力する。
結像部(17〜21)は、対物レンズ部17と、ミラー18,19と、結像レンズ部20と、ミラー21とで構成されている。ここで、ミラー18は観察光路10B上に配置され、ミラー19は観察光路10C上に配置されている。ミラー18,19による反射後の観察光路10Dは共通である。ミラー21は、観察光路10D上に配置され、ミラー18,19により裏返しになった像を表像に戻すための光学素子である。
対物レンズ部17は、高倍の対物レンズ31と、低倍の対物レンズ32と、中空孔33と、センサ34とで構成されている。そして、対物レンズ31,32のうち何れか1つを観察光路10Bに挿入可能である。観察光路10Bに挿入されている対物レンズの種類(31または32)は、センサ34によって検知される。中空孔33は、観察光路10C上に配置されている。
対物レンズ部17は、制御部23のフォーカス制御回路44および対物レンズ駆動回路45を介してコントローラ40に接続されている。フォーカス制御回路44は、コントローラ40からの制御信号に基づいて、対物レンズ部17を全体的に上下動させ、焦点合わせを行う。また、対物レンズ(31または32)の焦点位置に関わる信号をコントローラ40に出力する。
対物レンズ駆動回路45は、コントローラ40からの制御信号に基づいて、対物レンズ部17の対物レンズ31または対物レンズ32を観察光路10B上に位置決めする。観察光路10Bに挿入された対物レンズの種類(31または32)を表す信号(センサ34の検知信号)は、センサ34からコントローラ40に出力される。
結像レンズ部20は、低倍の結像レンズ35と、高倍の結像レンズ36と、縮小投影レンズ37と、センサ38とで構成される。そして、結像レンズ35,36,縮小投影レンズ37のうち何れか1つを観察光路10Dに挿入可能である。センサ38は、観察光路10Dに挿入されているレンズの種類(35または36または37)を検知するためのものである。
結像レンズ部20は、制御部23の結像レンズ駆動回路46を介してコントローラ40に接続されている。結像レンズ駆動回路46は、コントローラ40からの制御信号に基づいて、結像レンズ部20の結像レンズ35または結像レンズ36または縮小投影レンズ37を観察光路10D上に位置決めする。観察光路10Dに挿入されたレンズの種類(35または36または37)を表す信号(センサ38の検知信号)は、センサ38からコントローラ40に出力される。
ここで、観察光路10Dに結像レンズ(35または36)が挿入されるとき、ステージ部11上の顕微鏡標本10Aは、一方の観察光路10B上に位置決めされ、照明光源12からの光によって一部領域が照明される。このとき、顕微鏡標本10Aを透過した光は、対物レンズ(31または32)を介して平行光に変換され、ミラー18で反射した後、結像レンズ(35または36)で集光され、ミラー21を介して所定面2A(CCDカメラ22の撮像面)に結像される。顕微鏡標本10Aの像の拡大倍率は、2つの対物レンズ(31,32)のうち観察光路10Bに挿入されている方と、2つの結像レンズ(35,36)のうち観察光路10Dに挿入されている方との組み合わせに応じて、4通り存在する。
また、観察光路10Dに結像レンズ部20の縮小投影レンズ37が挿入されるとき、ステージ部11上の顕微鏡標本10Aは、他方の観察光路10C上に位置決めされ、照明光源16からの光によって照明される。ミラー18は、観察光路10Dの外に配置される。このとき、顕微鏡標本10Aを透過した光は、対物レンズ部17の中空孔33→ミラー19→結像レンズ部20の縮小投影レンズ37→ミラー21という経路を通って、所定面2A(CCDカメラ22の撮像面)に到達する。この経路は、顕微鏡標本10Aを含む広い範囲(プレパラート全体)の観察時のものである。
CCDカメラ22は、所定面2Aに形成された顕微鏡標本10Aの像を撮像して画像信号を出力する。出力先は、制御部23のCCD制御回路47である。CCD制御回路47は、コントローラ40からの制御信号に基づいて、CCDカメラ22にタイミング信号を出力する。このタイミング信号は、CCDカメラ22の各受光部に蓄積された電荷を転送させるためのクロック信号である。CCDカメラ22では、CCD制御回路47からのタイミング信号に基づいて電荷を転送し、画像信号(アナログ信号)を出力する。
コントローラ40には、制御部23を構成する各々の回路(41〜47)や対物レンズ部17のセンサ34,結像レンズ部20のセンサ38が接続されるだけでなく、メモリ27,モニタ24,入力装置25も接続される。また、コントローラ40の内部には、図4に示すように、2つのフレームメモリA,Bが設けられている。
コントローラ40は、CCD制御回路47からのディジタル信号を取り込むと、これをフレームメモリAに一旦格納し(図4の矢印(1))、その後、モニタ24に出力する(矢印(2))。その結果、モニタ24の画面24A(図1)には、顕微鏡標本10Aの画像(静止画像)が表示される。
さらに詳しく説明すると、観察光路10B上の対物レンズ(31または32)と観察光路10D上の結像レンズ(35または36)を経てCCDカメラ22に到達した光に起因する画像(以下「顕微鏡画像」という)は、モニタ24の画面24Aのうち、図5に示す分割領域51に表示される。分割領域51の顕微鏡画像は、顕微鏡標本10Aの一部領域の画像である。顕微鏡システム10では、分割領域51の顕微鏡画像に基づいて顕微鏡標本10Aの一部領域の像を観察することができる。
分割領域51の顕微鏡画像の倍率(表示倍率)は、CCDカメラ22が顕微鏡標本10Aの拡大像を撮像するときに観察光路10B,10Dに挿入されていた拡大光学系の倍率で決まる。顕微鏡標本10Aの一部領域の像を観察する際の条件(観察条件)は、制御部23を構成する各々の回路(41,42,44〜47)によって調整可能である。なお、観察光路10B上の光学素子(12〜15,31,32,18)と観察光路10D上の光学素子(35,36,21)とCCDカメラ22とCCD制御回路47とコントローラ40は総じて請求項の「観察手段」に対応する。
また、観察光路10C上の中空孔33と観察光路10D上の縮小投影レンズ37を経てCCDカメラ22に到達した光に起因する画像(以下「標本全体画像」という)は、モニタ24の画面24Aのうち、図5に示す分割領域52に表示される。分割領域52の標本全体画像は、顕微鏡標本10Aを含む広い範囲(プレパラート全体)の画像であり、マクロ画像と呼ばれることもある。
ここで、モニタ24の画面24Aの表示内容(画像以外の内容)について説明する。画面24Aの分割領域52には、標本全体画像に重ねて十字カーソル52Aが表示されている。十字カーソル52Aは、観察光路10Bの現在の位置を表している。これは、分割領域51に表示されている顕微鏡画像の概略位置に相当する。
また、画面24Aには、上記した分割領域51,52の他に、操作メニューを表示するための分割領域53と、マーカーメニューを表示するための分割領域54とが確保されている。
分割領域53の操作メニューには、図6に示すように、方向ボタン61と、拡大倍率ボタン62と、フォーカス上下ボタン63と、絞りボタン65と、輝度ボタン66と、保存ボタン67と、ロードボタン68Aと、アンロードボタン68Bと、入力ボックス69とが設けられる。
観察者が操作メニューの各々のボタン(61〜68)をマウスなどの入力装置25によりクリックすると、コントローラ40には、様々な指示が入力される。そして、コントローラ40は、外部からの指示にしたがって、制御部23の各々の回路(41〜47)に制御信号を出力し、顕微鏡システム10の各部を電動で制御する。
方向ボタン61は、ステージ部11をxy方向に移動させるためのものである。拡大倍率ボタン62は、観察光路10Bに挿入する対物レンズ(31,32)と観察光路10Dに挿入する結像レンズ(35,36)の組み合わせを切り替えるためのものである。フォーカス上下ボタン63は、対物レンズ部17を上下動させてフォーカス調整を行うためのものである。絞りボタン65は、絞り15の絞り量を指示するためのものである。輝度ボタン66は、照明光源12の照明輝度を指示するためのものである。
保存ボタン67は、分割領域51に表示されている顕微鏡画像のみをメモリ27に保存するためのものである。ロードボタン68Aとアンロードボタン68Bは、顕微鏡標本10Aを顕微鏡システム10の筐体26から出し入れするためのものである。入力ボックス69は、後述の登録時や再生時に、対象ファイルの名前を入力するためのものである。
また、図7(A)に示すように、分割領域54のマーカーメニューには、登録ボタン71と、クリアボタン72と、番号ボタン73と、再現ボタン74と、再生ボタン75とが設けられる。
観察者がマーカーメニューの各々のボタン(71〜75)をマウスなどの入力装置25によりクリックすると、コントローラ40には、様々な指示が入力される。そして、コントローラ40は、外部からの指示にしたがって、メモリ27との間でファイルやデータの授受を行う。また、制御部23の各々の回路(41〜47)に制御信号を出力し、顕微鏡システム10の各部を電動で制御する。
登録ボタン71は、分割領域51に表示されている顕微鏡画像と、そのときの各部の設定状態(ステージ部のxy位置,対物レンズ部の倍率,結像レンズ部の倍率,絞り量,焦点位置,照明輝度)をメモリ27に登録するためのものである。クリアボタン72は、登録ボタン71による登録をクリアするためのものである。
本実施形態の顕微鏡システム10では、1つの顕微鏡標本10Aについて最大12箇所の登録を行うことができる。登録済の箇所には、1つの番号(1〜12の何れか)が割り当てられ、その番号が実際に番号ボタン73として表示される。
このため、例えば12箇所で登録済の場合は、図7(A)のように、全ての番号(「1」〜「12」)が番号ボタン73として表示される。また、例えば3箇所で登録済の場合は、図7(B)のように、3つの番号(「1」〜「3」)が番号ボタン73として表示され、その他の未登録の番号(「4」〜「12」)は非表示となる。
さらに、登録済の箇所に割り当てられた番号(1〜12の何れか)は、図8に示すように、分割領域52の標本全体画像の中にも表示される。図8の表示例は、図7(B)のように3箇所で登録済の場合に対応する。
再現ボタン74は、顕微鏡システム10の各部の設定状態(ステージのxy位置,対物レンズの倍率,結像レンズの倍率,絞り量,焦点位置,照明輝度)を再現するときに、再現メニューを読み込むためのものである。再現メニューは、メモリ27に保存されている。再生ボタン75は、メモリ27に保存されている顕微鏡画像を再生するときに、再生メニューを読み込むためのものである。
次に、本実施形態の顕微鏡システム10の動作について、図9〜図11,図14〜図16のフローチャートを用いて説明する。また、図11のフローチャートを用いて説明するときに、図12,図13のファイル形式を参照する。顕微鏡システム10に電源が投入されると、コントローラ40は、顕微鏡システム10の各部を初期化し、図9〜図11,図14〜図16のフローチャートによる制御を開始する。
まず初めに、図9に示すボタン入力検出処理について説明する。
コントローラ40は、ステップS1〜S5の各々において、操作メニュー(図6)のロードボタン68A,アンロードボタン68B,マーカーメニュー(図7)の登録ボタン71,番号ボタン73,再現ボタン74が押されたか否かを監視する。
そして、ロードボタン68Aが押されると(S1がYes)、ステップS6のロード処理(詳細は図10)を実行する。登録ボタン71が押されると(S2がYes)、ステップS7の登録処理(詳細は図11)を実行する。番号ボタン73が押されると(S3がYes)、ステップS8の番号処理(詳細は図14)を実行する。再現ボタン74が押されると(S4がYes)、ステップS9の再現メニュー読込処理(詳細は図16)を実行する。アンロードボタン68Bが押されると(S5がYes)、ステップS10のアンロード処理(詳細は図15)を実行する。
まず、図10のロード処理(S11〜S16)について説明する。
操作メニュー(図6)のロードボタン68Aが押されると、コントローラ40は、ステージ部11をx方向に移動させて、筐体26の開口26Aから外部へ吐き出す(ステップS11)(図2の状態)。このとき観察者はステージ部11の上に顕微鏡標本10Aを載置することができる。
顕微鏡標本10Aは、図3に示す通り、スライドガラス82にICチップ84を埋設したものである。ICチップ84のデータには、顕微鏡標本10Aを識別するためのIDファイル、過去の観察位置や観察条件を登録した状態ファイル、顕微鏡標本10Aの全体画像や部分拡大画像などが含まれる。
顕微鏡標本10Aのステージ部11への載置は、スライドガラス82の裏面2Dがステージ部11と接触するように行われる。上記したように、裏面2Dには凹凸がないため、ステージ部11に載置された状態での顕微鏡標本10Aの傾きを回避できる。つまり、顕微鏡標本10Aをステージ部11に水平な状態で載置することができる。
その後、ロードボタン68Aが再び押されると(ステップS12がYes)、コントローラ40は、ステージ部11をx方向に移動させて、筐体26の開口26Aから内部に取り込む。このとき、ステージ部11に載置された顕微鏡標本10Aも、筐体26の開口26Aから内部に取り込まれる。そして、筐体26の内部で且つ開口26Aの近傍において、顕微鏡標本10Aは、リーダー/ライター39(図1)の下方を通過することになる。
リーダー/ライター39は、その下方の所定範囲に向けて定期的に電波を発しており、この電波に対する応答の有無に基づいて、顕微鏡標本10Aの有無(ステージ部11に顕微鏡標本10Aが載置されたか否か)を検知する。そして、顕微鏡標本10Aが下方を通過したときにICチップ84(図3)のアンテナ85を介して信号を受け取ると、リーダー/ライター39は、その旨をコントローラ40に通知する。
コントローラ40は、上記のようにして顕微鏡標本10Aの載置がリーダー/ライター39によって検知されたときに、リーダー/ライター39を制御して、その顕微鏡標本10AのICチップ85におけるデータの有無を検出する(図10のステップS14)。そして、データがある場合(S14がYes)、顕微鏡標本10AのICチップ84からデータを読み出してメモリ27にコピーする(ステップS15)。メモリ27は、リーダー/ライター39とコントローラ40とによって読み出されたデータを一時的に記憶する手段として機能する。
このように、本実施形態の顕微鏡システム10では、リーダー/ライター39を筐体26の内部で且つ開口26Aの近傍に配置したので、ステージ部11によって顕微鏡標本10Aを筐体26の内部に搬入するとき(搬入直後)に、顕微鏡標本10AのICチップ84からデータを読み出すことができる。そして、読み出されたデータをメモリ27に記憶させ、顕微鏡標本10Aの像を観察する際にメモリ27のデータを利用する。
ステップS15のデータの読み出し動作が終了すると(またはICチップ84にデータがない場合はステップS15の処理を省略して)、コントローラ40は、ステップS16の処理を行う。ステップS16では、照明光源16を点灯すると共に、ミラー18を退避させ、結像レンズ部20の縮小投影レンズ37を観察光路10Dに挿入する。そして、顕微鏡標本10Aが観察光路10Cに到達したときに、標本全体画像を取り込む。標本全体画像は、フレームメモリAに一旦格納され(図4の矢印(1))、モニタ24の分割領域52に表示される(矢印(2))。また、フレームメモリBにも格納される(矢印(3))。
このようにして図10のロード処理が終了すると、コントローラ40は、図9のボタン入力検出処理に戻る。
ロード処理(図10)の後、ステージ部11がさらに移動して、観察光路10B上に顕微鏡標本10Aが到達すると、コントローラ40は、照明光源12を点灯し、ミラー18を観察光路10D上に挿入し、顕微鏡標本10Aの一部領域の観察状態とする。このとき、コントローラ40に取り込まれた顕微鏡画像は、フレームメモリAを介してモニタ24の分割領域51に表示される(図4の矢印(1)(2))。
コントローラ40は、モニタ24の分割領域53に表示された操作メニューのボタン(61〜66)が入力装置25によりクリックされると、その指示にしたがって顕微鏡システム10の各部を電動で制御し、モニタ24の分割領域51の顕微鏡画像を更新する。
なお、上記したように、顕微鏡標本10Aがステージ部11に水平な状態で載置され、顕微鏡標本10Aのスライドガラス82の検体載置面2CにはICチップ84に起因する凹凸がないため、ステージ部11によって顕微鏡標本10Aを搬送する際、対物レンズ部17のレンズ先端(特に高倍の対物レンズ31の先端)との干渉を回避できる。つまり、対物レンズ部17のレンズ先端と接触することなく、ステージ部11による顕微鏡標本10Aの観察位置を調整できる。
次に、図11の登録処理(S21〜S30)について説明する。
マーカーメニュー(図7)の登録ボタン71が押されると、コントローラ40は、ステージ部11上の顕微鏡標本10AについてのIDファイルがメモリ27に保存されているか否かを判定する(ステップS21)。そして、IDファイルがない場合(ステップS21がNo)、ステップS22以降の処理を行う。
ステップS22では、顕微鏡標本10AのIDファイルを作成し、ファイル名(ABC.txt)を付けてメモリ27に保存する。ファイル名(ABC.txt)は、図6の操作メニューの入力ボックス69から入力される。その後、ステップS23に進み、モニタ24の分割領域52の標本全体画像にファイル名(ABC.bmp)を付け、図4の矢印(4)のように、フレームメモリBからメモリ27に保存する。ファイル名(ABC.bmp)は、顕微鏡標本10AのIDファイルの名前(ABC.txt)と関連づけてコントローラ40が決定する。
次のステップS24では、モニタ24の分割領域51の顕微鏡画像にファイル名(DEF001.bmp)を付け、図4の矢印(5)のように、フレームメモリAからメモリ27に保存する。ファイル名(DEF001.bmp)は、コントローラ40が英数文字でランダムに任意に決定した名前である。現在の日時をファイル名としても構わない。
次のステップS25では、現在の各部の設定状態(ステージ部のxy位置,対物レンズ部の倍率,結像レンズ部の倍率,絞り量,焦点位置,照明輝度)を、各々の回路(41〜47)やセンサ34,38から取得する。
そして、顕微鏡標本10Aの状態ファイル(名前:abc.txt)を作成し、ステージ部11のxy位置(つまりステージ部11による顕微鏡標本10Aの観察位置)および現在の観察条件(倍率,絞り量,焦点位置,照明輝度)を関連づけて、登録番号「1」と顕微鏡画像のファイル名(DEF001.bmp)と共に登録する。状態ファイルの名前(abc.txt)は、顕微鏡標本10AのIDファイルの名前(ABC.txt)と関連づけてコントローラ40が決定する。状態ファイル(名前:abc.txt)もメモリ27に保存される。
メモリ27の中では、図12に示すように、ステップS22で作成された顕微鏡標本10AのIDファイル(名前:ABC.txt)と、ステップS23で保存された標本全体画像のファイル(名前:ABC.bmp)と、ステップS25で保存された状態ファイル(名前:abc.txt)とが関連づけられ、さらに、状態ファイル(名前:abc.txt)とステップS24で保存された顕微鏡画像のファイル(名前:DEF001.bmp)とが関連づけられ、一群として保存される。状態ファイル(名前:abc.txt)の内容は、例えば図13に示すようになる。
上記ステップS25の処理が終わると、コントローラ40は、次のステップS26で、モニタ24の分割領域52の標本全体画像に今回の登録番号「1」を表示し(図8参照)、この登録番号「1」をマーカーメニュー(図7)に番号ボタン73として表示する。現時点では、図8の標本全体画像にも図7のマーカーメニューにも登録番号「2」〜「12」は非表示である。
このようにして図11の登録処理(1回目)が終了すると、コントローラ40は、図9のボタン入力検出処理に戻る。
そして再び登録ボタン71が押されると、コントローラ40は、ステップS21を経て(顕微鏡標本10AのIDファイルがメモリ27にあるため)、ステップS27に進む。ステップS27では、顕微鏡標本10Aについての登録数が既に最大(12箇所)に達しているか否かを判定する。そして、まだ登録の余地がある場合のみ(S27がNo)、ステップS28以降の処理を行う。
ステップS28では、モニタ24の分割領域51の顕微鏡画像に新たなファイル名(DEF00*.bmp)を付けて、フレームメモリAからメモリ27に保存する(図4の矢印(5))。ファイル名(DEF00*.bmp)は、互いに重複しないように決定される。
次のステップS29では、現在の各部の設定状態(ステージ部のxy位置,対物レンズ部の倍率,結像レンズ部の倍率,絞り量,焦点位置,照明輝度)を取得し、状態ファイル(名前:abc.txt)を更新する。つまり、ステージ部11のxy位置(つまりステージ部11による顕微鏡標本10Aの観察位置)および現在の観察条件(倍率,絞り量,焦点位置,照明輝度)を関連づけて、登録番号「N」と顕微鏡画像のファイル名(DEF00*.bmp)と共に登録する。更新後の状態ファイル(名前:abc.txt)も、メモリ27に保存される。Nは2〜12の整数である。
その結果、メモリ27の中では、図12,図13に示すように、ステップS29で更新された状態ファイル(名前:abc.txt)と、ステップS28で保存された顕微鏡画像のファイル(名前:DEF00*.bmp)とが関連づけられ、一群として保存される。
上記ステップS29の処理が終わると、コントローラ40は、次のステップS30で、モニタ24の分割領域52の標本全体画像に今回の登録番号「N」を表示し(図8参照)、この登録番号「N」をマーカーメニュー(図7)に番号ボタン73として表示する。
このようにして図11の登録処理(2回目)が終了すると、コントローラ40は、図9のボタン入力検出処理に戻る。そして登録ボタン71が押される度に、コントローラ40は、ステップS21→S27→S28→S29→S30の処理を繰り返す。登録番号「N」は、登録した順序で例えば昇順に付与される。登録ボタン71が例えば合計3回押されると、モニタ24の分割領域52の標本全体画像(図8参照)には番号「1」〜「3」が表示され、マーカーメニュー(図7(B)参照)には番号「1」〜「3」が番号ボタン73として表示される。
次に、図14の番号処理(S31〜S33)について説明する。
ここでは、ステージ部11上の顕微鏡標本10Aを観察している最中に、または、顕微鏡標本10Aの観察が一段落したときに、マーカーメニュー(図7(B))の番号ボタン73(例えば「1」〜「3」の何れか1つ)が押されたことを想定して説明を行う。このとき、アンロード処理(図15)による顕微鏡標本10Aの取り出しは未だ行われず、顕微鏡標本10Aがステージ部11上に載置されたままの状態であるとする。また、メモリ27の中では、ステージ部11上の顕微鏡標本10Aに対応する状態ファイル(名前:abc.txt)が一時的に記憶されて参照可能となっている。
このような状況で番号ボタン73(例えば「1」〜「3」の何れか1つ)が押されると、コントローラ40は、メモリ27の状態ファイル(名前:abc.txt)を参照し、押された番号ボタン73と一致する登録番号があるか否かを判定する(ステップS31)。
そして「ある」場合(S31がYes)、コントローラ40は、状態ファイル(名前:abc.txt)を参照し、押された番号ボタン73と一致する登録番号に登録された各部の設定状態(一組のxy位置,倍率,絞り量,焦点位置,照明輝度)を読み出す(ステップS32)。例えば、登録番号「2」の番号ボタン73が押された場合には、図13に示す状態ファイル(名前:abc.txt)の中から、倍率=10,絞り量=75,x座標=1000,y座標=2000,焦点位置=3000,照明輝度=180という一組の設定状態を読み出す。
そして次に、コントローラ40は、状態ファイル(名前:abc.txt)から読み出した一組の設定状態に基づいて各々の回路(41〜47)を制御し、顕微鏡システム10の各部を実際に電動で駆動させる。すなわち、顕微鏡システム10の各部の設定状態を再現する(ステップS33)。
具体的には、状態ファイル(名前:abc.txt)から読み出した“x座標,y座標”に基づいてステージ制御回路43を制御し、例えば登録番号「2」への登録が行われたときのステージ部11による顕微鏡標本10Aの観察位置を再現する。
また同時に、状態ファイル(名前:abc.txt)から読み出した“倍率”に基づいて対物レンズ駆動回路45と結像レンズ駆動回路46とCCD制御回路47を制御し、“絞り量”に基づいて絞り制御回路42を制御し、“焦点位置”に基づいてフォーカス制御回路44を制御し、“照明輝度”に基づいて照明制御回路41を制御し、例えば登録番号「2」への登録が行われたときの観察条件を再現する。
その結果、モニタ24の分割領域51には、例えば登録番号「2」への登録が行われたときの顕微鏡画像が再び表示される(再現)。このため、観察者は、煩雑な調整作業を繰り返さなくても、顕微鏡標本10Aの登録番号「2」の位置を同じ条件で再び観察することができる。
このようにして図14の番号処理(顕微鏡標本10Aの取り出し前)が終了すると、コントローラ40は、図9のボタン入力検出処理に戻る。そして番号ボタン73が押されるたびに、コントローラ40は、ステップS31→S32→S33の処理を繰り返す。
したがって、本実施形態の顕微鏡システム10によれば、煩雑な調整作業を繰り返さなくても、各部の設定状態(ステージ部11による顕微鏡標本10Aの観察位置および対物レンズ部17の倍率などの観察条件)を容易に再現でき、顕微鏡標本10Aの所定の位置(登録済みの箇所)を以前と同じ条件で再び観察することが可能となる。
図15のアンロード処理(S51〜S54)について説明する。
操作メニュー(図6)のアンロードボタン68Bが押されると、コントローラ40は、メモリ27にデータがあるか否かを判定する(ステップS51)。そして、データがある場合(S51がYes)、顕微鏡標本10AのICチップ84にデータを上書きするか否かを判定する(ステップS52)。この判定は、モニタ24の画面24Aに「データを上書きしてもよいか」のメッセージを表示し、例えば観察者が入力装置25から入力した情報に基づいて行われる。
顕微鏡標本10AのICチップ84にデータを上書きする場合(ステップS52がYes)、コントローラ40は、ステージ部11をx方向に移動させて、顕微鏡標本10Aを筐体26の開口26Aに向けて移動させる。そして、開口26Aの近傍において、顕微鏡標本10Aは、リーダー/ライター39(図1)の下方を通過することになる。
このとき、コントローラ40は、リーダー/ライター39を制御して、顕微鏡標本10AのICチップ84にメモリ27からデータを書き込む(ステップS53)。その後、ステージ部11がさらに移動し、筐体26の開口26Aから外部へ吐き出される(ステップS54)(図2の状態)。このとき観察者は、ステージ部11から顕微鏡標本10Aを取り除くことができる。
このように、本実施形態の顕微鏡システム10では、リーダー/ライター39を筐体26の内部で且つ開口26Aの近傍に配置したので、ステージ部11によって顕微鏡標本10Aを筐体26の外部に搬出するとき(搬出直前)に、メモリ27から顕微鏡標本10AのICチップ84にデータを書き込むことができる。ただし、メモリ27にデータがない場合(ステップS51がNo)や、メモリ27のデータを上書きしない場合(ステップS52がNo)は、ステップS53の書き込み動作を省略してステップS54に進む。
次に、ステージ部11上の顕微鏡標本10Aの観察が終了し、図15のアンロード処理による顕微鏡標本10Aの取り出しが行われた後で、別の顕微鏡標本10A(区別するために以下の説明では“10F”の符号を付与する)が図10のロード処理によって取り込まれた場合を説明する。
顕微鏡標本10Fに対する登録処理(図11)は既に終了し、顕微鏡標本10FのICチップ84には既にデータが記録されているとする。顕微鏡標本10Fに対するロード処理(図10)の結果、顕微鏡標本10FのICチップ84のデータはメモリ27にコピーされる。また、モニタ24の画面24A(図5)の分割領域52には、顕微鏡標本10Fの全体画像が表示される。現時点では、分割領域52(図8)の標本全体画像にも、マーカーメニュー(図7)にも、登録番号「1」〜「12」は非表示である。
このときマーカーメニュー(図7)の再現ボタン74が押されると、コントローラ40は、図16の再現メニュー読込処理(S41,S42)を実行する。
まずステップS41では、メモリ27にコピーされたデータのうち、顕微鏡標本10Fの状態ファイル(名前:SSS.txt)を読み込む。そして、この状態ファイル(名前:SSS.txt)を参照し、その中に含まれている登録番号「1」〜「12」をモニタ24の分割領域52の標本全体画像に表示し(図8参照)、分割領域54のマーカーメニュー(図7(A)参照)に番号ボタン73としても表示する。つまり、顕微鏡標本10Fに関わる再現メニューを表示する。
このようにして図16の再現メニュー読込処理が終了すると、コントローラ40は、図9のボタン入力検出処理に戻る。
そして、マーカーメニュー(図7(A)参照)の番号ボタン73(「1」〜「12」の何れか1つ)が押されると、コントローラ40は、メモリ27の状態ファイル(名前:SSS.txt)を参照し、既に説明した番号処理(図14のステップS31→S32→S33)を実行する。また、この番号処理を番号ボタン73が押されるたびに繰り返す。
このため、登録処理(図11)が既に終了している顕微鏡標本10Fを再び内部に取り込んだ場合でも、煩雑な調整作業を繰り返すことなく、各部の設定状態(ステージ部11による顕微鏡標本10Fの観察位置および対物レンズ部17の倍率などの観察条件)を容易に再現でき、顕微鏡標本10Fの所定の位置(登録済みの箇所)を以前と同じ条件で再び観察することが可能となる。
上記のように、本実施形態の顕微鏡システム10では、ICチップ84を備えた顕微鏡標本10A(または10F)の観察に当たって、顕微鏡標本10A(または10F)が筐体26の内部に搬入されるときにICチップ84からデータを読み出し、筐体26の外部に搬出されるときにICチップ84にデータを書き込むため、観察の手順の中で適切なタイミングにICチップ84のデータを読み書きすることができる。したがって、ICチップ84を備えた顕微鏡標本10A(または10F)の観察を効率よく行うことができる。
さらに、本実施形態の顕微鏡システム10では、筐体26の内部にステージ部11,照明部(12〜16),結像部(17〜21),CCDカメラ22,制御部23を収容し、箱形の構成としたため、顕微鏡標本10A,10F,…の出し入れに拘わらず、常に同じ環境下で顕微鏡標本10A,10F,…の観察を行うことができる。
また、本実施形態の顕微鏡システム10では、顕微鏡標本10AのICチップ84に、顕微鏡標本10Aを識別するためのIDファイル、過去の観察位置や観察条件を登録した状態ファイル、顕微鏡標本10Aの全体画像や部分拡大画像(上記の顕微鏡画像)などを記録するため、本実施形態の顕微鏡システム10のリーダー/ライター39と同様のデータ読み出し装置を用い、ICチップ84から画像ファイルを読み出すことにより、各観察条件での画像を閲覧することもできる。
さらに、図10のロード処理のステップS15において、顕微鏡標本10AのICチップ84からデータを読み出す際に、全てのデータを読み出してもよいが、一部のデータのみ(例えばIDファイルと状態ファイル)を読み出しても構わない。特にIDファイルは観察の手順の中で直ぐに必要となるデータであり、IDファイルだけを読み出してもよい。一部のデータを読み出す場合、残りのデータ(例えば画像ファイル)は、観察の手順の中で必要なタイミングに読み出せばよい。ICチップ84のデータに優先順位を付けて順に読み出すことにより、顕微鏡標本10Aの観察をより効率的に行える。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、顕微鏡標本10Aのスライドガラス82にICチップ84を埋設したが、本発明はこれに限定されない。ICチップ84のような電子媒体に代えて、磁気媒体を用いてもよい。電子媒体と磁気媒体とを含めて請求項の「記録媒体」に対応する。
さらに、上記した実施形態では、非接触式の記録媒体(例えばICチップ84)の例で説明したが、本発明はこれに限定されない。接触式の記録媒体をスライドガラス82に埋設する場合にも、本発明を適用できる。この場合、データの読み書きを行う際には、記録媒体の入出力端子とリーダー/ライター39の入出力端子とを接続させることが必要となる。接触式の場合には、記録媒体の入出力端子を含めて請求項の「記録媒体」に対応する。
また、上記した実施形態では、記録媒体(例えばICチップ84)をスライドガラス82の検体載置面2Cの側から埋設したが、本発明はこれに限定されない。図17に示す通り、スライドガラス82の裏面2Dの側から記録媒体を埋設してもよい。この場合、記録媒体への水分の浸入を確実に回避できる。
さらに、上記した実施形態では、検体載置用の板部材としてガラス製のもの(つまりスライドガラス82)を用いる例で説明したが、本発明はこれに限定されない。検体載置用の板部材としてプラスチック製(透明樹脂製)のものを用いてもよい。この場合、周知の射出成形で検体載置用の板部材を作製し、このとき同時に記録媒体を埋設すればよい。プラスチック製の場合、ガラス製と比較して容易に作製できる利点がある。
また、上記した実施形態では、顕微鏡システム10の筐体26の内側で且つ開口26Aの近傍にリーダー/ライター39を配置したが、本発明はこれに限定されない。リーダー/ライター39は、ステージ部11の底部に設けてもよい。この場合、顕微鏡標本10Aをステージ部11に載置したときに記録媒体(例えばICチップ84)のデータを読み出すことができる。記録媒体へのデータの書き込みは、アンロードボタン68Bが押された直後からステージ部11が筐体26の外部で停止する直前までに行えばよい。
リーダー/ライター39をステージ部11の底部に設ける場合、顕微鏡標本10Aの記録媒体は検体載置用の板部材(例えばスライドガラス82)の裏面側(検体載置面とは反対側)に設けることが好ましい。さらに、記録媒体が接触式の場合、図18に示す記録媒体87の入出力端子7Aを裏面側に露出させることが好ましい。このような構成では、顕微鏡標本10Aをステージ部11に載置したときに、記録媒体87の入出力端子7Aとリーダー/ライター88の入出力端子8Aとを接続させることができる。
さらに、上記した実施形態では、CCDカメラ内蔵の箱形の顕微鏡システム10を例に説明したが、一般の顕微鏡システムにも本発明を適用できる。一般の顕微鏡としては、対物レンズが交換可能な構成や、CCDカメラが着脱可能な構成などが考えられる。この場合、顕微鏡標本10Aのデータを読み書きするリーダー/ライターは、顕微鏡標本10Aを載置するステージに設けることが好ましい。
また、上記した実施形態では、顕微鏡標本10Aの記録媒体に画像ファイルも保存する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。顕微鏡標本10Aの記録媒体に画像ファイルを保存しなくてもよい。この場合、図11の登録処理では、画像ファイルの保存を省略し、IDファイルと状態ファイルだけを保存すればよい。そして、このIDファイルと状態ファイルを顕微鏡標本10Aの記録媒体に保存することで、各部の設定状態の再現モード(図14)を実行できる。
さらに、上記した実施形態では、顕微鏡標本10Aの記録媒体のデータを読み出してメモリ27に記憶させる例を説明したが、メモリ27を使用しない場合にも本発明を適用できる。
また、上記した実施形態では、固定された撮像系(つまり結像部(17〜21),CCDカメラ22)に対してステージ部11を移動させる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。固定されたステージ部11に対して撮像系(17〜22)を移動させても構わないし、ステージ部11と撮像系(17〜22)との双方を相対的に移動させても構わない。
さらに、上記した実施形態では、透過照明で顕微鏡標本10Aを観察する顕微鏡システム10の例を説明したが、反射照明(落射照明)の顕微鏡システムにも本発明を適用できる。
また、上記した実施形態では、接眼レンズのない顕微鏡システム10を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。通常の顕微鏡と同様に、接眼レンズを用いた標本の観察も可能な顕微鏡システムに、本発明を適用してもよい。
本実施形態の顕微鏡システム10の全体構成図である。 顕微鏡システム10への顕微鏡標本10Aの挿入状態を示す概略図である。 顕微鏡標本10Aの構成を示す上面図(a)と断面図(b)である。 コントローラ40内のフレームメモリA,Bを説明するブロック図である。 モニタ24の画面24Aを説明する図である。 分割領域53の操作メニューを説明する図である。 分割領域54のマーカーメニューを説明する図である。 分割領域52の標本全体画像に登録番号を表示した状態を説明する図である。 顕微鏡システム10におけるボタン入力検出処理の手順を示すフローチャートである。 顕微鏡システム10におけるロード処理の手順を示すフローチャートである。 顕微鏡システム10における登録処理の手順を示すフローチャートである。 メモリ27に保存されたIDファイルと標本全体画像と状態ファイルと顕微鏡画像の関連づけを説明する図である。 状態ファイルの一例を説明する図である。 顕微鏡システム10における番号処理の手順を示すフローチャートである。 顕微鏡システム10におけるアンロード処理の手順を示すフローチャートである。 顕微鏡システム10における再現メニュー読込処理の手順を示すフローチャートである。 記録媒体を備えたスライドガラス82の変形例を説明する図である。 スライドガラス82の記録媒体87とステージ部11のリーダー/ライター39との接続について説明する図である。
符号の説明
10 顕微鏡システム
10A 顕微鏡標本
11 ステージ部
12,16 照明光源
13 拡散板
14 コンデンサレンズ
15 絞り
17 対物レンズ部
20 結像レンズ部
22 CCDカメラ
23 制御部
24 表示装置
25 入力装置
26 筐体
27 メモリ
34,38 センサ
39,88 リーダー/ライター
81 検体
82 スライドガラス
2C 検体載置面
2D 裏面
83 カバーガラス
84 ICチップ
85 アンテナ
86 保護部材

Claims (6)

  1. 検体載置用の板部材に記録媒体を設けた顕微鏡標本と、
    前記顕微鏡標本を載置するステージと、
    前記ステージに前記顕微鏡標本が載置されたか否か検知する検知手段と、
    前記顕微鏡標本の載置が前記検知手段によって検知されたときに、該顕微鏡標本の前記記録媒体からデータを読み出す読出手段と、
    前記読出手段によって読み出されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察する観察手段とを備えた
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記検知手段と前記読出手段と前記観察手段とを内部に収容する筐体を備え、
    前記ステージは、前記筐体の開口部を介して移動可能であり、
    前記検知手段と前記読出手段とは、前記開口部の近傍に配置される
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  3. 筐体と、
    検体載置用の板部材に記録媒体を設けた顕微鏡標本と、
    前記顕微鏡標本を載置すると共に、前記筐体の開口部を介して移動可能なステージと、
    前記筐体の内部で且つ前記開口部の近傍に配置され、前記ステージによって前記顕微鏡標本が前記筐体の内部に搬入されるときに、該顕微鏡標本の前記記録媒体からデータを読み出す読出手段と、
    前記筐体の内部に配置され、前記読出手段によって読み出されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察する観察手段とを備えた
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に記憶する記憶手段を備え、
    前記観察手段は、前記記憶手段に記憶されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  5. 筐体と、
    検体載置用の板部材に記録媒体を設けた顕微鏡標本と、
    前記顕微鏡標本を載置すると共に、前記筐体の開口部を介して移動可能なステージと、
    前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の前記記録媒体からデータを読み出す読出手段と、
    前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、
    前記筐体の内部に配置され、前記記憶手段に記憶されたデータを用い、前記ステージに載置された前記顕微鏡標本の像を観察する観察手段と、
    前記筐体の内部で且つ前記開口部の近傍に配置され、前記ステージによって前記顕微鏡標本が前記筐体の外部に搬出されるときに、該顕微鏡標本の前記記録媒体に前記記憶手段からデータを書き込む書込手段とを備えた
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  6. 検体載置用の板部材と、
    前記板部材の検体載置面と裏面との間に埋設された記録媒体とを備えた
    ことを特徴とする顕微鏡標本。
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