JP2006194901A - 血液細胞の新規分類法ならびにそれを利用したテイラーメード治療および予防 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、細胞の分化成熟段階を識別する方法であって、 A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;およびB)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する工程;を包含する、方法を提供する。本発明はさらに、細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置する方法であって、ここで、A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する工程;および C)決定された分化成熟段階に適切な処置を該被検体に施す工程、を包含する、方法。
【選択図】なし
Description
症を乗り越えても、もとの病気が再発する可能性があり、現在の移植治療の限界があった。
腫瘍解析は行われている。しかしそれらは、治療前の症例分類にフォーカスを当てた検査方法であり、モニタリングに用いても威力を発揮することが出来ない方法である。しかも、それらの検体のほとんどは、効率化および自動化のみを追求した大手検査センターによって臨床的に全く役に立たないデータを提供されているだけである。最も危惧すべきことは、多くの造血器腫瘍の患者が、その役に立たないデータのために命を落とし続けているということである。
北村聖(S.Kitamura)、サイトカインの最前線、羊土社、平野俊夫(T.Hirano)編、174頁〜187頁、2000
(1)細胞の分化成熟段階を識別する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;および
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する工程;
を包含する、方法。
(2)上記細胞マーカーの発現レベルは、相対レベルである、項目1に記載の方法。
(3)上記細胞マーカーの発現レベルは、絶対レベルである、項目1に記載の方法。
(4)上記細胞マーカーとして、少なくとも2つの細胞マーカーが使用される、項目1に記載の方法。
(5)上記細胞マーカーとして、少なくとも3つの細胞マーカーが使用される、項目1に記載の方法。
(6)上記細胞マーカーとして、少なくとも4つの細胞マーカーが使用される、項目1に記載の方法。
(7)上記細胞マーカーは、以下:
CD1a、CD2、CD3、CD4、CD5、CD7、CD8、CD10、CD11b、CD13、CD14、CD15、CD16、CD19、CD20、CD22、CD23、CD33、CD34、CD45、TdT、FMC7およびHLA−DRからなる群より選択される、項目1に記載の方法。
(8)上記細胞は、造血幹細胞を含む、項目1に記載の方法。
(9)上記細胞は、単球系細胞、骨髄球系細胞、Bリンパ球系細胞、Tリンパ球系細胞および骨髄球系細胞からなる群より選択される細胞を含む、項目1に記載の方法。
(10)上記分化成熟段階は、単球系について、Stage1、Stage2およびStage3を含む、項目1に記載の方法。
(11)上記分化成熟段階は、骨髄球系統について、Stage1、Stage2、Stage3、Stage4およびStage5を含む、項目1に記載の方法。
(12)上記分化成熟段階は、Bリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、項目1に記載の方法。
(13)上記分化成熟段階は、Tリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、項目1に記載の方法。
(14)上記細胞マーカーは、系統別CD抗原の組み合わせを含む、項目1に記載の方法。
(15)上記細胞マーカーは、系統別CD抗原ではない抗原の組み合わせを含む、項目1に記載の方法。
(16)上記細胞マーカーは、Bリンパ球系統について、CD10とCD19とCD34とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD5とCD45との組み合わせ、CD19とCD23とCD5とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD5とCD19とCD34とCD45との組み合わせからなる群より選択される、項目1に記載の方法。
(17)上記細胞マーカーは、Tリンパ球系統について、CD1aとCD3とCD10とCD45との組み合わせ、CD4とCD8とCD7とCD45との組み合わせ、CD1aとCD3とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD4とCD8とCD10とCD45からなる群より選択される、項目1に記載の方法。
(18)上記細胞マーカーは、骨髄球系統または単球系統について、HLA−DRとCD11bとCD10とCD45との組み合わせ、CD16とCD13とCD33とCD45との組み合わせ、CD14とCD33とCD11bとCD45との組み合わせ、CD4とCD10とCD34とCD45との組み合わせ、CD11bとCD13とCD16とCD45との組み合わせ、およびCD10とCD4とCD14とCD45との組み合わせからなる群より選択される、項目1に記載の方法。
(19)細胞の分化成熟段階を識別するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定するための手段と、
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する手段と、
を備える、システム。
(20)上記測定手段は、細胞マーカーの発現レベルを相対レベルで測定する、項目19に記載のシステム。
(21)上記測定手段は、細胞マーカーの発現レベルを絶対レベルで測定する、項目19に記載のシステム。
(22)上記測定手段は、細胞マーカーに特異的な因子を含む、項目19に記載のシステム。
(23)上記細胞マーカーは、少なくとも2つの細胞マーカーを含む、項目22に記載のシステム。
(24)上記細胞マーカーは、少なくとも3つの細胞マーカーを含む、項目22に記載のシステム。
(25)上記細胞マーカーは、少なくとも4つの細胞マーカーを含む、項目22に記載のシステム。
(26)上記細胞マーカーは、以下:
CD1a、CD2、CD3、CD4、CD5、CD7、CD8、CD10、CD11b、CD13、CD14、CD15、CD16、CD19、CD20、CD22、CD23、CD33、CD34、CD45、TdT、FMC7およびHLA−DRからなる群より選択される、項目22に記載のシステム。
(27)上記細胞は、造血幹細胞を含む、項目19に記載のシステム。
(28)上記細胞は、単球系細胞、Bリンパ球系細胞、Tリンパ球系細胞および骨髄球系細胞からなる群より選択される細胞を含む、項目19に記載のシステム。
(29)上記分化成熟段階は、単球系について、Stage1、Stage2およびStage3を含む、項目19に記載のシステム。
(30)上記分化成熟段階は、骨髄球系統について、Stage1、Stage2、St
age3、Stage4およびStage5を含む、項目19に記載のシステム。
(31)上記分化成熟段階は、Bリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、項目19に記載のシステム。
(32)上記分化成熟段階は、Tリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、項目19に記載のシステム。
(33)上記細胞マーカーは、系統別CD抗原である抗原の組み合わせを含む、項目22に記載のシステム。
(34)上記細胞マーカーは、系統別CD抗原ではない抗原の組み合わせを含む、項目22に記載のシステム。
(35)上記細胞マーカーは、Bリンパ球系統について、CD10とCD19とCD34とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD5とCD45との組み合わせ、CD19とCD23とCD5とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD5とCD19とCD34とCD45との組み合わせからなる群より選択される、項目22に記載のシステム。
(36)上記細胞マーカーは、Tリンパ球系統について、CD1aとCD3とCD10とCD45との組み合わせ、CD4とCD8とCD7とCD45との組み合わせ、CD1aとCD3とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD4とCD8とCD10とCD45からなる群より選択される、項目22に記載のシステム。
(37)上記細胞マーカーは、骨髄球系統または単球系統について、HLA−DRとCD11bとCD10とCD45との組み合わせ、CD16とCD13とCD33とCD45との組み合わせ、CD14とCD33とCD11bとCD45との組み合わせ、CD4とCD10とCD34とCD45との組み合わせ、CD11bとCD13とCD16とCD45との組み合わせ、およびCD10とCD4とCD14とCD45との組み合わせからなる群より選択される、項目22に記載のシステム。
(38)上記測定する手段は、フローサイトメーターを含む、項目19に記載のシステム。
(39)細胞の分化成熟段階を決定する方法であって、
A)上記細胞の正常な分化成熟段階をとるものについて、少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおける測定パターン(「正常パターン」)を提供する工程;および
B)上記細胞について、上記細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパターンと、上記正常パターンと比較して、上記細胞の分化成熟段階を決定する工程;を包含する、方法。
(40)細胞の分化成熟段階を決定するシステムであって、
A)上記細胞の正常な分化成熟段階をとるものについて、少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおける測定パターン(「正常パターン」)を提供する手段;および
B)上記細胞について、上記細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパターンと、上記正常パターンと比較して、上記細胞の分化成熟段階を決定する手段;を備える、システム。
(41)細胞の分化成熟段階が正常であるかどうか判定する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルをフローサイトメトリーで測定する工程;および
B)上記発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパターンと、正常な分化成熟段階にある細胞が示すフローサイトメトリーにおける上記細胞マーカーの発現レベルのパターンとを比較して、相違があれば、正常でない細胞が含まれると判定する工程;
を包含する、方法。
(42)細胞の分化成熟段階が正常であるかどうか判定するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルをフローサイトメトリーで測定する手段;および
B)上記発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパターンと、正常な分化成熟段階にある細胞が示すフローサイトメトリーにおける上記細胞マーカーの発現レベルのパターンとを比較して、相違があれば、正常でない細胞が含まれると判定する手段、
を備える、システム。
(43)細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する工程;および
C)決定された分化成熟段階に適切な処置を上記被検体に施す工程、
を包含する、方法。
(44)白血病の処置後に、細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する工程;および
C)決定された分化成熟段階と、上記細胞が正常な場合にとる分化成熟段階とを比較した結果に基づいて適切な処置を上記被検体に施す工程、
を包含する、方法。
(45)上記適切な処置は、
i)上記細胞の決定された分化成熟段階について、正常細胞が存在する、存在する細胞が正常未熟細胞であると判定される場合、現治療法の継続あるいは投薬等の治療を終了し経過観察のみに留めるという処置を含み、
ii)上記細胞の決定された分化成熟段階について、存在する細胞が異常細胞であると判定される場合、現治療法の強化または変更を行うという処置を含む、
項目44に記載の方法。
(46)上記細胞の決定された分化成熟段階について、存在する細胞が正常未熟細胞であると判定された場合においても、元幹細胞の枯渇、あるいは分化成熟の進行の停止等の異常が認められる場合は、幹細胞の追加移植等を行うという処置を含む、項目44に記載の方法。
(47)細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階に適切な処置を上記被検体に施す手段、
を備える、システム。
(48)細胞の分化成熟段階に応じた処置を被検体に提供するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階に適切な処置を上記被検体に提供する手段、
を備える、システム。
(49)白血病の処置後に、細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階と、上記細胞が正常な場合にとる分化成熟段階とを比較した結果に基づいて適切な処置を上記被検体に施す手段、
を備える、システム。
(50)白血病の処置後に、細胞の分化成熟段階に応じた処置を被検体に提供するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)上記発現レベルに基づき、上記細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階と、上記細胞が正常な場合にとる分化成熟段階とを比較した結果に基づいて適切な処置を上記被検体に提供する手段、
を備える、システム。
(51)項目1に記載の方法によって作成された細胞の分化成熟段階のパターン。
Pathway)は全ての血液細胞に認められ、年齢や治療に影響を受けることなく、正常細胞であれば全ての人において同じパターンを示すことが本発明において判明した。
のあるものを用いる。たとえば、骨髄球系細胞の分化成熟過程で発現の強度が異なるのはCD11b。CD13、CD14、CD15、CD16、CD33、HLA−DRなどである。これらのCDのすべてが同じ系統の細胞において発現していることから、すべてのデータが相関を持っている。従って、このような例示的な例では、展開できるパラメータとしては、5データ×4データ×測定CDという数になる。これらのパラメータがあることによって、正常経路をより詳細に見ることができる。
血液細胞は、幹細胞から様々な細胞へと分化成熟する。分化成熟の過程を詳細に検索すると、必ず1本の分化成熟の道(正常経路=Normal Pathway)というものが見えてくる。この正常経路には、年齢および性差などの個人差はもちろん、治療による影響さえ認められないことが本発明において判明した。つまり、もともと身体の中にあった幹細胞であろうと、他から移植された幹細胞であろうと、全く同じ道を適って分化していくことになる。この正常経路を見つけるための方法が本発明のMDFの一つの形態であるといえる。その例を図1A−Sに示す。
しかし彼らの見出したNormal Pathwayは予測で成り立っている部分が多くあり、また同定できた分化成熟stageも大まかなものであった。原因は、やはり技術的な問題(3カラー染色による限界)と、それ詳細にstageを同定するためのCDマーカーの組み合わせが出来なかったことによる。特に、彼らが最終的に目指したものは微小残存病変の検出という、言い換えれば従来より行われてきた腫瘍細胞の分類や検出法と同じ目的であったため、選別されたCDマーカーが腫瘍細胞を検出するには適しているが、詳細なPathwayを解析できるものではなかった。
以下に本明細書において特に使用される用語の定義を列挙する。
ば、筋細胞、神経細胞など)をいい、幹細胞とは異なり、多能性はないか、またはほとんどない。分化した細胞としては、例えば、表皮細胞、膵実質細胞、膵管細胞、肝細胞、血液細胞、心筋細胞、骨格筋細胞、骨芽細胞、骨格筋芽細胞、神経細胞、血管内皮細胞、色素細胞、平滑筋細胞、脂肪細胞、骨細胞、軟骨細胞などが挙げられる。
骨髄球系では多能性幹細胞からCFU−GEMMという細胞へ分化する。そのCFU−GEMという細胞からCFU−GMという細胞へ、次いで骨髄芽球、前骨髄球、骨髄球という形で分化する。これらは骨髄中に存在する細胞であり、これが分化すると好中球となって末梢血中を流れる。次のラインへいくと、CFU−GMという細胞から単球の方へ行き、単芽球、前単球、単球と分化する。この単球が末梢血へあらわれる。3番目のラインでは、CFU−GEMMという細胞からBFU−E細胞へと分化し、それから前赤芽球、赤芽球、赤血球へと分化する。また、巨核球系というものもあり、CFU−Meg(メガカリオサイトの略)、巨核芽球、巨核球、血小板へと分化する。
以下に代表的な造血幹細胞の同定法を説明する。
致死量放射線照射したマウスに同系マウスの造血細胞を静注すると、8〜14日目に脾臓表面に隆起(コロニー)が認められる。各々のコロニーが種々の血液細胞から成っているが、1個のコロニーは1個の幹細胞に由来しており、この脾コロニーを形成する母細胞はCFU−S(colony forming unit in spleen)と呼ばれる。8日目に形成される脾コロニー(Day 8 CFU−S)を形成する細胞は赤芽球が主体であるのに対し、12日目形成される脾コロニー(Day 12 CFU−S)は、赤芽球のほかに顆粒球および巨核球、さらにはBリンパ球まで含み増殖能も高く、多能性幹細胞に由来している。Day 12 CFU−Sは多能性幹細胞の指標として用いられている。また、抗癌剤である5−fluoro−uracil(5−FU)投与後に残存する造血幹細胞は非常に高い増殖能を示すことより、CFU−Sの母細胞にあたるpre−CFU−Sと呼ばれる。当初未分化な造血幹細胞の指標になると思われたDay 12 CFU−Sも実は不均一な細胞集団であり、必ずしも未分化な造血幹細胞の指標にはなりえない。
移植した細胞により致死量放射線照射されたマウスの造血系を再構築し、長期間維持する事ができるか否かを観察する方法である。現在、造血幹細胞の多分化能と自己複製能をみる上で最も信頼性が高い。マーカーとしては、ネオマイシン耐性遺伝子の発現、雄雌の性染色体、コンジェニックマウス等が用いられている。この方法では定量化が困難であったが、最近ではドナーの造血細胞とともにレシピエントの造血細胞を移植し、その再構築の割合を調べる競合再集団アッセイが用いられるようになった。また、ヒトにおいてはマウスのようにin vivoの移植実験系を組むことは困難であるので、リンパ球が欠如するために拒絶反応を起こさない免疫不全マウス(scid mouse)にヒトの造血幹細胞を移植する Scid−huマウスが用いられる。この系では、マウスの中で長期間ヒトの造血機構を維持することができる。
造血細胞(骨髄球・脾細胞等)を各種サイトカイン存在下にメチルセルロース、軟寒天等の半固形培地中で培養し、形成された細胞集団(コロニー)から造血幹細胞の数および性質を推定する方法である。このコロニーを分析することにより、in vitroにおいて種々の造血前駆細胞および造血幹細胞の分化・増殖過程の観察や測定が可能になっている。混合コロニー(CFU−Mix,CFU−GEMM)および分化能の高いコロニー(HPP−CFC;high proliferative potential colony forming cells)は、単系統のコロニーを形成する細胞(CFU−GM, BFU−E)等より未分化であり、芽球コロニー形成細胞(CFU−blast)は最も未分化であるとされている。この方法によりin vitroにおいて造血幹細胞や前駆細胞の増殖・分化過程をとらえることができる。さらに、近年では無血清培地を用いたり造血幹細胞の単細胞培養を行うことにより、造血に関与する種々のサイトカインの作用を推定することができる。
造血幹細胞の分化・増殖には造血微小環境が密接に関与している。1977年Dexterらは、骨髄間質(ストロマ)細胞上で造血幹細胞が数ヵ月以上の長期間にわたって培養可能であることを示した(Dexter培養法)が、その後造血を維持する間質細胞株が次々に樹立され、in vitro において造血微小環境の再現が可能になった。この培養系では、造血前駆細胞は早期にコロニー形成能を失うのに対して、未分化な造血幹細胞は長期間コロニー形成能や骨髄再構築能を維持できる。このため、未分化な造血幹細胞活性の測定にも用いられる。特にヒトにおいてはin vivoの系が用いにくいため、間質細胞上で長期間コロニー形成能を維持できる細胞をLTC−IC(Long term culture−initiating cells)として未分化な造血幹細胞の指標として用いられている。
の間での、物理的相互作用または化学的相互作用を意味する。結合には、イオン結合、非イオン結合、水素結合、ファンデルワールス結合、疎水性相互作用などが含まれる。物理的相互作用(結合)は、直接的または間接的であり得、間接的なものは、別のタンパク質または化合物の効果を介するかまたは起因する。直接的な結合とは、別のタンパク質または化合物の効果を介してもまたはそれらに起因しても起こらず、他の実質的な化学中間体を伴わない、相互作用をいう。
アセチルアミノフルオレン(AAF)、AAIF(AAFのヨウ素誘導体)等を使用することが好ましい。蛍光発光極大波長の差が10nm以上である蛍光物質としては、例えば、Cy5とローダミン6G試薬との組み合わせ、Cy3とフルオレセインとの組み合わせ、ローダミン6G試薬とフルオレセインとの組み合わせ等を挙げることができる。本発明では、このような標識を利用して、使用される検出手段に検出され得るように目的とする対象を改変することができる。そのような改変は、当該分野において公知であり、当業者は標識におよび目的とする対象に応じて適宜そのような方法を実施することができる。
の同様の位置に存在し触媒活性に同様の寄与をするアミノ酸をいう。例えば、アンチセンス分子であれば、そのアンチセンス分子の特定の部分に対応するオルソログにおける同様の部分であり得る。また、本発明で使用されるヒトCD抗原では、対応するアミノ酸は、例えば、別の種の対応する抗原の同様の部位であり得る。このような「対応する」アミノ酸または核酸は、一定範囲にわたる領域またはドメインであってもよい。従って、そのような場合、本明細書において「対応する」領域またはドメインと称される。
現する。
。
(Gp150)である。
FMC7:105kDaの膜糖タンパク質であり、Bリンパ球のサブセットにおいて発現される。正常な成体の50%以上の末梢Bリンパ球がこのFMC7抗原を有する。Becton Dicknson Immunocytometry Systemsから入手可能。
cytometry Systems(San Jose,CA,USA)などから購入することができる。
することができるようになり、正常な分化経路をたどっているかどうかを判定することが可能となったことから、テイラーメイドの治療を提供することができる。
以下のマーカーに従って、本発明では、各種Stageに分類することができる。ここで、より多くのマーカーを使用すれば、Stageの分類はより正確に行うことができることが理解される。従って、好ましくは、すべてのCDマーカーを使用することができるが、それには限定されない。
5が陽性、CD10が陽性、CD16が陽性、CD13が陽性、CD14が陰性という特徴を有し、FSC高レベルSSC高レベル、かつ、FSC高レベルHLA−DR陰性から弱陽性領域、かつ、FSC高レベルCD11b陽性領域、かつ、FSC高レベルCD45陽性領域、かつ、FSC高レベルCD10陽性領域、かつ、FSC高レベルCD16陽性領域、かつ、FSC高レベルCD13陽性領域、かつ、FSC高レベルCD14陰性領域、かつ、SSC高レベルHLA−DR陰性から弱陽性領域、かつ、SSC高レベルCD11b陽性領域、かつ、SSC高レベルCD45陽性領域、かつ、SSC高レベルCD10陽性領域、かつ、SSC高レベルCD16陽性領域、かつ、SSC高レベルCD13陽性領域、かつ、SSC高レベルCD14陰性領域、かつ、CD45陽性領域HLA−DR陰性から弱陽性領域、かつ、CD45陽性領域CD11b陽性領域、かつ、CD45陽性領域CD10陽性領域、かつ、CD45陽性領域CD16陽性領域、かつ、CD45陽性領域CD13陽性領域、かつ、CD45陽性領域CD14陰性領域、かつ、HLA−DR陰性から弱陽性CD11b陽性領域、かつ、CD10陽性CD11b陽性領域、かつ、CD10陽性HLA−DR陰性から弱陽性領域、かつ、CD16陽性CD13陽性領域、かつ、CD11b陽性CD13陽性領域、かつ、CD11b陽性CD16陽性領域、かつ、CD16陽性CD14陰性領域、かつ、CD10陽性CD14陰性領域、かつ、CD10陽性CD16陽性領域という形態で同定される(図1A−Iを参照)。
が陽性、CD34が陰性、CD5が弱陽性、CD19が陽性という特徴を有し、FSC低レベルSSC低レベル、かつ、FSC低レベルCD20陽性領域、かつ、FSC低レベルCD10陰性から弱陽性領域、かつ、FSC低レベルCD45陽性領域、かつ、FSC低レベルCD34陰性領域、かつ、FSC低レベルCD5弱陽性領域、かつ、FSC低レベルCD19陽性領域、かつ、SSC低レベルCD20陽性領域、かつ、SSC低レベルCD10陰性から弱陽性領域、かつ、SSC低レベルCD45陽性領域、かつ、SSC低レベルCD34陰性領域、かつ、SSC低レベルCD5弱陽性領域、かつ、SSC低レベルCD19陽性領域、かつ、CD45陽性CD20陽性領域、かつ、CD45陽性CD10陰性から弱陽性領域、かつ、CD45陽性CD34陰性領域、かつ、CD45陽性CD5弱陽性領域、かつ、CD45陽性CD19陽性領域、かつ、CD20陽性CD10陰性から弱陽性領域、かつ、CD34陰性CD10陰性から弱陽性領域、かつ、CD34陰性CD20陽性領域、かつ、CD5弱陽性CD19陽性領域、かつ、CD34陰性CD19陽性領域、CD34陰性CD5弱陽性領域という形態で同定される(図1A−Lを参照)。
a陽性領域、かつ、FSC低レベルCD34陰性領域、かつ、FSC低レベルCD45弱陽性領域、かつ、FSC低レベルCD3陰性領域、かつ、FSC低レベルCD8弱陽性から陽性領域、かつ、FSC低レベルCD10弱陽性から陽性領域、かつ、FSC低レベルCD4弱陽性から陽性領域、かつ、SSC低レベルCD1a陽性領域、かつ、SSC低レベルCD34陰性領域、かつ、SSC低レベルCD45弱陽性領域、かつ、SSC低レベルCD3陰性領域、かつ、SSC低レベルCD8弱陽性から陽性領域、かつ、SSC低レベルCD10弱陽性から陽性領域、かつ、SSC低レベルCD4弱陽性から陽性領域、かつ、CD45弱陽性CD1a陽性領域、かつ、CD45弱陽性CD34陰性領域、かつ、CD45弱陽性CD3陰性領域、かつ、CD45弱陽性CD8弱陽性から陽性領域、かつ、CD45弱陽性CD10弱陽性から陽性領域、かつ、CD45弱陽性CD4弱陽性から陽性領域、かつ、CD1a陽性CD34陰性領域、かつ、CD3陰性CD34陰性領域、かつ、CD3陰性CD1a陽性領域、かつ、CD8弱陽性から陽性CD10弱陽性から陽性領域、かつ、CD4弱陽性から陽性CD10弱陽性から陽性領域、かつ、CD4弱陽性から陽性CD8弱陽性から陽性領域という形態で同定される(図1A−Oを参照)。
本明細書において「スクリーニング」とは、目的とするある特定の性質をもつ生物または物質などの標的を、特定の操作/評価方法で多数を含む集団の中から選抜することをいう。スクリーニングのために、本発明の方法またはシステムを使用することができる。
本明細書において「フローサイトメトリ」とは、液体中に懸濁する細胞,個体およびその他の生物粒子の粒子数,個々の物理的・化学的・生物学的性状を計測する技術をいう。この技術を用いた装置は、「フローサイトメーター」という。フローサイトメーターは、細胞の均一な浮遊液より、浮遊物(細胞)の光学特性を測定する機器である。細胞は液流に乗ってレーザー光の焦点を通過するが、その通過時に毎秒 500−4,000個の細胞より前方散乱光、側方散乱光、及び3つの異なる波長の蛍光の計5種類の光学特性を、個々の細胞について同時に測定し、それら細胞のの大きさ、内部構造、及び細胞膜・細胞
質・核内に存在する種々の抗原あるいは核酸量等の、生物学的特性を迅速、かつ正確に測定することができる。
。
PE標識抗CD抗体(例えば、PE標識CD8抗体)(10μg/mlに調整済み):20μl 0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)入りリン酸緩衝平衡塩類溶液(PBS)
マイクロピペッター、マイクロピペッター用チップ、エッペンドルフチューブ、ショートピペット、パスツールピペット、駒込ピペットなど
水流式アスピレーター
エッペンドルフチューブ用マイクロ遠心分離機。
A)エッペンドルフチューブを2本用意し、蓋にA、Bと記入し、上記のごとく作製した末梢血単核細胞の浮遊液をそれぞれのチューブに1mlずつ入れる(1チューブあたり1×106個の細胞が入ることになる)。マイクロ遠心分離機にて3,000rpmで3分間遠心して、細胞ペレットを残して上清のみを吸引除去する。
本明細書において「診断」とは、被検体における疾患、障害、状態などに関連する種々のパラメータを同定し、そのような疾患、障害、状態の現状を判定することをいう。本発明の方法、装置、システムを用いることによって、体内の細胞の分化段階を調べることができ、そのような情報を用いて、被検体における疾患、障害、状態、投与すべき処置または予防のための処方物または方法などの種々のパラメータを選定することができる。
。
とが知られており、貧血や感染症にかかりやすくなったり、出血が止まらなくなるという症状が起こることも頻繁に生じることから、系統に応じた治療を行うことが重要である。
であるようである。
ic Absence)、および抗原発現量異常(Quantitation Abnormalities)を明確にすることを念頭にパネルを作成する。正常骨髄血中の血液細胞は正確に制御された分化過程を経て成熟している(図3を参照)。特定のCD抗原を組み合わせて骨髄血、末梢血、リンパ節に存在する正常細胞の各種抗原量の定量と分布をFCMで解析すると、それらの細胞表面抗原の発現と消失が一本の道(Normal Pathway)として示される。この正常経路は全ての血液細胞に認められ、年齢や治療に影響を受けることなく、正常細胞であれば全ての人において同じパターンを示す。そのデータを基礎にして種々の白血病細胞の解析を行うと、白血病細胞は決して正常細胞と同じような抗原分布を示さないことが判る。つまり、各抗原の発現量を測定し、多次元空間にプロットすると、白血病細胞は必ず正常細胞とは異なる空間に位置するということである。これは前述したように、白血病細胞が抗原発現異常を持っていることに由来している。MDSは、CD抗原が陽性か陰性かという解析では、正常細胞との判別は非常に困難であるが、このNomlal Pathwayに基づいた解析を行うことによって、検出が可能となる(図4を参照)。これらを捉えるためのパネルを以下の表に記載する。
Bリンパ球成熟
CD20×CD10×CD34×CD45
CD5×CD19×CD34×CD45
CD10×CD19×CD34×CD45
CD10×CD20×CD5×CD45
CD19×CD23×CD5×CD45
Tリンパ球成熟
CD1a×CD3×CD10×CD45
CD1a×CD3×CD34×CD45
CD4×CD8×CD10×CD45
CD4×CD8×CD7×CD45
骨髄球/単球成熟
HLA−DR×CD11b×CD10×CD45
CD16×CD13×CD33×CD45
CD16×CD13×CD11b×CD45
CD16×CD14×CD10×CD45
CD14×CD33×CD11b×CD45
CD4×CD10×CD34×CD45。
する文言が記載されている。この指示書は、必要に応じて本発明が実施される国の監督官庁が規定した様式に従って作成され、その監督官庁により承認を受けた旨が明記される。指示書は、いわゆる添付文書(package insert)であり、通常は紙媒体で提供されるが、それに限定されず、例えば、瓶に貼り付けられたフィルム、電子媒体(例えば、インターネットで提供されるホームページ(ウェブサイト)、電子メール)のような形態でも提供され得る。本発明のキットは、フローサイトメトリの反応のための試薬をさらに含む。
al.(1989).Molecular Cloning: A Laboratory Manual,Cold Spring Harborおよびその3rd Ed.(2001);Ausubel,F.M.(1987).Current Protocols in Molecular Biology,Greene Pub.AssociatESand Wiley−Interscience;Ausubel,F.M.(1989).Short Protocols in Molecular Biology: A Compendium of Methods from Current Protocols in Molecular Biology,Greene Pub.Associates and Wiley−Interscience;Innis,M.A.(1990).PCR Protocols: A Guide to Methods and Applications,Academic Press;Ausubel,F.M.(1992).Short Protocols in Molecular Biology: A Compendium of Methods from Current Protocols in Molecular Biology,Greene Pub.Associates;Ausubel,F.M.(1995).Short Protocols in Molecular Biology: A Compendium of Methods from Current Protocols in Molecular Biology,Greene Pub.Associates;Innis,M.A.et al.(1995).PCR Strategies,Academic Press;Ausubel,F.M.(1999).Short Protocols in Molecular Biology: A Compendium of Methods from Current Protocols in Molecular Biology,Wiley,and annual updates;Sninsky,J.J.et al.(1999).PCR Applications: Protocols for Functional Genomics,Academic Press、別冊実験医学「遺伝子導入&発現解析実験法」羊土社、1997などに記載されており、これらは本明細書において関連する部分(全部であり得る)が参考として援用される。
以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。以下に提供される実施形態は、本発明のよりよい理解のために提供されるものであり、本発明の範囲は以下の記載に限定されるべきでないことが理解される。従って、当業者は、本明細書中の記載を参酌して、本発明の範囲内で適宜改変を行うことができることは明らかである。
Tリンパ球:CD1a・b・c、CD2、CD2R、CD3、CD4、CD5、CD6、CD7、CD8、CD27、CD28、CD29、CDw60、CD98、CD99、C99R、CD100、CD152、CD153、CD154
Bリンパ球:CD10、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD24、CD37、CD38、CD39、CD40、CD72、CD73、CD74、CDw75、CDw76、CD77、CDw78、CD79a・b、CD80、CD81、CD82、CD83、CDw84、CD85、CD86、CD138、CD139、CDw150
骨髄球・単球:CDw12、CD13、CD14、CD15、CD15s、CD16a・b、CDw17、CD32、CD33、CD34、CD35、CD64、CD65、CD65s、CD66、CD68、CD86、CD87、CD88、CD89、CD91、CDw92、CD93、CD101、CD114、CD115、CD155、CD156、CD157、CD163、
血小板:CD9、CDw17、CD31、CD36、CD41、CD42a・b・c・d、CD63、CD107a・b、CD151
NK:CD16a・b、CD56、CD57、CD94、CD95、CD161
活性化抗原:CD25、CD26、CD30、CD69、CD70、CD71、CD96、CD97
内皮細胞:CD105、CD106、CDw109、CD140a・b、CD141、CD142、CD143、CD144、CDw145、CD146、CD147
細胞接着分子:CD11a・b・c、CD18、CD29、CD29、CD46a・b・c・d・e・f、CD50、CD51、CD54、CD56、CD58、CD62P、CD62E、CD62L、CD102、CD103、CD104、CDw108、CD162、CD164、CD165、CD166
サイトカインレセプター:CD25、CD116、CD117、CDw119、CD120a・b、CD121a、CDw121b、CD122、CDw123、CD124、CD126、CD127、CDw128、CD130、CD131、CD132、CD134、CD135、CDw136、CDw137
non−lineage:CD43、CD44、CD44R、CD45、CD45RA、CD45RB、CD45RO、CD46、CD47、CD48、CD52、CD53、CD55、CD59、CD148、CDw149
図1B〜1Dには、それぞれ、成熟とCD抗原の発現の変化の関係、リンパ球の分化に伴う表面抗原の変化、骨髄系細胞の分化と表面マーカーとの関係を示す。
球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む。
において上述されるように任意の技法を用いることができる。
B)該発現レベルに基づき、該幹細胞の分化成熟段階を決定する工程;およびC)決定された分化成熟段階に適切な処置を該被検体に施す工程、を包含する。この方法において使用される技法は、本明細書において上述されるように任意の技法を用いることができる。
(方法)
1. 対象
正常骨髄血中の未熟細胞表面抗原の解析には、インフォームド・コンセントを行った後の患者より採取された骨髄血を用いた。骨髄血はヘパリン採取後、10%牛血清(FCS)加培養液(RPMI−1640)に浮遊させ、4℃にて保存し、48時間以内に細胞表面抗原の解析を行った。
以下のCD抗体については、Becton Dickinson Immunocytometry Systems(BDIS:San Jose, CA)社から入手したフルオレセインイソシアネート(fluorescein isothiocyanate=FITC)標識を用いた:CD5、CD7、CD8、CD14、CD19、CD20、HLA−DR抗体。
以下のCD抗体ついては、BD Bioscienses−Permingen(PerMingen: SanDiego、CA)社から入手したAPC標識を用いた:CD3、CD5、CD11b、CD34抗体。
検体中の白血球濃度を測定し、2〜5×106細胞/mlになるようにリン酸緩衝生理食塩水(PBS:0.1%BSA,0.1%アジ化ナトリウム)を用いて調製を行った。それぞれのチューブに必要な抗体を添加した後、濃度調製した検体を100μlずつサンプリングし、よく混和させ、室温、遮光にて20分間インキュベーションを行った。その後、溶血剤(8.26g NH4Cl,1.00g KHCO3,EDTA−4Na 0.037g/L 蒸留水)を添加し、室温にて5分間インキュベーションを行い、混入赤血球の溶血操作を行った。さらにPBSにて洗浄を行い、1%パラホルムアルデヒド(CellFIX:BDIS)を用いて固定した。
測定はFACSCalibur−4A(BDIS)を用いて行った。機器の設定はCaliBRITE beads(BDIS)を用いて、FACSComp softwareのLyse−Wash modeにて行った。機器の安定性の確認は、SPHEROTM Rainbow Calibration Particles(RCP: PerMingen)を用いて行った。細胞の取り込みはCellQuest softwar
eを用いて行い、1万細胞を測定しList Mode Dataとして保存した。
保存したList Mode DataはWinList(Verity Software House, Inc.) software Version 3.0を用いて、任意のパラメータを設定し、Dot−Plotに展開して、各ステージ細胞毎にポジションの同定を行った。詳細なパラメータおよびゲート設定を以下に示す:
用いるパラメーターは、細胞の大きさを反映するforward scatter(FSC)、細胞の構造を反映するside scatter(SSC)、FITC標識抗体の反応を反映するFL−1、PE標識抗体の反応を反映するFL−2、PerCP標識抗体の反応を反映するFL−3、APC標識抗体の反応を反映するFL−4である。
Bリンパ球系、Tリンパ球系、好中球系および単球系の各幹細胞について、各Stageにおける各CD抗原の発現レベルの推移を示すグラフを図2に示す。
TdT、CD34、CD10、CD45、CD19、CD20、CD22、CD5、FMC7、CD5、CD23。
CD34、CD1a、CD5、CD45、CD10、CD3、CD7、CD4、CD8、CD2。
CD34、CD15、HLA−DR、CD11b、CD13、CD33、CD16、CD45。
CD33、CD34、CD13、CD11b、CD15、HLA−DR、CD45、CD14。
次に、正常な骨髄球系細胞および骨髄異形成症候群の骨髄球系細胞について、CD13(PE標識)およびCD16(FITC標識)を用いて実施例1に示したように観察を行った後、ドットプロットを行って、Normal Pathwayを描いた。
次に、同様の実験を行い、Bリンパ球系、Tリンパ球系、骨髄球系および単球系の細胞の成熟段階におけるNormal Pathwayを同定した。
CD20×CD10×CD34×CD45
CD5×CD19×CD34×CD45
CD10×CD19×CD34×CD45
CD10×CD20×CD5×CD45
CD19×CD23×CD5×CD45
Tリンパ球成熟
CD1a×CD3×CD10×CD45
CD1a×CD3×CD34×CD45
CD4×CD8×CD10×CD45
CD4×CD8×CD7×CD45
好中球/単球成熟
HLA−DR×CD11b×CD10×CD45
CD16×CD13×CD33×CD45
CD16×CD13×CD11b×CD45
CD16×CD14×CD10×CD45
CD14×CD33×CD11b×CD45
CD4×CD10×CD34×CD45。
実施例1に記載の方法に基づき、患者を診断し、適宜治療に供した。
2003/12/02 Ja−0028(再発時検査):1.2%リンパ球,0.0%単球,2.6%骨髄形態,および94.4%異常リンパ芽球。急性白血病細胞が全白血球中に94.4%認められた。
める。2004/07/01(Ja−0131)、急性白血病細胞は検出されず、未熟な骨髄血細胞が認められる。これらの細胞は全てNormal Pathway上に存在しており、急速な骨髄再構築が始まっていると考えられる。2004/07/28現在、当患者は無症状にて存命中である。
別の患者において、同様の診断および治療を行った。この患者は、急性白血病に罹患している。
Claims (51)
- 細胞の分化成熟段階を識別する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;および
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する工程;
を包含する、方法。 - 前記細胞マーカーの発現レベルは、相対レベルである、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーの発現レベルは、絶対レベルである、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーとして、少なくとも2つの細胞マーカーが使用される、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーとして、少なくとも3つの細胞マーカーが使用される、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーとして、少なくとも4つの細胞マーカーが使用される、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーは、以下:
CD1a、CD2、CD3、CD4、CD5、CD7、CD8、CD10、CD11b、CD13、CD14、CD15、CD16、CD19、CD20、CD22、CD23、CD33、CD34、CD45、TdT、FMC7およびHLA−DRからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。 - 前記細胞は、造血幹細胞を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞は、単球系細胞、骨髄球系細胞、Bリンパ球系細胞、Tリンパ球系細胞および骨髄球系細胞からなる群より選択される細胞を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記分化成熟段階は、単球系について、Stage1、Stage2およびStage3を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記分化成熟段階は、骨髄球系統について、Stage1、Stage2、Stage3、Stage4およびStage5を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記分化成熟段階は、Bリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記分化成熟段階は、Tリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーは、系統別CD抗原の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーは、系統別CD抗原ではない抗原の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーは、Bリンパ球系統について、CD10とCD19とCD34とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD5とCD45との組み合わせ、CD19と
CD23とCD5とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD5とCD19とCD34とCD45との組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。 - 前記細胞マーカーは、Tリンパ球系統について、CD1aとCD3とCD10とCD45との組み合わせ、CD4とCD8とCD7とCD45との組み合わせ、CD1aとCD3とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD4とCD8とCD10とCD45からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞マーカーは、骨髄球系統または単球系統について、HLA−DRとCD11bとCD10とCD45との組み合わせ、CD16とCD13とCD33とCD45との組み合わせ、CD14とCD33とCD11bとCD45との組み合わせ、CD4とCD10とCD34とCD45との組み合わせ、CD11bとCD13とCD16とCD45との組み合わせ、およびCD10とCD4とCD14とCD45との組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 細胞の分化成熟段階を識別するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定するための手段と、
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する手段と、
を備える、システム。 - 前記測定手段は、細胞マーカーの発現レベルを相対レベルで測定する、請求項19に記載のシステム。
- 前記測定手段は、細胞マーカーの発現レベルを絶対レベルで測定する、請求項19に記載のシステム。
- 前記測定手段は、細胞マーカーに特異的な因子を含む、請求項19に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、少なくとも2つの細胞マーカーを含む、請求項22に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、少なくとも3つの細胞マーカーを含む、請求項22に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、少なくとも4つの細胞マーカーを含む、請求項22に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、以下:
CD1a、CD2、CD3、CD4、CD5、CD7、CD8、CD10、CD11b、CD13、CD14、CD15、CD16、CD19、CD20、CD22、CD23、CD33、CD34、CD45、TdT、FMC7およびHLA−DRからなる群より選択される、請求項22に記載のシステム。 - 前記細胞は、造血幹細胞を含む、請求項19に記載のシステム。
- 前記細胞は、単球系細胞、Bリンパ球系細胞、Tリンパ球系細胞および骨髄球系細胞からなる群より選択される細胞を含む、請求項19に記載のシステム。
- 前記分化成熟段階は、単球系について、Stage1、Stage2およびStage3
を含む、請求項19に記載のシステム。 - 前記分化成熟段階は、骨髄球系統について、Stage1、Stage2、Stage3、Stage4およびStage5を含む、請求項19に記載のシステム。
- 前記分化成熟段階は、Bリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、請求項19に記載のシステム。
- 前記分化成熟段階は、Tリンパ球系統について、Stage1、Stage2、Stage3およびStage4を含む、請求項19に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、系統別CD抗原である抗原の組み合わせを含む、請求項22に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、系統別CD抗原ではない抗原の組み合わせを含む、請求項22に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、Bリンパ球系統について、CD10とCD19とCD34とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD5とCD45との組み合わせ、CD19とCD23とCD5とCD45との組み合わせ、CD10とCD20とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD5とCD19とCD34とCD45との組み合わせからなる群より選択される、請求項22に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、Tリンパ球系統について、CD1aとCD3とCD10とCD45との組み合わせ、CD4とCD8とCD7とCD45との組み合わせ、CD1aとCD3とCD34とCD45との組み合わせ、およびCD4とCD8とCD10とCD45からなる群より選択される、請求項22に記載のシステム。
- 前記細胞マーカーは、骨髄球系統または単球系統について、HLA−DRとCD11bとCD10とCD45との組み合わせ、CD16とCD13とCD33とCD45との組み合わせ、CD14とCD33とCD11bとCD45との組み合わせ、CD4とCD10とCD34とCD45との組み合わせ、CD11bとCD13とCD16とCD45との組み合わせ、およびCD10とCD4とCD14とCD45との組み合わせからなる群より選択される、請求項22に記載のシステム。
- 前記測定する手段は、フローサイトメーターを含む、請求項19に記載のシステム。
- 細胞の分化成熟段階を決定する方法であって、
A)該細胞の正常な分化成熟段階をとるものについて、少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおける測定パターン(「正常パターン」)を提供する工程;および
B)該細胞について、該細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパターンと、該正常パターンと比較して、該細胞の分化成熟段階を決定する工程;
を包含する、方法。 - 細胞の分化成熟段階を決定するシステムであって、
A)該細胞の正常な分化成熟段階をとるものについて、少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおける測定パターン(「正常パターン」)を提供する手段;および
B)該細胞について、該細胞マーカーの発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパ
ターンと、該正常パターンと比較して、該細胞の分化成熟段階を決定する手段;
を備える、システム。 - 細胞の分化成熟段階が正常であるかどうか判定する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルをフローサイトメトリーで測定する工程;および
B)該発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパターンと、正常な分化成熟段階にある細胞が示すフローサイトメトリーにおける該細胞マーカーの発現レベルのパターンとを比較して、相違があれば、正常でない細胞が含まれると判定する工程;
を包含する、方法。 - 細胞の分化成熟段階が正常であるかどうか判定するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルをフローサイトメトリーで測定する手段;および
B)該発現レベルのフローサイトメトリーにおけるパターンと、正常な分化成熟段階にある細胞が示すフローサイトメトリーにおける該細胞マーカーの発現レベルのパターンとを比較して、相違があれば、正常でない細胞が含まれると判定する手段、
を備える、システム。 - 細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する工程;および
C)決定された分化成熟段階に適切な処置を該被検体に施す工程、
を包含する、方法。 - 白血病の処置後に、細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置する方法であって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する工程;
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する工程;および
C)決定された分化成熟段階と、該細胞が正常な場合にとる分化成熟段階とを比較した結果に基づいて適切な処置を該被検体に施す工程、
を包含する、方法。 - 前記適切な処置は、
i)前記細胞の決定された分化成熟段階について、正常細胞が存在する、存在する細胞が正常未熟細胞であると判定される場合、現治療法の継続あるいは投薬等の治療を終了し経過観察のみに留めるという処置を含み、
ii)前記細胞の決定された分化成熟段階について、存在する細胞が異常細胞であると判定される場合、現治療法の強化または変更を行うという処置を含む、
請求項44に記載の方法。 - 前記細胞の決定された分化成熟段階について、存在する細胞が正常未熟細胞であると判定された場合においても、元幹細胞の枯渇、あるいは分化成熟の進行の停止等の異常が認められる場合は、幹細胞の追加移植等を行うという処置を含む、請求項44に記載の方法。
- 細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階に適切な処置を該被検体に施す手段、
を備える、システム。 - 細胞の分化成熟段階に応じた処置を被検体に提供するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階に適切な処置を該被検体に提供する手段、
を備える、システム。 - 白血病の処置後に、細胞の分化成熟段階に応じて被検体を処置するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階と、該細胞が正常な場合にとる分化成熟段階とを比較した結果に基づいて適切な処置を該被検体に施す手段、
を備える、システム。 - 白血病の処置後に、細胞の分化成熟段階に応じた処置を被検体に提供するシステムであって、
A)少なくとも1つの細胞マーカーの発現レベルを測定する手段;
B)該発現レベルに基づき、該細胞の分化成熟段階を決定する手段;および
C)決定された分化成熟段階と、該細胞が正常な場合にとる分化成熟段階とを比較した結果に基づいて適切な処置を該被検体に提供する手段、
を備える、システム。 - 請求項1に記載の方法によって作成された細胞の分化成熟段階のパターン。
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2006
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