JP2006194563A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転状態を確実に認識できるとともに、使用者に必要以上に威圧感を与えず、夜間などにおいては、目立ちすぎて睡眠の妨げになることがない空気調和機を提供する。
【解決手段】本空気調和機は、前面下部吸込口に連なる通風路壁の上端縁部に設置された光透過性半透明材料からなる帯状部材と、この帯状部材に一体的に設けられ、横方向に所定間隔で複数配設し、光透過性光学系部材で形成し、下方から光を受ける受光面と受光面の上方に受光面から入った光を前方に屈曲反射させる反射面と反射面の前方で前面下部吸込口内の通風路壁に連通する上部位置に反射された光が送られる発光表示部を複数備えた運転状態表示部と、この運転状態表示部へ光を照射する複数個の発光体を有する発光源を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】本空気調和機は、前面下部吸込口に連なる通風路壁の上端縁部に設置された光透過性半透明材料からなる帯状部材と、この帯状部材に一体的に設けられ、横方向に所定間隔で複数配設し、光透過性光学系部材で形成し、下方から光を受ける受光面と受光面の上方に受光面から入った光を前方に屈曲反射させる反射面と反射面の前方で前面下部吸込口内の通風路壁に連通する上部位置に反射された光が送られる発光表示部を複数備えた運転状態表示部と、この運転状態表示部へ光を照射する複数個の発光体を有する発光源を備える。
【選択図】 図4
Description
本発明は空気調和機に係り、特に運転状態表示部を改良した空気調和機に関する。
近年、空気調和機の運転モードの多様化に伴ない、冷房運転、暖房運転、除湿運転、空気清浄運転等の運転状態に応じて、多数設けられた発光色の異なる発光体を発光させて、色調の違いで運転状態を使用者が確認できるようにしている。
例えば、特許文献1には、前面吸込口の前面にパネルを構成し、そのパネル下部に吸込口を形成するもので、その吸込口部分に、透光板を用いた飾りパネルを幅方向に配置して、吸込口部分全体が発光する構成とし、発光装置が配置された表示部は、吸込口と吹出口の間の前面部に配置されている。しかし、特許文献1に記載のものは、表示部が、前面パネルと同一面に配置されかつ、その周囲が透光板の反射により光るため、夜間などにおいては、目立ちすぎて睡眠の妨げになる。
特開2004−85022号公報
運転状態を確実に認識できるとともに、使用者に必要以上に威圧感を与えず、夜間などにおいては、目立ちすぎて睡眠の妨げになることがない空気調和機を提供することを目的とする。
本空気調和機は、室内ユニット本体に吸込口、および吹出口を形成し、前記吸込口と前記吹出口を連通する送風路に熱交換器及び送風機を配置してなる空気調和機において、前記室内ユニット本体の前面部の幅方向に設け、前記前面吸込口と前記吹出口とを仕切る仕切板と、前記室内ユニット本体の前面の形成し吸込口の前面を遮蔽する板状の前面パネルと、この前面パネル下端縁と前記仕切板上端縁の間に幅方向に開口する前面下部吸込口と、前記仕切板上端縁から前記前面下部吸込口の内部に向かいかつ後方斜め上方に傾斜し前記前面パネル下端縁より低い高さ位置まで延設される通風路壁と、この通風路壁上端縁に、前記前面パネル下端縁と略同一高さ位置において幅方向に設置し、光透過性半透明材料からなる帯状部材と、この帯状部材に一体的に設けられかつ、光透過性光学系部材からなり、下方から光を受ける受光面とこの受光面の上方に位置する反射面とこの反射面からの光が通る発光表示部を複数備えた運転状態表示部と、前記仕切板の背面側に設置され、前記運転状態表示部へ光を照射する複数個の発光体を有する発光源を備えたことを特徴とする。
本発明に係る空気調和機によれば、運転状態を確実に認識できるとともに、使用者に必要以上に威圧感を与えず、夜間などにおいては、目立ちすぎて睡眠の妨げになることがない空気調和機を提供することができる。
以下、本発明に係る空気調和機の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の空気調和機の室内ユニットの正面図、図2はその前面パネルを除去して示す正面図、図3はその斜視図、図4は側断面図である。
図1乃至図4に示すように、本実施形態に係る空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器等(いずれも図示せず)を備えた通常の室外ユニットに冷媒が循環可能に配管接続された室内ユニットを有している。
この室内ユニットはユニット本体1を有し、このユニット本体1にはその前面及び上面部に吸込口2を設け、さらに、前面下部に吹出口3を設けている。
ユニット本体1の前面には、ユニット本体1の前面部を構成する板状の前面パネル4を取り付けている。
ユニット本体1内には、吸込口2と吹出口3を連通するように送風路6を形成し、この送風路6内に吸込口2と対向して熱交換器7を設け、さらに、この熱交換器7の後流側には送風機8を設けている。
また、吹出口3には熱交換空気の上下方向の風向を設定する吹出用のルーバ9を設けている。
また、ユニット本体1の前面部の幅方向に吸込口2と吹出口3とを仕切る仕切板10を設け、前面パネル下端縁4aと仕切板上端縁10aの間には、幅方向に開口し、フィルタ11、熱交換器7、を介して通風路6に連通する前面下部吸込口2aを設けている。
図5に拡大して示すように、仕切板上端縁10aから前面下部吸込口2aの内部に向かって後方斜め上方に傾斜して前面パネル下端縁4aより若干低い高さの位置まで延設する通風路壁12を設けている。この通風路壁上端縁部12aに前面パネル下端縁4aより略同等の高さの位置に幅方向に設置され、光透過性半透明材料からなる帯状部材13を設ける。この帯状部材13は半透明の樹脂からなり、前面下部吸込口2aの幅と略同じ幅を持つ細長形状となっており、仕切板10の上部に固定できるように、左右方向の所定箇所に係止片(図示せず)を形成し、仕切板10に固定できるようになっている。
また、通風路壁12の裏面に、発光ダイオードなどの発光素子14を横長の制御基板15上に所定間隔で複数取り付けて設け、この制御基板15全体を箱状の基板収納ケース16内に収めている。基板収納ケース16の上面の発光素子14に対向する部分は、円筒状の突起が上方に向けて形成され、その上面は開放し、発光素子14の先端部が、その内部に収納されている。発光素子14は、透明、黄色、緑色、赤色、青色などの色が使用され、夫々の運転モード、機能などに応じて、点灯する位置、色を変え、運転状態を表示する。
図6及び図7に示すように、帯状部材13には帯状部材13と一体的に設けた運転状態表示部17を設けている。この運転状態表示部17は、運転状態を示すため、例えば6個の表示部を中央部分の左右方向に所定間隔で配置している発光表示部を備えている。また、この運転状態表示部17は、帯状部材13の横方向に所定間隔で複数配設し光透過性材料からなるプリズム状の光学系部材からなり、前面に略ダイオードの大きさと同程度の大きさの点灯部を形成する発光面で構成している。
運転状態表示部17の光学系部材下方から光を受ける受光面18と、この受光面18から入射する光を反射、屈折させ、略45°傾斜する反射面19を有し、この反射面19で反射された光を帯状部材13の前面下部吸込口2a内の通風路壁12に連通する上部位置に形成した運転状態表示部17の発光面に伝送するようになっている。
このように、仕切板上端縁10aから前面下部吸込口2aの内部に向かい後方斜め上方に傾斜する通風路壁12を設け、この通風路壁上端縁12aに、前面パネル下端縁3c1と略同一高さ位置に帯状部材13を設け、さらに、この帯状部材13の裏面の発光素子14からの光を透過、屈折させて表示する運転状態表示部17を設けたので、発光素子14からの光は、運転状態表示部17の光学系部材受光面18、反射面19を介して発光面に伝わり、室内からは、空気調和機本体1の前面パネル下端縁4aの奥からその運転状態(冷房、除湿、暖房、空気清浄運転など)を認識することになる。
なお、図中符号20は電気集塵ユニットである。
本実施形態の空気調和機は、上記のような構造を有するので、使用時、リモコンから受信部を介して室内ユニットに希望運転状態(モード)を入力する。
例えば、就寝時には冷房温度とその温度制御が緩やかに行われる就寝冷房運転が行われ、図1に示すように、複数の発光面を備えた運転状態表示部17を設けており、この運転モードに応じた発光素子14が点灯する。
図5及び図6に示すように、発光素子14からの光は、受光面18で受光され、反射面19で反射され、運転状態表示部17の発光面に達し、発光ダイオード14に対応する運転状態表示部17が輝く。。このとき、発光素子14から使用者に達する光は、反射面19の反射による間接光でありかつ、運転状態表示部17と一体化された帯状部材13は光透過性半透明材料からなっているので、減光されて使用者に達するため、ソフトな表示となる。
また、上記のような運転状態表示部17と帯状部材13との組み合せにより、半透明材料からなる帯状部材13を通して運転状態表示部17の光が分散されてソフトな表示となり、就寝時に限らず、他の運転状態においても、点灯がまぶしすぎることがなく、その運転状態を確認でき、さらに、室内ユニット全体の美観も向上する。また、この運転状態表示部17が、前面パネル4表面ではなく、奥まった前面下部吸込口2a内部の奥まった位置であるため、使用者に必要以上に威圧感を与えず、特に夜間の睡眠中においては、目の位置が低くなるため、その表示が間接照明的になり、目に入りにくくなるため、表示部の明かりが目について眠りにくいといった睡眠を妨げる弊害を減少させることができる。
上記実施形態においては、帯状部材の中心部近傍に運転状態表示部を設けた例で説明したが、図8に示すように、帯状部材21の中心部近傍に運転状態表示部22を設け、さらに、その帯状部材21の幅方向の両外側部分に帯状に光る側部運転状態表示部23を設けるようにしてもよい。
例えば、側部運転状態表示部23は、帯状部材21に一体的に形成され、幅方向に所定の間隔を置いて一対の下方向より光を受ける受光面24、25と、この受光面24、25の上方に受光面24、25から受光した光を対向した反対側の受光面側に反射、屈折させる反射面26、27を設け、この反射面26、27からの光を一対の受光面24、25間の帯状部材21の表面に拡散照射させる凹凸反射面29を設け、仕切板の背面側に設置され、帯状部材21の受光面24、25へ光を照射する複数個の発光素子30、31を設けている。なお、反射面には必要に応じて反射膜を蒸着させるなどして形成してもよい。
これにより、発光する発光素子を変える、また、その輝度を変えることにより、光の帯を外側から内側または内側から外側に変更し、あるいは発光体の色を変化させることにより、さまざまな光の帯を表現でき、外観向上に寄与できる。
上述のように本実施形態の空気調和機によれば、運転状態を確実に認識できるとともに、使用者に必要以上に威圧感を与えず、夜間などにおいては、目立ちすぎて睡眠の妨げになることがない空気調和機が実現される。
1…室内ユニット本体、2…吸込口、2a…前面下部吸込口、3…吹出口、4…前面パネル、4a…前面パネル下端縁、6…送風路、7…熱交換器、8…送風機、9…ルーバ、10…仕切板、10a…仕切板上端縁、11…フィルタ、12…通風路壁、12a…通風路壁上端縁部、13…帯状部材、14…発光素子、15…制御基板、16…基板収納ケース、17…運転状態表示部、18…受光面、19…反射面、20…電気集塵ユニット。
Claims (2)
- 室内ユニット本体に吸込口および吹出口を形成し、前記吸込口と前記吹出口を連通する送風路に熱交換器及び送風機を配置してなる空気調和機において、
前記室内ユニット本体の前面部の幅方向に設け、前記吸込口と前記吹出口とを仕切る仕切板と、
室内ユニット本体の前面に形成し前記吸込口の前面を遮蔽する板状の前面パネルと、
この前面パネル下端縁と前記仕切板上端縁の間に幅方向に開口する前面下部吸込口と、
前記仕切板上端縁から前記前面下部吸込口の内部に向かいかつ後方斜め上方に傾斜し前記前面パネル下端縁より低い高さ位置まで延設される通風路壁と、
この通風路壁上端縁に、前記前面パネル下端縁と略同一高さ位置において幅方向に設置し、光透過性半透明材料からなる帯状部材と、
この帯状部材に一体的に設けられかつ、光透過性光学系部材からなり、下方から光を受ける受光面とこの受光面の上方に位置する反射面とこの反射面からの光が通る発光表示部を複数備えた運転状態表示部と、
前記仕切板の背面側に設置され、前記運転状態表示部へ光を照射する複数個の発光体を有する発光源
を備えたことを特徴とする空気調和機。 - 前記帯状部材は前記運転状態表示部を中心部に備えかつ、前記帯状部材の両側の幅方向両外側部分に外側運転状態表示部を備え、この外側運転状態表示部は、前記帯状部材と各々一体的に設けられかつ、その幅方向に所定の間隔で配設し下方向より受光する一対の受光面と、この受光面の上方にこの受光面から入光した光を対向した反対側の受光面に反射させる反射面と、この反射面からの光を一対の受光面間の前記帯状部材表面に拡散照射させる凹凸反射面を備えたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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