JP2006194091A - ベーンロータリ型空気ポンプ - Google Patents

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Atsushi Sakuta
作田  淳
Tatsuya Nakamoto
達也 中本
Noboru Iida
飯田  登
Tsutomu Tsujimoto
力 辻本
Kiyoshi Sawai
澤井  清
Hiroyuki Fukuhara
弘之 福原
Hideki Murakami
秀樹 村上
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Abstract

【課題】結露時の運転に対し安定したポンプ性能を確保できる空気ポンプを提供すること。
【解決手段】スリット122とベーン131が接触摺動する部分で、スリット122の摺動面122aと、それと対向するベーン131の摺動面131aの少なくとも一方の表面粗さを大きくすることにより、ベーン131とスリット122の実質上の接触面積が減少し、結露が発生しベーン131とスリット122間に結露水が介在した場合においても、表面張力の影響を小さくすることができるので、ベーンジャンピングによる騒音増大や空回りの防止が可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池を用いたモバイル用情報端末機器の空気供給装置に使用されるオイルレス空気ポンプに関するものである。
現在、モバイル用の燃料電池は開発途上であり、この燃料電池のセルに空気を供給する空気ポンプとしては適切なものが存在しない。この種の空気ポンプに求められる特性は、供給空気はオイル等の不純物を含んでいないこと、すなわちオイルレス機構であること、供給空気量は5L/min〜10L/min程度の比較的小流量でよいが、燃料電池セルの空気通路で生じる圧力損失にうち勝って空気を送り込むために、その圧力はΔP=5kPa程度は必要なこと、大きさはモバイル機器に組み込む必要性から直径はおよそ30mm以下であること、及び騒音レベルが低いことが求められる。
また、さまざまな環境下での使用が想定され、中でも特に結露が発生する環境での使用は避けられない。結露が発生するとベーンとスリットとの間に結露水が介在し、表面張力によりベーンの動作が鈍くなる。その結果、ベーンジャンピングによる騒音増大や、ベーンが出ない状態での運転(空回り)が発生する恐れがある。これを防止するために、ベーンもしくはスリットの摺動面に溝や凹部を設け、接触面積を低減する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図6と図7は特許文献1に記載された従来のベーンロータリ型ポンプの要部拡大図であり、図6はポンプ機構部の断面を示し、図7はベーンの表面を示す。この種のベーンロータリ型ポンプは、内面が環状のシリンダ1内に、円筒状のロータ3を配置し、ロータ3にはその中心軸方向に複数のスリット6が設けられ、これらのスリット6内には板状のベーン5が摺動可能な状態ではめ込まれ、ベーン5の先端部がシリンダ1の内面上を接触摺動する構成になっている。またベーン5がスリット6内でスムーズな動作ができるように、ベーン5もしくはスリット6に溝20,21や凹部を設け、接触面積を小さくしている。この結果、摩擦抵抗が低減されるだけでなく、結露が発生した場合においても、ベーン5とスリット6間に入り込んだ水分を溝20,21や凹部から吐き出し、ベーン5がスリット6に吸着することを防止する。
特開昭53−59902号公報
しかしながら、前記従来の構成ではオイル潤滑が前提となっており、オイルレス機構の空気ポンプには適用が困難となる。一般的にオイルレス機構では自己潤滑性を有する材質のベーンを用いることが多く、ベーンが摺動摩耗することで潤滑効果を得ている。オイルレス機構の空気ポンプにおいて前記従来の構成を適用した場合、累積運転時間の少ない空気ポンプでは、確かに結露時のベーンジャンピングや空回りを防止できる。しかし累積運転時間が多くなると、摩耗によりベーン形状は変化していくため、ベーンに設けられた溝や凹部の効果も次第に弱まり、結果として結露時のベーン挙動が不安定となってしまう。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、結露時の運転に対し安定したポンプ性能を確保し、さらにはその効果を長期にわたり維持できるベーンロータリ型空気ポンプの提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のベーンロータリ型空気ポンプは、スリットとベーンが接触摺動する部分で、スリットの摺動面と、それと対向するベーン摺動面の少なくとも一方の表面粗さを大きくしたものである。
かかる構成によれば、結露が発生しベーンとスリット間に結露水が介在した場合においても、表面張力の影響を小さくすることができる。すなわちベーンジャンピングによる騒音増大や空回りを防止することができ、安定したポンプ性能の確保が可能となる。またスリットの摺動面の表面粗さを大きくした場合には、摩耗による形状変化がないので、長期にわたりその効果を維持することができる。
本発明のベーンロータリ型空気ポンプは、結露時の運転に対し安定したポンプ性能を確保し、さらにはその効果を長期にわたり維持することができる。
請求項1に記載の本発明では、スリットとベーンが接触摺動する部分で、スリットの摺動面と、それと対向するベーン摺動面の少なくとも一方の表面粗さを大きくしたものである。そしてこの構成によれば、結露が発生しベーンとスリット間に結露水が介在した場合においても、表面張力の影響を小さくすることができる。すなわちベーンジャンピングによる騒音増大や空回りを防止することができ、安定したポンプ性能の確保が可能となる。またスリットの摺動面の表面粗さを大きくした場合には、摩耗による形状変化がないので、長期にわたりその効果を維持することができる。
請求項2に記載の本発明では、特に請求項1に記載のスリット摺動面の平均表面粗さを1.0μm以上3.0μm以下としたものである。そしてこの構成によれば、結露時のベーン挙動を安定させるだけでなく、通常運転時の騒音低減やベーンの摩耗量低減を図ることができる。
請求項3に記載の本発明では、特に請求項1又は2に記載のスリットをワイヤーカット放電加工機にて加工したものである。そしてこの構成によれば、加工条件を変更するだけでスリット摺動面の表面粗さを自由に選定することができ、用途に合わせたスリット表面粗さの空気ポンプを提供することができる。
請求項4に記載の本発明では、特に請求項1又は2に記載のスリットを平面研磨機にて加工したものである。そしてこの構成では、スリット摺動部の表面粗さだけでなく、平面度や平行度を確保できるので、大量生産の場合においても安定した性能のポンプを提供することができる。
請求項5に記載の本発明では、特に請求項1から4のいずれか1つに記載のスリット摺動面上でロータ外周に位置する開口部分、及びスリット摺動面上でベーン後端の軌跡に対向する部分を除いた摺動面上に、凹部を形成したものである。そしてこの構成によれば、スリットとベーンの接触面積をさらに縮小できるので、摩擦抵抗を低減することができる。同時に結露が発生しベーンとスリット間に結露水が介在した場合においても、表面張力の影響を小さくすることができる。
請求項6に記載の本発明では、特に請求項5に記載のスリット摺動面上でロータ外周に位置する開口部分と、スリット摺動面上でベーン後端の軌跡に対向する部分とを部分的に同一平面でつないだものである。そしてこの構成によれば、ベーンとスリットのクリアランスは一定に保たれるため、ベーンがスリットに形成された凹部に落ち込むこともなく、ベーンがスリット内で大きく傾いたり倒れたりする恐れもない。すなわちベーン損傷を防
止することができ、高信頼性を得ることができる。
請求項7に記載の本発明では、特に請求項1から6のいずれか1つに記載のベーン摺動面の平均表面粗さを1.0μm以上3.0μm以下としたものである。そしてこの構成によれば、結露時のベーン挙動を安定させるだけでなく、通常運転時の騒音も低減することができる。さらにスリットとベーンの両摺動面の表面粗さを適切に選定することで、結露に対し高い効果を得ることが可能となる。
請求項8に記載の本発明では、特に請求項1から7のいずれか1つに記載のスリットとベーンの組み立て時のクリアランスを、スリット幅の1%から5%としたものである。そしてこの構成によれば、通常運転時の性能を確保しつつ、結露時のベーン挙動を安定させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプの断面図である。また図2は、本実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプのポンプ機構部の断面図であり、図1は図2におけるA−O−A断面に相当する。また図3は、本実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプのロータとベーンの斜視図である。以下、図1から3をもとに請求項1から4に記載の発明について実施の形態を説明する。
まず構成について説明する。図1において、本発明のベーンロータリ型空気ポンプは、ポンプ機構部100と駆動モータ部200により構成されている。
ポンプ機構部100は、筒状内壁を有するシリンダ111と、円筒形状のロータ121と、自己潤滑性を有するカーボン複合材質よりなる板状のベーン131と、自己潤滑性材質を一面に塗布したフロントプレート141及びリアプレート151から構成されている。ロータ121はシリンダ111の中心軸から偏心した状態で配置され、このロータ121の中心軸方向に設けられた複数のスリット122に、ベーン131が摺動可能な状態で嵌合されている。本実施の形態では、ロータ121とシリンダ111はアルミニウム合金より構成されて軽量化を図っており、その材質にはシリコン含有量が約10%のアルミニウム合金を使用している。そしてフロントプレート141とリアプレート151とが、ロータ121とベーン131とを挟み込むようにシリンダ111の両端に配置され、複数のポンプ空間161を形成している。このとき、フロントプレート141とリアプレート151とは互いに自己潤滑性材質の塗布された面が向かい合うように配置される。両プレートに塗布された自己潤滑性材質としては、例えば二硫化モリブデン等がある。
駆動モータ部200は、ステータ211とモータロータ221とモータシャフト222とモータケーシング231と固定板241から構成される。固定板241にステータ211が取り付けられ、ステータ211の外周を覆うようにモータロータ221が配置され、さらにモータロータ221の外周を覆うようにモータケーシング231が配置され、固定板241に取り付けられている。モータシャフト222はモータロータ221の中心に固定されている。なお本実施の形態では、代表してアウターロータタイプの直流モータを例に挙げているが、これに限ったものではない。
ロータ121の中心軸には、リアプレート151の反ポンプ機構部側に配置された駆動モータ部200のモータシャフト222が結合されており、駆動モータ部200で発生した回転力をロータ121に伝達する役割を果たしている。このモータシャフト222はフ
ロントプレート141とリアプレート151とにそれぞれ設けられた軸受142,152で回転可能に支承されている。これらの軸受としては、無潤滑でも使用可能なグリス封入型ボールベアリングが望ましい。
次に動作について説明する。上記構成で駆動モータ部200に通電すると、モータシャフト222とこれに連結されたロータ121が図2の矢印の方向に回転する。この時ベーン131は回転の遠心力によりスリット122内で外側側へと移動し、ベーン131の先端がシリンダ111の内面に接触・摺動しながら回転運動する。その結果、ポンプ空間161は伸縮するので、空気がフロントプレート141の吸入口141aより吸い込まれ、その一部は直接ポンプ空間161に入り込む。残りの空気は、シリンダ111を軸方向に貫通する連通路111bを経由した後、リアプレート151に形成された吸入ポート151bを経て、ポンプ空間161に入り込む。ポンプ空間161に入った空気は、およそ1回転する間に圧力が上昇(例えばΔP=5kPa)し、フロントプレート141に設けられた吐出ポート141dから、吐出口141cを経て、吐出管143より外部へと供給される。
モバイル用の燃料電池に使用される空気ポンプにはいくつかの要求項目があり、その1つとして環境に対する性能の安定化がある。さまざまな環境での使用が想定されるが、中でも特に結露が発生する環境での使用は避けられない。結露が発生するとベーン131とスリット122との間に結露水が介在し、表面張力によりベーン131の動作が鈍くなる。その結果、ベーンジャンピングによる騒音増大や、ベーンが出ない状態での運転(空回り)が発生する恐れがあり、安定した圧力と流量の供給が困難となってしまう。
そこで結露時の性能安定化対策として、図3に示すようにスリット122とベーン131が接触摺動する部分で、スリット122の摺動面122aと、それと対向するベーン131の摺動面131aの少なくとも一方の表面粗さを大きくする。表面粗さを大きくすることで、ベーン131とスリット122との実質上の接触面積が減少し、結露が発生してベーン131とスリット122との間に結露水が介在した場合においても、表面張力の影響を小さくすることができる。すなわちベーンジャンピングによる騒音増大や空回りを防止することができ、安定したポンプ性能の確保が可能となる。
さらに追加するならば、オイルレス機構を実現するため、ベーン131にはカーボンなどの自己潤滑性を有する材質を使用しており、運転とともにベーン131の摺動面131aは摩耗していく。すなわちベーン131の形状を最適化しても、累積運転時間が少ない時には結露時の対策効果はあったとしても、次第にその効果は弱まっていく。以上のことからスリット122に対応策を施すことが望ましい。すなわちスリット122の表面粗さを大きくした場合には、摩耗による形状変化がないので、長期にわたりその効果を維持することができる。
またスリット摺動面122aの平均表面粗さを1.0μm以上とすることで表面張力の影響を小さくする効果を発揮できるが、3.0μmを超えると摺動音等の騒音が大きくなる。従って、1.0μm以上3.0μm以下とすることにより、結露時のベーン挙動を安定させるだけでなく、通常運転時の騒音低減やベーン131の摩耗量低減を図ることができる。
スリット122の加工方法としては、ワイヤーカット放電加工機による加工と平面研磨機による加工がある。ワイヤーカット放電加工機の特徴としては、加工条件を変更するだけでスリット摺動面122aの表面粗さを自由に選定することができるので、用途に合わせたスリット表面粗さの空気ポンプを提供することができる。また平面研磨機の特徴としては、スリット摺動部122aの表面粗さだけでなく、平面度や平行度を確保できるので
、大量生産の場合においても安定した性能のポンプを提供することができる。
図4、図5は(a)がロータの斜視図で、(b)がその断面図である。以下に図4、図5をもとに請求項5から8に記載の本発明について実施の形態を説明する。
図4に示すように、ロータ121のスリット摺動面122a上でロータ121の外周に位置する開口部分、及びスリット摺動面122a上でベーン131の後端の軌跡に対向する部分を除いた摺動面上に、凹部122bを形成する。これによりベーン131とスリット122の実質上の接触面積がさらに減少し、摩擦抵抗を低減すると同時に、結露が発生しベーンとスリット間に結露水が介在した場合においても、表面張力の影響を小さくすることができる。
また図5に示すように、スリット摺動面122a上でロータ121の外周に位置する開口部分と、スリット摺動面122a上でベーン131の後端の軌跡に対向する部分を、ベーン131の上端側、下端側をそれぞれ同一平面でつなぐことで、ベーン131とスリット122のクリアランスは一定に保たれる。その結果、ベーン131がスリット122に形成された凹部122cに落ち込むこともなく、ベーン131がスリット122内で大きく傾いたり倒れたりする恐れもない。すなわちベーン131の損傷を防止することができ、高信頼性を得ることができる。なお本実施の形態では、スリット122の開口部分と閉口部分をつなぐ同一平面として、軸方向の上下で2本形成しているが、数や位置、及び幅に関してはこれに限ったものではない。
またベーン131の摺動面131aの平均表面粗さを1.0μm以上3.0μm以下とすると、結露時のベーン131の挙動を安定させるだけでなく、通常運転時の騒音も低減することができる。さらにスリット122とベーン131の両摺動面の表面粗さを適切に選定することで、結露に対し高い効果を得ることが可能となる。
またスリット122とベーン131の組み立て時のクリアランスを、スリット122の幅の1%から5%とすると、通常運転時の性能を確保しつつ、結露時のベーン131の挙動を安定させることができる。クリアランスに関しては、スリット122の幅の1%以下の場合には、結露時にベーン131がスリット122に入り込んだままの運転、すなわち空回りが発生し、逆に5%以上の場合には、体積効率の低下だけでなく、騒音値の増大を引き起こしてしまう。より望ましいクリアランスの範囲としては、スリット122の幅の1%から3%である。
以上のように、本発明にかかるベーンロータリ型空気ポンプは、結露時の運転に対し安定したポンプ性能を確保し、さらにはその効果を長期にわたり維持することができるので、モバイル燃料電池用の空気供給だけでなく、家庭用健康器具や医療用治療器具等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプの断面図 本発明の実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプのポンプ機構部の断面図 本発明の実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプのロータとベーンの斜視図 (a)本発明の実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプのロータの斜視図(b)B−B断面図 (a)本発明の実施の形態におけるベーンロータリ型空気ポンプのロータの斜視図(b)C−C断面図 従来のベーンロータリ型ポンプのポンプ機構部の要部断面図 従来のベーンロータリ型ポンプのベーンの要部拡大図
符号の説明
100 ポンプ機構部
111 シリンダ
121 ロータ
122 スリット
122a 摺動面
122b 凹部
122c 凹部
131 ベーン
131a 摺動面
141 フロントプレート
151 リアプレート
161 ポンプ空間
200 駆動モータ部

Claims (8)

  1. 筒状内壁を有するシリンダ内に、円筒形状のロータを前記シリンダの中心軸から偏心させた状態で配置し、前記ロータにはその中心軸方向に複数のスリットを設け、これらのスリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動可能な状態で嵌合させ、フロントプレートとリアプレートとを前記ロータと前記ベーンとを挟み込むように前記シリンダの両端面に配置して複数のポンプ空間を形成し、前記ロータの中心軸にはモータシャフトを備えてポンプ機構部を構成し、前記リアプレートの反ポンプ機構部側には駆動モータを配置し、前記駆動モータが前記モータシャフトを駆動することにより、前記ポンプ空間が伸縮作用を生じるベーンロータリ型空気ポンプであって、
    前記スリットと前記ベーンとが接触摺動する部分で、前記スリットの摺動面と、それと対向する前記ベーンの摺動面の少なくとも一方の表面粗さを大きくしたことを特徴とするベーンロータリ型空気ポンプ。
  2. スリットの摺動面の平均表面粗さを1.0μm以上3.0μm以下としてなる請求項1に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。
  3. スリットをワイヤーカット放電加工機にて加工してなる請求項1又は2に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。
  4. スリットを平面研磨機にて加工してなる請求項1又は2に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。
  5. スリットの摺動面上でロータ外周に位置する開口部分、及び前記摺動面上でベーン後端の軌跡に対向する部分を除いた摺動面上に、凹部を形成してなる請求項1から4のうちいずれか一項に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。
  6. スリットの摺動面上でロータ外周に位置する開口部分と、前記摺動面上でベーン後端の軌跡に対向する部分とを部分的に同一平面でつないでなる請求項5に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。
  7. ベーンの摺動面の平均表面粗さを1.0μm以上3.0μm以下としてなる請求項1から6のうちいずれか一項に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。
  8. スリットとベーンの組み立て時のクリアランスを、前記スリットの幅の1%から5%としてなる請求項1から7のうちいずれか一項に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016200128A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 株式会社デンソー 流体ポンプ

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