JP2006194090A - ベーンロータリ型空気ポンプ - Google Patents

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Ryuichi Ono
竜一 大野
Atsushi Sakuta
作田  淳
Tatsuya Nakamoto
達也 中本
Noboru Iida
飯田  登
Kiyoshi Sawai
澤井  清
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Abstract

【課題】ベーンと、スリットの先端エッジ部及びスリットと背圧室の接する部位に位置する内端エッジ部との接触を緩和し、安定した性能を確保する。
【解決手段】スリットの先端エッジ部10a,10b、スリット3と背圧室4の境界部に位置する内端エッジ部11a、11bにそれぞれ面取りが設けられる。これによりベーン2が先端エッジ部10bを支点にして傾いたままスリット3内に押し戻される場合でも、ベーン2と先端エッジ部10b及び内端エッジ部11aとの接触の緩和が可能となり、体積効率の低下や入力増大の防止、また騒音値、不必要なベーン摩耗を抑制し、安定した性能を確保する事ができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池を用いたモバイル用情報端末機器の空気供給装置等に使用される小型のベーンロータリ型空気ポンプに関するものである。
従来、この種のベーンロータリ型ポンプは、ロータに設けたスリット内に挿入されたベーンが、前記スリットから前後に摺動しながらロータとともに回転し、シリンダ内壁に押し付けられ、隣接するベーン間の容積を変化させてポンプ作用を行なっているが、前記ベーンの摺動時に発生する脈動による騒音を低減する為に、前記ベーンの背面部を前記スリットの背圧室底部に当接可能とし、前記ベーンの最大飛び出し時の支持長さを多く確保できる構成を採用している(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来のベーンポンプのポンプ機構部の要部断面図である。図6に示すように、ロータ1にベーン2を摺動自在に挿入する半径方向のスリット3を設け、その内端部に背圧室4を形成し、サイドプレートに形成した周方向の圧力導入溝5を介して背圧室4に作動流体を導く事によりベーン2をカムリング6に押しつけるようにしたベーンポンプにおいて、圧力導入溝5が背圧室4にその半径方向外側部分4aにおいて連通するように、背圧室4を圧力導入溝5の位置を越えて半径方向内方まで延長させ、かつベーン2を背圧室4の底部4bに当接可能とする構成となっている。
これにより、ベーンの最大飛び出し時の支持長さを確保することで、ベーン摺動時に発生する脈動による騒音が低減できるというものである。
特開平8−219031号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ロータ加工時の問題で、スリットと背圧室との境界部に位置するエッジ部、及びスリット先端のエッジ部に「ばり」と呼ばれる加工残りが発生しやすい。このためポンプの運転によりベーンが摺動する際、スリットと背圧室との境界部に位置するエッジ部、及びスリット先端のエッジ部に存在する「ばり」にベーンが接触し乗り上げることで、ベーンとスリットの間に隙間が発生し、隙間を通じて、背圧室にある高圧が圧縮室に漏れ出し、体積効率の低下や騒音の増大を招いてしまう。また、「ばり」との接触抵抗による、ベーン摩耗の促進、入力値の増大等の性能低下が発生してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ベーンを構成する面のうち、スリットと接触摺動する面と、スリットと背圧室の境界部に位置するエッジ部、及びスリット先端エッジ部に発生した「ばり」を除去し、接触抵抗を良好にするものである。これにより、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、騒音、ベーン摩耗を抑制することで、高性能、かつ安定した性能のベーンロータリ型空気ポンプを提供する目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のベーンロータリ型空気ポンプは、円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータをシリンダの内面の中心軸から偏心させた状態で配置し、ロータの半径方向にスリットを複数設け、スリットの内端部には背圧室を備えた構成とし、これらのスリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在な状態で嵌合させ、フロントプレートとリアプレートとをロータとベーンとを
挟み込むようにシリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、ロータの回転によって、ベーンがスリット内を往復運動しつつ背圧室に作動流体を導き、ベーン先端がシリンダの内面に押し付けられながら摺動することによりポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、スリットと背圧室との境界部に位置する内端エッジ部、及びスリット外端の先端エッジ部に面取りを設けるものである。
これによって、ベーンと、スリットと背圧室との境界部に位置する内端エッジ部、及びスリット外端の先端エッジ部との接触を良好にできる為、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、騒音値、不必要なベーン摩耗を抑制し、安定した性能の確保が可能となる。
また、本発明のベーンロータリ型空気ポンプは、円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータをシリンダの内面の中心軸から偏心させた状態で配置し、ロータの半径方向にスリットを複数設け、スリットの内端部には背圧室を備えた構成とし、これらのスリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在な状態で嵌合させ、フロントプレートとリアプレートとをロータとベーンとを挟み込むようにシリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、ロータの回転によって、ベーンがスリット内を往復運動しつつ背圧室に作動流体を導き、ベーン先端がシリンダの内面に押し付けられながら摺動することによりポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、ベーンを構成する面のうち、スリットと接触摺動する摺動面の接触摺動方向長さをスリットの摺動方向長さよりも短く設定し、かつスリット外端の先端エッジ部に面取りを設けるものである。
これによって、ベーンと、スリットと背圧室との境界部に位置する内端エッジ部との接触を防止し、また外端エッジ部との接触を良好にできる為、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、不必要なベーン摩耗、入力の増大を抑制し、安定した性能の確保が可能となる。
また、本発明のベーンロータリ型空気ポンプは、円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータを前記シリンダの内径の中心軸から偏心させた状態で配置し、ロータの半径方向にスリットを複数設け、これらのスリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在に挿入し、フロントプレートとリアプレートとをロータとベーンとを挟み込むようにシリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、ロータの回転によって、ベーンがスリット内を往復運動しつつベーン先端がシリンダの内面に沿って摺動することで、ポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、スリットの内端部、及びベーン摺動面を平面のみで構成し、かつスリット外端の先端エッジ部に面取りを設けるものである。
これによって、ベーンと、先端エッジ部との接触を良好にできる為、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、不必要なベーン摩耗、入力の増大を抑制し、安定した性能の確保が可能となる。
本発明のベーンロータリ型空気ポンプは、体積効率の低下や入力増大の防止、また騒音値、ベーン摩耗を抑制することにより安定した性能を確保する事ができる。
請求項1に記載の本発明は、円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータをシリンダの内径の中心軸から偏心させた状態で配置し、ロータの半径方向にスリットを複数設け、スリットの内端部には背圧室を備えた構成とし、これらのスリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在な状態で嵌合させ、フロントプレートとリアプレートとをロータとベーンとを挟み込むようにシリンダの両端面に配置してポン
プ空間を形成し、ロータの回転によって、ベーンがスリット内を往復運動しつつ背圧室に作動流体を導き、ベーン先端がシリンダの内径に押し付けられながら摺動することによりポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、スリットと背圧室との境界部に位置する内端エッジ部、及びスリット外端の先端エッジ部に面取りを設けるものである。
そしてこの構成によれば、ベーンと内端エッジ部及び先端エッジ部との接触を良好にすることが可能となり、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、不必要なベーン摩耗、入力の増大を抑制し、安定した性能を確保できる。
請求項2に記載の本発明は、特に第1の発明に記載の、内端エッジ部及び先端エッジ部の面取の角度を、互いの対角にある面取り角度と平行になるように設けるものである。そしてこの構成によれば、ベーンと内端エッジ部及び先端エッジ部とを面摺動接触とすることが可能となり、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、不必要なベーン摩耗、入力の増大を抑制し、安定した性能を確保できる。
請求項3に記載の本発明は、円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータをシリンダの内面の中心軸から偏心させた状態で配置し、ロータの半径方向にスリットを複数設け、スリットの内端部には背圧室を備えた構成とし、これらのスリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在な状態で嵌合させ、フロントプレートとリアプレートとをロータとベーンとを挟み込むようにシリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、ロータの回転によって、ベーンがスリット内を往復運動しつつ背圧室に作動流体を導き、ベーン先端がシリンダの内面に押し付けられながら摺動することによりポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、ベーンを構成する面のうち、スリットと接触摺動する摺動面の接触摺動方向長さをスリットの摺動方向長さよりも短く設定し、かつスリット外端の先端エッジ部に面取りを設けるものである。
そしてこの構成によれば、ベーンと内端エッジ部との接触を防止でき、かつ先端エッジ部との接触を良好にすることが可能となり、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、不必要なベーン摩耗、入力の増大を抑制し、安定した性能を確保できる。
請求項4に記載の本発明は、円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータをシリンダの内径の中心軸から偏心させた状態で配置し、ロータの半径方向にスリットを複数設け、これらのスリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在に挿入し、フロントプレートとリアプレートとをロータとベーンとを挟み込むようにシリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、ロータの回転によって、ベーンがスリット内を往復運動しつつベーン先端がシリンダの内径に沿って摺動することで、ポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、スリットの内端部及びベーン摺動面を平面のみで構成し、かつ先端エッジ部に面取りを設けるものである。
そしてこの構成によれば、ベーンと先端エッジ部との接触を良好にすることが可能となり、体積効率の低下や入力の増大を防ぎ、不必要なベーン摩耗、入力の増大を抑制し、安定した性能を確保できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるベーンロータリ型空気ポンプの縦断面図である。図2は、図1のA−A断面図で、ポンプ機構部の縦断面を示す。また図3は、図2の要
部拡大図である。
図1〜図3において、このベーンロータリ型空気ポンプは、ポンプ機構部7と直流モータ8で構成している。ポンプ機構部7は、円筒形状の内径を有するシリンダ9内に、円筒形状のロータ1をシリンダ9の内径の中心軸から偏心させた状態で配置するもので、ロータ1の半径方向にスリット3を複数設け、スリット3の内端部に背圧室4を備えた構成とし、スリット3には自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーン2を摺動可能な状態で嵌合させ、フロントプレート12とリアプレート13とをロータ1とベーン2とを挟み込むようにシリンダ9の両端面に配置して複数のポンプ空間14を形成している。
なお、スリット3の外端の先端エッジ部10a,10b、及びスリット3と背圧室4の境界部に位置する内端エッジ部11a,11bにはそれぞれ面取りが施されている。
ロータ1の中心軸にはリアプレート13の反ポンプ空間側に配置された直流モータ8のモータシャフトを兼ねるメカシャフト15が結合されており、フロントプレート12に圧入された第1の玉軸受16およびリアプレート13に圧入された第2の玉軸受17で回転可能に支持されている。
直流モータ8は、ステータ18の外周にモータロータ19を配置し、モータシャフトを兼ねるメカシャフト15は、ブッシュ20で支持されている。
以上のように構成されたベーンロータリ型空気ポンプについて、以下その動作、作用を説明する。
図示しない電源部から入力された電流を得て、直流モータ8はモータロータ19とステータ18間の磁気作用により回転トルクを得て回転運動する。モータロータ19と一体的に構成されたモータシャフトを兼ねるメカシャフト15がブッシュ20によって回転可能に支持されることで、ポンプ機構部7に回転力を伝達可能とする。回転力を得たロータ1の回転にともない、ベーン2が遠心力によってロータ1の半径方向に設けられたスリット3に沿って飛び出し、シリンダ9の内面に押し付けられることでポンプ空間14を形成する。
同時に、吸入口21から吸入された空気は、第1の吸入ポート22からポンプ空間1に流入する経路と、第1の吸入ポート22からシリンダ9に設けられた貫通穴23を経て、リアプレート13に設けられた第2の吸入ポート24からポンプ空間14に流入する経路の、2つの経路からポンプ空間14に流入する。ロータ1の回転にともない、ベーン2がスリット3内を往復運動しつつベーン2の先端がシリンダ9の内径に沿って摺動することでポンプ空間14が伸縮作用を生じ、流入した空気はポンプ空間14内で圧縮され、吐出ポート25を経て吐出口26より吐出される。
この伸縮作用によって、圧縮のより進行したポンプ空間14aの方が、圧縮の進行していないポンプ空間14bよりも高圧になり、シリンダ9の内面に押し付けられたベーン2はポンプ空間14a側からポンプ空間14b側に押される力を受け、先端エッジ部10bを支点にしてポンプ空間14b側へ傾く。ロータ1の回転とともにベーン2は先端エッジ部10bを支点にして傾いたままスリット3内に押し戻され、スリット3と背圧室4の接する部位に位置する内端エッジ部11aとの接触が発生する。
しかし、先端エッジ部10b及び内端エッジ部11aはばりを除去し、面取りが施されているため、ベーン2と先端エッジ部10b及び内端エッジ部11aとの接触状態を良好にできる。これにより、ベーン2と先端エッジ部10b及び内端エッジ部11aとの接触
により発生する体積効率の低下や入力増大の防止、また騒音値、不必要なベーン摩耗の抑制が可能である為、安定した性能を確保する事ができる。
なお、先端エッジ部10aの面取り角度と、その対角に位置する内端エッジ部11bの面取り角度、また先端エッジ部10bの面取り角度と、その対角に位置する内端エッジ部11aの面取り角度がそれぞれ互いに平行となるように設けられていれば、ベーン2が先端エッジ部10bを支点にして傾いたままスリット3内に押し戻される場合でも、ベーン2と先端エッジ部10b、その対角に位置する内端エッジ部11bとの接触を、面摺動接触とする事ができる。これにより、ベーン2と先端エッジ部10b及び内端エッジ部11aとの接触により発生する体積効率の低下や入力増大をより防止し、また騒音値、不必要なベーン摩耗をより抑制することが可能となり、より安定した性能を確保する事ができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるベーンロータリ型空気ポンプのポンプ機構部の要部断面図である。
ベーン2を構成する面のうち、スリット3と接触摺動する摺動面2aの接触摺動方向長さL2が、スリット3の摺動方向長さL3よりも短く設定され、先端エッジ部10a,10bには面取りが設けられている。従って、ベーン2が先端エッジ部10bを支点にして傾いたままスリット3内に押し戻される場合でも、スリット3と背圧室4の境界部に位置する内端エッジ部11bとの接触を防止することが可能となり、かつベーン2と先端エッジ部10bとの接触状態を良好にできる。これによりベーン2と先端エッジ部10b、内端エッジ部11aとの接触により発生する体積効率の低下や入力増大の防止、また騒音値、不必要なベーン摩耗の抑制が可能である為、安定した性能を確保する事ができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3におけるベーンロータリ型空気ポンプのポンプ機構部の要部断面図である。
スリット3の内端部、及びベーン摺動面が平面のみで構成され、かつ先端エッジ部10a、10bには面取りが設けられる。従って、ベーン2がスリット先端エッジ部10bを支点にして傾いたままスリット3内に押し戻される場合でも、ベーン2とスリット先端エッジ部10bとの接触状態を良好にできる。これにより、ベーン2とスリット先端エッジ部10bとの接触により発生する体積効率の低下や入力増大の防止、また騒音値、不必要なベーン摩耗の抑制が可能である為、安定した性能を確保する事ができる。
以上のように、本発明にかかるベーンロータリ型空気ポンプは、ベーンと、スリット外端の先端エッジ部及びスリットと背圧室の境界部に位置する内端エッジ部との接触を緩和することができ、安定した性能を確保する事が可能となるので、家庭用健康器具や医療用治療器具等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるベーンロータリ型空気ポンプの縦断面図 図1のA−A断面図 図2の要部拡大図 本発明の実施の形態3におけるベーンロータリ型空気ポンプのポンプ機構部の要部断面図 本発明の実施の形態4におけるベーンロータリ型空気ポンプのポンプ機構部の要部断面図 従来のベーンロータリ型空気ポンプのポンプ機構部の要部断面図
符号の説明
1 ロータ
2 ベーン
2a 摺動面
3 スリット
4 背圧室
7 ポンプ機構部
9 シリンダ
10a,10b 先端エッジ部
11a,11b 内端エッジ部
12 フロントプレート
13 リアプレート
14,14a,14b ポンプ空間

Claims (4)

  1. 円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータを前記シリンダの内径の中心軸から偏心させた状態で配置し、前記ロータの半径方向にスリットを複数設け、前記スリットの内端部には背圧室を備えた構成とし、前記スリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在な状態で嵌合させ、フロントプレートとリアプレートとを前記ロータと前記ベーンとを挟み込むように前記シリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、前記ロータの回転によって、前記ベーンが前記スリット内を往復運動しつつ前記背圧室に作動流体を導き、前記ベーンの先端が前記シリンダの内面に押し付けられながら摺動することにより前記ポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、前記スリットと前記背圧室との境界部に位置する内端エッジ部、及び前記スリットの外端の先端エッジ部に面取りを設けたことを特徴とするベーンロータリ型空気ポンプ。
  2. 内端エッジ部及び先端エッジ部の面取りの角度を、互いの対角にある面取り角度と平行になるように設けたことを特徴とする請求項1に記載のベーンロータリ型空気ポンプ。
  3. 円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータを前記シリンダの内径の中心軸から偏心させた状態で配置し、前記ロータの半径方向にスリットを複数設け、前記スリットの内端部には背圧室を備えた構成とし、前記スリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在な状態で嵌合させ、フロントプレートとリアプレートとを前記ロータと前記ベーンとを挟み込むように前記シリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、前記ロータの回転によって、前記ベーンが前記スリット内を往復運動しつつ前記背圧室に作動流体を導き、前記ベーンの先端が前記シリンダの内面に押し付けられながら摺動することにより前記ポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、前記ベーンを構成する面のうち、前記スリットと接触摺動する摺動面の接触摺動方向長さを前記スリットの摺動方向長さよりも短く設定し、かつ前記スリットの外端の先端エッジ部に面取りを設けたことを特徴とするベーンロータリ型空気ポンプ。
  4. 円筒形状の内径を有するシリンダ内に、円柱形状のロータを前記シリンダの内径の中心軸から偏心させた状態で配置し、前記ロータの半径方向にスリットを複数設け、前記スリットには自己潤滑性を有する材質よりなる板状のベーンを摺動自在に挿入し、フロントプレートとリアプレートとを前記ロータと前記ベーンとを挟み込むように前記シリンダの両端面に配置してポンプ空間を形成し、前記ロータの回転によって、前記ベーンが前記スリット内を往復運動しつつ前記ベーンの先端が前記シリンダの内径に沿って摺動することで、前記ポンプ空間が伸縮作用を生じるオイルレス空気ポンプであって、前記スリットの内端部及びベーン摺動面を平面のみで構成し、かつ先端エッジ部に面取りを設けたことを特徴とするベーンロータリ型空気ポンプ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1925777A1 (en) * 2006-11-21 2008-05-28 Matsushita Electric Works, Ltd. Vane pump
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