JP2006192900A - 印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法 - Google Patents

印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消又は殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法を提供する。
【解決手段】印刷装置100を、画像データを取得する画像データ取得部10と、自装置の有する印刷ヘッド200における特定の印刷ノズルの特性に基づき画像データの各画素データに対する印刷ノズルの使用内容を設定する印刷ノズル設定部12と、印刷ノズルの特性情報を記憶するノズル情報記憶部14と、画像データと、印刷ノズル設定部12の設定内容とに基づき、印刷部20において、画像データの画像を印刷媒体に印刷するための印刷用データを生成する印刷用データ生成部18と、印刷用データに基づき、画像をインクジェット方式によって印刷用紙に印刷する印刷部20とを含んだ構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置、複写機、OA機器のプリンタ等に用いられる印刷装置及び印刷装置制御プログラム並びに印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法に係り、特に、複数色の液体インクの微粒子を印刷用紙(印刷媒体)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法に好適なものである。
以下は、印刷装置、特にインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)について説明する。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印刷ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジと称される移動体が、印刷媒体(用紙)上を、その紙送り方向に対し垂直な方向に往復しながらその印刷ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色毎の印刷ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印刷ヘッドを印刷用紙に対し垂直な方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印刷ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。なお、この方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」又は「シリアルプリンタ」と呼んでいる。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ(もしくは長い)寸法の長尺の印刷ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印刷ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1走査(1パス)での印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様に高速な印刷が可能となる。また、印刷ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、この方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印刷ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて1列、又は印刷方向に複数列に配設してなるものであるため、製造誤差によって一部のノズルのインクの吐出方向が傾いてしまったり、ノズルの位置が理想位置とはずれた位置に配置されてしまい、そのノズルで形成
されるドットの着弾位置が理想位置よりもずれてしまうといった、いわゆる「飛行曲がり現象」を発生してしまうことがある。また、ノズルのばらつき特性により、そのばらつきが大きいものとしては、インク量が理想量と比較して非常に多くなったり少なくなったりするものが存在する。
この結果、その不良ノズルを用いて印刷された部分に、いわゆる「バンディング(スジ)現象」と称される印刷不良が発生して、印刷品質を著しく低下させてしまうことがある。すなわち、「飛行曲がり」現象が発生すると隣り合うノズルにより吐出されたドット間距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が正常時より長くなる部分には「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生し、隣接ドット間の距離が正常時より短くなる部分には、「濃いスジ」が発生する。また、インク量の値が理想とははずれている場合も、インクが多いノズル部分に関しては、濃いスジ、インクが少なくなる部分では白スジが発生する。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」(シリアルプリンタ)の場合よりも、印字ヘッドもしくは印刷媒体が固定(1走査印刷)である「ラインヘッド型プリンタ」の方に顕著に発生する(マルチパス型プリンタでは、印刷ヘッドを何回も往復させることを利用して白スジを目立たなくする技術がある)。
そのため、このような「バンディング現象」による一種の印刷不良を防止するために、印刷ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コストや印刷品質、技術面などから100%「バンディング現象」が発生しない印刷ヘッドを提供するのは困難となっている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
例えば、以下に示す特許文献1や特許文献2では、ノズルのばらつきやインクの不吐出に対処するために、濃度が薄い部分にはシェーディング補正技術を用いてヘッドのばらつきの対処を行い、濃度が濃い部分については他の色を用いて代用(例えば、ブラックで印刷する場合にはシアンまたはマゼンタなどを代用)してバンディングやばらつきが目立たないように設定している。
また、以下に示す特許文献3においては、ベタ画像(すなわち下地が見えないくらいに塗りつぶされた画像)に関しては不吐出ノズルの近傍画素の隣接ノズルの吐出量を増やし、ノズル全体でベタ画像を生成するという手法を取り入れている。
また、以下に示す特許文献4においては、各ノズルのばらつき量を誤差拡散にフィードバックして処理し、ノズルのインクの吐出量のばらつきを吸収してバンディング現象を回避している。
特開2002−19101号公報 特開2003−136702号公報 特開2003−63043号公報 特開平5−30361号公報
しかしながら、上記特許文献1及び上記特許文献2の従来技術などのように他の色を用いてバンディング現象やばらつきを低減する手法では、処理を施した部分の色相が変わってしまうことから、カラー写真画像印刷のように高画質・高品質が要求される印刷には適さない。
また、濃度が濃い部分について、不吐出ノズルの情報を左右に振り分けるなどによって「白スジ現象」を回避する方法は、これを前述した「飛行曲がり現象」に適用した場合に
は、白スジは低減可能であるが、濃度が濃い部分には依然としてバンディングが残ってしまうという問題がある。
また、上記特許文献3の従来技術などのような方法では、印刷物がベタ画像であれば問題ないが、中間階調の印刷物である場合は、この方法を利用することができない。また、細い線などは他の色を用いて埋める方法はごく僅かな使用であれば問題ないが、他の色が連続して発生するような画像においては、前者と同様に画像の一部の色相が変化してしまうといった問題が残る。
また、上記特許文献4の従来技術などのような方法では、ドットの形成内容がずれるという問題に対しては、適切なフィードバックを行う処理が複雑となり、解決が困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、飛行曲がり現象が要因のバンディング現象による画質の劣化及びインクの吐出不良による画質の劣化を解消又は殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法を提供することを目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の印刷装置は、
印刷に用いる媒体にドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷するようにした印刷装置であって、前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに基づき、前記画素毎の前記ノズルのドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報を記憶するノズル情報記憶手段と、前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷手段と、を備え、
前記印刷用データ生成手段は、前記ノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度となる印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、画像データ取得手段によって、複数の画素に対応する画像データを取得することが可能であり、印刷用データ生成手段によって、画像データに基づき、前記画像データの各画素の画素値毎の前記ノズルのドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成することが可能であり、印刷用データ生成手段によって、前記各画素値毎の前記ノズルのドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成することが可能であり、ノズル情報記憶手段によって、ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報を記憶することが可能であり、印刷手段によって、印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像データの画像を前記媒体に印刷することが可能である。
さらに、印刷用データ生成手段は、前記ノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像の元の印刷解像度よりも低解像度にする印刷用データを生成することが可能である。
従って、形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を低下させることにより、例えば、形成内容の異なるノズルの「飛行曲がり現象」によって発生する「バンディング現象」による「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるという効果が得られる。
ここで、「上記ノズルのドット形成内容に関する情報」とは、画像データの各画素値に対する、ドットの有無(ノズルによりドットを形成する、形成しない)に関する情報と、形成する場合のドットのサイズ(例えば、大・中・小の3種類のいずれか)に関する情報等のノズルによってドットを形成する際に必要な情報から構成されるものであり、例えば、形成サイズが一種類しかない場合は、ドットの有無に関する情報だけで構成しても良い。
また、上記「バンディング現象」とは、形成内容の異なるノズルによる「飛行曲がり現象」によって、印刷結果に「白スジ」と共に「濃いスジ」が同時に発生する印刷不良のことと、インクの吐出量のばらつきにより発生する印刷不良のこととをいうものとする(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、上記「飛行曲がり現象」とは、前述したように単なる一部のノズルの不吐出現象とは異なり、インクは吐出するものの、その一部のノズルの吐出方向が傾くなどしてドットが理想位置よりずれて形成されてしまう現象をいう(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、この「白スジ」とは、「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも広くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色がスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいい、また、「濃いスジ」とは、同じく「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも短くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色が見えなくなったり、あるいはドット間の距離が短くなることによって相対的に濃く見えたり、さらにはずれて形成されたドットの一部が正常なドットと重なり合ってその重なり合った部分が濃いスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいうものとする。また、白スジはインク量が少ないノズルが原因で発生する場合があり、一方、濃いスジはインク量が多いノズルが原因で発生する場合がある。(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、前記ノズル情報記憶手段の「記憶内容」とは、例えば、ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報などをいう。ただし、情報の持ち方としては、様々なケースが存在し、例えば、ノズルの情報そのもの(飛行曲がり量、インク吐出量)を持ち、処理するフローの中にて、その情報と設定した閾値を比較して処理するケースなども考えられる。また、補正の段数を数ステップに置き換えて、そのステップ値を記憶する場合もある。さらに、使用可能なノズルか、使用不可のノズルかというオノ/オフの情報のみで処理するケースも可能である(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズル」とは、例えば、上記「白スジ」の場合は、「飛行曲がり現象」によってドットの形成内容がずれたノズル及びそのずれたドットに対して距離が通常のケースよりも広くなった正常なドットを形成するノズルを含むものとし、また、上記「濃いスジ」の場合は、同じく「飛行曲がり現象」によってドットの形成内容がずれたノズル及びそのずれたドットに対して距離が通常のケースよりも短く、あるいは一部又は全部が重なり合った正常なドットを形成するノズルを含むものとする(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「所定の形成内容とは異なる」とは、ノズルの形成するドットが、理想の形成位置からずれて形成される状態、又は理想の形成位置から所定距離以上ずれた位置に形成される状態や、ノズルの形成するドットが、理想の形成サイズよりも小さいもしくは大きいような状態、又は理想の形成サイズよりも所定サイズ以上小さいもしくは大きいような状態などを示し、特に、ドットの形成位置が、理想の形成位置から大きくずれているような場合には、上記「飛行曲がり現象」が発生する。
ここで、本形態でいう「ドット」とは、印刷物の文字や図形を表す基本単位であり、1または複数のノズルから吐出されたインクが媒体上に着弾した1つの領域をいう。また、この「ドット」は、面積が「ゼロ」ではなく、一定の大きさ(面積)をもつことは勿論、大きさごとに複数種類存する。また、ドットの形状としては、必ずしも真円形であるとは限らず、楕円形などの真円形以外の形状のものも含むものとし、この場合には直径が一律でないことからドットが占める面積によって、あるいはその平均的な径に基づいてそのドットサイズが決定されるものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
なお、この「ドット径」をより厳密に定義すれば、ある量のインクを吐出して形成されたドットの面積と等しい面積を有する真円の等価ドットを想定し、その等価ドットの径をドット径とする。また、一般に、印刷媒体によってインクの吸収率なども変わってくることから、同じインク量であっても印刷媒体が変われば形成されるドット径は、様々に変化することは勿論である。また、この「ドット」は、必ずしも1つのノズルから吐出された1つのインク滴によって形成されたものに限定されるものでなく、極大ドットの場合などにように、2つ以上のインク滴を組み合わせて形成されるものも含むものとする。
また、「前記形成内容の異なるノズルの近傍のノズル」とは、特に限定するものではないが、例えば、前記形成内容の異なるノズルを中心とした周囲約10画素をあたりを担当するノズルのことを指す。すなわち、この近傍の範囲が広すぎると粒状性が悪化する領域が広くなり、また、解像度によってはピンポイント過ぎると、その部分だけが特異な状態になるからであり、徐々に間引く状態が少なくなる方がよいからである。
また、上記「印刷用データ生成手段による一方のノズル」の決定方法としては、特に限定するものではないが、例えば、印字ずれを発生しているノズルではないノズルを使用ノズルとして決定したり、また、1ラインあるいは数ライン毎に交互に設定したり、また、決まったパターンで決定したり、ランダムに決定したりする方法が適当である。
〔形態2〕 さらに、形態2の印刷装置は、
形態1の印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、バンディング現象によって発生する「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるだけでなく、例えば、各行毎に、不使用とするノズルの位置を変えることによって、画像の決まった列に対応するドットが連続して抜けるといったことを防ぐことができるので、印刷結果の画像の画質低下を抑えることができるという効果が得られる。
〔形態3〕 さらに、形態3の印刷装置は、
形態1又は2の印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、バンディング現象によって発生する「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるだけでなく、例えば、画像の奇数行毎又は偶数行毎に、不使用とするノズルの選択を行うことで、全ての行に対して不使用とするノズルを選択するよりも、印刷結果の画像の画質低下を抑えることができるという効果が得られる。
〔形態4〕 さらに、形態4の印刷装置は、
形態2の印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、バンディング現象によって発生する「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるだけでなく、画像の各行毎に、ランダムな位置のノズルを不使用とすることで、同じ位置のノズルを不使用とするよりも、印刷結果の画像の画質低下を抑えることができるという効果が得られる。
〔形態5〕 さらに、形態5の印刷装置は、
形態2乃至4のいずれか1の印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴としている。
このような構成であれば、バンディング現象によって発生する「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるだけでなく、例えば、不使用のノズルに対応する画素を存在しないものとして扱う(この画素を用いた処理を一切行わない)ことで、特別な画像処理を行うことなく解像度を低下させることができるという効果が得られる。
〔形態6〕 さらに、形態6の印刷装置は、
形態2〜5のいずれかの印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記不使用とするノズルとして、前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、バンディング現象によって発生する「白スジ」や「濃いスジ
」を目立たなくすることができるだけでなく、例えば、不使用のノズルに対応する画素を存在しないものとして扱う(この画素を用いた処理を一切行わない)ことで、特別な画像処理を行うことなく解像度を低下させることができるという効果が得られる。
〔形態7〕 さらに、形態7の印刷装置は、
形態1乃至6のいずれか1の印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階調が、前記低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、バンディング現象によって発生する「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるだけでなく、低解像度とする前の画像の面積階調を低解像度後も維持できるので、低解像度とした後の画像の画質低下を抑えることができるという効果が得られる。
〔形態8〕 さらに、形態8の印刷装置は、
形態7の印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、バンディング現象によって発生する「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるだけでなく、印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを大きくすることで、ドットの形成されない画素による面積階調の低下を抑えることができるので、低解像度とした後の画像の画質低下を抑えることができるという効果が得られる。
〔形態9〕 さらに、形態9の印刷装置は、
形態7又は8の印刷装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の画像データの画素の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、不使用ノズルに対応する画素の欠損によって発生する面積階調の低下を抑えることができるので、低解像度とした後の画像の画質低下を抑えることができるという効果が得られる。
〔形態10〕 さらに、形態10の印刷装置は、
形態1乃至9のいずれか1の印刷装置において、前記印刷ヘッドは、前記媒体の装着領域よりも広い範囲に亘って前記ノズルが連続して配列された印刷ヘッドであることを特徴としている。
このような構成であれば、前述したように、いわゆる1パスで印刷が終了するラインヘッド型の印刷ヘッドを用いた場合に特に発生し易いバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくすることができるという効果が得られる。
〔形態11〕 さらに、形態11の印刷装置は、
形態1乃至9のいずれか1の印刷装置において、前記印刷ヘッドは、前記媒体の紙送り方向に垂直な方向にノズルが配列されて1走査の印字で印刷が実行される構造のものであることを特徴としている。
これによって、前述したように、1走査(いわゆる1パス)で印刷が終了するラインヘッド型の印字ヘッドを用いた場合に特に発生し易いバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を解消又は殆ど目立たなくすることができる。
ここで、「1走査の印字」とは、各ノズルが印字対象とする紙送り方向(ヘッド移動方
向)の1ラインについては、そのラインは担当するノズルのみで印字を行い、且つ担当ノズルが一度通過した時点で、そのラインの印字は終了することをいう(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態12〕 さらに、形態12の印刷装置は、
形態1乃至9のいずれか1の印刷装置において、前記印刷ヘッドは、前記媒体の紙送り方向に直交する方向に往復動しながら印刷を実行する印刷ヘッドであることを特徴としている。
前述したバンディング現象は、ラインヘッド型の印刷ヘッドの場合に顕著にみられるが、マルチパス型の印刷ヘッドの場合でも発生する。従って、前記形態1乃至8のいずれか1の印刷方法をマルチパス型の印刷ヘッドの場合に適用すれば、マルチパス型の印刷ヘッドで発生したバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」も目立たなくすることができるという効果が得られる。
また、マルチパス型の印刷ヘッドの場合は、印刷ヘッドの走査を繰り返すなどの工夫を施すことで、前記のようなバンディング現象を回避することが可能であるが、前記の形態1乃至9のいずれか1の印刷装置を適用すれば、印刷ヘッドを同じ箇所を何度も走査させる必要がなくなるため、より高速な印刷を実現することも可能となる。
〔形態13〕 一方、上記目的を達成するために形態13の印刷装置制御プログラムは、
印刷に用いる媒体にドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御プログラムであって、
前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記取得した画像データに基づき、前記画素毎のドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度にする印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態1の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的且つ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態14〕 さらに、形態14の印刷装置制御プログラムは、
形態13の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいて
は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態2の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態15〕 さらに、形態15の印刷装置制御プログラムは、
形態13又は14の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態3の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態16〕 さらに、形態16の印刷装置制御プログラムは、
形態14の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態4の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態17〕 さらに、形態17の印刷装置制御プログラムは、
形態14乃至16のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態5の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態18〕 さらに、形態18の印刷装置制御プログラムは、
形態14乃至17のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記不使用とするノズルとして、前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態6の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態19〕 さらに、形態19の印刷装置制御プログラムは、
形態13乃至18のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階
調が、前記低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態7の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態20〕 さらに、形態20の印刷装置制御プログラムは、
形態19の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態8の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態21〕 さらに、形態21の印刷装置制御プログラムは、
形態19又は20の印刷装置制御プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の前記画像データの画素の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態9の印刷装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態22〕 一方、上記目的を達成するために、形態22の印刷装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態13乃至形態21のいずれか1の印刷装置制御プログラムが記録されていることを特徴としている。
これによって、形態13乃至形態21のいずれか1の印刷装置制御プログラムと同様の作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、MOなどの記録媒体を介して前記印刷プログラムを容易に授受することが可能となる。
〔形態23〕 一方、上記目的を達成するために、形態23の印刷装置制御方法は、
印刷に用いる媒体に所定サイズのドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記取得した画像データに基づき、前記各画素値毎のドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップと、を含み、
前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が理想の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度となる印刷用データを生成することを特徴としている。
具体的には、印刷に用いる媒体に所定サイズのドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷するようにした印刷装置を制御する
のに使用する印刷装置制御方法であって、
前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップ(入力装置)と、前記取得した画像データに基づき、前記各画素値毎のドット形成内容に関する情報(外部記憶装置に格納、実行時にはRAM(主記憶装置)に格納)を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPU(中央処理装置)が生成)と、前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップ(CPUが出力装置を制御しながら実行)と、を含み、
前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が理想の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容(外部記憶装置に格納、実行時にはRAMに格納)に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度となる印刷用データを生成(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)することを特徴としている。
これによって、形態1の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態24〕 さらに、形態24の印刷装置制御方法は、
形態23の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴としている。
具体的には、形態23の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態2の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態25〕 さらに、形態25の印刷装置制御方法は、
形態23又は24の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴としている。
具体的には、形態23又は24の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴としている。
これによって、形態3の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態26〕 さらに、形態26の印刷装置制御方法は、
形態24の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴としている。
具体的には、形態24の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴としている。
これによって、形態4の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態27〕 さらに、形態27の印刷装置制御方法は、
形態24乃至26のいずれか1の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴としている。
具体的には、形態24乃至26のいずれか1の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴としている。
これによって、形態5の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態28〕 さらに、形態28の印刷装置制御方法は、
形態24乃至27のいずれか1の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記不使用とするノズルとして、前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴としている。
具体的には、形態24乃至27のいずれか1の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記不使用とするノズルとして、前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴としている。
これによって、形態6の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態29〕 さらに、形態29の印刷装置制御方法は、
形態23乃至28のいずれか1の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階調が、低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴としている。
具体的には、形態23乃至28のいずれか1の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階調が、低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態7の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態30〕 さらに、形態30の印刷装置制御方法は、形態29の印刷装置制御方法において、
前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用データを生成することを特徴としている。
具体的には、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態8の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態31〕 さらに、形態31の印刷装置制御方法は、
形態29又は30の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の前記画像データの画素の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴としている。
具体的には、形態29又は30の印刷装置制御方法において、前記印刷用データ生成ステップ(ROMに格納されたプログラムにしたがってCPUが生成)においては、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の前記画像の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態9の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態32〕 一方、上記目的を達成するために、形態32の印刷用データ生成装置は、
印刷に用いる媒体にドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷する印刷装置で使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成装置であって、前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに基づき、前記各画素値毎のドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、前記ドットの形成内容が理想の形成内容とは異なるノズルの情報を記憶するノズル情報記憶手段と、を備え、
前記印刷用データ生成手段は、前記ノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度となる印刷用データを生成することを特徴としている。
すなわち、本形態は、前記印刷装置のような実際に印刷を実行するための印刷手段を含むのではなく、単に元の多値の画像データに基づいて印刷ヘッドの特性に応じた印刷用データのみを生成するようにしたものである。
従って、本形態で生成した印刷用データを印刷装置に送るだけで、既存のインクジェット方式の印刷装置をそのまま利用することができると共に、形態1の印刷装置と同様に白スジや濃いスジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
また、パソコンなどの汎用の情報処理装置を利用することができるため、パソコンなどの印刷指示装置とインクジェットプリンタとからなる既存の印刷システムをそのまま活用することができる。
〔形態33〕 さらに、形態33の印刷用データ生成装置は、
形態32の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって形態2の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態34〕 さらに、形態34の印刷用データ生成装置は、
形態32又は33の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画素の画素値の画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴としている。
これによって形態3の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態35〕 さらに、形態35の印刷用データ生成装置は、
形態33の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴としている。
これによって形態4の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態36〕 さらに、形態36の印刷用データ生成装置は、
形態33乃至35のいずれか1の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴としている。
これによって形態5の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態37〕 さらに、形態37の印刷用データ生成装置は、
形態33乃至36のいずれか1の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記不使用とするノズルとして前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴としている。
これによって形態6の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態38〕 さらに、形態38の印刷用データ生成装置は、
形態33乃至37のいずれか1の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階調が、前記低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって形態7の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態39〕 さらに、形態39の印刷用データ生成装置は、
形態38の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって形態8の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態40〕 さらに、形態40の印刷用データ生成装置は、
形態38又は39の印刷用データ生成装置において、前記印刷用データ生成手段は、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の前記画像データの画素の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって形態9の印刷装置と同様に白スジが目立たない、高品質な印刷物を容易に得ることができる。
〔形態41〕 一方、上記目的を達成するために、形態40の印刷用データ生成プログラムは、
印刷に用いる媒体に所定サイズのドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷する印刷装置で使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成プログラムであって、
前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記取得した画像データに基づき、前記画素毎のドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が理想の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度となる印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態32の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態42〕 さらに、形態42の印刷用データ生成プログラムは、
形態41の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズルとその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態33の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態43〕 さらに、形態43の印刷用データ生成プログラムは、
形態41又は42の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態34の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態44〕 さらに、形態44の印刷用データ生成プログラムは、
形態42の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態35の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態45〕 さらに、形態45の印刷用データ生成プログラムは、
形態42乃至44のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態36の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態46〕 さらに、形態46の印刷用データ生成プログラムは、
形態42乃至45のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記不使用とするノズルとして、前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態37の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態47〕 さらに、形態47の印刷用データ生成プログラムは、
形態41乃至46のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階調が、低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態38の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態48〕 さらに、形態48の印刷用データ生成プログラムは、
形態47の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用デ
ータを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態39の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態49〕 さらに、形態49の印刷用データ生成プログラムは、
形態47又は48の印刷用データ生成プログラムにおいて、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の前記画像データの画素の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態40の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態50〕 一方、上記目的を達成するために、
形態50の印刷用データ生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、形態41乃至形態49のいずれか1の印刷用データ生成プログラムが記録されていることを特徴としている。
これによって、形態41乃至形態49のいずれか1の印刷用データ生成プログラムと同様の作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、FD(フレキシブルディスク)などの記録媒体を介して前記印刷プログラムを容易に授受することが可能となる。
〔形態51〕 一方、上記目的を達成するために、形態51の印刷用データ生成方法は、
印刷に用いる媒体に所定サイズのドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷する印刷装置で使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成方法であって、
前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記取得した画像データに基づき、前記各画素値毎のドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が理想の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度にする印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態32の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態52〕 さらに、形態52の印刷用データ生成方法は、
形態51の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態33の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態53〕 さらに、形態53の印刷用データ生成方法は、
形態51又は52の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画素の画素値の画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴としている。
これによって、形態34の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態54〕 さらに、形態54の印刷用データ生成方法は、
形態52の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴としている。
これによって、形態35の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態55〕 さらに、形態55の印刷用データ生成方法は、
形態52乃至54のいずれか1の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴としている。
これによって、形態36の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態56〕 さらに、形態56の印刷用データ生成方法は、
形態52乃至55のいずれか1の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記不使用とするノズルとして、前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴としている。
これによって、形態37の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態57〕 さらに、形態57の印刷用データ生成方法は、
形態51乃至56のいずれか1の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階調が、低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態38の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態58〕 さらに、形態58の印刷用データ生成方法は、
形態57の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態39の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態59〕 さらに、形態59の印刷用データ生成方法は、
形態57又は58の印刷用データ生成方法において、前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の前記画像データの画素の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴としている。
これによって、形態40の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1〜図12は、本発明に係る印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法の第1の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る印刷装置100の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係る印刷装置100の構成を示すブロック図である。
印刷装置100は、図1に示すように、外部装置や記憶装置等から所定画像を構成する画像データを取得する画像データ取得部10と、自装置の有する後述する印刷ヘッド200における特定の印刷ノズルの特性に基づき画像データの各画素データに対する印刷ノズルの使用内容を設定する印刷ノズル設定部12と、後述するノズル特性検出部16で検出された印刷ノズルの特性情報を記憶したり、工場出荷前などに予め測定試験等によって検出されたノズル特性情報を記憶したりするノズル情報記憶部14と、テスト印刷を行い印刷ヘッド200における各印刷ノズルの特性(飛行曲りを発生するノズルか否か等)を検出可能なノズル特性検出部16と、画像データと、当該画像データに対する印刷ノズル設定部12の設定内容とに基づき、後述する印刷部20において、画像データの画像を印刷媒体S(ここでは、印刷用紙)に印刷するための印刷用データを生成する印刷用データ生成部18と、印刷用データに基づき画像データの画像を、インクジェット方式によって印刷用紙に印刷する印刷部20とを含んだ構成となっている。
画像データ取得部10は、例えば、1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値)が8ビット(0〜255)で表現される多値の画像データを取得する機能を有しており、このような画像データを、外部装置及び自装置の入力装置等からの印刷指示に応じて、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置から取得したり、自装置の備える図示しないCDドライブ、DVDドライブなどの駆動装置を介してCD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体から取得したり、自装置の有する後述する記憶装置70から取得したりすることが可能となっている。
印刷ノズル設定部12は、画像データ取得部10において取得した画像データに対する印刷指示に応じて、ノズル情報記憶部14から、印刷ヘッド200の各ノズルNの特性を示すノズル特性情報を読み出し、当該読み出したノズル特性情報と、印刷指示に対応した画像データとに基づき、ノズルのドット形成内容が画像を印刷用紙上に正確に印刷する理想的な位置からずれているノズル(特に、飛行曲りを発生するノズル)がある場合に、当該ノズルと、その近傍のノズルとの少なくとも一方を、画像データの各画素データ毎に、当該画素データの印刷に対して使用するか否かを設定すると共に、当該設定した内容に基づき、画像データに対して、ノズル不使用箇所に対応する画素データの間引き処理と、当該間引き処理による該当画像部分の面積階調の低下を抑制するための濃度値分散処理とを施す機能を有している。
ノズル情報記憶部14は、後述するインクジェット方式の印刷部20で用いられている印刷ヘッド200におけるノズルの特性を記憶する機能を有したものである。ここで、ノズルの特性とは、具体的に、図3及び図4に示すように印刷部20で用いられている印刷ヘッド200における各ノズルNに対して、飛行曲がり現象が発生しているか否か、及び飛行曲がり現象が発生している場合は、その飛行曲がり現象を引き起こしている異常ノズルNがどれであるかを具体的に特定する情報である。
図3は、本発明の印刷ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図であり、図4は、その
部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印刷ヘッド200は、ブラック(K)インクを専用に吐出する複数個のノズルN(図では18個))が直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、同じくイエロー(Y)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、同じくマゼンタ(M)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、同じくシアン(M)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54及び56を含んだ構成となっている。そして、これら4つのノズルモジュールにおける各同じ番号のノズルNが、図3に示すように、紙送り方向(印字ヘッド200のノズル配列方向に対する垂直方向)において一直線上に並ぶようにノズルモジュール50、52、54及び56が一体的に配列して構成されている。従って、各ノズルモジュールを構成する複数のノズルNは、それぞれ印字ヘッド200のノズル配列方向に直線状に配列され、4つのノズルモジュールにおける各同じ番号のノズルNは、それぞれ紙送り方向に直線状に配列される。
更に、図4は、これら4つのノズルモジュール50、52、54及び56のなかのブラックノズルモジュール50のうち、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしており、そのノズルN6から印刷媒体S上にインクが斜め方向に吐出され、これによって印刷媒体S上に形成されたドットが、当該ノズルN6の隣りの正常なノズルN7から吐出され且つ印刷媒体S上に形成されたドットの近傍に形成されてしまう状態を示している。
図1に戻って、ノズル特性検出部16は、印刷装置100の使用後に、その印刷ヘッド200の特性が変化した場合に対応するために定期的にあるいは所定の時期にスキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段など利用してその印刷ヘッド200による印刷結果からその印刷ヘッド200の特性を検査してその検査結果を前記ノズル情報記憶部14のデータと共に、あるいはそのデータに上書きして保存するようになっている。なお、この印刷ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。従って、工場出荷時に検査してノズル情報記憶部14にあらかじめ記憶させておけば、個々の印刷装置にノズル特性検出部を設定する必要がない場合がほとんどである。
印刷用データ生成部18は、後に詳述するが、前記印刷ノズル設定部12から取得した画像データに基づき、当該画像データを、後述するインクジェット方式の印刷部20において利用される印刷用のデータ、つまり、画像データにおける各画素データごとに所定の色及び所定のサイズのドットを打つか、及びドットを打たないかに関するデータに変換(以下、適宜「2値化」または「ハーフトーニング」という)する機能を有するものである。この変換に際しては、上記の異常ノズル及びその近傍の正常ノズルによる各画素データ毎のドットの形成の有無などを考慮して、異常ノズルの飛行曲りによって発生するバンディングを含む画像部分を、当該画像部分に対応するノズルの一部を不使用にしたり、当該不使用としたノズル近傍の他のノズルの形成ドットサイズを制御したりすることで低解像度化した印刷用データに変換するようになっている。
印刷部20は、印刷媒体(用紙)S又は印刷ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印刷ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50,52,54及び56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印刷ヘッド200の他に、この印刷ヘッド200を印刷媒体(用紙)S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印刷ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体(用紙)Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記2値化データに基づいて印刷ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印刷制御機構などから構成されている。
なお、この印刷装置100は、前記画像データ取得部10、印刷ノズル設定部12、ノズル特性検出部16、印刷用データ生成部18、印刷部20などにおける上記各機能をソフトウェア上で実現するため、及び上記各機能の実現に必要なハードウェアを制御するソフトウェアを実行するためのコンピュータシステムを備えている。このコンピュータシステムのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を
構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バス
やISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD等の外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷部20やCRT、LCDモニター等
の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークケーブルLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等の記憶媒体を介して、またはインターネット等の通信ネットワークを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各機能をソフトウェア上で実現するようになっている。
更に、印刷装置100は、CPU60によって、ROM64の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す印刷処理を実行するようになっている。なお、前述したようにドットを形成するための印刷ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に形成できるようになっているが、以下の例では説明を判り易くするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって形成されたものとして説明する(モノクロ画像)。
図5は、印刷装置100における印刷処理を示すフローチャートである。
印刷処理は、CPU60によって実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、画像データ取得部10において、ネットワークケーブルLを介して接続された外部装置からの印刷指示情報が送られてくることにより、あるいは入力装置74を介して印刷指示情報が入力されたことにより、印刷指示があったか否かを判定し、印刷指示があったと判定された場合(Yes)はステップS102に移行し、そうでない場
合(No)は印刷指示があるまで判定処理を繰り返す。
ステップS102に移行した場合は、画像データ取得部10において、印刷指示に対応する画像データを、上記したように、外部装置、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体、HDD等の記憶装置70などから取得する処理を行い、これにより画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、当該取得した画像データを印刷ノズル設定部12に伝送してステップS104に移行し、そうでない場合(No)は、印刷指示元に対して印刷不可などの返答を行った後、当該印刷指示に対する印刷処理を放棄してステップS100に移行する。ここで、画像データは、複数の多値の画素データがマトリクス状に配列され構成されたデータであり、その行方向は、印刷ヘッド200のノズ
ル配列方向と一致し、その列方向は印刷ヘッド200の移動方向(紙送り方向)と一致する。
ステップS104に移行した場合は、印刷ノズル設定部12において、ノズル情報記憶部14からノズル特性情報を読み出してステップS106に移行する。
ステップS106では、印刷ノズル設定部12において、ステップS102で取得した画像データから所定領域の画素データを選択してステップS108に移行する。ここで、所定領域とは、画像データにおける異常ノズルに対応する画素データ列及びその近傍にある所定数の画素データ列(例えば、異常ノズルに対応する列の左右4列ずつの8列の画素)を含むデータ領域である。
ステップS108では、印刷ノズル設定部12において、ステップS104で読み出したノズル特性情報及びステップS106で選択した所定領域の画素データに基づき、印刷ヘッド200において、当該所定領域の画素データに対して飛行曲りを発生する異常ノズルが対応しているか否かを判定し、対応していると判定された場合(Yes)はステップS1
10に移行し、そうでない場合(No)はステップS118に移行する。
ステップS110に移行した場合は、飛行曲りを発生する異常ノズルに対応する画素データが含まれるので、印刷ノズル設定部12及び印刷用データ生成部18において、当該所定領域の画素データに対して、飛行曲りを考慮した印刷用データを生成してステップS112に移行する。
ステップS112では、印刷用データ生成部18において、画像データの全領域の画素データに対して印刷用データの生成処理が完了したか否かを判定し、完了したと判定された場合(Yes)はステップS114に移行し、そうでない場合(No)はステップS106に移
行する。
ステップS114に移行した場合は、印刷用データ生成部18において、ステップS108で生成した印刷用データを印刷部20に出力してステップS116に移行する。
ステップS116では、印刷部20において、印刷用データ生成部18からの印刷用データに基づき、印刷処理を実行してステップS100に移行する。
一方、ステップS108において、印刷ヘッド200に飛行曲りを発生する異常ノズルがなくステップS118に移行した場合は、該当する画像データの所定領域に対して、後述する誤差拡散処理などを併用した通常のデータ変換(2値化処理)による印刷用データを生成してステップS112に移行する。
次に、図6に基づき、ステップS110の飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理を詳細に説明する。
図6は、印刷装置100における、飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理を示すフローチャートである。
この印刷用データの生成処理は、飛行曲りを考慮して、飛行曲りを発生する異常ノズルとその近傍のノズルとの少なくとも一方に対して、画像データの所定領域における対応する画素データに当該ノズルを使用するか否かを設定し、当該設定結果に基づき前記所定領域の画素データに対して間引き処理及び濃度値分散処理を行い、当該処理後の画像データに基づき印刷用データを生成する処理であって、ステップS110において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、印刷ノズル設定部12において、所定領域の画素データを解析して、当該所定領域の各画素データと印刷ヘッド200の各ノズルNとの対応関係を取得してステップS202に移行する。この解析処理は、画像のサイズや印刷指示情報(指定用紙サイズ、印刷モード等)などを解析し、各画素データと各ノズルNとの対応関係を取
得するものであるが、これに限らず、画像データの各サイズや印刷モードに対して、対応関係の情報を予めROM64等に記憶しておくことで解析処理を省くようにしても良い。
ステップS202では、印刷ノズル設定部12において、ステップS200の解析結果と、ノズル情報記憶部14から読み出したノズル特性情報とに基づき、所定領域の各画素データ毎に対応するノズルNを使用するか否かを設定してステップS204に移行する。
ここで、本実施の形態においては、飛行曲りを発生する異常ノズルに対応する全画素データに対して、当該異常ノズルを不使用とする設定を行うと共に、当該異常ノズルに対して両隣にあるノズルをそれぞれ一つ隔てた2つのノズルに対しても、当該ノズルに対応する画素データに対して不使用と設定する。つまり、例えば、図3において、ノズルN6が飛行曲りを発生する異常ノズルであった場合に、その両隣にあるノズルN5及びノズルN7を一つ隔てたノズルN4及びノズルN8についても、対応する画素データに対してこれらのノズルを不使用とする設定を行う。
ステップS204では、印刷ノズル設定部12において、ノズルNの使用可否の設定が完了したか否かを判定し、完了したと判定された場合(Yes)はステップS206に移行し
、そうでない場合(No)はステップS202に移行して設定処理を続行する。
ステップS206に移行した場合は、印刷ノズル設定部12において、画像データの所定領域から所定の画素データを選択してステップS208に移行する。
ステップS208では、印刷ノズル設定部12において、ステップS206で選択した画素データと、ステップS202の設定情報とに基づき、選択した画素データが不使用ノズルに対応した(間引き対象の)データか否かを判定し、間引き対象のデータであると判定された場合(Yes)はステップS210に移行し、そうでない場合(No)はステップS21
2に移行する。
ステップS210に移行した場合は、印刷ノズル設定部12において、ステップS206で選択した画素データを間引きする(ドットを形成しないようにする)処理を行うと共に、当該間引き対象の画素データの両隣の画素データに対して、間引き対象の画素データの示す濃度値を分散する処理を行ってステップS212に移行する。本実施の形態においては、例えば、間引き対象の画素データの示す濃度値を2分して当該2分した値を、両隣の画素データの示す濃度値に加算する。
ステップS212では、印刷ノズル設定部12において、全ての画素データが選択され、且つ処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)は、間引き処理
及び濃度値分散処理後の画像データを印刷用データ生成部18に伝送してステップS214に移行し、そうでない場合(No)はステップS206に移行する。
ステップS214に移行した場合は、印刷用データ生成部18において、間引き処理及び濃度値分散処理後の画像データから、所定の画素データを選択してステップS216に移行する。
ステップS216では、印刷用データ生成部18において、ステップS214で選択した画素データに対して2値化処理を行いステップS218に移行する。ここで、2値化処理とは、一般に、ある数値範囲などに含まれる多値のデータと、所定の閾値(例えば、ある数値範囲における中央値など)とを比較して、その閾値を境に多値のデータを2種類の数値のいずれか一方に変換する処理である。例えば、0〜255の数値範囲に多値データがある場合に、閾値を中央値である「127」に設定し、「127」より多値データの数値が大きければ「255」、閾値以下なら「0」といったように、多値データを2種類の数値のいずれか一方に変換する。本実施の形態においては、印刷用データを生成するので、印刷媒体上にドットを形成するか否かを、例えば、形成するなら「1」、形成しないな
ら「0」といったようにこれら2値のいずれか一方に変換する処理となる。更に、本実施の形態においては、形成する、しないの2値だけでは無く、画素データの示す濃度値に応じてノズルの形成するドットサイズを複数種類設け、これら複数のドットサイズ毎の濃度値に応じた数値範囲から閾値を設定し、画素データ(多値のデータ)とこれら閾値とを比較し、画素データを、各ドットサイズに対して、形成する、しないのいずれか一方を示す数値に変換する。例えば、ドットサイズがN種類(N≧2)の場合は、各ドットサイズ毎に、前記「形成する」を表し且つ当該サイズ毎に異なる数値を設定することで(この場合、「形成しない」は、共通して「0」とする)、画像データをN値化することになる。
また、本実施の形態においては、各ドットサイズ毎に形成する「1」、しない「0」の2値化処理を行い、ドットサイズの情報は、「形成する」と判断されたものの中から最も大きいサイズを選択し、形成する「1」に対してそのサイズ情報を付加する。
また、本実施の形態においては、2値化処理の方法として誤差拡散の手法を用いており、これによって、面積諧調による階調表現が可能となる。
この誤差拡散処理とは、多値のデータをある閾値を境に2値化処理する際に、その閾値との差を捨ててしまうのではなく、誤差としてこれから処理する複数の画素に拡散させて活用するようにしたものであり、従来公知のものそのものである。例えば、処理対象となる注目画素が8ビット(256階調)で表現可能でその階調が「101」であった場合、通常の2値化処理では、その階調は閾値(中間値)である「127」に満たないため、「0」すなわちドットを形成しない画素として処理されてしまい、「101」は、そのまま捨てられてしまう。これに対し、誤差拡散処理の場合は、その「101」が所定の誤差拡散マトリックスに従ってその周囲の未処理の画素に対して拡散されることになるため、例えば、選択画素の右隣の画素が通常の2値化処理のみでは選択画素と同じく閾値に満たないことから「ドットを形成しない」として処理されてしまっていたのが、選択画素の誤差を受け取ることによってその濃度値が閾値を超えて「ドットを形成する」というような取り扱いを受けることとなり、より元の画像データに近い2値化データを得ることが可能となる。
ステップS218では、印刷用データ生成部18において、所定領域における全ての画素データに対して、2値化処理及び誤差拡散処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、本実施の形態における印刷用データは、各画素ごとに所定の色のドットを形成するか否か及びそのドットの大きさに関するデータであり、すべての画素に対して必ずしもドットが形成されるとは限らない。特に、本実施の形態においては、飛行曲りを発生する異常ノズルに対応した画素データ及びその近傍のノズル(例えば、異常ノズルの両隣のノズルを1つ隔てた位置にある2つのノズル)に対応する画素データを間引きし、当該間引きした画素データの示す濃度値をその両隣の画素データに分散することで、飛行曲りの発生する列の画素及びその近傍の画素からなる画像部分の解像度を低下させると共に、当該解像度低下による面積階調の低下を抑制する。
次に、図7〜図12に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図7は、いわゆる飛行曲がりを発生する異常ノズルがないブラックノズルモジュール50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図であり、図8は、ブラックノズルモジュール50のうち、ノズルN6が飛行曲がり現象を発生している場合に形成されるドットパターンの一例を示した図である。また、図9(a)は、図8に示す飛行曲りの発生している場合に形成されるドットパターンの一部を示す図であり、(b)は(a)のドットパターンからノズルN4、ノズルN6及びノズルN8にそれぞれ対応する列画素データを間引く様子を示す図であり、(c)は、間引き対象の画素データの両隣の画素データに濃度値を分散する一例を示す図である。また、図10は、各ノズルNが形成可能な
ドットサイズの一例を示す図であり、図11は、間引き処理後の画像データに対する誤差拡散処理の拡散方向の一例を示す図である。また、図12(a)は、飛行曲りの発生していない印刷ヘッドによって形成されたベタ画像のドットパターンの一例を示す図であり、(b)は、ノズルN6に飛行曲りが発生している印刷ヘッドによって形成されたベタ画像のドットパターンの一例を示す図であり、(c)は、ノズルN6の飛行曲りを考慮した印刷用データに基づき形成されたドットパターンの一例を示す図である。
図7に示すように、飛行曲りを発生する異常ノズルがないブラックノズルモジュール50によって形成されるドットパターンは、前述したような、「白スジ」や「濃いスジ」といったようなノズル間隔のズレによって発生するバンディング現象が生じない。
一方、飛行曲りの発生するノズルを含んだブラックノズルモジュール50による印刷結果については、図8に示すように、そのノズルN6によって形成されるドットがその右隣りの正常なノズルN7で形成されるドット側に、距離aだけずれてしまい、この結果、ノズルN6によって形成されるドットと、その左隣りのノズルN5によって形成されるドットとの間に「白スジ」が発生してしまっている。
上記した「白スジ」は、いわゆる「べた塗り(ここでは、均一濃度で印刷された画像・および均一濃度で印刷された一部領域)」の印刷物であって、しかも印刷用紙が白でインクがブラックなどのように極端に濃度が異なる組み合わせの場合に、より顕著に目立ってしまい、印刷物の品質を極端に悪化させてしまう。
一方、ブラックノズルモジュール50ではなく、他のノズルモジュールを用いた場合は、上記したように飛行曲りによってノズルN6が距離aだけずれたことにより、ノズルN6とその右隣りのノズルN7とが距離aだけ距離が近くなるために、これらのノズルが形成するドットの密度が高くなり、この部分が「濃いスジ」となって目立ってしまい、この場合も印刷物の品質を極端に悪化させてしまう。
従って、本発明に係る印刷装置100では、飛行曲がりの原因となるノズル、すなわち、異常なノズルN6だけでなくその近傍のノズルに対応する画素データを、印刷対象の画像データから間引きして、飛行曲りの発生している箇所の画像部分の解像度を低下させることによって「白スジ」又は「濃いスジ」を目立たなくすると共に、間引き対象の画素データの示す濃度値を両隣の画素データに分散することによって、当該画像部分の面積階調の低下を防ぎ、面積階調を略維持した状態で解像度を低下させることが可能となる。
まず、印刷装置100は、画像データ取得部10において、外部装置等から印刷指示情報を受信すると(ステップS100)、当該印刷指示情報に対応する画像データを、印刷指示情報の送信元である外部装置等から取得し、当該取得した画像データを印刷ノズル設定部12に伝送する(ステップS102)。一方、印刷ノズル設定部12は、ノズル情報記憶部14からノズル特性情報を読み出し(ステップS104)、上記取得した画像データから所定領域の画素データを選択して(ステップS106)、当該選択した所定領域の画素データ及び上記読み出したノズル特性情報から、印刷ヘッド200のブラックノズルモジュール50において、所定領域の画素データに対して飛行曲りを発生する異常ノズルが対応しているか否かを判定し(ステップS108)、飛行曲りを発生する異常ノズルが対応している場合は、飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理に移行する(ステップS110)。
飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理は、まず、印刷ノズル設定部12において、所定領域の画素データ及びノズル特性情報に基づき、当該所定領域の画素データから、飛行曲りを発生するノズル及びその近傍のノズルに対応する画素データを間引きする処理を行う。ここでは、前述同様にブラックノズルモジュール50におけるノズルN6に飛行曲がりが発生しており、当該ブラックノズルモジュール50による印刷結果が、図9(a
)に示すように、ノズルN6によって形成されたドットがノズルN7によって形成されたドット側に距離aだけずれ、このため、ノズルN5とノズルN6との間の距離が正常時に比べて広くなっており、一方、ノズルN6とノズルN7との間の距離が正常時に比べて狭くなっている。従って、印刷ノズル設定部12においては、ノズル特性情報に基づき所定領域の画素データを解析して(ステップS200)、図9(b)に示すように、飛行曲がりを発生するノズルN6と、当該ノズルN6の両隣のノズルN5及びノズルN7をそれぞれ1つずつ隔てた先にあるノズルN4及びノズルN8とに対応する画素データに対してこれらノズルN4、ノズルN6及びノズルN8を不使用とする設定を行い(ステップS202)、当該設定内容に基づき、これら不使用ノズルに対応する画素データを上記取得した画像データから間引きする処理を行う。その際、間引き対象の画素データの示す濃度値を、当該画素データの両隣にある画素データに分散する処理も行う(ステップS208,S210)。
この分散処理は、例えば、間引き対象のノズルに対応する画素データの示す濃度値を2分(2分に限らない)した値を、その両隣にあるノズルに対応する画素データの示す濃度値に加算する処理であって、例えば、図9(c)に示すように、間引き対象であるノズルN6に対応するある画素データの示す濃度値が「26」であった場合に、これを2分した値(以下、分散値と称す)「13」を、その両隣にあるノズルN5及びノズルN7に対応する画素データの示す濃度値にそれぞれ加算する。同様に、ノズルN4に対応する画素データの示す濃度値「16」を2分した「8」を、その両隣にあるノズルN3及びノズルN5に対応する画素データの示す濃度値に加算し、ノズルN8に対応する画素データの示す濃度値「36」を2分した「18」を、その両隣にあるノズルN7及びノズルN9に対応する画素データの示す濃度値に加算する。このようにして濃度値が分散されると、図9(c)に示すように、ノズルN3に対応する濃度値は、その初期値「8」にノズル4からの分散値「8」を加えた「16」となり、ノズルN5に対応する濃度値は、その初期値「22」にノズル4及びノズル6からの分散値「8」及び「13」を加えた「43」となり、ノズルN7に対応する濃度値は、その初期値「30」にノズル6及びノズル8からの分散値「13」及び「18」とを加えた「51」となり、ノズルN9に対応する濃度値は、その初期値「40」にノズル8からの分散値「18」を加えた「58」となる。つまり、上記間引き処理及び上記濃度値分散処理によって、上記取得した画像データは、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8に対応する画素データが間引きされると共に、前述したようにそれらに対応する画素データの示す濃度値が両隣の画素データに分散されたものに変換される。
次いで、間引き処理及び濃度値分散処理の施された画像データは、印刷用データ生成部18に伝送され、そこで、当該画像データの2値化処理が行われる(ステップS216)。
2値化処理は、前述したように、各画素データの示す濃度値を、ノズルが形成可能な複数種類のドットサイズにそれぞれ設定された閾値と比較して、その比較結果に基づき、各ドットサイズのドットを形成する(「1」)、しない(「0」)を設定する処理である。
本実施の形態において、ドットサイズの種類としては、図10に示すように、「極大」、「大」、「中」、「小」の4種類が用いられ、それぞれ、画素データの示す濃度値が「0」〜「24未満」の範囲にある場合は、「ドットなし」となってトッドが打たれず、画素データの示す濃度値が「24以上」〜「126」の範囲にある場合は濃度値「84」に相当するサイズ「小」のドットを形成し、画素データの示す濃度値が「126以上」〜「212」の範囲にある場合は濃度値「168」に相当するサイズ「中」のドットを形成し、画素データの示す濃度値が「212以上」〜「298」の範囲にある場合は濃度値「255」に相当するサイズ「大」のドットを形成し、濃度値が「298」よりも大きい場合は濃度値「340」に相当するサイズ「極大」のドットを形成する。
2値化処理は、例えば、誤差拡散などの手法を用いて行う。誤差拡散法において処理対象となる各画素データの示す濃度値をαとすると、「α≦84」であれば小ドットに対して形成する、即ち「1」となり、「85<α」であれば形成しない、即ち「0」となる。同様に、中ドットに対しては、「86≦α≦168」であれば「1」となり、「α<85」及び「168<α」であれば「0」となり、更に、大ドットに対しては、「169≦α≦255」であれば「1」となり、「α≦168」であれば「0」となり、尚更に、極大ドットに対しては、「255<α」であれば「1」となり、「α≦255」であれば「0」となる。つまり、これらの比較結果に基づき、上記4種類のドットサイズに対して、ドットを形成することを示す数値「1」が一つでもあれば、それらのうち最も大きいドットサイズに対して「1」となっているものを選択し、一方、全てのドットサイズについて、形成しないことを示す数値「0」となった場合は「0」を選択する。
なお、誤差拡散においては、図11(b)に示すような誤差拡散マトリックスを用いることができる。また、テキストなどに注力した処理では、誤差拡散に限らず、単純に各画素の閾値比較により値を決定したり、また、他の面積階調表現方法としてディザなどの手法を用いても良い。
このように、間引き処理及び濃度値分散処理の施された所定領域の各画素データ毎に、当該画素データを上記4種類のうちいずれか1のサイズのドットを形成することを示す値、又は形成しないことを示す値「0」のいずれかに変換する。例えば、形成することを示す値としては「1」に、サイズを示す情報を付加して、極大ドットを「LL1」、大ドットを「L1」、中ドットを「M1」、小ドットを「S1」とした場合は、これらのうちいずれかの1つの値か、形成しないことを示す「0」のどちらか一方に変換されることになる。
なお、このようにドットサイズを制御する技術的方法としては、例えば、印刷ヘッドにピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
上記2値化処理が、上記間引き処理及び上記濃度値分散処理の施された画像データの所定領域における全画素データに対して終了し(ステップS218)、且つ画像データの全領域に対する画素データ対して完了すると(ステップS112)、この2値化処理の施された画像データが印刷用データとして印刷部20に出力される(ステップS114)。
そして、印刷部20においては、印刷用データ生成部18から出力された印刷用データに基づき、ブラックノズルモジュール50を用いて印刷媒体上にドット形成(印刷)が行われる(ステップS116)。この形成結果は、図12(c)に示すように、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8に対応するドットが形成されず、これらのノズルに隣り合うノズルN3、ノズルN5、ノズルN7及びノズルN9に対応する箇所のドットサイズが、図12(b)に示すように、ノズルN6に飛行曲りが起きている状態を考慮せずに(上記した間引き処理及び濃度値分散処理を行わない)通常の印刷用データを生成した場合のドット形成結果のものと比較して、大きなサイズになっているのが解る。この結果は、上記した濃度値の分散により発生するもので、間引き対象の画素データから分散された値により、ノズルN3、ノズルN5、ノズルN7及びノズルN9に対応する画素データの示す濃度値が、ドットサイズ「小」又は「中」の数値範囲から、ドットサイズ「中」又は「大」の数値範囲に変化したためである。なお、図12(a)は、間引き処理及び濃度値分散処理を施していない画像データから生成された通常の印刷用データに基づき、飛行曲りの発生しているノズルが無い、正常なブラックノズルモジュール50によって印刷媒体上にドットが形成された理想的な結果を示している。マクロ的な視点で見ると、図12(c)の印刷結果は、図12(a)の理想的な印刷結果と比較すると、多少のざらつき感が発生す
ることは否めないものの、視覚的に白スジ及び濃いスジと認識される現象を図12(b)に示す飛行曲りを考慮しない印刷結果よりも目立たなくすることができる。
上記第1の実施の形態において、画像データ取得部10は、形態1又は32の画像データ取得手段に対応し、ノズル情報記憶部14は、形態1、13、23、32、41及び51のいずれか1のノズル情報記憶手段に対応し、印刷ノズル選択部12及び印刷用データ生成部18は、形態1、7、8、9、32、38、39及び40のいずれか1の印刷用データ生成手段に対応し、印刷部20は、形態1の印刷手段に対応する。
上記第1の実施の形態において、ステップS102は、形態13、23、41及び51のいずれか1の画像データ取得ステップに対応し、ステップS106及びステップS110は、形態13、19、20、21、23、29、30、31、41、47、48、49、56、57、58及び59のいずれか1の印刷用データ生成ステップに対応し、ステップS112は、形態13又は23の印刷ステップに対応する。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づき説明する。図13及び図14は、本発明に係る印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法の第1の実施の形態を示す図である。
上記第1の実施の形態と異なるのは、不使用とするノズルを、画像データの1行おきに設定する点にある。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については説明を省略する。
ステップS202では、印刷ノズル設定部12において、ステップS200の解析結果と、ノズル情報記憶部14から読み出したノズル特性情報とに基づき、所定領域の各画素データ毎に、これらに対応するノズルNを使用するか否かを設定してステップS204に移行する。ここで、本実施の形態においては、飛行曲りを発生する異常ノズルに対応する画素データに対して、画像データの1行おきに当該異常ノズルを不使用とする設定を行うと共に、当該異常ノズルに対して両隣にあるノズルをそれぞれ1つ隔てた先にある2つのノズルに対しても、当該ノズルに対応する画素データに対して不使用と設定する。つまり、異常ノズルに対応する画像データの1行目、3行目、5行目、7行目・・・(奇数行)の画素データを不使用と設定した場合に、異常ノズルに対応する画素データの2行目、4行目、6行目・・・(偶数行)に対しては、当該異常ノズルを不使用とは設定せずに使用するように設定する。
次に、図13及び図14に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図13は、画像データの一行おきに不使用ノズルを設定した場合の画素データの間引き処理の様子の一例を示した図であり、図14は、画像データの一行おきに不使用ノズルを設定した場合の異常ノズルを含むブラックノズルモジュール50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図である。
まず、印刷装置100は、画像データ取得部10において、外部装置等から印刷指示情報を受信すると(ステップS100)、当該印刷指示情報に対応する画像データを、印刷指示情報の送信元である外部装置等から取得し、当該取得した画像データを印刷ノズル設定部12に伝送する(ステップS102)。一方、印刷ノズル設定部12は、ノズル情報記憶部14からノズル特性情報を読み出し(ステップS104)、上記取得した画像データから所定領域の画素データを選択して(ステップS106)、当該選択した所定領域の画素データ及び上記読み出したノズル特性情報から、印刷ヘッド200のブラックノズルモジュール50において、所定領域の画素データに対して飛行曲りを発生する異常ノズル
が対応しているか否かを判定し(ステップS108)、飛行曲りを発生する異常ノズルが対応している場合は、飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理に移行する(ステップS110)。
飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理は、まず、印刷ノズル設定部12において、所定領域の画素データ及びノズル特性情報に基づき、当該所定領域の画素データから、飛行曲りを発生するノズル及びその近傍のノズルに対応する画素データを間引きする処理を行う。ここでは、上記第1の実施の形態と同様にブラックノズルモジュール50におけるノズルN6に飛行曲がりが発生しており、当該ブラックノズルモジュール50による印刷結果が、図9(a)に示すように、ノズルN6によって形成されたドットがノズルN7によって形成されたドット側に距離aだけずれ、このため、ノズルN5とノズルN6との間の距離が正常時に比べて広くなっており、一方、ノズルN6とノズルN7との間の距離が正常時に比べて狭くなっている。
従って、印刷ノズル設定部12おいては、ノズル特性情報に基づき所定領域の画素データを解析して(ステップS200)、図13に示すように、所定領域の画素データの1行目、3行目、5行目・・・の画素データに対して、飛行曲がりを発生するノズルN6と、当該ノズルN6の両隣のノズルN5及びノズルN7をそれぞれ1つずつ隔てた先にあるノズルN4及びノズルN8とを不使用とする設定を行い(ステップS202)、当該設定内容に基づき、これら不使用ノズルに対応する画素データを上記選択した画像データの所定領域から間引きする処理を行う。つまり、画素データをマトリクス状に配列して成る画像データにおける不良ノズルの対応する画素データの存在する所定領域において、奇数行の画素データに対しては不使用ノズルの設定を行い、偶数行の画素データに対しては不使用ノズルの設定を行わない。間引きの際は、上記第1の実施の形態と同様に、間引き対象の画素データの示す濃度値を、当該画素データの両隣にある画素データに分散する処理を行う(ステップS208,S210)。この分散処理については、上記第1の実施の形態と同様の処理となるので詳細な説明を省略する。
次いで、間引き処理及び濃度値分散処理の施された所定領域の画素データは、印刷用データ生成部18に伝送され、そこで、当該所定領域の画素データの2値化処理が行われる(ステップS216)。ここで、2値化処理については、上記第1の実施の形態と同様の処理となるので詳細な説明を省略する。
上記2値化処理が、上記間引き処理及び上記濃度値分散処理の施された所定領域の全画素データに対して終了し(ステップS218)、且つ画像データの全領域に対する画素データ対して完了すると(ステップS112)、この2値化処理の施された画像データが印刷用データとして印刷部20に出力される(ステップS114)。}
そして、印刷部20においては、印刷用データ生成部18から出力された印刷用データに基づき、ブラックノズルモジュール50を用いて印刷媒体上にドット形成(印刷)が行われる(ステップS116)。この形成結果は、図14に示すように、画像データの奇数行においては、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8に対応するドットが形成されず、これらのノズルに隣り合うノズルN3、ノズルN5、ノズルN7及びノズルN9に対応する箇所のドットサイズが、図12(b)に示す、ノズルN6に飛行曲りが起きている状態を考慮せずに(上記した間引き処理及び濃度値分散処理を行わない)通常の印刷用データを生成した場合のドット形成結果のものと比較して、大きなサイズになっているのが解る。一方、図14に示すように、画像データの偶数行においては、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8に対応するドットが、図12(b)に示すドットパターンと同様のサイズで形成されているのが解る。前者の結果は、上記した濃度値の分散により発生するもので、上記第1の実施の形態と同様の理由となるので記載を省略する。
マクロ的な視点で見ると、図14の印刷結果は、図12(a)の理想的な印刷結果と比
較すると、多少のざらつき感が発生することは否めないものの、視覚的に白スジ及び濃いスジと認識される現象を、図12(b)に示す飛行曲りを考慮しない印刷結果よりも目立たなくすることができる。更に、白スジに関しては、偶数行のドットを間引きせずに残すようにしたので、図12(c)に示す印刷結果よりも、より目立たなくすることができる。
上記第2の実施の形態において、画像データ取得部10は、形態1又は32の画像データ取得手段に対応し、ノズル情報記憶部14は、形態1、13、23、32、41及び51のいずれか1のノズル情報記憶手段に対応し、印刷ノズル選択部12及び印刷用データ生成部18は、形態1、2、6、7、8、9、32、33、37、38、39及び40のいずれか1の印刷用データ生成手段に対応し、印刷部20は、形態1の印刷手段に対応する。
上記第2の実施の形態において、ステップS102は、形態13、23、41及び51のいずれか1の画像データ取得ステップに対応し、ステップS106及びステップS108は、形態13、14、18、19、20、21、23、24、28、29、30、31、41、42、46、47、48、49、51、52、56、57、58及び59のいずれか1の印刷用データ生成ステップに対応し、ステップS112は、形態13又は23の印刷ステップに対応する。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を図面に基づき説明する。図15〜図17は、本発明に係る印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法の第3の実施の形態を示す図である。
上記第1及び第2の実施の形態と異なるのは、不使用とするノズルを、画像データの各行毎に、異常ノズル及びその近傍のノズルの中からランダムに選択して設定する点にある。以下、上記第1及び第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1及び第2の実施の形態と重複する部分については説明を省略する。
ステップS202では、印刷ノズル設定部12において、ステップS200の解析結果と、ノズル情報記憶部14から読み出したノズル特性情報とに基づき、画像データの所定領域における各画素データ毎に対応するノズルNを使用するか否かを設定してステップS204に移行する。ここで、本実施の形態においては、飛行曲りを発生する異常ノズルに対応する画素データと、当該異常ノズルの近傍のノズルに対応する画素データとに対して、所定領域における画素データの各行毎に、ランダムな列位置のノズルを不使用とする設定を行う。つまり、上記第1の実施の形態とは異なり、ノズルを不使用とする画素データが必ずしも同じ列とならず、各行毎に異なる列位置に存在するように設定を行う。
次に、図15〜図17に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図15は、画像データの各行毎にランダムな列位置に不使用ノズルを設定した場合の画素データの間引き処理の様子の一例を示した図であり、図16は、画像データの各行毎にランダムな列位置に不使用ノズルを設定した場合の異常ノズルを含むブラックノズルモジュール50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図である。また、図17は、画像データの一行おきの各行毎に、ランダムな列位置に不使用ノズルを設定した場合の画素データの間引き処理の様子の一例を示した図である。
まず、印刷装置100は、画像データ取得部10において、外部装置等から印刷指示情報を受信すると(ステップS100)、当該印刷指示情報に対応する画像データを、印刷指示情報の送信元である外部装置等から取得し、当該取得した画像データを印刷ノズル設
定部12に伝送する(ステップS102)。一方、印刷ノズル設定部12は、ノズル情報記憶部14からノズル特性情報を読み出し(ステップS104)、上記取得した画像データから所定領域の画素データを選択して(ステップS106)、当該選択した所定領域の画素データ及び上記読み出したノズル特性情報から、印刷ヘッド200のブラックノズルモジュール50において、所定領域の画素データに対して飛行曲りを発生する異常ノズルが対応しているか否かを判定し(ステップS108)、飛行曲りを発生する異常ノズルが対応している場合は、飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理に移行する(ステップS110)。
飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理は、まず、印刷ノズル設定部12において、画像データにおける所定領域の画素データ及びノズル特性情報に基づき、当該所定領域の画素データから、飛行曲りを発生するノズル及びその近傍のノズルに対応する画素データを間引きする処理を行う。ここでは、上記第1の実施の形態と同様にブラックノズルモジュール50におけるノズルN6に飛行曲がりが発生しており、当該ブラックノズルモジュール50による印刷結果が、図9(a)に示すように、ノズルN6によって形成されたドットがノズルN7によって形成されたドット側に距離aだけずれ、このため、ノズルN5とノズルN6との間の距離が正常時に比べて広くなっており、一方、ノズルN6とノズルN7との間の距離が正常時に比べて狭くなっている。
従って、印刷ノズル設定部12おいては、ノズル特性情報に基づき画像データにおける所定領域の画素データを解析して(ステップS200)、図15に示すように、画像データの1行目においては、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8を不使用ノズルとして設定し、2行目においては、ノズルN5、ノズルN7及びノズルN9を不使用ノズルとして設定し、3行目においては、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8を不使用ノズルとして設定し、4行目においては、ノズルN3、ノズルN5及びノズルN7を不使用ノズルとして設定し、5行目においては、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8を不使用ノズルとして設定するといったように、各行毎にランダムな列位置のノズルNを不使用と設定する(ステップS202)。但し、本実施の形態においては、各行毎に不使用とするノズルの数を3個としている。
そして、上記設定内容に基づき、これら不使用ノズルに対応する画素データを上記選択した所定領域の画素データから間引きする処理を行う。間引きの際は、上記第1の実施の形態と同様に、間引き対象の画素データの示す濃度値を、当該画素データの両隣にある画素データに分散する処理を行う(ステップS208,S210)。この分散処理については、上記第1の実施の形態と同様の処理となるので詳細な説明を省略する。
次いで、間引き処理及び濃度値分散処理の施された所定領域の画素データは、印刷用データ生成部18に伝送され、そこで、当該所定領域の画素データの2値化処理が行われる(ステップS216)。ここで、2値化処理については、上記第1の実施の形態と同様の処理となるので詳細な説明を省略する。
上記2値化処理が、上記間引き処理及び上記濃度値分散処理の施された所定領域の全画素データに対して終了し(ステップS218)、且つ画像データの全領域に対する画素データ対して完了すると(ステップS112)、この2値化処理の施された画像データが印刷用データとして印刷部20に出力される(ステップS114)。}
そして、印刷部20においては、印刷用データ生成部18から出力された印刷用データに基づき、ブラックノズルモジュール50を用いて印刷媒体上にドット形成(印刷)が行われる(ステップS116)。この形成結果は、図16に示すように、画像データの1行目、3行目、5行目、7行目及び9行目においては、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8に対応するドットが形成されず、これらのノズルに隣り合うノズルN3、ノズルN5、ノズルN7及びノズルN9に対応する箇所のドットサイズが、図12(b)に示す、ノズルN6に飛行曲りが起きている状態を考慮せずに(上記した間引き処理及び濃度値分散処理を行わない)通常の印刷用データを生成した場合のドット形成結果のものと比較して大きなサイズになっているのが解る。更に、図16に示すように、画像データの2行目及び6行目においては、ノズルN5、ノズルN7及びノズルN9に対応するドットが形成されず、これらのノズルに隣り合うノズルN4、ノズルN6及びノズルN8に対応する箇所のドットサイズが、図12(b)に示すドット形成結果と比較して大きなサイズになっているのが解る。なお更に、図16に示すように、画像データの4行目及び8行目においては、ノズルN3、ノズルN5及びノズルN7に対応するドットが形成されず、これらのノズルに隣り合うノズルN2、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8に対応する箇所のドットサイズが、図12(b)に示すドット形成結果と比較して大きなサイズになっているのが解る。
これらの結果は、上記した濃度値の分散により発生するもので、上記第1の実施の形態と同様の理由となるので記載を省略する。
なお、マクロ的な視点で見ると、図16の印刷結果は、図12(a)の理想的な印刷結果と比較すると、多少のざらつき感が発生することは否めないものの、視覚的に白スジ及び濃いスジと認識される現象を、図12(b)に示す飛行曲りを考慮しない印刷結果よりも目立たなくすることができる。更に、白スジに関しては、ランダムにドットを間引きするようにしたので、図12(c)に示す印刷結果よりも、より目立たなくすることができる。
また、図17に示すように、不使用ノズルを、画像データの所定領域における画素データの1行おきの各行毎に、ランダムな列位置に設定するようにしても良い。図17の例においては、画素データの1行目においては、ノズルN4、ノズルN6及びノズルN8を不使用ノズルとして設定し、3行目においては、ノズルN6、ノズルN8及びノズルN10を不使用ノズルとして設定し、5行目においては、ノズルN5、ノズルN7及びノズルN9を不使用ノズルとして設定し、7行目においては、ノズルN7、ノズルN9及びノズルN11を不使用ノズルとして設定し、一方、画素データの偶数行に対しては不使用ノズルの設定を行わないといったように、画素データの奇数行毎にランダムな列位置のノズルNを不使用と設定している。このように間引き処理を行い、上記同様に濃度値分散処理、2値化処理を行うことで、視覚的に白スジ及び濃いスジと認識される現象を、図12(b)に示す飛行曲りを考慮しない印刷結果よりも目立たなくすることのできる印刷用データを生成することができる。
上記第3の実施の形態において、画像データ取得部10は、形態1又は32の画像データ取得手段に対応し、ノズル情報記憶部14は、形態1、13、23、32、41及び51のいずれか1のノズル情報記憶手段に対応し、印刷ノズル選択部12及び印刷用データ生成部18は、形態1、3、4、5、6、7、8、9、32、34、35、36、37、38、39及び40のいずれか1の印刷用データ生成手段に対応し、印刷部20は、形態1の印刷手段に対応する。
上記第3の実施の形態において、ステップS102は、形態13、23、41及び51のいずれか1の画像データ取得ステップに対応し、ステップS106及びステップS108は、形態13、15、16、17、18、19、20、21、23、25、26、27、28、29、30、31、41、43、44、45、46、47、48、49、51、53、54、55、56、57、58及び59のいずれか1の印刷用データ生成ステップに対応し、ステップS112は、形態13又は23の印刷ステップに対応する。
なお、本発明の特徴は、既存の印刷装置そのものには殆ど手を加えることなくその印字ヘッド特性に合わせて画像データを印刷用データに変換処理するようにしたため、印刷部
20として特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式のプリンタをそのまま利用するができる。また、本発明の印刷装置100から印刷部20を分離すれば、その機能はPCなどの汎用の印刷指示端末(印刷用データ生成装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成内容が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。また、正常なインク量から大きくはずれた特性を持つノズルに対しても、上記実施の形態1のようにそのノズルを使用しないようにすると、発生する濃度ムラを回避することができる。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタ(シリアルプリンタ)にも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物を1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。
図18(A)〜(C)は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Pの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Pの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Pを副走査方向に移動させることでいわゆる1走査(1パス動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットヘッド式のスキャナのように印刷用紙Pを固定し、印字ヘッド200側をそのノズル配列方向に対して垂直方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を画像の主走査方向と直交する方向に位置させ、これを画像の主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Pを所定のピッチずつ画像の副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
また、上記実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52,54,56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図19に示すように、これら各ノズルモジュール50、52,54,56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52,54,56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、各ノズルユニット50a、50b、…50nの各ニユッ
トを短くすることができるので、ユニットの生産性が向上し、全体のコストを抑えることが可能となる。また、より大きい紙に対応する場合も、ユニットをより多く並べることによって容易に対応することができる。
また、上記実施の形態においては、経年劣化等に備えてノズル特性検出部16を有した構成の印刷装置100を例として説明したが、この構成に限らず、印刷装置100からノズル特性検出部16を無くした構成としても良い。この場合、ノズル特性情報は、工場出荷時に検出したものや、工場出荷後に印刷装置100とは別体となっている専用の検出装置などによって検出したものを用いるようにする(検出されたノズル特性情報は、ノズル情報記憶部14に記憶される)。これにより、経年劣化時やデータ破損時などにノズル特性を再検出できなくなるが、ノズル特性の検出に用いるスキャナ等の高額な装置を無くすことが可能となるので、大幅なコスト低減をすることができるという効果が得られる。
本発明に係る印刷装置100の構成を示すブロック図である。 コンピュータシステムのハードウェア構成を示す図である。 本発明の印刷ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図である。 図4の部分拡大側面図である。 印刷装置100における印刷処理を示すフローチャートである。 印刷装置100における、飛行曲りを考慮した印刷用データの生成処理を示すフローチャートである。 飛行曲がりを発生する異常ノズルがないブラックノズルモジュール50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図である。 ブラックノズルモジュール50のうち、ノズルN6が飛行曲がり現象を発生している場合に形成されるドットパターンの一例を示した図である。 (a)は、図8に示す飛行曲りの発生している場合に形成されるドットパターンの一部を示す図であり、(b)は(a)のドットパターンからノズルN4、ノズルN6及びノズルN8にそれぞれ対応する列画素データを間引く様子を示す図であり、(c)は、間引き対象の画素データの両隣の画素データに濃度値を分散する一例を示す図である。 各ノズルNが形成可能なドットサイズの一例を示す図である。 間引き処理後の画像データに対する誤差拡散処理の拡散方向の一例を示す図である。 (a)は、飛行曲りの発生していない印刷ヘッドによって形成されたベタ画像のドットパターンの一例を示す図であり、(b)は、ノズルN6に飛行曲りが発生している印刷ヘッドによって形成されたベタ画像のドットパターンの一例を示す図であり、(c)は、ノズルN6の飛行曲りを考慮した印刷用データに基づき形成されたドットパターンの一例を示す図である。 画像データの一行おきに不使用ノズルを設定した場合の画素データの間引き処理の様子の一例を示した図である。 画像データの一行おきに不使用ノズルを設定した場合の異常ノズルを含むブラックノズル群50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図である。 画像データの各行毎にランダムな列位置に不使用ノズルを設定した場合の画素データの間引き処理の様子の一例を示した図である。 画像データの各行毎にランダムな列位置に不使用ノズルを設定した場合の異常ノズルを含むブラックノズル群50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図である。 画像データの一行おきの各行毎に、ランダムな列位置に不使用ノズルを設定した場合の画素データの間引き処理の様子の一例を示した図である。 (A)〜(C)は、マルチパス型のインクジェットプリンタとラインヘッド型のインクジェットプリンタとによる印刷方式の違いを示す説明図である。 印字ヘッドの構造の他の例を示す概念図である。
符号の説明
100…印刷装置、200…印刷ヘッド、10…画像データ取得部、12…印刷ノズル設定部、14…ノズル情報記憶部、16…ノズル特性検出部、18…印刷用データ生成部、20…印刷部、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、50…ブラックノズルモジュール、52…イエローノズルモジュール、54…マゼンタノズルモジュール、56…シアンノズルモジュール、P,S…印刷媒体(用紙)、L…ネットワークケーブル、N…ノズル

Claims (17)

  1. 印刷に用いる媒体にドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷するようにした印刷装置であって、
    前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに基づき、前記画素毎の前記ノズルのドット形成内容に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
    前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報を記憶するノズル情報記憶手段と、
    前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷手段と、を備え、
    前記印刷用データ生成手段は、前記ノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度となる印刷用データを生成することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の各行毎に選択し、当該選択した不使用とするノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、前記印刷用データを生成することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルとから、当該形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対し、前記形成内容の異なるノズルを含み且つ前記画像データの画像の印刷に不使用とするノズルを前記画像の所定の行位置から選択することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
  4. 前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル近傍の他のノズルから前記不使用とするノズルを選択する際に、前記画像の各行毎にランダムな位置から選択することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方を前記ドットの形成に使用するか否かの2状態が、前記画像の所定行毎に交互に切り替わるように、前記不使用とするノズルを選択することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷用データ生成手段は、前記不使用とするノズルとして、前記形成内容の異なるノズルと、当該形成内容の異なるノズルの形成するドットと同じ行に前記近傍のノズルが形成するドットが、1個以上のドット間隔で隣り合う位置関係となるように当該近傍のノズルと、から選択することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷用データ生成手段は、前記画像における前記低解像度で印刷を行う画像部分の面積階調が、前記低解像度にする前の面積階調と同等となる印刷用データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記印刷用データ生成手段は、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方のうち印刷に使用するノズルの形成するドットサイズを、当該ノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に対する前記低解像度にする前のドットサイズよりも大きくした前記印刷用データを生成することを特徴とする請求項7記載の印刷装置。
  9. 前記印刷用データ生成手段は、前記未使用とするノズルに対応する前記画像データの画素の画素値に基づき、当該未使用とするノズルに隣り合うノズルに対応する前記画像データの画素の画素値を補正し、当該補正後の画像データの画素の画素値に基づき前記印刷用データを生成することを特徴とする請求項7又は請求項8記載の印刷装置。
  10. 前記印刷ヘッドは、
    前記媒体の装着領域よりも広い範囲に亘って前記ノズルが連続して配列された印刷ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  11. 前記印刷ヘッドは、
    前記媒体の紙送り方向に垂直な方向にノズルが配列されて1走査の印字で印刷が実行される構造のものであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  12. 前記印刷ヘッドは、
    前記媒体の紙送り方向と垂直方向に復動しながら印刷を実行する印刷ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  13. 印刷に用いる媒体にドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御プログラムであって、
    前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得した画像データに基づき、前記画素毎のドットの有無に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
    前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度となる印刷用データを生成することを特徴とする印刷装置制御プログラム。
  14. 印刷に用いる媒体にドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
    前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得した画像データに基づき、前記画素毎のドットの有無に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップと、を含み、
    前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内
    容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度にする印刷用データを生成することを特徴とする印刷装置制御方法。
  15. 印刷に用いる媒体に所定サイズのドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷する印刷装置で使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成装置であって、
    前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに基づき、前記画素毎のドットの有無に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
    前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報を記憶するノズル情報記憶手段と、を備え、
    前記印刷用データ生成手段は、前記ノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度にする印刷用データを生成することを特徴とする印刷用データ生成装置。
  16. 印刷に用いる媒体に所定サイズのドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷する印刷装置で使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成プログラムであって、
    前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得した画像データに基づき、前記画素毎のドットの有無に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
    前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度にする印刷用データを生成することを特徴とする印刷用データ生成プログラム。
  17. 印刷に用いる媒体に所定サイズのドットを形成可能な複数のノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に所定の画像を印刷する印刷装置で使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成方法であって、
    前記画像を構成する複数の画素に対応する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得した画像データに基づき、前記画素毎のドットの有無に関する情報を含む印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
    前記印刷用データ生成ステップにおいては、前記ドットの形成内容が所定の形成内容とは異なるノズルの情報が記憶されたノズル情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記形成内容の異なるノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方によって印刷される画像の印刷解像度を、前記印刷に用いたノズルに対応する前記画像データ取得手段で取得した画像データの印刷解像度よりも低解像度にする印刷用データを生成することを特徴とする印刷用データ生成方法。
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