JP2006192573A - 電動射出成形機の液圧駆動装置 - Google Patents

電動射出成形機の液圧駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】密閉された圧力流体貯留容器を使用することによって、該圧力流体貯留容器に貯留された圧力流体がコンタミによって汚染されることがなく、また、圧力流体のミストが放出されることがないので、環境を汚染してしまうことがないようにする。
【解決手段】電動射出成形機の一部のアクチュエータを駆動する液圧駆動装置10であって、両方向に回転可能なモータ11と、該モータ11によって作動させられ、圧力流体を両方向に吐出可能なポンプと、前記圧力流体を貯留する密閉された圧力流体貯留容器とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動射出成形機の液圧駆動装置に関するものである。
従来、射出成形機のような成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティに充填(てん)し、該キャビティ内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようにしている。そのために、前記成形機は、加熱シリンダ、該加熱シリンダ内において回転し、樹脂を溶融して計量するスクリュ、該スクリュを回転及び前後進させるためのスクリュ駆動装置等を備える射出ユニットを有し、該射出ユニットを前進させて、型締装置によって型閉された金型装置の固定金型に前記加熱シリンダのノズルをタッチさせ、樹脂を射出して金型装置のキャビティに充填するようになっている。
そして、前記射出ユニットを前後進させるために油圧シリンダ装置が配設され、該油圧シリンダ装置は、サーボモータ等の電動モータと、該電動モータによって駆動される油圧ポンプとを有する油圧駆動装置から供給される油圧によって作動させられる(例えば、特許文献1参照。)。
この場合、電動モータが作動して回転軸が回転すると、油圧ポンプの作動軸が回転させられて、油圧ポンプが作動し、圧油を吐出する。そして、該圧油は、管路を介して成形機の射出ユニットにおける油圧シリンダ装置に供給され、該油圧シリンダ装置を作動させて射出ユニットの前後進を行うようになっている。
特開2002−113757号公報
しかしながら、前記従来の成形機の油圧駆動装置においては、余剰の油を貯留するタンクが大気に開放された開放式タンクになっているので、大気中に浮遊する塵埃(じんあい)、水分等の汚染物質、すなわち、コンタミがタンクに収容されている油中に進入してしまう。そのため、油が短期間で劣化してしまう。また、タンクに収容されている油の油面が変動した場合には、オイルミストが発生してタンク外に放出されるので、環境を汚染してしまうことがある。
本発明は、前記従来の成形機の油圧駆動装置の問題点を解決して、密閉された圧力流体貯留容器を使用することによって、該圧力流体貯留容器に貯留された圧力流体がコンタミによって汚染されることがなく、また、圧力流体のミストが放出されることがないので、環境を汚染してしまうことがない電動射出成形機の液圧駆動装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の電動射出成形機の液圧駆動装置においては、電動射出成形機の一部のアクチュエータを駆動する液圧駆動装置であって、両方向に回転可能なモータと、該モータによって作動させられ、圧力流体を両方向に吐出可能なポンプと、前記圧力流体を貯留する密閉された圧力流体貯留容器とを有する。
本発明の他の電動射出成形機の液圧駆動装置においては、さらに、前記圧力流体貯留容器は前記圧力流体の量の変動を吸収する変動吸収部材を備える。
本発明の更に他の電動射出成形機の液圧駆動装置においては、さらに、前記圧力流体貯留容器は少なくとも一部が伸縮可能な部材から成る。
本発明によれば、電動射出成形機の液圧駆動装置においては、密閉された圧力流体貯留容器を使用するようになっている。そのため、該圧力流体貯留容器に貯留された圧力流体がコンタミによって汚染されることがなく、また、圧力流体のミストが放出されることがないので、環境を汚染してしまうことがない。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明における液圧駆動装置は、押出成形装置、ラミネータ、トランスファー成形装置、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の各種の成形機に適用することができるものであるが、本実施の形態においては、説明の都合上、射出成形機に適用した場合について説明する。
図2は本発明の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
図に示されるように、電動射出成形機としての射出成形機は、射出装置50と、該射出装置50と対向して配設された型締装置80とを有する。なお、該型締装置80には、可動金型81及び固定金型83から成る金型装置が取り付けられる。
射出装置50は、加熱シリンダ98を備え、加熱シリンダ98には原料ホッパ99が配設される。また、加熱シリンダ98内には、スクリュ53が進退自在かつ回転自在に配設される。スクリュ53の後端は、支持部材54によって回転自在に支持される。支持部材54には、サーボモータ等の計量モータ55が駆動部として取り付けられ、計量モータ55の回転が、計量モータ55の出力軸61に取り付けられたタイミングベルト56を介して、被駆動部のスクリュ53に伝達されるようになっている。計量モータ55の出力軸61の後端には、回転検出器62が直結している。回転検出器62は、計量モータ55の回転数又は回転量を認識し、スクリュ53の駆動状況を示すスクリュ53の回転速度を検出する。
射出装置50は更に、スクリュ53と平行にねじ軸57を回転自在に備える。ねじ軸57の後端は、サーボモータ等の射出モータ59の出力軸63に取り付けられたタイミングベルト58を介して、射出モータ59に連結されている。したがって、射出モータ59によってねじ軸57を回転させることができる。ねじ軸57の前端は支持部材54に固定されたナット60と螺合させられる。したがって、駆動部たる射出モータ59を駆動し、タイミングベルト58を介して駆動伝達部たるねじ軸を回転させると、支持部材54は前後進可能となり、その結果、被駆動部のスクリュ53を前後進させることができる。射出モータ59の出力軸63の後端には、位置検出器64が直結している。位置検出器64は、射出モータ59の回転数又は回転量を認識し、スクリュ53の駆動状況を示すスクリュ53の位置を検出する。
次に、前記構成の射出装置50の動作について説明する。
まず、計量工程においては、計量モータ55を駆動してスクリュ53を回転させ、該スクリュ53を所定の位置まで後退(図における右方に移動)させる。このとき、原料ホッパ99から供給された原料樹脂は、加熱シリンダ98内において加熱され、溶融させられ、スクリュ53の後退に伴って該スクリュ53の前方に溜(た)められる。
次に、射出工程においては、加熱シリンダ98の先端のノズルを固定金型83に押し付け、射出モータ59を駆動して、支持部材54を前進(図における左方に移動)させる。これにより、スクリュ53が前進させられるので、該スクリュ53の前方に溜められた樹脂はノズルから射出され、固定金型83と可動金型81との間に形成されたキャビティ内に充填される。
次に、前記型締装置80について説明する。
該型締装置80は、可動金型支持装置としての可動プラテン82と、固定金型支持装置としての固定プラテン84と、型締用シリンダ装置86とを有する。そして、前記固定プラテン84とアクチュエータとしての型締用シリンダ装置86とは、複数、例えば、四本のタイバー85によって連結され、可動プラテン82は前記タイバー85に沿って前進又は後退するように配設される。なお、前記固定プラテン84及び型締用シリンダ装置86は、ボルト等の固定部材によってフレームに固定されている。また、前記可動プラテン82及び固定プラテン84には、互いに対向するように可動金型81及び固定金型83が、それぞれ、取り付けられる。
そして、前記型締用シリンダ装置86内には、直線的に移動可能な型締用ピストン87が配設されている。該型締用ピストン87は、圧力流体が流れる管路としての圧油管路90及び圧油管路91を介して、前記型締用シリンダ装置86内に供給される圧力流体としての圧油によって、前記型締用シリンダ装置86内を前進又は後退させられる。そして、前記型締用ピストン87の前端(図における右端)には、可動プラテン82が接続されている。そのため、前記型締用ピストン87が型締用シリンダ装置86内を前進又は後退することによって、可動プラテン82が前進又は後退させられる。
これにより、可動金型81が固定金型83に対して移動し、型閉、型締及び型開が行われる。すなわち、前記型締用ピストン87を前進 (図における右方に移動)させると、可動プラテン82及び可動金型81が前進させられ、型閉及び型締が行われる。また、前記型締用ピストン87を後退 (図における左方に移動)させると、可動プラテン82及び可動金型81が後退させられ、型開が行われる。
なお、前記可動プラテン82には、位置検出器88が接続されている。該位置検出器88によって、前記可動プラテン82及び可動金型81の位置が検出される。また、前記型締用ピストン87の内部には、後述されるエジェクタ装置40に供給される圧力流体が流れる管路としての圧油管路89が形成されている。前記エジェクタ装置40は、図においては省略されているが、可動プラテン82の背面(図における左面)に配設されている。
次に、本実施の形態における液圧駆動装置の構成について詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における液圧駆動装置の部分断面図、図3は本発明の実施の形態におけるバルブブロックの断面図であり図1のA矢視断面図、図4は本発明の実施の形態におけるポートプレートの断面図である。
図1において、10は本実施の形態における液圧駆動装置であり、駆動源である両方向に回転可能なモータとしてのモータ11、及び、被駆動部材である圧力流体を両方向に吐出可能なポンプとしての液圧ポンプ20を有する。ここで、前記モータ11は、例えば、サーボモータのような可変速モータであり、ハウジング12と、該ハウジング12の前端壁12a及び後端壁12bに軸受けとしてのベアリング16a及びベアリング16bを介して回転可能に取り付けられた回転軸としての中空軸13を有する。また、該中空軸13の外周にはロータ14が取り付けられ、前記ハウジング12の内壁にはステータ15が取り付けられている。そのため、前記モータ11が作動すると、前記中空軸13に取り付けられたロータ14が、前記ハウジング12に取り付けられたステータ15に対して、電磁気的な力によって回転させられることにより、前記中空軸13が回転する。
また、前記モータ11の前端壁12aには、可変速手段を備える前記液圧ポンプ20が取り付けられている。すなわち、前記モータ11と液圧ポンプ20とが組み合わされている。該液圧ポンプ20は、いわゆる、可変容量形式の斜板式アキシャルプランジャポンプ(ピストンポンプ)であり、取り付け板22、ハウジング23、ポンプヘッドブロック24、弁板としてのポートプレート27、及び、前記ポンプヘッドブロック24に取り付けられたバルブブロック28を有し、前記取り付け板22が前記モータ11の前端壁12aに取り付けられている。また、前記液圧ポンプ20は、前記取り付け板22及びポンプヘッドブロック24に軸受けとしてのベアリング22a及びベアリング24cを介して回転可能に取り付けられた回転可能な作動軸21を有する。該作動軸21には、前記モータ11の中空軸13の回転が伝達されるようになっている。
そして、前記作動軸21の前端(図1における右端)近傍外周にはスプラインが形成され、嵌(かん)合孔(こう)に雌スプラインが形成されたシリンダブロックとしてのピストンケーシング31が、スプライン結合によって取り付けられている。この場合、前記ピストンケーシング31は、作動軸21に対して軸方向に移動不能に、かつ、回転方向に拘束された状態で取り付けられているので、作動軸21とともに回転する。なお、前記ピストンケーシング31は、作動軸21に対して軸方向に移動不能に、かつ、回転方向に拘束された状態で取り付けられるのであれば、スプライン結合以外の結合方法によって取り付けられてもよく、例えば、キーとキー溝とによる結合であってもよいし、溶接であってもよいし、ねじ止めであってもよい。また、軸をカップリングによって連結させてもよい。そして、前記ピストンケーシング31内には複数のシリンダ32が形成され、各シリンダ32内には、ピストン33がその軸方向に移動可能に挿入されている。なお、図1に示される例においては、上下に二つのシリンダ32が示されているが、該シリンダ32の数はいくつであってもよい。
また、前記ハウジング23内には、スライド板としての斜板34が傾斜した状態で取り付けられている。該斜板34は、回転不能であるが、傾斜角度を調整することができるようになっている。なお、斜板34に形成された挿入孔34aには作動軸21が挿入されているが、挿入孔34aの内径は作動軸21の外径よりも十分に大きく形成されている。そして、前記ピストン33に取り付けられたピストンロッド33aの根本端部が前記斜板34の前面(図1における右面)上を摺(しゅう)動しながら移動するようになっている。これにより、前記ピストンケーシング31が回転すると、シリンダ32内のピストン33も回転し、ピストンロッド33aの根本端部が斜板34の傾斜した前面上を摺動しながら回転するので、前記ピストン33がシリンダ32内を軸方向に移動する。図1に示される例において、上側のシリンダ32は、ピストン33が上死点に位置し、シリンダ32内の容積が最大となっていて、また、下側のシリンダ32は、ピストン33が下死点に位置し、シリンダ32内の容積が最小となっている。
このように、作動軸21によってピストンケーシング31が回転させられることによって、シリンダ32の容積変化を引き起こし、圧油の吸入及び吐出のポンプ作用を行うようになっている。この場合、ピストン33が下死点から上死点に至るまでの吸入行程においては、圧油がポートプレート27の後述されるポート27aから行程容量だけシリンダ32内に流入する。また、ピストン33が上死点から下死点に至るまでの吐出行程においては、圧油がシリンダ32からポート27aへ強制的に吐出される。各ピストン33は、ピストンケーシング31が一回転する毎に吸入及び吐出の一行程を行うので、作動軸21によってピストンケーシング31を連続して回転させることによって、圧油の吸入及び吐出を連続的に行うことができる。
なお、前記ピストン33の行程容量は前記斜板34の傾斜角度に依存するので、前記斜板34の傾斜角度を変更することによって、各シリンダ32から吐出される圧油の量としての吐出流量を変更することができる。すなわち、前記斜板34の傾斜角度を小さくする(図1において垂直に近くする)と行程が短くなり吐出流量が少なくなる。また、前記斜板34の傾斜角度を大きくすると行程が長くなり吐出流量が多くなる。
そして、前記ポンプヘッドブロック24には、圧力流体としての圧油を貯留するための密閉された圧力流体貯留容器としての油タンク25が取り付けられている。この場合、該油タンク25が密閉構造となっているので、内部に貯留された圧油は大気に触れることがない。なお、26は、油タンク25内の圧力を一定圧力に保ち、圧力流体の量の変動を吸収する変動吸収部材としてのエアブリーザである。該エアブリーザ26は、浮遊するピストンによって内部容積が伸縮自在なシリンダ状の部材であってもよいし、伸縮自在なゴム等の弾性体から成る空気袋状の部材であってもよい。また、油タンク25としてブラダ(bladder)を用いても、油タンク25内の圧力を一定圧力に保つことができる。
ここで、前記ポートプレート27には、図4に示されるように、複数(図4に示される例においては四つ)のポート27aが形成されている。該ポート27aは、回転する前記シリンダ32と選択的に連通し、該シリンダ32内に圧油体を吸い込む吸入ポート又はシリンダ32から圧油を吐出する吐出ポートとして機能する。なお、モータ11の回転が正逆反転すると、吸入ポート及び吐出ポートは逆転する。すなわち、モータ11の回転を反転させることによって、液圧ポンプ20は圧力流体を両方向に吐出することができる。さらに、前記ポートプレート27の中心部には、ポンプヘッドブロック24の突起部24bに嵌合する嵌合孔27bが形成されている。
また、前記ポンプヘッドブロック24には、図3に示されるように、油タンク25と連通するタンク連通孔24a、並びに、前記ポートプレート27のポート27aと連通する第1のポート連通流路24e及び第2のポート連通流路24fが形成されている。前記タンク連通孔24aは、図1及び3における上下二ヶ所において油タンク25と連通し、リークした分の圧油の吸入及び排出を行うようになっている。なお、24dは液圧ポンプ20の作動軸21の先端を収容する収容凹部であり、内周壁にベアリング24cが取り付けられている。
さらに、前記バルブブロック28には、図3に示されるように、前記ポンプヘッドブロック24の第1のポート連通流路24e及び第2のポート連通流路24fに各々の一端が接続された第1の通路28a及び第2の通路28bが形成されている。なお、前記第1の通路28a及び第2の通路28bの他端(図3における下端)は、液圧シリンダ装置の一方の圧力室及び他方の圧力室に連通する図示されない二本の圧油管路に、それぞれ、接続されている。そして、前記第1の通路28a及び第2の通路28bは、接続通路28cによって接続され、該接続通路28cの途中には、パイロット操作逆止弁としての第1の逆止弁51及び第2の逆止弁52が配設されている。なお、前記第1の逆止弁51及び第2の逆止弁52は、所定のパイロット圧によって作動して接続通路28cを開放させる圧力センサとしての図示されないピストン部材を内部に備えている。また、接続通路28cにおける前記第1の逆止弁51と第2の逆止弁52との間の位置には、一端が前記油タンク25と連通するドレイン通路28dの他端が接続されている。なお、前記第1の逆止弁51にパイロット圧を付与する第1のパイロット流路28eの他端は第1の通路28aに接続され、前記第2の逆止弁52にパイロット圧を付与する第2のパイロット流路28fの他端は第2の通路28bに接続されている。
ここで、前記接続通路28c、第1の逆止弁51、第2の逆止弁52及びドレイン通路28dは、圧力の保持を選択する切り換え手段として機能し、また、液圧シリンダ装置の一方の圧力室と他方の圧力室との容積差、すなわち、断面積の差に起因する圧油の過不足を調整するためのドレイン回路を形成している。例えば、ピストンロッド等の存在によって一方の圧力室の断面積が他方の圧力室より小さいものとする。そして、前記一方の圧力室に圧油を供給してピストンを移動させると、前記他方の圧力室からは圧油が排出される。この場合、前記一方の圧力室の断面積が他方の圧力室より小さいので、前記他方の圧力室から排出される圧油の量は、前記一方の圧力室に供給される圧油の量よりも多くなる。また、液圧ポンプ20から前記一方の圧力室への圧油の供給が続くと、前記一方の圧力室と連通する第1の通路28a内の圧油の圧力が上昇し、第1のパイロット流路28eを介して第1の逆止弁51に付与されるパイロット圧が上昇する。その結果、第1の逆止弁51が作動して接続通路28cを開放するので、前記他方の圧力室から排出された圧油は、第2の通路28bから接続通路28cに流入し、第1の逆止弁51を通過し、ドレイン通路28dを介して油タンク25に流入する。このようにして、圧油の過不足を調整することができる。
なお、ここでは、前記液圧ポンプ20が可変容量形式の斜板式アキシャルプランジャポンプであって、ピストンケーシング31が回転し、斜板34が固定の形式のものである場合について説明したが、ピストンケーシング31が固定で、斜板34が回転する形式のものであってもよい。また、前記液圧ポンプ20は、可変容量形式の斜軸式アキシャルプランジャポンプであってもよい。さらに、前記液圧ポンプ20は、作動軸21の回転速度に応じて吐出量が変化するものであることが望ましいが、斜板固定の固定容量式であり、回転数によって流量を変動させるものであってもよいし、いかなる種類のものであってもよい。
そして、前記モータ11の中空軸13の前端(図1における右端)には、該中空軸13の内部に挿入される接続軸としての雌スプライン中空軸17のフランジ17aが取り付けられる。ここで、前記雌スプライン中空軸17は、作動軸21と中空軸13とを連結する交換可能な係合手段として機能するものであり、中心に孔(あな)を有するドーナツ状のフランジ17aの一面に両端が開放され、中空軸13より短い円筒部17bの前端を取り付けた形状を有する。該円筒部17bは、外径が中空軸13の内径より小さく、内径が前記フランジ17aの孔の内径とほぼ等しい。また、前記円筒部17bの内面には、軸方向に延在するスプラインが形成されている。そして、前記雌スプライン中空軸17は、円筒部17bのフランジ17aと反対側の端部を、中空軸13内に該中空軸13の前端側から後端側に向けて挿入し、前記フランジ17aの面を中空軸13の前端面に固定することによって、前記中空軸13に取り付けられている。
この場合、前記中空軸13の前端近傍の外周にベアリング16aが取り付けられているので、後述されるスプライン係合部はベアリング16aの円周方向内側に位置することになり、スプライン係合部とベアリング16aとの間の距離が短くなる。そのため、作動軸21に偏芯(しん)荷重が生じた場合でも、ベアリング16aにかかるモーメントを小さくすることができる。
また、前記雌スプライン中空軸17内には、液圧ポンプ20から後方(図1における左方)に突出する該液圧ポンプ20の作動軸21が挿入される。ここで、該作動軸21の外周には軸方向に延在するスプラインが形成されている。そして、前記作動軸21のスプラインは、前記雌スプライン中空軸17の円筒部17bの内面に形成されたスプラインと係合する。すなわち、前記作動軸21と雌スプライン中空軸17とは、相互にスプライン接続されている。この場合、前記作動軸21及び雌スプライン中空軸17の円筒部17bは、互いのスプラインが咬(か)み合うことによって係合されて係合部としてのスプライン係合部を構成する。そのため、前記作動軸21及び雌スプライン中空軸17が軸方向に互いに移動可能であり、モータ11と液圧ポンプ20が取り外ししやすい構造が実現される。また、前記作動軸21及び雌スプライン中空軸17は、回転方向には互いに拘束された状態となり、雌スプライン中空軸17の回転が作動軸21に伝達されるので、モータ11が作動すると液圧ポンプ20が駆動される。これにより、モータ11が作動して中空軸13が回転すると、前記作動軸21が回転させられて液圧ポンプ20が作動して、圧油を吐出する。
このような作動軸21と雌スプライン中空軸17との接続構造によって、モータ11の中空軸13と液圧ポンプ20の作動軸21とが接続されるので、モータ11と液圧ポンプ20との接続及び切り離しを容易に行うことができる。すなわち、液圧駆動装置10の分解及び組み立てを短時間で容易に行うことが可能となる。さらに、モータ11の中空軸13の内部に液圧ポンプ20の作動軸21が挿入された状態で接続されるので、前記モータ11の後端から液圧ポンプ20の前端までの距離を短くすることができ、液圧駆動装置10全体の長さが短くなり、液圧駆動装置10を小型化することができる。
また、該雌スプライン中空軸17は、中空軸13等のモータ11の構成部材、及び、作動軸21等の液圧ポンプ20の構成部材よりも、強度が低くなるよう製作されている。すなわち、前記雌スプライン中空軸17の破壊強度は、中空軸13等のモータ11の構成部材、及び、作動軸21等の液圧ポンプ20の構成部材よりも低くなっている。そのため、前記雌スプライン中空軸17は、液圧駆動装置10における安全装置として機能し、何らかの原因でモータ11又は液圧ポンプ20が大きな負荷を受けた場合には、該負荷によって破壊される。これにより、モータ11及び液圧ポンプ20の構成部材の破壊を防止することができる。また、前記接続構造によって、モータ11と液圧ポンプ20との接続及び切り離しを容易に行うことができるので、雌スプライン中空軸17が破壊された場合でも、新規の雌スプライン中空軸17に容易に交換することができる。
ここでは、モータ11の回転軸が中空軸13であって、該中空軸13の内部に液圧ポンプ20の作動軸21が挿入される場合について説明したが、液圧ポンプ20の作動軸21が中空であって、該中空の作動軸21の内部にモータ11の回転軸が挿入されるようにしてもよい。この場合、前記雌スプライン中空軸17と同様の構成の部材を前記作動軸21に取り付けることによって、前述された接続構造と同様の接続構造を実現することができる。すなわち、本実施の形態においては、スプライン係合部の少なくとも一部が、前記モータ11又は液圧ポンプ20のいずれか一方とオーバラップしていればよい。
さらに、作動軸21と雌スプライン中空軸17の円筒部17bとがスプライン接続する部分の構造をボールスプライン構造とすることもできる。この場合、予圧を付与することによって、スプライン接続する部分のバックラッシュを低減することができる。また、モータ11の中空軸13に直接、スプラインを形成してもよい。
次に、前記構成の液圧駆動装置10を前記射出成形機に適用した例について詳細に説明する。なお、前記液圧駆動装置10は、支持部材54を前進又は後退させるためにも適用することができ、また、可動金型81又は固定金型83のコアの一部を駆動するための液圧シリンダ装置に圧油を供給するためにも適用することができ、さらに、いかなる液圧シリンダ装置に圧油を供給するためにも適用することができるものであるが、ここでは、説明の都合上、前記液圧駆動装置10を型締装置80における型締用シリンダ装置86及びエジェクタ装置40のアクチュエータとしてのエジェクタ用シリンダ装置45に圧油を供給するために適用した場合について説明する。
図5は本発明の実施の形態における型締装置の部分断面図である。
図5に示される例において、前記油タンク25は、液圧ポンプ20におけるモータ11と反対側の端部に接続されているが、前記液圧ポンプ20のどの部分に接続されていてもよい。
そして、前記液圧駆動装置10は、前述されたように、全体の長さが短く、小型化されているので、油タンク25とともに、型締用シリンダ装置86上に配設されている。なお、前記液圧駆動装置10は、全体の長さが短く、小型化されているので、いかなる場所に配設することもできるが、圧油を供給する液圧シリンダ装置にできるだけ近接した位置に配設されることが望ましい。
ここで、前記型締用シリンダ装置86内に位置する型締用ピストン87の外周には、フランジ87aが一体的に形成され、該フランジ87aの前後に型締用シリンダ装置86の前進用圧力室86a及び後退用圧力室86bが形成されている。そして、前記型締用ピストン87は、型締用シリンダ装置86の前進用圧力室86a及び後退用圧力室86bに供給される圧油によって、前記型締用シリンダ装置86内を前進又は後退させられる。
また、エジェクタ装置40が可動プラテン82の背面(図5における左面)に配設されている。この場合、エジェクタ用シリンダ装置45は、前記可動プラテン82の背面と型締用ピストン87の前端(図5における右端)との間に介在し、可動プラテン82の背面と型締用ピストン87の前端とに、それぞれ、接続されている。また、エジェクタ用シリンダ装置45内には、直線的に移動可能なエジェクタ用ピストン46aが配設されている。該エジェクタ用ピストン46aは、前記エジェクタ用シリンダ装置45内の圧力室45a及び圧力室45bに供給される圧油によって、前記エジェクタ用シリンダ装置45内を前進又は後退させられる。そして、エジェクタ用ピストン46aに接続されたエジェクタ用ピストンロッド46は、先端が可動プラテン82の背面に形成された空洞内に突出し、該空洞内においてクロスヘッド42に接続されている。そのため、前記エジェクタ用ピストン46aを前進又は後退させることによって、前記クロスヘッド42を前進又は後退させることができる。
そして、該クロスヘッド42には、エジェクタロッド41の根本部が取り付けられている。さらに、前記エジェクタロッド41の先端部には、図示されないエジェクタピンが取り付けられ、エジェクタロッド41が前進すると、前記エジェクタピンが前進して、可動金型81内部のキャビティに突出し、成形品をエジェクトするようになっている。なお、前記クロスヘッド42は、可動プラテン82の背面に形成された空洞内に取り付けられたガイドバー43に沿って前進又は後退する。
次に、前記構成の液圧駆動装置10の動作について説明する。
図6は本発明の実施の形態における液圧駆動装置と液圧シリンダ装置との接続状態を示す図である。
ここでは、図6に示されるように、液圧駆動装置10が、エジェクタ用シリンダ装置45を駆動するための第1の液圧駆動装置10−1、及び、型締用シリンダ装置86を駆動するための第2の液圧駆動装置10−2から成る場合について説明する。この場合、前記第1の液圧駆動装置10−1はモータとしての第1のモータ11−1及びポンプとしての第1の液圧ポンプ20−1を有し、第2の液圧駆動装置10−2はモータとしての第2のモータ11−2及びポンプとしての第2の液圧ポンプ20−2を有する。しかし、油タンク25は共通であり、同一の油タンク25に第1の液圧ポンプ20−1及び第2の液圧ポンプ20−2が接続されている。
そして、第1の液圧ポンプ20−1は、圧力流体管路としての圧油管路89及び圧油管路92を介して、エジェクタ用シリンダ装置45内の圧力室45a及び圧力室45bに圧力流体としての圧油を供給し、エジェクタ用ピストン46aを前進又は後退させる。また、第2の液圧ポンプ20−2は、圧油管路90及び圧油管路91を介して、型締用シリンダ装置86内の前進用圧力室86a及び後退用圧力室86bに圧油を供給し、型締用ピストン87を前進又は後退させる。
ここで、前記エジェクタ用ピストン46aは、エジェクタピンを前進させて、可動金型81内部のキャビティから成形品をエジェクトするためのものであるので、大きな駆動力を必要としないのに対し、前記型締用ピストン87は、重量物である可動プラテン82及び可動金型81を前進又は後退させて、型閉、型締及び型開を行わせるものであるので、大きな駆動力を必要とする。そのため、第2の液圧ポンプ20−2の作動軸21を高速で回転させて多量の圧油を型締用シリンダ装置86内の前進用圧力室86a及び後退用圧力室86bに供給することができるように、第2のモータ11−2は、大きな出力を発生することができる大型のものとなっている。これにより、第2のモータ11−2が第1のモータ11−1よりも全長が長く大型なので、第2の液圧駆動装置10−2全体も、第1の液圧駆動装置10−1全体より、全長が長く大型となっている。
しかし、本実施の形態において、油タンク25は、共通であり、第2の液圧ポンプ20−2に接続される部分が、第1の液圧ポンプ20−1に接続される部分よりも小型化された変形タンクが用いられている。そのため、油タンク25までを含めて考慮すると、第2の液圧駆動装置10−2と第1の液圧駆動装置10−1とは等しい全長になるように、つまり、駆動部ユニットが全体としてコンパクトになっている。この場合、前記油タンク25の容量は、第1の液圧ポンプ20−1と第2の液圧ポンプ20−2とに独立したものを、それぞれ、接続する場合と比較して、小さくなってしまう。しかし、後述されるように、エジェクタ用シリンダ装置45を駆動するタイミングと型締用シリンダ装置86を駆動するタイミングとが一致していないので、第1の液圧ポンプ20−1が作動して圧油を供給するタイミングと第2の液圧ポンプ20−2が作動して圧油を供給するタイミングも一致していない。そのため、第1の液圧ポンプ20−1と第2の液圧ポンプ20−2とが油タンク25に収容された圧油を同時に大量に吸引することがないので、各々の液圧駆動装置10−1、液圧駆動装置10−2毎に油タンクを設けるより、前記油タンク25の容量を小さくすることができる。
まず、可動プラテン82及び可動金型81を前進させて型閉を行う場合、第2のモータ11−2を駆動させるために該第2のモータ11−2のステータ15のコイルに電流を供給すると、ロータ14が正方向に回転し、該ロータ14に取り付けられた中空軸13が回転する。すると、該回転が中空軸13の前端に取り付けられた雌スプライン中空軸17に伝達される。そして、該雌スプライン中空軸17の回転は、円筒部17bとスプライン接続している作動軸21によって、第2の液圧ポンプ20−2に伝達される。すると、該第2の液圧ポンプ20−2が駆動されて圧油を吐出する。前記第2の液圧ポンプ20−2から吐出された圧油は、圧油管路90を介して、型締用シリンダ装置86内の前進用圧力室86aに供給される。これにより、型締用ピストン87が前進するので、可動プラテン82が前進させられ、可動金型81及び固定金型83から成る金型装置の型閉及び型締が行われる。このとき、同時に後退用圧力室86bの圧油は、圧油管路91を介して、前記第2の液圧ポンプ20−2へ戻される。
続いて、前述された射出工程が行われ、固定金型83と可動金型81との間に形成されたキャビティ内に樹脂が充填される。そして、成形が終了すると、ロータ14が逆方向へ回転し、前記第2の液圧ポンプ20−2から吐出された圧油を圧油管路91を介して、型締用シリンダ装置86内の後退用圧力室86bに供給する。これにより、型締用ピストン87が後退するので、可動プラテン82が後退させられ、可動金型81及び固定金型83から成る金型装置の型開が行われる。
続いて、第1のモータ11−1を駆動させるために該第1のモータ11−1のステータ15のコイルに電流を供給すると、ロータ14が正方向に回転し、該ロータ14に取り付けられた中空軸13が回転する。そして、第1の液圧ポンプ20−1が駆動されて圧油を吐出する。前記第1の液圧ポンプ20−1から吐出された圧油は、圧油管路89を介して、エジェクタ用シリンダ装置45内の圧力室45bに供給される。これにより、エジェクタ用ピストン46aが前進するので、クロスヘッド42及びエジェクタロッド41が前進させられ、エジェクタピンが前進して、可動金型81内部のキャビティに突出し、成形品をエジェクトする。
本実施の形態においては、液圧駆動装置10が、エジェクタ用シリンダ装置45を駆動するための第1の液圧駆動装置10−1、及び、型締用シリンダ装置86を駆動するための第2の液圧駆動装置10−2から成り、油タンク25が共通となっている。この場合、エジェクタ用シリンダ装置45を駆動するタイミングと型締用シリンダ装置86を駆動するタイミングとが一致していないので、第1の液圧ポンプ20−1と第2の液圧ポンプ20−2とが油タンク25に収容された圧油を同時に吸引することがないので、前記油タンク25の容量を小さくすることができる。そのため、型締用シリンダ装置86を駆動するための第2の液圧駆動装置10−2が、エジェクタ用シリンダ装置45を駆動するための第1の液圧駆動装置10−1より、全長が長く大型であっても、油タンク25までを含めて考慮すると、液圧駆動装置10が大型化されることがない。
そして、該液圧駆動装置10は、全体の長さが短く、小型化されているので、油タンク25とともに、型締用シリンダ装置86上に配設されている。すなわち、成形機のアクチュエータ近傍に配設されている。そのため、第1の液圧ポンプ20−1及び第2の液圧ポンプ20−2とエジェクタ用シリンダ装置45及び型締用シリンダ装置86とがそれぞれ近接し、圧力流体管路としての圧油管路89、圧油管路90、圧油管路91及び圧油管路92の長さを短くすることができる。これにより、圧力流体管路における圧油の圧力損失を低くすることができ、液圧駆動装置10のエネルギー消費量を低減することができる。また、前記圧力流体管路における圧油漏れの可能性を減少させることができる。さらに、前記圧力流体管路にアキュームレータやバルブが接続されていないので、前記アキュームレータやバルブの接続部における圧油漏れの可能性がない。
さらに、前記圧力流体管路の長さが短く、かつ、アキュームレータやバルブが接続されていないので、応答性が高く、制御性が良好となる。すなわち、液圧駆動装置10としての第1の液圧駆動装置10−1及び第2の液圧駆動装置10−2の駆動を開始してから、液圧シリンダ装置としてのエジェクタ用シリンダ装置45及び型締用シリンダ装置86の駆動が開始されるまでの遅れ時間が短く、液圧シリンダ装置の駆動を高い精度で制御することができる。そのため、液圧シリンダ装置を駆動させるときだけ液圧駆動装置10を駆動すればよいので、液圧駆動装置10のエネルギー消費量を低減することができ、かつ、液圧駆動装置10の発生する騒音を低減することができる。
このように、本実施の形態においては、油タンク25が密閉構造となっているので、内部に貯留された圧油は大気に触れることがない。そのため、該大気中に浮遊する塵埃、水分等の汚染物質、すなわち、コンタミが油タンク25に貯留されている油中に進入してしまうことがないので、圧油がコンタミによって汚染されることがない。したがって、圧油が短期間で劣化することがなく、また、液圧シリンダ装置としてのエジェクタ用シリンダ装置45及び型締用シリンダ装置86がコンタミによって作動不良を起こすこともない。また、オイルミストが油タンク25外に放出されることがないので、周囲の環境を汚染することがない。
さらに、油タンク25がエアブリーザ26を備えるので、油タンク25内の圧力を一定圧力に保ち、圧力流体の量の変動を吸収することができる。そして、前記油タンク25内の圧力を一定圧力に保つことによって、キャビテーションや気泡の発生を防止することができる。
また、本液圧駆動装置を射出装置を前後進させてノズルの先端を金型へタッチさせる可塑化移動装置の駆動部として用いてもよい。通常、電動射出成形機においては、ブレーキ付きモータが駆動部として使用されるが、本願発明の液圧駆動装置を用いると、ノズルタッチを繰り返しても、ブレーキ摩耗の発生を防ぐことができるので、生産性を向上させることができる。
また、本液圧駆動装置をスクリュを前後進させて樹脂を金型内へ充填させる射出装置の駆動部として用いてもよい。この場合、液圧駆動装置の配置を自由にできるため、射出装置をコンパクトにすることができる。また、通常の油圧式射出成形機とは異なり、一つの射出装置に一つの駆動部を配置するため、複雑な配管構造をする必要がない。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における液圧駆動装置の部分断面図である。 本発明の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。 本発明の実施の形態におけるバルブブロックの断面図であり図1のA矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるポートプレートの断面図である。 本発明の実施の形態における型締装置の部分断面図である。 本発明の実施の形態における液圧駆動装置と液圧シリンダ装置との接続状態を示す図である。
符号の説明
10 液圧駆動装置
10−1 第1の液圧駆動装置
10−2 第2の液圧駆動装置
11 モータ
11−1 第1のモータ
11−2 第2のモータ
20 液圧ポンプ
20−1 第1の液圧ポンプ
20−2 第2の液圧ポンプ
25 油タンク
26 エアブリーザ
45 エジェクタ用シリンダ装置
86 型締用シリンダ装置

Claims (3)

  1. (a)電動射出成形機の一部のアクチュエータを駆動する液圧駆動装置であって、
    (b)両方向に回転可能なモータと、
    (c)該モータによって作動させられ、圧力流体を両方向に吐出可能なポンプと、
    (d)前記圧力流体を貯留する密閉された圧力流体貯留容器とを有することを特徴とする電動射出成形機の液圧駆動装置。
  2. 前記圧力流体貯留容器は前記圧力流体の量の変動を吸収する変動吸収部材を備える請求項1に記載の電動射出成形機の液圧駆動装置。
  3. 前記圧力流体貯留容器は少なくとも一部が伸縮可能な部材から成る請求項1又2に記載の電動射出成形機の液圧駆動装置。
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JP2013515622A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 ハスキー インジェクション モールディング システムズ リミテッド デジタル容積型ポンプを有する射出成形システム
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