JP2006191579A - モバイル・デバイスをｗｌａｎ内のアクセス・ポイントに関連付けるための方法およびデバイス - Google Patents

Abstract

【課題】モバイル・デバイスをＷＬＡＮ内のアクセス・ポイントに関連付けるための方法およびデバイスを提供すること。
【解決手段】無線ローカル・エリア・ネットワーク（ＷＬＡＮ）中の隣接アクセス・ポイントのセットに、固有の識別子が割り当てられる。その後、固有識別子をモバイル・デバイスに転送することができ、モバイル・デバイスは、識別子を使用して、隣接アクセス・ポイントの１つにそれ自体を関連付ける。固有識別子を使用してモバイル・デバイスを隣接アクセス・ポイントに関連付けることにより、ＷＬＡＮはその負荷平衡目標を満たすことができる。
【選択図】図１

Description

従来、無線ローカル・エリア・ネットワーク（ＷＬＡＮ）中のモバイル・デバイス（例えばラップトップ・コンピュータなど）は、ある位置から別の位置に移動するのに伴って、いくつかのアクセス・ポイント（「ＡＰ」）に関連付けられることができる。一般に、各ＡＰには同じ識別子が割り当てられ、これは、より正式には拡張サービス・セット識別（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）（以下「識別子」と呼ぶ）として知られる。どの瞬間にも、モバイル・デバイスは通常、最高の信号対雑音（ＳＮＲ）レベルの伝送をモバイル・デバイスに提供するＡＰに、それ自体を関連付ける。

しかし時々、モバイル・デバイスは、ＳＮＲに加えて他の因子にも基づいて、ＡＰにそれ自体を関連付ける必要がある場合がある。例えば、すべてのＡＰにとっての全体的な負荷平衡目標を達成してＷＬＡＮの全体的な負荷平衡を満たすために、高い信号対雑音比（ＳＮＲ）の伝送を提供しないＡＰにモバイル・デバイスを関連付ける必要がある場合がある。

従来とは異なる関連付けが必要なとき、無線デバイスをＡＰに関連付けるための既存の技法は不十分になる。
特許出願第１１／０２６９０５号

したがって、ＳＮＲに加えて他の目的および因子（例えば負荷平衡）が考慮されるときにモバイル・デバイスをＷＬＡＮ内のアクセス・ポイントに関連付ける方法およびデバイスを提供することが望ましい。

我々は、例えば固有識別子が割り当てられた隣接アクセス・ポイントにモバイル・デバイスを関連付けることによって、モバイル・デバイスをＷＬＡＮ内のアクセス・ポイントに関連付けてＷＬＡＮの全体的な負荷平衡目標を達成することができると認識した。

より具体的には、本発明は、複数のアクセス・ポイント識別子から少なくとも１つの識別子を最初に選択するように動作可能なコントローラを提供し、各識別子は、隣接アクセス・ポイントのセット（例えば対）のうちの１つのアクセス・ポイントを識別する。アクセス・ポイントは、ＷＬＡＮの全体的な負荷平衡目標を達成するために隣接すると考えることができる。

識別子を選択した後、コントローラは、識別子をモバイル・デバイスに転送することができる。その後、モバイル・デバイスは、識別子を使用して、この転送された識別子によって一意に識別されるアクセス・ポイントにそれ自体を関連付けることができる。モバイル・デバイスが確実に隣接アクセス・ポイントに関連付けられるようにすることにより、ＷＬＡＮの負荷平衡目標を満たすことができる。

次に図１を参照すると、複数のモバイル・デバイス２と、アクセス・ポイントＡＰ_ｕおよびＡＰ_ｖと、コントローラ１０とを含むＷＬＡＮ１が示されている。コントローラ１０は、ネットワーク・オペレーション・センタ（ＮＯＣ）の一部であってよい。一般に、モバイル・デバイス２、ならびにアクセス・ポイントＡＰ_ｕおよびＡＰ_ｖは、無線または有線の伝送を介してコントローラ１０と通信することができる。

ある時点で、モバイル・デバイスｘがアクセス・ポイントＡＰ_ｕに関連付けられているが、アクセス・ポイントＡＰ_ｕとＡＰ_ｖとが隣接することは、あらかじめ決まっている。すなわち、前述の同時係属の特許出願第１１／０２６９０５号に開示されている技法を使用して、アクセス・ポイントＡＰ_ｕとＡＰ_ｖとがアクセス・ポイント隣接グラフ（ＡＰＡＧ、ａｃｃｅｓｓ ｐｏｉｎｔ ａｄｊａｃｅｎｃｙ ｇｒａｐｈ）中で「エッジ」によって接続されていることが前もって決定されている。

その後しばらくして、モバイル・デバイスｘを別のアクセス・ポイントに関連付けてＷＬＡＮ１の負荷平衡目標を達成することが望ましくなる。後続の説明では、アクセス・ポイントＡＰ_ｖがモバイル・デバイスｘに最高ＳＮＲレベルの伝送を（それどころか高いＳＮＲレベルの伝送すら）提供できないかもしれないにもかかわらず、モバイル・デバイスｘのアクセス・ポイント関連付けをＡＰ_ｕからＡＰ_ｖに変更することが望ましいと仮定する。

本発明の一実施形態では、以下のようにモバイル・デバイスｘをアクセス・ポイントＡＰ_ｖに関連付けることができる。

コントローラ１０は、複数のアクセス・ポイント識別子から少なくとも１つの識別子を選択するように動作可能であってよく、複数の識別子は例えば、図２に示す記憶セクション１０４内に記憶されていてよい。本発明によれば、各識別子は、隣接ＡＰのセット（例えば対）に属する１つのＡＰ、この場合はＡＰ_ｕとＡＰ_ｖのどちらかを、一意に識別する。これは、同じ識別子を各ＡＰに割り当てる既存の技法とは異なることを理解されたい。識別子の選択は、例えば選択セクション１０２を使用して実施することができる。

識別子（この場合はＡＰ_ｖに関連する識別子）を選択した後、コントローラ１０はさらに、例えば入出力（「Ｉ／Ｏ」）セクション１０１を使用して、この少なくとも１つの識別子をモバイル・デバイスｘに転送するように動作可能であってよい。

モバイル・デバイスｘは、例えばＩ／Ｏセクション２０１を使用して識別子を受け取ると、その後、識別子によって一意に識別されるアクセス・ポイント、この場合はＡＰ_ｖに関連付けられるように動作可能であってよい。本発明の一実施形態では、この関連付けは、モバイル・デバイスｘのいわゆる「ランタイム」期間に行われる。この関連付けは、高いＳＮＲの伝送をモバイル・デバイスｘに提供できるアクセス・ポイントにモバイル・デバイスｘを関連付ける結果にはならないかもしれないが、全体的なネットワーク負荷平衡の観点から最も望ましい場合がある。

モバイル・デバイスｘまたはＷＬＡＮ１について選択された設計に応じて、モバイル・デバイスｘは、受け取った識別子を記憶する必要がある場合とそうでない場合とがある。記憶が必要な場合または必要になった場合は、本発明はそのような状況を可能にする。本発明の別の実施形態では、モバイル・デバイスｘは、後で使用するために識別子を参照する／取り出す必要がある場合に備えて、１つまたは複数の識別子を例えば記憶セクション２０４に記憶することができる。例えば、何らかの理由でコントローラ１０との通信が利用不可能になった場合、モバイル・デバイスｘは、その記憶済みの１つまたは複数の識別子を参照することが必要な場合がある。

モバイル・デバイスｘが無線ラップトップ・コンピュータであってよいことは前に触れたが、モバイル・デバイスｘは、コンピュータ（ラップトップまたは他の形）、電話機、パーソナル・ディジタル・アシスタント、ページャ、ディジタル音楽プレーヤ（例えばＭＰ３プレーヤ）、あるいはアクセス・ポイント関連付けを利用する必要があるであろう別のタイプの無線デバイスなど、いくつかの無線デバイスのいずれか１つを構成することができることを理解されたい。

これまでの考察では、１つの識別子の選択、転送、受信などに焦点を合わせていたが、複数の識別子をモバイル・デバイスｘが選択、転送、受信してもよいことを理解されたい。しかし、各識別子は、隣接アクセス・ポイント・セット内の１つのアクセス・ポイントを一意に識別することを理解されたい。さらに、図１には隣接アクセス・ポイントＡＰ_ｕおよびＡＰ_ｖの単一セットだけしか示されていないが、複数の隣接アクセス・ポイント・セット（図１には示さず）のうちの１つに含まれるアクセス・ポイントを一意に識別する識別子を選択してよいことも理解されたい。

アクセス・ポイントＡＰ_ｕおよびＡＰ_ｖを含むセットを他のセットから区別するために、このセットを「第１の」セットと呼ぶことができる。

同様に、コントローラ１０は、１つまたは複数の識別子を、モバイル・デバイスｘ以外のモバイル・デバイスに（すなわち複数のモバイル・デバイスに）転送してもよい。その度に、目標は、固有識別子を使用して各モバイル・デバイスを隣接アクセス・ポイント・セット内のアクセス・ポイントに関連付けることである。

上の考察は、アクセス・ポイントを一意に識別するのに必要な識別子の数に関する問題を、読者の頭に提起したかもしれない。

本発明の別の実施形態では、識別子は、隣接アクセス・ポイントの各セット（例えば対）によって再利用されてよい。例えば、第１のセット中の隣接アクセス・ポイントＡＰ_ｕおよびＡＰ_ｖによって２つの識別子が使用されている場合、これらと同じ識別子が別の隣接アクセス・ポイント・セットによって使用されてもよい。通常、この別の隣接アクセス・ポイント・セットはモバイル・デバイスｘから遠くに位置することになり、したがって混乱の可能性はほとんどない。加えて、再利用される識別子はおそらく、モバイル・デバイスｘ以外の別のモバイル・デバイス、例えばモバイル・デバイスｙに転送されることになる。

いくらか前に戻るが、隣接アクセス・ポイント・セット内の各アクセス・ポイントに固有識別子を割り当てる方法には、いくつかある場合がある。本発明の別の実施形態では、識別子は以下のようにして割り当てることができる。

コントローラ１０は、ネットワーク構成または初期化の段階中に記憶セクション１０４に記憶されたものとすることのできるアクセス・ポイント隣接グラフ（ＡＰＡＧ）から、例えば識別および割当てセクション１０３を使用して、１つまたは複数の隣接アクセス・ポイント・セットを識別するように動作可能であってよい。隣接アクセス・ポイントの各セット（各対）を識別した後、コントローラ１０は、例えばこの場合もやはりセクション１０３を使用して、固有識別子を隣接アクセス・ポイントの各セット内の１つのアクセス・ポイントだけに割り当てるように動作可能であってよい。このようにして、隣接アクセス・ポイントのセット内の各アクセス・ポイントに固有識別子が割り当てられる。対照的に、隣接しないＡＰには、同じ識別子を割り当ててもよいことに留意されたい。

コントローラ１０、モバイル・デバイスｘ、アクセス・ポイントＡＰ_ｕおよびＡＰ_ｖの機能および特徴は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこの３つの何らかの組合せによって実施できることを理解されたい。ソフトウェアまたはファームウェアの場合、１つまたは複数のプログラム可能なメモリ・デバイスを使用して１つまたは複数のプログラムを記憶することができ、これらのプログラムは、コントローラ１０、モバイル・デバイスｘ、ならびに／またはアクセス・ポイントＡＰ_ｕおよびＡＰ_ｖの機能および特徴を実施することができる。

以上の考察では、本発明の簡単な記述およびいくつかの例を示した。しかし、本発明の真の範囲は、添付の特許請求の範囲によって決定されることを理解されたい。

本発明の実施形態による、ＡＰに関連付けられた無線デバイスを含むＷＬＡＮを簡略化した図である。 本発明の一実施形態による無線デバイスおよびコントローラを簡略化したブロック図である。

Claims (9)

1. 無線ローカル・エリア・ネットワーク（ＷＬＡＮ）中の隣接アクセス・ポイント（ＡＰ）にモバイル・デバイスを関連付ける方法であって、
   複数のＡＰ識別子から少なくとも１つのＡＰ識別子を選択する工程であって、前記識別子のそれぞれは第１の隣接ＡＰセット内の１つのＡＰを識別する工程と、
   前記識別子をモバイル・デバイスに転送して、前記転送された識別子によって識別されるＡＰに前記モバイル・デバイスを関連付ける工程と
   を含む方法。
2. 前記識別されるＡＰは、前記モバイル・デバイスに最高の信号対雑音レベルの伝送を提供するＡＰではない、請求項１に記載の方法。
3. 前記隣接ＡＰセットを隣接グラフから識別する工程と、
   前記隣接ＡＰセット内の各ＡＰに識別子を割り当てる工程と
   をさらに含み、
   各識別子は前記セット内のＡＰの１つだけに割り当てられる、請求項１に記載の方法。
4. 少なくとも１つの同じ識別子を別のモバイル・デバイスに転送して、前記別のモバイル・デバイスを別の隣接ＡＰセット内の別のＡＰに関連付ける工程をさらに含む、請求項１に記載の方法。
5. 複数の識別子を前記少なくとも１つのモバイル・デバイスに転送する工程をさらに含み、転送された各識別子は前記第１のセット中の１つのＡＰを識別する、請求項１に記載の方法。
6. 複数のモバイル・デバイスのそれぞれに少なくとも１つの識別子を転送して、前記モバイル・デバイスのそれぞれを隣接ＡＰセット内のＡＰに関連付ける工程をさらに含み、
   前記転送された識別子のそれぞれは隣接ＡＰセット内の単一のＡＰを一意に識別する、請求項１に記載の方法。
7. 無線ローカル・エリア・ネットワーク（ＷＬＡＮ）中の隣接アクセス・ポイント（ＡＰ）にモバイル・デバイスを関連付ける方法であって、
   少なくとも１つのＡＰ識別子を受け取る工程であって、前記識別子は隣接ＡＰセット内の１つのＡＰを識別する工程と、
   前記１つのＡＰに関連付ける工程と
   を含み、
   前記１つのＡＰは、最高の信号対雑音レベルの伝送を提供できるＡＰであるとは限らない方法。
8. 前記受け取った識別子を記憶する工程をさらに含む、請求項７に記載の方法。
9. 複数のＡＰ識別子を受け取る工程であって、各識別子は隣接ＡＰセット中の１つのＡＰを一意に識別する工程と、
   前記複数の識別子を記憶する工程とをさらに含む、請求項７に記載の方法。
   

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