JP2006191248A - 再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 高速再生をより安定して継続させつつ、質のより高い画像を表示できる。
【解決手段】 転送レート監視部61は、バッファ33に書き込まれる動画像データの書き込み転送レートR0を検出し、バッファ33から読み出される動画像データの読み出し転送レートR1を検出する。組み合わせ集合記憶部64は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせを示す情報を記憶する。選択部63は、書き込み転送レートR0と読み出し転送レートR1との関係が所定の関係になった場合、所定の手順で、記憶されている情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する。高速再生制御部65は、選択された組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを基に、高速再生を制御する。本発明は、MPEG2方式の画像データを再生するプレーヤに適用できる。
【選択図】 図6

Description

本発明は再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、動画像を再生する再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)にデジタル画像信号として画像データを記録する方式としてMPEG(Moving Pictures Experts Group)方式が広く利用されている。MPEG方式において、フレーム間予測と呼ばれる圧縮技術を用いて生成されるI(Intra coded)ピクチャ、B(Bidirectionally predictive-coded)ピクチャ、およびP(Predictive coded)ピクチャが規定されている。Iピクチャのデータは、他のフレームと独立して生成され、Pピクチャのデータは、過去のIピクチャのデータまたはPピクチャのデータから生成され、Bピクチャのデータは、Pピクチャのデータ、および過去または未来のIピクチャのデータまたはPピクチャのデータから生成される圧縮符号化されている画像データである。
DVDまたはCDに記録されるMPEG方式の画像データにおいて、図1で示されるように、Iピクチャ、Bピクチャ、およびPピクチャは、一定の配置順序が繰り返されるように配列される。MPEGにおいて記載されているGOP(Group of Pictures)は、繰り返される、Iピクチャ、Bピクチャ、およびPピクチャの一定の配置順序であり、符号化の単位である。1つのGOPには、少なくとも1つ以上のIピクチャが含まれる。すなわち、画面内で閉じた情報による符号化画面であるIピクチャのデータが画像データに定期的に挿入される。GOPとは、このIピクチャが少なくとも1つ入っている画面群構造をいう。
以下、Iピクチャ、Bピクチャ、およびPピクチャを個々に区別する必要がないとき、単に、ピクチャと称する。
図2は、従来の、記録されている画像データを再生する再生装置の構成を示す図である。DVD1は、MPEG方式の画像データを記録している。ドライブ2は、DVD1から、記録されているMPEG方式の画像データのうちの、ピクチャのデータを読み出す。記憶制御部3は、読み出されたデータであって、画像データを構成するピクチャのデータを一時的に記憶するバッファ4の記憶を制御する。
デコーダ5は、バッファ4から、記憶されているピクチャのデータを順次読み出して、読み出したピクチャのデータを復号して、復号して得られた、圧縮符号化されていない、いわゆるベースバンドの画像データを、フレームレート(ビデオフレームレート)に従う間隔で表示制御部6に供給する。
表示制御部6は、所定のフレームレートでデコーダ5から供給された画像データを基に、表示装置7に動画像を表示させる。
このように、DVD1に記録されている画像データによって、動画像の通常の速度で動画像が表示されることになる。
動画像の通常の速度での動画像の再生においては、表示装置7に表示された動画像が途切れることがないように、バッファ4に記録されたピクチャのデータに、オーバーフローまたはアンダーフローが発生しないように、記憶制御部3は、バッファ4へのピクチャのデータの記憶を制御する。図3で示されるように、バッファ4に記憶されているピクチャのデータのデータ量がオーバーフロー検出用閾値を超えた場合、記憶制御部3は、ドライブ2に、DVD1からのピクチャのデータの読み出しを停止させて、バッファ4にオーバーフローが生じないように、記憶を制御する。
また、ドライブ2に、DVD1からのピクチャのデータの読み出しを停止させたままで、デコーダ5に復号を継続させると、バッファ4に記憶されているピクチャのデータのデータ量は減少していく。バッファ4に記憶されているピクチャのデータのデータ量がアンダーフロー検出用閾値を下回った(未満となった)場合、記憶制御部3は、ドライブ2に、DVD1からのピクチャのデータの読み出しを再開させて、バッファ4にアンダーフローが生じないように、記憶を制御する。
動画像の通常の速度のn倍の速度で動画像を再生する、いわゆる高速再生を、動画像の通常の速度での動画像の再生の方法と同じ方法で行おうとすると、デコーダ5が要求される時間内にピクチャのデータを復号することができず、目標とする速度で動画像を再生できない場合がある。
そこで、図4に示されるように、1つのGOPに含まれるIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのうち先頭のIピクチャのデータのみをデコードすることで高速な再生を継続する方法がある。すなわち、ドライブ2は、DVD1から1つのGOPに含まれるIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのうち先頭のIピクチャのデータのみを読み出し、読み出したIピクチャのデータをバッファ4に蓄積する(記憶させる)。次に、バッファ4に蓄積されたIピクチャのデータが順次デコーダ5に転送され、デコーダ5がIピクチャのデータを復号する。デコーダ5は、その復号の結果として得られたベースバンドの画像データを表示制御部6に供給する。表示制御部6は、ベースバンドの画像データを基に画像を表示装置に表示させる。
このように、動画像の通常の速度のn倍の速度で動画像を再生することができる。高速再生において、Iピクチャのデータのみを利用するのは、Iピクチャは、PピクチャまたはBピクチャのように他のピクチャとの相関関係がないため単独で復号することができるためである。
ここで、1つのGOPに含まれるピクチャの数をNpとすると、1つのGOPに含まれる先頭のIピクチャのみを再生する高速再生の方法において、再生できる速度はNp倍速である。すなわち、1つのGOPに含まれるピクチャの数Npが6である場合、通常の速度の再生において1つのGOPに含まれる6枚のピクチャを再生する期間に、高速再生では6つのGOPのIピクチャが再生されることになり、高速再生における再生の速度は6倍速となる。
ところで、1つのGOPに含まれる先頭のIピクチャのみを再生する上述した高速再生の方法において、再生の速度が1つのGOPに含まれるピクチャの数であるピクチャ数Npで決まってしまい、再生の速度を変更することができない。
そこで高速再生における速度の自由度を高めるために、全てのGOPの先頭Iピクチャを再生するのではなく、一定の間隔であるスキップ間隔Ns毎に1つのGOPから1つのIピクチャのみを再生するようにGOPをスキップし、さらに一定のフレーム数である継続フレーム数Nhだけ繰り返し同じIピクチャを表示し続ける高速再生の方法が考えられる。
この高速再生の方法において、再生の速度は、スキップ間隔Ns、継続フレーム数Nh、およびピクチャ数Npによって定まる。すなわち、動画像は、Ns×Np/Nhで定まる速度で再生されることになる。従って、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhとを調整することで、ピクチャ数Npに限定されず、所望の再生速度で動画像を表示することができる。
一定の間隔であるスキップ間隔Ns毎に1つのGOPから1つのIピクチャのみを再生するようにGOPをスキップし、さらに一定のフレーム数である継続フレーム数Nhだけ繰り返し同じIピクチャを表示し続ける高速再生の方法において、所望の速度で高速再生するためのスキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhとの組み合わせを考えると、その組み合わせは複数存在する。
図5は、GOPおよびスキップ間隔Ns並びにフレームおよび継続フレーム数Nhの関係を示す図である。図5で示す場合において、3であるスキップ間隔Nsおよび2である継続フレーム数Nhを基に、高速再生されているので、3つのGOPから1つのIピクチャが抽出され、そのIピクチャが2回フレームとして表示させられる。図5で示す場合において、1つのGOPが6つのピクチャからなるので、再生速度は、Ns×Np/Nh、すなわち、3×6/2=9倍速となる。
しかしながら、制約条件を何等考慮することなく、所望の速度の高速再生における、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhとの組み合わせを任意に決定することはできない。
例えば、次に示す2つの制約条件がある。まず第1の制約条件はユーザへの影響に関するものである。すなわち、継続フレーム数Nhが大きいと、同じ画像が継続して表示されることになり、継続フレーム数Nhが大きいほど、表示装置7で表示される動画像から、情報が欠落すると言える。すなわち、継続フレーム数Nhが大きいほど、ユーザに提供される情報が欠落すると言える。例えば、継続フレーム数Nhが大きすぎると、ユーザがある目的のシーンを探したい場合に、表示装置7にそのシーンの画像が表示されず、ユーザは、そのシーンを見つけることができないことになる。また、継続フレーム数Nhが大きすぎると、ユーザは長い期間同じ画像を見せられることになる。すなわち、ユーザには、その期間毎に静止画像が切り替わるように感じられ、ユーザは、高速再生をしている実感を得ることができなくなる。
第2の制約条件は、データの読み出しおよび復号に関する、再生のシステムの能力に関するものである。
すなわち、Iピクチャのデータは、PピクチャのデータまたはBピクチャのデータに比較して、データ量が多いので、スキップ間隔Nsがあまりに小さいと、高速再生において要求される単位時間あたりのデータ量が、通常の再生において要求される単位時間当たりのデータ量に比較して、急激に増加することになる。
また、スキップ間隔Nsが小さいと、DVD1から読み出すべきIピクチャのデータを記録しているDVD1上の位置(間隔)が、小さくなる。1つのIピクチャのデータを読み出した後に、次のIピクチャのデータを読み出そうとするとき、次のIピクチャのデータの位置を行き過ぎてしまい、ドライブ2が、シークまたは回転待ちをしなければならなくなり、Iピクチャのデータの読み出しにより長い時間が必要になる場合がある。このような場合、特に、要求される単位時間のIピクチャのデータのデータ量に比較して、実際に、単位時間にバッファ4に転送されるIピクチャのデータのデータ量が少なくなる。
バッファ4からの読み出しは高速に実行できるので、スキップ間隔Nsがあまりに小さいと、DVD1からIピクチャのデータを読み出してバッファ4に転送する転送レートが、バッファ4からデコーダ5にデータを転送するレートを下回ることになる。ここで、転送レートとは、単位時間あたりに転送されるデータのデータ量をいう。
すると、バッファ4に記憶されているデータのデータ量が常にアンダーフロー検出用閾値を下回ってしまうような状態に陥り、再生を行うことができなくなる。
よって、DVD1からIピクチャのデータを読み出してバッファ4に転送する転送レートが、バッファ4からデコーダ5にデータを転送するレートを下回らないようにする必要がある。
従来、3倍速再生を行う場合には、VOBU単位の情報のうちから抽出してデコードしたIピクチャを、15/3=5回(5フレーム)づつ、繰り返して再生することを、VOBU単位に繰り返し、5倍速再生を行う場合には、VOBU単位の情報のうちから抽出してデコードしたIピクチャを、15/5=3回(3フレーム)づつ、繰り返して再生することを、VOBU単位に繰り返すようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−312663号公報
ところで、DVD1からIピクチャのデータを読み出してバッファ4に転送する転送レートとバッファ4からデコーダ5にデータを転送するレートは、DVD1の状態やIピクチャのデータ量によって変動する。例えば、DVD1が傷んでいる(DVD1の表面に傷が付いている)場合は、DVD1からのデータの読み出しにエラーが発生することがあり、DVD1からIピクチャのデータを読み出してバッファ4に転送する転送レートの値は小さくなることがある。また、例えば、Iピクチャのデータのデータ量が大きい場合は、バッファ4からデコーダ5への転送にかかる時間が長くなり、バッファ4からデコーダ5にデータを転送するレートの値は、その期間、大きな値に維持されることになる。
このような、DVD1の状態またはIピクチャのデータのデータ量は、バッファ4のアンダーフローの発生に影響を与える。
一定の間隔であるスキップ間隔Ns毎に1つのGOPから1つのIピクチャのみを再生するようにGOPをスキップし、さらに一定のフレーム数である継続フレーム数Nhだけ繰り返し同じIピクチャを表示し続ける高速再生の方法を採用する従来の再生システムにおいて、高速再生により表示される動画像の質並びにデータの読み出しおよび復号に関するシステムの能力を考慮した上で、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが決定され、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhは固定値とされていた。
DVD1の表面に傷がついていたり、DVD1に規格を外れるほどのそりが生じた場合には、見込んでいたほどの速度でDVD1からデータを読み出すことができなくなり、その結果、予め決めていたスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhで高速再生を継続しようとすると、バッファ4にアンダーフローが発生し、高速再生を継続できなくなることがあるという問題がある。
また、このような例外的な事象の発生を考慮して、DVD1からIピクチャのデータを読み出してバッファ4に転送する転送レートを、正常な場合の値に比較して十分小さい値として、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを決定すると、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの値はより大きな値となる。その結果、高速再生において表示される画像の質が低下し、高速再生において本来満足すべき画像の質を満たすことができなくなるという問題がある。
このように、従来、高速再生を安定して継続させることと、高速再生において表示される画像の質を高くする(良くする)こととは、相反する要求であり、両立させることは困難であった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、高速再生をより安定して継続させつつ、質のより高い画像を表示できるようにすることを目的とする。
本発明の再生装置は、取得した動画像データを一時的に記憶する記憶手段と、記憶手段から読み出された動画像データを復号する復号手段と、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出手段と、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御手段と、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する選択手段と、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御する取得制御手段と、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御手段とを含むことを特徴とする。
取得制御手段は、動画像データを記録しているデータ記録媒体からの画像データの読み取りを制御することにより、画像データの取得を制御するようにすることができる。
取得制御手段は、ネットワークを介して、情報提供装置から送信されてくる画像データの受信を制御することにより、画像データの取得を制御するようにすることができる。
選択手段は、第1の転送レートが第2の転送レートより小さい場合、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、より大きい単位の数の組み合わせを選択するようにすることができる。
選択手段は、第1の転送レートが第2の転送レートより大きい場合、記憶されている情報で示される組み合わせの中から、より小さい単位の数の組み合わせを選択するようにすることができる。
選択手段は、それぞれの組み合わせに予め付加された優先度の順に、組み合わせを選択するようにすることができる。
選択手段は、記憶手段に書き込まれるか、または記憶手段に読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である転送レートの基準値であって、それぞれの組み合わせに予め付加された基準値と、第1の転送レートまたは第2の転送レートとの関係が予め定めた関係を満たす組み合わせから、1つの組み合わせを選択するようにすることができる。
本発明の再生方法は、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出ステップと、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する選択ステップと、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御する取得制御ステップと、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体のプログラムは、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出ステップと、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する選択ステップと、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御する取得制御ステップと、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出ステップと、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する選択ステップと、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御する取得制御ステップと、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明の再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、記憶手段に、取得した動画像データが一時的に記憶され、復号手段において、記憶手段から読み出された動画像データが復号され、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートが検出されると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートが検出され、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶が制御され、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせが選択され、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得が制御され、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力が制御される。
再生装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置の再生処理を行うブロックであっても良い。
以上のように、本発明によれば、動画像の通常の速度より速い速度で動画像を再生することができる。
また、本発明によれば、高速再生をより安定して継続させつつ、質のより高い画像を表示することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の再生装置は、動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位(例えば、GOP)として符号化されている動画像データを基に、動画像の通常の速度より速い速度で動画像を再生する再生装置であって、取得した動画像データを一時的に記憶する記憶手段(例えば、図6のバッファ33)と、記憶手段から読み出された動画像データを復号する復号手段(例えば、図6のデコーダ34)と、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レート(例えば、書き込み転送レートR0)を検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レート(例えば、読み出し転送レートR1)を検出する検出手段(例えば、図6の転送レート監視部61)と、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数(例えば、スキップ間隔Ns)、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数(例えば、継続フレーム数Nh)の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御手段(例えば、図6の組み合わせ集合記憶部64)と、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する選択手段(例えば、図6の選択部63)と、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御する取得制御手段(例えば、図6の読み出し制御部71または図19の通信制御部151)と、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御手段(例えば、図6の復号制御部)とを含むことを特徴とする。
取得制御手段(例えば、図6の読み出し制御部71)は、動画像データを記録しているデータ記録媒体(例えば、図6の光ディスク)からの画像データの読み取りを制御することにより、画像データの取得を制御するようにすることができる。
取得制御手段(例えば、図19の通信制御部151)は、ネットワーク(例えば、図19のネットワーク131)を介して、情報提供装置(例えば、図19のサーバ132)から送信されてくる画像データの受信を制御することにより、画像データの取得を制御するようにすることができる。
請求項8に記載の再生方法は、動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位(例えば、GOP)として符号化されている動画像データを基に、動画像の通常の速度より速い速度で動画像を再生する、取得した動画像データを一時的に記憶する記憶手段(例えば、図6のバッファ33)と、記憶手段から読み出された動画像データを復号する復号手段(例えば、図6のデコーダ34)とを備える再生装置の再生方法であって、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レート(例えば、書き込み転送レートR0)を検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レート(例えば、読み出し転送レートR1)を検出する検出ステップ(例えば、図11のステップS15の処理)と、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数(例えば、スキップ間隔Ns)、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数(例えば、継続フレーム数Nh)の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップ(例えば、図11のステップS11の処理)と、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する選択ステップ(例えば、図14のステップS73の処理)と、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御する取得制御ステップ(例えば、図12のステップS31およびステップS32の処理)と、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図13のステップS52およびステップS53の処理)とを含むことを特徴とする。
請求項10に記載のプログラムは、動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位(例えば、GOP)として符号化されている動画像データを基に、動画像の通常の速度より速い速度で動画像を再生する、取得した動画像データを一時的に記憶する記憶手段(例えば、図6のバッファ33)と、記憶手段から読み出された動画像データを復号する復号手段(例えば、図6のデコーダ34)とを備える再生装置のコンピュータに、再生処理を行わせるプログラムであって、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レート(例えば、書き込み転送レートR0)を検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レート(例えば、読み出し転送レートR1)を検出する検出ステップ(例えば、図11のステップS15の処理)と、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数(例えば、スキップ間隔Ns)、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数(例えば、継続フレーム数Nh)の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップ(例えば、図11のステップS11の処理)と、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択する選択ステップ(例えば、図14のステップS73の処理)と、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御する取得制御ステップ(例えば、図12のステップS31およびステップS32の処理)と、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図13のステップS52およびステップS53の処理)とを含むことを特徴とする。
プログラムは、記録媒体(例えば、図6の磁気ディスク81)に記録することができる。
図6は、本発明に係る再生装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。図6に構成が示される再生装置は、DVDまたはCDなどの光ディスク31に記録されている、動画像を表示するための画像データを基に、動画像の通常の速度より速い速度で動画像を再生する。
再生装置には、ドライブ32、バッファ33、デコーダ34、表示制御部35、および制御部36が含まれる。ドライブ32は、光ディスク31を駆動し、光ディスク31に記録されている、動画像を表示するための画像データを光ディスク31から読み出して、読み出した画像データをバッファ33に供給する。例えば、ドライブ32は、光ディスク31から、MPEG2方式で符号化されている画像データを読み出す。
バッファ33は、SRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)などからなり、先入れ先出しするように画像データを一時的に記憶する、いわゆるFIFO(First-In First-Out)バッファである。すなわち、バッファ33は、ドライブ32から供給された画像データを順に記憶し、記憶している画像データを順にデコーダ34に供給する。
デコーダ34は、バッファ33から記憶されている画像データを順に読み出して、読み出した画像データを復号する。デコーダ34は、復号の結果得られた、圧縮符号化されていない、いわゆるベースバンドの画像データを表示制御部35に供給する。例えば、デコーダ34は、バッファ33から、MPEG2方式で符号化されている画像データであって、1つのピクチャの画像データ(以下、単に、ピクチャのデータとも称する)を読み出す。デコーダ34は、読み出した1つのピクチャの画像データを復号して、得られたベースバンドの画像データをフレームを表示するための画像データとして、表示制御部35に供給する。
表示制御部35は、デコーダ34から供給された画像データを基に、所定のフレームレートで、表示装置51に動画像を表示させる。例えば、表示制御部35は、表示装置51に、デコーダ34から供給された画像データを基に、毎秒30フレームからなる動画像を表示させる。
ここで、フレームレートとは、1秒間に表示される画像であるフレームの数をいう。
表示制御部35には、フレームメモリ41が備えられている。フレームメモリ41は、デコーダ34から供給された画像データを記憶する。フレームメモリ41は、1つのフレームを表示するための画像データを2つ以上記憶できるように構成され、複数の画像データのそれぞれを記憶する。
換言すれば、デコーダ34は、復号により得られたベースバンドの画像データをフレームメモリ41に書き込む。
表示制御部35は、フレームメモリ41に記憶されている画像データを基に、フレームレートに従って、画像を表示させるための信号を生成して、生成した信号を表示装置51に供給することにより、表示装置51に動画像を表示させる。
制御部36は、専用IC(Integrated Circuit)、汎用CPU(Central Processing Unit)、または組込用の汎用MPU(Micro Processing Unit)などからなり、再生装置全体を制御する。より詳細には、制御部36は、ドライブ32、バッファ33、およびデコーダ34を制御する。すなわち、制御部36は、ドライブ32による、光ディスク31からの画像データの読み出しを制御し、バッファ33による、画像データの一時的な記憶を制御し、デコーダ34による、画像データの復号を制御する。
制御部36は、転送レート監視部61、判定部62、選択部63、組み合わせ集合記憶部64、高速再生制御部65、および記憶制御部66を含む。なお、転送レート監視部61、判定部62、選択部63、組み合わせ集合記憶部64、高速再生制御部65、または記憶制御部66は、専用のハードウェアとして構成するようにしても、プログラムを実行するコンピュータである制御部36により実現されるようにしてもよい。
転送レート監視部61は、ドライブ32からバッファ33に供給される画像データの単位時間当たりのデータ量を監視すると共に、バッファ33からデコーダ34に供給される画像データの単位時間当たりのデータ量を監視する。すなわち、転送レート監視部61は、バッファ33に書き込まれる、動画像を表示するための画像データの単位時間当たりのデータ量である書き込み転送レートR0を検出すると共に、バッファ33から読み出される動画像を表示するための画像データの単位時間当たりのデータ量である読み出し転送レートR1を検出する。
例えば、転送レート監視部61は、ドライブ32およびバッファ33を接続するバス、およびバッファ33およびデコーダ34を接続するバスの信号を監視することにより、ドライブ32からバッファ33に供給される画像データの単位時間当たりのデータ量を監視すると共に、バッファ33からデコーダ34に供給される画像データの単位時間当たりのデータ量を監視する。なお、転送レート監視部61は、後述するように記憶制御部66の中に実装するようにしてもよい。
なお、書き込み転送レートR0または読み出し転送レートR1を検出するための単位時間は、表示制御部35が表示装置51に表示させるフレームの数を基に算出した時間とすることができる。例えば、書き込み転送レートR0または読み出し転送レートR1を検出するための単位時間は、2つのフレームが表示される時間以上であって、10のフレームが表示される時間以下のいずれかの時間とすることができる。
これは、ドライブ32において、シークまたは光ディスク31の回転待ちの処理が実行されることがあり、この処理の期間、ドライブ32は、光ディスク31から画像データを読み出せないので、書き込み転送レートR0または読み出し転送レートR1を検出するための単位時間を、シークまたは光ディスク31の回転待ちの処理が実行される期間より短い単位時間とすると、極度に変動する書き込み転送レートR0または読み出し転送レートR1が検出されてしまうことになる。逆に、高速再生の処理において、バッファ33に記憶されているデータのデータ量が大きく変化してしまうほど長い単位時間とすると、安定して再生を継続できなくなる。
そこで、バッファ33の記憶容量とドライブ32における処理を考慮して単位時間を定めることが好ましい。
このように、バッファ33の記憶容量とドライブ32における処理を考慮して定めた単位時間を基に、書き込み転送レートR0または読み出し転送レートR1が検出される。
ここで、読み出し転送レートR1および書き込み転送レートR0について説明する。デコーダ34は、バッファ33から記憶されている画像データ(ピクチャのデータ)を順に読み出して、読み出した画像データを復号し、表示制御部35に復号した画像データを、所定の回数繰り返し供給する(詳細は後述する)。デコーダ34が表示制御部35に復号した画像データを供給する間隔は、フレームレートにより定まる。デコーダ34は、復号した画像データの表示制御部35への供給が間に合うようにバッファ33から符号化されている画像データを読み出す。
従って、バッファ33からデコーダ34に単位時間に転送される画像データのデータ量である読み出し転送レートR1は、1つのピクチャのデータのデータ量、フレームレート、復号した画像データの表示制御部35への供給を繰り返す回数によって定まる。
一方、書き込み転送レートR0の最大値は、ドライブ32の能力と光ディスク31に記録されているデータの状態に依存する。また、書き込み転送レートR0は、光ディスク31の表面の状態にも依存する。
転送レート監視部61は、検出した書き込み転送レートR0および読み出し転送レートR1を示すデータを判定部62に供給する。
判定部62は、転送レート監視部61から供給されたデータを基に、書き込み転送レートR0と読み出し転送レートR1との関係が予め定めた関係になったか否かを判定する。例えば、判定部62は、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満になったか否かを判定する。
判定部62は、判定の結果を示すデータを選択部63に供給する。
選択部63は、判定部62における判定の結果を基に、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている、動画像の高速再生の速度に対応する、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせであって、複数の組み合わせからなる集合から、1つの組み合わせを選択する。
すなわち、組み合わせ集合記憶部64は、動画像を表示するための画像データを構成する画像データであって、GOPに含まれる1つのピクチャを表示するためのIピクチャのデータの1つが取得されるGOPの1つである数と、この単位の後の、ピクチャのデータが取得されない連続するGOPの数とを加えた単位の数であるスキップ間隔Ns、および取得された1つのIピクチャのデータを復号した結果の出力の繰り返しの回数である継続フレーム数Nhの組み合わせの集合(を示す情報)を記憶する。組み合わせ集合記憶部64は、動画像の再生の速度毎に、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合(を示す情報)を記憶する。
選択部63は、判定部62における判定の結果を基に、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、1つの組み合わせを選択する。例えば、選択部63は、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満になったと判定された場合、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在のスキップ間隔Nsより大きいスキップ間隔Nsからなる組み合わせを選択する。
選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを示すデータを高速再生制御部65に供給する。
高速再生制御部65は、選択部63から供給されたデータを基に、高速再生させるように、ドライブ32およびデコーダ34を制御する。すなわち、高速再生制御部65は、選択部63から供給されたデータで示されるスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを基に、光ディスク31に記録されている画像データの読み出しと、画像データを復号した結果の出力とを制御する。
高速再生制御部65には、読み出し制御部71および復号制御部72が含まれる。読み出し制御部71は、選択部63から供給されたデータを基に、ドライブ32を制御する。より詳細には、読み出し制御部71は、選択部63から供給されたデータで示されるスキップ間隔Nsの数のGOP毎に、1つのピクチャのデータを取得するようにドライブ32の画像データの取得を制御する。例えば、読み出し制御部71は、スキップ間隔Nsの数のGOP毎に、スキップ間隔Nsの数のGOPのうちの先頭のGOPから最初のIピクチャのデータを取得するようにドライブ32の画像データの取得を制御する。ここで、スキップ間隔Nsは、0より大きい整数である。
ドライブ32に読み出された、例えば、ピクチャのデータである画像データは、バッファ33に順に記憶される。なお、後述するように、バッファ33にオーバーフローまたはアンダーフローが生じないように、バッファ33の記憶が制御される。
復号制御部72は、選択部63から供給されたデータを基に、デコーダ34を制御する。より詳細には、復号制御部72は、選択部63から供給されたデータで示される継続フレーム数Nhを基に、1つのピクチャのデータの復号の結果を、継続フレーム数Nhの値の回数、繰り返し表示制御部35に出力させるようにデコーダ34の出力を制御する。
例えば、復号制御部72は、デコーダ34に、バッファ33からIピクチャのデータを読み出させ、読み出したIピクチャのデータを復号させる。復号制御部72は、継続フレーム数Nhが2である場合、デコーダ34に、復号して得られた1つ目の画像データを、1つ目のフレームを表示させる時刻に応じたタイミングで、表示制御部35のフレームメモリ41に書き込ませ、そして、2つ目のフレームを表示させる時刻に応じたタイミングで、1つ目の画像データを表示制御部35のフレームメモリ41に書き込ませる。復号制御部72は、継続フレーム数Nhが2である場合、デコーダ34に、復号して得られた2つ目の画像データを、3つ目のフレームを表示させる時刻に応じたタイミングで、表示制御部35のフレームメモリ41に書き込ませ、そして、4つ目のフレームを表示させる時刻に応じたタイミングで、2つ目の画像データを表示制御部35のフレームメモリ41に書き込ませる。
すなわち、復号制御部72は、継続フレーム数Nhがmである場合、デコーダ34に、復号して得られた1つの画像データを、m個のそれぞれのフレームを表示させる時刻に応じたタイミングで、表示制御部35のフレームメモリ41にm回繰り返し書き込ませる。ここで、継続フレーム数Nhは、0より大きい整数である。
高速再生において再生の速度は、スキップ間隔Ns、継続フレーム数Nh、およびピクチャ数Npによって定まる。すなわち、動画像は、Ns×Np/Nhで定まる速度で再生される。スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhとが調整され、所望の再生速度で動画像が表示される。
なお、デコーダ34は、フレームレートに応じた間隔で、復号して得られた1つの画像データを、継続フレーム数Nhで示される回数だけ繰り返すように、表示制御部35のフレームメモリ41に書き込むので、継続フレーム数Nhが大きくなると、単位時間当たりに、バッファ33から読み出されるIピクチャのデータの数が減少することになる。すなわち、継続フレーム数Nhがより大きくなると、バッファ33から読み出される動画像を表示するための画像データの単位時間当たりのデータ量である読み出し転送レートR1はより小さくなると言える。
記憶制御部66は、バッファ33に先入れ先出しさせるように、バッファ33の一時的な画像データの記憶を制御する。記憶制御部66は、バッファ33がオーバーフローまたはアンダーフローを生じさせないように、ドライブ32の光ディスク32からの画像データの読み出しを制御する。
例えば、記憶制御部66は、バッファ33に記憶されているデータのデータ量がオーバーフロー検出用閾値を超えた場合、読み出し制御部71に、データの読み出しの停止を指示する。データの読み出しの停止が指示された読み出し制御部71は、ドライブ32に、光ディスク32からのデータの読み出しを停止させる。ドライブ32に、光ディスク32からのデータの読み出しを停止させたままで、デコーダ34に復号を継続させると、バッファ33に記憶されているデータのデータ量は減少していくので、記憶制御部66は、バッファ33に記憶されているデータのデータ量がアンダーフロー検出用閾値未満となった場合、読み出し制御部71に、データの読み出しの再開を指示する。データの読み出しの再開が指示された読み出し制御部71は、ドライブ32に、光ディスク32からのデータの読み出しを再開させる。このように、記憶制御部66は、バッファ33にオーバーフローまたはアンダーフローが生じないように、バッファ33の記憶を制御する。
なお、光ディスク31、磁気ディスク81、光磁気ディスク82、および半導体メモリ83は、それぞれ、制御部36により実行されるプログラムを記録している。ドライブ32は、装着されている光ディスク31、磁気ディスク81、光磁気ディスク82、または半導体メモリ83から、プログラムを読み出して、読み出したプログラムを制御部36に供給する。光ディスク31、磁気ディスク81、光磁気ディスク82、または半導体メモリ83から読み出されたプログラムは、例えば、制御部36に内蔵されているROM(Read Only Memory)(図示せず)またはRAM(図示せず)に記憶されて、制御部36に実行される。
ここで、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている、動画像の高速再生の速度に対応する、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせであって、複数の組み合わせからなる集合について説明する。高速再生の所定の速度に対応する、集合に属する組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhは、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を考慮して決定される。
再生速度制約条件は、高速再生の速度を実現するための必要条件である。目標とする速度をS1とすると、速度S1で高速再生するためには、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhは、式(1)を満たす必要がある。
Nh=Np/S1×Ns ・・・(1)
なお、ピクチャ数Npは、1つのGOPに含まれるピクチャの数Nを示す。
言い換えれば、1つの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhとして、式(1)で示される関係を満たし、0より大きい整数を選択することができる。式(1)で示される関係を満たし、0より大きい整数からなるスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせは、無数にある。
すなわち、再生速度制約条件は、1つの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが、式(1)で示される関係を満たし、1つの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhのそれぞれが0より大きい整数であることである。
例えば、1つのGOPに15のピクチャが含まれる場合(ピクチャ数Np=15である場合)、5倍速である速度S1で高速再生するためには、Nh=15/5×Nsであるから、1つの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhは、Nh/Ns=15/5、すなわち、Nh/Ns=3/1を満たし、それぞれ0より大きい整数である必要がある。
図7は、再生速度制約条件を満たす、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhとの組み合わせの集合の例を示す図である。図7で示される、右側の組み合わせは、1であるスキップ間隔Nsと3である継続フレーム数Nhからなり、ピクチャ数Np=15である場合、この組み合わせに対応する再生速度は、Ns×Np/Nh、すなわち、1×15/3=5倍速である。同様に、右から2番目の組み合わせは、2であるスキップ間隔Nsと6である継続フレーム数Nhからなるので、この組み合わせに対応する再生速度は、2×15/6=5倍速である。また、右から3番目の組み合わせは、3であるスキップ間隔Nsと9である継続フレーム数Nhからなるので、この組み合わせに対応する再生速度は、3×15/9=5倍速である。さらに、右から4番目の組み合わせは、4であるスキップ間隔Nsと12である継続フレーム数Nhからなるので、この組み合わせに対応する再生速度は、4×15/12=5倍速である。このように、図5で示される、1つのGOPに15のピクチャが含まれる画像データを用いて、5倍速である速度S1で高速再生するための組み合わせの集合のそれぞれの組み合わせにおいて、i番目(iは1以上の整数)の継続フレーム数Nhiの値は、i番目のスキップ間隔Nsの値の3倍とされる。
次に、画質制約条件について説明する。画質制約条件は、高速再生において表示される画質により定まる必要条件である。スキップ間隔Nsが大きい場合、1つの表示されるピクチャに対して表示されないピクチャの数が多くなり、表示される画像から情報が欠落すると言える。従って、スキップ間隔Nsが大きすぎると、表示されないシーンが増えることになり、ユーザが目的のシーンを見つけることができない可能性が高くなる。また、継続フレーム数Nhが大きいと、同じ画像が継続して表示されることになり、ユーザには、その期間毎に静止画像が切り替わるように感じられ、ユーザは、高速再生をしている実感を得ることができなくなる。
すなわち、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhは、十分な情報(シーン)が含まれ、ユーザに、高速再生を実感させる画像を表示できる範囲としなければならない。すなわち、商品としての再生装置の商品性を損なわない範囲でスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを定める必要がある。
再生装置の設計段階において、画質制約条件を考慮して、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの範囲、すなわち、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの範囲が定められる。
このように、画質制約条件を考慮して、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの範囲が予め定められる。
次に、データ取得制約条件について説明する。データ取得制約条件は、再生装置のデータの読み出しの能力によって定まる条件である。
Iピクチャのデータは、PピクチャのデータまたはBピクチャのデータに比較して、データ量が多いので、スキップ間隔Nsがあまりに小さいと、高速再生において要求される単位時間あたりのデータ量が、通常の再生において要求される単位時間当たりのデータ量に比較して、急激に増加することになる。すなわち、スキップ間隔Nsがあまりに小さいと、単位時間あたりに読み出さなければならないデータのデータ量が、ドライブ32の能力を超えてしまう場合がある。
また、スキップ間隔Nsが小さいと、光ディスク31から読み出すべきIピクチャのデータを記録している光ディスク31上の位置(間隔)が、小さくなる。1つのIピクチャのデータを読み出した後に、次のIピクチャのデータを読み出そうとするとき、次のIピクチャのデータの位置を行き過ぎてしまい、ドライブ32が、シークまたは回転待ちをしなければならなくなり、Iピクチャのデータの読み出しにより長い時間が必要になる場合がある。このような場合、特に、要求される単位時間のIピクチャのデータのデータ量に比較して、実際に、単位時間にバッファ33に転送されるIピクチャのデータのデータ量が少なくなる。
デコーダ34によるバッファ33からの読み出しは高速に実行できるので、スキップ間隔Nsがあまりに小さいと、光ディスク31からIピクチャのデータを読み出してバッファ33に転送する書き込み転送レートR0が、バッファ33からデコーダ34にデータを転送する読み出し転送レートR1を常に下回ることになる。
すると、バッファ33に記憶されているデータのデータ量が常にアンダーフロー検出用閾値を下回ってしまうような状態に陥り、高速再生を継続することができなくなる。
よって、光ディスク31からIピクチャのデータを読み出してバッファ33に転送する書き込み転送レートR0が、バッファ33からデコーダ34にデータを転送する読み出し転送レートR1を下回らないように、スキップ間隔Nsを定める必要がある。
なお、上述したように、バッファ33からデコーダ34に単位時間に転送される画像データのデータ量である読み出し転送レートR1は、1つのピクチャのデータのデータ量、フレームレート、復号した画像データの表示制御部35への供給を繰り返す回数によって定まる。すなわち、読み出し転送レートR1は、継続フレーム数Nhによって変わる。
このように、バッファ33に記憶されているデータのデータ量が常にアンダーフロー検出用閾値を下回ってしまうような状態を避けるために、書き込み転送レートR0が、読み出し転送レートR1を超えることができるように、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの範囲が決定される。
例えば、再生装置の設計段階において、以上のようなデータ取得制約条件を考慮して、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの範囲、すなわち、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの範囲が定められる。
このように、データ取得制約条件を考慮して、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの範囲が予め定められる。
なお、光ディスク31の表面に傷がついていたり、光ディスク31に規格を外れるほどのそりが生じた場合には、見込んでいたほどの速度で光ディスク31からデータを読み出すことができなくなり、書き込み転送レートR0が低下する。データ取得制約条件は、このような例外的な条件によって定められるものではなく、再生装置の通常の状態における能力(定格)をデータ取得制約条件として、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの範囲を定めることが好ましい。
図8乃至図10は、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を考慮して決定される、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合の例を示す図である。
まず、再生速度制約条件を満たすスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが求められる。図8の上側で示されるように、式(1)の関係を満たす、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを算出することにより、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが求められる。例えば、1以上10以下のスキップ間隔Nsのそれぞれに対して、式(1)の関係を満たす継続フレーム数Nhが算出され、算出された対応するスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが、再生速度制約条件を満たす、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせとされる。
スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせのそれぞれには、組み合わせ番号Iが付される。組み合わせ番号Iは、1から、スキップ間隔Ns(または継続フレーム数Nh)の昇順に1ずつ増加する値とされる。すなわち、1であるスキップ間隔Nsの組み合わせに1である組み合わせ番号Iが付加され、2であるスキップ間隔Nsの組み合わせに2である組み合わせ番号Iが付加され、3乃至mのいずれかであるスキップ間隔Nsの組み合わせのそれぞれに、スキップ間隔Nsの昇順に、1ずつ増加する、3乃至mのいずれかである組み合わせ番号Iが付加される。
ここで、組み合わせ番号Iが大きい組み合わせのスキップ間隔Ns、すなわち、より大きいスキップ間隔Nsほど、このスキップ間隔Nsを用いた高速再生において、読み出し転送レートR1が小さくなると言える。
このようにして、再生速度制約条件を満たすスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合が求められる。
例えば、図8で示されるように、iである組み合わせ番号Iが付された組み合わせの、スキップ間隔Nsは、Ns_biであり、継続フレーム数Nhは、Nh_biである。i−1乃至i−3のいずれかである組み合わせ番号Iが付された組み合わせの、スキップ間隔Nsは、Ns_bi−1乃至Ns_bi−3のいずれかであり、継続フレーム数Nhは、Nh_bi−1乃至Nh_bi−3のいずれかである。また、i+1乃至i+3のいずれかである組み合わせ番号Iが付された組み合わせの、スキップ間隔Nsは、Ns_bi+1乃至Ns_bi+3のいずれかであり、継続フレーム数Nhは、Nh_bi+1乃至Nh_bi+3のいずれかである。
次に、このようにして得られた再生速度制約条件を満たす組み合わせから、画質制約条件を満たす組み合わせを抽出する。
まず、再生速度制約条件を満たすスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合のそれぞれの組み合わせに対して、評価値を付加する。
この評価値は、組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを基に表示された画像の質により定められる。例えば、組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを基に表示された画像を実際に表示させて、画像の評価基準を基に、評価値が定められる。なお、評価値は、画像の質に限らず、高速再生を開始するまでの時間などの再生装置の使い勝手(ユーザへの影響)などの各種の機能の要件(商品性)を考慮して定めることができる。
図8の下側に、組み合わせのそれぞれに対する評価値の例を示す。図8の下側において、縦方向は、評価値の値を示す。閾値は、画質制約条件に対応し、予め定められている。閾値以上の評価値が得られた組み合わせが、画質制約条件を満たすように閾値が定められる。
例えば、i−3乃至i+3のいずれかである組み合わせ番号Iが付された組み合わせに付加された評価値は、閾値以上なので、i−3乃至i+3のいずれかである組み合わせ番号Iが付された組み合わせは、画質制約条件を満たす。例えば、i+4以上である組み合わせ番号Iが付された組み合わせは、画質制約条件を満たさない。
次に、再生速度制約条件および画質制約条件を満たす組み合わせの中から、データ取得制約条件を満たす組み合わせを抽出する。例えば、再生装置に、定格を満たす複数の光ディスク31を用いて、再生速度制約条件および画質制約条件を満たす組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを基に画像を表示させて、高速再生の表示を維持できるかを調べる。この場合、例えば、定格の範囲で、そりのある光ディスク31や、単位時間当たりのデータ量の異なる画像データが記録されている光ディスク31が用いられる。
そして、図9で示されるように、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を満たす組み合わせについて、評価値の高い順に、優先度が付加される。例えば、図9で示されるように、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を満たす組み合わせの中で、最も高い評価値が付加されている、iである組み合わせ番号Iが付された組み合わせに、1である優先度が付加され、2番目に高い評価値が付加されている、i−1である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに、2である優先度が付加される。再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を満たす組み合わせの中で、3番目に高い評価値が付加されている、i+1である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに、3である優先度が付加され、4番目に高い評価値が付加されている、i+2である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに、4である優先度が付加され、5番目に高い評価値が付加されている、i+3である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに、5である優先度が付加される。
この例の場合、値のより小さい優先度は、より優先されることを示す。なお、値のより大きい優先度が、より優先されることを示すようにしてもよい。
なお、所定の値のスキップ間隔Nsにおける評価値が最大となり、そのスキップ間隔Nsより小さい値のスキップ間隔Nsにおける評価値が、スキップ間隔Nsの変化に対して小さい割合で減少し、評価値が最大となるスキップ間隔Nsより大きい値のスキップ間隔Nsにおける評価値が、スキップ間隔Nsの変化に対して大きい割合で減少する場合だけでなく、評価値が最大となるスキップ間隔Nsより小さい値のスキップ間隔Nsにおける評価値が、スキップ間隔Nsの変化に対して大きい割合で減少し、評価値が最大となるスキップ間隔Nsより大きい値のスキップ間隔Nsにおける評価値が、スキップ間隔Nsの変化に対して大きい割合で減少する場合もある。例えば、継続フレーム数Nhが極めて少なくなると、ユーザが表示された画像を認識することができなくなり、評価値が下がることがある。
評価値が最大となるスキップ間隔Nsより小さい値のスキップ間隔Nsにおける評価値が、スキップ間隔Nsの変化に対して大きい割合で減少し、評価値が最大となるスキップ間隔Nsより大きい値のスキップ間隔Nsにおける評価値が、スキップ間隔Nsの変化に対して大きい割合で減少する場合、例えば、図10で示されるように、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を満たす組み合わせの中で、iである組み合わせ番号Iが付された組み合わせに最も高い評価値が付され、i+1である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに2番目に高い評価値が付され、i−1である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに3番目に高い評価値が付され、i+2である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに4番目に高い評価値が付され、i−2である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに5番目に高い評価値が付され、i+3である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに6番目に高い評価値が付される。このような場合、iである組み合わせ番号Iが付された組み合わせに1である優先度が付され、i+1である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに2である優先度が付され、i−1である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに3である優先度が付され、i+2である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに4である優先度が付され、i−2である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに5である優先度が付され、i+3である組み合わせ番号Iが付された組み合わせに6である優先度が付される。
さらに、最も高い優先度(最も優先されることを示す優先度)が付された組み合わせのスキップ間隔Nsが、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intとされ、最も高い優先度が付された組み合わせの継続フレーム数Nhが、継続フレーム数Nhの初期値Nh_intとされる。
例えば、図9または図10で示される例において、最も優先されることを示す、1である優先度が付加された、iである組み合わせ番号Iが付された組み合わせのスキップ間隔Ns_biおよび継続フレーム数Nh_biが、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intおよび継続フレーム数Nhの初期値Nh_intとされる。
以上のように、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を満たす、動画像の高速再生の速度に対応する、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせであって、複数の組み合わせからなる集合が、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている。組み合わせ集合記憶部64に記憶されている、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせの集合のそれぞれの組み合わせには、組み合わせ番号Iおよび優先度が付加されている。
なお、図9で示される例において、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合は、i−2以下である組み合わせ番号Iの組み合わせ、およびi+4以上である組み合わせ番号Iの組み合わせを含まない。図10で示される例において、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合は、i−3以下である組み合わせ番号Iの組み合わせ、およびi+4以上である組み合わせ番号Iの組み合わせを含まない。
また、組み合わせ集合記憶部64は、スキップ間隔Nsの値が所望の範囲であり、再生速度制約条件を満たす、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせであって、画質制約条件を満たすか否かを示すフラグ、およびデータ取得制約条件を満たすか否かを示すフラグがそれぞれ付加された組み合わせからなる集合を記憶するようにしてもよい。
次に、所定の再生速度での高速再生が指示された場合に実行される、高速再生の処理を図11のフローチャートを参照して説明する。ステップS11において、制御部36の選択部63は、組み合わせ集合記憶部64から、予め記憶されている、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合を読み出す。すなわち、組み合わせ集合記憶部64は、選択部63からの要求に応じて、予め記憶している、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合を選択部63に供給する。
ステップS12において、選択部63は、読み出したスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intおよび継続フレーム数Nhの初期値Nh_intを取得する。例えば、ステップS12において、選択部63は、最も小さい優先度が付された(最も優先される)組み合わせのスキップ間隔Nsを、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intとし、最も高い優先度が付された組み合わせの継続フレーム数Nhを、継続フレーム数Nhの初期値Nh_intとする。なお、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合に、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intおよび継続フレーム数Nhの初期値Nh_intを特定するデータを予め格納するようにしてもよい。選択部63は、取得した、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intおよび継続フレーム数Nhの初期値Nh_intを高速再生制御部65に供給する。
ステップS13において、高速再生制御部65は、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intおよび継続フレーム数Nhの初期値Nh_intを用いて、高速再生を開始する。例えば、高速再生制御部65の読み出し制御部71は、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intの数のGOP毎に、スキップ間隔Nsの初期値Ns_intの数のGOPのうちの先頭のGOPから最初のIピクチャのデータを取得するようにドライブ32の画像データの取得を制御する。また、高速再生制御部65の復号制御部72は、継続フレーム数Nhの初期値Nh_intを基に、1つのピクチャのデータの復号の結果を、継続フレーム数Nhの初期値Nh_intの値の回数、繰り返し表示制御部35に出力させるようにデコーダ34の出力を制御する。
ステップS14において、制御部36は、ユーザからの指示に応じた図示せぬ入力部からの信号を基に、高速再生を継続するか否かを判定する。ステップS14において、高速再生を継続すると判定された場合、ステップS15に進み、転送レート監視部61は、バッファ33に書き込まれる、動画像を表示するための画像データの単位時間当たりのデータ量である書き込み転送レートR0を取得すると共に、バッファ33から読み出される動画像を表示するための画像データの単位時間当たりのデータ量である読み出し転送レートR1を取得する。転送レート監視部61は、書き込み転送レートR0および読み出し転送レートR1を示すデータを判定部62に供給する。
ステップS16において、スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理が実行される。スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理の詳細は後述する。
なお、ステップS16の処理は、書き込み転送レートR0および読み出し転送レートR1を引数とし(入力とし)、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを出力とする関数として実現することができる。
ステップS17において、高速再生制御部65は、スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理の結果、解があるか否かを判定し、解があると判定された場合、高速再生を継続することができるので、ステップS18に進み、高速再生制御部65は、スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理の結果、出力されたスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、高速再生を継続し、ステップS14に戻り、上述した処理を繰り返す。例えば、ステップS18において、高速再生制御部65の読み出し制御部71は、出力されたスキップ間隔Nsの数のGOP毎に、出力されたスキップ間隔Nsの数のGOPのうちの先頭のGOPから最初のIピクチャのデータを取得するようにドライブ32の画像データの取得を制御する。また、高速再生制御部65の復号制御部72は、出力された継続フレーム数Nhを基に、1つのピクチャのデータの復号の結果を、出力された継続フレーム数Nhの値の回数、繰り返し表示制御部35に出力させるようにデコーダ34の出力を制御する。
ステップS17において、解がないと判定された場合、高速再生を継続することができないので、ステップS19に進み、高速再生制御部65は、高速再生を停止して、処理は終了する。すなわち、ドライブ32による画像データの読み出しおよびデコーダ34の出力が停止する。
なお、ステップS19において、高速再生を一時停止させ、バッファ33に記憶されているデータのデータ量がオーバーフロー検出用閾値を超えた場合、高速再生の処理を再開するようにしてもよい。この場合、高速再生を一時停止させたときの、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、高速再生が再開される。
ステップS14において、高速再生を継続しないと判定された場合、ユーザから停止が指示されたので、ステップS19に進み、高速再生制御部65は、高速再生を停止して、処理は終了する。
図12は、高速再生における読み出し制御部71による、読み出しの制御の処理を説明するフローチャートである。ステップS31において、読み出し制御部71は、ドライブ32に、1つのGOPから、最初の1つのIピクチャのデータを読み出させ、読み出したIピクチャのデータをバッファ33に供給させる。
ステップS32において、読み出し制御部71は、ドライブ32に、(スキップ間隔Ns−1)の数だけGOPの読み出しをスキップさせ、ステップS31に戻り、処理を繰り返す。
このように、読み出し制御部71は、ドライブ32に、選択部63から出力されたスキップ間隔Nsの数のGOP毎に、そのGOPのうちの先頭のGOPから最初のIピクチャのデータを読み出させる。
図13は、高速再生における復号制御部72による、復号の制御の処理を説明するフローチャートである。ステップS51において、復号制御部72は、エンコーダ34に、1つのIピクチャのデータをバッファ33から読み出させる。ステップS52において、復号制御部72は、エンコーダ34に、読み出させたIピクチャのデータを復号させる。
ステップS53において、復号制御部72は、エンコーダ34に、フレームレートに応じた間隔で、継続フレーム数Nhだけ繰り返し、復号して得られた画像データを表示制御部35に供給させ、ステップS51に戻り、上述した処理を繰り返す。
このように、復号制御部72は、エンコーダ34に、1つのピクチャのデータの復号の結果を、選択部63から出力された継続フレーム数Nhの値の回数、繰り返し表示制御部35に出力させる。
次に、図11のステップS16の処理に対応する、スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理の詳細を、図14のフローチャートを参照して説明する。
ステップS71において、判定部62は、転送レート監視部61から供給された、書き込み転送レートR0および読み出し転送レートR1を示すデータを基に、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満であるか否かを判定する。
なお、ステップS71において、判定部62は、予め定めた期間、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満となる状態が継続したか否かを判定するようにしてもよい。さらに、ステップS71において、判定部62は、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満であり、書き込み転送レートR0と読み出し転送レートR1との差の絶対値が予め定めた閾値以上であるか否かを判定するようにしてもよい。これは、図15または図16を参照して後述する、書き込み転送レートR0と読み出し転送レートR1との関係を判定する処理においても、同様である。
判定部62は、判定の結果を示すデータを選択部63に供給する。
ステップS71において、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満であると判定された場合、例外的な要因で高速再生を継続することができないおそれ、すなわち、バッファ33にアンダーフローが継続して生じるおそれがあるので、データ量を減少させにくいスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて高速再生を実行させるために、ステップS72に進み、選択部63は、組み合わせ集合記憶部64から読み出した、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合に、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより大きい組み合わせ番号Iの組み合わせが存在するか否かを判定する。例えば、ステップS72において、選択部63は、iである組み合わせ番号Iの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて高速再生が実行されている場合、iより大きい、例えば、i+1またはi+2などの組み合わせ番号Iの組み合わせが、組み合わせの集合に存在するか否かを判定する。
ステップS72において、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより大きい組み合わせ番号Iの組み合わせが存在すると判定された場合、バッファ33に記憶されているデータのデータ量をより減少させにくい、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが集合に存在するので、ステップS73に進み、選択部63は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより1大きい組み合わせ番号Iの組み合わせを選択する。例えば、iである組み合わせ番号Iの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて高速再生が実行されている場合、i+1またはi+2などの組み合わせ番号Iの組み合わせが、組み合わせの集合に存在するとき、選択部63は、iである組み合わせ番号Iより1大きいi+1である組み合わせ番号Iの組み合わせを選択する。
ステップS74において、選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
一方、ステップS72において、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが集合より大きい組み合わせ番号Iの組み合わせが存在しないと判定された場合、バッファ33に記憶されているデータのデータ量をより減少させにくい、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが集合に存在しないので、ステップS75に進み、選択部63は、解なしを示すデータを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
図9で示されるスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合が、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている場合、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iがi+3であるとき、i+3である組み合わせ番号Iより大きい組み合わせ番号Iの組み合わせであって、画質制約条件を満たすスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが存在しないので、解なしを示すデータを高速再生制御部65に供給し、高速再生を停止(または一時停止)させる。
また、ステップS71において、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満でないと判定された場合、バッファ33にアンダーフローが継続して生じるおそれはないので、ステップS76に進み、選択部63は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在の組み合わせを選択する。例えば、iである組み合わせ番号Iの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて高速再生が実行されている場合、選択部63は、iである組み合わせ番号Iの組み合わせを選択する。
ステップS77において、選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
このように、バッファ33にアンダーフローが継続して生じるおそれがある場合、データ量を減少させにくい、すなわち、読み出し転送レートR1をより小さくするスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが選択されて、選択されたスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、高速再生が実行される。ステップS16の処理は繰り返し実行されるので、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満である状態が継続すると、更により大きい組み合わせ番号Iの組み合わせが選択され、読み出し転送レートR1がさらに抑制される。
すなわち、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが切り替えられながら、読み出し転送レートR1が書き込み転送レートR0より小さくなるように、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが探索されることになる。
なお、組み合わせ集合記憶部64が、スキップ間隔Nsの値が所望の範囲であり、再生速度制約条件を満たす、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせであって、画質制約条件を満たすか否かを示すフラグ、およびデータ取得制約条件を満たすか否かを示すフラグがそれぞれ付加された組み合わせからなる集合を記憶している場合、ステップS72において、選択部63は、それぞれの組み合わせに付加されている、画質制約条件を満たすか否かを示すフラグ、およびデータ取得制約条件を満たすか否かを示すフラグを基に、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合に、画質制約条件を満たし、データ取得制約条件を満たす組み合わせであって、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより大きい組み合わせ番号Iの組み合わせが存在するか否かを判定する。
また、優先順位を参照して、組み合わせを選択することができる。
図11のステップS16の処理に対応する、優先順位を参照して、組み合わせを選択する、スキップ間隔および継続フレーム数の演算の他の処理の詳細を、図15のフローチャートを参照して説明する。
ステップS91において、判定部62は、転送レート監視部61から供給された、書き込み転送レートR0および読み出し転送レートR1を示すデータを基に、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満であるか否かを判定する。判定部62は、判定の結果を示すデータを選択部63に供給する。
ステップS91において、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満であると判定された場合、ステップS92に進み、選択部63は、現在の時点で記憶している、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在の組み合わせを除外(削除)する。すなわち、ステップS92に進み、選択部63は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在の組み合わせを消去する。
ステップS93において、選択部63は、記憶している、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合に、組み合わせ残っているか否かを判定する。換言すれば、ステップS93において、選択部63は、記憶している、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合が空であるか否かを判定する。
ステップS93において、組み合わせの集合に、組み合わせ残っていると判定された場合、ステップS94に進み、選択部63は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、最も優先度の値が小さい、すなわち、最も優先される組み合わせを選択する。例えば、3および4の優先度が付加されている組み合わせが、組み合わせの集合に存在するとき、選択部63は、3である優先度が付加されてい組み合わせを選択する。
ステップS95において、選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
一方、ステップS93において、組み合わせの集合に、組み合わせ残っていないと判定された場合、組み合わせが集合に存在しないので(集合が空なので)、ステップS96に進み、選択部63は、解なしを示すデータを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
また、ステップS91において、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満でないと判定された場合、ステップS97に進み、選択部63は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在の組み合わせを選択する。
ステップS98において、選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
このように、バッファ33にアンダーフローが継続して生じるおそれがある場合、優先順位を基に、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが選択されて、選択されたスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、高速再生が実行される。ステップS16の処理は繰り返し実行されるので、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満である状態が継続すると、更に次に優先される組み合わせが選択される。
図15のフローチャートを参照して説明した処理によれば、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが切り替えられながら、読み出し転送レートR1が書き込み転送レートR0より小さくなるように、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが探索されることになる。
さらに、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1より大きい場合、より質の良い(高い)画像を表示させるようにすることもできる。
次に、図11のステップS16の処理に対応する、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1より大きい場合、より質の良い画像を表示させる、スキップ間隔および継続フレーム数の演算のさらに他の処理の詳細を、図16のフローチャートを参照して説明する。
ステップS101乃至ステップS105の処理のそれぞれは、図14のステップS71乃至ステップS75の処理のそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS101において、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満でないと判定された場合、ステップS106に進み、選択部63は、書き込み転送レートR0から読み出し転送レートR1を引き算する。ステップS107において、選択部63は、引き算の結果が予め定めた閾値より大きいか否かを判定する。ステップS107において、引き算の結果が予め定めた閾値より大きいと判定された場合、すなわち、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1より大きく、書き込み転送レートR0と読み出し転送レートR1との差が閾値より大きい場合、ステップS108に進み、選択部63は、組み合わせ集合記憶部64から読み出した、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合に、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより小さい組み合わせ番号Iの組み合わせが存在するか否かを判定する。例えば、ステップS108において、選択部63は、i+2である組み合わせ番号Iの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて高速再生が実行されている場合、i+2より小さい、例えば、i+1またはiなどの組み合わせ番号Iの組み合わせが、組み合わせの集合に存在するか否かを判定する。
ステップS108において、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより小さい組み合わせ番号Iの組み合わせが存在すると判定された場合、より質の良い(高い)画像を表示させる、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが集合に存在するので、ステップS109に進み、選択部63は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより1小さい組み合わせ番号Iの組み合わせを選択する。例えば、i+2である組み合わせ番号Iの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて高速再生が実行されている場合、i+1またはiなどの組み合わせ番号Iの組み合わせが、組み合わせの集合に存在するとき、選択部63は、i+2である組み合わせ番号Iより、1小さい、i+1である組み合わせ番号Iの組み合わせを選択する。
ステップS110において、選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
一方、ステップS107において、引き算の結果が予め定めた閾値より大きくないと判定された場合、または、ステップS108において、現在の組み合わせの組み合わせ番号Iより小さい組み合わせ番号Iの組み合わせが存在しないと判定された場合、ステップS111に進み、選択部63は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、現在の組み合わせを選択する。
ステップS112において、選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
このように、バッファ33にアンダーフローが継続して生じるおそれがある場合、データ量を減少させにくい、すなわち、読み出し転送レートR1をより少なくするスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが選択されて、選択されたスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、高速再生が実行される。逆に、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1より大きい場合、より質の良い(高い)画像を表示させるスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが選択されて、選択されたスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、高速再生が実行される。
すなわち、高速再生を継続させつつ、光ディスク31からより多くの画像データを読み出すことができる時点において、より質の良い(高い)画像を表示させることができる。
図16のフローチャートを参照して説明した処理によれば、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhが切り替えられながら、読み出し転送レートR1が書き込み転送レートR0より小さくなるように、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが探索されることになる。
また、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を満たす、動画像の高速再生の速度に対応する、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせであって、複数の組み合わせからなる集合の組み合わせのそれぞれに、平均読み出し転送レートR1aveを付加して、組み合わせのそれぞれに付加されている平均読み出し転送レートR1aveを基に、集合から、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせを選択するようにしてもよい。
図17は、再生速度制約条件、画質制約条件、およびデータ取得制約条件を考慮して決定される、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合であって、平均読み出し転送レートR1aveがそれぞれ付加された組み合わせの集合の例を説明する図である。
組み合わせ番号Iの組み合わせには、平均読み出し転送レートR1ave(I)が付加されている。平均読み出し転送レートR1ave(I)は、組み合わせ番号Iの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、標準的な光ディスク31(規格に適合する光ディスク31)から画像データを読み出した場合の読み出し転送レートR1の平均値である。例えば、組み合わせ番号Iの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、1または複数毎の、規格に適合する光ディスク31から画像データを読み出した場合の読み出し転送レートR1が実測され、平均値が求められ、その平均値が平均読み出し転送レートR1ave(I)とされる。
図17で示される例において、i−1である組み合わせ番号Iの組み合わせには、平均読み出し転送レートR1ave(i−1)が付加されている。例えば、スキップ間隔Ns_bi−1および継続フレーム数Nh_bi−1を用いて、1または複数毎の、規格に適合する光ディスク31から画像データを読み出した場合の読み出し転送レートR1が実測され、平均値が求められ、その平均値が平均読み出し転送レートR1ave(i−1)とされる。このように求められた平均読み出し転送レートR1ave(i−1)が、i−1である組み合わせ番号Iの組み合わせに付加される。
また、iである組み合わせ番号Iの組み合わせには、平均読み出し転送レートR1ave(i)が付加されている。例えば、スキップ間隔Ns_biおよび継続フレーム数Nh_biを用いて、1または複数毎の、規格に適合する光ディスク31から画像データを読み出した場合の読み出し転送レートR1が実測され、平均値が求められ、その平均値が平均読み出し転送レートR1ave(i)とされる。このように求められた平均読み出し転送レートR1ave(i)が、iである組み合わせ番号Iの組み合わせに付加される。
同様に、i+1乃至i+3である組み合わせ番号Iの組み合わせのそれぞれには、平均読み出し転送レートR1ave(i+1)乃至平均読み出し転送レートR1ave(i+3)のそれぞれが付加されている。
なお、図17で示される例において、組み合わせ集合記憶部64に記憶されている、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合は、i−2以下である組み合わせ番号Iの組み合わせ、およびi+4以上である組み合わせ番号Iの組み合わせを含まない。
次に、図18のフローチャートを参照して、組み合わせのそれぞれに付加されている平均読み出し転送レートR1aveを基に、組み合わせの集合から、スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhの組み合わせを選択する、図11のステップS16の処理に対応する、スキップ間隔および継続フレーム数の演算のさらに他の処理の詳細を説明する。ステップS131において、選択部53は、判定部52を介して、転送レート監視部51から供給された、書き込み転送レートR0を取得する。そして、選択部53は、組み合わせ集合記憶部64から読み出した、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合から、書き込み転送レートR0より大きい平均読み出し転送レートR1aveを検索する。
ステップS132において、選択部53は、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合に、書き込み転送レートR0より大きい平均読み出し転送レートR1aveに対応する組み合わせがあるか否かを判定し、組み合わせの集合に、書き込み転送レートR0より大きい平均読み出し転送レートR1aveに対応する組み合わせがあると判定された場合、ステップS133に進み、書き込み転送レートR0より大きい平均読み出し転送レートR1aveに対応する組み合わせの中で、最も優先度の値が小さい、すなわち、最も優先される組み合わせを選択する。
ステップS134において、選択部63は、選択した組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
ステップS132において、組み合わせの集合に、書き込み転送レートR0より大きい平均読み出し転送レートR1aveに対応する組み合わせがないと判定された場合、高速再生を維持できる組み合わせがないので、ステップS135に進み、選択部63は、解なしを示すデータを高速再生制御部65に供給し、処理は終了する。
このように、書き込み転送レートR0と、組み合わせのそれぞれに付加されている平均読み出し転送レートR1aveとが比較され、組み合わせの集合から、書き込み転送レートR0より大きい平均読み出し転送レートR1aveに対応する組み合わせが選択される。平均読み出し転送レートR1aveは、上述したように、それぞれの組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて、規格に適合する光ディスク31から画像データを読み出した場合の読み出し転送レートR1の平均値なので、選択された組み合わせのスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを用いて高速再生を行うことにより、書き込み転送レートR0が平均読み出し転送レートR1aveより小さい値に抑制されることになる。これにより、光ディスク31の表面に傷がある、光ディスク31がそっているなどの原因により、光ディスク31からの単位時間あたりに読み出されるデータのデータ量が少なくなった場合でも、高速再生が維持されることになる。
また、光ディスク31の表面に傷がある部分からのデータの読み出しが終了して、光ディスク31の表面に傷がない部分からのデータの読み出しがされるようになった場合など、光ディスク31からの単位時間あたりに読み出されるデータのデータ量が多くなった場合、より質の良い画像を表示できる、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが選択されるので、高速再生を維持しつつ、より質の良い画像が表示されることになる。
すなわち、図18のフローチャートを参照して説明した処理によれば、事前に測定された平均読み出し転送レートR1ave(I)によって、書き込み転送レートR0に応じて、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせが動的に切り替えられる。
以上のように、データ記録媒体に記録されている画像データを基に、高速再生をより安定して継続させつつ、質のより高い画像を表示できる。
また、ネットワークを介してサーバから提供される画像データを基に、動画像を高速再生させることができる。
図19は、本発明に係る再生装置の一実施の形態の他の構成を示すブロック図である。図19において、図6に示す場合と同様の部分には同じ符号を付してありその説明は省略する。通信部101は、専用IC、またはNIC(Network Interface Card)などからなり、ネットワーク131を介して、サーバ132と通信する。例えば、通信部101は、光ファイバ、ツイストペアケーブル、または同軸ケーブルなどの有線、または無線を介して、ネットワーク131に接続する。
通信部101は、ネットワーク131を介して、サーバ132に、画像データの送信を要求し、ネットワーク131を介して、サーバ132から送信されてきた画像データを受信する。通信部101は、受信した画像データをバッファ33に供給する。例えば、サーバ132は、ネットワーク131を介して、MPEG2方式で符号化されている画像データを送信してくる。
制御部102は、専用IC、汎用CPU、または組込用の汎用MPUなどからなり、再生装置全体を制御する。より詳細には、制御部102は、ドライブ32、バッファ33、およびデコーダ34を制御する。すなわち、制御部102は、通信部101による、ネットワーク131を介した、サーバ132からの画像データの取得を制御し、バッファ33による、画像データの一時的な記憶を制御し、デコーダ34による、画像データの復号を制御する。
制御部102は、転送レート監視部61、判定部62、選択部63、組み合わせ集合記憶部64、高速再生制御部141、および記憶制御部66を含む。なお、高速再生制御部141は、専用のハードウェアとして構成するようにしても、プログラムを実行するコンピュータである制御部36により実現されるようにしてもよい。
高速再生制御部141は、選択部63から供給されたデータを基に、高速再生させるように、通信部101およびデコーダ34を制御する。すなわち、高速再生制御部141は、選択部63から供給されたデータで示されるスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを基に、ネットワーク131を介した、サーバ132からの画像データの取得と、画像データを復号した結果の出力とを制御する。
高速再生制御部141には、通信制御部151および復号制御部72が含まれる。通信制御部151は、選択部63から供給されたデータを基に、通信部101を制御する。より詳細には、通信制御部151は、選択部63から供給されたデータで示されるスキップ間隔Nsの数のGOP毎に、1つのピクチャのデータを取得するように通信部101のネットワーク131を介したサーバ132からの画像データの取得を制御する。例えば、通信制御部151は、通信部101に、ネットワーク131を介して、スキップ間隔Nsの数のGOPのうちの先頭のGOPの最初のIピクチャのデータをサーバ132に要求させる。通信制御部151は、通信部101に、ネットワーク131を介して、サーバ132から送信されてきたIピクチャのデータを受信させる。
ネットワーク131は、無線または有線を伝送媒体とする、LAN(Local Area Network)、インターネット、または専用回線などからなる。サーバ132は、サーバ専用機またはパーソナルコンピュータなどからなり、内蔵しているデータ記録媒体に記録している画像データを、ネットワーク131を介して再生装置に提供する。サーバ132の通信部161は、ネットワーク131を介して、再生装置から送信されてきた、画像データの要求を受信し、ネットワーク131を介して、要求された画像データを送信する。
図19で構成が示される再生装置による高速再生の処理は、図11のフローチャートを参照して説明した処理と同様なのでその説明は省略する。
図19で構成が示される再生装置による復号の制御の処理は、図13のフローチャートを参照して説明した処理と同様なのでその説明は省略する。
図19で構成が示される再生装置によるスキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理は、図14乃至図16、または図18のフローチャートを参照して説明した処理と同様なので、その説明は省略する。
図20は、高速再生制御部141の通信制御部151による、Iピクチャのデータの受信の制御の処理を説明するフローチャートである。ステップS201において、通信制御部151は、通信部101に、スキップ間隔Nsで示される数のGOP毎に、1つのIピクチャのデータを送信するようにネットワーク131を介してサーバ132に要求する。例えば、ステップS201において、通信制御部151は、通信部101に、ネットワーク131を介して、スキップ間隔Nsを含む送信要求をサーバ132宛に送信させる。
サーバ132は、再生装置から画像データを要求されると、ネットワーク131を介して画像データを送信してくるので、ステップS202において、通信制御部151は、通信部101に、サーバ132から送信されてきたIピクチャのデータを受信させ、ステップS201に戻り、処理を繰り返す。通信部101は、受信したIピクチャのデータをバッファ33に供給する。
図21は、サーバ132の通信部161による、Iピクチャのデータの送信の処理を説明するフローチャートである。ステップS221において、サーバ132の通信部161は、ネットワーク131を介して、再生装置から送信されてくる、スキップ間隔Nsで示される数のGOP毎の、1つのIピクチャのデータの要求を受信する。例えば、通信部161は、ネットワーク131を介して、再生装置から送信されてくるスキップ間隔Nsを含む送信要求を受信する。
ステップS222において、通信部161は、ネットワーク131を介して、再生装置に、スキップ間隔Nsで示される数のGOP毎に、1つのIピクチャのデータを送信し、ステップS222に戻り、処理を繰り返す。
なお、1つの要求で、複数回、Iピクチャのデータを送信するようにしてもよい。
このように、スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを基に、ネットワーク131を介してサーバ132から送信されてくる画像データを受信して、動画像を高速再生することができる。
以上のように、光ディスク31の状態不良や振動(傷やそり)などにより、光ディスク31から読み出されるデータのデータ量が一時的に減少した場合であっても、高速再生を継続することができる。
また、サーバ132がネットワーク131を介して送信してくるデータであって、受信したデータのデータ量が一時的に減少した場合であっても、高速再生を継続することができる。
スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを変化させることができるので、例外的な要因を考慮してスキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhを決定する必要がなくなり、高速再生において、質のより高い画像を表示させることができるようになる。
なお、記憶制御部66が、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満であるか否かを判定するようにしてもよい。例えば、記憶制御部66は、書き込み転送レートR0が0を超えているにもかかわらず、バッファ33に記憶されているデータのデータ量が減少している場合、書き込み転送レートR0が読み出し転送レートR1未満であると判定する。
また、光ディスク31から読み出される画像データ、または、サーバ132から、ネットワーク131を介して、送信されてくる画像データは、MPEG2方式で符号化されていると説明したが、これに限らず、例えば、MPEG4、またはH.264/AVC(Advanced Video Coding)などの方式で符号化するようにしてもよい。画像データは、所定の数の画像(例えば、フレームまたはフィールドなど)を単位として符号化されている画像データであれば足りる。
なお、光ディスク31から画像データが読み出されると説明したが、光ディスク31に限らず、磁気ディスク81、光磁気ディスク82、または半導体メモリ83などのデータ記録媒体から画像データを読み出すことができる。このデータ記録媒体は、いわゆるランダムアクセスできればよい。
また、本発明は、据え置き型または携帯用のプレーヤ、据え置き型または携帯用のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機など、動画像を再生する再生装置に適用することができる。さらに、本発明は、据え置き型または携帯用のレコーダなど、再生機能を備える装置に適用することができる。
このように、動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位として符号化されている動画像データを基に、所定の数の単位のうちの1つの画像を復号して、復号した画像を繰り返し表示させるようにした場合には、動画像の通常の速度より速い速度で動画像を再生することができる。また、取得した動画像データを一時的に記憶し、記憶手段から読み出された動画像データを復号し、記憶手段に書き込まれる動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、記憶手段から読み出される動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出し、動画像データを構成する画像データであって、単位に含まれる1つの画像を表示するための画像データの1つが取得される単位の1つである数と、この単位の後の、画像データが取得されない連続する単位の数とを加えた単位の数、および取得された1つの画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御し、第1の転送レートと第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている組み合わせ情報で示される組み合わせの中から、1つの組み合わせを選択し、選択された組み合わせにおける単位の数毎に、1つの画像データを取得するように画像データの取得を制御し、取得された1つの画像データの復号の結果を、選択された組み合わせにおける回数繰り返し出力させるように出力を制御するようにした場合には、高速再生をより安定して継続させつつ、質のより高い画像を表示することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図6または図19に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク81(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク31(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク82(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ83などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM(図示せず)や、ハードディスク(図示せず)などで構成される。
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
GOPを説明する図である。 従来の再生装置の構成を示す図である。 バッファへのピクチャのデータの記憶の制御を説明する図である。 動画像の高速再生を説明する図である。 高速再生における、GOPおよびスキップ間隔Ns並びにフレームおよび継続フレーム数Nhの関係を示す図である。 本発明に係る再生装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 スキップ間隔Nsと継続フレーム数Nhとの組み合わせを示す図である。 スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合の例を示す図である。 スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合の例を示す図である。 スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合の例を示す図である。 高速再生の処理を説明するフローチャートである。 読み出しの制御の処理を説明するフローチャートである。 復号の制御の処理を説明するフローチャートである。 スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理を説明するフローチャートである。 スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理を説明するフローチャートである。 スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理を説明するフローチャートである。 スキップ間隔Nsおよび継続フレーム数Nhの組み合わせの集合の例を示す図である。 スキップ間隔および継続フレーム数の演算の処理を説明するフローチャートである。 本発明に係る再生装置の一実施の形態の他の構成を示すブロック図である。 Iピクチャのデータの受信の制御の処理を説明するフローチャートである。 Iピクチャのデータの送信の処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
31 光ディスク, 32 ドライブ, 33 バッファ, 34 デコーダ, 35 表示制御部, 36 制御部, 61 転送レート監視部, 62 判定部, 63 選択部, 64 組み合わせ集合記憶部, 65 高速再生制御部, 66 記憶制御部, 71 読み出し制御部, 72 復号制御部, 81 磁気ディスク, 82 光磁気ディスク, 83 半導体メモリ, 101 通信部, 102 制御部, 131 ネットワーク, 132 サーバ, 141 高速再生制御部, 151 通信制御部, 161 通信部

Claims (10)

  1. 動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位として符号化されている動画像データを基に、前記動画像の通常の速度より速い速度で前記動画像を再生する再生装置において、
    取得した前記動画像データを一時的に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出された前記動画像データを復号する復号手段と、
    前記記憶手段に書き込まれる前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、前記記憶手段から読み出される前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出手段と、
    前記動画像データを構成する画像データであって、前記単位に含まれる1つの前記画像を表示するための画像データの1つが取得される前記単位の1つである数と、この前記単位の後の、前記画像データが取得されない連続する前記単位の数とを加えた前記単位の数、および取得された1つの前記画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、前記動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御手段と、
    前記第1の転送レートと前記第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている前記組み合わせ情報で示される前記組み合わせの中から、1つの前記組み合わせを選択する選択手段と、
    選択された前記組み合わせにおける前記単位の数毎に、1つの前記画像データを取得するように前記画像データの取得を制御する取得制御手段と、
    取得された1つの前記画像データの復号の結果を、選択された前記組み合わせにおける前記回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御手段と
    を含むことを特徴とする再生装置。
  2. 前記取得制御手段は、前記動画像データを記録しているデータ記録媒体からの前記画像データの読み取りを制御することにより、前記画像データの取得を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記取得制御手段は、ネットワークを介して、情報提供装置から送信されてくる前記画像データの受信を制御することにより、前記画像データの取得を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 前記選択手段は、前記第1の転送レートが前記第2の転送レートより小さい場合、記憶されている前記組み合わせ情報で示される前記組み合わせの中から、より大きい前記単位の数の前記組み合わせを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  5. 前記選択手段は、前記第1の転送レートが前記第2の転送レートより大きい場合、記憶されている情報で示される前記組み合わせの中から、より小さい前記単位の数の前記組み合わせを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  6. 前記選択手段は、それぞれの前記組み合わせに予め付加された優先順位の順に、前記組み合わせを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  7. 前記選択手段は、前記記憶手段に書き込まれるか、または前記記憶手段に読み出される前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である転送レートの基準値であって、それぞれの前記組み合わせに予め付加された基準値と、前記第1の転送レートまたは前記第2の転送レートとの関係が予め定めた関係を満たす前記組み合わせから、1つの前記組み合わせを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  8. 動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位として符号化されている動画像データを基に、前記動画像の通常の速度より速い速度で前記動画像を再生する、取得した前記動画像データを一時的に記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出された前記動画像データを復号する復号手段とを備える再生装置の再生方法において、
    前記記憶手段に書き込まれる前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、前記記憶手段から読み出される前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出ステップと、
    前記動画像データを構成する画像データであって、前記単位に含まれる1つの前記画像を表示するための画像データの1つが取得される前記単位の1つである数と、この前記単位の後の、前記画像データが取得されない連続する前記単位の数とを加えた前記単位の数、および取得された1つの前記画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、前記動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記第1の転送レートと前記第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている前記組み合わせ情報で示される前記組み合わせの中から、1つの前記組み合わせを選択する選択ステップと、
    選択された前記組み合わせにおける前記単位の数毎に、1つの前記画像データを取得するように前記画像データの取得を制御する取得制御ステップと、
    取得された1つの前記画像データの復号の結果を、選択された前記組み合わせにおける前記回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップと
    を含むことを特徴とする再生方法。
  9. 動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位として符号化されている動画像データを基に、前記動画像の通常の速度より速い速度で前記動画像を再生する、取得した前記動画像データを一時的に記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出された前記動画像データを復号する復号手段とを備える再生装置の再生処理用のプログラムであって、
    前記記憶手段に書き込まれる前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、前記記憶手段から読み出される前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出ステップと、
    前記動画像データを構成する画像データであって、前記単位に含まれる1つの前記画像を表示するための画像データの1つが取得される前記単位の1つである数と、この前記単位の後の、前記画像データが取得されない連続する前記単位の数とを加えた前記単位の数、および取得された1つの前記画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、前記動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記第1の転送レートと前記第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている前記組み合わせ情報で示される前記組み合わせの中から、1つの前記組み合わせを選択する選択ステップと、
    選択された前記組み合わせにおける前記単位の数毎に、1つの前記画像データを取得するように前記画像データの取得を制御する取得制御ステップと、
    取得された1つの前記画像データの復号の結果を、選択された前記組み合わせにおける前記回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  10. 動画像を表示するための動画像データであって、所定の数の画像を単位として符号化されている動画像データを基に、前記動画像の通常の速度より速い速度で前記動画像を再生する、取得した前記動画像データを一時的に記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出された前記動画像データを復号する復号手段とを備える再生装置のコンピュータに、再生処理を行わせるプログラムにおいて、
    前記記憶手段に書き込まれる前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第1の転送レートを検出すると共に、前記記憶手段から読み出される前記動画像データの単位時間当たりのデータ量である第2の転送レートを検出する検出ステップと、
    前記動画像データを構成する画像データであって、前記単位に含まれる1つの前記画像を表示するための画像データの1つが取得される前記単位の1つである数と、この前記単位の後の、前記画像データが取得されない連続する前記単位の数とを加えた前記単位の数、および取得された1つの前記画像データを復号した結果の出力の繰り返しの回数の組み合わせであって、前記動画像の再生の速度に対応する組み合わせを示す組み合わせ情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記第1の転送レートと前記第2の転送レートとの関係が予め定めた関係になった場合、予め定めた手順で、記憶されている前記組み合わせ情報で示される前記組み合わせの中から、1つの前記組み合わせを選択する選択ステップと、
    選択された前記組み合わせにおける前記単位の数毎に、1つの前記画像データを取得するように前記画像データの取得を制御する取得制御ステップと、
    取得された1つの前記画像データの復号の結果を、選択された前記組み合わせにおける前記回数繰り返し出力させるように出力を制御する出力制御ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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