JP2006190140A - 自動調整回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 オフセットやゲイン等を自動的に調整できる自動調整回路に関し、ディジタルボリュームを用いて自動調整する。
【解決手段】 演算増幅器51等を含む制御処理回路の出力電圧又は出力電流を検出して設定値となるように調整する自動調整回路であって、調整信号により制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替える切替部52と、この切替部52により制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替えた時の出力値を、零又は設定値となるように調整する調整部とを有し、この調整部は、クロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウントと、このカウンタのカウント値に従った制御処理回路の調整電圧値又は調整抵抗値を出力する抵抗アレイとを含むディジタルボリューム50を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 演算増幅器51等を含む制御処理回路の出力電圧又は出力電流を検出して設定値となるように調整する自動調整回路であって、調整信号により制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替える切替部52と、この切替部52により制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替えた時の出力値を、零又は設定値となるように調整する調整部とを有し、この調整部は、クロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウントと、このカウンタのカウント値に従った制御処理回路の調整電圧値又は調整抵抗値を出力する抵抗アレイとを含むディジタルボリューム50を備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種の装置に於けるオフセットやゲイン等を自動的に調整する自動調整回路に関する。
各種の制御回路に於いては、フィードバック回路や演算増幅器等を含む場合が一般的である。例えば、演算増幅器を含む構成に於いては、その初段は差動増幅器で構成されており、その差動増幅器を構成するトランジスタのベース・エミッタ間の電圧差及びベースバイアス電流の差等によってオフセット(Offset)が生じる。このオフセットを低減する為に、各部の抵抗の調整等を行うことになる。
又このような演算増幅器を用いてフィードバック制御を行う各種の制御回路が知られており、スイッチング電源装置等もその一つである。例えば、図11に示すように、出力電流を検出して設定した値となるように、フィードバック制御により、スイッチング制御するもので、スイッチング部101は、例えば、図示を省略したトランスの一次巻線に印加する直流の入力電圧を、FET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子によりオン,オフし、そのトランスの二次巻線の誘起電圧をダイオード等による整流素子により整流し、チョークコイルL1とコンデンサC1とからなる平滑回路により平滑化して負荷102に直流電圧を印加する。
又103は電流検出部、104はスイッチング部101のスイッチング動作を制御する制御部(PWM)、105は可変抵抗(ボリューム)によりフィードバックループのループゲインを調整するゲイン調整部、106は増幅部、107は誤差増幅部、108は可変抵抗(ボリューム)により調整するオフセット調整部を示し、スイッチング電源装置の制御処理回路を構成している。又負荷102に供給する電流を、電流検出部103により検出し、ゲイン調整部105を介して増幅部106に入力し、オフセット調整部108によりオフセット補正を行い、増幅部106の出力と、指令値とを加算して誤差増幅部107に入力し、図示を省略した基準電圧と比較して、誤差分を制御部104に入力する。
制御部104は、誤差増幅部107の出力誤差分に対応したスイッチングのオン幅の制御信号をスイッチング部101に入力して、負荷102に供給する電流を、指令値に従った値となるように制御する。このように指令値に従った電流を負荷102に供給するように制御する構成に於けるフィードバックループのループゲインを、ゲイン調整部105により調整する。又増幅器106を含む構成によるオフセット値を、オフセット調整部108により調整する。
又各部の調整や制御は、アナログ処理により行う構成が一般的であり、その為に、オフセット調整やループゲイン調整も、可変抵抗(ボリューム)を用いるものである。なお、プログラマブル・コントローラのレンジ切替えを、スイッチを操作することにより行う構成を、ディジタルポテンショメータと、これをパルス数によって制御するコントロール回路とにより構成し、手動によるスイッチの選択的なオン,オフ操作を不用とした手段が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−282320号公報
従来例の電源装置等に於けるフィードバックループのループゲインの調整や、オフセット補正の処理は、前述のように、可変抵抗(ボリューム)を手動操作して行うものであり、熟練した技術を要すると共に比較的長い時間を要するものであった。又経年変化により、各部の特性が変化するから、再調整が必要となり、調整個所は、装置表面に設けられているとは限らないので、再調整操作が困難となる問題があった。
本発明は、前述の従来の問題点を解決するもので、ディジタルボリューム(ディジタルポテンショメータ)を用いて、自動調整を可能とすることを目的とする。
本発明の自動調整回路は、制御処理回路の出力電圧又は出力電流を検出して設定値となるように調整する自動調整回路に於いて、調整信号により前記制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替える切替部と、この切替部により前記制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替えた時の出力値を、零又は設定値となるように調整する調整部とを有し、この調整部は、クロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタと、このカウンタのカウント値に従った制御処理回路の調整電圧値又は調整抵抗値を出力する抵抗アレイとを含む構成のディジタルボリュームを有するものである。
又負荷に供給する直流の出力電圧又は出力電流を検出する第1の検出部と、この第1の検出部により検出した検出値と設定値との差分を求める誤差増幅部と、この誤差増幅部の出力信号に従ってスイッチング部のオン,オフ制御を行う制御部とを含むフィードバック制御手段を有する電源装置の自動調整回路に於いて、出力電圧又は出力電流を検出する第2の検出部と、この第2の検出部による検出値と基準値とを比較する比較部と、この比較部の比較出力信号に対応してクロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタを含み、このカウンタのカウント値に従った補正値を、フィードバック制御手段に加えて補正するディジタルボリュームとを備えている。
又誤差増幅部に入力する指令値を零に切替えて、前記第2の検出部による検出値と基準値との比較差分に対応してクロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタのカウント値に従ったオフセット補正値を、フィードバック制御手段の誤差増幅部と、第1の検出部との間に加えるディジタルボリュームを設けることができる。
又第2の検出部による検出値と基準値とを比較する比較部と、誤差増幅部に入力する指令値を、比較部に入力する基準値に切替えて入力する切替部と、比較部による比較差分に対応してクロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタのカウント値に従ったゲイン調整値を、フィードバック制御手段に加えるディジタルボリュームとを設けることができる。
又誤差増幅部に入力する指令値をオフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って零又は基準値に切替える切替部と、オフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って、ディジタルボリュームのクロック信号のアップカウント又はダウンカウントを開始させ、設定時間後に、切替部を指令値入力側に切替える制御及びディジタルボリュームに於けるクロック信号のカウント動作を停止させるカウンタとを設けることができる。
又誤差増幅部に入力する指令値をオフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って零又は基準値に切替える切替部と、オフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って、ディジタルボリュームのクロック信号のアップカウント又はダウンカウントを開始させ、第2の検出部の検出値と基準値とを比較する比較部と、この比較部の比較出力信号が零又はそれに近い値となったことを判定して、切替部を、指令値入力側に切替える制御及びディジタルボリュームに於けるクロック信号のカウント動作を停止させる調整判定部とを設けることができる。
出力電圧又は出力電流を設定値に従って制御する制御処理回路に於いて、出力電圧、出力電流、オフセット値、ループゲイン等の調整を、ディジタルボリュームを用いることにより、調整信号を入力するだけで、自動的に実行することができる。従って、電源装置等の制御処理回路の組み立て完了時は勿論のこと、運用過程に於いても随時自動的に調整を行うことができる利点があり、制御処理回路の制御精度を維持することができる。
本発明の自動調整回路は、図3を参照して説明すると、負荷に供給する直流の出力電圧又は出力電流を検出する第1の検出部(電流検出部4)と、この第1の検出部により検出した検出値と設定値との差分を求める誤差増幅部6と、この誤差増幅部6の出力信号に従ってスイッチング部1のオン,オフ制御を行う制御部5とを含むフィードバック制御手段を有し、出力電圧又は出力電流を検出する第2の検出部(電流検出部3)と、この第2の検出部による検出値と基準値とを比較する比較部8と、この比較部8の比較出力信号に対応してクロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタを含み、このカウンタのカウント値に従った調整値を、フィードバック制御手段に加えて補正するディジタルボリューム10とを備えている。
図1は、本発明の実施例1の要部説明図であり、50はディジタルボリューム、51は演算増幅器、52は切替部、53は比較部を示す。又INは入力信号、OUTは出力信号、OFCは調整信号、CLKはクロック信号を示す。演算増幅器51は、入力信号INを増幅して出力信号OUTとする制御処理回路の主要部を示すものであり、前述のように、オフセットを有するものである。
又ディジタルボリューム50は、カウンタと抵抗アレイとの含む構成を有し、抵抗アレイに電圧+V,−Vを印加した状態を示し、又U/Dはアップダウン制御信号、INCはクロック信号CLKをアップカウント又はダウンカウントするカウント信号、CSはチップセレクト信号を示し、図示を省略しているカウンタの制御用の信号である。
演算増幅器51を含む制御処理回路は、入力信号INを演算増幅器51により増幅して出力信号OUTとする要部を示すものであり、調整信号OFCを入力すると、切替部52は図示の状態に切替えられて、演算増幅器51の入力信号は零、即ち、アース電位に切替えられ、又ディジタルボリューム50のチップセレクト信号CSとして、調整信号OFCが入力される。又ディジタルボリューム50のカウント信号INCとしてクロック信号CLKが入力され、演算増幅器51の出力信号OUTが比較部53により正極性か負極性かを比較され、その判定結果に従ってアップカウントするかダウンカウントするかを示すアップダウン制御信号U/Dが入力される。
この場合、演算増幅器51の出力信号は、入力信号を零としているから、零となるものであるが、通常は、オフセットにより正極性又は負極性のオフセット電圧が出力される。ディジタルボリューム50のカウンタは、比較器3によるオフセット電圧の極性判定結果に対応してアップカウント又はダウンカウントし、そのカウント値に対応して抵抗アレイによる電圧値を演算増幅器51の+端子に入力し、演算増幅器51の出力電圧が零となるようにする。そして、その状態をディジタルボリューム50は保持する機能を有するから、オフセットを自動調整した結果を保持できることになる。その後に、切替部52を元に戻して、入力信号INを演算増幅器51の−端子に入力させる。従って、演算増幅器51のオフセットを自動調整した後、演算増幅器51を含む制御処理回路の制御精度を維持して、増幅処理を行うことができる。
図2は、図1に於けるディジタルボリュームの一例の構成の説明図であり、5ビットアップダウンカウンタ21と、5ビット不揮発性メモリ22と、ストア&リコール制御回路23と、デコーダ24と、CMOSスイッチ25と、抵抗アレイ26とを含む構成を有するもので、5ビットアップダウンカウンタ21は、チップセレクト信号CSと、カウント制御信号INC(クロック信号)と、アップダウン制御信号U/Dとが入力され、アップダウン制御信号U/Dに対応して5ビットアップダウンカウンタ21は、クロック信号(カウント制御信号INC)のアップカウント又はダウンカウントを行う。又ストア&リコール制御回路23は、チップセレクト信号CSと、カウント制御信号INCとが入力され、5ビット不揮発性メモリ22に対するカウント値のストア又はストアしたカウント値を5ビットアップダウンカウンタ21に対してプリセットする制御を行う。なお、Vccは電源電圧、GNDはアースを示し、又5ビットアップダウンカウンタ21等に於けるビット数は一例であるから、他のビット数の構成とすることも可能である。
5ビットアップダウンカウンタ21は、チップセレクト信号CSと、クロック信号INCと、アップダウン制御信号U/Dとが入力されて、このアップダウン制御信号U/Dがアップカウントを示す場合は、クロック信号(カウント制御信号INC)をアップカウントし、ダウンカウントを示す場合は、クロック信号(カウント制御信号INC)をダウンカウントする。この5ビットアップダウンカウンタ21のカウント値は、5ビット不揮発性メモリ22に、前述のように、ストア&リコール制御回路23からの制御によって記憶し、或いは記憶内容を5ビットアップダウンカウンタ21にプリセット的にロードするものであり、又カウント値は、デコーダ24によってデコードされて、デコード出力信号により、CMOSスイッチ25が制御される。
このCMOSスイッチ25は、抵抗アレイ26の抵抗素子と接続するCMOSトランジスタによるスイッチ素子により構成され、デコーダ24のデコード出力信号に対応したスイッチ素子がオンとなることにより、端子Rh/Vh,Rl/Vlと端子Rw/Vwとの間の抵抗値、又は電圧値を切替えて出力することができる。従って、5ビット不揮発性メモリ22に5ビットアップダウンカウンタ21のカウント内容を保持することができるから、設定後のCMOSスイッチ25の制御状態を維持することができる。又ディジタルボリュームは、ディジタルポテンショメータとも称されるものである。
図3は、本発明の実施例2の説明図であり、1はスイッチング部、2は負荷、3は第2の検出部としての電流検出部、4は第1の検出部としての電流検出部、5は制御部(PWM)、6は誤差増幅部、7は増幅部、8は比較部、9は切替部、10はディジタルボリューム、11はクロック発生部、L,Cは平滑用のチョークコイル及びコンデンサを示し、スイッチング電源装置に、図1に示す自動調整回路を適用した構成を示し、第1の検出部の電流検出部4と、増幅部7と、誤差増幅部8と、制御部5とを含む構成により、スイッチング部1を制御するフィードバック制御の制御処理回路を構成している。
この実施例2は、電流検出部4により負荷2に供給する電流を検出して、指令値に従った電流となるように制御し、且つオフセット値を自動的に補正する自動調整回路を適用したスイッチング電源装置を示し、スイッチング部1は、前述の従来例と同様に、トランスの一次巻線に、直流の入力電圧をオン,オフのスイッチング動作を行う電界効果トランジスタ等のスイッチング素子を接続し、そのトランスの二次巻線の誘起電圧を整流するダイオードを接続した構成、又は既に知られている各種方式のスイッチング素子を含むDC/DCコンバータの構成を有するものである。
又電流検出部4による負荷電流の検出値が、指令値となるように、増幅部7と誤差増幅部6と制御部5とを含むフィードバック制御の制御処理回路により、スイッチング部1のスイッチング制御を行うものである。又クロック発生部11は、クロック信号或いは鋸歯状波信号を制御部5に入力し、且つクロック信号をディジタルボリューム10に入力する構成を有し、又ディジタルボリューム10と比較部8とによりオフセット値を自動的に補正することができる。
図4は、オフセット調整のタイムチャートの一例を示すものであり、オフセット調整信号(CS)を、例えば、論理H(“1”)から論理L(“0”)とし、切替部9を指令値入力側からアース側に切替えて、誤差増幅部6には指令値として0Vを入力する。即ち、出力電流を零に設定する。従って、第2の検出部の電流検出部3による検出値は、オフセット値が零ならば零となる。そこで、比較部8の比較出力信号の極性に対応して、クロック信号CLK(INC)をディジタルボリューム10のカウンタによりアップダウンカウント制御することにより、出力電流の検出信号は、或るオフセット値から0Vに収束するように、自動補正することができる。
従って、スイッチング電源装置の組み立て後、又は運用中に於いて、オフセット調整信号を入力するだけで、オフセットを自動的に補正することができる。又ディジタルボリューム10に入力するクロック信号を、制御部5に入力するクロック信号又は鋸歯状波信号を発生するクロック発生部11から供給する構成の場合は、ディジタルボリューム10にクロック信号を供給する為の回路規模を大きくする必要がない利点があるが、他のクロック源から供給する構成として、制御部5に於いて必要とするクロック周波数と異なるクロック周波数のクロック信号を適用することも可能である。
図5は、本発明の実施例3の説明図であり、スイッチング電源装置の制御処理回路のゲイン調整を自動化する場合について示すものであり、図2と同一符号は同一名称部分を示す。なお、20はゲイン調整用のディジタルボリューム、21は切替部である。この実施例2に於いて、ゲイン調整信号を入力すると、切替部21は、指令値入力側から比較部8に入力する基準電圧Vref側に切替える。又ゲイン調整信号は、ディジタルボリューム20のチップセレクト信号CSとして入力される。
そして、第2の検出部としての電流検出部3による検出電流値と基準値Vrefとを比較部8により比較し、その比較出力信号の符号に対応したアップダウン制御信号U/Dに従って、ディジタルボリューム20のカウンタのアップカウント又はダウンカウントが行われ、そのカウント値に対応して、図2に示すディジタルボリュームの端子Rh/Vhと端子Rw/Vwとの間又は端子Rl/Vlと端子Rw/Vwとの間の抵抗値が変化して、電流検出部4による検出電流値を、増幅部7を介してフィードバックするフィードバックループのゲインを調整することができる。又前述のように、ディジタルボリューム20による調整結果を保持することができるから、再調整を行うまで、ゲイン調整状態を維持することができる。
図6は、ゲイン調整のタイムチャートを示すものであり、ゲイン調整信号(CS)をディジタルボリューム20のチップセレクト信号CSとし、切替部21により指令値を基準電圧Vrefに切替え、クロック発生部11からのクロック信号CLK(INC)をディジタルボリューム20に入力し、第2の検出部としての電流検出部3による出力電流検出値と基準電圧Vrefとの比較部8による比較差分の極性に対応して、ディジタルボリューム20のカウンタは、アップカウント又はダウンカウントし、その比較差分が零に収束するように自動的に調整される。
従って、スイッチング電源装置の組み立て後、又は運用中に於いて、ゲイン調整信号を入力するだけで、制御処理回路のフィードバックループのゲインを自動的に補正することができる。又前述の実施例2と同様に、ディジタルボリューム20(図5参照)に入力するクロック信号を、制御部5に入力するクロック信号又は鋸歯状波信号を発生するクロック発生部11から供給することにより、ディジタルボリューム20にクロック信号を供給する為の回路規模を大きくする必要がない利点がある。なお、他のクロック信号源からのクロック信号を利用することも可能である。
図7は、本発明の実施例4の説明図であり、図2及び図5と同一符号は同一名称部分を示す。この実施例4は、前述の実施例2と実施例3との構成を組み合わせた構成に相当し、自動オフセット調整と自動ゲイン調整とを行うことができる構成を示すものである。指令値を入力する切替部9は、常時は指令値入力側に切替えられており、オフセット調整信号が入力された時は、指令値入力側から0V等の一定電圧側に切替えられ、又ゲイン調整信号が入力された時は、指令値入力側から基準電圧Vref側に切替えられる。又切替部21は、常時は基準電圧側に切替えられており、オフセット調整信号が入力された時は、0V等の一定電圧側に切替えられ、ゲイン調整信号が入力された時は、基準電圧Vref側に切替えられる。
従って、スイッチング電源装置の組み立て後、又は運用中に於いて、オフセット調整信号又はゲイン調整信号を入力するだけで、自動的にオフセット調整又はゲイン調整を行うことができ、長期間運用時に於ける各部の特性の経時変化に対しても、オフセット調整又はゲイン調整を自動的に実行することができるから、スイッチング電源装置としての信頼性を向上することができる。
図8は、本発明の実施例5の説明図であり、図1と同一符号は同一名称部分を示し、31はカウンタを示す。このカウンタ31は、オフセット調整信号が入力されると、切替部9に対して切替信号として入力し、指令値入力側から0V等の一定電圧側に切替えさせると共に、ディジタルボリューム10に対して動作開始をさせるチップセレクト信号CSとして入力し、クロック信号のカウントを開始する。予め設定された時間に相当するカウント値となると、切替部9を元の指令値入力側に切替え、又チップセレクト信号CSをオフとして、ディジタルボリューム10のカウント動作等を停止させ、例えば、図3に於ける不揮発性メモリ22にカウント値を保持させて、オフセット調整状態を維持させることができる。この実施例4に於けるカウンタ31は、オフセット調整時間が予めわかっている場合のタイマとしての機能を有することになるから、このカウンタ31に相当する他の時間設定手段を適用することもできる。又前述のゲイン調整を行う構成に対しても、適用することができる。
図9は、本発明の実施例6の説明図であり、図3と同一符号は同一名称部分を示し、32は調整判定部を示す。この調整判定部32は、オフセット調整信号が入力されると、切替部9を制御して、指令値入力側から0V等の一定電圧側に切替えさせ、且つディジタルボリューム10に対してチップセレクト信号CSとして入力して、オフセット自動調整動作を行わせる。又調整判定部32に、比較部8の出力信号を入力し、調整判定部32は、その出力信号が0V又はそれに近似した値となると、オフセット自動調整は終了したと判定して、切替部9を元に戻し、ディジタルボリューム10による調整状態を維持させる。従って、調整判定部32の機能は、比較的に簡単な構成で実現するこができる。又はソフト処理によっても調整判定部32の機能を実現することができる。又この実施例6は、前述のゲイン調整を行う構成に対しても、適用することができる。
図10は、本発明の実施例6の説明図であり、自動出力電圧調整を行う電源装置の要部を示し、前述の各図の符号と同一符号は同一名称部分を示し、40はディジタルボリューム、R1〜R4は電圧検出用の分圧抵抗を示し、抵抗R1,R2により第1の検出部に相当する電圧検出部、抵抗R3,R4により第2の検出部に相当する電圧検出部を構成している。又Vref1,Vref2は基準電圧を示す。又ディジタルボリューム40は、例えば、図2に示す構成を有し、抵抗アレイ26の端子Rh/Vhが、分圧抵抗R1,R2の接続点に接続され、端子Rl/Vlがアースに接続され、端子Rw/Vwが誤差増幅部6に接続されることになる。従って、平滑回路のコンデンサCの端子電圧を、分圧抵抗R1,R2により分圧し、更にディジタルボリューム40により調整された値と基準電圧Vref1と差分を誤差増幅部6から制御部5に入力し、誤差分に対応したオン期間となるように、制御部5によりスイッチング部1を制御する。この場合の分圧抵抗R1,R2により検出した電圧は、基準電圧Vref1に対応した値となるように制御される。
出力電圧調整信号をディジタルボリューム40にチップセレクト信号CSとして入力すると、負荷2に印加する電圧を分圧抵抗R3,R4により検出し、その検出電圧と基準電圧Vref2とを比較部8により比較し、ディジタルボリューム40にアップダウン制御信号U/Dとして入力し、クロック発生部11からのクロック信号INCをアップカウント又はダウンカウントし、カウント値に対応した抵抗値が得られるように制御する。それにより、出力電圧は、基準電圧Vref2に対応した値となるように制御される。この場合、平滑回路のコンデンサCの位置から負荷2までの給電線による電圧降下を補正することができる。又この実施例6に於いても、前述のオフセット調整及びゲイン調整の手段を適用することが可能である。
1 スイッチング部
2 負荷
3,4 電流検出部
5 制御部(PWM)
6 誤差増幅部
7 増幅部
8 比較部
9 切替部
10,20,50 ディジタルボリューム
51 演算増幅器
52 切替部
53 比較部
2 負荷
3,4 電流検出部
5 制御部(PWM)
6 誤差増幅部
7 増幅部
8 比較部
9 切替部
10,20,50 ディジタルボリューム
51 演算増幅器
52 切替部
53 比較部
Claims (6)
- 制御処理回路の出力電圧又は出力電流を検出して設定値となるように調整する自動調整回路に於いて、
調整信号により前記制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替える切替部と、
該切替部により前記制御処理回路の入力値を零又は基準値に切替えた時の出力値を、零又は設定値となるように調整する調整部とを有し、
該調整部は、クロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタと、該カウンタのカウント値に従った前記制御処理回路の調整電圧値又は調整抵抗値を出力する抵抗アレイとを含むディジタルボリュームを有する
ことを特徴とする自動調整回路。 - 負荷に供給する直流の出力電圧又は出力電流を検出する第1の検出部と、該第1の検出部により検出した検出値と設定値との差分を求める誤差増幅部と、該誤差増幅部の出力信号に従ってスイッチング部のオン,オフ制御を行う制御部とを含む電源装置の自動調整回路に於いて、
前記出力電圧又は出力電流を検出する第2の検出部と、
該第2の検出部による検出値と基準値とを比較する比較部と、
該比較部の比較出力信号に対応してクロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタと、該カウンタのカウント値に従った調整値を、前記フィードバック制御手段に加えるディジタルボリュームとを含む調整部と
を備えたことを特徴とする自動調整回路。 - 前記誤差増幅部に入力する指令値を零に切替えて、前記第2の検出部による検出値と基準値との比較差分に対応してクロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタのカウント値に従った調整値を、前記フィードバック制御手段の前記誤差増幅部と前記第1の検出部との間に加えるディジタルボリュームを設けたことを特徴とする請求項2記載の自動調整回路。
- 前記第2の検出部による検出値と基準値とを比較する比較部と、前記誤差増幅部に入力する指令値を、前記比較部に入力する前記基準値に切替えて入力する切替部と、前記比較部による比較差分に対応してクロック信号をアップカウント又はダウンカウントするカウンタのカウント値に従った調整値をゲイン調整値として、前記フィードバック制御手段に加えるディジタルボリュームを設けたことを特徴とする請求項2記載の自動調整回路。
- 前記誤差増幅部に入力する指令値をオフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って零又は基準値に切替える切替部と、前記オフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って前記ディジタルボリュームのクロック信号のアップカウント又はダウンカウントを開始させ、設定時間後に前記切替部を前記指令値入力側に切替える制御及び前記ディジタルボリュームに於けるクロック信号のカウント動作を停止させるカウンタとを設けたことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の自動調整回路。
- 前記誤差増幅部に入力する指令値をオフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って零又は基準値に切替える切替部と、前記オフセット調整信号又はゲイン調整信号に従って前記ディジタルボリュームのクロック信号のアップカウント又はダウンカウントを開始させ、前記第2の検出部の検出値と基準値とを比較する比較部と、該比較部の比較出力信号が零又はそれに近い値となったことを判定して、前記切替部を前記指令値入力側に切替える制御及び前記ディジタルボリュームに於けるクロック信号のカウント動作を停止させる調整判定部とを設けたことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の自動調整回路。
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